以下、引き落とし処理システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、一のクレジットカードと複数の口座識別子とが対応付けられており、条件に応じて、引き落とす口座を自動的に選択する引き落とし処理システムについて説明する。ここで条件は、銀行口座を選択するための条件であり、購入者に関する購入者条件または支払いに関する支払関連条件またはパスワードに関するパスワード条件のうちのいずれかを含む。
図1は、本実施の形態における引き落とし処理システムの概念図である。引き落とし処理システムは、端末装置1、および決済装置2を具備する。端末装置1は、通常、販売店に設置されている端末であり、クレジットカードの情報を読み取る機能を有する端末である。また、決済装置2は、カード決済のための処理を行う装置である。
図2は、本実施の形態における引き落とし処理システムの内部構成を示すブロック図である。
引き落とし処理システムを構成する端末装置1は、決済非関連情報取得部10、端末受付部11、端末送信部12、端末受信部13、および端末出力部14を具備する。
引き落とし処理システムを構成する決済装置2は、引落情報格納部21、支払情報受付部22、口座識別子取得部23、および決済処理部24を具備する。
端末装置1を構成する決済非関連情報取得部10は、決済非関連情報を取得する。決済非関連情報は、決済に関係しない情報である。決済非関連情報には、販売者、日時、商品種別は入らない。決済非関連情報は、例えば、購入者に関する情報である購入者情報や、立て替えか否かなどの情報である。購入者情報は、例えば、購入者数や、購入者や、購入者の場所情報などである。決済非関連情報取得部10は、購入者数や、購入者や、立て替えか否かの入力を受け付ける受け付け手段で実現されたり、GPS受信機等で実現され得る。なお、端末装置1は、決済非関連情報取得部10を有さなくても良い。また、決済非関連情報取得部10は、端末受付部11と一体である、と考えても良い。
端末受付部11は、カード識別子と金額情報と条件情報とを受け付ける。または、端末受付部11は、カード識別子と金額情報とを受け付ける。カード識別子とは、クレジットカードを識別する情報である。カード識別子は、通常、クレジットのカード番号であるが、クレジットカードを識別する情報であれば何でも良い。金額情報とは、引き落とす金額に関する情報である。金額情報は、金額そのものでも良いし、金額を特定するための商品識別子などでも良い。また、条件情報とは、銀行口座を選択するための条件に関する情報である。条件情報は、購入者に関する購入者情報、または支払いに関する支払情報、またはパスワードのうちの1種類以上の情報を含む情報である。なお、端末受付部11は、カード識別子と金額情報と条件情報とを、同じタイミングで受け付ける必要はない。端末受付部11は、例えば、カードリーダー、金額やパスワードを入力するためのテンキー、購入者情報や支払情報やパスワードなどを入力するキーボードやタッチパネル等により実現される。ただし、カード識別子等の入力手段は、マウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。また、条件情報に位置情報が含まれる場合、端末受付部11は、GPS受信機により実現されても良い。ここで、位置情報は、(緯度,経度)でも良いし、住所などでも良い。また、端末受付部11は、端末装置1が格納している位置情報を読み出しても良い。
端末送信部12は、端末受付部11が受け付けたカード識別子と金額情報と条件情報とを決済装置2に送信する。または、端末受付部11が受け付けたカード識別子と金額情報とを決済装置2に送信する。端末送信部12は、決済装置2と通信するための情報である通信先情報を、通常、予め格納している。通信先情報は、決済装置2のIPアドレス、MACアドレス、URL等、何でも良い。端末送信部12は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末受信部13は、決済装置2の処理結果を受信する。処理結果は、例えば、引き落とし処理が完了した旨を示す情報である。処理結果は、例えば、引き落とされた金額を示す金額情報を含む。その他、処理結果は何でも良い。端末受信部13は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
端末出力部14は、端末受信部13が受信した処理結果を出力する。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。端末出力部14は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部14は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
決済装置2を構成する引落情報格納部21は、1以上の引落情報を格納し得る。引落情報は、一のカード識別子と、2以上の口座識別子と、2以上の各銀行口座に対応する口座選択条件を有する情報である。口座選択条件とは、銀行口座を選択するための条件である。口座選択条件は、購入者条件または支払関連条件またはパスワード条件または金額条件または期間条件または累計条件のうちの1以上の条件を含む。購入者条件とは、購入者に関する条件であり、例えば、購入者が居る場所に関する情報である場所情報、購入者の数、購入者を特定する購入者特定情報などのうちの1以上の情報を含む。また、支払関連条件は、支払いに関する条件であり、例えば、支払い方法(1回払い,分割払いなど)、支払いの意義(立て替えか否か)などを含む。さらに、パスワード条件とは、パスワードに関する条件であり、パスワードそのものでも良いし、パスワードによりグループ化されるグループを特定する情報(例えば、パスワードの上位3桁の数字列)などでも良い。また、金額条件とは、金額に関する条件である。また、期間条件とは、期間を特定する情報を含む条件である。期間条件は、例えば、2011年3月31日までは口座Aを選択し、2011年4月1日以降は口座Bを選択するような条件である。また、累計条件とは、ある期間内の累積金額を含む条件である。累計条件は、例えば、一定の期間内(例えば、月初めから月末まで、または引落し日から引落し日前日まで等)における累積金額が一定の金額までは口座Aを選択し、それを超えた後は、口座Bを選択するような条件である。また、口座選択条件は、2以上の条件の組み合わせでも良い。なお、引落情報において、口座識別子と口座選択条件とは、通常、1対1対応である。ただし、口座選択条件を有しない(口座選択条件の情報がNULL)引落情報が存在しても良い。かかる場合、他の口座選択条件に合致しない場合は、NULLの口座選択条件に対応する口座識別子が選択される。
引落情報格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。引落情報格納部21に引落情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して引落情報が引落情報格納部21で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された引落情報が引落情報格納部21で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された引落情報が引落情報格納部21で記憶されるようになってもよい。
支払情報受付部22は、支払情報を受け付ける。支払情報は、カード識別子と、金額情報と、条件情報とを有する。ただし、支払情報は、カード識別子と、金額情報のみでも良い。条件情報は、購入者に関する購入者情報、または支払いに関する支払情報、またはパスワードのうちのいずれか1種類以上の情報を含む情報である。ここで、金額情報とは、引き落とす金額に関する情報であり、金額そのものでも良いし、金額を特定するための商品識別子などでも良い。支払情報受付部22が受け付ける支払情報が有する条件情報は、決済非関連情報を含むことは好適である。また、支払情報受付部22が行う受け付けとは、通常、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信であるが、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどでも良い。さらに、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付けなどを含む概念である。支払情報受付部22は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
口座識別子取得部23は、支払情報受付部22が受け付けた支払情報が有するカード識別子に対応する口座識別子であり、支払情報が有する条件情報に合致する口座選択条件に対応する口座識別子を取得する。ここで、カード識別子に対応する口座識別子とは、通常、当該カード識別子に一致するカード識別子と対になる口座識別子であるが、当該カード識別子から取得できるカード識別子と対になる口座識別子などでも良い。口座識別子取得部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。口座識別子取得部23の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
決済処理部24は、口座識別子取得部23が取得した口座識別子で識別される銀行口座から、支払情報受付部22が受け付けた支払情報が有する金額情報に対応する金額を引き落とす処理を行う。ここで、引き落とす処理とは、口座識別子に対応する銀行のサーバ装置に情報(通常、口座識別子と金額を含む)を送信する処理でも良いし、口座識別子に対応する口座から金額情報に対応する金額を差し引く処理でも良いし、口座識別子に対応する購入者に送付する支払いの領収書を印刷する処理でも良いし、支払情報を蓄積する処理でも良い。つまり、引き落とす処理は、金額を引き落とすことに関する処理であれば何でも良い。決済処理部24は、例えば、無線または有線の通信手段で実現される。
次に、引き落とし処理システムの動作について説明する。まず、端末装置1の動作について説明する。端末装置1の決済非関連情報取得部10は、例えば、購入者の場所情報などの決済非関連情報を取得する。そして、端末受付部11は、販売店の販売員、または商品やサービス(以下、商品等という)の購入者から、カード識別子と金額情報と条件情報とを受け付ける。なお、条件情報には、決済非関連情報取得部10が取得した決済非関連情報が含まれることは好適である。
次に、端末送信部12は、端末受付部11が受け付けたカード識別子と金額情報と条件情報とを決済装置2に送信する。
そして、上記の送信に応じて、端末受信部13は、決済装置2の処理結果を、決済装置2から受信する。次に、端末出力部14は、端末受信部13が受信した処理結果を出力する。
次に、決済装置2の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)支払情報受付部22は、支払情報を受け付けたか否かを判断する。支払情報を受け付ければステップS302に行き、支払情報を受け付けなければステップS301に行く。なお、ここでの受け付けは、通常、端末装置1からの受信である。
(ステップS302)口座識別子取得部23は、ステップS301で受け付けられた支払情報が有するカード識別子を取得する。
(ステップS303)口座識別子取得部23は、ステップS302で取得したカード識別子をキーとして、引落情報格納部21を検索し、引落情報を取得する。ここで、口座識別子取得部23は、引落情報の全情報を取得する必要はなく、必要な一部の情報を取得するだけでも良い。
(ステップS304)口座識別子取得部23は、ステップS303で取得した情報の中に、2以上の口座識別子を含むか否かを判断する。2以上の口座識別子を含む場合はステップS305に行き、一の口座識別子のみを含む場合はステップS315に行く。なお、2以上の口座識別子を含むか否かは、2以上の口座選択条件を含むか否かと同意義である。
(ステップS305)口座識別子取得部23は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS306)口座識別子取得部23は、ステップS303で取得した情報の中に、i番目の口座識別子が存在するか否かを判断する。i番目の口座識別子が存在すればステップS307に行き、i番目の口座識別子が存在しなければステップS314に行く。
(ステップS307)口座識別子取得部23は、i番目の口座識別子と対になる口座選択条件を取得する。
(ステップS308)口座識別子取得部23は、ステップS301で受け付けられた支払情報を、ステップS307で取得した口座選択条件に適用し、当該支払情報が口座選択条件に合致するか否かを判断する。そして、口座識別子取得部23は、判断結果をバッファに記録する。
(ステップS309)口座識別子取得部23は、ステップS308における判断結果が「口座選択条件に合致する」との判断結果の場合はステップS310に行き、「口座選択条件に合致しない」との判断結果の場合はステップS313に行く。
(ステップS310)口座識別子取得部23は、変数「支払口座」にi番目の口座識別子を代入する。
(ステップS311)決済処理部24は、変数「支払口座」の中の口座識別子、ステップS301で受け付けられた支払情報が有する金額情報を有する処理結果を構成する。なお、ここでの処理結果は、正常処理が行われたことを示す処理結果である。
(ステップS312)決済処理部24は、ステップS311で構成した処理結果を、図示しない銀行のサーバ装置に送信する。
(ステップS313)口座識別子取得部23は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS306に戻る。
(ステップS314)決済処理部24は、エラーを意味する情報を有する処理結果を構成する。ステップS312に行く。
(ステップS315)口座識別子取得部23は、ステップS303で取得した情報の中の一の口座識別子を、変数「支払口座」に書き込む。ステップS311に行く。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における引き落とし処理システムの具体的な動作について説明する。引き落とし処理システムの概念図は図1である。
また、決済装置2を構成する引落情報格納部21は、図4に示す引落情報管理表を格納している。引落情報管理表は、「ID」「カード識別子」「口座識別子」「口座選択条件」を有するレコードを1以上格納している。
引落情報管理表の「ID=1」のレコードは、購入者の場所を考慮した口座選択条件により、口座を自動選択するためのレコードである。「ID=1」のレコードにおいて、例えば、(x1,y1)から3km以内は自宅周辺を意味し、(x2,y2)から5km以内は勤務する会社周辺を意味する。そして、「ID=1」のレコードの口座選択条件「−(NULL)」は、自宅周辺でもなく、会社周辺でもない場合に適用される。また、「ID=2」のレコードは、購入者の数(例えば、家族で購入するか、個人(一人)で購入するか)により、引き落としされる口座が異なるためのレコードである。また、「ID=3」のレコードは、購入者により、引き落としされる口座が異なるためのレコードである。また、「ID=4」のレコードは、支払い方法により、引き落としされる口座が異なるためのレコードである。また、「ID=5」のレコードは、購入した商品等の金額により、引き落としされる口座が異なるためのレコードである。また、「ID=6」のレコードは、立て替えフラグの値により、引き落としされる口座が異なるためのレコードである。なお、立て替えフラグとは、購入金額が立て替えか否かを示すフラグである。「立て替えフラグ=ON」は、購入者以外の第三者から購入金額が後に戻ることを示す。「立て替えフラグ=OFF」は、いわゆる自腹であることを示す。また、「ID=7」のレコードは、入力されたパスワードにより、引き落としされる口座が異なるためのレコードである。また、「ID=8」のレコードは、期間により、引き落としされる口座が異なるためのレコードである。「ID=8」のレコードにおいて、2011年3月31日までに購買行動を行った場合には、I銀行のI1口座が選択され、2011年4月1日以降に購買行動を行った場合には、I銀行のI2口座が選択されることを示す。さらに、「ID=9」のレコードは、累計金額により、引き落としされる口座が異なるためのレコードである。「ID=9」のレコードにおいて、引落し日から引落し日前日までの期間において、累計金額が1万円以下の場合は、I銀行のI3口座が選択され、累計金額が1万円より多い場合における、1万円を超えた分に対しては、I銀行のI4口座が選択されることを示す。
かかる状況において、以下の9つの具体例を用いて、引き落とし処理システムの具体的な動作について説明する。
(具体例1)
具体例1は、購入者の場所に応じて、引き落とされる口座が異なる場合である。
購入者Aは、会社の近くの文房具屋で、シャープペンシル等の文房具の買い物をし、カードで支払いを行った、とする。つまり、当該文房具屋に設置された端末装置1が、購入者Aのカードを読み込む。そして、端末受付部11は、カード識別子「12345678」を受け付ける。また、文房具屋の店員が商品ID、金額を端末装置1に入力する。そして、端末受付部11は、商品ID「ABC1」、金額「8500円」を受け付ける。また、端末受付部11は、販売店ID「9876」を図示しない記録媒体から読み出す。また、端末装置1の決済非関連情報取得部10(ここではGPS受信機)が、位置情報(x3,y3)を取得する。そして、端末受付部11は、位置情報(x3,y3)を決済非関連情報取得部10から取得する。
そして、文房具屋の店員は、支払い方法「一括」を端末装置1に入力する。そして、端末受付部11は、支払い方法「一括」を受け付ける。
以上の操作等により、端末装置1には、図5に示す決済情報画面が表示される。そして、文房具屋の店員は、図5に示す決済情報画面の「送信」ボタンを押下する。すると、端末送信部12は、カード識別子「12345678」、販売店ID「9876」、商品ID「ABC1」、金額情報「8500円」、および条件情報「場所情報:(x3,y3)、購入者数:−、購入者:−、支払い方法:一括、立て替えフラグ:−」を有する支払情報を構成し、当該支払情報を決済装置2に送信する。
次に、決済装置2の支払情報受付部22は、カード識別子「12345678」、販売店ID「9876」、商品ID「ABC1」、金額情報「8500円」、および条件情報「場所情報:(x3,y3)、購入者数:−、購入者:−、支払い方法:一括、立て替えフラグ:−」を有する支払情報を受信する。
次に、口座識別子取得部23は、受信された支払情報が有するカード識別子「12345678」を取得する。
次に、口座識別子取得部23は、取得したカード識別子「12345678」をキーとして、図4の引落情報管理表を検索し、「ID=1」の引落情報を取得する。ここで、口座識別子取得部23は、「ID=1」の引落情報は3つの口座識別子を含む、と認識する。
次に、口座識別子取得部23は、「ID=1」の引落情報が有する1番目の口座選択条件「(x1,y1)から3km以内」を、図4の引落情報管理表から取得する。次に、口座識別子取得部23は、支払情報が有する「場所情報:(x3,y3)」を取得する。そして、口座識別子取得部23は、「場所情報:(x3,y3)」が口座選択条件「(x1,y1)から3km以内」に合致するか否かを判断する。ここで、口座識別子取得部23は、(x3,y3)と(x1,y1)との距離を10.5kmであると算出し、「場所情報:(x3,y3)」が口座選択条件「(x1,y1)から3km以内」に合致しない、と判断した、とする。
次に、口座識別子取得部23は、「ID=1」の引落情報が有する2番目の口座選択条件「(x2,y2)から5km以内」を、図4の引落情報管理表から取得する。そして、口座識別子取得部23は、「場所情報:(x3,y3)」が口座選択条件「(x2,y2)から5km以内」に合致するか否かを判断する。ここで、口座識別子取得部23は、(x3,y3)と(x2,y2)との距離を0.3kmであると算出し、「場所情報:(x3,y3)」が口座選択条件「(x2,y2)から5km以内」に合致する、と判断した、とする。
次に、口座識別子取得部23は、変数「支払口座」に2番目の口座識別子「A銀行A2口座」を代入する。
次に、決済処理部24は、変数「支払口座」の中の口座識別子「A銀行A2口座」、受信された支払情報が有する金額情報「8500円」、販売店ID「9876」、および商品ID「ABC1」を有する処理結果を構成する。
そして、決済処理部24は、構成した処理結果「販売店ID:9876、商品ID:ABC1、金額:8500円、口座識別子:A銀行A2口座」を図示しない銀行のサーバ装置に送信する。なお、決済処理部24は、決済を完了した旨を示す処理結果を、端末装置1に送信しても良い。
以上により、購入者の場所に応じて、引き落とされる口座の口座識別子を自動選択できる。
(具体例2)
具体例2は、購入者の数に応じて、引き落とされる口座が異なる場合である。
購入者Bは、レストランで食事をし、カードで支払いを行った、とする。つまり、当該レストランに設置された端末装置1が、購入者Bのカードを読み込む。そして、端末受付部11は、カード識別子「22334455」を受け付ける。また、レストランの店員が金額を端末装置1に入力する。そして、端末受付部11は、金額「15000円」を受け付ける。また、レストランの店員は、購入者の人数(食事をした人数)「4」を端末装置1に入力する。すると、端末装置1の決済非関連情報取得部10が、購入者の人数「4」を取得する。そして、端末受付部11は、購入者の人数「4」を決済非関連情報取得部10から取得する。
そして、レストランの店員は、支払い方法「一括」を端末装置1に入力する。そして、端末受付部11は、支払い方法「一括」を受け付ける。
以上の操作等により、端末装置1には、図6に示す決済情報画面が表示される。そして、レストランの店員は、図6に示す決済情報画面の「送信」ボタンを押下する。すると、端末送信部12は、カード識別子「22334455」、金額情報「15000円」、および条件情報「場所情報:−、購入者数:4、購入者:−、支払い方法:一括、立て替えフラグ:−」を有する支払情報を構成し、当該支払情報を決済装置2に送信する。
次に、決済装置2の支払情報受付部22は、カード識別子「22334455」、金額情報「15000円」、および条件情報「場所情報:−、購入者数:4、購入者:−、支払い方法:一括、立て替えフラグ:−」を有する支払情報を受信する。
次に、口座識別子取得部23は、受信された支払情報が有するカード識別子「22334455」を取得する。
次に、口座識別子取得部23は、取得したカード識別子「22334455」をキーとして、図4の引落情報管理表を検索し、「ID=2」の引落情報を取得する。ここで、口座識別子取得部23は、「ID=2」の引落情報は2つの口座識別子を含む、と認識する。
次に、口座識別子取得部23は、「ID=2」の引落情報が有する1番目の口座選択条件「購入者数=1」を、図4の引落情報管理表から取得する。次に、口座識別子取得部23は、支払情報が有する「購入者数:4」を取得する。そして、口座識別子取得部23は、「購入者数:4」が口座選択条件「購入者数=1」に合致するか否かを判断する。ここで、口座識別子取得部23は、「購入者数:4」が口座選択条件「購入者数=1」に合致しない、と判断する。
次に、口座識別子取得部23は、「ID=2」の引落情報が有する2番目の口座選択条件「購入者数>=2」を、図4の引落情報管理表から取得する。そして、口座識別子取得部23は、「購入者数:4」が口座選択条件「購入者数>=2」に合致する、と判断する。
次に、口座識別子取得部23は、変数「支払口座」に2番目の口座識別子「C銀行C2口座」を代入する。
次に、決済処理部24は、変数「支払口座」の中の口座識別子「C銀行C2口座」、受信された支払情報が有する金額情報「15000円」を有する処理結果を構成する。
そして、決済処理部24は、構成した処理結果「金額:15000円、口座識別子:C銀行C2口座」を図示しない銀行のサーバ装置に送信する。なお、決済処理部24は、決済を完了した旨を示す処理結果を、端末装置1に送信しても良い。
以上により、購入者の数に応じて、引き落とされる口座の口座識別子を自動選択できる。本具体例2において、口座識別子「C銀行C2口座」は、例えば、会社の口座であり、口座識別子「C銀行C1口座」は、例えば、購入者Bの個人の口座である。つまり、本具体例2によれば、複数で食事をした場合は、接待であるとして、会社の口座から引き落とされ、一人で食事をした場合は、接待ではないので、個人の口座から引き落とされる。
(具体例3)
具体例3は、購入者を特定する情報(購入者)に応じて、引き落とされる口座が異なる場合である。
購入者Cは、レストランで食事をし、カードで支払いを行った、とする。つまり、当該レストランに設置された端末装置1が、購入者Cのカードを読み込む。そして、端末受付部11は、カード識別子「55443322」を受け付ける。また、レストランの店員が金額を端末装置1に入力する。そして、端末受付部11は、金額「3500円」を受け付ける。また、購入者は、購入者の数「1」、および購入者を特定する「父」を端末装置1に入力する。すると、端末装置1の決済非関連情報取得部10が、購入者の数「1」、および購入者「父」を取得する。そして、端末受付部11は、購入者「父」を決済非関連情報取得部10から取得する。
そして、レストランの店員は、支払い方法「一括」を端末装置1に入力する。そして、端末受付部11は、支払い方法「一括」を受け付ける。
以上の操作等により、端末装置1には、図7に示す決済情報画面が表示される。そして、レストランの店員は、図7に示す決済情報画面の「送信」ボタンを押下する。すると、端末送信部12は、カード識別子「55443322」、金額情報「3500円」、および条件情報「場所情報:−、購入者数:1、購入者:父、支払い方法:一括、立て替えフラグ:−」を有する支払情報を構成し、当該支払情報を決済装置2に送信する。
次に、決済装置2の支払情報受付部22は、カード識別子「55443322」、金額情報「3500円」、および条件情報「場所情報:−、購入者数:1、購入者:父、支払い方法:一括、立て替えフラグ:−」を有する支払情報を受信する。
次に、口座識別子取得部23は、受信された支払情報が有するカード識別子「55443322」を取得する。
次に、口座識別子取得部23は、取得したカード識別子「55443322」をキーとして、図4の引落情報管理表を検索し、「ID=3」の引落情報を取得する。ここで、口座識別子取得部23は、「ID=3」の引落情報は3つの口座識別子を含む、と認識する。
次に、口座識別子取得部23は、「ID=3」のレコードが有する3つの口座選択条件のうち、「購入者:父」は、1番目の口座選択条件に合致する、と判断する。
次に、口座識別子取得部23は、変数「支払口座」に、「ID=3」のレコードが有する1番目の口座識別子「D銀行D1口座」を代入する。
次に、決済処理部24は、変数「支払口座」の中の口座識別子「D銀行D1口座」、受信された支払情報が有する金額情報「3500円」を有する処理結果を構成する。
そして、決済処理部24は、構成した処理結果「金額:3500円、口座識別子:D銀行D1口座」を図示しない銀行のサーバ装置に送信する。なお、決済処理部24は、決済を完了した旨を示す処理結果を、端末装置1に送信しても良い。
以上により、購入者(購入者を特定する情報)に応じて、引き落とされる口座の口座識別子を自動選択できる。
(具体例4)
具体例4は、支払い方法に応じて、引き落とされる口座が異なる場合である。
購入者Dは、デパートで、洋服の買い物をし、カードで支払いを行った、とする。つまり、当該デパートに設置された端末装置1が、購入者Dのカードを読み込む。そして、端末受付部11は、カード識別子「98765432」を受け付ける。また、デパートの店員が商品ID、金額を端末装置1に入力する。そして、端末受付部11は、商品ID「DD1」、金額「5800円」を受け付ける。また、端末受付部11は、販売店ID「2233」を図示しない記録媒体から読み出す。
そして、デパートの店員は、支払い方法「一括」を端末装置1に入力する。そして、端末受付部11は、支払い方法「一括」を受け付ける。
以上の操作等により、端末装置1には、図8に示す決済情報画面が表示される。そして、デパートの店員は、図8に示す決済情報画面の「送信」ボタンを押下する。すると、端末送信部12は、カード識別子「98765432」、販売店ID「2233」、商品ID「DD1」、金額情報「5800円」、および条件情報「場所情報:−、購入者数:−、購入者:−、支払い方法:一括、立て替えフラグ:−」を有する支払情報を構成し、当該支払情報を決済装置2に送信する。
次に、決済装置2の支払情報受付部22は、カード識別子「98765432」、販売店ID「2233」、商品ID「DD1」、金額情報「5800円」、および条件情報「場所情報:−、購入者数:−、購入者:−、支払い方法:一括、立て替えフラグ:−」を有する支払情報を受信する。
次に、口座識別子取得部23は、受信された支払情報が有するカード識別子「98765432」を取得する。
次に、口座識別子取得部23は、取得したカード識別子「98765432」をキーとして、図4の引落情報管理表を検索し、「ID=4」の引落情報を取得する。ここで、口座識別子取得部23は、「ID=4」の引落情報は2つの口座識別子を含む、と認識する。
次に、口座識別子取得部23は、「ID=4」のレコードが有する2つの口座選択条件のうち、「支払い方法:一括」は、1番目の口座選択条件に合致する、と判断する。
次に、口座識別子取得部23は、変数「支払口座」に、「ID=4」のレコードが有する1番目の口座識別子「E銀行E1口座」を代入する。
次に、決済処理部24は、変数「支払口座」の中の口座識別子「E銀行E1口座」、受信された支払情報が有する金額情報「5800円」を有する処理結果を構成する。
そして、決済処理部24は、構成した処理結果「金額:3500円、口座識別子:E銀行E1口座」を図示しない銀行のサーバ装置に送信する。なお、決済処理部24は、決済を完了した旨を示す処理結果を、端末装置1に送信しても良い。
以上により、支払い方法に応じて、引き落とされる口座の口座識別子を自動選択できる。
(具体例5)
具体例5は、購入した商品等の金額に応じて、引き落とされる口座が異なる場合である。
購入者Eは、電気屋で、テレビを購入し、カードで支払いを行った、とする。つまり、当該電気屋に設置された端末装置1が、購入者Eのカードを読み込む。そして、端末受付部11は、カード識別子「55553333」を受け付ける。また、電気屋の店員が商品ID、金額を端末装置1に入力する。そして、端末受付部11は、商品ID「EE2」、金額「120000円」を受け付ける。
そして、端末装置1には、図9に示す決済情報画面が表示される。そして、電気屋の店員は、図8に示す決済情報画面の「送信」ボタンを押下する。すると、端末送信部12は、カード識別子「55553333」、金額情報「120000円」を有する支払情報を構成し、当該支払情報を決済装置2に送信する。
次に、決済装置2の支払情報受付部22は、カード識別子「55553333」、および金額情報「120000円」を有する支払情報を受信する。
次に、口座識別子取得部23は、受信された支払情報が有するカード識別子「55553333」を取得する。
次に、口座識別子取得部23は、取得したカード識別子「55553333」をキーとして、図4の引落情報管理表を検索し、「ID=5」の引落情報を取得する。ここで、口座識別子取得部23は、「ID=5」の引落情報は2つの口座識別子を含む、と認識する。
次に、口座識別子取得部23は、「ID=5」のレコードが有する2つの口座選択条件のうち、金額情報「120000円」は、2番目の口座選択条件に合致する、と判断する。
次に、口座識別子取得部23は、変数「支払口座」に、「ID=5」のレコードが有する2番目の口座識別子「E銀行E3口座」を代入する。
次に、決済処理部24は、変数「支払口座」の中の口座識別子「E銀行E3口座」、受信された支払情報が有する金額情報「120000円」を有する処理結果を構成する。
そして、決済処理部24は、構成した処理結果「金額:120000円、口座識別子:E銀行E3口座」を図示しない銀行のサーバ装置に送信する。なお、決済処理部24は、決済を完了した旨を示す処理結果を、端末装置1に送信しても良い。
以上により、購入商品等の金額の多少に応じて、引き落とされる口座の口座識別子を自動選択できる。
(具体例6)
具体例6は、購入の支払いが立て替えか否かに応じて、引き落とされる口座が異なる場合である。
購入者Fは、タクシーに乗車し、タクシー料金をカードで支払いを行った、とする。つまり、当該タクシーに設置された端末装置1が、購入者Fのカードを読み込む。そして、端末受付部11は、カード識別子「44332222」を受け付ける。また、タクシーの運転手が金額「3800円」を端末装置1に入力する。そして、端末受付部11は、金額「3800円」を受け付ける。
そして、タクシーの運転手は、支払い方法「一括」を端末装置1に入力する。そして、端末受付部11は、支払い方法「一括」を受け付ける。
また、タクシーの運転手は、立て替え「ON(YES)」を端末装置1に入力する。そして、端末装置1の決済非関連情報取得部10は、立て替え「ON」を取得する。そして、端末受付部11は、決済非関連情報取得部10から立て替え「ON」を受け付ける。
以上の操作等により、端末装置1には、図10に示す決済情報画面が表示される。そして、タクシーの運転手は、図10に示す決済情報画面の「送信」ボタンを押下する。すると、端末送信部12は、カード識別子「44332222」、金額情報「3800円」、および条件情報「場所情報:−、購入者数:−、購入者:−、支払い方法:一括、立て替えフラグ:ON」を有する支払情報を構成し、当該支払情報を決済装置2に送信する。
次に、決済装置2の支払情報受付部22は、カード識別子「44332222」、金額情報「3800円」、および条件情報「場所情報:−、購入者数:−、購入者:−、支払い方法:一括、立て替えフラグ:ON」を有する支払情報を受信する。
次に、口座識別子取得部23は、受信された支払情報が有するカード識別子「44332222」を取得する。
次に、口座識別子取得部23は、取得したカード識別子「44332222」をキーとして、図4の引落情報管理表を検索し、「ID=6」の引落情報を取得する。ここで、口座識別子取得部23は、「ID=6」の引落情報は2つの口座識別子を含む、と認識する。
次に、口座識別子取得部23は、「ID=6」のレコードが有する2つの口座選択条件のうち、「立て替えフラグ:ON」は、1番目の口座選択条件に合致する、と判断する。
次に、口座識別子取得部23は、変数「支払口座」に、「ID=6」のレコードが有する1番目の口座識別子「F銀行F1口座」を代入する。
次に、決済処理部24は、変数「支払口座」の中の口座識別子「F銀行F1口座」、受信された支払情報が有する金額情報「3800円」を有する処理結果を構成する。
そして、決済処理部24は、構成した処理結果「金額:3800円、口座識別子:F銀行F1口座」を図示しない銀行のサーバ装置に送信する。なお、決済処理部24は、決済を完了した旨を示す処理結果を、端末装置1に送信しても良い。
以上により、支払う料金が立替か否かに応じて、引き落とされる口座の口座識別子を自動選択できる。
(具体例7)
具体例7は、パスワードに応じて、引き落とされる口座が異なる場合である。
購入者Gは、タクシーに乗車し、タクシー料金をカードで支払いを行った、とする。つまり、当該タクシーに設置された端末装置1が、購入者Gのカードを読み込む。そして、端末受付部11は、カード識別子「77889911」を受け付ける。また、タクシーの運転手が金額「2200円」を端末装置1に入力する。そして、端末受付部11は、金額「2200円」を受け付ける。
そして、購入者Gは、パスワード「PW1」を、端末装置1に入力する。そして、端末装置1の端末受付部11は、パスワード「PW1」を受け付ける。また、タクシーの運転手は、支払い方法「一括」を端末装置1に入力する。そして、端末受付部11は、支払い方法「一括」を受け付ける。
次に、タクシーの運転手は、決済情報画面の「送信」ボタンを押下する。すると、端末送信部12は、カード識別子「77889911」、金額情報「2200円」、および条件情報「パスワード:PW1、支払い方法:一括」を有する支払情報を構成し、当該支払情報を決済装置2に送信する。
次に、決済装置2の支払情報受付部22は、カード識別子「77889911」、金額情報「2200円」、および条件情報「パスワード:PW1、支払い方法:一括」を有する支払情報を受信する。
次に、口座識別子取得部23は、受信された支払情報が有するカード識別子「77889911」を取得する。
次に、口座識別子取得部23は、取得したカード識別子「77889911」をキーとして、図4の引落情報管理表を検索し、「ID=7」の引落情報を取得する。ここで、口座識別子取得部23は、「ID=7」の引落情報は2つの口座識別子を含む、と認識する。
次に、口座識別子取得部23は、「ID=7」のレコードが有する2つの口座選択条件のうち、「パスワード:PW1」は、1番目の口座選択条件に合致する、と判断する。
次に、口座識別子取得部23は、変数「支払口座」に、「ID=7」のレコードが有する1番目の口座識別子「H銀行H1口座」を代入する。
次に、決済処理部24は、変数「支払口座」の中の口座識別子「H銀行H1口座」、受信された支払情報が有する金額情報「2200円」を有する処理結果を構成する。なお、口座識別子「H銀行H1口座」の口座は、例えば、会社の口座である。また、口座識別子「H銀行H2口座」の口座は、購入者G個人の口座である。
そして、決済処理部24は、構成した処理結果「金額:2200円、口座識別子:H銀行H1口座」を図示しない銀行のサーバ装置に送信する。なお、決済処理部24は、決済を完了した旨を示す処理結果を、端末装置1に送信しても良い。
(具体例8)
具体例8は、購買行動の期間に応じて、引き落とされる口座が異なる場合である。
購入者Hは、2011年3月25日に大阪府の自宅で使用していた水道料金の支払いを、カード識別子「66442211」のクレジットカードで行った、とする。そして、端末装置1の端末受付部11は、カード識別子「66442211」と金額「1800円」とを受け付ける。次に、端末送信部12は、カード識別子「66442211」、金額情報「18000円」を有する支払情報を構成し、当該支払情報を決済装置2に送信する。
次に、決済装置2の支払情報受付部22は、支払情報を受信する。次に、口座識別子取得部23は、受信された支払情報が有するカード識別子「66442211」をキーとして、図4の引落情報管理表を検索し、「ID=8」の引落情報を取得する。
次に、口座識別子取得部23は、今日の日付「2011年3月25日」を、図示しない時計から取得する。そして、口座識別子取得部23は、「ID=8」のレコードが有する2つの口座選択条件のうち、今日の日付「2011年3月25日」は、1番目の口座選択条件に合致する、と判断する。次に、口座識別子取得部23は、「ID=8」のレコードが有する1番目の口座識別子「I銀行I1口座」を取得する。
次に、決済処理部24は、口座識別子「I銀行I1口座」、受信された支払情報が有する金額情報「18000円」を有する処理結果を構成し、図示しない銀行のサーバ装置に送信する。
そして、購入者Hは、2011年4月1日に東京に引っ越し(例えば、単身赴任し)、引っ越し先で水道料金の支払いを行い、カード識別子「66442211」のクレジットカードで行った、とする。かかる場合も、上記と同様の処理が行われ、決済装置2の口座識別子取得部23は、口座識別子「I銀行I2口座」を取得する。
次に、決済処理部24は、口座識別子「I銀行I2口座」、受信された支払情報が有する金額情報を有する処理結果を構成し、図示しない銀行のサーバ装置に送信する。
以上により、例えば、引っ越し前と引っ越し後で、自動的に異なる口座が選択される。なお、例えば、口座識別子「I銀行I1口座」の口座は家族全員が利用する口座であり、口座識別子「I銀行I2口座」の口座は単身赴任している父が利用する口座である。
(具体例9)
具体例9は、累積金額に応じて、引き落とされる口座が異なる場合である。なお、カード識別子「22223333」で、一の期間(例えば、引落し日から引落し日前日まで)に購入された今までの累積金額は、8000円である、とする。
かかる場合、購入者Iは、洋服を買い、カード識別子「22223333」のクレジットカードで支払いを行った、とする。そして、端末装置1の端末受付部11は、カード識別子「22223333」と金額「2200円」とを受け付ける。次に、端末送信部12は、カード識別子「66442211」、金額情報「2200円」を有する支払情報を構成し、当該支払情報を決済装置2に送信する。
次に、決済装置2の支払情報受付部22は、支払情報を受信する。次に、口座識別子取得部23は、受信された支払情報が有するカード識別子「22223333」をキーとして、図4の引落情報管理表を検索し、「ID=9」の引落情報を取得する。
次に、口座識別子取得部23は、カード識別子「22223333」に対応する累積金額「8000円」を取得する。なお、累積金額は、カード識別子に対応付けて、図示しない記録媒体に格納されていたり、図示しないサーバに問い合わせること等により取得可能である、とする。そして、口座識別子取得部23は、金額情報「2200円」を取得する。そして、口座識別子取得部23は、累積金額「8000円」と金額情報「2200円」とを加算し、「10200円」を得る。次に、口座識別子取得部23は、口座選択条件「累積金額<=1万円」、および口座選択条件「累積金額>1万円」から、「1万円−累積金額=2000円」を算出する。また、口座識別子取得部23は、金額情報「2200円」−算出した金額「2000円」を実行し、「200円」を得る。
次に、口座識別子取得部23は、算出した金額「2000円」に対して、口座選択条件「累積金額<=1万円」に対応する口座識別子「I銀行I3口座」を選択する。また、口座識別子取得部23は、算出した金額「200円」に対して、口座選択条件「累積金額>1万円」に対応する口座識別子「I銀行I4口座」を選択する。
次に、決済処理部24は、口座識別子「I銀行I3口座」、金額情報「2000円」を有する処理結果を構成し、図示しない銀行のサーバ装置に送信する。また、決済処理部24は、口座識別子「I銀行I4口座」、金額情報「200円」を有する処理結果を構成し、図示しない銀行のサーバ装置に送信する。
以上より、例えば、小遣いとして子供に与えた金額(本例の場合は1万円)は、親の口座(本例の場合はI銀行I3口座)から引き落とされ、それを超える金額は、子供の口座(本例の場合はI銀行I4口座)から引き落とされるなど、便利さとルールを守る等の子供に対する教育の両方の効果を得ることができる。
以上により、パスワードに応じて、引き落とされる口座の口座識別子を自動選択できる。
以上、本実施の形態によれば、購入者に関する条件、または支払いに関する条件、またはパスワードまたは金額に関する条件、または期間に関する条件、または金額の累計に関する条件により、口座が選択できることにより、購入者にとって柔軟に支払いの引き落とし口座が自動選択できる。
また、本実施の形態において、例えば、口座選択条件が場所情報を含む場合、一のクレジットカードで支払いを行う際に、場所情報が示す位置が生活エリア圏である場合は普段の生活用の口座(例えば、限度額が小さい口座)を選択し、場所情報が示す位置が生活エリア圏外である場合はレジャー用の口座(例えば、限度額が大きい口座)を選択することにより、生活実態に合致した口座が自動選択できる。
また、例えば、口座選択条件が購入者の数を含む場合、一のクレジットカードで買い物をする際にも、家族で買い物をした場合と母や父が一人で買い物をした場合とで、選択する口座が異なることにより、購買行動に応じた支払い口座が自動選択できる。
さらに、口座選択条件が購入者を特定する情報を含む場合、一のクレジットカードで買い物をする際にも、購入者により選択する口座が異なることにより、購入各人の支払い口座が自動選択できる。
また、本実施の形態において、例えば、一のクレジットカードで買い物をする際にも、一定以上の金額の場合と一定未満の金額の場合とで、選択する口座が異なることにより、口座の性質(高額買い物用口座と低額買い物用口座)に対応した、適切な支払い口座が自動選択できる。
また、本実施の形態において、例えば、一のクレジットカードで買い物をする際にも、一括払いか分割払いかにより選択する口座が異なることにより、適切な支払い口座が自動選択できる。
また、本実施の形態において、例えば、一のクレジットカードで買い物をする際にも、立て替えの支払い(支払った金額が後に補充される支払い)か否かにより選択する口座が異なることにより、適切な支払い口座が自動選択できる。
また、本実施の形態において、購入者が入力したパスワードにより選択する口座が異なることにより、適切な認証を行いつつ、適切な支払い口座が自動選択できる。
また、本実施の形態において、例えば、一のクレジットカードで買い物をする際にも、購買行動の期間が異なることにより、転職や引越しなどで自身の環境が異なるような場合、環境変化の前後で、自動的に支払い口座を変更できる。
また、本実施の形態において、例えば、一のクレジットカードで買い物をする際にも、金額の累計により選択する口座を変更することにより、例えば、子供に持たせた一のクレジットカードにおいて、親がお小遣いを1万円与え、当該1万円を超えた分は子供自身が支払う、といったことができ、便利さと子供の教育の両方の効果が得られる。
また、本実施の形態において、購入者数や、購入者や、立て替えか否かや、購入者の場所情報など、カード決済時に、通常、入力されない情報(通常、決済に利用されない情報)を用いて、口座選択を行うことができることにより、購入者にとって柔軟に支払いの引き落とし口座が自動選択できる。
なお、本実施の形態において、決済装置2の口座識別子取得部23は、受け付けられた条件情報が、いずれの口座選択条件にも合致しない場合は、口座識別子を取得しない。この場合、決済装置2の処理は、エラーとなり、カード利用をできないことは好適である。かかる処理によって、想定外のクレジットカードの利用を不正利用とし、カードの悪用防止に役立つ。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、クレジットカードを識別する一のカード識別子と、2以上の各銀行口座を識別する2以上の口座識別子と、前記2以上の各銀行口座に対応し、銀行口座を選択するための条件であり、購入者に関する購入者条件または支払いに関する支払関連条件またはパスワードに関するパスワード条件または金額に関する金額条件のうちのいずれかを含む口座選択条件を有する1以上の引落情報を格納しており、コンピュータを、カード識別子と引き落とす金額に関する金額情報とを有する支払情報、またはカード識別子と引き落とす金額に関する金額情報と購入者に関する購入者情報または支払いに関する支払情報またはパスワードのうちのいずれかを含む条件情報とを有する支払情報を受け付ける支払情報受付部と、前記支払情報受付部が受け付けた支払情報が有するカード識別子に対応する口座識別子であり、前記支払情報が有する条件情報に合致する口座選択条件に対応する口座識別子を、前記記録媒体から取得する口座識別子取得部と、前記口座識別子取得部が取得した口座識別子で識別される銀行口座から、前記支払情報が有する金額情報に対応する金額を引き落とす処理を行う決済処理部として機能させるためのプログラム、である。
また、上記プログラムにおいて、前記口座選択条件は、購入者が居る場所に関する情報である場所情報、購入者の数、購入者を特定する購入者特定情報のいずれかに関する条件を含むことは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記口座選択条件は、金額に関する条件を含むことは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記口座選択条件は、支払い方法に関する条件を含むことは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記口座選択条件は、立て替えか否かを示す情報を含む条件であることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記口座選択条件は、パスワードに関する条件であることは好適である。
また、図11は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した実施の形態の決済装置2等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図11は、このコンピュータシステム340の概観図であり、図12は、コンピュータシステム340のブロック図である。
図11において、コンピュータシステム340は、FDドライブ、CD−ROMドライブを含むコンピュータ341と、キーボード342と、マウス343と、モニタ344とを含む。
図12において、コンピュータ341は、FDドライブ3411、CD−ROMドライブ3412に加えて、MPU3413と、CD−ROMドライブ3412及びFDドライブ3411に接続されたバス3414と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3415とに接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3416と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3417とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ341は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム340に、上述した実施の形態の決済装置2等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3501、またはFD3502に記憶されて、CD−ROMドライブ3412またはFDドライブ3411に挿入され、さらにハードディスク3417に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ341に送信され、ハードディスク3417に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3416にロードされる。プログラムは、CD−ROM3501、FD3502またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ341に、上述した実施の形態の決済装置2等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム340がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信するステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。