JP5825141B2 - 光学的情報読取装置 - Google Patents

光学的情報読取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5825141B2
JP5825141B2 JP2012037287A JP2012037287A JP5825141B2 JP 5825141 B2 JP5825141 B2 JP 5825141B2 JP 2012037287 A JP2012037287 A JP 2012037287A JP 2012037287 A JP2012037287 A JP 2012037287A JP 5825141 B2 JP5825141 B2 JP 5825141B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
code
dimensional code
light
code type
stored
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012037287A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013171573A (ja
Inventor
田中 正己
正己 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Wave Inc
Original Assignee
Denso Wave Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Wave Inc filed Critical Denso Wave Inc
Priority to JP2012037287A priority Critical patent/JP5825141B2/ja
Publication of JP2013171573A publication Critical patent/JP2013171573A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5825141B2 publication Critical patent/JP5825141B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、一次元コードを光学的に読み取る光学的情報読取装置に関する。
従来、配列方向に長い(横に長い)バーコードなどの一次元コードを光学的に読み取るために、読取装置の読取口を一次元コードから離してコード全体を視野内に納める様にして読ませると、焦点がぼけてしまい、細いバーやスペースが認識できなくなる場合がある。この問題を解決する読取装置として、下記特許文献1に開示される読取装置や、下記特許文献2に開示される読取装置が知られている。これらの読取装置は、焦点がぼけの影響を受けにくい太いバー又はスペースの位置関係から認識されなかった細いバー又はスペースの存在を推定することで、デコード成功率を高めている。
特表平09−507328号公報 特開平09−050473号公報
しかしながら、上述のように構成される光学的情報読取装置では、読取対象となるコード種別が多くなる場合、すなわち、1種のモジュール幅からなる一次元コードや2種のモジュール幅からなる一次元コード、2種を超えるモジュール幅からなる一次元コードが読取対象として混在する場合には、コード種別の特定に時間がかかるだけでなく、例えば、モジュール幅とスペースを間違えて認識する等により、誤読の可能性が高くなるという問題がある。また、コード種別がCODE39やNW−7のようにモジュール幅と異なるインターナルギャップを有する一次元コードでも、上述のような問題が生じてしまう。特に、配列方向に長い一次元コードでは、コード全体を撮像視野内に納める必要があるために各モジュールに対応する画素数が少なくなってしまい、上記問題が顕著となる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、配列方向に長い一次元コードをそのコード種別を限定することで誤読することなく好適に読み取り得る光学的情報読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の光学的情報読取装置は、一次元コード(C)からの反射光(Lr)を読取口(13)を介して受光する受光手段(28)と、前記受光手段から出力される受光信号に基づいて前記一次元コードをデコードするデコード手段(40)と、を備える光学的情報読取装置(10)であって、前記一次元コードを構成する複数のキャラクタのうちコード種別を特定可能な特定キャラクタに対して、前記読取口が前記特定キャラクタを含めた前記一次元コードの一部からの反射光を前記受光手段にて受光するように近づけられた状態で当該特定キャラクタからの反射光を受光する際に操作される操作手段(42)と、前記操作手段が操作された状態で前記受光手段から出力される前記受光信号に基づいて読み取った前記特定キャラクタから前記コード種別を特定する特定手段(40)と、前記特定手段により特定された前記コード種別が記憶される記憶手段(35)と、を備え、前記デコード手段は、前記読取口が前記一次元コードの一部からの反射光を受光するときよりも前記一次元コードから遠ざけられた状態で当該一次元コード全体からの反射光が前記受光手段にて受光され、前記記憶手段に前記コード種別が記憶されている場合、このコード種別に限定して前記一次元コードをデコードすることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する各実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、読取口が特定キャラクタを含めた一次元コードの一部からの反射光を受光手段にて受光するように近づけられて操作手段が操作された状態で受光手段から出力される受光信号に基づいて読み取った特定キャラクタからコード種別が特定手段により特定されると、このコード種別は、記憶手段に記憶される。そして、デコード手段は、読取口が一次元コードの一部からの反射光を受光するときよりも一次元コードから遠ざけられた状態で当該一次元コード全体からの反射光が受光手段にて受光され、記憶手段にコード種別が記憶されている場合、このコード種別に限定して一次元コードをデコードする。
これにより、読取口を近づけて特定キャラクタを読み取った操作手段の操作状態のまま一次元コードから読取口を遠ざけて一次元コード全体からその反射光を受光することで、特定されたコード種別に限定されて一次元コードがデコードされる。したがって、配列方向に長い一次元コードであってもそのコード種別を限定することで誤読することなく好適に読み取ることができる。
請求項2の発明では、デコード手段は、記憶手段に1つ以上のコード種別が記憶されている場合、これら各コード種別に限定して一次元コードをデコードする。特定コードによっては、特定されるコード種別が1つに限らず2つ以上特定される場合がある。このようにコード種別が1つ以上特定される場合でも、コード種別が特定されない場合と比較して、デコード成功率が向上し、配列方向に長い一次元コードであっても好適に読み取ることができる。
請求項3の発明では、特定手段によりコード種別が特定されると、その旨が報知手段により報知されるため、読取作業者は、コード種別が特定されたことを認識して、一次元コード全体からその反射光を受光するために読取口を遠ざけるタイミングを容易に把握することができる。
請求項4の発明では、記憶手段に記憶されるコード種別は、操作手段による操作状態が解除されると消去される。これにより、特定キャラクタが読み取られた一次元コードと異なる一次元コードが読取対象となる場合でも、操作手段による操作状態を解除することで、限定されたコード種別と異なる種別の一次元コードが読取対象となることをなくすことができる。
請求項5の発明では、記憶手段に記憶されるコード種別は、デコード手段によりデコードが成功すると消去される。デコードが成功すると、このデコードに成功した一次元コードとは異なる一次元コードが次の読取対象となり、コード種別が同じとは限らない。そこで、デコード成功に応じてコード種別を消去することで、限定されたコード種別と異なる種別の一次元コードが読取対象となることをなくすことができる。
本実施形態に係る光学的情報読取装置の電気的構成を概略的に示すブロック図である。 図2(A)は、焦点がぼけていない受光状態から得られる受光波形を示す波形図であり、図2(B)は、焦点がぼけた受光状態から得られる受光波形を示す波形図である。 制御回路にて実施される読取処理の流れを例示するフローチャートである。 図4(A)は、一次元コードの左端部に読取口を近づけた状態を示す説明図であり、図4(B)は、一次元コードから読取口を遠ざけた状態を示す説明図である。 図5(A)は、一次元コードの左端部からの反射光を受光する状態を示す説明図であり、図5(B)は、一次元コード全体からの反射光を受光する状態を示す説明図である。
以下、本発明に係る光学的情報読取装置を具現化した一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る光学的情報読取装置10の電気的構成を概略的に示すブロック図である。
図1に示す光学的情報読取装置10は、物品に付された一次元コードを光学的に読み取る装置として構成されている。ここで、一次元コードとは、例えば、JANコード、EAN、UPC、ITFコード、CODE39、CODE128、NW−7等のいわゆるバーコードであり、一方向(以下、配列方向という)に所定の幅値の明色モジュールおよび暗色モジュールを所定数配列して構成されるキャラクタが、複数配列されて構成されている。各キャラクタのうち一部の特定キャラクタは、コード種別を特定可能にコード種別ごとに設定されるもので、特定の機能を有するように構成されている。この特定キャラクタとしては、例えば、各キャラクタのうち配列方向の先頭を示すキャラクタであるスタートキャラクタや配列方向の末尾を示すキャラクタであるストップキャラクタがある。
この光学的情報読取装置10は、図示しないケースの内部に回路部20が収容されてなるものであり、回路部20は、主に、照明光源21、受光センサ28、結像レンズ27等の光学系と、メモリ35、制御回路40、トリガースイッチ42等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系と、から構成されている。
光学系は、投光光学系と、受光光学系とに分かれている。投光光学系を構成する照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明光源として機能するもので、例えば、赤色のLEDとこのLEDの出射側に設けられるレンズとから構成されている。なお、図1では、一次元コードCが付された物品Rに向けて照明光Lfを照射する例を概念的に示している。
受光光学系は、受光センサ28、結像レンズ27、反射鏡(図示略)などによって構成されている。受光センサ28は、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を一次元に配列したラインセンサとして構成されるものであり、一次元コードCに照射されて反射した反射光Lrを受光可能に構成されている。この受光センサ28は、結像レンズ27を介して入射する入射光を受光可能にプリント配線板(図示略)に実装されている。なお、受光センサ28は、特許請求の範囲に記載の「受光手段」の一例に相当し得るものである。
結像レンズ27は、外部から読取口(図示略)を介して入射する入射光を集光して受光センサ28の受光面28aに像を結像可能な結像光学系として機能するものである。本実施形態では、照明光源21から照射された照明光Lfが一次元コードCにて反射した後、この反射光Lrを結像レンズ27で集光し、受光センサ28の受光面28aにコード像を結像させている。
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、トリガースイッチ42、発光部43、ブザー44、バイブレータ45、液晶表示器46、通信インタフェース48等から構成されている。
光学系の受光センサ28から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力されると、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、生成されてメモリ35に入力されると、所定のコード画像情報格納領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ28およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
メモリ35は、半導体メモリ装置で、例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等)がこれに相当する。このメモリ35のうちのRAMには、上述したコード画像情報格納領域のほかに、制御回路40が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルも確保可能に構成されている。またROMには、後述する読取処理、解析処理等を実行可能な所定プログラムやその他、照明光源21、受光センサ23等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。なお、メモリ35は、特許請求の範囲に記載の「記憶手段」の一例に相当し得るものである。
制御回路40は、光学的情報読取装置10全体を制御可能なマイコンによって構成されており、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有すると共に、情報処理機能を備えており、メモリ35とともに情報処理装置を構成している。本実施形態では、制御回路40に対し、トリガースイッチ42、発光部43、ブザー44、バイブレータ45、液晶表示器46、通信インタフェース48等が接続されている。
これにより、制御回路40は、例えば、トリガースイッチ42の監視や管理、一次元コードCの読み取りに関する情報を報知するインジケータとして機能する発光部43の点灯・消灯、ビープ音やアラーム音を発生可能なブザー44の鳴動のオンオフ、当該光学的情報読取装置10の読取作業者に伝達し得る振動を発生可能なバイブレータ45の駆動制御、液晶表示器46の表示制御や外部装置とのシリアル通信を可能にする通信インタフェース48の通信制御等を可能にしている。なお、トリガースイッチ42は、特許請求の範囲に記載の「操作手段」の一例に相当し、発光部43は、特許請求の範囲に記載の「報知手段」の一例に相当し得るものである。
次に、本発明の特徴的構成について、図2を用いて以下に説明する。図2(A)は、焦点がぼけていない受光状態から得られる受光波形を示す波形図であり、図2(B)は、焦点がぼけた受光状態から得られる受光波形を示す波形図である。
配列方向に長い(横に長い)一次元コードCを光学的に読み取るためには、読取口13を一次元コードCから離してコード全体を視野内に納める様にして当該一次元コードC全体からの反射光を受光する必要がある。この場合、一次元コードCの配列方向長さが長くなるほど、一次元コードCまでの距離を長くする必要があり、焦点がぼけてしまう可能性が高くなる。
遠方に位置する一次元コードCから反射光を受光するとき、例えば、図2(A)の下段に例示するように仮に焦点ぼけが抑制されているならば、受光信号から得られる受光波形は、図2(A)の上段のようにその振幅値が大きくなる。この場合には、明色モジュール(白スペース)と暗色モジュール(黒バー)とをその幅値とともに確実に区別でき、誤判定する受光領域を確実に減らすことができる。
しかし、同じ遠方に位置する一次元コードCからの反射光を受光するときでも、例えば、図2(B)の下段のように焦点ぼけが生じていると、受光信号から得られる受光波形には、図2(B)の上段のようにその振幅値が小さくなる受光領域が存在する場合がある。この場合、幅値の大きな明色モジュールや暗色モジュールに相当する受光領域(図2(B)の領域S1参照)では、比較的振幅値が大きく維持されて、誤判定されにくくなる。一方、幅値の小さな明色モジュールや暗色モジュールに相当する受光領域(図2(B)の領域S2参照)では、振幅値が小さくなり、誤判定されやすくなってしまう。
そこで、本実施形態では、配列方向に長い一次元コードCであっても誤読を抑制するため、特定の操作に応じて取得した限定コード種別に限定して、一次元コードCをデコードするように、読取処理を実施する。具体的には、配列方向に長い一次元コードCを読み取る場合には、まず、当該一次元コードCの左端部に読取口13を近づけてトリガースイッチ42を押圧操作することで、読み取ったスタートキャラクタからコード種別が特定され、トリガースイッチ42を押圧操作したまま読取口13を遠ざけて一次元コードC全体からその反射光を受光して、特定されたコード種別に限定してデコードする。
このようにコード種別を限定することで、上述したように、焦点ぼけの影響を受けにくい幅値の大きな明色モジュールや暗色モジュールの位置関係から、焦点ぼけの影響を受けやすい幅値の小さな明色モジュールや暗色モジュールの存在を推定しやすくなり、デコード成功率が高まるからである。
以下、本実施形態における光学的情報読取装置10の制御回路40にて実行される読取処理について、図3〜図5を用いて詳細に説明する。図3は、制御回路40にて実施される読取処理の流れを例示するフローチャートである。図4(A)は、一次元コードCの左端部に読取口13を近づけた状態を示す説明図であり、図4(B)は、一次元コードCから読取口13を遠ざけた状態を示す説明図である。図5(A)は、一次元コードCの左端部からの反射光を受光する状態を示す説明図であり、図5(B)は、一次元コードC全体からの反射光を受光する状態を示す説明図である。
まず、通常の長さの一次元コードの読み取りについて説明する。
当該光学的情報読取装置10が作動状態となり、トリガースイッチ42が押圧操作されることで読取処理が開始され、トリガースイッチ42が押されたままでその押圧操作が継続していると(S101でYes)、ステップS103に示す撮像処理がなされる。この処理では、照明光源21から照明光Lfが読取口13を介して照射されて、一次元コードにて反射された反射光Lrが受光センサ28にて受光されると、受光センサ28から出力される信号に基づく受光波形が生成される。
次に、ステップS105に示す判定処理にて、限定コード種別がメモリ35に記憶されているか否かについて判定され、後述するように設定された限定コード種別がメモリ35に記憶されていない場合には(S105でNo)、ステップS107に示す特定キャラクタ抽出処理がなされる。この処理は、公知のデコード処理において先ずなされる処理と同様の処理であり、上記受光波形と所定の閾値とを比較することで得られた二値化データから特定キャラクタに相当するデータを抽出するための処理がなされる。なお、本実施形態では、上記特定キャラクタとして、例えば、スタートキャラクタが採用されている。
そして、特定キャラクタが抽出されると(S109でYes)、ステップS111に示す限定コード種別記憶処理がなされる。この処理では、上述のように抽出された特定キャラクタに基づいて、ステップS103にて撮像された一次元コードのコード種別が、限定コード種別として特定される。続いて、ステップS113に示す記憶処理がなされ、上述のように特定された限定コード種別がメモリ35に記憶される。なお、特定キャラクタが抽出されない場合には(S109でNo)、一次元コードからの反射光と異なる光を受光したものとして、ステップS101からの処理がなされる。
上述のように限定コード種別がメモリ35に記憶されると、ステップS115に示す報知処理がなされ、限定コード種別が記憶されたことを報知するために、発光部43に対して所定の発光信号が出力される。これにより、発光部43は、デコード成功時と異なる発光状態に発光する。
続いて、ステップS117に示すデコード処理がなされる。この処理では、上述のように抽出された特定キャラクタに基づいて、公知のデコード処理が実施される。この処理により、一次元コードとしてコード化された文字データ等がデコードされると(S119でYes)、ステップS121に示す出力処理がなされ、デコード処理により得られた文字データ等が通信インタフェース48を介して外部装置等に出力される。そして、ステップS123に示す限定コード種別消去処理がなされ、デコードが成功することでメモリ35に記憶されていた限定コード種別が消去されて、本読取処理が終了する。
次に、配列方向に長い一次元コードCの読み取りについて説明する。
配列方向に長い一次元コードCを読み取る場合には、まず、スタートキャラクタを読み取るため、図4(A)に示すように、当該一次元コードCの左端部に読取口13を近づける。そして、図5(A)に示すように、この左端部に読取視野に対応する照明光Lfを照射した状態でトリガースイッチ42の押圧操作を継続することで(S101でYes)、上記ステップS103に示す撮像処理にて、当該一次元コードCの左端部からの反射光が受光される。そして、限定コード種別がメモリ35に記憶されていないことから(S105でNo)、上記ステップS107に示す特定キャラクタ抽出処理がなされて、スタートキャラクタが特定キャラクタとして抽出される(S109でYes)。
次に、ステップS111に示す限定コード種別特定処理にて、抽出されたスタートキャラクタからコード種別が限定コード種別として特定される。続いて、ステップS113に示す記憶処理がなされ、上述のように特定された限定コード種別がメモリ35に記憶される。なお、抽出されたスタートキャラクタから、2以上のコード種別が特定される場合には、これら2以上のコード種別が限定コード種別としてそれぞれメモリ35に記憶される。また、上記限定コード種別特定処理を実施する制御回路40は、特許請求の範囲に記載の「特定手段」の一例に相当し得る。
続いて、ステップS115に示す報知処理がなされ、限定コード種別が記憶されたことを報知するように発光部43が発光する。上記撮像処理では、一次元コードCの左端部からの反射光しか受光していないため、ステップS117に示すデコード処理が失敗し(S119でNo)、ステップS101からの処理が再びなされる。
発光部43の発光により限定コード種別が特定されたことを把握した読取作業者が、トリガースイッチ42を押圧操作したまま(S101でYes)、図4(B)に示すように、読取口13を遠ざけることで、図5(B)に示すように、一次元コードC全体に照明光Lfが照射され、一次元コードC全体からその反射光が受光される(S103)。この場合には、限定コード種別がメモリ35に記憶されていることから、ステップS105にてYesと判定される。
次に、ステップS125に示す限定コード種別に限定した特定キャラクタ抽出処理がなされる。この処理では、メモリ35に記憶されている限定コード種別に限定して、上記受光波形と所定の閾値とを比較することで得られた二値化データからスタートキャラクタやストップキャラクタなどの特定キャラクタに相当するデータが抽出される。このようにコード種別を限定して抽出することで、焦点ぼけの影響を受けにくい幅値の大きな明色モジュールや暗色モジュールの位置関係から、焦点ぼけの影響を受けやすい幅値の小さな明色モジュールや暗色モジュールの存在を推定しやすくなり、配列方向に長い一次元コードC全体から反射光を受光する場合でも、特定キャラクタを確実に抽出することができる。なお、限定コード種別が2以上メモリ35に記憶されている場合には、それぞれの限定コード種別に限定して特定キャラクタを抽出するための処理がなされる。
このように、特定キャラクタが抽出されると(S127でYes)、ステップS129に示す限定コード種別に限定したデコード処理がなされる。この処理では、メモリ35に記憶されている限定コード種別に限定したうえで、上述のように抽出された特定キャラクタに基づいて、公知のデコード処理が実施される。このようにコード種別を限定してデコードすることで、焦点ぼけの影響を受けにくい幅値の大きな明色モジュールや暗色モジュールの位置関係から、焦点ぼけの影響を受けやすい幅値の小さな明色モジュールや暗色モジュールの存在を推定しやすくなり、配列方向に長い一次元コードC全体から反射光を受光する場合でも、デコード成功率を高めることができる。なお、限定コード種別が2以上メモリ35に記憶されている場合には、それぞれの限定コード種別に限定してデコード処理がなされる。また、ステップS129に示す限定コード種別に限定したデコード処理および上記ステップS117に示すデコード処理を実施する制御回路40は、特許請求の範囲に記載の「デコード手段」の一例に相当し得る。
上記デコード処理により、一次元コードCとしてコード化された文字データ等がデコードされると(S119でYes)、この文字データ等が通信インタフェース48を介して外部装置等に出力される(S121)。そして、ステップS123に示す限定コード種別消去処理がなされ、デコードが成功することで、メモリ35に記憶されていた限定コード種別が全て消去されて、本読取処理が終了する。
なお、一次元コードCの左端部に読取口13を近づけてトリガースイッチ42を押圧操作して限定コード種別がメモリ35に記憶された後に、当該一次元コードCと異なるコード種別の一次元コードからの反射光を受光すると、ステップS125に示す限定コード種別に限定した特定キャラクタ抽出処理が失敗する(S127でNo)。この場合には、ステップS123に示す限定コード種別消去処理がなされて、メモリ35に記憶されていた限定コード種別が全て消去されて、本読取処理が終了することとなる。
また、一次元コードCの一部に読取口13を近づけられて特定キャラクタが抽出されたことで限定コード種別がメモリ35に記憶された後、その一次元コードCと異なる一次元コードを読み取る場合には、読取作業者は、トリガースイッチ42の押圧操作を解除する。そうすると、限定コード種別がメモリ35に記憶された後のステップS101の判定処理にてNoと判定されて、ステップS123に示す限定コード種別消去処理がなされて、メモリ35に記憶されていた限定コード種別が全て消去され、先に特定されたコード種別に限定されることなく、通常のデコード処理がなされる状態となる。
以上説明したように、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、トリガースイッチ42が操作された状態で受光センサ28から出力される受光信号に基づいて読み取った特定キャラクタからコード種別が特定されると、このコード種別は、限定コード種別としてメモリ35に記憶される。そして、メモリ35に限定コード種別が記憶されている場合、この限定コード種別に限定して一次元コードCがデコードされる。
これにより、読取口13を近づけて特定キャラクタを読み取ったトリガースイッチ42の押圧操作のまま一次元コードCから読取口13を遠ざけて一次元コードC全体からその反射光を受光することで、特定されたコード種別に限定されて一次元コードCがデコードされる。したがって、配列方向に長い一次元コードCであってもそのコード種別を限定することで誤読することなく好適に読み取ることができる。
また、ステップS129に示す限定コード種別に限定したデコード処理では、メモリ35に1つ以上のコード種別が記憶されている場合、これら各コード種別に限定して一次元コードCがデコードされる。特定コードによっては、特定されるコード種別が1つに限らず2つ以上特定される場合がある。このようにコード種別が1つ以上特定される場合でも、コード種別が特定されない場合と比較して、デコード成功率が向上し、配列方向に長い一次元コードCであっても好適に読み取ることができる。
さらに、コード種別が特定されると、その旨が発光部43の発光により報知されるため、読取作業者は、コード種別が特定されたことを認識して、一次元コードC全体からその反射光を受光するために読取口13を遠ざけるタイミングを容易に把握することができる。なお、コード種別が特定されたことを報知する報知手段としては、発光部43の発光に限らず、例えば、ブザー44の鳴動やバイブレータ45の振動などを用いて実施してもよい。
さらにまた、メモリ35に記憶される限定コード種別は、トリガースイッチ42による押圧操作が解除されると消去される。これにより、特定キャラクタが読み取られた一次元コードCと異なる一次元コードが読取対象となる場合でも、トリガースイッチ42による押圧操作を解除することで、限定されたコード種別と異なる種別の一次元コードが読取対象となることをなくすことができる。
また、メモリ35に記憶される限定コード種別は、デコードが成功すると消去される。デコードが成功すると、このデコードに成功した一次元コードとは異なる一次元コードが次の読取対象となり、コード種別が同じとは限らない。そこで、上述のようにデコード成功に応じて限定コード種別を消去することで、限定されたコード種別と異なる種別の一次元コードが読取対象となることをなくすことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよい。
(1)上記ステップS107に示す特定キャラクタ抽出処理では、特定キャラクタとして、スタートキャラクタを抽出することに限らず、例えば、ストップキャラクタなどのように、コード種別を特定可能な特定のキャラクタを抽出してもよい。この場合、ステップS103に示す撮像処理では、その特定のキャラクタが存在する箇所に読取口13が近づけられた状態で、当該特定のキャラクタからの反射光が受光されることとなる。
(2)上述した読取処理では、トリガースイッチ42の押圧操作が解除されると、メモリ35に記憶される限定コード種別を消去することに限らず、他の操作手段の操作に応じて、メモリ35に記憶される限定コード種別を消去してもよい。このようにしても、特定キャラクタが読み取られた一次元コードCと異なる一次元コードが読取対象となる場合でも、上記他の操作手段の操作により、限定されたコード種別と異なる種別の一次元コードが読取対象となることをなくすことができる。
10…光学的情報読取装置
13…読取口
28…受光センサ(受光手段)
35…メモリ(記憶手段)
40…制御回路(デコード手段,特定手段)
42…トリガースイッチ(操作手段)
43…発光部(報知手段)
C…一次元コード
Lr…反射光

Claims (5)

  1. 一次元コードからの反射光を読取口を介して受光する受光手段と、
    前記受光手段から出力される受光信号に基づいて前記一次元コードをデコードするデコード手段と、
    を備える光学的情報読取装置であって、
    前記一次元コードを構成する複数のキャラクタのうちコード種別を特定可能な特定キャラクタに対して、前記読取口が前記特定キャラクタを含めた前記一次元コードの一部からの反射光を前記受光手段にて受光するように近づけられた状態で当該特定キャラクタからの反射光を受光する際に操作される操作手段と、
    前記操作手段が操作された状態で前記受光手段から出力される前記受光信号に基づいて読み取った前記特定キャラクタから前記コード種別を特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された前記コード種別が記憶される記憶手段と、を備え、
    前記デコード手段は、前記読取口が前記一次元コードの一部からの反射光を受光するときよりも前記一次元コードから遠ざけられた状態で当該一次元コード全体からの反射光が前記受光手段にて受光され、前記記憶手段に前記コード種別が記憶されている場合、このコード種別に限定して前記一次元コードをデコードすることを特徴とする光学的情報読取装置。
  2. 前記特定手段により1つ以上の前記コード種別が特定されると、これら各コード種別が前記記憶手段に記憶され、
    前記デコード手段は、前記記憶手段に1つ以上の前記コード種別が記憶されている場合、これら各コード種別に限定して前記一次元コードをデコードすることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報読取装置。
  3. 前記特定手段により前記コード種別が特定されると、その旨を報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の光学的情報読取装置。
  4. 前記記憶手段に記憶される前記コード種別は、前記操作手段による操作状態が解除されると消去されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  5. 前記記憶手段に記憶される前記コード種別は、デコード手段によりデコードが成功すると消去されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
JP2012037287A 2012-02-23 2012-02-23 光学的情報読取装置 Active JP5825141B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012037287A JP5825141B2 (ja) 2012-02-23 2012-02-23 光学的情報読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012037287A JP5825141B2 (ja) 2012-02-23 2012-02-23 光学的情報読取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013171573A JP2013171573A (ja) 2013-09-02
JP5825141B2 true JP5825141B2 (ja) 2015-12-02

Family

ID=49265437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012037287A Active JP5825141B2 (ja) 2012-02-23 2012-02-23 光学的情報読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5825141B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57172478A (en) * 1981-04-17 1982-10-23 Teraoka Seiko Co Ltd Type deciding method for bar code of bar code reader
JPS63216186A (ja) * 1987-03-05 1988-09-08 Toshiba Corp バ−コ−ドリ−ダ
JPH07282171A (ja) * 1994-04-06 1995-10-27 Olympus Optical Co Ltd コードデータ高速読取装置
JPH10334172A (ja) * 1997-05-30 1998-12-18 Tec Corp シンボル読取装置
JP5035042B2 (ja) * 2007-08-29 2012-09-26 株式会社デンソーウェーブ 光学的情報読取装置
JP5251964B2 (ja) * 2009-11-24 2013-07-31 株式会社デンソーウェーブ 光学情報読み取り装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013171573A (ja) 2013-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4058529B2 (ja) 光学情報読取装置
US7527203B2 (en) Multi-format bar code reader
JP4403975B2 (ja) 光学情報読取装置
US11062102B2 (en) Decoding indicia with polarized imaging
JP2008181475A (ja) 光学情報読取装置
JP6624318B2 (ja) 光学的情報読取装置
US20060138234A1 (en) Methods and apparatus for improving direct part mark scanner performance
US8517272B1 (en) Method to differentiate aiming from active decoding
US11868842B2 (en) Point-of-sale scanner signaling to a camera
JP5825141B2 (ja) 光学的情報読取装置
US20130277431A1 (en) Method and apparatus for representing state of charge on battery
US20120071093A1 (en) Method and apparatus for identifying bluetooth connection between cradle and handhel data capture device
JP6867423B2 (ja) 光学的情報読取装置
JP2011008574A (ja) 光学的情報読取装置
JP6398809B2 (ja) 情報コード読取装置
US9361496B2 (en) Apparatus for and method of audibly guiding a user to a selected target from an array of targets
JP5195264B2 (ja) バーコード読取方法およびバーコード読取装置
JP5152086B2 (ja) バーコード読取方法およびバーコード読取装置
US9483669B2 (en) Barcode imaging workstation having sequentially activated object sensors
JP5786783B2 (ja) 情報コード読取装置
US7854382B2 (en) Light collection assembly with self-retaining lens in electro-optical reader
US20120050059A1 (en) Method for device loss prevention
JP4636105B2 (ja) バーコード読取方法及びバーコード読取装置並びにコンピュータプログラム
JP5765136B2 (ja) 光学的情報読取装置
JP4636104B2 (ja) バーコード読取方法及びバーコード読取装置並びにコンピュータプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150616

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150928

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5825141

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250