JP5824103B2 - 無線通信装置、無線通信方法、および無線通信システム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法、および無線通信システム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置、無線通信方法、および無線通信システムに関する。
5GHz帯域を使用する無線通信では、周波数帯域の一部が気象用レーダーなどの各種レーダーと重複している。このため、この帯域を使用する無線通信装置は、各種レーダーの電波を常に監視し、電波を検出した場合には、通信を中断して別のチャネルに切り替えることが法令で義務付けられている。また、新たに通信を開始する際、または通信チャネルを切り替える際には、これから使用するチャネルにレーダー波がないことを1分間確認してから通信を開始することが義務付けられている。したがって、このサーチを行う間は通信が中断することになる。
例えば特許文献1には、5GHz帯域を使用する無線通信装置において、無線通信に使用しているチャンネルにおけるレーダーをモニタするモジュールに加え、使用中のチャネルとは異なるチャネルの状況をモニタするモジュールを備え、使用中のチャネルにおいてレーダーの電波を検出したときには、モニタ中のチャネルの状況に応じて通信に使用するチャネルを変更することが記載されている。これにより、通信チャネルの切り替えの際の1分間のレーダーサーチの省略を可能にしている。
特開2010−278825号公報
しかし、特許文献1に記載された無線通信装置では、モニタ用のモジュールを別途設けることにより、装置全体の面積や消費電力、製造や運用にかかるコストが増大してしまうという問題があった。
そこで、本発明の目的は、無線通信装置において、装置の面積や消費電力およびコストを増大させずにレーダー等の干渉波を監視し、チャネル切り替えに要する通信中断時間を削減することである。
本発明に係る無線通信装置は、受信した帯域全体の信号のうち、無線通信に使用しているチャネルの信号を通過させる、帯域フィルタと、
前記受信した帯域全体の信号の電力変化を算出する、第1電力算出部と、
前記帯域フィルタを通過した前記無線通信に使用しているチャネルの信号の電力変化を算出する、第2電力算出部と、
前記第2電力算出部から出力された電力変化に基づいて、無線通信に使用しているチャネルにおける特定の電波の有無を検出する、通信帯域内信号検出部と、
前記第1電力算出部から出力された電力変化と前記第2電力算出部から出力された電力変化との差分を算出する、通信帯域外電力算出部と、
前記通信帯域外電力算出部から出力された電力変化の差分に基づいて、無線通信に使用していないチャネルにおける前記特定の電波の有無を検出し、検出結果をチャネルリストに出力する通信帯域外信号検出部と、
無線通信に使用しているチャネルにおいて特定の電波が検出された場合に、前記チャネルリストの情報に基づいて、無線通信に使用するチャネルを切り替えるチャネル選択部と、を備えている。
また、受信した帯域全体の信号のうち、無線通信に使用しているチャネル及びそれよりも低周波側の帯域を含む第1の帯域の信号、並びに、前記無線通信に使用しているチャネル及びそれよりも高周波側の帯域を含む第2の帯域の信号、の少なくとも一方を通過させる、複素フィルタをさらに備え、
前記第1電力算出部は、前記第1の帯域の信号の第1の電力変化、及び、前記第2の帯域の信号の第2の電力変化、の少なくとも一方を算出し、
前記通信帯域外電力算出部は、前記第1の電力変化と前記第2電力算出部から出力された電力変化との第1の差分、及び、前記第2の電力変化と前記第2電力算出部から出力された電力変化との第2の差分、の少なくとも一方を算出し、
前記通信帯域外信号検出部は、前記第1の差分、及び前記第2の差分、の少なくとも一方に基づいて、無線通信に使用しているチャネルよりも低周波側のチャネル、及び、無線通信に使用しているチャネルよりも高周波側のチャネル、の少なくとも一方における前記特定の電波の有無を検出し、検出結果をチャネルリストに出力するようにしてもよい。
また、前記通信帯域外信号検出部は、無線通信に使用していないチャネルにおける電力が所定の値よりも低いか高いかに基づいて、そのチャネルの混雑度を判断し、判断結果をチャネルリストに出力し、
前記チャネル選択部は、前記チャネルリストの情報に基づいて、無線通信に使用するチャネルを混雑度のより低いチャネルに切り替えるようにしてもよい。
また、前記特定の電波は、レーダーから発生する電波とすることができる。
本発明に係る無線通信システムは、上述の無線通信装置を複数含む無線通信システムであって、
各々の無線通信装置とネットワークを介して接続され、各々の無線通信装置から、前記チャネルリストに保持する情報を受信するサーバを備え、
前記サーバは、各々の無線通信装置から受信した情報に基づいて、各々の無線通信装置に通信の切り替え先として最適なチャネルの情報を提供する、ものである。
また、各々の無線通信装置から受信する情報には、それぞれの無線通信装置の位置情報、及び情報を取得した時間の情報が含まれ、
前記サーバは、各無線通信装置の現在位置および現在時刻に応じた前記最適なチャネルの情報を提供するようにしてもよい。
また、前記無線通信装置は、テザリング機能を有する携帯端末であり、
前記無線装置は、前記テザリング機能がオフの状態であっても、前記チャネルリストの情報を更新し、前記サーバに提供するようにしてもよい。なお、携帯端末は、例えば携帯電話、スマートフォン端末、タブレット端末などである。
本発明に係る無線通信方法は、受信した帯域全体の信号のうち、帯域フィルタによって無線通信に使用しているチャネルの信号を通過させる工程と、
前記受信した帯域全体の信号の電力変化を算出する工程と、
前記帯域フィルタを通過した前記無線通信に使用しているチャネルの信号の電力変化を算出する工程と、
前記無線通信に使用しているチャネルの信号の電力変化に基づいて、無線通信に使用しているチャネルにおける特定の電波の有無を検出する工程と、
前記受信した帯域全体の信号の電力変化と、前記無線通信に使用しているチャネルの信号の電力変化との差分を算出する工程と、
前記電力変化の差分に基づいて、無線通信に使用していないチャネルにおける前記特定の電波の有無を検出し、検出結果をチャネルリストに出力する工程と、
無線通信に使用しているチャネルにおいて特定の電波が検出された場合に、前記チャネルリストの情報に基づいて、無線通信に使用するチャネルを切り替える工程と、を備えたものである。
本発明によれば、5GHz帯域を使用する無線通信装置において、装置の面積や消費電力およびコストを増大させずに、レーダー検出時の通信中断時間を削減することができる。
本発明の実施の形態1による、無線通信装置を含む無線通信システムの概略を示す図。 本発明の実施の形態1による、無線通信装置の概略を示す図。 本発明の実施の形態1による、帯域フィルタによる信号のフィルタリングを説明する図。 本発明の実施の形態1による、無線通信装置の動作のフローチャート。 本発明の実施の形態1による、無線通信装置の動作のフローチャート。 本発明の実施の形態2による、無線通信装置の概略を示す図。 本発明の実施の形態2による、複素フィルタによる信号のフィルタリングを説明する図。 本発明の実施の形態2による、無線通信装置の動作のフローチャート。 本発明の実施の形態3による、無線通信装置の動作を説明する図。 本発明の実施の形態4による、無線通信装置を含む無線通信システムの概略を示す図。 本発明の実施の形態5による、無線通信装置を含む無線通信システムの概略を示す図。
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による無線通信装置1を含む無線通信システムの概略を示す図である。無線通信装置1は、無線LANアクセスポイントであり、移動型または固定型のWi−Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)ルータや、Wi−Fiルータ機能(テザリング機能)を備えたスマートフォンなどの携帯端末である。無線通信装置1は、携帯端末2やコンピュータ3との間で無線通信を行い、無線LAN(Local Area Network)を構成している。携帯端末2やコンピュータ3は、無線通信装置1を介して、インターネットなどの外部のネットワークに接続する。実施の形態1では、携帯端末2やコンピュータ3と無線通信装置1は、5GHzの周波数帯域で通信を行っている。
無線通信装置1は5GHz帯域の無線LANアクセスポイントであるため、IEEE802.11hに規定されたDFS(Dynamic Frequency Selection)機能に準拠することが求められる。DFS機能は、5GHz帯域の無線LANアクセスポイントが、同じく5GHz帯域の一部を使用する気象レーダー等に影響を与えないよう、必要に応じて使用チャネルを変更する機能である。具体的には、各種レーダーの干渉波を常に監視し、検出したらすぐに無線通信を他のチャネルに切り替える機能などが含まれる。また、無線通信を開始する前に、使用予定のチャネルについて1分間レーダー波が検出されないか確認してから通信を開始する機能(1分間サーチ)も含まれる。1分間サーチは、無線通信を他のチャネルに切り替える際にも実施する。
図2は、実施の形態1による無線通信装置1の概略を示す図である。図2に示すように、無線通信装置1は、RFモジュール11、ADコンバータ12、帯域フィルタ13、DEM(復調器)/MAC(メディアアクセスコントローラ)モジュール14、チャネル選択モジュール15、第1電力算出モジュール16、第2電力算出モジュール17、通信帯域内レーダー信号検出モジュール18、通信帯域外電力算出モジュール19、通信帯域外レーダー信号検出モジュール20、チャネルリスト21を含んでいる。
RFモジュール11は、携帯端末2やコンピュータ3から受信した5GHz帯域の無線信号を、通信規格に応じたベースバンド帯域の信号に変換する。
ADコンバータ12は、RFモジュール11によってベースバンド帯域に変換された信号をデジタル信号に変換し、帯域フィルタ13と第1電力算出モジュール16に供給する。
帯域フィルタ13は、ADコンバータ12から供給された信号のうち、無線通信に用いられている帯域の信号をDEM/MACモジュール14および第2電力算出モジュール17に出力する。
図3は、帯域フィルタ13による信号のフィルタリングを説明する図である。無線通信装置1が受信する5GHz帯域の無線信号には、無線通信装置1が無線通信に利用しているチャネルの信号(通信帯域P1)とそれ以外のチャネルの信号(通信帯域外)を含む複数のチャネルの信号(P2)が含まれている。帯域フィルタ13は、これらの複数のチャネルの中から無線通信装置1が無線通信に利用しているチャネルの信号(通信帯域P1)を抽出して出力する。
DEM(復調器)/MAC(メディアアクセスコントローラ)モジュール14は、帯域フィルタ13から出力された信号を外部ネットワークへの通信用データに変換する。具体的には、DEMモジュールは、信号の復調を行い、MACモジュールは、OSI参照モデルのデータリンク層(第2層)の規定に基づいて、信号の単位データ(フレーム)での送受信や誤り検出などを行う。DEM/MACモジュール14から出力された通信用データは外部ネットワークへ送信される。
チャネル選択モジュール15は、通信中のチャネルでレーダー信号が検出された場合に、チャネルリスト21から供給される情報に基づいてチャネル切り替えを行う。
第1電力算出モジュール16は、ADコンバータ12から出力された信号の電力変化を算出する。
第2電力算出モジュール17は、帯域フィルタ13から出力された信号の電力変化を算出する。
通信帯域内レーダー信号検出モジュール18は、第2電力算出モジュール17から出力された通信帯域における電力変化に基づいて、通信帯域内におけるレーダーによる電波の検出を行う。
通信帯域外電力算出モジュール19は、第1電力算出モジュール16から出力された5GHz帯域全体での電力変化(P2)と、第2電力算出モジュール17から出力された通信帯域における電力変化(P1)の差分(P2−P1)を算出する。
通信帯域外レーダー信号検出モジュール20は、通信帯域外電力算出モジュール19から出力された通信帯域外における電力変化に基づいて、通信帯域外におけるレーダーによる電波の検出を行う。
チャネルリスト21は、通信帯域外レーダー信号検出モジュール20から提供された情報に基づいて、通信帯域外でレーダー信号が検出されているか否かの情報をチャネル選択モジュール15に提供する。
RFモジュール11およびADコンバータ12は、一般にアナログ回路によって形成されている。一方、帯域フィルタ13、DEM/MACモジュール14、チャネル選択モジュール15、第1電力算出モジュール16、第2電力算出モジュール17、通信帯域内レーダー信号検出モジュール18、通信帯域外電力算出モジュール19、通信帯域外レーダー信号検出モジュール20、およびチャネルリスト21はそれぞれデジタル回路であり、1チップに収納可能である。
次に、無線通信装置1の動作について説明する。
図4は、無線通信装置1の動作の概略を説明するフローチャートである。無線通信装置1は、無線LANにおいて携帯端末2やコンピュータ3と通常の無線通信を行う間(ステップS11)、常に通信中のチャネルについてレーダーから発信される電波を監視する(ステップS12)。レーダーの電波が検出されると(ステップS12;YES)、使用中のチャネルでの無線通信を停止し、他のチャネルへの切り替えを行う(ステップS13)。
図5は、通信中のチャネル及び通信中のチャネル以外の帯域について、レーダーから発信される電波を監視する処理の詳細な動作を説明するフローチャートである。図5の処理は、通常の無線通信が行われている間常に実行される。
まず、帯域フィルタ13は、無線通信に用いられている帯域の信号を通過させる(ステップS21)。
次に、第2電力算出モジュール17は、帯域フィルタ13から出力された信号の電力変化を算出する(ステップS22)。これにより、通信帯域における電力変化が算出される。
一方、第1電力算出モジュール16は、ADコンバータ12から出力された信号の電力変化を算出する(ステップS31)。この電力変化の値は、帯域フィルタ13を通る前の通信帯域と通信帯域外の両方を含む5GHz帯域全体での電力変化となる。
次に、通信帯域外電力算出モジュール19は、第1電力算出モジュール16から出力された5GHz帯域全体での電力変化(P2)と、第2電力算出モジュール17から出力された通信帯域における電力変化(P1)を入力値とし、両者の差分(P2−P1)を算出する(ステップS32)。これにより、5GHz帯域全体での電力変化から通信帯域における電力変化を除いた値、すなわち通信帯域外における電力変化が算出される。
次に、通信帯域外レーダー信号検出モジュール20において、通信帯域外におけるレーダーによる電波の検出を行う(ステップS33)。具体的には、通信帯域外電力算出モジュール19から出力された通信帯域外における電力変化のパターンから、通信帯域外にレーダー信号が含まれるか否かを判断する。通信帯域外レーダー信号検出モジュール20は、判定の結果をチャネルリスト21に出力する。チャネルリスト21は、通信帯域外でレーダー信号が検出されているか否かの情報をチャネル選択モジュール15に提供する。
通信帯域内レーダー信号検出モジュール18は、通信帯域内におけるレーダーによる電波の検出を行う(ステップS23)。具体的には、第2電力算出モジュール17から出力された通信帯域における電力変化のパターンから、通信帯域内にレーダー信号が含まれるか否かを判断する。または、振幅変化のパターンから通信帯域内にレーダー信号が含まれるか否かを判断してもよい。
ステップS23で、レーダー信号が検出されなければ(NO)、使用中のチャネルでの通信を継続する。
一方、レーダー信号が検出された場合には(YES)、使用中のチャネルでの通信を停止し、チャネル選択モジュール15においてチャネル切り替えを行う(ステップS24)。チャネル選択モジュール15は、チャネルリスト21から供給される情報に基づいてチャネル切り替えを行う。チャネルリスト21は、後述するように、通信帯域外におけるレーダー信号の検出の有無に関する情報を提供する。チャネル選択モジュール15は、通信帯域外でレーダー信号が検出されていなければ、通信開始前の1分間サーチを行わずにすぐに通信帯域外に含まれる所望のチャネルに切り替えることができる。
以上のように、本実施形態によれば、通信帯域のみを抽出する帯域フィルタへの入力前の信号と、帯域フィルタからの出力後の信号の電力変化を検出し、入力前の値と出力後の値との差分をとるようにした。これにより、無線通信と並行して通信中のチャネル(通信帯域)のみでなく、通信帯域外でのレーダー信号の監視も行うことができる。このため、通信中のチャネルでレーダーが検出された際、通信帯域外でレーダーが検出されていなければ、他チャネルの1分間サーチをあらためて行わずにチャネルを切り替えることができるので、通信中断時間を削減することができる。
また、レーダー信号の監視を行うためのモジュールはデジタル回路で実現されるため、本実施形態によれば装置の面積や消費電力およびコストを増大させずに、レーダー検出時の通信中断時間を削減することができる。
本発明は、移動型の無線LANアクセスポイントや、テザリング機能を備えた携帯端末に適用される場合に特に大きな効果がある。すなわち、移動型のアクセスポイントは移動に伴って通信を行う空間が変化するため、固定型のアクセスポイントに比べてレーダーが検出される確率が高くなると考えられる。したがって、本発明のようにチャネル切り替え時の通信中断時間を削減することでより大きな効果が得られる。
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2による無線通信装置4の概略を示す図である。図2と同一の符号は同一または対応する構成要素を示している。実施の形態2では、無線通信装置4は複素フィルタ22を備えている。
図7を用いて複素フィルタ22の機能について説明する。複素フィルタ22は、ADコンバータ12から出力された信号の入力を受け、図7に示すように、通信帯域(P1)を含む低周波側の帯域(LOB)の信号、および通信帯域(P1)を含む高周波側の帯域(HOB)の信号のいずれかを出力するように設計することができる。あるいは、低周波側の帯域(LOB)の信号と高周波側の帯域(HOB)の信号の両方を区別して出力するように設計することもできる。複素フィルタ22から出力された信号は第1電力算出モジュール16に供給される。
図8は、実施の形態2による通信中のチャネル以外の帯域のレーダー信号を監視する処理のフローチャートである。なお、通常の無線通信動作と、通信中のチャネルのレーダー信号の監視処理については実施の形態1と同様である。
まず、複素フィルタ22は、ADコンバータ12から出力された信号の低周波側の帯域(LOB)及び高周波側の帯域(HOB)の少なくとも一方を通過させ、第1電力算出モジュール16に供給する(ステップS51)。
次に、第1電力算出モジュール16は、複素フィルタ22から出力された信号の低周波側の帯域(LOB)の電力変化(P2’)、及び高周波側の帯域(HOB)の電力変化(P2”)の少なくとも一方を算出する(ステップS52)。
次に、通信帯域外電力算出モジュール19は、第1電力算出モジュール16から出力された通信帯域を含む低周波側の帯域の電力変化(P2’)と、第2電力算出モジュール17から出力された通信帯域における電力変化(P1)を入力値とし、両者の差分(P2’−P1)を算出する(ステップS53)。これにより、通信帯域を含む低周波側の帯域での電力変化から通信帯域における電力変化を除いた値、すなわち低周波側の通信帯域外における電力変化が算出される。同様に、通信帯域外電力算出モジュール19は、第1電力算出モジュール16から出力された通信帯域を含む高周波側の帯域の電力変化(P2”)と、第2電力算出モジュール17から出力された通信帯域における電力変化(P1)を入力値とし、両者の差分(P2”−P1)を算出する。これにより、通信帯域を含む高周波側の帯域での電力変化から通信帯域における電力変化を除いた値、すなわち高周波側の通信帯域外における電力変化が算出される。
次に、通信帯域外レーダー信号検出モジュール20において、低周波側または高周波側の通信帯域外におけるレーダーによる電波の検出を行う(ステップS54)。具体的には、通信帯域外電力算出モジュール19から出力された低周波側の通信帯域外における電力変化のパターンから、低周波側の帯域外にレーダー信号が含まれるか否かを判断する。同様に、通信帯域外電力算出モジュール19から出力された高周波側の通信帯域外における電力変化のパターンから、高周波側の帯域外にレーダー信号が含まれるか否かを判断する。通信帯域外レーダー信号検出モジュール20は、判定の結果をチャネルリスト21に出力する。チャネルリスト21は、低周波側の通信帯域外、または高周波側の通信帯域外でレーダー信号が検出されているか否かの情報をチャネル選択モジュール15に提供する。
以上のように、本実施形態によれば、複素フィルタ22によって通信帯域を含む低周波側の帯域と通信帯域を含む高周波側の帯域を区別することにより、通信帯域外でのレーダー信号の監視をより限定された範囲で行うことができる。このため、通信中のチャネルでレーダーが検出されてチャネルを変更する際、低周波側と高周波側の通信帯域外のそれぞれにおけるレーダー検出結果に基づいて、即座にどちらのチャネルに切り替えればよいか判断することができる。
また、複素フィルタ22はデジタル回路で実現されるため、装置の面積や消費電力およびコストを増大させずに、レーダー検出時の通信中断時間を削減することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1,2では、通信帯域外の電力変化に基づいて、通信帯域外でのレーダー信号の検出を行っているが、実施の形態3では、さらに通信帯域外の電力変化に基づいて、チャネルの混雑状況の判断を行う。
実施の形態3による無線通信装置は実施の形態1または2による無線通信装置と同様の構成を有しているが、チャネルリスト21は、レーダー信号の検出の有無に関する情報のみでなく、チャネルの空き具合に関する情報をチャネル選択モジュール15に提供する。チャネルの混雑状況は、帯域内で検出される電力の値に基づいて判断される。
図9は、無線LANが使用するW56の帯域(5470−5725MHz)に含まれる各チャネルを示している。図9に示すように、108chが通信チャネルとして使用される。無線通信装置は、無線通信を行いながら、実施の形態1,2と同様に、通信帯域外電力算出モジュール19において通信帯域外のチャネル(100ch、104ch、112ch、116ch)の電力変化を監視する。さらに、通信帯域外レーダー信号検出モジュール20は、帯域における電力が所定の値より低い場合には帯域が空いている、高くなっている場合には帯域が混んでいると判断し、チャネルリスト21に判断結果を出力する。
以上のように、本実施形態によれば、通信中に通信帯域外の電力を監視することにより、帯域の混み具合を判断することができるので、通信チャネル切り替えの際、空いているチャネルを選択することができる。
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態4による無線通信装置を含む無線通信システムの概略を示す図である。実施の形態4による無線通信装置5は実施の形態3による無線通信装置と同様の構成を有しているが、チャネルリスト21は、レーダー信号の検出情報、およびチャネルの混雑状況に関する情報をネットワーク上のサーバ6に提供する。レーダー信号の検出情報には、検出された位置情報、検出された時間帯、検出頻度等の情報が含まれる。チャネルの混雑状況に関する情報には、監視を行っている位置の情報、各チャネルの時間帯毎の混雑状況等が含まれる。
サーバ6では、各無線通信装置5から提供されたレーダー信号の検出情報およびチャネルの混雑状況に関する情報をデータベース7に保持する。さらに、サーバ6は、各無線通信装置5から集めた情報に基づいて、現在の時間や無線通信装置5の現在位置に応じて通信に最適なチャネルを判断し、その情報を各無線通信装置5に提供する。各無線通信装置5は、通信開始時や通信チャネル切り替えの際に、サーバ6から提供される情報に基づいて、最適なチャネルを選択することができる。
(実施の形態5)
図11は、本発明の実施の形態5による無線通信装置を含む無線通信システムの概略を示す図である。実施の形態5の無線通信装置8は、Wi−Fiルータ機能(テザリング機能)を備えたスマートフォンなどの携帯端末である。なお、実施の形態5による無線通信装置8は実施の形態3による無線通信装置と同様の構成を有している。
実施の形態5では、スマートフォンなどの携帯端末が具備しているGPS(Global Positioning System)機能により、無線通信装置8は、サーバ6に、レーダー信号の検出情報およびチャネルの混雑状況に関する情報とあわせて詳細な位置情報を提供することができる。なお、無線通信装置8は、テザリング機能がオフの状態(クライアントモード)であっても、レーダー検出機能および帯域混雑状況の監視機能は動作させておくことができる。したがって、レーダー検出情報およびチャネルの混雑状況の情報は常にサーバ6に提供することができる。
本実施形態によれば、無線通信装置8がスマートフォンなどの携帯端末である場合には、GPS機能を利用することにより精度の高いレーダー検出位置情報を収集することができる。また、普及数の多い携帯端末からの情報提供により、サーバ側で多くの情報を収集することができ、最適チャネルの選択の精度を上げることができる。
(変形例)
本発明は、5GHzの周波数帯域で通信を行う無線通信装置に限らず、例えば、2.4GHzの周波数帯域で通信を行う無線通信装置にも適用することができる。無線通信装置は、通信を行いながら、隣接する通信帯域外のチャネルの電力変化を監視し、隣接チャネルの混雑状況の判断を行う。これにより、無線通信装置は状況に応じてより空いているチャネルを通信チャネルとして選択することが可能となる。
1,4,5,8 無線通信装置、2 携帯端末、3 コンピュータ、6 サーバ、7 データベース、11 RFモジュール、12 ADコンバータ、13 帯域フィルタ、14 DEM(復調器)/MAC(メディアアクセスコントローラ)モジュール、15 チャネル選択モジュール、16 第1電力算出モジュール、17 第2電力算出モジュール、18 通信帯域内レーダー信号検出モジュール、19 通信帯域外電力算出モジュール、20 通信帯域外レーダー信号検出モジュール、21 チャネルリスト

Claims (8)

  1. 受信した帯域全体の信号のうち、無線通信に使用しているチャネルの信号を通過させる、帯域フィルタと、
    前記受信した帯域全体の信号の電力変化を算出する、第1電力算出部と、
    前記帯域フィルタを通過した前記無線通信に使用しているチャネルの信号の電力変化を算出する、第2電力算出部と、
    前記第2電力算出部から出力された電力変化に基づいて、無線通信に使用しているチャネルにおける特定の電波の有無を検出する、通信帯域内信号検出部と、
    前記第1電力算出部から出力された電力変化と前記第2電力算出部から出力された電力変化との差分を算出する、通信帯域外電力算出部と、
    前記通信帯域外電力算出部から出力された電力変化の差分に基づいて、無線通信に使用していないチャネルにおける前記特定の電波の有無を検出し、検出結果をチャネルリストに出力する通信帯域外信号検出部と、
    無線通信に使用しているチャネルにおいて特定の電波が検出された場合に、前記チャネルリストの情報に基づいて、無線通信に使用するチャネルを切り替えるチャネル選択部と、を備えた無線通信装置。
  2. 受信した帯域全体の信号のうち、無線通信に使用しているチャネル及びそれよりも低周波側の帯域を含む第1の帯域の信号、並びに、前記無線通信に使用しているチャネル及びそれよりも高周波側の帯域を含む第2の帯域の信号、の少なくとも一方を通過させる、複素フィルタをさらに備え、
    前記第1電力算出部は、前記第1の帯域の信号の第1の電力変化、及び、前記第2の帯域の信号の第2の電力変化、の少なくとも一方を算出し、
    前記通信帯域外電力算出部は、前記第1の電力変化と前記第2電力算出部から出力された電力変化との第1の差分、及び、前記第2の電力変化と前記第2電力算出部から出力された電力変化との第2の差分、の少なくとも一方を算出し、
    前記通信帯域外信号検出部は、前記第1の差分、及び前記第2の差分、の少なくとも一方に基づいて、無線通信に使用しているチャネルよりも低周波側のチャネル、及び、無線通信に使用しているチャネルよりも高周波側のチャネル、の少なくとも一方における前記特定の電波の有無を検出し、検出結果をチャネルリストに出力することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記通信帯域外信号検出部は、無線通信に使用していないチャネルにおける電力が所定の値よりも低いか高いかに基づいて、そのチャネルの混雑度を判断し、判断結果をチャネルリストに出力し、
    前記チャネル選択部は、前記チャネルリストの情報に基づいて、無線通信に使用するチャネルを混雑度のより低いチャネルに切り替える、請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記特定の電波は、レーダーから発生する電波である、請求項1から3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の無線通信装置を複数含む無線通信システムであって、
    各々の無線通信装置とネットワークを介して接続され、各々の無線通信装置から、前記チャネルリストに保持する情報を受信するサーバを備え、
    前記サーバは、各々の無線通信装置から受信した情報に基づいて、各々の無線通信装置に通信の切り替え先として最適なチャネルの情報を提供する、無線通信システム。
  6. 各々の無線通信装置から受信する情報には、それぞれの無線通信装置の位置情報、及び情報を取得した時間の情報が含まれ、
    前記サーバは、各無線通信装置の現在位置および現在時刻に応じた前記最適なチャネルの情報を提供する、請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 前記無線通信装置は、テザリング機能を有する携帯端末であり、
    前記無線装置は、前記テザリング機能がオフの状態であっても、前記チャネルリストの情報を更新し、前記サーバに提供することを特徴とする、請求項5または6に記載の無線通信システム。
  8. 受信した帯域全体の信号のうち、帯域フィルタによって無線通信に使用しているチャネルの信号を通過させる工程と、
    前記受信した帯域全体の信号の電力変化を算出する工程と、
    前記帯域フィルタを通過した前記無線通信に使用しているチャネルの信号の電力変化を算出する工程と、
    前記無線通信に使用しているチャネルの信号の電力変化に基づいて、無線通信に使用しているチャネルにおける特定の電波の有無を検出する工程と、
    前記受信した帯域全体の信号の電力変化と、前記無線通信に使用しているチャネルの信号の電力変化との差分を算出する工程と、
    前記電力変化の差分に基づいて、無線通信に使用していないチャネルにおける前記特定の電波の有無を検出し、検出結果をチャネルリストに出力する工程と、
    無線通信に使用しているチャネルにおいて特定の電波が検出された場合に、前記チャネルリストの情報に基づいて、無線通信に使用するチャネルを切り替える工程と、を備えた無線通信方法。
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