JP5823267B2 - ハーネス支持具の部品確認構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車のスライドドアから車両ボディに配索される給電用のワイヤハーネスに組み付けられるハーネス支持具における内部構成部品の有無を目視確認するためのハーネス支持具の部品確認構造に関するものである。
図5は、従来のハーネス支持具を含む給電装置の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
この給電装置76のハーネス支持具(ハーネスクランプ)71は、合成樹脂製の略球状のインナクランプ72と、インナクランプ72を周方向回動自在に収容する合成樹脂製のアウタクランプ73とで構成されている。
インナクランプ72は分割式で、中央の孔部内に、ワイヤハーネス74の外周側の保護チューブである合成樹脂製のコルゲートチューブ75の周方向の凹溝に係合するリブを有し、コルゲートチューブ75を把持した状態で、ワイヤハーネス74と一体にアウタクランプ73内をハーネス周方向に回動自在である。
ハーネス支持具71は不図示の車両ボディの乗降口のステップ部の下側等に横置き(水平)に配置され、給電装置76の合成樹脂製のプロテクタ77は不図示のスライドドアに縦置き(垂直)に配置される。プロテクタ77内にはワイヤハーネス74を持ち上げて弛み吸収する板ばね78が配置されている。図5で右側が車両前側である。
図6に、従来のハーネス支持具を含む給電装置の他の形態を示す如く(特許文献1参照)、ハーネス支持具(ハーネスクランプ)81は車両ボディのステップ82の後部近傍に配置される。ワイヤハーネス83はスライドドア87側のプロテクタ84内で板ばね85の付根側に固定されている(ハーネス固定部を符号86で示す)。板ばね85の配置は図5の板ばね78とは前後逆になっている。
スライドドア87を前方(図6で右側)にスライドさせて閉めるに伴って、プロテクタ84の下部開口84aに沿ってワイヤハーネス83が前から後に揺動しつつ、ハーネス支持具81内の不図示のインナクランプがワイヤハーネス83と共に周方向に回動して、ワイヤハーネス83の捩れを防止する。スライドドア87を全閉状態から後方にスライドさせて開く際には、ワイヤハーネス83の揺動やインナクランプの回動は閉じ操作時とは逆になる。
ハーネス支持具81のアウタクランプの底部には不図示の水抜き用の孔部が設けられていることが好ましい。ワイヤハーネス83のコルゲートチューブを伝わって浸入した水滴や、アウタクランプ81の幅広の開口81aから浸入した水滴を外部に排出させるためである。
ハーネス支持具81以外の水抜き構造として(図示せず)、特許文献2には、車両のフロアに沿って配索されるワイヤハーネスの外側に合成樹脂製の矩形筒状のプロテクタを装着し、プロテクタ内にワイヤハーネスを挿通させ、プロテクタには底部に水抜き穴を設けて、ワイヤハーネスに沿ってプロテクタ内に浸入した水滴を外部に排出させることが記載されている。
ワイヤハーネスは外周側にコルゲートチューブを有し、プロテクタの長手方向の前後の端部の内側にコルゲートチューブの前後の端部が位置し、斜め下向きに傾斜した一方のコルゲートチューブの端部の近傍において水抜き穴がプロテクタに形成されている。
特開2008−62868号公報(図5,図7) 特開2010−51042号公報(図3,図5)
上記従来の図5,図6に示す給電装置76,88のハーネス支持具(ハーネスクランプ)71,81にあっては、略球状のインナクランプ72を分割した状態で、一対の略半球状の分割インナクランプでワイヤハーネス74,83のコルゲートチューブ75を挟み、それと同時に一対の分割インナクランプを互いの係止手段で固定させ、次いでインナクランプ72をワイヤハーネス74,83と共にアウタクランプ73の内側に組み付ける、すなわちアウタクランプ73を分割した状態で、アウタクランプベースにインナクランプ72をワイヤハーネス74,83と共に組み付け、アウタクランプカバーを閉じてアウタクランプベースに互いの係止手段で固定させている。
しかしながら、作業者がワイヤハーネス74,83へのインナクランプ(部品)72の組付を忘れた場合には、アウタクランプ73内にワイヤハーネス74,83のみを組み付けてしまい、アウタクランプ73のみでもワイヤハーネスをある程度は長手方向に動きにくく固定させることができるために(インナクランプ72があればワイヤハーネス74,83が長手方向に動かない)、インナクランプ72の組み忘れを検知するための検査(例えばアウタクランプ73を手で持ってワイヤハーネス74,83を引っ張ってもワイヤハーネス74,83が動かないか否かの確認や、アウタクランプ73の幅広の前部開口73aから内部のインナクランプ72を目視する作業等)に手間がかかるという問題があった。
本発明は、上記した点に鑑み、作業者がアウタクランプ内にインナクランプを組み付けたか否かを簡単に且つ確実に確認することのできるハーネス支持具の部品確認構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るハーネス支持具の部品確認構造は、ワイヤハーネスにインナクランプ組み付けられ、該インナクランプアウタクランプの内部に組み付けられて構成されているハーネス支持具において、該インナクランプに対向して該アウタクランプの底部に水抜き用の孔部が設けられ、該孔部が一側方のリブで狭められ、該リブのない該孔部の他側方を経て該インナクランプ外部から目視可能となっていることを特徴とする。
上記構成により、孔部におけるリブのない側からアウタクランプ内のインナクランプ(部品)の有無がリブに邪魔されることなく容易に且つ確実に目視確認される。孔部のリブは孔部の開口又は孔部の途中(空間内)に設けられる。孔部は水抜き孔と目視確認用の覗き孔とを兼ねる。孔部のリブが一側方と他側方とに交互に配置された場合は、孔部がストレートに貫通しないので、目視確認は困難となる。
請求項2に係るハーネス支持具の部品確認構造は、請求項1記載のハーネス支持具の部品確認構造において、前記孔部の開口が前記一側方のリブで狭められ、該孔部内の空間が該開口よりも広く形成されたことを特徴とする。
上記構成により、孔部の開口が開口縁のリブで狭められたことで、開口から孔部内すなわちアウタクランプ内への水や塵等の逆入が防止される。孔部の狭い開口から孔部内の広い空間を経てストレートにインナクランプが目視確認される。リブは孔部の途中にあるよりも開口にあった方が、狭い開口を通して孔部内に目視の焦点を合わせやすく(リブが孔部の途中にあると目視時に孔部内がぼやけやすい)、インナクランプの視認性が高まる。
請求項3に係るハーネス支持具の部品確認構造は、請求項1又は2記載のハーネス支持具の部品確認構造において、前記孔部に隣接して水抜き用の第二の孔部が設けられ、両孔部は隔壁で区画され、該隔壁に前記一側方のリブと、該第二の孔部の開口を狭める第二のリブとが設けられ、該第二の孔部の奥側において該隔壁に対向する該第二の孔部の内面に第三のリブが設けられていることを特徴とする。
上記構成により、二つの水抜き用の孔部が並列に近接して配置され、(第一の)前記孔部が水抜き孔兼覗き孔として作用し、第二の孔部は水抜き孔のみとして作用し、両孔部で水抜き性が高まる。第二の孔部は、第二のリブと第三のリブとが交互に位置しているので、ストレートな空間がなく、インナクランプの目視は困難である。
請求項4に係るハーネス支持具の部品確認構造は、請求項3記載のハーネス支持具の部品確認構造において、前記アウタクランプの底部に外向きの直交したリブが設けられ、直交した一方のリブが前記第二の孔部の長辺部に沿って位置し、直交した他方のリブが前記孔部と該第二の孔部との各短辺部に沿って位置したことを特徴とする。
上記構成により、アウタクランプ内の水滴が各孔部から外向きの各リブに沿ってスムーズに垂れ落ちることで、排水性が高まる。(第一の)孔部はその長辺部が外向きのリブから離間しているので、外向きのリブに邪魔される(外向きのリブの陰になる)ことなく、孔部を通してインナクランプの目視が確実に行われる。
請求項1記載の発明によれば、孔部におけるリブのない側からアウタクランプ内のインナクランプの有無をリブに邪魔されることなく容易に且つ確実に目視確認することができる。これによって、アウタクランプ内の部品の確認検査を短時間で容易に且つ確実に行って、ハーネス支持具の品質及び生産性を高めることができる。
請求項2記載の発明によれば、孔部の開口からアウタクランプ内への水や塵等の逆入を防ぐことができる。また、リブを孔部の途中に設けるよりも開口に設けた方が、目視の焦点を合わせやすく、インナクランプの視認性を高めることができる。
請求項3記載の発明によれば、一方の孔部を水抜き孔兼覗き孔として作用させ、他方の孔部を水抜き孔のみとして作用させ、両孔部でアウタクランプの排水性を高めることができる。
請求項4記載の発明によれば、アウタクランプ内の水滴を各孔部から外向きの各リブに沿ってスムーズに排出させることができると共に、外向きのリブの陰になることなく、孔部を通してインナクランプの目視確認を確実に行うことができる。
本発明におけるハーネス支持具の一実施形態を斜め上方から見た分解斜視図である。 同じくハーネス支持具の組立形態を斜め上方から見た斜視図である。 本発明に係るハーネス支持具の部品確認構造の一実施形態を示す平面図(ハーネス支持具を下方から見た図)である。 ハーネス支持具の部品確認構造の要部を示す、図3のA−A断面図である。 従来のハーネス支持具を備えた給電装置の一形態を示す正面図である。 従来のハーネス支持具を備えた給電装置の他の形態を示す斜視図である。
図1〜図4は、本発明に係るハーネス支持具の部品確認構造の一実施形態を示すものである。図1,図2は、ハーネス支持具を斜め上側から見た図(既存のハーネス支持具の形状)であり、図3は、ハーネス支持具を下側から見て底部の部品確認部を示したものであり、図4は、図3のA−A断面図で部品確認構造の要部を示したものである。
図1の如く、ハーネス支持具1は、合成樹脂製のアウタクランプベース2とアウタクランプカバー3とで成るアウタクランプ4と、ワイヤハーネス5の外周側に組み付けた状態でアウタクランプベース2内に装填される合成樹脂製の略球状の分割式のインナクランプ(部品)6とで構成されている。
アウタクランプベース2は略樋状に形成され、前半のラッパ状に拡径したハーネスガイド部7と、中間の矩形状のインナクランプ収容部8と、後半の後端に向かって漸次縮径したハーネスガイド部9と、中間及び前半の一側部(右側)から突出した車両ボディ側への固定用のブラケット10(図3)とを備えている。
インナクランプ収容部8は、左右の垂直な側壁11と、下側の後半の湾曲状の底壁12(図3)と、下側の前半の水平な底壁13(図3)とで囲まれたインナクランプ収容空間14を備え、湾曲状の底壁12に対応して両側壁11の内面に前後各一対の湾曲状のリブ15が突出形成され、各一対のリブ15と湾曲状の底壁12(図3)の不図示のリブとに沿ってインナクランプ6の球状の外面が周方向摺接自在に前後左右方向に位置決め支持されている。
インナクランプ6は、前端と後端に垂直な平面16,17を有し、平坦な前端面16と後端面17との間において外面18が球状に形成されている。インナクランプ6は二分割に分解可能で、各分割インナクランプ19(図4)は互いの係止手段(図4の一方の分割インナクランプ19の係止爪部20と他方の分割インナクランプ19の係止凹部21)で相互に固定される。各分割インナクランプ19は同一形状のものを周方向に反転して共通使用される。
インナクランプ6の内側中央にはハーネス挿通孔22が貫通して設けられ、ハーネス挿通孔22の内周面に、ワイヤハーネス5の外周側のコルゲートチューブ23の周方向の不図示の凹溝に係合する不図示のリブが突設され、リブが凹溝に係合してコルゲートチューブ23が長手方向不動に固定されている。コルゲートチューブ23はインナクランプ6の内側で終端しており、インナクランプ23の前端16からコルゲートチューブ23が導出され、インナクランプ23の後端17から複数本の電線24が導出されている。コルゲートチューブ23はインナクランプ6よりも前方において複数本の電線24を覆って保護している。コルゲートチューブ23の断面形状は円形に限らず長円形や平型である場合もある。
アウタクランプベース2の前半のハーネスガイド部7は、左右の垂直な側壁25と下側の略水平な底壁26とを備え、両側壁25の内側部分に、アウタクランプカバー3の左右の側壁27内に係合する薄肉壁25aが一体に立設され、左側の側壁25に車両ボディに対する位置決め用の小ブラケット28が設けられ、右側の側壁25に前記ブラケット10(図3)が設けられている。後半のハーネスガイド部9は、左右の垂直な側壁29と下側の略水平ないし湾曲状の底壁30とを備えている。
前半のハーネスガイド部7の左右の側壁25と底壁26との後端はインナクランプ収容部8の垂直な左右の前壁31に交差して一体に続き、後半のハーネスガイド部9の左右の側壁29と底壁30との前端はインナクランプ収容部8の垂直な左右の後壁32に交差して一体に続いている。インナクランプ収容部8の左右の側壁11と後半のハーネスガイド部9の左右の側壁29とに、アウタクランプカバー3の各係止爪33を上から下向きに係合させる係止枠部34が設けられている。
なお、明細書で前後左右の方向性は説明の便宜上のものであり、車両ボディに対するハーネス支持具1の取付方向と必ずしも一致するものではない。車両ボディに対してハーネス支持具1は前半のハーネスガイド部7をスライドドアの厚み方向(車両外側)に向けて配置する場合が多い。
図1の如くアウタクランプカバー3は概ねアウタクランプベース2を上下反転させた形状であり、前半のハーネスガイド部35と中間のインナクランプ収容部36と後半のハーネスガイド部37とで構成されている。
インナクランプ収容部36は、左右の垂直な側壁38と上側の水平な天壁39とで囲まれたインナクランプ収容空間を有し、各壁部38,39の内面にインナクランプ6の球状の外面18を摺接自在に支持する湾曲状の不図示のリブが設けられている。両側壁38はアウタクランプベース2の側壁11の外面に沿って係合する。
前半のハーネスガイド部35は左右の側壁27と上側の水平な天壁40とを備え、後半のハーネスガイド部37は左右の側壁41と上側の湾曲状の天壁42とを備え、後半のハーネスガイド部37の側壁41はアウタクランプベース2の後半の側壁29の外面に沿って係合する。インナクランプ収容部36の側壁38と後半のハーネスガイド部37の側壁41とに前記係止爪33が形成されている。
インナクランプ6付きのワイヤハーネス5をセットしたアウタクランプベース2に図1の矢印の如くアウタクランプカバー3を上から下向きに被せて、図2の如くアウタクランプカバー3をアウタクランプベース2に係止手段33,34で係止させつつ接合させる。アウタクランプカバー3とアウタクランプベース2とでアウタクランプ4が構成され、アウタクランプ4の幅広の前部開口43からワイヤハーネス5のコルゲートチューブ23が左右方向揺動自在に導出され、アウタクランプ4の幅狭の後部開口44からワイヤハーネス5の電線部分24が導出される。
図3の如く、アウタクランプベース2のインナクランプ収容部8の後半の湾曲状の底壁12の中央すなわち最下部分に左右一対の水抜き用の孔部46,47が並列に近接して設けられている。各孔部46,47は前後方向に長く、左右方向に短い矩形スリット状に形成されている。各孔部46,47の長辺部を符号46a,47aで示し、短辺部を符号46b,47bで示す。各孔部46,47の上側にインナクランプ6が近接して対向して位置している。
アウタクランプベース2のインナクランプ収容部8の底壁12,13と前半のハーネスガイド部7の底壁26とには、補強用兼嵩上げ用の垂直な外向きのリブ48,49が前後左右に直交して一体に設けられており、インナクランプ収容部8の湾曲状の底壁12において、前後方向のリブ48と左右方向のリブ49との交差部の内側に水抜き用の一対の孔部46,47が配置されている。孔部46,47がリブ48,49で囲まれて位置することで、下側(外部)から孔部46,47内への洗浄時の跳ね上げ水や塵等の侵入が抑止されている。
一方(左側)の孔部46の左側の長辺部46aの内面は前後方向のリブ48の内面と同一垂直面上に位置し、後側の短辺部46bの内面は左右方向のリブ49の内面と同一垂直面上に位置し、他方(右側)の孔部47の右側の短辺部47bの内面は左右方向のリブ49の内面と同一垂直面上に位置している。これにより、各孔部46,47から外部に排出される水滴が外向きの各リブ48,49を伝わってスムーズに垂れ落ちやすくなっている。各孔部46,47は幅狭な矩形状の中間の底壁部50を介して左右に少し離間している。なお、「左側」、「右側」とは図3を上下反転して図2の状態にした時の方向である。
中間の底壁部50は前後左右の交差した各リブ48,49の下端よりも上方(インナクランプ収容部8の底壁12に近い位置)に形成され(図4参照)、中間の底壁部50の後端は左右方向のリブ49の内面に直交し、中間の底壁部50の前端は小さな浅く短い左右方向のリブ51の下端に直交し、左右方向のリブ51は前後方向の小さな浅く短いリブ52にL字状に直交し、前後方向の小さなリブ52に沿って右側の孔部47が開口している。前後左右方向のL字状の小さなリブ51,52と、各リブ51,52と同じ高さの中間の底壁部50と、前後左右方向のL字状の大きな深いリブ48,49とで囲まれて、一対の孔部46,47が構成されている。
図4の如く、左側(図4では右側)の前後方向に長い大きな深いリブ48の付根部が湾曲状の底壁12の左半部に続き、右側(図4では左側)の小さな浅いリブ52の付根部が湾曲状の底壁12の右半部に続き、両リブ48,52の間に幅狭な中間の底壁部50が位置し、左側のリブ48と中間の底壁部50との間に左側の孔部46が位置し、右側のリブ52と中間の底壁部50との間に右側の孔部(第一の孔部)47が位置している。
中間の底壁部50は、インナクランプ6に向けてインナクランプ径方向に延びる前後方向の垂直なリブ状の隔壁53に直交して続いている。隔壁53は少なくとも各孔部46,47の長辺部46a,47aの長さと同じ長さで前後方向に延びている。隔壁53の先端(上端)はインナクランプ6に対する摺接支持面53aを兼ねている。中間の底壁部50と隔壁53は、孔部46,47の開口面積を不必要に大きくすることを防いで、外部からアウタクランプ4の内部への跳ね上げ水や塵等の侵入を防いでいる。
左側の孔部(第二の孔部)46の内部(空間内)には、前後方向の大きなリブ48の付根側の内面から迷路用のリブ(第三のリブ)54が水平に突出形成され、左側の孔部46内の空間は迷路用のリブ54によって内幅の半分程度を塞がれている。迷路用のリブ54は孔部46の長辺部46aと同じ長さで前後方向に延びている。
左側の孔部46の下部開口46cは孔部46内のリブ54とは反対側において中間の底壁部50の左半のリブ状の突出部分(第二のリブ)50aによって狭められている。リブ50aは孔部46の長辺部46aと同じ長さで前後方向に延びている。左側の孔部46の開口側のリブ50aの先端面50a’を通る仮想垂直面と孔部46の空間内の奥側のリブ(第三のリブ)54の先端面54aを通る仮想垂直面との間の左右方向隙間がスリット状に極狭くなっているので、外部からアウタクランプ4の内部が見え難くなっている。
右側の孔部47の内部(空間内)には、垂直な小さく浅いリブ52の付根側の内面52aから迷路用のリブ55(仮想のものである)は突出形成されておらず、右側の孔部47は開口側の中間の底壁部50の左半側(一側方)のリブ状の突出部分(第一のリブ)50bで狭められているだけである。孔部47内の空間は、開口側の一側方のリブ50bの突出先端面50b’と垂直な小さなリブ52の内面52aとの間隔よりも広く形成されている。
これにより、図4の矢印B方向に、右側の孔部47の開口47cから孔部47内の右半(他側方)のストレートな空間(符号47で代用)を通してアウタクランプ4の内部のインナクランプ6を目視確認することができるようになっている。
すなわち、作業者が、図1においてアウタクランプベース2の内部にインナクランプ6付きのワイヤハーネス5を組み付けて、アウタクランプカバー3をアウタクランプベース2に被着させた後、図2,図3の組立品(ハーネス支持具1)の状態で、図4の矢印Bの如く、右側(上下反転させて手で持った状態では左側)の孔部47からアウタクランプ内部のインナクランプ6を目視して、インナクランプ6の有無を簡単に且つ確実に検査することができる。それにより、ハーネス支持具1の組立品質を高めることができる。
右側の孔部47においては、孔部47内の右側(他側方)の突出部分(リブ)55がなくても、開口側の中間の底壁部50の左側(一側方)の突出部分(リブ)50bで開口47cが狭められているので、しかも孔部47が外側の深いリブ48,49(図3)で囲まれて保護されているので、外部から右側の孔部47内への跳ね上げ水や塵等の侵入は十分に抑止されている。
右側の孔部47は、左側の孔部46のように長辺部46aに沿って前後方向の深いリブ48が配置されていないので、前後方向の深いリブ48に邪魔される(深いリブ48の陰になる)ことなく、孔部47を通して内側のインナクランプ6の目視作業を容易に且つ確実に行うことができる。
右側の孔部47の短辺部47bには左右方向の外側の深いリブ49(図3)が位置しているが、孔部47の長辺部47aの左右方向に邪魔なものがない(長辺部47aが左右方向に広く開放されている)ので、左右方向の深いリブ49が目視確認の邪魔になることはない。従って、左側の孔部46内のリブ54を除去する必要はなく、右側の孔部47のみでインナクランプ6の目視確認を十分に行うことができる。左側の孔部46は水抜き孔の機能を備え、右側の孔部47は水抜き孔と覗き孔の機能を兼ね備えている。
各孔部46,47は、上下の不図示の成型金型を用いてアウタクランプベース2を樹脂成形すると同時に形成される。孔部46,47の水平な各リブ50a,50b,54は上下の成型金型で上下に挟むようにして形成される。左側の孔部46の開口側のリブ50aと空間内のリブ54とをリブ突出方向に寸法的にラップさせることは金型成形上、困難である。
なお、上記実施形態においては、右側の孔部47の開口47cをリブ50bで狭め、孔部47の内側にリブ55を設けずに孔部47の内側空間を広く形成して、インナクランプ6の目視確認性を高めたが、例えば、右側の孔部47の内側にリブ55を設け、孔部47の開口47cのリブ50bを設けずに、孔部47の開口47cを広く形成して、インナクランプ6の目視確認性を高めることも可能である。
但し、この場合は、右側の孔部47の広い開口47cから孔部47内に外部の水や塵等が逆入しやすくなる心配がある。これは、右側ではなく左側の孔部46において開口46cのリブ50aを排除して開口46cを広くし、孔部46内のリブ54のみを形成した場合においても同様である。
また、本実施形態のハーネス支持具1は、従来例の図5,図6のないしそれに類似する略半円状のプロテクタの横長の下部開口から導出されたワイヤハーネス5に装着されたものであるが、例えば、略半円状ではなく不図示の略円形状のプロテクタ内にループ状に配索したワイヤハーネス(5)にも上記ハーネス支持具1を適用可能である。これらプロテクタとワイヤハーネス5とハーネス支持具1とで給電装置が構成される。
また、プロテクタを用いずに、ワイヤハーネス5をスライドドアから車両ボディにかけて、あるいはヒンジ開閉式のドアから車両ボディ等にかけて配索した場合においても、これらワイヤハーネス5に上記ハーネス支持具1を適用可能である。車両のスライドドアに代えて装置や機器等のスライドドア(スライド構造体)から車両ボディに代わる装置本体や機器本体等(固定構造体)にワイヤハーネス5を配索した場合においても、上記ハーネス支持具1を適用可能である。
また、ワイヤハーネス5はコルゲートチューブ23に代えて網目状等の不図示の他のハーネス保護チューブを用いたり、これら保護チューブを用いずにテープ巻きのみで結束した状態でインナクランプ6に挟持等で固定させることも可能である。
本発明に係るハーネス支持具の部品確認構造は、作業者がアウタクランプ内にインナクランプを組み付けたか否かを簡単に且つ確実に確認して、給電用のハーネス支持具の品質やハーネス支持具を含む給電装置の品質を高めると共に、ハーネス支持具の生産性を高めるために利用することができる。
1 ハーネス支持具
4 アウタクランプ
5 ワイヤハーネス
6 インナクランプ
46 第二の孔部
46a 長辺部
46b,47b 各短辺部
47 孔部
47c 開口
48,49 外向きのリブ
50a 第二のリブ
50b 一側方のリブ
53 隔壁
54 第三のリブ

Claims (4)

  1. ワイヤハーネスにインナクランプ組み付けられ、該インナクランプアウタクランプの内部に組み付けられて構成されているハーネス支持具において、該インナクランプに対向して該アウタクランプの底部に水抜き用の孔部が設けられ、該孔部が一側方のリブで狭められ、該リブのない該孔部の他側方を経て該インナクランプ外部から目視可能となっていることを特徴とするハーネス支持具の部品確認構造。
  2. 前記孔部の開口が前記一側方のリブで狭められ、該孔部内の空間が該開口よりも広く形成されたことを特徴とする請求項1記載のハーネス支持具の部品確認構造。
  3. 前記孔部に隣接して水抜き用の第二の孔部が設けられ、両孔部は隔壁で区画され、該隔壁に前記一側方のリブと、該第二の孔部の開口を狭める第二のリブとが設けられ、該第二の孔部の奥側において該隔壁に対向する該第二の孔部の内面に第三のリブが設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のハーネス支持具の部品確認構造。
  4. 前記アウタクランプの底部に外向きの直交したリブが設けられ、直交した一方のリブが前記第二の孔部の長辺部に沿って位置し、直交した他方のリブが前記孔部と該第二の孔部との各短辺部に沿って位置したことを特徴とする請求項3記載のハーネス支持具の部品確認構造。
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