JP5822505B2 - 発電システムに対する起動装置及び起動方法 - Google Patents
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Description
ところで、このような発電システムは作動媒体を蒸発させて生成された蒸気で発電機を回転させなければ発電を行うことはできない。それゆえ、発電システムを起動する際、言い換えれば一度停止した発電システムを再起動する際には、作動媒体を循環させるポンプなどに最初に電力を供給する必要がある。
さらに、特許文献1の発電システムを自立型の電力供給手段として使用しようとすると、電力会社などの外部の電力供給系統に接続されていない自立型の電力供給手段では、外部からの電力供給がないため、発電システムで発電が行われている間に電力を蓄えておいて、発電システムの起動に際しては蓄えられた電力をポンプに送って用いるなどの対策が必要となる。その場合、コンバータを介して予めバッテリに蓄電された直流の電力をインバータで交流に再変換し、再変換した電力を上述したポンプなどに供給するようにして、外部からの電力供給なしで起動することになると考えられる。
すなわち、本発明の発電システムに対する起動装置は、熱源により液状の作動媒体を蒸発させて蒸気を生成する蒸発器と、前記蒸発器で生成された蒸気を利用して発電を行う発電機と、前記発電機で発電に利用された蒸気を凝縮させて、前記蒸発器に供給される液状の作動媒体を生成する凝縮器と、前記凝縮器で液状とされた作動媒体を圧送するポンプと、を備えていて、前記作動媒体を蒸発器から発電機及び凝縮器を経由して蒸発器に帰還させつつ発電機で発電を行う発電システムに対する起動装置であって、前記起動装置は、前記発電機で発電された電力を貯蔵する電力貯蔵部と、前記電力貯蔵部から前記ポンプへ向かって貯蔵された電力を供給可能なラインと、前記発電機と前記電力貯蔵部とを結ぶラインとに設けられ、前記電力貯蔵部から前記発電機に向かって貯蔵された電力が逆流することを防止する逆流防止手段と、を有しており、前記逆流防止手段は、OFF時に前記電力貯蔵部から前記発電機への電力の供給を遮断し、ON時に前記発電機から前記ポンプ乃至は前記電力貯蔵部への電力供給を可能とするように、前記発電機と前記電力貯蔵部および前記ポンプとを結ぶラインに設けられたスイッチ手段と、前記発電機で発電される電圧値と前記電力貯蔵部に蓄電された電力の電圧値との差が所定値より小さくなった際に、スイッチ手段をON状態とする制御部と、を備えていることを特徴とする。
また、前記発電機と前記ポンプとを結ぶラインから前記電力貯蔵部へ分岐したラインに設けられた第2のスイッチ手段と、前記発電機で発電される電圧値が前記電力貯蔵部に蓄電された電力の電圧値より小さくなった際に、前記第2のスイッチ手段をOFF状態とする制御部と、を備えているのが好ましい。
以下、本発明に係る起動装置1の第1実施形態を、図1に基づき詳しく説明する。
まず、第1実施形態の起動装置1が備えられた発電システム2について説明する。
図1(a)に示すように、第1実施形態の発電システム2は、工場の廃熱や地熱や太陽熱のような熱源から熱を回収して発電を行うものであり、商用電力系統(外部の電力供給系統)とは独立した自立型の電力供給手段として用いられている。
起動装置1は、発電が行われている間に電力を蓄電しておき、発電を再始動する際には蓄電された電力をポンプ6に送って発電システム2の運転に必要な作動媒体、温水及び冷却水などの循環を可能にし、これによって発電システム2での発電始動を可能にするものである。
図1に示す如く、起動装置1に設けられた電力貯蔵部8は、直流の電力を蓄電可能なバッテリであり、陽極が分岐点Yを経由し発電機4及びポンプ6に接続されると共に、陰極が接地されている。すなわち、電力貯蔵部8からポンプ6へ向かうラインを経由して、貯蔵された電力がポンプ6に供給されるようになっている。
インバータ11は分岐点Yからポンプ6までの配線上で、電力貯蔵部8の出力側とポンプ6との間に設けられている。インバータ11は、電力貯蔵部8からの直流電力やコンバータ10で変換された直流電力を例えば60Hz、200V程度の電力に再変換するものである。
そこで、本発明の起動装置1には、上述のように発電機4に向かって貯蔵された電力が逆流すること、換言すると発電機4で貯蔵された電力が消費されることを防止する逆流防止手段9が設けられている。
次に、図1(a)を用いて、逆流防止手段9を構成するスイッチ手段15、第1電圧測定手段17、第2電圧測定手段18及び制御部16について詳細を説明する。
第1電圧測定手段17は、発電機4で発電された電力の電圧を計測する電圧計である。この第1電圧測定手段17は、発電機4から分岐点Yに向かう配線上であって、上述したコンバータ10と分岐点Yとの間に配備されている。それゆえ、第1電圧測定手段17で測定される電圧値は、発電機4で発電された交流の電力がコンバータ10により変換された後の直流の電力における電圧となっている。このようにして第1電圧測定手段17で測定された電圧値は、制御部16に送られる。
具体的には、この制御部16には第1電圧測定手段17及び第2電圧測定手段18で測定された電圧値が入力されており、第2電圧測定手段18で測定された電圧値から第1電圧測定手段17で測定された電圧値を差し引いた電圧の差が計算されている。そして、制御部16では、算出された電圧の差が、予め定められた所定値より小さくなった際に、スイッチ手段15をON状態、言い換えれば発電機4で発電された電力をポンプ6側に供給するようにしている。
次に、この制御部16での信号処理、すなわち、本発明の発電システム2の起動方法を説明する。
この運転状態では、制御部16から送られる制御信号によりスイッチ手段15はONとなっている。そのため、発電機4の電力がコンバータ10及びインバータ11を介してポンプ6に送られてポンプ6の運転に用いられる。加えて、発電された交流の電力がコンバータ10で直流に変換された上で余剰電力が電力貯蔵部8に送られ、この電力貯蔵部8で
蓄電される。
発電機4が停止した際には、制御部16から送られる制御信号によりスイッチ手段15はOFFとされ、発電機4と電力貯蔵部8とは非接続状態となる。
その後、発電機4を再起動する場合を考える。
図1(b)に示す如く、発電機4を再起動する際には、電力貯蔵部8に蓄電された電力を使用する。すなわち、電力貯蔵部8に蓄電された電力が分岐点Yを介してポンプ6に供給され、ポンプ6が始動することにより発電が徐々に開始される。
このようにして発電システム2が始動すると、発電機4で発電された電力がコンバータ10に流れ、このコンバータ10の出力電圧が第1電圧測定手段17で測定される。この第1電圧測定手段17で測定される電圧値は、発電量が大きくなるに連れて徐々に大きくなる。一方、電力貯蔵部8では蓄電された電力がポンプ6の運転に消費されるため、電力貯蔵部8の電圧は低下し、第2電圧測定手段18で測定される電圧値も徐々に低下する。
また、両電圧測定手段17、18で測定される電圧値の差が略ゼロになるまではスイッチ手段15はOFFになっているため、電力貯蔵部8に蓄電された電力が発電機4に逆流することが無く、発電機4がモータとして回転して蓄電した電力を消費するといった不都合が確実に回避される。
[第1参考実施形態]
次に、本発明の起動装置の参考となる第1参考実施形態の起動装置を説明する。
なお、この第1参考実施形態の起動装置1にも、インバータ11の出側には起動装置1から分岐した電力ラインにスイッチ27を介して電力負荷(外部負荷)が接続されている。この電力ラインへは、例えばコンバータ10で直流電力に返還された発電機4の発電電力の電圧と電力貯蔵部8の電圧とが同電位になった以降に、スイッチ27をONにして、発電機4で発電された電力を電力負荷側に供給するようにしている。例えば、発電機4を起動するに伴い低下する電力貯蔵部8の電圧が増加に転じたことを検知してスイッチ27をONにするように構成したり、コンバータ10で直流電力に返還されたダイオード部19のアノード側における発電機4の発電電力の電圧と、電力貯蔵部8(カソード側)の電圧とをそれぞれ電圧測定手段で測定し、両電圧を比較して両電圧が同電位になったことを判定した以降にスイッチ27をONにするように構成したり、ダイオード部19を介して順方向(発電機4からポンプ6側)に電流が流れだしたことを検知した以降にスイッチ27をONにするように構成すればよい。
まず、発電機4が運転状態にある場合、発電機4で発電された電力がコンバータ10→インバータ11を経由してポンプ6に送られてポンプ6の運転に用いられる。加えて、発電された交流の電力の余剰電力がコンバータ10で直流に変換された上で電力貯蔵部8に送られて、この電力貯蔵部8で蓄電される。
発電機4が停止した際には、発電が行われなくなって発電機4(ダイオード部19のアノード側)の電圧が低下する。ところが、電力貯蔵部8の電圧は、蓄電状態である故、高いままとなっている。つまり、普通であれば電圧が高い電力貯蔵部8から電圧が低い発電機4に向かって電流が流れるはずであるが、本実施形態の起動装置1にはダイオード部19が逆流防止手段9として設けられているため、発電機4の起動の際に電圧の高い電力貯蔵部8側から発電機4に向かって電流が流れることはなく、発電機4と電力貯蔵部8とは実質的に非接続状態となる。
すなわち、図2(b)に示す如く、発電機4を再起動する際には、電力貯蔵部8に蓄電された電力を使用する。すなわち、電力貯蔵部8に蓄電された電力がポンプ6に供給され、ポンプ6が始動することにより発電が徐々に開始される。
このとき、電力負荷側へ分岐した電力ラインに設けられているスイッチ27はOFFとされている。
そして、ダイオード部19の発電機4側の電圧が電力貯蔵部8側の電圧より実質的に高くなると、ダイオード部19を介して発電機4から電力貯蔵部8に向かって電流が流れる(電力が供給される)ようになり、電力貯蔵部8で起動用の電力が再び蓄電される。
それ故、第1参考実施形態に係る発電システム2に対する起動装置1及び起動方法においても、第1実施形態の場合と同様に発電機4への電力の逆流状況が回避され、蓄電された電力を用いてポンプ6を確実に起動させることにより、外部からの電力供給なしで発電を開始乃至は再開することが可能となる。加えて、ダイオード部19は上記の動作を自動的に(明示的な制御なしに)行うことができるため、第1実施形態における制御部16を不要とすることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の起動装置を説明する。
具体的には、第2実施形態の起動装置1では、第1実施形態と同様に、スイッチ手段15とポンプ6との間(スイッチ手段15の下流側)にインバータ20を有しており、このインバータ20の出力側のラインから分岐された分岐ライン上に、インバータ22、コンバータ23、電力貯蔵部8が設けられている。
具体的には、図3(a)に示す如く、この第1インバータ20の出力側のラインから分岐されたラインが設けられ、このラインは、第2スイッチ手段24→第2コンバータ23→第2電圧測定手段18を経由して電力貯蔵部8の陽極へ接続される。電力貯蔵部8の陰極は接地されていている。第2コンバータ23は60Hz、200V程度の交流電力を直流電力に変換するものである。
次に、第2実施形態の発電システム2の起動方法を説明する。
まず、発電機4が十分な電力を出力しているような運転状態にある場合、発電機4で発電された電力が第1コンバータ21及び第1インバータ20を介してポンプ6に送られてポンプ6の運転に用いられる。この状態においては、第2スイッチ手段24をONとし、第3スイッチ手段25をOFFとしておく。第2スイッチ手段24及び第3スイッチ手段25をこの状態にしておくことで、発電された交流の電力が第2コンバータ23で直流に変換された上で、余剰電力が電力貯蔵部8で蓄電される。
発電機4が停止した際には、制御部16から送られる制御信号によりスイッチ手段15はOFFとされ、発電機4と電力貯蔵部8とは非接続状態となる。
その後、発電機4を再起動する場合を考える。
図3(b)に示す如く、発電機4を再起動する際には、電力貯蔵部8に蓄電された電力を使用する。すなわち、第2スイッチ手段24をOFFとし、第3スイッチ手段25をONとしておくことで、電力貯蔵部8に蓄電された電力が第2電圧測定手段18→第2インバータ22→第3スイッチ手段25を経由してポンプ6に供給され、ポンプ6が始動することにより発電が徐々に開始される。
このようにして発電システム2が始動すると、発電機4で発電された電力が第1コンバータ21を介して第1電圧測定手段17で測定される電圧値として計測され、第1電圧測定手段17で測定される電圧値が徐々に大きくなる。一方、電力貯蔵部8では蓄電された電力がポンプ6の運転に消費されるため、第2電圧測定手段18で測定される電圧値が徐々に低下する。
[第2参考実施形態]
次に、本発明の起動装置の参考となる第2参考実施形態の起動装置1を説明する。
図4(a)にあるように、第2参考実施形態の起動装置1は、第1参考実施形態と同様に、インバータ20、コンバータ21、ダイオード部19を有するものであるが、第2実施形態とは異なり、電力貯蔵部8に対するコンバータ23とインバータ22とをそれぞれ有している点が異なる。
なお、以降では、発電機4からポンプ6に向かう配線に設けられたインバータ20及びコンバータ21を「第1インバータ20」及び「第1コンバータ21」と呼び、電力貯蔵部8に向かう分岐配線に設けられたインバータ22及びコンバータ23を「第2インバータ22」及び「第2コンバータ23」と呼んで、区別して説明する。
次に、第2参考実施形態の発電システム2の起動方法を説明する。
まず、発電機4が十分な電力を出力しているような運転状態にある場合、発電機4で発電された電力が第1コンバータ21→ダイオード部19→第1インバータ20を経由してポンプ6に送られてポンプ6の運転に用いられる。この状態においては、制御部16から第2スイッチ手段24をONとし、第3スイッチ手段25をOFFとする信号が出力される。第2スイッチ手段24及び第3スイッチ手段25をこのようにしておくことで、発電された交流の電力が第2コンバータ23で直流に変換された上で、余剰電力が電力貯蔵部
8で蓄電される。
図4(b)に示す如く、発電機4を再起動する際には、電力貯蔵部8に蓄電された電力を使用する。すなわち、制御部16から第2スイッチ手段24をOFFとし、第3スイッチ手段25をONとする信号が出力されることで、電力貯蔵部8に蓄電された電力が第2電圧測定手段18→第2インバータ22を経由してポンプ6に流れ、ポンプ6が始動することにより発電が徐々に開始される。
このようにして発電システム2が始動すると、発電された電力により発電機4の電圧が徐々に上昇する。一方、電力貯蔵部8では蓄電された電力がポンプ6の運転に消費されるため、電力貯蔵部8の電圧は徐々に低下する。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の起動装置1を説明する。
図5(a)にあるように、第3実施形態の起動装置1は、第1実施形態における分岐点Yと第2電圧測定手段18の間に第4スイッチ手段26を有している点が大きく異なっている。他の構成においては、第3実施形態と第1実施形態は同じである。
このような働きを行う第4スイッチ手段26が設けられていると、例えば、電力負荷が大きく変動したり発電システム2を停止しつつあるときに発電量が低下し、「第1電圧測定手段17の電圧値<第2電圧測定手段18の電圧値」となった場合に、第4スイッチ手段26がOFFとなり、電力貯蔵部8が発電機4の出力側から切り離されるようになる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
よい。
2 発電システム
3 蒸発器
4 発電機
5 凝縮器
6 ポンプ
7 循環配管
8 電力貯蔵部
9 逆流防止手段
10 コンバータ
11 インバータ
15 スイッチ手段(第1スイッチ手段)
16 制御部
17 第1電圧測定手段
18 第2電圧測定手段
19 ダイオード部
20 第1インバータ
21 第1コンバータ
22 第2インバータ
23 第2コンバータ
24 第2スイッチ手段
25 第3スイッチ手段
26 第4スイッチ手段
27 スイッチ
Y 分岐点
Claims (4)
- 熱源により液状の作動媒体を蒸発させて蒸気を生成する蒸発器と、前記蒸発器で生成された蒸気を利用して発電を行う発電機と、前記発電機で発電に利用された蒸気を凝縮させて、前記蒸発器に供給される液状の作動媒体を生成する凝縮器と、前記凝縮器で液状とされた作動媒体を圧送するポンプと、を備えていて、前記作動媒体を蒸発器から発電機及び凝縮器を経由して蒸発器に帰還させつつ発電機で発電を行う発電システムに対する起動装置であって、
前記起動装置は、
前記発電機で発電された電力を貯蔵する電力貯蔵部と、
前記電力貯蔵部から前記ポンプへ向かって貯蔵された電力を供給可能なラインと、
前記発電機と前記電力貯蔵部とを結ぶラインとに設けられ、前記電力貯蔵部から前記発電機に向かって貯蔵された電力が逆流することを防止する逆流防止手段と、
を有しており、
前記逆流防止手段は、
OFF時に前記電力貯蔵部から前記発電機への電力の供給を遮断し、ON時に前記発電機から前記ポンプ乃至は前記電力貯蔵部への電力供給を可能とするように、前記発電機と前記電力貯蔵部および前記ポンプとを結ぶラインに設けられたスイッチ手段と、
前記発電機で発電される電圧値と前記電力貯蔵部に蓄電された電力の電圧値との差が所定値より小さくなった際に、スイッチ手段をON状態とする制御部と、
を備えていることを特徴とする発電システムに対する起動装置。 - 前記発電機で発電された交流電力を直流電力に変換するコンバータ部と、
前記コンバータ部により変換された直流電力を貯蔵する電力貯蔵部と、
前記電力貯蔵部から取り出された直流電力を交流電力へ変換した後、前記ポンプへ供給するインバータ部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の発電システムに対する起動装置。 - 前記発電機と前記ポンプとを結ぶラインから前記電力貯蔵部へ分岐したラインに設けられた第2のスイッチ手段と、
前記発電機で発電される電圧値が前記電力貯蔵部に蓄電された電力の電圧値より小さくなった際に、前記第2のスイッチ手段をOFF状態とする制御部と、
を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の発電システムに対する起動装置。 - 熱源により液状の作動媒体を蒸発させて蒸気を生成する蒸発器と、前記蒸発器で生成された蒸気を利用して発電を行う発電機と、前記発電機で発電に利用された蒸気を凝縮させて、前記蒸発器に供給される液状の作動媒体を生成する凝縮器と、前記凝縮器で液状とされた作動媒体を圧送するポンプと、を備えていて、前記作動媒体を蒸発器から発電機及び凝縮器を経由して蒸発器に帰還させつつ発電機で発電を行う発電システムに対する起動方法であって、
OFF時に電力貯蔵部から前記発電機への電力の供給を遮断し、ON時に前記発電機から前記ポンプ乃至は前記電力貯蔵部への電力供給を可能とするスイッチ手段を、前記発電機と前記電力貯蔵部および前記ポンプとを結ぶラインに設けておき、
前記発電機で発電される電圧値と前記発電機で発電された電力を貯蔵する電力貯蔵部に蓄電された電力の電圧値との差が所定値より小さくなっている間に、前記スイッチ手段をON状態として前記発電機で発電された電力の一部を前記電力貯蔵部へ予め蓄電し、
前記予め蓄電された電力が前記発電機に向かって逆流することを防止しつつ、当該蓄電された電力を前記ポンプへ導いて発電機を起動することを特徴とする発電システムの起動方法。
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