JP5821960B2 - システム、電子装置、通信方法及び通信プログラム - Google Patents

システム、電子装置、通信方法及び通信プログラム Download PDF

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Description

本実施形態は、システム、電子装置、通信方法及び通信プログラムに関する。
携帯電話網などの無線ワイドエリアネットワーク(Wide Area Network;以下「無線WAN」と称する)において通信を行なう携帯電話、パーソナルコンピュータ(PC)などの情報端末のそれぞれには、加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module:以下、「SIM」と称する)カードが使用されている。
SIMカードとは、無線WAN通信事業者が発行する記憶部であり、携帯電話等の情報端末に装着して使用される。SIMカードには、通信事業者の契約者に関する情報が記録されている。各SIMカードには、IMSI(International Mobile Subscriber Identity;以下、「SIM情報」と称する)と呼ばれる固有の番号が付与されており、この番号と電話番号とが結びつけられている。情報端末にあるSIMカードスロットにSIMカードを挿入することにより、その情報端末において音声通話やデータ通信を行なったり、通信事業者が提供する各種サービスの利用が可能となる。逆に、ユーザは、SIMカードを所持し、電子機器に挿入しなければ、その電子機器を使用して音声通話やデータ通信を行なったり、通信事業者が提供する各種サービスを利用することができなくなる。
更に、SIMカードを情報端末に抜き差しすることにより、電話番号を別の情報端末に移したり、数枚のSIMカードを切り替えることにより、1台の情報端末で複数の電話番号を使用することができる。
なお、SIMカードには1つの電話番号が結び付けられるため、情報端末の基本使用料や、音声通話やデータ通信サービスの利用料は、SIMカード毎に請求される。
特表2001−505372号公報
しかしながら、従来の情報端末では、例えば、同じSIMカードを複数の情報端末で使用するためには、SIMカードの入れ替えを行なう必要がある。
また、1つのSIM情報に対してSIMカードが1つしか存在しないため、SIMカードをある情報端末に搭載してしまうと、同時に、そのSIMカードを別の情報端末に搭載することができない。そのため、1つのSIMカードを複数台の情報端末で使うためには、SIMカードの入れ替えを行なわなければならない。その際に発生する情報端末間での接続切替えは非常に煩雑である。
また、複数台の情報端末間での切り換え時に、再接続という時間的中断が発生するので、サービスをスムーズに受取ることができないという課題がある。
あるいは、情報端末毎にSIMカードを搭載するため、それぞれの情報端末で別々に通信サービスが提供されることになる。そのため、情報端末ごと(すなわちSIMカードごと)に基本使用料を支払う場合がある。
開示の技術は、このような課題に鑑み創案されたもので、1つの利用者情報を複数の電子装置で授受することにより、煩雑なSIMカードの抜き差しを行なうことなく、通信を行なう電子装置の切替を可能とすることを目的とする。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための最良の形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本実施形態の他の目的の1つとして位置付けることができる。
上記の目的を達成するために、このシステムは、第1の電子装置と第2の電子装置とをそなえるシステムであって、前記第1の電子装置が、利用者情報を用いてネットワークに通信可能に接続する第1の通信部と、前記第2の電子装置と通信可能に接続する第2の通信部と、前記第1の通信部による前記ネットワークを介したデータ取得に際して、当該データに基づいて、当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきか否かを判定する判定部と、前記判定部が、当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきであると判定した場合に、前記第2の通信部を介して前記第2の電子装置に前記利用者情報を送信する利用者情報送信部と、前記第1の通信部による前記ネットワークとの通信を抑止するとともに、前記第2の電子装置に、前記利用者情報を用いて前記ネットワークを介して前記データの取得を行なわせる移行部とをそなえ、前記第2の電子装置が、前記利用者情報を用いて前記ネットワークに通信可能に接続する第3の通信部と、前記第1の電子装置と通信可能に接続する第4の通信部と、前記利用者情報送信部によって送信される前記利用者情報を受信する利用者情報受信部と、前記利用者情報を用いて前記ネットワークを介して前記データを取得する受信処理部と、をそなえることを要件とする。
また、電子装置は、利用者情報を用いてネットワークに通信可能に接続する第1の通信部と、第2の電子装置と通信可能に接続する第2の通信部と、前記第1の通信部による前記ネットワークを介したデータ取得に際して、当該データに基づいて、当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきか否かを判定する判定部と、前記判定部が、当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきであると判定した場合に、前記第2の通信部を介して前記第2の電子装置に前記利用者情報を送信する利用者情報送信部と、前記第1の通信部による前記ネットワークとの通信を抑止するとともに、前記第2の電子装置に、前記利用者情報を用いて前記ネットワークを介して前記データの取得を行なわせる移行部と、をそなえることを要件とする。
また、電子装置は、利用者情報を用いてネットワークに通信可能に接続する第3の通信部と、第1の電子装置と通信可能に接続する第4の通信部と、前記第1の電子装置から送信される前記利用者情報を受信する利用者情報受信部と、前記利用者情報を用いて前記ネットワークを介してデータを取得する受信処理部と、受信した前記利用者情報を記憶する第2の記憶部と、をそなえ、前記受信処理部による前記データ取得終了後に、前記第1の電子装置に対して通知を行なうとともに、前記第2の記憶部の前記利用者情報を無効化することを要件とする。
さらに、第1の電子装置と第2の電子装置とをそなえるシステムにおける通信方法は、利用者情報を用いて前記第1の電子装置によってネットワークからデータを取得し、前記データの取得に際して、当該データに基づいて、当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきか否かを判定し、当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきであると判定した場合に、前記第1の電子装置から前記第2の電子装置に前記利用者情報を送信し、前記第1の通信部による前記ネットワークとの通信を抑止するとともに、前記第2の電子装置に、前記利用者情報を用いて前記ネットワークを介して前記データの取得を行なわせる、ことを要件とする。
さらに、通信プログラムは、電子装置によって実行されたときに、前記電子装置に、利用者情報を用いてネットワークに通信可能に接続させ、前記ネットワークを介したデータ取得に際して、当該データに基づいて、当該データの取得を第2の電子装置により行なうべきか否かを判定させ、当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきであると判定した場合に、端末間通信を介して前記第2の電子装置に前記利用者情報を送信させ、前記電子装置と前記ネットワークとの通信を抑止するとともに、前記第2の電子装置に、前記利用者情報を用いて前記ネットワークを介して前記データの取得を行なわせる、ことを要件とする。
開示の技術によれば、1つの利用者情報を電子装置間で授受することにより、通信を行なう電子装置を切り替えることができる。
実施形態の一例としてのシステムの機能ブロック図である。 実施形態の一例としてのシステムにおける親端末としての携帯電話のハードウェア構成を示す模式図である。 実施形態の一例としてのシステムにおける子端末としてのPCのハードウェア構成を示す模式図である。 (a),(b)は、実施形態の一例としてのシステムにおける親端末としての携帯電話から、子端末としてのPCへ通信を移動する例を示す模式図である。 実施形態の一例としてのシステムにおける親端末としての携帯電話から、子端末としてのPCへ通信を移動する例を示す模式図である。 (a),(b)は、実施形態の一例における、データの種類に応じて、親端末としての携帯電話から、子端末としてのPCへ通信を移動する例を示す模式図である。 (a),(b)は、実施形態の一例における、データの種類に応じて、親端末としての携帯電話から、子端末としてのPCへ通信を移動する例を示す模式図である。 実施形態の一例における、データの種類によって、データを受け取る端末を親端末と子端末とで切り替える際の、親端末における処理を示すフローチャートである。 実施形態の一例における、データの種類によって、データを受け取る端末を親端末と子端末とで切り替える際の、子端末における処理を示すフローチャートである。 実施形態の一例における、親端末及び子端末の組み合わせとして使用可能な各種電子装置を示す模式図である。 実施形態の一例としてのシステムの変形例の機能ブロック図である。
A.実施の形態
以下、図面を参照して実施の形態を説明する。
図1は、実施形態の一例としてのシステム1の機能ブロック図である。図2は、実施形態の一例としてのシステムにおける親端末としての携帯電話10のハードウェア構成を示す模式図である。図3は、実施形態の一例としてのシステムにおける子端末としてのPC20のハードウェア構成を示す模式図である。
図1に示す例においては、システム1は、SIMカードが搭載され、無線WAN通信機能を行なう端末(情報端末;電子装置;第1の電子装置)10と、SIMカードが搭載され、無線WAN通信を行なう端末(情報端末;電子装置;第2の電子装置)20と、無線WAN基地局40とを有する。
本実施形態は、端末10のSIMカードのSIMカード情報を、端末間無線通信を使用して端末20に複製する。
なお、以下、SIMカード情報の複製元の情報端末を「親端末」、SIMカード情報の複製先の情報端末を「子端末」と呼ぶ。
また、複製元のSIMカードを「親SIMカード」、複製先のSIMカードを「子SIMカード」と呼ぶ。
無線WAN基地局40は、例えば、GSM(Global System for Mobile Communications)やLTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式、HSPA(High Speed Packet Access)、HSPA+(HSPA Evolution)などの無線WAN方式に準拠した無線基地局であり、無線WANアンテナ41をそなえる。無線WAN基地局40の構成や機能は、既知の種々の構成や機能を用いて実現することができ、これらの説明はここでは省略する。
無線WAN基地局40は、インターネット50を介して各種サーバ51に接続されている。サーバ51は、音声や動画、テキストデータなどのメディアデータを記憶し、これらを供給するサーバである。
親端末10は、例えば、無線WAN通信機能のほかに、端末間無線通信機能を搭載した携帯電話10である。したがって、以下の説明では、親端末10を「携帯電話10」とも称する。
携帯電話10は、例えば、GSM方式に準拠した無線WAN通信を行なうことが可能な携帯電話端末であり、無線WAN基地局40経由で無線WANを介して、他の携帯電話10との音声通話やデータ通信を行なうことができる。
更に、携帯電話10は、無線WANを介して、無線パケット通信も行なうことができる。無線パケット通信によって、携帯電話10は、携帯メールを送受信したり、携帯電話専用のサイトを閲覧したりすることができる。また、携帯電話10は、無線パケット通信によって、配信サイトから音楽や動画等の各種データをダウンロードすることも可能である。
子端末20は、例えば、無線WAN通信機能のほかに、端末間無線通信機能を搭載したパーソナルコンピュータ(Personal Computer:PC)20である。例えば、子端末20は、ノートブックPC、デスクトップPC、モバイルPCなどである。以下の説明では、子端末20を「PC20」とも称する。
前述のように、無線WAN通信とは、例えば、GSM方式やLTE方式などに準拠して行なわれる無線WAN通信である。
なお、親端末10と無線WAN基地局40との間で行なわれる無線WAN通信の規格は、後述するPC20と無線WAN基地局40との間で行なわれる無線WAN通信の規格と同じであっても、異なっていてもよい。例えば、携帯電話10と無線WAN基地局40との間で行なわれる無線WAN通信がGSM方式であり、PC20と無線WAN基地局40との間で行なわれる無線WAN通信がLTE方式でもよい。LTE方式はGSM方式よりも帯域幅が広く、このためサイズの大きな動画データなどの高速通信が可能となる。
また、親端末10と子端末20がSIMカード情報のやり取りに使用する端末間無線通信は、Bluetooth(登録商標)や無線LANなどに準拠した無線通信である。
PC20は、無線WANを介して、音声通話やデータ通信を行なうことができる。例えば、PC20は、LTE方式に準拠した無線WAN通信を行なうことが可能なノートブックPCである。
そして、PC20は、無線WAN基地局40を介して、無線WAN上で無線パケット通信を行なうことができる。無線パケット通信によって、PC20は、後述する配信サイトなどのサーバ51から音楽や動画のデータなどをダウンロードすることができる。
ここで、図2を参照して、携帯電話10のハードウェア構成を説明する。図2に示すように、携帯電話10は、無線WAN通信部回路11、SIMカード12、端末間通信ポート14、中央処理装置(CPU)15、メモリ16、入出力(I/O)インタフェース17、無線WANアンテナ18、及びバス210を有する。
無線WAN通信部回路(第1の通信部)11は、後述するSIMカード12に格納されている情報(SIM情報)に基づいて、無線WAN通信を行なうための回路である。無線WAN通信部回路11は、無線WAN基地局40への携帯電話10の位置情報の送信、無線WAN基地局40からの電波の受信、及び音声通話やデータ通信に係る制御を行なう。例えば、携帯電話10の電源投入時には、無線WAN通信部回路11は、無線WAN基地局40に対して、自身の位置を通知するための情報を送信する。また、無線WAN通信部回路11は、携帯電話10の移動などにより、無線WAN基地局40から受信した電波のレベルが低下している場合には、電波強度の高い近隣の無線WAN基地局40へのハンドオーバー処理を行なう。
SIMカード(第1の記憶部)12は、例えば、携帯電話10に搭載される抜き挿し可能な接触型ICカードである。SIMカード12には、携帯電話10の契約者(利用者)を識別するためのIMSI(SIM情報;利用者情報)と呼ばれる固有の番号が付与されており、携帯電話10は、IMSIと電話番号を結びつけることにより無線WAN通信を可能としている。SIMカード12には、このSIM情報が格納されている。携帯電話10は、SIMカード12からSIM情報等(以下、「SIM情報」と称する)を読み出し、後述するメモリ16に格納する。このことによって、携帯電話10は、利用者が契約した電話番号とSIM情報とを有する携帯電話として動作する。
端末間通信ポート(第2の通信部)14は、端末間無線通信を行なうための通信ポートである。この端末間無線通信は、無線WAN通信よりも通信距離が短い無線通信であってもよい。例えば、端末間通信ポート14は、Bluetooth規格に準拠した無線通信を行なうための通信ポートである。この端末間通信ポート14と、後述するPC20の端末間通信ポート24とを介して、PC20との間で端末間無線通信を実現する。
CPU15は、携帯電話10の各種動作を実行するための処理装置である。CPU15は、メモリ16に記憶されているプログラムを実行することにより、携帯電話10の各種機能を実現する。例えば、CPU15は、通信プログラムをメモリ16から読み出して、通信プログラムを実行し、後述する通信制御部13の機能を実現する。
メモリ16は、携帯電話10の各種動作を実行するためのプログラムやデータを記憶する記憶装置である。メモリ16は、ランダムアクセスメモリ(RAM)やリードオンリーメモリ(ROM)である。
また、メモリ16は各種データも格納する。格納するデータの例としては、アドレス帳、送受信した携帯メール、携帯電話10に付属するカメラ(図示なし)で撮影した画像データ、ダウンロードした音楽データ等がある。CPU15は、各種プログラムをメモリ16から読み出して実行する。
I/Oインタフェース17は、携帯電話10と外部周辺機器(図示なし)との入出力を行なうためのインタフェースである。I/Oインタフェース17としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)インタフェースや、NFC(Near Field Communication)インタフェースなどである。
無線WANアンテナ18は、無線WAN基地局40との間で無線WAN通信を行なうため電波の送受信を行なうアンテナである。
バス210は、無線WAN通信部回路11、SIMカード12、端末間通信ポート14、CPU15、メモリ16、I/Oインタフェース17、及び無線WANアンテナ18を相互接続する。
次に、図1を参照して、携帯電話10の機能について説明する。
図1に示すように、携帯電話10は、通信制御部13を有する。
通信制御部13は、本実施形態における通信を行なう機能を担い、データ処理部101、移動判定部102、端末間通信制御部103、SIM情報送受信部104、及び通信移動部105を有する。
データ処理部101は、無線WAN通信を介して、サーバ51からデータをダウンロードしてこれを処理する。
移動判定部(判定部)102は、データ処理部101によるダウンロード中に、このデータを携帯電話10で処理すべきか、あるいはPC20で処理すべきかを判定する。
なお、この判定は、携帯電話10で事前に行なわれている設定に基づいて自動的に行なわれても、あるいは、携帯電話10のユーザによる操作により手動で行なわれてもよい。
携帯電話10で事前に設定を行なう場合、例えば、ダウンロードデータが動画データの場合に当該データをPC20で処理し、ダウンロードデータが動画データ以外の場合に当該データを携帯電話10で処理するように、ユーザが携帯電話10を事前に設定しておく。この設定結果(設定値)が、例えば、携帯電話10のメモリ16に保存される。
そして、移動判定部102は、データのダウンロード中にデータの種類を調べ、ダウンロードデータが動画である場合には、当該データをPC20で処理すべきと判定し、端末間通信制御部103にPC20との端末間通信を開始させる。
端末間通信制御部103は、移動判定部102によって、ダウンロードデータの処理端末をPC20とすべきであると判定された場合に、携帯電話10とPC20との端末間通信を確立する。具体的には、端末間通信制御部103は、前述の端末間通信ポート14に、PC20への端末間通信依頼を送信させる。そして、接続依頼に対するPC20からの応答を受信し、PC20が端末間接続可能である場合に、携帯電話10とPC20との端末間通信を確立する。
また、端末間通信制御部103は、PC20から無線WAN通信を引き継ぐ際に、PC20から端末間通信依頼を受信すると、PC20との端末間通信を確立する。
SIM情報送受信部(利用者情報送信部)104は、無線WAN通信をPC20に移動させる場合に、端末間通信制御部103によって確立された端末間通信を介して、携帯電話10のSIMカード12のSIM情報を、PC20に送信する。
通信移動部(移行部)105は、複製したPC20のSIMカード22を活性化すると共に、携帯電話10のSIMカード12を不活性化して、携帯電話10と無線WAN通信基地局40との接続を切断させ、無線WAN通信をPC20に移動させる。すなわち、携帯電話10と無線WAN通信基地局40との無線WAN通信に代えて、無線WAN通信基地局40とPC20との間で無線WAN通信を行なわせる。
なお、「SIMカードの活性化」とは、SIMカード内のSIM情報を使用可能な状態に設定する(有効化する)ことを指し、「SIM情報の不活性化」とは、SIMカード内のSIM情報を使用不能な状態に設定する(無効化する)ことを指す。このSIMカードの活性化と不活性化は、SIMカードの内部のフラグの設定などによって行なうことができる。
SIMカードの不活性化は、例えば、SIMカード12,22のSIM情報の少なくとも一部を、例えば“0000”、“1111”のような所定のパターンを有する連続シーケンスで書き換えて、SIM情報を読めないようにすることによって行なうことができる。なお、この不活性化の前には、例えば、SIMカード12または22のSIM情報を、メモリ16または26等にバックアップする。
逆に、SIMカード12,22を活性化するには、SIMカード12,22内のSIM情報に正しい値を設定することにより行なうことができる。
あるいは、図11に示すように、SIM情報の活性化又は不活性を示すフラグを記憶するバッファ106,206を、携帯電話10とPC20のそれぞれに設けてもよい。例えば、バッファ106,206のフラグが“1”に設定されている場合はSIMカード内のSIM情報が使用可能に設定され、フラグが“0”に設定されている場合はSIMカード内のSIM情報が使用不能に設定される。
あるいは、SIMカードを不活性化する代わりに、SIMカード内のSIM情報が削除されてもよい。その際には、SIMカードを活性化する代わりに、SIMカードにSIM情報が他のSIMカード等から複製される。その場合、SIM情報送受信部104が、後述するPC20のSIMカード22のSIM情報を受信して、受信したSIM情報を携帯電話10のSIMカード12に書き込むこともある。
上記の通信制御部13、データ処理部101、移動判定部102、端末間通信制御部103、SIM情報送受信部104、及び通信移動部105の機能は、携帯電話10のメモリ16に格納されているプログラムを、携帯電話10のCPU15が読み出して実行することにより実現される。
なお、携帯電話10のその他の機能や構成については、既知の種々の機能を用いて実現することができ、その説明を省略する。
次に、図3を参照して、PC20のハードウェア構成を説明する
図3に示すように、PC20は、無線WANモジュール21、SIMカード22、端末間通信ポート24、CPU25、メモリ26、I/Oインタフェース27、無線WANアンテナ28、ハードディスクドライブ(HDD)29,29、及びバス310を有する。
無線WANモジュール(第3の通信部)21は、後述するSIMカード22に格納されている情報に基づいて、無線WAN通信を行なうための回路である。無線WANモジュール21は、無線WAN基地局との通信に係る制御を行なう。無線WANモジュール21は、PC20に内蔵されていてもよく、又、PC20のPCカードスロット(図示なし)やUSBインタフェース(図示なし)内に外付けモジュールとして装着されてもよい。
SIMカード22(第2の記憶部)は、無線WANモジュール21に搭載される抜き挿し可能な接触型ICカードである。ただし、前述の携帯電話10のSIMカード12とは異なり、PC20のSIMカード22は、初期状態では、SIM情報が記録されていないか、記録されていても使用不可にされているSIMカードである。SIMカード22には、携帯電話10のSIMカード12のSIM情報が、PC20のSIMカード22に転送される。つまり、SIMカード22は、携帯電話10のSIMカード12のSIM情報が格納される複製用のSIMカードである。
端末間通信ポート24(第4の通信部)は、端末間無線通信を行なうための通信ポートである。この端末間無線通信は、無線WAN通信よりも通信距離が短い無線通信であってもよい。例えば、端末間通信ポート24は、Bluetooth規格に準拠した無線通信を行なうための通信ポートである。この端末間通信ポート24と、携帯電話10の端末間通信ポート14とを介して、携帯電話10との間で端末間無線通信を実現する。
CPU25は、PC20の各種動作を実行するための処理装置である。CPU25は、メモリ26や後述するHDD29に記憶されているプログラムを実行することにより、PC20の各種機能を実現する。例えば、CPU25は、通信プログラムをHDD29からメモリ26に読み出して、通信プログラムを実行し、後述する通信制御部23の機能を実現する。
メモリ26は、PC20の各種動作を実行するためのプログラムやデータを記憶する記憶装置である。また、メモリ26は各種データも格納する。メモリ16は、ランダムアクセスメモリ(RAM)やリードオンリーメモリ(ROM)である。
I/Oインタフェース27は、PC20と外部周辺機器との入出力を行なうためのインタフェースである。I/Oインタフェース27としては、例えば、USBインタフェースや、NFCインタフェースなどである。
無線WANアンテナ28は、無線WAN基地局40との間で無線WAN通信を行なうため電波の送受信を行なうアンテナである。
HDD29は、PC20のオペレーティングシステム(OS)や、PC20において実行される各種プログラムや当該プログラムの実行に必要なデータを記憶する記憶装置である。また、HDD29は、その他の各種データも記憶する。なお、図3においては2台のHDD29が図示されているが、HDD29の台数は2台とは限らず、任意の台数のHDDが設置されていてもよい。
バス310は、無線WANモジュール21、SIMカード22、端末間通信ポート24、CPU25、メモリ26、I/Oインタフェース27、無線WANアンテナ28、及びHDD29,29を相互接続する。
なお、PC20のその他の機能や構成については、既知の種々の機能を用いて実現することができ、その説明を省略する。
次に、図1を参照して、PC20の機能について説明する。
図1に示すように、PC20は、通信制御部23を有する。
通信制御部23は、本実施形態における通信を行なう機能を担い、端末間通信制御部201、SIM情報送受信部202、通信移動部203、データ処理部204及び移動判定部205を有する。
端末間通信制御部201は、前述の端末間通信ポート24において、携帯電話10から端末間通信依頼を受信した場合に、携帯電話10との端末間通信を確立する。
また、後述する移動判定部205によって、ダウンロードデータの処理端末を携帯電話10に戻すべきであると判定された場合に、端末間通信制御部201は、PC20と携帯電話10との端末間通信を確立する。具体的には、端末間通信制御部201は、前述の端末間通信ポート24に、携帯電話10への端末間通信依頼を送信させる。そして、接続依頼に対する携帯電話10からの応答を受信し、携帯電話10が端末間接続可能である場合に、PC20と携帯電話10との端末間通信を確立する。
SIM情報送受信部(利用者情報受信部)202は、無線WAN通信をPC20に移動させる場合に、端末間通信制御部201によって確立された端末間通信を介して、携帯電話10のSIMカード12のSIM情報を受け取り、この内容をPC20のSIMカード22に書き込む。
通信移動部203は、SIM情報送受信部202によって書き込まれたSIMカード22を活性化すると共に、SIMカード22に書き込んだSIM情報に基づいて、無線WAN通信基地局40との無線WAN通信を行なう。
また、通信移動部203は、PC20が無線WAN通信基地局40との無線WAN通信を行なっている間に、後述する移動判定部205により、無線WAN通信を携帯電話10に戻すべきであると判定された場合に、PC20のSIMカード22を不活性化する。これにより、PC20と無線WAN通信基地局40との接続が切断され、無線WAN通信が携帯電話10に戻される。
データ処理部(受信処理部)204は、携帯電話10から引き継いだ無線WAN通信を介してデータをダウンロードして、これを処理する。なお、データの再生は、携帯電話10やPC20に対して行なった事前設定やユーザの指示に応じて、携帯電話10から無線WAN通信を引き継いだ時点から行なっても、データの先頭から行なってもよい。
移動判定部205は、無線WAN通信を携帯電話10に戻すべきかどうかを判定する。この判定は、携帯電話10やPC20に対して行なった事前設定に基づいて行なうか、あるいはユーザからの指示に基づいて行なう。
無線WAN通信を携帯電話10に戻すかどうかの判定のための事前設定としては、例えば、ダウンロード中のデータのダウンロードが終了した時点で、無線WAN通信を携帯電話10に戻すように携帯電話10やPC20を設定することが考えられる。この設定は、予めユーザがPC20に設定しても、無線WANを携帯電話10から引き継いだときに、携帯電話10によってPC20に送信されてもよい。
そして、移動判定部205によって、無線WAN通信を携帯電話10に戻すべきであると判定された場合、端末間通信制御部201は、携帯電話10との端末間通信を確立するように指示する。そして、通信移動部203が、端末間通信を介して、携帯電話10のSIMカードを活性化させるように携帯電話10に指示する。そして、通信移動部203は、PC20のSIMカード12を不活性化して、無線WAN通信を携帯電話10に移動させる。
上記の通信制御部13、移動判定部102、端末間通信制御部103、SIM情報送受信部104、及び通信移動部105の機能は、PC20のメモリ6に格納されているプログラムを、PC20のCPU5が読み出して実行することにより実現される。
次に、図4(a),(b)〜図5を参照して、本システム1において携帯電話10からPC20へ無線WAN通信を移動する例を示す。ここでは、「無線WAN通信を移動する」とは、SIMカードの抜き差しを行なうことなく、1つのSIMカードの利用者情報(SIM情報)を使用して、無線WAN通信を行なう端末を親子端末間で切り替えることを指す。
図4(a)は、無線WAN基地局40と携帯電話10とが無線WAN通信している状態を示す。図4(b)は、無線WAN基地局40と携帯電話10とが無線WAN通信しつつ、携帯電話10とPC20とが端末間通信している状態を示す。図5は、無線WAN基地局40とPC20とが無線WAN通信している状態を示す。
図4(a)に示す状態においては、携帯電話10と無線WAN基地局40との間で無線WAN通信を行なっている。携帯電話10のSIMカード(親SIM)12にはSIM情報が格納され、かつこのSIMカードが活性化されており、これにより携帯電話10が無線WAN基地局40と接続することができる。一方、PC20(子端末)の無線WANモジュール21に装着されているSIMカード(子SIM)22は不活性化されている(図中で斜線表示されている)ため、PC20は無線WAN基地局40に接続することができない。
ここで、例えば、ユーザが、携帯電話10(親端末)がPC20(子端末)に無線WAN通信を移動させたい(すなわち、無線WAN通信を、携帯電話10ではなくPC20で行ないたい)と考えるとする。ユーザは、携帯電話10とPC20のGUI(Graphical User Interface)のボタン操作等により、無線WAN通信を移動させるための操作を行なう。
この操作が、携帯電話10の移動判定部102によって検出される。
次に、図4(b)に示すように、携帯電話10の端末間通信制御部103により、携帯電話10の端末間通信ポート1と、PC20の端末間通信ポート2とが接続される。
そして、携帯電話10のSIM情報送受信部104は、自身のSIMカード12のSIM情報を、PC20のSIMカード22に送信する。そして、送信されたSIM情報を、PC20のSIM送受信部202が受信して、SIMカード22に書き込む。
もし、同じSIM情報が複数の端末で使用されてしまうと、無線WAN基地局40は、無線WAN通信を正常に行なうことができなくなる。このような状態が発生するのを阻止するために、図5に示すように、SIMカード12からSIMカード22へのSIM情報の複製が終了したら、携帯電話10の通信移動部105は、親SIMカード12を不活性化させて(図中で灰色図示)、携帯電話10との通信を停止させる。同時に、PC20の通信移動部203は、子SIMカード22を活性化させて、PC20との通信を開始させ、無線WAN基地局40がPC20と通信できるようにする。このようにして通信端末の移動が行なわれる。
なお、この例では、無線WAN通信の移動をユーザが手動で行なっているが、無線WAN通信の移動が、データなどに応じて自動で行なわれてもよい。例えば、通信するデータの種類によって、携帯電話10で通信を行なうか、携帯電話10からPC20に通信を移動させるかを選択することもできる。例えば、通信するデータが、データサイズの大きな動画データである場合は、動画のダウンロードや再生を、(LTE方式など)無線WANの通信帯域が広く、且つ処理能力の高いPC20で行なう。また、動画以外の画像や、音声、テキストなどのデータサイズの小さいデータは、(GSM方式など)無線WANの通信帯域が狭く、且つ処理能力の低い携帯電話10でダウンロード、再生または処理を行なうことが考えられる。
図6(a),(b)〜図7(a),(b)を参照して、通信するデータの種類に応じて、実施形態の一例における親端末としての携帯電話10から、子端末としてのPC20へ無線WAN通信を移動する例を示す。
図6(a)は、無線WAN基地局40と携帯電話10とが無線WAN通信を行ない、音声データ52をダウンロードしている状態を示す。図6(b)は、無線WAN基地局40と携帯電話10とが無線WAN通信を行ない、動画データ53のダウンロードが開始された状態を示す。図7(a)は、無線WAN通信を、携帯電話10からPC20へ移動している状態を示す。図7(b)は、無線WAN基地局40とPC20とが無線WAN通信を行ない、動画データ53をダウンロードしている状態を示す。
図6(a)に示す状態においては、携帯電話10(親端末)が無線WAN基地局40に接続している。
携帯電話10のユーザは、ブラウザを使用してインターネット50上の情報を閲覧しているが、携帯電話10のディスプレイ(図示なし)が小さいため、一度に閲覧できる情報が限られている。
また、ユーザは、インターネット50から携帯電話10に、例えば、音楽などの音声データ52を取得しており、音声データ52はデータサイズが小さく、携帯電話10のように通信帯域が狭く、又、処理能力が低くても十分使用に耐えられる。
次に、ユーザは、携帯電話10のブラウザを使用して、インターネット50から動画データ53をダウンロードしようとするものとする。例えば、ユーザは、ブラウザを使用して、動画データ53をダウンロードするサイトに進み、「ダウンロード」ボタンをクリックする。
携帯電話10は、図6(b)に示すように、サーバ51からインターネット50を介して、無線WAN基地局40経由で送信されたデータを受信する。携帯電話10の移動判定部102は、当該データのヘッダ情報(例えば、データが動画データ53の場合には、ファイル自体について記載されているメタデータ)やファイル拡張子情報を参照して、データの種類が動画かどうかを確認する。
データの種類が動画である場合、図7(a)に示すように、携帯電話10の端末間通信制御部103は、端末間通信ポート14を使用してPC20の端末間通信ポート24と、端末間無線通信を行なう。そして、携帯電話10のSIM情報送受信部104は、自身の親SIMカード12にあるSIM情報をPC20に送信する。PC20のSIM情報送受信部202は、このSIM情報を受信して、PC20の無線WANモジュール21の子SIMカード22に書き込む。
次に、携帯電話10の通信移動部105は、携帯電話10のSIMカード12を不活性化する。同時に、PC20の通信移動部203は、PC20の無線WANモジュール21のSIMカード22を活性化する。これにより、PC20が無線WAN基地局40と通信可能となり、携帯電話10は無線WAN基地局40と通信不能となる。
その後、PC20のデータ処理部204は、無線WAN基地局40からの電波を受けて、携帯電話10で実施していた通信を引き継ぎ、データ通信を継続する。その際、無線WAN基地局40との再接続処理(例えば、無線WAN通信で一般的なハンドシェイクなど)を行なう必要がない。この処理により、以降、無線WAN基地局40は携帯電話10ではなくPC20と接続して通信するようになる。
PC20で、ブラウザや動画データのブラウザが起動されて動画データ53が再生される。
次に、図7(b)に示す状態において、PC20の移動判定部205が、動画データ53の再生が終了したこと検出すると、携帯電話10に通信を戻す処理を開始する。
図7(b)に示すように、PC20の端末間通信制御部201は、端末間通信ポート24を使用して携帯電話10の端末間通信ポート14と端末間無線通信を確立する。そして、PC20の通信移動部203は、端末間通信を介して、携帯電話10のSIMカード12を活性化するように、携帯電話10に指示する。携帯電話10の通信移動部105は、端末間通信を介して受信したPC20からのこの指示に従って、SIMカード14を活性化する。
同時に、PC20の通信移動部203は、PC20のSIMカード22を不活性化する。その後、携帯電話10は無線WAN基地局40からの電波を受けて、PC20の無線WANモジュール21で実施していた通信を引き継ぎ、データ通信を継続する。その際、無線WAN基地局40との再接続処理(例えば、無線WAN通信で一般的なハンドシェイクなど)を行なう必要がない。この処理により、無線WAN基地局40はPC20ではなく携帯電話10と接続して通信するようになる。
上記の処理を繰り返すことで、本実施形態の一例においては、データの種類によって、データを受け取る端末を、親端末と子端末とで切り替えることができる。
上記の如く構成された実施形態の一例としてシステム1における、データの種類に応じて受信端末を切り替える際の、親端末における処理を図8に示す。
本例においては、親端末が携帯電話10、子端末がノートブックPC20である場合について説明する。
ステップS61において、ユーザが、動画の再生の処理をノートブックPC20で行ない、それ以外の種類のデータの処理を携帯電話10で行なうように、携帯電話10を設定する。この設定は、携帯電話10の設定用のGUIを使用して行なう。更に、SIMカード12を使用不能とするために、SIMカード12を不活性化するか、あるいはSIMカード12のSIM情報を消去するかを設定する。これらの設定は、携帯電話10とPC20とで合わせておく必要があり、その設定値が携帯電話10のメモリ16等に記憶される。
次にステップS62において、ユーザは、携帯電話10を使用して無線WAN基地局40に接続し、データ通信を開始する。
次にステップS63において、携帯電話10は、無線WANアンテナ18及び無線WAN通信部回路11を使用してデータ通信を行なう。この際に、無線WAN基地局40を介して受信されるデータは、ステップS61において設定した、携帯電話10で受信及び処理するデータである。例えば、受信データは動画以外のデータであり、このデータが携帯電話10のデータ処理部101によって処理され、再生などが行なわれる。
ステップS64において、データを受信するたびに、携帯電話10の移動判定部102は、ステップS61の設定に従って、受信データに動画が含まれているかどうかを判定する。この判定は、例えば、受信データのヘッダ情報(例えば、ファイル自体について記載されているメタデータ)やファイル拡張子情報を参照することにより行なう。受信データに動画が含まれない場合(ステップS64のNOルート)、ステップS63に戻り、データ通信を続行する。
一方、ステップS64において受信データに動画が含まれる場合(ステップS64のYESルート)、ステップS65において、携帯電話10の端末間通信制御部103は、子端末であるノートブックPC20に対して、端末間通信ポート24の接続依頼を行なう。
ステップS66において、携帯電話10の端末間通信制御部103は、端末間通信ポート24の接続依頼に対するノートブックPC20からの応答を受信し、ノートブックPC20が端末間接続可能であるかどうかを判定する。ノートブックPC20が端末間接続可能ではない場合(ステップS66のNOルート)、携帯電話10は、動画を携帯電話10で再生して(ステップS67)、処理を終了する。
一方、ステップS66においてノートブックPC20が端末間接続可能である場合(ステップS66のYESルート)、ステップS68において、携帯電話10の端末間通信制御部103は、子端末であるノートブックPC20に対して、端末間通信ポート14,24を介した接続を行なう。
ステップS69において、携帯電話10の端末間通信制御部103は、ノートブックPC20と端末間通信ポート14,24間の接続を確立できたかどうかを判定する。ノートブックPC20と端末間通信ポート14,24間の接続を確立できなかった場合(ステップS69のNOルート)、携帯電話10の端末間通信制御部103は、ステップS68に戻って端末間通信ポート14,24間の接続を再試行する。
一方、ステップS69においてノートブックPC20と端末間通信ポートの接続を確立できた場合(ステップS69のYESルート)、ステップS70において、携帯電話10のSIM情報送受信部104は、端末間通信ポート14を介して、SIMカード12内のSIM情報を、ノートブックPC20に送信する。
次に、ステップS71において、携帯電話10の通信移動部105は、SIMカード12を不活性化する。
次に、SIMカード12が不活性化されたために、ステップS72において、携帯電話10と無線WAN基地局40との無線WAN通信が切断されて、処理を終了する。
次に、上記の如く構成された実施形態の一例としてシステム1における、データの種類に応じて受信端末を切り替える際の、子親端末における処理を図9に示す。
本例においても、親端末が携帯電話10、子端末がノートブックPC20である場合について説明する。
まず、ステップS81において、ユーザが、動画の再生の処理をノートブックPC20で行ない、それ以外の種類のデータの処理を携帯電話10で行なうように、ノートブックPC20を設定する。この設定は、ノートブックPC20の設定用のGUIを使用して行なう。更に、SIMカード22を使用不能とするために、SIMカード22を不活性化するか、あるいはSIMカード22のSIM情報を消去するかを設定する。これらの設定は、携帯電話10とPC20とで合わせておく必要があり、その設定値がPC20のメモリ26、HDD29等に記憶される。
次にステップS85において、ノートブックPC20の端末間通信制御部201は、親端末である携帯電話10から、端末間通信ポート24の接続依頼を受信したかどうかを判定する。端末間通信制御部201が、携帯電話10から端末間通信ポート24の接続依頼を受信しない場合(ステップS85のNOルート)、ステップS85に戻って、端末間通信制御部201は、接続依頼の受信を待機する。
端末間通信制御部201が、携帯電話10から端末間通信ポート24の接続依頼を受信した場合(ステップS85のYESルート)、ステップS86において、ノートブックPC20の端末間通信制御部201は、端末間接続可能であるかどうかの応答を送信する。ノートブックPC20が端末間接続可能ではない場合(ステップS86のNOルート)、処理を終了する。
一方、ステップS86においてノートブックPC20が端末間接続可能である場合(ステップS86のYESルート)、ステップS88において、ノートブックPC20の端末間通信制御部201は、親端末である携帯電話10に対して、端末間通信ポート14,24を介した接続を行なう。
ステップS89において、ノートブックPC20の端末間通信制御部201は、携帯電話10と端末間通信ポート14,24間の接続を確立できたかどうかを判定する。携帯電話10と端末間通信ポート14,24間の接続を確立できなかった場合(ステップS89のNOルート)、端末間通信制御部201は、ステップS88に戻って端末間通信ポート14,24間の接続を再試行する。
一方、ステップS89において携帯電話10と端末間通信ポート14,24間の接続を確立できた場合(ステップS89のYESルート)、ステップS90において、ノートブックPC20のSIM情報送受信部202は、端末間通信ポート24を介して、携帯電話10からSIM情報を受信する。ノートブックPC20のSIM情報送受信部202は、受信したSIMカード情報を、ノートブックPC20のSIMカード22内に書き込む。
次に、ステップS92において、ノートブックPC20の通信移動部203は、SIMカード22を活性化して、無線WAN基地局40との無線WAN通信を開始する。
次に、ステップS93において、ノートブックPC20のデータ処理部204は、無線WAN基地局40から動画を受信し、動画を再生して、処理を終了する。
このように、無線WAN基地局40との接続は最初は親端末で行なう。通信する端末を変更したい場合、変更先端末のSIMカードを活性化にし、元の端末のSIMカードを不活性化する。これにより、通信可能端末を切り換えることができる。
上記の実施形態によれば、以下の少なくともいずれか1つの作用効果が得られる。
(1)SIMカードの情報を情報端末間で使い回すことにより、煩雑なSIMカードの抜き差しを行なうことなく、通信を切り替えることができる。
(2)情報端末においてデータの種類を識別して通信を行なう情報端末を自動的に切り替えことができ、ユーザにとって便利なシステムを提供することができる。
(3)サイズの大きなデータを帯域幅の大きなネットワークで通信することにより、通信速度を高速化できる。
(4)処理の負荷の高いデータを、処理能力の高い情報端末で処理させることにより、処理を高速化できる。
(5)複数台の情報端末を使用しつつ、1つのSIMカードの利用料金のみが課金されるため、コストを低減することができる。
B.その他
上記の実施形態においては、親端末が携帯電話であり、子端末がPCである場合を例に挙げて説明したが、親端末と子端末とは、無線WAN通信機能と端末間通信機能とをそなえた電子機器であれば、どのような電子装置でもよい。また、その切替の組み合わせは携帯電話10やPC20に限定されず、広域通信を行なうことが可能な端末であれば、どのような組み合わせも可能である。
このような端末の組み合わせの例を図10に示す。
図10は示す例においては、携帯電話10、ノートブックPC20、電子ブックリーダー300およびスレートタイプPC301が図示されている。
これらの間で、相互に、親端末と子端末のペアを形成することができる。
また、端末毎に無線通信帯域が異なる場合(例えば、一方の端末がGSM方式で無線通信する携帯電話10であり、もう一方の端末がLTE方式で無線通信するPC20である場合など)、帯域性能差を利用したサービスを創出することも可能となる。
また、上記の実施形態を子端末の台数が1台である例を挙げて説明したが、子端末の台数は1台に限らず、同一種類の複数台の子端末を使用しても、種類の異なる複数台の子端末を使用してもよい。
また、上記の実施形態においては、携帯電話(親端末)との無線WAN通信がGSM方式であり、PC(子端末)との無線WAN通信がLTE方式である場合を例に挙げて説明したが、無線WAN通信の通信規格はこれらに限られない。無線WAN基地局が対応している通信方式であれば、どのような通信規格でも使用することもできる。
また、上記の実施形態においては、端末間通信の通信規格としてBluetoothを例に挙げて説明したが、ほかの端末間通信の通信規格を使用してもよい。例えば、IEEE802.11規格のいずれかに準拠した無線ローカルエリアネットワーク(LAN)通信を使用してもよい。
また、上記の実施形態においては、受信データの種類に応じて親子端末間で通信を切り替えるが、他の条件に応じてデータの種類に応じて親子端末間で通信を切り替えてもよい。例えば、受信データのサイズが所定の閾値を超える場合に、親端末から子端末に通信を切り替えてもよい。
また、上記の実施形態においては、データの受信時に親子端末間で通信を切り替えているが、データの送信時、あるいは双方向のデータ通信時に、親子端末間で通信を切り替えてもよい。 上記の実施形態によれば、1つのSIM情報を用いて複数の情報端末で無線WAN通信を行なうことができるため、通信事業者に基本料金を何重にも支払うことなく、以下のような運用が可能となる。従来、このような運用を行なうには、携帯電話用のSIM情報と、PCの無線WAN通信カード用のSIM情報とを必要とし、各SIM情報に対してそれぞれ基本料金を支払う必要があった。
(a)携帯電話10で音声データやテキストデータを受信させ、PC20で、動画データや、処理負荷の高い地図情報などのリッチコンテンツを受信させる。例えば、ゲーム等において画像データのような処理負荷の高いデータをPC20で再生し、その音声を携帯電話10で聞く。
(b)カメラ機能付きの携帯電話10で写真を撮影し、無線WAN基地局経由でPC20に写真データをアップロードすることにより、PC20をストレージ替わりに使用できる。その際、写真撮影と同時にPC20に写真データがアップロードされる。
(c)携帯電話10で検索を行なう際に、特定のキーワードや特定の容量のデータが検索結果に出現した場合、その検索結果がPC20に自動的に送信され表示されるように設定する。
(d)出張先で使用するプレゼンデータをPC20で作成し、そのデータを会社のサーバに保存する。帰宅途中の電車内で、携帯電話10を使用してプレゼンデータに軽微な修正を行ない、修正したプレゼンデータを会社のサーバにアップロードする。
なお、上述した実施形態に関わらず、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、端末間無線通信は、Bluetoothや無線LANに限定されない。
C.付記
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
第1の電子装置と第2の電子装置とをそなえるシステムであって、
前記第1の電子装置が、
利用者情報を用いてネットワークに通信可能に接続する第1の通信部と、
前記第2の電子装置と通信可能に接続する第2の通信部と、
前記第1の通信部による前記ネットワークを介したデータ取得に際して、当該データに基づいて、当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきか否かを判定する判定部と、
前記判定部が、当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきであると判定した場合に、前記第2の通信部を介して前記第2の電子装置に前記利用者情報を送信する利用者情報送信部と、
前記第1の通信部による前記ネットワークとの通信を抑止するとともに、前記第2の電子装置に、前記利用者情報を用いて前記ネットワークを介して前記データの取得を行なわせる移行部とをそなえ、
前記第2の電子装置が、
前記利用者情報を用いて前記ネットワークに通信可能に接続する第3の通信部と、
前記第1の電子装置と通信可能に接続する第4の通信部と、
前記利用者情報送信部によって送信される前記利用者情報を受信する利用者情報受信部と、
前記利用者情報を用いて前記ネットワークを介して前記データを取得する受信処理部と、
をそなえることを特徴とするシステム。
(付記2)
前記第1の電子装置が、前記利用者情報を記憶する第1の記憶部をそなえ、
前記移行部が、前記第2の電子装置に前記利用者情報を用いて前記データの取得を行なわせる際に、前記第1の記憶部の前記利用者情報を無効化することを特徴とする、
付記1記載のシステム。
(付記3)
前記第2の通信装置が受信した前記利用者情報を記憶する第2の記憶部をそなえ、
前記受信処理部による前記データ取得終了後に、前記第1の電子装置に対して通知を行なうとともに、前記第2の記憶部の前記利用者情報を無効化することを特徴とする、
付記1又は2記載のシステム。
(付記4)
前記判定部が、前記データの種類に基づいて、前記データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきか否かを判定することを特徴とする、
付記1〜3のいずれか1項記載のシステム。
(付記5)
前記第2の通信部と前記第4の通信部とが端末間無線通信を行なうことを特徴とする、
付記1〜4のいずれか1項記載のシステム。
(付記6)
前記第1の通信部による前記ネットワークとの通信帯域幅よりも、前記第3の通信部による前記ネットワークとの通信帯域幅のほうが広いことを特徴とする、
付記1〜5のいずれか1項記載のシステム。
(付記7)
利用者情報を用いてネットワークに通信可能に接続する第1の通信部と、
第2の電子装置と通信可能に接続する第2の通信部と、
前記第1の通信部による前記ネットワークを介したデータ取得に際して、当該データに基づいて、当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきか否かを判定する判定部と、
前記判定部が、当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきであると判定した場合に、前記第2の通信部を介して前記第2の電子装置に前記利用者情報を送信する利用者情報送信部と、
前記第1の通信部による前記ネットワークとの通信を抑止するとともに、前記第2の電子装置に、前記利用者情報を用いて前記ネットワークを介して前記データの取得を行なわせる移行部と、
をそなえることを特徴とする電子装置。
(付記8)
前記利用者情報を記憶する第1の記憶部をそなえ、
前記移行部が、前記第2の電子装置に前記利用者情報を用いて前記データの取得を行なわせる際に、前記第1の記憶部の前記利用者情報を無効化することを特徴とする、
付記7記載の電子装置。
(付記9)
前記判定部が、前記データの種類に基づいて、前記データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきか否かを判定することを特徴とする、
付記7又は8記載の電子装置。
(付記10)
前記第2の通信部が、端末間無線通信を行なうことを特徴とする、
付記7〜9のいずれか1項記載の電子装置。
(付記11)
前記第1の通信部による前記ネットワークとの通信帯域幅よりも、前記第2の電子装置と前記ネットワークとの通信帯域幅のほうが広いことを特徴とする、
付記7〜10のいずれか1項記載の電子装置。
(付記12)
利用者情報を用いてネットワークに通信可能に接続する第3の通信部と、
第1の電子装置と通信可能に接続する第4の通信部と、
前記第1の電子装置から送信される前記利用者情報を受信する利用者情報受信部と、
前記利用者情報を用いて前記ネットワークを介してデータを取得する受信処理部と、
をそなえることを特徴とする電子装置。
(付記13)
受信した前記利用者情報を記憶する第2の記憶部をそなえ、
前記受信処理部による前記データ取得終了後に、前記第1の電子装置に対して通知を行なうとともに、前記第2の記憶部の前記利用者情報を無効化することを特徴とする、
付記12記載の電子装置。
(付記14)
第1の電子装置と第2の電子装置とをそなえるシステムにおける通信方法であって、
利用者情報を用いて前記第1の電子装置によってネットワークからデータを取得し、
前記データの取得に際して、当該データに基づいて、当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきか否かを判定し、
当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきであると判定した場合に、前記第1の電子装置から前記第2の電子装置に前記利用者情報を送信し、
前記第1の通信部による前記ネットワークとの通信を抑止するとともに、前記第2の電子装置に、前記利用者情報を用いて前記ネットワークを介して前記データの取得を行なわせる、
ことを特徴とする通信方法。
(付記15)
前記第2の電子装置に前記利用者情報を用いて前記データの取得を行なわせる際に、前記第1の電子装置の前記利用者情報を無効化することを特徴とする、
付記14記載の通信方法。
(付記16)
前記データ取得終了後に、前記第1の電子装置に対して通知を行なうとともに、前記第2の電子装置の前記利用者情報を無効化することを特徴とする、
付記14又は15記載の通信方法。
(付記17)
前記判定が、前記データの種類に基づいて、前記データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきか否かを判定することを特徴とする、
付記14〜16のいずれか1項記載の通信方法。
(付記18)
端末間無線通信により前記第1の電子装置から前記第2の電子装置に前記利用者情報を送信することを特徴とする、
付記14〜17のいずれか1項記載の通信方法。
(付記19)
前記第1の電子装置と前記ネットワークとの通信帯域幅よりも、前記第2の電子装置と前記ネットワークとの通信帯域幅のほうが広いことを特徴とする、
付記14〜18のいずれか1項記載の通信方法。
(付記20)
電子装置によって実行されたときに、前記電子装置に、
利用者情報を用いてネットワークに通信可能に接続させ、
前記ネットワークを介したデータ取得に際して、当該データに基づいて、当該データの取得を第2の電子装置により行なうべきか否かを判定させ、
当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきであると判定した場合に、端末間通信を介して前記第2の電子装置に前記利用者情報を送信させ、
前記電子装置と前記ネットワークとの通信を抑止するとともに、前記第2の電子装置に、前記利用者情報を用いて前記ネットワークを介して前記データの取得を行なわせる、
ことを特徴とする通信プログラム。
1 システム
10 携帯電話(電子装置;第1の電子装置)
11 無線WAN通信部回路(第1の通信部)
12 SIMカード(第1の記憶部)
14 端末間通信ポート(第2の通信部)
15 CPU
16 メモリ
17 I/Oインタフェース
18 無線WANアンテナ
20 PC(電子装置;第2の電子装置)
21 無線WANモジュール(第3の通信部)
22 SIMカード(第2の記憶部)
24 端末間通信ポート(第4の通信部)
25 CPU
26 メモリ
27 I/Oインタフェース
28 無線WANアンテナ
29 HDD
40 無線WAN基地局
52 音声データ
53 動画データ
101 データ処理部
102 移動判定部(判定部)
103 端末間通信制御部
104 SIM情報送受信部(利用者情報送信部)
105 通信移動部(移行部)
201 端末間通信制御部
202 SIM情報送受信部(利用者情報受信部)
203 通信移動部
204 データ処理部(受信処理部)
205 移動判定部

Claims (9)

  1. 第1の電子装置と第2の電子装置とをそなえるシステムであって、
    前記第1の電子装置が、
    利用者情報を用いてネットワークに通信可能に接続する第1の通信部と、
    前記第2の電子装置と通信可能に接続する第2の通信部と、
    前記第1の通信部による前記ネットワークを介したデータ取得に際して、当該データに基づいて、当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきか否かを判定する判定部と、
    前記判定部が、当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきであると判定した場合に、前記第2の通信部を介して前記第2の電子装置に前記利用者情報を送信する利用者情報送信部と、
    前記第1の通信部による前記ネットワークとの通信を抑止するとともに、前記第2の電子装置に、前記利用者情報を用いて前記ネットワークを介して前記データの取得を行なわせる移行部とをそなえ、
    前記第2の電子装置が、
    前記利用者情報を用いて前記ネットワークに通信可能に接続する第3の通信部と、
    前記第1の電子装置と通信可能に接続する第4の通信部と、
    前記利用者情報送信部によって送信される前記利用者情報を受信する利用者情報受信部と、
    前記利用者情報を用いて前記ネットワークを介して前記データを取得する受信処理部と、
    をそなえることを特徴とするシステム
  2. 利用者情報を用いてネットワークに通信可能に接続する第1の通信部と、
    第2の電子装置と通信可能に接続する第2の通信部と、
    前記第1の通信部による前記ネットワークを介したデータ取得に際して、当該データに基づいて、当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきか否かを判定する判定部と、
    前記判定部が、当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきであると判定した場合に、前記第2の通信部を介して前記第2の電子装置に前記利用者情報を送信する利用者情報送信部と、
    前記第1の通信部による前記ネットワークとの通信を抑止するとともに、前記第2の電子装置に、前記利用者情報を用いて前記ネットワークを介して前記データの取得を行なわせる移行部と、
    をそなえることを特徴とする電子装置。
  3. 前記利用者情報を記憶する第1の記憶部をそなえ、
    前記移行部が、前記第2の電子装置に前記利用者情報を用いて前記データの取得を行なわせる際に、前記第1の記憶部の前記利用者情報を無効化することを特徴とする、
    請求項記載の電子装置。
  4. 前記判定部が、前記データの種類に基づいて、前記データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきか否かを判定することを特徴とする、
    請求項又は記載の電子装置。
  5. 前記第2の通信部が、端末間無線通信を行なうことを特徴とする、
    請求項のいずれか1項記載の電子装置。
  6. 前記第1の通信部による前記ネットワークとの通信帯域幅よりも、前記第2の電子装置と前記ネットワークとの通信帯域幅のほうが広いことを特徴とする、
    請求項5のいずれか1項記載の電子装置。
  7. 利用者情報を用いてネットワークに通信可能に接続する第3の通信部と、
    第1の電子装置と通信可能に接続する第4の通信部と、
    前記第1の電子装置から送信される前記利用者情報を受信する利用者情報受信部と、
    前記利用者情報を用いて前記ネットワークを介してデータを取得する受信処理部と、
    受信した前記利用者情報を記憶する第2の記憶部と、
    をそなえ、前記受信処理部による前記データ取得終了後に、前記第1の電子装置に対して通知を行なうとともに、前記第2の記憶部の前記利用者情報を無効化することを特徴とする電子装置。
  8. 第1の電子装置と第2の電子装置とをそなえるシステムにおける通信方法であって、
    利用者情報を用いて前記第1の電子装置によってネットワークからデータを取得し、
    前記データの取得に際して、当該データに基づいて、当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきか否かを判定し、
    当該データの取得を前記第2の電子装置により行なうべきであると判定した場合に、前記第1の電子装置から前記第2の電子装置に前記利用者情報を送信し、
    前記第1の通信部による前記ネットワークとの通信を抑止するとともに、前記第2の電子装置に、前記利用者情報を用いて前記ネットワークを介して前記データの取得を行なわせる、
    ことを特徴とする通信方法。
  9. 前記第2の電子装置に前記利用者情報を用いて前記データの取得を行なわせる際に、前記第1の電子装置の前記利用者情報を無効化することを特徴とする、
    請求項記載の通信方法
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