JP5820355B2 - 作業機のデータ通信システム - Google Patents
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Description
特許文献1では、作物収穫機に、作物の収穫に伴って作物の品質を計測する作物品質計測手段と、その作物品質計測手段にて計測された品質の計測情報を機外に出力可能な情報出力手段とが備えられ、情報出力手段から出力される複数の収穫場所の各々に対応する品質の計測情報を収集する計測情報収集手段と、この計測情報収集手段にて収集された収集情報に基づいて、複数の収穫場所に対応する作物の地域毎の品質マップを求めて出力する品質マップ作成手段とを備えている。
即ち、請求項1に係る発明は、作業機に設けられ且つ当該作業機に設けられた車両用通信ネットワークに接続可能であって、当該作業機に関するデータを取得するデータ通信装置と、前記車両用通信ネットワークとは異なる外部のネットワークに接続可能で、且つ、前記データ通信装置の前記データを無線通信によって受信可能な携帯端末と、前記データ通信装置と携帯端末との間で無線通信を行うための許可キーを記憶すると共に前記許可キーを前記携帯端末に出力するか否かの判定をするときに用いる登録情報を記憶し、且つ、前記外部のネットワークに接続可能な管理サーバと、を備え、前記管理サーバは、前記携帯端末から出力された許可認証情報と予め登録された前記登録情報との対応関係に基づいて前記許可キーを携帯端末に出力するか否かの判定を行う判定部と、前記判定部が許可キーの出力を行うと判定した場合に前記許可キーの出力を行う許可情報出力部とを備え、前記携帯端末は、前記管理サーバに前記許可認証情報を出力する情報出力部と、前記データ通信装置に管理サーバから出力された許可キーを前記データ通信装置に出力する許可キー出力部と、前記データ通信装置によって許可キーの正当性が認められた場合に携帯端末に割り当てられたネットワーク上の第1MACアドレスを当該データ通信装置に出力するアドレス出力部とを備え、前記データ通信装置は、前記携帯端末から出力された許可キーと予め自己に記憶された許可キーとの認証を行って携帯端末から出力された許可キーの正当性を判定する許可キー認証部と、前記携帯端末から出力された第1MACアドレスと予め自己に割り当てられたネットワーク上の第2MACアドレスとの認証を行って携帯端末から出力された第1MACアドレスの正当性を判定するアドレス認証部とを備え、前記許可キーの正当性又は第1MACアドレスの正当性を認めた場合に、前記データ通信装置と携帯端末との間で無線通信の許可を行う通信許可部と、を備えていることを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、携帯端末側にデータを出力するか否かの権限があるため、携帯端末側の処理状況に対応して認証を行うことができる。例えば、携帯端末側にて認証とは別の処理が多く当該携帯端末に負荷がかかっている場合には、当該携帯端末は別の処理が終了してから認証を行うことができる。 これに加え、許可キーによる認証によってセキュリティは確保しつつ、MACアドレスによる認証によって素早い認証処理が可能となる。
を説明する。なお、以下に説明する各実施形態及び図面において、作業機のデータ通信システムにおける同一の構成部材には、同一の符号及び同一の名称を付すこととする。従って、同一の符号及び同一の名称が付された構成部材については、同じ説明を繰り返さない。
図を参照しながら、本発明の第1実施形態による作業機のデータ通信システム10aについて説明する。
図1は、本実施形態による作業機のデータ通信システム10aの概略構成を示す図である。
図12に示すように、トラクタ1は、前後に車輪が取り付けられた走行車両(走行車体)2に、エンジン3、変速装置4等を搭載して構成されている。エンジン3の後方には、独立搭載型のキャビン7が設けられており、キャビン7内には運転席8が設けられている。また、走行車両2の後部には、3点リンク機構5が昇降可能に設けられると共に、エンジン3からの動力を伝達するPTO軸が設けられている。3点リンク機構5には、肥料散布装置、耕耘装置、農薬散布装置、播種散布装置、収穫装置などの作業装置9が着脱自在となっている。本実施形態では、図12に示すように肥料散布装置が3点リンク機構5に取りつけられている。
データ通信装置30aは、様々な通信処理を行う通信処理部32を備えている。この通信処理部32は、Wi-Fi(登録商標)等の近距離の無線通信の処理を行う。この実施形態では、通信処理部32は、通信規格であるIEEE802.11シリーズに対応したWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)により無線通信を行うための処理を行う。
電話)やタブレットPC等の携帯型コンピュータなどである。携帯端末40aは、Wi-Fi(登録商標)等の近距離の無線通信を行う。この携帯端末40aは、通信に関する処理を行う通信部(通信処理部41)を備えている。
管理サーバ50aは、主に、データ通信装置30aと携帯端末40aとの認証(ペアリング)を許可する許可キーを管理するものである。
図2に示すように、データ通信装置30aと携帯端末40aとのペアリングを行うには、まず、携帯端末40aから管理サーバ50aへ許可認証情報を出力(送信)する(第1ステップ)。次に、携帯端末40aから出力された許可認証情報と、管理サーバ50aに予め登録された登録情報とに基づいて、管理サーバ50aが許可キーを携帯端末40aに出力するか否かの判定を行う(第2ステップ)。
携帯端末40aは、管理サーバ50aから第1許可キーを取得すると、当該携帯端末40aは第1許可キーをデータ通信装置30aに出力する(第4ステップ)。データ通信装置30aが第1許可キーを受信すると、当該データ通信装置30aは自己に予め格納されている許可キー(第2許可キー)と、第1許可キーとの認証を行い、第1許可キーの正当性を判断する(第5ステップ)。
このように、第1ステップから第5ステップまでの処理、即ち、携帯端末40aと管理サーバ50aとの間での処理と、携帯端末40aとデータ通信装置30aとの間での処理とを経ることによって、データ通信装置30aと携帯端末40aとのペアリングを行うことができる。
図2に示すように、1回目(初回)のペアリングが成立すると、携帯端末40aは、自己に割り当てられたネットワーク上の物理アドレス(例えば、第1MACアドレス)を、データ通信装置30aに出力する(第6ステップ)。
携帯端末40aは、ペアリングを行う際、当該携帯端末40aの第1MACアドレスを、ペアリングしたいデータ通信装置30aに送信する(第8ステップ)。データ通信装置30aは、携帯端末40aから送信された第1MACアドレスと、自己に記憶された第2MACアドレスとの関連性(対応関係)があるか否かを判定する(第9ステップ)。第1MACアドレスと、第2MACアドレスとに関連性があると、データ通信装置30aは、当該データ通信装置30aから携帯端末40aへデータを出力(送信)することを許可する。
図1に示すように、詳しくは、管理サーバ50aは、登録情報記憶部(登録記憶部51と、登録部52と、判定部(関連付判定部)53と、許可情報出力部54とを備えている。
憶している。
図3に示すように、登録記憶部51には、農業機械に関する情報として、トラクタ1を識別するためのトラクタの製造番号及び機種、制御装置20aを識別するための製造番号、データ通信装置30aを識別するための製造番号等が記憶されている。なお、トラクタの製造番号及び機種、制御装置20aの製造番号、データ通信装置30aの製造番号は、それぞれ農業機械側を特定するための農業機械特定情報である。農業機械特定情報は、トラクタ1、制御装置20、データ通信装置30aを識別するためのユニークなものであればどのようなものであってもよい。
登録記憶部51には、ユーザに関する情報として、ユーザの住所、氏名、ユーザが管理サーバ50aにログインするためのパスワードやユーザID等が記憶されている。ユーザの住所、氏名、パスワード、ユーザIDは、ユーザ特定情報である。ユーザ特定情報は、ユーザを識別するためのものであればどのようなものであってもよい。
なお、携帯端末特定情報及び農業機械特定情報に加えて、ユーザに関する情報であってユーザIDやパスワードが、管理サーバ50aに入力されたときに、登録部52は、第1許可キーの発行を行ってもよい。
第1許可キーを携帯端末40aに出力するか否かを判定する。
例えば、許可認証情報として、携帯端末特定情報と農業機械特定情報とが携帯端末40aから出力された場合、判定部53は、まず、携帯端末40aから出力された出力携帯情報及び携帯端末40aから出力された出力農業機械情報と同じ情報が、登録記憶部51に記憶されているか否かを判定する。
携帯端末40aの通信処理部41は、ネットワークキー出力部42と、機械情報要求部(認証情報出力部)43と、情報出力部44と、許可キー出力部(第1許可キー出力部)45と、アドレス出力部(第1アドレス出力部)46とを備えている。これらネットワークキー出力部42、機械情報要求部43、情報出力部44、許可キー出力部45及びアドレス出力部46は、携帯端末40aに格納されたプログラム等から構成されている。
機械情報要求部43は、携帯端末40aとデータ通信装置30aとのペアリングを行う際に、データ通信装置30aに対して当該データ通信装置30aに予め記憶された農業機械特定情報を要求するものである。情報出力部44は、管理サーバ50aから第1許可キーを取得するために必要な許可認証情報、例えば、データ通信装置30aから取得した農業機械特定情報や携帯端末特定情報等を管理サーバ50aに出力するものである。
アドレス出力部46は、携帯端末40aに割り当てられたネットワーク上の物理アドレスであるMACアドレス(第1MACアドレス)をデータ通信装置30aに出力するものである。
詳しくは、携帯端末40aから出力された第1ネットワークキーをデータ通信装置30aが受信すると、ネットワークキー認証部33は、受信した第1ネットワークキーと、データ通信装置30aが有する第2ネットワークキーとの認証を行う。例えば、第1ネット
ワークキーと第2ネットワークキーとが一致して認証が成立すると、ネットワークキー認証部33は、データ通信装置30aと携帯端末40aとの通信を許可し、データ通信装置30aを第1許可キーの受信待機状態にしたり、第1MACアドレスの受信待機状態にする。
許可キー認証部34は、携帯端末40aから出力された第1許可キーと、データ通信装置30aに予め記憶された第2許可キーとの認証を行うものである。即ち、許可キー認証部34は、携帯端末40aから出力された第1許可キーとデータ通信装置30aに記憶された第2許可キーとの認証を行って携帯端末40aから出力された第1許可キーの正当性を判定するものである。
なお、第1許可キーと第2許可キーとの認証が不成立の場合(第1許可キーの正当性が認められなかった場合)、アドレス管理部35は、携帯端末40aに第1MACアドレスの要求をせず、第1MACアドレスを取得しない。
一方、アドレス認証部36は、携帯端末40aから出力された第1MACアドレスと同じMACアドレスが、当該データ通信装置30aに記憶されていない場合、第1MACアドレスの正当性を認めない。言い換えれば、データ通信装置30aが有する第2MACアドレスが記憶されているものの、携帯端末40aから出力された特定の第1MACアドレスが、データ通信装置30aに記憶されておらず、第2MACアドレスと第1MACアドレスとが対応していない場合、アドレス認証部36は、第1MACアドレスの正当性を認めない。
一方、通信許可部37は、許可キー認証部34によって第1許可キーの正当性が認められなかったり、アドレス認証部36によって第1MACアドレスの正当性が認められない場合、データ通信装置30aから携帯端末40aへのデータの送信を許可しない。
作業機のデータ通信システム10aでは、図2で説明したように、第1ステップから第5ステップまでの処理を経て許可キーを用いてペアリングを行う場合(キーペアリング)と、第6ステップから第9ステップまでの処理を経てMACアドレスを用いてペアリングを行う場合(アドレスペアリング)とがある。
キーペアリングを行うにあたっては、まず、携帯端末40aの認証情報出力部42によって第1ネットワークキーをデータ通信装置30cに出力する(ステップS100)。
データ通信装置30aが第1ネットワークキーを受信すると、ネットワークキー認証部33は、当該データ通信装置30aに記憶された第2ネットワークキーを読み出し、受信した第1ネットワークキーとの認証を行う(ステップS101)。
携帯端末40cから農業機械特定情報の要求を受信すると、データ通信装置30aは、農業機械特定情報を携帯端末40aに出力する(ステップS104)。携帯端末40aは、農業機械特定情報を取得すると、当該農業機械特定情報を一時的に記憶する。
また、管理サーバ50aの判定部53は、登録記憶部51に記憶された記憶携帯情報の中に、出力携帯情報と一致する記憶携帯情報が存在すると共に出力農業機械情報と一致する記憶農業機械情報があると、記憶携帯情報と記憶農業機械情報との関連付けがなされているか否かの判定を行う(ステップS205)。
一方、出力携帯情報として「012-9354-2973」が管理サーバ50aに出力され、出力農業機械情報として「10013,M115A」が管理サーバ50aに出力されたとする。この場合、出力携帯情報である「012-9354-2973」及び出力農業機械情報である「10013,M115A」は、関連付けて記憶されているため、判定部53は、出力携帯情報に対応する携帯端末40a
に許可キーの出力許可を行う(ステップS207)。許可情報出力部54は、判定部53による出力許可を受けて、第1許可キーを携帯端末40aに出力する(ステップS208)。
データ通信装置30aが第1許可キーを受信すると、許可キー認証部34は、第2許可キーを読み出して、受信した第1許可キーとの認証を行う(ステップS210)。許可キー認証部34によって第1許可キーと第2許可キーとの認証が成立すると(第1許可キーの正当性が認められると)、通信許可部37は、データ通信装置30aが取得したデータを携帯端末40aに出力することを許可する(ステップS211)。データ通信装置30aへのデータの送信許可がなされるとデータ通信装置30aは携帯端末40aにデータを送信する(ステップS212)。
携帯端末40aの認証情報出力部42は、アドレス管理部35からの第1MACアドレスの要求を受けて、自己の第1MACアドレスをデータ通信装置30aに送信する(ステップS214)。携帯端末40aから出力された第1MACアドレスを受信すると、データ通信装置30aは、受信した第1MACアドレスを記憶する(ステップS215)。
つまり、データ通信装置30aと携帯端末40aとのペアリングが始めて行う場合は、管理サーバ50aで管理された登録情報に基づいて第1許可キーの送信可否が決められるため、セキュリティが低下することなく、データ通信装置30aからデータを取得することができる。
図5に示すように、アドレスペアリングでも、まず、上述したように、ネットワークキーによる認証を行う(ステップS100〜ステップS102)。ネットワークキーによる認証が成立すると、携帯端末40aの認証情報出力部42によって、データ通信装置30aに第1MACアドレスを出力する(ステップS300)。
一方、携帯端末40aとデータ通信装置30aとの認証を一度行ったことがある場合(ペアリングが2回目以降)には、MACアドレスを用いて認証が行われる。このように、MACアドレスによる認証を行うようにすれば、セキュリティを確保しながら簡単にデータ通信装置30aからデータを取得することができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、携帯端末40aから管理サーバ50aに送信された許可認証情報(例えば、携帯特定情報や農業機械特定情報)が、登録記憶部51に関連付けして記憶され
ていない場合、携帯端末40aへの第1許可キーの出力は行われていなかったが、第2実施形態では、携帯端末40aから管理サーバ50aに送信された許可認証情報が、登録記憶部51に関連付けして記憶されていない場合でも、携帯特定情報と農業機械特定情報との関連付けの登録と、第1許可キーの発行と、第1許可キーの出力(送信)とを同時に行うようにしたものである。第1実施形態と異なる構成について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は説明を繰り返さない。
また、登録部52は、出力携帯情報及び出力農業機械情報を登録記憶部51に記憶するのと同時に、これら出力携帯情報及び出力農業機械情報に対応する第1許可キーを発行して、第1許可キーを登録記憶部51に記憶する。
キーペアリングを行うに際して、ネットワークキーによる認証、データ通信装置30bからの農業機械特定情報の取得は、管理サーバへのログインは、第1実施形態に示したステップS100〜ステップS104、ステップS200、ステップS201と同じである。
また、管理サーバ50bの登録部52は、登録記憶部51に記憶された記憶携帯情報の中に、出力携帯情報と一致する記憶携帯情報が存在すると共に出力農業機械情報と一致する記憶農業機械情報があると、記憶携帯情報と記憶農業機械情報との関連付けがなされているか否かの判定を行う(ステップS403)。
一方、記憶携帯情報と記憶農業機械情報との関連付けがなされていない場合、管理サーバ50bの登録部52は、出力携帯情報と出力農業機械情報とを、関連付けして(ステップS404)、これらを登録記憶部51に記憶させると共に、出力携帯情報及び農業機械特定情報に対応する第1許可キーの発行を行う(ステップS405)。
機種)」が管理サーバ50bに出力されたとする。この場合、出力携帯情報である「012-9354-2973」及び出力農業機械情報である「20891,M115A」は、既に、記憶携帯情報及び記憶農業機械情報として記憶されているが、それぞれ記憶携帯情報と記憶農業機械情報とは関連付けがなされおらず、別の情報に関連付けされている。
許可情報出力部54は、登録部52によって第1許可キーが発行されると、出力携帯情報である「012-9354-2973」と出力農業機械情報「20891,M115A」との関連付けが登録時になされているため、第1許可キーの出力を行う(ステップS406)。第1許可キーの正当性を判断する認証等は、ステップS209〜ステップS215と同様であるため説明を省略する。
許可認証情報(例えば、携帯特定情報、農業機械特定情報)との登録を行うことができるため、登録及び認証作業を簡素化することができる。
[第3実施形態]
上述した第1実施形態及び第2実施形態では、データ通信装置30a、30bと、携帯端末40a、40bとのペアリングの許可の判断(データの送信の許可)は、データ通信装置30a、30bで行っていたが、この第3実施形態では、携帯端末40cで行うようにしたものである。管理サーバの構成、即ち、第1許可キーを携帯端末40cが受信するまでの処理は、第1実施形態や第2実施形態と同様であるため、データ通信装置30cと携帯端末40cとの間での処理や構成について説明する。なお、上述した実施形態と同様の構成は説明を繰り返さない。
許可キー出力部60は、携帯端末40cからデータ通信装置30cに記憶された第2許可キーの要求があると、第2許可キーを携帯端末40cに出力するものである。アドレス出力部61は、携帯端末40cからデータ通信装置30cに記憶された第2MACアドレスの要求があると、第2MACアドレスを携帯端末40cに出力するものである。
許可キー認証部82は、管理サーバ50cから携帯端末40aへ入力された第1許可キーと、データ通信装置30cから出力された第2許可キーとの認証を行うものである。即ち、許可キー認証部82は、データ通信装置30cから携帯端末40cに出力された第2許可キーと、携帯端末40aに記憶された第1許可キーとの認証を行って、データ通信装置30cから出力された第2許可キーの正当性を判定するものである。
なお、第1許可キーと第2許可キーとの認証が不成立の場合(第1許可キーの正当性が認められなかった場合)、アドレス管理部83は、データ通信装置30cに第2MACアドレスの要求をせず、第2MACアドレスを取得しない。
一方、アドレス認証部84は、データ通信装置30cから出力された第2MACアドレスと同じMACアドレスが、当該携帯端末40cに記憶されていない場合、第2MACアドレスの正当性を認めない。言い換えれば、携帯端末40cが有する第1MACアドレスが記憶されているものの、データ通信装置30cから出力された特定の第2MACアドレスが、携帯端末40cに記憶されておらず、第2MACアドレスと第1MACアドレスとが対応していない場合、アドレス認証部84は、第2MACアドレスの正当性を認めない。
一方、通信許可部85は、許可キー認証部82によって第2許可キーの正当性が認められなかったり、アドレス認証部84によって第2MACアドレスの正当性が認められない場合、データ通信装置30cからのデータの送信を許可しない。
キーペアリングを行うに際して、ネットワークキーによる認証、データ通信装置30cからの農業機械特定情報の取得、管理サーバへのログイン及携帯端末40cにおける第1許可キーの取得は、第1実施形態に示したステップS100〜ステップS104、ステップS200〜S208やステップS400〜S406と同じである。管理サーバ50cと携帯端末40cとのやり取りについては、上述した実施形態と同様であるため説明を省略する。
携帯端末40cが第2許可キーを受信すると、許可キー認証部82は、携帯端末40cに記憶された第1許可キーを読み出して、受信した第2許可キーとの認証を行う(ステップS502)。許可キー認証部82によって第1許可キーと第2許可キーとの認証が成立すると(第2許可キーの正当性が認められると)、通信許可部85は、データ通信装置30cに対してデータの送信許可を行う(ステップS503)。データ通信装置30cは、通信許可部85によるデータの送信許可を受けて、データ通信装置30cが取得したデータを携帯端末40cに出力する(ステップS504)。
データ通信装置30cから出力された第2MACアドレスを受信すると、携帯端末40
cは、受信した第2MACアドレスを記憶する(ステップS507)。
データ通信装置30cは、アドレス出力部61によって当該データ通信装置30cに記憶された第2MACアドレスを携帯端末40cに出力する(ステップS601)。携帯端末40cがデータ通信装置30aから出力された第2MACアドレスを受信すると、アドレス認証部84は、受信した第2MACアドレスと同じMACアドレスが当該携帯端末40cに記憶されているか検索を行う(S602)。アドレス認証部84は、受信した第2MACアドレスと同じMACアドレスが、当該携帯端末40cに記憶されている場合、第2MACアドレスの正当性を認める(S603)。
以上、携帯端末40cでも、データ通信装置30cからのデータの送信の許可を行うか否かの判定を行うことができる。携帯端末40cでは、様々な処理を行うため、処理が多く携帯端末40cに負荷がかかっているときには、処理が終わってから認証を行うことができる。その結果、認証処理後に安定的に、データ通信装置30cからのデータを取り込むことができる。
例えば、トラクタ1の後部に作業装置9として耕耘装置が連結されてトラクタ1が動作したときは、ロータリーの回転数、ロータリーの負荷、エンジン回転数、車速、耕深などのデータが車両用通信ネットワークに出力され、データ通信装置30a〜30cは、ロータリーの回転数、ロータリーの負荷、エンジン回転数、車速、耕深などのデータを車両用通信ネットワークを介して取得する。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。上述した実施形態では、作業機の1つである農業機械を例にあげて説明したが、作業機はトラクタ、コンバイン、田植機等の農業機械に限定されず、バックホー等の建設機械であってもよい。
2 走行車両(走行車体)
3 エンジン
4 変速装置
5 3点リンク機構
7 キャビン
8 運転席
9 作業装置
10 データ通信システム
30a〜30c データ通信装置
32 通信処理部
33 ネットワークキー認証部
34 許可キー認証部
35 アドレス管理部
36 アドレス認証部
37 通信許可部
40a〜40c 携帯端末
41 通信処理部
42 ネットワークキー出力部
43 機械情報要求部(認証情報出力部)
44 情報出力部
45 許可キー出力部
46 アドレス出力部
50a〜50c 管理サーバ
51 登録情報記憶部(登録記憶部51)
52 登録部
53 判定部(関連付判定部)
54 許可情報出力部
60 許可キー出力部
61 アドレス出力部
80 許可キー要求部
81 アドレス要求部
82 許可キー認証部
83 アドレス管理部
84 アドレス認証部
85 通信許可部
Claims (4)
- 作業機に設けられ且つ当該作業機に設けられた車両用通信ネットワークに接続可能であって、当該作業機に関するデータを取得するデータ通信装置と、
前記車両用通信ネットワークとは異なる外部のネットワークに接続可能で、且つ、前記データ通信装置の前記データを無線通信によって受信可能な携帯端末と、
前記データ通信装置と携帯端末との間で無線通信を行うための許可キーを記憶すると共に前記許可キーを前記携帯端末に出力するか否かの判定をするときに用いる登録情報を記憶し、且つ、前記外部のネットワークに接続可能な管理サーバと、
を備え、
前記管理サーバは、
前記携帯端末から出力された許可認証情報と予め登録された前記登録情報との対応関係に基づいて前記許可キーを携帯端末に出力するか否かの判定を行う判定部と、
前記判定部が許可キーの出力を行うと判定した場合に前記許可キーの出力を行う許可情報出力部とを備え、
前記携帯端末は、
前記管理サーバに前記許可認証情報を出力する情報出力部と、
前記データ通信装置に管理サーバから出力された許可キーを前記データ通信装置に出力する許可キー出力部と、
前記データ通信装置によって許可キーの正当性が認められた場合に携帯端末に割り当てられたネットワーク上の第1MACアドレスを当該データ通信装置に出力するアドレス出力部とを備え、
前記データ通信装置は、
前記携帯端末から出力された許可キーと予め自己に記憶された許可キーとの認証を行って携帯端末から出力された許可キーの正当性を判定する許可キー認証部と、
前記携帯端末から出力された第1MACアドレスと予め自己に割り当てられたネットワーク上の第2MACアドレスとの認証を行って携帯端末から出力された第1MACアドレスの正当性を判定するアドレス認証部とを備え、
前記許可キーの正当性又は第1MACアドレスの正当性を認めた場合に、前記データ通信装置と携帯端末との間で無線通信の許可を行う通信許可部と、
を備えていることを特徴とする作業機のデータ通信システム。 - 作業機に設けられ且つ当該作業機に設けられた車両用通信ネットワークに接続可能であって、当該作業機に関するデータを取得するデータ通信装置と、
前記車両用通信ネットワークとは異なる外部のネットワークに接続可能で、且つ、前記データ通信装置の前記データを無線通信によって受信可能な携帯端末と、
前記データ通信装置と携帯端末との間で無線通信を行うための許可キーを記憶すると共に前記許可キーを前記携帯端末に出力するか否かの判定をするときに用いる登録情報を記憶し、且つ、前記外部のネットワークに接続可能な管理サーバと、
を備え、
前記管理サーバは、
前記携帯端末から出力された許可認証情報を登録情報として登録すると共に前記登録情報に対応する許可キーを発行する登録部と、
前記登録部によって許可キーが発行されたときに前記許可キーの出力を行う許可情報出力部とを備え、
前記携帯端末は、
前記管理サーバに前記許可認証情報を出力する情報出力部と、
前記データ通信装置に管理サーバから出力された許可キーを前記データ通信装置に出力する許可キー出力部と、
前記データ通信装置によって許可キーの正当性が認められた場合に携帯端末に割り当てられたネットワーク上の第1MACアドレスを当該データ通信装置に出力するアドレス出力部とを備え、
前記データ通信装置は、
前記携帯端末から出力された許可キーと予め自己に記憶された許可キーとの認証を行って携帯端末から出力された許可キーの正当性を判定する許可キー認証部と、
前記携帯端末から出力された第1MACアドレスと予め自己に割り当てられたネットワーク上の第2MACアドレスとの認証を行って携帯端末から出力された第1MACアドレスの正当性を判定するアドレス認証部とを備え、
前記許可キーの正当性又は第1MACアドレスの正当性を認めた場合に、前記データ通信装置と携帯端末との間で無線通信の許可を行う通信許可部と、
を備えていることを特徴とする作業機のデータ通信システム。 - 作業機に設けられ且つ当該作業機に設けられた車両用通信ネットワークに接続可能であって、当該作業機に関するデータを取得するデータ通信装置と、
前記車両用通信ネットワークとは異なる外部のネットワークに接続可能で、且つ、前記データ通信装置の前記データを無線通信によって受信可能な携帯端末と、
前記データ通信装置と携帯端末との間で無線通信を行うための許可キーを記憶すると共に前記許可キーを前記携帯端末に出力するか否かの判定をするときに用いる登録情報を記憶し、且つ、前記外部のネットワークに接続可能な管理サーバと、
を備え、
前記管理サーバは、
前記携帯端末から出力された許可認証情報と予め登録された前記登録情報との対応関係に基づいて前記許可キーを携帯端末に出力するか否かの判定を行う判定部と、
前記判定部が許可キーの出力を行うと判定した場合に前記許可キーの出力を行う許可情報出力部とを備え、
前記携帯端末は、
前記管理サーバに前記許可認証情報を出力する情報出力部と、
前記データ通信装置に予め記憶された許可キーの要求を行う許可キー要求部と、
前記データ通信装置に予め割り当てられたネットワーク上の第2MACアドレスを要求するアドレス要求部と、
前記管理サーバから出力された許可キーと前記データ通信装置から出力された許可キーとの認証を行って前記データ通信装置の許可キーの正当性を判定する許可キー認証部と、
前記携帯端末に予め割り当てられた第1MACアドレスと前記データ通信装置から出力された第2MACアドレスとの認証を行って前記データ通信装置から出力された第2MACアドレスの正当性を判定するアドレス認証部とを備え、
前記許可キーの正当性又は第2MACアドレスの正当性を認めた場合に、前記データ通信装置と携帯端末との間で無線通信の許可を行う通信許可部とを備えていることを特徴とする作業機のデータ通信システム。 - 作業機に設けられ且つ当該作業機に設けられた車両用通信ネットワークに接続可能であって、当該作業機に関するデータを取得するデータ通信装置と、
前記車両用通信ネットワークとは異なる外部のネットワークに接続可能で、且つ、前記データ通信装置の前記データを無線通信によって受信可能な携帯端末と、
前記データ通信装置と携帯端末との間で無線通信を行うための許可キーを記憶すると共に前記許可キーを前記携帯端末に出力するか否かの判定をするときに用いる登録情報を記憶し、且つ、前記外部のネットワークに接続可能な管理サーバと、
前記管理サーバは、
前記携帯端末から出力された許可認証情報を登録情報として登録すると共に前記登録情報に対応する許可キーを発行する登録部と、
前記登録部によって許可キーが発行されたときに前記許可キーの出力を行う許可情報出力部とを備え、
前記携帯端末は、
前記管理サーバに前記許可認証情報を出力する情報出力部と、
前記データ通信装置に予め記憶された許可キーの要求を行う許可キー要求部と、
前記データ通信装置に予め割り当てられたネットワーク上の第2MACアドレスを要求するアドレス要求部と、
前記管理サーバから出力された許可キーと前記データ通信装置から出力された許可キーとの認証を行って前記データ通信装置の許可キーの正当性を判定する許可キー認証部と、
前記携帯端末に予め割り当てられた第1MACアドレスと前記データ通信装置から出力された第2MACアドレスとの認証を行って前記データ通信装置から出力された第2MACアドレスの正当性を判定するアドレス認証部とを備え、
前記許可キーの正当性又は第2MACアドレスの正当性を認めた場合に、前記データ通信装置と携帯端末との間で無線通信の許可を行う通信許可部とを備えていることを特徴とする作業機のデータ通信システム。
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