JP5819386B2 - オブスキュレーションがない高開口数の反射屈折対物系及びそのアプリケーション - Google Patents

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Description

本出願は、Smirnovその他に帰される2008年4月15日出願の「High Numerical Aperture Objective Without Obscuration and Applications Thereof」と題した米国仮特
許出願第61/045,125号に対する優先権を主張し、それは全体が参照により本明細書で述べられているかのように本明細書に組み込まれる。
本発明は概ねリソグラフィに、特にリソグラフィシステムのオブジェクト(レチクル又はウェーハなど)を検査するシステム及び方法に関する。
リソグラフィは、集積回路(IC)さらに他のデバイス及び/又は構造の製造における重要なプロセスとして広く認識されている。リソグラフィ装置は、リソグラフィ中に使用され、所望のパターンを基板に、例えば基板のターゲット部分に適用する機械である。リソグラフィ装置でICを製造している間に、代替的にマスク又はレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスが、ICの個々の層上に形成すべき回路パターンを生成する。このパターンを、基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば1つ又は幾つかのダイの一部を備える)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板に設けた放射感応性材料(例えばレジスト)の層への結像により行われる。一般的に、1枚の基板は、順次パターンが与えられる互いに近接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。ICの様々な層を製造するには、往々にして様々なレチクルで様々な層に様々なパターンを結像する必要がある。したがって、リソグラフィのプロセス中にレチクルを交換しなければならない。
パターンが適切な公差内でターゲットに適切に転写されることを保証するために、レチクル及び/又はICが印刷される基板(例えばシリコンウェーハ)は、欠陥又は他の特徴がないか検査することができる。物体(例えばレチクル又はウェーハ)は、物体の表面の微細構造で散乱するか、それを透過する光を集めることによって検査することができる。特殊設計の対物系は通常、光を物体に向かって誘導し、物体から散乱又は透過した光を集光する。物体上の微細構造に関する情報の量は、光のスペクトルバンド幅及び対物系の開口数(NA)に依存する。光のスペクトルバンド幅及び対物系のNAが増加すると、対物系によって収集できる情報の量が増加する。したがって、広いスペクトルバンド幅及び高いNAの対物系が望ましい。しかし製造の観点から、広いスペクトルバンド幅及び高いNAの対物系は問題となる。というのは、対物系は、広いスペクトルバンド幅によって引き起こされる色収差(軸上の色)を減少させ、高いNAによって引き起こされる減光 (obscuration)を減少させねばならないからである。
一般的に、物体(例えばレチクル又はウェーハ)に関する情報を収集するために、3つのクラスの対物系を使用することができる。つまり(i)全屈折対物系、(ii)全反射対物系、又は(iii)反射屈折対物系である。全屈折対物系は中心減光 (central obscuration)を有さないことがあるが、これらのタイプの対物系は通常、DUV波長における広いスペクトルバンド幅によって引き起こされる色収差(軸上の色)を十分に補正しない。また、高エネルギの放射(深紫外線(DUV)など)を透過できる屈折性材料の数は限られ、所望の特徴で製造できる全屈折対物系のタイプをさらに制約する。したがって、全屈折対物系は物体検査の目的には望ましくない。
全屈折対物系とは異なり、全反射及び反射屈折対物系は、色収差(軸上の色)を十分に補正することができる。というのは、反射表面がアポクロマート(apochromatic)だからである(つまり反射表面は、1つの焦点への3つの色を結合することにより、色収差を軽減することができる)。残念ながら従来、回転対称の全反射及び反射屈折対物系は通常、中心減光を有する。いかなる減光も望ましくない。というのは、これは集光量を減少させ、したがって物体(例えばレチクル又はウェーハ)の微細構造に関して収集できる情報の量を減少させるからである。中心減光がない状態で全反射対物系を構成することが可能なことはあるが、これらのタイプの全反射対物系は通常、回転対称ではなく、その結果、望ましくないサイズになり、パッケージングの制約がある。さらに重要なことは、これらの全反射対物系が高いNAの制限を有することである。したがって、全屈折対物系と同様に、全反射対物系も物体検査の目的には望ましくない。
以上から、必要とされているのは、中心減光がない高NAの反射屈折対物系、及びその
応用である。
本発明の実施形態は、散乱放射を使用して基板を検査する反射屈折対物系であって、光軸に沿って配置された正のパワーのレンズであって、第1の中間像を光軸の第1の側に提供するように構成された正のパワーのレンズとオフアクシス放射を反射屈折対物系の瞳に提供する折り畳みミラーと、光軸に沿って配置された屈折リレーであって、放射のスペクトル範囲による色収差を軽減するとともに像面湾曲収差を補正するように構成され、第1の中間像の再結像を、折り畳みミラーから離れた、光軸の第2の側に提供するように構成された屈折リレーを備える第一光学グループと、反射屈折対物系の開口数を上げる屈折要素を備える第二光学グループと、を備える。
本発明の実施形態は、反射屈折対物系を使用して基板を検査する方法であって、光軸に沿って配置された正のパワーのレンズを用いて、第1の中間像を光軸の第1の側に提供することと、折り畳みミラーを使用することによってオフアクシス放射を反射屈折対物系の瞳に提供すること、光軸に沿って配置された屈折リレーを用いて、第1の中間像の再結像を、折り畳みミラーから離れた、光軸の第2の側に提供することと、屈折要素を使用して、反射屈折対物系の開口数を上げることを含む。
本発明のさらなる特徴及び利点、さらに本発明の様々な実施形態の構造及び動作につい
て、添付図面を参照しながら以下で詳細に説明する。
本明細書に組み込まれ、本明細書の部分を形成する添付図面は、本発明を図示し、記述とともに本発明の原理を説明し、当業者が本発明を作成し、使用できるようにする働きをする。
本発明の実施形態による反射リソグラフィ装置を示した図である。 本発明の実施形態による透過リソグラフィ装置を示した図である。 本発明の実施形態により偏光ビームスプリッタを使用する例示的対物系を示した図である。 図2の対物系の例示的変形を示した図である。 本発明の実施形態により偏光ビームスプリッタを使用する別の例示的対物系を示した図である。 図4の対物系の例示的変形を示した図である。 本発明の実施形態によるオフアクシス放射を使用する例示的対物系を示した図である。 本発明の実施形態によるオフアクシス放射を使用する例示的対物系を示した図である。 本発明の実施形態によるオフアクシス放射を使用する例示的対物系を示した図である。 本発明の実施形態によるオフアクシス放射を使用する例示的対物系を示した図である。
本発明の特徴及び利点は、以下で述べる詳細な説明を図面と組み合わせて考察することにより、さらに明白になる。図面では、同様の参照文字は全体を通して対応する要素を識別する。図面では、同様の参照番号は全体的に同一の要素、機能的に類似した要素、及び/又は構造的に類似した要素を示す。要素が最初に現れた図面は、対応する参照番号の最も左側の桁で示される。
I.序文
本発明は、減光がない高NAの反射屈折対物系、及びその応用に向けられる。以下の詳な説明で、「1つの実施形態」、「ある実施形態」、「例示的実施形態」などに言及する場合、それは説明される実施形態が特定の特徴、構造又は特性を含むことができるが、全ての実施形態が必ずしも特定の特徴、構造又は特性を含まないことを示す。さらに、このような文言は必ずしも同じ実施形態を指さない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性をある実施形態と関連して説明する場合は、このような特徴、構造、又は特性を他の実施形態と関連して実行することが、当業者の知識にあることが提示される。
本発明の実施形態による高NAの反射屈折対物系は、(全屈折対物系を使用してもDUVスペクトル範囲では通常補正できない)色収差を補正しながら、(従来の高NAの全反射対物系に存在する)中心減光を解消する。1つの実施形態では、中心減光は、第一偏光の放射(平行偏光(p偏光)放射など)を通過させ、第二偏光の放射(シグマ偏光(s偏光)放射など)を反射するように構成された偏光ビームスプリッタを使用することによって解消される。別の実施形態では、中心減光は、オフアクシス放射を対物系の瞳に誘導する1つ又は複数の折り畳みミラーを使用することにより解消される。
しかし、このような対物系について詳細に説明する前に、本発明の実施形態により使用し得るリソグラフィ装置の概要、及びその説明に使用される用語を提示すると有益である。例えば、本発明の実施形態の対物系は、リソグラフィ装置のレチクル及び/又はそれによってパターンが与えられたウェーハの検査に使用することができる。
II.概要及び用語
図1A及び図1Bはそれぞれリソグラフィ装置100及びリソグラフィ装置100’を概略的に示したものである。リソグラフィ装置100及びリソグラフィ装置100’はそれぞれ、放射ビームB(例えばDUV放射又はEUV放射)を調節するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(例えばマスク、レチクル、又は動的パターニングデバイス)MAを支持するように構成され、パターニングデバイスMAを正確に位置決めするように構成された第一ポジショナPMに接続された支持構造(例えばマスクテーブル)MTと、基板(例えばレジストコートウェーハ)Wを保持するように構成され、基板Wを正確に位置決めするように構成された第二ポジショナPWに接続された基板テーブル(例えばウェーハテーブル)WTとを含む。リソグラフィ装置100及び100’は、パターニングデバイスMAによって放射ビームBに与えられたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば1つ又は複数のダイを含む)に投影するように構成された投影システムPSも含む。リソグラフィ装置100内では、パターニングデバイスMA及び投影システムPSは反射型であり、リソグラフィ装置100’内では、パターニングデバイスMA及び投影システムPSは透過型である。
照明システムILは、放射Bの誘導、整形、又は制御を行うための、屈折、反射、磁気、電磁気、静電気型等の光学コンポーネント、又はその任意の組み合わせなどの種々のタイプの光学コンポーネントを含んでいてもよい。幾つかの実施形態では、例えば照明システムILは以下でさらに詳細に説明するように、直線偏光を提供することができる。
支持構造MTは、パターニングデバイスMAの方向、リソグラフィ装置100及び100’の設計等の条件、例えばパターニングデバイスMAが真空環境で保持されているか否かに応じた方法で、パターニングデバイスMAを保持する。この支持構造MTは、パターニングデバイスMAを保持するために、機械的、真空、静電気等のクランプ技術を使用することができる。支持構造MTは、例えばフレーム又はテーブルでよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。支持構造MTは、パターニングデバイスが例えば投影システムPSなどに対して確実に所望の位置にくるようにできる。
「パターニングデバイス」という用語は、基板Wのターゲット部分Cにパターンを生成するように、放射ビームBの断面にパターンを与えるために使用し得る任意のデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。放射ビームBに与えられるパターンは、集積回路などのターゲット部分Cに生成されるデバイスの特別な機能層に相当してよい。
パターニングデバイスMAは(図1Bのリソグラフィ装置100’のように)透過型又は(図1Aのリソグラフィ装置100のように)反射型でよい。パターニングデバイスMAの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知のものであり、これには、バイナリマスク、レベンソン型(alternating)位相シフトマスク、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトマ
スクのようなマスクタイプ、さらには様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例として、小さなミラーのマトリクス配列を使用し、そのミラーは各々、入射する放射ビームを異なる方向に反射するよう個々に傾斜することができる。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射する放射ビームBにパターンを与える。
「投影システム」PSという用語は、使用する露光放射、又は液浸液の使用や真空の使用などの他の要因に合わせて適宜、例えば屈折光学システム、反射光学システム、干渉光学システム、反射屈折光学システム、磁気光学システム、電磁気光学システム及び静電気光学システム、又はその任意の組み合わせを含む任意のタイプの投影システムを網羅するものとして広義に解釈されるべきである。
リソグラフィ装置100及び/又はリソグラフィ装置100’は2つ(デュアルステージ)又はそれ以上の基板テーブル(及び/又は2つ以上のマスクテーブル)WTを有するタイプでよい。このような「マルチステージ」機械においては、追加のテーブルWTを並行して使用するか、1つ又は複数の他の基板テーブルWTを露光に使用している間に1つ又は複数のテーブルで予備工程を実行することができる。
図1A及び図1Bを参照すると、イルミネータILは放射源SOから放射ビームを受ける。放射源SOとリソグラフィ装置100、100’とは、例えば放射源SOがエキシマレーザである場合に、それぞれ別々の構成要素であってもよい。このような場合、放射源SOはリソグラフィ装置100又は100’の一部を形成すると見なされず、放射ビームBは、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエクスパンダなどを備えるビームデリバリシステムBD(図1B)の助けにより、放射源SOからイルミネータILへと渡される。追加の事例では、例えば放射源SOが水銀ランプの場合は、放射源SOがリソグラフィ装置100、100’の一体部分であってもよい。放射源SO及びイルミネータILは、必要に応じてビームデリバリシステムBDとともに放射システムと呼ぶことができる。
イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調節するアジャスタAD(図1B)を備えていてもよい。通常、イルミネータの瞳IPUにおける強度分布の外側及び/又は内側半径範囲(一般にそれぞれ、σ-outer及びσ-innerと呼ばれる)を調節することができる。また、イルミネータILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の種々のコンポーネント(図1B)を備えていてもよい。イルミネータILを用いて放射ビームBを調整し、その断面にわたって所望の均一性と強度分布とが得られるようにしてもよい。
投影システムは、照明システムの瞳IPUに結合した瞳PPUを有し、照明システムの瞳IPUにおける強度分布から発して、マスクパターンにおける回折の影響を受けずにマスクパターンを通過する放射の部分が、ここで照明システムの瞳IPUにおける強度分布の像を生成する。
図1Aを参照すると、放射ビームBは、支持構造(例えばマスクテーブル)MT上に保持されたパターニングデバイス(例えばマスク)MAに入射し、パターニングデバイスMAによってパターンが与えられる。リソグラフィ装置100内で、放射ビームBはパターニングデバイス(例えばマスク)MAで反射する。パターニングデバイス(例えばマスク)MAで反射した後、放射ビームBは、基板Wのターゲット部分C上に放射ビームBを集束する投影システムPSを通過する。第二ポジショナPW及び位置センサIF2(例えば干渉計デバイス、リニアエンコーダ又は容量センサ)の助けにより、基板テーブルWTを、例えば放射ビームBの経路において様々なターゲット部分Cに位置決めするように正確に移動できる。同様に、第一ポジショナPM及び別の位置センサIF1を使用して、放射ビームBの経路に対してパターニングデバイス(例えばマスク)MAを正確に位置決めすることができる。パターニングデバイス(例えばマスク)MA及び基板Wは、マスクアラインメントマークM1、M2、及び基板アラインメントマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。
図1Bを参照すると、放射ビームBは、支持構造(例えばマスクテーブルMT)上に保持されたパターニングデバイス(例えばマスクMA)に入射し、パターニングデバイスによってパターンが与えられる。放射ビームBはマスクMAを通り抜けて、基板Wのターゲット部分C上にビームを集束する投影システムPSを通過する。第二ポジショナPW及び位置センサIF(例えば干渉計デバイス、リニアエンコーダ又は容量センサ)の助けにより、基板テーブルWTを、例えば放射ビームBの経路において様々なターゲット部分Cに位置決めするように正確に移動できる。同様に、第一ポジショナPM及び別の位置センサ(図1Bには明示せず)を使用して、例えばマスクライブラリから機械的に検索した後に、又はスキャン中に、放射ビームBの経路に対してマスクMAを正確に位置決めすることができる。
一般的に、マスクテーブルMTの移動は、第一ポジショナPMの部分を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)の助けにより実現できる。同様に、基板テーブルWTの移動は、第二ポジショナPWの部分を形成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールを用いて実現できる。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、マスクテーブルMTをショートストロークアクチュエータのみに接続するか、固定してもよい。マスクMA及び基板Wは、マスクアラインメントマークM1、M2及び基板アラインメントマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。図示のような基板アラインメントマークは、専用のターゲット部分を占有するが、ターゲット部分の間の空間に配置してもよい(スクライブラインアラインメントマークとして知られる)。同様に、マスクMA上に複数のダイを設ける状況では、マスクアラインメントマークをダイ間に配置してもよい。
リソグラフィ装置100及び100’は以下のモードのうち少なくとも1つにて使用可能である。
1.ステップモードにおいては、支持構造(例えばマスクテーブル)MT及び基板テーブルWTは、基本的に静止状態に維持される一方、放射ビームBに与えたパターン全体が1回でターゲット部分Cに投影される(すなわち1回の静止露光)。次に、別のターゲット部分Cを露光できるように、基板テーブルWTがX方向及び/又はY方向に移動される。
2.スキャンモードにおいては、支持構造(例えばマスクテーブル)MT及び基板テーブルWTは同期的にスキャンされる一方、放射ビームBに与えられたパターンをターゲット部分Cに投影する(つまり1回の動的露光)。支持構造(例えばマスクテーブル)MTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの拡大(縮小)及び像反転特性によって求めることができる。
3.別のモードでは、支持構造(例えばマスクテーブル)MTはプログラマブルパターニングデバイスを保持して基本的に静止状態に維持され、基板テーブルWTを移動又はスキャンさせながら、放射ビームBに与えられたパターンをターゲット部分Cに投影する。
パルス状放射源SOを使用することができ、基板テーブルWTを移動させる毎に、又はスキャン中に連続する放射パルスの間で、プログラマブルパターニングデバイスを必要に応じて更新する。この動作モードは、本明細書で言及するようなタイプのプログラマブルミラーアレイなどのプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに容易に利用できる。
上述した使用モードの組み合わせ及び/又は変形、又は全く異なる使用モードも利用できる。
本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には他の用途もあることを理解されたい。例えばこれは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用誘導及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造である。こうした代替的な用途に照らして、本明細書で「ウェーハ」又は「ダイ」という用語を使用している場合、それぞれ、「基板」又は「ターゲット部分」という、より一般的な用語と同義と見なしてよいことが、当業者には認識される。本明細書に述べている基板は、露光前又は露光後に、例えばトラック(通常はレジストの層を基板に塗布し、露光したレジストを現像するツール)、度量衡器及び/又は検査器で処理することができる。適宜、本明細書の開示は、以上及びその他の基板処理ツールに適用することができる。さらに基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で使用する基板という用語は、既に複数の処理済み層を含む基板も指すことができる。
本明細書で使用する「放射」及び「ビーム」という用語は、紫外線(UV)放射(例えば、365nm、248nm、193nm、157nm若しくは126nm、又はこれら辺りの波長を有する)及び極端紫外線放射(例えば、5nm以上の範囲の波長を有する)を含むあらゆるタイプの電磁放射を網羅する。
「レンズ」という用語は、状況が許せば、屈折及び反射光学コンポーネントを含む様々なタイプの光学コンポーネントのうち任意の1つ又はその組み合わせを指すことができる。
III.中心減光がない例示的対物系
上述したように、本発明の実施形態は中心減光がない高NAの反射屈折対物系に向けられる。このような対物系は、例えば(i)ICの度量衡器(レチクル及び/又はウェーハの検査)、(ii)高解像度の結像分光測光法及びスキャトロメータ使用、及び(iii)高いNA、大きい視野(field of view FOV)及び/又は広いスペクトルバンド幅の組み合わせを必要とする他の用途において非常に望ましい。本発明の実施形態による対物系は、以下でさらに詳細に述べるように、(A)偏光ビームスプリッタを含む、及び/又は(B)オフアクシス放射を使用するように構成することができる。
A.偏光ビームスプリッタを含む反射屈折対物系
本発明の実施形態によれば、反射屈折対物系は、反射要素により高レベルの色収差の補を提供しながら、中心減光を解消するために偏光ビームスプリッタを含む。偏光ビーム
スプリッタは、(平行偏光(p偏光)放射のような)第一偏光の放射を通し、(シグマ偏光(s偏光)放射のような)第二偏光の放射を反射するように構成される。
このような実施形態では、対物系は第一光学グループ及び第二光学グループも含む。第一光学グループは、負の光パワーを有し、凹面鏡の近傍に配置されたレンズを有する。凹面鏡は(負の光パワーのレンズと組み合わせて)軸上の色及び像面湾曲を補正するように構成される。第二光学グループは高い開口数(NA)を提供し、検査中の物体(例えばレチクル又はウェーハ)に放射を集束する。第二光学グループは通常、反射要素ではなく屈折要素を含み、それにより反射要素を有する従来の高NAのシステムに通常含まれる中心減光を回避することが重要である。
図2から図5はそれぞれ、本発明の実施形態により偏光ビームスプリッタ202(例えばビームスプリッタの立方体)をそれぞれ含む例示的対物系200、200’、200’’及び200’’’を示す。各構成で、対物系は四分の一波長板204、負のパワーのレンズ206、210、正のパワーのレンズ212、及び凹面鏡208も含む。正のパワーのレンズ212は、対物系に高いNAを提供するように構成される。凹面鏡208は、像面湾曲及び色収差(軸上の色)を補正するように構成される。負のパワーのレンズ206及び210も、像面湾曲及び色収差(軸上の色)の補正に役立つように構成することができる。また、負のパワーのレンズ210は、ビームスプリッタ202と対物系214の間の作動距離を大きくするように構成される。
図2から図5の対物系200、200’、200’’及び200’’’では、物体面は無限遠にある。像面は物体(レチクル、ウェーハ、又はサンプル)214と一致する。図2及び図3に示した実施形態と図4及び図5に示した実施形態との主な違いは、以下でさらに詳細に説明するように、ビームスプリッタ202における光の反射/屈折の順序である。
図2の対物系200を参照すると、ビームスプリッタ202は、(p偏光放射のような)第一タイプの偏光放射に対して高い透過率を有し、(s偏光放射のような)第二タイプの偏光放射に対して高い反射率を有する、又はその逆であるように構成され、第一タイプと第二タイプの偏光は180°位相がずれている。対物系200は、対物系214からの散乱光を集光する(「散乱実施形態」)か、対物系214を透過する光を集光する(「透過実施形態」)ように構成することができる。これらの実施形態についてそれぞれ、以下でさらに詳細に説明する。
散乱実施形態では、ビームスプリッタ202は(例えば図1A及び/図1Bの照明源ILのような)照明源から第一タイプの直線偏光放射を受ける。直線偏光放射はビームスプリッタ202、次に四分の一波長板204、負のパワーのレンズ(又はレンズグループ206)を透過して、凹面鏡208に到達する。
放射は凹面鏡208で反射した後、再び負のパワーのレンズ206及び四分の一波長板204を通って進み、ビームスプリッタ202に入射する。放射が四分の一波長板204を2回通過するので、放射は第一タイプ偏光放射から第二タイプ偏光放射へ(例えばp偏光放射からs偏光放射へ)変換される。したがって、ビームスプリッタ202は放射を負のパワーのレンズ210へと反射する。これで放射は、負のパワーのレンズ210及び正のパワーのレンズ212を透過した後、物体214(つまり長鎖中の面)に到達する。点収差、フィールド収差、及び色収差を補正するシステムの融通性を与えるのは、負の屈折率のレンズ206、正の反射率の鏡208、負の屈折率のレンズ210、次に正の屈折率のレンズ212の変化である。上述したように、凹面鏡208及び負の屈折率のレンズ206の主な機能は、軸上の色を補正することである。
放射は、物体214に入射した後、上述したものとは反対の順序で対物系200を通り反射(散乱)する。反射(散乱)した放射は集光され、物体214上の構造及び/又は物体214の構造の検査/分析に使用される。
透過実施形態では、放射は対物系200の反対側から物体214に入射し、これは図2の実施形態では、下から物体214に当たる放射に対応する。この実施形態では、入射放射は物体214を透過し、正のパワーのレンズ212及び負のパワーのレンズ210によってビームスプリッタ202に向かって誘導される。ビームスプリッタ202は、放射を四分の一波長板204、負のパワーのレンズ206及び凹面鏡208に向かって反射する。放射は次に、凹面鏡208で反射し、負のパワーのレンズ206、四分の一波長板204、及びビームスプリッタ202を通過し、上述したものと同様の方法で物体214の検査/分析のために集光される。
図4は、図2の対物系200と同様の対物系200’’を示す。しかし図2の対物系200とは異なり、図4の例ではビームスプリッタ202が、第一タイプの偏光放射には高い反射率、第二タイプの偏光放射には高い透過率を有するように構成される。したがって、放射は最初にビームスプリッタ202で反射し、次に凹面鏡208で反射した後にビームスプリッタ202を通過する。図4に示す構成も、像面に対する四分の一波長板204、負のパワーのレンズ206、及び凹面鏡208の位置が変化し、これは対物系200’’の光学要素が占有する空間を変化させる。対物系200’’は、例えば所与の検査システムのパッケージング仕様に応じて対物系200の代替物として使用することができる。
図3及び図5はそれぞれ、ビームスプリッタ202の前に追加のレンズ330が含まれる実施形態を示す。レンズ330は、ビームスプリッタ202の表面で入射角の範囲を制御するのに役立ち、これはビームスプリッタ202の効率に影響する。また、レンズ30は、(色)収差の補正にとって有益である。レンズ330を除き、図3の対物系200’は実質的に図2の対物系200と同様であり、図5の対物系200’’’は実質的に図4の対物系200’’と同様である。
図2から図5に示す対物系は、以上では放射が物体214で反射することについて説明してきたが、これは例示のためにすぎず、限定するものではないことを認識されたい。これらの対物系は、放射が物体214で反射するか、それを透過する実施形態に使用できることが、当業者には認識される。例えば透過実施形態では、放射が、対物系200、200’、200’’及び/又は200’’’へと、反射(散乱)実施形態について以上で例示的に説明したように照明源から直接入るのではなく、物体214を介して入ってもよい。
B.オフアクシス放射を使用する反射屈折対物系
本発明の実施形態によれば、反射光学対物系はオフアクシス放射を使用して、色収差(通常は全屈折対物系では補正されない)を補正しながら、中心減光(通常は従来の高NAの全反射又は反射屈折対物系に見られる)を解消する。この実施形態では、(第一光学グループに含まれる)凹面鏡が色収差(軸上の色)及び像面湾曲を補正する。色収差(軸上の色)及び像面湾曲の補正を補助するために、1つ又は複数の負のパワーのレンズも含まれる。高いNAは、第二光学グループの1つ又は複数の全屈折要素によって生成される。第二光学グループが通常、反射要素ではなく屈折性要素を含むことが重要である。従来の高NAの全反射又は反射屈折対物系に通常含まれる中心減光を回避するのは、オフアクシス照明と中間像面と適切な折り畳みとの組み合わせである。
図6から図9は、オフアクシス放射を使用して、(一般的に全屈折対物系に見られる)色収差を補正しながら、一般的な高NAの全反射又は反射屈折対物系の中心減光を解消する対物系の様々な実施形態を示す。これらの実施形態はそれぞれ、正のパワーのレンズ602、604、612及び616、負のパワーのレンズ606、凹面鏡608、及び折り畳みミラー610を含む。物体面は無限遠にある。像面は物体(例えばレチクル又はウェーハ)と一致する。
図6から図9の対物系は、物体614から散乱した放射を集光する(「散乱実施形態」)か、物体614を透過した放射を集光する(「透過実施形態」)ために使用することができる。散乱実施形態では、放射はレンズ602を通って対物系に入り、対物系の他の要素によって調整され、次に物体614に入射する。次に、放射は物体614で散乱し、入ったのとは逆の順序で対物系を通り、元へと誘導される。透過実施形態では、放射は最初に物体614を透過し、次に散乱実施形態の対物系614で散乱する放射と同様の方法で、対物系を通り抜ける。例示的目的で、制限的ではなく、散乱実施形態を以下で詳細に説明する。透過実施形態の動作は、本明細書で提供する説明に基づき、当業者には明白になる。
図6から図9を全体的に参照すると、正のパワーのレンズ616は対物系に高いNAを提供するように構成される。凹面鏡608は負のパワーのレンズ606とともに、像面湾曲及び色収差(軸上の色)を補正するように構成される。正のパワーのレンズ602は、第一中間像603を提供するように構成される。凹面鏡608及び負のパワーのレンズ606は、上述した機能に加えて、1倍の光学リレーとしても作用し、第一中間像603を第二中間像605として再結像する。折り畳みミラー610は、第二中間像605と正のパワーのレンズ612及び正のパワーのレンズ616に提供する。正のパワーのレンズ604は、凹面鏡608上に中間瞳を生成するように構成される。
特に図6を参照すると、対物系600は折り畳みミラー610、凹面鏡608、及びレンズ602、604(任意選択)、606、612及び616を含む。対物系600は2つの中間像603及び605を提供する。レンズ602は放射を第一中間像603に集束する。中間像603は折り畳みミラー610で反射し、凹面鏡608及びレンズ606を備える1倍の反射屈折リレーによって再結像され、第二中間像605を生成する。
レンズ604は、(図6に示すように)中間像603の後、又は(図9に示すように)中間像603の前に配置することができる。レンズ604は、中間像603の近傍に位置し、対物系600の中間瞳の位置を制御するために使用される。この瞳は、凹面鏡608と一致するか、その近傍になければならない。
中間像605は、正のパワーのレンズ612及び616を含む屈折リレーによって物体614上に再結像される。
放射は、物体614に入射した後、上述したものとは逆の順序で対物系600を通り、元へと反射(散乱)する。反射(散乱)した放射は集光され、物体614上の構造の検査/分析に使用される。
対物系は、(1つの折り畳みミラー610を使用する)図7及び(2つの折り畳みミラー610A及び610Bを使用する)図8に示すように、代替構成で構成してもよい。所望の設計特性に基づいて、異なる折り畳み体系を使用することができる。
凹面鏡608及び負のレンズ606は、軸上の色及び像面湾曲収差を補正する。色の補正は、全屈折グループ(例えばレンズ602、604、606、612及び616)のうち例えば溶融石英のような1つのガラスタイプを使用して達成することができる。
対物系600、600’、600’’及び600’’’の光学要素は(折り畳みミラー610を除き)、光軸に対して回転対称である。折り畳みミラー610は、光軸631に平行に進む放射を遮断する(図6及び図9参照)。したがって、フィールドの有用な領域は、図6から図9に示すように軸を外して配置される。対物系600、600’、600’’及び600’’’の瞳には、従来の高NAの全反射又は反射屈折対物系に通常あるような中心減光がないことが重要である。
図6から図9に示す対物系は、以上では放射が物体614で反射することについて説明しているが、これは例示のためにすぎず、限定するものではないことを認識されたい。これらの対物系は、放射が物体614を透過する実施形態にも使用できることが、当業者には認識される。例えばこのような実施形態では、放射が、対物系600、600’、600’’及び/又は600’’’へと、以上で例示的に説明したように照明源から直接入るのではなく、物体614を介して入ってもよい。
IV.結論
以上では、減光がない高NAの反射屈折対物系の実施形態、及びその応用について説明している。発明の概要及び要約の項目は、発明者が想定するような本発明の1つ又は複数の例示的実施形態について述べることができるが、全部の例示的実施形態を述べることはできず、したがって本発明及び請求の範囲をいかなる意味でも制限しないものとする。


以上では、特定の機能の実現を例示する機能的構成要素及びその関係の助けにより、本発明について説明してきた。機能的構成要素の境界は、本明細書では説明の便宜を図って恣意的に規定されている。特定の機能及びその関係が適切に実行される限り、代替的な境界を規定することができる。
特定の実施形態に関する以上の説明は、本発明の全体的性質を十分に明らかにしているので、当技術分野の知識を適用することにより、過度の実験をせず、本発明の全体的概念から逸脱することなく、このような特定の実施形態を容易に変更する、及び/又はこれを様々な用途に適応させることができる。したがって、このような適応及び変更は、本明細書に提示された教示及び案内に基づき、開示された実施形態の同等物の意味及び範囲に入るものとする。本明細書の言葉遣い又は用語は説明のためのもので、制限するものではなく、したがって本明細書の用語又は言葉遣いは、当業者には教示及び案内の観点から解釈されたい。
本発明の広さ及び範囲は、上述した例示的実施形態のいずれによっても制限されず、請求の範囲及びその同等物によってのみ規定されるものである。

Claims (13)

  1. 散乱放射を使用して基板を検査する反射屈折対物系であって、
    光軸に沿って配置された正のパワーのレンズであって、第1の中間像を前記光軸の第1の側に提供するように構成された正のパワーのレンズと、
    オフアクシス放射を前記反射屈折対物系の瞳に提供する折り畳みミラーと、
    前記光軸に沿って配置された屈折リレーであって、放射のスペクトル範囲による色収差を軽減するとともに像面湾曲収差を補正するように構成され、前記第1の中間像の再結像を、前記折り畳みミラーから離れた、前記光軸の第2の側に提供するように構成された屈折リレーを備える第一光学グループと、
    前記反射屈折対物系の開口数を上げる屈折要素を備える第二光学グループと、
    を備える反射屈折対物系。
  2. 前記反射屈折対物系の前記瞳の位置を制御するレンズを更に備える、請求項1に記載の反射屈折対物系。
  3. 前記屈折リレーが負のパワーのレンズ及び凹面鏡を備える、請求項1又は請求項2に記載の反射屈折対物系。
  4. 前記反射屈折対物系は、中心オブスキュレーションを実質的に解消するように構成されている、請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載の反射屈折対物系。
  5. 前記第二光学グループは、所定値以上の開口数を提供するように構成されている、請求項1乃至請求項4のうち何れか1項に記載の反射屈折対物系。
  6. オブジェクト面は無限遠にあり、像面はオブジェクト面に一致する、請求項1乃至請求項5のうち何れか1項に記載の反射屈折対物系。
  7. 前記第一光学グループ及び前記第二光学グループは、溶融石英から形成されている、請求項1乃至請求項6のうち何れか1項に記載の反射屈折対物系。
  8. 反射屈折対物系を使用して基板を検査する方法であって、
    光軸に沿って配置された正のパワーのレンズを用いて、第1の中間像を前記光軸の第1の側に提供することと、
    折り畳みミラーを使用することによってオフアクシス放射を前記反射屈折対物系の瞳に提供すること、
    前記光軸に沿って配置された屈折リレーを用いて、前記第1の中間像の再結像を、前記折り畳みミラーから離れた、前記光軸の第2の側に提供することと、
    屈折要素を使用して、前記反射屈折対物系の開口数を上げることを含む方法。
  9. レンズを使用することにより、前記反射屈折対物系の前記瞳の位置を制御することを更に含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記屈折リレーは、負のパワーのレンズ及び凹面鏡を備える、請求項8又は請求項9に記載の方法。
  11. 中心オブスキュレーションを実質的に解消することを更に含む、請求項8乃至請求項10のうち何れか1項に記載の方法。
  12. オブジェクト面は無限遠にあり、像面はオブジェクト面に一致する、請求項8乃至請求項11のうち何れか1項に記載の方法。
  13. 前記屈折リレー及び前記屈折要素として、溶融石英を用いることを更に含む、請求項8乃至請求項12のうち何れか1項に記載の方法。
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