JP5818019B2 - レンズ駆動装置、レンズモジュールおよび撮像装置 - Google Patents

レンズ駆動装置、レンズモジュールおよび撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、ポリマーアクチュエータ素子を有するレンズ駆動装置、ならびにそのようなレンズ駆動装置を備えたレンズモジュールおよび撮像装置に関する。
近年、例えば携帯電話やパーソナルコンピュータ(PC)、あるいはPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯型電子機器の高機能化が著しく進んでおり、レンズモジュールを搭載することにより撮像機能を備えたものが一般的となっている。このような携帯型電子機器においては、レンズモジュール内のレンズをその光軸方向へ移動させることにより、フォーカシングやズーミングが行われる。
従来、レンズモジュール内のレンズの移動は、ボイスコイルモータやステッピングモータなどを駆動部として行う方法が一般的であったが、最近では、コンパクト化の観点から、ポリマーアクチュエータ素子を駆動部として利用したものが開発されている(例えば特許文献1,2参照)。ポリマーアクチュエータ素子とは、例えば一対の電極間にイオン交換樹脂膜を挟むようにしたものである。このポリマーアクチュエータ素子は、一対の電極間に電位差が生じることにより、イオン交換樹脂膜が膜面に対して直交する方向へ変位する。
特開2006−293006号公報 特開2006−172635号公報
ここで、上記特許文献1のレンズモジュールでは、ガイドもしくはガイドピン等(ガイド部)によって光軸に沿って(光軸と平行に)移動できるようにされたレンズを、ポリマーアクチュエータ素子によって駆動させるようになっている。ところが、この手法では、ポリマーアクチュエータ素子のトルク(駆動力)が、ガイド部の摩擦に対して十分に大きい値ではないため、レンズの移動動作にばらつきが生じてしまう。具体的には、駆動力がある値(閾値)になるまではレンズがほとんど移動しない一方、その値を超えた途端に急激に移動してしまったり、その後も駆動力の増加に対して不安定に(非線形に)移動してしまったりする。
そこで、レンズの光軸方向に一対の平板状のポリマーアクチュエータ素子を対向配置させるようにした手法(平行平板方式)も提案されている。しかしながら、この手法では、レンズを平行状態を保ちつつ、その光軸に沿って移動させるのが困難である。すなわち、レンズが光軸に対して平行に動作しなくなる場合が生じてしまう。
一方、上記特許文献2のレンズモジュールでは、湾曲方向が互いに異なる1組のポリマーアクチュエータ素子を組み合わせることにより、レンズをその光軸方向に移動させるようになっている。ところが、この手法においても、これら1組のポリマーアクチュエータ素子間において、特性ばらつき等に起因した動作ばらつき(変形量のばらつき)が生じた場合、レンズをその光軸方向に移動させるのが困難になる。すなわち、レンズが光軸に対して平行に動作しなくなったり、レンズが光軸に対して傾いてしまう場合が生じる。
このようにして、従来のポリマーアクチュエータ素子を用いたレンズ駆動装置では、レンズをその光軸方向に精度良く移動させるのが困難であったため、改善する手法の提案が望まれていた。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、レンズをその光軸方向に精度良く移動させることが可能なレンズ駆動装置、ならびにそのようなレンズ駆動装置を備えたレンズモジュールおよび撮像装置を提供することにある。
本発明のレンズ駆動装置は、レンズを保持するためのレンズ保持部材と、各々がレンズの光軸と直交する駆動面を有し、このレンズの光軸に沿って駆動面同士が対向するように配設された複数のポリマーアクチュエータ素子と、複数のポリマーアクチュエータ素子の一端をそれぞれ、直接もしくは間接的に固定する固定用部材と、複数のポリマーアクチュエータ素子の各他端とレンズ保持部材の端部とを連結する連結部材とを備えたものである。各ポリマーアクチュエータ素子は、固定用部材に固定された固定部と、この固定部の両端部に設けられ、上記駆動面を構成する一対の突出部とを有している。
本発明のレンズモジュールは、レンズと、上記本発明のレンズ駆動装置とを備えたものである
本発明の撮像装置は、レンズと、このレンズにより結像されてなる撮像信号を取得する撮像素子と、上記本発明のレンズ駆動装置とを備えたものである
本発明のレンズ駆動装置、レンズモジュールおよび撮像装置では、複数のポリマーアクチュエータ素子によってレンズ保持部材が駆動されることにより、レンズがその光軸に沿って移動可能となる。この際、レンズ保持部材が連結部材を介して駆動されることにより、レンズが平行状態を保ちつつ、その光軸に沿って移動し易くなる。
本発明のレンズ駆動装置、レンズモジュールおよび撮像装置では、上記連結部材が、各ポリマーアクチュエータ素子と同等以下の剛性を有しているようにするのが好ましい。このように構成した場合、連結部材が各ポリマーアクチュエータ素子の湾曲方向とは逆方向に湾曲する自由度が生まれる。そのため、ポリマーアクチュエータと連結部材とからなる片持ち梁における断面形状が、S字状の曲線を描くようになる。その結果、レンズが平行状態を保ったまま、その光軸に沿って更に移動し易くなる。
本発明のレンズ駆動装置、レンズモジュールおよび撮像装置によれば、複数のポリマーアクチュエータ素子によって、レンズ保持部材を連結部材を介して駆動するようにしたので、レンズをその光軸方向に精度良く移動させることが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る撮像装置を備えた電子機器の構成例を表す斜視図である。 図1に示した電子機器を異なる方向から表した斜視図である。 図2に示した撮像装置の要部構成例を表す斜視図である。 図3に示したレンズモジュールを表す分解斜視図である。 固定用部材およびポリマーアクチュエータ素子の一部分の詳細構成例を表す模式断面図である。 ポリマーアクチュエータ素子の詳細構成例を表す断面図である。 ポリマーアクチュエータ素子、固定用部材および固定電極の一部分の詳細構成を表す断面図である。 ポリマーアクチュエータ素子の平面形状の他の例を表す模式図である。 ホール素子の配置構成の他の例を表す模式断面図である。 ポリマーアクチュエータ素子の基本動作について説明するための断面模式図である。 比較例1に係るレンズモジュールの構成および動作について説明するための模式図である。 比較例2に係るレンズモジュールの構成および動作について説明するための模式図である。 比較例3に係るレンズモジュールの構成および動作について説明するための模式図である。 図3に示した実施の形態に係るレンズモジュールの動作について説明するための斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(一対のポリマーアクチュエータ素子とレンズ保持部材とを連結する連結部材を設けたレンズ駆動装置等の例)
2.変形例
<実施の形態>
[撮像装置を備えた電子機器の概略構成]
図1および図2は、本発明の一実施の形態に係る撮像装置(後述する撮像装置2)を備えた電子機器の一例としての撮像機能付き携帯電話(携帯電話1)の概略構成を斜視図で表したものである。この携帯電話1では、2つの筐体11A,11B同士が、図示しないヒンジ機構を介して折り畳み自在に連結されている。
図1に示したように、筐体11Aの一方側の面には、各種の操作キー12が複数配設されると共に、その下端部にマイクロフォン13が配設されている。操作キー12は使用者(ユーザ)による所定の操作を受け付けて情報を入力するためのものである。マイクロフォン13は、通話時等における使用者の音声を入力するためのものである。
筐体11Bの一方側の面には、図1に示したように、液晶表示パネル等を用いた表示部14が配設されると共に、その上端部には、スピーカー15が配設されている。表示部14には、例えば、電波の受信状況や電池残量、通話相手の電話番号、電話帳として登録されている内容(相手先の電話番号や氏名等)、発信履歴、着信履歴等の各種の情報が表示されるようになっている。スピーカー15は、通話時等における通話相手の音声等を出力するためのものである。
図2に示したように、筐体11Aの他方側の面にはカバーガラス16が配設されていると共に、筐体11A内部のカバーバラス16に対応する位置に撮像装置2が設けられている。この撮像装置は、物体側(カバーガラス16側)に配置されたレンズモジュール4と、像側(筐体11Aの内部側)に配置された撮像素子3とにより構成されている。撮像素子3は、レンズモジュール4内のレンズ(後述するレンズ48)により結像されてなる撮像信号を取得する素子である。この撮像素子3は、例えば電荷結合素子(CCD:Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を搭載したイメージセンサからなる。
[撮像装置2の構成]
図3は、撮像装置2の要部構成を斜視図で表したものであり、図4は、この撮像装置2におけるレンズモジュール4の構成を分解斜視図で表したものである。レンズモジュール4は、光軸Z1に沿って像側(撮像素子3側)から物体側へと順に(Z軸上の正方向に沿って)、支持部材41、ポリマーアクチュエータ素子441、レンズ保持部材43およびレンズ48、ならびにポリマーアクチュエータ素子442を備えている。なお、図3では、レンズ48の図示を省略している。このレンズモジュール4はまた、固定用部材42、連結部材451A,451B,452A,452B、固定電極440A,440B、押え部材46およびホール素子47A,47Bを備えている。なお、これらのレンズモジュール4の部材のうちのレンズ48を除いたものが、本発明における「レンズ駆動装置」の一具体例に対応している。
支持部材41は、レンズモジュール4全体を支持するためのベース部材(基体)であり、例えば液晶ポリマー等の硬質な樹脂材料からなる。
固定用部材42は、ポリマーアクチュエータ素子441,442の一端をそれぞれ直接固定するための部材であり、例えば液晶ポリマー等の硬質な樹脂材料からなる。この固定用部材42は、像側(図3および図4における下側)から物体側(上側)へと向けて配置された、下部固定用部材42D、中央(中部)固定用部材42Cおよび上部固定用部材42Uの3つの部材からなる。下部固定用部材42Dと中央固定用部材42Cとの間には、ポリマーアクチュエータ素子441の一端および固定電極440A,440Bの一端がそれぞれ、挟み込まれて配置されている。一方、中央固定用部材42Cと上部固定用電極42Uとの間には、ポリマーアクチュエータ素子442の一端および固定電極440A,440Bの他端がそれぞれ、挟み込まれて配置されている。また、これらのうちの中央固定用部材42Cには、レンズ保持部材43の一部(後述する保持部43Bの一部)が部分的に挿入可能な開口42C0が形成されている。これにより、レンズ保持部材43の一部がこの開口43C0内を移動できるようになるため、スペースを有効活用することができ、レンズモジュール4の小型化を図ることが可能となる。
なお、これらの下部固定用部材42D、中央固定用部材42Cおよび上部固定用部材42Uでは、例えば図5に断面図(Z−X断面図)で模式的に示したような断面形状となっているのが望ましい。すなわち、ポリマーアクチュエータ素子441,442が後述するようにして変形(湾曲)する側(可動端側)の角部(エッジ部分)が、面取りされているようにするのが望ましい。これにより、ポリマーアクチュエータ素子441,442が湾曲する際に動き易くなり、また角部による削れや摩耗を少なくすることができ、ポリマーアクチュエータ素子441,442耐久性が向上するからである。
固定電極440A,440Bは、後述するポリマーアクチュエータ素子441,442における電極膜(電極膜52A,52B)に対して図示しない電圧印加手段(後述する電圧印加手段6)からの電圧を供給するための電極である。これらの固定電極440A,440Bはそれぞれ、例えば金(Au)もしくは金めっきされた金属等からなり、「コ」の字状となっている。これにより、固定電極440A,440Bはそれぞれ、中央固定用部材42Cの上下(Z軸方向に沿った両側面)を挟み込むようになっており、一対のポリマーアクチュエータ素子441,442に対して少ない配線で並列に同じ電圧を印加することが可能となっている。また、固定電極440A,440Bを金めっきされた金属材料から構成した場合、表面の酸化等による接触抵抗の劣化を防ぐことができる。
レンズ保持部材43は、レンズ48を保持するための部材であり、例えば液晶ポリマー等の硬質な樹脂材料からなる。このレンズ保持部材43は、中心が光軸Z1上になるようにして配置され、レンズ48を保持する環状の保持部43Bと、この保持部43Bを支持すると共に保持部43Bと後述する連結部材451A,451B,452A,452Bとを接続する接続部43Aとからなる。また、保持部43Bは、一対のポリマーアクチュエータ素子441,442における後述する駆動面同士の間に配置されている。
(ポリマーアクチュエータ素子441,442)
ポリマーアクチュエータ素子441,442はそれぞれ、レンズ48の光軸Z1と直交する駆動面(X−Y平面上の駆動面)を有し、この光軸Z1に沿って駆動面同士が対向するように配置されている。ポリマーアクチュエータ素子441,442はそれぞれ、レンズ保持部材43(およびレンズ48)を、後述する連結部材451A,451B,452A,452Bを介して光軸Z1に沿って駆動するためのものである。
これらのポリマーアクチュエータ素子441,442はそれぞれ、図6に示したように、イオン導電性高分子化合物膜51(以下、単に高分子化合物膜51という。)の両面に一対の電極膜52A,52Bが接着された断面構造を有する。換言すると、ポリマーアクチュエータ素子441,442はそれぞれ、一対の電極膜52A,52Bと、これらの電極膜52A,52Bの間に挿設された高分子化合物膜51とを有している。なお、ポリマーアクチュエータ素子441,442および電極膜52A,52Bは、それらの周囲が、高弾性を有する材料(例えばポリウレタンなど)からなる絶縁性の保護膜によって覆われていてもよい。
ここで、図7に断面図(Z−X断面図)で示したように、ポリマーアクチュエータ素子441では、電極膜52Aが、下部固定用部材42D側の固定電極440Bと電気的に接続され、電極膜52Bが、中央固定用部材42C側の固定電極440ABと電気的に接続されている。一方、ポリマーアクチュエータ素子442では、電極膜52Aが、中央固定用部材42C側の固定電極440Aと電気的に接続され、電極膜52Bが、上部固定用部材42U側の固定電極440Bと電気的に接続されている。なお、図7中に図示はしていないが、下部固定用部材42D側の固定電極440Bから上部固定用部材42U側の固定電極440Bまでの各部材・電極はそれぞれ、図4中に示した押え部材46(板ばね)によって一定の圧力で挟み込まれるようにして固定されている。これにより、大きな力を与えてもポリマーアクチュエータ素子441,442を破壊することがなく、これらのポリマーアクチュエータ素子441,442が変形した際も安定して電気的な接続が可能となる。
高分子化合物膜51は、電極膜52A,52Bの間に所定の電位差が生じることにより湾曲を生じるようになっている。この高分子化合物膜51にはイオン物質が含浸されている。ここでの「イオン物質」とは、高分子化合物膜51内を伝導することが可能なイオン全般を指しており、具体的には、水素イオンや金属イオン単体、またはそれら陽イオンおよび/または陰イオンと極性溶媒とを含むもの、あるいはイミダゾリウム塩などのそれ自体が液状である陽イオンおよび/または陰イオンを含むものを意味する。前者としては、例えば、陽イオンおよび/または陰イオンに極性溶媒が溶媒和したものが挙げられ、後者としては、例えばイオン液体が挙げられる。
高分子化合物膜51を構成する材料としては、例えばフッ素樹脂あるいは炭化水素系などを骨格としたイオン交換樹脂が挙げられる。このイオン交換樹脂としては、陽イオン物質が含浸される場合には陽イオン交換樹脂が好ましく、陰イオン物質が含浸される場合には陰イオン交換樹脂が好ましい。
陽イオン交換樹脂としては、例えば、スルホン酸基あるいはカルボキシル基などの酸性基が導入されたものが挙げられる。具体的には、酸性基を有するポリエチレン、酸性基を有するポリスチレンあるいは酸性基を有するフッ素樹脂などである。中でも、陽イオン交換樹脂としては、スルホン酸基あるいはカルボン酸基を有するフッ素樹脂が好ましく、例えばナフィオン(デュポン株式会社製)が挙げられる。
高分子化合物膜51に含浸されている陽イオン物質は、有機や無機など、その種類を問わない。例えば、金属イオン単体、金属イオンと水とを含むもの、有機陽イオンと水とを含むもの、あるいはイオン液体など種々の形態が応用可能である。金属イオンとしては、例えば、ナトリウムイオン(Na+)、カリウムイオン(K+)、リチウムイオン(Li+)あるいはマグネシウムイオン(Mg2+)などの軽金属イオンが挙げられる。また、有機陽イオンとしては、例えば、アルキルアンモニウムイオンなどが挙げられる。これらの陽イオンは、高分子化合物膜51中において水和物として存在している。よって、陽イオンと水とを含む陽イオン物質が高分子化合物膜51中に含浸されている場合には、ポリマーアクチュエータ素子441,442では、水の揮発を抑制するために全体として封止されていることが好ましい。
イオン液体とは、常温溶融塩とも言われるものであり、燃性および揮発性が低い陽イオンと陰イオンとを含んでいる。イオン液体としては、例えば、イミダゾリウム環系化合物、ピリジニウム環系化合物あるいは脂肪族系化合物などが挙げられる。
中でも、陽イオン物質は、イオン液体であることが好ましい。揮発性が低いため、高温雰囲気中あるいは真空中においてもポリマーアクチュエータ素子441,442が良好に動作するからである。
高分子化合物膜51を挟んで互いに対向する電極膜52A,52Bは、それぞれ1種あるいは2種以上の導電性材料を含んでいる。電極膜52A,52Bは、導電性材料粉末同士がイオン導電性高分子により結着されたものが好ましい。電極膜52A,52Bの柔軟性が高まるからである。導電性材料粉末としてはカーボン粉末が好ましい。導電性が高く、比表面積が大きいため、より大きい変形量が得られるからである。カーボン粉末としては、ケッチェンブラックが好ましい。イオン導電性高分子としては、上記した高分子化合物膜51の構成材料と同様のものが好ましい。
電極膜52A,52Bは、例えば、以下のようにして形成される。分散媒に導電性材料粉末と導電性高分子とを分散させた塗料を高分子化合物膜51の両面に塗布したのち乾燥させる。また、導電性材料粉末とイオン導電性高分子とを含むフィルム状のものを高分子化合物膜51の両面に圧着するようにしてもよい。
電極膜52A,52Bは、多層構造になっていてもよく、その場合、高分子化合物膜51の側から順に、導電性材料粉末同士がイオン導電性高分子により結着された層と金属層とが積層された構造を有していることが好ましい。これにより、電極膜52A,52Bの面内方向において電位がより均一な値に近づき、より優れた変形性能を得られるからである。金属層を構成する材料としては、金あるいは白金などの貴金属が挙げられる。金属層の厚さは任意であるが、電極膜52A,52Bに電位が均一になるように連続膜となっていることが好ましい。金属層を形成する方法としては、めっき法、蒸着法あるいはスパッタ法などが挙げられる。
高分子化合物膜51の大きさ(幅および長さ)は、例えばレンズ保持部材43の大きさや重量、あるいは必要な高分子化合物膜51の変位量に応じて任意に設定可能である。高分子化合物膜51の変位量は、要求されるレンズ保持部材43の光軸Z1に沿った移動量に応じて設定されるようになっている。
なお、ポリマーアクチュエータ素子441,442の平面形状(X−Y平面の形状)はそれぞれ、例えば図8(A)〜(C)に模式的に示したようになっているのが望ましい。すなわち、ポリマーアクチュエータ素子441,442がそれぞれ、固定用部材42に固定された部分である固定部44Aと、この固定部44Aの両端(ここではY軸方向に沿った両端)に設けられ、駆動面を構成する一対の突出部44B1,44B2とからなっているのが望ましい。具体的には、例えば図8(A)に示したように、ポリマーアクチュエータ素子441,442の平面形状が「コ」の字状となっているのが望ましい。これにより、ポリマーアクチュエータ素子441,442においてそれぞれ、駆動面内の平行度のばらつきが低減もしくは回避されるからである。あるいは、例えば図8(B)に示したように、レンズ保持部材43の形状に対応した開口(ここでは円形状の開口)が設けられているようにしてもよい。これにより、レンズ48とレンズ保持部材43との隙間を有効に使用し、ポリマーアクチュエータ素子441,442によるトルク(駆動力)および変位量を最大限に大きくすることができる。また例えば図8(C)に示したように、各突出部44B1,44B2の幅が、固定部44A側から先端側へと向けて徐々に狭くなっているようにしてもよい。換言すると、各突出部44B1,44B2の根元側の幅が、先端側の幅と同程度以上となっているようにしてもよい。これにより、ポリマーアクチュエータ素子441,442の共振周波数を高く設定することができ、自動制御が可能な周波数範囲を拡大することができると共に、角のスペースを有効に使用することができる。このとき、ポリマーアクチュエータ素子441,442による駆動力の大きさは、主に根元側の幅によって決まるため、先端側の幅が小さくなっても駆動力はほとんど犠牲にならない。
(連結部材451A,451B,452A,452B)
図3および図4に示した連結部材451A,451B,452A,452Bはそれぞれ、ポリマーアクチュエータ素子441,442の各他端と、レンズ保持部材43における接続部43Aの端部とを互いに連結(接続)するための部材である。具体的には、連結部材451A,451B,452A,452Bはそれぞれ、ここでは接続部43Aの四隅と、ポリマーアクチュエータ素子441,442における2対の突出部44B1,44B2との間を連結するようになっている。これらの連結部材451A,451B,452A,452Bはそれぞれ、例えばポリイミドフィルム等のフレキシブルフィルムからなり、各ポリマーアクチュエータ素子441,442と同等以下の剛性を有する柔軟な材料からなることが望ましい。これにより、詳細は後述するが、保持部43B(およびレンズ48)が支持部材41に対して平行状態を保ったまま、Z軸方向に駆動し易くなる(レンズ48がその光軸Z1に沿って更に移動し易くなる)からである。なお、連結部材451A,451B,452A,452Bの耐熱温度は、例えば200℃程度以上であることが望ましい。これにより、例えばリフロー工程等の高温プロセスを通しても特性が変化しないようにすることができるからである。
ここで、上記した剛性としては、例えばバネ定数を用いることができる。このバネ定数は、以下の(1),(2)式により表わされる。なお、これらの式において、Eはヤング率(kg/cm2)を、Iは断面2次モーメント(=(bh3/12)(cm4))を、bは幅(cm)を、hは厚み(cm)を、Lは長さ(cm)を、それぞれ示す。具体例を示すと、例えば、ポリマーアクチュエータ素子441,442において、長さL=5mm、幅b=1mm、厚みh=0.1mmのときのバネ定数Kは、以下の(1)式により、3×5×103×0.1×(0.01)3/12/(0.5)3=1×10-3となる。また、この場合において、長さL=1mm、幅b=1mmのカプトンフィルムからなる連結部材451A,451B,452A,452Bにおいて、ポリマーアクチュエータ素子441,442と同程度のバネ定数Kにするための厚みhは、(1)式を用いて以下のようにして求められる。すなわち、(ポリマーアクチュエータ素子441,442の厚みh)/(カプトンフィルムのヤング率E/ポリマーアクチュエータ素子441,442のヤング率E)/(ポリマーアクチュエータ素子441,442の長さL/カプトンフィルムの長さL)3=0.1×(5×103)/(3×104)/53=0.013となる。なお、実際には、ポリマーアクチュエータ素子441,442の厚みhとしては、110〜120μm程度、カプトンフィルムの厚みhとしては、15μm程度のものを用いることができる。このようにして、連結部材451A,451B,452A,452Bの剛性の一例としてのバネ定数Kは、例えば1×103程度であることが望ましい。
バネ定数K=(3EI/L3) ……(1)
曲げ剛性=EI(kg・cm2) ……(2)
図3および図4に示したホール素子47A,47Bはそれぞれ、レンズ保持部材43の移動量を検出するために用いられる素子であり、例えばホール素子と磁石とを組み合わせたものが挙げられる。具体的には、例えば図9に示したように、これらのホール素子を、ホール素子47Aと磁石47Bとの組み合わせとした場合、磁石47Bを接続部43Aの内部に設けるようにしてもよい。この場合、図3および図4に示したような、磁石47Bを設けるためのスペースが不要となるため、小型化を図ることができると共に、感度を向上させることが可能となる。
[撮像装置2の作用・効果]
続いて、本実施の形態の撮像装置2の作用および効果について説明する。
(1.ポリマーアクチュエータ素子441,442の動作)
最初に、図10を参照して、ポリマーアクチュエータ素子441,442の動作について説明する。図10は、ポリマーアクチュエータ素子441,442の動作を、断面図を用いて模式的に表したものである。
まず、陽イオン物質として、陽イオンと極性溶媒とを含むものを用いた場合について説明する。
この場合、電圧無印加状態におけるポリマーアクチュエータ素子441,442は、陽イオン物質が高分子化合物膜51中にほぼ均一に分散することから、湾曲することなく平面状となる(図10(A))。ここで、電圧印加手段6を用いて電圧印加状態とすると、ポリマーアクチュエータ素子441,442は以下のような挙動を示す。すなわち、例えば電極膜52Aがマイナスの電位、電極膜52Bがプラスの電位となるように電極膜52A,52Bの間に所定の駆動電圧を印加すると、陽イオンが極性溶媒と溶媒和した状態で電極膜52A側に移動する。この際、高分子化合物膜51中では陰イオンがほとんど移動できないため、高分子化合物膜51では、電極膜52A側が膨潤し、電極膜52B側が収縮する。これにより、ポリマーアクチュエータ素子441,442は全体として、図10(B)に示したように電極膜52B側に湾曲する。こののち、電極膜52A,52Bの間の電位差を無くし、電圧無印加状態とすると、高分子化合物膜51中において電極膜52A側に偏っていた陽イオン物質(陽イオンおよび極性溶媒)が拡散し、図10(A)に示した状態に戻る。また、図10(A)に示した電圧無印加状態から、電極膜52Aがプラスの電位、電極膜52Bがマイナスの電位となるように、電極膜52A,52Bの間に所定の駆動電圧を印加すると、陽イオンが極性溶媒と溶媒和した状態で電極膜52B側に移動する。この場合、高分子化合物膜51では、電極膜52A側が収縮し電極膜52B側が膨潤するので、ポリマーアクチュエータ素子441,442は全体として、電極膜52A側に湾曲する。
次に、陽イオン物質として、液状の陽イオンを含むものであるイオン液体を用いた場合について説明する。
この場合においても、電圧無印加状態では、イオン液体が高分子化合物膜51中にほぼ均一に分散しているので、ポリマーアクチュエータ素子441,442が図10(A)に示した平面状となる。ここで、電圧印加手段6を用いて電圧印加状態とすると、ポリマーアクチュエータ素子441,442は以下のような挙動を示す。すなわち、例えば電極膜52Aがマイナスの電位、電極膜52Bがプラスの電位となるように電極膜52A,52Bの間に所定の駆動電圧を印加すると、イオン液体のうちの陽イオンが電極膜52A側に移動し、陰イオンは陽イオン交換膜である高分子化合物膜51中を移動できない。このため高分子化合物膜51では、その電極膜52A側が膨潤し、電極膜52B側が収縮する。これにより、ポリマーアクチュエータ素子441,442は全体として、図10(B)に示したように電極膜52B側に湾曲する。こののち、電極膜52A,52Bの間の電位差を無くし、電圧無印加状態とすると、高分子化合物膜51中において電極膜52A側に偏っていた陽イオンが拡散し、図10(A)に示した状態に戻る。また、図10(A)に示した電圧無印加状態から、電極膜52Aがプラスの電位、電極膜52Bがマイナスの電位となるように、電極膜52A,52Bの間に所定の駆動電圧を印加すると、イオン液体のうちの陽イオンが電極膜52B側に移動する。この場合、高分子化合物膜51では、電極膜52A側が収縮し電極膜52B側が膨潤するので、ポリマーアクチュエータ素子441,442は全体として、電極膜52A側に湾曲する。
なお、この際、ポリマーアクチュエータ素子441,442の耐電圧以上の電圧(例えば、3V程度)が、電極膜52A,52Bに長時間(例えば、1秒程度)印加されないようにするのが望ましい。これにより、ポリマーアクチュエータ素子441,442の耐久性を向上させることができるからである。
(2.撮像装置2の動作)
次に、図11〜図14を参照して、撮像装置2全体の動作について、比較例(比較例1〜3)と比較しつつ詳細に説明する。ここで、図11〜図13はそれぞれ、比較例1〜比較例3に係る撮像装置におけるレンズモジュール(レンズモジュール100〜300)の構成および動作を表したものである。一方、図14は、本実施の形態の撮像装置2におけるレンズモジュール4の動作を斜視図で表したものであり、(A)は動作前の状態を、(B)は動作後の状態をそれぞれ示す。
(比較例1)
図11(A)に示した比較例1に係るレンズモジュール100では、ガイド部101A,101B,102A,102Bを利用して、レンズ保持部材103およびレンズ104をその光軸Z1に沿って(光軸Z1と平行に)移動させている。具体的には、平板状のポリマーアクチュエータ素子105によってレンズ保持部材103を駆動させるようになっている。
ところが、このレンズモジュール100では、ポリマーアクチュエータ素子105のトルク(駆動力)が、ガイド部101A,101B,102A,102Bでの摩擦に対して十分に大きい値ではない。このため、この比較例1では、レンズ104の移動動作にばらつきが生じてしまう。具体的には、例えば図11(B)に示したように、駆動力がある値(閾値Tth)になるまではレンズがほとんど移動しない一方、その閾値Tthを超えた途端に急激に移動してしまったり、その後も駆動力の増加に対して不安定に(非線形に)移動してしまったりする。
(比較例2)
一方、図12に示した比較例2に係るレンズモジュール200では、レンズ204の光軸Z1方向に沿って、一対の平板状のポリマーアクチュエータ素子205A,205Bを、レンズ保持部材203の上下において対向配置させている(平行平板方式)。
ところが、このレンズモジュール200では、レンズ204を平行状態を保ちつつ、その光軸Z1に沿って移動させるのが困難である。すなわち、レンズ204がその光軸Z1に対して平行に動作しなくなる場合が生じてしまう。
(比較例3)
他方、図13に示した比較例3に係るレンズモジュール300では、図中の示したように、印加電圧の極性を異ならせて湾曲方向が互いに異なるようにした1組のポリマーアクチュエータ素子305A,305Bを組み合わせている。これにより、レンズ保持部材303およびレンズ304をその光軸Z1方向に移動させるようにしている。
ところが、このレンズモジュール300においても、1組のポリマーアクチュエータ素子305A,305B間において、特性ばらつき等に起因した動作ばらつき(変形量のばらつき)が生じた場合、レンズ304をその光軸Z1方向に移動させるのが困難になる。すなわち、レンズ304がその光軸Z1に対して平行に動作しなくなったり、レンズ304がその光軸Z1に対して傾いてしまう場合が生じる。
このようにして、これらの比較例1〜3のレンズモジュール100〜300(比較例1〜3に係るポリマーアクチュエータ素子を用いたレンズ駆動装置)では、レンズをその光軸Z1方向に精度良く移動させるのが困難である。
(本実施の形態)
これに対して、本実施の形態の撮像装置2におけるレンズモジュール4では、前述した図3,図4および図14(A)に示したように、一対のポリマーアクチュエータ素子441,442によってレンズ保持部材43が駆動されることにより、レンズ48がその光軸Z1に沿って移動可能となる。この際、レンズ保持部材43は、連結部材451A,451B,452A,452Bを介して駆動される。これにより、例えば図14(B)に示したように、保持部43B(およびレンズ48)が支持部材41に対して平行状態を保ったまま、Z軸方向に駆動し易くなる。すなわち、レンズ48がその光軸Z1に沿って移動し易くなる。
また、本実施の形態では特に、これらの連結部材451A,451B,452A,452Bが、各ポリマーアクチュエータ素子441,442と同等以下の剛性を有している。そして、各ポリマーアクチュエータ素子441,442は同一の方向に変位する。これにより、連結部材451A,451B,452A,452Bがポリマーアクチュエータ素子441,442の湾曲方向とは逆方向に湾曲する自由度が生まれる。そのため、ポリマーアクチュエータ441,442と連結部材451A,451B,452A,452Bとからなる片持ち梁における断面形状が、S字状の曲線を描くようになる。その結果、接続部43AがZ軸方向に沿って平行移動することが可能となり、保持部43B(およびレンズ48)が支持部材41に対して平行状態を保ったまま、Z軸方向に駆動し易くなる(レンズ48がその光軸Z1に沿って更に移動し易くなる)。
以上のように本実施の形態では、一対のポリマーアクチュエータ素子441,442によって、レンズ保持部材43を連結部材451A,451B,452A,452Bを介して駆動するようにしたので、レンズ48をその光軸Z1方向に精度良く移動させることが可能となる。これにより、正確なフォーカシングやズーミングなどを行うことができ、十分な光学性能を得ることが可能となる。
<変形例>
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、一対のポリマーアクチュエータ素子を設けた場合について説明したが、必ずしも一対ではなくてもよく、3つ以上の複数のポリマーアクチュエータ素子を設けるようにしてもよい。
また、ポリマーアクチュエータ素子の形状については、上記実施の形態に示したものに限定されず、更にその積層構造についても、上記実施の形態で説明したものに限定されず、適宜変更可能である。加えて、レンズモジュール(レンズ駆動装置)における各部材の形状や材料等についても、上記実施の形態で説明したものには限られない。例えば、場合によっては、連結部材が、各ポリマーアクチュエータ素子よりも大きな剛性を有する材料から構成されているようにしてもよい。また、上記実施の形態等では、アクチュエータ素子の一端側が固定用部材42によって直接固定されている場合について説明したが、この場合には限られない。すなわち、アクチュエータ素子の一端側が、固定用部材42によって間接的に(固定電極等を介して)固定されているようにしてもよい。
本発明のレンズ駆動装置、レンズモジュールおよび撮像装置は、上記実施の形態で説明した携帯電話以外にも、種々の電子機器に適用することが可能である。

Claims (10)

  1. レンズを保持するためのレンズ保持部材と、
    各々が前記レンズの光軸と直交する駆動面を有し、このレンズの光軸に沿って前記駆動面同士が対向するように配設された複数のポリマーアクチュエータ素子と、
    前記複数のポリマーアクチュエータ素子の一端をそれぞれ、直接もしくは間接的に固定する固定用部材と、
    前記複数のポリマーアクチュエータ素子の各他端と前記レンズ保持部材の端部とを連結する連結部材と
    を備え、
    各ポリマーアクチュエータ素子は、
    前記固定用部材に固定された固定部と、
    前記固定部の両端部に設けられ、前記駆動面を構成する一対の突出部と
    を有するレンズ駆動装置。
  2. 前記レンズ保持部材が、
    前記レンズを保持する保持部と、
    前記保持部を支持すると共に、前記保持部と前記連結部材とを接続する接続部と
    を有し、
    前記ポリマーアクチュエータ素子の駆動面同士の間に、前記保持部が配置されている
    請求項に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記固定用部材に、前記保持部が部分的に挿入可能な開口が形成されている
    請求項に記載のレンズ駆動装置。
  4. 各突出部の幅が、前記固定部側から先端側へと向けて徐々に狭くなっている
    請求項ないし請求項のいずれか1項に記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記固定用部材において、前記ポリマーアクチュエータ素子の可動端側の角部が面取りされている
    請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記連結部材は、各ポリマーアクチュエータ素子と同等以下の剛性を有する
    請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記連結部材が、フレキシブルフィルムからなる
    請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のレンズ駆動装置。
  8. 各ポリマーアクチュエータ素子は、
    一対の電極膜と、
    前記一対の電極膜の間に挿設された高分子膜と
    を有する請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のレンズ駆動装置。
  9. レンズと、
    前記レンズを保持するためのレンズ保持部材と、
    各々が前記レンズの光軸と直交する駆動面を有し、このレンズの光軸に沿って前記駆動面同士が対向するように配設された複数のポリマーアクチュエータ素子と、
    前記複数のポリマーアクチュエータ素子の一端をそれぞれ、直接もしくは間接的に固定する固定用部材と、
    前記複数のポリマーアクチュエータ素子の各他端と前記レンズ保持部材の端部とを連結する連結部材と
    を備え、
    各ポリマーアクチュエータ素子は、
    前記固定用部材に固定された固定部と、
    前記固定部の両端部に設けられ、前記駆動面を構成する一対の突出部と
    を有するレンズモジュール。
  10. レンズと、
    前記レンズを保持するためのレンズ保持部材と、
    前記レンズにより結像されてなる撮像信号を取得する撮像素子と、
    各々が前記レンズの光軸と直交する駆動面を有し、このレンズの光軸に沿って前記駆動面同士が対向するように配設された複数のポリマーアクチュエータ素子と、
    前記複数のポリマーアクチュエータ素子の一端をそれぞれ、直接もしくは間接的に固定する固定用部材と、
    前記複数のポリマーアクチュエータ素子の各他端と前記レンズ保持部材の端部とを連結する連結部材と
    を備え、
    各ポリマーアクチュエータ素子は、
    前記固定用部材に固定された固定部と、
    前記固定部の両端部に設けられ、前記駆動面を構成する一対の突出部と
    を有する撮像装置。
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