JP5817392B2 - 光源装置、投影装置及び光源制御方法 - Google Patents

光源装置、投影装置及び光源制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、同色複数の半導体発光素子を光源に用いるデータプロジェクタ等に好適な光源装置、投影装置及び光源制御方法に関する。
プロジェクタ用の光源として、従前の高圧水銀灯などの放電管に代えて、低消費電力ながら高い輝度によりカラー表示を行なわせることが可能な、発光ダイオード(以下「LED」と称する)やレーザダイオード(以下「LD」と称する)等の半導体発光素子を使用したものが多く考えられている。(例えば、特許文献1)
特開2008−185924号公報
上記特許文献に記載された技術を含め、半導体発光素子をアレイ状に配列して光源として使用する場合を考える。半導体発光素子は順方向降下電圧の個体差が大きく、個体単位で並列接続すると、すべての個体の電圧を等しくするため、最も順方向降下電圧が低い個体から順次電流が集中して連鎖的に破壊が進行する虞がある。
そのため、複数の半導体発光素子を同時に駆動する際には、可能な限り直列に接続した上で抵抗や能動素子で定電流化した回路を一単位として、この単位回路を並列に電源に接続する必要がある。
図10は、半導体発光素子、例えばLEDを3×6個に配列した光源アレイ1を例にとって示す。同図で光源アレイ1を構成するLED1a,1a,…は、1列6個が直列接続され、且つ3列が並列に接続されて駆動される。
図中にそれぞれ波線で示すR1〜R3は、直列接続されて駆動されるLED1a,1a,…の組合せを示している。同図からも理解できるように、アレイ配列上、R2に属するLED1a、1a…は、R1,R3の列に属するLED1a,1a,…に挟まれた状態で配置されている。したがってR2の列に属するLED1a,1aは、R1及びR3の列に属するLED1a,1aが発する熱の影響を受けることとなり、R1及びR3の列に比べて発光駆動により温度が上昇しやすい。
図11は、光源アレイ1に対する駆動電流と温度、及び光出力の関係を示す図である。図11(A−1)〜(A−3)に、列R1〜R3毎に流す電流の波形を例示する。これらに示すように発光駆動の1サイクル中に同様の波形となる電流で各列のLED1a,1a,…を駆動した場合、各列毎の温度は図11(B−1)〜(B−3)に示すようになる。
上述した如く、列R1,R3に挟まれた列R2のLED1a,1a,…は、列R1,R3それぞれのLED1a,1a,…に比して発光駆動による温度上昇の勾配が大きくなっている。
半導体発光素子であるLEDは、温度が上昇することにより発光効率が低下し、同一の駆動電流であっても光出力が低下するため、各列の光出力の特性は図11(C−1)〜(C−3)に示すようになる。
すなわち、同図11(C−1)〜(C−3)に示す如く各列R1〜R3の光出力は、サイクル当初の発光開始時は同等であるものの、温度の上昇勾配が列R1,R3に比して列R2の方が高い。そのために連続発光期間の末尾における各列R1〜R3の光出力は、列R1,R3の波高値L1(=L3)に比して、列R2の波高値L2が明らかに低くなる。
このように、光源アレイ1内での列位置によっては、連続発光期間の当初と末尾で光出力分布が異なる。光源アレイ1の出力する光束中に暗い部分が生じると、結果として光源から出射される光束に輝度ムラが発生し、投影画像の正確な階調表現が困難となる。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、半導体発光素子アレイを用いても輝度ムラがなく正確な階調表現が可能な光源装置、投影装置及び光源制御方法を提供することにある。
本発明の一態様は、列単位に複数が直列接続された複数列の半導体発光素子と、上記複数列の半導体発光素子に対し、熱的環境が異なる複数の列位置の温度を検出する検出手段と、上記検出手段での検出結果に基づき、上記複数の光源列群毎の半導体発光素子の連続発光期間内での温度上昇度の比に応じて上記複数列の半導体発光素子を区分して当該複数列の半導体発光素子の駆動状態をそれぞれ制御する駆動制御手段とを具備したことを特徴とする。
本発明の他の態様は、直列接続された複数の半導体発光素子からなり、列単位で駆動制御可能な複数の光源列群と、上記複数の光源列群のうち、異なる光源列群の温度をそれぞれ検出する検出手段と、上記検出手段での検出結果に基づき、上記複数の光源列群の半導体発光素子の駆動状態をそれぞれ制御する駆動制御手段と、を具備し、上記駆動制御手段は、半導体発光素子の駆動条件を制限する範囲を予め設定し、駆動条件が当該範囲に達した時点でそれまで制御していた駆動電力の増減関係と半導体発光素子の制御対象である光源列群を反転設定することを特徴とする。
本発明によれば、半導体発光素子アレイを用いても輝度ムラがなく正確な階調表現が可能となる。
本発明の一実施形態に係るデータプロジェクタ装置の構成を示す図。 同実施形態に係るB−LDアレイ部と温度センサの構成とその冷却方向とを示す図。 同実施形態の第1の動作例に係る列位置と温度環境の違いを示す図。 同実施形態の第1の動作例に係るB−LDアレイ部の駆動波形を示すタイミングチャート。 同実施形態の第1の動作例に係るB−LDアレイ部の駆動電流の補正処理の内容を示すフローチャート。 同実施形態の第2の動作例に係るB−LDアレイ部の駆動波形を示すタイミングチャート。 同実施形態の第2の動作例に係るB−LDアレイ部の駆動電流の補正処理の内容を示すフローチャート。 同実施形態の第3の動作例に係るB−LDアレイ部の駆動電流の補正処理の内容を示すフローチャート。 同実施形態に係るB−LDアレイ部と温度センサの他の構成とその冷却方向とを示す図。 一般的なLEDアレイとその冷却方向とを示す図。 図10のLEDアレイにおける駆動電流と温度、及び光出力の関係を示す図。
以下、本発明をDLP(Digital Light Processing)(登録商標)方式のデータプロジェクタ装置に適用した場合の一実施形態について図面を参照して説明する。
[構成]
図1は、本実施形態に係るデータプロジェクタ装置10の概略機能構成を示す図である。
入力部11は、例えばピンジャック(RCA)タイプのビデオ入力端子、D−sub15タイプのRGB入力端子などにより構成される。入力部11に入力された各種規格のアナログ画像信号は、入力部11でデジタル化された後に、システムバスSBを介して画像変換部12に送られる。
画像変換部12は、スケーラとも称され、入力される画像データを投影に適した所定のフォーマットの画像データに統一して投影画像駆動部13へ送る。
この際、OSD(On Screen Display)用の各種動作状態を示すシンボル等のデータも必要に応じて画像変換部12により画像データに重畳加工され、加工後の画像データが投影画像駆動部13へ送られる。
投影画像駆動部13は、送られてきた画像信号に応じて、所定のフォーマットに従ったフレームレート、例えば60[フレーム/秒]と色成分の分割数、及び表示階調数を乗算した、より高速な時分割駆動により、空間的光変調素子であるマイクロミラー素子14を表示するべく駆動する。
このマイクロミラー素子14は、アレイ状に配列された複数、例えばWXGA(Wide eXtended Graphic Array)(横1280画素×縦800画素)分の微小ミラーの各傾斜角度を個々に高速でオン/オフ動作して画像を表示することで、その反射光により光像を形成する。
一方で、光源部15から時分割でR,G,Bの原色光が循環的に出射される。この光源部15からの原色光が、ミラー16で全反射して上記マイクロミラー素子14に照射される。
そして、マイクロミラー素子14での反射光で光像が形成され、形成された光像が投影レンズユニット17を介して、投影対象となる図示しないスクリーンに投影表示される。
光源部15は、青色のレーザ光を発するLDを複数、例えば3行×6列の計18個をアレイ配列したB−LDアレイ部18を有する。この図1では紙面を列方向として6個のみを抽出して示している。
B−LDアレイ部18が発する青色のレーザ光は、ミラーアレイ部19でそれぞれ90°の角度をもって全反射され、集光レンズ部20により略平行な光束光とされた後に、ダイクロイックミラー21を透過し、インテグレータ22で輝度分布が略均一な光束とされ、上記ミラー16へ送られる。
また上記光源部15は、緑色光を発するG−LED23を有する。このG−LED23の発する緑色光は、ダイクロイックミラー24で反射され、さらに上記ダイクロイックミラー21でも反射された後に、上記インテグレータ22で輝度分布が略均一な光束とされ、上記ミラー16へ送られる。
さらに上記光源部15は、赤色のレーザ光を発するLDを複数、例えば3行×6列の計18個をアレイ配列したR−LDアレイ部25を有する。この図1では紙面を列方向として6個のみを抽出して示している。
R−LDアレイ部25が発する赤色のレーザ光は、ミラーアレイ部26でそれぞれ90°の角度をもって全反射され、集光レンズ部27により略平行な光束光とされた後にミラー28で全反射される。さらにこの赤色のレーザ光は、上記ダイクロイックミラー24を透過し、上記ダイクロイックミラー21で反射された後に、上記インテグレータ22で輝度分布が略均一な光束とされ、上記ミラー16へ送られる。
以上の如く、ダイクロイックミラー21は、青色光を透過する一方で、緑色光及び赤色光を反射する。また上記ダイクロイックミラー24は、緑色光を反射する一方で、赤色光を透過する。
B−LDアレイ部18内で、例えば中央位置に複数、例えば2個の温度センサ31,31を設ける。この図1では紙面を列方向として1個のみを抽出して示している。これら温度センサ31,31での検出温度は、光源駆動部32に送出される。
この光源駆動部32は、上記B−LDアレイ部18の発光を実行する。
R−LDアレイ部25内で、例えば中央位置に複数、例えば2個の温度センサ35,35を設ける。この図1では紙面を列方向として1個のみを抽出して示している。これら温度センサ35,35での検出温度は、光源駆動部36に送出される。
この光源駆動部36は、上記R−LDアレイ部25の発光を実行する。
また、上記G−LED23は、光源駆動部37に駆動されて緑色光を発する。
上記各回路の動作すべてをCPU38が制御する。このCPU38は、メインメモリ39及びプログラムメモリ40と直接接続される。メインメモリ39は、例えばSRAMで構成され、CPU38のワークメモリとして機能する。プログラムメモリ40は、電気的に書換可能な不揮発性メモリで構成され、CPU38が実行する動作プログラムや各種定型データ等を記憶する。CPU38は、上記メインメモリ39及びプログラムメモリ40を用いて、このデータプロジェクタ装置10内の制御動作を実行する。
上記CPU38は、操作部41からのキー操作信号に応じて各種投影動作を実行する。
この操作部41は、データプロジェクタ装置10の本体に設けられるキー操作部と、このデータプロジェクタ装置10専用の図示しないリモートコントローラからの赤外光を受光するレーザ受光部とを含み、ユーザが本体のキー操作部またはリモートコントローラで操作したキーに基づくキー操作信号をCPU38へ直接出力する。
図2により上記B−LDアレイ部18と温度センサ31,31の具体的な構成について説明する。なお、R−LDアレイ部25と温度センサ35,35については、B−LDアレイ部18及び温度センサ31,31の関係と基本的に同様であるものとして、図中のカッコ内に符号のみを記載するものとしてその図示は省略する。
同図において、B−LDアレイ部18は上述した如く青色のレーザ光を発する、3×6個のB−LD18a,18a,…からなる。18個のB−LD18a,18a,…は、1列6個が直列接続され、且つ3列が上記光源駆動部32により並列に駆動される。
図中にそれぞれ波線で示すR11〜R13(光源列群)は、直列接続されて駆動されるB−LD18a,18a,…の組合せを示している。
しかして、第1の列R11と第2の列R12のそれぞれ中央であって、その中間に位置する3個目と4個目のB−LD18a,18aの間に温度センサ31を配置する。この第1の列R11側に設けた温度センサ31が、第1の列R11、及び熱の影響に関してこの第1の列R11と同等と考えられる第3の列R13の温度の代表値を検知するものとする。
つまり、列単位で考えると、第1の列R11と第3の列R13とは、共に第2の列R12に一方から隣接しており、熱源であるB−LD18aから印加される熱の影響は同等であると考えられる。
一方で、第2の列R12の中央に位置する3個目と4個目のB−LD18a,18aの間に同様に温度センサ31を配置する。この第2の列R12側に設けた温度センサ31が、第1の列R11及び第3の列R13の双方よりも熱の影響が大きいと考えられる第2の列R12の温度の代表値を検知するものとする。
つまり、列単位で考えると、第2の列R12は、第1の列R11と第3の列R13とに挟まれる形で配置されており、熱源であるB−LD18aから印加される熱の影響は、第2の列R12に一方からしか隣接していない、第1の列R11及び第3の列R13に比べて大きいと考えられる。
[第1の動作例]
次に上記実施形態の第1の動作例について説明する。
まず図3を用いて本実施形態の基本的な概念について説明する。同図は、B−LDアレイ部18(またはR−LDアレイ部25)の1発光サイクル中における第1の列R11(及び第3の列R13)の温度と第2の列R12の温度の変化を示している。
ここでは、タイミングt0から始まりタイミングt1に至る1サイクル期間中、途中のタイミングtmまで一定の電流値による方形波パルスが与えられる場合の、各列のLD18a,18aの温度T1,T2を示す。
第1の列R11(及び第3の列R13)での温度T1は、サイクル当初のタイミングt0での温度値Taから、発光駆動により順次タイミングtmでの温度値Tbまで上昇し、その後に発光駆動が停止され、次のサイクルで再度発光駆動するタイミングt1(次のサイクルのタイミングt0)までの間に順次低下して再び温度値Taに戻る、というパターンを繰返す。
一方の第2の列R12での温度T2は、サイクル当初のタイミングt0での温度値Tcから、発光駆動により順次タイミングtmでの温度値Td(Tb<Td)まで上昇し、その後に発光駆動が停止され、次のサイクルで再度発光駆動するタイミングt1(次のサイクルのタイミングt0)までの間に順次低下して再び温度値Tcに戻る、というパターンを繰返す。
1サイクル内における温度T1の変動幅ΔT1と温度T2の変動幅ΔT2を
ΔT1=Tb−Ta
ΔT2=Td−Tc
とした場合、第2の列R12に属するB−LD18a,18a,…に与える電流値を制御し、サイクル中のtmに上記2つの変動幅ΔT1,ΔT2の比「ΔT2/ΔT1」に基づいた分だけ上げるようにすれば、第2の列R12での熱負荷による発光効率の低下を相殺して、第1の列R11(及び第3の列R13)と同等の光出力とさせることができる。
図4は、そのような概念に基づき、CPU38の制御の下に光源駆動部32(及び光源駆動部36)が実行する、B−LDアレイ部18(及びR−LDアレイ部25)に対する駆動電流と温度、及び光出力の関係を示す図である。
図4(A−1)〜(A−3)は、列R11〜R13毎に流す電流の波形を例示する。熱の影響が比較的低いと思われる第1列R11及び第3列R13のB−LD18a,18a,…に対しては、図4(A−1),(A−3)に示すように駆動中の電流値が一定で変化しないような方形波状の電流値による駆動を行なう。
一方で、熱の影響が比較的高く、第1列R11及び第3列R13に比して発光効率が低下する第2列R12のB−LD18a,18a,…に対しては、図4(A−2)に示すように、上述した列位置に応じた変動幅分を相殺するように、発光期間の後半にしたがって上昇するような電流値による駆動を行なう。
その結果、温度センサ31,31で検知される各列毎の温度は図4(B−1)〜(B−3)に示すようになり、第1列R11及び第3列R13に比して第2列R12の温度上昇の傾斜度がより大きくなる。
しかしながら、意図して第2列R12の駆動電流値に傾斜をつけたことで、当該列でのB−LD18a,18a,…の発光効率はより低下するものの、図4(C−1)〜(C−3)に示す如く連続発光期間の末尾における各列の光出力L11〜L13を等しくすることができ、結果として各列R11〜R13の光出力は、サイクル当初の発光開始時から連続発光期間の末尾に至るまで同等に揃えることができる。
なお、例えば「ΔT2/ΔT1」の値と、第2列R12において駆動中の電流値が一定な状態に対して、タイミングtmの段階で当該電流値をどの位上昇させれば良いかを示す駆動電流補正量との関係を予め実験等をしてプログラムメモリ40に記憶しておき、算出された「ΔT2/ΔT1」に対応する駆動電流補正値を参照するようにしても良い。
次に図5により上記実施形態の第1の動作例が実際どのように動作するのかをフローチャートを用いて例示する。同図は、B−LDアレイ部18における上記実施形態の投影動作を示すものであり、画像投影時にCPU38の制御に基づいて実行するものである。CPU38はプログラムメモリ40に記憶されている動作プログラムやデータを読出し、メインメモリ39に展開して記憶させた上で該動作プログラムを実行する。
処理当初にCPU38は、予め設定された例えば1分間に1回の測定タイミングとなったか否かを繰返し判断することで測定タイミングとなるのを待機する(ステップS101)。
そして、測定タイミングとなった時点で上記ステップS101によりそれを判断し、あらためて第1の列R11に設けられた温度センサ31と、第2の列R12に設けられた温度センサ31によって、第1のフレームにおける1サイクル期間中の発光駆動開始タイミングt0で、第1の列R11の温度値Taと第2の列R12の温度値Tcとを測定すると共に、発光駆動停止タイミングtmで、第1の列R11の温度値Tbと第2の列R12の温度値Tdとを測定する(ステップS102)。
次いでCPU38は、測定した上記各温度から、1サイクル内の第1の列R11の温度の変動幅ΔT1及び第2の列R12の温度の変動幅ΔT2を算出する(ステップS103)。
CPU38は、上記算出した1サイクル内における変動幅ΔT1と変動幅ΔT2から、ΔT1とΔT2との比「ΔT2/ΔT1」を算出する(ステップS104)。
この算出結果に基づいてCPU38は、例えばプログラムメモリに予め記憶してある、「ΔT2/ΔT1」の値と、第2の列R12に属するB−LD18a,18a,…に対する駆動電流補正量との関係を示したテーブルを参照し、第2の列R12に属するB−LD18a,18a,…に対する駆動電流値の補正量を決定する(ステップS105)。
CPU38は、第1のフレームの次のフレームである第2のフレームで、上記ステップS105で決定した駆動電流値の補正量に基いて第2列R12のB−LD18a,18a,…に対し、図4(A−2)に示したような、発光期間の後半にしたがって上昇するような電流値による駆動を行なうと同時に、第1列R11及び第3列R13のB−LD18a,18a,…に対しては、図4(A−1),(A−3)に示したような、駆動中の電流値が一定で変化しないような方形波状の電流値による駆動を行なう(ステップS106)。
CPU38は、以上で1フレーム分の処理を終えたものとし、再び上記ステップ101からの処理に戻り、次の測定タイミングに備える。
以上詳記したように本動作例によれば、B−LDアレイ部18(及びR−LDアレイ部25)内での列位置によって熱の影響が異なることを勘案して駆動電流値を異ならせて駆動することで、アレイ全面での光出力のムラをなくし、光源光の光束における輝度ムラを排除できるため、投影画像全面を正しく階調表現させることが可能となる。
特に上記動作例では、列位置によって異なる熱の影響の変動幅の比に基づき、熱の影響がより高くなる列のB−LD18a,18a,…の駆動量を熱の影響がそれほど高くならない列のB−LD18a,18a,…の駆動量より意図的に増すことで、熱の影響がより高くなる列のB−LD18a,18a,…の光出力が低下するのを回避するものとしたので、各列毎に異なる熱の影響による発光効率を相殺して、全列同等の光出力を得ることができる。
[第2の動作例]
次に上記実施形態の第2の動作例について説明する。
本実施形態の基本的な概念については上記図3に説明した通りであり、その詳細についての説明は省略する。
図6は、CPU38の制御の下に光源駆動部32(及び光源駆動部36)が実行する、B−LDアレイ部18(及びR−LDアレイ部25)に対する駆動電流と温度、及び光出力の関係を示す図である。
図6(A−1)〜(A−3)は、列R11〜R13毎に流す電流の波形を例示する。
熱の影響が比較的高く、第1列R11及び第3列R13に比して発光効率が低下する第2列R12のB−LD18a,18a,…に対しては、図6(A−2)に示すように駆動中の電流値が一定で変化しないような方形波状の電流値による駆動を行なう。
一方で、熱の影響が比較的低い第1列R11及び第3列R13のB−LD18a,18a,…に対しては、図6(A−1),(A−3)に示すように、列位置に応じた変動幅分を相殺するように、発光期間の後半にしたがって下降するような電流値による駆動を行なう。
その結果、温度センサ31,31で検知される各列毎の温度は図6(B−1)〜(B−3)に示すようになり、第2列R12に比して第1列R11及び第3列R13の温度上昇の傾斜度がより小さくなる。
しかしながら、意図して第1列R11及び第3列R13の駆動電流値を順次減少させるような傾斜をつけたことで、図6(C−1)〜(C−3)に示す如く熱の影響が比較的低い第1列R11及び第3列R13のB−LD18a,18a,…の光出力を、第2列R12のG−LD18a,18a,…の光出力と等しくなるように意図的に低下させ、結果として各列R11〜R13の光出力を同等に揃えることができる。
なお、例えば「ΔT2/ΔT1」の値と、第1列R11及び第3列R13において、駆動中の電流値が一定の時に比べて、タイミングtmの段階で当該電流値をどの位減少させれば良いかを示す駆動電流補正量との関係を予め実験等をしてプログラムメモリ40に記憶しておき、算出された「ΔT2/ΔT1」に対応する駆動電流補正値を参照するようにしても良い。
次に図7により上記実施形態の第2の動作例が実際どのように動作するのかをフローチャートを用いて例示する。同図は、B−LDアレイ部18における上記実施形態の投影動作を示すものであり、画像投影時にCPU38の制御に基づいて実行するものである。CPU38はプログラムメモリ40に記憶されている動作プログラムやデータを読出し、メインメモリ39に展開して記憶させた上で該動作プログラムを実行する。
処理当初にCPU38は、予め設定された例えば1分間に1回の測定タイミングとなったか否かを繰返し判断することで測定タイミングとなるのを待機する(ステップS201)。
そして、測定タイミングとなった時点で上記ステップS201によりそれを判断し、あらためて第1の列R11に設けられた温度センサ31と、第2の列R12に設けられた温度センサ31によって第1のフレームにおける1サイクル期間中の発光駆動開始タイミングt0での第1の列R11の温度値Taと第2の列R12の温度値Tcとを測定すると共に、発光駆動停止タイミングtmでの第1の列R11の温度値Tbと第2の列R12の温度値Tdとを測定する(ステップS202)。
次いでCPU38は、測定した上記各温度から、1サイクル内の第1の列R11の温度の変動幅ΔT1及び第2の列R12の温度の変動幅ΔT2を算出する(ステップS203)。
CPU38は、上記算出した1サイクル内における変動幅ΔT1と変動幅ΔT2を算出し、このΔT1とΔT2との比「ΔT2/ΔT1」を算出する(ステップS204)。
この算出結果に基づいてCPU38は、例えばプログラムメモリ40に予め記憶してある、「ΔT2/ΔT1」の値と、第1の列R11及び第3の列R13に属するB−LD18a,18a…に対する駆動電流補正量との関係を示したテーブルを参照し、第1の列R11及び第3の列R13に属するB−LD18a,18a,…に対する駆動電流値の補正量を決定する(ステップS205)。
次いで、第1のフレームの次のフレームである第2のフレームで、上記ステップS204で決定した駆動電流値の補正量に基いて第1の列R11及び第3の列R13のB−LD18a,18a,…に対して、図6(A−1),(A−3)に示すように、発光期間の後半にしたがって減少するような電流値による駆動を行なうと同時に、第2の列R12のB−LD18a,18a,…に対しては、図6(A−2)に示すように駆動中の電流値が一定で変化しないような方形波状の電流値による駆動を行なう(ステップS206)。
CPU38は、以上で1フレーム分の処理を終えたものとし、再び上記ステップ201からの処理に戻り、次の測定タイミングに備える。
以上詳記したように本動作例においても、B−LDアレイ部18(及びR−LDアレイ部25)内での列位置によって熱の影響が異なることを勘案して駆動電流値を異ならせて駆動することで、アレイ全面での光出力のムラをなくし、光源光の光束における輝度ムラを排除できるため、投影画像全面を正しく階調表現させることが可能となる。
特に上記動作例では、列位置によって異なる熱の影響の変動幅の比に基づき、熱の影響がより高くなる列のB−LD18a,18a,…の駆動量を変えずに、熱の影響がそれほど高くならない列のB−LD18a,18a,…の駆動量を減じることで、熱の影響がそれほど高くない列のB−LD18a,18a,…の光出力を意図的に抑制するものとしたので、発光効率を低下させることなく、全列同等の光出力を得ることができる。
なお上記第1の動作例では、熱の影響がより高くなる列のB−LD18a,18a,…の駆動量を、熱の影響がそれほど高くならない列のB−LD18a,18a,…の駆動量より意図的に増すことで、熱の影響がより高くなる列のB−LD18a,18a,…の光出力が低下するのを回避するものとした。
しかしながらこのような制御を行なうことで、熱の影響がより高くなる列のB−LD18a,18a,…は、熱の影響がさらに大きくなり、同時に発光効率はより低下する。
加えて、1サイクル内の発光しない期間内で放熱して当該サイクル当初の温度にまで確実に戻るとは限らず、熱の影響が順次蓄積してさらに発光効率の低下を招く、という悪循環に陥る事態も考えられる。
一方で上記第2の動作例では、熱の影響がそれほど高くない列のB−LD18a,18a,…の駆動量を、熱の影響が高くなる列のB−LD18a,18a,…の駆動量より意図的に減じることで、熱の影響がそれほど高くない列のB−LD18a,18a,…の光出力を熱の影響が高くなる列のB−LD18a,18a,…の光出力と同等に低下させるものとした。
しかしながらこのような制御を行なうことで、熱の影響がそれほど高くない列のB−LD18a,18a,…は、まだ余力があるにも拘わらず意図的に光出力がサイクル期間内で減衰するような駆動となる。
したがって、上記第1の動作例で説明した制御方法と、第2の動作例で説明した制御方法とを組み合わせるものとしても良い。
例えば、第1の動作例で説明した制御方法において、熱的負荷がより高くなる列のB−LD18a,18a,…の駆動量、例えば1サイクル内の所定タイミング、すなわち発光駆動開始タイミングt0から発光駆動停止タイミングtmまでの間の所定のタイミングにおいて、第2の列R12のB−LD18a,18a,に印加される駆動電流値(判定駆動電流値I0)に対するしきい値を設定し、当該しきい値を超えそうになった時点で、第2の動作例で説明した制御方法に切換えるような総合的な制御を実行しても良い。
[第3の動作例]
すなわち上記実施形態の第1と第2の動作例を組み合わせた動作を第3の動作例とすると、第1の動作例で説明した制御方法において、1サイクル内の所定タイミングにおいて、第2の列R12のB−LD18a,18a…に印加される駆動電流値がしきい値Ithを超えた時点で、しきい値Ithと同値の駆動電流値から所定の割合分差し引くことで算出される緊急補正量に基いた駆動電流値で第2の列R12のB−LD18a,18a,…を駆動させる。
そして、第2の列R12のB−LD18a,18a,…についてはその緊急補正量に基いた駆動電流値で駆動させた状態のまま、第2の動作例で示したような、第1の列R11及び第3の列R13のB−LD18a,18a,…の駆動量を、第2の列R12のB−LD18a,18a,…の駆動量より意図的に減じる制御をする。
その結果、第2の列R12のB−LD18a,18a,…の温度がしだいに低下し、当該第2の列R12のB−LD18a,18a…の発光効率が徐々に上がる。また、それに伴って、第1の列R11及び第3の列R13のB−LD18a,18a,…の電流値の減少幅は縮小していき、最終的には第1の列R11及び第3の列R13のB−LD18a,18a,…の電流値は、駆動中一定で変化しないような方形波状の電流値となる。
このような第1の列R11及び第3の列R13のB−LD18a,18a,…の駆動電流値が駆動中一定で変化しないような方形波状の電流値となったタイミング、すなわち第1の列R11及び第3の列R13のB−LD18a,18a,…に対する駆動電流値の補正量が0となったタイミングで第2の列R12のB−LD18a,18a,…の温度が十分に低下したと判断し、第2の動作例で示した制御を解除する。
なお上記しきい値Ithは、LDが破壊劣化するのを防ぐために設定される発光素子の許容電流値などに基づいて決定できる。
また、上記緊急補正量を算出させる際に用いる所定の割合とは、第1の動作例の制御をしている際に、補正量から緊急補正量へと切り替えたとしても人間の目には明るさが変化したことが認識できない程度の割合とするのが好ましい。
次に上記実施形態の第1と第2の動作例を組み合わせた第3の動作例が実際どのように動作するのかをフローチャートを用いて説明する。図8は本動作のフローチャートである。同図は、B−LDアレイ部18における上記実施形態の投影動作を示すものであり、画像投影時にCPU38の制御に基づいて実行するものである。CPU38はプログラムメモリ40に記憶されている動作プログラムやデータを読出し、メインメモリ39に展開して記憶させた上で該動作プログラムを実行する。
処理当初にCPU38は、予め設定された例えば1分間に1回の測定タイミングとなったか否かを繰返し判断することで測定タイミングとなるのを待機する(ステップS301)。
そして、測定タイミングとなった時点で上記ステップS301によりそれを判断し、CPU38は、1サイクル内の所定タイミングでR12に印加されている判定駆動電流値I0を検出し、このI0と予めプログラムメモリに記憶してあるしきい値Ithとを比較する(ステップS302)。
基準駆動電流値I0がしきい値Ithよりも低いと判断した場合、あらためて第1の列R11に設けられた温度センサ31と、第2の列R12に設けられた温度センサ31によって第1のフレームにおける1サイクル期間中の発光駆動開始タイミングt0での第1の列R11の温度値Taと第2の列R12の温度値Tcとを測定すると共に、発光駆動停止タイミングtmでの第1の列R11の温度値Tbと第2の列R12の温度値Tdとを測定する(ステップS303)。
次いでCPU38は、測定した上記各温度から、1サイクル内の第1の列R11の温度の変動幅ΔT1及び第2の列R12の温度の変動幅ΔT2を算出し(ステップS304)、さらにこれらΔT1,ΔT2の比「ΔT2/ΔT1」を算出する(ステップS305)。
そして、CPU38は、例えばプログラムメモリ40に予め記憶してある、「ΔT2/ΔT1」の値と、第2の列R12に属するB−LD18a,18aに対する駆動電流補正量との関係を示したテーブルを参照し、第2の列R12に属するB−LD18a,18a,…に対する駆動電流値の補正量を決定する(ステップS306)。
次いでCPU38は、第1のフレームの次のフレームである第2のフレームで、ステップS305の工程で決定された駆動電流値の補正量に基いて第2列R12のB−LD18a,18a,…に対して、図4(A−2)に示したように、発光期間の後半にしたがって上昇するような電流値による駆動を行なうと同時に、第1列R11及び第3列R13のB−LD18a,18a,…に対しては、図4(A−1),(A−3)に示したように駆動中の電流値が一定で変化しないような方形波状の電流値による駆動を行なう(ステップS307)。
CPU38は、以上で1フレーム分の処理を終えたものとし、再び上記ステップ301からの処理に戻り、次の測定タイミングに備える。
また上記ステップS302において、第2の列R12の基準駆動電流値I0が、設定されたしきい値Ithよりも高いと判断した場合に、あらためて第1の列R11に設けられた温度センサ31と、第2の列R12に設けられた温度センサ31によって第1のフレームにおける1サイクル期間中の発光駆動開始タイミングt0での第1の列R11の温度値Taと第2の列R12の温度値Tcとを測定すると共に、発光駆動停止タイミングtmでの第1の列R11の温度値Tbと第2の列R12の温度値Tdとを測定する(ステップS308)。
次いで、CPU38は、測定した上記各温度から、1サイクル内の第1の列R11の温度の変動幅ΔT1及び第2の列R12の温度の変動幅ΔT2を算出し(ステップS309)、さらにこれらΔT1,ΔT2の比「ΔT2/ΔT1」を算出する(ステップS310)。
次いで、CPU38は、プログラムメモリ40に予め記憶してある緊急補正量を読み出す。(ステップS311)
次いで、CPU38は、例えばプログラムメモリ40に予め記憶してある、「ΔT2/ΔT1」の値と、第1列R11及び第3列R13のB−LD18a,18a,…に対する駆動電流補正量との関係を示したテーブルを参照し、第1列R11及び第3列R13のB−LD18a,18a,…に対する駆動電流値の補正量を決定する(ステップS312)。
次いでCPU38は、第1のフレームの次のフレームである第2のフレームで、上記ステップ104で決定した駆動電流値の補正量に基き、第1列R11及び第3列R13のB−LD18a,18a,…に対して、図6(A−1),(A−3)に示すように発光期間の後半にしたがって減少するような電流値による駆動を行なうと同時に、第2列R12のB−LD18a,18a,…に対して、上記ステップS310で読み出した緊急補正量に基いた電流値による駆動を行なう。(ステップS313)。
次いで、CPU38は、1サイクルにおける、第1列R11及び第3列R13のB−LD18a,18aに印加されている駆動電流値の補正量を検出し、この補正量が0かどうかを判定する(ステップ314)。
CPU38は、検出した補正量が0ではないと判定した場合、上記ステップS308からの処理に戻って上記処理を続ける。
また、検出した補正量が0であると判定した場合、CPU38は、以上で1フレーム分の処理を終えたものとし、再び上記ステップ301からの処理に戻り、次の測定タイミングに備える。
このように、一方の列の素子の駆動状態を基準として他方の列の素子の駆動状態を可変するような制御方法に限界が生じたと判断した時点で、今度は制御対象列を反転設定するものとし、他方の列の素子の駆動状態を基準として一方の列の素子の駆動状態を可変するものとするような制御を実行することで、一部の素子に大きな負担がかかるのを回避しながら長時間にわたって安定した状態で、投影画像全面を正しく階調表現させることが可能となる。
なお上記実施形態では、B−LDアレイ部18及びR−LDアレイ部25が、例えば3×6個の計18個のLDからなり、1列6個が直列接続され、且つ3列が並列に駆動されるものとした。加えてB−LDアレイ部18及びR−LDアレイ部25には、第1の列と第2の列のそれぞれ中央に位置する3個目と4個目のLDの間に温度センサ31,35を配置するものとした。
上記のように本実施形態は、熱的負荷の高い列と低い列との温度の代表値とを検知し、その検知結果に基いてアレイ全面の温度分布を予測し、B−LDアレイ部18(及びR−LDアレイ部25)に設けられたB−LD18a,18aの各列制御を行なうようにしている。
そのため、第1の列R11、第2の列R12,第3の列R13のそれぞれに一つずつ温度センサ31、35を設置しなくとも、投影画像全面を正しく階調表現させることが可能となる。
しかしながら本願発明は、半導体発光素子のアレイ配列の構成や温度センサの個数や位置等を制限するものではない。
図9は、B−LDアレイ部18(及びRB−LDアレイ部25)の他の構成例を示す。ここでB−LDアレイ部18は、5×6個の計30個のLDからなり、1列6個が直列接続され、且つ5列が並列に駆動されるものとした。加えて熱の影響の高い列と低い列との温度を測定するために、B−LDアレイ部18及びR−LDアレイ部25には、第1の列と第3の列のそれぞれ中央に位置する3個目と4個目のLDの間に温度センサ31,31(35,35)を配置する。
半導体発光素子のアレイに配置される複数の温度センサに関しても、直列接続される列内の平均的な温度が検知できる位置に設けられるものとし、熱の影響の高い列と低い列で最低2個を設けるものとすれば、温度検知結果に基いてアレイ全面の温度分布を予測し、B−LDアレイ部18及びR−LDアレイ部25に設けられたLDを制御することができる。
なお、冷却ファンなどの強制冷却系が半導体光源素子アレイに設けられたとしても、温度センサの検知結果に対する当該アレイに生じる熱の影響に関する分布は一義的に決まると考えられるので、温度センサでの検知結果に対応した各列の半導体発光素子の駆動電流等を予めプログラムメモリ40にルックアップテーブルとして記憶しておき、CPU38が温度センサでの検知結果に応じて該ルックアップテーブルを参照して駆動量を決定するものとしても良い。
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件による適宜の組み合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
請求項1記載の発明は、直列接続された複数の半導体発光素子からなり、列単位で駆動制御可能な複数の光源列群と、上記複数の光源列群のうち、異なる光源列群の温度をそれぞれ検出する検出手段と、上記検出手段での検出結果に基づき、上記複数の光源列群の半導体発光素子の駆動状態をそれぞれ制御する駆動制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記駆動制御手段は、上記検出手段での検出結果により、上記複数の光源列群毎の半導体発光素子の連続発光期間内での温度上昇度の比に応じて上記複数の光源列群の半導体発光素子の駆動状態をそれぞれ制御することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、上記検出手段は、上記複数の光源列群の半導体発光素子のうち、熱的環境が異なる第1の光源列群の半導体発光素子と、第2の光源列群の半導体発光素子との温度を検出することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明において、上記第1の列の半導体発光素子は、上記第2の列の半導体発光素子よりも温度上昇度が高く、上記制御手段は、駆動開始時の駆動電流値よりも駆動停止時の駆動電流値の方が高くなるように、且つ上記駆動停止時の駆動電流値が上記第2の列の半導体発光素子に印加されている駆動電流値よりも高くなるように上記第1の半導体発光素子の駆動状態を制御することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、上記請求項3記載の発明において、上記第1の列の半導体発光素子は、上記第2の列の半導体発光素子よりも温度上昇度が高く、上記制御手段は、駆動開始時の駆動電流値よりも駆動停止時の駆動電流値の方が低くなるように、且つ上記駆動停止時の駆動電流値が上記第1の列の半導体発光素子に印加されている駆動電流値よりも低くなるように上記第2の半導体発光素子の駆動状態を制御することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、上記請求項1乃至3の何れか記載の発明において、上記駆動制御手段は、半導体発光素子の駆動条件を制限する範囲を予め設定し、駆動条件が当該範囲に達した時点でそれまで制御していた駆動電力の増減関係と半導体発光素子の制御対象である光源列群を反転設定することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、上記請求項1乃至6の何れか記載の発明において、上記複数の光源列群の半導体発光素子を冷却する冷却手段をさらに具備し、上記検出手段は、上記冷却手段による冷却効果が異なる複数の光源列群の温度を検出することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、直列接続された複数の半導体発光素子からなり、列単位で駆動制御可能な複数の光源列群と、上記複数の光源列群のうち、異なる光源列群の温度をそれぞれ検出する検出部、及び上記検出部での検出結果に基づき、上記複数の光源列群の半導体発光素子の駆動状態をそれぞれ制御する駆動制御部を有する光源と、画像信号を入力する入力手段と、上記入力手段で入力した画像信号に基づき、上記光源からの光を用いて光像を形成する光像形成手段と、上記光像形成手段で形成した光像を投影対象に向けて投影する投影手段とを具備したことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、直列接続された複数の半導体発光素子からなり、列単位で駆動制御可能な複数の光源列群を備えた装置での光源制御方法であって、上記複数の光源列群のうち異なる光源列群の温度をそれぞれ検出する検出工程と、上記検出工程での検出結果に基づき、上記複数の光源列群の半導体発光素子の駆動状態をそれぞれ制御する駆動制御工程とを有したことを特徴とする。
1…光源アレイ、1a…LED、10…データプロジェクタ装置、11…入力部、12…画像変換部、13…投影画像駆動部、14…マイクロミラー素子、15…光源部、16…ミラー、17…投影レンズユニット、18…B−LDアレイ部、18a…B−LD、19…ミラーアレイ部、20…集光レンズ部、21…ダイクロイックミラー、22…インテグレータ、23…G−LED、24…ダイクロイックミラー、25…R−LDアレイ部、26…ミラーアレイ部、27…集光レンズ部、28…ミラー、31…温度センサ、32…光源駆動部、35…温度センサ、36…光源駆動部、37…光源駆動部、38…CPU、39…メインメモリ、40…プログラムメモリ、41…操作部、SB…システムバス。

Claims (11)

  1. 直列接続された複数の半導体発光素子からなり、列単位で駆動制御可能な複数の光源列群と、
    上記複数の光源列群のうち、異なる光源列群の温度をそれぞれ検出する検出手段と、
    上記検出手段での検出結果に基づき、上記複数の光源列群毎の半導体発光素子の連続発光期間内での温度上昇度の比に応じて上記複数の光源列群の半導体発光素子の駆動状態をそれぞれ制御する駆動制御手段と
    を具備したことを特徴とする光源装置。
  2. 上記検出手段は、上記複数の光源列群の半導体発光素子のうち、熱的環境が異なる第1の光源列群の半導体発光素子と、第2の光源列群の半導体発光素子との温度を検出することを特徴とする請求項1記載の光源装置。
  3. 上記第1の光源の半導体発光素子は、上記第2の光源の半導体発光素子よりも温度上昇度が高く、
    上記駆動制御手段は、駆動開始時の駆動電流値よりも駆動停止時の駆動電流値の方が高くなるように、且つ上記駆動停止時の駆動電流値が上記第2の光源の半導体発光素子に印加されている駆動電流値よりも高くなるように上記第1の光源列群の半導体発光素子の駆動状態を制御する
    ことを特徴とする請求項記載の光源装置。
  4. 上記第1の光源の半導体発光素子は、上記第2の光源の半導体発光素子よりも温度上昇度が高く、
    上記駆動制御手段は、駆動開始時の駆動電流値よりも駆動停止時の駆動電流値の方が低くなるように、且つ上記駆動停止時の駆動電流値が上記第1の光源の半導体発光素子に印加されている駆動電流値よりも低くなるように上記第2の光源列群の半導体発光素子の駆動状態を制御する
    ことを特徴とする請求項記載の光源装置。
  5. 上記駆動制御手段は、半導体発光素子の駆動条件を制限する範囲を予め設定し、駆動条件が当該範囲に達した時点でそれまで制御していた駆動電力の増減関係と半導体発光素子の制御対象である光源列群を反転設定することを特徴とする請求項1または2記載の光源装置。
  6. 上記複数の光源列群の半導体発光素子を冷却する冷却手段をさらに具備し、
    上記検出手段は、上記冷却手段による冷却効果が異なる複数の光源列群の温度を検出する
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか記載の光源装置。
  7. 直列接続された複数の半導体発光素子からなり、列単位で駆動制御可能な複数の光源列群と、上記複数の光源列群のうち、異なる光源列群の温度をそれぞれ検出する検出部、及び上記検出部での検出結果に基づき、上記複数の光源列群毎の半導体発光素子の連続発光期間内での温度上昇度の比に応じて上記複数の光源列群の半導体発光素子の駆動状態をそれぞれ制御する駆動制御部を有する光源と、
    画像信号を入力する入力手段と、
    上記入力手段で入力した画像信号に基づき、上記光源からの光を用いて光像を形成する光像形成手段と、
    上記光像形成手段で形成した光像を投影対象に向けて投影する投影手段と、
    を具備したことを特徴とする投影装置。
  8. 直列接続された複数の半導体発光素子からなり、列単位で駆動制御可能な複数の光源列群を備えた装置での光源制御方法であって、
    上記複数の光源列群のうち異なる光源列群の温度をそれぞれ検出する検出工程と、
    上記検出工程での検出結果に基づき、上記複数の光源列群毎の半導体発光素子の連続発光期間内での温度上昇度の比に応じて上記複数の光源列群の半導体発光素子の駆動状態をそれぞれ制御する駆動制御工程と、
    を有したことを特徴とする光源制御方法。
  9. 直列接続された複数の半導体発光素子からなり、列単位で駆動制御可能な複数の光源列群と、
    上記複数の光源列群のうち、異なる光源列群の温度をそれぞれ検出する検出手段と、
    上記検出手段での検出結果に基づき、上記複数の光源列群の半導体発光素子の駆動状態をそれぞれ制御する駆動制御手段と、
    を具備し、
    上記駆動制御手段は、半導体発光素子の駆動条件を制限する範囲を予め設定し、駆動条件が当該範囲に達した時点でそれまで制御していた駆動電力の増減関係と半導体発光素子の制御対象である光源列群を反転設定することを特徴とする光源装置。
  10. 直列接続された複数の半導体発光素子からなり、列単位で駆動制御可能な複数の光源列群と、上記複数の光源列群のうち、異なる光源列群の温度をそれぞれ検出する検出部、及び上記検出部での検出結果に基づき、上記複数の光源列群の半導体発光素子の駆動状態をそれぞれ制御する駆動制御部を有する光源と、
    画像信号を入力する入力手段と、
    上記入力手段で入力した画像信号に基づき、上記光源からの光を用いて光像を形成する光像形成手段と、
    上記光像形成手段で形成した光像を投影対象に向けて投影する投影手段と、
    を具備し、
    上記駆動制御部は、半導体発光素子の駆動条件を制限する範囲を予め設定し、駆動条件が当該範囲に達した時点でそれまで制御していた駆動電力の増減関係と半導体発光素子の制御対象である光源列群を反転設定することを特徴とする投影装置。
  11. 直列接続された複数の半導体発光素子からなり、列単位で駆動制御可能な複数の光源列群を備えた装置での光源制御方法であって、
    上記複数の光源列群のうち異なる光源列群の温度をそれぞれ検出する検出工程と、
    上記検出工程での検出結果に基づき、上記複数の光源列群の半導体発光素子の駆動状態をそれぞれ制御する駆動制御工程と、
    を有し、
    上記駆動制御工程は、半導体発光素子の駆動条件を制限する範囲を予め設定し、駆動条件が当該範囲に達した時点でそれまで制御していた駆動電力の増減関係と半導体発光素子の制御対象である光源列群を反転設定することを特徴とする光源制御方法。
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