JP5815579B2 - レーザマーカ - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ光を照射して紙葉類に印画するレーザマーカに関する。
傾きに応じて見える図柄が変化するレンチキュラー部を有するカードが従来から存在する。レンチキュラー部は、カードに印画されたレンチキュラー画像と、レンチキュラー画像を覆う透明なシート状のレンチキュラーレンズとで構成されている。レンチキュラー部のレンチキュラー画像は、表面にレンチキュラーレンズが形成されたカードに対し、傾いたレーザ光をレンチキュラーレンズを通して照射することで印画される。特許文献1には、カードを傾けることでレーザ光を照射するレンチキュラー画像の印画方法が開示されている。
特開昭62−161596号公報
上述したレンチキュラー画像の印画方法を採用する場合、レンチキュラー画像を印画する際にカード等の紙葉類を傾けた状態で、レンチキュラー部にレーザ光が直接照射されている。紙葉類において、レンチキュラー部にレーザ光が直接照射されて形成された画像は、レンチキュラー部が設けられていない箇所にレーザ光を照射して形成された画像に対して、非常に濃くすなわち黒くなり、画像の明暗のトーンが不鮮明になる。これは、レンチキュラー部に照射されるレーザ光とレンチキュラー部でない箇所に照射されるレーザ光とが同じ出力で行われることに起因している。
そこで、レンチキュラー部に形成される画像を鮮明にするためには、レンチキュラー部に照射するレーザ出力を極端に押さえて低パワーで画像を形成する必要がある。しかしながら、レーザの特性上、低出力領域はレーザパワーが不安定になり易く、その結果、レンチキュラー部で形成される画像が、鮮明になったり不鮮明になったりして、安定しないといった問題が発生する。
本発明は、レンチキュラー部の画像を鮮明化させ易いレーザマーカを提供することを目的とする。
本発明は、傾きに応じて見える図柄を変化させることが可能なレンチキュラー部を有する紙葉類にレーザ光を照射して、レンチキュラー部に画像を形成するレーザマーカであって、
紙葉類のレンチキュラー部にレーザ光を照射するレーザ照射装置と、
レンチキュラー部とレーザ照射装置との間に配置されて、レーザ光を透過させるNDフィルタと、前記NDフィルタをレーザ光の光路内の位置と、レーザ光の光路外の退避位置とに移動させる搬送装置と、を備え、前記レーザ照射装置は、前記紙葉類のレンチキュラー部にはNDフィルタを介してレーザ光を照射し、前記紙葉類のレンチキュラー部でない箇所にはNDフィルタを介さずにレーザ光を照射することを特徴とする。
このレーザマーカにおいて、レンチキュラー部で画像を形成するにあたって、レーザ光の出力をNDフィルタにより減衰させることができるので、レーザの特性上、レーザパワーが不安定になり易い低出力領域ではなく、出力が安定して画像を鮮明化させ易い高出力領域の利用を図ることができる。さらに、レンチキュラー部でない箇所であっても、高出力領域が利用されることが好ましい。従って、同じレーザ出力で、レンチキュラー部とレンチキュラー部でない箇所とに画像を形成することができるので、レンチキュラー部とレンチキュラー部でない箇所とでレーザ出力をその都度変更する必要がなく、印画の高速化を図ることができる。そして、レンチキュラー部に、顔写真のような濃淡の現れ方で識別性に差がでるような画像を形成する場合に非常に効果的である。
また、レンチキュラー部とレーザ照射装置との間に配置されて、レンチキュラー部に対して斜めからレーザ光を照射するためのプリズムを更に備え、NDフィルタは、プリズムのレーザ光入射側又はレーザ光出射側の表面に配置されている。
このような構成を採用すると、レンチキュラー部で画像を形成時に紙葉類を傾けるような動作を必要としないので、安定した画像形成が可能となる。
本発明によれば、レンチキュラー部の画像を鮮明化させ易い。
本発明に係るレーザマーカの第1実施形態を示す斜視図である。 図1中の搬送装置を示す斜視図である。 図2中の回動部材が挟持位置にある状態を示す斜視図である。 図3中の第1のプリズム部を用いてレンチキュラー部にレンチキュラー画像を印画している状態を示す斜視図である。 図4中のレンチキュラー部を第2のプリズム部の位置まで移動させた状態を示す斜視図である。 図5中の第2のプリズム部を用いてレンチキュラー部にレンチキュラー画像を印画している状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るレーザマーカの好適な実施形態について詳細に説明する。
図1〜図6に示されるレーザマーカ1は、紙葉類の一例をなす樹脂製カードC1にレンチキュラー画像と通常画像とを印画するものである。レンチキュラー画像は、カードC1に設けられたレンチキュラー部P1に形成される。レンチキュラー部P1は、カードC1の表面に透明なシート状のレンチキュラーレンズが形成された部分であり、レンチキュラー画像はレンチキュラーレンズの下に形成される。そして、レンチキュラー部P1では、カードC1の傾きに応じて見える図柄が変化する。レーザマーカ1は、下方に向けられたヘッド部1aからレーザ光を照射させるためのレーザ照射装置1Bと、上部に配置されたレーザ照射装置1Bを収容するためのハウジング1Aとを備えている。レーザ照射装置1Bは、スキャンミラーを移動させることで、レーザ光の照射ポイントを水平方向に自在に移動させることができる。ハウジング1A内において、レーザ照射装置1Bの下方には、レーザ照射装置1Bから照射されたレーザ光により印画を行うためにカードC1を搬送する搬送装置2が設置されている。
図2〜図4に示されるように、搬送装置2は、略水平に配置されたカードC1を支持するベース部3と、ベース部3の上部に回動自在に連結された回動部材(可動部材)4とを備えている。回動部材4は、ベース部3と協働してカードC1を挟持する挟持位置A1と、レーザ光の光路外の退避位置A2との間を回動する。
ベース部3は、ハウジング1A内において水平に配置される長方形のベース板3aと、ベース板3aの各長辺から鉛直に起立する側板3b,3cとを有している。ベース板3aの一方の短辺側には、側板3b,3cに直交する鉛直なカバー板3dが設けられている。カバー板3dには、カード取り込み口30(図1参照)が形成されている。カード取り込み口30には、カードC1が略水平に挿入される。以下の説明において、「前後左右」とは、カードC1の挿入方向を前方とした場合の「前後左右」を意味するものとする。
カード取り込み口30の内側の下方には、左右方向に延在した回動軸8Aが設けられている。回動軸8Aは側板3b,3cに設けられた軸受孔に通されており、側板3bの外側で、タイミングベルトによりモータM1に連結されている。回動軸8Aには、駆動ローラ7Aが設けられている。駆動ローラ7Aは、カード取り込み口30の下面に接する。駆動ローラ7Aの上方には、回動軸8Aに略平行な軸線を中心に回動自在であるピンチローラ10Aが設けられている。
ピンチローラ10Aは、駆動ローラ7Aに向かって板バネ等により付勢されている。カード取り込み口30に挿入されたカードC1は、ピンチローラ10Aによって駆動ローラ7Aに押し付けられる。この状態で、モータM1により回動軸8Aを介して駆動ローラ7Aを回動させると、カードC1は駆動ローラ7Aの回動に応じて前後方向に移動し、これに追従してピンチローラ10Aが回動する。このように、駆動ローラ7Aとピンチローラ10Aとの協働により、カードC1が前後方向に搬送される。
駆動ローラ7Aの前方には、前後方向に延在する一対のガイド部材5,6が設けられている。ガイド部材5,6は、それぞれ側板3b,3cの上縁に取り付けられている。ガイド部材5は、カードC1の右側を支持する支持板5aと、支持板5aから上方に突出し、カードC1の右側に沿うガイド壁5bとを有している。ガイド部材6は、カードC1の左側を支持する支持板6aと、支持板6aから上方に突出し、カードC1の左側に沿うガイド壁6bとを有しており、バネによってガイド部材5側に付勢されている。これにより、ガイド壁5bとガイド壁6bによってカードC1を隙間なく挟持することができ、カードC1の左右方向の位置を高精度に定めることができる。そして、ガイド部材5とガイド部材6の協働により、カードC1は前後方向に沿って案内される。
ガイド部材5,6の下方には、回動軸8Aに対し平行となるように延在した回動軸8Bが設けられている。回動軸8Bは、側板3b,3cに設けられた軸受孔に通されており、側板3cの外側で、タイミングベルト24により回動軸8Aに連結されている。回動軸8Bには、駆動ローラ7Bが設けられている。駆動ローラ7Bはガイド部材5寄りに配置され、カードC1の下面に接する。
ガイド部材5,6の後方には、回動軸8A,8Bに対し平行となるように延在した回動軸9が設けられている。回動軸9は、側板3b,3cに設けられた軸受孔に通されている。上述した回動部材4は回動軸9に固定されている。回動部材4は、一端部が回動軸9に固定され、回動軸9に対し垂直な方向に延在する一対のフレーム4a,4bを有している。一対のフレーム4a,4bは互いに平行であり、フレーム4a,4bの他端部同士は連結軸4cにより連結されている。回動部材4が上述した挟持位置A1にあるときに、フレーム4a,4bは、それぞれガイド部材5,6に対向する。
回動軸9は、側板3bの外側で、タイミングベルトによりモータM2に連結されている。モータM2によって、左から見て時計回りに回動軸9を回動させると、回動部材4はガイド部材5,6から上方に遠ざかるように回動し、挟持位置A1から退避位置A2に至る。左から見て反時計回りに回動軸9を回動させると、回動部材4はガイド部材5,6に上方から近づくように回動し、退避位置A2から挟持位置A1に至る。
側板3cの外側には、回動軸9の回動状態を検知するセンサ25が設けられている。センサ25は、回動軸9の端部に固定された回転板26と、側板3cに固定されたフォトセンサ27,28とを有している。フォトセンサ27,28のそれぞれは、一対の投光素子と受光素子を有し、投光素子からの光が受光素子に到達しているかどうかにより、投受光素子間に回転板26が位置しているかどうかを検知する。回転板26及びフォトセンサ27,28は、回動部材4が挟持位置A1から退避位置A2に至ったときにフォトセンサ27,28の両方で投受光素子間が遮光され、回動部材4が退避位置A2から挟持位置A1に至ったときにフォトセンサ27,28の両方で投受光素子間が遮光されなくなるように配置されている。
回動部材4のうち駆動ローラ7Bに対応する位置には、ピンチローラ10Bが設けられている。ピンチローラ10Bは、駆動ローラ7Bの回動軸8Bの軸心L1と回動部材4の回動軸9の軸心L2とに略平行な軸心L3を中心に回動自在であり、板バネ23を介してフレーム4aにねじ止め固定されている。駆動ローラ7Bがガイド部材5寄りに配置されていることから、ピンチローラ10Bはフレーム4a寄りに配置されている。これにより、後述するプリズム11の配置スペースがフレーム4b側に十分に確保されている。
回動部材4が挟持位置A1に位置するときに、ピンチローラ10Bは板バネ23により駆動ローラ7Bに向かって付勢される。このため、駆動ローラ7B上に配置されたカードC1は、ピンチローラ10Aによって駆動ローラ7Aに押し付けられる。この状態で回動軸8Bを介して駆動ローラ7Bを回動させると、カードC1は駆動ローラ7Bの回動に応じ、ガイド部材5,6に沿って移動し、これに追従してピンチローラ10Bが回動する。このように、ピンチローラ10Bは、駆動ローラ7Bと協働し、カードC1をガイド部材5,6に沿って搬送する。これにより、印画時には、ガイド部材5,6上におけるカードC1の位置が調整され、印画後には、ガイド部材5,6の前方にカードC1が搬出される。
フレーム4aとフレーム4bの間には、プリズム11が配置されている。このプリズム11のレーザ光入射側の表面には、色彩に影響を与えることなく光量を低下させるND(NeutralDensity)フィルタFが配置されている。このNDフィルタFは、接着剤によりプリズム11の表面に固定されているのではなく、NDフィルタFの周囲を囲んでNDフィルタFを保持するためのフレーム(不図示)が、プリズム11の側面12d,13dにネジ止めされることで、プリズム11の表面に載置させられている。接着剤を利用しないのは、接着剤自体がもっている屈折率の影響を回避させるためである。NDフィルタFの適切な光量減衰率は、40%〜60%が適切である。
フレーム4bに固定されたプリズム11は、前後方向、すなわちピンチローラ10BによるカードC1の搬送方向L4に沿って並置された第1の直角プリズム(第1のプリズム部)12と第2の直角プリズム(第2のプリズム部)13からなる。後側に配置された第1の直角プリズム12は、互いに直交する直交面12b,12cと、直交面12b,12cに斜交する斜面12aと、一対の側面12d,12dとを有している。直角プリズム12は、回動部材4が挟持位置A1にあるときに、一方の直交面12bが水平となって上方に対面し、他方の直交面12cが前方に対面し、斜面12aが下方及び後方に対面するように配置されている。前側に配置された第2の直角プリズム13は、互いに直交する直交面13b,13cと、直交面13b,13cに斜交する斜面13aと、一対の側面13d,13dとを有している。直角プリズム13は、回動部材4が挟持位置A1にあるときに、一方の直交面13bが水平となって上方に対面し、他方の直交面13cが後方に対面し、斜面13aが下方及び前方に対面するように配置されている。直角プリズム12,13は、直交面12c,13c同士が密着するように配置されている。また、直交面12b,13bすなわちプリズム部12,13のレーザ光入射側の表面には、第1及び第2のNDフィルタF1,F2が配置されている。そして、各NDフィルタF1,F2は、プリズム部12,13の側面12d,13dにフレーム(不図示)を介してネジ止めされている。
以上のように構成されたレーザマーカ1を用いた印画方法について説明する。まず、レンチキュラー部P1が上方に対面し、長辺が前後方向に沿った状態で、カードC1をカード取り込み口30に挿入し、駆動ローラ7A及びピンチローラ10Aの協働によりガイド部材5,6上まで搬送する。このとき、回動部材4を挟持位置A1に位置させておく。次に、駆動ローラ7B及びピンチローラ10Bの協働によりカードC1を搬送し、図4に示されるように、カードC1のレンチキュラー部P1を第1の直角プリズム12の下方に位置させる。そして、レーザ照射装置1Bのヘッド部1aから第1の直角プリズム12に向かってレーザ光Bを照射する。第1のNDフィルタF1及び第1の直角プリズム12に入射したレーザ光Bは、下方及び後方に対面した斜面12aで前方に屈折してレンチキュラー部P1に到達する。
次に、駆動ローラ7B及びピンチローラ10Bの協働によりカードC1を搬送し、図5に示されるように、レンチキュラー部P1を第2の直角プリズム13の下方に位置させる。そして、図6に示されるように、レーザ照射装置1Bのヘッド部1aから第2の直角プリズム13に向かってレーザ光Bを照射する。第2のNDフィルタF2及び第2の直角プリズム13に入射したレーザ光Bは、下方及び前方に対面した斜面13aで後方に屈折してレンチキュラー部P1に到達する。このように、前方と後方の2方向に屈折したレーザ光Bをレンチキュラー部P1に照射することで、搬送方向L4に直交する軸線L7を中心にカードC1を傾動させると図柄が変化するレンチキュラー画像が印画される。
次に、駆動ローラ7B及びピンチローラ10Bの協働によりカードC1を搬送し、通常画像の印画用にカードC1の位置を調整する。そして、回動軸9を回動させることで退避位置A2まで回動部材4を退避させ、レーザ照射装置1Bのヘッド部1aからカードC1の上面に向かって直接レーザ光を照射する。レーザ光はカードC1の上面に垂直に入射し、通常画像が印画される。
回動部材4が退避位置A2にある状態で、レンチキュラー部P1に直接レーザ光を照射してもよい。このようにすると、レンチキュラー部P1に三方向からレーザ光が照射されることとなり、カードC1の傾きに応じて更に多彩に図柄が変化するレンチキュラー画像を印画することができる。
以上説明したレーザマーカ1では、回動部材4が挟持位置A1にあるときに、回動部材4に固定されたプリズム11により屈折させることでレーザ光を傾けてカードC1に照射し、レンチキュラー画像を印画することができる。回動部材4が退避位置A2にあるときには、プリズム11を透過していないレーザ光をカードC1に照射して通常画像を印画することができる。このように、カードC1を傾けることなくレンチキュラー画像及び通常画像を印画することができるため、カードC1を傾ける機構を設けずにレーザマーカ1を小型化することができる。特に、レーザ光の光路内とレーザ光の光路外との間でプリズム11を移動させる回動部材4は、挟持位置A1と退避位置A2との間を回動するため、回動部材4を動かす機構を単純化し易く、レーザマーカ1を更に小型化することができる。更に、回動部材4は、プリズム11をレーザ光の光路外に退避させる際に、ピンチローラ10Bもレーザ光の光路外に退避させており、ピンチローラ10Bに妨げられることなく通常画像を印画することを可能としている。一つの回動部材4をピンチローラ10Bの退避とプリズム11の退避とに兼用しているため、レーザマーカ1を一層小型化することができる。
また、プリズム11は、互いに異なる方向にレーザ光を屈折させる複数の直角プリズム12,13を有し、複数の直角プリズム12,13は、ピンチローラ10BによるカードC1の搬送方向L4に沿って並置されている。これにより、駆動ローラ7B及びピンチローラ10Bを用いた単純な構造でカードC1を一方向に沿って搬送するだけで、カードC1を各直角プリズム12,13の位置に素早く移動させることができる。このため、各直角プリズム12,13を透過して互いに異なる方向に屈折したレーザ光をカードC1に照射して、図柄が多彩なレンチキュラー画像を素早く印画することができる。また、カードC1の搬送構造を駆動ローラ7B及びピンチローラ10Bを用いた単純なものとすることができることから、レーザマーカ1を小型化することができる。
また、駆動ローラ7Bの軸心L1及びピンチローラ10Bの軸心L3は、回動部材4の回動軸9の軸心L2に対し平行になっている。このため、カードC1の厚さのばらつき等により、回動部材4の挟持位置A1が上下にずれたとしても、ピンチローラ10BとカードC1との平行度が保たれ、カードC1の上面に対しピンチローラ10Bの周面がしっかりと接触する。更に、回動部材4が回動して挟持位置A1に至るときに、ピンチローラ10BとカードC1との接触に伴って、カードC1の位置がピンチローラ10Bの搬送方向L4に交差する方向にずれてしまうことが防止される。このため、搬送方向L4に沿ってカードC1を精度よく搬送し、カードC1のレンチキュラー部P1とプリズム11との位置合わせを高精度に行うことができる。また、プリズム11を構成する直角プリズム12,13が搬送方向L4に沿って並置されているので、搬送方向L4に沿ってカードC1を精度よく搬送することで、カードC1のレンチキュラー部P1と各直角プリズム12,13との位置合わせを高精度に行うことができる。
前述したレーザマーカ1において、レンチキュラー部P1で画像を形成するにあたって、レーザ光の出力をNDフィルタF1,F2により減衰させることができるので、レーザの特性上、レーザパワーが不安定になり易い低出力領域ではなく、出力が安定して画像を鮮明化させ易い高出力領域の利用を図ることができる。さらに、レンチキュラー部P1でない箇所であっても、高出力領域が利用されることが好ましい。従って、同じレーザ出力で、カードC1上のレンチキュラー部P1とレンチキュラー部P1でない箇所とに画像を形成することができるので、カードC1上のレンチキュラー部P1とレンチキュラー部P1でない箇所とでレーザ出力をその都度変更する必要がなく、印画の高速化を図ることができる。
次に、レンチキュラー部P1で顔写真の画像を形成するにあたってのNDフィルタとレーザ光の関係について実験結果に基づいて述べる。
レーザ出射装置1Bとして、レーザ出力が1Wのものを利用し、NDフィルタとしては、光量減衰率が40%のものを利用する。
レーザ出力が70%でNDフィルタFを採用しない場合、レンチキュラー部P1に形成される顔写真の画像に関して、レーザ出力は安定領域であるが、顔写真が全体的に黒っぽくなり、顔の濃淡がハッキリせず、顔の識別性が悪い。
レーザ出力が20%でNDフィルタFを採用しない場合、レンチキュラー部P1に形成される顔写真の画像に関して、レーザ出力は不安定領域であり、顔写真が全体的に濃淡のムラが出て、やや黒っぽくなり、顔の濃淡がハッキリせず、顔の識別性が悪い。
レーザ出力が70%でNDフィルタFを採用した場合、レンチキュラー部P1に形成される顔写真の画像に関して、レーザ出力は安定領域であり、顔の濃淡がハッキリし、顔の識別性が良くなる。
このように、顔写真のような濃淡の現れ方で識別性に差がでるような画像をレンチキュラー部P1に形成する場合には、レーザ光の出力調整により画像の濃淡を調整するのではなく、NDフィルタFにより調整することで良好な結果がもたらされることが実験により確かめられた。つまり、レーザ光を単にNDフィルタで光量調整をするといった技術の転用ではなく、この実験結果から分かるように、レンチキュラー部P1に、顔写真のような濃淡の現れ方で識別性に差がでるような画像を形成する場合に顕著な効果があることが見出された。
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、第1及び第2の直角プリズム12,13の斜面12a,13aすなわちレーザ光出射側の表面にNDフィルタを配置させてもよい。
フレームに固定されたNDフィルタFをレーザ出射装置1BとカードC1のレンチキュラー部P1との間に配置させ、レンチキュラー部P1に画像を形成してもよい。また、プリズム11を利用しない場合には、フレームに固定されたNDフィルタFをレーザ出射装置1BとカードC1のレンチキュラー部P1との間に配置させ、カードC1を傾けるように動作させて、レンチキュラー部P1に画像を形成してもよい。
1…レーザマーカ、11…プリズム、P1…レンチキュラー部、C1…カード(紙葉類)、1B…レーザ照射装置、F…NDフィルタ。

Claims (2)

  1. 傾きに応じて見える図柄を変化させることが可能なレンチキュラー部を有する紙葉類にレーザ光を照射して、前記レンチキュラー部に画像を形成するレーザマーカであって、
    前記紙葉類の前記レンチキュラー部にレーザ光を照射するレーザ照射装置と、
    前記レンチキュラー部と前記レーザ照射装置との間に配置されて、前記レーザ光を透過させるNDフィルタと、
    前記NDフィルタをレーザ光の光路内の位置と、レーザ光の光路外の退避位置とに移動させる搬送装置と、を備え、
    前記レーザ照射装置は、前記紙葉類のレンチキュラー部にはNDフィルタを介してレーザ光を照射し、前記紙葉類のレンチキュラー部でない箇所にはNDフィルタを介さずにレーザ光を照射することを特徴とするレーザマーカ。
  2. 前記レンチキュラー部と前記レーザ照射装置との間に配置されて、前記レンチキュラー部に対して斜めから前記レーザ光を照射するためのプリズムを更に備え、
    前記NDフィルタは、前記プリズムのレーザ光入射側又はレーザ光出射側の表面に配置されていることを特徴とする請求項1記載のレーザマーカ。
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