JP5813762B2 - 代替天然ガスの製造のためのプロセス - Google Patents

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Description

本発明は、合成ガス、オイルまたは石炭のような炭素質燃料の部分的酸化によって製造されるような合成ガスから、代替天然ガス(SNG)として使用するのに適した燃料ガスを製造するためのプロセスに関する。
SNGを製造する様々なプロセスが知られている。そのようなプロセスの1つが米国特許第4016189号明細書に開示されている。ここでは、供給ガスは単一の高温のバルクメタン化炉(bulk methanator)において処理され、その後、単一の低温のトリムメタン化炉(trim methanator)において処理される。このプロセスでは、新たな供給物はすべて、酸化炭素の大部分がメタン化されてメタンになるバルクメタン化炉に供給される。その反応は著しく発熱反応であるので、バルクメタン化炉の全域での温度上昇を許容可能なレベルに制限する熱容量(thermal mass)が必要とされる。この熱容量は、バルクメタン化炉の下流でトリムメタン化炉より前で取り出されるリサイクルガスの形で供給される。リサイクル流はバルクメタン化炉の上流に供給される前に圧縮される。
米国特許第4016189号明細書に記載されているトリムメタン化の単一の工程は、メタン含量が60%の低カロリーガスを製造するのには適切である。これは、最近のSNG製品規格で要求されるメタンレベルより低い。
一般に、バルクメタン化炉は、一酸化炭素リッチな供給物、すなわち、プラントへの新たな供給物の一部またはすべてを受入れるものであることは注目すべきである。トリムメタン化炉は、いかなる新たな一酸化炭素供給物も受入れず、多くの場合、バルクメタン化炉より低い温度でトリムメタン化を実施するものである。本発明の目的のためには、リサイクルメタン化炉は、リサイクルループ内に含まれ、新たな一酸化炭素リッチな供給物を受入れないものである。
代替のプロセスが米国特許第4205961号明細書に提案されている。このプロセスは、プラントの運転コストを下げることによって、プラントを最適化することを目指している。これは、バルクメタン化炉の数を増加することによって達成される。具体的には、バルクメタン化の仕事率は2つの反応器に分配される。新たな供給物は第1および第2バルクメタン化炉の両方に供給される。第1バルクメタン化炉から取り出された流れは分割され、一部はコンプレッサーを介して第1バルクメタン化炉にリサイクルされ、残りは第2バルクメタン化炉に送られる。第2バルクメタン化炉から取り出された流れはトリムメタン化炉に送られる。
2つのバルクメタン化炉の間で仕事率を分割することは、実質的に、第1バルクメタン化炉で果たされる仕事率がバルク全体の仕事率より少ないことを意味する。リサイクルは第1バルクメタン化炉に対してだけであるので、リサイクル流量は、この反応床での温度上昇を制御するためのみに十分であることが必要とされる。仕事率が低いことは、リサイクルガスによって除去されなければならない反応熱が小さく、結果としてリサイクル流量が小さくなることを意味する。第1バルクメタン化炉から第2バルクメタン化炉に送られるガスは、バルク反応の第2工程を急冷する熱容量として作用する。米国特許第4205961号明細書に記載されているフローシートでは、新たな供給物の約70%が第1バルクメタン化炉に送られ、残りは第2バルクメタン化炉に送られる。第2バルクメタン化炉は、同じリサイクルループ圧力降下を維持しながら、リサイクル流量を約30%低下させる効果を有する。このことは、リサイクルコンプレッサーの所要電力を減少させる利点を有するが、第2バルクメタン化炉反応器を犠牲にしている。米国特許第4205961号明細書に記載されているプロセスによって製造された製品ガスは、最近のSNG規格の要件を満たしていない。
様々な代替のプロセスが米国特許第4133825号明細書に開示されている。シフト反応領域がメタン化ユニットの上流に備えられている他のプロセスとは異なって、ここに記載されたプロセスは、メタン化ユニット内およびメタン化触媒上で、原料ガスをシフト化およびメタン化する概念を導入した。これは、生成物中に二酸化炭素が過剰となる結果となり、従って、メタン化ユニットの下流に二酸化炭素の除去ユニットを備える必要がある。メタン化ユニット内でシフト反応を実施することは、大量の水蒸気を必要とする。従って、バルクメタン化の前に供給流を水蒸気で飽和し同時に加熱するために、メタン化領域の上流に飽和器を備えることが提案されている。これは、シフト反応に必要な水蒸気をメタン化触媒上に提供するばかりではなく、触媒上での炭素形成を防ぐ。
1つの構成では、2つのバルクメタン化炉が使用されて、供給物の一部が第1バルクメタン化炉に送られ、その残りが第2バルクメタン化炉に送られる。第1バルクメタン化炉から取り出された流れ全てが第2バルクメタン化炉に送られ、リサイクルは第2バルクメタン化炉の後に取り出される。リサイクル流は、コンプレッサーを通過した後に第1バルクメタン化炉に送られる。第2バルクメタン化炉から取り出された流れの一部はリサイクルに使用されず、トリムメタン化炉に送られる。代替のプロセスでは、2つより多いバルクメタン化炉が記載され、原料供給物は存在するすべてのバルクメタン化炉に分配される。次いで、リサイクルは最後のバルクメタン化炉の後から取り出される。
メタン化ユニット内でシフト反応を実施することにより、別のシフト反応領域は必要でなくなる。しかしながら、メタン化ユニットの流量はかなり大きく、いかなる反応も経ずに供給物から生成物へと通過する大量の二酸化炭素が存在するので、必要な触媒量は増加し、またコンプレッサーを除いたすべての装置のサイズも大きくなる。これは、二酸化炭素がバルクシステムから熱を除去するための大きな熱容量をもたらし、従って大きなリサイクルが必要ないためである。
また、さらなる代替のプロセスが米国特許第4298694号明細書に記載されている。このプロセスでは、コンプレッサーのリサイクル電力を下げることによってSNGプラントの運転コストを減少させるために、二元触媒が使用される。これは、バルクメタン化炉への入口温度を下げることによって、従って同じバルクメタン化炉の出口温度を下げることによって達成され、反応床全体大きな温度上昇が許容される。これは、より多くの反応熱が反応床温度を上昇させるために使用されうることを意味する。これにより結果として、反応により放出された熱を吸収するために必要なガスの熱容量が小さくなり、従ってリサイクル流量が小さくなる。
米国特許第4298694号明細書において使用されるニッケル系のメタン化触媒は、約320℃より低い温度では安定して機能しない。従って、メタン化炉への入口温度を下げるために、銅、亜鉛およびクロムの少なくとも2つを含むシフト化触媒がメタン化触媒より上に配置される。これは、低温で供給物のガスを部分的にシフト反応させる。発熱性のシフト反応は、メタン化触媒への供給物を予熱し、高温メタン化触媒によって行われるシフト化の量を下げるのに利用される。反応器の全仕事率はシフト化触媒の有無に関係なくほぼ同じである。しかしながら、その触媒が存在することにより反応器内の温度を下げることができる。
すなわち、メタン化触媒の頂部にシフト化触媒を担持することは、組み合わせられた触媒床全体で許容される温度上昇が大きいので、リサイクル流量を低下させ、最終的にはリサイクルコンプレッサーの所要電力を低下させる絶大な効果をもたらす。
このプロセスは運転の初期で様々な利点を提供するが、メタン化触媒は通常、約500℃から約800℃の高い温度で機能し、一方、シフト化触媒は約250℃から約350℃の低い温度で機能する。従って、高い温度、例えば、メタン化触媒が機能する平衡温度では、シフト化触媒は不活性化される可能性がある。シフト化触媒が不活性化されると、入口温度を上げるか、またはシフト化触媒を交換する必要がある。シフト化触媒が不活性であるがために入口温度を上げるとシフト化触媒を包含する利点が打ち消され、不活性化された場合、触媒の交換には費用の掛かるプラント停止およびシフト化触媒交換のコストが必要になる。
さらに他のプロセスが米国特許出願第2009/0247653号明細書で議論されている。これは、メタン化にとって低い温度、およびより少ない水分含量が有利であることを提案している。提案された構成は、2つのバルクメタン化炉を備え、流れ中の水の一部を凝縮させるために第2バルクメタン化炉の出口でガス流の温度を低下させることである。次いで、ある程度乾燥されたガス流は、圧縮されて第1バルクメタン化炉の入口に戻されてリサイクルされるリサイクル流と、トリムメタン化炉領域への流れとに分割される。
このプロセスの利点は、要求される製品規格を達成するために必要なトリムメタン化炉の数を減少することであると示唆されている。なぜなら、トリムメタン化炉の数の減少は必然的にプラント資本コストを低下させるためである。また、水分含量が少ないゆえに、リサイクルコンプレッサー入口温度を低くできること、およびリサイクル率を小さくできることに起因して、電力要求量もわずかに削減される。
しかしながら、バルクメタン化領域内で触媒上に炭素が蓄積しないようにするために、バルクメタン化炉から出る流れには必要最小限の水が含まれる。リサイクルコンプレッサーの中の温度を下げると、リサイクル流中に含まれる水分量が減少し、すなわち、バルクメタン化炉から出るガスの組成は炭素を形成する範囲内のものとなる。
触媒上の炭素蓄積を防ぐために、バルクメタン化炉の上流のリサイクル流に水蒸気が添加される。必要な多量の水蒸気を添加するとプラントからの水蒸気の排出に影響し、それはプラントの経済性に相当の影響を及ぼす。加えて、水へと凝縮させるためにバルクメタン化炉ユニットから出て行く流れの温度を下げ、次いで、ただ流れを再加熱して水を添加することは熱的に非効率である。
さらに他の提案が米国特許出願第2009/0264542号明細書に示されている。記載されたプロセスの目的は、リサイクルコンプレッサーに必要な電力を減らし、よりコスト効率が高いプロセスを提供することである。これは、酸化炭素リッチな供給物を一連のバルクメタン化炉に分配し、第1バルクメタン化炉から出る生成物ガスを、第1バルクメタン化炉の入口に戻すリサイクルによって達成される。バルクメタン化炉の数を増加して必要なリサイクル率を下げ、1つのメタン化炉の周りのみでリサイクルを維持することにより圧力差を小さくする。組み合わせられた効果はリサイクルコンプレッサーの電力を低下させることである。コンプレッサーの電力は低下するが、難溶性物で被覆された高価なメタン化反応器、および関連する熱交換器が多く要求されるので、プラント資本コストが犠牲になる。
従って、1970年代から基礎技術が実質的に変化していないことが理解される。この技術は十分理解され、近年見られる主たる改良提案は、資本コストおよび運転コストの両方の観点からプロセスの経済性を改良することに重点が置かれている。資本コストの削減は、所望の製品を製造するのに必要なメタン化炉の数および触媒量を低下することによって達成される。運転コストの削減は、リサイクルコンプレッサーの電力要求量を下げ、熱回収を高めることによって達成される。熱回収の改良により、プラントからの排出水蒸気が増加され、従って、プラントの経済性が向上する。
いくつかの提案はプラントの運転コストを上手く低下させるが、これは実質的にその資本コストの増加を犠牲にしている。他の提案は資本コストを低下させているが、運転コストの増加を犠牲にしている。
従って、必要な触媒量および反応器の数を著しく増加させずに、特に、リサイクルコンプレッサーのサイズおよび電力の観点から運転コストがより小さく、一方好ましくは資本コストも小さいプロセスが必要とされている。
第1および/または第2および/または後続のバルクメタン化炉への供給物を、トリムおよび/またはリサイクルメタン化炉において反応に供されたリサイクルガスで冷却することにより、改良されたプロセスを提供できることがここに見出された。
すなわち、本発明によって、代替天然ガスを製造するためのプロセスが提供され、そのプロセスは、
第1および/または第2および/または後続のバルクメタン化炉に供給ガスを提供するステップ、
その供給ガスを適した触媒の存在下でメタン化に供するステップ、
少なくとも部分的に反応した流れを第1バルクメタン化炉から取り出し、さらなるメタン化に供される第2および/または後続のバルクメタン化炉に供給するステップ、
最終バルクメタン化炉からの生成物流を、さらなるメタン化に供されるトリムメタン化炉の炉列(train)に送るステップ、
第1、第2または後続のバルクメタン化炉の下流のリサイクル流を取り出し、任意の順序で、コンプレッサーを通過させ、冷却し、次いで、さらなるメタン化のためにトリムおよび/またはリサイクルメタン化炉に供給し、その後、第1および/または第2および/または後続のメタン化炉にリサイクルするステップ
を含む。
図1は、本発明の第1実施形態のフロー図である。 図2は、本発明の第2実施形態のフロー図である。 図3は、リサイクルメタン化炉が第1バルクメタンと同じ容器内に組み込まれている態様の概略図である。 図4は、本発明の第3実施形態の概略図である。
一般にリサイクルは、第1および/または第2および/または後続のバルクメタン化炉へ、それらの供給ラインへ導入することによって添加される。しかしながら、別の供給ラインによってバルクメタン化炉に直接添加されてもよい。
本発明の第1の実施形態では、プロセスは、
供給ガスを第1および第2バルクメタン化炉に提供するステップ、
その供給ガスを適した触媒の存在下でメタン化に供するステップ、
少なくとも部分的に反応した流れを第1バルクメタン化から取り出し、さらなるメタン化に供される第2バルクメタン化炉に供給するステップ、
ガス流を第2バルクメタン化炉から取り出して前記流れを冷却するステップ、
前記冷却されたガス流を分割して、一部をさらなるメタン化が起きるトリムメタン化炉の炉列に、一部をリサイクル流に供給するステップ、
前記リサイクル流をコンプレッサーに送るステップ、
コンプレッサーからの前記圧縮された流れを、第1および第2バルクメタン化炉より低い出口温度で操作されるリサイクルメタン化炉に送り、かつ前記圧縮された流れをさらなるメタン化に供するステップ、および、
リサイクルメタン化炉からの前記流れを、第1および/または第2バルクメタン化炉にリサイクルするステップ
を含む。
この第1実施形態のプロセスは、リサイクルコンプレッサーの電力要求量を下げる。いかなる理論にも縛られることを望まないが、リサイクルコンプレッサーの電力を制御する2つの主要な因子がある。リサイクル流量およびリサイクルコンプレッサー全体を通しての圧力差である。この第1実施形態のプロセスは、リサイクル流をさらにメタン化し、流れ中のメタン含量を増加させ、かつ流れ中の一酸化炭素含量を減少させることによりリサイクル流量を小さくする。リサイクルメタン化炉で実施されたメタン化の量は、バルクメタン化炉の仕事率から除かれてよい。
トリムメタン化炉の炉列は、1つ以上のトリムメタン化炉を備えていてよい。2つ以上のトリムメタン化炉が存在する場合、それらは一般に直列で配置される。2つ以上のトリムメタン化炉が使用される場合、それらは同じ温度で操作されてもよく、または第2および任意の後続のトリムメタン化炉(単数または複数)での温度が、第1トリムメタン化炉より低くてもよい。複数のトリムメタン化炉がある場合、先行するメタン化炉に比べて各後続のトリムメタン化炉では低い温度であってよい。
この実施形態の一態様では、第2リサイクル流は、トリムメタン化炉、または第1トリムメタン化炉、または後続のメタン化炉から出る流れから取り出されてよく、トリムリサイクル流は、第2および/または後続のバルクメタン化炉からのリサイクル流と混合され、その後、コンプレッサーに供給されてよい。代替の態様では、リサイクル流は、トリムメタン化炉の炉列中の他のトリムメタン化炉から取り出されてよく、または第1以外のトリムメタン化炉から取り出されてよい。
第1バルクメタン化炉と、第2および/または後続のバルクメタン化炉に供給される供給ガスの割合は同じであっても、または異なっていてもよい。2つのバルクメタン化炉を備える一態様では、新たな供給ガスの約40%は第1バルクメタン化炉に供給され、残りは第2バルクメタン化炉に供給される。しかしながら、メタン化炉の間での供給物の分配は、バルクメタン化炉の数、操作条件および供給物組成によって決まることが理解されるであろう。
第1および第2バルクメタン化炉は、任意の適した反応条件で操作される。適した反応温度は、約250℃から約700℃を含む温度が挙げられる。
第1トリムメタン化炉は、バルクメタン化炉より低い温度で操作されてよい。
リサイクルメタン化炉は、バルクメタン化炉より低い温度で操作されてよい。適した反応温度としては、約220℃から約550℃を含む温度が挙げられる。
一般に、リサイクルおよびトリムメタン化炉の出口温度は、供給物をリサイクルまたはトリムメタン化炉に供給する上流のメタン化炉の出口温度より低い。
リサイクルメタン化炉は、バルクメタン化炉より低い出口温度で操作されるので、これにより、リサイクル流中に残存する一酸化炭素および水素の大部分がメタンに転化される。リサイクルメタン化炉によって実施される反応の仕事量により、バルクメタン化領域からの仕事率が減らされる。バルクメタン化の仕事率が小さくなると、結果として必要なリサイクル流量が小さくなる。
リサイクルメタン化炉は別のメタン化炉として説明してきたが、リサイクルメタン化炉は、リサイクルがそこに添加される場合は、第1バルクメタン化炉、および/または第2および/または後続のバルクメタン化炉を収容する容器の中の一段階として設置されてよい。この態様では、供給物は、リサイクルメタン化が起きている反応器の部分とバルクメタン化炉との間に添加されることになる。プロセスは、触媒が不活性化されたとき供給物入口の位置が変わるように構成されてよい。一態様では、流れの方向は、リサイクルメタン化炉であった触媒床がバルクメタン化炉になるように、バルクメタン化炉であった触媒床がリサイクルメタン化炉になるように反転されてよい。
リサイクルメタン化炉をリサイクルループ内に置くことにより、リサイクルコンプレッサー電力消費を、先行技術のプロセス、例えば、2つのバルクメタン化工程が採用され、リサイクルが第2工程の出口から取り出され、第1工程の上流に戻される米国特許第413825号明細書に記載されるようなプロセスよりも4から5%低下させることができる。
先行技術のプロセスでは、容器輸送の制約により、2つの平行のバルクメタン化炉のセット2組が使用されうる。本発明の方法では、プラントが必要とするメタン化炉の数を減らし、ループ内の装置のサイズを小さくすることができ、その結果、全体の資本コストを低下させることができる。バルクメタン化炉のサイズおよび/またはループの配管は、複合設備全体に必要な炉列の数を決める因子(単数または複数)となることが多い。リサイクルメタン化炉を備えることにより、ループ処理量が低下し、それに応じてバルクメタン化炉およびループ配管のサイズも低減される。リサイクルメタン化炉は、複合設備全体に必要な炉列の数を減らす可能性を有し、さらに全体の資本コストをさらに顕著に減少させることになる。
リサイクルメタン化炉、付随する熱交換器および配管の付加によって、リサイクルループの圧力降下が大きくなることが認められている。しかしながら、圧力比の増加はごくわずかであり、リサイクル流量の削減と比べた場合、結果的にリサイクルコンプレッサー電力の低減をもたらす。
第2の実施形態では、プロセスは、
供給ガスを第1および第2バルクメタン化炉に供給するステップ、
供給ガスを適した触媒の存在下でメタン化に供するステップ、
少なくとも部分的に反応した流れを第1バルクメタン化炉から取り出し、流れがさらなるメタン化に供される第2バルクメタン化炉に供給するステップ、
第2バルクメタン化炉からガス流を取り出して前記流れを冷却するステップ、
前記冷却されたガス流をさらなるメタン化が起きるトリムメタン化炉に供給するステップであって、前記トリムメタン化炉をバルクメタン化炉より低い出口温度で操作する、ステップ、
トリムメタン化炉からの生成物流を分割し、その一部を後続のトリムメタン化炉の炉列に、一部をリサイクル流に送るステップ、
前記リサイクル流をコンプレッサーに送るステップ、および、
前記流れを第1および/または第2バルクメタン化炉にリサイクルするステップ
を含む。
これは上記第1実施形態の変形である。ここでも同様に、プロセスはリサイクルコンプレッサーの電力要求量を低減させるのに役立つ。この態様では、リサイクル流量は、リサイクルをトリムメタン化炉の上流よりはむしろ下流で取り出すことによって小さくなる。トリムメタン化炉から出る流れはさらにメタン化されるため、流れ中のメタン含量が増加し流れ中の一酸化炭素含量が減少している。
トリムメタン化炉は直列の1つ以上のトリムメタン化炉であってよい。2つ以上のトリムメタン化炉が存在する場合、リサイクル流は任意のトリムメタン化炉の後で取り出すことができる。後続のトリムメタン化炉の炉列は1つ以上のトリムメタン化炉を備えていてよい。これらは一般に直列に配置されることになる。後続のトリムメタン化炉(単数または複数)中の温度は、第1トリムメタン化炉(単数または複数)中の温度より低くてよい。複数のトリムメタン化炉が存在する場合、各メタン化炉は先行するメタン化炉より低い温度で操作されてよい。
この第2の実施形態では、バルクメタン化全体の仕事率は、その一部がリサイクル流を取り出すトリムメタン化炉で実施されるので低下する。従って、リサイクル流量が米国特許第4133825号明細書に記載されているような従来のプロセスのそれより小さい必要がある。また、このプロセスでは、必要とされるリサイクルループに付加される装置はより少なく、結果として、同じ流量において上記の第1の実施形態と比較したとき、コンプレッサー全体での圧力差は小さくなる。
本発明のこの実施形態の別の利点は、メタン化がコンプレッサーの上流で実施されるので、その結果、ガスのモル数、従ってコンプレッサーを通過する容積流量が著しく小さくなることである。従って、コンプレッサーのサイズを決めるその電力および吸引容積は、従来のプロセスおよび上記好ましい実施形態において必要なものよりも減少する。触媒量は一般に、先行技術システムに比較して変化しない。資本コストを増加させることなく、運転コストが削減される。
第1トリムメタン化炉の下流からリサイクル流を取り出すことで、リサイクルコンプレッサーの電力消費は、先行技術プロセス、例えば、2つのバルクメタン化工程で操作し、リサイクルを第2工程の出口から取り出して第1工程の上流に戻す米国特許第4133825号明細書に記載のプロセスより21から22%低下する。これは、コンプレッサーの吸引の容積流量を顕著に小さくすることによって達成される。バルクメタン化炉の仕事率を減らすことにより、先行技術プロセスに比べて必要なメタン化炉の数を減らすことができる。
この実施形態の一態様では、第2リサイクル流は、第2バルクメタン化炉およびトリムメタン化炉の間で取り出されてよい。
任意に、リサイクルメタン化炉は、コンプレッサーと、リサイクル流を導入する第1および/または第2および/または後続のバルクメタン化炉との間の、リサイクル流中に組み込まれてよい。本発明の第1の実施形態に関して上で議論したように、リサイクルメタン化炉は、第1バルクメタン化炉と同じ容器内の領域として、またはリサイクル流を導入することができる任意のバルクメタン化炉の領域として設置されてよい。
リサイクル流をコンプレッサーに送る前にそれをトリムメタン化炉でメタン化することにより、バルクメタン化炉のために必要なヒートシンク(heat sink)を実現するためにコンプレッサーが圧縮しなければならないモル数は実質的に低下し、従って、電力消費が低下する。
リサイクルループ中にリサイクルメタン化炉が存在する場合、2つ以上のリサイクルメタン化炉が存在してよい。
第3の実施形態では、プロセスは、
供給ガスを第1および第2バルクメタン化炉に供給するステップ、
供給ガスを適した触媒の存在下、メタン化に供するステップ、
少なくとも部分的に反応した流れを第1バルクメタン化炉から取り出し、さらなるメタン化に供される第2バルクメタン化炉に供給するステップ、
ガス流れを第2バルクメタン化炉から取り出して前記流れを冷却するステップ、
冷却された流れの少なくとも一部をコンプレッサーに送るステップ、
前記圧縮された流れを、さらなるメタン化が起きるリサイクルメタン化炉に供給するステップ、
リサイクルメタン化炉からの生成物流を分割して、その一部を、さらなるメタン化に供されるトリムメタン化炉の炉列に送るステップ、および、
前記生成物流の残りを、第1および/または第2バルクメタン化炉にリサイクルするステップ
を含む。
この態様は、上記の第1の実施形態の変形である。この態様ではリサイクルコンプレッサーの電力要求量は減少しないが、フローシート全体の装置数を減らすことができ、従って、全体の資本コストを低下させる。この実施形態では、第1実施形態に関して上で議論したように、リサイクルメタン化炉から出る流れは圧縮されているだけでなく、さらなるメタン化に供されている。
この第3の実施形態は、メタン化ユニット全体の圧力降下を効果的に低下させるために使用されてよく、このとき、高価な装置、例えば、メタン化されたガスを圧縮するために必要であったはずの追加のコンプレッサーまたは追加のメタン化工程を付加しない。また、この実施形態の構成は、トリムメタン化領域に対する操作圧力が高いという利点を利用し、同じ温度条件でメタンをより多く生成する方へ平衡を移動させる。
上記プロセスでは、第1バルクメタン化炉、第2バルクメタン化炉に供給される供給ガスの割合は、同じであってもまたは異なっていてもよい。2つのバルクメタン化炉を備える一態様では、新たな供給ガスの約40%は第1バルクメタン化炉に供給され、残りは第2バルクメタン化炉に送られる。しかしながら、複数のメタン化炉の間での供給物の分配は、バルクメタン化炉の数、操作条件および供給物の組成によって決まることになる。
上記の第1または第2実施形態に関して記載された特徴は、必要に応じてこの実施形態と組み合わせられてよい。
上記のプロセスは2つのバルクメタン化炉が存在することに関して議論してきたが、一方、ある特定の状況では、3つ以上のバルクメタン化炉の使用が適切な場合があることは理解されるであろう。この態様では、リサイクルは一般に、最後のバルクメタン化炉の下流で取り出され、反応器およびコンプレッサーを任意の順序で通過したリサイクル流は、必要に応じて1つ以上のバルクメタン化炉にリサイクルされることになる。
バルクメタン化炉への供給物は化学量論的な組成であってよく、または非化学量論的な組成であってもよい。
本発明の任意の実施形態において、水はリサイクル流から除去されてよい。水が除去される場合、一般に、水はリサイクル流がコンプレッサーに送られる前に除去されることになる。一般に、水の除去は、特定の供給物組成および操作条件のみで必要となる。
本発明のいずれか好ましい実施形態の一態様において、第1バルクメタン化炉から第2バルクメタン化炉への供給物は、バルクメタン化が起きる触媒床の上方、かつ、供給物が容器に添加される位置より上方、に設置された触媒床を通過してよい。次いで、第1バルクメタン化炉から送られる流れは、トリムメタン化に供され、その後、新たな供給物と混合されてバルクメタン化に供される。
シフト反応は一般に、供給物がバルクメタン化炉に供給される前に実施されるが、代替の態様では、シフト反応はバルクメタン化炉内で実施されてもよい。
本発明の両方の好ましい実施形態は、リサイクルコンプレッサーの電力を下げることによってプラント全体の運転コストを低下させる。
本発明のプロセスを用いて、より多くの触媒をバルクメタン化炉からトリムメタン化炉に移動することが可能であるが、このことは、ここでは、触媒の被毒が少なく、温度が低いことにより焼結のリスクが低下しているため、触媒寿命が概して長く、有利である。
本発明の実施形態のどれが採用されても、触媒上に炭素が蓄積しないようにするために、バルクメタン化工程の上流で少量の水蒸気をリサイクル流に添加することが望ましい場合もある。しかしながら、たとえ存在しても、その流量はバルクメタン化炉での全水蒸気生成量と比較して小さく、典型的には、生成される全水蒸気の5%未満である。
一態様では、水蒸気は、バルクメタン化炉の上流に配置された供給物飽和器を介してシステムの流れに導入されてよい。従って、水蒸気の直接添加を行わずに水蒸気を添加することができる。
本発明の第1および/または第2および/または後続のバルクメタン化炉への新たな供給物は、メタン化反応に関して化学量論的な組成、または非化学量論的な組成であってよい。
本発明を、一例として、添付する図面を参照して以下に説明する。
図面は模式図であり、商業プラントにおいては、他の機器、例えば、還流ドラム、ポンプ、真空ポンプ、コンプレッサー、ガスリサイクルコンプレッサー、温度センサー、圧力センサー、圧力リリーフバルブ、制御バルブ、フローコントローラ、レベルコントローラ、保持タンク、貯蔵タンクなどが必要とされうることは当業者には理解されるであろう。そのような付属の機器を設けることは、本発明の一部ではなく、従来の化学エンジニアリングの通例に従う。
本発明の一実施形態を図1に示す。一酸化炭素リッチな脱硫された供給ガスが、第1バルクメタン化炉2および第2バルクメタン化炉3の2つのバルクメタン化炉からなるバルクメタン化領域に向けてライン1に供給される。すなわち、供給物は、第1バルクメタン化炉2に向けてライン1aに供給される部分と第2バルクメタン化炉3に向けてライン1bを通って供給される部分に分割される。第1バルクメタン化炉2からの生成物流は、ライン4を第2バルクメタン化炉3へ送られる。それは一般に、熱交換器5で冷却された後、第2バルクメタン化炉3に添加される。
第2バルクメタン化炉3からの生成物流は、ライン6をそれが冷却される熱交換器7へ送られる。熱交換器からの流れの一部は、ライン8を第1トリムメタン化炉9へ送られる。熱交換器7からの流れの残りの分は、ライン10に送られ、熱交換器11を経由して、ライン12をコンプレッサー13へ送られる。リサイクル流は熱交換器11で冷却され、その後、コンプレッサー13で圧縮される。
コンプレッサーからのガスは、ライン14に送られ、熱交換器15を経由してリサイクルメタン化操作温度まで加熱され、さらなるメタン化反応に供されるリサイクルメタン化炉17に向けてライン16中を送られる。リサイクルメタン化炉からのガスは、リサイクルメタン化炉からライン18に取り出され、熱交換器19を通過し、ライン20を通って第1メタン化炉2に戻される。一般に、この第1メタン化炉2へ戻る流れは供給ライン1aを通ることになる。
トリムメタン化炉9からの生成物はライン21に取り出され、熱交換器22を通過して冷却される。次いでそれは、ライン23中を1つ以上の後続のトリムメタン化炉24へ送られる。生成物はライン25に取り出され、次いで、冷却され、26で乾燥される。SNGはその後ライン27に取り出される。1つの具体例では、バルクメタン化炉はそこへの供給物が約320℃となるように操作されてよい。反応および後続の熱交換の後、第1トリムメタン化9への供給物は約280℃となる。また、リサイクルメタン化炉17への供給物も約280℃となる。後続のトリムメタン化炉24への供給物は一般に、約250℃となる。
図1に示すフローシートにおいて、第1トリムメタン化炉9から取り出される流れの一部は、コンプレッサー13に、すなわち、リサイクルメタン化炉17に供給されるリサイクル流に向けてライン28に添加することができる。
供給物の組成および操作条件によって、水を除去することが必要であるか、または望ましい可能性がある。この除去はコンプレッサーの前のライン29で適宜行うことができる。
流れはライン30に添加されてもよい。これは、特定の供給物組成および操作条件のみにおいて必要となる。
本発明の第2の実施形態を、図2に示す。一酸化炭素リッチな脱硫された供給ガスは、第1バルクメタン化炉32および第2バルクメタン化炉33の2つのバルクメタン化炉からなるバルクメタン化領域に向けてライン31に供給される。すなわち、供給物は第1バルクメタン化炉32に向けてライン31aに供給される部分とライン31bを通って第2バルクメタン化炉33に供給される部分に分割される。第1バルクメタン化炉32からの生成物流は、ライン34中を第2バルクメタン化炉33へ送られる。それは一般に、熱交換器35内で冷却され、その後、第2バルクメタン化炉33に添加されることになる。
第2メタン化炉33からの生成物流は、ライン36中を熱交換器37へ送られ、冷却される。熱交換器37からの流れはライン38中を第1トリムメタン化炉39へ送られる。トリムメタン化炉39でのメタン化に続いて、流れはライン40に取り出され、一部はライン41に送られ、熱交換器42を経由して、ライン43中をコンプレッサー44へ送られる。熱交換器42ではリサイクル流は、バルクメタン化領域において必要な水蒸気と炭素の比率となるように冷却される。トリムメタン化炉39から取り出された流れは低い温度でさらにメタン化されているので、その流れは第2バルクメタン化炉33から出るガスより一酸化炭素および水素含量が低く、かつメタン含量が高い。
コンプレッサーからのガスは、ライン45中に送られ、それが加熱される熱交換器46を経由して、その後、ライン47中をバルクメタン化炉32へ送られる。一般に、この第1メタン化炉32へ戻る流れは供給ライン31aを通る。
トリムメタン化炉39からの流れの一部はコンプレッサー44に送られず、ライン48に取り出され、熱交換器49を通過して冷却される。次いでそれは、ライン50中を1つ以上の後続のトリムメタン化炉51に向けて送られる。生成物はライン52に取り出され、次いで冷却され、53で乾燥される。次いでSNGはライン54に取り出される。
1つの具体例では、バルクメタン化炉はそこへの供給物が約320℃であるように操作されてよい。反応および後続の熱交換の後、第1トリムメタン化炉39への供給物は約280℃となる。後続のトリムメタン化炉51への供給物は一般に、約250℃となる。
図2に示すフローシートでは、熱交換器37から取り出された流れの一部を取り出し、第1トリムメタン化炉39を迂回してコンプレッサー44へ、すなわち、バルクメタン化炉32へと供給されるリサイクル流に向けてライン55に添加することができる。
供給物組成および操作条件によって、水を除去することが必要であるか、または望ましい可能性がある。この除去はコンプレッサー44の前のライン56において適宜行うことができる。
水蒸気はライン57に添加されてよい。これは、特定の供給物組成および操作条件においてのみ必要となる。
任意に、リサイクルメタン化炉58および後続の熱交換器59を、コンプレッサー44の後のリサイクルループ内に設置することができる。
この実施形態の1つの具体例では、バルクメタン化炉はそこへの供給物が約320℃となるように操作されてよい。反応および後続の熱交換の後、第1トリムメタン化炉39への供給物は約280℃となる。また、リサイクルメタン化炉58が存在する場合、そこへの供給物も約280℃となる。後続のトリムメタン化炉51への供給は一般に、約250℃となる。
任意に、リサイクルメタン化炉が存在する場合、それはリサイクル流が添加されうるバルクメタン化炉と同じ容器内に組み合わせられてよい。これを図3に模式的に示す。また、図3に示された構成は、第2バルクメタン化炉が、容器の上の部分に設置された、冷却ガスのメタン化のための前置反応器を備える可能性を含む。しかしながら、これらの2つの構成を単独または組み合わせて使用することができることは理解されるであろう。
図3に示すように、新たな供給物はライン100に供給される。これは分割されて、ライン103および104を通ってそれぞれ容器101および102に添加される。容器101は2つの反応領域105および106を備え、供給物はこれらの2つの領域の間に添加される。流動は下方へ向かうので、ライン103に添加された供給物は、バルクメタン化するために必要な温度でメタン化触媒と接触する反応領域106を通過する。
コンプレッサー(この図には示されていない)からのリサイクルは容器101に向けてライン107に添加される。それは、リサイクルメタン化炉として作用する反応ゾーン105を下方に通過し、メタン化され、その後、ライン103に添加されたガス状供給物と混合される。
バルクメタン化炉からの生成物は、ライン108に取り出され、それが冷却される熱交換器109に送られ、その後、第2バルクメタン化炉に送られる。これは従来のバルクメタン化炉であってもよくまたは図3に例示される容器102であってもよい。この態様では、第1バルクメタン化炉からの流れは、それが触媒床111を通過してメタン化される容器の頂部に向けてライン110に添加され、その後、ライン104に添加された新たな供給物と混合され、その後、バルクメタン化が起きる触媒床112に送られる。次いで、生成物はライン113に取り出され、その後、本発明によって処理されるために取り出される。
本発明の代替の態様を図4に示す。一酸化炭素リッチな脱硫された供給物は、第1バルクメタン化炉202および第2バルクメタン化炉203の2つのバルクメタン化炉からなるバルクメタン化領域に向けてライン201に供給される。すなわち、供給物は、第1バルクメタン化炉202に向けてライン201aに供給される部分とライン201bを通って第2バルクメタン化炉203に供給される部分に分割される。後述するように、これは直接第2メタン化炉203に供給されず、先ず第1メタン化炉201からの生成物流と混合される。
第1バルクメタン化炉202からの生成物流は、それが冷却される熱交換205に向けてライン204に送られる。次いで、これは第2メタン化炉203に向けてライン206に送られる。メタン化炉に添加される前に、流れはライン201bに添加された供給物と混合される。
第2メタン化炉203からの生成物の流れは、それが冷却される熱交換器208に向けてライン207に送られる。熱交換器からの流れは、それが圧縮されるコンプレッサー210に向けてライン209に送られる。コンプレッサーからのガスは、それがリサイクルメタン化操作温度に加熱される加熱器212に向けてライン211に送られ、その後、それがさらなるメタン化反応に供されるリサイクルメタン化炉214に向けてライン213に送られる。
リサイクルメタン化炉214からの生成物流は冷却器216に向けてライン215に取り出される。冷却された流れは、ライン217に取り出され、その後、ライン218と219に分割される。ライン218中の部分は第1メタン化炉202にリサイクルされる。ライン219中の冷却された流れの部分は第1トリムメタン化炉220に送られる。第1トリムメタン化炉220からの生成物は冷却器222に向けてライン221に送られる。次いで、冷却された流れは、第2トリムメタン化炉224に向けてライン223に送られ、その後、乾燥器226に向けてライン225に送られる。次いで、SNGはライン227に取り出される。
本発明を、下記の実施例を参照して以下に説明する。
比較例A
「基本ケース」フローシートは、リサイクルループ内に2つのバルクメタン化炉、それに続く、リサイクルループ内に含まれていない2つのトリムメタン化工程を有する。フローシートは、ほぼ化学量論的な供給物を使用して96%のメタンを含む生成物を生成するように設計されている。表1に、フローシートの主たる操作パラメータをまとめ、このケースに対するリサイクル流量、ループ圧力降下および推定されるコンプレッサー電力の詳細を示す。
Figure 0005813762
実施例A1
リサイクルメタン化炉をリサイクルコンプレッサーの下流でループ中に付加した。また、リサイクルメタン化炉への供給物を適切な温度に加熱するための第1熱交換器、リサイクルメタン化炉生成物を冷却するための第2熱交換器の、2つの追加の熱交換器をリサイクルループに付加する。ここでも同様に、96%のメタンを含む生成物を生成するようにフローシートを設計する。表2に、フローシートの主たる操作パラメータをまとめ、このケースに対するリサイクル流量、ループ圧力降下および推定されるコンプレッサー電力の詳細を示す。
Figure 0005813762
この実施例は、リサイクルメタン化炉および付随する熱交換器をリサイクルループ内に付加したにもかかわらず、このケースに対する全体のコンプレッサー電力が、基本ケースフローシートに対するそれより約5%低いことを示す。バルクメタン化炉で通常生じていると考えられるメタン化仕事率の一部がリサイクルメタン化炉に移行したので、バルクメタン化炉の出口で温度を制御するために必要なリサイクル率は著しく小さくなり、コンプレッサー電力の改善がもたらされる。
実施例A2
この実施例では、フローシートに付加する追加のメタン化炉または他の装置はないが、リサイクルを取り出す場所を、バルクメタン化炉2の出口からトリムメタン化炉1の出口に移動した。すなわち、ここではトリムメタン化炉1はリサイクルループに含まれる。追加のトリムメタン化炉(トリムメタン化炉2)をリサイクルループの外側に備えるため、全体として、比較例と同数のバルクおよびトリムメタン化炉となる。フローシートを、96%のメタンを含む生成物を生成するように設計する。表3に、フローシートの主たる操作パラメータをまとめ、このケースに対するリサイクル流量、ループ圧力降下および推定されるコンプレッサー電力の詳細を示す。
Figure 0005813762
この実施例は、トリムメタン化炉1をリサイクルループ内に付加したにもかかわらず、このケースに対する全体のコンプレッサー電力が、基本ケースのフローシートに対するそれより約20%低いことを示す。また、この実施例は実施例A1に対して顕著な改良を示す。実施例A1のリサイクルメタン化炉フローシートと同様に、全体のバルクメタン化仕事率は低下した(今回は、仕事率の一部をトリムメタン化炉1で実施した)。その結果バルクメタン化領域で必要なリサイクル流量は比較例Aのフローシートよりも小さい。加えて、実施例A1の設計に関する改良として、より少ない装置がループに付加された結果、リサイクルコンプレッサー全体での圧力差が小さくなる。この態様の別の主要な利点は、トリムメタン化炉1におけるメタン化をコンプレッサーの上流で実施し、それによって、ガスのモル数、従って、コンプレッサーへの容積流量が著しく小さくなる(3H + CO → CH + HO)ことである。この設計に対する電力および吸引容積(コンプレッサーサイズを決める)は比較例Aおよび実施例A1の双方よりも小さい。
比較例B
この「基本ケース」フローシートは、リサイクルループ内の2つのバルクメタン化炉に続いて、リサイクルループ内に含まれない2つのトリムメタン化工程を備える。フローシートを、非化学量論的な組成の炭素リッチな供給物を用いて、下流の図面の範囲外(OSBL)における二酸化炭素の除去後に97.5%のメタンを含有する生成物を生成するように設計する。表4に、フローシートの主たる操作パラメータをまとめ、このケースに対するリサイクル流量、ループ圧力降下および推定されるコンプレッサー電力の詳細を示す。
Figure 0005813762
実施例B1
リサイクルメタン化炉をループ内のリサイクルコンプレッサーの下流に付加する。また、リサイクルメタン化炉生成物を冷却するために、1つの追加の熱交換器をリサイクルループ内に付加する。しかしながら、このユニットの付加により、ループの上流の交換器を除くことが可能になり、結果的に、ループおよび生成物はより高い圧力となる。ここでも同様に、フローシートを、97.5%のメタンを含有する生成物を生成するように設計する。表5に、フローシートの主たる操作パラメータをまとめ、このケースに対するリサイクルループ流量、ループ圧力降下および推定されるコンプレッサー電力の詳細を示す。
Figure 0005813762
この実施例は、リサイクルメタン化炉および付随する熱交換器をリサイクルループ内に付加したにもかかわらず、このケースに対する全体のコンプレッサー電力が基本ケースフローシートに対するそれより約7%低いことを示す。実施例A1のように、通常はバルクメタン化炉内で生じていると考えられるメタン化仕事率の一部がリサイクルメタン化炉に移行されたので、バルクメタン化炉の出口温度を制御するために必要なリサイクル率は顕著に小さくなり、コンプレッサー電力の改善がもたらされる。
実施例B2
この実施例では、追加のメタン化炉、または、フローシートに付加したもしくはフローシートから除去した他の装置はない。しかしながら、リサイクルを取り出す場所を、バルクメタン化炉2の出口からトリムメタン化炉1の出口に移動した。すなわち、ここではトリムメタン化炉1はリサイクルループに含まれるトリムメタン化炉2をリサイクルループの外側に備えるため、全体として、比較例と同数のバルクおよびトリムメタン化炉となる。フローシートを、97.5%のメタンを含む生成物を生成するように設計する。表6に、フローシートの主たる操作パラメータをまとめ、このケースに対するリサイクル流量、ループ圧力降下および推定されるコンプレッサー電力の詳細を示す。
Figure 0005813762
この実施例は、トリムメタン化炉1をリサイクルループ内に付加したにもかかわらず、これに対する全体のコンプレッサー電力が基本ケースフローシートに対するそれより約10%低いことを示す。また、この例は実施例B1からの改善を示す。ここでも、実施例A2のリサイクルメタン化炉フローシートと同様に、全体のバルクメタン化仕事率は低下している(今回は、一部の仕事率をトリムメタン化炉1で実施した)。その結果、バルクメタン化領域が必要とするリサイクル率は、比較例Bのフローシートより小さい。
実施例A2と同様に、この態様の他の主要な利点は、トリムメタン化炉1でのメタン化をコンプレッサーの上流で実施することにより、ガスのモル数、従って、コンプレッサー中への容積流量が著しく低下する(3H + CO → CH + HO)ことである。従って、この設計に対する電力および吸引容積(コンプレッサーサイズを決める)は比較例Bおよび実施例B1の双方より小さい。
比較例C
このフローシートは、ほぼ化学量論的な組成の供給物を使用し、実施例A1と同様に96%のメタンを含む生成物を生成するように設計される。全リサイクル流がリサイクルメタン化炉を通るように、フローシートを変更した。表7に、フローシートの主たる操作パラメータをまとめ、このケースに対するリサイクル流量、ループ圧力降下および推定されるコンプレッサー電力の詳細を示す。
Figure 0005813762
この例は、リサイクルメタン化炉および付随する熱交換器をリサイクルループ内に付加し、全リサイクル流がコンプレッサーに入るので、このケースに対する全体のコンプレッサー電力は、基本ケースのフローシートに対するそれよりも大きいことを示す。しかしながら、この例は、この実施形態の適用によっていかなる追加の装置も付加せずに、生成物圧力およびメタン含量が増加されることを示している。

Claims (12)

  1. 供給ガスを第1および/または第2および/または後続のバルクメタン化炉に供給するステップ、
    その供給ガスを適した触媒の存在下でメタン化に供するステップ、
    少なくとも部分的に反応した流れを第1バルクメタン化炉から取り出し、それがさらなるメタン化に供される第2および/または後続のバルクメタン化炉に供給するステップ、
    最終バルクメタン化炉からの生成物流を、それがさらなるメタン化に供されるトリムメタン化炉の炉列に送るステップ、
    第1、第2または後続のバルクメタン化炉の下流でリサイクル流を取り出し、コンプレッサーの通過と冷却を任意の順序で行い、次いでさらなるメタン化のためにトリムおよび/またはリサイクルメタン化炉に送りメタン化されたリサイクル流を形成するステップでありメタン化されたリサイクル流は第1および/または第2および/または後続のメタン化炉にリサイクルされる、ステップ
    を含
    第1バルクメタン化炉に、供給ガスおよびメタン化されたリサイクル流の少なくとも一方が供給される、
    代替天然ガスを製造するためのプロセス。
  2. 供給ガスを第1および第2バルクメタン化炉に供給するステップ、
    その供給ガスを適した触媒の存在下でメタン化に供するステップ、
    少なくとも部分的に反応した流れを第1バルクメタン化炉から取り出して、それがさらなるメタン化に供される第2バルクメタン化炉に供給するステップ、
    第2バルクメタン化炉からガス流を取り出してこの流れを冷却するステップ、
    前記冷却されたガス流を分割して、一部をさらなるメタン化が起きるトリムメタン化炉の炉列に供給し、一部をリサイクル流に供給するステップ、
    前記リサイクル流をコンプレッサーに送るステップ、
    コンプレッサーからの前記圧縮された流れを、第1および第2バルクメタン化炉より低い温度で操作されるリサイクルメタン化炉に送り、前記圧縮された流れをさらなるメタン化に供するステップ、および、
    リサイクルメタン化炉からの前記流れを、第1および/または第2バルクメタン化炉にリサイクルするステップ
    を含む、請求項1に記載のプロセス。
  3. 第2リサイクル流が、トリムメタン化炉または第1トリムメタン化炉もしくは後続のトリムメタン化炉から出る流れから取り出される、請求項2に記載のプロセス。
  4. リサイクルメタン化炉が、第1バルクメタン化炉、および/または第2バルクメタン化炉を収容する容器内の領域として設置される、請求項2または3に記載のプロセス。
  5. 供給ガスを第1および第2バルクメタン化炉に供給するステップ、
    供給ガスを適した触媒の存在下でメタン化に供するステップ、
    少なくとも部分的に反応した流れを第1バルクメタン化から取り出して、それがさらなるメタン化に供される第2バルクメタン化炉に供給するステップ、
    ガス流を第2バルクメタン化炉から取り出してこの流れを冷却するステップ、
    前記冷却されたガス流を、さらなるメタン化が起きるトリムメタン化炉に供給するステップであって、前記トリムメタン化炉はバルクメタン化炉より低い出口温度で操作されるステップ、
    トリムメタン化炉からの生成物流を分割し、その一部を後続のトリムメタン化炉の炉列に送り、一部をリサイクル流に送るステップ、
    前記リサイクル流をコンプレッサーに送るステップ、および、
    コンプレッサーからの流れを、第1および/または第2バルクメタン化炉にリサイクルするステップ
    を含む、請求項1に記載のプロセス。
  6. 第2リサイクル流が、第2バルクメタン化炉とトリムメタン化炉との間で取り出される、請求項5に記載のプロセス。
  7. リサイクルメタン化炉が、コンプレッサーと、第1および/または第2バルクメタン化炉へのリサイクル流の導入、との間のリサイクル流中に組み込まれる、請求項5または6に記載のプロセス。
  8. リサイクルメタン化炉が、第1バルクメタン化炉、および/または第2バルクメタン化炉を収容する容器内の領域として設置される、請求項7に記載のプロセス。
  9. 供給ガスを第1および第2バルクメタン化炉に供給するステップ、
    供給ガスを適した触媒の存在下でメタン化に供するステップ、
    少なくとも部分的に反応した流れを第1バルクメタン化炉から取り出して、それがさらなるメタン化に供される第2バルクメタン化炉に供給するステップ、
    ガス流を第2バルクメタン化炉から取り出して前記流れを冷却するステップ、
    冷却されたガス流れの少なくとも一部をコンプレッサーに送るステップ
    縮された流れを、さらなるメタン化が起きるリサイクルメタン化炉に供給するステップ、
    リサイクルメタン化炉からの生成物流を分割し、その一部を、それがさらなるメタン化に供されるトリムメタン化炉の炉列に送るステップ、および、
    前記生成物流の残りを、第1および/または第2バルクメタン化炉にリサイクルするステップ
    を含む、請求項1に記載のプロセス。
  10. リサイクル流から水が除去される、請求項1から9のいずれか一項に記載のプロセス。
  11. 第1バルクメタン化炉から第2および/または後続のバルクメタン化炉への供給物が、バルクメタン化が起こる触媒床の上方、かつ、新たな供給物が容器に添加される位置より上方、に設置された触媒床を通過する、請求項1から10のいずれか一項に記載のプロセス。
  12. 第1および/または第2および/または後続のバルクメタン化炉への新たな供給物が、メタン化反応に関して化学量論的な組成または非化学量論的な組成である、請求項1から11のいずれか一項に記載のプロセス。
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