JP5813704B2 - 電線離隔装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電線に取り付け、電線間の離隔距離を確保する電線離隔装置に関する。
混触防止、感電防止、電気設備技術に関する法令の遵守等のため、電線と電線との間には所定の離隔距離を確保しなければならない。例えば、電線が低圧の電力供給用電線(例えば低圧引込線)や通信線である場合には、30cmの離隔距離を確保しなければならない。
下記の特許文献1には、架空送電線同士の接近を防止する絶縁スペーサが記載されている。
実開平5−84136号公報
ところで、例えば繁華街等、多数の電線が布設されている場所では、電線間の離隔距離を確保することが困難である。このような場所では、電線を新たに布設するに当たり、電線間の離隔距離を確保するために、他の電線を切断して装柱を変更したり、電柱を建て替えるといった大規模な工事が必要な場合があり、このような場合には、多大な費用がかかり、また、工事のために停電を実施しなければならないことがある。
また、一般に、電線の所有者でない者が電線を無断で切断したり、布設し直したりすることはできない。このため、電線を新たに布設するに当たり、他の電線の装柱の変更や電柱の建て替えを行う場合には、それら他の電線の所有者の許可を得なければならず、作業が煩雑になる場合がある。
また、上記特許文献1に記載された絶縁スペーサを電線間に取り付けることにより電線間の離隔距離を確保することが考えられる。しかし、工事主体が他の電線の所有者でない場合には、当該他の電線に無断で絶縁スペーサを取り付けることはできない。このため、当該他の電線に絶縁スペーサを取り付けるに当たり、当該他の電線の所有者の許可を得る必要があり、作業が繁雑になる場合がある。
一方、繁華街等の多数の電線が布設されている場所では、電線が整然と平行に配置されておらず、電線がそれぞれ様々な方向に伸びている場合が多い。また、新たに布設した電線の近傍に複数の他の電線があり、これら他の電線が、新たに布設した電線の上方、下方、左方、右方等、様々な方向に位置している場合がある。このような場合には、上記特許文献1に記載された直線状に伸びる棒状の絶縁スペーサでは、電線間の離隔距離を確保することは困難である。
また、上記特許文献1の絶縁スペーサは、特許文献1の図2を見るとわかる通り、送電線の軸方向において送電線の略一点を支持している。低圧引込線や通信線の被覆の外表面は、送電線の外表面と比べ、頑丈ではないため、一点を支持する方法では、低圧引込線や通信線の被覆の外表面が短期間で傷付いてしまうおそれがある。
また、離隔距離を確保すべき電線は、引込線、電話線、光通信線、ケーブルテレビ用の通信線等、様々あり、これらの径寸法はまちまちである。このため、それぞれの電線に絶縁スペーサの取付を可能にすることは容易でない。径寸法の異なる複数の電線のそれぞれに絶縁スペーサを取付可能にする方法として、径寸法の異なる複数の電線にそれぞれ対応する複数種類の絶縁スペーサを用意する方法や、径寸法に拘わらず取付可能な特別な取付機構を絶縁スペーサに設ける方法が考えられる。しかしながら、前者の方法は費用がかかる。また、後者の方法は絶縁スペーサの構造が複雑になり、製造コストが高くなるおそれがある。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、安価かつ容易に電線間の離隔距離を確保することができる電線離隔装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の電線離隔装置は、電線間の離隔距離を確保する電線離隔装置であって、全体視略筒状に形成され、一の電線の軸線から前記一の電線の径方向に所定距離離れた位置において前記一の電線の軸方向における所定区間を包囲する包囲部を、前記一の電線を軸方向に貫く直線を含む境界面を境に分割することにより形成された第1の包囲片および第2の包囲片と、前記包囲部を前記一の電線に取り付けるために前記一の電線を挟んで前記一の電線の外周側に装着される第1の装着部および第2の装着部と、前記第1の包囲片と前記第1の装着部とを接続する第1の接続部と、前記第2の包囲片と前記第2の装着部とを接続する第2の接続部と、前記第1の包囲片、前記第1の装着部および前記第1の接続部を含む第1のユニットと、前記第2の包囲片、前記第2の装着部および前記第2の接続部を含む第2のユニットとを、前記第1の装着部と前記第2の装着部との間に前記一の電線を挟んだ状態で互いに結合する結合部材とを備えており、前記第1の装着部は内部に向かうに従って幅が狭くなる横断面三角形状の凹み部を有し、前記第2の装着部は前記凹み部の開口部に嵌合可能な嵌合部を有し、前記一の電線を前記凹み部と前記嵌合部との間に挟んだ状態で前記第1のユニットと前記第2のユニットとを結合することにより、前記一の電線が前記凹み部と前記嵌合部との間に固定されることを特徴とする。
また、本発明の第の電線離隔装置は、上述した本発明の第1電線離隔装置において、前記第1の装着部および前記第2の装着部は、前記一の電線の外周面に軸方向に線接触する接触面をそれぞれ有することを特徴とする
また、本発明の第の電線離隔装置は、上述した本発明の第1または2の電線離隔装置において、前記第1の包囲片および前記第2の包囲片は、複数の棒状の部材を空間を介して並設することにより格子状に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の第の電線離隔装置は、上述した本発明の第1ないし第のいずれかの電線離隔装置において、複数の前記第1の接続部を備え、前記複数の第1の接続部は前記一の電線の軸方向においてそれぞれ異なる位置で前記第1の包囲片に接続され、複数の前記第2の接続部を備え、前記複数の第2の接続部は前記一の電線の軸方向においてそれぞれ異なる位置で前記第2の包囲片に接続されていることを特徴とする。
また、本発明の第の電線離隔装置は、上述した本発明の第1ないし第のいずれかの電線離隔装置において、前記一の電線は低圧引込線または通信線であることを特徴とする。
本発明によれば、安価かつ容易に電線間の離隔距離を確保することができる。
本発明の実施形態による電線離隔装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態による電線離隔装置を示す正面図である。 電線の進入阻止範囲を示す説明図である。 本発明の実施形態による電線離隔装置における第1の装着部および第2の装着部を示す正面図である。 本発明の実施形態による電線離隔装置における第1の装着部および第2の装着部を示す側面図である。 本発明の実施形態による電線離隔装置において第1のユニットと第2のユニットとを分離した状態示す説明図である。 本発明の実施形態による電線離隔装置を径寸法の大きい電線に取り付けた状態を示す説明図である。 本発明の実施形態による電線離隔装置の第1の変形例を示す説明図である。 本発明の実施形態による電線離隔装置の第2の変形例を示す説明図である。 本発明の実施形態による電線離隔装置の第3の変形例を示す説明図である。 本発明の実施形態による電線離隔装置の第4の変形例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1および図2は本発明の実施形態による電線離隔装置を示し、図3は電線の進入阻止範囲を示している。図4および図5は当該電線離隔装置の第1の装着部および第2の装着部を示している。図6は当該電線離隔装置の第1のユニットと第2のユニットとを分離した状態を示している。
図1において、本発明の実施形態による電線離隔装置1は、電線31に取り付けることにより、電線31と、電線31の周囲にある他の電線との離隔距離を確保する装置である。
電線離隔装置1は、電線間の離隔距離を確保するための包囲部5を備えている。包囲部5は、電線31の周囲に形成された進入阻止範囲R(図3参照)を包囲し、進入阻止範囲R内に他の電線が進入するのを阻止する部材である。進入阻止範囲R内への他の電線の進入が阻止されることで、電線31と他の電線との離隔距離が確保される。
すなわち、図3に示すように、電線31の周囲には進入阻止範囲Rが形成されているものと考える。進入阻止範囲Rは、電線31の軸線から電線31の径方向に所定距離D離れた位置において電線31の軸方向における所定区間Lを包囲する範囲である。進入阻止範囲Rにおいて、距離Dは、電線間に確保すべき離隔距離以上であり、電線が低圧の電力供給用電線、通信線等である場合には、例えば30cm以上である。また、区間Lは、電線31の周囲近傍にある他の電線の位置、当該他の電線の移動が予想される範囲等を考慮して決めることが望ましい。例えば、電線31の周囲近傍にある他の電線の軸方向が電線31の軸方向と平行でない場合には、当該他の電線が電線31の軸方向に移動する範囲を予想し、当該移動範囲以上の区間を所定区間Lとすることが望ましい。他の電線が大きく撓む場合には、当該他の電線の上記移動範囲が大きいので、この場合には区間Lを長くすることが望ましい。また、電線31の周囲近傍にある他の電線の軸方向が電線31の軸方向と平行である場合には、これらの電線が互いに平行である状態が続く区間に対応するように区間Lを設定することが望ましい。
包囲部5は、図2に示すように、電線31を軸方向に貫く直線を含む境界面S1を境に第1の包囲片6と第2の包囲片7とに分割されている。第1の包囲片6は、図1に示すように、一対の半円状のフレーム部材8と、これらフレーム部材8を互いに接続する2本の直線状の接続部材9とにより形成されている。一対のフレーム部材8は、電線31の軸方向において互いに異なる位置に配置されている。具体的には、フレーム部材8は区間Lの両端部にそれぞれ位置している。
各フレーム部材8および各接続部材9は、絶縁性を有し、かつ他の電線に押されて包囲部5が容易に撓まない程度の剛性を有する材料、例えば、このような性質を有する樹脂材料により形成されている。また、各フレーム部材8の両端部には、第1の包囲片6と第2の包囲片7とを結合する結合部材25を取り付けるための結合部材取付部10がそれぞれ設けられている。
第2の包囲片7も、第1の包囲片6と同様に、一対のフレーム部材11と2本の接続部材12とにより形成され、各フレーム部材11の両端部には結合部材取付部13がそれぞれ設けられている。
包囲部5は、第1の包囲片6と第2の包囲片7とを結合することにより、図1に示すように、全体視略筒状に形成されている。また、第1の包囲片6と第2の包囲片7とを結合した状態で、第1の包囲片6と第2の包囲片7とに設けられた合計4本の接続部材9は、電線31の周囲に90度の間隔をもって空間を介して並設されており、これにより包囲部5は全体的にみて格子状に配置されている。
また、電線離隔装置1は、包囲部5を電線31に取り付けるために、電線31を挟んで電線31の外周側に装着される第1の装着部17および第2の装着部21を備えている。第1の装着部17と第2の装着部21とは互いに対向して配置されている。本実施形態による電線離隔装置1においては、第1の装着部17および第2の装着部21がそれぞれ2つずつ設けられている。一方の第1の装着部17および一方の第2の装着部21は、区間L(図3参照)の一方の端部に配置され、他方の第1の装着部17および他方の第2の装着部21は、区間Lの他方の端部に配置されている。
各第1の装着部17は、図5に示すように、電線31の軸方向に所定の長さ(例えば5cm程度)伸長している。また、各第1の装着部17は、図4に示すように、内部に向かうに従って幅が狭くなる横断面三角形状の凹み部18を有している。凹み部18内の一対の面はそれぞれ、電線31が接触する接触面19となり、各接触面19は平面であり、電線31の軸方向に所定の長さ(例えば5cm程度)伸長している。
各第2の装着部21は、図5に示すように、電線31の軸方向に所定の長さ(例えば5cm程度)伸長している。また、各第2の装着部21は、図4に示すように、凹み部18の開口部に嵌合可能な嵌合部22を有している。嵌合部22において、凹み部18に対向する面は、電線31が接触する接触面23となり、接触面23は平面であり、電線31の軸方向に所定の長さ(例えば5cm程度)伸長している。
また、各第1の装着部17および各第2の装着部21には、互いに対向する第1の装着部17と第2の装着部21とを結合する結合部材25を取り付けるための結合部材取付部20、24が設けられている。
また、電線離隔装置1は、図1に示すように、第1の包囲片6と第1の装着部17とを接続する複数の第1の接続部15を備えている。各第1の接続部15は、フレーム部材8と同様の絶縁性および剛性を有する材料により棒状に形成されている。また、各第1の接続部15は電線31の径方向に伸長し、各第1の接続部15において包囲部5の外周側に位置する端部が第1の包囲片6のフレーム部材8に接続され、各第1の接続部15において包囲部5の内周側(中央側)に位置する端部が第1の装着部17に接続されている。
また、本実施形態による電線離隔装置1には、4本の第1の接続部15が設けられ、これらのうち、2本の第1の接続部15は、第1の包囲片6の一方のフレーム部材8と一方の第1の装着部17に接続され、他の2本の第1の接続部15は、第1の包囲片6の他方のフレーム部材8と他方の第1の装着部17に接続されている。このように第1の包囲片6は、それぞれ第1の装着部17および2本の第1の接続部15からなる2組の支持構造体により、電線31の軸方向において異なる位置で電線31に支持されている。これにより、電線31の軸方向に長い第1の包囲片6を電線31に型崩れしないように支持することができる。
また、電線離隔装置1は、図1に示すように、第2の包囲片7と第2の装着部21とを接続する複数の第2の接続部16を備えている。各第2の接続部16は、第1の接続部15と同様の材料により同様の形状に形成され、電線31の径方向に伸長し、包囲部5の外周側に位置する端部が第1の包囲片7のフレーム部材11に接続され、包囲部5の内周側(中央側)に位置する端部が第2の装着部21に接続されている。
また、本実施形態による電線離隔装置1には、4本の第2の接続部16が設けられ、これらのうち、2本の第2の接続部16は、第2の包囲片7の一方のフレーム部材11と一方の第2の装着部21に接続され、他の2本の第2の接続部16は、第2の包囲片7の他方のフレーム部材11と他方の第2の装着部21に接続されている。これにより、第2の包囲片7は、それぞれ第2の装着部21および2本の第2の接続部16からなる2組の支持構造体により、電線31の軸方向において異なる位置で電線31に支持されている。これにより、電線31の軸方向に長い第2の包囲片7を電線31に型崩れしないように支持することができる。
また、図6に示すように、電線離隔装置1は、第1の包囲片6、第1の接続部15、および第1の装着部17を含む第1のユニット2と、第2の包囲片7、第2の接続部16、および第2の装着部21を含む第2のユニット3とに分離されている。そして、電線離隔装置1は、第1のユニット2と第2のユニット3とを互いに結合して固定するための複数の結合部材25を備えている。電線離隔装置1は、図1に示すように、合計8本の結合部材25を有している。これらのうち、4本の結合部材25は、第1の包囲片6と第2の包囲片7とを互いに固定するための部材であり、第1の包囲片6および第2の包囲片7に設けられた結合部材取付部10、13に装着されている(図2参照)。残りの4本の結合部材25は、各第1の装着部17とそれに対向する第2の装着部21とを互いに固定するための部材であり、第1の装着部17および第2の装着部21に設けられた結合部材取付部20、24に装着されている(図2参照)。
各結合部材25は、図4に示すように、一端側に雄ねじが形成された棒状の雄部材26と、円板状に形成され、その中央に形成された孔に雌ねじが形成された雌部材27とを備えている。各雄部材26の基端側は第2の包囲片7または第2の装着部21の結合部材取付部13または24に回動可能で、かつ分離不能に取り付けられている(図6参照)。これにより、第1のユニット2と第2のユニット3とを分離したときでも、各結合部材25が落下することがない。
電線離隔装置1は、例えば次のような手順で電線31に取り付けることができる。まず、作業者は、図6に示すように、各結合部材25を結合部材取付部10、13、20、24から取り外し、第1のユニット2と第2のユニット3とを分離する。続いて、作業者は、第1の装着部17と第2の装着部21との間に電線31を挟みつつ、第1の装着部17と第2の装着部21とを互いに結合すると共に、第1の包囲片6と第2の包囲片7とを互いに結合する。続いて、作業者は、各結合部材25を結合部材取付部10、13、20、24に取り付け、各結合部材25の雌部材27を締め付け、第1の装着部17と第2の装着部21とを互いに固定すると共に、第1の包囲片6と第2の包囲片7とを互いに固定する。これにより、図2に示すように、第1のユニット2と第2のユニット3が互いに結合され、固定される。
第1の装着部17と第2の装着部21との間に電線31を挟んで両者を結合し、結合部材25により両者を固定することにより、電線31は、図4に示すように、第1の装着部17に設けられた凹み部18に入り、第2の装着部21に設けられた嵌合部22により、凹み部18の内部に向けて押圧される。これにより、電線31の外表面は、凹み部18内の2つの接触面19および嵌合部22の接触面23に押し付けられた状態で接触する。これにより、電線31が凹み部18と嵌合部23との間に確実に固定され、保持される。
また、第1の装着部17の各接触面19および第2の装着部21の接触面23は、図5に示すように、それぞれ電線31の軸方向に所定の長さ伸長している。電線31の外表面と各接触面19、23とは、電線31の軸方向において線接触する。すなわち、電線31は第1の装着部17および第2の装着部21により線接触により支持される。これにより、電線離隔装置1が電線31に取り付けられることで電線31の被覆に傷が付くことを防止することができる。すなわち、電線の軸方向の1点で当該電線を支持する場合には、当該電線の被覆に、当該電線を支持している部材が食い込み、当該電線の被覆が傷つきやすい。これに対し、本発明の実施形態による電線離隔装置1によれば、電線31の軸方向において線接触で電線31を支持するので、電線31の被覆に、電線31を支持している部材(第1の装着部17および第2の装着部21)が電線31の被覆に食い込むことを防ぐことでき、それゆえ、電線31の被覆が傷つくのを防止することができる。
また、作業者は、図7に示すように、各結合部材25の雌部材27を雄部材26に螺着する程度を変えることにより、第1のユニット2と第2のユニット3との間の距離(または第1の装着部17と第2の装着部21との間の距離)を変えることができる。これにより、電線の径寸法が異なる場合でも、当該電線を第1の装着部17と第2の装着部21との間に固定することができる。例えば、図7に示す電線32の径寸法は、図2に示す電線31の径寸法よりも大きい。この場合には、雌部材27の雄部材26に対する螺着の程度を調整し、第1の装着部17と第2の装着部21との間の距離を大きくする。また、第1の装着部17に設けられた凹み部18が横断面三角形状に形成されているので、電線の径寸法が小さくても大きくても、当該電線が嵌合部22により押圧されることで、当該電線の外表面が凹み部18内の2つの接触面19および嵌合部22の接触面23に確実に接触する。これにより、電線の径寸法に拘わらず、電線を確実に固定し、保持することができる。
以上説明した通り、本発明の実施形態による電線離隔装置1によれば、繁華街等、多数の電線が布設されている場所でも、電線間の離隔距離を容易に確保することができる。具体的には、多数の電線が布設されている場所では、複数の電線がそれぞれ様々な方向に伸びている。例えば、電線31の周囲近傍の他の電線が図2中の電線33のように、電線31と平行でない方向に伸びている場合には、当該他の電線の電線31への接近を包囲部5の接続部材9または12により防ぐことができ、当該他の電線と電線31との離隔距離を確保することができる。また、電線31の周囲近傍の他の電線が例えば図2中の電線34のように、電線31と平行な方向に伸びている場合には、当該他の電線の電線31への接近を包囲部5のフレーム部材8または11により防ぐことができ、当該他の電線と電線31との離隔距離を確保することができる。また、包囲部5は、電線31の進入阻止範囲Rを包囲しているので、電線31の周囲近傍のあらゆる方向にある他の電線の接近を防止することができ、これらの他の電線と電線31との間の離隔距離を確保することができる。したがって、多数の電線が布設されている場所でも、電線離隔装置1を電線31に取り付けるだけで、電線間の離隔距離を容易に確保することができる。
また、電線離隔装置1によれば、電線間の離隔距離を確保するために、電線離隔装置1を電線31に取り付けるのみでよく、他の電線に何らかの加工を施す必要も、他の電線に何らかの部材を取り付ける必要もない。したがって、電線間の離隔距離を確保するために、他者の許可を得る必要がないので、電線の布設作業を容易に行うことができる。
また、電線離隔装置1によれば、電線間の離隔距離を確保するために、装柱変更も電柱の建て替えも行う必要がないので、電線の布設費用を削減することができ、また工事のための停電を減らすことができる。
また、電線離隔装置1によれば、上述したように、電線離隔装置1を電線31に取り付けたために電線31の被覆が傷付くのを防止することができる。
また、電線離隔装置1によれば、上述したように、電線の径寸法に拘わらず、電線を確実に保持することができる。特に、電線離隔装置1によれば、電線の径寸法に拘わらず電線を確実に保持できるという作用効果を、横断面三角形状の凹み部18とそれに嵌合する嵌合部22との間に電線を挟むといった簡単な構成により安価に実現することができる。
さらに、電線離隔装置1によれば、包囲部5が格子状に形成されているので、電線離隔装置1に風が当たっても、風を通して逃がすことができる。したがって、電線離隔装置1に風が当たって電線離隔装置1およびそれが取り付けられた電線31が大きく揺れ動いたり、電線31が電線離隔装置1と共に風に押されて強く引っ張られることを防止することができる。また、包囲部5を格子状に形成することで、電線離隔装置1を軽くすることができる。
なお、上述した実施形態では、図1に示すように、第1の包囲片6および第2の包囲片7を電線31の軸方向において2箇所で支持する構成としたが、図8に示す電線離隔装置51のように、軸方向中間部にフレーム部材52、53、および接続部等を追加し、第1の包囲片54および第2の包囲片55を電線31の軸方向において3箇所で支持してもよい。さらに、第1の包囲片および第2の包囲片を電線の軸方向において支持する箇所を4箇所以上としてもよい。
また、上述した実施形態では、第1の装着部17および第2の装着部21を電線31の軸方向において2箇所に設ける構成としたが、図8に示す電線離隔装置51のように、電線離隔装置51の軸方向全長に亘って伸長する単一の装着部56を設けてもよい。
また、図9に示す電線離隔装置61のように、包囲部62をより細かい格子状としてもよい。これにより、電線離隔装置61の強度を高めることができる。
また、図10に示す電線離隔装置71のように、第1のユニット72の一部と第2のユニット73の一部とを連結部74で移動可能かつ分離不能に結合してよい。これにより、電線離隔装置71を電線に取り付ける際に、第1のユニット72または第2のユニット73が落下することを防止することができる。
また、上述した実施形態では、図6に示すように、包囲部5を、電線31を軸方向に貫く直線を含む1つの平面である境界面S1を境に二分する場合を例にあげたが、本発明はこれに限らない。例えば、図11に示す電線離隔装置81のように、電線35を軸方向に貫く直線をそれぞれ含む2つの境界面S2およびS3を境に包囲部82を第1の包囲片83および第2の包囲片84に二分してもよい。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電線離隔装置もまた本発明の技術思想に含まれる。
1、51、61、71、81 電線離隔装置
2、72 第1のユニット
3、73 第2のユニット
5、61、82 包囲部
6、53、83 第1の包囲片
7、54、84 第2の包囲片
8、11、52 フレーム部材
9、12 接続部材
10、13 結合部材取付部
15 第1の接続部
16 第2の接続部
17 第1の装着部
18 凹み部
19 接触面
20 結合部材取付部
21 第2の装着部
22 嵌合部
23 接触面
24 結合部材取付部
25 結合部材
26 雄部材
27 雌部材
31、32、33、34 電線
55 装着部
74 連結部

Claims (5)

  1. 電線間の離隔距離を確保する電線離隔装置であって、
    全体視略筒状に形成され、一の電線の軸線から前記一の電線の径方向に所定距離離れた位置において前記一の電線の軸方向における所定区間を包囲する包囲部を、前記一の電線を軸方向に貫く直線を含む境界面を境に分割することにより形成された第1の包囲片および第2の包囲片と、
    前記包囲部を前記一の電線に取り付けるために前記一の電線を挟んで前記一の電線の外周側に装着される第1の装着部および第2の装着部と、
    前記第1の包囲片と前記第1の装着部とを接続する第1の接続部と、
    前記第2の包囲片と前記第2の装着部とを接続する第2の接続部と、
    前記第1の包囲片、前記第1の装着部および前記第1の接続部を含む第1のユニットと、前記第2の包囲片、前記第2の装着部および前記第2の接続部を含む第2のユニットとを、前記第1の装着部と前記第2の装着部との間に前記一の電線を挟んだ状態で互いに結合する結合部材とを備えており、
    前記第1の装着部は内部に向かうに従って幅が狭くなる横断面三角形状の凹み部を有し、前記第2の装着部は前記凹み部の開口部に嵌合可能な嵌合部を有し、前記一の電線を前記凹み部と前記嵌合部との間に挟んだ状態で前記第1のユニットと前記第2のユニットとを結合することにより、前記一の電線が前記凹み部と前記嵌合部との間に固定されることを特徴とする電線離隔装置。
  2. 前記第1の装着部および前記第2の装着部は、前記一の電線の外周面に軸方向に線接触する接触面をそれぞれ有することを特徴とする請求項1に記載の電線離隔装置。
  3. 前記第1の包囲片および前記第2の包囲片は、複数の棒状の部材を空間を介して並設することにより格子状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電線離隔装置。
  4. 複数の前記第1の接続部を備え、前記複数の第1の接続部は前記一の電線の軸方向においてそれぞれ異なる位置で前記第1の包囲片に接続され、複数の前記第2の接続部を備え、前記複数の第2の接続部は前記一の電線の軸方向においてそれぞれ異なる位置で前記第2の包囲片に接続されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の電線離隔装置。
  5. 前記一の電線は低圧引込線または通信線であることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の電線離隔装置。
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