JP2010268637A - 架空配電線の分岐装置及び分岐方法 - Google Patents

架空配電線の分岐装置及び分岐方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010268637A
JP2010268637A JP2009119156A JP2009119156A JP2010268637A JP 2010268637 A JP2010268637 A JP 2010268637A JP 2009119156 A JP2009119156 A JP 2009119156A JP 2009119156 A JP2009119156 A JP 2009119156A JP 2010268637 A JP2010268637 A JP 2010268637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distribution
line
distribution line
branch
branch line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009119156A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironari Okumura
宏成 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2009119156A priority Critical patent/JP2010268637A/ja
Publication of JP2010268637A publication Critical patent/JP2010268637A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 配電線から分岐した分岐線を配電線と同じ高さから引き出し、最外側の配電線に取り付けた支持具で支持する。
【解決手段】 複数の配電線37a、37b、37cが間隔をおいて架設された架空配電線の分岐装置1であって、複数の配電線37a、37b、37cのうちの少なくとも最外側の配電線37aに取り付けられて、各配電線37a、37b、37cから分岐した各分岐線38a、38b、38cを支持する絶縁体からなる支持具2と、支持具2に各分岐線を37a、37b、37c固定する固定部材10とを備える。複数の配電線37a、37b、37c間には、複数の配電線37a、37b、37cの隣接する配電線37a〜37b、37b〜37c間を所定の間隔に保持する絶縁体からなる間隔保持具20が取り付けられる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、架空配電線の分岐装置および分岐方法に関し、特に、低圧配電線の分岐に有効な架空配電線の分岐装置及び分岐方法に関する。
一般に、電柱間に複数の配電線が架設された低圧配電系統を途中から分岐する場合、例えば、複数の配電線が水平方向に間隔をおいて架設された低圧配電系統の場合には、隣接する電柱間の配電線の下方の部分にメッセンジャーワイヤーを架け渡し、このメッセンジャーワイヤーに絶縁体からなるスペーサを取り付け、このスペーサに各配電線から分岐した各分岐線を巻付けグリップで固定して支持し、その上で、各分岐線を分岐系統の電柱間に架設している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−32863号
ところで、特許文献1に記載のような方法で分岐線を各配電線から分岐させる場合、配電線の下方に電話線、通信線等の各種の共架電線が架設されている場合には、それらの共架電線を避けてメッセンジャーワイヤーを架け渡さなければならず、メッセンジャーワイヤーで支持する分岐線が道路法等で規定された高さよりも低い位置に配置されてしまう。
このため、既設の電柱を嵩上げするか、或いは既設の電柱をより高いものと交換して配電線を上方に架設し直し、その下方にメッセンジャーワイヤーを架設して分岐線を支持しなければならず、分岐作業に時間と手間と費用がかかることになる。
また、メッセンジャーワイヤーを道路法等で規定された高さよりも高い位置に架設できた場合であっても、スペーサ及び分岐線の重みによってメッセンジャーワイヤーに弛み生じ、分岐線が道路法等で規定された高さよりも低い位置に下がってしまうこともある。
さらに、メッセンジャーワイヤーに取り付けるスペーサが高価であるため、分岐作業全体としてのコストが嵩むことになる。さらに、メッセンジャーワイヤー、スペーサ等の存在によって景観を損ねてしまう。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、配電線を容易に短時間で低コストで分岐することができるとともに、景観を損ねることがない、架空配電線の分岐装置及び分岐方法を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、請求項1に係る発明は、複数の配電線が間隔をおいて架設された架空配電線の分岐装置であって、前記複数の配電線のうちの少なくとも最外側の配電線に取り付けられて、前記各配電線から分岐した各分岐線を支持する絶縁体からなる支持具と、該支持具に前記各分岐線を固定する固定部材とを備えていることを特徴とする。
本発明の架空配電線の分岐装置によれば、各配電線から分岐した各分岐線を少なくとも最外側の配電線に取り付けた支持具によって支持することができるので、各分岐線を支持するために、配電線の下方の電話線、通信線等の各種の共架電線を避けてメッセンジャーワイヤーを架設したり、既設の電柱を嵩上げしたり、既設の電柱をより高いものと交換する必要はなく、分岐作業を容易に、短時間で、低コストで行うことができる。また、各分岐線を各配電線と同じ高さから引き出し、分岐系統の電柱間に架設することになるので、各分岐線が道路法等で定める高さよりも低い位置に配置されるようなことはない。
また、本発明において、前記複数の配電線間には、前記複数の配電線の隣接する配電線間を所定の間隔に保持する絶縁体からなる間隔保持具が取り付けられていることとしてもよい。
本発明の架空配電線の分岐装置によれば、少なくとも最外側の配電線に支持具を取り付け、この支持具で各配電線から分岐した各分岐線を支持した場合に、支持具及び各分岐線の重みによって隣接する配電線間の間隔が狭まろうとするが、複数の配電線間には間隔保持具が取り付けられているので、この間隔保持具によって隣接する配電線間を所定の間隔に保ち続けることができる。
さらに、本発明は、複数の配電線が水平方向又は垂直方向に間隔をおいて架設された架空配電線の分岐方法であって、前記複数の配電線のうちの少なくとも最外側の配電線に絶縁体からなる支持具を取り付け、該支持具によって前記各配電線から分岐した各分岐線を支持するとともに、該各分岐線を固定部材によって前記支持具に固定し、さらに、前記複数の配電線間に、前記複数の配電線の隣接する配電線間を所定の間隔に保持する絶縁体からなる間隔保持具を取り付けることを特徴とする。
本発明の架空配電線の分岐方法によれば、複数の配電線のうちの少なくとも最外側の配電線に支持具を取り付け、この支持具によって各配電線から分岐した各分岐線を支持し、各分岐線を固定部材によって支持具に固定し、さらに、複数の配電線間に間隔保持具を取り付けることで、各配電線から分岐した各分岐線を支持具に支持した状態に固定できるとともに、複数の配電線の隣接する配電線間を所定の間隔に保つことができることになる。
以上、説明したように、本発明の架空配電線の分岐装置及び分岐方法によれば、少なくとも最外側の配電線に取り付けた支持具によって各配電線から分岐した各分岐線を支持するように構成したので、各分岐線を支持するために電話線、通信線等の各種の共架電線を避けてメッセンジャーワイヤーを電柱間に架設したり、既設の電柱を嵩上げしたり、既設の電柱をより高いものと交換したりする必要はなく、分岐作業を容易に、短時間で、低コストで行うことができる。
また、メッセンジャーワイヤーやメッセンジャーワイヤーに取り付けるスペーサが不要になるので、それらの存在によって景観を損ねるようなこともない。
本発明による架空配電線の分岐装置の一実施の形態の全体を示した概略平面図である。 図1のA部の拡大図である。 支持具の平面図である。 図3の正面図である。 間隔保持具の平面図である。 図5の正面図である。 図2の部分拡大図である。 図7のA矢視図である。 支持具の変形例を示した説明図であって、図7のA方向から見た説明図である。 間隔保持具の変形例を示した平面図である。 図10の分岐線固定具の正面図である。 図11のB矢視図である。 分岐方法の変形例を示した説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
本発明の架空配電線の分岐装置1は、複数の配電線が水平方向又は垂直方向に間隔をおいて架設された配電系統を途中から分岐するのに有効なものであって、本実施の形態においては、図1に示すように、3本の低圧配電線(以下、配電線(第1配電線37a、第2配電線37b、第3配電線37c)という。)が水平方向(又は垂直方向)に間隔をおいて架設された三相の低圧配電系統に適用している。
すなわち、本実施の形態の架空配電線の分岐装置1は、図1及び図2に示すように、最外側の第1配電線37aに取り付けられて、各配電線(第1配電線37a、第2配電線37b、第3配電線37c)から分岐した各分岐線(第1分岐線38a、第2分岐線38b、第3分岐線38c)を支持する支持具2と、支持具2に各分岐線(第1分岐線38a、第2分岐線38b、第3分岐線38c)を支持した状態に固定する固定部材10と、第1配電線37a、第2配電線37b、及び第3配電線37c間に取り付けられて、隣接する配電線間(第1配電線37aと第2配電線37bとの間、第2配電線37bと第3配電線37cとの間)を所定の間隔に保持する一対の間隔保持具20とを備えている。
支持具2は、図3、図4、図7、及び図8に示すように、筒状の本体部3と、本体部3の外周側に一体に設けられる複数(本実施の形態ではの3つ)の分岐線支持部6と、本体部3の外周側の長手方向の両端部に設けられる間隔保持具支持部13とを備えている。
本体部3は、絶縁性、耐候性、及び所定の強度を有する材料(強化繊維プラスチック等の強化プラスチック等)から形成されるものであって、軸線方向に2つ(半円筒状の第1分割部4と半円筒状の第2分割部5)に分割され、第1分割部4と第2分割部5とを互いに組み合わせることで筒状に形成されている。
なお、本体部3は、図9に示すように、第1分割部4を断面略C形状に形成し、第2分割部5を第1分割部4の開口部を閉塞する略I形状に形成し、第1分割部4と第2分割部5とを互いに組み合わせることで筒状に形成してもよい。このように本体部3の第1分割部4及び第2分割部5を構成することにより、本体部3による各分岐線(第1分岐線38a、第2分岐線38b、第3分岐線38c)の支持強度を図7及び図8に示す形態のものよりも高めることができる。
本体部3は、図7及び図8に示すように、内側に第1配電線37aを挿通させた状態で、両端側の後述する間隔保持具支持部13にそれぞれ間隔保持具20を取り付け、外周側の後述する各分岐線支持部6に固定部材10をそれぞれ取り付けることで第1配電線30a上に取り付けられる。
本体部3は、内径が第1配電線30aの外径と略同一か、或いは第1配電線30aの外径よりもやや小さい寸法の筒状に形成され、これにより、本体部3を第1配電線30aに取り付けたときに、本体部3の内周側で第1配電線30aの被覆を押圧することができ、支持具2が第1配電線30a上を長手方向に移動したり、第1配電線30a上で回動したりするのを防止できる。
各分岐線支持部6は、本体部3と同様に、絶縁性、耐候性、及び所定の強度を有する材料(強化繊維プラスチック等の強化プラスチック等)から形成されるものであって、本体部3の外周側に所定の間隔ごとに一体に設けられている。
各分岐線支持部6は、外周面の中央部に全周に亘る溝部9が設けられる略ボビン状をなすものであって、本体部3と同じ位置から軸線方向に2つ(略半ボビン状の第1分割部7と略半ボビン状の第2分割部8)に分割されている。
各分岐線支持部6は、第1分割部7が本体部3の第1分割部4の外周側に一体に設けられ、第2分割部8が本体部4の第2分割部5の外周側に一体に設けられ、本体部3の第1分割部4と第2分割部5とを互いに組み合わせたときに、分岐線支持部6の第1分割部7と第2分割部8も互いに組み合わされて略ボビン状に形成されるようになっている。
なお、図9に示すように、本体部3の第1分割部4を断面略C形状に形成し、第2分割部5を略I形状に形成した場合には、それに対応して、図示はしないが、分岐線支持部6を断面略C形状の第1分割部7と断面略I形状の第2分割部8の2つに分割し、それらを組み合わせることによって略ボビン状をなすように構成すればよい。
各分岐線支持部6の溝部9には、図2に示すように、固定部材10がそれぞれ取り付けられ、この固定部材10に各配電線(第1配電線37a、第2配電線37b、第3配電線37c)から分岐し、かつ各分岐線支持部6の上方又は下方を通した各分岐線(第1分岐線38a、第2分岐線38b、第3分岐線38c)を固定することにより、各分岐線(第1分岐線38a、第2分岐線38b、第3分岐線38c)が各分岐線支持部6に支持されるようになっている。
固定部材10としては、各分岐線(第1分岐線38a、第2分岐線38b、第3分岐線38c)を各分岐線支持部6に固定できるものであれば特に制限はなく、例えば、公知の各種の巻付グリップ、引留グリップ、バンド線等を用いることができる。本実施の形態においては、固定部材10に亜鉛メッキ鋼線からなる巻付グリップ11を用い、この巻付グリップ11を各分岐線支持部6の溝部9に巻き付け、この巻付グリップ11の端部に保護テープ12を介して各分岐線(第1分岐線38a、第2分岐線38b、第3分岐線38c)を固定している。
なお、図示はしないが、分岐線支持部6を本体部3と別体に形成し、本体部3を第1配電線37aに取り付けた上で、本体部3の外周側に分岐線支持部6を取り付けるように構成してもよい。その場合には、分岐線支持部6の溝部9内に固定部材10を取り付けることで、分岐線支持部6が本体部3の外周側に固定されることになる。
間隔保持具支持部13は、図3、図4、図7、及び図8に示すように、本体部3と別体に形成される環状をなすものであって、内径が本体部3の両端部を嵌合させ得る寸法に形成されている。間隔保持具支持部13は、本体部3と同様に、絶縁性、耐候性、及び所定の強度を有する材料(強化繊維プラスチック等の強化プラスチック等)から形成されている。
間隔保持具支持部13は、軸線方向に2つ(半環状の第1分割部14と半環状の第2分割部15)に分割され、第1分割14と第2分割部15とを組み合わせることで環状に形成されている。間隔保持具支持部13の外周面の中央部には取付溝16が設けられ、この取付溝16内に後述する間隔保持具20の取付部22が取り付けられるようになっている。
間隔保持具支持部13は、第1分割部14と第2分割部15との分割面が、本体部3の第1分割部4と第2分割部5との分割面から周方向に90°ずれた位置に位置するように、本体部3の両端部の外周側に取り付けられている。
なお、図9に示すように、本体部3の第1分割部4を断面略C形状に形成し、第2分割部5を断面略I形状に形成した場合には、本体部3の第1分割部4と第2分割部5との分割面が、間隔保持具支持部13の第1分割部14と第2分割部15の分割面と周方向に90°ずれた位置に位置するように、本体部3の両端部の外周側に間隔保持具支持部13を取り付ければよい。
間隔保持具支持部13の両端の本体部3の外周側の部分には、それぞれ環状のストップリング17が取り付けられ、このストップリング17によって間隔保持具支持部13が本体部3の長手方向に移動するのを防止している。
ストップリング17は、本体部3と同様に、絶縁性、耐候性、及び所定の強度を有する材料(強化繊維プラスチック等の強化プラスチック等)から形成されるものであって、接着剤等の接合手段によって本体部3に一体に接合されている。
なお、図示はしないが、ストップリング17を2つ割り(半環状の第1分割部と半環状の第2分割部)に形成し、第1分割部と第2分割部とをねじ等によって一体に連結することで、本体部3の外周側に取り付けるように構成してもよい。
間隔保持具20は、図5及び図6に示すように、絶縁性、耐候性、及び所定の強度を有する材料(強化繊維プラスチック等の強化プラスチック等)から形成される棒状の本体部21と、本体部21の長手方向の一端部に設けられる取付部22と、本体部21の長手方向の他端部に設けられるフック部25と、本体部21の中央部及びフック部25に隣接する部分に設けられる配電線支持部26とを備えている。
間隔保持具20は、図1、図2、図7、及び図8に示すように、本体部21を第1配電線37a、第2配電線37b、第3配電線37c間に、各第1配電線37a、第2配電線37b、及び第3配電線37cと直交するように掛け渡し、本体部21の長手方向の一端の取付部22を支持具2の間隔保持具支持部13に取り付け、本体部21の中央部の配電線支持部26を巻付グリップ、バインド線等の固定部材10によって第2配電線37bに固定し、本体部21の長手方向の他端部の配電線支持部26を巻付グリップ、バインド線等の固定部材10によって第3配電線37cに固定することで第1配電線37a、第2配電線37b、及び第3配電線37c間に取り付けられる。これにより、隣接する配電線間(第1配電線37aと第2配電線37bとの間、第2配電線37bと第3配電線37cとの間)を所定の間隔に保たれる。
この場合、取付部22は、本体部21の長手方向の一端部に一体に連結される基部23と、基部23に一体に設けられる一部が切り離された帯環状のバンド部24とを備え、バンド部24を間隔保持具支持部13の取付溝16内に嵌合させた状態で、バンド部24の切り離された部分の端部間をボルト・ナット28で連結することで、間隔保持具支持具13に取り付けられるようになっている。
また、配電線支持部26は、図5及び図6に示すように、支持具2の分岐線支持部6と同様に略ボビン状をなすものであって、図2及び図7に示すように、外周面の中央部に設けた溝部27内に巻付グリップ、バインド線等の固定部材10を取り付け、この固定部材10に配電線支持部26の上方を通した第2配電線37b、第3配電線37cを固定することで、第2配電線37b、第3配電線37cに固定されるようになっている。
なお、間隔保持具20は、図10に示すように、支持具2の両端に三角形状をなすように取り付けてもよい。
この場合、間隔保持具20の本体部21の長手方向の一端部に取付部22を所定の角度で設け、本体部21の長手方向の他端部及び中央部に配電線支持部26を所定の角度で設ける。また、一方の間隔保持具20の本体部21に分岐線固定具29を取り付け、この分岐線固定具29によって第3分岐線38cを本体部21に固定する。これにより、第3分岐線38cが第2配電線37bと接触するのを防止することができる。
分岐線固定具29は、図11及び図12に示すように、間隔保持具20の本体部21を挿通させる第1取付部33と、第3分岐線38cを取り付ける第2取付部34とを一体に形成し、第1取付部33及び第2取付部34を中央部から2つ(第1分割部30及び第2分割部31)に分割し、かつ、第1分割部30と第2分割部31とをピン32を介して開閉自在に連結して構成したものである。
分岐線固定具29は、第1分割部30と第2分割部31とを開いた状態で第1取付部33の内側に間隔保持具20の本体部21を挿通させ、この後に、第1分割部30と第2分割31部とを閉じ、この状態で第2取付部34と第3分岐線38cとの間に巻付グリップ、バインド線等の固定部材35を巻き付けることにより、第1分割部30と第2分割部31とを閉じた状態に保持することができるとともに、第3分岐線38cを第2取付部34に固定することができる。
この場合、第1取付部33と第2取付部34との間には所定の距離が設けられているので、第1取付部33に取り付けられる間隔保持具20の本体部21に固定される第2配電線37bに第2取付部34に固定される第3分岐線38cが接触するのを防止できる。
次に、上記のように構成した分岐装置を用いた架空配電線の分岐方法の一実施の形態について説明する。
まず、低圧配電系統の分岐対象箇所において、図1及び図2に示すように、3本の配電線(第1配電線37a、第2配電線37b、及び第3配電線37c)間に2つの間隔保持具20、20を所定の間隔(支持具2の本体部3を両側から挟持可能な間隔)をおいて、かつ、第1配電線37a、第2配電線37b、及び第3配電線37cと直交するように配置し、各間隔保持具20の各配電線支持部26の溝部27に巻付グリップ11を介して第2配電線37b及び第3配電線37cを固定し、各間隔保持具20を第1配電線37a、第2配電線37b、及び第3配電線37c間に取り付ける。
次に、第1配電線37aを径方向の両側から挟持するように支持具2の本体部3の第1分割部4及び第2分割部5を配置し、本体部3の外周側の各分岐線支持部6の溝部9内に巻付グリップ11を取り付け、本体部3の第1分割部4と第2分割部5とを互いに組み合わせた状態に保持する。
次に、支持具2の本体部3の両端部外周側に、本体部3を径方向の両側から挟持するように間隔保持具支持部13の第1分割部14及び第2分割部15を配置し、各間隔保持具支持部13の外周側の取付溝16内に各間隔保持具20の取付部22のバンド部24を嵌合させ、バンド部24の切り離した端部間をボルト・ナット28で連結し、各間隔保持具20の取付部22を間隔保持具支持部13に取り付ける。そして、間隔保持具支持部13の両側の本体部3の外周面上にストップリング17を取り付け、各ストップリング17を接着剤等によって本体部3に接合し、間隔保持具支持部13が本体部3の長手方向に移動するのを防止する。
この場合、図7及び図8に示すように、本体部3の第1分割部4と第2分割部5との分割面に対して、間隔保持具支持部13の第1分割部14と第2分割部15との分割面が周方向に90°ずれた位置に配置されるように、間隔保持具支持部13と本体部3との周方向への相対的な位置を調整する。このような位置関係に本体部3及び間隔保持具支持部13を調整することで、支持具2の各分岐線(第1分岐線38a、第2分岐線38b、第3分岐線38c)の支持強度を高めることができる。
次に、各配電線(第1配電線37a、第2配電線37b、及び第3配電線37c)に各分岐線(第1分岐線38a、第2分岐線38b、及び第3分岐線38c)を接続金具36によって接続し、第1分岐線38a、第2分岐線38b、及び第3分岐線38cを第1配電線37a、第2配電線37b、及び第3配電線37cと直交する方向に引き出す。この場合、第1分岐線38aは支持具2の分岐線支持部6の上方を通し、第2分岐線38b及び第3分岐線38cは支持具2の分岐線支持部6の下方を通す。
次に、第1分岐線38aを図中右側の分岐線支持部6に取り付けた巻付グリップ11の端部に保護テープ12によって固定し、第2分岐線38bを図中中央の分岐線支持部6に取り付けた巻付グリップ11の端部に保護テープ12によって固定し、第3分岐線38cを図中左側の分岐線支持部6に取り付けた巻付グリップ11に保護テープ12によって固定する。
このようにして、各配電線(第1配電線37a、第2配電線37b、及び第3配電線37c)から分岐した各分岐線(第1分岐線38a、第2分岐線38b、及び第3分岐線38c)を第1配電線37a上の支持具2で支持した後に、予め設置しておいた分岐系統の電柱間に架設することで分岐作業が完了することになる。
上記のように構成した本実施の形態による架空配電線の分岐装置及び分岐方法にあっては、第1配電線37aに取り付けた支持具2で各分岐線(第1分岐線38a、第2分岐線38b、及び第3分岐線38c)を支持することで、各分岐線(第1分岐線38a、第2分岐線38b、及び第3分岐線38c)を各配電線(第1配電線37a、第2配電線37b、及び第3配電線37c)から同一高さで引き出しているので、各配電線(第1配電線37a、第2配電線37b、及び第3配電線37c)の下方に架設されている電話線、通信線等の各種の共架電線が邪魔になるようなことはない。
従って、共架電線を避けて、共架電線の下方にメッセンジャーワイヤーを架け渡したり、既設の電柱を嵩上げしたり、より高いものと交換する必要はなく、各配電線(第1配電線37a、第2配電線37b、及び第3配電線37c)の分岐作業を容易に、短時間で、低コストで行うことができる。
また、支持具2及び各分岐線(第1分岐線38a、第2分岐線38b、及び第3分岐線38c)の重みによって第1配電線37aに弛みが生じても、各分岐線(第1分岐線38a、第2分岐線38b、及び第3分岐線38c)が道路法等で規定する高さよりも下方に垂れ下がるようなことはない。
さらに、第1配電線37a、第2配電線37b、及び第3配電線37c間には間隔保持具20が取り付けられ、この間隔保持具20によって第1配電線37aと第2配電線307との間、及び第2配電線37bと第3配電線37cとの間が所定の間隔に保持されているので、支持具2及び各分岐線(第1分岐線38a、第2分岐線38b、及び第3分岐線38c)の重みが第1配電線37aに作用しても、隣接する配電線(第1配電線37aと第2配電線37b、第2配電線37bと第3配電線37c)が互いに接触するようなことはない。
さらに、メッセンジャーワイヤー、スペーサ等が不要であるので、それらの存在によって景観を損ねるようなことはなく、高価なスペーサを使用する必要がないので、コストを低減させることもできる。
なお、図13に示すように、道路の交差点等のように、電柱を設置できない箇所で分岐作業を行う場合には、第1配電線37a、第2配電線37b、及び第3配電線37c間に取り付けた間隔保持具20のフック部25を利用し、このフック部25にバックステー39を取り付ければよい。
なお、前記の説明においては、3本の配電線のうちの最外側の配電線(第1配電線)に支持具を取り付けたが、中側の第2配電線、又は内側の第3配電線に支持具を取り付けてもよいし、第1配電線、第2配電線、第3配電線の全てに支持具を取り付けてもよい。
さらに、前記の説明においては、3本の配電線が架設された低圧配電系統に本発明を適用したが、2本又は4本以上の配電線が架設された低圧配電系統に本発明を適用してもよいものであり、その場合にも同様の作用効果を奏する。
1 分岐装置
2 支持具
3 本体部
4 第1分割部
5 第2分割部
6 分岐線支持部
7 第1分割部
8 第2分割部
9 溝部
10 固定部材
11 巻付グリップ
12 保護テープ
13 間隔保持具支持部
14 第1分割部
15 第2分割部
16 取付溝
17 ストップリング
20 間隔保持具
21 本体部
22 取付部
23 基部
24 バンド部
25 フック部
26 配電線支持部
27 溝部
28 ボルト・ナット
29 分岐線固定具
30 第1分割部
31 第2分割部
32 ピン
33 第1取付部
34 第2取付部
35 固定部材
36 接続金具
37 配電線
37a 第1配電線
37b 第2配電線
37c 第3配電線
38 分岐線
38a 第1分岐線
38b 第2分岐線
38c 第3分岐線
39 バックステー

Claims (3)

  1. 複数の配電線が間隔をおいて架設された架空配電線の分岐装置であって、
    前記複数の配電線のうちの少なくとも最外側の配電線に取り付けられて、前記各配電線から分岐した各分岐線を支持する絶縁体からなる支持具と、該支持具に前記各分岐線を固定する固定部材とを備えていることを特徴とする架空配電線の分岐装置。
  2. 前記複数の配電線間には、前記複数の配電線の隣接する配電線間を所定の間隔に保持する絶縁体からなる間隔保持具が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の架空配電線の分岐装置。
  3. 複数の配電線が水平方向又は垂直方向に間隔をおいて架設された架空配電線の分岐方法であって、
    前記複数の配電線のうちの少なくとも最外側の配電線に絶縁体からなる支持具を取り付け、該支持具によって前記各配電線から分岐した各分岐線を支持するとともに、該各分岐線を固定部材によって前記支持具に固定し、さらに、前記複数の配電線間に、前記複数の配電線の隣接する配電線間を所定の間隔に保持する絶縁体からなる間隔保持具を取り付けることを特徴とする架空配電線の分岐方法。
JP2009119156A 2009-05-15 2009-05-15 架空配電線の分岐装置及び分岐方法 Pending JP2010268637A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009119156A JP2010268637A (ja) 2009-05-15 2009-05-15 架空配電線の分岐装置及び分岐方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009119156A JP2010268637A (ja) 2009-05-15 2009-05-15 架空配電線の分岐装置及び分岐方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010268637A true JP2010268637A (ja) 2010-11-25

Family

ID=43365106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009119156A Pending JP2010268637A (ja) 2009-05-15 2009-05-15 架空配電線の分岐装置及び分岐方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010268637A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016171666A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 中国電力株式会社 径間途中分岐方法
CN107895925A (zh) * 2017-11-27 2018-04-10 国网河南省电力公司电力科学研究院 一种限位式防舞装置和相地间隔棒相结合的综合防舞方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016171666A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 中国電力株式会社 径間途中分岐方法
CN107895925A (zh) * 2017-11-27 2018-04-10 国网河南省电力公司电力科学研究院 一种限位式防舞装置和相地间隔棒相结合的综合防舞方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20190000870U (ko) 케이블 받침대
KR100901721B1 (ko) 배전 전선 케이블용 경완금 연결장치
WO2003073574A3 (en) Cable support systems
KR101311453B1 (ko) 가선용 활차 및 이를 이용하는 전선교체방법
JP2010268637A (ja) 架空配電線の分岐装置及び分岐方法
JP5056659B2 (ja) 電柱建替工具および電柱建替方法
CN102759784B (zh) 终端中继支架
KR101723379B1 (ko) 통신케이블 가설장치
JP5794902B2 (ja) 鉄塔周辺の工事ユニット及び工事方法
JP2004302418A (ja) ケーブル留め具
JP2012105429A (ja) 荷重分担装置及びこれを用いた鉄塔周辺の工事方法
KR101753150B1 (ko) 배전의 안전성을 향상시킨 배전선로 구조
JP2014045597A (ja) 分岐鉄塔の架空線工事方法及びこれに適した仮設ジャンパー装置
JP6565582B2 (ja) 引込線の途中支持工法
JP2010166640A (ja) 架空送電線路及び鉄塔周辺の工事方法
KR101115177B1 (ko) 조가선 교체 방법
KR20100062001A (ko) 유형케이블행거
KR101268252B1 (ko) 가공케이블 트레이
KR101736175B1 (ko) 절연스틱 및 공사용 개폐기를 이용한 사선작업 공간확보 무정전 공법
KR20110064775A (ko) 가공전선의 전선 결선을 위한 복합슬리브
JP2012005263A (ja) 架空送電線路及び鉄塔周辺の工事方法
KR101100796B1 (ko) 현수 철탑용 멀티 클램프
CN105811315A (zh) 110kv变电站电缆架设夹具
CN206400166U (zh) 一种变电站单杆双缆opgw余缆安装金具
KR20010093978A (ko) 케이블가설용 행거