JP5812493B2 - 衝撃レンチ - Google Patents
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Description
この衝撃レンチは、締め付け対象へ嵌合する嵌合部材から半径方向に突出した突出部に筒状の操作部材が挿入されピンで揺動自在に連結されていて、操作部材を揺動させると、当接部を介して回転方向への衝撃力が付与されるように構成されている。
この衝撃レンチを使用するときに、片手で操作部材を持って揺動させるが人手によって得られる衝撃力には限界があった。
この構成は、従来のレンチのハンドル部にスライドハンマーを着脱するものであって、締緩に合わせて付け替えを要し従来のハンマーでハンドル部を直接打撃する方法に比べて取扱上はむしろ煩雑となる。
又、ナット又はボルトなどの締め付け対象に嵌合する嵌合部材と、搖動自在な搖動アームとを備え、嵌合部材と搖動アームとの間には、搖動アームの搖動動作に伴って衝突する当接部が設けられ、搖動アームは嵌合部材の回転軸心を搖動中心として支持され、搖動アームの先端部には人手で操作可能な重さの錘が固着され、搖動アームを搖動させることにより錘の慣性による衝撃力を付与して締め付け対象を回転させるようにした衝撃レンチにおいて、嵌合部材がラチェット機構を介して締め付け対象を回転させるものであって、搖動アームとラチェット機構とが連結されたときはラチェットレンチとして、連結が解かれて衝撃レンチとして、いずれかで使用可能とされたことを特徴とする衝撃レンチとすることが好ましい。
又、副把持部を設けたので操作中に嵌合部材が外れて脱落することがなく確実で安全な締緩作業ができる。
この錘5は人手で操作可能な1〜10kg程度の重量であって、締め付け対象のねじのサイズと揺動アーム1の長さを勘案して適宜設定される。
又、この錘5は人手による操作時における一方の把持部としても利用されるので最大の外側寸法が100mm以下の棒状材とされることが望ましい。
揺動アーム1の一方の端部は、締め付け対象のナット又はボルトの頭部に嵌合する嵌合部材2の回転軸心上に設けられて嵌合部材2を回転自在に支持する支持軸3に揺動自在に支持される。揺動アーム1は嵌合部材2の回転軸心を揺動中心として支持されているので、後述する当接部を介して効率よく嵌合部材2を回転させることができる。
更に支持軸3には揺動アーム1を操作する手と異なる片方の手で把持する副把持部6が延設される。
嵌合部材2に固着された丸棒4の他端部も支持軸3に回転自在に支持された支持片7に固着される。前述したように揺動アーム1も支持軸3に揺動自在に支持されているので、揺動アーム1、嵌合部材2、副把持部6はそれぞれ単独で回動自在とされる。
尚、実施に当たっては丸棒4の外径が比較的小さいので、単純に揺動アーム1の揺動中心Oを通る直線が、揺動アーム1の当接部と丸棒4との当接点を通り更に揺動アーム1の中心線上に重なるように配設されるようにしてもよい。
更に、揺動アーム1は揺動中心Oから先端側に延設され、揺動中心Oからの略対称位置に正逆用の当接部がそれぞれ形成される。
使用方法について述べると、先ず嵌合部材2の嵌合孔に締め付け対象のナット又はボルトの頭部を嵌合させるが、そのときには、図6に示されるように一方の手で副把持部6を把持し、片方の手で揺動アーム1の錘5を兼ねた把持部を把持して嵌合部材2を締め付け対象に押し当てるように保持する。
必要に応じ、この動作を繰り返して所望の締め付け状態を得る。
衝撃力が付与されて緩められ軽く回転できるようになれば揺動アーム1の当接部を丸棒4に当接させた状態で連続して回転させればよい。
このように揺動アーム1の揺動中心Oからの略対称位置に正逆用の当接部がそれぞれ形成されており、揺動アーム1を反転させて片方の当接部を丸棒4の反対側に衝突させるように構成することによって締め付け対象を正、逆いずれかの方向に回転させて緊締或いは弛緩を行わせることができる。
図8及び図9には、公知のラチェット機構が組み込まれた、嵌合部材2を保持する支持盤11が示されている。ナット又はボルトの頭部に嵌合する嵌合孔を有する嵌合部材2には、爪片8に係合する回動歯輪9が一体に設けられていて、弾圧されたボール10に抗して爪片8が揺動されて正逆が切り替えられ、支持盤11が揺動されることにより正逆いずれか1方向にのみ嵌合部材2が回転されるように構成されている。
14は丸棒4に打ち込まれたピンであって、このピン14を指先で掴持して丸棒4の挿入された孔に沿って形成されガイド溝に沿って移動させることによって、揺動アーム1との係合が外れる位置までスプリング12に抗して丸棒4を持ち上げられるように構成される。
その他の構成については第一実施例に準ずるので詳細の説明は省略する。
この支持盤11と揺動アーム1とを一体に連結する手段は、本実施例における丸棒4の抜き差しによる係脱に限定されるものではなく、図示はしないが例えば、丸棒4における揺動アーム1の揺動方向の動きを規制する規制具を支持盤11にスライド自在に設けて、両者が一体に連結される状態と揺動アーム1が揺動可能な状態とに切替られるようにしてもよい。
より強く締めたいとき、或いは強く締められていて単に揺動アーム1を揺動させるだけでは緩めることが困難な場合に、ピン14を手で持って丸棒4を引き上げてから揺動アーム1との係合を解き図10に示される揺動アーム1の側端部に設けられた当接部位置に突き出させる。
この図10に示される状態では、揺動アーム1は単独で揺動せることができるので、揺動アーム1を揺動させて当接部を丸棒4の突出部分に衝突させると支持盤11が衝撃力を受けて爪片8と噛み合う回動歯輪9を介して嵌合部材2が回動して締め付け対象が回転される。
2 嵌合部材
4 丸棒
5 錘(把持部)
6 副把持部
Claims (2)
- ナット又はボルトなどの締め付け対象に嵌合する嵌合部材と、搖動自在な搖動アームとを備え、嵌合部材と搖動アームとの間には、搖動アームの搖動動作に伴って衝突する当接部が設けられ、搖動アームは嵌合部材の回転軸心を搖動中心として嵌合部材を支持する支持軸に支持され、支持軸には副把持部が延設され、搖動アームの先端部には人手で操作可能な重さの錘が固着され、搖動アームを搖動させることにより錘の慣性による衝撃力を付与して締め付け対象を回転させるようにした衝撃レンチであって、搖動アームは、一方向に延設された扁平状材からなり嵌合部材の外周に近い位置で搖動アームに衝突する棒状材の両端が固着された嵌合部材と支持軸に支持された支持片との間に挟まれた状態で支持されていることを特徴とする衝撃レンチ。
- ナット又はボルトなどの締め付け対象に嵌合する嵌合部材と、搖動自在な搖動アームとを備え、嵌合部材と搖動アームとの間には、搖動アームの搖動動作に伴って衝突する当接部が設けられ、搖動アームは嵌合部材の回転軸心を搖動中心として支持され、搖動アームの先端部には人手で操作可能な重さの錘が固着され、搖動アームを搖動させることにより錘の慣性による衝撃力を付与して締め付け対象を回転させるようにした衝撃レンチにおいて、嵌合部材がラチェット機構を介して締め付け対象を回転させるものであって、搖動アームとラチェット機構とが連結されたときはラチェットレンチとして、連結が解かれて衝撃レンチとして、いずれかで使用可能とされたことを特徴とする衝撃レンチ。
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JP2012053738A JP5812493B2 (ja) | 2012-02-23 | 2012-02-23 | 衝撃レンチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012053738A JP5812493B2 (ja) | 2012-02-23 | 2012-02-23 | 衝撃レンチ |
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Family Applications (1)
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- 2012-02-23 JP JP2012053738A patent/JP5812493B2/ja not_active Expired - Fee Related
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