JP5812107B2 - 無線通信システム、移動端末、基地局及び移動端末用記憶装置 - Google Patents
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Description
一方、近年、個人宅や企業などにおいて、特定の移動端末のみアクセス可能な基地局を適宜設けることが検討されている。
このようなフェムトセルとして、あらかじめ登録された移動端末の集まりであるCSG(Closed Subscriber Group)に属する移動端末のみにアクセスを許可するセル(CSGセル)が仕様化されている。
ハイブリッドセルでは、CSGに属さない移動端末は、QoS(Quality of Service)制御やサービス面において制約を受けるが、マクロセルにアクセスするのと同様にCSGセルにアクセスすることが可能となる。
移動端末は、当該固有の識別子の内容を確認することで、受信した報知情報が、CSGセル又はハイブリッドセルからのものであるか否かを認識する。
図1は、基地局から送信される報知情報SIB1に含まれる情報の一例を示す図である。
各移動端末は、近傍のCSGセル又はハイブリッドセルからの報知情報に含まれるCSGIDと自身の持つCSGホワイトリストを参照することにより、自身が当該CSGセル又はハイブリッドセルのCSGに属するか否かを判断する。
図2は、RRC CONNECTED状態における、移動端末のCSGセル又はハイブリッドセルへのハンドオーバの手順を示す図である。
次に、RRC Reconfigurationを受信した移動端末は、周囲のセルの報知情報から近傍セルのCSGIDを読み取る。
次に、Proximity Indicationを受信したマクロセルは、移動端末がCSGセル又はハイブリッドセルのセル情報を測定するために必要な情報であるMeasurement Configを、RRC Reconfigurationで移動端末に送信する(ステップS1003)。
次に、Measurement Reportを受信したマクロセルは、報告されたPCIがCSGセル又はハイブリッドセルのものであると判断すると、SI(System Information)Requestを含むRRC Reconfigurationを移動端末に送信する(ステップS1005)。
次に、報知情報のSIを読み取った移動端末は、CSGセル又はハイブリッドセルのCGI(Cell Global ID)、TAI(Tracking Area ID)及びCSGIDなどを含む
Measurement Reportをマクロセルに送信する(ステップS1007)。
一方、移動端末が、無線リソース制御アイドル(RRC IDLE)状態からセルへの接続を行なう場合、移動端末は、接続しようとしているセルがCSGセルであるか否かにかかわらず、図3に示す手順で、ランダムアクセスプロシージャ(Random Access Procedure)の一つである初期アクセス(Initial Access)を行なう。
詳細には、基地局及び移動端末は、通信を開始する場合に、ランダムアクセスプロシージャと呼ばれる通信手順を行うことにより、基地局と移動端末との間の接続状態を確立する、すなわち、基地局と移動端末との間の通信の設定を行う。ここで、ランダムアクセスプロシージャにおいて、移動端末が最初に基地局に送信する信号は、Random Access(RA)Preambleと呼ばれる。
まず、移動端末はセルへの接続を試みるにあたり、接続を所望するセルから送信される報知情報を読み取る。
次に、移動端末は、読み取った報知情報に含まれるprach-Configに基づいてRA Preambleを生成し、セルへ送信する(ステップS1011)。
次に、セルからRA Responseを受信した移動端末は、セルと無線リソース制御接続(RRC Connection)を確立するためのRRC Connection Requestを送信する(ステップS1013)。このRRC Connection Requestは、基地局と接続したい移動端末が、基地局に対して無線リソースの割り当てを要求するためのメッセージである。
次に、セルからRRC Connection Setupを受信した移動端末は、基地局にRRC Connection Setup Completeを送信し、無線リソース制御接続を確立する(ステップS1015)。
そして、移動端末からRRC Connection Setup Completeを受信した基地局は、HSS(Home Subscriber Server)などの認証装置を含むコアネットワークにInitial UE(User Equipment)messageを送信する(ステップS1016)。なお、上記の手順は、例えば、下記の非特許文献2において規定される。
この時、仮にそのハイブリッドセルにおける無線リソースが既に占有されて(輻輳して)いた場合でも、ハイブリッドセルを持つ基地局は、MMEなどのコアネットワークの装置と連携し、CSGに属する移動端末を優先的に受け入れ、QoS制御などにおいても優先的に扱うよう要求されている。
このため、例えば、CSGに属さない移動端末のランダムアクセスプロシージャの実行を制限する手法が知られている(下記特許文献1)。
そこで、本発明は、無線リソースを有効に活用することのできる通信システムを実現することを目的の1つとする。
〔1〕第1実施形態
<概要>
図4は、第1実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示す図である。
図4に示す無線通信システム10は、例示的に、ハイブリッドセル15に対応する基地局(以下、ハイブリッドセル対応基地局、あるいは単に基地局という)11と、ハイブリッドセル15のCSG(Closed Subscriber Group)に属する移動端末(以下、優先端末あるいは特定の移動端末ともいう)12と、ハイブリッドセル15のCSGに属さない移動端末(以下、非優先端末あるいは移動端末ともいう)13と、マクロセル16に対応する基地局14とを備える。なお、優先端末12と非優先端末13とを特に区別しない場合、単に移動端末と表記する。
このため、本実施形態においては、ハイブリッドセル対応基地局11は、当該基地局11が送信する報知情報のSIB2(system information block type2)に、通常使用されるPRACH-ConfigSIBに代えて、PRACH-ConfigSIB-Hybridを使用して、報知情報を送信する。
このようにして、RRC IDLE状態において、優先端末12及び非優先端末13がハイブリッドセル15への初期接続を行なう際、優先端末12は、非優先端末13が送信するRA Preambleとは異なる特殊なRA Preambleを送信する。
図5は、図4に示したハイブリッドセル対応基地局11の動作フローの一例を示すフローチャートである。
ハイブリッドセル対応基地局11は、優先端末12又は非優先端末13からRA Preambleを受信すると(ステップS101)、自身が現在輻輳状態であるかどうかを判定する(ステップS102)。
一方、基地局11が輻輳状態であれば(ステップS102のYesルート)、基地局11は、ステップS101において受信したRA Preambleが、優先端末12によって送信される特殊なRA Preambleであるか否かを判定する(ステップS104)。
<構成>
図6は、本実施形態におけるハイブリッドセル対応基地局11の機能構成の一例を示すブロック図である。
DSP101は、リアルタイム処理を行なうプロセッサであり、無線通信のスケジューリングなど、有線通信及び無線通信に係る所定の通信処理を行なう通信処理部106と、無線信号に含まれる情報を測定する無線信号測定部110とを備える。
有線接続部103は、有線ネットワークとの接続を行ない、例えば、イーサネット(登録商標)のアダプタ等である。
無線アンテナ111は、例えば、移動端末12,13、他の基地局、不図示のMMEとの間で無線信号の送受信を行なう。
本実施形態においては、本実施形態における動作を実現するために、DSP101の無線信号測定部110は、RA Preamble判定部112(このRA Preamble判定部112は、前述の無線信号送受信部109とともに第1メッセージを受信する受信部に相当する)を備える。このRA Preamble判定部112は、通常のRA Preambleとは別に、移動端末12によって生成され、移動端末12がCSGに属することを示す特殊なRA Preambleを受信する。
図7に示す移動端末12は、一例として、FPGA(field programmable gate array)201、CPU202、USIM(universal subscriber identity module)203、メモリ204、RF部205及び無線アンテナ211を備える。
FPGA201は、リアルタイム処理を行なうプロセッサであり、無線通信のスケジューリングなど無線通信に係る所定の通信処理を行なう信号処理部206と、無線信号に含まれる情報を測定する無線信号測定部210とを備える。
USIM203は、移動端末の利用者を識別するICカードであり、移動端末12に対して着脱可能である。USIM203は、移動端末12の電話番号や契約者の情報、無線通信事業者の情報等を記憶している情報記憶部211を備える。
RF部205は、無線通信を行なうために、後述する無線アンテナ211を介して送受信された無線信号の送受信処理を行なう無線信号送受信部209(この無線信号送受信部209は、送信部及び受信部を構成する)を備える。
本実施形態においては、本実施形態における動作を実現するために、FPGA201の無線信号測定部210は、SIB情報読取部212を備える。SIB情報読取部212は、ハイブリッドセル対応基地局11から送信される報知情報SIB2に含まれるPRACH-ConfigSIB-Hybridを読み取る。
図8(A)〜(C)は、本実施形態に係るハイブリッドセル対応基地局が保持し、送信する報知情報SIB2の内容の一例を示す図である。図8(A)〜(C)では、本実施形態において追加された部分を下線で示す。
ハイブリッドセル15からの報知情報を受信可能な全ての移動端末は、ハイブリッドセル15からの報知情報のSIB2に含まれるPRACH-ConfigSIBを読み解き、ランダムアクセスプロシージャの最初のメッセージであるRA Preambleを生成するためのrootSequenceIndex、Preamble Format、System frame number及びSubframe numberなどを決定する。そして、移動端末12が、基地局11が報知しているSIB1のCSGID及びcsg-Indicationから、該当セルが、移動端末自身がCSGに登録されているハイブリッドセルであると判断した場合、移動端末12は、PRACH-ConfigSIB-Hybridを使用して特殊なRA Preambleを生成する。
図9は、本実施形態に係るハイブリッドセル対応基地局11(ハイブリッドセル15)と移動端末12との間における処理フローの一例を示す図である。
ハイブリッドセル対応基地局11の無線信号送受信部109は、ハイブリッドセル15に在圏する移動端末に対して、報知情報用の報知チャネルであるBCCH(Broadcast Control Channel)により、報知情報SIB1及びSIB2を送信する(ステップS21,ステップS22及びステップS24)。
ステップS23において自身が優先端末であると判定すると、移動端末12のSIB情報読取部212は、PRACH-ConfigSIBではなくPRACH-Config-Hybridを読み取る(ステップS25)。
ハイブリッドセル対応基地局11のRA Preamble判定部112は、受信したRA Preambleが、優先端末12からの特殊なRA Preambleであると判断する(ステップS28)。そして、ハイブリッドセル対応基地局11のRA Response送信決定部113は、輻輳制御を行なわず、この移動端末12にRA Responseを送信する(ステップS29,S30)。
移動端末12のSIB情報読取部212は、ハイブリッドセル対応基地局11から送信される報知情報のSIB2に含まれるPRACH-ConfigSIB-Hybridに基づいて特殊なRA Preambleを生成する。移動端末12の無線信号送受信部209は、このRA Preambleをハイブリッドセル対応基地局11に送信する(ステップS71)。
ハイブリッドセル対応基地局11のRA Response送信決定部113は、輻輳制御を行なわず、移動端末12にRA Responseを送信する(ステップS73)。
移動端末12からRRC Connection Requestを受信したハイブリッドセル対応基地局11は、移動端末12にRRC Connection Setupを送信する(ステップS75)。
移動端末12からRRC Connection Setup Completeを受信したハイブリッドセル対応基地局11は、HSS(Home Subscriber Server)などの認証装置を含むコアネットワークにInitial UE(User Equipment)messageを送信する(ステップS77)。これにより、移動端末12とコアナットワーク間のシグナリング接続が確立される。
上記の第1変形例においては、ハイブリッドセル15の報知情報のprach-Configに、通常のセルが使用するPRACH-ConfigSIBとは異なるPRACH-ConfigSIB-Hybridを追加したが、本変形例においては、PRACH-ConfigSIB-Hybridの追加を行なわない。詳細には、図10に示すように、PRACH-ConfigSIB-Hybridを用いる代わりに、PRACH-ConfigSIBに、ハイブリッドセル用のパラメータセットを追加する。
図11(A)〜(C)は、本変形例に係るハイブリッドセル対応基地局11が送信する報知情報SIB2 114’の内容の一例を示す図である。図11(A)〜(C)では、本変形例において追加された部分を下線で示す。
図12は、本変形例におけるハイブリッドセル対応基地局11の機能構成の一例を示すブロック図である。
図12に示す各種構成要素のうち、図6に示した上記の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
また、DSP101の無線信号測定部110は、RA Preamble判定部112’(このRA Preamble判定部112’は、前述の無線信号送受信部109とともに第1メッセージを受信する受信部に相当する)を備える。このRA Preamble判定部112’は、通常のRA Preambleのほかに、移動端末12が構成し、移動端末12がCSGに属することを示す特殊なRA Preambleを受信する。
図13に示す各種構成要素のうち、図7に示した上記の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本変形例においては、本変形例における動作を実現するために、FPGA201の無線信号測定部210は、SIB情報読取部212’を備える。SIB情報読取部212’は、ハイブリッドセル対応基地局11から送信される報知情報から、SIB情報を読み取る。
図14は、本変形例に係るハイブリッドセル対応基地局11(ハイブリッドセル15)と移動端末12との間における処理フローの一例を示す図である。
移動端末12は、受信したSIB1のCSG ID及びcsg-Indicationから、自身がハイブリッドセル15における優先端末であるか否かを判定する(ステップS33)。
次に、移動端末12の特殊RA Preamble生成部213’は、rootSequenceIndex-Hybrid及びprach-ConfigInfo-Hybridから、自身が優先端末であることを示す特殊なRA Preambleを生成する(ステップS36)。移動端末12の無線信号送受信部209は、このRA Preambleをハイブリッドセル対応基地局11に送信する(ステップS37)。
上述した第1実施形態の第1変形例によれば、ハイブリッドセル対応基地局11が通常のRA Preambleとは異なるRA Preambleを受信した場合、優先端末12によって無線リソースが輻輳していない限り、輻輳制御などを考慮せず、その移動端末に対してRA Responseを送信することができる。これにより、上記の第1実施形態と同様にCSGに属する優先端末12に対しCSGセルに優先的に接続を許可しながら、全体として基地局11の無線リソースを有効に活用することができる。さらに、PRACH-ConfigSIB-Hybridを追加しないため、SIB2の変更が上記の第1実施形態よりも少なくて済むという利点も有する。
上記の第1実施形態並びにその第1変形例においては、prach-Config相当のパラメータがハイブリッドセル対応基地局11に記憶されていたが、本変形例においては、prach-Config相当のパラメータを移動端末12のUSIM203あるいはメモリ204に保持させる。
図15に示す各種構成要素のうち、図6に示した上記の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本変形例においては、本変形例における動作を実現するために、DSP101の無線信号測定部110は、RA Preamble判定部112”(このRA Preamble判定部112”は、前述の無線信号送受信部109とともに第1メッセージを受信する受信部に相当する)を備える。このRA Preamble判定部112”は、通常のRA Preambleのほかに、移動端末12が構成し、移動端末12がCSGに属することを示す特殊なRA Preambleを受信する。
図16に示す各種構成要素のうち、図7に示した上記の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本変形例においては、本変形例における動作を実現するために、例えば、移動端末12のUSIM203の情報記憶部211は、事前共有PRACH Config215を記憶している。
事前共有PRACH Config215又は216は、移動端末12をハイブリッドセル15のCSGに登録する際に、移動端末12のUSIM203又はメモリ204に記録される。
また、FPGA201の無線信号測定部210は、事前共有PRACH Config215又は216を読み取る事前共有PRACH Config読み出し部214を備える。
そして、移動端末12の特殊RA Preamble生成部213”は、ハイブリッドセル15のカバレッジに入ったときに、ハイブリッドセル対応基地局11からの報知情報に含まれるprach-Configではなく、移動端末12のUSIM203又はメモリ204に事前に保持しているPRACH Config215又は216を使用してRA Preambleを生成する。
図17に示すように、prach-Config相当のパラメータであるEF_PEACHが、例えば、ADF_USIM → DF_HNB → EF_PRACHというディレクトリ構造に格納される。なお、prach-Config相当のパラメータは、図17に示す以外のディレクトリ構造や他のどのようなデータ構造に保存されていてもよい。
図20に示すように、CSG Informationに、prach-Configを記載するためのPRACH CONFIGを追加することが可能である。
CSG登録時にRA Preamble構成に使用するprach-Configを登録することで、ハイブリッドセル対応基地局11と移動端末とがprach-Configを事前に共有する(ステップS41)。
移動端末12は、受信したSIB1のCSGIDから、自身がハイブリッドセル15における優先端末であるか否かを判定する(ステップS43)。
ステップS43において自身が優先端末であると判定すると、移動端末12の事前共有PRACH Config読み出し部214は、事前共有PRACH Config215又は216を読み出す。移動端末12の特殊RA Preamble生成部213”は、事前共有PRACH Config読み出し部214が読み出したPRACH-ConfigSIB-Hybridに基づいて、自身が優先端末であることを示す特殊なRA Preambleを生成する(ステップS44)。移動端末12の無線信号送受信部209は、このRA Preambleをハイブリッドセル対応基地局11に送信する(ステップS45)。
なお、上記の第1実施形態の第2変形例においては、事前共有PRACH Configが、USIM203、メモリ204のいずれか一方に格納されても、両方に記憶されてもよい。
上述した第1実施形態の第2変形例によれば、ハイブリッドセル対応基地局11が通常のRA Preambleとは異なるRA Preambleを受信した場合、優先端末12によって無線リソースが輻輳していない限り、輻輳制御などを考慮せず、その移動端末に対してRA Responseを送信することができる。これにより、上記の第1実施形態及びその第1変形例と同様にCSGに属する優先端末12に対しCSGセルに優先的に接続を許可しながら、全体として基地局11の無線リソースを有効に活用することができる。さらに、事前共有PRACH Configが移動端末12側に記憶されており、相当する情報をハイブリッドセル対応基地局11から送信する必要がないためネットワークトラフックを低減することができる。また、本第2変形例は、RRCパラメータの構成を変更することなく、基地局11と移動端末12のソフトウェアの変更のみで実施することができる。
<概要>
上記の第1実施形態並びにその変形例においては、優先端末12が特殊なRA Preambleを送信することにより、ハイブリッドセル対応基地局11が、輻輳状態において優先端末12に優先的にアクセスを許可していた。しかし、本実施形態では、移動端末12からRA Preambleを受信したハイブリッドセル対応基地局11が、当該移動端末がCSGに属するか否かによらず、無条件でRA Responseを送信する。移動端末12がCSGに属するか否かの判定は、その後移動端末12が送信するRRC Connection RequestのMMEC(MME Code)に、特定の値が設定されているかどうかで行なう。
本実施形態のシステム構成は、図4に示した上記の第一実施形態の構成と同じである。
本実施形態の無線通信システム10も、図4に示すように、ハイブリッドセル対応基地局11と、ハイブリッドセル15のCSGに属する優先端末12と、ハイブリッドセル15のCSGに属さない非優先端末13と、マクロセル16に対応する基地局14とを備える。
図23は、本実施形態におけるハイブリッドセル対応基地局11の動作フローの一例を示すフローチャートである。
ここで、ハイブリッドセル対応基地局11が輻輳状態であれば(ステップS102のYesルート)、ハイブリッドセル対応基地局11は、輻輳状態を回避する(ステップ111)。
次に、ハイブリッドセル対応基地局11は、移動端末12からRRC Connection Requestを受信する(ステップS112)。
ここで、RRC Connection Request内のパラメータが特定の値である場合(ステップS113のYesルート)、ハイブリッドセル対応基地局11は、RRC Connection Setupを送信する(ステップS114)。
ここで、ステップS113におけるRRC Connection Requestでの判定にはMMEプールの中でMMEを一意に示すための識別子であるMMEC(MME Code)を使用する。MMECはRRC Connection RequestでS−TMSIの一部として基地局に送信されるが、必須の項目ではなく、さらにRRC Connection Setup CompleteでもMMECが基地局に送信されるため、MMECを利用することが可能である。
図24は、第2実施形態に係るハイブリッドセル対応基地局の機能構成の一例を示すブロック図である。
図24に示すハイブリッドセル対応基地局11は、一例として、DSP101、CPU102、有線接続部103、メモリ104、RF部105及び無線アンテナ111を備える。
CPU102は、非リアルタイム処理を行なうプロセッサであり、例えば、メモリ104に格納されているプログラムを実行することにより各種処理を実行する。CPU102は、情報の内部処理を行なう情報処理部107を備える。
メモリ104は、CSGハイブリッドセル対応基地局11において処理される情報を必要に応じて記憶する情報記憶部108を有する。メモリ104としては、例えば、RAM、ROM、不揮発性メモリ、揮発性メモリなど、既存のどのようなメモリを使用することができる。また、複数種類のメモリを備えていてもよい。
無線アンテナ111は、例えば、移動端末12,13、他の基地局、不図示のMMEとの間で無線信号の送受信を行なう。
本実施形態においては、本実施形態における動作を実現するために、DSP110の信号測定部110が、MMEC値判定部116(このMMEC値判定部116は、前述の無線信号送受信部109とともに第2メッセージを受信する受信部に相当する)を備えるこのMMEC値判定部116は、移動端末から受け取ったRRC Connection RequestのMMECに、事前に決めた特殊な値(例えば、“FF”)が設定されている場合に、RRC Connection Requestを受け入れる。
図25は、本実施形態における移動端末12の機能構成の一例を示すブロックである。
FPGA201は、リアルタイム処理を行なうプロセッサであり、無線通信のスケジューリングなど無線通信に係る所定の通信処理を行なう信号処理部206と、無線信号に含まれる情報を測定する無線信号測定部210とを備える。
USIM203は、移動端末の利用者を識別するICカードであり、移動端末12に対して着脱可能である。USIM203は、移動端末12の電話番号や契約者の情報、無線通信事業者の情報等を記憶している情報記憶部211を備える。
RF部205は、無線通信を行なうために、後述する無線アンテナ211を介して送受信された無線信号の送受信処理を行なう無線信号送受信部209(この無線信号送受信部209は、送信部及び受信部を構成する)を備える。
本実施形態においては、本実施形態における動作を実現するために、CPU207の情報処理部207が、RRC Connection RequestのMMECに、実際のMMECの値ではなく、例えば“FF”を設定する特殊MMEC値設定部217(第2メッセージ生成部に相当する)を備える。
図26(A)〜(D)では、移動端末12の特殊MMEC値設定部217により、下線を付したパラメータMMECに、例えば、値“FF”が設定される。
図27(A)〜(C)に、本実施形態に係るRRC Connection SetupCompleteの一例を示す。
ハイブリッドセル対応基地局11はMMEに通知するInitial UE Messageを作成する際に、RRC Connection Requestに含まれていたS−TMSIをそのまま使用せず、S−TMSIの中のMMECを、RRC Connection SetupCompleteのMMECで置換したS−TMSIを使用する。
次に、図28を参照して、ハイブリッドセル対応基地局11と移動端末12との間における処理について説明する。
図28は、本実施形態に係るハイブリッドセル対応基地局11(ハイブリッドセル15)と移動端末12との間における処理フローの一例を示す図である。
ハイブリッドセル対応基地局11のMMEC値判定部116は、RRC Connection SetupのMMECが特殊な値である場合、移動端末12がCSGに属する移動端末であると判定し(ステップS53)、RRC Connection Setupを移動端末12に送信する(ステップS54)。また、図示はしていないが、RRC Connection SetupのMMECが特殊な値ではない場合、ハイブリッドセル対応基地局11はRRC Connection Rejectを移動端末に送信する。
ハイブリッドセル対応基地局11は移動端末12に対して接続を行ない(ステップS57)、CSGに属する移動端末12を、リソース配分、QoS制御などに関して優先的に取り扱う。
移動端末12は、ハイブリッドセル対応基地局11から送信される報知情報のSIB2に含まれるPRACH-ConfigSIBに基づいてRA Preambleを生成し、ハイブリッドセル対応基地局11に送信する(ステップS81)。
移動端末12の特殊MMEC値設定部217は、MMECに事前に決めた特殊な値(例えば、“FF”)を設定したRRC Connection Requestを生成する。移動端末12の無線信号送受信部209は、ハイブリッドセル対応基地局11に、そのRRC Connection Requestを送信する(ステップS83)。このRRC Connection Requestは、基地局と接続したい移動端末が、基地局に対して無線リソースの割り当てを要求するためのメッセージである。
ハイブリッドセル対応基地局11のCSG移動端末処理決定部107は、移動端末12にRRC Connection Setupを送信する(ステップS85)。
移動端末12からRRC Connection Setup Completeを受信したハイブリッドセル対応基地局11は、HSS(Home Subscriber Server)などの認証装置を含むコアネットワークにInitial UE(User Equipment)messageを送信する(ステップS87)。その際、ハイブリッドセル対応基地局11は、移動端末12から受信したRRC Connection Requestに含まれていたS−TMSIをそのまま使用せず、S−TMSIの中のMMECを、RRC Connection SetupCompleteのMMECで置換したS−TMSIを使用する。これにより、移動端末12とコアナットワーク間のシグナリング接続が確立される。
また、RRC Connection Requestの中のMMECを、当該移動端末がCSGに属するか否かの判定に使用したが、CSGセル/ハイブリッドセルにおいて、MMECの0〜255の一部範囲を使用して、CSGに属する複数の移動端末間の優先順位付けを行なってもよい。
上述した第2実施形態によれば、移動端末12からRA Preambleを受信したハイブリッドセル対応基地局11が、当該移動端末がCSGに属するか否かによらず、無条件でRA Responseを送信し、その後移動端末12が送信する、MMEC(MME Code)に特定の値が設定されたRRC Connection Requestにより、当該移動端末12がCSGに属するか否かを判定する。これにより、上記の第1実施形態と同様にCSGに属する優先端末12に対しCSGセルに優先的に接続を許可しながら、全体として基地局11の無線リソースを有効に活用することができる。
<概要>
本実施形態は、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせたものである。
可能性は低いもの、隣接セルからハンドオーバしてくる移動端末(非優先端末)などが送信するRA Preambleが、CSGに属する移動端末(優先端末)12の使用する特別なRA Preambleと重複することが考えられる。
このような処理の無駄をなくすため、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせ、RRC Connection Requestにおいても、移動端末が優先端末であるか否かを判断することが有効である。
本実施形態の無線通信システム10も、図4に示すように、ハイブリッドセル対応基地局11と、ハイブリッドセル15のCSGに属する優先端末12と、ハイブリッドセル15のCSGに属さない非優先端末13と、マクロセル16に対応する基地局14とを備える。
<構成>
図30は、第3実施形態に係るハイブリッドセル対応基地局の機能構成の一例を示すブロック図である。
図30に示すハイブリッドセル対応基地局11は、一例として、DSP101、CPU102、有線接続部103、メモリ104、RF部105及び無線アンテナ111を備える。
CPU102は、非リアルタイム処理を行なうプロセッサであり、例えば、メモリ104に格納されているプログラムを実行することにより各種処理を実行する。CPU102は、情報の内部処理を行なう情報処理部107を備える。
メモリ104は、CSGハイブリッドセル対応基地局11において処理される情報を必要に応じて記憶する情報記憶部108を有する。情報記憶部108は、図8を参照して前述したようなSIB情報114を記憶している。メモリ104としては、例えば、RAM、ROM、不揮発性メモリ、揮発性メモリなど、既存のどのようなメモリを使用することができる。また、複数種類のメモリを備えていてもよい。
無線アンテナ111は、例えば、移動端末12,13、他の基地局、不図示のMMEとの間で無線信号の送受信を行なう。
本実施形態においては、本実施形態における動作を実現するために、DSP101の無線信号測定部110は、RA Preamble判定部112(このRA Preamble判定部112は、前述の無線信号送受信部109とともに第1メッセージを受信する受信部に相当する)を備える。このRA Preamble判定部112は、通常のRA Preambleとは別に、移動端末12によって生成され、移動端末12がCSGに属することを示す特殊なRA Preambleを受信する。
図31は、本実施形態における移動端末12の機能構成の一例を示すブロックである。
FPGA201は、リアルタイム処理を行なうプロセッサであり、無線通信のスケジューリングなど無線通信に係る所定の通信処理を行なう信号処理部206と、無線信号に含まれる情報を測定する無線信号測定部210とを備える。
USIM203は、移動端末の利用者を識別するICカードであり、移動端末12に対して着脱可能である。USIM203は、移動端末12の電話番号や契約者の情報、無線通信事業者の情報等を記憶している情報記憶部211を備える。
RF部205は、無線通信を行なうために、後述する無線アンテナ211を介して送受信された無線信号の送受信処理を行なう無線信号送受信部209(この無線信号送受信部209は、送信部及び受信部を構成する)を備える。
本実施形態においては、本実施形態における動作を実現するために、FPGA201の無線信号測定部210は、SIB情報読取部212を備える。SIB情報読取部212は、ハイブリッドセル対応基地局11から送信される報知情報SIB2に含まれるPRACH-ConfigSIB-Hybridを読み取る。
また、CPU207の情報処理部207が、RRC Connection RequestのMMECに、実際のMMECの値ではなく、例えば、“FF”を設定する特殊MMEC値設定部217(第2メッセージ生成部に相当する)を備える。
<動作>
図32は、第3実施形態における移動端末12のコアネットワークへの接続フローを示す図である。
ハイブリッドセル対応基地局11のRA Preamble判定部112は、この特殊なRA Preambleを受信すると、このRA Preambleが、自身のCSGに属する移動端末が使用するRA Preambleであると判定する(ステップS62)。
移動端末12の特殊MMEC値設定部217は、MMECに事前に決めた特殊な値(例えば、“FF”)を設定したRRC Connection Requestを生成する。移動端末12の無線信号送受信部209は、ハイブリッドセル対応基地局11に、そのRRC Connection Requestを送信する(ステップS64)。このRRC Connection Requestは、基地局と接続したい移動端末が、基地局に対して無線リソースの割り当てを要求するためのメッセージである。
ハイブリッドセル対応基地局11のCSG移動端末処理決定部107は、移動端末12にRRC Connection Setupを送信する(ステップS66)
次に、ハイブリッドセル対応基地局11からRRC Connection Setupを受信した移動端末12は、RRC接続のセットアップを行ない、セットアップが完了するとハイブリッドセル対応基地局11にRRC Connection Setupを送信する(ステップS67)。
さらに、その後移動端末12が送信する、MMECに特定の値が設定されたRRC Connection Requestにより、当該移動端末12がCSGに属するか否かを判定する。これにより、CSGに属する移動端末であるか否かの判断の精度を上げることが可能となり、無線リソースをより一層有効に活用することができる。
上記の各種実施形態及びその変形例においては、ハイブリッドセル対応基地局11のDSP101が、プログラムを実行することにより、RA Preamble判定部112,112’112”、RA Response送信決定部113、113’、113”及びMMEC値判定部116として機能するようになっている。
さらに、移動端末12のFPGA201が、プログラムを実行することにより、SIB情報読取部212,212’及び特殊RA Preamble生成部213、213’、213”として機能するようになっている。
なお、これらの各機能を実現するためのプログラムは、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW等),磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置又は外部記憶装置に転送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
なお、ハイブリッドセル対応基地局11の上記各機能を、DSP101、CPU102で分担して実行したが、DSP101あるいはCPU102が全ての機能を実行してもよい。
なお、本実施形態において、コンピュータとは、ハードウェアとオペレーティングシステムとを含む概念であり、オペレーティングシステムの制御の下で動作するハードウェアを意味している。又、オペレーティングシステムが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェアは、少なくとも、CPU等のプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえており、上記実施形態及びその変形例においては、ハイブリッドセル対応基地局11及び移動端末12がコンピュータとしての機能を有しているのである。
〔5〕付記
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
移動端末と、該移動端末に比べ優先的な通信が可能な特定の移動端末と、
上記の両移動端末のアクセスを許容する基地局とを有する無線通信システムにおいて、
前記特定の移動端末が、接続を開始したい移動端末の存在を示す接続開始移動端末存在メッセージであって前記特定の移動端末に特有の情報を有する第1メッセージを、前記基地局に対して、送信し、
前記基地局が、前記第1メッセージを受信すると、前記基地局は前記特定の移動端末に対して、接続開始移動端末存在メッセージに対する第1応答メッセージを送信することを特徴とする、無線通信システム。
(付記2)
移動端末と、該移動端末に比べ優先的な通信が可能な特定の移動端末と、
上記の両移動端末のアクセスを許容する基地局とを有する無線通信システムにおいて、
前記特定の移動端末が、接続を開始したい移動端末の存在を示す接続開始移動端末存在メッセージであって前記特定の移動端末に特有の情報を有する第1メッセージを、前記基地局に対して、送信し、
前記基地局が、前記第1メッセージを受信すると、前記基地局は前記特定の移動端末に対して、接続開始移動端末存在メッセージに対する第1応答メッセージを送信し、
さらに前記特定の移動端末が、前記第1応答メッセージを受信したあとに、無線リソース割り当て要求メッセージであって前記特定の移動端末に特有の情報を有する第2メッセージを、前記基地局に対して、送信し、
前記基地局が、前記第2メッセージを受信すると、前記基地局は前記特定の移動端末に対して、無線リソース割り当て要求メッセージに対する第2応答メッセージを送信することを特徴とする、無線通信システム。
(付記3)
移動端末と、該移動端末に比べ優先的な通信が可能な特定の移動端末と、
上記の両移動端末のアクセスを許容する基地局とを有する無線通信システムにおいて、
前記特定の移動端末が、接続を開始したい移動端末の存在を示す接続開始移動端末存在メッセージの送信後に前記接続開始移動端末存在メッセージに対する応答メッセージを受信した場合に、無線リソース割り当て要求メッセージであって前記特定の移動端末に特有の情報を有する第2メッセージを、前記基地局に対して、送信し、
前記基地局が、前記第2メッセージを受信すると、前記基地局は前記特定の移動端末に対して、無線リソース割り当て要求メッセージに対する第2応答メッセージを送信することを特徴とする、無線通信システム。
(付記4)
前記基地局が、前記第1メッセージ作成用の報知メッセージを送信し、
前記特定の移動端末が、受信した前記報知メッセージに基づいて、前記第1メッセージを作成し、その後、作成した前記第1メッセージを、前記基地局に対して、送信することを特徴とする、付記1又は付記2に記載の無線通信システム。
(付記5)
前記基地局が、前記第1メッセージ作成用の報知メッセージに関する情報を記憶する記憶部を有することを特徴とする、付記4に記載の無線通信システム。
(付記6)
前記特定の移動端末が、前記第1メッセージ作成用情報を記憶する記憶部を有することを特徴とする、付記1又は付記2に記載の無線通信システム。
(付記7)
付記1記載の無線通信システムに用いられる特定の移動端末であって、
接続を開始したい移動端末の存在を示す接続開始移動端末存在を示す接続開始移動端末存在メッセージであって前記特定の移動端末に特有の情報を有する第1メッセージを作成する第1メッセージ作成部と、
前記第1メッセージ作成部で作成された前記第1メッセージを前記基地局に対して送信する送信部とをそなえて構成されたことを特徴とする、移動端末。
(付記8)
付記2記載の無線通信システムに用いられる特定の移動端末であって、
接続を開始したい移動端末の存在を示す接続開始移動端末存在を示す接続開始移動端末存在メッセージであって前記特定の移動端末に特有の情報を有する第1メッセージを作成する第1メッセージ作成部と、
前記第1メッセージ作成部で作成された前記第1メッセージを前記基地局に対して送信する送信部とをそなえ、
さらに、前記第1応答メッセージを該基地局から受信したあとに、無線リソース割り当て要求メッセージであって前記特定の移動端末に特有の情報を有する第2メッセージを作成する第2メッセージ作成部と、
前記第2メッセージ作成部で作成された前記第2メッセージを、前記基地局に対して、送信する送信部とをそなえて構成されたことを特徴とする、移動端末。
(付記9)
付記3記載の無線通信システムに用いられる特定の移動端末であって、
接続を開始したい移動端末の存在を示す接続開始移動端末存在メッセージの送信後に該接続開始移動端末存在メッセージに対する応答メッセージを受信した場合に、無線リソース割り当て要求メッセージであって前記特定の移動端末に特有の情報を有する第2メッセージを作成する第2メッセージ作成部と、
前記第2メッセージ作成部で作成された前記第2メッセージを、前記基地局に対して、送信する送信部とをそなえて構成されたことを特徴とする、移動端末。
(付記10)
前記第1メッセージ作成部が、前記基地局から送信されてくる、前記第1メッセージ作成用の報知メッセージに関する情報を用いて、前記第1メッセージを作成するように構成たことを特徴とする、付記7又は付記8に記載の移動端末。
(付記11)
第1メッセージ作成用情報を記憶する記憶部を有し、
前記第1メッセージ作成部が、前記記憶部に記憶されている前記第1メッセージ作成用情報を用いて、前記第1メッセージを作成するように構成されたことを特徴とする、付記7又は付記8に記載の移動端末。
(付記12)
前記記憶部が、前記特定の移動端末に対して着脱自在の記憶部として構成されていることを特徴とする、付記11に記載の移動端末。
(付記13)
付記1記載の無線通信システムに用いられる基地局であって、
前記第1メッセージを受信する受信部と、
前記受信部で前記第1メッセージを受信すると、前記特定の移動端末に対して、接続開始移動端末存在メッセージに対する第1応答メッセージを送信する送信部とをそなえて構成されたことを特徴とする、基地局。
(付記14)
付記2記載の無線通信システムに用いられる基地局であって、
前記第1メッセージを受信する受信部と、
前記受信部で前記第1メッセージを受信すると、前記特定の移動端末に対して、接続開始移動端末存在メッセージに対する第1応答メッセージを送信する送信部とを備えるともに、
さらに前記該第2メッセージを受信する受信部と、
前記受信部で前記第2メッセージを受信すると、前記特定の移動端末に対して、無線リソース割り当て要求メッセージに対する第2応答メッセージを送信する送信部とをそなえて構成されたことを特徴とする、基地局。
(付記15)
付記3記載の無線通信システムに用いられる基地局であって、
前記該第2メッセージを受信する受信部と、
前記受信部で前記第2メッセージを受信すると、前記特定の移動端末に対して、無線リソース割り当て要求メッセージに対する第2応答メッセージを送信する送信部とをそなえて構成されたことを特徴とする、基地局。
(付記16)
前記第1メッセージ作成用の報知メッセージに関する情報を記憶する記憶部を有するとともに、前記記憶部に記憶されている上記の第1メッセージ作成用の報知メッセージに関する情報に基づいて上記の第1メッセージ作成用の報知メッセージを送信する送信部を有することを特徴とする、付記13又は付記14に記載の基地局。
(付記17)
付記11記載の移動端末に用いられる記憶装置であって、
前記第1メッセージ作成用情報を記憶する記憶部をそなえ、
前記記憶部が、前記第1メッセージ作成用情報を保持可能なディレクトリ構造を有していることを特徴とする、移動端末用記憶装置。
11 ハイブリッドセル対応基地局(基地局)
12 優先端末(特定の移動端末)
13 非優先端末(移動端末)
109 無線信号送受信部(受信部)
109 無線信号送受信部(送信部)
112,112’,112” RA Preamble判定部(受信部)
113,113’,113” RA Response送信決定部(送信部)
209 無線信号送受信部(受信部)
209 無線信号送受信部(送信部)
203 USIM(記憶装置)
208,211 情報記憶部(記憶部)
213 特殊RA Preamble生成部(第1メッセージ作成部)
217 特殊MMEC値設定部(第2メッセージ作成部)
Claims (8)
- 移動端末と、該移動端末に比べ優先的な通信が可能な特定の移動端末と、
上記の両移動端末のアクセスを許容する基地局とを有する無線通信システムにおいて、
前記特定の移動端末が、接続を開始する際に送信するランダムアクセス要求であって、前記特定の移動端末に特有のプリアンブル信号系列を有する第1メッセージを、前記基地局に対して、送信し、
前記基地局は、受信した前記ランダムアクセス要求が前記特定の移動端末に特有のプリアンブル信号系列を有する前記第1メッセージである場合、前記基地局は前記特定の移動端末に対して、前記ランダムアクセス要求に対する第1応答メッセージを送信することを特徴とする、無線通信システム。 - 移動端末と、該移動端末に比べ優先的な通信が可能な特定の移動端末と、
上記の両移動端末のアクセスを許容する基地局とを有する無線通信システムにおいて、
前記特定の移動端末が、接続を開始したい移動端末の存在を示す接続開始移動端末存在メッセージであって前記特定の移動端末に特有の情報を有する第1メッセージを、前記基地局に対して、送信し、
前記基地局が、前記第1メッセージを受信すると、前記基地局は前記特定の移動端末に対して、接続開始移動端末存在メッセージに対する第1応答メッセージを送信し、
さらに前記特定の移動端末が、前記第1応答メッセージを受信したあとに、無線リソース割り当て要求メッセージであって前記特定の移動端末に特有の情報を有する第2メッセージを、前記基地局に対して、送信し、
前記基地局が、前記第2メッセージを受信すると、前記基地局は前記特定の移動端末に対して、無線リソース割り当て要求メッセージに対する第2応答メッセージを送信することを特徴とする、無線通信システム。 - 移動端末と、該移動端末に比べ優先的な通信が可能な特定の移動端末と、
上記の両移動端末のアクセスを許容する基地局とを有する無線通信システムにおいて、
前記特定の移動端末が、接続を開始する際に送信するランダムアクセス要求の送信後に前記ランダムアクセス要求に対する応答メッセージを受信した場合に、無線リソース割り当て要求メッセージであって前記特定の移動端末に特有のプリアンブル信号系列を有する第2メッセージを、前記基地局に対して、送信し、
前記基地局は、受信した前記無線リソース割り当て要求メッセージが前記特定の移動端末に特有のプリアンブル信号系列を有する前記第2メッセージである場合、前記基地局は前記特定の移動端末に対して、前記無線リソース割り当て要求メッセージに対する第2応答メッセージを送信することを特徴とする、無線通信システム。 - 前記基地局が、前記第1メッセージ作成用の報知メッセージを送信し、
前記特定の移動端末が、受信した前記報知メッセージに基づいて、前記第1メッセージを作成し、その後、作成した前記第1メッセージを、前記基地局に対して、送信することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の無線通信システム。 - 前記基地局が、前記第1メッセージ作成用の報知メッセージに関する情報を記憶する記憶部を有することを特徴とする、請求項4に記載の無線通信システム。
- 前記特定の移動端末が、前記第1メッセージ作成用情報を記憶する記憶部を有することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の無線通信システム。
- 請求項1記載の無線通信システムに用いられる特定の移動端末であって、
接続を開始する際に送信するランダムアクセス要求であって、前記特定の移動端末に特有のプリアンブル信号系列を有する第1メッセージを作成する第1メッセージ作成部と、
前記第1メッセージ作成部で作成された前記第1メッセージを前記基地局に対して送信する送信部とをそなえて構成されたことを特徴とする、移動端末。 - 前記第1メッセージ作成部が、前記基地局から送信されてくる、前記第1メッセージ作成用の報知メッセージに関する情報を用いて、前記第1メッセージを作成するように構成されたことを特徴とする、請求項7に記載の移動端末。
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