JP5811400B2 - 高周波用アンテナ及び高周波用アンテナ装置 - Google Patents
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ボビンの内部に配置することで、外力により各磁心の位置ずれを防止しやすく、上記磁気的なギャップのずれを防止できるので、高周波用アンテナの特性のばらつきを抑えることができる。
また、ボビンの内部に磁心を配置してボビンの周囲から磁心の周囲に導体を巻きつけてヘリカル状の導体を形成しているので、磁心に直接導体を巻く必要が無くなり、磁心や導体の破損を考慮せずにヘリカル状の導体を形成することが可能である。また、ヘリカル状の導体と線状の放射導体とは線径50μm以上500μm以下の導体からなることが好ましい。
複数の磁心の周囲にヘリカル状の導体を設けることで、実効長が磁性体の波長短縮効果により実質的に長くなり、これによりアンテナの実効長が波長の長さに実質的に近づく事で高周波用アンテナの利得を向上させることができる。
また、この高周波用アンテナにおいて、複数の磁心は各磁心の間に幅0.05mm以上の磁気的なギャップを介して並べられる。この磁気的なギャップは空隙でも良いし、非磁性の材質を磁心間に配置したものでも良い。
磁気的なギャップの幅(以後、ギャップ幅)は、磁心同士の最も近接した位置での幅を指すものとする。
解析はギャップ幅を0mm,0.05mm,0.08mm,0.1mm,0.4mm,1.0mm,2.0mmとして行なった。磁心同士が接触するようなギャップ幅が狭い状態では十分な放射効率が得られず、ギャップ幅を0.05mm以上にすることで放射効率を改善することができる。さらに好ましいギャップ幅の範囲は0.08mm以上である。また、ギャップ幅が大きすぎると、複数の磁心がヘリカル状の導体における軸方向の幅に収まらなくなる。磁心がヘリカル状の導体からはみ出すとアンテナの波長短縮効果が十分に得られない。そのため、ギャップ幅は、複数の磁心がヘリカル状の導体における軸方向の幅に収まるように所定の幅以下に設定することが好ましい。
磁心の数は特に限定されないが、磁心の個数が多いと製造工程が複雑になるため、アンテナの利得の向上効果と、製造コストとの兼ね合いから三個以下、さらには二個以下とすることが好ましい。
100MHz以上の高周波数帯域において、広い周波数帯域で複素透磁率μ”が小さい材料が好ましい。
磁心がボビンの内部に配置することで各磁心の位置ずれを防止しやすく、ギャップ幅のずれを防止できるので、高周波用アンテナの特性のばらつきを抑えることができる。また、ボビンの内部に磁心を配置してボビンの周囲から磁心の周囲に導体を巻きつけているので、磁心に直接巻線を巻く必要が無くなり、磁心の破損を考慮せずに導体をヘリカル状に巻くことが可能である。
ボビンは非導電材料の液晶ポリマーなどで主に形成することができる。部分的に導電性の端子を形成することができる。
ボビンは内部に磁心を配置するための空間部を備える。空間部はボビンの表面に形成した溝の内部とすることもできるし、磁心を挿入可能な孔形状とする事もできる。中空の環状部材でもよい。この空間部は磁心を固定するために磁心の形状にあわせた内壁形状とすることが好ましい。この空間部に配置された磁心は、ボビンと磁心を嵌め合わせて固定しても良いし、接着剤で固定しても良い。
ヘリカル状の導体の巻き幅は、波長短縮効果を得るために複数の磁心を並べた幅よりも幅広になるように形成することが好ましいので、上記胴部も同様に磁心よりも幅広になるように形成することが好ましい。
本実施形態の高周波用アンテナは、ボビン10と、ボビン10の内部に一方向に並べられた複数の磁性体181,182と、前記ボビン10の周囲に巻かれたヘリカル状の導体16を備える。なお、図中の磁心181,182はボビン内部に配置されて本来は外観では見えない部分も説明のため破線で示している。
本実施形態の磁心181,182はいずれも5mm×2mm×2mmの直方体形状であり、各磁心の間にはギャップ幅0.1mmの磁気ギャップ19が形成される。
磁心の材質として本実施形態では、BaOは17〜23mol%、CoOは17〜23mol%、Fe2O3は55〜65mol、SiO2換算で0.1〜0.6重量部のSi、Li2CO3換算で0.1〜0.8重量部のLiからなるY型の六方晶フェライトを用いている。
この実施形態では、ボビン長手方向の側面から突出する給電端子21、仮端子22を備える。給電端子21は金属端子13の金属板の一部で形成されている。これらの端子は厚さ0.3mmの導電材(りん青銅C5191、SUS304材、黄銅など)を打ち抜いたものが使用され、かつ、両金属端子は同じ形状に形成される。
磁心181、182はボビン10の上面側に形成された溝25の内部に配置される。
ヘリカル状の導体16は、上記一方向に直交する方向に見て、胴部の給電端子21側の端を巻き始めとしている。磁心181の端部はこのヘリカル状の導体16の巻き始めの位置に配置され、磁心181はヘリカル状の導体16の巻き幅内において給電端子側に寄った位置に配置される。また、ヘリカル状の導体16の一方の端部は給電端子21に接続される。
ヘリカル状の導体16の他方の端部は放射導体24に接続される。放射導体24がボビンに形成されているので、放射導体24は実装基板のゆがみの影響を受けにくいので高周波用アンテナの特性バラツキを極力抑えることができる。
導体の一方の端部は、金属端子13に接続された給電端子21へはんだにより結線される。導体はボビンに形成された突起状の第1の係止部26に括られ、その後、ボビンに一定の間隔で巻かれ、ヘリカル状の導体となる。このターン数は、整合回路無しでアンテナ単体で交流抵抗50Ωにできるだけ近くなるように適宜調整することができるが、最終的にはチップLCで調整することもできる。導体はそのまま連続した状態で突起状の第2の係止部27に括られ、さらにその先が突起状の第3の係止部28で固定される。第1〜第3の係止部26〜28はボビンと一体の液晶ポリマーで形成される。第2の係止部27と第3の係止部28の間の導体は、第2のアンテナ部の放射導体24として機能し、磁心の長手方向と平行な方向に向けて直線的に形成される。第3の係止部28は半田ごてにより溶融され、放射導体24の他方の端部を固定する。放射導体24の長さは10.8mmである。
実装基板40は、高周波用アンテナの導体を励起するための給電手段44に接続された給電ライン43を備える。本発明において給電手段とは、ヘリカル状の導体や放射導体を励起するための給電手段そのものを指す事もあれば、実装基板とは別の位置に給電手段が配置される場合にはその給電手段に接続される給電ラインを指す事もある。給電ライン43の先端に高周波用アンテナ1の金属端子が固定される。給電手段44からの電力によりモノポール型の高周波用アンテナとして動作する。
図1の高周波用アンテナでは、放射導体が実装基板の搭載面から離れた位置でボビンに固定されているので、実装基板上に配置した場合にグランド電極などとの幾何学的平均距離が大きくなるので、イメージ電流がアンテナを流れる電流と異なるベクトル、例えば逆方向に流れてしまう場合でも電流を打ち消してしまう問題を防げるため、利得を向上できる。
10:固定部材
11、12:脚部
13、14:金属端子
16:ヘリカル状の導体
17:ブリッジ部
18:磁心
19:磁気ギャップ
21:給電端子
22:仮端子
24:放射導体
25:溝
26:第1の係止部
27:第2の係止部
28:第3の係止部
30:壁
40:実装基板
41:グランド部
42:非グランド部
43:給電ライン
44:給電手段
100:アンテナ装置
Claims (3)
- ボビンの内部に柱状の複数の磁心が0.05mmから2.0mmの間隔をもって一方向に並べられ、前記ボビンの周囲に一方向に並んだ複数の磁心の幅よりも幅広にヘリカル状の導体が巻かれ、
前記ボビンは前記磁心が並べられる胴部と前記胴部の両端側に脚部を備え、前記脚部のぞれぞれに端子が設けられており、前記端子の一方に前記ヘリカル状の導体の一方端側が接続されて給電部となし、前記複数の磁心は前記給電部側に寄せて配置されており、
前記ヘリカル状の導体の他方端側を前記一方向に延ばして線状の放射導体とし、もって前記ヘリカル状の導体と線状の放射導体とは連続する一本の導体からなることを特徴とする高周波用アンテナ。 - 請求項1に記載の高周波用アンテナであって、
前記磁心の数は三個以下であることを特徴とする高周波用アンテナ。 - 請求項1又は請求項2に記載の高周波用アンテナであって、
前記一本の導体は線径50μm以上500μm以下の導体からなることを特徴とする高周波用アンテナ。
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