JP5810971B2 - アンテナ装置、及びアンテナ装置の位相調整方法 - Google Patents

アンテナ装置、及びアンテナ装置の位相調整方法 Download PDF

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Description

この発明は、レーダ断面積を低減するアンテナ装置、及びアンテナ装置の位相調整方法に関する。
従来、レーダ断面積を低減するアンテナ装置が知られている。この種のアンテナ装置は、レーダ波の位相を移相させる移相器を有する、素子アンテナが複数個配設されたアレーアンテナと、上記素子アンテナが受信した受信レーダ波を全反射させる開放端子と、上記移相器を制御して、上記開放端子で全反射して上記素子アンテナ外部に放射される受信レーダ波の位相を、上記アレーアンテナの表面で反射する上記レーダ波の位相と逆相になるように移相制御する制御処理装置を備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−345624号公報
上記特許文献1に示される従来のアンテナ装置は、レーダ断面積の低減を目的とした再放射専用のアレーアンテナが用いられている。このアンテナ装置は、ターゲットの探知やターゲットの追尾のためのレーダ波の送信及び受信はできない。このため、このアンテナ装置を航空機や艦船等の移動体に設置する場合、ターゲットの探知や追尾のためのレーダ装置とは別に、再放射専用のアンテナを設けなければならないという問題があった。
なお、上記特許文献1には具体的な位相調整方法が開示されておらず、例えば外部のレーダ装置から照射されるレーダ波について、自己のアレーアンテナ表面からの反射波と逆相に、移相器を移相するための具体的な調整方法が何ら示されていない。このためレーダ断面積を効果的に低減するための、アンテナ装置の具体的な位相調整方法の提案が望まれている。
この発明は、係る課題を解決するために成されたものであり、レーダ断面積を低減するし、自己のレーダ波または通信波を送信及び受信することのできるアンテナ装置を得ることを目的とする。
また、自己の反射波と逆相に、移相器を移相するためのアンテナ装置の位相調整方法を得ることを目的とする。
この発明によるアンテナ装置は、アンテナと、上記アンテナの受信した信号を増幅する受信増幅器、入力信号を減衰する可変減衰器、入力信号の位相を可変する移相器、上記アンテナに送信する信号を増幅する送信増幅器、及び、上記受信増幅器と送信増幅器の間に上記可変減衰器及び移相器を接続する第1接続状態、送信機と上記送信増幅器の間に上記可変減衰器及び移相器を接続する第2接続状態、受信機と上記受信増幅器の間に上記可変減衰器及び移相器を接続する第3接続状態について、当該3つの接続状態を選択的に切替え可能なスイッチ、からなる送受信ユニットと、を備え、上記スイッチは、上記可変減衰器及び移相器の調整により外部からのレーダ波による自己の反射波を相殺する逆相の再放射波を形成するときに、上記第1接続状態が選択され、上記送信機の生成した信号を上記アンテナから送信するときに、上記第2接続状態が選択される、もしくは上記アンテナの受けた信号を上記受信機にて受信処理するときに、上記第3接続状態が選択される、ことを特徴としたものである。
また、この発明によるアンテナ装置の位相調整方法は、上記アンテナ装置と、当該アンテナ装置に対向して配置したアンテナ測定装置を備え、素子電界ベクトル回転法の適用により、上記反射波と再放射波とを逆相にする上記移相器の位相調整を行うものである。
この発明のアンテナ装置によれば、外部から送信されるレーダ波を自己のアンテナで受信する際に、自己の反射波に対して位相を逆相に調整し振幅調整を行って、当該アンテナから再度レーダ波を放射して反射波を打ち消すことと、当該アンテナを介して、送信機から自己の生成したレーダ波または通信波を放射する、または受信機でターゲットからの反射波または通信波を受信する、ことを同一のアンテナ装置で実現することができる。
また、この発明のアンテナ装置の位相調整方法によれば、外部から送信されるレーダ波を自己のアンテナで受信する際に、当該アンテナから再放射するレーダ波を、自己の反射波と逆相にするための、より効果的な調整方法を提供することができる。
実施の形態1に係るアンテナ装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るアンテナ装置の再放射機能の動作を示すブロック図である。 実施の形態1に係るアンテナ装置によるアレーアンテナの構成例を示すブロックである。 実施の形態1に係るアンテナ装置における再放射機能の位相調整を行うための測定装置を示す図である。 再放射波ベクトルと合成電界ベクトルの関係を示す模式図である。 移相器の位相変化に対する合成電力の描くコサインカーブを示す模式図である。 各アンテナの再放射波が初期状態における合成電界と同相となったときの関係を示す模式図である。 実施の形態1に係るアンテナ装置の送信機能における動作を示すブロック図である。 実施の形態1に係るアンテナ装置の受信機能における動作を示すブロック図である。
実施の形態1.
図1はこの発明に係る実施の形態1によるアンテナ装置の構成を示すブロック図である。図2は実施の形態1に係るアンテナ装置の再放射機能の動作を示すブロック図である。図3は実施の形態1に係るアンテナ装置によるアレーアンテナの構成例を示すブロックである。
図1において、実施の形態1のアンテナ装置100は、アンテナ1と、アンテナ1に接続された送受信ユニット2と、減衰器制御装置3と、移相器制御装置4と、スイッチ制御装置5で構成されている。アンテナ装置100は、航空機や艦船等の移動体に搭載される。また、アンテナ装置100の送受信ユニット2は、外部端子101が設けられ、外部端子101を介して信号処理器102に接続される。信号処理器102は、送信機22及び受信機23を備えて構成される。
アンテナ装置100は、第一の動作として、外部の相手方レーダ装置から照射される相手方レーダ波を、アンテナ1にて受信する。送受信ユニット2は、減衰器制御装置3及び移相器制御装置4の制御を受けて、アンテナ1にて受信したレーダ波について振幅及び位相を調整する信号処理を行う。また、送受信ユニット2は、アンテナ1にて受信したレーダ波の振幅及び位相を調整した後、アンテナ1から調整後のレーダ波を再放射する。減衰器制御装置3及び移相器制御装置4は、アンテナ1の表面で反射する自己のレーダ波の反射波と、再放射するレーダ波とが、逆相になるように上記再放射するレーダ波の振幅及び位相を制御する。これによってアンテナ装置100は、逆相の再放射波で自己の反射波を打ち消し、相手方レーダに戻る電力を小さくすることで、等価的に自己のレーダ断面積を小さくするので、搭載される移動体のレーダ断面積を低減することができる。
また、アンテナ装置100は、第二の動作として、送信機22にてレーダ波または通信波の送信信号を生成し、送受信ユニット2に入力する。送受信ユニット2は、送信機22の生成した送信信号をアンテナ1に入力し、アンテナ1から空間に自己の生成したレーダ波または通信波の電波(送信波)を放射する。アンテナ1から空間に放射されたレーダ波は、ターゲット(目標)で反射して、そのターゲットからの反射波がアンテナ1に戻ってくる。
また、アンテナ装置100は、第三の動作として、ターゲットからの反射波または通信相手からの通信波(送信波)をアンテナ1で受信する。アンテナ1で受信した反射波または通信波は送受信ユニット2に入力され、増幅や位相調整等の信号処理がなされた後、受信機23に入力される。受信機23は、送受信ユニット2から入力されるターゲットからの反射波を受信し、受信信号を周波数変換して、レーダ信号処理を行う。これにより、受信信号から特定のターゲットの探知し、探知したターゲットに継続してレーダ波を照射することで、ターゲットの追尾を行うことができる。或いは、受信機23は、送受信ユニット2から入力される通信波について、通信信号の復調処理を行うことで、通信信号を再生することができる。
次に、送受信ユニット2の構成について図2を用いて説明する。
送受信ユニット2は、増幅器(受信増幅器)6と、可変減衰器7と、移相器8と、増幅器(送信増幅器)9と、サーキュレータ10と、スイッチ11と、スイッチ12と、スイッチ13から構成される。増幅器6は、アンテナ1にて受信した信号を増幅する。可変減衰器7は、抵抗素子や半導体素子等からなる可変抵抗(アッテネータ)で構成され、減衰器制御装置3からの制御信号によりその抵抗値が調整されて、増幅器6にて増幅された信号の振幅を減衰する。移相器8は、半導体素子、スイッチや磁性素子等で構成され、移相器制御装置4からの制御信号により、可変減衰器7にて減衰された信号の位相を移相する。増幅器9は、移相器8にて移相された信号を増幅して、アンテナ1に給電する。アンテナ1は、増幅器9の増幅した信号をアンテナ素子にて励振して、空間に放射する再放射を行う。サーキュレータ10は、アンテナ1からの受信信号を増幅器6に送り、増幅器8からの送信信号をアンテナ1に送る。
スイッチ11は、スイッチ13に接続される第1端子、外部端子101に接続される第2端子、スイッチ12に接続される第3端子から構成される。スイッチ11は、スイッチ制御装置5からの制御信号により、第2端子を、第1、第3端子の何れか一方に接続するか、もしくは何れの端子にも非接続となるように、信号の接続を切替える。
スイッチ12は、増幅器9に接続される第1端子、移相器8に接続される第2端子、スイッチ11に接続される第3端子から構成される。スイッチ12は、スイッチ制御装置5からの制御信号により、第2端子を、第1、第3端子の何れか一方に接続するか、もしくは何れの端子にも非接続となるように、信号の接続を切替える。
スイッチ13は、増幅器6に接続される第1端子、可変減衰器7に接続される第2端子、スイッチ11に接続される第3端子から構成される。スイッチ13は、スイッチ制御装置5からの制御信号により、第2端子を、第1、第3端子の何れか一方に接続するか、もしくは何れの端子にも非接続となるように、信号の接続を切替える。
なお、各スイッチ11,12,13は、それぞれスイッチ制御装置5からの制御信号により、第2端子が、第1、第3端子の何れか一方に必ず接続されているようにしても良いし、更に複数の接点端子をそれぞれ有して、上記以外の各種態様のスイッチの接続切替がなされても良いことは、謂うまでもない。
スイッチ11、12、13は、スイッチ制御装置5からの制御信号により、第1接続状態、第2接続状態からなる2つの接続状態の何れか1つに切替えることで、送受信ユニット2の有する少なくとも2つの処理機能を、選択的に切り替えることができる。
また、スイッチ11、12、13は、スイッチ制御装置5からの制御信号により、第1接続状態、第3接続状態からなる2つの接続状態の何れか1つに切替えることで、送受信ユニット2の有する少なくとも2つの処理機能を、選択的に切り替えることができる。
さらに、スイッチ11、12、13は、スイッチ制御装置5からの制御信号により、第1接続状態、第2接続状態、第3接続状態からなる3つの接続状態の何れか1つに切替えることで、送受信ユニット2の有する3つの処理機能を、選択的に切り替えることができる。
なお、各スイッチ11,12,13は、それぞれスイッチ制御装置5からの制御信号により、上記第1、第2、第3接続状態以外の、各種態様のスイッチの接続状態が設けられていても良いことは、謂うまでもない。
次に、アンテナ装置100の第一の動作である再放射機能ついて、図2を用いてその処理動作を説明する。
スイッチ制御装置5からの制御信号により、スイッチ11、12、13の接続を選択して、図2のようなスイッチの第1接続状態に切り替える。このとき、スイッチ11は、第2端子が第1、第2端子の何れとも非接続となり、外部端子101はスイッチ13及びスイッチ12に接続されない状態となる。スイッチ13の第1端子と第2端子が接続されて、増幅器6が可変減衰器7に接続される。スイッチ12の第1端子と第2端子が接続されて、移相器8が増幅器9に接続される。
これによって、相手方レーダ波のうち一部がアンテナ1より受信され、送受信ユニット2に入力される。相手方レーダ波の一部は、アンテナ1が設置されている航空機や艦船等の移動体において、そのアンテナ1の筐体(アンテナ1の表面も含む)もしくはアンテナ1の周辺ボディ表面で反射される。送受信ユニット2に入力されたレーダ波は、サーキュレータ10により増幅器6に送られ、増幅器6にて振幅が増幅される。振幅が増幅されたレーダ波は、スイッチ13を経て可変減衰器7に入力され、減衰器制御装置3からの制御信号により所望の振幅に減衰される。減衰されたレーダ波は、移相器8に入力され、移相器制御装置4からの制御信号により所望の位相に移相される。移相されたレーダ波は、スイッチ12を経て増幅器9に送られ、増幅器9にて振幅が増幅される。増幅されたレーダ波はサーキュレータ10によりアンテナ1に送られ、アンテナ1より空間に再放射される。
また、筐体もしくはボディ表面で反射された反射波の振幅をEref、位相をφref、アンテナ1より再放射される再放射波の振幅をErad、位相をφradとすると、相手方レーダに戻る信号は次の数1式となる。
Figure 0005810971
上記所望の振幅及び所望の位相とは、反射波に対し再放射波が同振幅逆相になる振幅及び位相であり、同状態においては再放射波と反射波は相互に打ち消しあう。すなわち、以下の数2式、数3式となる。
Figure 0005810971
Figure 0005810971
ここで、相手方レーダに戻る信号は打ち消しあったため、等価的に自己のレーダ断面積を零にしたこととなる。
なお、再放射波の振幅が反射波の振幅よりも小さく互いに逆相の場合は、数3式より、次の数4式となる。
Figure 0005810971
増幅器6、9がない場合、送受信ユニット2における経路損失や、サーキュレータ10や可変移相器8の挿入損失により、再放射波の振幅は小さくなっていく。このため、筐体からの反射波の振幅が大きい場合には、反射波と再放射波の振幅差が広がり、数4式より相手方レーダに戻る信号の振幅は打ち消した場合よりも大きくなって見える。
しかし、実際には送受信ユニット2に増幅器6、9が設けられているので、上記損失により小さくなった再放射波の振幅を増幅できる。このため、再放射波の振幅を反射波の振幅に近づけることができ、相手方レーダに戻る信号の振幅を打ち消した状態に近づけることが可能となる。
なお、逆に再放射波の振幅が大きすぎる場合は、可変減衰器7で減衰させて反射波の振幅に近づけることができる。
再放射波の振幅を大きくする方法として、送受信ユニット2をそれぞれ備えた独立した複数のアンテナを用いることで、再放射波の振幅を大きくすることが可能となる。
なお、数1式よりアンテナ位置に関する項はないことより、独立した複数のアンテナの配置は任意でよい。
また、アンテナ装置100は、図3に示すように、複数のアンテナ1と、複数の送受信ユニット2と、合成分配回路14を備えたアレーアンテナを構成しても良い。
図3において、各アンテナ1は素子アンテナで構成される。複数のアンテナ1が直線的に1次元配列される、または平面内で2次元に配列されて、アレーアンテナを構成する。送受信ユニット2は複数設けられて、信号処理器102に接続される。各アンテナ1はそれぞれの送受信ユニット2に接続される。
信号処理器102は、合成分配回路14と、合成分配回路14に接続された送受信信号処理器15に接続される。送受信信号処理器15は、送信機22、及び受信機23を備える。各送受信ユニット2は、合成分配回路14に接続される。合成分配回路14は、各送受信ユニット2からの入力される受信信号を合成して、送受信信号処理器15に送る。また、送受信信号処理器15から出力される送信信号は合成分配回路14にて分配されて、各送受信ユニット2にそれぞれ入力される。このように、複数のアンテナ1に合成分配回路14を接続し、各アンテナ1を素子アンテナで構成することで、再放射波の振幅を大きくすることができる。
なお、上記アンテナ1は、1次元配列、2次元配列のアレーアンテナに限られず、曲面上に並べられたコンフォーマルアンテナを構成するアレーアンテナを構成していても良い。
また、上記図3では、説明の便宜的な都合上、信号処理器102に合成分配回路14が含まれているように説明したが、合成分配回路14は、上記した通りアレーアンテナの構成の一部であって、送受信信号処理器15がこのアレーアンテナに接続される所謂信号処理装置を構成することに、注意されたい。
続いて、筐体またはボディからの反射波と再放射波を逆相にするための、実施の形態1のアンテナ装置100の調整方法について説明する。より一般化するため、送受信ユニット2を備えたアンテナがN個備えられた場合について説明する。
図4は、実施の形態1に係るアンテナ装置100における、再放射機能の位相調整を行うためのアンテナ測定装置の構成を示すブロック図である。図4において、アンテナ測定装置110は、送信機17と、送信機17に接続された送信アンテナ18と、受信アンテナ19と、受信アンテナ19に接続された受信機20と、受信機20に接続された計算機21から構成される。また、アンテナ測定装置110によって計測されるアンテナ装置100は、アンテナ1が複数配列されたアンテナ群16を構成し、各アンテナ1は送受信ユニット2に接続されている。アンテナ測定装置110はアンテナ群16から所定距離離れた位置に配置される。
ここで、送信アンテナ18と受信アンテナ19は、相手方レーダを模擬するものである。送信アンテナ18と受信アンテナ19は、アンテナ装置100の自己に対して、レーダ断面積を低減したい方向に設置される。送信アンテナ18と受信アンテナ19は、その指向方向がアンテナ群16のビームを捉えるように、アンテナ群16を構成する各アンテナ1の電波放射面を向くように対向して配置される。
なお、送信アンテナ18と受信アンテナ19は、その指向方向が互いに同じ方向になるように設置しても良い。このように指向方向を同じ方向とする場合は、モノスタティックレーダに対するレーダ断面積を低減する場合に適用される。また、送信アンテナ18と受信アンテナ19は、その指向方向が互いに異なる方向に設置した場合は、バイスタティックレーダに対するレーダ断面積を低減する場合に適用される。
次に、再放射機能の位相調整を行うための測定方法について、図4を用いて説明する。
送信機17より発せられたレーダ波の信号は、送信アンテナ18から、アンテナ装置100自己のアンテナ群16に向けて放射される。このレーダ波の信号はアンテナ装置100の筐体で反射し、その反射波及びアンテナ群16からの再放射波の合成信号は、受信アンテナ19で受信される。受信アンテナ19で受信された上記合成信号は、受信機19にて振幅の計測が行われ、その振幅値は計算機21に送られる。
上記送信アンテナ18と受信アンテナ19の設置位置において、その初期状態における合成信号の電界(以下、合成電界)の振幅、位相をそれぞれE、φとし、アンテナ群16のうちn番目(1≦n≦N)のアンテナにおける再放射波の電界の振幅、位相をそれぞれE、φとする。初期状態とは、アンテナ群16の移相器8がそれぞれ任意の値に設定された状態である。
このn番目のアンテナにおける送受信ユニット2の移相器8の位相をΔだけ変化させたときの合成電界は次の数5式のように表される。なお、このときn番目以外のアンテナにおける移相器8は変化させない。
Figure 0005810971
また、数1式より初期状態における合成電界は次の数6式のように表される。
Figure 0005810971
図5は、このときの合成電界のベクトルと各アンテナの再放射波のベクトルの関係を示す模式図である。
ここで、数5式の両辺を初期状態における合成電界で割ると次の数7式となる。
Figure 0005810971
ここで、k、Xは、初期状態における合成電界を基準とした、n番目のアンテナの相対振幅、相対位相であり、次の数8式で表される
Figure 0005810971
この数8式を変形すれば、数7式の相対電力は次の数9式のようになる。
Figure 0005810971
ただし、数9式において、次の数10式が成り立つ。
Figure 0005810971
すなわち、1つのアンテナの位相変化による合成電力の変化は、コサインカーブを描くこととなる。
図6は、移相器の位相変化に対する合成電力の描くコサインカーブを示す模式図である。図6に示すコサインカーブにおいて、Δを0°から360°まで変化させたとき、合成電力の振幅が最大となるのは、数9式よりΔが−Δのときである。ここで、数9式よりfの最大と最小の比をrとすると、rは次の数11式のように表される。
Figure 0005810971
よって、rは、次の数12式に示す2つの値をとる。
Figure 0005810971
この比rと位相−Δより、該当するアンテナの相対振幅k、相対位相Xを、次の数13式から求めることができる。
Figure 0005810971
上記手法は、例えば非特許文献1に示される、素子電界ベクトル回転法と同じである。
なお、この素子電界ベクトル回転法は、非特許文献1以外にも、その他の各種手法が知られており、この実施の形態1においても、その他の各種手法を用いて良いことは、言うまでもない。
真野清司、片木孝至、"フェイズドアレーアンテナの素子振幅位相測定法 ―素子電界ベクトル回転法―"、電子情報通信学会論文誌 通信B、J65-B、No.5、pp.555-560、1982
比rの複号の正負の判定は、非特許文献1に示される判定法が適用できる。すなわち、次の(a)から(c)となる。
(a)移相器8の位相を0°から360°まで変化させたとき、合成電界の位相変化が180°以下ならばr>0の解となり、180°より大きいならばr<0の解となる。
(b)はじめに設定する移相器8の位相を異なる2つの状態でそれぞれ2組の解を求め、各々の状態で互いに数値の等しいk、Xが解となる。
(c)移相器8の位相を調整して常にk<Yとなるように初期合成電界を設定すると、r>0の解となる。
以上より、n番目のアンテナにおける送受信ユニット2の移相器8を、0°〜360°移相させたときの、反射波と再放射波の合成電界の変化を測定し、その電力の最大と最小の比rと、最大を与える可変移相器6の位相−Δを求めれば、数13式よりn番目のアンテナからの再放射波の相対振幅と相対位相を得られる。
初期状態における各アンテナの移相器の設定位相に対し、得られた各アンテナの相対位相分減じた位相を設定すると、各アンテナの再放射波の位相は初期状態における合成電界と同相となる。その状態のベクトルの関係を図7に示す。図7は、各アンテナの再放射波が初期状態における合成電界と同相となったときの関係を示す模式図である。
上記図7の状態において、各アンテナの移相器8を一斉にθだけ移相させると、その合成電界は、数5式、数6式より次の数14式で表される。
Figure 0005810971
上記合成電力の振幅は次の数15式で表される
Figure 0005810971
数15式より、φ+θ=φrefのとき合成電力は最大となり、φ+θ=φref±πのとき合成電力が最小となる。よって、各アンテナを一斉に移相させ合成電力を最小にしたとき、アンテナ群16からの再放射波を筐体からの反射波に対して逆相にすることができる。
なお、逆に合成電力を最大にしたとき、アンテナ群16からの再放射波は、筐体またはボディからの反射波に対して同位相になる。
続いて、再放射波の振幅の調整方法について説明をする。
上記の再放射波が反射波に対して逆相の状態においては、数15式の合成電力が零になるように、アンテナ群16に接続される各送受信ユニット2の可変減衰器7を調整する。数15式の合成電力が零になった段階で、可変減衰器7の調整を停止する。
また、その他の振幅の調整方法を説明する。
まず、アンテナ群16が全て逆相状態であるときに、1つずつ任意のアンテナを同相に変えていく。i個まで同相にした場合の合成電界は、数14式より次の数16式で表される。
Figure 0005810971
上記合成電力の振幅は次の数17式で表される。
Figure 0005810971
数17式より、E、すなわち同相のアンテナを増加させたとき、合成電力が単調減少する場合は、(Eref−E)<0であるので、そのまま増加させ−(Eref−E)=2Eとなったとき、合成電力は零となる。
一方、合成電力が単調増加する場合は、(Eref−E)>0であり、反射波の振幅より再放射波の振幅のほうが小さい状態となっている。
よって、アンテナ群16に接続される各送受信ユニット2の可変減衰器8の減衰量を減らして再放射波の振幅を大きくし、同相のアンテナを増加させたとき合成電力が単調増加から単調減少に転じるまで、可変減衰器8の減衰量を調整する。
上記の2つの手法を用いることにより、再放射波の振幅を調整することができる。
次に、アンテナ装置100の第二の動作である送信機能ついて、図8を用いて説明する。図8は、実施の形態1に係るアンテナ装置の送信機能における動作を示すブロック図である。
スイッチ制御装置5からの制御信号により、スイッチ11、スイッチ12、スイッチ13の接続を選択して、図8のようなスイッチの第2接続状態に切り替える。このとき、スイッチ11は、第1、第2端子間が接続されて、スイッチ13の第3端子と外部端子101を接続する。スイッチ12は、第1、第2端子間が接続されて、移相器8と増幅器9を接続する。スイッチ13は、第2、第3端子間が接続されて、可変減衰器7とスイッチ11の第1端子間を接続する。かくして、アンテナ装置100の外部に接続された送信機22の出力側が、スイッチ11、スイッチ13を介して可変減衰器7に接続される。
なお、外部端子101は、図示しない外部スイッチやサーキュレータなどを介して、送信機22に接続されるように接続の切替が行われる。送信機22から出力される送信信号は、外部端子101を介して送受信ユニット2に入力される。
このとき、アンテナ装置100は、次のように動作する。
送信機22は、送信信号を送受信ユニット2に入力する。送受信ユニット2に入力された送信信号は、スイッチ11、スイッチ13を経て可変減衰器7に入力され、減衰器制御装置3からの制御信号により所望の振幅に減衰される。この減衰された送信信号は、移相器8に入力される。移相器8は、移相器制御装置4からの制御信号により、可変減衰器7により減衰された送信信号を、所望の位相に移相する。この移相された送信信号は、スイッチ12を経て増幅器9に送られ、増幅器9にて振幅が増幅される。
アンテナ装置100がレーダ装置に用いられる場合、増幅器9にて増幅された送信信号は、自己の発生するレーダ波としてサーキュレータ8によりアンテナ1に送られ、アンテナ1から空間に放射される。アンテナ1から放射されたレーダ波は、ターゲットで反射し、再びアンテナ装置100に戻ってくる。
或いは、アンテナ装置100が通信機に用いられる場合、増幅器9にて振幅が増幅された送信信号は、自己の発生する通信波としてサーキュレータ8によりアンテナ1に送られ、アンテナ1から空間に放射され、外部の通信機に向けて送信される。
続いて、アンテナ装置100の第三の動作である受信機能ついて、図9を用いて説明する。図9は、実施の形態1に係るアンテナ装置の受信機能における動作を示すブロック図である。
スイッチ制御装置5からの制御信号により、スイッチ11、スイッチ12、スイッチ13の接続を選択して、図9のようなスイッチの第3接続状態に切り替える。このとき、スイッチ11は、第2、第3端子間が接続されて、スイッチ12の第3端子と外部端子101を接続する。スイッチ12は、第2、第3端子間が接続されて、移相器8とスイッチ11の第3端子を接続する。スイッチ13は、第1、第2端子間が接続されて、増幅器6と可変減衰器7を接続する。かくして、アンテナ装置100の外部に接続された受信機23の入力側が、スイッチ11、スイッチ12を介して移相器8に接続される。
なお、外部端子101は、図示しない外部スイッチやサーキュレータなどを介して、受信機23に接続されるように接続の切替が行われる。外部端子101を介して送受信ユニット2から出力される受信信号は、受信機23に入力される。
このとき、アンテナ装置100は、次のように動作する。
アンテナ1より受信された受信信号は、送受信ユニット2に入力される。送受信ユニット2に入力された受信信号は、サーキュレータ10により増幅器6に送られ、増幅器6にて振幅が増幅される。この振幅が増幅された受信信号は、スイッチ13を経て可変減衰器7に入力される。可変減衰器7は、減衰器制御装置3からの制御信号により、増幅器6にて振幅が増幅された受信信号を、所望の振幅に減衰する。この減衰された受信信号は、移相器8に入力され、移相器制御装置4からの制御信号により所望の位相に移相される。この移相器8にて移相された受信信号は、スイッチ12、スイッチ11を経て外部端子101から送受信ユニット2の外部に出力される。送受信ユニット2より出力された受信信号は、アンテナ装置外の受信機23に入力されて、各種受信信号処理が行われる。
アンテナ装置100がレーダ装置に用いられる場合、アンテナ1から放射され、ターゲットで反射し、再びアンテナ1に戻った自己の生成したレーダ波の反射波は、送受信ユニット2にて受信信号が増幅され、受信機23に入力されて、ターゲットの検出及びターゲットの追尾処理に利用される。
或いは、アンテナ装置100が通信機に用いられる場合、外部から送信され、アンテナ1の受信した受信信号は、送受信ユニット2にて受信信号が増幅され、受信機23に入力されて、通信信号が復調処理され、通信信号が再生される。
なお、送信機能、受信機能については、レーダや通信といった用途に用いられ、その用途によって、可変減衰器7の減衰量や、移相器8の移相量が適宜変えられることは謂うまでもない。
以上のように、実施の形態1のアンテナ装置によれば、入射する相手方レーダ波が筐体またはボディで反射する反射波に対し、素子電界ベクトル回転法を用いて当該レーダ波を逆相に移相させて再放射し、再放射波と反射波を互いに打ち消し合わせることで、等価的にレーダ断面積を低減する。また、自己の送信機から入力された信号を空間に放射することを、同一のアンテナ装置で実現することが可能となる。さらに、空間から受信した信号を受信機に出力することについても、同一のアンテナ装置で実現することが可能となる。
さらに、外部から照射されるレーダ波を自己のアレーアンテナで受信し、増幅器や減衰器で振幅を調整し、かつ移相器を用いて航空機や艦船等の筐体からの反射波に対して逆相を調整し、自己のアンテナより再度放射して反射波を打ち消すようにアンテナの位相を調整することができるので、アンテナより自己の送信機から入力された信号を空間に放射し、かつ空間より受信した信号を自己の受信機に出力できるアンテナ装置と、相手方レーダ波による反射波と再放射波とを逆相にするアンテナの位相調整方法とを、同一のアンテナ装置で提供することが可能となる。
かくして、再放射機能を設け、レーダ断面積を低減することに使用目的を限定する必要はなく、送信もしくは受信機能を兼ね備えたアンテナ装置を実現することが可能となるので、既存のレーダ装置や通信用アンテナ装置に容易に設置することが可能となる。この実施の形態1によるアンテナ装置は、レーダ断面積を低くすることが求められる航空機や艦船等に好適に用いることができる。
以上説明した実施形態1によるアンテナ装置100は、アンテナ1と、上記アンテナ1の受信した信号を増幅する受信増幅器6、入力信号を減衰する可変減衰器7、入力信号の位相を可変する移相器8、上記アンテナに送信する信号を増幅する送信増幅器9、及び、上記受信増幅器6と送信増幅器9の間に上記可変減衰器7及び移相器8を接続する第1接続状態、送信機22と上記送信増幅器9の間に上記可変減衰器7及び移相器8を接続する第2接続状態について、当該2つの接続状態を選択的に切替えるスイッチ11,12,13、からなる送受信ユニット2と、を備え、上記スイッチ11,12,13は、上記可変減衰器7及び移相器8の調整により外部からのレーダ波による自己の反射波を相殺する逆相の再放射波を形成するときに、上記第1接続状態が選択され、上記送信機22の生成した信号を上記アンテナ1から送信するときに、上記第2接続状態が選択される、ことを特徴とする。また、アンテナ1と、上記アンテナ1の受信した信号を増幅する受信増幅器6、入力信号を減衰する可変減衰器7、入力信号の位相を可変する移相器8、上記アンテナに送信する信号を増幅する送信増幅器9、及び、上記受信増幅器6と送信増幅器9の間に上記可変減衰器7及び移相器8を接続する第1接続状態、受信機23と上記受信増幅器6の間に上記可変減衰器7及び移相器8を接続する第3接続状態について、当該2つの接続状態を選択的に切替えるスイッチ11,12,13、からなる送受信ユニット2と、を備え、上記スイッチ11,12,13は、上記可変減衰器7及び移相器8の調整により外部からのレーダ波による自己の反射波を相殺する逆相の再放射波を形成するときに、上記第1接続状態が選択され、上記アンテナ1の受けた信号を上記受信機23にて受信処理するときに、上記第3接続状態が選択されるようにしても良い。
また、アンテナ装置100は、アンテナ1と、上記アンテナ1の受信した信号を増幅する受信増幅器6、入力信号を減衰する可変減衰器7、入力信号の位相を可変する移相器8、上記アンテナに送信する信号を増幅する送信増幅器9、及び、上記受信増幅器6と送信増幅器9の間に上記可変減衰器7及び移相器8を接続する第1接続状態、送信機22と上記送信増幅器9の間に上記可変減衰器7及び移相器8を接続する第2接続状態、受信機23と上記受信増幅器6の間に上記可変減衰器7及び移相器8を接続する第3接続状態について、当該3つの接続状態を選択的に切替えるスイッチ11,12,13、からなる送受信ユニット2と、を備え、上記スイッチ11,12,13は、上記可変減衰器7及び移相器8の調整により外部からのレーダ波による自己の反射波を相殺する逆相の再放射波を形成するときに、上記第1接続状態が選択され、上記送信機22の生成した信号を上記アンテナ1から送信するときに、上記第2接続状態が選択され、上記アンテナ1の受けた信号を上記受信機23にて受信処理するときに、上記第3接続状態が選択される、ことを特徴とする。
また、上記可変減衰器8の減衰を制御する減衰器制御装置3、上記移相器9の移相を制御する移相制御装置4、及び上記スイッチ11,12,13の切替を選択するスイッチ制御装置5を備えても良い。
また、上記アンテナ1は、独立して任意の位置に配置された複数のアンテナから構成されても良い。
さらに、上記アンテナ1は複数のアンテナ素子(アンテナ群16)からなり、当該アンテナ素子に合成分配回路14を接続してアレーアンテナを構成しても良い。
このようにして、外部から送信されるレーダ波を自己のアンテナ1で受信する際に、自己の反射波に対して位相を逆相に調整し振幅調整を行って、当該アンテナ1から再度レーダ波を放射して反射波を打ち消すことと、当該アンテナ1を介して、自己の送信機22から自己の生成したレーダ波または通信波を放射する、または自己の受信機23でターゲットからの反射波または通信波を受信する、ことを同一のアンテナ装置100で実現することが可能となる。
さらに、上記アンテナ装置100と、当該アンテナ装置100に対向して配置したアンテナ測定装置110を備え、素子電界ベクトル回転法の適用により、上記反射波と再放射波とを逆相にする上記移相器8の位相調整を行うようにした、アンテナ装置の位相調整方法を特徴とする。これによって、外部から送信されるレーダ波を自己のアンテナで受信する際に、当該アンテナから再放射するレーダ波を、自己の反射波と逆相にするための、より効果的な調整方法を提供することが可能となる。
1 アンテナ、2 送受信ユニット、3 減衰器制御装置、4 移相器制御装置、5 スイッチ制御装置、6 増幅器(受信増幅器)、7 可変減衰器、8 移相器、9 増幅器(送信増幅器)、10 サーキュレータ、11,12,13 スイッチ、14 合成分配回路、16 アンテナ群、17 送信機、18 送信アンテナ、19 受信アンテナ、20 受信機、21 計算機、22 送信機、23 受信機、100 アンテナ装置、110 アンテナ測定装置。

Claims (5)

  1. アンテナと、
    上記アンテナの受信した信号を増幅する受信増幅器、
    入力信号を減衰する可変減衰器、
    入力信号の位相を可変する移相器、
    上記アンテナに送信する信号を増幅する送信増幅器、
    及び、上記受信増幅器と送信増幅器の間に上記可変減衰器及び移相器を接続する第1接続状態、送信機と上記送信増幅器の間に上記可変減衰器及び移相器を接続する第2接続状態、受信機と上記受信増幅器の間に上記可変減衰器及び移相器を接続する第3接続状態について、当該3つの接続状態を選択的に切替えることの可能なスイッチ、
    からなる送受信ユニットと、
    を備え、
    上記スイッチは、
    上記可変減衰器及び移相器の調整により外部からのレーダ波による自己の反射波を相殺する逆相の再放射波を形成するときに、上記第1接続状態が選択され、
    上記送信機の生成した信号を上記アンテナから送信するときに、上記第2接続状態が選択される、もしくは上記アンテナの受けた信号を上記受信機にて受信処理するときに、上記第3接続状態が選択される、
    ことを特徴としたアンテナ装置。
  2. 上記可変減衰器の減衰を制御する減衰器制御装置、上記移相器の移相を制御する移相制御装置、及び上記スイッチの切替を選択するスイッチ制御装置を備えたことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 上記アンテナは独立して任意の位置に配置された複数のアンテナからなることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  4. 上記アンテナは複数のアンテナ素子からなり、当該アンテナ素子に合成分配回路を接続してアレーアンテナを構成したことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  5. 上記請求項1記載のアンテナ装置と、当該アンテナ装置に対向して配置したアンテナ測定装置を備え、
    素子電界ベクトル回転法の適用により、上記反射波と再放射波とを逆相にする上記移相器の位相調整を行うことを特徴としたアンテナ装置の位相調整方法。
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