JP5810831B2 - 藻類の培養方法 - Google Patents

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本発明は、藻類の培養方法に関する。
近年、藻類が生産する脂質や糖等の有用物質の利活用が注目されている。藻類の培養方法として、2基のリアクターA1、B2を用い、培養段階に応じて培地を移動させる方法が開示されている(特許文献1)。
特許第3512847号公報
特許文献1記載の発明では、リアクターA1内の培地中の窒素が枯渇する直前のタイミングを培養時間で判断し、リアクターA1からリアクターB2に培地を移送する。この方法では、移送のタイミングがわずかに遅れると、藻が窒素欠乏条件となり、リアクターA1における増殖速度が低下し、結果として、藻の生産性が低下してしまう。また、屋外培養条件では、培養期間中の水温、日射量が一定でないため、リアクターA1での培養時間のみでリアクターB2へ移送のタイミングを決定するのは困難である。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、生産性が高い藻類の培養方法を提供することを目的とする。
本発明の藻類の培養方法では、第1の培養槽において、ステップAとステップBとを交互に繰り返す。ステップAは、第1の培養槽において、所定量の培地中で、窒素充分条件にある藻類を、藻に対する窒素の割合が7.5〜9質量%の範囲内で設定される所定値に低下するまで培養を行うステップである。ステップBは、第1の培養槽中の培地の一部を第2の培養槽に移送するとともに、第1の培養槽に新鮮培地を補充して第1の培養槽中の藻類における藻に対する窒素の割合を、前記所定値を超える値に戻すステップである。また、本発明の藻類の培養方法では、第2の培養槽において、第1の培養槽から移送された培地に含まれる藻類を、窒素欠乏条件まで培養する。
本発明の藻類の培養方法においては、上記のとおり、第1の培養槽において、窒素充分条件で藻を培養するので、第1の培養槽で高い培養速度を維持することができ、長期間にわたって藻の生産性が高く、他藻のコンタミネーションを防ぐことができる。また、第2の培養槽における培養の種藻を長期間にわたって第1の培養槽から供給できるので、生産コストや人件費を低減できる。
また、本発明の藻類の培養方法においては、第1の培養槽での培養と、第2の培養槽での培養とから成る2段式の培養を行うので、増殖初期に見られる誘導期(単位時間あたりの藻体濃度の上昇が小さい時期)がなくなり、藻の回収までの培養期間を短縮できる。
本発明の藻類の培養方法では、例えば、第2の培養槽において培養される藻類が所定の回収条件に達すると、第2の培養槽から前記培地を取り出し、ステップBでは、培地が収容されていない第2の培養槽に、第1の培養槽から培地を移送することができる。こうすることにより、第2の培養槽を効率的に利用することができる。
また、本発明の藻類の培養方法では、例えば、第2の培養槽を複数備え、ステップBでは、複数の第2の培養槽の中で、培地が収容されていない1つの第2の培養槽に、第1の培養槽から培地を移送することができる。こうすることにより、藻の培養を一層効率的に行うことができる。
前記新鮮培地とは、未だ藻の培養に使用していない培地であって、窒素を含有する培地である。
本発明において、藻類の窒素欠乏条件とは、藻類の体内に含まれる窒素量が減少し、正常な増殖を維持できない状態を意味し、窒素充分条件とは、藻類が正常な増殖をするのに充分量の窒素を含んでいる状態を意味する。
ステップBにおいて第1の培養槽に補充する新鮮培地の量は、例えば、第1の培養槽から第2の培養槽に移送される培地の量と同量とすることができる。こうすることにより、第1の培養槽における培地の量を一定に保つことができる。
第1の培養槽から第2の培養槽に培地を移送するとき、例えば、窒素、リン酸、及びカリウムのうちの少なくとも1種以上を含まない液(例えば水)を第2の培養槽に加えることができる。こうすることにより、第2の培養槽中の液量を増し、第2の培養槽における攪拌を効率的に行うことができる。
本発明の藻類の培養方法において、第1の培養槽、第2の培養槽は、例えば、外部に対し閉鎖された槽(人工光源(例えばランプ)により人工光を供給される槽)とすることができる。また、第1の培養槽、第2の培養槽は、例えば、屋外に設置された、少なくとも上面が開放された層とすることができる。この場合、槽内には自然光が供給される。第1の培養槽、第2の培養槽が屋外に設置された槽である場合、日射量や温度は一定ではないため、藻の増殖速度も一定ではないが、本発明の藻類の培養方法では、藻に対する窒素の割合に基づいてステップA、Bを切り替えるので、藻の増殖速度を高く維持できる。
ステップAの初期において、第1の培養槽中の培地は、藻がオイル欠乏状態となる窒素量の等量以上(例えば2倍量)の窒素を含むことが好ましい。
ステップBにおいて第2の培養槽に移送される培地の量は、第2の培養槽において培地を充分に攪拌できるようにする量であることが好ましい。
ステップAからステップBに移行するタイミングとしては、例えば、以下の条件が満たされたタイミングであってもよい。
(イ)培地に添加した窒素量から換算し、藻が窒素欠乏にならない状態
(ロ)培地中に含まれる窒素濃度が0でない(すなわち、肥料として与えた全窒素を藻が吸収しきっていない状態)
(ハ)培地の窒素源に硫安を使用した場合、低下し続けるpHが安定した状態
(ニ)上記(イ)〜(ハ)条件時おける藻の濃度(乾燥質量、濁度)
藻の培養に用いる培養システム100の構成を表すブロック図である。 第1の培養槽3における藻体濃度の推移を表すグラフである。 第2の培養槽5、7、9における藻体濃度の推移を表すグラフである。 培養時間と藻体濃度との関係を表すグラフである。 培地のpHと倍地中の窒素濃度との関係を表すグラフである。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
1.藻の培養に用いる培養システム100の構成
藻の培養に用いる培養システム100の構成を図1に基づいて説明する。培養システム100は、屋外に設置されるシステムであり、新鮮培地タンク1、第1の培養槽3、第2の培養槽5、7、9を備える。新鮮培地タンク1と第1の培養槽3とは、供給管11で接続されており、その供給管11は弁13で開閉される。第1の培養槽3と第2の培養槽5、7、9とは、配管系15で接続されている。配管系15は、3方弁17と、弁21、23、25、27とを備える。3方弁17は、第2の培養槽5に至る配管15a、第2の培養槽7に至る配管15b、及び第2の培養槽9に至る配管15cのうち、1つのみを、第1の培養槽3に至る配管15dに連通させ、他の2つは、配管15dに対し閉じる。弁21、23、25、27は、それぞれ、配管15d、15a、15b、15cを開閉する。第2の培養槽5、7、9は、それぞれ、出口配管29と、その出口配管29を開閉する弁31とを備えている。
新鮮培地タンク1は、その内部に新鮮培地を貯留しており、その新鮮培地を、供給管11を介して第1の培養槽3に供給可能である。第1の培養槽3、第2の培養槽5、7、9は、周知の開放型レースウェイ槽である。それぞれの槽は、図示しないパドルにより、内部の液(培地)を攪拌可能である。
2.藻の培養方法
藻の培養法を説明する。初期状態においては、第1の培養槽3、第2の培養槽5、7、9は全て空である。まず、新鮮培地タンク1から第1の培養槽3へ、供給管11を介して容量Vの新鮮培地を供給する。この新鮮培地の組成は以下のとおりである。
(新鮮培地)
AF6培地(100ml)
NaNO3 14 mg
NH4NO3 2.2 mg
MgSO4・7H2O 3 mg
KH2PO4 1 mg
K2HPO4 0.5 mg
CaCl2・2H2O 1 mg
CaCO3 1 mg
Fe-citrate 0.2 mg
Citric acid 0.2 mg
Biotin 0.2 μg
Thiamine HCl 1 μg
Vitamin B6 0.1 μg
Vitamin B12 0.1 μg
Trace metals 0.5 mL
Distilled water 99.5 mL
(pH 6.62)
この新鮮培地に含まれる窒素の濃度は27mg/Lであるが、培地に含まれる窒素量は藻の培養条件により最適値に変えることができる。
次に、第1の培養槽3に所定量の藻(シュードコリシスティス)を加え、培養を開始する。この培養の開始が、ステップAの始期である。定期的に、第1の培養槽3から一部の培地をサンプリングし、藻に対する窒素の割合X(質量%)を測定する。藻に対する窒素の割合Xは以下の式1で表される。
(式1) X=(P/Q)×100
ここで、藻に対する窒素の割合Xとは、単位体積の培地中に存在する藻の乾燥質量Qと、単位体積の培地が当初含んでいた窒素の質量Pとの割合を示すものである。培養が進み、培地中の窒素が0になっている場合は、単位体積の培地が当初含んでいた窒素の質量Pは、藻に対する窒素の割合XとQとの積に等しくなる。
藻に対する窒素の割合Xは時間の経過とともに減少し、藻の乾燥質量Qは時間と共に増加する。藻に対する窒素の割合Xが7.5質量%(所定値)まで低下すると、ステップAが終了する。なお、7.5質量%(所定値)という値は、藻が窒素充分条件にあるときの値である。
ステップAの終了後、ステップBを実行する。すなわち、第1の培養槽3内にある培地の半分(1/2V)を、第2の培養槽5に移送し、それと同時に、新鮮培地タンク1から第1の培養槽3へ、容量1/2Vの新鮮培地を補充する。新鮮培地の補充後、第1の培養槽3中の藻類における藻に対する窒素の割合Xは、7.5質量%(所定値)を超える値となる。第2の培養槽5には、第1の培養槽3から移送される培地とともに、同量(1/2V)の水も導入し、総容量をVとする。水で容量を増すことにより、第2の培養槽5における培地の攪拌を効率的に行うことができる。以上でステップBが終了する。
ステップBの後、再度ステップA(第1の培養槽3中の藻に対する窒素の割合Xが7.5質量%に低下するまでの培養)を実行し、以後、ステップB、ステップA・・・を交互に繰り返す。ただし、ステップBにおいて第1の培養槽3から培地を移送する先は、1回目のステップBでは第2の培養槽5であり、2回目のステップBでは第2の培養槽7であり、3回目のステップBでは第2の培養槽9である。以後同様に、4、7、10・・・回目のステップBでは第2の培養槽5に培地を移送し、5、8、11・・・回目のステップBでは第2の培養槽7に培地を移送し、6、9、12・・・回目のステップBでは第2の培養槽9に培地を移送する。なお、4、7、10・・・回目のステップBにおいて第2の培養槽5に培地を移送するとき、その3回前のステップBにおいて第2の培養槽5に移送されていた培地は、既に後述する回収条件に達し、第2の培養槽5から取り出されている。よって、ステップBにおいて第2の培養槽5に培地を移送するときは、常に空の第2の培養槽5に培地を移送する。第2の培養層7、9への培地の移送についても同様である。
第1の培養槽3における藻体濃度の推移を図2に示す。藻体濃度とは、1Lの培地中に含まれる藻の乾燥質量(g)である。藻体濃度は、ステップAにおいて増加し、ステップBにおいて、培地の半分を新鮮培地に入れ替えることにより減少する。ステップBの直後(ステップAの初期)においても、藻体濃度は誘導期に対応する藻体濃度よりも高い。なお、誘導期とは、図4に示すように、藻体濃度が小さく、藻体濃度の上昇が緩やかな期間である。
一方、第2の培養槽5では、第1の培養槽3から移送された培地中で、藻の培養を行う。定期的に第2の培養槽5から一部の培地をサンプリングし、回収条件に達しているか否かを判断する。この回収条件とは、藻に対する窒素の割合Xが2〜3質量%になる(窒素欠乏条件になる)条件である。
回収条件に達すると、弁31を開とし、出口配管29から第2の培養槽5中の全ての培地を取り出す。なお、取り出された培地中に含まれる藻からは、オイルが抽出される。第2の培養槽7、9についても、第2の培養槽5の場合と同様に、定期的にサンプリングして回収条件に達したか否かを判断し、回収条件に達すると全ての培地を取り出す。
図3に、第2の培養槽5、7、9における藻体濃度の推移を示す。藻体濃度は徐々に増加し、やがて回収条件に達する。
3.藻の培養方法が奏する効果を確かめるための試験
上述した藻の培養方法を実施し、第1の培養槽3における平均増殖速度Yを算出した。ここで、平均増殖速度Yとは、以下の式2で表される。
(式2) Y=R/S/T
式2において、Rは第1の培養槽3における培養前後での藻の増加量(g)であり、Sは第1の培養槽3における開口面積(m2)であり、Tは第1の培養槽3の培養時間(hr)である。
また、ステップAを終了し、ステップBを実行するときの藻体濃度Xを、7.5質量%ではなく、5質量%、9質量%、15質量%とした場合においても、藻の培養方法を同様に実施し、それぞれの場合について平均増殖速度Yを算出した。その結果を表1に示す。
表1に示すように、ステップAを終了し、ステップBを実行するときの藻に対する窒素の割合Xが7.5質量%、9質量%の場合は、藻に対する窒素の割合Xが5質量%、15質量%の場合に比べて、平均増殖速度Yが顕著に高かった。
4.藻の培養方法が奏する効果
(1)第1の培養槽3において、窒素充分条件で藻を培養するので、第1の培養槽3で高い培養速度を維持することができ、長期間にわたって藻の生産性が高い。
(2)第1の培養槽3において、長期間にわたって藻の増殖速度を高く維持できる結果、他藻類のコンタミネーションを防ぐことができる。
(3)第2の培養槽5、7、9における培養の種藻を長期間にわたって第1の培養槽3から供給できるので、生産コストや人件費を低減できる。
(4)第1の培養槽3での培養と、第2の培養槽5、7、9での培養とから成る2段式の培養を行うので、増殖初期に見られる誘導期(単位時間あたりの藻体濃度の上昇が小さい時期、図4参照)がなくなり、藻の回収までの培養期間を短縮できる。
(5)第2の培養槽5、7、9において培養される藻類が所定の回収条件に達すると、第2の培養槽5、7、9から培地を取り出し、後のステップBでは、培地が収容されていない第2の培養槽5、7、9に、第1の培養槽3から培地を移送することができる。こうすることにより、第2の培養槽5、7、9を効率的に利用することができる。
(6)第2の培養槽5、7、9を複数(3個)備え、ステップBでは、複数の第2の培養槽5、7、9の中で、培地が収容されていない1つの槽に、第1の培養槽3から培地を移送することができる。こうすることにより、藻の培養を一層効率的に行うことができる。
(7)ステップBにおいて第1の培養槽3に補充する新鮮培地の量は、第1の培養槽3から第2の培養槽5、7、9に移送される培地の量と同量である。こうすることにより、第1の培養槽3における培地の量を一定に保つことができる。
(8)第1の培養槽3から第2の培養槽5、7、9に培地を移送するとき、水を第2の培養槽5、7、9に加える。こうすることにより、第2の培養槽5、7、9中の液量を増し、第2の培養槽5、7、9における攪拌を効率的に行うことができる。
尚、本発明は前記実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば、ステップAが終了するときにおける藻に対する窒素の割合Xは、7.5〜9質量%の範囲内で適宜設定してもよい。その場合でも、前記実施の形態と略同様の効果を奏することができる。
また、第1の培養槽3、第2の培養槽5、7、9のうちの一部又は全ては、外部に対し閉鎖された槽(人工光源(例えばランプ)により人工光を供給される槽)とすることができる。
第2の培養槽の数は、3個には限定されず、例えば、1、2、4、5、6・・・個とすることができる。第2の培養槽において回収条件に達するまでに長時間を有する場合は、第2の培養槽の数を多くすればよい。
また、培養する藻は、シュードコリシスティス以外の藻であっても略同様の効果を得ることができる。
また、ステップAからステップBに移行するタイミングとしては、例えば、以下の条件が満たされたタイミングであってもよい。
(イ)培地に添加した窒素量から換算し、藻が窒素欠乏にならない状態
(ロ)培地中に含まれる窒素濃度が0でない(すなわち、肥料として与えた全窒素を藻が吸収しきっていない状態)
(ハ)培地の窒素源に硫安を使用した場合、低下し続けるpHが安定した状態
(ニ)上記(イ)〜(ハ)条件時おける藻の濃度(乾燥質量、濁度)
なお、図5に示すように、第1の培養槽3において培地のpHが安定したとき、培地中の窒素濃度が0になることが、実験により確かめられている。
1・・・新鮮培地タンク、3・・・第1の培養槽、
5、7、9・・・第2の培養槽、11・・・供給管、
13、21、23、25、27、31・・・弁、15・・・配管系、
15a、15b、15c、15d・・・配管、17・・・3方弁、
29・・・出口配管、100・・・培養システム

Claims (5)

  1. 第1の培養槽において、所定量の培地中で、窒素充分条件にある藻類を、藻に対する窒素の割合が7.5〜9質量%の範囲内で設定される所定値に低下するまで培養を行うステップAと、前記第1の培養槽中の培地の一部を第2の培養槽に移送するとともに、前記第1の培養槽に新鮮培地を補充して前記第1の培養槽中の前記藻類における藻に対する窒素の割合を、前記所定値を超える値に戻すステップBとを交互に繰り返し、
    前記第2の培養槽において、前記第1の培養槽から移送された培地に含まれる前記藻類を、窒素欠乏条件まで培養する藻類の培養方法であって、
    前記藻類がシュードコリシスティスであることを特徴とする藻類の培養方法。
  2. 前記第2の培養槽において培養される藻類が所定の回収条件に達すると、前記第2の培養槽から前記培地を取り出し、
    前記ステップBでは、前記培地が収容されていない前記第2の培養槽に、前記第1の培養槽から前記培地を移送することを特徴とする請求項1記載の藻類の培養方法。
  3. 前記第2の培養槽を複数備え、
    前記ステップBでは、前記複数の第2の培養槽の中で、前記培地が収容されていない1つの前記第2の培養槽に、前記第1の培養槽から前記培地を移送することを特徴とする請求項2記載の藻類の培養方法。
  4. 前記ステップBにおいて前記第1の培養槽に補充する新鮮培地の量は、前記第1の培養槽から前記第2の培養槽に移送される培地の量と同量であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の藻類の培養方法。
  5. 前記第1の培養槽から前記第2の培養槽に培地を移送するとき、窒素、リン酸、及びカリウムのうちの少なくとも1種以上を含まない液を前記第2の培養槽に加えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の藻類の培養方法。
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