JP5810341B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機に関する。
従来の権利物と呼ばれる種類の弾球遊技機では、抽選判定に当選することで、大入賞口を開放するための権利が発生し、該権利の発生後における第3種始動口への入球に基づいて、大入賞口が開放する構成(例えば、特許文献1)となっていた。このような構成では、前記権利が発生しても、第3種始動口へ入賞しない限り大入賞口が開放しない。したがって、前記権利が発生し且つ第3種始動口への未入賞の状態を保存することが出来れば、大入賞口を開放して多くの利益を享受する権利を担保出来た。
特許文献1に記載の遊技機と同様の効果を奏するものとして、昨今、市場に売り出されている弾球遊技機の中には、抽選により大当りとなる図柄が当選した状態では、未だ単に条件装置が作動するに止まり、遊技盤面上に設けられた入球口への入球に基づき役物連続作動装置が作動することではじめて、大入賞口の複数回の開放作動(ラウンド)で構成される大当り遊技状態が開始するものがある。
このような構成であっても、条件装置は作動しているが未だ役物連続作動装置が作動していない状態を保存することで、以降に発生する大入賞口の連続開放作動による利益の享受を担保することが出来る。
特開平5−317496号公報
ところが、このように構成される弾球遊技機では、そもそも条件装置の作動から役物連続作動装置を作動させるまでの状態は、利益獲得に至るテンポの良い一連の遊技の流れとして構成されることで、一定の興趣向上を図ることが出来るように開発されている都合上、殊更に現在の内部的な制御状態(例えば、条件装置のみ作動している状態とか、役物連続装置も作動している状態等)を明らかに報知することは、煩雑となり寧ろ興趣向上に水を差すことにもなりかねないため、行われていなかった。
したがって、内部的には条件装置が作動し且つ役物連続作動装置が未作動の状態にあっても、外見上、それを知ることは出来なかった。これにより、悪意のある遊技店が所謂モーニングの設定をすることが可能となり、不正の温床となりかねなかった。
また、上記悪意のある遊技店ではなくても、すなわちルールの分からない遊技者が、図柄が揃ったのに役物連続作動装置を作動させる方法を知らずに、遊技を止めてそのまま放置してしまうような場合もあり、他の遊技者や遊技店にとって、大きな利益の獲得が約束されたような弾球遊技機が、その状態を明示せずに放置されていることは、様々なトラブルの原因ともなりかねなかった。
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、大当たり遊技状態を獲得するためのプロセスの途中であることを報知可能とすることでモーニング等の不正行為や各種トラブルを防止することができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みてなされた本発明の請求項1に記載の弾球遊技機は、
遊技球が流下する遊技領域と、
該遊技領域に配設されると共に前記遊技球が入球可能な始動口と、大入賞口と、入球口と、
遊技を統括制御すると共に電源遮断時の遊技状態を記憶するバックアップ処理を実行する主制御手段と、
該主制御手段から送信されるコマンドに基づいて演出制御を行うと共に前記バックアップ処理を行わないサブ制御手段と、
前記主制御手段により制御されると共に現状の前記遊技状態を報知可能な状態報知装置と、
前記サブ制御手段の演出制御により演出表示を行う演出表示装置と、を備え、
前記主制御手段は、
前記始動口への入球に起因して大当りとするか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
前記当否判定の結果が大当りである場合に所定の大当り図柄を表示する図柄表示手段と、
該図柄表示手段により前記大当り図柄が表示されたことに基づいて作動する大当り遊技開始権利発生手段と、
該大当り遊技開始権利発生手段が作動し且つ前記入球口へ入球したことに起因して作動する大当り遊技開始手段と、
該大当り遊技開始手段が作動したことに基づいて大当り遊技状態に制御する大当り遊技制御手段と、
前記大当り遊技開始権利発生手段が作動し且つ大当り遊技開始手段が作動していない大当り前インターバル状態となったとき、該大当り前インターバル状態であることを前記状態報知装置により報知すると共に、該大当り前インターバル状態であることを前記演出表示装置により第1報知態様にて報知するための条件装置作動状態指定コマンドを前記サブ制御手段に送信する状態報知手段と、
電源復帰処理時に前記大当り前インターバル状態であるか否かを判定する状態判定手段を備え、
前記状態報知手段は、
前記状態判定手段の判定結果が前記大当り前インターバル状態であるときに、該大当り前インターバル状態であることを前記状態報知装置により報知すると共に、該大当り前インターバル状態であることを前記演出表示装置により前記第1報知態様とは異なる第2報知態様にて報知するための役物連続未作動中状態指定コマンドを前記サブ制御手段に送信する
ことを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、
請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記大当り遊技状態は、前記大入賞口を所定の態様で開閉作動させるラウンド遊技状態を予め定められた複数回だけ備え、
前記大当り遊技制御手段は、
前記ラウンド遊技状態が終了したとき該ラウンド遊技状態が前記複数回の内の最終回では無い場合にはラウンド間インターバル状態に移行制御し、
前記ラウンド間インターバル状態中に前記入球口への入球に基づいて次回のラウンド遊技状態を開始するラウンド開始制御手段を備え、
前記状態報知手段は、
前記大当り遊技状態がラウンド間インターバル状態となったとき、該ラウンド間インターバル状態であることを前記状態報知装置により報知すると共に、該ラウンド間インターバル状態であることを前記演出表示装置により第3報知態様にて報知するための大当りラウンド間状態指定コマンドを前記サブ制御手段に送信し、
前記状態判定手段は、電源復帰処理時に前記ラウンド間インターバル状態であるか否かを判定し、
前記状態報知手段は、
前記状態判定手段の判定結果が前記ラウンド間インターバル状態であるときに、該ラウンド間インターバル状態であることを前記状態報知装置により報知すると共に、該ラウンド間インターバル状態であることを前記演出表示装置により前記第3報知態様とは異なる第4報知態様にて報知するための役物連続作動中状態指定コマンドを前記サブ制御手段に送信する
ことを特徴とする。
請求項1に記載の弾球遊技機によれば、状態報知手段によって、大当り前インターバル状態となったとき、インターバル状態であることが報知されるので、大当り遊技状態が開始される直前の状態にあることが一目瞭然に判別可能となり、大当り遊技状態の全てを対象として設定される所謂モーニングを不能として、不正な行為の実行を未然に防止することが出来る。また、電源復帰処理時に大当り前インターバル状態である場合、状態報知手段はインターバル状態であることを報知するので、悪意のホールが大当り前インターバル状態にして所謂モーニングの設定を行い電源を落としても、電源復帰時に当該状態を秘匿することが出来ないため、モーニングの設定を未然に防止することが出来る。
また、何らかの理由で大当り前インターバル状態となったまま放置されている場合でも、一見して明らかに当該状態であることを認識出来るので、様々なトラブルを防止することが出来る。
また、大当り前インターバル状態となったときにインターバル状態である旨の報知により、ルールを知らずに放置しかけた遊技者にヒントを与え、本来得られるべき利益を遊技者に正当に供与することが出来る。
更に、大当り遊技開始権利発生手段が作動しても、大当り遊技開始手段は入球口へ入球したことに起因して作動することにより、大当り遊技開始権利発生手段の作動状態から、ワンテンポ遅れて大当り遊技開始手段の作動状態が発生する。したがって、大当り前インターバル状態となったときに、インターバル状態であることの報知が行われても煩わしくなく、かえって遊技者にとっては変化する遊技状態を容易に確認出来ることで、遊技の興趣が向上する。
請求項2に記載の弾球遊技機によれば、状態報知手段によって、ラウンド間インターバル状態となったとき、インターバル状態であることが報知されるので、大当り遊技状態中のラウンド間インターバル状態、すなわち次のラウンド遊技状態が開始される直前の状態にあることが一目瞭然に判別可能となり、大当り遊技状態の一部を対象として設定される所謂モーニングを不能として、不正な行為の実行を未然に防止することが出来る。また、電源復帰処理時にラウンド間インターバル状態である場合、状態報知手段はインターバル状態であることを報知するので、悪意のホールがラウンド間インターバル状態にして所謂モーニングの設定を行い電源を落としても、電源復帰時に当該状態を秘匿することが出来ないため、モーニングの設定を未然に防止することが出来る。
また、何らかの理由でラウンド間インターバル状態となったまま放置されている場合でも、一見して明らかに当該状態であることを認識出来るので、様々なトラブルを防止することが出来る。
また、ラウンド間インターバル状態となったときにインターバル状態である旨の報知により、ルールを知らずに放置しかけた遊技者にヒントを与え、本来得られるべき利益を遊技者に正当に供与することが出来る。
更に、次回のラウンド遊技状態は入球口へ入球したことに起因して開始することにより、ラウンド間インターバル状態の開始から、ワンテンポ遅れて次回のラウンド遊技状態が発生する。したがって、ラウンド間インターバル状態となったときに、インターバル状態であることの報知が行われても煩わしくなく、かえって遊技者にとっては変化する遊技状態を容易に確認出来ることで、遊技の興趣が向上する。
パチンコ機の正面図である。 パチンコ機の遊技盤の正面図である。 遊技盤に設けられた確変決定装置を示す説明図である。 遊技盤に設けられた当り決定装置を示す説明図である。 パチンコ機の裏面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 第一実施形態におけるメインルーチンについてのフローチャートである。 第一実施形態における始動口入賞確認処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における大当り決定処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における確変突入口通過確認処理についてのフローチャートである。 第一実施形態における主制御装置80に搭載された主制御CPUが実行する起動処理についてのフローチャートである。 第一実施形態及び第二実施形態におけるデモ画面表示の説明図である。 第二実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第一実施形態]
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の上部の左右両側にはスピーカ66が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また、前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLEDが設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受けるよう構成されており、球抜きレバーを操作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、演出ボタン67及びジョグダイヤル68が設けられている。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,精算表示装置59が設けられている。
なお、図1の49は、前枠52及び前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠49に所定の鍵を挿入して鍵を時計回りに操作すると、内枠が開放され、反時計回りに操作すると、前枠52が開放される。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3は、上述した発射装置の作動により発射された遊技球が流下可能に構成されると共に、流下する遊技球が入球可能な後述する各種入賞口、各種始動口、及び本発明の入球口等を備えている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって左横には、普通図柄作動ゲート22が設置されている。普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行われる。
センターケース5の直下には、遊技球の入球に起因して、特別図柄(特図とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選が行われる第1始動口11及び第2始動口12が、上下に並んで配設されている。本パチンコ機50は、第1始動口11への入球により変動する第1特別図柄(第1特図)と、第2始動口12への入球により変動する第2特別図柄(第2特図)との2種類の特別図柄を備える。第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、開放時のみ入球可能となっている。
第1始動口11及び第2始動口12は、共に本発明の始動口を構成する。
第1始動口11に遊技球が入球すると、第1特図に対応する複数種類の乱数が抽出され、第1保留記憶として記憶されると共に、第2始動口12に遊技球が入球すると、第2特図に対応する複数種類の乱数が抽出され、第2保留記憶として記憶される。
普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定時間の開放が行われる。
また、センターケース5に向かって右側には、大当りの種類を決定するための当り決定装置16が配置されている。
当り決定装置16は、上述した大当りの種類を決定する機能に加えて、本発明の大当り遊技開始手段(役物連続作動装置)の作動契機を発生させる機能を併せて備える。具体的には、当り決定装置16の構成の説明にて詳述するが、当り決定装置16が具備する第1ゲート18及び第2ゲート19が、本発明の入球口を構成する。したがって、当り決定装置16は、入球口としての第1ゲート18及び第2ゲート19の何れかに入球したことに基づいて、大当り遊技開始手段の作動契機を発生させる。
また、センターケース5の下方であって、第1,第2始動口11,12に向かって右側には、大当り抽選で当ると行われる大当り遊技の際に開放される特別電動役物からなる本発明の大入賞口としての第1,第2大入賞口20,21が配置されている。なお、第2大入賞口21は、第1大入賞口20の上側に配置されている。
また、第1,第2始動口11,12の下側には、大当り遊技中に第1大入賞口20に入球した遊技球が誘導され、大当り遊技終了後に確変状態(大当り抽選で当る確率が上昇した状態)となることを決定するための確変決定装置13が配置されている。
なお、確変決定装置13と当り決定装置16の詳細については、後述する。
遊技盤1における向かって右下の領域には、パチンコ機50の状態を報知するための状態報知装置95を備える。状態報知装置95には、7セグメントの第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10と、4個のLEDからなる第1特図保留数表示装置23及び第2特図保留数表示装置24と、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。
さらに、状態報知装置95には、各々1個のLEDで構成される条件装置状態表示装置96、役物連続作動装置状態表示装置97、およびラウンド間インターバル状態表示装置98を備える。
条件装置状態表示装置96は、第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10に確定表示されていた特図が大当り時のものであることに基づいて、本発明の大当り遊技開始権利発生手段(条件装置)が作動したときに点灯表示し、作動終了により消灯表示する。
役物連続作動装置状態表示装置97は、遊技開始権利発生手段が作動している状態で、且つ本発明の入球口としての第1ゲート18又は第2ゲート19に入球したことに基づいて、本発明の大当り遊技開始手段(役物連続作動装置)が作動したときに点灯表示し、作動終了により消灯表示する。また、件装置状態表示装置96の消灯時に消灯表示する。
ラウンド間インターバル状態表示装置98は、大当り遊技開始手段が作動している状態で、且つ第1大入賞口20又は第2大入賞口21が開閉作動する当該ラウンド遊技状態と次回のラウンド遊技状態との間の期間、すなわちラウンド間インターバル状態中であるときに点灯表示し、ラウンド遊技状態中であるとき、及び前記役物連続作動装置状態表示装置97の消灯時に、消灯表示する。
本実施形態では、条件装置状態表示装置96、役物連続作動装置状態表示装置97、及びラウンド間インターバル状態表示装置98の点消灯表示態様によって、現状が如何なる遊技状態にあるかを報知可能としている。
すなわち、条件装置状態表示装置96のみが点灯表示している場合、第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10に大当りを示唆する特図が確定表示され遊技開始権利発生手段(条件装置)が作動したが、未だ第1ゲート18又は第2ゲート19に入球していない、つまり大当り遊技開始手段(役物連続作動装置)が作動していない状態であることを示唆している。換言すれば、条件装置が作動し且つ役物連続作動装置が作動していない、大当り前インターバル状態において、インターバル状態であることを報知可能に構成されている。
また、条件装置状態表示装置96及び役物連続作動装置状態表示装置97が点灯表示し、ラウンド間インターバル状態表示装置98が消灯表示している場合、遊技開始権利発生手段(条件装置)が作動し且つ大当り遊技開始手段(役物連続作動装置)も作動して大当り遊技状態となって、前記ラウンド遊技状態中であることを示唆している。
更に、条件装置状態表示装置96、役物連続作動装置状態表示装置97、及びラウンド間インターバル状態表示装置98の全てが点灯表示している場合、役物連続作動装置が作動して前記大当り遊技状態中のラウンド間インターバル期間中であることを示唆している。換言すれば、ラウンド間インターバル状態となったときに、本発明のインターバル状態であることを報知可能に構成されている。
このように、条件装置状態表示装置96、役物連続作動装置状態表示装置97、及びラウンド間インターバル状態表示装置98の点消灯表示態様によって、現遊技状態が一目瞭然に判別可能となっている。これにより、例えば、遊技ルールを知らない遊技者が、大当り図柄が表示されて条件装置が作動した状態で、遊技を止めて離席してしまった場合でも、条件装置状態表示装置96、役物連続作動装置状態表示装置97、及びラウンド間インターバル状態表示装置98の点消灯表示態様を確認することで、遊技者やホール従業員等が容易に当該パチンコ機50の現遊技状態を確認出来る。
また、このような表示態様による状態報知は、後述するが、パチンコ機50の電源復帰時においても実行される。これにより、ホールが所謂モーニングを行おうとしても、容易に事実が発覚するので、これを未然に防止することが出来る。
図2に示す遊技盤1のセンターケース5には、中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設され、LCDパネルの画面上では、演出図柄の変動表示等を行うことで、第1,第2特図に対応する大当り抽選の結果を報知する図柄演出が行われる。
また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘4が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
次に、確変決定装置13と当り決定装置16の構成について説明する。
図3に記載されているように、確変決定装置13は、第1大入賞口20に入球した遊技球が排出される排出口13aと、確変状態への移行を決定するための確変突入口15と、確変突入口15を閉鎖或いは開放する振分羽根14を備える。
既に述べたように、大当り遊技中に第1大入賞口20に入球した遊技球は、遊技盤の背部に配された経路を流下して確変決定装置13に誘導され、排出口13aから排出される。確変突入口15が開放されているときに排出口13aから遊技球が排出されると、該遊技球は確変突入口15に入球し、大当り遊技終了後に確変状態となることが決定される(図3(b)参照)。一方、確変突入口15が閉鎖されているときに排出口13aから遊技球が排出されると、該遊技球は振分羽根14によりはずれ口13bに誘導される(図3(a)参照)。
なお、本実施形態では、確変突入口15への入球に起因して、大当り遊技状態終了後に、確変状態且つ時短状態に移行するように構成されている。
また、図4に記載されているように、当り決定装置16は、上側に向かって開口している入口16aと、第1大当り(詳細は後述する)を発生させることを決定するための第1ゲート18と、第2大当り(詳細は後述する)を発生させることを決定するための第2ゲート19と、各ゲートを通過した遊技球を排出する出口16bを備える。
また、当り決定装置16は、入口16aに入球した遊技球を、第1,第2大当りゲート18,19のどちらに誘導する振分装置17を備えている。この振分装置17は、第1ゲート18に向かう経路と第2ゲート19に向かう経路の分岐点に設けられており、いずれかの経路を塞いだ状態とすることで、入口16aに入球した遊技球を他方の経路に誘導する。
なお、図4(a)は、入球した遊技球を第2ゲート19に誘導する場合(右振分)を示しており、図4(b)は、入球した遊技球を第1ゲート18に誘導する場合(左振分)を示している。
そして、大当り抽選に当選した後(条件装置作動後)、当り決定装置16は、所定期間(例えば5秒間)にわたり左振分となり、遊技球を第1ゲート18に誘導すると共に、該期間が経過すると、さらに所定期間(例えば5秒間)にわたり右振分となり、遊技球を第2ゲート19に誘導する。
なお、上述したように、本実施形態では、第1ゲート18又は第2ゲート19を遊技球が通過(入球)したことに基づいて、大当り遊技開始手段(役物連続作動装置)が作動する。
ここで、本実施形態のパチンコ機50の遊技性に係る概略を説明する。
本実施形態では、本発明の大当り遊技開始権利発生手段としての条件装置の作動後に、第1ゲート18に入球することに基づいて第1大当りを、また、第2ゲート19に入球することに基づいて第2大当りを発生させるようになっている。
そして、本実施形態の第1大当りは、大当り遊技状態におけるラウンド遊技状態の回数(ラウンド数)が例えば16R或いは4Rの何れかに振り分けられる大当りであり、第2大当りは、大当り遊技状態におけるラウンド遊技状態の回数(ラウンド数)が例えば10Rに固定された大当りである。そして、第1大当りとなった場合には、図示しないが、ラウンド数を決定するラウンド数抽選処理が実行され、何れかのラウンド数に決定される。
また、本実施形態では、遊技者が第1ゲート18或いは第2ゲート19に入球可能なタイミングを計って遊技球を発射することで、任意の大当りを獲得可能となっている。これにより、前記ラウンド数抽選処理により比較的獲得利益の小さい4Rとなるリスクを負いつつも、比較的獲得利益の大きな16Rを狙う遊技者は、第1大当りを選択出来る。また一方で、ラウンド数抽選処理によって4Rのような小さな利益となってしまうくらいならば、たとえ16Rのように大きな利益を得られないとしても、10Rに固定されて中庸な利益を確保したいと考える遊技者は、第2大当りを選択出来る。
このように、本実施形態では、ラウンド遊技状態の実行回数の異なる大当りの種類を、第1ゲート18又は第2ゲート19への入球に起因して決定し、大当り遊技状態後に確変及び時短を付与するか否かを上述した確変突入口15への入球の可否により決定するよう構成している。
また、本実施形態では、上述したラウンド数抽選処理において比較的獲得利益の大きな16Rが選択される抽選確率を、第2始動口12に入賞した場合より、第1始動口11に入賞した場合の方が、高くなるように設定されている。これにより最初の大当り(初当たり)で第1大当りを選択した場合には、16Rを獲得し易くなり、仮に確変とならなかった場合であっても、比較的多くの賞球を得られるので、遊技者の落胆を軽減できるように構成されている。
また、本実施形態では、上述したように、16R、10R、及び4Rの複数種類のラウンド数で構成される大当り遊技状態を備えるが、各ラウンド遊技状態毎に第1大入賞口20又は第2大入賞口21の何れかが開放されるように予め定められた開放パターンに基づいて実行される。例えば、1R目は第2大入賞口21、2R目以降は第1大入賞口20が開放するように、1回の大当り遊技状態で異なる大入賞口を組み合わせて開放するように開放パターンを構成し、該開放パターンを16R、10R、及び4Rの大当りの種類毎に複数種類備えている。更に、該大当りの種類毎に複数種類設けられた開放パターン群は、第2大入賞口21よりも第1大入賞口20が開放され易い開放パターン群Aと、第1大入賞口20よりも第2大入賞口21が開放され易い開放パターン群Bと、を備える。開放パターン群Aは、第1大入賞口20が開放され易いことにより確変状態へ移行する可能性が高く、開放パターン群Bは、第2大入賞口21が開放され易いことにより確変状態へ移行する可能性が低く、作用する。
これを前提として、本実施形態では、第1始動口11及び第2始動口12への入球に起因して大当りとなった場合に、各始動口毎に前記開放パターン群A及び開放パターン群Bの選択される確率を異ならせている。すなわち、第1始動口11への入球に起因した大当りの場合、開放パターン群Bが選択される確率を開放パターン群Aが選択される確率よりも高くし、第2始動口12への入球に起因した大当りの場合、開放パターン群Aが選択される確率を開放パターン群Bが選択される確率よりも高くしている。これにより、第1始動口11に起因する可能性の高い初当たりの場合には、確変となる可能性を低くし、第2始動口12に起因する可能性の高い2回目以降の大当りの場合には、確変となる可能性を高くなるように構成している。開放パターンの選択に関しては、開放パターン選択テーブルが設けられており、開放パターン選択抽選処理により決定される。
このように、ラウンド数に関してはラウンド数抽選処理によって、また開放パターンに関しては開放パターン選択抽選処理によって、大当りの種類が決定されるが、本実施形態ではこのような決定処理を、後述する大当り決定処理(図13参照)の第1大当り決定処理(S420)或いは第2大当り決定処理(S435)にて実行するように構成している。そして、確変及び時短状態への移行の可否に関してのみ、確変突入口15への入球可否に基づくようにしている。そして、このような大当りの種類を決定するためのラウンド数抽選処理及び開放パターン選択抽選処理では、後述するメインルーチン(図7)の大当り種類決定用乱数更新処理(S30)にて更新される大当り種類決定用乱数に基づいて抽選判定が行われる。
更に、本実施形態のラウンド遊技状態では、第1大入賞口20及び第2大入賞口21の最大開放時間を、例えば29secに設定し、最大入賞個数を例えば10個と設定している。したがって、開放時間が29secを経過するか、入賞個数が10個に到達するか、の何れか早く達成した時点で開放時間が終了する。さらに、本実施形態では、ラウンド間インターバル状態の最大時間を設けていない(第2実施形態との相違点)。これにより、第1ゲート18又は第2ゲート19への入球が発生するまでは、ラウンド間インターバル状態が維持継続されるようになっている。
以上のように、本実施形態のパチンコ機50は、初当たりでは確変大当りに当選し難いが比較的多くの賞球を得易く、2回目以降の大当りでは多くの賞球は期待できないが確変大当りに当選し易く連チャンし易い遊技性を備える。
パチンコ機50の構成説明に戻る。図5に示すように、パチンコ機50の裏側は、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図3に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71、タンクレール72、払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では、払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置、電源基板85が設けられている。主制御装置80,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83は、遊技盤1に設けられ、払出制御装置81,発射制御装置,電源基板85は、内枠70に設けられている。なお、図5では発射制御装置が記載されていないが、発射制御装置は、払出制御装置81の奥側(遊技盤1側)に配されている。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、外部接続端子板78により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。また、封入式の弾球遊技機であれば、発射可能な遊技球数や賞球数等を管理制御するカードユニットにも送るように構成しても良い。
なお、外部接続端子板78は、遊技状態を示唆する状態信号を外部に出力する本発明の外部出力装置である。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図6のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84、電源基板にはCPU、ROM、RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口SW11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口SW12a、普通図柄作動ゲート22に進入した遊技球を検出する普通図柄作動SW22a、一般入賞口25〜27に入球した遊技球を検出する入賞口SW25a等からの検出信号が入力される。
また、このほかにも、第1大入賞口20に入球した遊技球を計数するための第1カウントSW20a、第2大入賞口21に入球した遊技球を計数するための第2カウントSW21a等からの検出信号が入力される。さらに、確変決定装置13に設けられた確変突入口15に入球した遊技球を検出する確変突入口SW15a、当り決定装置16に設けられた第1ゲート18を通過した遊技球を検出する第1ゲートSW18a、同装置に設けられた第2ゲート19を通過した遊技球を検出する第2ゲートSW19a等からの検出信号が入力される。
主制御装置80は、搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号等に基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
本実施形態の主制御装置80は、遊技を統括制御する本発明の主制御手段である。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特図表示装置9,第2特図表示装置10,第1特図保留数表示装置23,第2特図保留数表示装置24,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して、上述した条件装置状態表示装置96、役物連続作動装置状態表示装置97、及びラウンド間インターバル状態表示装置98の表示を制御する。
さらに、主制御装置80は、第1大入賞口ソレノイド(第1大入賞口SOL)20bを制御することで第1大入賞口20の開閉を制御すると共に、第2大入賞口ソレノイド(第2大入賞口SOL)21bを制御することで第2大入賞口21の開閉を制御し、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
また、振分羽根ソレノイド14aを制御することで、振分羽根14を制御し、確変決定装置13に設けられた確変突入口15の開閉状態を切り替えると共に、振分装置ソレノイド17aを制御することで、当り決定装置16に設けられた振分装置17の位置を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
なお、本実施形態の主制御装置80は、外部接続端子板78を介して、大当り前インターバル状態或いはラウンド間インターバル状態にある旨を示唆するインターバル状態信号を、ホールコンピュータ87に送信する。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ30を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW31の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW31の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は、ガラス枠閉鎖SW45,内枠閉鎖SW46,球切れSW33,払出SW31,満杯SW32からの信号が入力され、満杯SW32により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合や、球切れSW33により球タンク71に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力された場合には、払出モータ30を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。また、満杯SW32,球切れSW33も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ30の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81は、CRユニット端子板34を介してCRユニット56と交信することで払出モータ30を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出SW31に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。また、CRユニット端子板34は、精算表示装置59とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置59には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン57、精算を要求するための精算ボタン58が設けられている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子板78を介して賞球に関する情報、枠(内枠70,前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は、発射モータ40を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW38からのタッチ信号、発射停止SW39から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW39を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
本実施形態のサブ統合制御装置83は、主制御手段としての主制御装置80からの制御信号に基づいて演出制御を行う本発明のサブ制御手段である。
そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ28を制御する。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67,ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ボタン67,ジョグダイヤル68を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄の変動表示(図柄演出)等の演出画面を表示させる。
また、後で詳述するが、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からインターバル状態指定信号を受信したことに基づいて、インターバル状態指定信号に基づく制御データ及び制御コマンドを演出図柄制御装置82に送信して制御する。該演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信した制御データ及び制御コマンドに基づいて演出図柄表示装置6を制御して、大当り遊技中デモ表示を実行する。
[動作の説明]
次に、第一実施形態におけるパチンコ機50の動作について説明する。
第一実施形態のパチンコ機50は、周知のものと同様、第1始動口11或いは第2始動口12への入球により大当り抽選が行われ、大当り抽選で当った場合(条件装置の作動時)には、次いで役物連続作動装置が作動することを契機として、第1大入賞口20或いは第2大入賞口21を開閉することで大当り遊技が行われる。
また、パチンコ機50の遊技状態として、大当り抽選での当選確率が上昇する確変状態や、第2始動口12への入球が容易となる時短状態が設けられている。なお、本実施形態では上述したように、遊技状態が時短状態且つ確変状態となるように構成されており、また、時短状態,確変状態のいずれでもない状態を、通常状態と記載する。また、時短状態となった場合には、普通図柄抽選での当選確率が上昇すると共に、普通図柄の変動時間が短縮され、さらに、普通図柄抽選での当選時における普通電動役物の開放時間を長くすることで、第2始動口12への入球確率が上昇した状態となる。
また、パチンコ機50では、大当り遊技状態中において第1,第2大入賞口20,21を開閉させるラウンド遊技状態の実行回数が異なる複数の種類が設けられている。この大当り遊技の種類は、大当り抽選で当った後、当り決定装置16に入球した遊技球が、第1ゲート18と第2ゲート19のどちらを通過したかにより、種類が定められる。
また、大当り遊技中、第1大入賞口20に入球した遊技球は確変決定装置13に誘導され、該遊技球が確変突入口15に入球することで、大当り遊技終了後に確変状態に移行することが決定される。
なお、本実施形態では、上述した第1特図で当った場合或いは第2特図で当った場合であっても、第1ゲート18或いは第2ゲート19に遊技球を入球させない限り大当り遊技開始手段が作動せず、大当り遊技状態は開始されない。また、上述した状態から第1ゲート18或いは第2ゲート19に遊技球を入球させて大当り遊技状態が開始しても、ラウンド遊技状態が終了後に第1ゲート18或いは第2ゲート19に再び遊技球を入球させない限り、次のラウンド遊技状態は開始されないように構成されている。詳しい制御については後述する。
以下では、第一実施形態におけるパチンコ機50の動作について、詳しく説明する。
(1)メインルーチンについて
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図7に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
S10では、主制御装置80は、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S10:Yes)、S20に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S10:No)、S15に処理を移行する。
S15では、主制御装置80は、CPUやI/O等の初期設定を行い、S70に処理を移行する。
一方、S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数の更新(S25),大当り種類決定用乱数の更新(S30),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数の更新(S45)を行う。
そして、主制御装置80は、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と(S50)、始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理と(S55)、サブ統合制御装置83等にデータ及びコマンドを送信し、また、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理と(S60)、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と(S65)を行う。
本実施形態の主制御装置80は、各出力処理(S60)にて、上述したインターバル状態信号を、外部接続端子板78を介して、ホールコンピュータ87に送信する。
なお、これ以外にも、遊技球の普通図柄作動ゲート22の通過に起因して普通図柄抽選等を行う普図当否判定処理や、普通電動役物(第2始動口12)を開放することで普図遊技を行う普図遊技処理等を行っても良い。
また、当否判定処理に続いて、大当り抽選で当った際に大当り遊技の種類を決定する大当り決定処理や、大当り遊技を行うための大当り遊技処理が行われる。
また、S70では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
(2)始動口入賞確認処理について
次に、第1,第2始動口11,12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶等を行う始動口入賞確認処理について、図8に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンで実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S100では、主制御装置80は、第1始動口SW11aの検出信号に基づき、第1始動口11への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S100:Yes)、S105に処理を移行し、否定判定の場合は(S100:No)、S115に処理を移行する。
S105では、主制御装置80は、第1始動口11に対応する特図についての保留記憶の数(第1保留記憶)が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S105:Yes)、S110に処理を移行し、否定判定の場合は(S105:No)、S115に処理を移行する。
S110では、主制御装置80は、大当り抽選に用いられる大当り決定用乱数や、図柄演出においてリーチとなるか否かを決定するためのリーチ判定用乱数や、特別図柄の変動時間等を決定するための変動パターン決定用乱数等を抽出する。そして、抽出した乱数を第1保留記憶として記憶すると共に、何個の第1保留記憶が生じているかを示す第1保留数コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し、S115に処理を移行する。
S115では、主制御装置80は、第2始動口SW12aの検出信号に基づき、第2始動口12への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S115:Yes)、S120に処理を移行し、否定判定の場合は(S115:No)、本処理を終了する。
S120では、主制御装置80は、第2始動口12に対応する特図についての保留記憶の数(第2保留記憶)が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S120:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合は(S120:No)、S125に処理を移行する。
S125では、主制御装置80は、大当り決定用乱数やリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数等を抽出する。そして、抽出した乱数を第2保留記憶として記憶すると共に、何個の第2保留記憶が生じているかを示す第2保留数コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
(3)当否判定処理について
次に、保留記憶に係る大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図9〜12のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。また、本処理の終了後は、大当り遊技の種類を決定すると共に、役物連続作動装置の作動を開始する大当り決定処理が実行される。
まず、図9に関して、S200では、主制御装置80は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S200:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合には(S200:No)、S205に処理を移行する。
S205では、主制御装置80は、第1特図或いは第2特図の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S205:Yes)、図11のS280に処理を移行し、否定判定の場合には(S205:No)、S210に処理を移行する。
S210では、主制御装置80は、第1特図或いは第2特図の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S210:Yes)、図12のS290に処理を移行し、否定判定の場合には(S210:No)、図10のS215に処理を移行する。
続いて図10に関して、S215では、主制御装置80は、第2保留記憶の有無について判定し、肯定判定の場合には(S215:Yes)、S220に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S215:No)、S225に処理を移行する。
S220では、主制御装置80は、第2保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い第2保留記憶を選択し、S235に処理を移行する。
S225では、主制御装置80は、第1保留記憶の有無について判定し、肯定判定の場合には(S225:Yes)、S230に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S225:No)、本処理を終了する。
S230では、主制御装置80は、第1保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い第1保留記憶を選択し、S235に処理を移行する。
S235では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグがセットされているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S235:Yes)、S240に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S235:No)、S245に処理を移行する。
S240では、主制御装置80は、選択された保留記憶(第1保留記憶或いは第2保留記憶)に係る大当り判定用乱数と、確変状態に対応する当否判定用テーブル(確変テーブル)に基づき、大当り抽選で当るか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S250に処理を移行する。
一方、S245では、主制御装置80は、選択された保留記憶(第1保留記憶或いは第2保留記憶)に係る大当り判定用乱数と、通常状態に対応する当否判定用テーブル(通常テーブル)に基づき、大当り抽選で当るか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S250に処理を移行する。
すなわち、本実施形態の主制御装置80は、第1始動口11への入賞に基づき抽出した第1保留記憶に係る大当り決定用乱数或いは第2始動口12への入賞に基づき抽出した第2保留記憶に係る大当り決定用乱数と、当否判定用テーブルとを照合することで、大当り抽選で当選するか否かの当否判定を実行する。
したがって、S240及びS245は、始動口への入球に起因して大当りとするか否かの当否判定を実行する本発明の当否判定手段である。
S250では、主制御装置80は、大当り抽選で当ったか否かを判定し、肯定判定の場合には(S250:Yes)、S255に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S250:No)、S265に処理を移行する。
S255,S260では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき特別図柄の変動時間等を決定し、S275に処理を移行する。
一方、大当り抽選で外れた際に移行するS265では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係るリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数等に基づき特別図柄の変動時間等を決定し、S270に処理を移行する。
S270では、主制御装置80は、確変状態中に実行可能な大当り抽選の残り回数(確変回数)や、時短状態中に実行可能な大当り抽選の残り回数(時短回数)を示すカウンタの更新等を行い、S275に処理を移行する。
S275では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り抽選後の第1保留記憶の数を示す第1保留数コマンドと、大当り抽選後の第2保留記憶の数を示す第2保留数コマンドとを送信する。また、消化した保留記憶に対応する特図の変動表示を開始すると共に、サブ統合制御装置83に対し特別図柄の変動時間等を示す変動開始コマンドを送信することで図柄演出を開始させる。さらに、サブ統合制御装置83に対し、停止表示させる演出図柄を指示する図柄指定コマンドを送信し、本処理を終了する。
続いて図11に関して、第1特図或いは第2特図の変動表示中に移行するS280では、主制御装置80は、特図の変動時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S280:Yes)、S285に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S280:No)、本処理を終了する。
S285では、主制御装置80は、特図の変動表示を終了し、特図の確定図柄(大当りであれば大当り図柄、またハズレであればハズレ図柄)を第1特図表示装置9或いは第2特図表示装置10に表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し演出図柄の確定表示を行わせる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
したがって、S285及び該S285の処理によって大当りに対応した特図の確定図柄を表示する第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10は、当否判定の結果が大当りである場合に所定の大当り図柄を表示する本発明の図柄表示手段である。
続いて図12に関して、特図の確定表示中に移行するS290では、主制御装置80は、特図の確定表示の継続時間が終了したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S290:Yes)、S295に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S290:No)、本処理を終了する。
S295では、主制御装置80は、特図の確定表示を終了し、S300に処理を移行する。
S300では、主制御装置80は、確定表示されていた特図が大当り時のものであるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S300:Yes)、S305に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S300:No)、S335に処理を移行する。
S305では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグがセットされている場合には確変フラグをクリアし(S310)、その後、S315に処理を移行する。
S315では、主制御装置80は、時短状態であることを示す時短フラグを参照すると共に、時短フラグがセットされている場合には時短フラグをクリアし(S320)、その後、S325に処理を移行する。
上述したように本実施形態では、確変状態であるとき併せて時短状態でもあるように構成されているので、確変フラグと時短フラグを個別に判定する必要はないが、このように構成しても良い。また、本発明の他の実施形態として、確変状態と時短状態を各々個別に発生するようにした場合、上述したように各々のフラグを個別に判定する構成としても良い。
そして、主制御装置80は、条件装置作動開始処理(S325)を実行する。その後、S327に処理を移行する。
すなわち、該S325の条件装置作動開始処理は、S300で特図が大当りとなることを示唆するものであると判定されたことに基づいて実行される処理である。また、S325は、大当り遊技状態を開始する権利を発生させる、すなわち所謂条件装置の作動を開始する処理であって、本発明の大当り遊技開始権利発生手段である。
S327では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対して、現在の遊技状態として条件装置が作動し且つ役物連続作動装置が未作動の状態であることを示唆する条件装置作動状態指定コマンドを送信する処理を実行して、S330に処理を移行する。
すなわち、本実施形態の主制御装置80は、大当り遊技開始権利発生手段(条件装置)が作動し、且つ大当り遊技開始手段(役物連続作動装置)が未作動の状態、すなわち本発明の大当り前インターバル状態となったとき、インターバル状態となった旨を示唆するインターバル状態指定信号としての条件装置作動状態指定コマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。
更に、後で図20(A)を参照して詳述するが、サブ統合制御装置83は受信した条件装置作動状態指定コマンドに基づいて、大当り遊技中デモ表示を実行する。
また、主制御装置80は、S327でサブ統合制御装置83に対して条件装置作動状態指定コマンドを送信する処理を行うと共に、前記大当り前インターバル状態(インターバル状態)であることを、条件装置状態表示装置96を点灯表示制御することで報知するよう構成されている。
すなわち、S327の条件装置作動状態指定コマンド送信処理は、本発明の状態報知手段である。
S330では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対して、大当り抽選での当選を通知するコマンドや、大当り抽選で当った後、大当り遊技の種類が決定され且つ役物連続作動装置が作動開始するまでに行われる大当り開始演出の開始を指示するコマンドをサブ統合制御装置83に送信する大当り開始演出処理を実行し、S332に処理を移行する。
S332では、主制御装置80は、役連未作動フラグに1を設定して本処理を終了する。役連未作動フラグは、現在の遊技状態として、条件装置が作動中であり且つ役物連続作動装置が未だ作動していない状態である旨を、1が設定されていることによって示唆するフラグである。
本実施形態では、条件装置が作動しても、入球口としての第1ゲート18或いは第2ゲート19への入球が発生しなければ役物連続作動装置が作動しないので、遊技者は第1ゲート18或いは第2ゲート19へ入球させないようにすれば、任意に大当り遊技状態の開始時期を調整可能となっている。これにより遊技者は、トイレ休憩等を自由に取ることが出来る。このような条件装置が作動し且つ役物連続作動装置の未作動の期間中には、当該役連未作動フラグが1に設定されているので、当該フラグを参照することで遊技状態を判別可能としている。
一方、S300にて否定判定が得られた場合に移行するS335では、主制御装置80は、確変フラグを参照し、該フラグがセットされている場合には(S335:Yes)、確変回数を参照する(S340)。そして、確変回数が0である場合には(S340:Yes)、確変フラグをクリアし(S345)、S350に処理を移行する。
S350では、主制御装置80は、時短フラグを参照し、該フラグがセットされている場合には(S350:Yes)、時短回数を参照する(S355)。そして、時短回数が0である場合には(S355:Yes)、時短フラグをクリアし(S360)、S365に処理を移行する。
S365では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、現在の遊技状態を通知する状態指定コマンドを送信する状態指定コマンド送信処理を実行し、本処理を終了する。
(4)大当り決定処理について
次に、大当り抽選で当った(条件装置が作動した)際に、大当り遊技の種類を決定すると共に入球口への入球に基づいて役物連続作動装置を作動開始させる大当り決定処理について、図13のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、当否判定処理に続いて実行される。また、本処理の終了後は、大当り遊技を行うための大当り遊技処理が実行される。
S400では、主制御装置80は、条件装置の作動中か否か(大当り抽選で当ったか否か)を判定する。そして、肯定判定の場合には(S400:Yes)、S405に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S400:No)、本処理を終了する。
S405では、主制御装置80は、役物連続作動装置が未作動か否か(大当り遊技が開始されていないか)を判定する。そして、肯定判定の場合には(S405:Yes)、S410に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S405:No)、本処理を終了する。
S410では、主制御装置80は、当り決定装置16に設けられた振分装置17を制御する振分装置制御処理を実行する。具体的には、例えば、大当り抽選に当った後の経過時間が0〜5秒である場合には、振分装置17を左振分とすると共に、該経過時間が5〜10秒である場合には、振分装置17を右振分とするといった具合に、5秒毎に振分先を切り替えても良い。
また、主制御装置80は、このような振分状態を遊技者が認識し、任意の振分結果を獲得容易とするための報知演出を、サブ統合制御装置83に報知演出コマンドを送信することで実行しても良い。
続くS415では、主制御装置80は、第1ゲートSW18aからの検出信号に基づき、遊技球が第1ゲート18を通過したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S415:Yes)、S420に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S415:No)、S430に処理を移行する。
S420では、主制御装置80は、上述したように、大当り種類決定用乱数を用いた抽選によって、当選した大当り抽選に対応する特図(第1特図と第2特図のどちらで当ったか)に基づく開放パターンの種別を、またラウンド遊技状態の回数として4R又は16Rの何れとするかを選択すると共に、選択した種類の大当り遊技の実行開始を決定し、S425に処理を移行する。
すなわち、S420は、条件装置が作動中に第1ゲート18への入球に起因して作動する役物連続装置であり、本発明の大当り遊技開始手段に相当する。
S425では、主制御装置80は、役物連続作動装置を作動させて大当り遊技を開始すると共に、第1ゲート18の通過により大当り遊技が行われること(第1大当り)を示すコマンドや、大当り遊技の種類を示すコマンドや、大当り遊技の開始を指示するコマンドをサブ統合制御装置83に送信し、S427に処理を移行する。
S427では、主制御装置80は、S332で1を設定した役連未作動フラグに0を設定し、S429に処理を移行する。
S429では、主制御装置80は、役連作動フラグに1を設定し、本処理を終了する。役連作動フラグは、現在の遊技状態として、条件装置及び役物連続作動装置が作動している状態である旨を、1が設定されていることによって示唆するフラグである。
一方、S430では、主制御装置80は、第2ゲートSW19aからの検出信号に基づき、遊技球が第2ゲート19を通過したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S430:Yes)、S435に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S430:No)、本処理を終了する。
S435では、主制御装置80は、大当り種類決定用乱数を用いた抽選によって、当選した大当り抽選に対応する特図(第1特図と第2特図のどちらで当ったか)に基づく開放パターンの種別を、またラウンド遊技状態の回数として固定された10Rを選択すると共に、選択した種類の大当り遊技の実行開始を決定し、S440に処理を移行する。
すなわち、S435は、条件装置が作動中に第2ゲート19への入球に起因して作動する役物連続装置であり、本発明の大当り遊技開始手段に相当する。
S440では、主制御装置80は、役物連続作動装置を作動させて大当り遊技を開始すると共に、第2ゲート19の通過により大当り遊技が行われること(第2大当り)を示すコマンドや、大当り遊技の種類を示すコマンドや、大当り遊技の開始を指示するコマンドをサブ統合制御装置83に送信し、S442に処理を移行する。
S442では、主制御装置80は、役連未作動フラグに0を設定し、S444に処理を移行する。
S444では、主制御装置80は、役連作動フラグに1を設定し、本処理を終了する。
(5)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技を行う大当り遊技処理について、図14〜17のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、大当り決定処理に続いて実行される。
S500では、主制御装置80は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S500:Yes)、S505に処理を移行し、否定判定の場合には(S500:No)、本処理を終了する。
すなわち、当該大当り遊技処理は、S500にて役物連続作動装置が作動していることに基づいて、以下に説明する大当り遊技状態に係る制御処理を実行するものであって、本発明の大当り遊技制御手段に相当する。
S505では、主制御装置80は、確変決定装置13に設けられた確変突入口15への遊技球の入球を検出する確変突入口通過確認処理を実行し、S510に処理を移行する。
S510では、主制御装置80は、第2大入賞口21の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S510:Yes)、図15のS545に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S510:No)、S515に処理を移行する。
S515では、主制御装置80は、第1大入賞口20の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S515:Yes)、図15のS565に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S515:No)、S520に処理を移行する。
S520では、主制御装置80は、大当り遊技における各ラウンド(ラウンド遊技状態)間のインターバル中、又は最終ラウンド後の大当り終了インターバル中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S520:Yes)、図16のS620に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S520:No)、S525に処理を移行する。
なお、上記したラウンド遊技状態間のインターバルは、本発明のラウンド間インターバル状態に相当する。
S525では、主制御装置80は、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S525:Yes)、図17のS665に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S525:No)、S530に処理を移行する。
S530では、主制御装置80は、大当り抽選で当選し、その後に第1ゲート18或いは第2ゲート19への入球に基づいて大当り遊技の種類が決定され、且つ大当り遊技状態の開始が決定された後で実行される大当り開始演出の演出時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S530:Yes)、S535に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S530:No)、本処理を終了する。
S535では、主制御装置80は、選択された大当り遊技の種類に対応する開放パターンに従い第2大入賞口21を開放させる第2大入賞口開放処理を実行する(1R目の大当り遊技を実行する)と共に、ラウンド数を示す開放カウンタをインクリメントし(S540)、本処理を終了する。
開放カウンタは、当該S540にて最初のラウンド遊技状態の実行に伴い1が設定され、その後は、後述するS650、及びS660にて、ラウンド遊技状態の実行毎に1ずつ加算される。これにより、該開放カウンタのカウント値を参照することにより、大当り遊技状態の何回目のラウンド遊技状態が実行されたかを判別可能となっている。
また、後述するS557、S592、S620、およびS1620では、直前に実行完了したラウンド遊技状態が最終ラウンドであったか否かを判定する際に、当該開放カウンタのカウント値を参照して判定する。すなわち、該カウント値が、大当り遊技状態の種別により異なるラウンド数(例えば、16R、10R、及び4R)に対応した数値(例えば、16、10、及び4)と合致したか否かにより、予め定められた全てのラウンド遊技状態を消化したか否かを判定するように構成されている。後述する該当処理の説明では、当該構成については割愛し、単に最終ラウンドであるか否かの判定処理であるとのみ記載する。
続いて図15に関して、第2大入賞口21の開放中に移行するS545では、主制御装置80は、第2大入賞口21に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S545:Yes)、S555に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S545:No)、S550に処理を移行する。
S550では、主制御装置80は、第2大入賞口21の開放時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S550:Yes)、S555に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S550:No)、本処理を終了する。
S555では、主制御装置80は、第2大入賞口21を閉鎖させる第2大入賞口閉鎖処理を実行し、S557に処理を移行する。
S557では、主制御装置80は、開放カウンタのカウント値に基づいて、今回終了したラウンド遊技状態が最終回であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S557:Yes)、S562に処理を移行し、否定判定の場合には(S557:No)、S560に処理を移行する。
終了するラウンド遊技状態が最終回目ではない場合、S560で、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対して、現在の遊技状態として、ラウンド遊技状態間のラウンド間インターバル状態であることを示唆する大当りラウンド間状態指定コマンドを送信する処理を実行して、S562に処理を移行する。
また、主制御装置80は、S560でサブ統合制御装置83に対して大当りラウンド間状態指定コマンドを送信する処理を行うと共に、前記ラウンド間インターバル状態(インターバル状態)であることを、役物連続作動装置状態表示装置97及びラウンド間インターバル状態表示装置98を点灯表示制御することで報知するよう構成されている。
すなわち、S560の大当りラウンド間状態指定コマンド送信処理は、本発明の状態報知手段である。
S562では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
一方、第1大入賞口20の開放中に移行するS565では、主制御装置80は、第1大入賞口20に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S565:Yes)、S575に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S565:No)、S570に処理を移行する。
S570では、主制御装置80は、第1大入賞口20の開放時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S570:Yes)、S575に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S570:No)、S600に処理を移行する。
S575では、主制御装置80は、第1大入賞口20を閉鎖させる第1大入賞口閉鎖処理を実行し、S580に処理を移行する。
S580では、主制御装置80は、確変突入口正常フラグを参照し、確変決定装置13に設けられた振分羽根14により確変突入口15が開放された状態か否か(確変突入口15への入球が可能かどうか)を判定する。そして、肯定判定の場合には(S580:Yes)、S585に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S580:No)、S592に処理を移行する。
S585では、主制御装置80は、振分羽根14により確変突入口15を閉鎖すると共に、確変突入口15が開放されていることを示す確変突入口正常フラグをクリアし(S590)、S592に処理を移行する。
S592では、主制御装置80は、開放カウンタのカウント値に基づいて、今回終了したラウンド遊技状態が最終回であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S592:Yes)、S597に処理を移行し、否定判定の場合には(S592:No)、S595に処理を移行する。
終了するラウンド遊技状態が最終回目ではない場合、S595で、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対して、現在の遊技状態として、ラウンド遊技状態間のラウンド間インターバル状態であることを示唆する大当りラウンド間状態指定コマンドを送信する処理を実行して、S597に処理を移行する。
また、主制御装置80は、S595でサブ統合制御装置83に対して大当りラウンド間状態指定コマンドを送信する処理を行うと共に、前記ラウンド間インターバル状態(インターバル状態)であることを、役物連続作動装置状態表示装置97及びラウンド間インターバル状態表示装置98を点灯表示制御することで報知するよう構成されている。
すなわち、S595の大当りラウンド間状態指定コマンド送信処理は、本発明の状態報知手段である。
S597では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
すなわち、上述したS560及びS595における大当りラウンド間状態指定コマンド送信処理で、本実施形態の主制御装置80は、当該ラウンド遊技状態から次回のラウンド遊技状態までの間の状態であるラウンド間インターバル状態となったとき、インターバル状態となった旨を示唆するインターバル状態指定信号としての大当りラウンド間状態指定コマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。
更に、後で図20(B)を参照して詳述するが、サブ統合制御装置83は受信した大当りラウンド間状態指定コマンドに基づいて、大当り遊技中デモ表示を実行する。
一方、第1大入賞口20の開放時間が終了していない場合に移行するS600では、主制御装置80は、振分羽根14により確変突入口15が閉鎖されているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S600:Yes)、S605に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S600:No)、本処理を終了する。
S605では、主制御装置80は、第1大入賞口20の開放開始から3秒が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S605:Yes)、S610に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S605:No)、本処理を終了する。
S610では、主制御装置80は、振分羽根14を制御して確変突入口15を開放すると共に、確変突入口15が開放されていることを示す確変突入口正常フラグをセットし(S615)、本処理を終了する。
続いて図16に関して、各ラウンドのインターバル中に移行するS620では、主制御装置80は、開放カウンタのカウント値に基づいて、直前に終了したラウンド遊技状態が最終回であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S620:Yes)、S625に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S620:No)、S638に処理を移行する。
S625で、主制御装置80は、最終のラウンド遊技状態の終了後に実行される大当り終了インターバルの実行時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S625:Yes)、S630に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S625:No)、本処理を終了する。
S630では、主制御装置80は、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行すると共に、開放カウンタをクリアし(S635)、本処理を終了する。
S638では、主制御装置80は、第1ゲート18或いは第2ゲート19の何れかの検出スイッチがONしたか否かを判定し、肯定判定の場合には(S638:Yes)、S640に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S638:No)、本処理を終了する。
S640では、主制御装置80は、現在行われている大当り遊技の種類に対応する開放パターンと、現在のラウンド数に基づき、第1大入賞口20と第2大入賞口21のどちらを開放するかを判定する。そして、第1大入賞口20を開放させる場合には、S645に処理を移行し、第2大入賞口21を開放させる場合には、S655に処理を移行する。
S645では、主制御装置80は、第1大入賞口20を開放させる第1大入賞口開放処理を実行すると共に、ラウンド数を示す開放カウンタをインクリメントし(S650)、本処理を終了する。
一方、S655では、主制御装置80は、第2大入賞口21を開放させる第2大入賞口開放処理を実行すると共に、ラウンド数を示す開放カウンタをインクリメントし(S660)、本処理を終了する。
本実施形態では、このように直前に終了したラウンド遊技状態が最終ラウンドに至ってない場合には(S620にて否定判定)、当該ラウンド遊技状態中における、第1ゲート18或いは第2ゲート19への入球に基づいて、第1大入賞口20或いは第2大入賞口21を開放して次のラウンド遊技状態に移行するように構成されている。したがって、S620、S638、S640、S645、及びS655は、本発明のラウンド開始制御手段を構成する。
また、本実施形態では、ラウンド遊技状態が残っている場合(S620にて否定判定)であっても、第1ゲート18或いは第2ゲート19への入球が発生しない(S638にて否定判定)ならば、S645或いはS655は実行されない。したがって、遊技者は、ラウンド間インターバル状態において、第1ゲート18或いは第2ゲート19への入球を発生させないようにすれば、任意に次回のラウンド遊技状態の実行開始時期を遅らせることが可能となり、トイレ等の休憩を自由に取ることが出来る。
続いて図17に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS665では、主制御装置80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S665:Yes)、S670に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S665:No)、本処理を終了する。
続くS670,S671、S675では、主制御装置80は、役物連続作動装置を停止させ、次いで役連作動フラグに0を設定し、さらに条件装置を停止させ、S680に処理を移行する。
S680では、主制御装置80は、大当り遊技中に、確変決定装置13に設けられた確変突入口15への入球が生じたことを示す確変有効フラグがセットされているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S680:Yes)、S685に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S680:No)、S710に処理を移行する。
S685では、主制御装置80は、確変回数及び時短回数として、終了した大当り遊技の種類に対応する継続回数を設定すると共に、確変フラグと時短フラグをセットし(S690)、S710に処理を移行する。なお、このとき、確変有効フラグをクリアしても良い。
S710,S715では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドと、大当り遊技終了後の遊技状態を通知する状態指定コマンドとを送信し、本処理を終了する。
(6)確変突入口通過確認処理について
次に、大当り遊技中に、確変決定装置13に設けられた確変突入口15への入球を検出する確変突入口通過確認処理について、図18のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、大当り遊技処理のS505にて実行される処理(S505からコールされるサブルーチン)として構成されている。
S750では、主制御装置80は、確変有効フラグがクリアされているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S750:Yes)、S755に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S750:No)、本処理を終了する。
S755では、主制御装置80は、確変突入口SW15aからの検出信号に基づき、確変突入口15への入球が発生したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S755:Yes)、S760に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S755:No)、本処理を終了する。
S760では、主制御装置80は、確変突入口正常フラグがセットされているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S760:Yes)、S765に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S760:No)、本処理を終了する。
(7)起動処理について
次に、主制御装置80に搭載された主制御CPUの起動処理について、図19を参照して説明する。図19は、本実施形態の主制御装置80に搭載された主制御CPUが実行する起動処理についてのフローチャートである。
本実施形態の起動処理は、大別して、電源投入時処理、残余処理、およびバックアップ処理で構成されている。
本実施形態のパチンコ機50に電源が投入されると、主制御装置80に搭載された主制御CPUは、図示しないセキュリティーチェックの終了後に、先ず電源投入時処理を実行する。
ここでは、RAM初期設定処理(S2001)を行ってから、RAMクリアスイッチ信号が入力されたか否か、すなわちRAMを消去するか否かを判断(S2002)して、肯定判断(S2002:yes)ならばS2006のRAM消去処理に移行し、否定判断(S2002:no)ならばS2003に処理を移行する。
S2006では、RAMを消去するRAM消去処理(S2006)が実行され、次いでS2008にて初期画面指定コマンド送信処理(S2008)が実行される。S2008の処理が完了すると、後述する残余処理のS2009に処理を移行する。
S2002において否定判断の場合に移行するS2003では、RAM保証値が1か否かを判断(S2003)する。RAM保証値が1でないと判断(S2003:no)すると、S2006の処理に移行する。RAM保証値が1であると判断(S2003:yes)すると、S2004の処理に移行する。S2004では、SUM値作成処理(S2004)を実行し、次いでS2005において、SUM値が0であるか否かを判断(S2005)する。SUM値が0でないと判断(S2005:no)すると、S2006の処理に移行する。SUM値が0であると判断(S2005:yes)すると、S2007の処理に移行する。S7では、RAMに記憶されていたデータに基づいて電源断前の遊技状態に復帰させるための電源復帰処理(S7)を実行する。なお、電源復帰処理で復帰した場合は、初期画面指定コマンドは送信されず、待機画面を表示させる構成となっている。S2007の処理が完了すると、S2020の処理に移行する。
S2020において、主制御装置80は、役連作動フラグに1が設定されているか否かの判定処理を実行し、肯定判定の場合には(S2020:Yes)、S2025に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S2020:No)、S2030に処理を移行する。
役連作動フラグは、1が設定されていることにより役物連続作動装置が作動している(大当り遊技状態中である)ことを示唆する、上述したS429或いはS444にて設定されるフラグである。
S2025において、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対して、現在の遊技状態として条件装置が作動し且つ役物連続作動装置が作動中の状態であることを示唆する役物連続作動中状態指定コマンドを送信する処理を実行して、S2009に処理を移行する。つまり、当該役物連続作動中状態指定コマンドにより、現在の遊技状態すなわち、前回の電源断時の遊技状態が上述した役物連続作動装置の作動中であった旨を示唆している。
また、主制御装置80は、S2025でサブ統合制御装置83に対して役物連続作動中状態指定コマンドを送信する処理を行うと共に、ラウンド間インターバル状態(インターバル状態)であることを、役物連続作動装置状態表示装置97及びラウンド間インターバル状態表示装置98を点灯表示制御することで報知するよう構成されている。
すなわち、S2025の役物連続作動中状態指定コマンド送信処理は、本発明の状態報知手段である。
S2030において、主制御装置80は、役連未作動フラグに1が設定されているか否かの判定処理を実行し、肯定判定の場合には(S2030:Yes)、S2035に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S2030:No)、S2009に処理を移行する。
役連未作動フラグは、1が設定されていることにより条件装置は作動しているが役物連続作動装置が作動していない(大当り遊技状態を開始する権利が発生した状態である)ことを示唆する、上述したS332にて設定されるフラグである。
S2035において、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対して、現在の遊技状態として条件装置が作動し且つ役物連続作動装置が未作動の状態であることを示唆する役物連続未作動中状態指定コマンドを送信する処理を実行して、S2009に処理を移行する。つまり、当該役物連続未作動中状態指定コマンドにより、現在の遊技状態すなわち、前回の電源断時の遊技状態が上述した条件装置のみ作動し未だ役物連続作動装置が作動していない状態であった旨を示唆している。
また、主制御装置80は、S2035でサブ統合制御装置83に対して役物連続未作動中状態指定コマンドを送信する処理を行うと共に、大当り前インターバル状態(インターバル状態)であることを、条件装置状態表示装置96を点灯表示制御することで報知するよう構成されている。
すなわち、S2035の役物連続作動中状態指定コマンド送信処理は、本発明の状態報知手段である。
このように、本実施形態のパチンコ機50の主制御装置80は、電源断時の遊技状態(条件装置のみ作動中の状態、或いは条件装置と役物連続作動装置が共に作動中の状態)を、電源復帰時において役連作動フラグ或いは役連未作動フラグの設定値に基づき判定する。そして、該判定結果に従い、対応する役物連続作動中状態指定コマンド或いは役物連続未作動中状態指定コマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。サブ統合制御装置83は、受信した上記何れかのコマンドに基づいて、該コマンドが示唆するインターバル状態(大当り前インターバル状態或いはラウンド間インターバル状態)であることを各種報知(演出)手段により報知するよう構成されている。
本実施形態では、S2008、S2025またはS2035の実行によって電源投入時処理が終了し、ついで残余処理が開始される。
本実施形態の残余処理では、先ずS2009において割り込みを禁止(S2009)する。続くS2010において、NMIフラグが0か否かを判断(S2010)し、否定判断(S2010:no)であれば、後述するバックアップ処理のS2015の処理に移行する。NMIフラグが0であれば、すなわち肯定判断(S2010:yes)であれば、初期値乱数更新処理(S2011)を実行した後、S2014において、割り込みの禁止状態を解除することで割込許可(S2014)して再度、S2009の処理に移行する。上述したメインルーチン処理は、当該S2014からS2009までの、割り込み許可されている期間において定時割り込みのタイミングで実行される。
なお、本実施形態では、初期値乱数更新処理は、第1始動口スイッチ11aで取得する大当り図柄決定用乱数の初期値を更新するための処理であり、第2始動口スイッチ12aで取得する大当り図柄決定用乱数の初期値を更新するための処理であり、普通図柄作動スイッチ22aで取得する当り図柄決定用乱数の初期値を更新するための処理である。
残余処理はS2009乃至S2014のループ処理であって、上述したように、当該残余処理中にINT割込が発生すると、S2014で割り込み禁止が解除された後に、メインルーチン処理にジャンプして当該処理を実行する。
バックアップ処理では、先ずSUM値を作成し(S2015)、RAM保証値に1をセットして(S2016)、RAMへの書き込みを禁止する処理が行われる(S2017)。当該バックアップ処理は、電源遮断時の遊技の制御状態を記憶する、状態記憶手段である。当該バックアップ処理にて、上述した役連作動フラグ及び役連未作動フラグの設定値が記憶される。
このようにバックアップ処理が行われた後で復電すれば、電源投入時処理が行われるが、ここではRAM保証値が1であるからS2003では肯定判断され(S2003:yes)、S2004およびS2005が実行される。さらにSUM値が0となるため(S2005:yes)、電源復帰処理(S2007)を行う。
これにより、繰り返しになるが、電源断時の遊技状態の判定を可能としている。したがって、ホールが大当り遊技の全てのラウンドを対象とした所謂モーニングを行おうとして、例えば前日の閉店後に、大当り図柄で確定表示させて条件装置のみ作動した状態、すなわち役連未作動フラグにS332で1が設定されて、且つ未だS427或いはS442で0が設定されていない状態のまま電源を落としてモーニングの設定をしたとしても、当日の営業開始時に電源復帰した時、上述した設定事実が容易に発覚するので、これを未然に防止することが出来る。
また、同様に、ホールが大当り遊技の一部のラウンドを対象とした所謂モーニングを行おうとして、例えば前日の閉店後に、大当り図柄で確定表示させて条件装置が作動し、次いで第1ゲート18或いは第2ゲート19に入球したことにより役物連続作動装置も作動した状態、すなわち役連作動フラグにS429或いはS444で1が設定されて、且つ未だS671で0が設定されていない状態のまま電源を落としてモーニングの設定をしたとしても、当日の営業開始時に電源復帰した時、上述した設定事実が容易に発覚するので、これを未然に防止することが出来る。
なお、このような大当り遊技の一部のラウンドを対象としたモーニングの場合であって、更に大当り遊技の後半に確変への移行の可能性を有する第1大入賞口20を開放する開放パターンが選択されている場合、当該モーニングは賞球よりも確変獲得を目的とした設定となる。想定されるこのようなモーニングであっても、電源復帰時に容易に設定事実が判明可能である。したがって、このような場合、確変獲得を目的としたモーニングの設定も未然に防止することが出来る。
以上説明したように、第一実施形態におけるパチンコ機50は動作するものであるが、次に本実施形態のデモ画面表示態様について、図20を参照して説明する。図20は、第一実施形態及び第二実施形態におけるデモ画面表示の説明図である。
先ず、図20(A)は、条件装置が作動し、且つ役物連続作動装置が作動していない状態における、デモ画面の表示態様例である。
演出図柄制御装置82により表示制御される演出図柄表示装置6には、遊技状態報知コメントとして「大当たり遊技確定中!」が表示され、これにより現状の遊技状態が、大当りとなる特図が確定表示されて条件装置が作動し、未だ役物連続作動装置が作動していない、大当り遊技開始までのプロセスの途中であることを示唆している。
また、条件装置の作動契機となった特別図柄に対応する演出図柄101として「777」が表示されている。
なお、当該表示態様に例示された表示は、主制御装置80がサブ統合制御装置83に対して送信した条件装置作動状態指定コマンド(当否判定処理(図12)のS327にて送信)或いは、役物連続未作動中状態指定コマンド(起動処理(図19)のS2035にて送信)に基づいて、実行される。
本実施形態のサブ統合制御装置83は、起動時、或いは遊技中にて、現状が大当り前インターバル状態である旨を報知するよう構成されている。
次いで、図20(B)は、条件装置及び役物連続作動装置が作動し、且つラウンド間インターバル状態における、デモ画面の表示態様例である。
演出図柄制御装置82により表示制御される演出図柄表示装置6には、遊技状態報知コメントとして「大当たり遊技中!」が表示され、これにより現状の遊技状態が、既に役物連続作動装置が作動して、大当り遊技が開始された状態であることを示唆している。
また、既に実行終了したラウンド遊技状態の数を示唆する消化ラウンド数表示103として「3R」が表示されている。
さらに、ラウンド間インターバル状態である旨の報知および遊技再開を促す旨の報知であるラウンド間インターバル状態表示102として「遊技再開はお早めに!」が表示されている。
なお、当該ラウンド間インターバル状態表示102は、常時、すなわちラウンド間インターバル時間の長短に拘わらず、同じ表示を行うものでなくても良い。ラウンド間インターバル状態表示102は、ラウンド間インターバル時間の長短に応じて、異なる表示態様としても良い。すなわち、ラウンド間インターバル状態に移行した当初は、「遊技再開はお早めに!」の表示態様で実行され、例えば1時間が経過したら、「係員の方は、ご確認をお願いします!」という表示態様に変更するよう構成しても良い。これにより、時間的に明らかに休憩にはあたらない状態となっていることを周囲に報知することが出来、時間的な長短に基づいて推測される状況に即した表示態様を実行することで、表示の違和感を無くすと共に、当該パチンコ機50への対処が容易となる。
なお、当該表示態様に例示された表示は、主制御装置80がサブ統合制御装置83に対して送信した大当りラウンド間状態指定コマンド(大当り遊技処理(図15)のS557或いはS592にて送信)或いは、役物連続作動中状態指定コマンド(起動処理(図19)のS2025にて送信)に基づいて、実行される。
本実施形態のサブ統合制御装置83は、起動時、或いは遊技中にて、現状がラウンド間インターバル状態である旨を報知するよう構成されている。換言すれば、サブ統合制御装置83は、インターバル状態指定信号としての条件装置作動状態指定コマンド、或いは役物連続未作動中状態指定コマンドの受信に基づき、図20(A)に示す大当たり遊技中デモ表示を実行する。また、サブ統合制御装置83は、インターバル状態指定信号としての、大当りラウンド間状態指定コマンド或いは役物連続作動中状態指定コマンドの受信に基づき、図20(B)に示す大当たり遊技中デモ表示を実行する。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態におけるパチンコ機50の動作について説明する。なお、第一実施形態と同様の構成については割愛する。
第二実施形態は、先ず大当たり遊技処理において第一実施形態と相違する。該当する相違点について、図21を参照して説明する。図21は、第二実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。
大当り遊技処理(図14)のS520において、各ラウンドのインターバル中であると判定された場合に移行するS1620では、主制御装置80は、開放カウンタのカウント値に基づいて、直前に終了したラウンド遊技状態が最終回であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S1620:Yes)、S1625に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S1620:No)、S1636に処理を移行する。
S1625で、主制御装置80は、最終のラウンド遊技状態の終了後に実行される大当り終了インターバルの実行時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S1625:Yes)、S1630に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S1625:No)、本処理を終了する。
S1630では、主制御装置80は、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行すると共に、開放カウンタをクリアし(S1635)、本処理を終了する。
S1636では、主制御装置80は、ラウンド間インターバル時間の最大時間として予め定められた最大インターバル時間(例えば、10min)が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S1636:Yes)、S1640に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S1636:No)、S1638に処理を移行する。
このように、本実施形態では、第一実施形態とは異なり、第1ゲート18或いは第2ゲート19の何れかの検出スイッチがONしなくても、ラウンド間インターバル時間が所定の最大時間だけ維持されたことにより次のラウンド遊技状態に移行することで、無用に長くラウンド間インターバル状態を継続することを防止している。これにより、悪戯などによりラウンド間インターバル状態のまま放置された場合、稼働が低下することによりホールが不利益を被ることを防止できる。また、ホールが所謂モーニングによりラウンド間インターバル状態にて設定した場合にも、最大時間の経過により自動的にラウンド遊技状態に移行して、最終的には大当り遊技状態が終了してしまうので、不正な設定を抑止することができる。
なお、図示しないが主制御装置80は、ラウンド間インターバル状態となったことにより計時を開始する計時手段としてのラウンド間インターバル時間カウンタを備え、該カウンタのカウント値を参照して最大インターバル時間を経過したか否かの判定を行う。
S1638では、主制御装置80は、第1ゲート18或いは第2ゲート19の何れかの検出スイッチがONしたか否かを判定し、肯定判定の場合には(S1638:Yes)、S1640に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S1638:No)、本処理を終了する。
S1640では、主制御装置80は、現在行われている大当り遊技の種類に対応する開放パターンと、現在のラウンド数に基づき、第1大入賞口20と第2大入賞口21のどちらを開放するかを判定する。そして、第1大入賞口20を開放させる場合には、S1645に処理を移行し、第2大入賞口21を開放させる場合には、S1655に処理を移行する。
S1645では、主制御装置80は、第1大入賞口20を開放させる第1大入賞口開放処理を実行すると共に、ラウンド数を示す開放カウンタをインクリメントし(S1650)、本処理を終了する。
一方、S1655では、主制御装置80は、第2大入賞口21を開放させる第2大入賞口開放処理を実行すると共に、ラウンド数を示す開放カウンタをインクリメントし(S1660)、本処理を終了する。
このようにラウンド間インターバル時間に最大時間を設定して制御を行う本実施形態のデモ画面表示態様について、図20(C)を参照して説明する。
図20(C)は、条件装置及び役物連続作動装置が作動し、且つラウンド間インターバル状態における、デモ画面の表示態様例である。
演出図柄制御装置82により表示制御される演出図柄表示装置6には、遊技状態報知コメントとして「大当たり遊技中!」が表示され、これにより現状の遊技状態が、既に役物連続作動装置が作動して、大当り遊技が開始された状態であることを示唆している。
また、既に実行終了したラウンド遊技状態の数を示唆する消化ラウンド数表示103として「3R」が表示されている。
さらに、ラウンド間インターバル状態である旨の報知および最大インターバル時間(例えば、10min)が経過するまでの残り時間を表示することで早期の遊技再開を促す旨の報知であるラウンド間インターバル状態表示102として「次のラウンド開始まであと35秒」が表示されている。
なお、当該表示態様に例示された表示は、主制御装置80がサブ統合制御装置83に対して送信した大当りラウンド間状態指定コマンド(大当り遊技処理(図15)のS557或いはS592にて送信)或いは、役物連続作動中状態指定コマンド(起動処理(図19)のS2025にて送信)に基づいて、実行される。
本実施形態のサブ統合制御装置83は、起動時、或いは遊技中にて、現状がラウンド間インターバル状態である旨を報知するよう構成されている。換言すれば、サブ統合制御装置83は、インターバル状態指定信号としての、大当りラウンド間状態指定コマンド或いは役物連続作動中状態指定コマンドの受信に基づき、図20(C)に示す大当たり遊技中デモ表示を実行する。
以上、本発明の実施形態を説明してきたが、これに限定するものではない。例えば、上述した実施形態における本発明の入球口は、第1ゲート18及び第2ゲート19の複数設けられ、何れに入球するかを振分によって決定する構成となっていたが、振分構成を備えず且つ単一の入球口で構成されていても良い。このように単一の入球口で構成しても、本発明の効果を奏することが出来る。
また、入球口はゲートではなく、遊技球を検知出来るものであれば、周知の入賞口等のように遊技球を弾球遊技機内部に取り込む構成でも良い。契機の発生を遊技球の検知に起因させる構成であれば、実施形態の構成に限定するものではない。ゲートではなく入賞口とすることで、遊技球を検知した後に、当該遊技球を遊技領域に戻すことがないので、他の入賞口等への入球を不能として、より多くの遊技球を発射させることでホールの利益に繋がる。また、入賞により賞球を払い出すことで、遊技者の遊技意欲を増すことが出来る。
また、本発明の入球口としての第1ゲート18及び第2ゲート19は、大当り遊技開始手段を作動させる機能と、次回のラウンド遊技状態の開始契機を発生させる機能と、を併せ持っているが、各々の機能毎に異なる構成として設けても良い。すなわち、例えば大当り遊技開始手段を作動させる第1入球口としての第1ゲート18と、次回のラウンド遊技状態の開始契機を発生させる第2入球口としての第2ゲート19というように、個別に備えるようにしても良い。
このようにすることで、構成毎に、大当り遊技開始手段を作動させる機能と、次回のラウンド遊技状態の開始契機を発生させる機能とで、明確に分離し、遊技者にとって遊技の流れやルールが理解し易くなる。
また、上述した実施形態では、本発明の始動口として、第1始動口11及び第2始動口12を備える構成となっているが、入球を当否判定の実行の起因とすることが出来るのであれば、単一の始動口であっても良い。
このように単一の始動口としても、本発明の効果は奏し得るし、構成も単純化してコスト削減を実現できる。
また、上述した実施形態では、本発明の大入賞口として、第1大入賞口20及び第2大入賞口21を備える構成となっているが、ラウンド遊技状態において所定の開閉作動を行うことが出来るのであれば、単一の大入賞口であっても良い。
このように単一の大入賞口としても、本発明の効果は奏し得るし、構成も単純化してコスト削減を実現できる。
また、上述した実施形態では、確変状態とするか否かの決定を確変決定装置13により行っているが、これに限定しない。すなわち、選択された特別図柄の種別に基づいて決定するように構成しても良い。
このように構成することで、確変への移行が行われるか否かを特別図柄の種別が決定したときに決定できるので、大当りとなるか否かの演出時に確変となることに基づいて遊技者に対して確変への期待度の高い演出を先行して実行することが出来、興趣が向上する。
また、確変決定を制御により内部的に実行することになるため、確変となるか否かが遊技者にとって判り難くすることが出来、例え確変に至らないことが決定しても遊技者に期待を抱かせることができる。
また、上述した実施形態では、本発明の大入賞口としての第1大入賞口20及び第2大入賞口21が、1回の開放時間を例えば29secに統一して実行する構成となっているが、これに限定しない。例えば、ラウンド遊技状態毎に異なる開放時間を設定しても良い。すなわち、4Rで構成される大当り遊技状態で、1Rと2Rの開放時間を例えば0.4secとし、3Rと4Rの開放時間を29secとして、も良い。これにより、ラウンド遊技状態毎に開放時間が異なることで、遊技のバリエーションが豊かになり興趣が向上する。この構成を換言すれば、入球口への入球に基づく次ラウンドへの移行は、全てのラウンド間インターバル状態中に行わなくても良い。予め定められた特定のラウンド間インターバル状態に限定しても良い。他のラウンドでは入球口への入球に基づかずに移行しても良い。
更に、この場合に、1Rと2Rの間のラウンド間インターバル状態に関しては、予め定められた周知のインターバル時間(例えば、0.3sec)を設定して該インターバル時間が経過することに基づいて2Rへ移行するようにしても良い。すなわち、本発明の要部であるラウンド間インターバル状態中の入球口への入球に起因して次のラウンド遊技状態へ移行する構成を、2Rと3Rの間、及び、3Rと4Rの間のラウンド間インターバル状態においてのみ機能するように構成しても良い。このようにすることで、1Rから2Rは入球困難な状態で速やかに消化され、残る3Rと4Rは入球容易な状態で、且つラウンド間インターバル中に休憩を取得することも可能な大当たり遊技状態を実現可能となる。
また、上述した構成の場合、速やかに消化されるラウンド遊技状態とラウンド間インターバル状態を、大当り遊技状態の前半、後半、或いは中程に配置設定することも考えられる。このようにすることで、開放パターンのバリエーションが増し、様々な遊技性を生むことが出来る。
なお、上述した実施形態では、ラウンド遊技状態の回数として、4R、10R、及び16Rを例示したが、これに限定することはない。適宜、ラウンド回数は設定可能である。
また、上述した実施形態では、サブ統合制御装置83は、インターバル状態指定信号を受信すると、大当り遊技中デモ表示を実行する構成となっているが、これに限定しない。例えば、サブ統合制御装置83は、インターバル状態指定信号の受信から、所定時間経過したらデモ表示を行うようにしても良い。遊技者にとって、一定時間の猶予の後に遊技再開を促されることにより、煩わしくない。
また、上述した実施形態における当り決定装置16に設けられた振分装置17を制御する振分装置制御処理は、予め定められた一定時間以上を経過すると、振分機能を不能動化しても良い。これにより遊技者は、休憩時間を獲得出来る権利を取得したとしても、それがホールの不利益になる程度まで認められるものではなく一定時間を超えると、大当りの種類に関して任意の選択を不可能とすることで、限度を超えた権利の行使を抑制する。
また、上述した実施形態における起動処理にて、S2020にて役連作動フラグに1が設定されている場合、S2025にて役物連続作動中状態指定コマンド送信処理が実行され、これにより現状がラウンド間インターバル状態である旨を報知するよう構成されているが、これに限定しない。すなわち、単に役連作動フラグの設定状態のみを参照するのではなく、更に、ラウンド遊技状態であるのかラウンド間インターバル状態であるのかを示唆する個々のフラグを備え、該フラグの設定値を判定することで、より正確に現状の状態を判定するように構成しても良い。これにより、更に精度の高い状態報知が実現可能となる。
また、上述した実施形態は、大当り前インターバル状態及びラウンド間インターバル状態となったとき、電源復帰時か遊技中の如何に拘わらず、図20(A)又は(B)に示したようなデモ画面による報知、或いは条件装置状態表示装置96、役物連続作動装置状態表示装置97、及びラウンド間インターバル状態表示装置98の点消灯表示態様による報知、を行うように構成しているが、これに限定しない。すなわち、上述した報知を、遊技中には実行せず、電源復帰時にのみ実行するように構成しても良い。このようにしても、ホールによる所謂モーニングを防止することが出来る。
また、上述した報知を、遊技中と電源復帰時とで異なる態様で実行するようにしても良い。こうすることにより、ホールによる所謂モーニングを防止することが出来ると共に当該表示が、モーニング設定による不正の報知か、又は正当な遊技による報知か、を峻別することが出来る。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
当り決定装置16の第1ゲート18及び第2ゲート19が入球口に、第1始動口11及び第2始動口12が始動口に、第1大入賞口20及び第2大入賞口21が大入賞口に、そして、パチンコ機50が弾球遊技機に相当する。
また、主制御装置80は、主制御手段に、サブ統合制御装置83は、サブ制御手段に相当する。
また、当否判定処理のS240及びS245は、当否判定手段に相当する。
また、当否判定処理のS285及び該S285の処理によって大当りに対応した特図の確定図柄を表示する第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10は、図柄表示手段に相当する。
また、当否判定処理のS325は、大当り遊技開始権利発生手段に相当する。
また、条件装置が作動し且つ役物連続作動装置が未作動の状態が、大当り前インターバル状態に相当する。
また、条件装置と役物連続作動装置が作動し、当該ラウンド遊技状態と次回ラウンド遊技状態の間の状態が、ラウンド間インターバル状態に相当する。
また、大当り前インターバル状態とラウンド間インターバル状態が、インターバル状態に相当する。
また、S420及びS435は、大当り遊技開始手段に相当する。
また、大当り遊技処理は、大当り遊技制御手段に相当する。
また、S620、S638、S640、S645、及びS655は、ラウンド開始制御手段に相当する。
また、S327の条件装置作動状態指定コマンド送信処理、S560及びS595の大当りラウンド間状態指定コマンド送信処理、S2025の役物連続作動中状態指定コマンド送信処理、及びS2035の役物連続作動中状態指定コマンド送信処理は、状態報知手段に相当する。
また、外部接続端子板78は、外部出力装置に相当する。
1…遊技盤、2a…外レール、2b…内レール、3…遊技領域、4…遊技釘、5…センターケース、6…演出図柄表示装置、7…普通図柄表示装置、8…普図保留数表示装置、9…第1特図表示装置、10…第2特図表示装置、11…第1始動口、11a…第1始動口SW、12…第2始動口、12a…第2始動口SW、12b…普電役物ソレノイド、13…確変決定装置、14…振分羽根、14a…振分羽根ソレノイド、15…確変突入口、
15a…確変突入口SW、16…当り決定装置、17…振分装置、17a…振分装置ソレノイド、18…第1ゲート、18a…第1ゲートSW、19…第2ゲート、19a…第2ゲートSW、20…第1大入賞口、20a…第1カウントSW、20b…第1大入賞口SOL、21…第2大入賞口、21a…第2カウントSW、21b…第2大入賞口SOL、22…普通図柄作動ゲート、22a…普通図柄作動SW、23…第1特図保留数表示装置、24…第2特図保留数表示装置、30…払出モータ、31…払出SW、32…満杯SW、33…球切れSW、34…CRユニット端子板、38…タッチSW、39…発射停止SW、40…発射モータ、45…ガラス枠閉鎖SW、46…内枠閉鎖SW、49…シリンダ錠、50…パチンコ機、51…外枠、52…前枠、53…ヒンジ、55…上皿、56…CRユニット、57…球貸ボタン、58…精算ボタン、59…精算表示装置、61…板ガラス、63…下皿、64…発射ハンドル、65…枠側装飾ランプ、66…スピーカ、67…演出ボタン、68…ジョグダイヤル、70…内枠、71…球タンク、72…タンクレール、73…払出ユニット、78…外部接続端子板、80…主制御装置、81…払出制御装置、82…演出図柄制御装置、83…サブ統合制御装置、84…発射制御装置、85…電源基板、90…図柄表示装置中継端子板。

Claims (2)

  1. 遊技球が流下する遊技領域と、
    該遊技領域に配設されると共に前記遊技球が入球可能な始動口と、大入賞口と、入球口と、
    遊技を統括制御すると共に電源遮断時の遊技状態を記憶するバックアップ処理を実行する主制御手段と、
    該主制御手段から送信されるコマンドに基づいて演出制御を行うと共に前記バックアップ処理を行わないサブ制御手段と、
    前記主制御手段により制御されると共に現状の前記遊技状態を報知可能な状態報知装置と、
    前記サブ制御手段の演出制御により演出表示を行う演出表示装置と、を備え、
    前記主制御手段は、
    前記始動口への入球に起因して大当りとするか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
    前記当否判定の結果が大当りである場合に所定の大当り図柄を表示する図柄表示手段と、
    該図柄表示手段により前記大当り図柄が表示されたことに基づいて作動する大当り遊技開始権利発生手段と、
    該大当り遊技開始権利発生手段が作動し且つ前記入球口へ入球したことに起因して作動する大当り遊技開始手段と、
    該大当り遊技開始手段が作動したことに基づいて大当り遊技状態に制御する大当り遊技制御手段と、
    前記大当り遊技開始権利発生手段が作動し且つ大当り遊技開始手段が作動していない大当り前インターバル状態となったとき、該大当り前インターバル状態であることを前記状態報知装置により報知すると共に、該大当り前インターバル状態であることを前記演出表示装置により第1報知態様にて報知するための条件装置作動状態指定コマンドを前記サブ制御手段に送信する状態報知手段と、
    電源復帰処理時に前記大当り前インターバル状態であるか否かを判定する状態判定手段を備え、
    前記状態報知手段は、
    前記状態判定手段の判定結果が前記大当り前インターバル状態であるときに、該大当り前インターバル状態であることを前記状態報知装置により報知すると共に、該大当り前インターバル状態であることを前記演出表示装置により前記第1報知態様とは異なる第2報知態様にて報知するための役物連続未作動中状態指定コマンドを前記サブ制御手段に送信する
    ことを特徴とする弾球遊技機
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機において、
    前記大当り遊技状態は、前記大入賞口を所定の態様で開閉作動させるラウンド遊技状態を予め定められた複数回だけ備え、
    前記大当り遊技制御手段は、
    前記ラウンド遊技状態が終了したとき該ラウンド遊技状態が前記複数回の内の最終回では無い場合にはラウンド間インターバル状態に移行制御し、
    前記ラウンド間インターバル状態中に前記入球口への入球に基づいて次回のラウンド遊技状態を開始するラウンド開始制御手段を備え、
    前記状態報知手段は、
    前記大当り遊技状態がラウンド間インターバル状態となったとき、該ラウンド間インターバル状態であることを前記状態報知装置により報知すると共に、該ラウンド間インターバル状態であることを前記演出表示装置により第3報知態様にて報知するための大当りラウンド間状態指定コマンドを前記サブ制御手段に送信し、
    前記状態判定手段は、電源復帰処理時に前記ラウンド間インターバル状態であるか否かを判定し、
    前記状態報知手段は、
    前記状態判定手段の判定結果が前記ラウンド間インターバル状態であるときに、該ラウンド間インターバル状態であることを前記状態報知装置により報知すると共に、該ラウンド間インターバル状態であることを前記演出表示装置により前記第3報知態様とは異なる第4報知態様にて報知するための役物連続作動中状態指定コマンドを前記サブ制御手段に送信する
    ことを特徴とする弾球遊技機
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