JP5809650B2 - 無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、付加情報を重畳して通信を行う無線通信システム及び無線通信方法に関する。
無線通信においては、まずユースケースを決めた後、ユースケースにあった無線方式が設計(または必要に応じて標準化)され、それに合わせたハードウェアが製作されるのが一般的である。そのため、家庭内で使われる想定で設計された無線LANの通信装置をそのまま利用して、災害時や遭難時に数百m、数km離れた場所まで安否情報を届ける、などの本来想定していなかったユースケースに対応することは一般には困難である。一般にPHY層、MAC層はハードウェアロジックで実装され、その動作は標準規格で規定されるため、動作の変更にはハードウェアや規格の変更が必要となる。
このような問題を解決するために、変調器外部から入力するヘッダ部のビット列(例えば、宛先アドレス)に付加情報を重畳することで、伝送レートは低いが、ハードウェアの変更なしに設計想定外の伝搬環境での通信を可能にするプロトコルコーディング技術が提案されている(例えば、非特許文献1)。
図8は、従来の無線通信システムの構成を示すブロック図である。これは、無線LANの標準規格に対応したハードウェアを用い、適切なプロトコル制御によりヘッダに付加情報を付与することで、ハードウェアや標準規格の変更なく通信距離を延伸するものである。図8に示す無線通信システムは、送信装置41と受信装置42から構成し、通常の送信手順に従って第1のビット列を送信すると共に、ヘッダ部に付加情報を重畳することで第2のビット列を送信する。
送信装置41は、ヘッダ生成部411、パケット生成部412、変調部413、アンテナ414を備える。ヘッダ生成部411は入力された送信ビット列の情報をもとに付加情報を重畳したヘッダ部を生成する。パケット生成部412は入力された第1のビット列をペイロードに配置し、ヘッダ生成部411で生成されたヘッダを付加することで送信パケットを生成する。変調部413は、生成した送信パケットを変調し、アンテナ414を介して無線信号を送信する。
受信装置42は、アンテナ421、復調部422、ヘッダ分離部423、ヘッダ情報解析部424を備える。このうち、ヘッダ分離部423、ヘッダ情報解析部424はソフトウェアによって実現される。復調部422は、アンテナ421を介して受信した無線信号を復調する。ヘッダ分離部423は復調した信号からペイロード部とヘッダ部を分離し、ペイロード部は第1のビット列として受信装置42の外部に出力し、ヘッダ部はヘッダ情報解析部424へ出力する。ヘッダ情報解析部424は、入力されたヘッダ部を解析することで、ヘッダに重畳された付加情報を復元し、その結果を第2のビット列として出力する。
次に、図8に示すヘッダ生成部411の詳細な動作を説明する。ヘッダ情報生成部411は、ヘッダの構成要素のうち、宛先アドレスに付加情報を付与する。宛先アドレスに付加情報を付与する方法は様々だが、非特許文献1では、入力された第2のビット列に応じて、連続する送信パケットの宛先アドレスの順番を並び替えることで付加情報を重畳している。例えば、宛先アドレスとしてA、Bの2つを利用する場合、入力された第2のビット列が00のとき、連続する2つの送信パケットの宛先アドレスの順番をA→Bとする。同様に、第2の送信ビット列が01の場合はB→Aとする。
これにより、2つのパケットを送信することで、2つの付加情報、すなわちlog2(2)=1ビットの付加情報を送信することができる。なお、A→AやB→Bなど、同一の宛先アドレスが出現する並びを利用しないのは、宛先アドレスの並びの候補間のユークリッド距離を長くし、ヘッダの受信誤りに対する耐久性を高めるためである。なお、2つの宛先向けのパケットが都合よく連続することは少ないため、非特許文献1では RTSパケット等の制御パケットを利用し、2つの宛先向けのパケットを連続的に生成している。
次に、図9を参照して、図8に示すヘッダ情報解析部424の詳細な動作を説明する。図9は、図8に示すヘッダ情報解析部424の詳細な動作を示す図である。送信装置41のヘッダ生成部411は、送信するべきビットが0の場合、連続する2つの送信パケットの宛先アドレスの順番をA→Bとしてヘッダ情報を生成する。また、送信するべきビットが1の場合、連続する2つの送信パケットの宛先アドレスの順番をA→Bとしてヘッダ情報を生成する。そして、変調部413は、生成したヘッダ情報を含む送信パケットを順次変調して送信する。
受信装置42のヘッダ情報解析部424は、パケットごとにヘッダ分離部423が分離したヘッダ情報から宛先アドレスを抽出し、宛先アドレスの候補A、Bとのユークリッド距離を計算し、最も確からしい候補を選択する。次に、4つの連続したパケットを解析することで得られた4つの宛先アドレス候補を並べ、A→B、B→Aの2つのパターンとのユークリッド距離を計算し、最も確からしい宛先アドレスの並びを選択する。選択した宛先アドレスの並びがA→Bであった場合は第2のビット列として0を出力し、宛先アドレスの並びがB→Aであった場合は第2のビット列として1を出力する。
Petar Popovski, German Corrales Madue.no, Lucas Chavarria Gimenez, Laura Luque S´anchez ,and Niels-Christian Gjerrild,"Protocol Coding for Reliable Wireless Bits Under Jamming: Concept and Experimental Validation " ,IEEE MILCOM2011.
従来技術では、変調器外部から入力するヘッダ部のビット列の一部に情報を重畳することで、ハードウェアを変更することなく、ペイロード部以外での付加的な情報伝送を行っている。ペイロードの復調に必要な情報を伝送するヘッダ部は、ペイロード部と比べ受信感度が高くなるように設計されているため、従来技術により無線方式の設計時に想定していなかったような通信距離、干渉量の通信環境においても、ハードウェアの変更なく、情報の伝送が可能となる。プリアンブル部は、ヘッダ部の復調に必要な情報取得に利用され、ヘッダ部よりさらに高感度に設計されるため、プリアンブルを利用することで更なる高感度化が期待できる。
しかしながら、プリアンブルは一般に同一パターンであり、その生成は変調器内部で行われるため、その信号パターンを変調器外部から制御できず、従来技術による無線通信システムではプリアンブル部を利用したデータ伝送は行えないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ハードウェアを変更することなく、高感度のデータ伝送を行うことができる無線通信システム及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明は、変調器外部から制御可能な送信パケットの変調パラメータを制御して、送信すべき付加情報を前記送信パケットに重畳した送信信号を生成して送信する送信手段を備えたことを特徴とする。
本発明は、前記送信手段は、前記送信パケットの送信の可否を制御することにより、前記送信パケットに前記付加情報を重畳することを特徴とする。
本発明は、受信信号を復調したパケットの有無に基づき前記付加情報を復元する付加情報復元手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明は、前記送信手段は、前記付加情報を重畳した送信パケットと、前記付加情報を重畳していない送信パケットとを切り替えて送信可能であり、前記付加情報復元手段は、前記付加情報を重畳した送信パケットの場合のみに前記付加情報の復元を行うことを特徴とする。
本発明は、プリアンブルと受信信号との相互相関、または、プリアンブルの自己相関に基づき前記付加情報が重畳された前記送信パケットを検出する検出手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明は、前記送信手段は、前記送信パケットの送信周波数を制御することにより、前記送信パケットに前記付加情報を重畳することを特徴とする。
本発明は、受信信号の受信周波数に基づき前記付加情報を復元する付加情報復元手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明は、送信パケットに付加情報を重畳して送信を行う無線通信システムが行う無線通信方法であって、変調器外部から制御可能な送信パケットの変調パラメータを制御して、送信すべき付加情報を前記送信パケットに重畳した送信信号を生成して送信する送信ステップを有することを特徴とする。
本発明によれば、外部から制御可能な送信パラメータを制御することにより付加情報を重畳し、ハードウェアを変更することなく、高感度のデータ伝送を実現することができるという効果が得られる。
本発明の第1実施形態による無線通信システムの構成を示すブロック図である。 図1に示す送信パケット制御部111の動作を示す図である。 図1に示すパケット検出情報解析部124の動作を示す図である。 本発明の第2実施形態における送信パケット制御部111の動作を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるパケット検出情報解析部124の動作を示す図である。 本発明の第3実施形態による無線通信システムの構成を示すブロック図である。 発明の第4実施形態による無線通信システムの構成を示すブロック図である。 従来の無線通信システムの構成を示すブロック図である。 図8に示すヘッダ情報解析部424の詳細な動作を示す図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態による無線通信システムを説明する。図1は第1実施形態による無線通信システムの構成を示すブロック図である。図1に示す無線通信システムは、変調器外部(または送信装置の外部)から制御可能な送信パケットの時間や周波数などの送信パケットの変調パラメータを制御することで付加情報を重畳し、ハードウェアや標準規格の変更なく通信距離を延伸するものである。図1に示す無線通信システムは、送信装置11と、受信装置12とから構成し、通常の送信手順に従って第1のビット列を送信すると共に、送信パケットの時間や周波数などを制御することで情報を付与し、第2のビット列を送信する。
送信装置11は、送信パケット制御部111、パケット生成部112、変調部113、アンテナ114を備える。送信パケット制御部111は入力された第2のビット列の情報をもとに時間や周波数等の送信パケットの制御方法を決定する。パケット生成部112は入力された第1のビット列をペイロードに配置し、ヘッダを付加することで送信パケットを生成する。変調部113では、送信パケットを変調し、送信パケット制御部111で決定された制御方法に従ってアンテナ114から送信を行う。
受信装置12は、アンテナ121、復調部122、ヘッダ分離部123、パケット検出情報解析部124を備える。復調部122は、アンテナ121で受信した無線信号を復調し、ヘッダ分離部123は復調した信号から復調した信号からペイロード部とヘッダ部を分離し、ペイロード部を第1のビット列として受信装置12の外部に出力する。パケット検出情報解析部124は、受信タイミングや受信周波数といった復調したパケット検出に付随する情報を解析し、結果を第2のビット列として出力する。
次に、図2を参照して、図1に示す送信パケット制御部111の詳細な動作を説明する。図2は、図1に示す送信パケット制御部111の動作を示す図である。以下では時間を制御パラメータとして利用した場合の動作を説明する。図2において、横軸は時間である。送信パケット制御部111は、制御間隔Tごとに送信パケットの送信の可否を制御する。具体的には、送信装置11の外部から入力された第2のビット列s(n)が0だった場合、t=nTのタイミングでパケット送信許可を発行する(図2に示す時刻t)。一方、第2のビット列s(n)が1だった場合はパケット送信許可を発行しない(図2に示す時刻t)。
なお、図2に示す通り、無線方式によっては無線区間の競合制御によるゆらぎ等により送信パケット制御部111で発行された送信許可と、変調部113から出力されるパケットの送出タイミングが異なる場合もある(図2に示す時刻t)。
次に、図3を参照して、図1に示すパケット検出情報解析部124の詳細な動作を説明する。図3は、図1に示すパケット検出情報解析部124の動作を示す図である。パケット検出情報解析部124は、復調部122から出力される受信タイミング情報を利用し、制御間隔Tごとに復調パケットの有無を検出し、復調パケットがあった場合は第2のビット列として0(図3に示す時刻t〜tの間)、復調パケットが無かった場合は第2のビット列として1を出力する(図3に示す時刻t〜tの間)。これを繰り返すことにより、重畳された付加情報を復元することができる。
このように、第1実施形態では、送信パケットの時間を送信パラメータとして制御することで付加情報を重畳し、送信装置、受信装置双方のハードウェアを変更することなく、付加情報の伝送を行うことができる。受信パケットの時間の情報は、ヘッダ部やペイロード部の復調に先立って必要な情報であり、それらを検出するために用意されるプリアンブル部の感度はヘッダ部やペイロード部と比べて高い。そのため、送信パケットの時間の送信パラメータを利用して付加情報を重畳することで、送信装置、受信装置双方のハードウェア変更を行うことなく、無線方式の設計時に想定していなかった極めて劣悪な環境においても誤りのない情報伝送が可能となる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態による無線通信システムを説明する。第2実施形態におけるシステム構成は図1に示すシステム構成と同じであるが、送信パケット制御部111およびパケット検出情報解析部124において、送信パケットの時間ではなく送信パケットの周波数を制御・解析する点が異なる。以下の説明は、第1実施形態の動作と異なる送信パケット制御部111およびパケット検出情報解析部124の動作について説明する。
図4を参照して、図1に示す送信パケット制御部111の詳細な動作を説明する。図4は、図1に示す送信パケット制御部111の動作を示す図である。以下では周波数を制御パラメータとして利用した場合の動作を説明する。図4において、横軸は時間である。送信パケット制御部111は、入力された第2のビット列に応じて送信パケットの搬送波周波数を制御する。具体的には、送信装置11の外部から入力された第2のビット列s(n)が0だった場合、周波数f1でパケット送信許可を発行する。一方、第2のビット列s(n)が1だった場合は周波数f2でパケット送信許可を発行する。
次に、図5を参照して、図1に示すパケット検出情報解析部124の詳細な動作を説明する。図5は、図1に示すパケット検出情報解析部124の動作を示す図である。パケット検出情報解析部124は、復調部122から出力される受信周波数情報を利用し、復調パケットごとに受信周波数情報をビットに変換する。具体的には、復調パケットの周波数がf1であった場合は第2のビット列として0、復調パケットの周波数がf2であった場合は第2のビット列として1を出力する。これを繰り返すことにより、重畳された付加情報を復元することができる。
このように、第2実施形態では、送信パケットの周波数を送信パラメータとして制御することで付加情報を重畳し、送信装置、受信装置双方のハードウェアを変更することなく、付加情報の伝送を行うことができる。受信パケットの周波数の情報は、受信パケットの時間と同様にヘッダ部やペイロード部の復調に先立って必要な情報であり、それらを検出するために用意されるプリアンブル部の感度はヘッダ部やペイロード部と比べて高い。そのため、送信パケットの周波数の送信パラメータを利用して付加情報を重畳することで、送信装置、受信装置双方のハードウェア変更を行うことなく、無線方式の設計時に想定していなかった極めて劣悪な環境においても誤りのない情報伝送が可能となる。
<第3実施形態>
一般に受信装置に備える復調部の外部インタフェース条件や検出感度は製品によって様々であり、受信タイミングや受信周波数といった検出したパケットの付加情報を出力しないもの、検出感度が悪いものなどが存在する。第3実施形態では、復調部とは別にパケット検出部を備えることで、復調部が復調パケット付加情報を出力しない場合や検出感度が悪い場合においても、極めて劣悪な環境で誤りなく情報伝送できるようにする。
図6は、第3実施形態による無線通信システムの構成を示すブロック図である。図6に示す無線通信システムは、送信パケットの時間を制御することで情報を付与するとともに、受信装置に専用のパケット検出部を備えることで、ハードウェアや標準規格の変更なく通信距離を延伸するものである。図6に示す無線通信システムは、送信装置21と、受信装置22とから構成し、通常の送信手順に従って第1のビット列を送信すると共に、送信パケットの時間や周波数などを制御することで情報を付与し、第2のビット列を送信する。
送信装置21は、送信パケット制御部211、パケット生成部212、変調部213、アンテナ214を備える。送信パケット制御部211は入力された第2のビット列の情報をもとに時間や周波数等の送信パケットの制御方法を決定する。パケット生成部212は入力された第1のビット列をペイロードに配置し、ヘッダを付加することで送信パケットを生成する。変調部213では、送信パケットを変調し、送信パケット制御部211で決定された制御方法に従ってアンテナ214から送信を行う。
受信装置22は、アンテナ221、復調部222、ヘッダ分離部223、パケット検出部224、パケット検出情報解析部225を備える。復調部222は、アンテナ221で受信した無線信号を復調する。ヘッダ分離部223は復調した信号から復調した信号からペイロード部とヘッダ部を分離し、ペイロード部を第1のビット列として受信装置22の外部に出力する。パケット検出部224は、相互相関や自己相関演算によりパケットの検出を行い、受信タイミングを制御することにより付加情報が重畳されたパケットの付加情報を出力する。パケット検出情報解析部224は、パケットの付加情報を解析し、結果を第2のビット列として出力する。
次に、図6に示すパケット検出部224の詳細な動作を数式を用いて説明する。ここでは、相互相関を利用する手法、自己相関を利用する手法、複数の自己相関を組み合わせる手法の計3種類の検出方法について説明するが、説明した検出方法以外の任意のパケット検出方法を用いることができる。
まず、相互相関を利用するパケット検出方法について説明する。プリアンブルはパケットによらずに同一または限られたパターンを送信するため、プリアンブルと受信信号との相互相関することでパケットの検出が可能となる。時刻tにおける受信信号をr(t)、プリアンブルのn番目のサンプルをp(n)、プリアンブル長をNとすると、相互相関値Cは(1)式で計算する。
Figure 0005809650
その後、相互相関値C(t)とパケット検出閾値βを比較し、C(t)>βであった場合、パケット検出時刻としてtを出力する。また、必要であれば、その時の受信周波数、受信電力を併せて出力する。
次に、自己相関を利用するパケット検出方法について説明する。この手法は、無線LANのように同一信号パターンを複数回繰り返すプリアンブルを利用している場合に利用可能である。プリアンブル長がN、プリアンブル信号の周期がTとすると、自己相関値Cは(2)式で計算する。
Figure 0005809650
最後に、複数の自己相関を組み合わせるパケット検出方法について説明する。同一信号パターンを複数回繰り返すプリアンブルの場合、繰り返し周期の整数倍で自己相関性があるため、複数の自己相関を組み合わせることで、パケットの検出感度を高めることができる。プリアンブル長がN、プリアンブル信号の周期がTとすると、Tの整数倍の間隔で自己相関性があるため、(3)式のように複数の自己相関計算を組み合わせて自己相関値Cを計算できる。
Figure 0005809650
なお、IEEE802.11aでは、16サンプル周期の160サンプルのショートプリアンブル、64サンプル周期の160サンプルのロングプリアンブルを連接したプリアンブル構成となっており、この場合、(4)式により自己相関値C(t)を計算すればよい。
Figure 0005809650
このように、変調器外部から制御可能なパケットの送信パラメータ制御により付加情報を重畳することが可能になる。また、パケットの送信パラメータ制御によって重畳された付加情報をヘッダ部と比べてさらに受信感度が高いプリアンブル部を用いて検出することにより高感度のデータ伝送を実現することが可能になる。また、受信装置にパケット検出部を備え、検出したパケットの情報を出力しない復調器、パケットの検出感度の低い復調器であっても、プリアンブルを利用した高感度な通信を実現することが可能になる。
<第4実施形態>
第1、第3実施形態では、通常の手順での通信が可能な状況においても常にパケットの送信パラメータ制御を利用した通信を実施している。しかしながら、送信パラメータのうち、送信タイミングを制御すると、送信パケットを通信規格で許容された最小間隔で並べることができなくなり、通常の手順での通信のスループットを低下させてしまう。そこで、第4実施形態では、通常の手順での通信路とパケットの送信パラメータ制御を利用した通信路を切り替える通信路切替制御部を備えることで、通常の手順での通信が可能な状況では、パケットの送信パラメータ制御を利用した通信を行わない制御を行うことで、通常の手順での通信のスループット低下を回避する。
図7は、第4実施形態による無線通信システムの構成を示すブロック図である。図7に示す無線通信システムは、変調器外部(または送信装置外部)から制御可能な送信パケットの時間を制御することで付加情報を重畳し、ハードウェアや標準規格の変更なく通信距離を延伸するものである。図7に示す無線通信システムは、送信装置31と、受信装置32とから構成し、通常の手順での通信路とパケットの送信パラメータ制御を利用した通信路を切り替えて通信を行う。
送信装置31は、通信路切替制御部311、送信パケット制御部312、送信パケット生成部313、変調部314、アンテナ315を備える。通信路切替制御部311は、送信パケット生成部313を経由する通常の手順での通信路と送信パケット制御部312を経由するパケットの送信パラメータ制御を利用した通信路を切り替える。送信パケット制御部312は入力されたビット列の情報をもとに送信パケットの制御方法を決定する。パケット生成部313は入力されたビット列をペイロードに配置し、ヘッダを付加することで送信パケットを生成する。変調部314では、送信パケットを変調し、送信パケット制御部312で決定された制御方法に従ってアンテナ315から送信を行う。
受信装置32は、アンテナ321、復調部322、ヘッダ分離部323、パケット検出情報解析部324、通信路切替制御部325を備える。復調部322は、アンテナ321で受信した無線信号を復調し、ヘッダ分離部323は復調した信号から復調した信号からペイロード部とヘッダ部を分離し、ペイロード部を通信路切替制御部325に出力する。パケット検出情報解析部324は、受信タイミング(時間)で構成する復調したパケット検出に付随する情報を解析し、結果を通信路切替制御部325に出力する。通信路切替制御部325は、ヘッダ分離部323を経由する通常の手順での通信路とパケット検出情報解析部324を経由するパケットの送信パラメータ制御を利用した通信路を切り替える。
次に通信路切替制御部311の動作を説明する。通信路切替制御部311は、通常の通信部で通信を行うモード1と、パケットの送信パラメータ制御を利用した通信を行うモード2の2つのモードを切り替える。モード1は、ヘッダ分離部323から入力されるビット列を出力すると共に、パケット検出情報解析部324から出力するビット列を監視し、パケット検出情報解析部324からビット列が入力された場合はモード2に遷移する。モード2では、パケット検出情報解析部324から出力されたビット列を入力し、入力したビット列をそのまま出力すると共に、ヘッダ分離部323から出力されたビット列を破棄する。そして、通信路切替制御部311は、一定時間、パケット検出情報解析部324からビット列が出力されなかった場合にはモード1に遷移する。
このように、変調器外部から制御可能なパケットの送信パラメータ制御により付加情報を重畳することが可能になる。また、パケットの送信パラメータ制御によって重畳された付加情報をヘッダ部と比べてさらに受信感度が高いプリアンブル部を用いて検出することにより高感度のデータ伝送を実現することが可能になる。また、送信装置と受信装置のそれぞれに通信路切替制御部を備えることにより、通常の手順での通信が可能な環境下でのスループット低下を回避すること可能になる。
なお、前述した説明においては、時間を制御パラメータとして利用した場合の例を説明したが、制御パラメータには時間の他に、周波数、送信アンテナ、送信電力など、変調器の外部(または、送信装置の外部)から制御可能な任意のパラメータを利用してもよい。
なお、図1における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより付加情報の伝送処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明してきたが、上記実施の形態は本発明の例示に過ぎず、本発明が上記実施の形態に限定されるものではないことは明らかである。したがって、本発明の技術思想及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素の追加、省略、置換、その他の変更を行っても良い。
ハードウェアを変更することなく、高感度のデータ伝送を行うことが不可欠な用途に適用できる。
11、21、31・・・送信装置、12、22、32・・・受信装置、111、211、312・・・送信パケット制御部、112、212、313・・・パケット生成部、113、213、314・・・変調部、114、214、315、121、221、321・・・アンテナ、122、222、322・・・復調部、123、223、323・・・ヘッダ分離部、124・・・パケット検出情報解析部、224・・・パケット検出部、225、324・・・パケット検出情報解析部、311、325・・・通信路切替制御部

Claims (6)

  1. 変調器外部から制御可能な送信パケットの変調パラメータを制御して、送信すべき付加情報を前記送信パケットに重畳した送信信号を生成して送信する送信手段を備え、
    前記送信手段は、前記付加情報であるビット列に対応するように、パケット送信許可の発行を制御して、制御時間間隔毎に前記送信パケットを送信するまたは送信しないことを前記ビット列に対応させて表現することにより、前記送信パケットに重畳した前記送信信号を生成して送信することを特徴とする無線通信システム。
  2. 受信信号を復調した前記制御時間間隔毎のパケットの有無に基づき前記付加情報を復元する付加情報復元手段をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の無線通信システム。
  3. 前記送信手段は、前記付加情報を重畳した送信パケットと、前記付加情報を重畳していない送信パケットとを切り替えて送信可能であり、
    前記付加情報復元手段は、前記付加情報を重畳した送信パケットの場合のみに前記付加情報の復元を行うことを特徴とする請求項に記載の無線通信システム。
  4. 変調器外部から制御可能な送信パケットの変調パラメータを制御して、送信すべき付加情報を前記送信パケットに重畳した送信信号を生成して送信する際に、前記送信パケットの送信の可否を制御することにより、前記送信パケットに前記付加情報を重畳して送信する送信手段と、
    受信信号を復調したパケットの有無に基づき前記付加情報を復元する付加情報復元手段とを備え
    前記送信手段は、前記付加情報を重畳した送信パケットと、前記付加情報を重畳していない送信パケットとを切り替えて送信可能であり、
    前記付加情報復元手段は、前記付加情報を重畳した送信パケットの場合のみに前記付加情報の復元を行うことを特徴とする無線通信システム。
  5. 送信パケットに付加情報を重畳して送信を行う無線通信システムが行う無線通信方法であって、
    変調器外部から制御可能な送信パケットの変調パラメータを制御して、送信すべき付加情報を前記送信パケットに重畳した送信信号を生成して送信する送信ステップを有し、
    前記送信ステップでは、前記付加情報であるビット列に対応するように、パケット送信許可の発行を制御して、制御時間間隔毎に前記送信パケットを送信するまたは送信しないことを前記ビット列に対応させて表現することにより、前記送信パケットに重畳した前記送信信号を生成して送信することを特徴とする無線通信方法。
  6. 送信パケットに付加情報を重畳して送信を行う無線通信システムが行う無線通信方法であって、
    変調器外部から制御可能な送信パケットの変調パラメータを制御して、送信すべき付加情報を前記送信パケットに重畳した送信信号を生成して送信する際に、前記送信パケットの送信の可否を制御することにより、前記送信パケットに前記付加情報を重畳して送信する送信ステップと、
    受信信号を復調したパケットの有無に基づき前記付加情報を復元する付加情報復元ステップとを有し、
    前記送信ステップでは、前記付加情報を重畳した送信パケットと、前記付加情報を重畳していない送信パケットとを切り替えて送信可能であり、
    前記付加情報復元ステップでは、前記付加情報を重畳した送信パケットの場合のみに前記付加情報の復元を行うことを特徴とする無線通信方法。
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