JP6117843B2 - フェージングシミュレータ及びフェージングシミュレーション方法 - Google Patents

フェージングシミュレータ及びフェージングシミュレーション方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動体通信端末と基地局との間の空間伝搬によって生じるフェージングを模擬するフェージング処理の技術に関し、特に、移動体通信端末を試験するときにおける、フェージング処理の開始・停止の制御を行う技術に関する。
電波の振幅及び位相がランダムに変化する伝搬経路内を移動しながら基地局からの電波を受信する場合にはフェージングが生じる。そのため、移動体通信端末の通信性能を評価する際には、基地局を模擬した基地局擬似装置とともに電波伝搬環境を模擬するフェージングシミュレータと呼ばれる装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
一般に、移動体通信端末を試験するとき、ベースバンド帯の入力信号を受けてフェージングを生じさせないRF信号に変換して移動体通信端末へ送って試験する通常の試験と、入力信号にフェージングシミュレータで疑似のフェージングを生じさせ(以下、フェージング(或いは、フェージング効果)を生じさせることを「フェージング処理」と言うことがある。)、RF信号に変換して移動体通信端末へ送って試験するフェージング試験と、を切り換えて行うことがある。さらに同じフェージング試験の中でもフェージング条件を切り換えて行うことがある(以下、これらを纏めて「切り換え」と言うことがある。)。上記した切り換え(以下、「フェージング処理の切り換え」または単に「切り換え」と言うことがある。)のタイミングは、別途送信側からタイミング信号を受け取って、行われることが多かった。
ところで、複数のフェージング試験を行う場合、先ず、受けた入力信号の開始のタイミングでフェージング処理を開始し、入力信号の終了のタイミングでフェージング処理を停止させる。次のフェージング試験でも、同様に、次に受けた入力信号の開始のタイミングでフェージング処理を開始し、入力信号の終了のタイミングでフェージング処理を停止させる。また、複数のフェージング試験において、フェージングの条件を切り換えてフェージング効果を変える場合、フェージング試験ごとに、入力信号の開始のタイミングを検出し、検出されたタイミングでフェージングの条件を変更するという技術が開示されている。特許文献1に係る技術では、上記における入力信号の開始、終了のタイミングは、入力信号のサンプル数のカウント値とフレーム長のデータを利用して行っていた。
特開2013−201514号公報
一般に、移動体通信端末を試験するとき、フェージングを生じさせない通常の試験と、フェージングを生じさせたときのフェージング試験が行われ、さらに同じフェージング試験の中でもフェージングの条件を切り換えて行うことがある。このようなフェージング処理の切り換えのタイミングは、別途送信側からタイミング信号を受け取って行われることが多かった。
特許文献1に記載の従来技術でも、入力信号のフレームのタイミング検出では、入力信号の開始時、停止時とフェージング処理の開始時、停止時とをそれぞれ同期させることは困難である。一方、入力信号を形成するフレームには、本来の伝送対象のデータと、それ以外のデータとして、移動体通信端末の通信機能をコントロールする制御信号等が含まれているので、入力信号の指定した信号位置(時間位置)でフェージングの開始、停止をしたいという要求がある。つまり、フェージングの開始、停止を入力信号の所望の位置で確実に実施できる柔軟性と確実性が求められていた。
本発明の目的は、入力信号に対して、入力信号に含まれる各種の信号を基に、フェージング処理の開始・終了の切り換えやフェージングの条件の切り換えを柔軟にかつ確実に行うことができる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明では、入力信号を形成するフレームに含まれる各種のデータを解析して、フェージング処理を行う構成とした。
具体的には、この請求項1に記載の発明は、複数種の制御用データ及び伝送対象の伝送データの各データを含む複数のチャネルでフレーム化された疑似基地局から移動体通信端末に送信されるベースバンド帯の信号をデジタルの入力信号として受けて、フェージング効果を付加してフェージング信号を生成するフェージング処理部(3)を有し、前記移動体通信端末を試験するための該フェージング信号を出力信号として出力するフェージングシミュレータ(2)であって、予めフェージングの開始時期および終了時期のそれぞれに対応して、各前記チャネルを表す情報および各前記チャネル内に含まれる情報の中から選択された情報を開始情報および終了情報として記憶する記憶部(7)と、入力されたベースバンド帯の信号である前記入力信号のフレームを解析して、各前記チャネルを表す情報および各前記チャネル内の情報を抽出する解析部(4)と、該解析部から前記抽出した情報を受けて、その中に前記開始情報に一致する情報があったとき前記フェージングの開始タイミング信号を生成し、前記終了情報に一致する情報があったとき終了タイミング信号を生成するタイミング生成部(6)と、前記開始タイミング信号を受けたときから前記終了タイミング信号を受けるまでの間、前記フェージング信号を前記出力信号として出力する切換部(5)とを備えたことを特徴とするフェージングシミュレータである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のフェージングシミュレータであって、前記切換部(5)は、前記開始タイミング信号から前記終了タイミング信号の間を除く時間帯には、前記フェージング信号に代えて前記入力信号を前記出力信号として出力することを特徴とするフェージングシミュレータである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のフェージングシミュレータであって、前記記憶部(7)は、前記開始情報および終了情報として、時間経過の順に、第1の開始情報、第2の終了情報、第2の開始情報、第1の終了情報を記憶し、前記タイミング生成部(6)は、前記解析部(4)から、第1の開始情報、第2の終了情報、第2の開始情報、第1の終了情報に一致する情報を受けたときに、対応して、第1の開始タイミング信号、第2の終了タイミング信号、第2の開始タイミング信号、第1の終了タイミング信号を生成し、前記切換部(5)は、前記第1の開始タイミング信号を受けてから前記第2の終了タイミング信号を受けるまでの期間と、前記第2の開始タイミング信号を受けてから前記第1の終了タイミング信号を受けるまでの期間に、前記フェージング信号を出力し、前記第2の終了タイミング信号を受けてから前記第2の開始タイミング信号を受けるまでの期間はフェージング信号の出力を停止することを特徴とするフェージングシミュレータである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のフェージングシミュレータであって、前記第2の終了タイミング信号を受けてから前記第2の開始タイミング信号を受けるまでの期間に、前記フェージング処理部(3)に対して、前記フェージング効果を変更させることで、前記第1の開始タイミング信号と前記第2の終了タイミング信号の期間におけるフェージング効果と、前記第2の開始タイミング信号と前記第1の終了タイミング信号の期間におけるフェージング効果を異ならせる条件変更部(8)を備えたことを特徴とするフェージングシミュレータである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のフェージングシミュレータであって、前記記憶部(7)は、前記開始情報を、前記伝送データを含むチャネルの開始とし、前記終了情報を、前記伝送データを含むチャネルの終了として記憶し、前記タイミング生成部(6)は、前記解析部(4)から前記伝送データを含むチャネルの開始と終了の情報を受けたときに前記開始タイミング信号と前記終了タイミング信号を生成することを特徴とするフェージングシミュレータである。
また、請求項6に記載の発明は、複数種の制御用データ及び伝送対象の伝送データの各データを含む複数のチャネルでフレーム化された疑似基地局から移動体通信端末に送信されるベースバンド帯の信号をデジタルの入力信号として受けて、フェージング処理部によりフェージング効果を付加してフェージング信号を生成し、前記移動体通信端末を試験するための出力信号として出力するフェージングシミュレーション方法であって、予め前記フェージングの開始時期および終了時期のそれぞれに対応して、前記各チャネルを表す情報および前記各チャネル内に含まれる情報の中から選択された情報を開始情報および終了情報として記憶する記憶段階と、入力されたベースバンド帯の信号である前記入力信号のフレームを解析して、各前記チャネルを表す情報および各チャネル内の情報を抽出する解析段階と、該解析段階で前記抽出した情報を受けて、その中に前記開始情報に一致する情報があったとき前記フェージングの開始タイミング信号を生成し、前記終了情報に一致する情報があったとき前記フェージングの終了タイミング信号を生成するタイミング生成段階と、前記開始タイミング信号を受けたときから前記終了タイミング信号を受けるまでの間、前記フェージング信号を前記出力信号として出力する切換段階とを備えたことを特徴とするフェージングシミュレーション方法である。
本発明に係るフェージングシミュレータは、入力信号のフレーム内の各種の制御用情報(制御用データ)及び伝送情報(伝送データ)を含む各チャネルを解析して得られた情報が、予め記憶された(或いは、指定された)情報と一致したときに、フェージングを開始、終了とする構成であるので、予め記憶された情報を変えることによって、フェージングの開始時期や終了時期を変えることができる。したがって、入力信号の所望の位置でフェージングの開始、終了を確実に同期して実行することができる。
また、フレーム内の制御データも解析するので、試験中における基地局の変更(試験的には疑似的に行われる)で生じるハンドオーバの開始、終了に応じて、シミュレーション効果の条件変更も可能となる。
本発明の実施形態の構成を示すブロック図である。
本発明の実施形態について図1を参照しながら説明する。フェージングシミュレータ2は、信号生成部1からのデジタルのベースバンド帯の入力信号に対して、試験者が設定した各種のフェージング効果を生じさせる。フェージング効果が与えられたフェージング信号に変調処理が施され、搬送波帯のRF信号に変換されたものが移動体通信端末10に送られる。全体は、基地局模擬装置として動作し、フェージングシミュレータ2は、フェージング効果を付加するのに用いられる。
信号生成部1は、例えばLTE(Long Term Evolution)技術を用いたデジタル通信における移動体通信端末10の試験に用いられる下りリンク用のデジタルのベースバンド帯の信号(以下、「デジタル信号」と言うことがある。)を生成する。フェージングしない通常の試験では、図1の点線のルート(以下、「通常試験ルート」と言うことがある。)を経由してRF部9へ入力されて、変調され、かつ搬送波帯周波数に変換されて移動体通信端末10へ入力される。フェージング試験を行う場合は、図1の一点鎖線のルート(以下、「フェージング試験ルート」と言うことがある。)を経由してRF部9を介して移動体通信端末10へ入力される。
なお、信号生成部1およびRF部9は、疑似基地局の送信部に相当し、疑似基地局として構成され、試験に利用される。
その図1における通常試験ルートとフェージング試験ルートとの切り換えは、切換部5で行われる(詳細は、後記する)。
上記では、信号生成部1は、下りリンク用のデジタルのデジタル信号を生成すると説明したが、例えば、LTE通信用の送信装置がある場合は、信号生成部1の代わりにその送信装置からのRF信号を受けて復調したデジタル信号を用いてもよい。なおこの例では、デジタル信号は、ベースバンド帯の互いに直交成分であるI信号とQ信号とで構成される。
ここで、下りリンク用のデジタル信号について説明する。このデジタル信号のフレームは、特開2010−118797号公報に記載のようなデータフォーマットが形成されている。
例えば、データフォーマットは複数の制御信号及び伝送対象の伝送データを含むチャネルで構成される。主なチャネルについて説明する。下りリンク共有チャネル(PDSCH;Physical Downlink Shared Channel、以下「PDSCH」と言う。)、下りリンク制御チャネル(PDCCH;Physical Downlink Control Channel、以下「PDCCH」と言う。)、同期信号(SS;Synchronization Signal、以下「SS」と言う。)、報知チャネル(PBCH;Physical Broadcast Channel、以下「PBCH」と言う。)などがある。
PDSCHは、ユーザが移動体通信端末10へ伝送しようとする伝送情報(伝送データ)などを含むチャネルであって、PDCCHで指定された変調方式で実際に変調された伝送情報(伝送データ)が含まれている。PDCCHは、PDSCHに含まれた情報データに施された符号化率及び変調パラメータ、レイヤ数(ランク数、空間多重数)、スケジュール情報(リソース割り当て情報)などを基地局(疑似基地局)から移動体通信端末10に通知する制御信号である。また、PDSCHの変調方式(例えば、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM等)を制御するコントロール情報が含まれている。変調方式をコントロールするのは、その時の伝搬状況等により伝送品質を確保するためである。SSは、移動局装置がセルサーチ、フレーム同期、シンボル同期を確立、追従するための信号である。
フェージングシミュレータ2は、フェージング処理部3、解析部4、切換部5、タイミング生成部6、記憶部7、条件変更部8を備えて構成される。フェージングシミュレータ2は、基地局模擬装置(図示せず)を構成する信号生成部1に接続されている。
フェージング処理部3は、信号生成部1から出力された、上記したデジタル信号にフェージング処理を行い、所定のフェージング効果を与え、フェージング効果が与えられたデジタルのフェージング信号を出力する。
例えば、フェージング処理部3に入力されるデジタル信号BX1〜BXnのそれぞれに下記式(1)に示すように、パラメータH11〜Hnmで表される重み付をして加算することで、m個分のフェージンングされたベースバンド帯のフェージング信号FX1〜FXmを生成している。フェージング効果に寄与するパラメータH11〜Hnmや演算の条件は、条件変更部8や、不図示の設定部から設定可能である。
Figure 0006117843
なお、上記式(1)は、m個のアンテナを有する移動体通信端末に対してn個のデジタル信号でフェーシングを生じさせた場合であるが、複数のデジタル信号はデータフォーマットが同じなので、この実施例では代表して1つのデジタル信号について説明する。
解析部4は、デジタル信号を解析することで、そのフレームに含まれるPDSCH、PDCCHなどのデータ検出を行う。PDSCHの場合は、伝送データを含む複数のチャネルで構成されているので、その開始時期のチャネルと終了時期のチャネルを区別して検出できる。PDSCHからは、例えば、基地局(疑似基局)からの情報に基づいて、基地局(疑似基地局)の変更開始、変更終了(ハンドオーバの開始、完了)を検出することができる。
なお、この解析部4は、一般の同じ通信方式の移動体通信端末に組み込まれており、それを利用することができる。検出に当たっては、PDCCHに含まれる変調パラメータ等の情報を抽出した後に、デジタル信号に対して符号化ビット列の算出(復調処理)を行う。この復調処理によって受信されたデジタル信号に含まれるPDSCH、PDCCH等の情報内容が検出されることになる。
記憶部7は、フェージングの開始(以下、「フェージングオン」と言うことがある。)及び終了(以下、「フェージングオフ」と言うことがある。)のそれぞれの時期を特定するための開始情報と終了情報を、上記のデジタル信号の解析によって得られる特定チャネルのデータと対応づけて記憶しておく。フェージングについて複数のフェージングオンとフェージングオフがある場合は、その組と、特定チャネルの情報(データ(開示情報―終了情報))の組を対応させ、選択可能にしておくとよい。また、フェージングオンとフェージングオフの間にフェージングの条件(フェージング処理部3がフェージング効果を生じさせるパラメータ)も対応させて記憶しておくとよい。なお、記憶にあたっては、不図示の操作部等からの書き込み指示に応じて記憶しておく。
同様に記憶部7は、フェージングの条件を変更するタイミングを示す情報も記憶しておく。例えば、フェージングの条件を所定の条件に変更する開始時期をハンドオーバの開始時期に対応付けて記憶しておく。この所定の条件への変更を完了(終了)するのは、ハンドオーバ完了時期より短いため、その終了時期は記憶させておく必要はない。なお、ハンドオーバの開始と完了は、基地局(疑似基地局)の変更の開始と変更の完了を示すもので、PDSCH等から解釈される情報である。
上記フェージングオン−フェージングオフ、フェージング条件変更のタイミングの例は一例であって、例えばハンドオーバの開始及び終了をフェージングオン、フェージングオフに対応づけてもよい。
以下、記憶部7における記憶例について、テストケース1、テストケース2、テストケース3の順にフェージングを生じさせたい場合の具体例で説明する。下記の各ケースにおいて、左側にフェージングのオン、オフのタイミング、またはフェージングの条件の切り換えのタイミングを示す。右側に、各タイミングの生成の契機としたい、解析部4の解析結果として得られる開始情報、終了情報を示す。
<テストケース1>
(イ)フェージングオン:PDSCHの開始(伝送データの開始)
(ロ)フェージングオフ:PDSCHの終了(伝送データの終了)
<テストケース2>
(ハ)フェージングオン:PDSCHの開始(伝送データの開始)
(ニ)フェージングオフ:PDSCHの終了(伝送データの終了)
なお、この場合のPDSCHは次のフレームのPDSCHに相当する。
<テストケース3>
(ホ)フェージングオン:PDSCHの開始(伝送データの開始)
なお、この場合のPDSCHは、さらに次のフレームのPDSCHに相当する。また、“PDSCHの開始”は、請求項3の“第1の開始情報”に対応するものである。
(へ)フェージングオフ:ハンドオーバ開始
なお、“ハンドオーバ開始”は、請求項3の“第2の終了情報”に対応するものである。
(ト)フェージングオフ後の条件変更命令発行:ハンドオーバ開始時(上記(へ)のハンドオーバ開始時と同時)
(チ)フェージングオン:ハンドオーバ完了
なお、“ハンドオーバ完了”は、請求項3の“第2の開始情報”に対応するものである。
この後、この伝送(通信)がすべて終了した場合には、“PDSCHの終了”の情報を受けて、フェージングがオフされる。この場合の“PDSCHの終了”は請求項3の“第1の終了情報”に対応するものである。
タイミング生成回路6は、解析部4から解析結果を示す情報を受け、その実際に受けた各情報と予め記憶部7から選択されたフェージングの切り換えの契機を示す情報(上記テストケース1、テストケース2、テストケース3の右側に示す情報)とを比較し、一致していた場合は、フェージングの切り換えの契機を示す情報に対応するタイミング信号を生成する。
例えば、タイミング生成回路6は、解析部4からの最初のフレームにおける“PDSCHの開始”を示す情報を受けて、記憶部7に記憶されている上記テストケース1の情報を参照し、解析部4からの情報と上記テストケース1の情報とが一致していることを確認すると、フェージングを開始させるタイミング信号を生成し、該タイミング信号を切換部5に出力してフェージングを開始(オン)させる。
切換部5の切り換え処理により、フェージング処理部3を介さずに信号生成部1からRF部9へ出力する(図1の点線のルートを通って出力)動作を停止させる。つまり通常試験の状態が停止され、フェージング処理部3からのフェージング信号をRF部9へ出力(図1の一点鎖線のルートを通って出力)して、フェージング試験が開始される。
次に、タイミング生成回路6は、解析部4から出力された最初のフレームにおける“PDSCHの終了”を示す情報が検出されたことを受けて、記憶部7に記憶されている上記テストケース1の情報を参照して、フェージング処理部3の出力を停止させるタイミング信号を生成し、該タイミング信号を切換部5へ出力する。切換部5の切り換え処理により、フェージング処理部3からのフェージング信号を切り換えさせて信号生成部1の出力をRF部9へ出力させる(図1の点線のルートを通って出力)。
テストケース2においては上記したテストケース1と同様の処理が行われる。すなわち、タイミング生成部6は、入力信号の次のフレームにおける解析部4からの解析結果を受けて、フェージングの開始、終了の各タイミング信号を生成して、切換部5に対してフェージング開始への切り換え、フェージング終了への切り換えを実行させる。タイミング生成部6と切換部5の動作内容については上記テストケース1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
テストケース3は、テストケース2においてフェージングの終了が実行された後にハンドオーバが開始された場合である。タイミング生成部6は、入力信号のさらに次のフレームにおける解析部4からの解析結果として“PDSCHの開始”を示す情報を受けて、記憶部7に記憶されている上記テストケース3の情報を参照して、フェージング処理を開始させるタイミング信号を生成して、切換部5に出力してフェージング処理を開始(オン)させる。
次に、タイミング生成部6は、解析部4から“ハンドオーバの開始”を示す情報を受けたとき、記憶部7に記憶された上記テストケース3の情報を参照して、フェージング処理を停止(オフ)させるタイミング信号を生成し、該タイミング信号を切換部5に出力する。タイミング生成部6は、フェージング処理を停止(オフ)させるように切換部5に対してフェージング信号の切り換え処理をさせるとともに、フェージング条件を変更させるタイミング信号を生成して条件変更部8へ出力する。
そして条件変更部8は、そのフェージング条件を変更させるタイミング信号を受けて、そのフェージング条件(パラメータ)をフェージング処理部3へ出力し、フェージング条件を変更させる。次にタイミング生成部6は、解析部4から“ハンドオーバの完了”を示す情報を受けたとき、記憶部7に記憶された上記テストケース3の情報を参照して、フェージングを開始させるタイミング信号を切換部5に出力して、フェージング処理を開始させるように切換部5に対してフェージング信号の切り換え処理をさせる。そのときフェージング処理部3は、変更された条件に沿ったフェージング効果を有するフェージング信号をRF部9へ送ることができる。
切換部5は、上記のようにタイミング生成部6からの各種タイミング信号を受けて信号生成部1からのデジタル信号と、フェージング処理部3からのフェージング信号を切り換えていずれかをRF部9へ出力する。つまり、通常試験ルートとフェージング試験ルートを切り換える。切換部5は、スイッチ機能を有し、ゲートや論理演算で切り換えを達成できる。なお、切換部5は、図1では、フェージング処理部3の後に配置されているが、条件変更部8と一緒にして、フェージング処理部3の処理自体をオン、オフさせる構成であってもよい。この場合は、フェージング処理部3の出力と信号生成部1からの入力信号(デジタル信号)とがコモン接続される。
タイミング生成部6は、上記したように、フェージングの開始、終了の各タイミング信号、フェージング効果を切り換えるタイミング信号を生成して、切換部5に切り換えを実行させる。
条件変更部8は、上記したようにタイミング生成部6から受けたタイミング信号に応じて、フェージング処理部3に対して、新たなフェージング効果を示すパラメータを送って、新たなフェージング効果を生じさせる。
上記の本実施の形態によれば、デジタル信号の内容を解析して、指定された開始情報、終了情報が得られたことを契機としてフェージングのオン、オフを可能とすることから、所望の位置におけるフェージングの実行の確実性が高くなり、また、指定を変えれば、オン、オフのタイミングを変更できるのでフェージング処理の柔軟性の向上を図ることができる。
上記したフェージング処理の柔軟性の一例を以下に説明する。疑似基地局として移動体通信端末10と通信を行うときの複数のレイヤ処理からなる通信シーケンス(シグナリング)をテストすることがある。通信シーケンスは、例えば、特開2009−147640号公報に記載のような複数のレイヤ処理が行われる。この文献によれば、PHY(Physical Layer:物理層)、MAC(Media Access Control Layer:媒体アクセス制御層)、RLC(Radio Link Control Layer:無線リンク制御層)、PDCP(Packet Data Convergence Protocol Layer:パケット・データ収斂プロトコル層)、PRC(Radio Resource Control Layer:無線リソース制御層)、NAS(Non-Access Stratum Layer:非アクセス層)の階層(レイヤ)構成からなる通信プロトコル群がある。
解析部4に、上記レイヤに必要な情報を解析する機能をもたせて、所望のレイヤ処理のタイミングに対応して、前記フェージングのオン、オフを設定することもできる。上記のようなレイヤ処理の機能は、通常、移動体通信端末10側に設けられているので、それと同様な機能を解析部4に搭載することでレイヤ処理機能が達成できる。
1 信号生成部
2 フェージングシミュレータ
3 フェージング処理部
4 解析部
5 切換部
6 タイミング生成部
7 記憶部
8 条件変更部
9 RF部
10 移動体通信端末

Claims (6)

  1. 複数種の制御用データ及び伝送対象の伝送データの各データを含む複数のチャネルでフレーム化された疑似基地局から移動体通信端末に送信されるベースバンド帯の信号をデジタルの入力信号として受けて、フェージング効果を付加してフェージング信号を生成するフェージング処理部(3)を有し、前記移動体通信端末を試験するための該フェージング信号を出力信号として出力するフェージングシミュレータ(2)であって、
    予めフェージングの開始時期および終了時期のそれぞれに対応して、各前記チャネルを表す情報および各前記チャネル内に含まれる情報の中から選択された情報を開始情報および終了情報として記憶する記憶部(7)と、
    入力されたベースバンド帯の信号である前記入力信号のフレームを解析して、各前記チャネルを表す情報および各前記チャネル内の情報を抽出する解析部(4)と、
    該解析部から前記抽出した情報を受けて、その中に前記開始情報に一致する情報があったとき前記フェージングの開始タイミング信号を生成し、前記終了情報に一致する情報があったとき終了タイミング信号を生成するタイミング生成部(6)と、
    前記開始タイミング信号を受けたときから前記終了タイミング信号を受けるまでの間、前記フェージング信号を前記出力信号として出力する切換部(5)と、
    を備えたことを特徴とするフェージングシミュレータ。
  2. 前記切換部(5)は、前記開始タイミング信号から前記終了タイミング信号の間を除く時間帯には、前記フェージング信号に代えて前記入力信号を前記出力信号として出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフェージングシミュレータ。
  3. 前記記憶部(7)は、前記開始情報および終了情報として、時間経過の順に、第1の開始情報、第2の終了情報、第2の開始情報、第1の終了情報を記憶し、
    前記タイミング生成部(6)は、前記解析部(4)から、第1の開始情報、第2の終了情報、第2の開始情報、第1の終了情報に一致する情報を受けたときに、対応して、第1の開始タイミング信号、第2の終了タイミング信号、第2の開始タイミング信号、第1の終了タイミング信号を生成し、
    前記切換部(5)は、前記第1の開始タイミング信号を受けてから前記第2の終了タイミング信号を受けるまでの期間と、前記第2の開始タイミング信号を受けてから前記第1の終了タイミング信号を受けるまでの期間に、前記フェージング信号を出力し、前記第2の終了タイミング信号を受けてから前記第2の開始タイミング信号を受けるまでの期間はフェージング信号の出力を停止する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフェージングシミュレータ。
  4. 前記第2の終了タイミング信号を受けてから前記第2の開始タイミング信号を受けるまでの期間に、前記フェージング処理部(3)に対して、前記フェージング効果を変更させることで、前記第1の開始タイミング信号と前記第2の終了タイミング信号の期間におけるフェージング効果と、前記第2の開始タイミング信号と前記第1の終了タイミング信号の期間におけるフェージング効果を異ならせる条件変更部(8)を備えた
    ことを特徴とする請求項3に記載のフェージングシミュレータ。
  5. 前記記憶部(7)は、前記開始情報を、前記伝送データを含むチャネルの開始とし、前記終了情報を、前記伝送データを含むチャネルの終了として記憶し、
    前記タイミング生成部(6)は、前記解析部(4)から前記伝送データを含むチャネルの開始と終了の情報を受けたときに前記開始タイミング信号と前記終了タイミング信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフェージングシミュレータ。
  6. 複数種の制御用データ及び伝送対象の伝送データの各データを含む複数のチャネルでフレーム化された疑似基地局から移動体通信端末に送信されるベースバンド帯の信号をデジタルの入力信号として受けて、フェージング処理部によりフェージング効果を付加してフェージング信号を生成し、前記移動体通信端末を試験するための出力信号として出力するフェージングシミュレーション方法であって、
    予めフェージングの開始時期および終了時期のそれぞれに対応して、各前記チャネルを表す情報および各前記チャネル内に含まれる情報の中から選択された情報を開始情報および終了情報として記憶する記憶段階と、
    入力されたベースバンド帯の信号である前記入力信号のフレームを解析して、各前記チャネルを表す情報および各前記チャネル内の情報を抽出する解析段階と、
    該解析段階で前記抽出した情報を受けて、その中に前記開始情報に一致する情報があったとき前記フェージングの開始タイミング信号を生成し、前記終了情報に一致する情報があったとき前記フェージングの終了タイミング信号を生成するタイミング生成段階と、
    前記開始タイミング信号を受けたときから前記終了タイミング信号を受けるまでの間、前記フェージング信号を前記出力信号として出力する切換段階と、
    を備えたことを特徴とするフェージングシミュレーション方法。
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