JP5807037B2 - 可変ノズルターボチャージャ - Google Patents

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    • F05D2220/00Application
    • F05D2220/40Application in turbochargers

Description

本発明は、内燃機関に用いられる可変ノズルターボチャージャに関する。
可変ノズルターボチャージャは、ノズルベーンを有する複数の可変ノズルの開度をユニソンリングの回動に基づいて調整することにより、タービンホイールへの排気ガスの流速を制御する可変ノズル機構を備えている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1では、各可変ノズルをユニソンリングの軸心方向にそれぞれ付勢する各板ばねをユニソンリングに固定することにより、可変ノズルの軸部とその軸部を支持するハウジング側の部材との間の隙間によるがたつきが防止されている。また、特許文献2では、各可変ノズルのリンク部材とユニソンリングとの間に、可変ノズルを開方向へ付勢する引張りコイルばねを介装することにより、リンク部材とユニソンリングとの間の隙間によるがたつきが防止されている。
実開昭63−115532号公報 実開昭63−92036号公報
可変ノズルターボチャージャの可変ノズル機構においては、一般的に、隣り合う可変ノズルのノズルベーンの相互間を通過する排気ガスがノズルベーンの開方向に作用する。すると、その力がユニソンリング、及び、ユニソンリングを駆動するアクチュエータ側に作用し、各部材(アクチュエータと可変ノズルとの間の動力伝達経路の各部材が相当する)を一方向に押付ける荷重となる。これにより、動力伝達経路の連結し合う部材間の隙間やバックラッシュ等によるがたつきが抑制されている。
しかし、ノズルベーンが開いてくると、ノズルベーンに作用する排気ガスが少なくなり、各部材を一方向に押付けるために必要な荷重(排気ガスの作用によるノズルベーンの開方向の回転力)が得られない場合がある。そこで、従来では、可変ノズルのピボット比(回転軸位置)を調整したり、ノズルベーンの形状を変更したりする等の対策が講じられているが、排気ガスの圧損が増加し、性能低下を招くことがあった。
また、特許文献1、2におけるばねは、いずれも可変ノズルとユニソンリングとの間に介装されており、ユニソンリングを可変ノズルの開方向に付勢するものでないため、前記問題に対処することはできない。
本発明が解決しようとする課題は、可変ノズル機構における動力伝達経路の連結し合う部材間の隙間やバックラッシュ等によるがたつきを防止することのできる可変ノズルターボチャージャを提供することにある。
第1の発明は、ノズルベーンを有する複数の可変ノズルの開度をユニソンリングの回動に基づいて調整することにより、タービンホイールへの排気ガスの流速を制御する可変ノズル機構を備える可変ノズルターボチャージャであって、ユニソンリングを可変ノズルの開方向に付勢する付勢手段を設けている。この構成によると、付勢手段によりユニソンリングに可変ノズルの開方向の予荷重が付与される。これにより、可変ノズル機構における動力伝達経路の連結し合う部材間の隙間やバックラッシュ等によるがたつきを防止することができる。また、可変ノズルのピボット比(回転軸の位置)を調整したり、ノズルベーンの形状を変更したりする等の従来の対策と異なり、可変ノズルに設計上の制約を追加することなく、排気ガスの圧損の増加や性能低下を防止することができる。また、排気ガスが少ない運転状態において、一般的な可変ノズル機構に生じた排気ガスの作用による可変ノズルのノズルベーンの開方向の回転力の不足を補うことができる。また、可変ノズルの開度を検出する開度検出手段として、アクチュエータの作動量(回転角等)の検出するアングルセンサ等の作動量検出手段を備えるような場合において、可変ノズルの開度の検出精度を向上することができる。
第2の発明は、第1の発明において、付勢手段は、タービンホイールに排気ガスを導く排気流路を形成するハウジング側の部材とユニソンリングとの間に介装されたばね部材である。
第3の発明は、第1の発明において、付勢手段は、タービンホイールに排気ガスを導く排気流路を形成するハウジング側の部材と複数の可変ノズルから選択された少なくとも1つの可変ノズルとの間に介装されたばね部材である。
第4の発明は、第2又は第3の発明において、少なくとも1つのばね部材は、ユニソンリングを駆動する駆動側とは反対側に配置されている。この構成によると、少なくとも1つのばね部材のばね作用をユニソンリングに効果的に作用させることができる。
実施形態1にかかる可変ノズルターボチャージャを示す断面図である。 可変ノズル機構の可変ノズルの周辺部を示すものでノズルベーン側から見た模式図である。 可変ノズル機構の可変ノズルの周辺部を示すものでアーム側から見た模式図である。 可変ノズル機構の要部を示す断面図である。 実施形態2にかかる可変ノズル機構の可変ノズルの周辺部を示すものでアーム側から見た模式図である。 実施形態3にかかる可変ノズル機構の可変ノズルの周辺部を示すものでアーム側から見た模式図である。 可変ノズル機構の要部を示す断面図である。 実施形態4にかかる可変ノズル機構の可変ノズルの周辺部を示すものでアーム側から見た模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]
実施形態1を説明する。説明の都合上、可変ノズルターボチャージャの基本的構成を説明した後、要部の構成について説明する。図1は可変ノズルターボチャージャを示す断面図である。
図1に示すように、可変ノズルターボチャージャ10は、ロータハウジング12内にロータ20が回転可能に収容されている。ロータハウジング12は、タービンハウジング14、コンプレッサハウジング16、及び、両ハウジング14,16を連結するセンタハウジング18を備えている。
また、ロータ20は、タービンホイール22、タービンホイール22と一体のロータシャフト24、及び、ロータシャフト24の先端部に取付けられたコンプレッサホイール26を備えている。ロータシャフト24は、センタハウジング18に対して回転可能に支持されている。タービンホイール22は、外周部に複数の羽根23を有し、前記タービンハウジング14内に配置されている。また、コンプレッサホイール26は、外周部に複数の羽根27を有し、前記コンプレッサハウジング16内に配置されている。
前記タービンハウジング14には、渦巻状のスクロール通路30が形成されている。スクロール通路30には、前記タービンホイール22の羽根23に対向する環状の旋回通路31が開口されている。スクロール通路30は、図示しない内燃機関の燃焼室から排出される排気ガスの排気通路と連通している。このため、スクロール通路30内に流れ込んだ排気ガスは、旋回通路31からタービンホイール22の羽根23に吹き付けられることにより、タービンホイール22を回転させた後、タービンハウジング14の排気出口15から排出される。なお、スクロール通路30及び旋回通路31は本明細書でいう「タービンホイールに排気ガスを導く排気流路」に相当する。
前記コンプレッサハウジング16には、渦巻状のコンプレッサ通路33が形成されている。コンプレッサ通路33には、前記コンプレッサホイール26の羽根27に対向する環状の送出通路34が開口されている。コンプレッサ通路33は、図示しない吸気通路を介して内燃機関の燃焼室に連通している。また、コンプレッサホイール26は、前記タービンホイール22の回転にともなって一体的に回転される。コンプレッサホイール26は、コンプレッサハウジング16の吸気入口17から導入される吸気を羽根27によって圧縮し、遠心作用によって送出通路34へ送出する。送出通路34内へ放出された空気は、コンプレッサ通路33を経由して内燃機関の燃焼室へ過給される。
可変ノズルターボチャージャ10は、前記タービンハウジング14の旋回通路31においてタービンホイール22への排気ガスの流速を制御する可変ノズル機構36を備えている。可変ノズル機構36を備えるために、タービンハウジング14における旋回通路31のセンタハウジング18側には、該旋回通路31の側壁を構成する円環状のノズルリング38が配置されている。ノズルリング38は、複数(例えば4個)の連結ボルトによってタービンハウジング14に固定されている。なお、ノズルリング38は本明細書でいう「ハウジング側の部材」に相当する。
また、タービンハウジング14とセンタハウジング18との間の外周部には、環状空間部41が形成されている。環状空間部41と前記旋回通路31とは、前記ノズルリング38により区画されている。環状空間部41を形成するためにセンタハウジング18の外周部に形成されたフランジ状の側壁部19は、ボルト42によりタービンハウジング14に固定されている。また、ノズルリング38の環状空間部41側には、ユニソンリング52(後述する)を回転可能に保持する保持ローラ44(図2参照)が配置されている。保持ローラ44は、前記ノズルリング38に対してその中心部に配置されたピンによって回転可能に保持されている。
可変ノズル機構36について説明する。図2は可変ノズル機構の可変ノズルの周辺部を示すものでノズルベーン側から見た模式図、図3は同じくアーム側から見た模式図である。
図2及び図3に示すように、可変ノズル機構36は、複数(例えば9個)の可変ノズル46を備えている。可変ノズル46は、支軸47と、支軸47の一端に固定的に設けられたノズルベーン48と、支軸47の他端に固定的に取り付けられたアーム49とを有している。支軸47は、ノズルリング38に対して回転可能に支持されている。すなわち、ノズルリング38に対して可変ノズル46が支軸47により回動可能に支持されている。また、複数の可変ノズル46は、ノズルリング38に対して周方向に等間隔で配置されている。また、アーム49の先端部には、円形状の嵌合部50が形成されている。また、ノズルベーン48は前記旋回通路31内に回動可能すなわち旋回通路31を開閉可能に配置され、また、アーム49は前記環状空間部41内に回動可能に配置されている(図1参照)。
図1に示すように、前記環状空間部41内には、円環状のユニソンリング52が配置されている。ユニソンリング52は、前記ノズルリング38に対して軸方向で前記センタハウジング18の側壁部19側にずれた状態でかつ同心状に配置されている。また、ユニソンリング52は、前記タービンハウジング14(詳しくはノズルリング38の周囲を取り囲む壁部)に対して前記保持ローラ44により軸回り方向に回動可能に保持されている。
図3に示すように、前記ユニソンリング52の内周部には、前記可変ノズル46の数と同数のアーム嵌合溝54が周方向に等間隔で形成されている。アーム嵌合溝54は、例えばユニソンリング52の内周面に開口するU字溝状に形成されている。各アーム嵌合溝54には、各可変ノズル46のアーム49の嵌合部50がそれぞれ回動可能にかつアーム嵌合溝54に沿ってユニソンリング52の半径方向に移動可能に係合されている。
図1に示すように、前記センタハウジング18の側壁部19には、ユニソンリング用駆動部材56が設けられている。駆動部材56は、支軸57と、支軸57の一端に固定的に取り付けられた駆動レバー58と、支軸57の他端に固定的に取り付けられた駆動アーム60とを有している。支軸57は、センタハウジング18の側壁部19に対して回転可能に支持されている。すなわち、センタハウジング18の側壁部19に対して駆動部材56が支軸57により回動可能に支持されている。また、駆動レバー58は、環状空間部41外に回動可能に配置されている。また、駆動アーム60は、環状空間部41内に回動可能に収容されている。駆動アーム60の先端部には、円形状の嵌合部61(図3参照)が形成されている。
図3に示すように、前記ユニソンリング52の内周部には、隣り合う1組のアーム嵌合溝54の相互間に位置する1つの駆動アーム嵌合溝63が形成されている。駆動アーム嵌合溝63は、例えばユニソンリング52の内周面に開口するU字溝状に形成されている。駆動アーム嵌合溝63には、前記駆動アーム60の嵌合部61が回動可能にかつ駆動アーム嵌合溝63に沿ってユニソンリング52の半径方向に移動可能に係合されている。したがって、駆動レバー58とともに駆動アーム60が支軸57を中心にして回動するにともない、ユニソンリング52が回動される。また、本実施形態では、可変ノズル46のアーム49と駆動アーム60とは同一形状又は略同一形状に形成され、また、ユニソンリング52のアーム嵌合溝54と駆動アーム嵌合溝63は同一形状又は略同一形状に形成されている。
図1に示すように、前記駆動レバー58にはアクチュエータ65の出力部(図示省略)が連係されており、アクチュエータ65の作動により駆動レバー58が回動されるようになっている。アクチュエータ65は、例えば電動モータ、電磁ソレノイド、エアシリンダ等であり、前記ロータハウジング12側に設置されている。アクチュエータ65は、コントローラ67により駆動制御される。また、アクチュエータ65には、その出力部の作動量を検出するアングルセンサ等の作動量検出手段68が設けられている。コントローラ67は、作動量検出手段68の出力に基づいて可変ノズル46の回転角すなわち開度を算出する。このため、作動量検出手段68は、可変ノズル46の開度を検出する開度検出手段として用いられている。
前記可変ノズル機構36において、コントローラ67によりアクチュエータ65が作動され、駆動部材56が回動されると、ユニソンリング52が回動されるにともない、複数の可変ノズル46が同期的に回動される。例えば、図3において、ユニソンリング52が右回り方向(図中、矢印Y1参照)に回動すると、全ての可変ノズル46が支軸47の軸線を中心にして開方向に回動される。また、ユニソンリング52が左回り方向(図中、矢印Y2参照)に回動すると、全ての可変ノズル46が支軸47の軸線を中心にして閉じ方向に回動される。このように、ユニソンリング52の回動に基づいて、全ての可変ノズル46が同期的に回動されることによりノズルベーン48が開閉され、可変ノズル46(詳しくはノズルベーン48)の開度が調整される。すなわち、隣り合うノズルベーン48の相互間の流路断面積が増減されることによって、タービンホイール22への排気ガスの流速が制御される。
なお、可変ノズル46、ユニソンリング52、駆動部材56及びアクチュエータ65は、可変ノズル機構36を構成している。また、可変ノズル46のアーム49とユニソンリング52、ユニソンリング52と駆動部材56の駆動アーム60、駆動部材56の駆動レバー58とアクチュエータ65の出力部は、動力伝達経路の連結し合う部材に相当する。また、ユニソンリング52の駆動部材56側は本明細書でいう「駆動側」に相当する。
次に、前記可変ノズル機構36の要部の構成について説明する。図4は可変ノズル機構の要部を示す断面図である。
図3、図4に示すように、前記ノズルリング38の環状空間部41側には、支持ピン70が突出されている。支持ピン70には、ねじりコイルスプリングからなるばね部材72のコイル部72aが嵌合されている。ばね部材72の一方の端末部72bは、ノズルリング38に形成された貫通孔からなるばね係止部74に係止されている。また、ばね部材72の他方の端末部72cは、ユニソンリング52に形成された貫通孔からなるばね係止部76に係止されている。このようにして、ノズルリング38とユニソンリング52との間にばね部材72が介装されている。
前記ばね部材72は、ノズルリング38に対してユニソンリング52を可変ノズル46の開方向(図3中、矢印Y1参照)に付勢している。すなわち、ばね部材72によりユニソンリング52に可変ノズル46の開方向の予荷重が付与されている。なお、ばね部材72は本明細書でいう「付勢手段」に相当する。また、ばね係止部74,76は、貫通孔により形成されているが、ばね部材72の端末部72b,72cを係止可能であればよく、例えば有底孔、溝、突起等により形成してもよい。
図3に示すように、前記ばね部材72は、前記ユニソンリング52の駆動アーム60側とは反対側(詳しくは略正反対側)に配置されている。詳しくは、ばね部材72は、ユニソンリング52の駆動アーム60側(図3において左側)とは反対側(図3において右側)において、隣り合う1組の可変ノズル46のアーム49の相互間に配置されている。
前記した可変ノズルターボチャージャ10の可変ノズル機構36によると、ノズルリング38とユニソンリング52との間に介装されたばね部材72によりユニソンリング52に可変ノズル46の開方向の予荷重が付与される。これにより、可変ノズル機構36における動力伝達経路の連結し合う部材間、すなわち、可変ノズル46のアーム49とユニソンリング52との間、ユニソンリング52と駆動部材56の駆動アーム60との間、駆動部材56の駆動レバー58とアクチュエータ65の出力部との間の隙間やバックラッシュ等によるがたつきを防止することができる。また、可変ノズル46のピボット比(支軸(回転軸)47の位置)を調整したり、ノズルベーン48の形状を変更したりする等の従来の対策と異なり、可変ノズル46に設計上の制約を追加することなく、排気ガスの圧損の増加や性能低下を防止することができる。
また、排気ガスが少ない運転状態において、一般的な可変ノズル機構に生じた排気ガスの作用による可変ノズル46のノズルベーン48の開方向の回転力の不足を補うことができる。また、可変ノズル46の開度を検出する開度検出手段としての作動量検出手段68による可変ノズル46の開度の検出精度を向上することができる。
また、アクチュエータ65の出力部と駆動部材56の駆動アーム60との間にリンク機構、ギヤ機構等の動力伝達機構が介装される場合においても、ばね部材72によりユニソンリング52に可変ノズル46の開方向の予荷重が付与されることによって、可変ノズル機構36における動力伝達機構を含む動力伝達経路の連結し合う部材間の隙間やバックラッシュ等によるがたつきを防止することが可能である。
また、ばね部材72は、ユニソンリング52の駆動側(駆動アーム60側)とは略正反対側に配置されている。したがって、少なくとも1つのばね部材72のばね作用をユニソンリング52に効果的に作用させることができる。なお、ばね部材72の配置位置は、特に限定されないが、ユニソンリング52の駆動側(駆動アーム60側)とは正反対側又は略正反対側に配置するとよい。また、ユニソンリング52の駆動側には、ユニソンリング52を二分しかつ駆動部材56をその周方向の中央部に配置する側の片半部が相当し、その駆動側とは反対側には残りの片半部が相当する。
[実施形態2]
実施形態2を説明する。本実施形態以降の実施形態は、前記実施形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図5は可変ノズル機構の可変ノズルの周辺部を示すものでアーム側から見た模式図である。
図5に示すように、本実施形態は、実施形態1(図3参照)におけるばね部材72に2個のばね部材72を追加して、ばね部材72を計3個としたものである。追加のばね部材72は、駆動部材56の駆動アーム60と、その駆動アーム60とは反対側の可変ノズル46のアーム49との間の中間部において、隣り合う1組の可変ノズル46のアーム49の相互間にそれぞれ配置されている。これにより、計3個のばね部材72は、周方向に略等間隔で配置されている。
[実施形態3]
実施形態3を説明する。本実施形態は前記実施形態1に変更を加えたものである。図6は可変ノズル機構の可変ノズルの周辺部を示すものでアーム側から見た模式図、図7は可変ノズル機構の要部を示す断面図である。
図6に示すように、本実施形態は、実施形態1(図3参照)のばね部材72及びその配置を変更したものである。すなわち、ユニソンリング52の駆動側(駆動アーム60側)とは反対側(詳しくは正反対側(図6において右端側))の可変ノズル46を選択し、その可変ノズル46とノズルリング38との間にねじりコイルスプリングからなるばね部材78を介装したものである。
図7に示すように、ばね部材78のコイル部78aは、支軸47に嵌合され、ノズルリング38と可変ノズル46のアーム49との間に配置されている。ばね部材78の一方の端末部78bは、ノズルリング38に形成された貫通孔からなるばね係止部80に係止されている。また、ばね部材78の他方の端末部78cは、アーム49に係止されている。ばね部材78は、ノズルリング38に対して可変ノズル46を開方向(図6中、矢印Y1参照)に付勢している。これにより、ユニソンリング52に可変ノズル46の開方向の予荷重が付与されている。なお、ばね部材78は本明細書でいう「付勢手段」に相当する。また、ばね係止部80は、貫通孔により形成されているが、ばね部材78の端末部78bを係止可能であればよく、例えば有底孔、溝、突起等により形成してもよい。また、可変ノズル46に、ばね部材78の端末部78cを係止可能な孔、溝、突起等のばね係止部を形成してもよい。
[実施形態4]
実施形態4を説明する。前記実施形態3に変更を加えたものである。図8は可変ノズル機構の可変ノズルの周辺部を示すものでアーム側から見た模式図である。
図8に示すように、本実施形態は、実施形態3(図6参照)におけるばね部材78に2個のばね部材78を追加して、ばね部材78を計3個としたものである。追加のばね部材78は、実施形態3のばね部材78を設けた可変ノズル46からノズルリング38の周方向(右回り方向及び左回り方向)にそれぞれ3つ目の可変ノズル46に配置されている。これにより、計3個のばね部材78は、周方向に略等間隔で配置されている。
[変更例]
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、付勢手段としては、ユニソンリング52を開方向に付勢するものであればよく、前記実施形態のばね部材72,78すなわちねじりコイルばねの他、引張りコイルばね、圧縮コイルばね、板ばね等を用いてもよい。また、付勢手段の個数、配置位置及び取付構造も限定するものではない。
10…可変ノズルターボチャージャ
22…タービンホイール
31…旋回通路(タービンホイールに排気ガスを導く排気流路)
36…可変ノズル機構
38…ノズルリング(ハウジング側の部材)
46…可変ノズル
48…ノズルベーン
52…ユニソンリング
65…アクチュエータ
68…作動量検出手段(可変ノズルの開度を検出する開度検出手段)
72…ばね部材(付勢手段)
78…ばね部材(付勢手段)

Claims (3)

  1. ノズルベーンを有する複数の可変ノズルの開度をユニソンリングの回動に基づいて調整することにより、タービンホイールへの排気ガスの流速を制御する可変ノズル機構を備える可変ノズルターボチャージャであって、
    前記ユニソンリングを前記可変ノズルの開方向に付勢する付勢手段を設け
    前記付勢手段は、前記タービンホイールに排気ガスを導く排気流路を形成するハウジング側の部材と前記ユニソンリングとの間に介装されたばね部材であり、
    前記排気流路は、環状の旋回通路が前記タービンホイールの羽根に対向するように開口された渦巻状のスクロール通路であり、
    前記ハウジング側の部材は、前記旋回通路の側壁を構成しかつ前記可変ノズルの支軸を回転可能に支持する円環状のノズルリングであることを特徴とする可変ノズルターボチャージャ。
  2. ノズルベーンを有する複数の可変ノズルの開度をユニソンリングの回動に基づいて調整することにより、タービンホイールへの排気ガスの流速を制御する可変ノズル機構を備える可変ノズルターボチャージャであって、
    前記ユニソンリングを前記可変ノズルの開方向に付勢する付勢手段を設け
    前記付勢手段は、前記タービンホイールに排気ガスを導く排気流路を形成するハウジング側の部材と前記複数の可変ノズルから選択された少なくとも1つの可変ノズルとの間に介装されたばね部材であることを特徴とする可変ノズルターボチャージャ。
  3. 請求項1又は2に記載の可変ノズルターボチャージャであって、
    前記少なくとも1つのばね部材は、前記ユニソンリングを駆動する駆動側とは反対側に配置されていることを特徴とする可変ノズルターボチャージャ。
JP2013104078A 2013-05-16 2013-05-16 可変ノズルターボチャージャ Active JP5807037B2 (ja)

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