JP5802580B2 - 膜ろ過装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、イオンや塩類などの溶質を含む汽水、海水、地下水又は埋立地浸出水、産業廃水、などの水処理に適した膜ろ過装置及び膜ろ過装置の前処理膜の洗浄方法に関する。
従来、水処理分野において、イオンや塩類などの溶質を含む汽水、海水、地下水又は埋立地浸出水、産業廃水、などをろ過して、生活用水、工業用水、農業用水を得る方法として逆浸透膜を有した逆浸透膜モジュールによるろ過が用いられている。逆浸透膜は、水を通しイオンや塩類など水以外の不純物は透過しない性質を持つ膜のことで、溶質の濃度に応じた浸透圧以上の圧力をかけることにより水と溶質を分離する。
こうした逆浸透膜モジュールを用いた膜ろ過システムでは、海水を逆浸透膜モジュールに通して脱塩する前に、取水した海水中に含まれる濁質、藻類、微生物などの不溶解性成分を除去するために前処理を行う技術が知られている。前処理を行うことにより、逆浸透膜への汚濁負荷を低減し、逆浸透膜の薬品洗浄頻度を長くし、長期間の安定的な運転が可能となる。
近年、この前処理には、精密ろ過膜(MF膜)及び限外ろ過膜(UF膜)などの前処理膜を有した膜モジュールが用いられている。このような膜モジュールによる海水の膜処理においては、海水中の濁質、溶存有機物、微生物、微生物が放出する粘性の高い有機物、無機イオンなどが原因で膜表面や内部に汚れが蓄積する。この膜の目詰まりの進行により膜の入口と出口の圧力差が徐々に増大し、透過流速(通称、フラックス)の低下もしくは原水供給ポンプの出力増大が発生する。
膜ろ過においては、一定時間の膜ろ過工程の後に洗浄工程として、膜の二次側(出口側)から洗浄水を送水して膜に付着した汚れを除去する。この洗浄を一般に逆洗と呼ぶが、逆洗で使用する洗浄水としては、膜ろ過においてろ過されたろ過水、もしくはろ過水が逆浸透膜を透過した脱塩水が用いられる。
ところで、逆洗で使用した洗浄水は系外に排出する技術が知られている。ここで、逆洗浄効果を高めるために多量の水を用いて洗浄すると、膜の差圧を回復させる観点からみると効果的である。しかしながら、逆洗で使用した洗浄水が系外に排出されるため、排出する洗浄水が多くなり単位時間当たりの造水プラントの生産水量の低下につながる。
この造水プラントにおいて、使用する原水に対して生産される生産水の割合を回収率と呼ぶ。ここで、回収率が低くなると目的とする生産水量に対して設備規模が大きくなり、イニシャル費用の増加と、動力費や薬品費などのランニング費用の増加にもなる。
特開2002−282855号公報 特開2004−25018号公報 特開2011−31121号公報 特開2010−227851号公報
発明が解決しようとする課題は、排出する洗浄水量を削減することにより回収率を向上させることにより、設備規模の増大やイニシャル費用の増加、動力費や薬品費などのランニング費用の増加を抑制することを可能とする膜ろ過装置及び膜ろ過装置の前処理膜の洗浄方法を提供することである。
実施形態によれば、原水中の不溶解性成分をろ過してろ過水を得る前処理膜を有する膜モジュールと、この膜モジュールの下流側に配置され,前記ろ過水を濃縮水と生産水に分離する逆浸透膜を有する逆浸透膜モジュールと、前記膜モジュールの前処理膜を洗浄する洗浄装置と、前記前処理膜の洗浄後の洗浄水から不溶解性成分を除去する遠心分離装置とを備えたことを特徴とする膜ろ過装置を提供できる。
第1の実施形態に係る膜ろ過装置の概略図。 第2の実施形態に係る膜ろ過装置の概略図。 第3の実施形態に係る膜ろ過装置の概略図。 第4の実施形態に係る膜ろ過装置の概略図。 第5の実施形態に係る膜ろ過装置の概略図。 第6の実施形態に係る膜ろ過装置の概略図。 第7の実施形態に係る膜ろ過装置の概略図。
以下、本実施形態に係る膜ろ過装置について図面を参照して説明する。なお、本実施形態は下記に述べることに限定されない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る膜ろ過装置の概要図を示す。膜ろ過装置は、膜モジュール1,1と、逆浸透膜(RO膜)モジュール2と、洗浄装置3と、遠心分離装置4とを備えている。前記膜モジュール1,1は、原水中の濁度,藻類,微生物などの不溶解性成分を除去する前処理膜1aを有する。ここで、原水としては、例えばイオンや塩類などの溶質を含む汽水、海水、地下水又は埋立地浸出水、産業廃水などが挙げられる。前記RO膜モジュール2は、膜モジュール1,1の下流側に配置されて、前記ろ過水を濃縮水と生産水に分離する逆浸透膜(図示せず)を有する。前記洗浄装置3は、膜モジュール1,1の前処理膜1aを洗浄する機能を有する。前記遠心分離装置4は、膜モジュール1,1の前処理膜1aの洗浄後の洗浄水から不溶解性成分を分離、回収する機能を有する。
図1中の符号5は原水ポンプを示し、原水タンク6,バルブV1,送水ポンプ7を介装した配管8aを介して膜モジュール1,1に接続されている。膜モジュール1,1の一次側、二次側の配管には、バルブV3,V4及びバルブV5,V6が介装されている。また、膜モジュール1,1には、バルブV7,V8を介装した配管8bが接続されている。配管8bはバルブV11を介装した配管8cとバルブV12を介装した配管8dに分岐され、一方の配管8cは前記遠心分離装置4に接続されている。この遠心分離装置4は洗浄水タンク9に接続されている。この洗浄水タンク9からの洗浄水は、バルブV2を介装した配管8eにより前記バルブV1と送水ポンプ7間の配管8aに送られるようになっている。なお、洗浄水タンク9、配管8a〜8c,8e、送水ポンプ7、バルブV1〜V8,V11から前記洗浄装置3が構成されている。
前記膜モジュール1,1には、バルブV10を介装した配管8fを介してろ過水タンク10に接続されている。このろ過水タンク10は、逆洗ポンプ11及びバルブV9を介装した配管8gを介してバルブV10の上流側の配管8fに接続されている。前記ろ過水タンク10には、高圧ポンプ12を介装した配管8hを介して前記RO膜モジュール2に接続されている。また、前記ろ過水タンク10と高圧ポンプ12間の配管8hで分岐した配管8iには動力回収装置13が接続されている。この動力回収装置13からの濃縮水Bは、動力回収用ポンプ14により配管8hに送られるようになっている。なお、図1中の符号Aは原水、符号Cは生産水、符号Eは汚泥、符号Fは排水、符号Gはろ過水、符号Hは洗浄水,符号Iは逆洗水を示す。
こうした構成の膜ろ過装置において、膜モジュールのろ過工程及び洗浄工程は次のようにして行われる。
(ろ過工程)
ろ過工程では、原水Aを原水ポンプ5で原水タンク6に貯留し、送水ポンプ7で膜モジュール1,1に供給する。この時、バルブV1,V3,V4,V5,V6,V10は開、V2,V7,V8,V9は閉とすることにより、ろ過水Gはろ過水タンク10に貯留される。ろ過水Gは、高圧ポンプ12によりRO膜モジュール2に供給され、濃縮水Bと生産水Cに分離される。なお、膜モジュール1,1の入口と出口の差圧低減等の目的で、必要に応じて凝集剤注入装置15で凝集剤を原水タンク6に供給し、図示しない攪拌機で原水タンク6内を攪拌してもよい。
(洗浄工程)
例えば、膜モジュール1,1の差圧が膜の耐圧から規定される許容値を超えた場合や、送水ポンプ7の能力を超えて必要な送水量を確保できなくなった場合、ろ過工程から洗浄工程に移る。
膜モジュール1,1の前処理膜1aの洗浄時は、バルブV1,V5,V6,V12を閉、V2,V3,V4,V7,V8,V11を開とし、送水ポンプ7を起動する。これにより、洗浄水タンク9から洗浄水Hが膜モジュール1,1の一次側に供給され、前処理膜1aの表面に付着した不溶解性成分を洗い流す。
膜洗浄後の洗浄水H’はバルブV11を通って遠心分離装置4に流れる。例えば、遠心分離装置4にサイクロンを利用した場合、送水ポンプ7の送水により遠心分離装置4内で遠心力が発生し、比重の大きい不溶解性成分が分離され、汚泥Eとして回収される。不溶解性成分が分離された後の洗浄水H’’は洗浄水タンク9に回収され、次の洗浄工程の際に洗浄水Hとして再利用される。
ここで、洗浄水Hが膜モジュール1,1の一次側に供給され、前処理膜1aの表面に付着した不溶解性成分を洗い流す際に、図示しないガス供給装置にて洗浄水内に空気やその他のガスを吹き込み、気泡の洗浄効果により膜面の洗浄能力を高めるような既存の技術を併用してもよい。
洗浄工程で膜モジュール1,1の前処理膜1aの洗浄が十分でない場合は、ろ過水タンク10のろ過水Gを逆洗ポンプ11で膜モジュール1,1の二次側から供給する。この時、バルブV2〜V6,V9を開、バルブV1,V7,V8,V10を閉とすると、逆洗水Iは洗浄水タンク9に貯留され、次の洗浄工程に再利用できる。なお、遠心分離装置4で汚泥Eを回収する際に若干の水分も共に廃棄されてしまうので、洗浄水Hは若干ではあるが減少する。しかし、逆洗水Iを洗浄水タンク9に供給することで、洗浄水Hの減少分を補填できる。
なお、第1の実施形態では、二塔の膜モジュールで示したが、これ以外の複数塔でも一塔でも運用に違いはない。また、第1の実施形態では、RO膜モジュールが一塔の場合について述べたが、これに限らず、複数塔並列に配置してもよい。
(第2の実施形態)
図2は、第2の実施形態に係る膜ろ過装置の概要図を示す。但し、図1と同部材は同符号を付して説明を省略する。
図2の符号8jは、動力回収装置13に接続する,バルブV13を介装した配管を示す。また、符号8kは、バルブV13の上流側の配管8jとバルブV10の上流側の前記配管8fを接続する,バルブV14を介装した配管を示す。但し、図1と比較して逆洗ポンプ11及びバルブV9を介装した配管8gは備えていない。
第2の実施形態は、RO膜モジュール2で発生した濃縮水Bを逆洗水として、配管8jのバルブV14を開けて濃縮水Bを膜モジュール1,1の二次側に供給する場合を示す。
(第3の実施形態)
図3は、第3の実施形態に係る膜ろ過装置の概要図を示す。但し、図1,図2と同部材は同符号を付して説明を省略する。第3の実施形態に係る膜ろ過装置は濃縮水Bが逆洗を行うのに十分な量を確保できない場合を示し、図2の配管8kに濃縮水逆水ポンプ20と濃縮水タンク16を介装したことを特徴とする。なお、図1と比較して逆洗ポンプ11及びバルブV9を介装した配管8gは備えていない。
第3の実施形態では、膜モジュール1,1のろ過工程中に濃縮水タンク16に濃縮水Bを貯留し、逆洗工程の際に濃縮水逆洗ポンプ20で逆洗を行う。
一方、逆洗水を洗浄水タンク9に貯留する必要がない場合は、バルブV3,V4,V11を閉、V7,V8,V12を開にして、逆洗水を排水Fとして系外に排出してもよい。
なお、従来、洗浄工程では原水タンク6に貯留した原水を使用し、洗浄後の排水は全て系外に排出していた。しかし、第3の実施形態によれば、使用後の洗浄水から遠心分離装置4で不溶解性成分を除去した上で繰り返し使用するため、廃棄する原水量を大幅に削減でき回収率が向上する。
また、逆洗工程では膜モジュール1,1の圧力損失が大きいため容量の大きいポンプが必要となるが、第3の実施形態の洗浄工程では膜モジュール1,1の表面を通水するので逆洗工程のような大きな圧力損失は発生しない。そのため、既設の送水ポンプ7で洗浄と遠心分離装置4での分離が可能である。
更に、濃縮水Bを逆洗に使用しているので、従来のろ過水Gや生産水Cによる逆洗に比べ回収率を向上することが出来る。
(第4の実施形態)
図4は、第4の実施形態に係る膜ろ過装置の概要図を示す。但し、図1と同部材は同符号を付して説明を省略する。
第4の実施形態に係る膜ろ過装置は、第1の実施形態の膜ろ過装置に比べ、薬液を収容する薬液タンク17と、この薬液タンク17からの薬液を洗浄水タンク9へ供給する薬液ポンプ18を備えていることを特徴とする。薬液としては、酸やアルカリが挙げられる。
第4の実施形態では、洗浄水タンク9に、膜モジュール1,1の前処理膜1aの目詰まりを解消する酸やアルカリ薬液を貯留する。逆洗工程ではバルブV3,V4,V11を閉、V7,V8,V12を開にして、逆洗水を排水Fとして系外に排出し、洗浄タンク9に逆洗水Iが流入しないようにする。
第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様、廃棄する原水量を大幅に削減でき回収率が向上する。また、洗浄効果の高い薬液で洗浄することにより、膜モジュール1,1の差圧回復性もよい。さらに、複数回の原水による洗浄や逆洗毎に1回実施している従来の化学洗浄では、薬液は1回使いきりで廃棄していたが、本発明では繰り返し使用することが出来るため、ランニングコストの削減が可能である。なお、繰り返し化学洗浄することにより薬液成分が不足してきた場合は、薬注ポンプ18により薬液タンク17から薬液を不足分だけを補えばよい。
(第5の実施形態)
図5は、第5の実施形態に係る膜ろ過装置の概要図を示す。但し、図1と同部材は同符号を付して説明を省略する。
第5の実施形態に係る膜ろ過装置は、第1の実施形態と比べ、洗浄水用膜モジュール21と逆洗水タンク22とろ過水逆洗ポンプ23を追加していることを特徴とする。膜モジュール1,1からの配管8bは、バルブV14を介装した配管8mとバルブV15を介装した配管8nとに分岐されている。配管8mは洗浄水タンク9に接続され、配管8nは遠心分離装置4に接続されている。
前記遠心分離装置4と洗浄水用膜モジュール21は、バルブV18を介装した配管8pにより接続されている。洗浄水用膜モジュール21と逆洗水タンク22は、配管8qにより接続されている。バルブV10の上流側の配管8fと逆洗水タンク22は、ろ過逆洗ポンプ23及びバルブV13を介装した配管8rにより接続されている。
図5の膜ろ過装置において、膜モジュール1,1の前処理膜1aの洗浄を行うときは、バルブV1,V5,V6,V14を閉、V2〜V4,V7,V8,V15,V18を開とし、送水ポンプ7を起動する。これにより、洗浄水タンク9から洗浄水Hが膜モジュール1,1の一次側に供給され、前処理膜1aの表面に付着した不溶解性成分を洗い流す。
膜洗浄後の洗浄水H’はバルブV15を通って遠心分離装置4に流れる。例えば、遠心分離装置4にサイクロンを利用した場合、送水ポンプ7の送水により遠心分離装置4内で遠心力が発生し、比重の大きい不溶解性成分が分離され、汚泥Eとして回収される。不溶解性成分が分離された後の洗浄水H”は、洗浄水用膜モジュール21でろ過され、膜ろ過水Jが逆洗水タンク22に貯留される。膜ろ過水Jは洗浄水H”中に残留していた微小な不溶解性成分も除去されているため、膜モジュール1,1の逆洗に使用することが出来る。
膜モジュール1,1の逆洗を行うときは、バルブV5〜V8,V13,V14,V17を開、V3,V4,V15を閉としてろ過水逆洗ポンプ23を起動し、膜ろ過水Jを膜モジュール1,1の二次側から供給する。逆洗後の膜ろ過水は、バルブV14を通って洗浄水タンク9に貯留され、次の洗浄工程に再利用できる。
(第6の実施形態)
図6は、第6の実施形態に係る膜ろ過装置の概要図を示す。但し、図1,図5と同部材は同符号を付して説明を省略する。
第6の実施形態に係る膜ろ過装置は、第5の実施形態と比べ、送水ポンプ7だけでは膜モジュール1,1、遠心分離装置4、洗浄水用膜モジュール21に通水できない場合に、図6に示すように膜モジュールポンプ24を追加したことを特徴とする。この膜モジュールポンプ24は、バルブV16を介装した配管8sにより遠心分離装置4と接続し、バルブV17を介装した配管8tにより逆洗水タンク22と接続し、さらにバルブV18を介装した配管8uにより洗浄水用膜モジュール21と夫々接続している。
図6の膜ろ過装置では、バルブV13、V16〜V18の切り替えにより、1台の膜モジュールポンプ24で洗浄水用膜モジュール21への給水と、膜モジュール1,1の逆洗を行うことができる。なお、洗浄水用膜モジュール21も洗浄や逆洗が必要であるが、遠心分離装置4で比重の大きい不溶解性成分は除去されているので、洗浄水用膜モジュール21の洗浄、逆洗頻度は膜モジュール1,1の逆洗頻度に比べてはるかに少ない。
第6の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、使用後の洗浄水から遠心分離装置4で不溶解性成分を除去した後に、膜モジュール1,1で膜ろ過して逆洗に利用し、これを洗浄タンク9に貯留して繰り返し利用することが出来るため、廃棄する原水量が大幅に削減でき回収率が向上する。
(第7の実施形態)
図7は、第7の実施形態に係る膜ろ過装置の概要図を示す。但し、図1,図4,図6と同部材は同符号を付して説明を省略する。
第7の実施形態に係る膜ろ過装置は、第6の実施形態の膜ろ過装置に比べ、薬液を収容する薬液タンク17と、この薬液タンク17からの薬液を洗浄水タンク9へ供給する薬液ポンプ18を備えていることを特徴とする。
第7の実施形態によれば、第4の実施形態と同様に、廃棄する原水量を大幅に削減でき回収率が向上する。また、洗浄効果の高い薬液で洗浄や逆洗することにより、膜モジュール1,1の差圧回復性も良い。さらに、複数回の原水による洗浄や逆洗毎に1回実施している従来の化学洗浄では、薬液は1回使いきりで廃棄していたが、本実施形態では繰り返し使用することが出来るため、ランニングコストの削減が可能である。尚、繰り返し化学洗浄することにより薬液成分が不足してきた場合は、薬注ポンプ18により薬液タンク17から不足分だけを補えばよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
,1…膜モジュール、2…逆浸透膜(RO膜)モジュール、2a…前処理膜、3…洗浄装置、4…遠心分離装置、5…原水ポンプ、6…原水タンク、7…送水ポンプ、8a〜8t…配管、9…洗浄水タンク、10…ろ過水タンク、11…逆洗ポンプ、12…高圧ポンプ、13…動力回収装置、14…動力回収用ポンプ、15…、16…濃縮水タンク、17…薬液タンク、18…薬注ポンプ、20…濃縮水逆洗ポンプ、21…洗浄水用膜モジュール、22…逆洗水タンク、23…ろ過水逆洗ポンプ、24…膜モジュールポンプ。

Claims (6)

  1. 原水中の不溶解性成分をろ過してろ過水を得る前処理膜を有する膜モジュールと、
    この膜モジュールの下流側に配置され,前記ろ過水を濃縮水と生産水に分離する逆浸透膜を有する逆浸透膜モジュールと、
    洗浄水タンクの洗浄水を前記膜モジュールの前処理膜の表面に通水し、前処理膜表面に付着した不溶解性成分を剥離して、前記膜モジュールの前処理膜を洗浄する洗浄装置と、
    前記前処理膜の洗浄後の洗浄水から不溶解性成分を除去する遠心分離装置であって、不溶解性成分が除去された洗浄水を前記洗浄水タンクに戻す遠心分離装置と
    を備えたことを特徴とする膜ろ過装置。
  2. 更に、前記膜モジュールで生成される膜ろ過水を前記膜モジュールの二次側から通水して逆洗する第1の逆洗装置を有することを特徴とする請求項1記載の膜ろ過装置。
  3. 更に、前記逆浸透膜モジュールで生成される濃縮水を前記膜モジュールの二次側から通水して逆洗する第2の逆洗装置を有することを特徴とする請求項1記載の膜ろ過装置。
  4. 更に、酸またはアルカリの薬液を収容する薬液タンクと、薬液を前記洗浄装置へ供給する薬液ポンプを具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の膜ろ過装置。
  5. 原水中の不溶解性成分をろ過してろ過水を得る前処理膜を有する膜モジュールと、
    この膜モジュールの下流側に配置され,前記ろ過水を濃縮水と生産水に分離する逆浸透膜を有する逆浸透膜モジュールと、
    洗浄水タンクの洗浄水を前記膜モジュールの前処理膜の表面に通水し、前処理膜表面に付着した不溶解性成分を剥離して、前記膜モジュールの前処理膜を洗浄する洗浄装置と、
    逆洗タンクの逆洗水を前記膜モジュールの二次側から通水して逆洗する第3の逆洗装置と、
    前記前処理膜の洗浄後の洗浄水から不溶解性成分を除去する遠心分離装置であって、不溶解性成分が除去された洗浄水を、洗浄水用膜モジュールを経由して前記逆洗タンクに戻す遠心分離装置と
    を備えたことを特徴とする膜ろ過装置。
  6. 更に、酸またはアルカリの薬液を収容する薬液タンクと、薬液を前記洗浄装置へ供給する薬液ポンプを具備することを特徴とする請求項5記載の膜ろ過装置。
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