JP5802221B2 - 日に1回の取り替えによるフェンタニルの経皮投与 - Google Patents
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Description
る毎に逐次的に剥がして代わりに新しいパッチを新しい皮膚部位に貼り付けることを意図したものであり、かつ投与量を経時的に多くしてもよくそして抑えきれない痛みに対処する目的で他の鎮痛薬を同時に使用してもよいことを意図したものである。
本明細書では、オピオイド薬を送達するための経皮パッチを記述する。また、オピオイド薬を送達する方法も提供し、特定の態様において、本発明の方法は、本明細書に記述する如き経皮パッチを患者に1枚以上貼り付けることを包含する。いくつかの態様において、本開示は、鎮痛の目的で1日(時には便利さの目的で「QD」と呼ぶ)フェンタニルパッチを毎日取り替えることを提供する。特定の態様において、本明細書に記述するように患者の皮膚に1枚のパッチを毎日取り替えて貼り付けると治療的に有効な範囲内の定常状態血漿中濃度が達成され得る。このように、皮膚に貼り付けるパッチが1枚のみの場合、そのパッチを毎日取り替えることで治療的に有効な範囲内の定常状態血漿中プロファイルが達成されるであろう。本明細書に記述するパッチで送達すべき典型的なオピオイドには、フェンタニルおよびフェンタニルの類似物、例えばアルフェンタニル、カルフェンタニル、ロフェンタニル、レミフェンタニル、スフェンタニル、トレフェンタニルなどの中の1つ以上が含まれる。本明細書に記述する如きパッチに入れて送達可能なフェンタニルの典型的な形態はフェンタニルの塩基形態である。
充填量は従来の3日パッチの半分以下であるが、それでも、それを用いて毎日取り替えて貼り付けると治療的に有効な目標の血漿中オピオイド薬濃度が達成されそして/または維持され得る。更にその上、我々は、本明細書に記述する如き経皮パッチを1枚毎日取り替えて貼り付けることで治療的に有効な目標の血漿中オピオイド薬濃度を達して維持することができることも見いだした。勿論、毎日取り替えて貼り付けるパッチが1枚のみであったとしても結果として吸収される薬の量に有意な差がないならば患者に貼り付けられているままであるパッチが2枚以上である重り合い時間がある程度存在してもよく、例えば取り替える間に経過する時間が数秒間または数分間でさえあっても構わないことを意図する。
解していないオピオイドを含有せずかつ場合により溶解していない材料を薬貯蔵層接着剤中にも含有していなくてもよい。別法として、他の態様では、本明細書に記述する如き経皮パッチの薬貯蔵層は溶解していないオピオイドを含有していてもよい。
タニル、カルフェンタニル、ロフェンタニル、レミフェンタニル、スフェンタニル、トレフェンタニルなどの中の1つ以上であってもよい。その上、そのような態様の各々において、オピオイドの投与を必要として被験体はヒト被験体であってもよい。
本技術の記述では、下記の用語を用いかつ以下に示すように定義する。本明細書および添付請求項で用いる如き単数形「a」、「an」および「the」は、本文の内容で他であると明確に示さない限り、複数言及を包含する。
を意図する。透過促進剤の「透過促進量」は、その透過促進剤の量が当該薬が体表面で示す透過性を向上させて前記薬が治療的に有効な速度で送達されるようにするに充分な量である。
期間の間の曲線下の面積である。患者から得た血清サンプルを検定することでAUCを得ることができる。また、実験で得たデータを基にした模擬によって構築した血清中フェンタニル濃度プロファイルに関するAUCも得ることができる。薬物動態が線形である時にはAUCssとAUCinfが同じであると予測する。経皮フェンタニル製品の場合、AUCssとAUCinfは生物学的に等しいことが示されている[Sathyan他、「Evaluation of the bioequivalence of two transdermal fentanyl systems following single and repeat applications」、Current Medical Research and Opinion 21(12)、1961−1968、2005]。
典型的な経皮薬送達システムを図1および2に示す態様で例示する。図1および2に示すように、経皮モノリスパッチ1の態様は、裏地層2、前記裏地層2の上に位置する薬貯蔵層3および引き剥がし可能な保護層5を有する。貯蔵層3は層であってもよく、少なくともそれの皮膚接触表面4は接着性である。前記貯蔵層は、経皮送達用の製薬学的作用剤(または薬)を担持するに適したマトリクス(担体)である。内容の中で他であると明確
に示さない限り、「マトリクス」は、他の材料、例えば薬などを伴うか或は伴わない担体材料を指すことを意味し得る。1つの態様では、薬および他の任意の材料を伴うマトリクス全体が所望の接着特性を有する材料である。貯蔵層3は単相の重合体組成物または多相の重合体組成物のいずれかであり得る。単相重合体組成物の場合、その中に薬および他の成分の全部がそれらが貯蔵層3中で示す飽和濃度以下、好適には未満の濃度で存在する。それによって、あらゆる成分が溶解している組成物がもたらされる(即ち貯蔵層に入っている接着性重合体に溶解している)。他の態様における貯蔵層に入っている薬は固体または液体であり得かつ溶解濃度より高いと理解されるべきである。体表面に貼り付けるに適した許容される接着性を示し得る製薬学的に許容される重合体材料を用いて貯蔵層3を生じさせる。多相重合体組成物の場合、その中に少なくとも1種の成分、例えば治療薬などを飽和濃度より多い量で存在させる。いくつかの態様では、2種以上の成分、例えば薬と透過促進剤または重合体材料などを飽和濃度より多い量で存在させる。図1に示す態様では、接着剤が貯蔵層として働きそしてそれに薬が入っている。
lから入手可能なESCOREZ(商標)樹脂なども入っている。ポリイソブチレン重合体はExxon Chemicalから商標名VISTANEX(商標)の下で商業的に入手可能である。好適な接着剤はPIB系接着剤組成物である、と言うのは、フェンタニルがPIB中で示す溶解度が低いことが理由でフェンタニル含有量を低くしても目標の送達を起こさせることができ、従って転用および乱用の傾向を低くするに役立つからである。フェンタニル、これの誘導体および類似物および他の薬を保持するためのマトリクスとして用いるに有用な他の接着剤材料には、シリコーン誘導体、例えば高分子量のポリジメチルシロキサンまたはポリジメチルジフェニルシロキサンなどが含まれる。経皮パッチで用いるに有用なシリコーン系接着剤の配合が米国特許第5,232,702号、4,906,169号および4,951,622号に記述されている。
パッチの表面積より有意に小さくする。パッチの表面積、即ち貯蔵層の表面積を以下に記述する。
成されている可能性がある。単量体の例には、これらに限定するものでないが、酢酸ビニル、アクリル酸、メタアクリル酸、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタアクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、メタアクリル酸ヘキシル、アクリル酸2−エチルブチル、メタアクリル酸2−エチルブチル、アクリル酸イソオクチル、メタアクリル酸イソオクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタアクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸デシル、メタアクリル酸デシル、アクリル酸ドデシル、メタアクリル酸ドデシル、アクリル酸トリデシル、メタアクリル酸トリデシル、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、アクリロニトリル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタアクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸t−ブチルアミノエチル、メタアクリル酸t−ブチルアミノエチル、アクリル酸メトキシエチル、メタアクリル酸グリシダルなどが含まれる。適切なアクリル系接着剤の追加的例がSatas、「Acrylic Adhesives」、Handbook of pressure−Sensitive Adhesive Technology、第2版、396−456頁(D.Satas編集)、Van Nostrand Reinhold、New York(1989)に記述されている。アクリル系接着剤は商業的に入手可能である(National Starch and Chemical Corporation、Bridgewater、NJ;Solutia、MA)。ポリアクリレートが基になった接着剤のさらなる例は下記のようにNational Starchが製造している接着剤[Product Bulletin、2000、DURO−TAK(商標)はNational Starch接着剤の商標である]であり、それらを下記の製品番号で識別する:87−4098,87−2287,87−4287,87−5216,87−2051,87−2052,87−2054,87−2196,87−9259,87−9261,87−2979,87−2510,87−2353,87−2100,87−2852,87−2074,87−2258,87−9085,87−9301および87−5298。DURO−TAK(商標)87−2287および87−4287は両方ともアクリル酸2−ヒドロキシエチルが5.2重量%で酢酸ビニルが約20−40重量%でアクリル酸2−エチルヘキシルが約55−75重量%の同様な単量体組成物から作られた重合体である接着剤であり、この2種類の重合体である接着剤は酢酸エチルに固体含有量が約40−50重量%になるように溶解した状態で提供される。DURO−TAK(商標)87−2287接着剤は、酢酸ビニルが28%でアクリル酸2−エチルヘキシルが67%でアクリル酸ヒドロキシエチルが4.9%でメタアクリル酸グリシジルが0.1%の単量体組成物から作られた接着剤である(米国特許第5,693,335号を参照)。
図2に示す貯蔵層3)は、溶解していない成分が入っているか或は入っていなくてもよい重合体組成物を用いて成形可能である。特定の態様では、本明細書で意図する如き貯蔵層に、オピオイド薬を鎮痛をヒトに誘発してほぼ1日の間維持するに充分な量で含有させる。1つのそのような態様における薬はフェンタニルである。他のそのような態様における薬は、フェンタニルの類似物、例えばアルフェンタニル、カルフェンタニル、ロフェンタニル、レミフェンタニル、スフェンタニル、トレフェンタニルなどの中の1つ以上である。いくつかの態様では、薬貯蔵層に含有させる薬の量を約0.05から約1.75mg/cm2、例えば薬含有量を約0.07から約1.50mg/cm2または薬含有量を約0.08から約1.25mg/cm2または約0.14から0.3mg/cm2にする。特定態様における薬は塩基形態のフェンタニルであり、フェンタニルが塩基形態であると溶解または分散する。他の態様では、そのような薬を完全に溶解させる。
スクロース、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、カプロイル乳酸、ラウレス−2、ラウレス−2アセテート、ラウレス−2ベンゾエート、ラウレス−3カルボン酸、ラウレス−4、ラウレス−5カルボン酸、オレス−2、ピログルタミン酸オレイン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、N−ラウロイルサルコシン、N−ミリストイルサルコシン、N−オクチル−2−ピロリドン、ラウロアミノプロピオン酸、ポリプロピレングリコール−4−ラウレス−2、ポリプロピレングリコール−4−ラウレス−5ジメチル−1ラウロアミド、ラウロアミドジエタノールアミン(DEA)が含まれる。好適な促進剤には、これらに限定するものでないが、ピログルタミン酸ラウリル(LP)、モノラウリン酸グリセリル(GML)、モノカプリル酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル(GMO)、オレイン酸、N−ラウリルサルコシン、パルミチン酸エチル、ラウレス−2、ラウレス−4およびソルビタンモノラウレートが含まれる。適切な透過促進剤の追加的例が例えば米国特許第5,785,991号、5,843,468号、5,882,676号および6,004,578号に記述されている。しかしながら、特定の態様では透過促進剤を用いない。
な材料を用いることができる。従って、本開示では、本明細書に具体的に開示する材料以外の材料の使用も意図し、そのような材料には、必要な機能を果たす能力を有することが当該技術分野で後に知られるようになるであろうそれらも含まれる。
E)、エチレン−酢酸ビニル(EVA)共重合体(VAが0−40%、好適には5−18%)、熱密封性ポリエステルおよびゴム弾性ポリエステルブロック共重合体、例えばDuPontから入手可能で米国特許第4,127,127号に記述されているHYTREL(商標)重合体などと組み合わせて用いると、それは特定のユニークな特性を示す。速度制御膜は、エタノール放出速度に有意な影響を与えることなくフェンタニル放出速度に対して実質的な制御を及ぼす。それによって、そのようなシステムを用いる時に貯蔵層に入っているエタノールの相対濃度が水および薬の相対濃度に対して変化する動的状況がもたらされる。フェンタニルおよびこれの誘導体の場合、それらはエタノール中の方が水中よりも高い溶解度を示すことから、貯蔵層に入っている前記薬が当該システムから送達される時に前記薬が示す熱力学的活量は通常予想されるほどには低くならない。当該薬が速度制御膜を通って移行するのを促す推進力は、絶対濃度ではなく前記薬が溶媒中で示す熱力学的活量である。このように、エタノールが枯渇する速度がより速いと水性貯蔵層に入っている薬の飽和濃度が低くなる。当該システムから送達されるエタノールおよび薬の速度を適切に調節することによって、当該薬が示す活性を当該システムの寿命に渡って一定に維持することができるか或は高くして行くことさえ可能である。
経皮パッチ1を皮膚に貼り付けると、それの薬貯蔵層3に入っている薬が皮膚の中に拡散し、吸収されて血流の中に入り込むことで、全身鎮痛効果がもたらされる。鎮痛の開始は様々な要因、例えば当該薬の効力、当該薬が皮膚中で示す溶解度および拡散度、皮膚の厚み、当該薬が皮膚貼り付け部位内で示す濃度、薬貯蔵層内に入っている当該薬の濃度などに依存する。
た。その範囲内の約0.3から約3ng/mlの範囲の血漿中濃度を目標にしてもよい。そのような範囲内において、通常は大部分の薬の場合と同様に、経時的変動の度合が小さい方が変動の度合が大きい場合よりも好ましい、と言うのは、血中薬濃度の変動が小さいことに関連して鎮痛効果が経時的により一定になるからである。
解している。
mg/時)などの範囲の正規化定常状態Cmaxを示す経皮フェンタニルパッチである。本明細書に記述する如きパッチを皮膚に貼り付けると約0.1から約20μg/(cm2・時)、例えば約0.75から約10μg/(cm2・時)または約1から約8μg/(cm2・時)または約1.5から約5μg/(cm2・時)または約2から約3μg/(cm2・時)などの定常状態薬流量がもたらされ得る。本開示に従って得ることができる定常状態投与速度は、約0.1から約500μg/時、例えば約1から約300μg/時または約2から約250μg/時または約5から約200μg/時などの範囲である。名目上の定常状態投与は例えば12.5μg/時、25μg/時、50μg/時、75μg/時、100μg/時および125μg/時などの範囲の投薬濃度であり得る。そのようないくつかの態様における薬はフェンタニルであり得る。そのような特定の態様における薬はフェンタニルの塩基形態であり、フェンタニルが塩基形態であると溶解または分散する。他の態様では、その薬を完全に溶解させる。
8、72時間)貼り付けた後に取り替えると理解されるべきである。しかしながら、1つの態様において本明細書に開示する如き投薬方法では毎日取り替える必要がある(1日使用)。再び、所定理論で範囲を限定するものでも制限するものでもないが、持続性薬効果を鑑み、最初の日に貼り付けるパッチを1枚にしそして毎日取り替える場合には血漿中薬濃度が徐々に高くなって治療に有効な定常状態になるには2日以上要する可能性があると考えている。別の面において、本開示は、最初にパッチを1日目に2枚以上貼り付けた後に2日目から開始して血漿中薬濃度が短時間、例えばほぼ1日で治療範囲になるように前日のパッチの代わりに新しいパッチを毎日貼り付けることでオピオイド(フェンタニルまたはフェンタニルの類似物、例えばアルフェンタニル、カルフェンタニル、ロフェンタニル、レミフェンタニル、スフェンタニル、トレフェンタニルなどを包含)を投与する方法を提供する。最初の日の後の日では、定常状態の時に鎮痛用として皮膚に貼り付けたままであるパッチが1枚のみになるように前記2枚以上のパッチの中の数枚を剥がしてもよい。
本経皮デバイスの製造を公知方法、例えば米国特許公開番号2003002682に記述されている方法などに従って実施する。簡単に述べると、経皮薬送達デバイスの製造は、マトリクス薬含有接着性貯蔵層を裏地材料の上に生じさせ、保護フィルムを前記マトリクス貯蔵層の上に置きそして切断して所望の大きさのデバイスを生じさせることで実施可能である。薬/接着剤溶液を裏地層の上に流し込み成形した後に溶媒を蒸発させて前記薬/接着剤から出て行かせることで所望の厚みと薬濃度を有する薬含有マトリクスを生じさせることで、薬含有マトリクスを裏地の上に生じさせることができる。
以下は日に1回のフェンタニルパッチの具体的態様の例である。
図3に、定常状態における血清中フェンタニル濃度の模擬グラフを示し、この図では、1日経皮フェンタニル塩基パッチの使用を3日経皮基準パッチ[英国の中でJanssen−Cilagから入手可能なDUROGESIC(商標)DTRANS(商標)マトリクスパッチ]の使用と対比させて比較する。3日パッチを皮膚に取り替えることなく3日間貼り付けた後に剥がした時の実際のデータを定常状態投与の連続効果の基準として用いた。その3日パッチが示した実際のデータは図4および図5に示すそれらと同じである。
C(t)2nd=C(t)+C(τ)e−kt
[式中、τは投与間隔、例えば24時間が終了した時点で1番目のシステムを剥がして2番目のシステムを貼り付ける時には24時間であり、C(t)は1枚のシステムを貼り付けてからt時間後に実測した血清中濃度であり、C(τ)は1枚のシステムを貼り付けてからτ時間後の血清中濃度であり、そしてkはτ時間経過した時点でシステムを剥がした後の血清中フェンタニル濃度を記述する見かけ一次減衰速度定数である]
に従って模擬する。N番目のシステムを貼り付けた後の血清中フェンタニル濃度を下記の式:
図4に、経皮フェンタニル製品使用開始時の血中フェンタニル濃度の模擬グラフを示し、このグラフでは、1日経皮フェンタニル塩基パッチの使用を3日経皮基準パッチ[DUROGESIC(商標)DTRANS(商標)マトリクスパッチ]を取り替えることなく
1回用いた実際のデータと対比させて比較する。模擬1と同じ皮膚およびパッチパラメーターを用いた。
図5に、経皮フェンタニル製品使用開始時の血清中フェンタニル濃度の模擬グラフを示し、このグラフでは、1日経皮フェンタニル塩基パッチの使用を3日経皮基準パッチ[DUROGESIC(商標)DTRANS(商標)マトリクスパッチ]を使用した実際のデータと対比させて比較する。3日パッチに関するデータは図4に示したそれと同じ実際のデータを用いた。模擬1と同じ薬物動態パラメーターを用いた。
的に同様なピーク条件になるには約3日間要した。濃度が上昇する最初の2日間の間、24時間後の濃度はピークCmaxのほぼ半分のみでありそして48時間後の濃度はピークCmaxの約75%のみであった。取り替える時点で血中フェンタニル濃度が降下する度合は極めて僅かのみであった、と言うのは、血中フェンタニル濃度は絶えず上方に揺れて定常状態の濃度に到達したからである。
具体的態様の例を以下に含める。本実施例は単に例示の目的で示すものであり、決して本開示の範囲を限定することを意図するものでない。薬で飽和状態にした貯蔵層を用いることも可能であるが、以下の実施例には、フェンタニルが飽和濃度以下の量で入っていて溶解していない成分を含有しない単相重合体組成物を含有して成る接着性貯蔵層パッチを開示する。以下の実施例では、特に明記しない限り、あらゆるパーセントを重量で表す。以下の実施例では実験の目的で3日パッチを製造する代わりにまたDUROGESIC(商標)DTRANS(商標)またはDUROGESIC(商標)SMAT[これは構造的にDUROGESIC(商標)DTRANSと同様である]パッチを製造供給元から入手することも可能であり、それを実験に必要な如き正確な表面積になるように切断することを特記する。
フェンタニル塩基含有量が約8重量%の市販DUROGESIC(商標)DTRANS(商標)パッチと同じ構造を持たせた図1に従うモノリス経皮パッチを作成して使用した。マトリクス接着剤はNational Starch DURO−TAK(商標)87−4287ポリアクリレート系接着剤であった。その結果として得たマトリクスの厚みは約2ミル(0.05mm)であった。12.5μg/時、25μg/時、50μg/時、75μg/時および100μg/時の名目上のフェンタニル投薬濃度送達速度に相当する大きさが約5.5cm2、11cm2、21cm2、32cm2および42cm2のパッチを作成した。これらのパッチを作成する過程で、ポリアクリレート系接着剤の溶液を調製した(約39重量%固体のNational Starch 87−4287を98.35kg用いて、これを18.3kgの酢酸エチルで希釈した)。次に、3.35kgのフェンタニル塩基を前記ポリアクリレート系接着剤の溶液にフェンタニルが接着剤溶液に2.8重量%入っている混合物が生じるに充分な量で加えた後、撹拌を行って前記薬を溶解させた。その溶液を流し込み成形した後、溶媒を蒸発させると、結果として厚みが2ミル(0.05mm)の貯蔵層がもたらされた。ポリエチレン/ポリウレタン/ポリエステル層の多積層物で構成されている厚みが1.7ミル(0.04mm)の裏地層を標準的手順で前記接着性薬貯蔵層の上に積層させた。この積層物からそれぞれがフェンタニルを各々4.4、8.5、13および17mg含有する大きさが11cm2、21cm2、32cm2および42cm2の個々のパッチをダイスで切り取ることでフェンタニル塩基を約0.4mg/cm2含有するモノリス経皮パッチを生じさせた。
投薬濃度送達速度である25μg/時で割ることで25μg/時の投薬速度(即ち投薬濃度)に対して正規化した]。このように、投薬速度が100μg/時の場合のデータを4で割ることで得られる曲線は元々の25μg/時の時の曲線に匹敵していた。図6中の菱形データ点を伴う実線は投薬速度が25μg/時の場合のデータを表している。白丸データ点を伴う破線曲線は投薬速度が50μg/時の場合のデータを表している。星形データ点を伴う破線曲線は投薬速度が75μg/時の場合のデータを表している。星印データ点を伴う破線/点(・−・−)曲線は投薬速度が100μg/時の場合のデータを表している。図6は、投薬速度が異なってもフェンタニル濃度が時間に伴ってほぼ同じ比率で変化することを示している。無次元の正規化形態で表すと、各投薬速度の曲線はほぼ同じであった(実験誤差の範囲内であり、有意な統計学的差を伴わない)。このように、フェンタニル血中濃度をCavg[ここで、Cavgは平均血漿中フェンタニル濃度である]で割った別の正規化形態で表しても、いろいろな投薬濃度が示す曲線(ここのグラフには示していない)はほとんど同じであろう。例えば、最初の48時間以内のCmax/CavgおよびCmin/Cavgは各投薬速度毎にほぼ同じであろう。
図7に、3日パッチ[構成はフェンタニル塩基含有量が約8重量%の市販DURAGESIC(商標)貯蔵層パッチと同じであった]を用いてそれらを24時間毎に1回取り替えることで経時的に集めた実際の血清中フェンタニル濃度を示す。DUROGESIC(商標)DTRANSマトリクスパッチはDURAGESIC(商標)貯蔵層パッチと生物学的に等しくなるように製造されたものであることから、これらのパッチのいずれの種類を用いても結果として同様な血清中フェンタニル濃度がもたらされるであろう。投薬濃度が75μg/時のパッチを用いた。この試験(結腸直腸手術を受けた11人の患者に試験を受けさせた)では、ゼロ時(麻酔を誘発する約2時間前)の開始時に最初の75μg/時パッチを貼り付けた。チオペンタルを2−4mg/kgおよびフェンタニルボーラスを最大投薬量が400μgになるように3−5μg/kg用いて全身麻酔を誘発した。その後、パッチを24時間毎に取り替えた。72時間が経過した時(後)にパッチ(即ち3回目のパッチ)を剥がした。
大きさが5、11、21、31および42cm2でフェンタニル塩基含有量が約7重量%である図1に従うモノリス経皮パッチを調製したが、それらは25μg/時、50μg/時、100μg/時、150μg/時および200μg/時に相当する(0.52の倍率を基にして)。
合させた接着剤である(米国特許第5,693,335号を参照)。ポリアクリレート系接着剤が約43重量%入っている溶液(National Starch 87−4287が酢酸エチルに入っている)を調製した。このポリアクリレート系接着剤溶液にフェンタニル塩基をフェンタニルが接着剤溶液に約3.4重量%入っている混合物が生じるに充分な量で加えた後、撹拌を行うことで前記薬を溶解させた。その溶液を貯蔵層の中に流し込んだ後、溶媒を蒸発させると、結果として厚みが1ミル(0.025mm)のマトリクス層がもたらされた。溶媒蒸発後に非線状LDPE層/線状LDPE層/非線状LDPE層の多積層物で構成されている厚みが3ミルの裏地層を標準的手順で前記接着性薬貯蔵層の上に積層させる。この積層物から各々がフェンタニルを約7重量%有する大きさが5、11、21、31および42cm2の個々のパッチをダイスで切り取ることでフェンタニル塩基を約0.2mg/cm2含有するモノリス経皮パッチを生じさせる。
大きさが5、11、21、31および42cm2で各々のフェンタニル塩基含有量が約8重量%である図1に従うモノリス経皮パッチを実施例1の方法を用いて調製したが、それらは投薬濃度が25μg/時、50μg/時、100μg/時、150μg/時および200μg/時であることに相当する。
投薬濃度が50μg/時になるように実施例1の工程と同様にしてNational Starch DURO−TAK(商標)87−4287を用いてフェンタニル塩基含有量が約8重量%の図1に従うモノリス経皮パッチを調製した。3日パッチの面積は21cm2でありそしてフェンタニルマトリクス層の厚みは約2ミル(0.05mm=50μm)であった。また、比較の目的で、より薄くてより小型の16cm2パッチも1日使用パッチとして作成した。そのような薄いパッチの場合には、前記フェンタニル溶液を流し込み成形してマトリクスの厚み(溶媒蒸発後)が0.038mm(38μm)および0.025mm(25μm)になるようにすることで16cm2のパッチを生じさせた。前記2ミルの3日モノリス経皮パッチのフェンタニル塩基含有量は0.4mg/cm2であった。前記1ミルの1日モノリス経皮パッチのフェンタニル塩基含有量は0.2mg/cm2であった。
あらゆる被験体N=18の全体)の要約を示す。菱形データ点は3日パッチを3日間貼り付けた時のデータを表している。丸のデータ点は38μmの1日パッチを毎日取り替えながら3日間貼り付けた時のデータを表している。四角のデータ点(丸のデータ点の下方)は25μmの1日パッチを毎日取り替えながら3日間貼り付けた時のデータを表している。三角のデータ点は、25μm1日パッチを取り替えることなく1日使用した後に前記パッチを剥がした時のデータを示している。これらの結果は、前記38μmのパッチは3日後に前記3日パッチが示し得る定常状態の血中フェンタニル含有量より高い血中フェンタニル含有量をもたらし得ることを示している。3日後、前記25μmのパッチは前記3日パッチを用いた時になるであろう定常状態血中含有量にほぼ相当する定常状態の血中フェンタニル含有量をもたらした。前記16cm2の25μmパッチがもたらしたフェンタニル含有量は前記3日パッチのそれの38%のみであり、前記模擬1で予測した52%より低かった。前記25μmパッチは約0.4mg/cm2を示した。このパッチのフェンタニル含有量は模擬1の時のそれより低いが、模擬1で予測したフェンタニル送達速度に合致またはそれ以上になり得た。
送達される平均量(mg)=初期含有量(mg)−平均残存含有量(mg)。
投薬濃度が100μg/時になるように実施例1の工程と同様にしてNational
Starch DURO−TAK(商標)87−4287接着剤を用いてフェンタニル塩基含有量が約8重量%の図1に従うモノリス経皮パッチを調製した。3日パッチの面積は42cm2でありそしてフェンタニルマトリクス層の厚みは約2ミル(0.05mm=50μm)であった。また、比較の目的で、より薄いマトリクスの厚みが25μmで36cm2のパッチも1日使用パッチとして作成した。従って、前記1日パッチのフェンタニ
ル量は前記3日パッチのそれの43%であった。前記25μmの1日パッチは約0.2mg/cm2を示した。
モノリス経皮1日パッチを実施例6Aに従って作成した。3種類の投与濃度を用いた(1.25、50および100μg/時)。
用してもらった。各被験体毎に試験全体に渡って同じ体領域を用いた。最低限で少なくとも6日間のウォッシュアウト期間を設けそして処置と処置の間が14日以上にならないようにした。前記試験システムを剥がした時点でウォッシュアウト期間を開始させた。各処置の平均血清中フェンタニル濃度を図13に示す。図13のデータは、血中フェンタニル濃度が投薬濃度の関数であることを示している。測定血清中フェンタニル濃度で表す血中フェンタニル濃度を個々の投薬濃度で割ることで正規化すると形状および値が互いに非常に近い曲線がもたらされることが分かる。
投薬濃度が100μg/時になるように実施例1の工程と同様にしてNational
Starch DURO−TAK(商標)87−4287接着剤を用いてフェンタニル塩基含有量が約8重量%の図1に従うモノリス経皮パッチを調製した。3日パッチの面積は42cm2でありそしてフェンタニルマトリクス層の厚みは約2ミル(0.05mm=50μm)であった。また、比較の目的で、より薄い25μmで32cm2のパッチも1
日使用パッチとして作成した。従って、前記1日パッチのフェンタニル量は前記3日パッチのそれの約38%であった。
C)のそれと対比させて示す。
投薬濃度が100μg/時になるように実施例1の工程と同様にしてNational
Starch DURO−TAK(商標)87−4287接着剤を用いてフェンタニル塩基含有量が約8重量%の図1に従うモノリス経皮パッチを調製した。3日パッチの面積は42cm2でありそしてフェンタニルマトリクス層の厚みは約2ミル(0.05mm=50μm)であった。また、比較の目的で、より薄い25μmで28cm2のパッチも1日使用パッチとして作成した。従って、前記1日パッチのフェンタニル量は前記3日パッチのそれの約33%であった。
パッチのそれの約0.9倍であった。前記1日パッチが示したCminの幾何平均は3日パッチのそれの約1.0倍であった。変動度合(%)は1日パッチの場合が約70であるのに対して3日パッチの場合は約75であった。表4Bのみを考慮すると、表4B中のAUCss、CmaxおよびCminは1日パッチと3日パッチの間の差は僅かであることから前記1日パッチは前記3日パッチと生物学的に同等であると見なすことができる。表4Bのデータから、28cm2の1日パッチが体にもたらしたフェンタニルの量は100μg/時のDUROGESIC(商標)DTRANS(商標)のそれと生物学的に同等な量であった。28cm2のパッチの各々に入っているフェンタニルの量は約5.9mgであった。従って、100μg/時のDUROGESIC(商標)DTRANS(商標)パッチに入っている16.8mgのフェンタニルと同じ量のフェンタニルを送達するには1日パッチに入っているフェンタニル量を全体で17.7mg(3x5.9)にする。28cm2の1日パッチを使用した後の使用率は39%であると推定したが、これは100μg/時のDUROGESIC(商標)DTRANS(商標)パッチの場合のそれの43%より若干低いのみであった。しかしながら、1日当たり使用率は1日パッチの場合の方が有意に高かった。
(a)裏地層、
前記裏地層の上に位置している貯蔵層であって、少なくとも該貯蔵層の皮膚接触表面が接着性であり、かつ鎮痛を1日の間ヒトに誘発しかつ維持するに充分な量でフェンタニルを含有する重合体組成物を含有して成る、上記貯蔵層、
を含有して成る、フェンタニルを皮膚に通して投与するための経皮パッチであって、皮膚にパッチを毎日1枚ずつ取り替えて貼り付けることで鎮痛に有効な定常状態の血漿中濃度を達成する、上記経皮パッチ、および
(b)前記経皮パッチを毎日取り替えることに関する使用説明書を包含する使用説明書印刷物、
を含有して成るキット。
載のキット。
g/ml(mg/時)から2ng/ml(mg/時)である態様18記載のキット。
Claims (36)
- 皮膚に毎日1枚ずつ取り替えて貼り付けることによりフェンタニル塩基の鎮痛に有効な量を送達するための経皮パッチであって、
(a)裏地層、と
(b)前記裏地層の上に位置する貯蔵層であって、少なくとも該貯蔵層の皮膚接触表面が接着性であり、7重量%〜12重量%のフェンタニル塩基溶解度を有するポリアクリレートを含有し、かつ該貯蔵層の厚さが0.0125mm(0.5mil)〜0.0375mm(1.5mil)であり、該貯蔵層のフェンタニル塩基の充填率が0.14〜0.3mg/cm2である、上記貯蔵層、
を含んで成る、経皮パッチ。 - 1日使用後の前記パッチ中のフェンタニル塩基の使用率が少なくとも30重量%である請求項1に記載の経皮パッチ。
- 請求項2に記載の経皮パッチであって、前記貯蔵層がポリアクリレートから本質的に成る接着性重合体から形成されており、そして1日使用後の前記パッチ中のフェンタニル塩基の使用率が少なくとも35重量%である、経皮パッチ。
- 請求項3に記載の経皮パッチであって、定常状態において15〜60ng/ml(mg/時)の正規化Cmaxおよび10〜55ng/ml(mg/時)の正規化Cminを示す、経皮パッチ。
- 請求項4に記載の経皮パッチであって、0.1〜20μg/cm2・時の定常状態フェンタニル塩基流量を示す、経皮パッチ。
- 請求項3記載の経皮パッチであって、定常状態において15ng・時/ml〜200ng・時/mlのAUCinfを示す、経皮パッチ。
- 請求項6記載の経皮パッチであって、0.1〜20μg/(cm2・時)の定常状態フェンタニル塩基流量を示す、経皮パッチ。
- 請求項1に記載の経皮パッチであって、前記貯蔵層が1日使用時に70重量%未満の残存フェンタニル塩基を有する、経皮パッチ。
- 貯蔵層が促進剤を更に含有して成る請求項1に記載の経皮パッチ。
- 請求項3に記載の経皮パッチであって、1つの接着剤もしくはマトリクス層のみが存在し且つ前記貯蔵層が促進剤を含有しない、経皮パッチ。
- 請求項3に記載の経皮パッチであって、前記裏地層が以下:ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、PET−ポリオレフィン積層物およびポリブチレンテレフタレートの少なくとも1種から選択される重合体を含有して成る、経皮パッチ。
- 請求項3に記載の経皮パッチであって、最初の日にパッチを2枚貼り付けそして次にその後の日毎にパッチを1枚ずつ貼り付けることによって1日の内に15〜60ng/ml(mg/時)の定常状態正規化Cmaxおよび10ng/ml(mg/時)〜55ng/ml(mg/時)の正規化Cminをもたらす、経皮パッチ。
- 請求項3に記載の経皮パッチであって、最初の日にパッチを1枚貼り付けそして次にその後の日毎にパッチを1枚ずつ貼り付けることによって3日間の内に15〜60ng/ml(mg/時)の正規化Cmaxおよび10ng/ml(mg/時)〜55ng/ml(mg/時)の正規化Cminをもたらす、経皮パッチ。
- 請求項13に記載の経皮パッチであって、0.5ng/ml(mg/時)〜2ng/ml(mg/時)の定常状態(正規化Cmax−正規化Cmin)差を示す、経皮パッチ。
- 請求項14記載の経皮パッチであって、該パッチを1回貼り付けた後に0.01〜0.2ng/ml・cm2の正規化Cmaxを示す、経皮パッチ。
- 請求項14記載の経皮パッチであって、1〜10μg/cm2・時の定常状態フェンタニル塩基流量を示す、経皮パッチ。
- 請求項3に記載の経皮パッチであって、前記貯蔵層がポリアクリレートマトリクスを有するマトリクス貯蔵層であり、該ポリアクリレートがアクリル酸2−ヒドロキシエチル単量体 5〜10重量%、酢酸ビニル 20〜40重量%およびアクリル酸2−エチルヘキシル 55〜75重量%有する、経皮パッチ。
- 請求項3に記載の経皮パッチであって、前記貯蔵層がNational Starch DURO−TAK(商標)87−4287接着剤であるポリアクリレートマトリクスを有するマトリクス貯蔵層である、経皮パッチ。
- 皮膚に毎日取りかえて貼り付けることによりフェンタニル塩基の鎮痛に有効な量を送達するための、接着性フェンタニル貯蔵層を裏地層の上に含有して成るフェンタニル塩基投与用経皮パッチであって、上記貯蔵層が7重量%〜12重量%のフェンタニル塩基溶解度を有するポリアクリレート接着剤および7〜12重量%のフェンタニル塩基を含有して成り、該貯蔵層のフェンタニル塩基の充填率が0.14〜0.3mg/cm2であり、皮膚に毎日取りかえて貼り付けることにより15〜60ng/ml(mg/時)の定常状態正規化Cmaxおよび2〜60ng/ml(mg/時)の正規化Cminを達成し且つ前記貯蔵層が0.0125mm(0.5ミル)〜0.0375mm(1.5ミル)の厚さを有しそして前記パッチが1日使用後に少なくとも35重量%のフェンタニル塩基使用率を有する上記経皮パッチ。
- フェンタニル塩基の投与を必要としているヒトの皮膚に毎日取りかえて貼り付けることによりフェンタニル塩基の鎮痛に有効な量を送達するためのモノリス経皮パッチを製造するためのフェンタニル塩基の使用であって、モノリス経皮パッチが、裏地ならびに0.0125mm(0.5mil)〜0.0375mm(1.5mil)の厚さを有し且つ7重量%〜12重量%のフェンタニル塩基溶解度を有するポリアクリレートおよび7〜12重量%のフェンタニル塩基を含有する重合体組成物を含んで成り、かつ、フェンタニル塩基の充填率が0.14〜0.3mg/cm2である貯蔵層を含有する上記使用。
- 請求項20に記載の使用であって、毎日の取り替えにおいて前記パッチが1日使用後に少なくとも35重量%のフェンタニル塩基使用率を有する、使用。
- 請求項20に記載の使用であって、前記ヒトがオピオイドの投薬を受けていないことを決定し且つ最初の日そしてパッチを毎日取りかえる時にパッチを1枚のみ貼り付けることを更に含んで成る、使用。
- 請求項20に記載の使用であって、前記ヒトがオピオイドの投薬を受けていないことを決定しかつ最初の日そして血漿中のフェンタニル塩基濃度が2日間の間定常状態の範囲であるように前日のパッチに取りかえて新しいパッチを毎日貼り付ける時にパッチを1枚貼り付けることを更に含んで成る、使用。
- 請求項20に記載の使用であって、パッチを貼り付ける1日目に前記ヒトがオピオイドに耐性があることを決定しかつ最初の日にパッチを2枚貼り付けそして2日目から開始して血漿中のフェンタニル塩基濃度が1日の間鎮痛に有効であるように前日のパッチに取りかえて新しいパッチを毎日貼り付けることを更に含んで成る、使用。
- 請求項20に記載の使用であって、パッチを貼り付ける最初の日に前記ヒトの医療記録に従って前記ヒトがオピオイドに耐性があることを決定し且つ最初の日にパッチを2枚貼り付けそして2日目から開始して血漿中のフェンタニル塩基濃度が1日の間鎮痛に有効であるように前日のパッチに取りかえて新しいパッチを毎日貼り付けることを更に含んで成る、使用。
- 請求項23に記載の使用であって、前記パッチが定常状態の時に15〜60ng/ml(mg/時)の正規化Cmaxおよび10〜55ng/ml(mg/時)の正規化Cminを示す、使用。
- 請求項20に記載の使用であって、前記パッチが0.1〜20μg/(cm2・時)の定常状態薬流量を示す、使用。
- 請求項20に記載の使用であって、前記パッチが0.5ng/ml(mg/時)〜2ng/ml(mg/時)の定常状態(正規化Cmax−正規化Cmin)差を示す、使用。
- 請求項20に記載の使用であって、前記パッチが0.1〜20μg/(cm2・時)の定常状態フェンタニル塩基流量を示す、使用。
- 請求項20に記載の使用であって、前記貯蔵層が20mg/gm〜200mg/gmの濃度の量で溶解しているフェンタニル塩基を含有して成る、使用。
- 請求項20に記載の使用であって、前記貯蔵層が1日使用後に30重量%未満の残存フェンタニル塩基を有する、使用。
- 鎮痛のためにフェンタニルの投与を必要としているヒトの皮膚に毎日取りかえて貼り付けることによりフェンタニル塩基の鎮痛に有効な量を送達するための経皮パッチの製造におけるフェンタニル塩基の使用であって、前記経皮パッチはフェンタニル貯蔵層を裏地層の上に含有して成り、前記貯蔵層は、7重量%〜12重量%のフェンタニル塩基溶解度を有するポリアクリレートならびに7〜12重量%のフェンタニル塩基を含有する重合体組成物を含有し、かつ、フェンタニル塩基の充填率が0.14〜0.3mg/cm2であり、ここで皮膚に毎日取りかえて貼り付けることにより15〜60ng/ml(mg/時)の定常状態正規化Cmaxおよび10〜55ng/ml(mg/時)の正規化Cminを達成し、前記貯蔵層が0.0125mm(0.5ミル)〜0.0375mm(1.5ミル)の厚さを有し且つ1日使用後の前記パッチ中のフェンタニル塩基の使用率が少なくとも35重量%である使用。
- 請求項1に記載の経皮パッチであって、貯蔵層が1日送達について0.2〜0.4cm2/μg/時フェンタニル塩基の名目上の投薬濃度に正規化される面積を有する、キット。
- 請求項19に記載の経皮パッチであって、貯蔵層が1日送達について0.2〜0.4cm2/μg/時フェンタニル塩基の名目上の投薬濃度に正規化される面積を有する、パッチ。
- 請求項20に記載の使用であって、貯蔵層が1日送達について0.2〜0.4cm2/μg/時フェンタニル塩基の名目上の投薬濃度に正規化される面積を有する、使用。
- 請求項32に記載の使用であって、貯蔵層が1日送達について0.2〜0.4cm2/μg/時フェンタニル塩基の名目上の投薬濃度に正規化される面積を有する、使用。
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