JP5801087B2 - ワイヤハーネス、ワイヤハーネスの製造方法、ワイヤハーネスの成形用治具、ワイヤハーネスの製造装置 - Google Patents

ワイヤハーネス、ワイヤハーネスの製造方法、ワイヤハーネスの成形用治具、ワイヤハーネスの製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動車に配索されるワイヤハーネス、ワイヤハーネスの製造方法、ワイヤハーネスの成形用治具およびワイヤハーネスの製造装置に関する。
自動車には、多種多様な電子機器が搭載される。このため、前記自動車は、前述した電子機器に所望の電力や信号を伝達するためのワイヤハーネス(例えば、特許文献1参照)を配索している。特許文献1などに示されたワイヤハーネスは、複数の電線と、これら電線の端末に取り付けられかつ前記電子機器に嵌合するコネクタと、前記電線を収容して当該電線を保護するハーネス用チューブなどを備えている。
この種のワイヤハーネスは、自動車の車体パネルに沿わされて自動車内に配索されるために、前記車体パネルの表面に沿って適宜箇所が所望の方向に屈曲した所望の三次元形状となっている。
一方、前述したワイヤハーネスは、平板状の布線板上にサブハーネス、前述したコネクタやハーネス用チューブが適宜組み付けられて、組み立てられる。このために、前述したワイヤハーネスは、二次元上即ち所定の平面上で前述した適宜箇所が屈曲されて得られる。
特開平11−203945号公報
前述した特許文献1などに示された従来のワイヤハーネスは、前述した適宜箇所が所定の平面上で屈曲しているために、当該適宜箇所の屈曲した向きが自動車に実際に配索される際の向きと異なっている。このため、従来のワイヤハーネスは、コネクタを確実に所望の電子機器に嵌合できるようにするために、前述した電線を最低限必要な所望の長さよりも若干長くして、自動車に実際に配索する際に再度電線などを曲げている。また、従来のワイヤハーネスは、前述した適宜箇所の屈曲した向きが自動車に実際に配索される際の向きと異なっているために、自動車の車体パネルに固定する際に多くの配線用クリップを設ける必要があるとともに、電線を配索経路に位置決めするプロテクタを多く設ける必要があって、部品点数が増加する係合であった。
従って、本発明の目的は、部品点数の増加を防止でき、電線を必要以上の長さにすることを防止できるワイヤハーネス、ワイヤハーネスの製造方法、ワイヤハーネスの成形用治具およびワイヤハーネスの製造装置を提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のワイヤハーネスは、少なくとも一本の電線と、合成樹脂で構成されかつ前記少なくとも一本の電線を収容して当該電線を保護する筒状の保護部材と、を備え、自動車に配索される際に前記保護部材が適宜箇所で屈曲されるワイヤハーネスにおいて、前記保護部材が、筒状の部材本体と、前記部材本体の全長に亘って設けられたスリットとを備えており、前記保護部材内に前記電線が収容され、当該保護部材の全長に亘って前記部材本体の断面の両端部が互いに重ねられているとともに、前記直線状の保護部材の前記適宜箇所が前記自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように屈曲されており、前記保護部材は、屈曲された前記適宜箇所の屈曲方向の内側に、前記部材本体が圧縮されて成形された皺が略等間隔に設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の本発明のワイヤハーネスは、請求項1に記載のワイヤハーネスにおいて、前記保護部材が、熱可塑性樹脂で構成されており、前記適宜箇所が一旦加熱されることにより前記向きに復元不可となるように屈曲されていることを特徴としている。
請求項3に記載の本発明のワイヤハーネスは、前記保護部材の外周に巻き付けられて、当該保護部材の全長に亘って前記部材本体の断面の両端部が互いに重ねられた状態に保つ結束部材を備えたことを特徴としている。
請求項4に記載の本発明のワイヤハーネスは、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載のワイヤハーネスにおいて、前記保護部材の端部と前記電線との外周に巻き付けられて、これらを互いに固定した第2結束部材を備えたことを特徴としている。
請求項5に記載の本発明のワイヤハーネスは、請求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に記載のワイヤハーネスにおいて、前記保護部材は、屈曲された前記適宜箇所を断面扁平形状に成形することを特徴としている。
請求項に記載の本発明のワイヤハーネスの製造方法は、少なくとも一本の電線と、合成樹脂で構成されかつ前記少なくとも一本の電線を収容して当該電線を保護する筒状の保護部材と、を備え、自動車に配索される際に前記保護部材が適宜箇所で屈曲されるワイヤハーネスの製造方法において、前記保護部材が、筒状の部材本体と、前記部材本体の全長に亘って設けられたスリットとを備えており、直線状の保護部材内に前記電線を収容し、当該保護部材の全長に亘って前記部材本体の断面の両端部を互いに重ねて、前記直線状の保護部材の前記適宜箇所を前記自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように屈曲し、前記保護部材の屈曲が、所定の屈曲形状に沿って間隔を空けて並設されている複数の押圧部による前記保護部材の押圧によって行われることを特徴としている。
請求項に記載の本発明のワイヤハーネスの製造方法は、請求項に記載のワイヤハーネスの製造方法において、前記保護部材が、熱可塑性樹脂で構成されており、前記適宜箇所を一旦加熱することにより前記向きに復元不可となるように屈曲することを特徴としている。
請求項に記載の本発明のワイヤハーネスの製造方法は、請求項又は請求項に記載のワイヤハーネスの製造方法において、前記電線を収容した前記直線状の保護部材の外周に結束部材を巻き付けて、当該保護部材の全長に亘って前記部材本体の断面の両端部を互いに重ねた状態としてから、前記適宜箇所を前記向きに復元不可となるように屈曲することを特徴としている。
請求項に記載の本発明のワイヤハーネスの製造方法は、請求項ないし請求項のうちいずれか一項に記載のワイヤハーネスの製造方法において、前記電線を収容した前記直線状の保護部材の端部と前記電線との外周に第2結束部材を巻き付けて、これらを互いに固定した後、前記適宜箇所を前記向きに復元不可となるように屈曲することを特徴としている。
請求項10に記載の本発明のワイヤハーネスの成形用治具は、少なくとも一本の電線と、合成樹脂で構成されかつ前記少なくとも一本の電線を収容して当該電線を保護する筒状の保護部材と、を備え、自動車に配索される際に前記保護部材が適宜箇所で屈曲されるワイヤハーネスを成形する成形用治具において、前記保護部材が、筒状の部材本体と、前記部材本体の全長に亘って設けられたスリットとを備えており、前記成形用治具は、直線状の保護部材内に前記電線が収容され、当該保護部材の全長に亘って前記部材本体の断面の両端部が互いに重ねられて、前記直線状の保護部材の前記適宜箇所が前記自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように屈曲させる環状部を備え、かつ、前記環状部には、前記直線状の保護部材の前記適宜箇所が屈曲される向きに復元不可となるように屈曲される際に当該保護部材を押圧する複数の押圧部が間隔を空けて並設されていることを特徴としている。
請求項11に記載の本発明のワイヤハーネスの成形用治具は、請求項10に記載のワイヤハーネスの成形用治具において、前記保護部材が、熱可塑性樹脂で構成されており、前記適宜箇所が一旦加熱されることにより前記向きに復元不可となるように屈曲させる前記環状部に、加熱手段を設けたことを特徴としている。
請求項12に記載の本発明のワイヤハーネスの製造装置は、少なくとも一本の電線と、合成樹脂で構成されかつ前記少なくとも一本の電線を収容して当該電線を保護する筒状の保護部材と、を備え、自動車に配索される際に前記保護部材が適宜箇所で屈曲されるワイヤハーネスを製造する製造装置において、前記保護部材が、筒状の部材本体と、前記部材本体の全長に亘って設けられたスリットとを備えており、前記製造装置は、直線状の保護部材内に前記電線が収容され、当該保護部材の全長に亘って前記部材本体の断面の両端部が互いに重ねられて、前記直線状の保護部材の前記適宜箇所が前記自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように屈曲させる成形用治具を備え、かつ、前記成形用治具が、請求項10又は請求項11に記載のワイヤハーネスの成形用治具とされていることを特徴としている。
請求項1に記載した本発明のワイヤハーネスによれば、保護部材の自動車に配索される際に屈曲する適宜箇所が自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように屈曲されているので、自動車に配索される際に再度曲げる必要が殆ど生じない。
また、保護部材に全長に亘ってスリットが設けられ、電線を収容する際には当該保護部材が直線状をなしているので、この保護部材内に容易に電線を収容することができる。
さらに、適宜箇所を屈曲する際に、保護部材の全長に亘って部材本体の断面の両端部が互いに重ねられるので、スリットを通して保護部材外に電線が飛び出ることを防止できる。
また、屈曲された適宜箇所の屈曲方向の内側に皺を略等間隔に設けているので、保護部材の外観を向上できる。
請求項2に記載した本発明のワイヤハーネスによれば、保護部材が熱可塑性樹脂で構成されかつ適宜箇所が一旦加熱されて屈曲されているので、保護部材の適宜箇所を自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように確実に屈曲することができる。
請求項3に記載した本発明のワイヤハーネスによれば、保護部材の部材本体の断面の両端部を互いに重ねた状態に保つ結束部材を備えているので、適宜箇所を屈曲する際に、スリットを通して保護部材外に電線が飛び出ることを防止できる。
請求項4に記載した本発明のワイヤハーネスによれば、保護部材の端部と当該保護部材内の電線との外周に第2結束部材が巻き付けられているので、これらの保護部材と電線との相対的な位置がずれることを防止できる。
請求項5に記載した本発明のワイヤハーネスによれば、屈曲された適宜箇所の保護部材が断面扁平形状に成形されているので、複数本の電線の曲率半径がほぼ同じとなり、当該複数本の電線同士の線長差が発生するのを防止できる。
請求項に記載した本発明のワイヤハーネスの製造方法によれば、保護部材の自動車に配索される際に屈曲する適宜箇所を自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように屈曲するので、自動車に配索される際に再度曲げる必要が殆ど生じないワイヤハーネスを得ることができる。
また、保護部材に全長に亘ってスリットが設けられ、電線を収容する際には当該保護部材が直線状をなしているので、この保護部材内に容易に電線を収容することができる。
さらに、適宜箇所を屈曲する際に、保護部材の全長に亘って部材本体の断面の両端部が互いに重ねられるので、スリットを通して保護部材外に電線が飛び出ることを防止できる。
請求項に記載した本発明のワイヤハーネスの製造方法によれば、保護部材が熱可塑性樹脂で構成されかつ適宜箇所が一旦加熱されて屈曲されているので、保護部材の適宜箇所を自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように確実に屈曲されたワイヤハーネスを得ることができる。
請求項に記載した本発明のワイヤハーネスの製造方法によれば、結束部材を巻き付けて、保護部材の部材本体の断面の両端部を互いに重ねた状態に保つので、保護部材の適宜箇所を屈曲する際に、スリットを通して保護部材外に電線が飛び出ることを防止できる。
請求項に記載した本発明のワイヤハーネスの製造方法によれば、保護部材の端部と当該保護部材内の電線との外周に第2結束部材を巻き付けるので、これらの保護部材と電線との相対的な位置がずれることを防止できる。
請求項10に記載した本発明のワイヤハーネスの成形用治具によれば、保護部材の自動車に配索される際に屈曲する適宜箇所が自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように屈曲させているので、ワイヤハーネスが自動車に配索される際に再度曲げる必要が殆ど生じない。
また、環状部によって、直線状の保護部材の適宜箇所が前記自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように屈曲させるので、所望の向きに復元不可となるように屈曲することができる。
さらに、直線状の保護部材の適宜箇所が前記自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように屈曲させる環状部には、前記直線状の保護部材の前記適宜箇所が屈曲される向きに復元不可となるように屈曲される際に当該保護部材を押圧する複数の押圧部が間隔を空けて並設されているので、保護部材の曲げられる方向の内側が圧縮されて形成される皺を、前記複数の押圧部同士の間に形成することができる。従って、前記複数の押圧部同士の間に皺を形成することによって、当該皺が形成される箇所が限定されるとともに、当該皺の形状が整えられるので、外観を向上することができる。
請求項11に記載した本発明のワイヤハーネスの成形用治具によれば、保護部材が熱可塑性樹脂で構成されかつ適宜箇所が一旦加熱されて屈曲されているので、保護部材の適宜箇所を自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように確実に屈曲することができる。
請求項12に記載した本発明のワイヤハーネスの製造装置によれば、保護部材の自動車に配索される際に屈曲する適宜箇所が自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように屈曲させているので、ワイヤハーネスが自動車に配索される際に再度曲げる必要が殆ど生じない。
また、前述した成形用治具を備えているので、直線状の保護部材の適宜箇所を所望の向きに復元不可となるように屈曲することができる。さらに、所望の向きに復元不可となるように屈曲された適宜箇所の外観を向上することができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、自動車に配索される際に再度曲げる必要が殆ど生じないので、配線用クリップやプロテクタの数を削減でき、部品点数の増加を防止できる。また、自動車に配索される際に再度曲げる必要が殆ど生じないので、電線を必要以上の長さにすることを防止できる。なお、必要の長さとは自動車に搭載される電子機器同士を接続するための配索経路の長さをいう。
また、保護部材内に容易に電線を収容でき、適宜箇所を屈曲する際にスリットを通して保護部材外に電線が飛び出ることを防止できるので、容易で確実に組み立てることができる。
また、屈曲された適宜箇所の屈曲方向の内側に皺を略等間隔に設けているので、保護部材の外観を向上できる。
請求項2に記載の本発明は、保護部材の適宜箇所を自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように確実に屈曲することができるので、電線を必要以上の長さにすることを確実に防止でき、配線用クリップやプロテクタの数を確実に削減できて、部品点数の増加を確実に防止できる。
請求項3に記載の本発明は、適宜箇所を屈曲する際に、スリットを通して保護部材外に電線が飛び出ることを防止できるので、確実に組み立てることができる。
請求項4に記載の本発明は、保護部材と電線との相対的な位置がずれることを防止できる。
請求項5に記載の本発明は、屈曲された適宜箇所の保護部材が断面扁平形状に成形されているので、複数本の電線の曲率半径がほぼ同じとなり、当該複数本の電線同士の線長差が発生するのを防止できる。
請求項に記載の本発明は、自動車に配索される際に再度曲げる必要が殆ど生じないワイヤハーネスを得ることができるので、ワイヤハーネスの電線を必要以上の長さにすることを防止できるとともに、配線用クリップやプロテクタの数を削減できて、部品点数の増加を防止できる。
また、保護部材内に容易に電線を収容でき、適宜箇所を屈曲する際にスリットを通して保護部材外に電線が飛び出ることを防止できるので、容易で確実に組み立てることができる。
請求項に記載の本発明は、保護部材の適宜箇所を自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように確実に屈曲されたワイヤハーネスを得ることができるので、ワイヤハーネスの電線を必要以上の長さにすることを防止できるとともに、配線用クリップやプロテクタの数を削減できて、部品点数の増加を防止できる。
請求項に記載の本発明は、保護部材の適宜箇所を屈曲する際に、スリットを通して保護部材外に電線が飛び出ることを防止できるので、ワイヤハーネスを確実に組み立てることができる。
請求項に記載の本発明は、ワイヤハーネスの保護部材と電線との相対的な位置がずれることを防止できる。
請求項10に記載の本発明は、自動車に配索される際に再度曲げる必要が殆ど生じないワイヤハーネスを成形することができるので、ワイヤハーネスの電線を必要以上の長さにすることを防止できるとともに、配線用クリップやプロテクタの数を削減できて、部品点数の増加を防止できる。
また、環状部によって直線状の保護部材の適宜箇所を所望の向きに復元不可となるように確実に屈曲することができる。
さらに、適宜箇所を屈曲した際に形成される皺を、環状部の複数の押圧部材同士の間に形成するので、外観を向上するとともに、ワイヤハーネスの品質を向上することができる。
請求項11に記載の本発明は、環状部に加熱手段が設けられているので、保護部材の適宜箇所を自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように確実に屈曲することができる。
請求項12に記載の本発明は、自動車に配索される際に再度曲げる必要が殆ど生じないワイヤハーネスを製造することができるので、ワイヤハーネスの電線を必要以上の長さにすることを防止できるとともに、配線用クリップやプロテクタの数を削減できて、部品点数の増加を防止できる。
また、適宜箇所を屈曲した際に形成される皺を、環状部の複数の押圧部材同士の間に形成するので、外観と品質とが向上したワイヤハーネスを製造することができる。
本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネスを備えた自動車の構成を示す説明図である。 図1に示されたワイヤハーネスの斜視図である。 図1に示されたワイヤハーネスの電線と直線状のチューブを示す斜視図である。 図3に示されたチューブ内に電線を収容した状態を示す斜視図である。 図4に示されたチューブの端部と電線の外周に第2テープを巻き付けた状態を示す斜視図である。 図5に示されたチューブの適宜箇所を所望の向きに屈曲する布線板の構成を示す説明図である。 図6に示された布線板に立設された結き具を示す斜視図である。 図6に示された布線板に立設された成形用治具を示す図である。 図8に示された成形用治具の環状部の構成を示す説明図である。 図5に示されたチューブの適宜箇所を所望の向きに屈曲する状態を示す斜視図である。 図3中のVII−VII線に沿う断面図である。 図4中のVIII−VIII線に沿う断面図である。 図2中のIX−IX線に沿う断面図である。 図9に示されたチューブの適宜箇所が所望の向きに屈曲された状態を示す斜視図である。 図2に示されたワイヤハーネスの変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネス、ワイヤハーネスの製造方法、ワイヤハーネスの成形用治具及びワイヤハーネスの製造装置を、図1ないし図13を参照して説明する。本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネス10は、ハイブリッド自動車や電気自動車などのモータ3の駆動力により走行可能な自動車1(図1に示す)に配索される。なお、図示例では、自動車1として、ハイブリッド自動車を示している。
自動車1は、エンジン2及びモータ3の二つの駆動源の駆動力により走行する車両である。モータ3には、電子機器としてのインバータ4を介して電子機器としてのバッテリ5からの電力が供給される。図示例では、エンジン2、モータ3及びインバータ4は、自動車1の車両内部前側6に設けられ、バッテリ5は、自動車1の車両内後側7に設けられている。
本実施形態のワイヤハーネス10は、バッテリ5とインバータ4とを互いに電気的に接続して、バッテリ5からインバータ4へ又はインバータ4からバッテリ5へと電力を供給する。ワイヤハーネス10は、車体パネルとしての車体フレーム8の下面に配索されるとともに、当該車体フレーム8の下面に配索される際に、適宜箇所10a(図示例では、二箇所)が所望の向き(自動車1に配索される際に屈曲される向きに相当)に屈曲されている。
ワイヤハーネス10は、図2に示すように、少なくとも一本の電線11(図示例では、二本)と、二つのコネクタ12と、筒状の保護部材としてのハーネス用チューブ(以下、単にチューブという)13と、第2結束部材としての第2ハーネス用テープ(以下、単に第2テープという)15と、を備えている。
電線11は、図12及び図13などに示すように、導電性の芯線16と、絶縁性の被覆部17とを備えている。芯線16は、複数の導電性の素線が撚られて形成されている。芯線16を構成する素線は、銅又は銅合金などの導電性の金属で構成されている。また、芯線16は、一本の素線で構成されてもよい。被覆部17は、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂で構成されている。被覆部17は、芯線16を被覆している。
コネクタ12は、図3などに示すように、コネクタハウジング18と、図示しない端子金具とを備えている。コネクタハウジング18は、絶縁性の合成樹脂で構成され、箱状に形成されている。コネクタハウジング18は、端子金具を収容する。また、コネクタハウジング18には、前述したバッテリ5やインバータ4に設けられたコネクタに嵌合するためのロックアーム18aが設けられている。
端子金具は、導電性の板金で構成され、電線11の端末に取り付けられている。端子金具は、芯線16即ち電線と電気的に接続して、前述したバッテリ5やインバータ4に設けられたコネクタの端子金具に接続する。
チューブ13は、絶縁性の合成樹脂としての熱可塑性樹脂で構成されている。チューブ13は、図3に示すように、円筒状(即ち)、筒状の部材本体としてのチューブ本体19と、チューブ本体19の全長に亘って設けられたスリット20とを備えている。チューブ本体19は、全長に亘って外内面の双方が滑らかな曲面に形成されている。スリット20は、チューブ本体19の長手方向に沿って直線状に延在しかつ当該チューブ本体19の内外を連通した空間である。
また、本実施形態では、チューブ13は、図11に示すように、チューブ本体19が弾性変形していない中立状態では、全長に亘って当該チューブ本体19の断面の両端部19a,19bが互いに密に重なって、前述したスリット20が塞がれた状態となっている。チューブ13は、前述した適宜箇所10aが前記所望の向きに復元不可となるように屈曲されている。また、前述した所望の向きに復元不可となるように屈曲された適宜箇所10aは、図13に示すように、その断面形状が扁平に形成されている。
第2テープ15は、一方の表面に粘着層が設けられかつ長尺の帯状に形成されている。第2テープ15は、チューブ13の少なくとも一方の端部(なお、図示例では、両端部)と電線11の端末の外周に巻き付けられて、粘着層が前述した両端部19a,19bと密に重なった状態のチューブ本体19即ちチューブ13及び電線11の端末の外面に密着している。第2テープ15は、チューブ13の少なくとも一方の端部と電線11とを互いに固定する。
前述した構成のワイヤハーネス10は、以下のように組み立てられる。まず、図3に示すように、電線11の両端末に端子金具即ちコネクタ12を取り付け、チューブ本体19が直線状に延在しかつ前記バッテリ5とインバータ4とを接続するために必要な長さとされたチューブ13を用意する。このとき、勿論、チューブ13の全長に亘ってチューブ本体19の断面の両端部19a,19bが互いに密に重なって前述したスリット20が塞がれた状態となっている。
そして、スリット20を広げるようにチューブ13を弾性変形させながら、図4に示すように、スリット20を通して当該チューブ13のチューブ本体19内に電線11を収容する。その後、図5に示すように、第2テープ15を電線11の端末とチューブ13のチューブ本体19の少なくとも一方の端部(なお、図示例では、両端部)の外周に巻き付ける。こうして、電線11を収容した直線状のチューブ13の端部と電線11の外周に第2テープ15を巻き付けて、これらを互いに固定した後、後述する製造装置31によって適宜箇所10aを屈曲する。
製造装置31は、図6に示すように、板状に形成された布線板32と、前記布線板32に立設されかつ前記電線11を収容したチューブ13を布線する布線治具33と、前記布線板32に立設されかつ前記電線11を収容した前記チューブ13を適宜箇所10aで所望の向きに屈曲する成形用治具21と、を備えている。
布線治具33は、図7に示すように、前記布線板32上に固定される台座34と、前記台座34から立設された支柱部35と、前記支柱部35の先端に設けられかつ前記電線11を収容したチューブ13が支持されるU字形部36と、を備えている。布線治具33は、図6に示すように、前記成形用治具21を介して前記チューブ13が所望の向き(図示例では、45度と90度)に曲げられる位置に複数本(図示例では、三本)配されている。
成形用治具21は、図8に示すように、前記布線板32上に固定される台座22と、前記台座22から立設された支柱23と、前記支柱23の先端に設けられかつ円板状に形成された環状部24と、を備えている。
環状部24は、円板状に形成されかつ外周面の周方向に延在した凹溝が設けられた環状本体部25と、前記環状本体部25の前記凹溝内に設けられかつ前記チューブ13を押圧する押圧部26と、を備えている。
環状本体部25は、前記凹溝が、前述した所望の向きに復元不可となるように屈曲された適宜箇所10aの断面形状が扁平に形成されたチューブ13を収容する幅に形成されている。環状本体部25は、前記チューブ13の適宜箇所10aで前述した所望の向きに復元不可となるように屈曲させる円板状に形成されている。環状本体部25は、図示しない加熱手段としての電熱器などを備え、温調器によって前記チューブ13が軟化する温度に保持されている。なお、電熱器などの電源の取り回しが困難な場合には、他の加熱手段によって適宜箇所10aを加熱してもよい。
押圧部26は、前記凹溝の幅方向に延長された円柱形状に形成され、当該凹溝の底部側に設けられている。押圧部26は、図9に示すように、前記凹溝の周方向に間隔を空けるとともに、同心円上に複数並んで設けられている。押圧部26は、直径が比較的小さいチューブ13に対して使用される細径押圧部26aと、直径が比較的大きいチューブ13に対して使用される太径押圧部26bと、を備えている。
前述した製造装置31の成形用治具21の凹溝内に、電線11を収容して第2テープ15で固定した直線状のチューブ13の適宜箇所10aを押し付けて、前述した所望の向きに屈曲する。すると、熱可塑性樹脂で構成されたチューブ13のチューブ本体19の適宜箇所10aが一旦加熱され軟化して前述した所望の向きに屈曲される。そして、チューブ13のチューブ本体19の適宜箇所10aを成形用治具21の外周面即ち凹溝から遠ざけて、冷却して、前述した所望の向きに屈曲した状態で硬化させる。
こうして、チューブ13のチューブ本体19の適宜箇所10aが、前述した所望の向きに復元不可となるように屈曲して、断面形状が扁平に形成される。このとき、チューブ13のチューブ本体19の適宜箇所の断面形状が扁平に形成されるので、図13に示すように、複数本(図示例では、二本)の電線11の曲率半径がほぼ同じとなり、前記複数本の電線11同士の線長差の発生が防止される。また、チューブ13のチューブ本体19の適宜箇所の断面形状が扁平に形成されるので、前記チューブ本体19の断面の両端部19a,19bが前記チューブ13の長手方向の両端で当該長手方向にずれることが防止される。
また、チューブ13のチューブ本体19の適宜箇所の屈曲方向の内側には、図14に示すように、成形用治具21の複数の押圧部26で押圧されて形成された複数の押圧痕10bが略等間隔に設けられると共に、チューブ本体19が圧縮されて形成され且つ前記複数の押圧部26同士の隙間に収容されて形成された複数の皺10cが略等間隔に設けられるので、当該皺10cの発生位置が規制されてチューブ13の外観が向上される。従って、ワイヤハーネス10の品質が向上する。
このように、ワイヤハーネス10は、直線状のチューブ13内に電線11を収容し、当該チューブ13の全長に亘ってチューブ本体19の断面の両端部19a,19bを互いに密に重ねて、当該直線状のチューブ13の適宜箇所10aを前述した向きに復元不可となるように屈曲して、組み立てられる。こうして組み立てられたワイヤハーネス10は、コネクタ12が前述したバッテリ5やインバータ4のコネクタに嵌合し、かつチューブ13が車体フレーム8の下面に取り付けられるなどして、自動車1に配索される。
本実施形態によれば、チューブ13の自動車1に配索される際に屈曲される適宜位置10aが自動車1に配索される際に屈曲される所望の向きに復元不可となるように屈曲されているので、ワイヤハーネス10が自動車1に配索される際に再度チューブ13を曲げる必要が殆ど生じない。このために、配線用クリップやプロテクタの数を削減でき、部品点数の増加を防止できる。
また、ワイヤハーネス10は、自動車1に配索される際に再度曲げる必要が殆ど生じないので、電線11を必要以上の長さにすることを防止できる。なお、必要な長さとは、自動車1に搭載されるバッテリ5やインバータ4などの電子機器同士を接続するための配索経路の長さをいう。
チューブ13に全長に亘ってスリット20が設けられ、電線11を収容する際には当該チューブ13が直線状をなしているので、このチューブ13内に容易に電線11を収容することができ、適宜箇所10aを屈曲する際に、チューブ13の全長に亘ってチューブ本体19の断面の両端部19a,19bが互いに重ねられているので、スリット20を通してチューブ13外に電線11が飛び出ることを防止できる。このために、容易で確実にワイヤハーネス10を組み立てることができる。
チューブ13が熱可塑性樹脂で構成されかつ適宜箇所10aが一旦加熱されて屈曲されているので、チューブ13の適宜箇所10aを自動車1に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように確実に屈曲することができる。このために、電線11を必要以上の長さにすることを確実に防止でき、配線用クリップやプロテクタの数を確実に削減できて、部品点数の増加を確実に防止できる。
チューブ13の端部と当該チューブ13内の電線11との外周に第2テープ15が巻き付けられているので、これらのチューブ13と電線11との相対的な位置がずれることを防止できる。
ワイヤハーネスの製造装置31の成形用治具21は、直線状のチューブ13の適宜箇所10aが前記自動車1に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように屈曲させる環状部24には、前記直線状のチューブ13の前記適宜箇所10aが屈曲される向きに復元不可となるように屈曲される際に当該チューブ13を押圧する複数の押圧部26が間隔を空けて並設されているので、チューブ13の曲げられる方向の内側が圧縮されて形成される皺10cを、前記複数の押圧部26同士の間に形成することができる。従って、前記複数の押圧部26同士の間に皺10cを形成することによって、当該皺10cの形状が整えられるので、ワイヤハーネス10の外観と品質とを向上することができる。
前述した実施形態では、第2テープ15をチューブ13の両端部と電線11との外周に巻き付けている。しかしながら、本発明では、電線11とチューブ13とを相対的に固定できれば、第2テープ15をチューブ13の一方の端部のみに巻き付けてもよい。さらに、本発明では、適宜箇所10aを前述した所望の向きに復元不可となるように屈曲する際に、例えば、両端部19a,19bの互いに重なる部分の面積を大きくするなどして、スリット20を通して電線11がチューブ13外に排出されることがなければ、第2テープ15を必ずしも巻き付けなくても良い。さらに、本発明では、ワイヤハーネス10は、バッテリ5やインバータ4以外の電子機器同士を接続してもよく即ち信号伝送用に用いられてもよく、電線11を三本以上備えていてもよい。
また、本発明では、図15に示すように、ワイヤハーネス10が、結束部材としてのハーネス用テープ(以下、単にテープという)14を備えても良い。テープ14は、一方の表面に粘着層が設けられかつ長尺の帯状に形成されている。テープ14は、チューブ本体19即ちチューブ13の外周に当該チューブ本体19の全長に亘って巻き付けられて、粘着層が前述した両端部19a,19bが密に重なった状態のチューブ本体19即ちチューブ13の外面に密着している。テープ14は、チューブ13の全長に亘ってチューブ本体19の断面の両端部19a,19bが互いに密に重ねられた状態に保つ。
図15に示すワイヤハーネス10を組み立てる際には、スリット20を通してチューブ13のチューブ本体19内に電線11を収容して、第2テープ15を電線11の端末とチューブ13のチューブ本体19の少なくとも一方の端部の外周に巻き付けた後に、テープ14をチューブ13の全長に亘って、チューブ13のチューブ本体19に巻き付ける。こうして、電線11を収容した直線状のチューブ13の外周にテープ14を巻き付けて、チューブ13の全長に亘ってチューブ本体19の断面の両端部19a,19bを互いに密に重ねた状態にしてから、前述した実施形態と同様に適宜箇所10aを屈曲する。
この図15に示されたワイヤハーネス10によれば、前述した実施形態の効果に加え、チューブ13のチューブ本体19の断面の両端部19a,19bを互いに重ねた状態に保つテープ14を備えているので、適宜箇所10aを屈曲する際に、スリット20を通してチューブ13外に電線11が飛び出ることを防止できる。したがって、ワイヤハーネス10を確実に組み立てることができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 自動車
10 ワイヤハーネス
10a 適宜箇所
11 電線
13 ハーネス用チューブ(保護部材)
14 ハーネス用テープ(結束部材)
15 第2ハーネス用テープ(第2結束部材)
19 チューブ本体(部材本材)
19a,19b 両端部
20 スリット
21 成形用治具
24 環状部
26 押圧部
31 製造装置

Claims (12)

  1. 少なくとも一本の電線と、合成樹脂で構成されかつ前記少なくとも一本の電線を収容して当該電線を保護する筒状の保護部材と、を備え、自動車に配索される際に前記保護部材が適宜箇所で屈曲されるワイヤハーネスにおいて、
    前記保護部材が、筒状の部材本体と、前記部材本体の全長に亘って設けられたスリットとを備えており、
    前記保護部材内に前記電線が収容され、当該保護部材の全長に亘って前記部材本体の断面の両端部が互いに重ねられているとともに、前記直線状の保護部材の前記適宜箇所が前記自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように屈曲されており、
    前記保護部材は、屈曲された前記適宜箇所の屈曲方向の内側に、前記部材本体が圧縮されて成形された皺が略等間隔に設けられていることを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 前記保護部材が、熱可塑性樹脂で構成されており、前記適宜箇所が一旦加熱されることにより前記向きに復元不可となるように屈曲されていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記保護部材の外周に巻き付けられて、当該保護部材の全長に亘って前記部材本体の断面の両端部が互いに重ねられた状態に保つ結束部材を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記保護部材の端部と前記電線との外周に巻き付けられて、これらを互いに固定した第2結束部材を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記保護部材は、屈曲された前記適宜箇所を断面扁平形状に成形することを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
  6. 少なくとも一本の電線と、合成樹脂で構成されかつ前記少なくとも一本の電線を収容して当該電線を保護する筒状の保護部材と、を備え、自動車に配索される際に前記保護部材が適宜箇所で屈曲されるワイヤハーネスの製造方法において、
    前記保護部材が、筒状の部材本体と、前記部材本体の全長に亘って設けられたスリットとを備えており、
    直線状の保護部材内に前記電線を収容し、当該保護部材の全長に亘って前記部材本体の断面の両端部を互いに重ねて、前記直線状の保護部材の前記適宜箇所を前記自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように屈曲し、
    前記保護部材の屈曲が、所定の屈曲形状に沿って間隔を空けて並設されている複数の押圧部による前記保護部材の押圧によって行われることを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
  7. 前記保護部材が、熱可塑性樹脂で構成されており、
    前記適宜箇所を一旦加熱することにより前記向きに復元不可となるように屈曲することを特徴とする請求項に記載のワイヤハーネスの製造方法。
  8. 前記電線を収容した前記直線状の保護部材の外周に結束部材を巻き付けて、当該保護部材の全長に亘って前記部材本体の断面の両端部を互いに重ねた状態としてから、前記適宜箇所を前記向きに復元不可となるように屈曲することを特徴とする請求項又は請求項に記載のワイヤハーネスの製造方法。
  9. 前記電線を収容した前記直線状の保護部材の端部と前記電線との外周に第2結束部材を巻き付けて、これらを互いに固定した後、前記適宜箇所を前記向きに復元不可となるように屈曲することを特徴とする請求項ないし請求項のうちいずれか一項に記載のワイヤハーネスの製造方法。
  10. 少なくとも一本の電線と、合成樹脂で構成されかつ前記少なくとも一本の電線を収容して当該電線を保護する筒状の保護部材と、を備え、自動車に配索される際に前記保護部材が適宜箇所で屈曲されるワイヤハーネスを成形する成形用治具において、
    前記保護部材が、筒状の部材本体と、前記部材本体の全長に亘って設けられたスリットとを備えており、
    前記成形用治具は、直線状の保護部材内に前記電線が収容され、当該保護部材の全長に亘って前記部材本体の断面の両端部が互いに重ねられて、前記直線状の保護部材の前記適宜箇所が前記自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように屈曲させる環状部を備え、かつ、
    前記環状部には、前記直線状の保護部材の前記適宜箇所が屈曲される向きに復元不可となるように屈曲される際に当該保護部材を押圧する複数の押圧部が間隔を空けて並設されていることを特徴とするワイヤハーネスの成形用治具。
  11. 前記保護部材が、熱可塑性樹脂で構成されており、前記適宜箇所が一旦加熱されることにより前記向きに復元不可となるように屈曲させる前記環状部に、加熱手段を設けたことを特徴とする請求項10に記載のワイヤハーネスの成形用治具。
  12. 少なくとも一本の電線と、合成樹脂で構成されかつ前記少なくとも一本の電線を収容して当該電線を保護する筒状の保護部材と、を備え、自動車に配索される際に前記保護部材が適宜箇所で屈曲されるワイヤハーネスを製造する製造装置において、
    前記保護部材が、筒状の部材本体と、前記部材本体の全長に亘って設けられたスリットとを備えており、
    前記製造装置は、直線状の保護部材内に前記電線が収容され、当該保護部材の全長に亘って前記部材本体の断面の両端部が互いに重ねられて、前記直線状の保護部材の前記適宜箇所が前記自動車に配索される際に屈曲される向きに復元不可となるように屈曲させる成形用治具を備え、かつ、
    前記成形用治具が、請求項10又は請求項11に記載のワイヤハーネスの成形用治具とされていることを特徴とするワイヤハーネスの製造装置。
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