以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る広告システム及び広告表示システム(以下、両者を併せて「広告表示・配信システム1」と総称する。)は、図1に示すように、店舗(遊技場)に設けられているカードユニット20,残額管理装置30,会員管理装置31,持玉数管理装置32,予約確定端末40,及び場内管理装置50と、カード会社に設けられている広告管理装置60,及び景品管理装置70と、景品提供業者に設けられている配送管理装置80とを備えている。
ここで店舗は、複数の遊技場A,B,…であるが、各遊技場の各々に設けられている構成要素は同じであるため、以下においては、遊技場Aに設けられている構成要素について説明する。なお各遊技場は、店舗ID(A,B,…)により個々に識別可能とされている。また後述する図2(b)に示すように、予め定められたグループ関係にある遊技場(グループ店)により、グループが形成されている。
またカード会社は、後述する会員カード2及びビジタカード3を発行する機関である。このカード会社に設けられる広告管理装置60及び景品管理装置70は、複数の景品提供業者X,Y,…の各々に設けられている配送管理装置80と、専用回線を介して通信可能である。また広告管理装置60は、ウェブサーバとして機能するものであり、複数の一般広告主P,Q,…の各々に設けられているパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と表記する。)7や、店舗(遊技場)において会員登録をした会員が所有するPC6と、インターネットを介して通信可能である。このPC6,7は、インターネット接続機能や電子メール送受信機能等を備える一般的なものであり、このうちのPC6は、会員が所有する情報端末として機能するものである。
この広告表示・配信システム1では、図3に示す会員カード2及びビジタカード3が使用される。これら会員カード2及びビジタカード3は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、不揮発性のEEPROMからなる記憶領域を備える非接触式のICチップが設けられている記録媒体(ICカード)である。なお会員カード2とビジタカード3とを区別しない場合には、単に「カード」と称し、後述する会員カードIDとビジタカードIDとを区別しない場合には、単に「カードID」と称する。
会員カード2は、店舗(遊技場)において会員登録を行った会員(会員遊技者)に対して発行される記録媒体(ICカード)であり、該会員を個々に識別可能な会員識別情報である会員カードIDが、ICチップに予め記録されている。この会員カードIDには、当該会員カード2が発行された店舗の店舗IDと、会員(メンバー)である旨を示す符号「M」と、各々が重複しない6桁の番号とが含まれている。この会員カードIDは、ユーザ(会員)が所有する有価価値の大きさ(後述する残額,貯玉数,持玉数,ポイント)を特定可能な有価価値特定情報でもある。なお会員カード2には、これら有価価値の大きさ自体は記録されない。
この会員カード2がカードユニット20のカードR/W23で受け付けられると、後述するように、当該会員カード2の会員カードIDに対応付けて後述する残額管理装置30で管理されている残額を使用した玉貸処理が可能となり、また会員カードIDに対応付けて後述する会員管理装置31で管理されている貯玉数を使用した貯玉再プレイ処理や景品交換が可能となり、さらに会員カードIDに対応付けて後述する持玉数管理装置32で管理されている持玉数を使用した持玉返却処理や景品交換処理が可能となる。
この会員カード2は、遊技場において、遊技者が希望する暗証番号と該遊技者の属性情報(ここでは氏名,住所,性別,生年月日,及び電子メールアドレス)とが受け付けられて会員登録が行われると、カード会社から遊技場に納入されている会員カード2のうちの1枚から、当該会員カード2のICチップに予め記録されている会員カードIDが読み取られて、当該会員カード2が発行される。この会員カード2から読み取った会員カードIDと、前記受け付けられた暗証番号及び属性情報とは、会員管理装置31の会員情報DB(図示外)で記憶されると共に、遊技場から広告管理装置60に対して送信されて、図2(a)に示す会員情報DBで記憶される。
広告管理装置60は、後述するハードディスク65で、図2(a)に示す会員情報DBを記憶している。この会員情報DBでは、会員カードIDに対応付けて、遊技者が希望する暗証番号と、該遊技者の属性情報(ここでは氏名,住所,性別,生年月日,及び電子メールアドレス)と、該遊技者が所有するポイントとが記憶される。ここでポイントは、ユーザ(会員)が所有する有価価値の大きさの一例であって、後述する図11のD42a及びD42bに示すように、広告表示装置であるカードユニット20において会員カードIDの受付に関連して(具体的には会員カードIDの受付中に)広告情報であるユニット広告メインが表示されたことを条件として付与されると共に、後述する図34のD302a及びD302bに示すように、バナー広告トップがクリックされたことにより情報端末であるPC6に対して会員専用ページを送信したことを条件として付与されるものである。この会員情報DBは、会員識別情報(会員カードID)に対応付けて、該会員識別情報の会員が所有するポイントを管理するポイント管理手段として機能するものである。
また広告管理装置60は、後述するハードディスク65で、図2(b)に示すグループDBを記憶している。このグループDBでは、予め定められたグループ関係にある各グループについて、グループ名と、当該グループに属する遊技場の店舗名及び店舗IDとが記憶される。このグループDBで設定されている同一グループに属する各店舗の会員カードID(例えば図2(a)に示すように、◎◎グループに属する遊技場Aの会員カードIDであるAM000001と、同じく◎◎グループに属する遊技場Cの会員カードIDであるCM000001)は統合登録することができ、該統合登録が行われると、いずれの会員カードIDでも後述する会員専用ページにログインすることができるようになると共に、各会員カードIDに対応するポイントを合算して使用できるようになる。
ビジタカード3は、店舗(遊技場)において会員登録を行っていないビジタ(ビジタ遊技者)に対して発行される記録媒体(ICカード)であり、該ビジタカード3を個々に識別可能な記録媒体識別情報であるビジタカードIDが、ICチップに予め記録されている。このビジタカードIDには、当該ビジタカード3が発行された店舗の店舗IDと、ビジタである旨を示す符号「V」と、各々が重複しない6桁の番号とが含まれている。このビジタカードIDは、ユーザ(ビジタ)が所有する有価価値の大きさ(後述する残額,持玉数)を特定可能な有価価値特定情報でもある。なおビジタカード3には、これら有価価値の大きさ自体は記録されない。
このビジタカード3がカードユニット20のカードR/W23で受け付けられると、後述するように、当該ビジタカード3に記録されているビジタカードIDに対応付けて後述する残額管理装置30で管理されている残額を使用した玉貸処理が可能となり、またビジタカードIDに対応付けて後述する持玉数管理装置32で管理されている持玉数を使用した持玉返却処理や景品交換が可能となる。
ここで本実施形態に係る広告表示・配信システム1は、[1]遊技用装置として機能するカードユニット20と、残額管理装置30と、会員管理装置31と、持玉数管理装置32とにより実現される「遊技機能」と、[2]予約端末及び予約確定端末として機能するカードユニット20と、予約確定端末40と、景品管理装置70と、配送管理装置80とにより実現される「景品交換機能」と、[3]広告表示装置として機能するカードユニット20と、場内管理装置50と、広告管理装置60とにより実現される「広告表示機能」と、[4]広告表示装置として機能するカードユニット20と、広告管理装置60とにより実現される「広告配信機能」とを備えている。以下においては、これら4つの機能の各々について説明する。また、以下においては、リーダ/ライタを「R/W」,データベースを「DB」,ステップを「S」と略記する。
[1.遊技機能]
広告表示・配信システム1の第1の機能である遊技機能は、遊技用装置として機能するカードユニット20と、残額管理装置30と、会員管理装置31と、持玉数管理装置32とにより実現される。この遊技機能では、カードユニット20により、残額管理装置30で管理している残額のうちの所定額に相当するパチンコ玉を貸与して遊技に使用させる玉貸処理と、会員管理装置31で管理している貯玉数のうちの所定数のパチンコ玉を返却して遊技に使用させる貯玉再プレイ処理と、持玉数管理装置32で管理している持玉数のうちの所定数のパチンコ玉を返却して遊技に使用させる持玉返却処理とが、主に行われる。
このカードユニット20は、図1及び図3に示すように、パチンコ機10に対応して(パチンコ機10の向かって左側に隣接して)設けられる。このパチンコ機10は遊技機の一例であって、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここでは対応するカードユニット20との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて玉貸処理が行われる、いわゆるCR式のパチンコ機である。このパチンコ機10は、遊技場内に配置された遊技島(図示外)において該パチンコ機10の機種等に従って設置されている。
このパチンコ機10は、図3(a)に示すように、その前面に遊技領域,残度数表示器14,玉貸ボタン15,カード返却ボタン16,上皿17,下皿18,及び発射ハンドル等を備えると共に、図1に示すように、その内部に遊技制御基板11,払出制御基板12,及び玉払出装置13等を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。またパチンコ機10の下側には、各台計数機19が設けられている。
遊技制御基板11は、パチンコ機10における遊技状態を制御するものである。払出制御基板12は、カードユニット20の後述する玉貸通信部21bと通信可能に接続され、パチンコ機10とカードユニット20との間における通信を司るものである。これにより、玉貸処理が行われる場合に、パチンコ機10とカードユニット20との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りが行われる。また払出制御基板12は、玉払出装置13と接続され、該玉払出装置13を制御するものである。さらに払出制御基板12は、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16とも接続されている。玉払出装置13は、玉貸処理が行われて遊技者に貸し出されたパチンコ玉や、遊技の結果として遊技者に付与されるパチンコ玉(いわゆる賞球)を払い出すものである。
残度数表示器14は、カードユニット20のカードR/W23にて受け付けているカード(会員カード2又はビジタカード3)のカードID(会員カードID又はビジタカードID)に対応付けて後述する残額管理装置30で管理されている残額に相当する残度数を表示するための表示器である。ここで残度数は、残額が所定の比率で変換されたもの(例えば100円=1度数)である。この残度数表示器14では、玉貸通信部21bから残度数を示す度数表示信号が入力されることにより、残度数が表示される。
玉貸ボタン15は、残度数表示器14で表示されている残度数を使用するための玉貸操作を受け付けるボタンである。この玉貸ボタン15が操作されたことにより、玉貸通信部21bに貸出入力信号が入力され、該入力の検出によってカードユニット20の制御部22が、玉貸ボタン15が操作された旨を認識する。
カード返却ボタン16は、カードユニット20のカードR/W23にて受け付けているカード(会員カード2又はビジタカード3)を該カードユニット20の外部に排出するための排出操作を受け付けるものである。このカード返却ボタン16が操作されたことにより、玉貸通信部21bに返却入力信号が入力され、該入力の検出によってカードユニット20の制御部22が、カード返却ボタン16が操作された旨を認識して、カードR/W23にて受け付けているカードの排出制御が行われ、該カードがカード挿入口23aから排出されて遊技者に返却される。
上皿17及び下皿18は、玉払出装置13から払い出されたパチンコ玉を貯留するものである。なお上皿17に貯留されているパチンコ玉は、上皿レバー(図示外)を操作することにより、下皿18に供給され、該下皿18に貯留されているパチンコ玉は、下皿レバー(図示外)を操作することにより、各台計数機19に供給される。各台計数機19は、計数ボタン(図示外)の操作に基づいて、下皿18から供給されたパチンコ玉を計数するものであり、カードユニット20の後述する計数機通信部21dと通信可能に接続されている。この各台計数機19でパチンコ玉が計数されたことにより、計数機通信部21bに該計数値を示す計数値情報が入力され、該計数値情報が示す計数値が持玉数に加算される。なお各台計数機19により計数されたパチンコ玉は、遊技島に設けられた打込玉回収樋(図示外)に導かれて回収される。
このパチンコ機10において、玉払出装置13から払い出されたパチンコ玉は、上皿17に供給され、発射ハンドルの操作により遊技領域の内部に打ち込まれて、遊技が行われる。そして該打ち込まれたパチンコ玉が、遊技領域に形成された入賞口に入賞すると、払出制御基板12から発せられる払出信号に基づいて、賞球として玉払出装置13からパチンコ玉が払い出され、上皿17又は下皿18に供給される。なお打ち込まれたパチンコ玉は、遊技島内の打込玉回収樋(図示外)に導かれて回収される。またパチンコ機10からは、打ち込まれたパチンコ玉が始動入賞口に入賞した旨を示すスタート信号や、大当りが発生した旨を示す大当り信号等の遊技情報が出力され、該遊技情報は、遊技場内に設けられる遊技データ管理装置(図示外)に入力されて、遊技データとして管理される。
次に図1に戻り、残額管理装置30,会員管理装置31,及び持玉数管理装置32について説明する。残額管理装置30は、カード(会員カード2又はビジタカード3)のカードID(会員カードID又はビジタカードID)に対応付けて、遊技媒体であるパチンコ玉の貸与に使用される残額を管理するものである。この残額管理装置30は、以下のようにして、管理している残額を加算又は減算する。まず残額加算処理(図4のS44,図5のS71)が行われたカードユニット20やチャージ機(図示外)からカードIDと該残額加算処理に供された入金額とを含む入金要求を受信すると、該カードIDに対応付けて管理している残額に該入金額を加算する。また玉貸処理(図5のS73)が行われたカードユニット20からカードIDと該玉貸処理で使用された玉貸使用額とを含む残額減算要求を受信すると、該カードIDに対応付けて管理している残額から該玉貸使用額を減算する。
会員管理装置31は、会員カード2の会員カードIDに対応付けて、暗証番号及び属性情報を管理するものであると共に、会員が獲得した持玉数が貯蓄されてなる貯玉数を管理するものである。ここで貯玉数は、貯蓄が行われた当日及び翌日以降において、貯玉再プレイ処理及び景品交換に使用可能である。この会員管理装置31は、以下のようにして、管理している貯玉数を加算又は減算する。まず貯玉処理が行われたPOS端末(図示外)から会員カードIDと該貯玉処理に供された持玉数とを含む貯玉数加算要求を受信すると、該会員カードIDに対応付けて管理している貯玉数に該貯玉処理に供された持玉数を加算する。また貯玉再プレイ処理(図5のS74)が行われたカードユニット20から会員カードIDを含む貯玉再プレイ情報を受信すると、該会員カードIDに対応付けて管理している貯玉数から貯玉再プレイ処理で返却される所定玉数(例えば125個)+手数料に相当する手数料玉数(例えば25個)を減算する。即ち貯玉再プレイ処理においては、手数料が徴収される。また景品交換が行われて決済処理(図6のS143)が行われたカードユニット20から会員カードIDと該景品交換に使用された貯玉数とを含む貯玉数減算要求を受信すると、該会員カードIDに対応付けて管理している貯玉数から該景品交換に供された貯玉数を減算する。さらに景品交換が行われて減算処理が行われたPOS端末(図示外)から会員カードIDと該景品交換に使用された貯玉数とを含む貯玉数減算要求を受信すると、該会員カードIDに対応付けて管理している貯玉数から該景品交換に供された貯玉数を減算する。
持玉数管理装置32は、カード(会員カード2又はビジタカード3)のカードID(会員カードID又はビジタカードID)に対応付けて、遊技者が獲得したパチンコ玉が計数されてなる持玉数を管理するものである。ここで持玉数は、計数が行われた当日のみ、持玉返却処理及び景品交換に使用可能であり、当日の営業が終了すると、会員カードIDに対応付けられている持玉数は会員管理装置31に送信されて貯玉数として管理され、ビジタカードIDに対応付けられている持玉数は無効となる。この持玉数管理装置32は、以下のようにして、管理している持玉数を加算又は減算する。まず持玉数加算処理(図5のS72)が行われたカードユニット20からカードIDと該持玉数加算処理に供された持玉数とを含む持玉数加算要求を受信すると、該会員カードIDに対応付けて管理している持玉数に該持玉数加算処理に供された持玉数を加算する。また持玉数加算処理が行われたPOS端末(図示外)からカードIDと該持玉数加算処理に供された持玉数とを含む持玉数加算要求を受信すると、該会員カードIDに対応付けて管理している持玉数に該持玉数加算処理に供された持玉数を加算する。また持玉返却処理(図5のS75)が行われたカードユニット20からカードIDを含む貯玉返却情報を受信すると、該カードIDに対応付けて管理している持玉数から持玉返却処理で返却される返却玉数を減算する。即ち持玉返却処理においては、前記貯玉再プレイ処理と異なり、手数料は徴収されない。また減算される返却玉数は、管理している持玉数が所定玉数(例えば125個以上)であれば当該所定玉数であり、管理している持玉数が所定玉数未満であれば当該持玉数であり、後者の場合には減算後の持玉数が0になる。また景品交換が行われて決済処理(図6のS143)が行われたカードユニット20からカードIDと該景品交換に使用された持玉数とを含む持玉数減算要求を受信すると、該カードIDに対応付けて管理している持玉数から該景品交換に供された持玉数を減算する。さらに景品交換が行われて減算処理が行われたPOS端末(図示外)からカードIDと該景品交換に使用された持玉数とを含む持玉数減算要求を受信すると、該カードIDに対応付けて管理している持玉数から該景品交換に供された持玉数を減算する。
次に遊技用装置として機能するカードユニット20について説明する。カードユニット20は、図3に示すように、縦長の箱型の形状を呈するものであり、図3(a)に示すように、その前面に紙幣挿入口26a,突出部20a,ノズル27a,及びカード挿入口23a等を備え、図3(b)に示すように、その内部に玉貸通信部21a,場内通信部21b,場外通信部21c,計数機通信部21d,制御部22,カードR/W23,ビジタカードストッカ23b,紙幣識別機26,及び玉払出装置27等を備え、突出部20aの右側面(即ち遊技者に向く側)にタッチパネル式のディスプレイ24を備え、突出部20aの内部にレシートプリンタ25を備え、突出部20aの下面にレシート排出口25aを備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。このカードユニット20は、対応するパチンコ機10と共に、台番号により個々に識別可能とされている。
玉貸通信部21aは、図1に示すように、対応するパチンコ機10の払出制御基板12と通信可能に接続され、玉貸処理が行われる場合に、パチンコ機10とカードユニット20との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りを行うものである。場内通信部21bは、残額管理装置30,会員管理装置31,持玉数管理装置32,及び場内管理装置50と通信可能に接続され、カードユニット20と、残額管理装置30,会員管理装置31,持玉数管理装置32,及び場内管理装置50との間における通信を司るものである。場外通信部21cは、ルータ33を介して、景品管理装置70の通信部71と通信可能に接続されている。計数機通信部21dは、前述の如く、対応するパチンコ機10の各台計数機19と通信可能に接続され、パチンコ玉の計数が行われた各台計数機19から、該パチンコ玉の計数値を示す計数値情報を受信するものである。
制御部22は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROMあるいはEEPROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものであるが、その機能については図4〜図7を参照して後述する。このEEPROMには、前記台番号が記憶されている。
カードR/W23は有価価値特定情報受付手段の一例であって、自店で発行されたカード(会員カード2又はビジタカード3)をカード挿入口23aから受け付けて、該受け付けたカードに記録されているカードID(会員カードID又はビジタカードID)を読み取ることにより、ユーザが所有する有価価値の大きさを特定可能な有価価値特定情報であるカードIDを受け付けるものである。ビジタカードストッカ23bは、カードR/W23の背後において該カードR/W23に連通して設けられ、複数枚のビジタカード3をストックしておくものである。
ここでカードR/W23が受け付けているビジタカード3のビジタカードIDに対応付けられている(即ち制御部22のRAMで記憶している)残額及び持玉数が共に零になると、該ビジタカード3はカードR/W23に留保され、カード返却ボタン16の操作を受け付けても返却されない。またカードR/W23がビジタカード3を留保している状態でカード挿入口23aから会員カード2又はビジタカード3が挿入されると、該留保しているビジタカード3はビジタカードストッカ23bに収納され、カードR/W23は、前記挿入された会員カード2又はビジタカード3を受け付ける。またカードR/W23がビジタカード3を留保していない状態で紙幣識別機26により紙幣を受け付けると、ビジタカードストッカ23bでストックしている複数枚のビジタカード3のうちの1枚がカードR/W23に搬送され、カードR/W23は、該搬送されたビジタカード3を受け付ける。
タッチパネル式のディスプレイ24は、各種の情報を表示する表示デバイスであると共に、各種の情報の入力を受け付ける入力デバイスであるが、その機能については図8〜図11を参照して後述する。このディスプレイ24は、各種の情報を表示すると共に画面に表示されるボタンに触れることにより各種の情報の入力を受け付けるメッセージ表示領域24aと、画面に表示される操作キーを操作することにより各種の情報の入力を受け付ける操作キー表示領域24bとを備えている。以下においては、各種の情報をメッセージ表示領域24aに表示することを、単に「ディスプレイ24に表示する」と称し、操作キー表示領域24bに表示される操作キーを操作することを、単に「操作キーを操作する」と称する。なお図示しないが、操作キー表示領域24bには「メニュー」ボタンが設けられており、カードの受付中に該「メニュー」ボタンが操作されると、図8のD13a又はD13bに示すメニュー画面に戻る。また操作キー表示領域24bには「戻る」ボタンが設けられており、カードの受付中に該「戻る」ボタンが操作されると、一つ前の画面に戻る。さらに操作キー表示領域24bには「決定」ボタンが設けられている。
レシートプリンタ25は、後述する[2.景品交換機能]を実現する際に、図18(a)に示す予約レシート5,及び図18(b)に示す配送レシート5を印刷し、レシート排出口25aから排出して発行するものである。
紙幣識別機26は、紙幣(1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,又は10000円紙幣)を紙幣挿入口26aから受け付けて、該受け付けた紙幣を識別するものである。この識別により、受け付けた紙幣が正規の紙幣でなければ、該紙幣を紙幣挿入口26aから排出して返却し、受け付けた紙幣が正規の紙幣であれば、該紙幣をカードユニット20の背面から排出して、識別された紙幣の額である入金額を制御部22に出力する。なおカードユニット20の背面から排出された紙幣は、遊技島に設けられた紙幣搬送機構(図示外)に導かれて搬送され、遊技島に設けられた金庫(図示外)に回収される。
玉払出装置27は、遊技島に設けられた補給樋(図示外)からパチンコ玉の供給を受けて、該パチンコ玉をノズル27aを介してパチンコ機10の上皿17に払い出すものである。この玉払出装置27からは、貯玉再プレイ処理又は持玉返却処理が行われると、予め定められた個数(例えば125個)のパチンコ玉が払い出される。
ここでカードユニット20が行うメイン処理を、図4及び図5に示すフローチャートに基づき、図8に示す画面図を参照しながら説明する。まずカードユニット20は、図8のD11に示す画面をディスプレイ24に表示する(S00)。このD11では、会員カード2又はビジタカード3の挿入を促す旨,及び紙幣の挿入を促す旨が表示されると共に、「遊技データ」ボタンが表示される。カードユニット20は、このD11が表示されているS00の状態で、カードR/W23による会員カード2の受付(S01),カードR/W23によるビジタカード3の受付(S02),紙幣識別機26による紙幣の受付(S03),又は遊技データ表示操作の受付(S04)を待機する。なおS00の状態では、計数ボタンの操作の受付,玉貸ボタン15の操作の受付,及びカード返却ボタン16の操作の受付は、無効とされる。
このS04で遊技データ表示操作、即ちD11で表示される「遊技データ」ボタンの操作の受付が有ると(YES)、遊技データ表示処理(S05)を行う。この遊技データ表示処理では、遊技データ管理装置(図示外)で管理している当該カードユニット20に対応するパチンコ機10の遊技データを該遊技データ管理装置から取得してディスプレイ24に表示する。該遊技データを表示してから所定時間が経過すると、遊技データ表示処理を終了し、前記D11をディスプレイ24に表示して、S01に戻る。
また前記S01でカードR/W23による会員カード2の受付が有ると(YES)、該受け付けた会員カード2に記録されている会員カードIDをカードR/W23で読み取り(S11)、図8のD12に示す画面をディスプレイ24に表示する(S12)。このD12では、暗証番号の入力を促す旨が表示される。このD12が表示されているS12の状態では、暗証番号の入力を待機し(S13)、遊技者による操作キーの操作により暗証番号の入力が有ると(YES)、受付中の会員カード2の会員カードIDとS13で入力された暗証番号とを含む照合要求を、場内通信部21bから会員管理装置31に対して送信する(S14)。
この照合要求を受信した会員管理装置31は、該照合要求に含まれる会員カードID及び暗証番号と、会員情報DB(図示外)で記憶している会員カードID及び暗証番号とを照合し、照合OKであれば、当該会員カードIDに対応付けて記憶している属性情報(ここでは氏名,郵便番号,住所,及び電話番号)と貯玉数とを含む照合OK通知を、前記カードユニット20に対して送信し、照合NGであれば、照合NG通知を、前記カードユニット20に対して返信する。
S14で照合要求を送信したカードユニット20は、会員管理装置31から送信されてくる照合OK通知(S15),又は照合NG通知(S16)の受信を待機する。このS16で照合NG通知の受信が有ると(YES)、受付中の会員カード2を返却して(S17)、メイン処理を終了する。一方、S15で照合OK通知の受信が有ると(YES)、該照合OK通知に含まれる属性情報(ここでは氏名,郵便番号,住所,及び電話番号)と貯玉数とを制御部22のRAMで記憶して(S18)、残額取得処理(S20),及び持玉数取得処理(S21)を行う。なお残額取得処理及び持玉数取得処理は、いずれが先に行われても良く、また同時並行で行われても良い。
ここでS20の残額取得処理では、受付中の会員カード2の会員カードIDを含む残額取得要求を、場内通信部21bから残額管理装置30に対して送信して、該残額取得要求に含まれる会員カードIDに対応付けて管理されている残額を含む残額情報が残額管理装置30から送信されてくるのを待機し、該残額情報を受信すると、当該残額情報に含まれる残額を、制御部22のRAMで記憶すると共に、該記憶している残額に相当する残度数を示す度数表示信号を、玉貸通信部21bから払出制御基板12に対して送信する。
またS21の持玉数取得処理では、受付中の会員カード2の会員カードIDを含む持玉数取得要求を、場内通信部21bから持玉数管理装置32に対して送信して、該持玉数取得要求に含まれる会員カードIDに対応付けて管理されている持玉数を含む持玉数情報が持玉数管理装置32から送信されてくるのを待機し、該持玉数情報を受信すると、当該持玉数情報に含まれる持玉数を、制御部22のRAMで記憶する。
S20〜S21の処理を行ったカードユニット20は、受付中の会員カード2の会員カードIDと制御部22のRAMで記憶している貯玉数及び持玉数を含むカード挿入情報を、場内通信部21bから場内管理装置50に対して送信し(S22)、図8のD13aに示す会員メニュー画面をディスプレイ24に表示して(S23)、図5のS51に進む。このD13aでは、受付中の会員カード2の会員カードIDと制御部22のRAMで記憶している貯玉数及び持玉数とが表示されると共に、「貯玉再プレイ」ボタン,「持玉返却」ボタン,「遊技データ」ボタン,「景品予約」ボタン,及び「広告一覧」ボタンが表示される。なおカード挿入情報を受信した場内管理装置50は、後述する図28に示す広告表示履歴DBを更新する処理を行うが、これについては図29を参照して後述する。
また前記S02でカードR/W23によるビジタカード3の受付が有ると(YES)、該受け付けたビジタカード3に記録されているビジタカードIDをカードR/W23で読み取って(S31)、残額取得処理(S32),及び持玉数取得処理(S33)を行う。なお残額取得処理及び持玉数取得処理は、いずれが先に行われても良く、また同時並行で行われても良い。
ここでS32の残額取得処理では、受付中のビジタカード3のビジタカードIDを含む残額取得要求を、場内通信部21bから残額管理装置30に対して送信して、該残額取得要求に含まれるビジタカードIDに対応付けて管理されている残額を含む残額情報が残額管理装置30から送信されてくるのを待機し、該残額情報を受信すると、当該残額情報に含まれる残額を、制御部22のRAMで記憶すると共に、該記憶している残額に相当する残度数を示す度数表示信号を、玉貸通信部21bから払出制御基板12に対して送信する。
またS33の持玉数取得処理では、受付中のビジタカード3のビジタカードIDを含む持玉数取得要求を、場内通信部21bから持玉数管理装置32に対して送信して、該持玉数取得要求に含まれるビジタカードIDに対応付けて管理されている持玉数を含む持玉数情報が持玉数管理装置32から送信されてくるのを待機し、該持玉数情報を受信すると、当該持玉数情報に含まれる持玉数を、制御部22のRAMで記憶する。
S32〜S33の処理を行ったカードユニット20は、受付中のビジタカード3のビジタカードIDと制御部22のRAMで記憶している持玉数を含むカード挿入情報を、場内通信部21bから場内管理装置50に対して送信し(S34)、図8のD13bに示すビジタメニュー画面をディスプレイ24に表示して(S35)、図5のS51に進む。このD13bでは、受付中のビジタカード3のビジタカードIDと制御部22のRAMで記憶している持玉数とが表示されると共に、「持玉返却」ボタン,「遊技データ」ボタン,「景品予約」ボタン,及び「広告一覧」ボタンが表示される。なおカード挿入情報を受信した場内管理装置50は、後述する図28に示す広告表示履歴DBを更新する処理を行うが、これについては図29を参照して後述する。
また前記S03で紙幣識別機26による紙幣の受付が有ると(YES)、該受け付けた紙幣を紙幣識別機26で識別し、正規の紙幣であれば、カードR/W23で留保しているビジタカード3が有るか否かを判定する(S41)。このS41で留保しているビジタカード3が無い(NO)と判定された場合には、ビジタカードストッカ23bがストックしている複数枚のビジタカード3のうちの1枚をカードR/W23に搬送して受け付け(S42)、該受け付けたビジタカード3に記録されているビジタカードIDをカードR/W23で読み取って(S43)、残額加算処理(S44)を行う。一方、S41で留保しているビジタカード3が有る(YES)、即ちビジタカード3を受付中であると判定された場合には、該受け付けているビジタカード3に記録されているビジタカードIDをカードR/W23で読み取って(S43)、残額加算処理(S44)を行う。
この残額加算処理では、受付中のカードのカードIDと該識別した紙幣の額である入金額とを含む入金要求を、場内通信部21bから残額管理装置30に対して送信して、該入金要求に含まれるカードIDに対応付けて管理されている残額に対して該入金要求に含まれる入金額を加算した後の残額を含む残額加算完了通知が残額管理装置30から送信されてくるのを待機し、該残額加算完了通知を受信すると、当該残額加算完了通知に含まれる加算後の残額を、制御部22のRAMで記憶すると共に、該記憶している加算後の残額に相当する残度数を示す度数表示信号を、玉貸通信部21bから払出制御基板12に対して送信する。この残額加算処理を終了すると、前記S34及びS35の処理を行って、図5のS51に進むが、S34で送信されるカード挿入情報に含まれる持玉数は零であり、S35において図8に示すD13bで表示される持玉数も零である。
図5に進み、カードユニット20は、前記D13aが表示されているS23の状態又は前記D13bが表示されているS35の状態で、紙幣識別機26による紙幣の受付(S51),各台計数機19から送信されてくる前記計数値情報の受信(S52),玉貸操作の受付(S53),貯玉再プレイ操作の受付(S54),持玉返却操作の受付(S55),遊技データ表示操作の受付(S56),景品予約操作の受付(S57),広告一覧表示操作の受付(S58),場内管理装置50から送信されてくる後述する広告自動表示要求の受信(S59),場内管理装置50から送信されてくる後述する広告再表示要求の受信(S60),又はカード返却操作の受付(S61)を待機する。なお前記D13bでは、「貯玉再プレイ」ボタンは表示されないため、S35の状態では、貯玉再プレイ操作が受け付けられることは無い。
このS51で紙幣識別機26による紙幣の受付が有ると(YES)、該受け付けた紙幣を紙幣識別機26で識別し、正規の紙幣であれば、残額加算処理(S71)を行う。この残額加算処理は、図4のS44で説明した残額加算処理と同様である。この残額加算処理を終了すると、前記D13a又はD13bをディスプレイ24に表示して、S51に戻る。
前記S52で各台計数機19から計数値情報の受信が有ると(YES)、持玉数加算処理(S72)を行う。この持玉数加算処理では、受付中のカードのカードIDと前記受信した計数値情報が示す計数値(即ち持玉数加算処理に供される持玉数)とを含む持玉数加算要求を、場内通信部21bから持玉数管理装置32に対して送信して、該持玉数加算要求に含まれるカードIDに対応付けて管理されている持玉数に対して該持玉数加算要求に含まれる計数値を加算した後の持玉数を含む持玉数加算完了通知が持玉数管理装置32から送信されてくるのを待機し、該持玉数加算完了通知を受信すると、当該持玉数加算完了通知に含まれる加算後の持玉数を、制御部22のRAMで記憶し、受付中のカードのカードIDと該加算後の持玉数とを含む持玉数更新要求を、場内通信部21bから場内管理装置50に対して送信する。なお持玉数更新要求を受信した場内管理装置50は、後述する図28に示す広告表示履歴DBを更新する処理を行うが、これについては図29を参照して後述する。この持玉数加算処理を終了すると、制御部22のRAMで記憶している加算後の持玉数を表示した前記D13a又はD13bをディスプレイ24に表示して、S51に戻る。
前記S53で玉貸操作、即ち玉貸ボタン15の操作の受付が有ると(YES)、玉貸処理及び残額減算処理(S73)を行う。これら玉貸処理及び残額減算処理は、いずれが先に行われても良く、また同時並行で行われても良い。まず玉貸処理では、制御部22のRAMで記憶している残額が0であるか否かを判定し、該残額が0でなければ、該残額が予め設定された玉貸設定額(例えば500円)以上であるか否かを判定し、該残額が玉貸設定額以上であれば、該玉貸設定額を玉貸使用額として特定し、該残額が玉貸設定額未満であれば、該残額を玉貸使用額として特定して、該特定した玉貸使用額に相当する数のパチンコ玉の払出を、玉貸通信部21bからパチンコ機10の払出制御基板12に対して指令する。なお残額が0であれば、玉貸処理及び残額減算処理は行われない。
次に残額減算処理では、受付中のカードのカードIDと玉貸処理に使用された玉貸使用額とを含む残額減算要求を、場内通信部21bから残額管理装置30に対して送信して、該残額減算要求に含まれるカードIDに対応付けて管理されている残額から該残額減算要求に含まれる玉貸使用額を減算した後の残額を含む残額減算完了通知が残額管理装置30から送信されてくるのを待機し、該残額減算完了通知を受信すると、当該残額減算完了通知に含まれる減算後の残額を、制御部22のRAMで記憶すると共に、該記憶している減算後の残額に相当する残度数を示す度数表示信号を、玉貸通信部21bから払出制御基板12に対して送信する。これら玉貸処理及び残額減算処理を終了すると、前記D13a又はD13bをディスプレイ24に表示して、S51に戻る。
なおカードR/W23でビジタカード3を受付中である場合には、これら玉貸処理及び残額減算処理の終了後に、該ビジタカード3のビジタカードIDに対応付けられている(即ち制御部22のRAMで記憶している)残額及び持玉数が零であるか否かを判定する。ここで残額又は持玉数の少なくとも一方が零でなければ、前記D13a又はD13bをディスプレイ24に表示して、S51に戻る。一方、残額及び持玉数が共に零であれば、受付中のビジタカード3のビジタカードIDを含む消去情報を、場内通信部21bから場内管理装置50に対して送信し、受付中のビジタカード3をカードR/W23で留保したまま、メイン処理を終了する。従って、前記S00の状態となるので、該留保しているビジタカード3は、カード返却ボタン16が操作されても返却されない。なお消去情報を受信した場内管理装置50は、後述する図28に示す広告表示履歴DBを更新する処理を行うが、これについては図29を参照して後述する。
前記S54で貯玉再プレイ操作、即ちD13aで表示される「貯玉再プレイ」ボタンの操作の受付が有ると(YES)、貯玉再プレイ処理及び貯玉数減算処理(S74)を行う。これら貯玉再プレイ処理及び貯玉数減算処理は、いずれが先に行われても良く、また同時並行で行われても良い。まず貯玉再プレイ処理では、制御部22のRAMで記憶している貯玉数が当該貯玉再プレイ処理で返却される所定玉数(例えば125個)+手数料に相当する手数料玉数(例えば25個)以上であるか否かを判定し、貯玉数が所定玉数+手数料玉数以上であれば、該所定玉数のパチンコ玉を玉払出装置27から払い出す。なお貯玉数が所定玉数+手数料玉数未満であれば、貯玉再プレイ処理及び貯玉数減算処理は行われない。
次に貯玉数減算処理では、受付中の会員カードの会員カードIDを含む貯玉数減算要求を、場内通信部21bから会員管理装置31に対して送信して、該貯玉数減算要求に含まれる会員カードIDに対応付けて管理されている貯玉数から前記所定玉数+手数料玉数を減算した後の貯玉数を含む貯玉数減算完了通知が会員管理装置31から送信されてくるのを待機し、該貯玉数減算完了通知を受信すると、当該貯玉数減算完了通知に含まれる減算後の貯玉数を、制御部22のRAMで記憶し、受付中の会員カードの会員カードIDと該減算後の貯玉数とを含む貯玉数更新要求を、場内通信部21bから場内管理装置50に対して送信する。なお貯玉数更新要求を受信した場内管理装置50は、後述する図28に示す広告表示履歴DBを更新する処理を行うが、これについては図29を参照して後述する。これら貯玉再プレイ処理及び貯玉数減算処理を終了すると、制御部22のRAMで記憶している減算後の貯玉数を表示した前記D13aをディスプレイ24に表示して、S51に戻る。
前記S55で持玉返却操作、即ちD13a又はD13bで表示される「持玉返却」ボタンの操作の受付が有ると(YES)、持玉返却処理及び持玉数減算処理(S75)を行う。これら持玉返却処理及び持玉数減算処理は、いずれが先に行われても良く、また同時並行で行われても良い。まず持玉返却処理では、制御部22のRAMで記憶している持玉数が当該持玉返却処理で返却される所定玉数(例えば125個)以上であるか否かを判定し、持玉数が所定玉数以上であれば、該所定玉数を返却玉数として特定し、持玉数が所定玉数未満であれば、該持玉数を返却玉数として特定して、該特定した返却玉数のパチンコ玉を玉払出装置27から払い出す。
次に持玉数減算処理では、受付中のカードのカードIDを含む持玉数減算要求を、場内通信部21bから持玉数管理装置32に対して送信して、該持玉数減算要求に含まれるカードIDに対応付けて管理されている持玉数から前記返却玉数を減算した後の持玉数を含む持玉数減算完了通知が持玉数管理装置32から送信されてくるのを待機し、該持玉数減算完了通知を受信すると、当該持玉数減算完了通知に含まれる減算後の持玉数を、制御部22のRAMで記憶し、受付中のカードのカードIDと該減算後の持玉数とを含む持玉数更新要求を、場内通信部21bから場内管理装置50に対して送信する。なお持玉数更新要求を受信した場内管理装置50は、後述する図28に示す広告表示履歴DBを更新する処理を行うが、これについては図29を参照して後述する。これら持玉返却処理及び持玉数減算処理を終了すると、制御部22のRAMで記憶している減算後の持玉数を表示した前記D13a又はD13bをディスプレイ24に表示して、S51に戻る。
なおカードR/W23でビジタカード3を受付中である場合には、これら持玉返却処理及び持玉数減算処理の終了後に、該ビジタカード3のビジタカードIDに対応付けられている(即ち制御部22のRAMで記憶している)残額及び持玉数が零であるか否かを判定する。ここで残額又は持玉数の少なくとも一方が零でなければ、前記D13a又はD13bをディスプレイ24に表示して、S51に戻る。一方、残額及び持玉数が共に零であれば、受付中のビジタカード3のビジタカードIDを含む消去情報を、場内通信部21bから場内管理装置50に対して送信し、受付中のビジタカード3をカードR/W23で留保したまま、メイン処理を終了する。従って、前記S00の状態となるので、該留保しているビジタカード3は、カード返却ボタン16が操作されても返却されない。なお消去情報を受信した場内管理装置50は、後述する図28に示す広告表示履歴DBを更新する処理を行うが、これについては図29を参照して後述する。
前記S56で遊技データ表示操作、即ちD13a又はD13bで表示される「遊技データ」ボタンの操作の受付が有ると(YES)、遊技データ表示処理(S76)を行う。この遊技データ表示処理では、遊技データ管理装置(図示外)で管理している当該カードユニット20に対応するパチンコ機10の遊技データを該遊技データ管理装置から取得してディスプレイ24に表示する。該遊技データを表示してから所定時間が経過すると、遊技データ表示処理を終了し、前記D13a又はD13bをディスプレイ24に表示して、S51に戻る。
前記S57で景品予約操作、即ちD13a又はD13bで表示される「景品予約」ボタンの操作の受付が有ると(YES)、景品予約処理(S77)を行うが、この景品予約処理については、[2.景品交換機能]として、図6に示すフローチャート及び図9〜図10に示す画面図を参照して後述する。
前記S58で広告一覧表示操作、即ちD13a又はD13bで表示される「広告一覧」ボタンの操作の受付が有るか(YES)、前記S59で場内管理装置50から送信されてくる広告自動表示要求の受信が有るか(YES)、又は前記S60で場内管理装置50から送信されてくる広告再表示要求の受信が有ると(YES)、広告表示処理(S78)を行うが、この広告表示処理については、[3.広告表示機能]として、図7に示すフローチャート及び図11に示す画面図を参照して後述する。
前記S61でカード返却操作、即ちカード返却ボタン16の操作の受付が有ると(YES)、受付中のカードのカードIDを含むカード返却情報を、場内通信部21bから場内管理装置50に対して送信し(S62)、制御部22のRAMで記憶している内容(残額,貯玉数,持玉数)を消去し(S63)、受付中のカードを返却して(S64)、メイン処理を終了する。なおカード返却情報を受信した場内管理装置50は、後述する図28に示す広告表示履歴DBを更新する処理を行うが、これについては図29を参照して後述する。
[2.景品交換機能]
広告表示・配信システム1の第2の機能である景品交換機能は、予約端末及び予約確定端末として機能するカードユニット20と、予約確定端末40と、景品管理装置70と、配送管理装置80とにより実現される。この景品交換機能は、ユーザ(遊技者)が所有する有価価値の大きさ(貯玉数,持玉数)と交換可能な複数の景品の中から選択された、該ユーザが交換を希望する景品と、該ユーザが所有する有価価値の大きさとを交換するための機能である。
この景品交換機能では、予約端末として機能するカードユニット20において、複数の景品が表示され、該表示される景品の中から、交換を予約する景品の選択をユーザから受け付けると、該選択された景品を特定可能な景品特定情報(景品ID)を含む予約要求を景品管理装置70に送信する予約受付処理が行われる(図6のS101〜S110)。次に景品管理装置70において、該予約要求に対応する予約を識別可能な予約識別情報(予約ID)に対応付けて該予約要求に含まれる景品特定情報を登録する予約内容登録処理が行われる(図22のS411〜S417)。
次に予約確定端末として機能するカードユニット20において決済処理が行われるか、又は予約確定端末40において予約識別情報を受け付けると、該予約識別情報を含む予約確定要求を景品管理装置70に送信する予約確定処理が行われる(図6のS144,又は図20のS400〜S410)。そして景品管理装置70において、該予約確定要求に含まれる予約識別情報に対応付けて登録された景品特定情報から特定される景品をユーザに提供するための配送情報登録処理が行われる(図22のS431〜S436)。以下、各構成要素について説明する。
まず配送管理装置80について説明する。配送管理装置80は、図示しないが、通信部,制御部,ディスプレイ,入力装置,及びハードディスク等を有するコンピュータ(サーバ)であり、複数の景品提供業者から提供される景品に関する情報を管理するものである。記憶手段であるハードディスクでは、図12に示す景品情報DBと、図13(a)に示す配送情報DBと、図13(b)に示す請求情報DBとを記憶している。
図12に示す景品情報DBでは、当該景品提供業者が提供する複数の景品の各々について、各景品に関する景品情報として、各景品を特定可能な景品特定情報である景品IDに対応付けて、各景品の種別を示す大区分及び小区分と、各景品の景品名と、各景品の詳細情報が記録されているファイルのファイル名と、各景品の価格と、各景品の在庫数とが記憶される。配送管理装置80では、オペレータの操作により、各景品について、景品IDが付与されると共に、当該景品が種別毎に振り分けられると、景品情報DBにおいて、該付与された景品IDと、振り分けられた種別を示す大区分及び小区分と、景品名,詳細情報ファイル名,価格,及び在庫数とが、景品情報として登録される。なお在庫数が十分に多い景品については、当該景品の在庫数がNULLと登録される。この景品情報DBで記憶されている景品情報は、景品管理装置70に送信されて、該景品管理装置70の図14に示す景品情報DBで記憶される。
図13(a)に示す配送情報DBでは、各遊技場毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、前記予約確定処理に対応する前記配送情報登録処理を識別可能な予約確定IDに対応付けて、該配送情報登録処理に関する配送情報として、後述する図17に示す配送情報DBと略同様の情報(即ち予約ID,景品ID,景品名,交換玉数,配送個数,配送区分,配送先情報,及び配送希望日時)が記憶されると共に、それに加えて、配送開始日時,配送完了日時,及び当該配送情報を図13(b)に示す請求情報DBで記録したか否かを示す請求済フラグが記憶される。ここで請求済フラグが1であれば、当該配送情報を請求情報DBで記憶した旨を示し、請求済フラグが0であれば、当該配送情報を請求情報DBで記憶していない旨を示す。この配送情報DBでは、遊技場の営業終了後において景品管理装置70から送信されてくる配送情報を受信すると、該配送情報が登録され、景品の配送が行われると配送開始日時が登録され、景品の配送が完了すると配送完了日時が登録される。
図13(b)に示す請求情報DBでは、各遊技場毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、配送が完了した景品について、前記予約確定IDに対応付けて、請求情報として、予約ID,景品ID,景品名,交換玉数,配送個数,配送区分,配送先情報,配送完了日時,及び請求額が記憶される。この請求情報DBで記憶している所定期間(例えば1ヶ月)分の請求情報を取り纏めて、景品提供業者から各遊技場に対して、合計請求額の請求が行われる。
次に景品管理装置70について説明する。景品管理装置70は、図1に示すように接続される通信部71,制御部72,ディスプレイ73,入力装置74,及びハードディスク75等を有するコンピュータ(サーバ)であり、複数の景品提供業者から提供され、予約端末として機能するカードユニット20に表示される複数の景品に関する情報を管理するものであると共に、予約端末として機能するカードユニット20から送信されてきた予約要求に対応する予約を識別可能な予約識別情報(予約ID)に対応付けて該予約要求に含まれる景品特定情報を登録する予約内容登録処理を行い、予約確定端末として機能するカードユニット20又は予約確定端末40から送信されてきた予約確定要求から特定される景品をユーザ(遊技者)に提供するための配送情報登録処理を行うものである。
通信部71は、配送管理装置80と通信可能に接続され、景品管理装置70と配送管理装置80との間における通信を司るものである。また通信部71は、インターネット(図示外)及びルータ33を介して、カードユニット20の場外通信部21c,及び予約確定端末40の後述する通信部41と通信可能に接続され、景品管理装置70と、個々のIPアドレスにより特定される各カードユニット20及び予約確定端末40との間における通信を司るものである。
制御部72は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ROM及びハードディスク75に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、景品管理装置70に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものであるが、その機能については図22を参照して後述する。ディスプレイ73は、各種の情報を表示する表示デバイスであって、例えば液晶ディスプレイであり、入力装置74は、各種の情報の入力を受け付ける入力デバイスであって、例えばキーボードやマウスである。記憶手段であるハードディスク75では、図14に示す景品情報DBと、図15に示す予約・確定累計数DBと、図16に示す予約情報DBと、図17に示す配送情報DBとを記憶している。
図14に示す景品情報DBでは、各景品提供業者毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、当該景品提供業者が提供する複数の景品の各々について、各景品に関する景品情報として、図12に示す景品情報DBと同様に、景品IDに対応付けて、大区分,小区分,景品名,詳細情報ファイル名,及び価格が記憶され、また在庫数が在庫数として記憶されると共に、それに加えて、各景品の価格に相当する交換玉数(4円=1個で換算された玉数)と、各景品の価格に相当する交換ポイント数(10円=1ポイントで換算されたポイント数)とが記憶される。ここで各景品の在庫数は、1日の営業終了後において、図15に示す予約・確定累計数DBで記憶されている確定累計数が減算されて更新される。この景品情報DBで記憶されている景品情報は、1日の営業開始前に、カードユニット20に送信されて、制御部22のEEPROMで記憶されると共に、広告管理装置60にも送信されて、ハードディスク65で記憶される。
図15に示す予約・確定累計数DBでは、各景品提供業者毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、当該景品提供業者が提供する複数の景品の各々について、当該景品の景品IDに対応付けて、前記予約内容登録処理に供された予約個数の集計値である予約累計数と、前記配送情報登録処理に供された配送個数の集計値である確定累計数とが記憶される。この予約・確定累計数DBでは、制御部72により、予約内容登録処理において、予約累計数に予約個数が加算され(図22のS413)、配送情報登録処理において、確定累計数に配送個数が加算される(同S431)。なお本例では、予約の有効期間は当日限りであるので、この予約・確定累計数DBで記憶されている予約累計数は、1日の営業終了後において消去(ゼロクリア)される。また予約・確定累計数DBで記憶されている各景品の確定累計数は、1日の営業終了後において、図14に示す景品情報DBで記憶されている在庫数から減算された後に、消去(ゼロクリア)される。
図16に示す予約情報DBでは、各遊技場及び各景品提供業者毎のデータテーブル(即ち景品の選択が行われた遊技場と該選択された景品を提供する景品提供業者とが対応付けられているデータテーブル)が設けられており、各データテーブルでは、予約に関する予約情報として、予約を識別可能な予約識別情報である予約IDに対応付けて、予約された景品を特定可能な景品特定情報である景品IDと、該景品の景品名と、該景品の価格に相当する有価価値である交換玉数と、該景品の予約個数と、配送区分と、ユーザ(遊技者)を特定可能なユーザ特定情報である会員カードID及び配送先情報(氏名,郵便番号,住所,及び電話番号)と、配送希望日時とが記憶される。本例では、予約された複数の景品の各々について、1つの予約IDが割り当てられるので、予約情報DBで登録される予約個数は、各予約IDに対して常に1個である。
この予約情報DBでは、前記予約受付処理が行われたカードユニット20から送信されてくる、景品ID,予約個数,配送区分,会員カードID,配送先情報,及び配送希望日時を含む予約要求を受信すると、前記予約内容登録処理において、制御部72により、該予約要求に含まれる景品IDから特定される景品の各々について、予約IDが生成されて割り当てられ(図22のS414)、該割り当てられた各予約IDに対応付けて、当該予約IDに対応する景品について前記予約要求に含まれる景品ID,予約個数,配送区分,会員カードID,配送先情報,及び配送希望日時と、該景品IDに対応付けて図14に示す景品情報DBで登録されている景品名,及び交換玉数とが、予約情報として登録されることにより、予約内容登録処理が行われる(同S415)。なお後述する図10のD33bで配送先情報が手入力された後にカードユニット20から送信されてくる予約要求には、会員カードIDは含まれないので、予約情報DBにおいて、該会員カードIDは登録されない。また予約情報DBでは、前記配送情報登録処理に伴って、該配送情報登録処理の対象となった予約情報が消去される(同のS436)。なお本例では、予約の有効期間は当日限りであるので、この予約情報DBで記憶されている予約情報は、遊技場の営業終了後において消去される。
図17に示す配送情報DBでは、各遊技場及び各景品提供業者毎のデータテーブル(即ち景品の選択が行われた遊技場と該選択された景品を提供する景品提供業者とが対応付けられているデータテーブル)が設けられており、各データテーブルでは、前記配送情報登録処理に関する配送情報として、該配送情報登録処理に対応する前記予約確定処理を識別可能な予約確定IDに対応付けて、該配送情報登録処理が行われた日時である確定日時と、該配送情報登録処理の対象となった予約IDと、該予約IDに対応付けられている景品ID,景品名,交換玉数,予約個数である配送個数,配送区分,ユーザ特定情報である会員カードIDと配送先情報(氏名,郵便番号,住所,及び電話番号),及び配送希望日時とが記憶されると共に、当該配送情報を配送管理装置80に送信したか否かを示す配送指示済フラグが記憶される。ここで配送指示済フラグが1であれば、当該配送情報を配送管理装置80に送信した旨を示し、配送指示済フラグが0であれば、当該配送情報を配送管理装置80に送信していない旨を示す。
この配送情報DBでは、前記予約確定処理が行われたカードユニット20又は予約確定端末40から送信されてくる、予約IDを含む予約確定要求を受信すると、前記配送情報登録処理において、制御部72により、該予約確定要求から特定される景品(即ち該予約確定要求に含まれる予約IDに対応付けて図16に示す予約情報DBで登録されている景品IDから特定される景品)が、配送先及び配送希望日時が同一である景品毎に分類されることにより、景品分類処理が行われ(図22のS432)、分類された各分類について、予約確定IDが生成されて割り当てられ(同S433)、該割り当てられた各予約確定IDに対応付けて、当該予約確定IDに対応する景品について前記予約確定要求に含まれる予約IDと、該予約IDに対応付けて図16に示す予約情報DBで登録されている景品ID,景品名,交換玉数,予約個数である配送個数,配送区分,会員カードID,配送先情報,及び配送希望日時とが、配送情報として登録されることにより、配送情報登録処理が行われる(同S434)。そして通信部71により、各予約確定IDと各予約確定IDに対応する景品を特定可能な情報(ここでは一又は複数の該景品の予約ID,景品ID,景品名,交換玉数,及び配送個数と、同一の配送区分,配送先情報,及び配送希望日時)とを含む配送登録完了通知を、予約確定要求の送信元であるカードユニット20又は予約確定端末40に対して送信する(同S435)。
次に予約端末及び予約確定端末として機能するカードユニット20について説明する。このカードユニット20では、前述の如く、表示する景品情報(図14)を、制御部22のEEPROMで記憶している。
このカードユニット20は、前記D13a(図8)が表示されているS23(図4)の状態,又は前記D13b(図8)が表示されているS35(図4)の状態で、S57(図5)で景品予約操作、即ちD13a又はD13bで表示される「景品予約」ボタンの操作の受付が有ると(YES)、図6に示す景品予約処理(S77)を行う。以下、このカードユニット20が行う景品予約処理を、図6に示すフローチャートに基づき、図9〜図10に示す画面図を参照しながら説明する。
この景品予約処理において、カードユニット20は、図9及び図10に示すD21〜D31の画面をディスプレイ24に順次表示する(S101)。まずD21では、景品選択の手法を選択するためのボタンとして、「種別から選択」ボタン,「交換玉数から選択」ボタン,及び「キーワード検索」ボタンが表示される。
このD21で、「種別から選択」ボタンを操作すると、D22で、景品交換システム1において予め定められている大区分を示す大区分ボタンが表示される。このD22で、いずれかの大区分ボタン(ここでは「食料品」ボタン)を操作すると、D23で、該操作された大区分ボタンに対応する大区分に属し、景品交換システム1において予め定められている小区分を示す小区分ボタンが表示される。
このD23で、いずれかの小区分ボタン(ここでは「水産物」ボタン)を操作すると、制御部22のEEPROMが記憶している景品情報(図14)から、該操作された小区分ボタンに対応する小区分に属する景品情報が抽出されて、D24で、該抽出された景品情報の景品について、景品名と交換玉数を示す景品選択ボタンが表示される。なお一画面に入りきらない場合には、画面右上のスクロールボタンを操作することにより、画面がスクロール表示される。
このD24で、いずれかの景品ボタン(ここでは「ずわいがに」ボタン)を操作すると、制御部22のEEPROMが記憶している景品情報のうち、該操作された景品ボタンに対応する景品の詳細情報ファイルが抽出されて、D25で、該抽出された詳細情報ファイルに記録されている詳細情報が表示されると共に、予約個数を入力するためのプルダウンメニューが表示される。このD25で、プルダウンメニューを操作して予約個数を入力し、決定ボタン24cを操作すると、図10のD31に進む。
D21で、「交換玉数から選択」ボタンを操作すると、D26で、景品交換システム1において予め定められている交換玉数の区分(ここでは「〜500玉」,「501〜1000玉」,「1001〜1500玉」,「1501〜2000玉」,及び「2001〜2500玉」)を示す交換玉数ボタンが表示される。
このD26で、いずれかの交換玉数ボタン(ここでは「1501〜2000玉」ボタン)を操作すると、制御部22のEEPROMが記憶している景品情報(図14)から、該操作された交換玉数ボタンに対応する交換玉数である景品情報が抽出されて、D27で、該抽出された景品情報の景品について、景品名と交換玉数を示す景品ボタンが表示される。なお一画面に入りきらない場合には、画面右上のスクロールボタンを操作することにより、画面がスクロール表示される。このD27で、いずれかの景品ボタンを操作すると、前記D25に進む。
なおD24で、「キーワード検索」ボタンを操作すると、図示しないが、キーワード入力画面が表示され、該画面でキーワードを入力すると、制御部22のEEPROMが記憶している景品情報(図14)から、該入力されたキーワードに合致する景品情報が抽出されて、D24やD27と同様に、該抽出された景品情報の景品について、景品名と交換玉数を示す景品ボタンが表示される。
図10のD31では、選択された景品について、景品名,交換玉数,及び予約個数を示す景品ボタンが表示されると共に、「景品予約」ボタン,及び「配送先指定」ボタンが表示される。このD31で、いずれかの景品ボタンを操作すると、図示しないが、該操作されたボタンに対応する景品の選択をキャンセルできるキャンセル画面が表示されて、該画面でキャンセル操作が行われると、当該景品の選択がキャンセルされる。またD31で、「景品予約」ボタンを操作すると、前記D21に戻り、更なる景品の選択ができる。
図6に戻り、D31が表示されているS101の状態では、該D31で表示される「配送先指定」ボタンの操作(S102)を待機し、該「配送先指定」ボタンの操作が有ると(YES)、図10のD32に示す画面をディスプレイ24に表示する(S103)。このD32では、配送先を指定するためのボタンとして、「遊技場」ボタン,及び「自宅」ボタンが表示される。
このD32が表示されているS103の状態では、該D32で表示される「遊技場」ボタンの操作(S104),又は「自宅」ボタン(S105)の操作を待機し、いずれかのボタンの操作が有ると(YES)、会員カード2を受付中であるか否かを判定する(S106)。
このS106で会員カード2を受付中である(YES)と判定された場合には、図10のD33aに示す画面をディスプレイ24に表示する(S107)。このD33aでは、制御部22のRAMで記憶している属性情報(氏名,郵便番号,住所,及び電話番号)が表示される。このD33aが表示されているS107の状態で、「決定」ボタンが操作されると、図10のD34aに示す画面をディスプレイ24に表示する(S108)。このD34aでは、配送希望日時(配送希望日及び配送希望時間帯)の入力欄が表示され、配送希望日の入力欄に対応する「日」ボタンを操作すると、カレンダーが表示されて、配送希望日の入力が可能となり、配送希望時間帯の入力欄に対応する「時間帯」ボタンを操作すると、予め定められた複数の時間帯が表示されて、配送希望時間帯の入力が可能となる。このD34aが表示されているS108の状態では、配送希望日時の入力を待機し(S109)、配送希望日時が入力されて「決定」ボタンが操作されると(YES)、D25で選択された景品の景品ID,景品名,交換玉数,及び予約個数と、D32で選択された配送区分(遊技場又は自宅)を示す情報と、受付中の会員カード2の会員カードID及びD33aで表示された配送先情報を示す情報と、D34aで入力された配送希望日時を示す情報とを含む予約要求を、場外通信部21cから景品管理装置70に対して送信する(S110)。
一方、S106で会員カード2を受付中でない(NO)、即ちビジタカード3を受付中であると判定された場合には、図10のD33bに示す画面をディスプレイ24に表示する(S111)。このD33bでは、配送先情報である氏名,郵便番号,住所,及び電話番号の入力欄が表示され、各入力欄に対応する「氏名」ボタン,「郵便番号」ボタン,「住所」ボタン,又は「電話番号」ボタンを操作すると、各入力欄への入力が可能となる。このD33aが表示されているS111の状態では、配送先情報の入力を待機し(S112)、配送先情報が入力されて「決定」ボタンが操作されると(YES)、図10のD34bに示す画面をディスプレイ24に表示する(S113)。このD34bは、前記D34aと同様の画面である。このD34bが表示されているS113の状態では、配送希望日時の入力を待機し(S114)、配送希望日時が入力されて「決定」ボタンが操作されると(YES)、D25で選択された景品の景品ID,景品名,交換玉数,及び予約個数と、D32で選択された配送区分(遊技場又は自宅)を示す情報と、D33bで入力された配送先情報を示す情報と、D34bで入力された配送希望日時を示す情報とを含む予約要求を、場外通信部21cから景品管理装置70に対して送信する(S110)。
以上に説明したS101〜S110の処理が、予約端末として機能するカードユニット20が行う予約受付処理である。S110で予約要求を送信したカードユニット20は、該予約要求に含まれる全ての景品IDについて景品管理装置70から送信されてくる、予約登録完了通知(図22のS416),又は在庫零通知(同S412)の受信を待機する。ここで予約登録完了通知は、予約ID,景品ID,景品名,交換玉数,及び予約個数を含むものであり、在庫零通知は、予約内容登録処理が行われなかった景品の景品IDを含むものである。この状態で、全ての景品IDについて予約登録完了通知又は在庫零通知の受信が有ると、予約要求に含まれる全ての景品IDについて予約登録完了通知を受信したのか(S121),一部の景品IDについて在庫零通知を受信したのか(S122),又は全ての景品IDについて在庫零通知を受信したのか(S123)を判定する。
このS123で全ての景品IDについて在庫零通知を受信した(YES)と判定された場合には、全ての景品について在庫がない旨をディスプレイ24に表示し(S124)、景品予約処理を終了して、図5に示すメイン処理に戻る。またS122で一部の景品IDについて在庫零通知を受信した(YES)と判定された場合には、当該景品について在庫がない旨をディスプレイ24に表示して(S125)、会員カード2を受付中であるか否かを判定する(S126)。またS121で全ての景品IDについて予約登録完了通知を受信した(YES)と判定された場合にも、会員カード2を受付中であるか否かを判定する(S126)。
このS126で会員カード2を受付中である(YES)と判定された場合には、制御部22のRAMで記憶している貯玉数+持玉数が予約登録完了通知を受信した景品IDに対応付けられている交換玉数の合算値以上であるか否かを判定する(S127)。このS127で貯玉数+持玉数が交換玉数未満である(NO)と判定された場合には、決済処理が不可能なので、予約レシート4をレシートプリンタ25で発行し(S131)、景品予約処理を終了して、図5に示すメイン処理に戻る。一方、S127で貯玉数+持玉数が交換玉数以上である(YES)と判定された場合には、決済処理が可能なので、図10のD35aに示す画面をディスプレイ24に表示する(S128)。このD35aでは、予約ができた旨と、予約ができた景品(即ち予約登録完了通知を受信した景品IDの景品)の景品名,予約個数,及び交換玉数と、制御部22のRAMで記憶している貯玉数及び持玉数と、貯玉数+持玉数を使用して決済を行う旨の操作を受け付ける「決済」ボタン,及び決済を行わない旨の操作を受け付ける「終了」ボタンとが表示される。
前記S126で会員カード2を受付中でない(NO)、即ちビジタカード3を受付中であると判定された場合には、制御部22のRAMで記憶している持玉数が予約登録完了通知を受信した景品IDに対応付けられている交換玉数の合算値以上であるか否かを判定する(S129)。このS129で持玉数が交換玉数未満である(NO)と判定された場合には、決済処理が不可能なので、予約レシート4をレシートプリンタ25で発行し(S131)、景品予約処理を終了して、図5に示すメイン処理に戻る。一方、S129で持玉数が交換玉数以上である(YES)と判定された場合には、決済処理が可能なので、図10のD35bに示す画面をディスプレイ24に表示する(S130)。このD35bでは、予約ができた旨と、予約ができた景品(即ち予約登録完了通知を受信した景品IDの景品)の景品名,予約個数,及び交換玉数と、制御部22のRAMで記憶している持玉数と、持玉数を使用して決済を行う旨の操作を受け付ける「決済」ボタン,及び決済を行わない旨の操作を受け付ける「終了」ボタンとが表示される。
ここでS131で発行される予約レシート4は、当該景品予約処理において決済処理が行われなかったことにより、紙に印刷されて遊技者に対して発行される記録媒体であり、図18(a)に示すように、遊技場名と、当該予約を識別可能な予約識別情報である予約IDと、該予約IDに対応する景品の景品ID,景品名,交換玉数,及び予約個数と、当該予約の有効期間(ここでは予約当日)と、予約IDを内在する予約IDバーコード4aとが記録されている。この予約レシート4に記録される情報は、予約登録完了通知に含まれるものである。本例では、予約された景品が複数の場合には(即ち1回の予約で他種類の景品が予約された場合のみならず、1回の予約で同一種類の景品が複数予約された場合であっても)、当該複数の景品の各々について、1つの予約IDが割り当てられ、各景品について割り当てられた予約IDが記録された(即ち1個の景品に対して1枚の)予約レシート4が発行される。従って、予約レシート4に記録される予約個数は、常に1個である。この予約レシート4の予約内容は、後述する予約確定端末40において確定することができる。
D35aが表示されているS128の状態,又はD35bが表示されているS130の状態では、該D35a又はD35bで表示される「決済」ボタンの操作(S141),又は「終了」ボタンの操作(S142)を待機する。このS142で「終了」ボタンの操作が有ると(YES)、予約レシート4をレシートプリンタ25で発行し(S131)、景品予約処理を終了して、図5に示すメイン処理に戻る。
またS141で「決済」ボタンの操作が有ると(YES)、決済処理(S143)を行う。この決済処理において、D35aで表示される「決済」ボタンの操作が有った場合には、まず制御部22のRAMで記憶している貯玉数が交換玉数以上であれば、貯玉数から交換玉数を減算するために、該交換玉数と受付中の会員カード2の会員カードIDとを含む貯玉数減算要求を、場内通信部21bから会員管理装置31に対して送信して、該貯玉数減算要求に含まれる会員カードIDに対応付けて管理されている貯玉数から該貯玉数減算要求に含まれる交換玉数を減算した後の貯玉数を含む貯玉数減算完了通知が会員管理装置31から送信されてくるのを待機し、該貯玉数減算完了通知を受信すると、当該貯玉数減算完了通知に含まれる減算後の貯玉数を、制御部22のRAMで記憶する処理を行う。一方、制御部22のRAMで記憶している貯玉数(例えば2246個)が交換玉数(例えば2750個)未満であれば、貯玉数を零にすると共に持玉数から交換玉数の不足分(即ち504個)を減算するために、交換玉数から貯玉数を差し引いた不足分の交換玉数と受付中の会員カード2の会員カードIDとを含む持玉数減算要求を、場内通信部21bから持玉数管理装置32に対して送信して、該持玉数減算要求に含まれる会員カードIDに対応付けて管理されている持玉数から該持玉数減算要求に含まれる交換玉数の不足分を減算した後の持玉数を含む持玉数減算完了通知が持玉数管理装置32から送信されてくるのを待機し、該持玉数減算完了通知を受信すると、当該持玉数減算完了通知に含まれる減算後の持玉数を、制御部22のRAMで記憶する処理を行うと共に、受付中の会員カード2の会員カードIDを含む貯玉数零更新要求を、場内通信部21bから会員管理装置31に対して送信して、該貯玉数零更新要求に含まれる会員カードIDに対応付けて管理されている貯玉数を零に更新した後の貯玉数零更新完了通知が会員管理装置31から送信されてくるのを待機し、該貯玉数零更新完了通知を受信すると、制御部22のRAMで記憶している貯玉数を零にする。即ち貯玉数+持玉数を使用して決済を行う場合には、まず貯玉数が使用され、該貯玉数が足りなければ、持玉数が使用される。
また決済処理において、D35bで表示される「決済」ボタンの操作が有った場合には、持玉数から交換玉数を減算するために、交換玉数と受付中のビジタカード3のビジタカードIDとを含む持玉数減算要求を、場内通信部21bから持玉数管理装置32に対して送信して、該持玉数減算要求に含まれるビジタカードIDに対応付けて管理されている持玉数から該持玉数減算要求に含まれる交換玉数を減算した後の持玉数を含む持玉数減算完了通知が持玉数管理装置32から送信されてくるのを待機し、該持玉数減算完了通知を受信すると、当該持玉数減算完了通知に含まれる減算後の持玉数を、制御部22のRAMで記憶する処理を行う
S143で決済処理を行ったカードユニット20は、前記予約登録完了通知に含まれる各予約IDを含む予約確定要求を、場外通信部21cから景品管理装置70に対して送信する(S144)。このS144の処理が、予約確定端末として機能するカードユニット20が行う予約確定処理である。
S144で予約確定要求を送信したカードユニット20は、該予約確定要求に含まれる全ての予約IDに対応する全ての景品IDについて景品管理装置70から送信されてくる、配送登録完了通知(図22のS435)の受信を待機する(S151)。ここで配送登録完了通知は、予約確定ID,予約ID,景品ID,景品名,交換玉数,配送個数,配送区分,配送先情報(氏名,郵便番号,住所,及び電話番号),及び配送希望日時を含むものである。このS151で全ての景品IDについて配送登録完了通知の受信が有ると(YES)、配送レシート5をレシートプリンタ25で発行し(S152)、景品予約処理を終了して、図5に示すメイン処理に戻る。
ここでS152で発行される配送レシート5は、当該景品予約処理において決済処理が行われたこと,又は後述する予約確定端末40で予約確定処理が行われたことにより、紙に印刷されて遊技者に対して発行される記録媒体であり、図18(b)に示すように、遊技場名と、当該予約確定処理に対応する前記配送情報登録処理を識別可能な予約確定IDと、当該配送情報登録処理の対象となった一又は複数の予約の各々についての予約ID,景品ID,景品名,交換玉数,及び配送個数と、景品を自宅に配送するか遊技場に配送するかを示す配送区分と、配送先情報である当該遊技者の氏名,郵便番号,住所,及び電話番号と、配送希望日時とが記録される。ここで配送レシート5に記録される各情報は、配送登録完了通知に含まれるものである。本例では、景品の配送先及び配送希望日時が同一である景品の分類について、1つの予約確定IDが割り当てられ、該割り当てられた予約確定IDに対応付けて当該予約確定IDに対応する景品の景品情報が視認可能に記録された(即ち配送先及び配送希望日時が同一である複数種類の景品に対して1枚の)配送レシート5が発行される。
次に予約確定端末40について説明する。予約確定端末40は、遊技場内における景品交換カウンタに設けられ、図1に示すように接続される通信部41,制御部42,ディスプレイ43,入力装置44,バーコードリーダ45,及び配送レシートプリンタ46等を有するコンピュータであり、図19に示すような外観を呈する。
この予約確定端末40は、景品交換において減算処理を行うPOS端末と別個に設けられ、該減算処理が行われたか否かに拘わらず予約確定要求を送信する(つまりPOS端末と予約確定端末40とが連動していない)ものである。このように、予約確定端末40がPOS端末と別個に設けられ、該POS端末と連動していないのは、現状において、POS端末はほぼ全ての遊技場に既に設けられており、後付の予約確定端末40と連動させようとした場合には、POS端末側のインターフェイスを改造しなければならないが、複数存在する全てのPOS端末のメーカがインターフェイスの改造に対応するとは限らないし、予約確定端末40としても各メーカのPOS端末に対応して連動するものを製造するとコストが高くなってしまうからである。
通信部41は、ルータ33を介して、景品管理装置70の通信部71と通信可能に接続されており、予約確定端末40と景品管理装置70との間における通信を司るものである。制御部42は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、予約確定端末40に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものであるが、その機能については図20を参照して後述する。
ディスプレイ43は、各種の情報を表示する表示デバイスであって、例えば液晶ディスプレイであり、入力装置44は、各種の情報の入力を受け付ける入力デバイスであって、例えばキーボードやマウスである。バーコードリーダ45は、予約識別情報である予約IDを受け付けるものであり、ここでは予約レシート4に記録されている予約IDバーコード4aを読み取ることで、該予約IDバーコード4aが示す予約IDを受け付ける。配送レシートプリンタ46は、図18(b)に示す配送レシート5を印刷し、配送レシート排出口46aから排出して発行するものである。
ここで予約確定端末40が行う予約確定処理を、図20に示すフローチャートに基づき、図21に示す画面図を参照しながら説明する。本実施形態では、遊技場の店員が、景品カウンタに設けられているPOS端末(図示外)を操作することにより、ユーザが所有する有価価値の大きさ(貯玉数,持玉数)から、予約レシート4に記録されている交換玉数を減算する減算処理を行った後に、同じく景品カウンタに設けられている予約確定端末40を操作することにより、予約確定処理を行う。なお予約確定処理を行った後に減算処理を行うようにしても良く、また減算処理と予約確定処理とを同時並行で行うようにしても良い。
まず予約確定端末40は、図21のD51に示す画面をディスプレイ43に表示する(S300)。このD51では、予約レシート4の予約IDバーコード4aの読取,又は予約レシート4に記録されている予約IDの手入力を促す旨が表示される。このD51が表示されているS300の状態では、バーコードリーダ45による予約IDバーコード4aの読取(S301),又は入力装置44による予約IDの手入力(S402)を待機する。このS301でバーコードリーダ45による予約IDバーコード4aの読取が有るか(YES),又はS302で入力装置44による予約IDの手入力が有ると(YES)、該予約IDを一時的に記憶して、該予約IDを含む予約情報要求を、通信部41から景品管理装置70に対して送信して(S303)、該景品管理装置70から送信されてくる予約情報(S304)又は予約無し通知(S305)の受信を待機する。
このS305で予約無し通知の受信が有ると(YES)、予約が無い旨をディスプレイ43に表示して(S306)、処理を終了する。またS304で予約情報の受信が有ると(YES)、図21のD52に示す画面をディスプレイ43に表示する。このD52では、前記記憶している予約IDと、受信した予約情報に含まれる景品ID,景品名,交換玉数,予約個数,配送区分,配送先情報,及び配送希望日時が表示されると共に、次の予約IDを読み取る旨の操作を受け付ける「続けて読取」ボタン,及び予約IDを読み取らない旨の操作を受け付ける「読取終了」ボタンが表示される。
このD52が表示されているS307の状態では、該D52で表示される「続けて読取」ボタンの操作(S308),又は「読取終了」ボタンの操作(S309)を待機する。このS308で「続けて読取」ボタンの操作が有ると(YES)、同D52に示す画面をディスプレイ43に表示して、S301に戻り、次なる予約IDの読取又は手入力が可能となる。このD52における「続けて読取」ボタンの操作とD51における予約IDの受付を繰り返すと、該受け付けられた複数の予約IDが一時的に記憶される。またS309で「読取終了」ボタンの操作が有ると(YES)、前記記憶している一又は複数の予約IDを含む予約確定要求を、通信部41から景品管理装置70に対して送信する(S310)。
S310で予約確定要求を送信した予約確定端末40は、該予約確定要求に含まれる全ての予約IDに対応する全ての景品IDについて景品管理装置70から送信されてくる、配送登録完了通知(図22のS435)の受信を待機する(S)。ここで配送登録完了通知は、予約確定IDと配送情報登録処理が行われた予約IDとを含む。このS311で全ての景品IDについて配送登録完了通知の受信が有ると(YES)、配送レシート5を配送レシートプリンタ46で発行して(S312)、予約確定処理を終了する。
次に景品管理装置70が行うメイン処理を、図22に示すフローチャートに基づいて説明する。まず景品管理装置70は、予約端末として機能するカードユニット20から送信されてくる予約要求の受信(S401),予約確定端末40から送信されてくる予約情報要求の受信(S402),又は予約確定端末として機能するカードユニット20又は予約確定端末40から送信されてくる予約確定要求の受信(S402)を待機する。
このS401でカードユニット20から送信されてくる予約要求の受信が有ると(YES)、該予約要求に含まれる一の景品IDに対応付けて図14に示す景品情報DBで記憶している在庫数(以下、「在庫数a」と称する。)と、該景品IDに対応付けて図15に示す予約・確定累計数DBで記憶している予約累計数(以下、「予約累計数b」と称する。)と、該予約要求に含まれる予約個数(以下、「予約個数c」と称する。)とに基づいて、在庫数a−(予約累計数b+予約個数c)≧0の判定式xを満たすか否かで、景品の予約が可能であるか否かを判定する(S411)。
このS411で判定式xを満たさない(NO)、即ち景品の予約が可能でないと判定された場合には、該判定の対象となった景品IDを含む在庫零通知をカードユニット20に対して返信して(S412)、S417に進む。これによれば、景品管理装置70において、予め登録された在庫数aと、予約内容登録処理に供された予約個数の集計値である予約累計数bとに基づいて、景品の予約が可能であるか否かが判定され、予約が可能でないと判定されると、予約内容登録処理が不能化されるので、遊技者が予約をした景品を交換することができないという事態が生ずるおそれがない。
一方、S411で判定式xを満たす(YES)、即ち景品の予約が可能であると判定された場合には、図15に示す予約・確定累計数DBにおいて、前記予約要求に含まれる景品IDに対応付けて記憶している予約累計数bに、該予約要求に含まれる予約個数cを加算して(S413)、S414に進む。
S414では、予約IDを生成し、図16に示す予約情報DBにおいて、該生成された予約IDに対応付けて、予約情報として、前記予約要求に含まれる景品IDと、該景品IDに対応付けて図14に示す景品情報DBで記憶している景品名,及び交換玉数と、前記予約要求に含まれる予約個数,配送区分,ユーザ特定情報である会員カードIDと配送先情報,及び配送希望日時とを登録し(S415)、S416で登録された予約ID,景品ID,景品名,交換玉数,及び予約個数を含む予約登録完了通知をカードユニット20に対して返信して(S416)、S417に進む。
S417では、予約要求に含まれる全ての景品IDについてS411の処理を行ったか否かを判定する。このS417で全ての景品IDについてS411の処理を行っていない(NO)と判定された場合には、S411に戻る。一方、S417で全ての景品IDについてS411の処理を行った(YES)と判定された場合には、メイン処理を終了する。
前記S402で予約確定端末40から送信されてくる予約情報要求の受信が有ると(YES)、該予約情報要求に含まれる予約IDが図16に示す予約情報DBで登録されているか否かを判定する(S421)。このS421で予約IDが登録されている(YES)と判定された場合には、該予約IDに対応付けて図16に示す予約情報DBで登録されている予約情報を予約確定端末40に対して返信して(S422)、メイン処理を終了する。一方、S421で予約IDが登録されていない(NO)と判定された場合には、予約無し通知を予約確定端末40に対して返信して(S423)、メイン処理を終了する。
前記S403でカードユニット20又は予約確定端末40から送信されてくる予約確定要求の受信が有ると(YES)、図15に示す予約・確定累計数DBにおいて、該予約確定要求に含まれる各予約IDに対応付けられている各景品IDに対応付けて記憶している確定累計数に、各予約IDに対応付けられている予約個数を加算して(S431)、S432に進む。
S432では、前記予約確定要求に含まれる各予約IDに対応する各景品を、配送先(即ち配送区分と配送先情報),及び配送時期(即ち配送希望日時)が同一である景品毎に分類し、S433で、各分類について予約確定IDを生成して割り当て、S434で、図17に示す配送情報DBにおいて、該割り当てた各予約確定IDに対応付けて、配送情報登録処理に関する配送情報として、該配送情報登録処理が行われた日時である確定日時と、予約確定要求に含まれる当該配送情報登録処理の対象となった一又は複数の予約IDと、該予約IDに対応付けて図16に示す予約情報DBで登録されている各景品の景品ID,景品名,交換玉数,予約個数である配送個数,同一の配送区分,同一の会員カードIDと配送先情報(氏名,郵便番号,住所,及び電話番号),及び同一の配送希望日時とを登録し、かつ配送指示済フラグとして0(即ち当該配送情報を配送管理装置80に送信していない旨)を登録する配送情報登録処理を行って、S435に進む。
S435では、S434で登録された各予約確定IDと、各予約確定IDに対応する景品を特定可能な情報として、各予約確定IDに対応付けて図14に示す配送情報DBで登録されている一又は複数の該景品の予約ID,景品ID,景品名,交換玉数,及び配送個数と、同一の配送区分,配送先情報,及び配送希望日時とを含む配送登録完了通知を、予約確定端末40に対して送信し、S436で、図16に示す予約情報DBにおいて、該予約確定IDが生成された予約IDに対応する予約情報を消去して、メイン処理を終了する。
以上に説明したように、この景品交換機能では、遊技者が景品を選択して予約する予約端末(カードユニット20)と、景品管理装置70において該予約を確定して景品をユーザに提供するための予約確定要求を送信する予約確定端末(カードユニット20又は予約確定端末40)とが別個に設けられていることにより、遊技者がパチンコ玉の獲得に拘わらず気軽に景品を予約しておくことができるので、景品交換を促進できると共に、景品の予約が可能であると判定されたことを条件として、予約内容登録処理が行われるので、遊技者が予約をした景品を交換することができないという事態が生ずるおそれがない。また本実施形態では、該予約確定端末40とPOS端末とが共に景品カウンタに設けられており、POS端末における減算処理と予約確定端末40における予約確定処理とが略同時に行われることから、予約確定端末40で景品の選択をさせると景品交換が滞って遊技者に迷惑がかかるが、予約端末で先に景品を予約(選択)させておくことができるので、景品交換が滞ることもない。
[3.広告表示機能]
広告表示・配信システム1の第3の機能である広告表示機能は、広告表示装置として機能するカードユニット20と、場内管理装置50と、広告管理装置60とにより実現される。この広告表示機能では、広告表示装置において、広告情報(図11のD42a又はD42bに示すユニット広告メイン)が表示されたときに、特定操作受付手段(タッチパネル式のディスプレイ24)により、ユーザから特定操作(D42aに示す「後で予約」ボタンの操作,又はD42bに示す「詳細」ボタンの操作)を受け付けると、特定操作受付広告記憶手段(図28に示す場内管理装置50の広告表示履歴DB)により、特定操作を受け付けた広告情報を特定可能な広告特定情報(操作時刻及び広告ID)が記憶され、予め設定された再表示条件(図26(b)のD211又はD211’)が成立したことを条件として、特定操作を行ったユーザが存在する広告表示装置において、前記記憶している広告特定情報から特定される広告情報に関する広告関連情報(図11のD43a又はD43bに示すユニット広告詳細)が表示される。以下、各構成要素について説明する。
まず広告管理装置60について説明する。広告管理装置60は、図1に示すように接続される通信部61,制御部62,ディスプレイ63,入力装置64,及びハードディスク65等を有するコンピュータ(サーバ)である。
通信部61は、場内管理装置50の後述する通信部51と通信可能に接続され、広告管理装置60と場内管理装置50とのとの間における通信を司るものである。また通信部61は、インターネット(図示外)を介して、配送管理装置80や、一般広告主のPC7や、会員のPC6と通信可能である。制御部62は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ROM及びハードディスク65に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、広告管理装置60に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
記憶手段であるハードディスク65では、景品管理装置70から送信されてくる景品情報(図14)と、前記図2(a)に示す会員情報DBと、前記図2(b)に示すグループDBと、図23に示す広告プランDBと、図24に示す広告情報DBとを記憶している。なおハードディスク65では、図33に示す広告表示履歴DBも記憶しているが、これについては[4.広告配信機能]として後述する。
図23に示す広告プランDBでは、景品提供業者が提供する提供景品(即ち景品管理装置70が図14に示す景品情報DBで管理している景品)の広告に対する広告プランと、景品提供業者や一般広告主が提供する一般広告に対応する広告プランとが記憶されている。まず提供景品広告の広告プランとしては、1種類の広告プランAが設定されており、該広告プランAについて、ユニット広告表示優先度,バナー広告表示優先度,バナークリック付与ポイント数,及び景品交換の割引率が設定されているが、広告料金については設定されていない。即ち提供景品広告の広告料金は無料である。また一般広告の広告プランとしては、3種類の広告プランA,B,Cが設定されており、各広告プランA,B,Cについて、ユニット広告表示優先度,バナー広告表示優先度,バナークリック付与ポイント数,及び景品交換の割引率が設定されていると共に、1ヶ月あたり,1週間あたり,及び1日あたりの広告料金が設定されている。即ち一般広告の広告料金は有料である。この一般広告の広告プランでは、A→B→Cの順で、優先度や広告料金が低くなる。
ここでユニット広告表示優先度は、カードユニット20において、後述する図11のD42aやD42bに示すように、広告情報であるユニット広告メインが自動表示される際の優先度であると共に、同D43aやD43bに示すように、広告関連情報であるユニット広告詳細が再表示される際の優先度であり、高→中→低の順で、表示される優先度が低くなる。またバナー広告表示優先度は、会員のPC6において、後述する図36のD301に示すように、会員専用トップページで広告関連情報であるバナー広告トップが表示される際の優先度であり、高→中→低の順で、表示される優先度が低くなる。またバナークリック付与ポイント数は、会員専用トップページで表示されるバナー広告トップがクリックされた際に付与されるポイント数である。さらに景品交換の割引率は、図11のD35a’又はD35b’に示すように、広告表示ページから遷移した景品交換ページで貯玉数や持玉数を使用して景品交換する際の対価(交換玉数)の割引率であると共に、図36のD302aに示すように、バナー広告トップがクリックされて表示される会員専用ページから遷移したポイント使用ページでポイントを使用して景品交換する際の対価(交換ポイント数)の割引率である。この広告プランDBで記憶されている広告プランの内容は、場内管理装置50に送信されて、ハードディスク55で記憶される。
図24に示す広告情報DBでは、広告主(景品提供業者及び一般広告主)毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、当該広告主が提供する複数の広告の各々について、各広告を個々に識別可能な広告IDに対応付けて、広告種別(提供景品広告,又は一般広告)と、広告種別が提供景品広告である場合の景品名又は広告種別が一般広告である場合の広告名と、広告種別が提供景品広告である場合の広告対象(即ち景品)の景品ID,及び交換玉数と、広告種別が提供景品広告である場合の広告対象(例えば商品やサービス)の価格と、表示期間と、広告情報であるユニット広告メイン,広告関連情報であるユニット広告詳細,広告関連情報であるバナー広告トップ,及び広告関連情報であるバナー広告詳細がそれぞれ記録されているファイルのファイル名と、購入サイトリンク情報と、広告プラン(A,B,又はC)と、契約単位(月極,週極,又は日極)とが記憶される。この広告情報DBで記憶されている内容は、場内管理装置50に送信されて、ハードディスク55で記憶される。
この広告情報DBでは、図25に示すようにして設定された内容が記憶される。まず景品提供業者が、配送管理装置80から景品管理装置70にアクセスすると、該景品管理装置70から送信されてきたD100のログイン画面が配送管理装置80で表示される。このD100では、景品提供業者を個々に識別可能な業者ID,及び予め設定されている暗証番号の入力欄が表示される。
このD100で、業者ID及び暗証番号を入力して、「ログイン」ボタンを操作すると、該入力された業者ID及び暗証番号が景品管理装置70に対して送信されて、該景品管理装置70において、記憶している業者ID及び暗証番号との照合が行われ、照合OKならば、該景品管理装置70から送信されてきたD101の広告種別指定画面が配送管理装置80で表示される。このD101では、広告を設定する広告種別として提供景品広告又は一般広告を選択するためのラジオボタンが表示される。
このD101で、一般広告のラジオボタンを選択して、「指定」ボタンを操作すると、広告管理装置60にアクセスされ、該広告管理装置60から送信されてきたD103’の広告作成画面が配送管理装置80で表示されるが、これについては後述する。一方、D101で、提供景品広告のラジオボタンを選択して、「指定」ボタンを操作すると、広告種別として提供景品広告が選択された旨が景品管理装置70に対して送信され、該景品管理装置70から送信されてきたD102の広告対象景品検索画面が配送管理装置80で表示される。このD102では、前記図9で説明したD21〜D27と同様の画面が順次表示されることにより、広告対象景品を検索することができる。
このD102で、広告対象景品の検索が終了すると、景品管理装置70から送信されてきたD103の広告作成画面が配送管理装置80で表示される。このD103では、D100で入力した業者IDの広告主と、広告種別が提供景品広告である旨と、D103で検索した広告対象景品の景品名,景品ID,及び交換玉数と、表示開始日の入力欄と、広告日数の指定するための入力欄と、ユニット広告メイン,ユニット広告詳細,バナー広告トップ,及びバナー広告詳細のファイル名の入力欄と、購入サイトリンク情報の入力欄とが表示される。ここでユニット広告メイン,ユニット広告詳細,バナー広告トップ,及びバナー広告詳細の各ファイル名は、各入力欄に対応する「参照」ボタンを操作し、配送管理装置80が記憶している複数のファイルの中から当該ユニット広告メイン,ユニット広告詳細,バナー広告トップ,及びバナー広告詳細が記録されている各ファイルを選択することにより指定されて、各入力欄に入力される。ここでの各ファイルは、動画ファイルである。
このD103で、各入力欄に入力して、「決定」ボタンを操作すると、D103で表示及び入力された内容と、ユニット広告メイン,ユニット広告詳細,バナー広告トップ,及びバナー広告詳細の各ファイルとを含む広告登録要求が、広告管理装置60に対して送信される。この広告登録要求を受信した広告管理装置60は、広告IDを生成し、図24に示す広告情報DBにおける当該広告主のデータテーブルで、該生成した広告IDに対応付けて、前記受信した広告登録要求の内容を記憶する。ここで表示期間の記憶欄には、設定された表示開始日と、該表示開始日から前記設定された広告日数が経過した表示終了日とを記憶する。また広告プランの記憶欄には、広告種別が提供景品広告であるので、広告プランAと記憶する。また契約期間の記憶欄には、設定された広告日数が日単位であれば日極,週単位であれば週極,月単位であれば月極と記憶する。
また一般広告主が、PC7から広告管理装置60にアクセスすると、該広告管理装置60から送信されてきたD100’のログイン画面がPC7で表示される。このD100’では、一般広告主を個々に識別可能な広告主ID,及び予め設定されている暗証番号の入力欄が表示される。
このD100’で、広告主ID及び暗証番号を入力して、「ログイン」ボタンを操作すると、該入力された広告主ID及び暗証番号が広告管理装置60に対して送信されて、該広告管理装置60において、記憶している広告主ID及び暗証番号との照合が行われ、照合OKならば、該広告管理装置60から送信されてきたD103’の広告作成画面がPC7(D101からの遷移の場合には配送管理装置80)で表示される。このD103’では、D100’で入力した広告主IDの広告主(D101からの遷移の場合にはD100で入力した業者IDの広告主)と、広告種別が一般広告である旨と、広告名と、広告対象の価格と、表示開始日の入力欄と、広告日数の指定するための入力欄と、ユニット広告メイン,ユニット広告詳細,バナー広告トップ,及びバナー広告詳細のファイル名の入力欄と、購入サイトリンク情報の入力欄とが表示される。ここでユニット広告メイン,ユニット広告詳細,バナー広告トップ,及びバナー広告詳細の各ファイル名は、D103と同様に、各入力欄に対応する「参照」ボタンを操作し、PC7又は配送管理装置80が記憶している複数のファイルの中から当該ユニット広告メイン,ユニット広告詳細,バナー広告トップ,及びバナー広告詳細が記録されている各ファイルを選択することにより指定されて、各入力欄に入力される。ここでの各ファイルは、動画ファイルである。
このD103’で、各入力欄に入力して、「決定」ボタンを操作すると、D103’で入力された広告日数が、広告管理装置60に対して送信される。この広告日数を受信した広告管理装置60は、図23に示す広告プランDBから、受信した広告日数に応じた各広告プランの広告料金を抽出する。具体的には、受信した広告日数が日単位であれば1日あたり,週単位であれば1週間あたり,月単位であれば1ヶ月あたりの各広告プランの広告料金を抽出する。そして広告管理装置60からは、該抽出した各広告プランの広告料金を表示すると共にいずれかの広告プランを選択するためのラジオボタンを表示したD104’の広告プラン選択画面がPC7又は配送管理装置80に対して送信されて表示される。
このD104’で、「プラン詳細」ボタンを操作すると、広告管理装置60から、図23に示す広告プランDBで記憶している広告プランを示す画面(図示外)がPC7又は配送管理装置80に対して送信されて表示される。またD104’で、いずれかの広告プランを選択して、「決定」ボタンを操作すると、D103’で表示及び入力された内容と、ユニット広告メイン,ユニット広告詳細,バナー広告トップ,及びバナー広告詳細の各ファイルと、D104’で選択された広告プランを示す情報とを含む広告登録要求が、広告管理装置60に対して送信される。この広告登録要求を受信した広告管理装置60は、広告IDを生成し、図24に示す広告情報DBにおける当該広告主のデータテーブルで、該生成した広告IDに対応付けて、前記受信した広告登録要求の内容を記憶する。ここで表示期間の記憶欄には、前記設定された表示開始日と、該表示開始日から前記設定された広告日数が経過した広告終了日とを記憶する。また広告プランの記憶欄には、設定された広告プランを記憶する。また契約期間の記憶欄には、設定された広告日数が日単位であれば日極,週単位であれば週極,月単位であれば月極と記憶する。
ディスプレイ63は、各種の情報を表示する表示デバイスであって、例えば液晶ディスプレイであり、入力装置64は、各種の情報の入力を受け付ける入力デバイスであって、例えばキーボードやマウスである。
このディスプレイ63及び入力装置64は、図26(a)に示すように、広告情報であるユニット広告メインをユーザに対して表示するための自動表示条件を設定する自動表示条件設定手段として機能するものである。ここでは該自動表示条件である「時間条件」として、カードユニット20にカードが挿入されてから何分毎にユニット広告メインを表示するかを設定可能である。
この自動表示条件の設定について具体的に説明する。広告管理装置60において、自動表示条件設定プログラムが起動されると、図26(a)のD200に示す自動表示条件設定画面がディスプレイ63に表示される。このD200では、前記時間条件として、ユニット広告メインを表示する時間間隔(例えば5分毎,10分毎,15分毎,又は20分毎)を設定するためのプルダウンメニューが表示される。このD200で入力装置64を操作して、いずれかの時間間隔を選択し、「設定」ボタンを操作すると、該選択された時間間隔の時間条件が、自動表示条件として設定されて記憶される。ここで設定された自動表示条件は、場内管理装置50に送信されて、ハードディスク55で記憶されると共に、該場内管理装置50から各カードユニット20に送信されて、制御部22のEEPROMで記憶される。
またディスプレイ63及び入力装置64は、図26(b)に示すように、特定操作受付広告記憶手段(後述する図28に示す場内管理装置50の広告表示履歴DB)で記憶している広告特定情報(操作時刻及び広告ID)から特定される広告情報(ユニット広告メイン)に関する広告関連情報(ユニット広告詳細)を特定操作を行ったユーザに対して表示するための再表示条件を設定する再表示条件設定手段として機能するものである。ここでは該再表示条件である「時間条件」として、カードユニット20で特定操作(図11で、D42aに示す「後で予約」ボタンの操作,又はD42bに示す「詳細」ボタンの操作)を受け付けてから何分後にユニット広告詳細を表示するかを設定可能である。
また再表示条件設定手段として機能するディスプレイ63及び入力装置64は、有価価値特定情報受付手段(カードR/W23)により受け付けた有価価値特定情報(カードID)から特定される有価価値の大きさ(貯玉数,持玉数)が、特定操作受付広告記憶手段(後述する図28に示す場内管理装置50の広告表示履歴DB)で記憶している広告特定情報(操作時刻及び広告ID)から特定される広告情報(ユニット広告メイン)について対価管理手段(後述する図27に示す場内管理装置50の表示広告DB)で管理している対価(交換玉数又は価格)に到達していることを、前記再表示条件として設定するものである。
ここでは該再表示条件である「持玉条件」として、提供景品広告については、カードユニット20で会員カード2を受付中の場合に貯玉数+持玉数が交換玉数以上であること,及びカードユニット20でビジタカード3を受付中の場合に持玉数が交換玉数以上であることを設定可能である。また、一般広告については、カードユニット20で会員カード2を受付中の場合における貯玉数+持玉数,又はカードユニット20でビジタカード3を受付中の場合に持玉数が、広告対象の価格に応じて設定された玉数以上であることを、持玉条件として設定可能である。このような再表示条件を設定すると、ユーザが所有する有価価値の大きさが特定操作を受け付けた広告情報の広告対象の対価に到達していることを条件として(つまりその場で決済可能な状況であれば)、該広告情報の広告関連情報が表示されることにより、該広告情報の広告対象に対するユーザの取得意欲をかき立てることができるので、広告効果をさらに高めることができる。
また再表示条件設定手段として機能するディスプレイ63及び入力装置64は、特定操作受付広告記憶手段(後述する図28に示す場内管理装置50の広告表示履歴DB)で記憶している広告特定情報(操作時刻及び広告ID)から特定される広告情報(ユニット広告メイン)について表示期間管理手段(後述する図27に示す場内管理装置50の表示広告DB)で管理している表示期間の残り期間(図28に示す残り期間)が所定期間以下になったことを、前記再表示条件として設定するものである。
ここでは該再表示条件である「残り期間条件」として、提供景品広告及び一般広告について、残り期間が何日以内である場合にユニット広告詳細を表示するかを設定可能である。このような再表示条件を設定すると、広告情報の表示期間の残り期間が所定期間以下であることを条件として、該広告情報の広告関連情報が表示されると共に、後述する図11のD43a又はD43bに示すように残り期間が表示されることにより、該広告情報の広告対象に対するユーザの取得意欲をかき立てる(あおる)ことができるので、広告効果をさらに高めることができる。
さらに再表示条件設定手段として機能するディスプレイ63及び入力装置64は、特定操作受付広告記憶手段(後述する図28に示す場内管理装置50の広告表示履歴DB)で記憶している広告特定情報(操作時刻及び広告ID)から特定される広告情報(ユニット広告メイン)について在庫数管理手段(後述する図27に示す場内管理装置50の表示広告DB)で管理している在庫数が所定数以下になったことを、前記再表示条件として設定するものである。
ここでは該再表示条件である「在庫数条件」として、提供景品広告について、在庫数が何個以内である場合にユニット広告詳細を表示するかを設定可能である。このような再表示条件を設定すると、広告情報の広告対象の在庫数が所定数以下であることを条件として、該広告情報の広告関連情報が表示されると共に、後述する図11のD43aに示すように在庫数が表示されることにより、該広告情報の広告対象に対するユーザの取得意欲をかき立てる(あおる)ことができるので、広告効果をさらに高めることができる。
これら再表示条件の設定について具体的に説明する。広告管理装置60において、再表示条件設定プログラムが起動されると、再表示条件設定画面として、図26(b)のD210に示す広告種別指定画面がディスプレイ63に表示される。このD210では、再表示条件を設定する広告種別として提供景品広告又は一般広告を選択するためのラジオボタンが表示される。
このD210で、提供景品広告のラジオボタンを選択して、「指定」ボタンを操作すると、D211に示す再表示条件設定画面がディスプレイ63に表示される。このD211では、前記時間条件として、特定操作を受け付けてからユニット広告詳細を表示するまでの経過時間(例えば30分後,60分後,90分後,又は台移動後)を設定するためのプルダウンメニューが表示される。また追加条件として、前記持玉条件を設定するためのチェックボックスと、前記残り期間条件を設定するためのチェックボックス,及び残り期間を設定するためのプルダウンメニューと、前記在庫数条件を設定するためのチェックボックス,及び在庫数を設定するためのプルダウンメニューと、これら追加条件(持玉条件,残り期間条件,及び在庫数条件)をand条件で設定するかor条件で設定するかを選択するためのラジオボタンとが表示される。ここで追加条件をand条件で設定すると、前記時間条件が成立し、かつ設定されている追加条件の全てが成立すると、再表示条件が成立したことになり、追加条件をor条件で設定すると、前記時間条件が成立し、かつ設定されている追加条件のいずれかが成立すると、再表示条件が成立したことになる。
このD211で入力装置64を操作して、いずれかの経過時間を選択し、追加条件を設定する場合には、持玉条件,残り期間条件,及び在庫数条件のうちの一又は二以上を選択すると共に、and条件かor条件かを選択して、「設定」ボタンを操作すると、該選択された経過時間の時間条件と、選択された追加条件が、再表示条件として設定されて記憶される。
前記D210で、一般広告のラジオボタンを選択して、「指定」ボタンを操作すると、D211’に示す再表示条件設定画面がディスプレイ63に表示される。このD211’では、前記D211と同様の時間条件を設定するためのプルダウンメニューが表示される。また追加条件として、前記D211と異なる持玉条件を設定するためのチェックボックスと、前記D211と同様の残り期間条件を設定するためのチェックボックス,及び残り期間を設定するためのプルダウンメニューと、前記D211と同様にこれら追加条件(持玉条件,及び残り期間条件)をand条件で設定するかor条件で設定するかを選択するためのラジオボタンとが表示される。
ここで持玉条件としては、広告対象の価格が10000円以下であれば、カードユニット20で会員カード2を受付中の場合における貯玉数+持玉数,又はカードユニット20でビジタカード3を受付中の場合に持玉数(以下、「持玉数等」と称する。)が当該価格に相当する玉数(以下、「第1の玉数」と称する。)以上であることを設定し、広告対象の価格が10000円を超えて50000円以下であれば、持玉数等が前記第1の玉数を超える第2の玉数(例えば2000個)以上であることを設定し、広告対象の価格が50000円を超えていれば、持玉数等が前記第2の玉数を超える第3の玉数(例えば10000個)以上であることを設定する。このような再表示条件を設定すると、ユーザが所有する持玉数等が特定操作を受け付けた広告情報の広告対象の価格に応じて設定された玉数に到達していることを条件として、該広告情報の広告関連情報が表示されることにより、該広告情報の広告対象に対するユーザの取得意欲をかき立てることができるので、広告効果をさらに高めることができる。
このD211’で入力装置64を操作して、いずれかの経過時間を選択し、追加条件を設定する場合には、持玉条件及び残り期間条件の一方又は両方を選択すると共に、and条件かor条件かを選択して、「設定」ボタンを操作すると、該選択された経過時間の時間条件と、選択された追加条件が、再表示条件として設定されて記憶される。
これらD211又はD211’で設定された再表示条件は、場内管理装置50に送信されて、ハードディスク55で記憶されると共に、該場内管理装置50から各カードユニット20に送信されて、制御部22のEEPROMで記憶される。
次に場内管理装置50について説明する。場内管理装置50は、図1に示すように接続される通信部51,制御部52,ディスプレイ53,入力装置54,及びハードディスク55等を有するコンピュータである。
通信部51は、前述の如く、各カードユニット20の場内通信部21bと通信可能に接続され、また広告管理装置60の通信部61と通信可能に接続される。制御部52は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ROM及びハードディスク55に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、場内管理装置50に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものであるが、その機能については図29〜図31を参照して後述する。ディスプレイ53は、各種の情報を表示する表示デバイスであって、例えば液晶ディスプレイであり、入力装置54は、各種の情報の入力を受け付ける入力デバイスであって、例えばキーボードやマウスである。
記憶手段であるハードディスク55では、景品管理装置70から送信されてきた景品情報(図14)と、広告管理装置60から送信されてきた広告プラン(図23),広告情報(図24),自動表示条件(図26(a)),及び再表示条件(図26(b))と、図27に示す表示広告DBと、図28に示す広告表示履歴DBとを記憶している。
図27に示す表示広告DBでは、前記記憶している広告情報(図24)に含まれる複数の広告の各々について、広告主,広告ID,広告種別,景品名又は広告名,景品ID,交換玉数,価格,表示期間,ユニット広告メインのファイル名,ユニット広告詳細のファイル名,及び広告プランが、予め決定された表示順序に対応付けられて、カードユニット20で表示される広告として記憶されており、ここでは該複数の広告が、表示順序に従って並べ替えて記憶されている。この表示順序は、まずユニット広告表示優先度が高い広告プランの順(即ち広告プランA→B→Cの順)に決定され、同順位であれば表示期間の残り期間が少ない順に決定される。この表示広告DBで記憶されている内容と、ユニット広告メイン及びユニット広告詳細のファイルとは、各カードユニット20に送信されて、制御部22のEEPROMで記憶される。
この表示広告DBは、カードユニット20で表示する各広告情報の広告対象について、当該広告対象の対価(広告対象,価格)を管理する対価管理手段として機能するものである。また表示広告DBは、カードユニット20で表示する各広告情報について、当該広告情報を表示する表示期間を管理する表示期間管理手段として機能するものである。
図28に示す広告表示履歴DBでは、カードID(会員カードID又はビジタカードID)に対応付けて、該カードIDのカード(会員カード2又はビジタカード3)が挿入されているカードユニット20の台番号と、当該台番号のカードユニット20に当該カードが挿入されたカード挿入時刻と、当該カードIDに対応付けられている貯玉数(ただし会員カードIDについてのみ),及び持玉数と、自動表示する広告を抽出するための表示順序カウンタ値と、当該台番号のカードユニット20で表示された広告情報(ユニット広告メイン)の広告IDと、当該広告情報が表示されたときに特定操作を受け付けた操作時刻と、当該広告情報の広告種別,広告プラン,残り期間,及び広告対象の在庫数と、当該広告情報に関する広告関連情報(ユニット広告詳細)が表示されたか否かを示す再表示フラグとが記憶される。ここで再表示フラグが1であれば、広告関連情報が表示された旨を示し、再表示フラグが0であれば、広告関連情報が表示されていない旨を示す。また表示順序カウンタ値は、1からカウントが開始されて、図27に示す表示広告DBで記憶している表示順序に至るまで、一つずつカウントアップされ、該表示順序に至ると、再び1に戻るものである。
この広告表示履歴DBは、特定操作受付手段(タッチパネル式のディスプレイ24)により特定操作(D42aに示す「後で予約」ボタンの操作,又はD42bに示す「詳細」ボタンの操作)を受け付けた広告情報を特定可能な広告特定情報(広告ID及び操作時刻)を記憶する特定操作受付広告記憶手段として機能するものである。また広告表示履歴DBは、カードユニット20で表示する各広告情報の広告対象について、当該広告対象の在庫数を管理する在庫数管理手段として機能するものである。この広告表示履歴DBの記憶内容の更新については、図29〜図31を参照して後述する。なお広告表示履歴DBの記憶内容は、1日の営業終了後に消去される。
次に広告表示装置として機能するカードユニット20について説明する。このカードユニット20は、店舗(遊技場)に設置され、該店舗において会員登録した会員を個々に識別可能な会員識別情報(会員カードID)を受け付けると共に、所定の広告情報を表示するものであり、該広告情報として、当該店舗で取り扱われている店舗内対象の広告情報(即ち提供景品広告)と、当該店舗以外で取り扱われている店舗外対象の広告情報(即ち一般広告)とを表示する。このカードユニット20では、前述の如く、表示広告DB(図27)で記憶されている内容と、表示するユニット広告メイン及びユニット広告詳細のファイルとを、制御部22のEEPROMで記憶している。
このカードユニット20は、前記D13a(図8)が表示されているS23(図4)の状態,又は前記D13b(図8)が表示されているS35(図4)の状態で、S58(図5)で広告一覧表示操作、即ちD13a又はD13bで表示される「広告一覧」ボタンの操作の受付が有るか(YES)、S59で場内管理装置50から送信されてくる後述する広告自動表示要求の受信が有るか(YES)、又はS60で場内管理装置50から送信されてくる後述する広告再表示要求の受信が有ると(YES)、図7に示す広告表示処理(S78)を行う。以下、このカードユニット20が行う広告表示処理を、図7に示すフローチャートに基づき、図11に示す画面図を参照しながら説明する。
この広告表示処理において、カードユニット20は、広告一覧表示操作が有ったのか(S201)、広告自動表示要求の受信が有ったのか(S202)、又は広告再表示要求の受信が有ったのか(S203)を判定する。
このS201で広告一覧表示操作が有った(YES)と判定された場合には、図11のD41に示す画面をディスプレイ24に表示する。このD41では、表示する広告を選択するためのボタンとして、EEPROMで記憶している各広告の広告主と景品名又は広告名とを示す広告ボタンが、各広告の表示順序に従って画面の上の方から順に表示される。
このD41が表示されているS204の状態では、いずれかの広告ボタンの操作を待機し(S205)、いずれかの広告ボタンの操作が有ると(YES)、該操作された広告ボタンに対応する広告を表示広告として特定して、受付中のカードのカードIDと該特定した表示広告の広告IDとを含む表示広告情報を、場内通信部21bから場内管理装置50に対して送信し(S206)、当該表示広告の広告種別が提供景品広告であるか否かを判定する(S207)。なお表示広告情報を受信した場内管理装置50は、図28に示す広告表示履歴DBを更新する処理を行うが、これについては図29を参照して後述する。
このS207で広告種別が提供景品広告である(YES)と判定された場合には、図11のD42aに示す画面をディスプレイ24に表示する(S211)。このD42aでは、表示広告の広告主及び景品名と、表示広告のユニット広告メインのファイルに記録されている動画(広告情報)が表示されると共に、当該広告情報の広告対象(ここでは提供景品)を予約する予約操作を受け付けるための「予約」ボタン,特定操作を受け付けるための「後で予約」ボタン,及び当該広告情報の表示を中止する操作を受け付けるための「表示中止」ボタンが表示される。また「予約」ボタンに対応して、この広告表示ページから遷移した景品交換ページで貯玉数や持玉数を使用して当該広告情報の広告対象と景品交換する際の対価(交換玉数)が割り引かれる旨が表示される。
このD42aでのディスプレイ24は、広告情報が表示されたときに、ユーザから該広告情報の広告対象(ここでは提供景品)を予約する予約操作(即ち「予約」ボタンの操作)を受け付ける予約操作受付手段として機能するものである。これによれば、広告情報が表示された広告表示装置において、広告対象の予約を受け付けることができるので、広告対象の予約を促進できる。またD42aでのディスプレイ24は、広告情報が表示されたときに、ユーザから特定操作(即ち「後で予約」ボタンの操作)を受け付ける特定操作受付手段として機能するものである。
このD42aが表示されているS211の状態では、該D42aで表示される「予約」ボタンの操作(S212),「後で予約」ボタンの操作(S213),「表示中止」ボタンの操作(S214),又は広告の表示終了(S215)を待機する。
このS212で「予約」ボタンの操作が有ると(YES)、広告の表示を中止し、D42aで表示されている広告情報の広告対象を予約対象の景品として特定して、図6のS103以下に進み、景品予約処理を行う。ただし該S103から進んだS110では、当該予約対象の景品の割引前の交換玉数に代えて、当該広告情報の広告プランで設定されている景品交換の割引率に基づいて算出された割引後の交換玉数を含んだ予約要求を、景品管理装置70に対して送信する。具体的には、D42aで広告IDがX12427である「ずわいがに」の広告情報が表示されている場合には、該景品の割引前の交換玉数が2000個であり、当該広告情報の広告プランAで設定されている景品交換の割引率が15%であるため、割引後の交換玉数である1700個が予約要求に含まれる。
このように、予約要求に割引後の交換玉数が含まれると、該予約要求を受信した景品管理装置70は、図22のS415に示す予約内容登録処理において、予約情報DB(図16)で該割引後の交換玉数を登録し、同S416で、該割引後の交換玉数を含む予約登録完了通知をカードユニット20に対して送信するので、該予約登録完了通知を受信したカードユニット20は、S128で、図10に示すD35aに代えて、該予約登録完了通知に含まれる割引後の交換玉数を含んだ、図11に示すD35a’の画面をディスプレイ24に表示し、またS130で、図10に示すD35bに代えて、該予約登録完了通知に含まれる割引後の交換玉数を含んだ、図11に示すD35b’の画面をディスプレイ24に表示する。そしてS128又はS130から進んだS143の決済処理では、貯玉数や持玉数から当該割引後の交換玉数を減算するための処理を行う。
このS143の決済処理を行う制御部22及び場内通信部21bは、有価価値特定情報受付手段(カードR/W23)により受け付けた有価価値特定情報(カードID)から特定される有価価値の大きさ(貯玉数,持玉数)を使用して、前記予約操作受付手段により予約操作を受け付けた広告対象の対価を決済するための処理を行う決済処理手段として機能するものである。これによれば、広告表示装置において予約を受け付けた広告対象の対価を決済することができるので、広告対象を単に予約しただけで終わることなく、該広告対象の取得を促進できる。
また決済処理手段として機能する制御部22及び場内通信部21bは、予約操作に基づく広告対象の取得に要する対価を割り引くための処理を行うものである。これによれば、広告表示装置において予約を受け付けた広告対象の取得に要する対価を割り引くための処理が行われることにより、該割り引かれた対価で広告対象を取得することができるので、広告対象の取得をさらに促進できる。
前記S213で「後で予約」ボタンの操作が有ると(YES)、受付中のカードのカードIDと前記特定した表示広告の広告IDとを含む特定操作情報を、場内通信部21bから場内管理装置50に対して送信し(S216)、広告の表示が終了すると、広告表示処理を終了して、図5に示すメイン処理に戻る。また前記S214で「表示中止」ボタンの操作が有ると(YES)、広告の表示を中止し、広告表示処理を終了して、図5に示すメイン処理に戻る。またS215で広告の表示が終了したと判定されると(YES)、広告表示処理を終了して、図5に示すメイン処理に戻る。
前記S207で広告種別が提供景品広告でない(NO)、即ち広告種別が一般広告であると判定された場合には、図11のD42bに示す画面をディスプレイ24に表示する(S221)。このD42bでは、表示広告の広告主及び広告名と、表示広告のユニット広告メインのファイルに記録されている動画(広告情報)が表示されると共に、特定操作を受け付けるための「詳細」ボタン,及び当該広告情報の表示を中止する操作を受け付けるための「表示中止」ボタンが表示される。このD42bでのディスプレイ24は、広告情報が表示されたときに、ユーザから特定操作(即ち「詳細」ボタンの操作)を受け付ける特定操作受付手段として機能するものである。
このD42bが表示されているS221の状態では、該D42bで表示される「詳細」ボタンの操作(S222),「表示中止」ボタンの操作(S223),又は広告の表示終了(S224)を待機する。
このS222で「詳細」ボタンの操作が有ると(YES)、受付中のカードのカードIDと前記特定した表示広告の広告IDとを含む特定操作情報を、場内通信部21bから場内管理装置50に対して送信して(S225)、図11のD43bに示す画面をディスプレイ24に表示する(S226)。このD43bでは、表示広告の広告主及び広告名と、表示広告のユニット広告詳細のファイルに記録されている動画(広告関連情報)が表示されると共に、当該広告情報の表示を中止する操作を受け付けるための「表示中止」ボタンが表示される。
このD43bが表示されているS226の状態では、該D43bで表示される「表示中止」ボタンの操作(S227),又は広告の表示終了(S228)を待機する。このS227で「表示中止」ボタンの操作が有ると(YES)、広告の表示を中止し、広告表示処理を終了して、図5に示すメイン処理に戻る。またS228で広告の表示が終了したと判定されると(YES)、広告表示処理を終了して、図5に示すメイン処理に戻る。
前記S223で「表示中止」ボタンの操作が有ると(YES)、広告の表示を中止し、広告表示処理を終了して、図5に示すメイン処理に戻る。またS224で広告の表示が終了したと判定されると(YES)、広告表示処理を終了して、図5に示すメイン処理に戻る。
前記S202で場内管理装置50から送信されてくる広告自動表示要求の受信が有ると(YES)、該広告自動表示要求に含まれる広告IDの広告を表示広告として特定して、S207以下に進み、図11のD41に示す広告一覧で広告ボタンが操作された場合と同様にして、広告自動表示要求に含まれる広告IDの広告を表示する。
前記S203で場内管理装置50から送信されてくる広告再表示要求の受信が有ると(YES)、該広告再表示要求に含まれる広告IDの広告を表示広告として特定して、当該表示広告の広告種別が提供景品広告であるか否かを判定する(S231)。
このS231で広告種別が提供景品広告である(YES)と判定された場合には、図11のD43aに示す画面をディスプレイ24に表示する(S232)。このD43aでは、表示広告の広告主及び景品名と、表示広告のユニット広告詳細のファイルに記録されている動画(広告関連情報)が表示されると共に、当該広告情報の広告対象(ここでは提供景品)を予約する予約操作を受け付けるための「予約」ボタン,及び当該広告情報の表示を中止する操作を受け付けるための「表示中止」ボタンが表示される。また「予約」ボタンに対応して、この広告表示ページから遷移した景品交換ページで貯玉数や持玉数を使用して当該広告情報の広告対象と景品交換する際の対価(交換玉数)が割り引かれる旨が表示される。さらに広告再表示要求に残り期間が含まれる場合には、該残り期間が表示され、広告再表示要求に在庫数が含まれる場合には、該在庫数が表示される。
このD43aでのディスプレイ24は、広告関連情報が表示されたときに、ユーザから該広告情報の広告対象(ここでは提供景品)を予約する予約操作(即ち「予約」ボタンの操作)を受け付ける予約操作受付手段として機能するものである。これによれば、広告関連情報が表示された広告表示装置において、広告対象の予約を受け付けることができるので、広告対象の予約を促進できる。
このD43aが表示されているS232の状態では、該D43aで表示される「予約」ボタンの操作(S233),「表示中止」ボタンの操作(S234),又は広告の表示終了(S235)を待機する。
このS233で「予約」ボタンの操作が有ると(YES)、広告の表示を中止し、D43aで表示されている広告情報の広告対象を予約対象の景品として特定して、図6のS103以下に進み、景品予約処理を行う。このS103から進んだS110で、予約要求に割引後の交換玉数が含まれ、S128で、割引後の交換玉数を含むD35a’の画面が表示され、S130で、割引後の交換玉数を含むD35b’の画面が表示され、S143の決済処理で、貯玉数や持玉数から当該割引後の交換玉数を減算するための処理が行われる点は、前記S212でYESと判定された場合と同様である。
またS234で「表示中止」ボタンの操作が有ると(YES)、広告の表示を中止し、広告表示処理を終了して、図5に示すメイン処理に戻る。またS235で広告の表示が終了したと判定されると(YES)、広告表示処理を終了して、図5に示すメイン処理に戻る。
前記S231で広告種別が提供景品広告でない(NO)、即ち広告種別が一般広告であると判定された場合には、前記S226以下に進む。ただし広告再表示要求に残り期間が含まれる場合には、該S226で、該残り期間を含むD43bの画面が表示される。
次に場内管理装置50が行う広告表示履歴DB更新処理(図29),広告自動表示処理(図30),及び広告再表示処理(図31)について説明する。場内管理装置50は、これら図29〜図31に示す処理を、遊技場の営業中において常時行っている。
まず場内管理装置50が行う広告表示履歴DB更新処理を、図29に示すフローチャートを参照して説明する。この広告表示履歴DB更新処理において、場内管理装置50は、カードユニット20から送信されてくる情報(カード挿入情報,貯玉数更新情報,持玉数更新情報,表示広告情報,特定操作情報,カード返却情報,又は消去情報)の受信を待機する(S500)。このS500でカードユニット20から送信されてくる情報の受信が有ると(YES)、S501〜S506で、該受信した情報の種類がいずれであるかを判定する。
まずS501で、受信したのがカード挿入情報である(YES)と判定された場合には、図28に示す広告表示履歴DBにおいて、該カード挿入情報に含まれるカードIDに対応付けて、カード挿入情報の送信元であるカードユニット20の台番号と、カード挿入情報の受信時刻であるカード挿入時刻と、カード挿入情報に含まれる貯玉数(会員カードIDの場合のみ),及び持玉数とを記憶して(S511)、処理を終了する。
またS502で、受信したのが貯玉数更新情報である(YES)と判定された場合には、図28に示す広告表示履歴DBにおいて、該貯玉数更新情報に含まれる会員カードIDに対応付けて記憶している貯玉数を、該貯玉数更新情報に含まれる貯玉数に更新して(S512)、処理を終了する。
またS503で、受信したのが持玉数更新情報である(YES)と判定された場合には、図28に示す広告表示履歴DBにおいて、該持玉数更新情報に含まれるカードIDに対応付けて記憶している持玉数を、該持玉数更新情報に含まれる持玉数に更新して(S513)、処理を終了する。
またS504で、受信したのが表示広告情報である(YES)と判定された場合には、図28に示す広告表示履歴DBにおいて、該表示広告情報に含まれるカードIDに対応付けて該表示広告情報に含まれる広告IDが記憶されているか否かを判定し(S514)、該広告IDが既に記憶されている(YES)、即ち該広告IDの広告情報が当該カードIDのカードを所有しているユーザに対して既に表示されていると判定された場合には、処理を終了し、該広告IDが未だ記憶されていない(NO)、即ち該広告IDの広告情報が当該カードIDのカードを所有しているユーザに対して未だ表示されていないと判定された場合には、広告表示履歴DBにおいて、前記表示広告情報に含まれるカードIDに対応付けて、当該広告IDと、該広告IDの広告の広告種別,広告プラン,残り期間,及び在庫数と、再表示フラグとして0を記憶して(S515)、処理を終了する。ここで広告種別と広告プランは、図27に示す表示広告DBから抽出して記憶する。また残り期間は、表示広告DBで記憶している表示期間に基づいて算出して記憶する。また在庫数は、広告種別が提供景品広告である場合に、表示広告DBから景品IDを抽出し、広告管理装置60がハードディスク65で記憶している景品情報(図14)から該抽出した景品IDに対応する在庫数を取得して記憶する。
またS505で、受信したのが特定操作情報である(YES)と判定された場合には、該特定操作情報に含まれるカードID及び広告IDに対応付けて、該特定操作情報の受信時刻である操作時刻を記憶して(S516)、処理を終了する。
またS505で、受信したのがカード返却情報である(YES)と判定された場合には、図28に示す広告表示履歴DBにおいて、該カード返却情報に含まれるカードIDに対応付けて記憶されている台番号,カード挿入時刻,貯玉数,及び持玉数を消去して(S517)、当該カードIDが会員カードIDであるか否かを判定し(S517)、会員カードIDでなければ(NO)、処理を終了し、会員カードIDであれば(YES)、当該会員カードIDに対応付けて広告表示履歴DBで記憶している各広告ID,操作時刻,広告種別,広告プラン,残り期間,及び在庫数を含む広告表示履歴データを、広告管理装置60に対して送信して(S519)、処理を終了する。この広告表示履歴データを受信した広告管理装置60は、後述する図33に示す広告表示履歴DB,及び前記図2(a)に示す会員情報DBを更新する処理を行うが、これについては図33を参照して後述する。
さらにS506で、受信したのがカード返却情報でない(NO)と判定された場合には、受信したのが消去情報であるので、図28に示す広告表示履歴DBにおいて、該消去情報に含まれるビジタカードIDに対応付けて記憶されている台番号,カード挿入時刻,貯玉数,及び持玉数と、各広告ID,操作時刻,広告種別,広告プラン,残り期間,在庫数,及び再表示フラグをからなる広告表示履歴データを消去して(S520)、処理を終了する。このように、消去情報を受信すると、該消去情報に含まれるビジタカードIDに対応付けられている広告表示履歴データ、即ち当該ビジタカードIDのビジタカード3が受け付けられているカードユニット20に対応するパチンコ機10で遊技を行っていたビジタ遊技者(仮に「甲」とする)の広告表示履歴データが消去されるので、当該カードユニット20で会員カード2又はビジタカード3を挿入せずに紙幣を挿入して遊技を行うビジタ遊技者に対して、甲の広告表示履歴に基づく再表示が行われることが無くなる。
以上に説明したように、図28に示す広告表示履歴DBにおいては、カード挿入情報の受信に基づいて、カードIDに対応付けて台番号,カード挿入時刻,貯玉数,及び持玉数が記憶され、カード返却情報の受信に基づいて、カードIDに対応付けて記憶されている台番号,カード挿入時刻,貯玉数,及び持玉数が消去されることにより、カードユニット20にカードが挿入されている間は台番号やカード挿入時刻等が記憶されているので、カードIDに対応する台番号を参照することにより、ユーザが存在するカードユニット20を把握することができる。
次に場内管理装置50が行う広告自動表示処理を、図30に示すフローチャートを参照して説明する。この広告自動表示処理において、場内管理装置50は、まず図28に示す広告表示履歴DBで記憶している一のカードIDを抽出し(S601)、該抽出したカードIDに対応付けてカード挿入時刻が記憶されているか否かを判定する(S602)。このS602でカード挿入時刻が記憶されていない(NO)と判定された場合には、前記抽出したカードIDのカードを所有するユーザがいずれのカードユニット20にも存在しないので、広告の自動表示は行わずに、S601に戻る。なおS601に戻った場合には、次のカードIDを抽出して、S602以下に進む。
一方、S602でカード挿入時刻が記憶されている(YES)と判定された場合には、ハードディスク55で記憶している自動表示条件に基づいて、図26(a)のD200で設定された時間条件を満たすか否か、即ち該カード挿入時刻から該時間条件として設定された時間間隔が経過しているか否かを判定する(S603)。このS603で時間条件を満たさない(NO)と判定された場合には、自動表示条件が成立しないので、S601に戻る。一方、S603で時間条件を満たす(YES)と判定された場合には、自動表示条件が成立するので、図28に示す広告表示履歴DBにおいて、前記抽出したカードIDに対応する表示順序カウンタ値(例えば「2」)を特定し、図27に示す表示広告DBから、該特定した表示順序カウンタ値が示す表示順序に対応する広告ID(ここでは「P00248」)を抽出して(S604)、S605に進む。
S605では、図28に示す広告表示履歴DBにおいて、前記抽出した広告IDが記憶されているか否かを判定し、該広告IDが既に記憶されている(YES)、即ち該広告IDの広告情報が前記抽出したカードIDのカードを所有しているユーザに対して既に表示されていると判定された場合には、S607に進み、該広告IDが未だ記憶されていない(NO)、即ち該広告IDの広告情報が前記抽出したカードIDのカードを所有しているユーザに対して未だ表示されていないと判定された場合には、前記S515と同様に、広告表示履歴DBにおいて、当該カードIDに対応付けて、当該広告IDと、該広告IDの広告の広告種別,広告プラン,残り期間,及び在庫数と、再表示フラグとして0を記憶して、S607に進む。
S607では、前記抽出した広告IDを含む広告自動表示要求を、前記抽出したカードIDに対応付けられている台番号のカードユニット20に対して送信して、S608に進む。この広告自動表示要求を受信したカードユニット20では、前記図7のS202でYESと判定されるので、S207以下に進んで、広告情報の自動表示が行われる。S608では、前記表示順序カウンタ値が図27に示す表示広告DBで設定されている表示順序の最大値(本例では)に達しているか否かを判定する。このS608で表示順序の最大値に達していない(NO)と判定された場合には、該表示順序カウンタ値を1つカウントアップして(S609)、S601に戻る。一方、S608で表示順序の最大値に達している(YES)と判定された場合には、該表示順序カウンタ値を1に戻して、S601に戻る。この場合には、表示順序が1である広告から、再び自動表示が行われることになる。
なお表示順序カウンタ値は、カード返却情報を受信してもクリアされないので、台移動した後においても、台移動する前から引き続いて、広告の自動表示が行われる。つまり台移動前に表示順序が3である広告が自動表示された後に台移動をすると、台移動後には表示順序が4である広告から自動表示される。
次に場内管理装置50が行う広告再表示処理を、図31に示すフローチャートを参照して説明する。この広告再表示処理において、場内管理装置50は、まず図28に示す広告表示履歴DBで記憶している一のカードIDを抽出し(S701)、該抽出したカードIDに対応付けてカード挿入時刻が記憶されているか否かを判定する(S702)。このS702でカード挿入時刻が記憶されていない(NO)と判定された場合には、前記抽出したカードIDのカードを所有するユーザがいずれのカードユニット20にも存在しないので、広告の再表示は行わずに、S701に戻る。なおS701に戻った場合には、次のカードIDを抽出して、S702以下に進む。
一方、S702でカード挿入時刻が記憶されている(YES)と判定された場合には、図28に示す広告表示履歴DBにおいて、前記抽出したカードIDに対応付けて記憶している広告IDの中から、再表示フラグが0であり、かつ操作時刻が最も早い時刻である広告IDを抽出し(S703)、該抽出した広告IDの広告が提供景品広告であるか否かを判定する(S704)。ここでS703では、再表示フラグが1である広告(即ち再表示が1回行われた広告)は抽出されないので、再表示が2回以上行われることはない。
このS704で提供景品広告である(YES)と判定された場合には、ハードディスク55で記憶している再表示条件に基づいて、図26(b)のD211で設定された時間条件を満たすか否か、即ち該カード挿入時刻から該時間条件として設定された経過時間が経過しているか否かを判定する(S711)。なお時間条件として「台移動」が設定されている場合には、カード挿入時刻が前記抽出した広告IDの操作時刻よりも後であるか否かを判定する。このS711で時間条件を満たさない(NO)と判定された場合には、再表示条件が成立しないので、S701に戻る。
一方、S711で時間条件を満たす(YES)と判定された場合には、ハードディスク55で記憶している再表示条件に基づいて、図26(b)のD211で追加条件が設定されているか否かを判定する(S711a)。このS711aで追加条件が設定されていない(NO)と判定された場合には、再表示条件が成立するので、前記抽出した広告IDを含む広告再表示要求を、前記抽出したカードIDに対応付けられている台番号のカードユニット20に対して送信し(S723)、該カードIDに対応付けて再表示フラグ1を記憶して(S724)、S701に戻る。この広告再表示要求を受信したカードユニット20では、前記図7のS203でYESと判定されるので、S231からS232以下に進んで、図11に示すD43aで広告関連情報(ユニット広告詳細)の表示が行われる。
このS723の処理を行う制御部52は、再表示条件設定手段により設定された再表示条件が成立したことを条件として、特定操作を行ったユーザが存在するカードユニット20において広告関連情報(ユニット広告詳細)を表示するための再表示処理を行う再表示処理手段として機能するものである。これによれば、再表示条件が成立すると、広告表示装置においてユーザから特定操作を受け付けた広告情報に関する広告関連情報が、当該ユーザが存在する広告表示装置において表示されることにより、ユーザから特定操作を受け付けた広告を再度閲覧させることができるので、広告効果を高めることができる。
前記S711aで追加条件が設定されている(YES)と判定された場合には、S712で、ハードディスク55で記憶している再表示条件に基づいて、前記D211で持玉条件が設定されているか否かを判定する。このS712で持玉条件が設定されている(YES)と判定された場合には、S713で、該設定されている持玉条件を満たすか否か、即ち抽出したカードIDが会員カードIDである場合には該会員カードIDに対応する貯玉数+持玉数が前記抽出した広告IDに対応する提供景品の交換玉数以上であるか否かを判定し、抽出したカードIDがビジタカードIDである場合には該ビジタカードIDに対応する持玉数が前記抽出した広告IDに対応する提供景品の交換玉数以上であるか否かを判定する。このS713で持玉条件を満たす(YES)と判定された場合には、持玉条件成立フラグを記憶して(S714)、S715に進む。一方、S713で持玉条件を満たさない(NO)と判定された場合,及びS712で持玉条件が設定されていない(NO)と判定された場合にも、S715に進む。
S715では、ハードディスク55で記憶している再表示条件に基づいて、前記D211で残り期間条件が設定されているか否かを判定する。このS715で残り期間条件が設定されている(YES)と判定された場合には、S716で、該設定されている残り期間条件を満たすか否か、即ち抽出したカードIDに対応する残り期間が設定されている残り期間以下であるか否かを判定する。このS716で残り期間条件を満たす(YES)と判定された場合には、残り期間条件成立フラグを記憶して(S717)、S718に進む。一方、S716で残り期間条件を満たさない(NO)と判定された場合,及びS715で残り期間条件が設定されていない(NO)と判定された場合にも、S718に進む。
S718では、ハードディスク55で記憶している再表示条件に基づいて、前記D211で在庫数条件が設定されているか否かを判定する。このS718で在庫数条件が設定されている(YES)と判定された場合には、S719で、該設定されている在庫数条件を満たすか否か、即ち抽出したカードIDに対応する在庫数が設定されている在庫数以下であるか否かを判定する。このS719で在庫数条件を満たす(YES)と判定された場合には、在庫数条件成立フラグを記憶して(S720)、S721に進む。一方、S719で在庫数条件を満たさない(NO)と判定された場合,及びS718で在庫数条件が設定されていない(NO)と判定された場合にも、S721に進む。
S721では、ハードディスク55で記憶している再表示条件に基づいて、追加条件がand条件で設定されているか否かを判定する。このS721でand条件で設定されていない(NO)、即ちor条件で設定されていると判定された場合には、S725で、設定されているいずれかの条件の成立フラグが記憶されているか否かを判定する。このS725でいずれの条件の成立フラグも記憶されていない(NO)と判定された場合には、再表示条件が成立しないので、S701に戻る。一方、S725でいずれかの条件の成立フラグが記憶されている(YES)と判定された場合には、再表示条件が成立するので、前記S723に進む。
前記S721でand条件で設定されている(YES)と判定された場合には、S722で、設定されている全ての条件の成立フラグが記憶されているか否かを判定する。このS722で全ての条件の成立フラグが記憶されていない(NO)と判定された場合には、再表示条件が成立しないので、S701に戻る。一方、S722で全ての条件の成立フラグが記憶されている(YES)と判定された場合には、再表示条件が成立するので、前記S723に進む。
S722又はS725から進んだS723では、前記抽出した広告IDを含むと共に、残り期間条件成立フラグが記憶されている場合には、前記抽出したカードIDに対応付けられている残り期間をさらに含み、在庫数条件成立フラグが記憶されている場合には、前記抽出したカードIDに対応付けられている在庫数をさらに含む広告再表示要求を、前記抽出したカードIDに対応付けられている台番号のカードユニット20に対して送信し、S724で、該カードIDに対応付けて再表示フラグ1を記憶して、S701に戻る。この広告再表示要求を受信したカードユニット20では、前記図7のS203でYESと判定されるので、S231からS232以下に進んで、図11に示すD43aで広告関連情報(ユニット広告詳細)の表示が行われ、特に広告再表示要求に残り期間や在庫数が含まれる場合には、該残り期間や在庫数が表示される。
このS723の処理を行う前記再表示処理手段として機能する制御部52は、再表示条件(残り期間条件)が成立したことを条件として、残り期間を示唆する情報を含む広告関連情報(ユニット広告詳細)を表示するための処理を行うものである。これによれば、広告情報の表示期間の残り期間が所定期間以下であることを条件として、該広告情報の広告関連情報及び残り期間が表示されることにより、該広告情報の広告対象に対するユーザの取得意欲をかき立てることができるので、広告効果をさらに高めることができる。
またS723の処理を行う前記再表示処理手段として機能する制御部52は、再表示条件(在庫数条件)が成立したことを条件として、在庫数を示唆する情報を含む広告関連情報(ユニット広告詳細)を表示するための処理を行うmのである。これによれば、広告情報の広告対象の在庫数が所定数以下であることを条件として、該広告情報の広告関連情報及び在庫数が表示されることにより、該広告情報の広告対象に対するユーザの取得意欲をかき立てることができるので、広告効果をさらに高めることができる。
前記S704で提供景品広告でない(NO)、即ち一般広告であると判定された場合には、ハードディスク55で記憶している再表示条件に基づいて、図26(b)のD211’で設定された時間条件を満たすか否か、即ち該カード挿入時刻から該時間条件として設定された経過時間が経過しているか否かを判定する(S731)。なお時間条件として「台移動」が設定されている場合には、カード挿入時刻が前記抽出した広告IDの操作時刻よりも後であるか否かを判定する。このS731で時間条件を満たさない(NO)と判定された場合には、再表示条件が成立しないので、S701に戻る。
一方、S731で時間条件を満たす(YES)と判定された場合には、ハードディスク55で記憶している再表示条件に基づいて、図26(b)のD211’で追加条件が設定されているか否かを判定する(S731a)。このS731aで追加条件が設定されていない(NO)と判定された場合には、再表示条件が成立するので、前記抽出した広告IDを含む広告再表示要求を、前記抽出したカードIDに対応付けられている台番号のカードユニット20に対して送信し(S723)、該カードIDに対応付けて再表示フラグ1を記憶して(S724)、S701に戻る。この広告再表示要求を受信したカードユニット20では、前記図7のS203でYESと判定されるので、S231からS226以下に進んで、図11に示すD43bで広告関連情報(ユニット広告詳細)の表示が行われる。
前記S731aで追加条件が設定されている(YES)と判定された場合には、S732で、ハードディスク55で記憶している再表示条件に基づいて、前記D211’で持玉条件が設定されているか否かを判定する。このS732で持玉条件が設定されている(YES)と判定された場合には、S733で、該設定されている持玉条件を満たすか否か、即ち抽出したカードIDが会員カードIDである場合には該会員カードIDに対応する貯玉数+持玉数,また抽出したカードIDがビジタカードIDである場合には該ビジタカードIDに対応する持玉数が、前記抽出した広告IDに対応する価格に応じて設定された玉数(第1の玉数,第2の玉数,又は第3の玉数のいずれか)以上であるか否かを判定する。このS733で持玉条件を満たす(YES)と判定された場合には、持玉条件成立フラグを記憶して(S734)、S735に進む。一方、S733で持玉条件を満たさない(NO)と判定された場合,及びS732で持玉条件が設定されていない(NO)と判定された場合にも、S735に進む。
S735では、ハードディスク55で記憶している再表示条件に基づいて、前記D211’で残り期間条件が設定されているか否かを判定する。このS735で残り期間条件が設定されている(YES)と判定された場合には、S736で、該設定されている残り期間条件を満たすか否か、即ち抽出したカードIDに対応する残り期間が設定されている残り期間以下であるか否かを判定する。このS736で残り期間条件を満たす(YES)と判定された場合には、残り期間条件成立フラグを記憶して(S717)、前記S721に進む。一方、S736で残り期間条件を満たさない(NO)と判定された場合,及びS735で残り期間条件が設定されていない(NO)と判定された場合にも、前記S721に進む。
このS721からS722又はS725を経て進んだS723では、前記抽出した広告IDを含むと共に、残り期間条件成立フラグが記憶されている場合には、前記抽出したカードIDに対応付けられている残り期間をさらに含む広告再表示要求を、前記抽出したカードIDに対応付けられている台番号のカードユニット20に対して送信し、S724で、該カードIDに対応付けて再表示フラグ1を記憶して、S701に戻る。この広告再表示要求を受信したカードユニット20では、前記図7のS203でYESと判定されるので、S231からS226以下に進んで、図11に示すD43bで広告関連情報(ユニット広告詳細)の表示が行われ、特に広告再表示要求に残り期間が含まれる場合には、該残り期間が表示される。
[4.広告配信機能]
広告表示・配信システム1の第4の機能である広告配信機能は、広告表示装置として機能するカードユニット20と、広告管理装置60とにより実現される。この広告配信機能では、広告表示装置において、会員を個々に識別可能な会員識別情報が受け付けられ、該会員識別情報の受付に関連して広告情報が表示されると、管理装置(広告管理装置60)において、表示広告記憶手段(図33に示す広告表示履歴DB)により、該会員識別情報と該広告情報を特定可能な広告特定情報(広告ID及び最新操作日)とが対応付けて記憶され、会員が所有する情報端末(PC6)から会員識別情報を特定可能な情報を含むログイン要求を受信したことを条件として、該会員識別情報に対応付けて記憶されている広告特定情報から特定される広告情報に関する広告関連情報(バナー広告)を含む会員専用ページが情報端末に対して送信される。
ここで会員専用ページは、当該会員専用であって所定のサービス(本例では、会員カードIDの統合登録や、ポイントを使用した景品交換のサービス)を提供するためのウェブページであり、図36〜図39に示す各ページ(ただしD300は除く)である。また広告関連情報は、D301に含まれるバナー広告トップや、D302a及びD302bに含まれるバナー広告詳細であり、両者を併せて「バナー広告」とも称する。以下、広告表示装置として機能するカードユニット20については[3.広告表示機能]で説明したとおりであるため、広告管理装置60について説明する。
この広告管理装置60は、ウェブサーバとして機能するものであり、制御部62は、会員専用ページ送信手段及び割引処理手段として機能するものであるが、これらの機能については図34〜図35を参照して後述する。また制御部62は、ポイント管理手段として機能するものであるが、この機能については図33及び図34を参照して後述する。
通信部61は、広告表示装置(カードユニット20)において受け付けられた会員識別情報(会員カードID)を取得する会員識別情報取得手段として機能すると共に、広告表示装置において広告情報(ユニット広告メイン)が表示されたときに会員から特定操作を受け付けた旨を示す特定操作情報を取得する特定操作情報取得手段として機能するものである。具体的には、場内管理装置50から送信されてくる、会員カードIDに対応付けて図28に示す広告表示履歴DBで記憶している各広告ID,操作時刻,広告種別,広告プラン,残り期間,及び在庫数が含まれる広告表示履歴データ(図29のS519)を受信することにより、該広告表示履歴データに含まれる会員カードIDを取得すると共に、該広告表示履歴データに含まれる広告IDと操作時刻とを特定操作情報として取得する。
ディスプレイ63及び入力装置64は、図32に示すように、広告関連情報であるバナー広告が会員専用ページに含まれるための優先度を設定する優先度設定手段として機能するものである。広告管理装置60において、バナー広告表示条件設定プログラムが起動されると、図32のD220に示すバナー広告表示条件設定画面がディスプレイ63に表示される。このD220では、図36のD301に示す会員専用トップページに含まれるバナー広告トップの数を設定するためのプルダウンメニューが表示される。また優先度決定条件として、広告プラン,残り期間,又は操作からの期間のいずれを優先して優先度を決定するかを設定するための優先順位の入力欄と、当該残り期間を設定するためのプルダウンメニュー,及び当該操作からの期間を設定するためのプルダウンメニューとが表示される。
さらに優先度低下条件として、バナー広告トップの表示回数が所定回数に達したことを条件として優先度を低下させる旨を設定するためのチェックボックス,及び当該表示回数を設定するためのプルダウンメニューと、バナー広告詳細が表示される会員専用ページ(図36のD302a)から遷移したポイント使用ページでポイントを使用して景品交換が行われたことを条件として優先度を低下させる旨を設定するためのチェックボックスとが表示される。ここで優先度低下条件としてバナー広告トップの表示回数を設定し、バナー広告トップの表示回数が該設定された表示回数に達すると、当該バナー広告トップが表示される優先度が低下することにより、優先度が低いバナー広告トップにも表示されるチャンスが巡ってくるので、バナー広告トップが表示される機会の均等が図られて広告主の公平性を担保することができる。また景品交換が行われると、一般に当該景品に対する興味は薄れるので、優先度低下条件として景品交換を設定し、景品交換が行われると、当該提供景品のバナー広告トップが表示される優先度が低下することにより、ユーザにとって興味のない広告が表示される煩わしさを減少することができると共に、優先度が低いバナー広告トップにも表示されるチャンスが巡ってくるので、バナー広告トップが表示される機会の均等が図られて広告主の公平性を担保することができる。
このD220で入力装置64を操作して、会員専用トップページに含まれるバナー広告トップの数(必須),優先度決定条件(必須),及び優先度低下条件(任意)を選択又は入力し、「設定」ボタンを操作すると、該選択又は入力された内容が、バナー広告表示条件として設定されて記憶される。
記憶手段であるハードディスク65では、前記図2(a)に示す会員情報DBを記憶している。この会員情報DBで記憶されているポイント数は、場内管理装置50から送信されてくる広告表示履歴データ(図29のS519)を受信したことに基づいて、制御部62の制御により更新される。具体的には、会員情報DBにおいて、受信した広告表示履歴データに含まれている会員カードIDに対応するポイント数に対して、該広告表示履歴データに含まれている各広告ID毎に所定のポイント数(例えば1ポイント)を加算する。なお各広告IDについてポイントが付与されるのは1日1回とし、当日に既にポイントが付与された広告IDを含む広告表示履歴データを受信しても、当該広告IDについてはポイントは付与されない。
ここでの制御部62は、カードユニット20において会員カードIDの受付に関連して広告情報(ユニット広告メイン)が表示されたことを条件として、該会員カードIDに対応付けて管理しているポイントに対して所定の大きさのポイントを加算する処理を行うポイント管理手段として機能するものである。これによれば、カードユニット20において会員に対して広告情報が表示されると、当該会員のポイントが加算されることにより、会員登録の促進につながるので、会員の増加に伴って広告効果をさらに高めることができる。
また記憶手段であるハードディスク65では、図33に示す広告表示履歴DBを記憶している。この広告表示履歴DBでは、会員カードIDに対応付けて、該会員カードIDの受付中にカードユニット20で表示された広告情報(ユニット広告メイン)の広告IDと、当該広告情報が表示されたときに特定操作を受け付けた最新操作日と、当該広告情報の広告種別,広告プラン,残り期間,及び広告対象の在庫数と、当該広告情報に関する広告関連情報であるバナー広告トップが会員専用トップページ(図36のD301)で表示された回数であるバナー広告トップ表示回数と、該バナー広告トップがクリックされて表示される会員専用ページ(図36のD302a)から遷移したポイント使用ページでポイントを使用して景品交換が行われたか否かを示す交換済フラグとが記憶される。ここで交換済フラグが1であれば、景品交換が行われた旨を示し、交換済フラグが0であれば、景品交換が行われていない旨を示す。ここで在庫数と交換済フラグは、広告種別が提供景品広告である広告IDについてのみ記憶される。
この広告表示履歴DBの記憶内容は、場内管理装置50から送信されてくる広告表示履歴データ(図29のS519)を受信したことに基づいて、制御部62の制御により更新される。具体的には、まず広告表示履歴DBにおいて、受信した広告表示履歴データに含まれている会員カードIDに対応付けて、該広告表示履歴データに含まれている各広告IDが記憶されているか否かを判定する。ここで広告表示履歴DBで記憶されている広告IDについては、受信した広告表示履歴データに操作時刻が含まれていれば、該記憶されている広告IDに対応する最新操作日を当日に更新する(操作時刻が含まれていなければ、最新操作日は更新しない)。一方、広告表示履歴DBで記憶されていない広告IDについては、当該広告IDを記憶し、受信した広告表示履歴データに操作時刻が含まれていれば、最新操作日として当日を記憶し(操作時刻が含まれていなければ、最新操作日は記憶せず)、受信した広告表示履歴データに含まれている広告種別,広告プラン,残り期間,及び在庫数を記憶すると共に、バナー広告トップ表示回数及び交換済フラグとして0を記憶する。
また広告表示履歴DBの記憶内容は、1日の営業開始前に、制御部62の制御により更新される。具体的には、まず各広告IDについて、対応する残り期間が1日ならば、当日は残り期間が零なので、当該広告ID及び対応する各データを削除する。次に各広告IDについて、残り期間及び在庫数を更新する。ここで残り期間は、1日を減算し、在庫数は、当日にハードディスク65で記憶した景品情報(図14)から取得して記憶する。そして各広告IDについて、当日が契約更新日ならば、当該広告IDに対応するバナー広告トップ表示回数及び交換済フラグをゼロクリアする。例えば図24に示す広告情報DBにおいて、広告IDがX12429である広告は、契約単位が月極で、表示期間が9月3日から3ヶ月であるため、契約更新日である10月3日と11月3日に、該広告IDに対応するバナー広告トップ表示回数及び交換済フラグをゼロクリアする。このようにバナー広告トップ表示回数及び交換済フラグをゼロクリアしないと、前記図32のD220で優先度低下条件として「バナー広告トップの表示回数が○回で低下」や「バナー広告から景品交換で低下」が設定されている場合において、一度当該優先度低下条件を満たすと、当該広告の表示期間中ずっと優先度が低下したままとなって、広告主にとって著しく不利益であるため、契約更新日においてバナー広告トップ表示回数及び交換済フラグをゼロクリアし、当該広告の優先度の低下を解消することにより、長期に亘って契約をしている広告主が不利益とならないようにしているのである。
この広告表示履歴DBは、会員識別情報取得手段により取得した会員カードIDと、カードユニット20において該会員カードIDの受付に関連して表示された広告情報を特定可能な広告ID値を対応付けて記憶する表示広告記憶手段として機能するものであり、ここでは特定操作情報取得手段により特定操作情報である広告IDと操作時刻とを取得したことを条件として、会員カードIDと広告IDとを対応付けて記憶するものである。
ここで広告管理装置60が行う会員専用ページ送信処理を、図34及び図35に示すフローチャートに基づき、図36〜図39に示す画面図を参照しながら説明する。まず広告管理装置60は、会員のPC6から送信されてくるアクセス要求の受信を待機し(S801)、該アクセス要求の受信が有ると(YES)、図36のD300に示すログイン画面をPC6に配信する(S802)。このD300では、会員カードIDと暗証番号の入力を促す旨が表示されると共に、会員カードIDの入力欄,及び暗証番号の入力欄が表示される。
このD300で、会員カードID及び暗証番号が入力されて、「ログイン」ボタンを操作すると、該入力された会員カードID及び暗証番号を含むログイン要求が、PC6から広告管理装置60に対して送信される。なお、ログイン要求に含まれる会員カードIDは、図2(a)に示す会員情報DBにおいて、対応付けて登録されているいずれの会員カードIDであっても良い。具体的には、○○太郎氏であれば、A00001又はC00001のいずれの会員カードIDであっても、ログインすることができる。
S802でD300のログイン画面を配信した広告管理装置60は、PC6から送信されてくるログイン要求の受信を待機し(S803)、該ログイン要求の受信が有ると(YES)、該ログイン要求に含まれる会員カードID及び暗証番号と図2(a)に示す会員情報DBで記憶している会員カードID及び暗証番号との照合を行い、該照合がOKであるか否かを判定する(S804)。このS804で照合NG(NO)と判定された場合には、照合NGである旨を示すエラー画面を配信して(S805)、処理を終了する。一方、S804で照合OK(YES)と判定された場合には、前記ログイン要求に含まれる会員カードID(以下、「ログインID」と称する。)に対応付けて会員情報DBで記憶しているポイントを特定して(S806)、図35に示すバナー広告決定処理を行う(S807)。
この図35に示すバナー広告決定処理は、会員専用トップページに含めるバナー広告トップを決定する処理である。まず広告管理装置60は、図33に示す広告表示履歴DBにおいて、前記ログインIDが記憶されているか否かを判定する(S901)。このS901でログインIDが記憶されていない(NO)と判定された場合、即ち会員が会員カード2をカードユニット20に挿入して広告情報が表示される前にログインがあった場合には、広告表示履歴DBにおいて当該ログインIDを記憶して、S904に進む。一方、S901でログインIDが記憶されている(YES)と判定された場合には、広告表示履歴DBにおいて、該ログインIDに対応する広告IDのうち、最新操作日が記憶されている広告IDが有るか否かを判定する(S903)。このS903で最新操作日が記憶されている広告IDが無い(NO)、即ち特定操作が行われた広告IDが無いと判定された場合には、図32のD300で設定されているバナー広告トップ表示数分の広告IDを、バナー広告トップを表示する広告IDとして決定して(S904)、S913に進む。このS904では、図24に示す広告情報DBで記憶している広告の中から、例えばバナー広告表示優先度が高い広告プラン順に決定し、同順位であれば表示期間の残り期間が少ない順に決定する。
このS904の処理は、後述する会員専用ページ送信手段として機能する制御部62が、広告ID(ここでは広告ID及び最新操作日)が対応付けられていない会員カードIDを特定可能な情報を含むログイン要求を受信したことを条件として、所定の広告情報に関する広告関連情報(バナー広告トップ)を含む会員専用ページ(会員専用トップページ)をPC6に対して送信するために行う処理である。これによれば、カードユニット20において広告情報を閲覧していない会員(ここでは広告情報を閲覧していても特定操作を行っていない会員)に対しても、所定の広告情報に関する広告関連情報を含む会員専用ページが、PC6に対して送信されることにより、会員に当該広告を閲覧させることができるので、広告効果をさらに高めることができる。
前記S903で最新操作日が記憶されている広告IDが有る(YES)と判定された場合には、当該広告IDを抽出し(S905)、該抽出した広告IDを、まず図32のD220で優先順位が1と設定されている優先度決定条件に従って並べ替え(S906)、次に該並べ替え後の順位が同順位である広告IDを、優先順位が2と設定されている優先度決定条件に従って並べ替え(S907)、次に該並べ替え後の順位が同順位である広告IDを、優先順位が3と設定されている優先度決定条件に従って並べ替え(S908)、次に図32のD220で設定されている優先度低下条件に合致する広告IDを最下位に並べ替えて(S909)、S910に進む。
このS905〜S909の処理について具体的に説明する。まず前提として、図32のD220に示すように、バナー広告トップの表示数が4と設定されており、優先度決定条件として、優先順位1が広告プラン,優先順位2が残り期間3日以内,優先順位3が操作からの期間が3日以内と設定されており、優先度低下条件として、バナー広告トップの表示回数が3回で低下,及びバナー広告から景品交換で低下が設定されているものとし、この状態で、AM000001のログインIDについてバナー広告決定処理を行う例について説明する。なお説明の便宜上、図33に示す広告表示履歴DBで該ログインIDに対応付けられている各広告を、上から順にイ,ロ,ハ,ニ,ホ,ヘと表記する。
まずS905で、最新操作日が記憶されている広告イ,ロ,ニ,ホ,ヘの5つを抽出する。次にS906で、優先順位が1と設定されている優先度決定条件に従って、バナー広告表示優先度が高い広告プランの順(即ち広告プランA→B→Cの順)に、抽出された5つの広告を並べ替えて、1位がイとニ(広告プランA)、3位がロとホ(広告プランB)、5位がヘ(広告プランC)とする。次にS907で、並べ替え後の順位が同順位である広告を、優先順位が2と設定されている優先度決定条件に従って、残り期間が3日以内であるものを上位に並び替えて、1位がイとニ、3位がロ(3日)、4位がホ、5位がヘとする。次にS908で、並べ替え後の順位が同順位である広告を、優先順位が3と設定されている優先度決定条件に従って、操作からの期間が3日以内であるものを上位に並び替えて、1位がイ(当日)、2位がニ、3位がロ、4位がホ、5位がヘとする。そしてS909で、優先度低下条件に合致する広告を最下位に並べ替えるが、ここでは該優先度低下条件に合致する広告が無いので、そのまま1位がイ、2位がニ、3位がロ、4位がホ、5位がヘとする。
このS905〜S909の処理は、後述する会員専用ページ送信手段として機能する制御部62が、ログイン要求に含まれる情報から特定される会員カードIDに対応付けて広告表示履歴DBで記憶している広告IDから特定される広告情報に関する広告関連情報(バナー広告トップ)のうち、優先度設定手段により設定された優先度が高い広告関連情報を優先して表示した会員専用ページをPC6に対して送信するために行う処理である。これによれば、優先度が高い広告関連情報を優先して表示した会員専用ページがPC6に対して送信されることにより、複数の広告関連情報を一律に表示するのに比べて会員の注意を引くことができるので、広告効果をさらに高めることができる。
S910では、前記抽出した広告IDの数が図32のD220で設定したバナー広告トップの表示数以上であるか否かを判定する。このS910で広告IDの数がバナー広告トップの表示数以上である(YES)と判定された場合には、前記S905〜S909で決定された順位の上位からバナー広告トップの表示数分の広告IDを、バナー広告トップを表示する広告IDとして決定し(S911)、広告表示履歴DBにおいて、該決定した各広告IDに対応するバナー広告トップ表示回数を加算し(S912)、前記決定した各広告IDに対応付けて広告情報DBで記憶しているバナー広告トップのファイルを抽出して(S913)、バナー広告決定処理を終了し、図34に示す会員専用ページ送信処理に戻る。
一方、S910で広告IDの数がバナー広告トップの表示数未満である(NO)と判定された場合には、当該広告IDを、バナー広告トップを表示する広告IDとして決定し(S914)、広告表示履歴DBにおいて、該決定した各広告IDに対応するバナー広告トップ表示回数を加算すると共に(S915)、図24に示す広告情報DBで記憶している広告の中から不足分の広告IDを抽出し、当該広告IDを、バナー広告トップを表示する広告IDとして決定して(S916)、S913に進む。
S807でバナー広告決定処理を終了すると、図36のD301に示す会員専用トップページを作成して、ログイン要求の送信元であるPC6に配信する(S808)。このD301では、ログインID,及びS806で特定したポイント数が表示され、S913で抽出したバナー広告トップが、バナー広告決定処理で決定した順序に従って上から順に(ここでは4つ)表示されると共に、統合登録操作を受け付ける「統合登録」ボタン,ポイント使用操作を受け付ける「ポイント使用」ボタン,及びログアウト操作を受け付ける「ログアウト」ボタンが表示される。
このD301で、「統合登録」ボタンを操作すると、統合登録要求が、PC6から広告管理装置60に対して送信され、「ポイント使用」ボタンを操作すると、ポイント使用要求が、PC6から広告管理装置60に対して送信され、いずれかのバナー広告トップをクリックすると、該クリックされたバナー広告トップに対応する広告IDを含むバナー広告詳細表示要求が、PC6から広告管理装置60に対して送信され、「ログアウト」ボタンが操作されると、ログアウト要求が、PC6から広告管理装置60に対して送信される。
なおD301では、表示されているバナー広告トップ以外のバナー広告トップを表示するための操作を受け付ける「その他」ボタンも表示され、該「その他」ボタンが操作されると、S905で抽出された広告IDのうち、会員専用トップページでバナー広告トップを表示すると決定されなかった広告IDに対応付けて広告情報DBで記憶しているバナー広告トップが、PC6に配信されて表示されるように構成されている。このように、会員専用トップページで表示すると決定されなかった広告IDのバナー広告トップは、会員専用トップページで表示すると決定された広告IDのバナー広告トップに比べて、「その他」ボタンを操作するという一段階余分な手順を踏まなければ表示されないため、会員専用トップページで表示されているバナー広告トップ(即ち優先度が高い広告関連情報)は、会員専用トップページで表示されていないバナー広告トップに比べて、優先して表示されていることになる。
ここでS808の処理を行う制御部62及び通信部61は、会員が所有するPC6から会員カードIDを特定可能な情報を含むログイン要求を受信したことを条件として、当該会員専用であって所定のサービスを提供するための会員専用ページをPC6に対して送信する会員専用ページ送信手段として機能するものであり、ここではログイン要求に含まれる情報から特定される会員カードIDに対応付けて広告表示履歴DBで記憶している広告IDから特定される広告情報に関する広告関連情報(バナー広告)を含む会員専用ページをPC6に対して送信するものである。これによれば、広告管理装置60において、会員が所有するPC6からログイン要求を受信すると、カードユニット20において当該会員に対して表示された広告情報に関する広告関連情報を含む会員専用ページが、PC6に対して送信されることにより、会員に対して表示された広告を再度閲覧させることができるので、広告効果を高めることができる。
S808でD301の会員専用トップページを配信した広告管理装置60は、PC6から送信されてくる統合登録要求の受信(S809),ポイント使用要求の受信(S810),バナー広告詳細表示要求の受信(S811),又はログアウト要求の受信(S812)を待機する。
S809で統合登録要求の受信が有ると(YES)、ログインIDから店舗IDを抽出して(S821)、該店舗IDが図2(b)に示すグループDBで記憶されているグループに属する店舗の店舗IDであるか否かを判定する(S822)。このS822でグループに属する店舗の店舗IDでない(NO)と判定された場合には、「グループ店でないので統合できません」というメッセージを表示したエラー画面をPC6に配信して(S823)、S808に戻る。一方、S822でグループに属する店舗の店舗IDである(YES)と判定された場合には、S821で抽出した店舗IDの店舗(例えばA店)と同一のグループ(ここでは◎◎グループ)に属するグループ店(ここではA店,B店,C店,及びH店)を特定し(S824)、該グループ店のうち、当該ログインIDの店舗(ここではA店)と当該ログインIDに対応付けて登録されている他の会員カードIDの店舗(ここではC店)とを統合済店舗として特定すると共に(S825)、当該ログインIDに対応付けて登録されていない店舗(ここではB店,及びH店)を未統合店舗として特定し(S826)、図37のD311及びD312に示す統合受付ページをPC6に配信する(S827)。
このD311では、前記特定したグループ名,統合済店舗,及び未統合店舗が表示される。このD311で「統合」ボタンを操作することにより表示されるD312では、前記未統合店舗の各々について、会員カードID及び暗証番号の入力欄が表示される。このD312で、一又は複数の未統合店舗について、会員カードID(ここではBM00777)及び暗証番号を入力して、「統合」ボタンを操作すると、該入力された会員カードID及び暗証番号と共に、会員カードIDが入力された未統合店舗(ここではB店)の店舗IDを含む統合ID情報が、PC6から広告管理装置60に対して送信される。ここで統合ID情報に含まれる店舗IDは、統合受付ページにて選択された同一グループ店(即ち未統合店舗)を特定可能な情報である。
S827でD311及びD312の統合受付ページを配信した広告管理装置60は、PC6から送信されてくる統合ID情報の受信を待機する(S828)。このS828で統合ID情報の受信が有ると(YES)、該統合ID情報に含まれる未統合店舗の店舗IDと該統合ID情報に含まれる会員カードIDから特定される店舗IDとが一致するか否か、即ち統合ID情報に含まれる会員カードIDについて、ある未統合店舗(例えばB店)についての入力欄に入力された該会員カードIDが当該未統合店舗の会員カードIDであるか否かを判定する(S829)。このS829で店舗IDが一致しない(NO)と判定された場合、例えばB店の会員カードIDがH店の入力欄に入力されている場合には、会員統合処理が行われず、「H店の会員カードIDではありません」というメッセージを表示したエラー画面をPC6に配信して(S830)、S808に戻る。一方、S829で店舗IDが一致する(YES)と判定された場合、即ちB店の会員カードIDがB店の入力欄に入力されている場合には、S831に進む。
即ち本例では、統合ID情報に含まれる会員カードIDが未統合店舗の会員カードIDである場合、つまり統合対象となる会員カードIDの店舗が同一でなく、かつ該店舗が同一のグループに属するグループ店である場合に限って、会員統合処理が行われる。換言すれば、PC6から、会員情報DBで既に登録している統合元会員カードID(ここではA店,C店の会員カードID)に対して、該統合元会員カードIDから特定される店舗と異なる店舗の会員カードIDであって、該会員情報DBで既に登録している統合対象会員カードID(ここではB店の会員カードID)を統合する旨の会員統合要求を受信したこと(即ち同一店舗でないこと)を条件として、当該統合元会員カードIDと統合対象会員カードIDとを対応付けて登録するものである。またPC6から、会員情報DBで既に登録している統合元会員カードID(ここではA店,C店の会員カードID)に対して、該統合元会員カードIDから特定される店舗と同一のグループに属する店舗の会員カードIDであって、会員情報DBで既に登録している統合対象会員カードID(ここではB店の会員カードID)を統合する旨の会員統合要求を受信したこと(即ち同一グループであること)を条件として、当該統合元会員カードIDと統合対象会員カードIDとを対応付けて登録するものである。
S831では、会員統合処理として、会員識別情報対応付け処理を行うと共に、ポイント合算処理を行う。具体的には、ログインID(例えばAM000001)と未統合店舗の会員カードID(ここではBM000777)とを統合する会員統合処理が行われた場合には、会員情報DBにおいて、AM000001とBM000777とを上下に並べることにより両会員カードIDが対応付けて登録されると共に、各会員カードIDに対応する属性情報,及びポイントの記憶欄が統合される。そして統合された属性情報の記憶欄には、両会員カードIDに対応付けられていた属性情報が記憶され、統合されたポイントの記憶欄には、各会員カードIDに対応付けられていたポイントが統合(合算)された合算ポイント数が記憶される。ただし会員統合処理が行われた場合であっても、会員情報DBにおいて、暗証番号の記憶欄は統合されずに、各会員カードIDに対応して存置される。
S831で会員統合処理を行った広告管理装置60は、統合後のポイントを特定し(S832)、図37のD313に示す統合登録完了画面をPC6に配信する(S833)。このD313では、統合された店舗と統合後のポイントが表示される。このD313で、「トップページ」ボタンを操作すると、トップページ表示要求が、PC6から広告管理装置60に対して送信される。S833でD313の統合登録完了画面を配信した広告管理装置60は、PC6から送信されてくるトップページ表示要求の受信を待機し(S834)、該トップページ表示要求の受信が有ると(YES)、S808に戻る。
以上に説明したように、統合元会員カードIDと統合対象会員カードIDとを統合する旨の会員統合要求を受信した際に、該統合元会員カードIDから特定される店舗と統合対象会員カードIDから特定される店舗とが同一グループに属するグループ店である場合に限って統合可能となるので、当該各会員カードIDに対応するポイントを合算して使用でき、グループ店での集客の向上に利用することができる。
また、統合元会員カードIDと統合対象会員カードIDとを統合する旨の会員統合要求を受信した際に、該統合元会員カードIDから特定される店舗と統合対象会員カードIDから特定される店舗とが異なっている場合に限って統合が行われるので、会員カードIDが記録された会員カードを紛失した会員のポイントが、該会員カードを拾った他の会員のポイントと統合されてしまうおそれが低減し、該会員カードを紛失した会員が不利益を被るおそれを低減することができる。即ち、店舗が一致しても統合が行われてしまうと、会員カードを拾った会員は、該会員カードを紛失した会員のポイントも使用することができ、該会員カードを紛失した会員は勝手にポイントを使用されてしまうことにより不利益を被るが、これによれば、店舗が一致すると統合が行われないので、かかる不利益を被ることがない。
なお、統合元会員カードIDと統合対象会員カードIDに対応する各店舗が一致しない場合には統合されることから、例えばA店の会員が、当該A店で他人のA店の会員カードを拾い、該拾った他人のA店の会員カードと自分のB店の会員カードとを統合しようとする場合には統合が行われてしまうが、該拾った他人のA店の会員カードを統合しようとする会員は、自身もA店の会員カードを所持しており、既にポイント会員として登録しているか,又は登録しようとする自分のA店の会員カードと統合しようとするのが通常であるため、多くの場合には統合を防止することができる。
前記S810でポイント使用要求の受信が有ると(YES)、図38及び図39に示すD321〜D334のポイント使用ページをPC6に順次配信する(S841)。これらポイント使用ページは、ハードディスク65で記憶している景品情報(図14)に基づいて、ウェブサーバとして機能する広告管理装置60が、PC6に対して順次配信するウェブページである。
ここでD321〜D327の各ページは、図9に示すD21〜D27の画面と略同様であるが、交換玉数に代えて交換ポイント数が表示される点が異なる。D325から「決定」ボタンが操作されることにより進んだD331では、会員のポイント数と、D325で決定された景品の景品名,交換個数,及び交換ポイント数とが表示される。該D331から「交換」ボタンを操作することにより進むD332,D333,及びD334の各ページは、図10に示すD32,D33a,及びD34aの各画面と同様である。D334で「決定」ボタンを操作すると、景品ID,景品名,交換ポイント数,交換個数,配送区分,会員カードID,配送先情報,及び配送希望日時を含む交換情報が、PC6から広告管理装置60に対して送信される。
S841でD334のページを送信した後の広告管理装置60は、PC6から送信されてくる交換情報の受信を待機し(S842)、該交換情報の受信が有ると(YES)、該交換情報に含まれる景品IDに対応付けて図15に示す予約・確定累計数DBで記憶されている予約累計数を景品管理装置70から取得して(S843)、ハードディスク65が記憶している景品情報(図14)において前記交換情報に含まれる景品IDに対応付けて記憶している在庫数と、景品管理装置70から取得した予約累計数と、前記交換情報に含まれる交換個数とに基づいて、在庫数−(予約累計数+交換個数)≧0の判定式を満たすか否かで、景品交換ができるか否かを判定する(S844)。
このS844で判定式を満たさない(NO)、即ち在庫数が足りないと判定された場合には、「在庫数が足りないので景品交換できません」というメッセージを表示したエラー画面をPC6に配信して(S845)、S808に戻る。一方、S844で判定式を満たす(YES)、即ち在庫数が足りていると判定された場合には、会員のポイント数が交換ポイント数以上であるか否かを判定する(S846)。
このS846で会員のポイント数が交換ポイント数未満である(NO)、即ち決済ができないと判定された場合には、「ポイントが足りないので景品交換できません」というメッセージを表示したエラー画面をPC6に配信して(S847)、S808に戻る。一方、S846で会員のポイント数が交換ポイント数以上である(YES)、即ち決済ができると判定された場合には、図33に示す広告表示履歴DBにおいて、前記交換情報に含まれる景品IDに対応付けて交換済フラグ1を記憶し(S848)、図2(a)に示す会員情報DBにおいて、前記ログインIDに対応付けて記憶している当該会員のポイント数から交換ポイント数を減算し(S849)、前記交換情報を景品管理装置70に対して送信する(S850)。
この交換情報を受信した景品管理装置70は、前記配送情報登録処理と略同様に、配送IDを生成し、該配送IDに対応付けて、交換情報に含まれる景品ID,景品名,交換ポイント数,交換個数,配送区分,会員カードID,配送先情報,及び配送希望日時を登録することにより、当該景品IDの景品を会員に配送するための処理を行う。また図15に示す予約・確定累計数DBで当該景品IDに対応付けて記憶している予約累計数及び確定累計数を1ずつ加算する。さらに前記生成した配送IDを、広告管理装置60に対して送信する。
S850で交換情報を送信した広告管理装置60は、景品管理装置70から送信されてくる配送IDの受信を待機し(S851)、該配送IDの受信が有ると(YES)、図39のD335に示す景品交換完了画面をPC6に配信する(S852)。このD335では、景品交換が完了した旨,S849で減算した後のポイント数,及びS851で受信した配送IDが表示される。このD335で、「トップページ」ボタンを操作すると、トップページ表示要求が、PC6から広告管理装置60に対して送信される。S852でD335の景品交換完了画面を配信した広告管理装置60は、PC6から送信されてくるトップページ表示要求の受信を待機し(S853)、該トップページ表示要求の受信が有ると(YES)、S808に戻る。
前記S811でバナー広告詳細表示要求の受信が有ると(YES)、該バナー広告詳細表示要求に含まれる広告IDに対応する広告プランで設定されているバナークリック付与ポイント数のポイントを、図2(a)に示す会員情報DBにおいて、前記ログインIDに対応付けて記憶している当該会員のポイント数に対して加算する(S861)。なお、各広告IDについてポイントが付与されるのは1日1回とし、当日に既にポイントが付与された広告IDのバナー広告トップが再びクリックされても、当該広告IDについてはポイントは付与されない。
このS861の処理を行う制御部62は、会員専用ページ送信手段により広告関連情報(ここではバナー広告詳細)を含む会員専用ページを送信したことを条件として、前記受信したログイン要求に含まれる情報から特定される会員カードIDに対応付けて管理しているポイントに対して所定の大きさのポイントを加算する処理を行うポイント管理手段として機能するものである。これによれば、広告関連情報を含む会員専用ページが会員のPC6に対して送信されると、当該会員のポイントが加算されることにより、会員専用ページへのログインを促すことができるので、広告効果をさらに高めることができる。
S861の処理を行った広告管理装置60は、前記バナー広告詳細表示要求に含まれる広告IDの広告種別が提供景品広告であるか否かを判定する(S862)。このS862で提供景品広告である(YES)と判定された場合には、図36のD302aに示す広告表示ページをPC6に配信する(S863)。このD302aでは、前記バナー広告詳細表示要求に含まれる広告IDの広告主及び景品名と、図24に示す広告情報DBで当該広告IDに対応付けられているバナー広告詳細のファイルに記録されている動画(広告関連情報)が表示される。
またD302aでは、「ポイント使用」ボタンが表示される。ここで「ポイント使用」ボタンには、会員が所有するポイントを使用して広告情報の広告対象を取得(ここでは提供景品との景品交換)するために当該会員が操作するリンク情報として、当該ボタンの操作によるポイント使用ページへの遷移が、会員専用トップページからではなく、バナー広告詳細の広告表示ページからの遷移である旨の情報が含まれ、当該ボタンの操作(即ちリンク情報の操作)により遷移したポイント使用ページでは、広告対象の取得に要する対価が割り引かれるように構成されている。また「ポイント使用」ボタンに対応して、該割引が行われる旨が表示される。
またD302aでは、図24に示す広告情報DBにおいて、当該広告IDに対応付けて購入サイトリンク情報が記憶されている場合に、「購入サイト」ボタンが表示される。ここで「購入サイト」ボタンには、会員が所有する有価価値の大きさ(金銭等)を使用して広告情報の広告対象を取得するために当該会員が操作するリンク情報として、前記購入サイトリンク情報が含まれると共に、当該ボタンの操作による購入サイトへのアクセスが、会員専用ページからの遷移である旨の情報が含まれ、当該ボタンの操作(即ちリンク情報の操作)によりアクセスされた購入サイトでは、広告対象の取得に要する対価が割り引かれるように構成されている。また「購入サイト」ボタンに対応して、該割引が行われる旨が表示される。
このS863の処理を行う前記会員専用ページ送信手段として機能する制御部62及び通信部61は、会員が所有する有価価値の大きさ(ポイント,又は金銭等)を使用して広告情報の広告対象を取得するために当該会員が操作するリンク情報を含んだ広告関連情報を含む会員専用ページをPC6に対して送信するものである。これによれば、広告情報の広告対象を取得するためのリンク情報を含んだ広告関連情報を含む会員専用ページが、PC6に対して送信されることにより、会員が当該リンク情報を操作すると当該会員が所有する有価価値の大きさを使用して広告対象を取得することができるので、広告対象の取得を促進できる。
またS863の処理を行う制御部62は、前記リンク情報の操作に基づく広告対象の取得に要する対価を割り引くための処理を行う割引処理手段として機能するものであり、ここでは「ポイント使用」ボタンに、バナー広告詳細の広告表示ページからの遷移である旨の情報を含める処理と、「購入サイト」ボタンに、会員専用ページからの遷移である旨の情報を含める処理を行うものである。これによれば、リンク情報の操作に基づく広告対象の取得に要する対価を割り引くための処理が行われることにより、会員が当該リンク情報を操作すると割り引かれた対価で広告対象を取得することができるので、広告対象の取得をさらに促進できる。
このD302aで、「ポイント使用」ボタンを操作すると、ポイント使用要求が、PC6から広告管理装置60に対して送信され、「購入サイト」ボタンを操作すると、PC6から購入サイトにアクセスされ、「トップページ」ボタンを操作すると、トップページ表示要求が、PC6から広告管理装置60に対して送信される。
S863でD302aの広告表示ページを配信した広告管理装置60は、PC6から送信されてくるトップページ表示要求の受信(S864),又はポイント使用要求の受信(S865)を待機し、トップページ表示要求の受信が有ると(YES)、S808に戻り、ポイント使用要求の受信が有ると(YES)、図39に示すD331’〜D334のポイント使用ページをPC6に順次配信する(S866)。これらポイント使用ページは、ハードディスク65で記憶している景品情報(図14)に基づいて、ウェブサーバとして機能する広告管理装置60が、PC6に対して順次配信するウェブページである。
ここでD331’では、会員のポイント数と、D302aで表示されたバナー広告詳細の広告対象である景品の景品名,交換個数,及び割引後の交換ポイント数とが表示される。ここでの割引率は、前記バナー広告詳細に含まれる広告ID広告プランで設定されている景品交換の割引率である。なお該D331’から「交換」ボタンを操作することにより進むD332,D333,及びD334の各ページは、前述したのと同様である。D334で「決定」ボタンを操作すると、景品ID,景品名,割引後の交換ポイント数,交換個数,配送区分,会員カードID,配送先情報,及び配送希望日時を含む交換情報が、PC6から広告管理装置60に対して送信される。
S841でD334のページを送信した後の広告管理装置60は、PC6から送信されてくる交換情報の受信を待機し(S842)、該交換情報の受信が有ると(YES)、S843以下に進む。
前記S862で提供景品広告でない(NO)、即ち一般広告であると判定された場合には、図36のD302bに示す広告表示ページをPC6に配信する(S867)。このD302bでは、前記バナー広告詳細表示要求に含まれる広告IDの広告主及び景品名と、図24に示す広告情報DBで当該広告IDに対応付けられているバナー広告詳細のファイルに記録されている動画(広告関連情報)が表示される。
またD302bでは、図24に示す広告情報DBにおいて、当該広告IDに対応付けて購入サイトリンク情報が記憶されている場合に、「購入サイト」ボタンが表示される。ここで「購入サイト」ボタンには、会員が所有する有価価値の大きさ(金銭等)を使用して広告情報の広告対象を取得するために当該会員が操作するリンク情報として、前記購入サイトリンク情報が含まれると共に、当該ボタンの操作による購入サイトへのアクセスが、会員専用ページからの遷移である旨の情報が含まれ、当該ボタンの操作(即ちリンク情報の操作)によりアクセスされた購入サイトでは、広告対象の取得に要する対価が割り引かれるように構成されている。また「購入サイト」ボタンに対応して、該割引が行われる旨が表示される。
このS867の処理を行う制御部62及び通信部61は、前記S863と同様に、会員専用ページ送信手段として機能するものであり、またS867の処理を行う制御部62は、前記S863と同様に、割引処理手段として機能するものである。
このD302bで、「購入サイト」ボタンを操作すると、PC6から購入サイトにアクセスされ、「トップページ」ボタンを操作すると、トップページ表示要求が、PC6から広告管理装置60に対して送信される。S867でD302bの広告表示ページを配信した広告管理装置60は、PC6から送信されてくるトップページ表示要求の受信(S868)を待機し、該トップページ表示要求の受信が有ると(YES)、S808に戻る。
最後に、前記S812でログアウト要求の受信が有ると(YES)、会員専用ページ送信処理を終了する。
以上に説明したように、本発明に係る広告表示・配信システム1の広告配信機能によれば、広告管理装置60において、会員が所有するPC6からログイン要求を受信すると、遊技場のカードユニット20において当該会員に対して表示された広告情報に関する広告関連情報を含む会員専用ページが、前記PC6に対して送信されることにより、会員に対して表示された広告を再度閲覧させることができるので、広告効果を高めることができる。
なお、上記の実施形態では、本発明に係る広告表示・配信システム1が遊技場に適用される例について説明したが、本発明は遊技場以外の他の店舗にも適用可能である。ただし、広告表示装置における広告効果が元々高いものに適用するよりも、広告表示装置における広告効果が元々低いものに適用する方が、より効果的である。
例えば銀行において、該銀行に設置されるATM(現金自動預け払い機)を広告表示装置とし、該ATMにおいて預金者のキャッシュカードを受け付けたときに、例えば「高金利の新型預金の紹介をしても良いですか」というメッセージをディスプレイに表示し、該預金者から「いいえ」という操作を受け付けると、通常の取引画面をディスプレイに表示し、「はい」という操作を受け付けると、通常の取引画面とは別に、当該新型預金の広告情報をディスプレイに表示するような例だと、通常の取引画面とは別に広告情報が表示されることにより、預金者は取引操作を行っていない状態(即ち広告に対する意識が高い状態)で広告を見ることになるので、広告効果が元々高く、しかも銀行の業務と関連性が高い広告情報が表示されることにより、広告対象の取得(この例では新型預金の契約)に結びつきやすい。
これに対し、銀行において、ATMを広告表示装置とし、該ATMにおいて預金者のキャッシュカードを受け付けたときに、通常の取引画面と共に広告情報を表示するような例だと、預金者は取引操作を行っている状態(即ち広告に対する意識が低い状態)で広告を見ることになるので、広告効果が元々低い。また上記の実施形態の如く、遊技場のカードユニット20で広告情報を表示するような例だと、遊技者は遊技を行っている状態(即ち遊技に集中しており広告に対する意識が低い状態)で広告を見ることになるので、広告効果が元々低く、しかも遊技と関連性が低い広告情報だと、広告対象の取得に結びつきにくい。
このように広告効果が元々低い例に本発明の広告配信機能を適用すると、広告表示装置で表示された広告情報に関する広告関連情報が会員専用ページで表示されることにより、預金者や遊技者は他の作業を行っていない状態(即ち広告に対する意識が高い状態)で広告を見ることになるので、元々低かった広告効果が非常に高くなり、しかも広告対象の取得に結びつきやすくなるという顕著な効果を奏するので、広告効果が元々高い例に本発明の広告配信機能を適用するよりも、はるかに効果的である。つまり本発明の広告配信機能は、広告が表示されても本来の目的(取引操作や遊技)が止まらず、本来の目的と関連性が低い広告を表示するものに適用すると、特に効果的である。
[5.本発明の変形例]
次に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技機がパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシン,遊技媒体としてパチンコ玉を使用するスロットマシンであるパロット(登録商標),遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,パチンコ玉やメダルを用いることなく得点データを使用して遊技可能なパチンコ機やスロットマシン,遊技領域やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良い。また残額を遊技に使用させるための処理は、玉貸処理に限らず、前記メダルを貸与するメダル貸出処理や、前記画像式のパチンコ機やスロットマシンにおいて有価価値の大きさを遊技媒体としての得点に変換して遊技に使用させる処理等でも良い。
上記の実施形態では、玉貸処理が行われた場合に、カードユニット20とCR式のパチンコ機10との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて、該パチンコ機10に設けられた玉払出装置13からパチンコ玉が払い出されて貸与される例について説明したが、これに限らず、カードユニット20に設けられた玉払出装置27からパチンコ玉が払い出されて貸与されるようにしても良い。逆に貯玉再プレイ処理や持玉返却処理が行われた場合に、パチンコ機10に設けられた玉払出装置13からパチンコ玉が払い出されるようにしても良く、これによればカードユニット20に玉払出装置27を設ける必要が無くなる。
上記の実施形態では、図1に示すように、店舗(遊技場)に設置される広告表示装置が、遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられるカードユニット20である例について説明したが、これに限らず、該広告表示装置は、遊技場内の所定箇所(例えば景品交換カウンタの近傍等)に設置されるキオスク端末であっても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、ユーザが所有する情報端末がPC6である例について説明したが、これに限らず、該情報端末は、インターネット接続機能を備えるものであれば良く、例えば携帯電話やPDA等であっても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、残額が残額管理装置30で、貯玉数が会員管理装置31で、持玉数が持玉数管理装置32で、それぞれ記憶されており、カード(会員カード2,ビジタカード3)では記録されていない例について説明したが、これら残額,貯玉数,持玉数は、各管理装置とカードの両方に記憶・記録されているようにしても良く、またカードのみに記録されているようにしても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、広告管理装置60がウェブサーバの機能を備える例について説明したが、これに限らず、広告管理装置60とウェブサーバとが別体のものであっても良い。また上記の実施形態では、広告管理装置60と景品管理装置70とが別体である例について説明したが、これに限らず、両者は一体のものであっても良い。
上記の実施形態では、図3に示すように、広告表示装置(カードユニット20)における会員識別情報の受付が、会員カード2に記録されている会員識別情報である会員カードIDの読取による受付である例について説明したが、これに限らず、会員識別情報であるユーザID等を手入力により受け付けるものや、会員識別情報である生体情報(例えば指紋,虹彩,静脈パターン等)を赤外線,BLUETOOH(登録商標),又はFelica(登録商標)等の非接触通信により受け付けるものであっても良い。
上記の実施形態では、図3に示すように、記録媒体である会員カード2が、カード型である例について説明したが、これに限らず、該記録媒体は、コイン型であっても良く、また赤外線,BLUETOOH(登録商標),又はFelica(登録商標)等の非接触通信により情報をやり取りする機能を備える携帯電話であっても良い。また記録媒体の記録領域は、ICチップではなく、磁気ストライプ等であっても良い。
上記の実施形態では、図3に示すように、店舗(遊技場)において会員登録を行うと記録媒体(会員カード2)が発行され、図2(a)に示すように、該記録媒体に記録されている会員識別情報(会員カードID)に対応付けて当該会員のポイントが管理される例について説明したが、これに限らず、該店舗が付与したユーザIDや当該会員が指定したユーザIDや当該会員の生体情報等を会員識別情報として登録し、該登録された会員識別情報に対応付けて当該会員のポイントが管理されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図3に示すように、カードユニット20で、貨幣として紙幣を使用可能である例について説明したが、これに限らず、貨幣として硬貨を使用可能としても良い。また貨幣は、紙幣や硬貨のような実物以外にも、クレジットカードにより使用可能な与信金額,デビットカードにより使用される預金残高等であっても良い。
上記の実施形態では、図2(a)に示すように、図34のS831に示す統合処理が行われた時点で、各会員カードIDに対応するポイントを合算して、該合算ポイントを管理する例について説明したが、これに限らず、統合処理が行われても各会員カードIDに対応するポイントは合算せずに個別に管理し、ログイン要求を受信した後に合算ポイントを算出して該合算ポイントを使用させるようにしても良い。
上記の実施形態では、図5のS73及びS75に示すように、受付中のビジタカード3のビジタカードIDに対応付けられている(即ち制御部22のRAMで記憶している)残額及び持玉数が共に零になると、該ビジタカード3はカードR/W23に留保され、カード返却ボタン16の操作を受け付けても返却されない例について説明したが、これに限らず、カード返却ボタン16の操作を受け付けると、該ビジタカード3が返却されるようにしても良く、この場合には、該返却されたビジタカード3が他のカードユニット20に挿入されると、該ビジタカード3のビジタカードIDに対応付けて図28に示す広告表示履歴DBで記憶されている広告表示履歴データに基づいて、再表示処理が行われることになる。
上記の実施形態では、図29のS519に示す広告表示履歴データを広告管理装置60が受信したとき、及び図36のD301に示す会員専用トップページでバナー広告トップがクリックされて図34のS811に示すバナー広告詳細表示要求を広告管理装置60が受信したときに、1日1回ポイントが付与される例について説明したが、該1回ではなく、予め定められた回数だけポイントが付与されるようにしても良く、また無制限に何回でもポイントが付与されるようにしても良い。また、これらのポイント以外に、遊技者が遊技場に来店したことに基づく来店ポイントや、遊技者が遊技に使用した金額や遊技を行った時間に基づく消費ポイントが付与されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図36のD301に示す会員専用トップページでバナー広告トップがクリックされるとポイントが付与される例について説明したが、これに限らず、さらに「ポイント使用」ボタンや「購入サイト」ボタンが操作されたことを条件としてポイントが付与されるようにしても良く、逆に会員専用トップページが表示されるだけでポイントが付与されるようにしても良い。即ち広告管理装置60が会員専用ページ(D301以降のページ)を送信したことを条件としてポイントが付与されるものであれば良い。
上記の実施形態では、景品交換機能において、図10に示すように、カードユニット20で景品が指定されると、該景品の予約が行われ、「決済」ボタンが操作されると、該予約景品の予約確定(配送情報登録処理)が行われる例について説明したが、これに限らず、カードユニット20で景品が指定されると、予約を経ることなく、該景品との交換が行われるようにしても良い。即ち、カードユニット20における予約操作の受付には、景品の予約の受付のみならず、景品との交換の受付も含まれる。
上記の実施形態では、景品交換機能において、図10のD35aやD35bに示すように、ユーザが所有する貯玉数や持玉数を使用して決済が行われる例について説明したが、これに限らず、ユーザが所有するポイント,金銭(現金や電子マネー),クレジットカードにより使用可能な与信金額,デビットカードにより使用される預金残高を使用して決済が行われるようにしても良い。
上記の実施形態では、景品交換機能において、図10のD35aに示すように、会員が所有する貯玉数や持玉数を使用して決済が行われる場合に、貯玉数から優先して減算される例について説明したが、これに限らず、持玉数から優先して減算されるようにしても良く、貯玉数及び持玉数のいずれからどれだけ減算するかを会員が指定できるようにしても良い。
上記の実施形態では、景品交換機能において、図6に示すように、貯玉数+持玉数が交換玉数未満(S127でNO),又は持玉数が交換玉数未満(S129でNO)だと、図10のD35aやD35b,又は図11のD35a’やD35b’の決済画面が表示されず、決済操作(即ち「決済」ボタンの操作)が行えない例について説明したが、これに限らず、貯玉数+持玉数,又は持玉数(即ち持玉数等)が交換玉数未満であっても、決済画面を表示して決済操作を受け付け、該決済操作の受付後に持玉数等が交換玉数に達すると、S143の決済処理が行われるようにしても良い。
上記の実施形態において、広告情報の広告対象は、商品には限られず、サービス(例えばマッサージ,散髪,診療等)であっても良い。
上記の実施形態では、広告表示機能が、広告表示装置(カードユニット20)と管理装置(場内管理装置50及び広告管理装置60)とにより実現される例について説明したが、これに限らず、広告表示装置のみで実現されるようにしても良い。この場合には、該広告表示装置が、特定操作を受け付けた広告情報の広告特定情報を記憶する特定操作受付広告記憶手段と、再表示条件を設定(例えば広告管理装置60で設定された再表示条件を記憶)する再表示条件設定手段と、再表示条件が成立したことを条件として再表示処理を行う再表示処理手段とを備え、該再表示処理手段は、特定操作を行ったユーザが当該広告表示装置に存在することを更なる条件として再表示処理を行うようにすれば良い。ここで特定操作を行ったユーザが当該広告表示装置に存在するか否かは、カードが挿入されていればユーザが存在すると判定したり、対応するパチンコ機10で継続的に遊技が行われていれば(例えばパチンコ玉が打ち込まれている間は)ユーザが存在すると判定すれば良い。
上記の実施形態では、広告表示機能において、図26に示す自動表示条件や再表示条件が、広告管理装置60で設定され、場内管理装置50に送信されて記憶される例について説明したが、これに限らず、これら自動表示条件や再表示条件は、場内管理装置50で設定されて記憶されるようにしても良い。
上記の実施形態では、広告表示機能において、図26に示す自動表示条件や再表示条件として、時間条件が必須で設定される例について説明したが、これに限らず、該時間条件が任意で設定されるようにしても良い。また自動表示条件や再表示条件として、例えば大当り発生毎や確変大当り発生毎に表示を行うという大当り条件や、消費金額○○円毎に表示を行うという消費金額条件や、打込玉数○○個毎に表示を行うという打込玉数条件を設定するようにしても良い。また再表示条件として、前記追加条件が任意で設定される例について説明したが、これら追加条件が必須で設定されるようにしても良い。
上記の実施形態では、広告表示機能において、図26に示す再表示条件の時間条件として、当日の経過時間が設定される例について説明したが、これに限らず、翌日以降の経過時間(例えば翌日,翌々日,次回来店時)が設定されるようにしても良く、この場合には、図28に示す広告表示履歴DBを複数日に亘って記憶すると共に、特定操作が行われた操作日も記憶するようにすれば良い。
上記の実施形態では、広告表示機能において、広告表示装置(カードユニット20)で表示される図11のD41に示す広告一覧で、広告主と景品名又は広告名のみが表示され、広告情報は表示されない例について説明したが、該広告一覧で広告情報を表示するようにし、いずれかの広告情報が選択されると特定操作情報が送信されるようにしても良い。
上記の実施形態では、広告表示機能において、広告表示装置(カードユニット20)で広告関連情報(ユニット広告詳細)が一度表示(再表示)されると、図28に示す広告表示履歴DBで再表示フラグ1が記憶されて、二度目以降の表示は行われない例について説明したが、これに限らず、例えば広告表示装置において、図11に示すD43aで予約ボタンの操作やメニューボタンの操作が有った場合,及びD43bでメニューボタンの操作が有った場合にのみ再表示フラグ1を記憶する一方、それらの操作がなかった場合には再表示フラグを0のままとして、二度目以降の表示が行われるようにしても良い。この場合には、再表示される回数に制限(例えば3回まで)を設けるようにしても良い。
上記の実施形態では、広告表示機能において、図11に示すように、D42aで広告情報(ユニット広告メイン)が表示されたときに該広告情報の広告対象を予約する予約操作を受け付けると共に、D43aで広告関連情報(ユニット広告詳細)が表示されたときに該広告関連情報の広告対象を予約する予約操作を受け付ける例について説明したが、これに限らず、D42a又はD43aのいずれか一方のみで予約操作を受け付けるようにしても良い。即ち予約操作受付手段(タッチパネル式のディスプレイ24)は、広告情報及び/又は広告関連情報が表示されたときに、ユーザから該広告情報及び/又は広告関連情報の広告対象を予約する予約操作を受け付けるものであれば良い。
上記の実施形態では、広告表示機能において、図11のD42aやD42bに示すように、広告情報(ユニット広告メイン)の表示中に特定操作(「後で予約」ボタン又は「詳細」ボタンの操作)が受け付けられる例について説明したが、これに限らず、広告情報の表示中には「後で予約」ボタンや「詳細」ボタンが表示されず(即ち特定操作は受け付けられず)、広告情報の表示が終わった後に「後で予約」ボタンや「詳細」ボタンが表示されて特定操作が受け付けられるものであっても良い。即ち特定操作は、広告表示装置において広告情報が表示されたときに受け付けられる操作であれば、広告情報の表示中又は表示後のいずれのタイミングで受け付けられる操作であっても良い。
上記の実施形態では、広告表示機能において、図11のD43a及びD43bに示すように、再表示される広告関連情報が、当初に表示される広告情報であるユニット広告メインよりも詳細なユニット広告詳細である例について説明したが、これに限らず、再表示される広告関連情報は、当初に表示される広告情報と同一のものであっても良い。
上記の実施形態では、広告表示機能において、図11のD43a及びD43bに示すように、店舗(遊技場)で取り扱われている店舗内対象(提供景品)の広告情報(提供景品広告)に関する広告関連情報(ユニット広告詳細)と、当該店舗以外で取り扱われている店舗外対象の広告情報(一般広告)に関する広告関連情報の両方が、広告表示装置(カードユニット20)において再表示される例について説明したが、これに限らず、提供景品広告に関する広告関連情報は、広告表示装置で再表示する一方、一般広告に関する広告関連情報は、広告表示装置では再表示せずに、ユーザが所有する情報端末(会員のPC6)に対して送信するようにしても良い。この場合には、図31に示す広告再表示処理において、再表示の対象である広告IDについて、S704で広告種別が一般広告である(NO)と判定され、S731以下で再表示条件が成立すると判定された後において、S723で広告再表示要求をカードユニット20に対して送信する処理を行わず、ユーザが会員である場合には、当該広告IDの広告関連情報を含む電子メールを当該会員のPC6に送信したり、又は前記広告配信機能により、当該広告IDの広告関連情報が会員専用ページで表示されるようにすれば良い。
即ち、この場合には、前記再表示処理手段(場内管理装置50の制御部52)は、前記特定操作受付広告記憶手段(場内管理装置50の広告表示履歴DB)で記憶している広告特定情報(広告ID)から特定される広告情報が前記店舗内対象であることを更なる条件として、前記再表示処理を行い、前記広告表示・配信システム1は、前記再表示条件設定手段(広告管理装置60のディスプレイ63及び入力装置64)により設定された再表示条件が成立し、かつ前記特定操作受付広告記憶手段で記憶している広告特定情報から特定される広告情報が前記店舗外対象(一般広告)であることを条件として、前記特定操作を行ったユーザ(会員)が所有する情報端末(PC6)に対して当該広告情報の広告関連情報を送信する処理(電子メールで送信する処理や、会員専用ページで表示させる処理)を行う広告関連情報送信手段(広告管理装置60の制御部62及び通信部61)をさらに備えるようにすれば良い。これによれば、店舗内対象の広告関連情報は広告表示装置で表示され、店舗外対象の広告関連情報はユーザが所有する情報端末に対して送信されて表示されることにより、広告対象の取扱場所に応じた態様で広告関連情報をユーザに閲覧させることができるので、広告効果をさらに高めることができる。
上記の実施形態では、広告配信機能において、図36のD300に示すように、会員識別情報(会員カードID)を特定可能な情報として該会員カードID自体がログイン要求に含まれる例について説明したが、これに限らず、会員識別情報に対応付けられているログインID等がログイン要求に含まれるものであっても良い。即ちログイン要求には、会員識別情報を特定可能な情報が含まれれば良い。
上記の実施形態では、広告配信機能において、図36に示すように、会員専用ページ(D301の会員専用トップページ,及びD302aやD302bの広告表示ページ)に表示される広告関連情報が、広告表示装置(カードユニット20)で特定操作を受け付けた広告情報の広告関連情報である例について説明したが、これに限らず、広告表示装置で表示されたが特定操作を受け付けなかった広告情報の広告関連情報も、会員専用ページに表示されるようにしても良い。
上記の実施形態では、広告配信機能において、図36のD301に示す会員専用トップページで表示される広告関連情報が、バナー広告トップである例について説明したが、これに限らず、該会員専用トップページに表示される広告関連情報は、バナー広告詳細であっても良い。
上記の実施形態では、広告配信機能において、図36のD301に示す会員専用トップページで、「その他」ボタンが表示され、該「その他」ボタンが曽鬱されると、当該会員専用トップページで表示されている以外のバナー広告トップが表示される例について説明したが、これに限らず、「その他」ボタンを設けないようにして、当該会員専用トップページで表示されている以外のバナー広告トップは表示されないようにしても良い。この場合において、「統合登録」ボタンの操作により表示される図37のD311に示すページや、「ポイント使用」ボタンの操作により表示される図38のD321に示すページで、会員専用トップページで表示されたバナー広告トップの次に優先度の高いバナー広告トップが一又は複数表示され、さらにこれらのページから下ったD312やD322に示すページで、D311やD321で表示されたバナー広告トップの次に優先度の高いバナー広告トップが一又は複数表示されるようにしても良い。
上記の実施形態では、広告配信機能において、図36のD301に示す会員専用トップページで、広告関連情報(バナー広告トップ)が優先度の高い順に上から表示される例について説明したが、これに限らず、該広告関連情報が優先度の高い順に大きく表示されるものであっても良い。即ち会員専用ページにおいて優先度の高い広告関連情報が優先して表示されるものであれば、その表示態様は限定されない。
上記の実施形態では、広告配信機能において、図36のD301に示す会員専用トップページでバナー広告トップが表示されると、図33に示す広告表示履歴DBでバナー広告トップ表示回数が加算され、図32で優先度低下条件としてバナー広告トップの表示回数が設定されている場合には、バナー広告トップ表示回数が該設定された表示回数に達すると会員専用トップページに表示される優先度が低下する例について説明したが、これに限らず、会員専用トップページでバナー広告トップがクリックされた回数を集計し、該クリック回数が所定数に達すると会員専用トップページに表示される優先度が低下するようにしても良い。
上記の実施形態では、広告配信機能において、図34のS808で広告管理装置60が会員専用トップページを配信するときに、該会員専用トップページを作成する例について説明したが、これに限らず、予め会員専用ページを作成しておいて、ログイン要求を受信すると該作成しておいた会員専用ページを送信するようにしても良い。
上記の実施形態では、ポイントを使用して、景品提供業者が提供する提供景品と交換することができる例について説明したが、これに限らず、ポイントを使用して、提供景品以外の商品と交換できるようにしても良く、また抽選への応募ができるようにしても良い。
[6.実施形態に記載した発明]
最後に、上記の実施形態に記載した発明に対応する「従来技術」,「発明が解決しようとする課題」,及び「発明の効果」を説明する。
[6−1.第1の発明]
まず、従来技術1として、特開2005−270203号公報(段落0122,0134)を示す。この従来技術1には、店舗の一例である遊技場において、会員が遊技をしている遊技機に対応する広告表示装置の一例であるカードユニットで、遊技場外に設けられる情報提供装置から配信されてくる広告情報を表示するシステムが記載されている。
しかしながら、従来技術1に示すシステムでは、店舗に設けられている広告表示装置で広告情報が表示されるのみであるので、会員に対する広告効果が低いという第1の問題があった。
そこで、上記の実施形態に記載した第1の発明では、前記第1の問題を解決するために、店舗(遊技場)に設置され、該店舗において会員登録した会員を個々に識別可能な会員識別情報(会員カードID)を受け付けると共に、所定の広告情報(ユニット広告)を表示する広告表示装置(カードユニット20)と、前記会員が所有する情報端末(PC6)から前記会員識別情報を特定可能な情報を含むログイン要求を受信したことを条件として、当該会員専用であって所定のサービスを提供するための会員専用ページを前記情報端末に対して送信する会員専用ページ送信手段(制御部62及び通信部61)を有する管理装置(広告管理装置60)と、を備える広告システム(広告表示・配信システム1)であって、前記管理装置は、前記広告表示装置において受け付けられた会員識別情報を取得する会員識別情報取得手段(通信部61)と、該会員識別情報取得手段により取得した会員識別情報と、前記広告表示装置において該会員識別情報の受付に関連して表示された広告情報を特定可能な広告特定情報(広告ID)とを対応付けて記憶する表示広告記憶手段(広告表示履歴DB)と、をさらに有し、前記会員専用ページ送信手段は、前記ログイン要求を受信したことを条件として、該ログイン要求に含まれる情報から特定される会員識別情報に対応付けて前記表示広告記憶手段で記憶している広告特定情報から特定される広告情報に関する広告関連情報(バナー広告トップ,バナー広告詳細)を含む前記会員専用ページを前記情報端末に対して送信することを特徴とする広告システムを構成した。これによれば、管理装置において、会員が所有する情報端末からログイン要求を受信すると、店舗の広告表示装置において当該会員に対して表示された広告情報に関する広告関連情報を含む会員専用ページが、前記情報端末に対して送信されることにより、会員に対して表示された広告を再度閲覧させることができるので、広告効果を高めることができる。
また前記第1の発明において、前記管理装置(広告管理装置60)は、前記広告表示装置(カードユニット20)において広告情報(ユニット広告)が表示されたときに会員から特定操作を受け付けた旨を示す特定操作情報を取得する特定操作情報取得手段(通信部61)をさらに有し、前記表示広告記憶手段(広告表示履歴DB)は、該特定操作情報取得手段により特定操作情報を取得したことを条件として、前記会員識別情報(会員カードID)と、前記広告特定情報(広告ID)とを対応付けて記憶することを特徴とする広告システム(広告表示・配信システム1)としても良い。これによれば、店舗の広告表示装置において会員から特定操作を受け付けた広告情報に関する広告関連情報を含む会員専用ページが、前記情報端末に対して送信されることにより、会員が特定操作を行った広告を再度閲覧させることができるので、広告効果をさらに高めることができる。
また前記第1の発明において、前記管理装置(広告管理装置60)は、前記会員識別情報(会員カードID)に対応付けて、該会員識別情報の会員が所有するポイントを管理するポイント管理手段(会員情報DB及び制御部62)をさらに有し、該ポイント管理手段は、前記会員専用ページ送信手段(制御部62及び通信部61)により前記広告関連情報(バナー広告詳細)を含む会員専用ページを送信したことを条件として、前記受信したログイン要求に含まれる情報から特定される会員識別情報に対応付けて管理しているポイントに対して所定の大きさのポイントを加算する処理を行うことを特徴とする広告システム(広告表示・配信システム1)としても良い。これによれば、広告関連情報を含む会員専用ページが会員の情報端末に対して送信されると、当該会員のポイントが加算されることにより、会員専用ページへのログインを促すことができるので、広告効果をさらに高めることができる。
また前記第1の発明において、前記管理装置(広告管理装置60)は、前記会員識別情報(会員カードID)に対応付けて、該会員識別情報の会員が所有するポイントを管理するポイント管理手段(会員情報DB及び制御部62)をさらに有し、該ポイント管理手段は、前記広告表示装置(カードユニット20)において前記会員識別情報の受付に関連して広告情報が表示されたことを条件として、該会員識別情報に対応付けて管理しているポイントに対して所定の大きさのポイントを加算する処理を行うことを特徴とする広告システム(広告表示・配信システム1)としても良い。これによれば、店舗の広告表示装置において会員に対して広告情報が表示されると、当該会員のポイントが加算されることにより、会員登録の促進につながるので、会員の増加に伴って広告効果をさらに高めることができる。
また前記第1の発明において、前記会員専用ページ送信手段(制御部62及び通信部61)は、前記広告特定情報(広告ID)が対応付けられていない会員識別情報(会員カードID)を特定可能な情報を含むログイン要求を受信したことを条件として、所定の広告情報に関する広告関連情報(バナー広告トップ,バナー広告詳細)を含む前記会員専用ページを前記情報端末(PC6)に対して送信することを特徴とする広告システム(広告表示・配信システム1)としても良い。これによれば、店舗の広告表示装置において広告情報を閲覧していない会員に対しても、所定の広告情報に関する広告関連情報を含む会員専用ページが、前記情報端末に対して送信されることにより、会員に当該広告を閲覧させることができるので、広告効果をさらに高めることができる。
また前記第1の発明において、前記会員専用ページ送信手段(制御部62及び通信部61)は、前記会員が所有する有価価値の大きさを使用して前記広告情報の広告対象を取得するために当該会員が操作するリンク情報を含んだ前記広告関連情報(バナー広告詳細)を含む前記会員専用ページを前記情報端末に対して送信することを特徴とする広告システム(広告表示・配信システム1)
としても良い。これによれば、広告情報の広告対象を取得するためのリンク情報を含んだ広告関連情報を含む会員専用ページが、前記情報端末に対して送信されることにより、会員が当該リンク情報を操作すると当該会員が所有する有価価値の大きさを使用して広告対象を取得することができるので、広告対象の取得を促進できる。
また前記第1の発明において、前記管理装置(広告管理装置60)は、前記リンク情報の操作に基づく前記広告対象の取得に要する対価を割り引くための処理を行う割引処理手段(制御部62)をさらに有することを特徴とする広告システム(広告表示・配信システム1)としても良い。これによれば、リンク情報の操作に基づく広告対象の取得に要する対価を割り引くための処理が行われることにより、会員が当該リンク情報を操作すると割り引かれた対価で広告対象を取得することができるので、広告対象の取得をさらに促進できる。
さらに前記第1の発明において、前記管理装置(広告管理装置60)は、前記広告関連情報(バナー広告トップ,バナー広告詳細)が前記会員専用ページに含まれるための優先度を設定する優先度設定手段(ディスプレイ63及び入力装置64)をさらに有し、前記会員専用ページ送信手段(制御部62及び通信部61)は、前記ログイン要求に含まれる情報から特定される会員識別情報(会員カードID)に対応付けて前記表示広告記憶手段(広告表示履歴DB)で記憶している広告特定情報(広告ID)から特定される広告情報に関する広告関連情報(バナー広告トップ,バナー広告詳細)のうち、前記優先度設定手段により設定された優先度が高い広告関連情報を優先して表示した前記会員専用ページを前記情報端末(PC6)に対して送信することを特徴とする広告システム(広告表示・配信システム1)としても良い。これによれば、優先度が高い広告関連情報を優先して表示した会員専用ページが前記情報端末に対して送信されることにより、複数の広告関連情報を一律に表示するのに比べて会員の注意を引くことができるので、広告効果をさらに高めることができる。
[6−2.第2の発明]
次に、従来技術2として、特開2005−270203号公報(図2,段落0024〜0025)を示す。この従来技術2には、ユーザが遊技をしている遊技機に対応する広告表示装置の一例であるカードユニットで、情報提供装置から配信されてくる広告情報を表示し、ユーザにより詳細ボタンが操作されると、該表示している広告情報の詳細な内容を表示するシステムが記載されている。
しかしながら、従来技術2に示すシステムでは、ユーザにより詳細ボタンが操作された際に広告情報の詳細な内容を表示するのみであるので、その後に当該広告に対するユーザの関心が薄れてしまい、ユーザに対する広告効果が低いという第2の問題があった。
そこで、上記の実施形態に記載した第2の発明では、前記第2の問題を解決するために、ユーザ(遊技者)に対して所定の広告情報(ユニット広告メイン)を表示する広告表示装置(カードユニット20)を備える広告表示システム(広告表示・配信システム1)であって、前記広告表示装置は、前記広告情報が表示されたときに、前記ユーザから特定操作を受け付ける特定操作受付手段(タッチパネル式のディスプレイ24)を有し、前記広告表示システムは、前記特定操作受付手段により特定操作を受け付けた広告情報を特定可能な広告特定情報(広告ID)を記憶する特定操作受付広告記憶手段(場内管理装置50の広告表示履歴DB)と、該特定操作受付広告記憶手段で記憶している広告特定情報から特定される広告情報に関する広告関連情報(ユニット広告詳細)を前記特定操作を行ったユーザに対して表示するための再表示条件を設定する再表示条件設定手段(広告管理装置60のディスプレイ63及び入力装置64)と、該再表示条件設定手段により設定された再表示条件が成立したことを条件として、前記特定操作を行ったユーザが存在する広告表示装置において前記広告関連情報を表示するための再表示処理を行う再表示処理手段(場内管理装置50の制御部52)と、をさらに備えることを特徴とする広告表示システムを構成した。これによれば、再表示条件が成立すると、広告表示装置においてユーザから特定操作を受け付けた広告情報に関する広告関連情報が、当該ユーザが存在する広告表示装置において表示されることにより、ユーザから特定操作を受け付けた広告を再度閲覧させることができるので、広告効果を高めることができる。
また前記第2の発明において、前記広告表示装置(カードユニット20)は、前記広告情報(ユニット広告メイン)及び/又は前記広告関連情報(ユニット広告詳細)が表示されたときに、前記ユーザ(遊技者)から該広告情報及び/又は広告関連情報の広告対象を予約する予約操作を受け付ける予約操作受付手段(タッチパネル式のディスプレイ24)をさらに有することを特徴とする広告表示システム(広告表示・配信システム1)としても良い。これによれば、広告情報及び/又は広告関連情報が表示された広告表示装置において、広告対象の予約を受け付けることができるので、広告対象の予約を促進できる。
また前記第2の発明において、前記ユーザ(遊技者)が所有する有価価値の大きさ(貯玉数,持玉数)を特定可能な有価価値特定情報(会員カードID)を受け付ける有価価値特定情報受付手段(カードユニット20のカードR/W23)と、該有価価値特定情報受付手段により受け付けた有価価値特定情報から特定される有価価値の大きさを使用して、前記予約操作受付手段(タッチパネル式のディスプレイ24)により予約操作を受け付けた広告対象の対価を決済するための処理を行う決済処理手段(カードユニット20の制御部22及び場内通信部21b)と、をさらに有することを特徴とする広告表示システム(広告表示・配信システム1)としても良い。これによれば、広告表示装置において予約を受け付けた広告対象の対価を決済することができるので、広告対象を単に予約しただけで終わることなく、該広告対象の取得を促進できる。
また前記第2の発明において、前記決済処理手段(カードユニット20の制御部22及び場内通信部21b)は、前記予約操作に基づく前記広告対象の取得に要する対価を割り引くための処理を行うことを特徴とする広告表示システム(広告表示・配信システム1)としても良い。これによれば、広告表示装置において予約を受け付けた広告対象の取得に要する対価を割り引くための処理が行われることにより、該割り引かれた対価で広告対象を取得することができるので、広告対象の取得をさらに促進できる。
また前記第2の発明において、前記ユーザ(遊技者)が所有する有価価値の大きさ(貯玉数,持玉数)を特定可能な有価価値特定情報(会員カードID)を受け付ける有価価値特定情報受付手段(カードユニット20のカードR/W23)と、前記広告表示装置(カードユニット20)で表示する各広告情報の広告対象について、当該広告対象の対価を管理する対価管理手段(場内管理装置50の表示広告DB)と、をさらに備え、前記再表示条件設定手段(広告管理装置60のディスプレイ63及び入力装置64)は、前記有価価値特定情報受付手段により受け付けた有価価値特定情報から特定される有価価値の大きさが、前記特定操作受付広告記憶手段(場内管理装置50の広告表示履歴DB)で記憶している広告特定情報(広告ID)から特定される広告情報について前記対価管理手段で管理している対価に到達していることを、前記再表示条件として設定することを特徴とする広告表示システム(広告表示・配信システム1)としても良い。これによれば、ユーザが所有する有価価値の大きさが特定操作を受け付けた広告情報の広告対象の対価に到達していることを条件として、該広告情報の広告関連情報が表示されることにより、該広告情報の広告対象に対するユーザの取得意欲をかき立てることができるので、広告効果をさらに高めることができる。
また前記第2の発明において、前記広告表示装置(カードユニット20)で表示する各広告情報について、当該広告情報を表示する表示期間を管理する表示期間管理手段(場内管理装置50の表示広告DB)をさらに備え、前記再表示条件設定手段(広告管理装置60のディスプレイ63及び入力装置64)は、前記特定操作受付広告記憶手段(場内管理装置50の広告表示履歴DB)で記憶している広告特定情報(広告ID)から特定される広告情報について前記表示期間管理手段で管理している表示期間の残り期間が所定期間以下になったことを、前記再表示条件として設定し、前記再表示処理手段(場内管理装置50の制御部52)は、当該再表示条件が成立したことを条件として、前記残り期間を示唆する情報を含む広告関連情報(ユニット広告詳細)を表示するための処理を行うことを特徴とする広告表示システム(広告表示・配信システム1)としても良い。これによれば、広告情報の表示期間の残り期間が所定期間以下であることを条件として、該広告情報の広告関連情報及び残り期間が表示されることにより、該広告情報の広告対象に対するユーザの取得意欲をかき立てることができるので、広告効果をさらに高めることができる。
また前記第2の発明において、前記広告表示装置(カードユニット20)で表示する各広告情報の広告対象について、当該広告対象の在庫数を管理する在庫数管理手段(場内管理装置50の広告表示履歴DB)をさらに備え、前記再表示条件設定手段(広告管理装置60のディスプレイ63及び入力装置64)は、前記特定操作受付広告記憶手段(場内管理装置50の広告表示履歴DB)で記憶している広告特定情報(広告ID)から特定される広告情報について前記在庫数管理手段で管理している在庫数が所定数以下になったことを、前記再表示条件として設定し、前記再表示処理手段(場内管理装置50の制御部52)は、当該再表示条件が成立したことを条件として、前記在庫数を示唆する情報を含む広告関連情報(ユニット広告詳細)を表示するための処理を行うことを特徴とする広告表示システム(広告表示・配信システム1)としても良い。これによれば、広告情報の広告対象の在庫数が所定数以下であることを条件として、該広告情報の広告関連情報及び在庫数が表示されることにより、該広告情報の広告対象に対するユーザの取得意欲をかき立てることができるので、広告効果をさらに高めることができる。
さらに前記第2の発明において、前記広告表示装置(カードユニット20)は、店舗(遊技場)に設置され、当該店舗で取り扱われている店舗内対象(提供景品)の広告情報(提供景品広告)と、当該店舗以外で取り扱われている店舗外対象の広告情報(一般広告)とを表示し、前記再表示処理手段(場内管理装置50の制御部52)は、前記特定操作受付広告記憶手段(場内管理装置50の広告表示履歴DB)で記憶している広告特定情報(広告ID)から特定される広告情報が前記店舗内対象であることを更なる条件として、前記再表示処理を行い、前記広告表示システムは、前記再表示条件設定手段(広告管理装置60のディスプレイ63及び入力装置64)により設定された再表示条件が成立し、かつ前記特定操作受付広告記憶手段で記憶している広告特定情報から特定される広告情報が前記店舗外対象であることを条件として、前記特定操作を行ったユーザ(会員)が所有する情報端末(PC6)に対して当該広告情報の広告関連情報を送信する処理(電子メールで送信する処理や、会員専用ページで表示させる処理)を行う広告関連情報送信手段(広告管理装置60の制御部62及び通信部61)をさらに備えることを特徴とする広告表示システム(広告表示・配信システム1)としても良い。これによれば、店舗内対象の広告関連情報は広告表示装置で表示され、店舗外対象の広告関連情報はユーザが所有する情報端末に対して送信されて表示されることにより、広告対象の取扱場所に応じた態様で広告関連情報をユーザに閲覧させることができるので、広告効果をさらに高めることができる。