JP5795884B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱調理器に関し、例えば、電子レンジや蒸気調理器等の加熱調理器に関する。
従来、加熱調理器としては、特開平7−293902号公報(特許文献1)に記載されているものがある。この加熱調理器は、加熱庫と、オゾン発生装置とを備え、上記加熱庫は、オゾン発生装置配置用の貫通穴を有している。上記オゾン発生装置は、放電電極と、対向電極とを有し、上記放電電極は、針状もしくは線状の形状を有する一方、対向電極は、多数の開口を有する板状の形状を有している。
上記放電電極および上記対向電極は、上記オゾン発生装置配置用の貫通穴内に配置されている。上記放電電極は、加熱庫内から遠い側に配置される一方、対向電極は、加熱庫に近い側に配置されている。
上記オゾン発生装置は、上記放電電極と、上記対向電極との間に、オンオフ制御によって電位差を付与してオゾンを生成すると共に、生成したオゾンを、両電極間の放電により圧力差に基づくイオン風によって加熱庫内に流動させるようになっている。
しかしながら、上記従来の加熱調理器では、放電電極と、対向電極との間に、オンオフ制御によって電位差を付与してオゾンを生成する構成であるから、生成されるオゾン濃度およびイオン濃度が一定であり、用途に応じて、オゾン濃度およびイオン濃度を調整できないという問題がある。
詳しくは、上記従来の加熱調理器は、一定の濃度のオゾンしか生成できないから、生成されるオゾン濃度を高くした場合、調理中において、より多くのオゾンが加熱庫内に導入されることになるが、オゾンは、酸化分解効果高くて、消臭や除菌効果が大きい一方、消滅しにくくて、残留し易いので、酸化力が大きいオゾンが食品に残留して、危険であるという問題がある。
一方、この問題を回避すべく、生成されるオゾン濃度を低くすると、危険性の問題を緩和できる一方、安全性を考慮する必要がない非調理中の脱臭等を、効率的に行うことができないという問題がある。
特開平7−293902号公報
そこで、本発明の課題は、加熱庫内に異なる濃度のオゾンを送り込むことができて、安全な調理を実現できると共に、効率的な消臭も行うことができる加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の加熱調理器は、
ケーシングと、
上記ケーシング内に設けられた加熱庫と、
上記加熱庫へ空気を供給し、上記加熱庫から空気を排出させるためのファンと、
上記加熱庫内の食品を加熱させるための加熱手段と、
上記加熱庫に供給される上記空気にイオンを供給するイオン発生器と、
上記イオン発生器を連続駆動すると共に、上記ファンを連続駆動するイオンリッチ制御と、上記イオン発生器を連続駆動する一方、上記ファンを断続駆動するオゾンリッチ制御とを選択的に行う制御装置と
上記加熱庫の上記食品を出し入れする開口を開閉するドアと、
上記開口の開閉を検知する検知センサと
を備え、
上記制御装置は、
上記食品の加熱調理終了後の非加熱時に上記イオンリッチ制御と上記オゾンリッチ制御とを選択的に制御し、
上記食品の加熱調理終了後に上記イオンリッチ制御を開始して、上記食品の加熱調理終了から第1期間の間、上記検知センサにより上記加熱庫の上記開口の開閉を検知しないとき、上記第1期間が経過した後に上記イオンリッチ制御を終了する一方、
上記食品の加熱調理終了後に上記イオンリッチ制御を開始して、上記検知センサにより上記加熱庫の上記開口の開閉を検知したとき、上記イオンリッチ制御を終了してから第2期間の間、上記加熱庫の上記開口を閉じた状態で上記オゾンリッチ制御を行うことを特徴としている。
尚、上記制御装置は、上記イオンリッチ制御と、オゾンリッチ制御とを選択的に行える性能を有していれば良い。すなわち、上記制御装置は、上記イオンリッチ制御とも異なり、オゾンリッチ制御とも異なる、制御を行っているときがあっても良く、例えば、イオン発生器を駆動しない制御を行っているときがあっても良い。
イオン発生装置は、風が生成されている状態で使用することにより、オゾン生成を抑制した状態で、イオンを多数生成する装置である。ここで、イオン発生装置は、生成したイオンを風で拡散させる必要があるから、風が生成されていない状態で使用されることはなく、従来、当業者の間では、イオン発生器を、風が生成されていない状態で使用するという技術的思想はなかった。
しかし、本発明者は、イオン発生器を、風が生成されていない状態で使用すると、風が生成されている状態との比較で、より高濃度のオゾンが生成されることを発見した。
本発明によれば、制御装置が、イオン発生器を連続駆動すると共に、上記ファンを連続駆動するイオンリッチ制御を行うことが可能であるから、イオン発生器の通常の使用、すなわち、イオン発生器に常に風が衝突している状態でイオン発生器を駆動することができる。したがって、イオンリッチ制御において、安定かつ確実にイオンを連続的に発生させることができて、この安定かつ確実に生成したイオンを、加熱庫内に連続的に送り込むことができる。したがって、イオンは、オゾンよりも酸化分解効果が低くて、オゾンよりも消臭効果が低い一方、消滅し易くて、残留しにくくて、安全であるから、例えば、調理中に安全に除菌等を行うことができる。
また、本発明によれば、制御装置が、イオン発生器を連続駆動する一方、上記ファンを断続駆動するオゾンリッチ制御を行うことが可能であるから、ファンの断続運転の停止期間において、より多くのオゾンを発生させることができると共に、ファンの断続運転の駆動期間において、そのより多く発生したオゾンをファンによって生成された風によって、加熱庫内に送り込むことができる。したがって、例えば、非調理中にオゾンリッチ制御を行うことにより、加熱庫を効率的に脱臭することができる。
また、調理中に、イオンリッチな状態で、安全に、除菌、消臭を行うことができると共に、非調理中に、オゾンリッチな状態で、安全かつ効率的に、除菌、消臭を行うことができる。
また、一実施形態では、
上記イオン発生器は、正イオンおよび負イオンの両方を空気中に放出する。
上記実施形態によれば、イオン発生器が、正負両イオンを供給するため単独イオン供給よりも安全を維持したまま酸化作用を向上することができる。また、加熱庫内の除電を行うことができる。
また、一実施形態では、
上記制御装置は、上記加熱庫内で食品を調理している期間と、上記食品が調理された後に、上記加熱庫を冷却する期間とのうちの少なくとも一方の期間に、上記イオンリッチ制御を行う。
この実施形態には、上記制御装置が、加熱庫内で食品を調理している期間の全部で、イオンリッチ制御を行う場合が含まれるのは勿論のこと、上記制御装置が、加熱庫内で食品を調理している期間の一部で、イオンリッチ制御を行う場合も含まれる。また、同様に、上記制御装置が、加熱庫を冷却する期間の全部で、イオンリッチ制御を行う場合が含まれるのは勿論のこと、上記制御装置が、加熱庫を冷却する期間の一部で、イオンリッチ制御を行う場合も含まれる。
上記実施形態によれば、加熱庫内で食品を調理している期間に制御装置にイオンリッチ制御を、行わせることができるから、加熱庫に導入されるオゾンを少なくした上で、加熱庫により大きくのイオンを導入することができて、調理の安全性を確保した上で、除菌等を行うことができる。
また、上記実施形態によれば、上記加熱庫を冷却する期間に制御装置にイオンリッチ制御を行わせることができるから、加熱庫内に連続的に風を導入できて、冷却効果を大きくすることができると共に、加熱庫に導入されたイオンで、除菌等を行うことができる。
また、一実施形態では、
上記制御装置は、上記加熱庫を冷却する期間と、上記加熱庫を清掃する期間とのうちの少なくとも一方の期間に、上記オゾンリッチ制御を行う。
この実施形態には、上記制御装置が、加熱庫を冷却する期間の全部で、オゾンリッチ制御を行う場合が含まれるのは勿論のこと、上記制御装置が、加熱庫を冷却する期間の一部で、オゾンリッチ制御を行う場合も含まれる。また、同様に、上記制御装置が、加熱庫を清掃する期間の全部で、オゾンリッチ制御を行う場合が含まれるのは勿論のこと、上記制御装置が、加熱庫を清掃する期間の一部で、オゾンリッチ制御を行う場合も含まれる。
上記実施形態によれば、安全性を考慮する必要がない非調理中に、制御装置にオゾンリッチ制御を行わせることができるから、より多くのオゾンを加熱庫に導入することができて、脱臭等を、安全かつ効率的に行うことができる。
本発明の加熱調理器によれば、互いに相反する次の二つの事項、すなわち、除菌を行いながらの安全な調理と、効率的な消臭との両方を実現することができる。
本発明の一実施形態の加熱調理器である蒸気調理器の正面図である。 蒸気調理器の縦断面の模式図である。 蒸気調理器の制御ブロック図である。 イオンリッチ制御とオゾンリッチ制御とを連携して行う制御のフローチャートであり、除菌および消臭を行う制御の一例を説明するフローチャートである。 給排気ファンの駆動と、正負イオン発生器の駆動と、循環ファンの駆動とを様々に制御した各場合における、加熱庫の内部の匂いレベルの経時変化を示す一実験例を示す図である。 一実験例での、正負イオン発生器を連続駆動した場合において、給排気ファンを連続駆動した場合と、給排気ファンを断続駆動した場合と、循環ファンを駆動した場合との夫々について、プラスイオン、マイナスイオンおよびオゾンの濃度の経時変化を示す図である。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の加熱調理器である蒸気調理器の正面図である。
図1に示すように、この蒸気調理器は、ケーシング1と、ドア2と、ハンドル3と、耐熱ガラス4と、操作パネル5と、排気ダクト8とを備える。
上記ドア2は、ケーシング1の正面に取り付けられ、下端側の辺を略中心に回動するようになっている。上記ハンドル3は、ドア2の上部に取り付けられており、耐熱ガラス4は、ドア2の略中央に取り付けられている。上記操作パネル5は、ドア2の右側に設けられている。上記操作パネル5は、カラー液晶表示部6とボタン群7とを有し、カラー液晶表示部6には、情報が表示されるようになっている。上記排気ダクト8は、ケーシング1の上側かつ右側後方に設けられている。上記排気ダクト8は、後に詳述するが、加熱庫を経由した空気を外部に排気するために設けられている。
図2は、蒸気調理器の縦断面の模式図である。
図2に示すように、この蒸気調理器は、加熱庫10と、蒸気発生器11と、オーブンヒータ12と、循環ファン13と、給排気ファン14と、正負イオン発生器15と、マグネトロン16と、絶対温度センサ17と、図示しない検知センサとしてのドア開閉センサと、図示しない制御装置とを備える。また、この蒸気調理器は、蒸気ダクト30と、排気ダクト31と、給気ダクト32と、排気ダンパ33と、給気ダンパ34とを備える。上記オーブンヒータ12、蒸気発生器11およびマグネトロン16は、加熱手段を構成している。
上記加熱庫10は、ケーシング1内に形成されている。上記加熱庫10内には、食品が収容されるようになっている。上記蒸気発生器11は、水タンク22と、蒸気発生ヒータ23とを備える。上記蒸気発生ヒータ23で、水タンク22内の水を加熱して、飽和水蒸気を生成するようになっている。上記蒸気発生器11で生成された飽和水蒸気は、蒸気供給通路24を介して蒸気吸込口38から加熱庫10内に導入されるようになっている。
上記循環ファン13は、蒸気吸込口38の加熱庫10側とは反対側に、蒸気吸込口38に対向するように配置されている。上記循環ファン13は、ファンモータ27によって回転駆動されるようになっている。
上記蒸気ダクト30は、加熱庫10の上面および左側面を覆うように、L字状に屈曲している。上記蒸気ダクト30は、第1ダクト部70と、屈曲部71と、第2ダクト部72とを有し、第1ダクト部70は、加熱庫10の上面側に固定されている。また、上記屈曲部71は、第1ダクト部70の左側方から下側に屈曲し、第2ダクト部72は、蒸気調理器の高さ方向に延在している。上記第2ダクト部72は、屈曲部71を介して第1ダクト部70に連なっている。
上記オーブンヒータ12は、第1ダクト部71に収容されている。上記第1ダクト部71の紙面における右側は、循環ファン13が収容されている室に連通しており、第1ダクト部71は、蒸気供給通路24に連通している。
上記加熱庫10の天面には、第1蒸気吹出口77が設けられ、加熱庫10の左側面には、第2蒸気吹出口78が設けられている。上記第1ダクト部70は、第1蒸気吹出口77を介して加熱庫10に連通しており、第2ダクト部72は、第2蒸気吹出口78を介して加熱庫10に連通している。上記蒸気発生器11、蒸気供給通路24、循環ファン13が収容されている室、蒸気ダクト30および加熱庫10は、蒸気の循環経路を形成している。
上記給排気ファン14は、ケーシング1内に配置されている。上記給排気ファン14は、加熱庫10へ空気を供給し、加熱庫10から空気を排出させるために設けられている。上記ケーシング1には、図示しない吸込口が形成されている。上記給排気ファン14は、吸込口から排気口80までの空気の流路81中に配置されている。
図2に示すように、上記給気ダクト32は、流路81において給排気ファン14と排気口80との間に位置する第1部分と、加熱庫10とを連通している。また、上記排気ダクト31は、流路81において上記第1部分よりも排気口80側に位置する第2部分と、加熱庫10とを連通している。上記第2部分の近傍には、上記第2部分に連通する送風ダクト99が形成されている。
上記給気ダンパ34は、給気ダクト32中に設けられている。上記給気ダンパ34は、給気ダクト32を通過する空気の流量を調整するようになっている。また、上記排気ダンパ33は、排気ダクト31中に設けられている。上記排気ダンパ33は、排気ダクト31を通過する空気の流量を調整するようになっている。
上記正負イオン発生器15は、給気ダクト32中に設けられている。正負イオン発生器15には、給気ダクト32中を流動している気体が衝突するようになっている。上記正負イオン発生器15は、加熱庫10に供給される空気にイオンを供給するようになっている。
上記マグネトロン16は、加熱庫10の下部に配置されている。上記マグネトロン16で発生したマイクロ波は、導波管(図示せず)によって加熱庫10の下部中央に導かれるようになっている。また、導波管によって加熱庫10の下部中央に導かれたマイクロ波は、モータ85によって駆動される回転アンテナ86によって攪拌されながら加熱庫10の上方に向かって放射されて、食品87を加熱するようになっている。
上記絶対温度センサ17は、加熱庫10の温度を検出し、加熱庫10の温度を表す信号を制御装置に出力するようになっている。また、上記ドア開閉センサは、ドアの開閉を検知して、ドアの開閉を表す信号を制御装置に出力するようになっている。
上記制御装置は、ケーシング1内の下側に設けられている。上記制御装置は、CPU(中央演算処理装置:Central Processing Unit)からなる制御部と、プログラムおよびデータを格納するメモリと、各部とデータを入出力するためのI/F(インターフェイス:Interface)とを有している。上記制御装置は、電装部品を有し、その電装部品は、蒸気調理器の各部を駆動する駆動回路や、この駆動回路を制御する制御回路等を有している。
尚、詳述しないが、冷却ファン部(図示せず)が、ケーシング1内の下側に設けられている。また、参照番号91は、第1排気チューブを示し、参照番号92は、戻しチューブを示し、参照番号93は、第2排気チューブを示している。上記第1排気チューブ91は、加熱庫10と、送風ダクト99とを連通し、戻しチューブ92は、給気ダンパ34と、送風ダクト99とを連通している。また、上記第2排気チューブ93は、排気ダンパ33と、外部とを連通している。
図3は、蒸気調理器の制御ブロック図である。
上記制御装置18は、CPU(中央処理装置)50と、タイマー51と、入出回路とを有する。CPU50は、図示しない他の記憶部に記憶されている命令を取り出して実行したり、ボタン群7を含む操作部から入力されるデータに対し、二進加算、論理演算、増減、比較などの演算を行うようになっている。
図3に示すように、上記制御装置18には、オーブンヒータ12、蒸気発生ヒータ23、循環ファンモータ27、給排気ファンモータ53、排気ダンパ用モータ54、給気ダンパ用モータ55、操作部56、カラー液晶表示部6、絶対温度センサ17、ドア開閉センサ57、マグネトロン16および正負イオン発生器15が、I/F(インターフェイス)を介して接続されている。
上記構成において、この蒸気調理器は、例えば、以下のように調理を行うことができるようになっている。例えば、過熱蒸気によって加熱調理を行う場合には、蒸気生成ヒータ23をオンすると共に、循環ファン13を回転駆動する。そうして、蒸気発生器11から蒸気供給通路24を介して蒸気吸込口38の近傍上流側に供給された飽和水蒸気を、循環ファン13の回転によって負圧になっている循環ファン13の周辺領域に引き込み、更に、蒸気ダクト30を通じて、オーブンヒータ12の加熱部に接触させる。このようにして過熱水蒸気を生成し、この過熱水蒸気を、第1、2蒸気吹出口77,78を介して、加熱庫10に導入し、トレイ29上の食品87を、加熱調理するようになっている。加熱調理を終えた水蒸気は、蒸気吸込口38の加熱庫10側に、蒸気吸込口38に対向して形成された吸込口39から循環ファン13側に吸い込まれるようになっている。そうして、再び循環経路を通って加熱庫10内に戻るという循環を繰り返すようになっている。
また、非過熱蒸気によってトレイ29上の食品87を蒸すかまたは暖める運転を行う場合には、オーブンヒータ12をオフすると共に、循環ファン13を停止する。そうすると、循環ファン13が停止しているため、循環経路内に循環気流が発生することがなく、蒸気発生器11から蒸気供給通路24を介して蒸気吸込口38の近傍上流側に供給された飽和水蒸気は、循環ダクト30側に強制的に吸い込まれない。これにより、蒸気圧によって自然に加熱庫10内に流れ込む飽和水蒸気により、食品87を蒸すかまたは暖めることができる。
また、この蒸気調理器は、トレイ29上の食品87を、蒸気を用いずにマイクロ波を用いて調理することもできる。この場合は、蒸気発生ヒータ23をオフして、オーブンヒータをオンまたはオフした状態で、マグネトロンを駆動する。そして、加熱庫10内に放射されたマイクロ波によって、食品87を加熱調理する。
また、この蒸気調理器において、加熱庫10内の空気を入れ換えたい場合には、排気ダンパ33および給気ダンパ34を開いた状態にして、給排気ファン14を駆動する。このようにすると、吸込口から給排気ファン14までの空気の流れと、給排気ファン14から排気口80までの矢印Aで示す加熱調理器の高さ方向の大きな空気の流れが発生する。そして、この大きな空気の流れに起因するエジェクタ効果によって、排気ダクト31中の空気が矢印Bで示す方向に排気口80側に引き込まれると共に、給気ダクト32内の空気が矢印Cで示す方向に加熱庫10側に引き込まれる。このようにして、加熱庫10内の空気を喚起し、加熱庫10内の蒸気を希釈して外部に放出するようになっている。
上記制御装置18は、給気ダンパ34と、排気ダンパ33とを開かせ、かつ、給排気ファン14を連続駆動させ、かつ、正負イオン発生器15を連続駆動させるイオンリッチ制御を行うことができるようになっている。また、上記制御装置18は、給気ダンパ34と、排気ダンパ33とを開かせ、かつ、給排気ファン14を断続駆動させ、かつ、正負イオン発生器15を連続駆動させるオゾンリッチ制御を行うことができるようになっている。
また、この蒸気調理器は、ユーザーが、ボタン群7を適切に操作することにより、任意の時期に、制御装置18に、上記イオンリッチ駆動をさせることができるようになっている。また、この蒸気調理器は、ユーザーが、ボタン群7を適切に操作することにより、任意の時期に、制御装置18に、上記オゾンリッチ駆動をさせることができるようになっている。
また、この蒸気調理器は、ユーザーが、ボタン群7を適切に操作することにより、イオンリッチ制御を行う時間を入力できるようになっており、また、ユーザーが、ボタン群7を適切に操作することにより、オゾンリッチ制御を行う時間を入力できるようになっている。
また、この蒸気調理器は、ユーザーが、ボタン群7を適切に操作することにより、イオンリッチ駆動をさせる工程(例えば、調理工程、加熱庫冷却工程、清掃工程等)を適宜選択できるようになっている。また、この蒸気調理器は、ユーザーが、ボタン群7を適切に操作することにより、オゾンリッチ駆動をさせる工程(例えば、調理工程、加熱庫冷却工程、清掃工程等)を適宜選択できるようになっている。
このようにして、ユーザーは、所望のときにいつでも、給排気ファン14を、連続駆動または断続駆動している状態で、正負イオン発生器15を駆動することができるようになっており、正負イオン発生器15で生成された正負イオンやオゾンを加熱庫10内に導入でき、除菌や消臭を行うことができるようになっている。
また、この蒸気調理器は、ユーザーが、ボタン群7を適切に操作することにより、加熱庫10内で食品を調理している期間と、食品が調理された後に、加熱庫10を冷却する期間とのうちの少なくとも一方の期間に、制御装置18に上記イオンリッチ制御をさせることができるようになっている。
また、この蒸気調理器は、ユーザーが、ボタン群7を適切に操作することにより、加熱庫10を冷却する期間と、加熱庫10を清掃する期間とのうちの少なくとも一方の期間に、制御装置18に上記オゾンリッチ制御をさせることができるようになっている。
また、この蒸気調理器は、ユーザーが、ボタン群7を適切に操作することにより、食品87の調理開始からドア開閉センサ57が加熱庫10の開口が開いたことを検知するまでの第1期間の間、制御装置18に上記イオンリッチ制御をさせる一方、上記第1期間の後、ドア開閉センサ57が加熱庫10の開口が閉まったことを検知した後で、第2期間の間、制御装置18に上記オゾンリッチ制御をさせることができるようになっている。
図4は、イオンリッチ制御とオゾンリッチ制御とを連携して行う制御のフローチャートであり、除菌および消臭を行う制御の一例を説明するフローチャートである。
尚、この制御を行うにあたり、ユーザーが、ボタン群7を適切に操作して、以下の制御が実現される所定の入力を行ったものとする。
調理が終了して、加熱庫10の冷却がスタートすると、先ず、図4のステップS1で、制御装置18が、給気ダンパ34と、排気ダンパ33とをオープンにすると共に、ステップS2で、制御装置18が、給排気ファン14を連続駆動すると共に、正負イオン発生器15を連続駆動する。このようにして、制御装置18が、イオンリッチ制御を行う。また、これと同時にタイマー51による経時をスタートする。
次に、ステップS3で、ドア開閉センサ57がドア2の開きを検知したか否かを判定する。このステップS3で、ドア開閉センサ57がドア2の開きを検知すると、ドア2の開閉が行われた場合の制御に移行する。
詳しくは、ドア2の開閉が行われた場合、次のステップS4で、タイマー51による経時が所定時間であるt2時間(t2時間として、任意の時間を選択できる)を経過したか否かを判断する。このステップS4で、タイマー51による経時が所定時間であるt2時間を経過していないと判断すると、再度ステップS4を行う。一方、ステップS4で、タイマー51による経時が所定時間であるt2時間を経過したと判断すると、次のステップS5で、制御装置18が、イオンリッチ制御を終了すると同時に、オゾンリッチ制御をスタートする。すなわち、制御装置18が、給排気ファン14を断続駆動(この実施形態では、2秒オンと、30秒オフとを、繰り返す駆動)すると共に、正負イオン発生器15を連続駆動するようになっている。また、これと同時に、タイマー51による再経時を零時間からスタートするようになっている。
次にステップS6では、タイマー51による再経時の時間が所定時間であるt1時間(t1時間として、任意の時間を選択できる)を経過したことと、ボタン群7のキー操作が行われたこととのうちの一方が行われたか否かを判断する。このステップS6で、両方とも行われなかったと判断すると、再度、ステップS6を行う。
一方、このステップS6で、どちらか一方が行われたと判断すると、ステップS7に移行して、給排気ファン14がオフに制御させると共に、正負イオン発生器15がオフに制御されて、ドア開閉センサ57がドア2の開きを検知した場合の制御が終了するようになっている。尚、ドア開閉センサ57がドア2の開きを検知した場合において、上記イオンリッチ制御の開始時間からドア開閉センサ57がドア2の開きを検知するまでの期間は、第1期間を構成している。また、上記t1は、第2期間を構成している。
次に、上記ステップS3で、ドア開閉センサ57がドア2の開きを検知しなかった場合の制御について説明する。
すなわち、ステップS3で、ドア開閉センサ57がドア2の開きを検知しなかった場合、ステップS8で、ステップS2に始まったタイマー51による経時時間が、所定時間であるt2時間を経過したか否かを判断する。このステップS8で、タイマー51による経時が所定時間であるt2時間を経過していないと判断すると、再度ステップS8を行う。一方、ステップS8で、タイマー51による経時が所定時間であるt2時間を経過したと判断すると、次のステップS9で、給排気ファン14がオフに制御させると共に、正負イオン発生器15がオフに制御されて、ドア開閉センサ57がドア2の開きを検知しなかった場合の制御が終了するようになっている。
図5は、給排気ファン14の駆動と、正負イオン発生器15の駆動と、循環ファン13の駆動とを様々に制御した各場合における、加熱庫10の内部の匂いレベルの経時変化を示す一実験例を示す図である。
ここで、(A)で示す線は、給排気ファン14を停止し、正負イオン発生器15を連続駆動し、循環ファン13を連続駆動した場合のニオイレベルを示している。
また、(B)で示す線は、給排気ファン14を停止し、正負イオン発生器15を連続駆動し、循環ファン13を停止した場合のニオイレベルを示している。
また、(C)で示す線は、給排気ファン14を断続駆動(2秒間オンと、30秒間オフとを繰り返す制御)し、正負イオン発生器15を停止し、循環ファン13を停止した場合のニオイレベルを示している。
また、(D)で示す線は、給排気ファン14を断続駆動(2秒間オンと、30秒間オフとを繰り返す制御)し、正負イオン発生器15を連続駆動し、循環ファン13を停止した場合のニオイレベルを示している。
また、(E)で示す線は、給排気ファン14を連続駆動し、正負イオン発生器15を連続駆動し、循環ファン13を停止した場合のニオイレベルを示している。
また、(F)で示す線は、給排気ファン14を連続駆動し、正負イオン発生器15を停止し、循環ファン13を停止した場合のニオイレベルを示している。
尚、図5において、EはDよりもニオイレベルが小さくなっているが、これは、Eは、給排気ファン14が連続給排気されて、加熱庫10のニオイが、外部に排出されたためであり、Eの外部のニオイは、Dの外部のニオイとの比較で、ニオイレベルが大きかった。
図5において、EとFとの比較により、正負イオン発生器15を、駆動させた場合の方が、正負イオン発生器15を、駆動させない場合よりも、消臭効果が大きいことがわかる。
また、AとBとで、加熱調理器外にニオイが、排気されない場合の比較を行うことができる。すなわち、Aは、排気を行わず、密封状態で、更に、循環ファン13が停止している状態であって、密封状態で、正負イオン発生器15に風が、あたらない状態を示す一方、Bは、排気を行わず、密封状態で、更に、循環ファン13が連続駆動している状態であって、密封状態で、正負イオン発生器15に風が、あたる状態を示している。
ここで、Aの方が、Bよりも消臭効果が高いことから、正負イオン発生器15に風があたる環境では、正負イオン発生器15から正負イオンがより多く発生し、オゾンの発生が抑制されることがわかる。一方、正負イオン発生器15に風があたらない環境では、正負イオン発生器15から消臭効果がより大きいオゾンがより多く発生し、正負イオンの発生が抑制されることがわかる。
したがって、給排気ファン14を断続運転すると共に、正負イオン発生器15を連続駆動すれば、給排気ファン14が停止しているときに、オゾンをより多く発生させることができ、また、給排気ファン14が駆動しているときに、その発生させたオゾンを加熱庫10に導入できて、加熱庫10の消臭を最も効率的に行うことができる。
図6は、一実験例での、正負イオン発生器15を連続駆動した場合において、給排気ファン14を連続駆動した場合と、給排気ファン14を断続駆動した場合と、循環ファン13を駆動した場合との夫々について、プラスイオン、マイナスイオンおよびオゾンの濃度の経時変化を示す図である。尚、環境ファン13が駆動している状態では、給排気ファン14は、停止させている。
図6に示すように、オゾンに関する三つのデータを比較することにより、給排気ファン14を断続運転した場合に、オゾン濃度が最も高くなっていることがわかる。
上記実施形態の加熱調理器によれば、制御装置18が、正負イオン発生器15を連続駆動すると共に、給排気ファン14を連続駆動するイオンリッチ制御を行うことが可能であるから、正負イオン発生器15の通常の使用、すなわち、正負イオン発生器15に常に風が衝突している状態で正負イオン発生器15を駆動することができる。したがって、イオンリッチ制御において、安定かつ確実にイオンを連続的に発生させることができて、この安定かつ確実に生成したイオンを、加熱庫10内に連続的に送り込むことができる。したがって、イオンは、オゾンよりも酸化分解効果が低くて、オゾンよりも消臭効果が低い一方、消滅し易くて、残留しにくくて、安全であるから、例えば、調理中に安全に除菌等を行うことができる。
また、上記実施形態の加熱調理器によれば、制御装置18が、正負イオン発生器15を連続駆動する一方、給排気ファン14を断続駆動するオゾンリッチ制御を行うことが可能であるから、給排気ファン14の断続運転の停止期間において、より多くのオゾンを発生させることができると共に、給排気ファン14の断続運転の駆動期間において、そのより多く発生したオゾンを給排気ファン14によって生成された風によって、加熱庫10内に送り込むことができる。したがって、例えば、非調理中にオゾンリッチ制御を行うことにより、加熱庫10を効率的に脱臭することができる。
この実施形態の加熱調理器は、消滅して残留しにくいが安全なイオンリッチな連続運転モード(イオンリッチ制御を行っている場合のモード)と、消滅しにくくて残留しやすく酸化分解効果が高いが、食品・人体に対してやや危険性があるオゾンリッチな断続運転モード(オゾンリッチ制御を行っている場合のモード)とを切り替えることができるから、安全かつ効果的に加熱庫の脱臭、除菌、排気を行うことができるのである。
また、上記実施形態の加熱調理器によれば、イオン発生器が、正負両イオンを供給できる正負イオン発生器15であるから、単独イオンを供給する場合と比較して、安全を維持したまま酸化作用を向上することができる。また、加熱庫10内の除電を行うことができる。
また、上記実施形態の加熱調理器によれば、加熱庫10内で食品を調理している期間に制御装置18にイオンリッチ制御を行わせることができるから、加熱庫10に導入されるオゾンを少なくした上で、加熱庫10により大きくのイオンを導入することができる。したがって、調理中に食品にイオンリッチな給気を加熱庫10内に供給しても安全であるから、調理の安全性を確保した上で、除菌等を行うことができる。
また、上記実施形態の加熱調理器によれば、上記加熱庫10を冷却する期間に制御装置18にイオンリッチ制御を行わせることができるから、加熱庫10内に連続的に風を導入できて、冷却効果を大きくすることができると共に、加熱庫10に導入されたイオンで、除菌等を行うことができる。
また、上記実施形態の加熱調理器によれば、上記加熱庫10を冷却する期間と、加熱庫10を清掃する期間とのうちの少なくとも一方の期間に、制御装置18に上記オゾンリッチ制御をさせることができる。したがって、安全性を考慮する必要がない非調理中に、制御装置にオゾンリッチ制御を行わせることができるから、より多くのオゾンを加熱庫に導入することができて、脱臭等を、安全かつ効率的に行うことができる。
この実施形態の加熱調理器は、調理工程以外の運転モード、例えば、庫内冷却工程や、庫内クリーン工程に、オゾンリッチ制御を行うことができるが、調理工程以外の運転モード、例えば、庫内冷却工程や、庫内クリーン工程に、オゾンリッチ制御を行ったとしても、食品が庫内に存在しない工程であるため、安全である。また、この場合、庫内に付着した臭いが庫外へ排出しにくいためユーザーに不快感を与えることもない。また、庫内にオゾンが残留し易いため、脱臭、除菌等の効果を大きくすることができるのである。
また、上記実施形態の加熱調理器によれば、食品87の調理終了からドア開閉センサ57が加熱庫10の開口が開いたことを検知するまでの第1期間の間、制御装置18にイオンリッチ制御をさせる一方、上記第1期間の後、ドア開閉センサ57が加熱庫10の開口が閉まったことを検知した後で、第2期間の間、制御装置18にオゾンリッチ制御をさせることができる。したがって、調理中に、イオンリッチな状態で、安全に、除菌、消臭を行うことができると共に、非調理中に、オゾンリッチな状態で、安全かつ効率的に、除菌、消臭を行うことができる。
すなわち、上記ドア開閉センサ57により調理後食品が取り出されたことを検知するまでは連続運転モードで運転するために、確実に食品に対する安全性が向上し、さらに、食品取り出し後は、断続運転モードで運転するため加熱庫10内を強力に脱臭でき、給排気ファン14運転停止後、加熱庫10内に残留するオゾンの作用で脱臭を継続することができるのである。
尚、上記実施形態の加熱調理器では、正負イオン発生器15が、正イオンと、負イオンとを生成したが、正負イオン発生器15は、例えば、特許第3680121号等に記載されたプラズマクラスタイオン(商標名)を発生しても良いことは、言うまでもない。また、この発明のイオン発生器は、正イオンのみを発生するものであっても、負イオンのみを発生するものであっても良い。
また、上記実施形態の加熱調理器では、給排気ファン14の断続運転を、給排気ファン14の2秒間の停止と、給排気ファン14の30秒間の駆動とを繰り返すことにより行った。しかしながら、この発明では、給排気ファン14の断続運転において、給排気ファン14を停止している各時間は、2秒でなくても良く、如何なる時間でも良い。また、この発明では、給排気ファン14の断続運転において、給排気ファン14を駆動している各時間は、30秒でなくても良く、如何なる時間でも良い。
また、上記実施形態の加熱調理器では、給排気ファン14の断続運転において、給排気ファン14が止まってから給排気ファン14が駆動するまでの時間は、全て同じであったが、この発明では、給排気ファンの断続運転において、給排気ファンが止まってから給排気ファンが駆動するまでの時間は、全て同じでなくても良く、互いに異なる二以上の時間があっても良い。
また、上記実施形態の加熱調理器では、給排気ファン14の断続運転において、給排気ファン14が駆動してから給排気ファン14が停止するまでの時間は、全て同じであったが、この発明では、給排気ファンの断続運転において、給排気ファンが駆動してから給排気ファンが停止するまでの時間は、全て同じでなくても良く、互いに異なる二以上の時間があっても良い。
また、上記実施形態の加熱調理器では、給気ダンパ34と、排気ダンパ33とを有していたが、この発明では、給気ダンパおよび排気ダンパのうちの一方が存在していなくても良く、または、給気ダンパおよび排気ダンパの両方が存在していなくても良い。
また、上記実施形態の加熱調理器では、加熱庫10へ空気を供給し、加熱庫10から空気を排出させるためのファンを、一つの給排気ファン14で構成したが、この発明では、加熱庫へ空気を供給し、加熱庫から空気を排出させるためのファンを、2以上のファンで構成しても良い。
また、本発明では、各モード(連続モード、断続モード等の表示方法がある)を、カラー液晶表示部に表示しても良く、各モードの時間を、カラー液晶表示部に表示しても良い。また、断続運転が選択されている場合に、給排気ファンの一回の駆動時間を、カラー液晶表示部に表示しても良い。例えば、図1を参照して、オゾンリッチ制御(断続モード)の継続時間、例えば、5分と、継続運転における給排気ファンの一回の駆動時間、例えば、30秒とを、カラー液晶表示部6に表示しても良い。
また、上記実施形態では、ユーザーが、選択手段であるボタン群7によって、イオンリッチ制御を行うモード(連続運転モード)と、オゾンリッチ制御を行うモード(断続運転モード)との運転工程(例えば、加熱庫冷却工程や、加熱庫清掃工程)や、各モードの運転時間を決定できた。しかしながら、この発明では、イオンリッチ制御を行う工程(運転時間)と、オゾンリッチ制御を行う工程(運転時間)との情報の一部または全部が、制御装置のメモリに予めインプットされていて、イオンリッチ制御およびオゾンリッチ制御の一部または全部が自動的に行われる構成であっても良い。すなわち、ユーザーが、イオンリッチ制御を行うモード(連続運転モード)と、オゾンリッチ制御を行うモード(断続運転モード)とを行う工程(例えば、加熱庫冷却工程や、加熱庫清掃工程)と、各モードの運転時間とのうちの少なくとも一方を、選択できなくても良い。
例えば、この発明では、温度センサからの信号や、ドア開閉センサからの信号や、オーブンヒータ、マグネトロン、蒸気発生ヒータ等の調理部位の駆動の信号を受けた制御装置が、加熱庫内で食品を調理している期間と、食品が調理された後に、加熱庫を冷却する期間とのうちの少なくとも一方の期間に、自動的にイオンリッチ制御を行うような構成になっていても良い。
また、この発明では、温度センサからの信号や、ドア開閉センサからの信号や、オーブンヒータ、マグネトロン、蒸気発生ヒータ等の調理部位の駆動の信号を受けた制御装置が、加熱庫を冷却する期間と、加熱庫を清掃する期間とのうちの少なくとも一方の期間に、自動的にオゾンリッチ制御を行うような構成になっていても良い。
また、この発明では、温度センサからの信号や、ドア開閉センサからの信号や、オーブンヒータ、マグネトロン、蒸気発生ヒータ等の調理部位の駆動の信号を受けた制御装置が、食品の調理終了からドア開閉センサが加熱庫の開口が開いたことを検知するまでの第1期間の間、自動的にイオンリッチ制御を行う一方、その第1期間の後、ドア開閉センサが加熱庫の開口が閉まったことを検知した後で、第2期間の間、自動的にオゾンリッチ制御を行うような構成になっていても良い。
また、本発明では、トレイの下に重量測定センサを配置する等して、加熱庫内に食品が存在しているか否かを検知して、制御装置が、重量測定センサ等のセンサから加熱庫内に食品が存在していることを表す信号を受けると、オゾンリッチ制御を行わないようにしても良い。このようにすると、食品にオゾンが残存することを抑制できて、安全性を向上させることができる。
尚、上記実施形態では、加熱調理器が、蒸気調理器であったが、本発明の加熱調理器は、電子レンジであっても良い。また、本発明の加熱調理器は、グリル等であっても良い。要は、本発明の加熱調理器は、ケーシングと、加熱庫と、ファンと、加熱手段と、イオン発生器と、制御装置とを備え、食品を加熱調理する装置であれば、如何なる装置であっても良い。
また、本発明の一実施形態において、調理終了後のイオンリッチ制御の期間(調理終了後の給排気ファンの連続運転のモードの期間)を、5分以上に設定すると好ましい。臭いセンサデータの試験によれば、にんにく等の水溶性の臭気に対しては、イオンリッチ制御の連続運転を5分以上行えば、脱臭できることが確認されたからである。
1 ケーシング
2 ドア
10 加熱庫
12 オーブンヒータ
14 給排気ファン
18 制御装置
15 正負イオン発生器
57 ドア開閉センサ

Claims (4)

  1. ケーシングと、
    上記ケーシング内に設けられた加熱庫と、
    上記加熱庫へ空気を供給し、上記加熱庫から空気を排出させるためのファンと、
    上記加熱庫内の食品を加熱させるための加熱手段と、
    上記加熱庫に供給される上記空気にイオンを供給するイオン発生器と、
    上記イオン発生器を連続駆動すると共に、上記ファンを連続駆動するイオンリッチ制御と、上記イオン発生器を連続駆動する一方、上記ファンを断続駆動するオゾンリッチ制御とを選択的に行う制御装置と
    上記加熱庫の上記食品を出し入れする開口を開閉するドアと、
    上記開口の開閉を検知する検知センサと
    を備え、
    上記制御装置は、
    上記食品の加熱調理終了後の非加熱時に上記イオンリッチ制御と上記オゾンリッチ制御とを選択的に制御し、
    上記食品の加熱調理終了後に上記イオンリッチ制御を開始して、上記食品の加熱調理終了から第1期間の間、上記検知センサにより上記加熱庫の上記開口の開閉を検知しないとき、上記第1期間が経過した後に上記イオンリッチ制御を終了する一方、
    上記食品の加熱調理終了後に上記イオンリッチ制御を開始して、上記検知センサにより上記加熱庫の上記開口の開閉を検知したとき、上記イオンリッチ制御を終了してから第2期間の間、上記加熱庫の上記開口を閉じた状態で上記オゾンリッチ制御を行うことを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記イオン発生器は、正イオンおよび負イオンの両方を空気中に放出することを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    上記制御装置は、上記加熱庫内で食品を調理している期間と、上記食品が調理された後に、上記加熱庫を冷却する期間とのうちの少なくとも一方の期間に、上記イオンリッチ制御を行うことを特徴とする加熱調理器。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の加熱調理器において、
    上記制御装置は、上記加熱庫を冷却する期間と、上記加熱庫を清掃する期間とのうちの少なくとも一方の期間に、上記オゾンリッチ制御を行うことを特徴とする加熱調理器。
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