JP5794759B2 - キャリッジ摺動機構 - Google Patents
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Description
本発明は、キャリッジに備えた磁気ヘッドにより磁気ストライプへの情報の書込み読出しを行う磁気ストライプ装置等におけるキャリッジ摺動機構に関するものである。
一般に、磁気カード等への読み書きを行う磁気ヘッドや光ディスクなどへの読み書きを行う光学ヘッドのキャリッジ摺動機構は、キャリッジ本体が２本のガイドシャフトにそれぞれの軸受け部を介して支持され、当該ガイドシャフト上を摺動する構造となっている（例えば、特許文献１参照）。
例えば、磁気ヘッドのキャリッジ摺動機構としては、図５の斜視図のように、磁気ヘッド１はキャリッジ２の上部に固着されており、キャリッジ２の軸受部５ａ、５ｂに嵌められ摺動するメインシャフト１３およびサブシャフト１４により支持され、矢印Ａ方向に移動可能な構成となっている。
そして、メインシャフト１３およびサブシャフト１４は円柱形状となっており、軸受部５ｂはサブシャフト１４が矢印Ｂ方向にも移動可能なように遊びが設けられた構成となっている。
しかしながら、上記従来の構成ではガイドシャフトであるメインシャフト１３およびサブシャフト１４の上に塵埃２０が溜まり、その塵埃２０が矢印Ａ方向へのキャリッジ２の移動により軸受部５ａ、５ｂが詰まり、キャリッジ２の移動が不安定になったり、まったく動かなくなってしまったりするという問題点があった。
本発明は、前述の課題を解決するため次の構成を採用する。すなわち、情報を記録再生するヘッドを搭載したキャリッジと、当該キャリッジを移動させる方向に平行に配置される一対のガイドシャフトからなり、前記キャリッジは、前記ガイドシャフトに沿って移動可能に支持する軸受部を備えたキャリッジ摺動機構において、前記ガイドシャフトは、Ｒ形状を有する接触部を断面上部に形成したＩ字形状とし、前記キャリッジの軸受部は、前記接触部と当接して摺動することにより、前記接触部上の塵埃をかき落とし、直接、下に落下させるようにした。
本発明のキャリッジ摺動機構によれば、情報を記録再生するヘッドを搭載したキャリッジと、当該キャリッジを移動させる方向に平行に配置される一対のガイドシャフトからなり、前記キャリッジは、前記ガイドシャフトに沿って移動可能に支持する軸受部を備えたキャリッジ摺動機構において、前記ガイドシャフトは、Ｒ形状を有する接触部を断面上部に形成したＩ字形状とし、前記キャリッジの軸受部は、前記接触部と当接して摺動することにより、前記接触部上の塵埃をかき落とし、直接、下に落下させるようにしたので、ガイドシャフトの上に塵埃が溜まることがなく、軸受部に塵埃が詰まって動作不良が発生することを防止することができる。
以下、本発明に係わる実施の形態例を、図面を用いて説明する。図面に共通する要素には同一の符号を付す。
（構成）
図１は、実施例１のキャリッジ摺動機構の斜視図であり、図２は、メインシャフト３およびサブシャフト４の拡大図である。同図に示したように、磁気ヘッド１は、キャリッジ２の上部に固着されており、メインシャフト３およびサブシャフト４により支持され、矢印Ａ方向に移動可能となっている。
図１は、実施例１のキャリッジ摺動機構の斜視図であり、図２は、メインシャフト３およびサブシャフト４の拡大図である。同図に示したように、磁気ヘッド１は、キャリッジ２の上部に固着されており、メインシャフト３およびサブシャフト４により支持され、矢印Ａ方向に移動可能となっている。
そして、メインシャフト３およびサブシャフト４は、その断面が正方菱形となる形状となっており、軸受部５ａおよび５ｂとの接触部９ａ〜９ｄがそれぞれＲ形状を形成するようになっている。また、軸受部５ｂはサブシャフト４が矢印Ｂ方向にも移動可能なように遊びが設けられた構成となっている。
そして、実装状態では、軸受部５ａまたは５ｂに対して接触部９ａが上方に配置され、その両側に斜面７ａおよび７ｂが形成され、それぞれの斜面と軸受部５ａ、５ｂ間に空間が形成される構成となっている。
（動作）
以上の構成により実施例１のキャリッジ摺動機構は、以下のように動作する。この動作を、図１および図２を用いて以下詳細に説明する。
以上の構成により実施例１のキャリッジ摺動機構は、以下のように動作する。この動作を、図１および図２を用いて以下詳細に説明する。
まず、キャリッジ２は、図示しないモータにより駆動されるベルト等に固着されており、モータが駆動されてキャリッジ２が動作をすると、キャリッジ２は、軸受部５ａ、５ｂに支持されてメインシャフト３およびサブシャフト４と摺動しながら図１の矢印Ａ方向に移動する。
このとき、軸受部５ａ、５ｂは、メインシャフト３およびサブシャフト４の接触部９ａ〜９ｄと当接して摺動し、軸受部５ａ、５ｂは、重力の関係から接触部９ａと一番強く接触することになる。
メインシャフト３或いはサブシャフト４の上面に塵埃２０が堆積していても、この接触により、軸受け５のラッセル効果（ごみをかき分けて進む効果）により塵埃２０をかき落とすことができ、このかき落とされた塵埃２０は斜面７ａおよび７ｂに落下するが、当該部分は斜面を形成しているために堆積することなく斜面７ａ、７ｂから矢印Ｄのように落下し、塵埃２０が堆積することがない。
なお、前記斜面７ａおよび７ｂの傾斜は、塵埃２０と斜面７ａ、７ｂ表面間の摩擦係数にもよるが、通常は「１」以下とすることができるので、塵埃２０を確実に落下させるためには、略４５度超とすればよい。また、斜面７ａおよび７ｂの表面は、摩擦係数が小さくなるように表面加工するとなおよい。
以上の実施例の説明では、メインシャフト３、サブシャフト４の断面形状を図２のような正方菱形の形状とするように説明したが、図３に示したような三角形の形状や図４に示したようなＩ字形状としてもよい。或いは、斜面７ａおよび７ｂの表面の摩擦係数を小さくできれば、図示していないが、五角形状や六角形状としてもよい。また、上側のみ傾斜を備えた斜面を設け、下側は半円柱形状としてもよい。
図３および図４のようなシャフト形状とした場合でも、メインシャフト３またはサブシャフト４の上側の接触部９ａに堆積した塵埃２０は、軸受部５ａまたは５ｂと当接しながら摺動することにより、同様にラッセル効果によりかき落とすことができ、このかき落とされた塵埃２０は斜面７ａおよび７ｂから、或いは直接、下に落下しそれぞれのシャフトに堆積することがない。
（実施例１の効果）
以上のように、実施例１のキャリッジ摺動機構によれば、磁気ヘッドを搭載したキャリッジと、当該キャリッジを移動させる方向に平行に配置される一対のガイドシャフトからなり、前記キャリッジは、前記ガイドシャフトに沿って移動可能に支持する軸受部を備えたキャリッジ摺動機構において、前記ガイドシャフトは、当該断面上部を凸形状とし側面を所定の角度の傾斜を有する斜面により形成するようにしたので、ガイドシャフトの上に塵埃が溜まることがなく、軸受部に塵埃が詰まって動作不良が発生することを防止することができる。
以上のように、実施例１のキャリッジ摺動機構によれば、磁気ヘッドを搭載したキャリッジと、当該キャリッジを移動させる方向に平行に配置される一対のガイドシャフトからなり、前記キャリッジは、前記ガイドシャフトに沿って移動可能に支持する軸受部を備えたキャリッジ摺動機構において、前記ガイドシャフトは、当該断面上部を凸形状とし側面を所定の角度の傾斜を有する斜面により形成するようにしたので、ガイドシャフトの上に塵埃が溜まることがなく、軸受部に塵埃が詰まって動作不良が発生することを防止することができる。
以上述べたように、本発明は、キャリッジに備えた磁気ヘッドにより磁気ストライプへの情報の書込み読出しを行う磁気ストライプ装置等に広く用いることができる。
１ 磁気ヘッド
２ キャリッジ
３、１３ メインシャフト
４、１４ サブシャフト
５ａ、５ｂ 軸受部
７ａ、７ｂ 斜面
９ａ〜９ｄ 接触部
２ キャリッジ
３、１３ メインシャフト
４、１４ サブシャフト
５ａ、５ｂ 軸受部
７ａ、７ｂ 斜面
９ａ〜９ｄ 接触部
Claims (1)
- 情報を記録再生するヘッドを搭載したキャリッジと、当該キャリッジを移動させる方向に平行に配置される一対のガイドシャフトからなり、前記キャリッジは、前記ガイドシャフトに沿って移動可能に支持する軸受部を備えたキャリッジ摺動機構において、
前記ガイドシャフトは、Ｒ形状を有する接触部を断面上部に形成したＩ字形状とし、前記キャリッジの軸受部は、前記接触部と当接して摺動することにより、前記接触部上の塵埃をかき落とし、直接、下に落下させることを特徴とするキャリッジ摺動機構。
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