JP5783800B2 - Mist generator - Google Patents
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Description
本発明は、水または化粧水などの液体を微細なミストにして送出するミスト発生装置に関する。ミスト発生装置は、肌を潤いのある状態にする加湿器として、あるいは喉や口腔を湿らせる吸入器として使用することができる。 The present invention relates to a mist generating apparatus that sends a liquid such as water or lotion into a fine mist. The mist generator can be used as a humidifier that moisturizes the skin, or as an inhaler that moistens the throat and oral cavity.
本発明に係るミスト発生装置は、回転基板上に送給された液体を遠心力で跳ね飛ばして、回転基板上に設けた衝突壁に衝突させることにより、液体を微細化するが、この種のミスト発生装置は例えば特許文献1に公知である。そこでは、対向する一対の円盤の間に、中心から放射状に伸びる8枚の羽根と、多数の邪魔部材とが、円盤と一体に設けてあり、回転する円盤の間に液体を送給すると、液体が遠心力で跳ね飛ばされてミスト化され、邪魔部材に衝突することによってさらに微細化されて、円盤の間から外方へ放出される。
The mist generating apparatus according to the present invention makes the liquid finer by splashing the liquid fed onto the rotating substrate with a centrifugal force and causing it to collide with a collision wall provided on the rotating substrate. A mist generating device is known, for example, from
同様のミスト発生装置は、特許文献2にも開示されている。そこでは、上下一対の円板の間に、径方向に伸びる多数の案内路を有する環状壁と、案内路の出口に臨む多数のコロとが設けてある。回転する一対の円板の間に液体を送給すると、液体が遠心力で跳ね飛ばされてミスト化され、案内路を通ってコロに衝突することによりさらに液体が微細化される。 A similar mist generator is also disclosed in Patent Document 2. There, an annular wall having a large number of guide paths extending in the radial direction and a large number of rollers facing the exit of the guide paths are provided between a pair of upper and lower disks. When the liquid is fed between a pair of rotating disks, the liquid is splashed by centrifugal force to be misted, and the liquid is further refined by colliding with the rollers through the guide path.
特許文献1のミスト発生装置では、邪魔部材が疎らにしか配置されていないため、液体が邪魔部材に衝突することなく対向空間から飛び出ることがあり、液体を十分に微細化することができない。その点、特許文献2のミスト発生装置のように、案内路の出口に臨んでコロを配置すると、液体を確実にコロに衝突させて微細化できる。しかし、特許文献2のミスト発生装置では、径方向寸法が大きい環状壁を形成するために円板が大径化し、装置全体が大型化するのを避けられない。
In the mist generating device of
本発明の目的は、ミストを生成するための回転基板が小径であり、全体として小型であるにもかかわらず、微細なミストを生成できるミスト発生装置を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a mist generating device capable of generating a fine mist despite the fact that the rotating substrate for generating the mist has a small diameter and is small as a whole.
本発明は、本体ケース1の内部に、モーター3で回転駆動される回転基板4と、ミスト生成用の液体を収容するタンク5と、タンク5に収容した液体を回転基板4に送給する液体送給手段とが配置されており、衝突壁37と液体通路57とを交互に配置した環状の衝突壁列56が、回転基板4の回転中心を囲む状態で、径方向へ少なくとも二重に設けてあるミスト発生装置に関する。各衝突壁列56を、外側の衝突壁列56の衝突壁37が、内側の衝突壁列56の液体通路57と対向する状態で配置する。以って、回転基板4の径方向に係る衝突壁37の厚み寸法Tを、衝突壁37の幅寸法Lよりも小さく設定することを特徴とする。
In the
衝突壁列56を回転基板4の径方向へ多重に設ける。径方向外側に位置する衝突壁列56の液体通路57の数を、径方向内側に位置する衝突壁列56の液体通路57の数よりも大きく設定する。なお、本発明の衝突壁列56に関して「多重」とは、「三重以上」を意味する。
液体通路57の最狭部の通路幅lを、衝突壁37の幅寸法Lよりも小さく設定する。衝突壁37の厚み寸法Tを、液体通路57の通路幅lよりも小さく設定する。
The narrowest passage width l of the
平板状のベース部36の表面に多数の衝突壁37を立設して、回転基板4を構成する。衝突壁37の突出寸法Hを、ベース部36の厚み寸法H1よりも小さく設定する。
A large number of
衝突壁37の高さ寸法Hを厚み寸法Tよりも小さく設定する。
The height dimension H of the
回転基板4の中心に臨む衝突壁37の内面58を、回転基板4の外周縁よりも曲率の小さい内凸状の湾曲面、もしくは平坦面で構成する。
The
液体通路57の通路幅を、回転基板4の外周側へ向かって幅狭に形成する。
The passage width of the
衝突壁37の外面59のうち、少なくとも液体通路57に臨む周面部分を内凹み状に形成する。
Of the
回転基板4と、衝突壁37の上面を覆う天板38とを、それぞれ支持ベース32に突設した係止突起51に係合して、回転基板4と天板38と支持ベース32との三者を同行回転可能に一体化する。
The rotating
回転基板4および衝突壁37の上面を覆う天板38を有し、回転基板4と、天板38と、これらを支持する支持ベース32との三者を同行回転可能に一体化する。天板38の中央にリング状の導入体44を設けて、液体送給手段を構成する給液管28を導入体44に挿通する。導入体44の内面に、下拡がりテーパー状の案内面47を形成する。
The
給液管28の下端の給液口45を、案内面47と、回転基板4のベース部36との間の領域に配置する。
The
給液口45と対向する回転基板4の上面に流動促進突起46を設ける。流動促進突起46の上端部を給液口45の開口面よりも上方に配置する。
A
最外周の衝突壁列56の周囲に臨む支持ベース32の上面に、周辺の空気およびミストを強制的に送出する翼片70を設ける。
On the upper surface of the
翼片70は、支持ベース32の回転方向下手側へ向かって下り傾斜する翼面71を備える。
The
支持ベース32に、翼片70の回転領域の外周面を囲む導風筒72を設ける。
A
翼片70の翼面71に臨む支持ベース32に、空気導入用の通気口73を上下貫通状に形成する。
A
回転基板4を、平板状の一次電鋳層65を形成する一次電鋳工程と、一次電鋳層65の表面に、衝突壁37に相当する二次電鋳層67を形成する二次電鋳工程とを経て作製する。
A primary electroforming step for forming the flat
液体送給手段は、回転基板4用のメインモーター3とは異なるポンプモーター26と、同モーター26で駆動される送液ポンプ23とを含む。本体ケース1に設けた制御部10を次のように構成する。使用開始時にメインモーター3を起動してから所定時間が経過したのち、ポンプモーター26を起動する。使用終了時にポンプモーター26を停止してから所定時間が経過したのち、メインモーター3を停止する。
The liquid feeding means includes a
本発明では、衝突壁37と液体通路57とを交互に配置した環状の衝突壁列56を少なくとも二重に設け、外側の衝突壁列56の衝突壁37を、内側の衝突壁列56の液体通路57に対向させたので、液体が最外周の衝突壁列56の外方へ飛び出るまでの間に、少なくとも一度は衝突壁37に衝突させることができ、したがって、液体を確実に微細化することができる。さらに本発明では、回転基板4の径方向に係る衝突壁37の厚み寸法Tを、衝突壁37の幅寸法Lよりも小さく設定したので、回転基板4の小径化を実現してミスト発生装置の全体を小型化できる。これにより、ミストを生成するための回転基板4が小径であり、全体として小型であるにもかかわらず、微細なミストを生成できるミスト発生装置を得ることができる。
In the present invention, at least two annular
衝突壁列56を回転基板4の径方向へ多重(三重以上)に設けて、外周側の衝突壁列56に多くの液体通路57を設けると、液体の進行方向を多様化させて、液体をよく分散させることができ、液体の微細化を促進できる。また、液体通路57と対向する衝突壁37に液体を繰り返し衝突させて、ミストをさらに確実に微細化できる。
When the
液体通路57の最狭部の通路幅lを、衝突壁37の幅寸法Lよりも小さく設定すると、衝突壁列56の全長の半分以上を衝突壁37で構成して、液体が衝突壁37に衝突する頻度を大きくすることができ、液体の微細化を促進できる。また、衝突壁37の厚み寸法Tを上記通路幅lよりも小さく設定すると、回転基板4をさらに小径化して、ミスト発生装置の全体をさらに小型化できる。
When the passage width l of the narrowest portion of the
衝突壁37の突出寸法Hを、ベース部36の厚み寸法H1よりも小さく設定すると、衝突壁37を設けることに伴う回転基板4全体の厚み寸法の増加を抑制して、ミスト発生装置の小型化を実現することができる。
When the protrusion dimension H of the
衝突壁37の突出寸法Hを厚み寸法Tよりも小さく設定すると、衝突壁37を設けることに伴う回転基板4全体の厚み寸法の増加を抑制して、ミスト発生装置の小型化を実現することができる。
When the protrusion dimension H of the
回転基板4の中心に臨む衝突壁37の内面58を、回転基板4の外周縁よりも曲率の小さい内凸状の湾曲面もしくは平坦面で構成すると、特許文献2のように曲率が大きい内凸状の湾曲面で内面を構成する場合に比べて、液体の粉砕効果を向上して、微細なミストを生成できる。さらに、内面を外凹み状の湾曲面で構成する場合に比べて、内面58に衝突した液体を、その両側の液体通路57へスムーズに案内でき、内面58に衝突した液体が内面58の表面に残留するのを解消できる。
If the
液体通路57の通路幅を、回転基板4の外周側へ向かって幅狭に形成すると、外周側へ向かって液体通路57を流れる液体を集束して、流速を大きくすることができる。したがって、液体通路57を通過した液体が外周側の衝突壁37に衝突するときの粉砕効果を向上して、微細なミストを生成できる。
When the passage width of the
衝突壁37の外面59のうち、少なくとも液体通路57に臨む周面部分を内凹み状に形成すると、液体通路57を流れる液体が、外面59の表面側に回り込むのを抑制できる。液体が外面59の表面側へ回り込むには、遠心力に逆らう必要があるためである。したがって、液体通路57の出口における水切りを良くして、液体通路57の出口に臨む衝突壁37に液体を効率良く衝突させて、液体の微細化を促進できる。さらに、外面59の回転方向下手側で、衝突壁列の間を流れる気流を外向きに案内して、液体通路57の出口における水切りを良くするとともに、外面59の表面に液溜まりが生じるのを防止できる。
By forming at least the peripheral surface portion facing the
衝突壁37の上面を覆う天板38を設けると、液体が斜め上方へ跳ね飛ばされて衝突壁37に衝突しない事態を確実に回避できる。換言すれば、液体を確実に衝突壁37に衝突させて微細化することができる。また、回転基板4および天板38を、支持ベース32に突設した係止突起51に係合すると、回転基板4および天板38を支持ベース32に固定するための構造を簡素化できる。また、前記三者4・38・32を、係止突起51を介して機械的に結合するので、化粧成分を含む液体をミスト化する場合に、結合構造が化粧成分で劣化することが無く、三者4・38・32が強固に一体化された状態を長期にわたって維持できる。
Providing the
リング状の導入体44を天板38に設け、導入体44の内面に下拡がりテーパー状の案内面47を形成すると、案内面47に付着した液体は、外向きの遠心力を受けて、案内面47に沿って下向きに案内され、回転基板4と天板38の間に向かって跳ね飛ばされる。このように、下拡がりテーパー状の案内面47を設けていると、液体を回転基板4と天板38の間へスムーズに案内できる。
When the ring-shaped
給液管28の下端の給液口45を、案内面47と、回転基板4のベース部36との間の領域に配置すると、給液口45から送給される液体が案内面47の上方へ漏れ出るのを確実に防止して、液体を回転基板4と天板38の間へ確実に案内できる。なお、案内面47とベース部36の間の領域には、周囲を案内面47に囲まれる導入体44の内側の領域が含まれる。
When the
給液口45と対向する回転基板4の上面に流動促進突起46を設けて、流動促進突起46の上端部を給液口45の開口面よりも上方に配置すると、給液口45に達した液体を流動促進突起46に沿って積極的に流下案内することができる。つまり、流動促進突起46は、液体が表面張力で液滴化しようとするのを妨げて、液体の下方への流動を促して連続した流れを形成する。したがって、液滴が断続的に回転基板4の上面に落下するのを防いで、液体を安定した状態で回転基板4へ連続して供給でき、回転基板4の上面における液体の量を安定化できる。
When the
最外周の衝突壁列56の周囲に臨む支持ベース32の上面に、周辺の空気およびミストを強制的に送出する翼片70を設けると、最外周の衝突壁列56の液体通路57を通って径方向外側へ跳ね飛ばされたミストを、本体ケース1の外へ確実に送出できる。
When a
翼片70が、支持ベース32の回転方向下手側へ向かって下り傾斜する翼面71を備えると、翼面71に沿う上向きの気流をスムーズに形成でき、ミストを効率良く送出することができる。
When the
翼片70の回転領域の外周面を囲む導風筒72を設けると、発生する気流を確実に上向きにして、ミストを上方へ送出することができる。
Providing the
翼片70の翼面71に臨む支持ベース32に、空気導入用の通気口73を上下貫通状に形成すると、翼片70に対して下方から空気を供給して、ミストを送出するための上向きの気流をスムーズに形成できる。
When a
平板状の一次電鋳層65を形成する一次電鋳工程と、一次電鋳層65の表面に、衝突壁37に相当する二次電鋳層67を形成する二次電鋳工程とを経て、回転基板4を作製することができる。これによれば、衝突壁37の位置や形状などの精度を向上でき、したがって、良質なミストを確実に生成できる回転基板4を得ることができる。
Through a primary electroforming step of forming a flat
使用開始時に、ポンプモーター26に対してメインモーター3を先行して起動し、送液ポンプ23よりも回転基板4を先に駆動させると、回転基板4上に液体が残留していたとしても、送液ポンプ23から液体が送給されてくるまでの間に、残留した液体をミスト化できるので、ミスト発生装置の使用開始時に大径のミストが形成されるのを防止できる。また、使用終了時に、ポンプモーター26に対してメインモーター3を遅れて停止し、送液ポンプ23が停止した後に回転基板4を停止すると、送液ポンプ23から送給された液体を回転基板4上に残すことなくミスト化して放出できるので、液体が残留したまま放置されるのを解消できる。したがって、次にミスト発生装置を使用するときに、大径のミストが形成されるのを防止できる。
At the start of use, when the
(実施例) 図1ないし図12は本発明に係るミスト発生装置の実施例を示す。図2において符号1は本体ケース、符号2は本体ケース1に対して着脱されるキャップである。本体ケース1の内部には、メインモーター(モーター)3で回転駆動される円盤状の回転基板4と、ミスト生成用の水(液体)を収容するタンク5と、タンク5に収容した水を回転基板4に送給する液体送給手段などが配置してある。メインモーター3は、本体ケース1の外面に設けたスイッチボタン8をオン操作することにより起動する。符号9は電池、符号10はミスト発生装置の制御部である。電池9は、メインモーター3および制御部10と、後述するポンプモーター26に電力を供給する。
(Example) FIG. 1 thru | or FIG. 12 shows the Example of the mist generator based on this invention. In FIG. 2,
回転基板4は、メインモーター3で回転駆動されることにより、液体送給手段から送給された水を跳ね飛ばして微細ミストを生成するが、その詳細については後述する。本体ケース1の上部には、回転基板4で生成した微細ミストが周囲に飛散するのを防ぐフード14と、フード14で案内された微細ミストを含む気流を斜め上向きに変向して送出するノズル15とが設けてある。フード14は、後述する翼片70で発生された気流の導風筒を兼ねており、その内部の下半側に回転基板4が配置してある。回転基板4の上面中央に臨むフード14の内面には、後述する水の吐出通路25を支持する支持壁16と、同壁16を支持する4個の放射枠17とが設けてある。これら両者16・17はフード14と一体に成形してある。
The
タンク5は、本体ケース1の下部の装填部20に対して着脱自在に装着してあり、その上部中央に水の出入口21が開口してある。符号22はシールリングである。タンク5の満水時の水量は2mlである。液体送給手段は、出入口21の上方に配置された送液ポンプ23と、送液ポンプ23を駆動するポンプモーター26と、送液ポンプ23の吸込口からタンク5の内底に向かって伸びる吸込通路24と、送液ポンプ23の吐出口と回転基板4との間に配置される吐出通路25とで構成される。吐出通路25は、送液ポンプ23の吐出口からフード14の支持壁16にわたって配置される送液チューブ27と、送液チューブ27に連通して回転基板4に向かって下方へ伸びる給液管28とで構成される。送液ポンプ23は低圧仕様のギヤポンプからなり、毎秒0.01mlの水を吐出通路25へ送出する。
The
図1に示すように、メインモーター3の上方には、メインモーター3で回転駆動される丸皿状の支持ベース32が配置してあり、支持ベース32の下面に設けた連結ボス33が、メインモーター3の出力軸34に連結してある。支持ベース32の内面中央に、回転基板4が固定してある。図5に示すように回転基板4は、円盤状のベース部36と、ベース部36の上面に立設された多数の衝突壁37とを備える。ベース部36の上面に水を送給して回転基板4を回転駆動させると、遠心力で水を跳ね飛ばして衝突壁37に衝突させて、水を微細化しミスト化することができる。符号38は、衝突壁37の上面を覆う天板である。天板38は、ベース部36と同径の円盤状に形成されて、各衝突壁37の上面で支持される。回転基板4および天板38は、ニッケルなどの金属を素材として形成してある。
As shown in FIG. 1, a circular dish-
図3に示すように、天板38の中央には円形の開口43が形成してあり、開口43の周縁部にリング状の導入体44が装着してある。導入体44は樹脂成形品からなり、例えば天板38の開口43に対してアウトサート成形を行うことにより作製する。導入体44には、回転基板4に水を送給する給液管28が挿通してあり、給液管28の下端の給液口45が、僅かな隙間を介して回転基板4のベース部36と近接対向している。給液口45に臨むベース部36の上面中央には、円柱状の流動促進突起46が上向きに突設してあり、流動促進突起46の上端部は給液口45の開口面よりも上方に配置されている。流動促進突起46は、給液口45に達した水を積極的に流下案内して、ベース部36の上面に流れ込む連続的な水流を形成する。流動促進突起46と衝突壁37の突出寸法は同じである。
As shown in FIG. 3, a
導入体44の内周面には、下拡がりテーパー状の案内面47が形成してあり、案内面47の下端よりも下方に、給液管28の給液口45が配置されている。案内面47に付着した水は、外向きの遠心力を受けて、案内面47に沿って下向きに案内されて、回転基板4と天板38の間の空間に向かって跳ね飛ばされる。
On the inner peripheral surface of the
図4に示すように、回転基板4および天板38は、支持ベース32の内面に立設された係止突起51を介して支持ベース32に固定してある。詳しくは、回転基板4と天板38のそれぞれに、係止突起51に対応する貫通孔52・53を形成し、貫通孔52・53に挿通した係止突起51の上端を熱かしめすることにより、両板4・38を支持ベース32に固定している。係止突起51は、支持ベース32の内面の3個所に設けてある(図9参照)。
As shown in FIG. 4, the
図5に示すように衝突壁37は、ベース部36の中央近傍を除く上面全体に設けてあり、ベース部36の周方向に所定間隔で列設されて、環状の衝突壁列56を構成している。衝突壁列56において隣接する衝突壁37の間に、遠心力で跳ね飛ばされる液体が通過する液体通路57が形成してある。衝突壁列56は、回転基板4の径方向へ少なくとも二重に設ければよいが、衝突壁列56を多重(三重以上)に設けると、水の微細化をより促進できて好ましい。本実施例では、衝突壁列56が十重に設けてあり、外側の衝突壁列56の衝突壁37の大半が、内側の衝突壁列56の液体通路57と対向している。
As shown in FIG. 5, the
具体的には、内側から1番目の衝突壁列56(第1衝突壁列)が、16個の衝突壁37および液体通路57で構成してある。内側から2番目の衝突壁列56(第2衝突壁列)も、16個の衝突壁37および液体通路57で構成してあり、第2衝突壁列の各衝突壁37は、第1衝突壁列の液体通路57の出口に臨むように配置してある。これによれば、回転基板4の中央に送給されて遠心力で跳ね飛ばされた水が、第1衝突壁列あるいは第2衝突壁列を構成する衝突壁37に必ず衝突する。
Specifically, the first collision wall row 56 (first collision wall row) from the inside is constituted by 16
内から3番目の衝突壁列56(第3衝突壁列)は、第2衝突壁列よりも多くの衝突壁37および液体通路57で構成してある。同様に、第3衝突壁列より外側の第4〜第10衝突壁列も、径方向内側に位置する衝突壁列56よりも多くの衝突壁37および液体通路57で構成してある。このように、外周側の衝突壁列56に多くの液体通路57を設けると、水の進行方向を多様化させて、回転基板4の面全体に広がるように水を分散させることができ、水の微細化を促進できる。
The third collision wall row 56 (third collision wall row) from the inside is composed of
なお、第1衝突壁列の各液体通路57の出口に臨ませる衝突壁37は、第2衝突壁列の衝突壁37である必要は無く、それより外周側の衝突壁列56の衝突壁37であってもよい。第1衝突壁列の各液体通路57の出口に、第2〜第10衝突壁列のいずれかの衝突壁37を臨ませておけば、水が最外周の衝突壁列56の外方へ飛び出るまでの間に、少なくとも一度は水を衝突壁37に衝突して微細化することができる。
The
図6に示すように衝突壁37は、回転基板4の中心に臨む内面58と、回転基板4の径方向外側に臨む外面59と、内面58と外面59とを繋ぐ一対の側面60とを備え、外面59が内面58よりも長い略台形柱状に形成してある。遠心力で跳ね飛ばされた水は、内面58に衝突して粉砕される。内面58は、水の粉砕効果を向上するために、僅かに内方へ膨出する湾曲面で形成してある。この湾曲面は、該湾曲面の中心を通る回転基板4の径方向の直線に対して対称である。また、内面58の曲率半径R2は、回転基板4の外周縁の曲率半径(回転基板4の半径)R1よりも十分に大きく設定してある。外面59と側面60は平坦面で形成してある。隣接する衝突壁37の側面60の間に形成される液体通路57の通路幅は、回転基板4の外周側へ向かって幅狭に形成してある。
As shown in FIG. 6, the
液体通路57の出口の通路幅lは、衝突壁37の幅寸法(外面59の幅寸法)Lよりも小さく設定してある。また、回転基板4の径方向に係る衝突壁37の厚み寸法Tは、上記通路幅lよりも小さく設定してある。つまり、T<l<Lである。衝突壁37の厚み寸法Tを小さく設定すると、回転基板4の小径化を実現してミスト発生装置の全体を小型化できる。図7に示すように、衝突壁37の突出寸法Hは、ベース部36の厚み寸法H1、および、衝突壁37の厚み寸法Tよりも小さく設定してある。衝突壁37の突出寸法Hを小さく設定すると、回転基板4全体の上下寸法を小さくして、ミスト発生装置の小型化を実現することができる。
The passage width l at the outlet of the
図8に示すように回転基板4は、一次電鋳工程と二次電鋳工程とを経て作製される。一次電鋳工程においては、導電性の母型64の表面に、ベース部36の形状に対応する一次パターンレジストを形成した後、母型64を電鋳槽に入れて、一次パターンレジストで覆われていない母型64の表面に電着金属を電鋳して、ベース部36に相当する一次電鋳層65を形成する。次に、一次パターンレジストを除去して、一次電鋳層65の表面に研磨処理を施す。なお、一次パターンレジストは、例えば母型64の表面に感光性樹脂層を形成し、その表面にパターンフィルムを密着させたのち露光し、露光部を除去することにより形成される。後述する二次パターンレジスト66も同様の方法で形成できる。
As shown in FIG. 8, the rotating
二次電鋳工程においては、次電鋳層65の表面に、衝突壁37および流動促進突起46の形状に対応する二次パターンレジスト66を形成した後、これを電鋳槽に入れて、二次パターンレジスト66で覆われていない一次電鋳層65の表面に電着金属を電鋳して、衝突壁37および流動促進突起46に相当する二次電鋳層67を形成する。次に、二次パターンレジスト66を除去して、二次電鋳層67の高さを揃える研磨処理を施すと、ベース部36、衝突壁37および流動促進突起46を一体に備える回転基板4が得られる。
In the secondary electroforming process, a secondary pattern resist 66 corresponding to the shape of the
図1、図9および図10に示すように、最外周の衝突壁列56の周囲に臨む支持ベース32の上面には、周辺の空気およびミストを強制的に送出する翼片70が設けてある。翼片70は、支持ベース32と一体に設けられる三角ブロック状の突起で構成されて、支持ベース32の内面周縁部の8個所に、支持ベース32の周方向に等間隔に配置してある。翼片70は、支持ベース32の回転方向(図9および図10の矢印方向)下手側へ向かって下り傾斜する翼面71を有しており、支持ベース32を矢印方向に回転させると、翼面71に沿う上向きの気流が発生する。
As shown in FIGS. 1, 9, and 10, a
翼片70で発生させた気流を確実に上向きにして、ミストを上方へ送出するために、支持ベース32の周縁部に、翼片70の回転領域の外周面を囲む導風筒72が上向きに立設してある。導風筒72の立設方向は、支持ベース32の回転軸方向に一致している。図4に示すように、導風筒72の高さ寸法(支持ベース32の内面から導風筒72の上端までの上下寸法)h1は、翼片70の上下方向の高さ寸法h2よりも大きく設定してある。また、導風筒72の高さ寸法h1は、翼片70の高さ寸法h1の2倍を超えない値に設定してある。つまり、h2<h1<2×h2である。このように、導風筒72の高さ寸法h1を、翼片70の高さ寸法h2よりも大きく設定し、さらに、該高さ寸法h2の2倍よりも小さく設定すると、支持ベース32の回転による軸ぶれが起こりにくく、かつ気流を効率良く上方へ案内できる。
In order to ensure that the airflow generated in the
各翼片70の回転方向下手側には、支持ベース32を上下に貫通する一対の通気口73が形成してある。一対の通気口73は、支持ベース32の径方向に並べて配置してあり、外側の通気口73は翼面71の下端に連通している。通気口73を設けることにより、翼片70に対して下方から空気を供給して、ミストを送出するための上向きの気流をスムーズに形成できる。
On the lower side in the rotational direction of each
スイッチボタン8が操作されたときの、メインモーター3およびポンプモーター26の動作を、図11のタイミングチャートを用いて説明する。制御部10(図2参照)は、スイッチボタン8がオン操作されると、まずメインモーター3を起動し、それから所定時間が経過したのち、ポンプモーター26を起動する。このように、ポンプモーター26に対してメインモーター3を先行して起動し、送液ポンプ23よりも回転基板4を先に駆動させると、回転基板4上に水が残留していたとしても、送液ポンプ23から水が送給されてくるまでの間に、残留した水をミスト化できるので、ミスト発生装置の使用開始時に大径のミストが形成されるのを防止できる。
The operation of the
一方、スイッチボタン8がオフ操作されると、制御部10は、まずポンプモーター26を停止し、それから所定時間が経過したのち、メインモーター3を停止する。このように、ポンプモーター26に対してメインモーター3を遅れて停止し、送液ポンプ23が停止した後に回転基板4を停止すると、送液ポンプ23から送給された水を、回転基板4上に残すことなくミスト化して放出できるので、回転基板4上に水が残留したまま放置されるのを解消できる。したがって、次にミスト発生装置を使用するときに、大径のミストが形成されるのを防止できる。
On the other hand, when the
以上のように構成したミスト発生装置は、例えば図12に示すように、顔に向かって微細なミストを含む空気流を送給して、顔の肌面に潤いを与えるために使用することができる。ノズル15から送出されるミストの径は30〜50μmとごく小さいので、ミストが肌面に付着しても肌面が濡れることはない。また、雨粒が肌面に当たる場合のような衝撃や接触感を生じることもなく、恰も霧や霞が肌面に当たる場合のような、接触感を殆ど感じることのない柔和な感触となる。
The mist generator configured as described above can be used to moisturize the face skin by supplying an air flow containing fine mist toward the face, for example, as shown in FIG. it can. Since the diameter of the mist delivered from the
超音波振動による微細化方式を採用した従来のミスト発生装置においては、液体の粘度が水よりも大きくなると、液体の微細化能力が著しく低下していた。これに対し、液体を遠心力で跳ね飛ばして衝突壁37に衝突させて微細化する本発明のミスト発生装置によれば、液体の粘度が比較的大きい場合にも、液体を効果的に微細化することができ、微細化できる液体の粘度の範囲を従来に比べて拡大できる。
In a conventional mist generating apparatus that employs a micronization method using ultrasonic vibration, the liquid micronization ability is significantly reduced when the liquid viscosity is higher than that of water. On the other hand, according to the mist generating apparatus of the present invention that makes liquid finely leap by centrifugal force and collides with the
図13以下は、本発明に係るミスト発生装置の別実施例であるが、そこでは、上記の実施例と異なる内容を主に説明し、上記の実施例と同じ部材には同じ符号を付して、その説明を省略する。 FIG. 13 and subsequent figures show another embodiment of the mist generating apparatus according to the present invention. Here, the contents different from the above embodiment will be mainly described, and the same members as those in the above embodiment are denoted by the same reference numerals. The description is omitted.
図13のミスト発生装置は、衝突壁37の形態が上記のミスト発生装置と異なる。具体的には、外面59を内凹み状に形成して、外面59の両側に、側面60に向かって内周側から外周側へ傾斜する傾斜面81を形成した。側面60と傾斜面81に挟まれる角部の角度は、上記の実施例における側面60と外面59に挟まれる角部の角度よりも小さい。
The mist generator of FIG. 13 differs from the mist generator described above in the form of the
以上のように構成した衝突壁37によれば、液体通路57を側面60に沿って流れる水が、外面59の表面側に回り込むのを抑制できる。水が側面60から傾斜面81へ回り込むには、遠心力に逆らう必要があるためである。したがって、液体通路57の出口における水切りを良くして、液体通路57の出口に臨む衝突壁37に水を効率良く衝突させて、水の微細化を促進できる。さらに、回転方向下手側の傾斜面81で、衝突壁列の間を流れる気流を外向きに案内して、液体通路57の出口における水切りを良くするとともに、外面59の表面に液溜まりが生じるのを防止できる。なお、外面59の全体を、円弧状の内凹み面で構成することもでき、その場合にも上記と同様の作用効果を奏する。
According to the
図14のミスト発生装置は、導風筒72の外周面に複数のファンブレード83を設ける点が、上記のミスト発生装置と異なる。ここでの導風筒72はファンボスを兼ねる。翼片70に加えてファンブレード83を設けることにより、より強い上向きの気流を発生させて、生成したミストを確実に送出できる。
The mist generator of FIG. 14 differs from the mist generator described above in that a plurality of
図15のミスト発生装置は、導入体44の形態が上記のミスト発生装置と異なる。ここでの導入体44は、回転基板4および天板38と同様に、係止突起51を介して支持ベース32に固定される。具体的には、導入体44の外周面に、天板38の上面に沿うフランジ85が一体に形成してあり、係止突起51に対応する貫通孔86がフランジ85に形成してある。回転基板4、天板38およびフランジ85の貫通孔52・53・86に挿通した係止突起51の上端を熱かしめすることにより、回転基板4、天板38および導入体44の三者が支持ベース32に固定してある。
The mist generating device of FIG. 15 differs from the mist generating device described above in the form of the
図16のミスト発生装置は、天板38を樹脂で形成して、天板38と導入体44を一体に形成する点と、案内面47を下拡がりのベルマウス状に形成する点が、上記のミスト発生装置と異なる。
In the mist generating device of FIG. 16, the
図17および図18のミスト発生装置は、上下に重ねた2枚の回転基板4A・4Bを備えており、上記のミスト発生装置の2倍の量のミストを生成することができる。下側の回転基板4Aは、上記のミスト発生装置における回転基板4と同一に形成してあり、上側の回転基板4Bは、中央に円形の通口88を有し、流動促進突起46が省略してあること以外は、上記回転基板4と同一に形成してある。下側の回転基板4Aの各衝突壁37の上面に、上側の回転基板4Bのベース部36が載置され、上側の回転基板4Bの各衝突壁37の上面に、天板38が載置してある。
The mist generating device shown in FIGS. 17 and 18 includes two
送液ポンプ23による水の送出量は、上記のミスト発生装置の2倍に設定してあり、給液管28は内外二重構造に形成してある。内側の給液管28Aは、上側の回転基板4Bの通口88を挿通し、給液管28Aの下端の給液口45Aが、上下の回転基板4A・4Bのベース部36の間に配置してある。外側の給液管28Bの下端の給液口45Bは、上側の回転基板4Bのベース部36と、導入体44の案内面47の下端との間に配置してある。給液口45Bは通口88よりも大径に形成してある。以上の構成によれば、内側の給液管28Aで下側の回転基板4Aに水を送給し、外側の給液管28Bで上側の回転基板4Bに水を送給できる。上下の回転基板4A・4Bに送給された水は、遠心力を受けて跳ね飛ばされて、衝突壁37に衝突して微細化される。
The amount of water delivered by the
図19のミスト発生装置は、本体ケース1が上ケース1aと下ケース1bとで構成されて、全体として略球状に形成してある。本体ケース1の内部に、メインモーター3、回転基板4、タンク5、液体供給手段としての揚水軸90などが配置してある。下ケース1bの内面上部には、メインモーター3を支持する円盤状の支持壁91と、同壁91を支持する複数個の放射枠92とが配置してある。メインモーター3は、上下端のそれぞれに出力軸34A・34Bを備えた両軸型のモーターからなる。支持壁91の上面には、メインモーター3を覆う容器状のフード93が装着してある。
In the mist generating apparatus of FIG. 19, the
メインモーター3の上側の出力軸34Aは、フード93を貫通して、フード93の上面側に配置された送風ファン94に連結してある。送風ファン94は、円筒状のファンボス95と、ファンボス95の外周面に設けられる複数のファンブレード96とを備える。送風ファン94が回転駆動すると、フード93の外周面および本体ケース1の内周面に沿う上向きの気流が発生する。
The
メインモーター3の下側の出力軸34Bは、支持壁91を貫通して、支持壁91の下面側に配置された揚水軸90に連結してある。揚水軸90は、頂点部分が下を向く円錐状に形成してある。下ケース1bの内部にはタンク5が組み付けてあり、タンク5内の水に揚水軸90が浸漬してある。タンク5の底部には、揚水軸90の下端部を僅かな隙間を介して囲む円錐形状の凹部98が形成してある。この凹部98を設けることにより、タンク5内の水の残量が少なくなったときにも、水を揚水軸90の外周面に接触させることができ、したがって、タンク5内の水を揚水軸90でほぼ残さず汲み上げることができる。タンク5の下面と下ケース1bの内底面との間には、電池9と回路基板99とが組み込んである。回路基板99には、本体ケース1の外面に設けたスイッチボタン8で切り換えられるスイッチや、電源回路を構成する電子部品などが実装してある。
The
回転基板4は、下面側に衝突壁列56(衝突壁37・液体通路57)を備えており、揚水軸90の上端に組み付けられて、揚水軸90と一体に回転する。タンク5の上端には、回転基板4の周囲を囲む衝突筒100が、タンク5と一体に設けてある。衝突筒100は上拡がりのテーパー状に形成してあり、その内周面は凹凸面で構成してある。先述の放射枠92は、衝突筒100の上端面で支持される。上ケース1aの下部には、タンク5に水を供給するための給水口101が開設してあり、給水口101を塞ぐキャップ102が装着してある。給水口101から本体ケース1内に注がれた水は、放射枠92の間を通ってタンク5に流れ込む。
The
上ケース1aの上面には、生成したミストを本体ケース1の外へ送出するための送出口104が開設してあり、この送出口104を囲むようにノズル15が装着してある。上ケース1aの上面と送風ファン94との間には、上面でボール105を支持する円盤状のボール支持体106が配置してある。ボール支持体106には、送風ファン94のファンボス95と対向する部分を除く全体に、生成したミストを通過させる多数の通口107が開設してある。
On the upper surface of the upper case 1 a, a
ボール105は、送出口104の最狭部である上端縁よりもやや大径に形成してある。常態におけるボール105は、ボール支持体106の上面中央に設けた収容筒部108に収容されて、通口107から送出口104へ向かう気流を妨げないが、ミスト発生装置の全体が下向きにされたときには、ボール105が送出口104に向かって落下して、想像線で示すように送出口104を塞いで、本体ケース1の内部の水が送出口104から漏れ出るのを防止する。
The
スイッチボタン8をオン操作すると、メインモーター3が起動して、揚水軸90および回転基板4が回転駆動され、さらに送風ファン94が回転駆動される。揚水軸90が回転すると、遠心力の作用で、タンク5内の水が揚水軸90の外周面に沿って這い上がって、回転基板4のベース部36の下面に到る。回転基板4に到った水は、遠心力によって径方向外側へ跳ね飛ばされて、衝突壁37に何度か衝突して微細化され、次いで衝突筒100の凹凸面に衝突してさらに微細化される。こうして生成されたミストは、送風ファン94が形成する上向きの気流に乗って、放射枠92の間、ボール支持体106の通口107、および送出口104を順に通過して、ノズル15の先端から送出される。
When the
図20のミスト発生装置は、テーブルなどの水平面上に載置した状態で使用するものであって、有底状に形成した本体ケース1の内部が、区分壁111で上下に区画してある。区分壁111の上側のミスト生成室112には、ミストを生成するための回転基板4が収容してある。回転基板4は、天板38とともに、区分壁111の上面中央に配置した支持ベース32に固定してある。区分壁111の下側には、メインモーター3、タンク5、電池9、および制御部10などが収容してある。
The mist generating device of FIG. 20 is used in a state of being placed on a horizontal surface such as a table, and the inside of the
回転基板4で生成したミストは、図20に破線で示すように遠心方向に飛び出し、やがて上向きに変向して本体ケース1の上面開口へ向かう。本体ケース1の上面開口に顔を近付けると、顔の全体にミストを送給して肌面に潤いを与えることができる。
The mist generated by the rotating
遠心方向に飛び出したミストが途中で上向きに変向するのは、ミストの遠心方向の運動エネルギーが空気抵抗を受けて徐々に失われ、やがて支持ベース32の翼片70および導風筒72が形成する上向きの気流に吸い寄せられるためである。ミスト生成室112の周囲を囲む本体ケース1の周囲壁は、上記のミスト発生装置のフード14よりも大径に形成してあり、遠心方向に飛ばされたミストは、周囲壁に衝突するよりも先に遠心方向の運動エネルギーを失って、上向きの気流に吸い寄せられる。一方、上記のミスト発生装置においては、ミストがフード14の内面に一度は衝突してから上方へ送出される。
The reason why the mist jumping in the centrifugal direction turns upward in the middle is that the kinetic energy of the mist in the centrifugal direction is gradually lost due to the air resistance, and eventually the
その他、衝突壁列56は正円状に限られず、楕円状に形成することができる。回転基板4の上下両面に衝突壁列56を設けることができる。ポンプモーター26を省略して、メインモーター3を両軸型のモーターで構成し、送液ポンプ23をメインモーター3で駆動することができる。導風筒72を支持ベース32と別体に形成して、フード14や本体ケース1に固定することができる。給液管28の給液口45の位置は特に限定されないが、上記の実施例のように案内面47の下方に配置するか、あるいは周囲を案内面47に囲まれる導入体44の内側の領域に配置することが望ましい。
In addition, the collision wall row | line |
衝突壁37の内面58を平坦面で構成することができる。このときの平坦面は、該平坦面の中心を通る回転基板4の径方向の直線に対して直交する。衝突壁37の側面60を湾曲面で形成することができる。この場合にも、液体通路57の通路幅を回転基板4の外周側へ向かって幅狭に形成することにより、外周側へ向かって液体通路57を流れる水を集束して、流速を大きくすることができる。内面58と側面60の区別を無くして、全体を1つの内凸状の円弧面で構成してもよい。
The
回転基板4と天板38を支持ベース32に固定する際に、係止突起51の上端をかしめる固定構造に代えて、係止突起51にねじ込んだビスで回転基板4と天板38を締結固定する構造を採ることができる。なお、係止突起51の上端をかしめる方法と、係止突起51にビスをねじ込む方法とのいずれを採る場合でも、係止突起51は、支持ベース32の内面の少なくとも2個所に設けていれば足りる。
When the
1 本体ケース
3 メインモーター
4 回転基板
5 タンク
23 送液ポンプ
26 ポンプモーター
28 給液管
32 支持ベース
36 ベース部
37 衝突壁
38 天板
44 導入体
45 給液口
46 流動促進突起
47 案内面
51 係止突起
56 衝突壁列
57 液体通路
70 翼片
71 翼面
72 導風筒
73 通気口
DESCRIPTION OF
Claims (11)
衝突壁(37)と液体通路(57)とを交互に配置した環状の衝突壁列(56)が、回転基板(4)の回転中心を囲む状態で、径方向へ少なくとも二重に設けてあるミスト発生装置であって、
各衝突壁列(56)は、外側の衝突壁列(56)の衝突壁(37)が、内側の衝突壁列(56)の液体通路(57)と対向する状態で配置されており、
回転基板(4)の径方向に係る衝突壁(37)の厚み寸法(T)が、衝突壁(37)の幅寸法(L)よりも小さく設定してあり、
回転基板(4)の中心に臨む衝突壁(37)の内面(58)が、回転基板(4)の外周縁よりも曲率の小さい内凸状の湾曲面、もしくは平坦面で構成してあることを特徴とするミスト発生装置。 Inside the main body case (1), a rotating substrate (4) that is rotationally driven by a motor (3), a tank (5) that stores liquid for generating mist, and a liquid that is stored in the tank (5). A liquid feeding means for feeding to (4) is disposed;
An annular collision wall row (56) in which the collision walls (37) and the liquid passages (57) are alternately arranged is provided at least twice in the radial direction so as to surround the rotation center of the rotating substrate (4). A mist generator,
Each collision wall row (56) is arranged in a state where the collision wall (37) of the outer collision wall row (56) faces the liquid passage (57) of the inner collision wall row (56),
The thickness of the deflector according to the radial direction of the rotating substrate (4) (37) (T) is, Ri is set to be smaller than the width (L) of the deflector (37) tare,
The inner surface (58) of the collision wall (37) facing the center of the rotating substrate (4) is configured by an inwardly convex curved surface having a smaller curvature than the outer peripheral edge of the rotating substrate (4) or a flat surface. A mist generator characterized by.
径方向外側に位置する衝突壁列(56)の液体通路(57)の数が、径方向内側に位置する衝突壁列(56)の液体通路(57)の数よりも大きく設定してある請求項1に記載のミスト発生装置。 Collision wall rows (56) are provided in the radial direction of the rotating substrate (4).
The number of the liquid passages (57) of the collision wall row (56) located on the radially outer side is set to be larger than the number of the liquid passages (57) of the collision wall row (56) located on the radially inner side. Item 2. The mist generator according to Item 1.
衝突壁(37)と液体通路(57)とを交互に配置した環状の衝突壁列(56)が、回転基板(4)の回転中心を囲む状態で、径方向へ少なくとも二重に設けてあるミスト発生装置であって、
各衝突壁列(56)は、外側の衝突壁列(56)の衝突壁(37)が、内側の衝突壁列(56)の液体通路(57)と対向する状態で配置されており、
回転基板(4)の径方向に係る衝突壁(37)の厚み寸法(T)が、衝突壁(37)の幅寸法(L)よりも小さく設定してあり、
衝突壁(37)の外面(59)のうち、少なくとも液体通路(57)に臨む周面部分が内凹み状に形成してあることを特徴とするミスト発生装置。 Inside the main body case (1), a rotating substrate (4) that is rotationally driven by a motor (3), a tank (5) that stores liquid for generating mist, and a liquid that is stored in the tank (5). A liquid feeding means for feeding to (4) is disposed;
An annular collision wall row (56) in which the collision walls (37) and the liquid passages (57) are alternately arranged is provided at least twice in the radial direction so as to surround the rotation center of the rotating substrate (4). A mist generator,
Each collision wall row (56) is arranged in a state where the collision wall (37) of the outer collision wall row (56) faces the liquid passage (57) of the inner collision wall row (56),
The thickness dimension (T) of the collision wall (37) in the radial direction of the rotating substrate (4) is set smaller than the width dimension (L) of the collision wall (37),
A mist generating device characterized in that, of the outer surface (59) of the collision wall (37), at least a peripheral surface portion facing the liquid passage (57) is formed in an indented shape .
衝突壁(37)と液体通路(57)とを交互に配置した環状の衝突壁列(56)が、回転基板(4)の回転中心を囲む状態で、径方向へ少なくとも二重に設けてあるミスト発生装置であって、
各衝突壁列(56)は、外側の衝突壁列(56)の衝突壁(37)が、内側の衝突壁列(56)の液体通路(57)と対向する状態で配置されており、
回転基板(4)の径方向に係る衝突壁(37)の厚み寸法(T)が、衝突壁(37)の幅寸法(L)よりも小さく設定してあり、
回転基板(4)と、衝突壁(37)の上面を覆う天板(38)とが、それぞれ支持ベース(32)に突設した係止突起(51)に係合されて、回転基板(4)と天板(38)と支持ベース(32)との三者が同行回転可能に一体化してあることを特徴とするミスト発生装置。 Inside the main body case (1), a rotating substrate (4) that is rotationally driven by a motor (3), a tank (5) that stores liquid for generating mist, and a liquid that is stored in the tank (5). A liquid feeding means for feeding to (4) is disposed;
An annular collision wall row (56) in which the collision walls (37) and the liquid passages (57) are alternately arranged is provided at least twice in the radial direction so as to surround the rotation center of the rotating substrate (4). A mist generator,
Each collision wall row (56) is arranged in a state where the collision wall (37) of the outer collision wall row (56) faces the liquid passage (57) of the inner collision wall row (56),
The thickness dimension (T) of the collision wall (37) in the radial direction of the rotating substrate (4) is set smaller than the width dimension (L) of the collision wall (37),
The rotating board (4) and the top plate (38) covering the upper surface of the collision wall (37) are engaged with the locking protrusions (51) projecting from the support base (32), respectively, and the rotating board (4) is engaged. ), The top plate (38), and the support base (32) are integrated so that they can rotate together .
衝突壁(37)と液体通路(57)とを交互に配置した環状の衝突壁列(56)が、回転基板(4)の回転中心を囲む状態で、径方向へ少なくとも二重に設けてあるミスト発生装置であって、
各衝突壁列(56)は、外側の衝突壁列(56)の衝突壁(37)が、内側の衝突壁列(56)の液体通路(57)と対向する状態で配置されており、
回転基板(4)の径方向に係る衝突壁(37)の厚み寸法(T)が、衝突壁(37)の幅寸法(L)よりも小さく設定してあり、
回転基板(4)および衝突壁(37)の上面を覆う天板(38)を有し、
回転基板(4)と、天板(38)と、これらを支持する支持ベース(32)との三者が同行回転可能に一体化してあり、
天板(38)の中央にリング状の導入体(44)が設けられて、液体送給手段を構成する給液管(28)が導入体(44)に挿通されており、
導入体(44)の内面に、下拡がりテーパー状の案内面(47)が形成してあることを特徴とするミスト発生装置。 Inside the main body case (1), a rotating substrate (4) that is rotationally driven by a motor (3), a tank (5) that stores liquid for generating mist, and a liquid that is stored in the tank (5). A liquid feeding means for feeding to (4) is disposed;
An annular collision wall row (56) in which the collision walls (37) and the liquid passages (57) are alternately arranged is provided at least twice in the radial direction so as to surround the rotation center of the rotating substrate (4). A mist generator,
Each collision wall row (56) is arranged in a state where the collision wall (37) of the outer collision wall row (56) faces the liquid passage (57) of the inner collision wall row (56),
The thickness dimension (T) of the collision wall (37) in the radial direction of the rotating substrate (4) is set smaller than the width dimension (L) of the collision wall (37),
A top plate (38) covering the upper surface of the rotating substrate (4) and the collision wall (37);
The rotating substrate (4), the top plate (38), and the support base (32) supporting these are integrated so as to be able to rotate together.
A ring-shaped introduction body (44) is provided in the center of the top plate (38), and a liquid supply pipe (28) constituting liquid feeding means is inserted through the introduction body (44).
A mist generating device , characterized in that a guide surface (47) having a taper shape extending downward is formed on the inner surface of the introduction body (44) .
流動促進突起(46)の上端部が給液口(45)の開口面よりも上方に配置してある請求項5または6に記載のミスト発生装置。 Flow promotion protrusions (46) are provided on the upper surface of the rotating substrate (4) facing the liquid supply port (45),
The mist generator according to claim 5 or 6 , wherein an upper end portion of the flow promotion protrusion (46) is disposed above an opening surface of the liquid supply port (45) .
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