JP5783544B1 - 医療会計システム及び医療会計方法 - Google Patents

医療会計システム及び医療会計方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5783544B1
JP5783544B1 JP2015070306A JP2015070306A JP5783544B1 JP 5783544 B1 JP5783544 B1 JP 5783544B1 JP 2015070306 A JP2015070306 A JP 2015070306A JP 2015070306 A JP2015070306 A JP 2015070306A JP 5783544 B1 JP5783544 B1 JP 5783544B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medical
information
calculation
patient
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015070306A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016191987A (ja
Inventor
泰詞 成田
泰詞 成田
Original Assignee
泰詞 成田
泰詞 成田
株式会社ヴァイタス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 泰詞 成田, 泰詞 成田, 株式会社ヴァイタス filed Critical 泰詞 成田
Priority to JP2015070306A priority Critical patent/JP5783544B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5783544B1 publication Critical patent/JP5783544B1/ja
Publication of JP2016191987A publication Critical patent/JP2016191987A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Abstract

【課題】 迅速で正確な診療費用計算サービスを提供する医療会計システム及び医療会計方法、並びにコンピュータプログラムを提供することを課題とする。【解決手段】 通信ネットワーク上に存在するサーバ装置を介して、複数の診療計算端末と複数の医療機関に所属する複数の医療機関端末との間で、診療費用の計算に必要な情報のやりとりを行わせる医療会計システム及び医療会計方法と、それを実現するプログラムを提供することによって上記の課題を解決する。【選択図】 図1

Description

本発明は、医療会計システム及び医療会計方法に関し、詳細には、医療機関での診療後に個々の患者に請求する診療費用の計算を効率良く行うことを可能にする医療会計システム及び医療会計方法に関する。
近年、病院や診療所などの医療機関においては医療事務の効率化を図るべく電子化及びネットワーク化が進行している。例えば、特許文献1には、医療機関で行う検査を含む診療内容を入力源としてデータ処理し各種医療事務データを生成・管理するレセプトシステムと、医療機関の受付・会計窓口で料金授受を管理するレジスタシステムとを接続し、両者の機能やデータを相互に利用可能とすることにより、事務処理の効率化を図った医療事務処理システムが開示されている。
また、特許文献2には、複数の医療機関の電子カルテシステム及び医療事務処理装置から、ネットワークを介して、患者の診療データ及び医療費に関するデータを取得して診療録データベースを作成することにより、センターに配置した診療情報管理士と診療録データベース及び標準費用データベースを複数の医療機関で共同利用可能とした診療情報管理システムが提案されている。
さらには、特許文献3には、電子カルテ装置と医事会計装置とを接続し、電子カルテ装置から入力された医療情報を医事会計装置で参照しながら医事会計計算を行う医事会計システムが、特許文献4には、電子カルテの診療情報を管理するサーバと、複数の医療機関に配置されているクライアント端末とをネットワークを介して接続し、異なる医療機関で取り扱う診療情報を集約して管理することによって、診療情報の一貫性や操作性を高めた電子カルテシステムが開示されている。
しかしながら、レセプトと呼ばれる診療報酬明細書や診療録の作成、医事会計処理などの医療事務においては、最終的に、オペレータや診療情報管理士などの人による判断や確認などの作業が必要であり、効率化には限界がある。中でも、医療機関の会計窓口で行われる診療会計事務は、医師等によって作成された診療記録、いわゆるカルテの内容に基づき、保険の種類や適用の有無などを勘案しながら、その日の診療で患者に提供した診察、処方、処置、検査等の医療サービスの対価を患者ごとに算出して請求する必要があり、二重請求や請求漏れを防ぐためにも、医事会計事務員による確認や判断は不可欠である。しかも、このような医事会計事務は、通常、診療を終えた患者を待合室などに待たせた状態で行われるので迅速化が求められる。このため、各医療機関は、医事会計事務員の育成と確保に力を入れているが、常に最適な人数の医事会計事務員を揃えて、患者をいたずらに長く待たせることのない迅速で正確な診療会計サービスを提供し続けることは容易ではない。
特開2000−20608号公報 特開2002−259555号公報 特開2003−122843号公報 特開2014−26375号公報
本発明は、これまでの診療会計事務の上記問題点を解決するために為されたもので、いたずらに長く患者を待たせることなく、迅速で正確な診療費用の計算サービスを提供することを可能にする医療会計システム及び医療会計方法、並びにコンピュータに前記医療会計方法を実行させる手順を記載したコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
本発明は、通信ネットワークを介して、1又は複数の診療計算端末及び1又は複数の医療機関の各々に所属する1又は複数の医療機関端末と接続される1又は複数のサーバ装置を備える医療会計システムであって、前記サーバ装置が所定のプログラムの下に動作することによって実現される下記の手段A〜Kを備えている医療会計システムを提供することによって上記の課題を解決するものである。
A:個々の患者の診療終了後に個々の患者ごとに前記医療機関端末から送信される診療記
録情報を受信する手段、
B:受信した診療記録情報を、少なくとも、当該診療記録情報の送信元である医療機関端
末が所属する医療機関と関連づけて、診療計算依頼ファイルとして記憶装置に記憶す
る手段、
C:前記記憶装置に診療計算依頼ファイルが記憶されている患者について、少なくとも患
者の性別、年齢、受診科から選ばれる1又は2以上の情報を含む患者情報を、診療計
算待ち患者一覧情報として前記診療計算端末に送信する手段、
D:前記診療計算端末から、前記診療計算待ち患者一覧情報に含まれる1の患者を選択す
る選択信号を受信する手段、
E:受信した選択信号によって選択された患者に対応する診療計算依頼ファイルを構成す
る診療記録情報を前記記憶装置から読み出して、当該選択信号の送信元である診療計
算端末に送信する手段、
F:前記診療計算端末から、診療計算結果情報又は確認依頼情報を受信する手段、
G:受信した診療計算結果情報又は確認依頼情報を、対応する診療計算依頼ファイルを構
成する診療記録情報の送信元である医療機関端末又は当該医療機関端末が所属する医
療機関における他の医療機関端末若しくは出力装置に送信する手段、
H:前記確認依頼情報を送信した送信先の医療機関端末又は当該医療機関端末が所属する
医療機関における他の医療機関端末から、確認済み情報及び/又は修正診療記録情報
を受信する手段、
I:受信した前記確認済み情報及び/又は修正診療記録情報を、少なくとも、記憶装置に
記憶されている対応する診療計算依頼ファイルと関連づけて、それぞれ確認済み情報
ファイル又は再診療計算依頼ファイルとして記憶装置に記憶する手段、
J:前記手段Dが前記診療計算端末から前記診療計算待ち患者一覧情報に含まれる1の患
者を選択する選択信号を受信したとき、選択された患者に対応する診療計算依頼ファ
イルと関連づけられている確認済み情報ファイル及び/又は再診療計算依頼ファイル
が前記記憶装置に記憶されている場合には、選択された患者に対応する診療計算依頼
ファイルを構成する診療記録情報に代えて、選択された患者に対応する最新の確認済
み情報ファイルを構成する確認済み情報及び/又は最新の再診療計算依頼ファイルを
構成する修正診療記録情報を前記記憶装置から読み出して、前記選択信号の送信元で
ある診療計算端末に送信する手段、
K:前記記憶装置に診療計算依頼ファイルが記憶されている患者について、少なくとも患
者の氏名、性別、年齢、ID番号、受診科、担当医師名から選ばれる1又は2以上の
情報を含む患者情報を、対応する診療計算依頼ファイルを構成する診療記録情報の送
信元である医療機関端末が所属する医療機関ごとに区分けして、各医療機関について
の診療計算待ち患者一覧情報として、それぞれ対応する医療機関に所属する医療機関
端末に送信する手段。
本発明は、また、通信ネットワークを介して、1又は複数の診療計算端末及び1又は複数の医療機関の各々に所属する1又は複数の医療機関端末と接続される1又は複数のサーバ装置が所定のプログラムの下に動作することによって実現される下記のステップa〜kを含む医療会計方法を提供することによって上記の課題を解決するものである。
a:個々の患者の診療終了後に個々の患者ごとに前記医療機関端末から送信される診療記
録情報を受信するステップ、
b:受信した診療記録情報を、少なくとも、当該診療記録情報の送信元である医療機関端
末が所属する医療機関と関連づけて、診療計算依頼ファイルとして記憶装置に記憶す
るステップ、
c:前記記憶装置に診療計算依頼ファイルが記憶されている患者について、少なくとも患
者の性別、年齢、受診科から選ばれる1又は2以上の情報を含む患者情報を、診療計
算待ち患者一覧情報として前記診療計算端末に送信するステップ、
d:前記診療計算端末から、前記診療計算待ち患者一覧情報に含まれる1の患者を選択す
る選択信号を受信するステップ、
e:受信した選択信号によって選択された患者に対応する診療計算依頼ファイルを構成す
る診療記録情報を前記記憶装置から読み出して、当該選択信号の送信元である診療計
算端末に送信するステップ、
f:前記診療計算端末から、診療計算結果情報又は確認依頼情報を受信するステップ、
g:受信した診療計算結果情報又は確認依頼情報を、対応する診療計算依頼ファイルを構
成する診療記録情報の送信元である医療機関端末又は当該医療機関端末が所属する医
療機関における他の医療機関端末若しくは出力装置に送信するステップ、
h:前記確認依頼情報を送信した送信先の医療機関端末又は当該医療機関端末が所属する
医療機関における他の医療機関端末から、確認済み情報及び/又は修正診療記録情報
を受信するステップ、
i:受信した前記確認済み情報及び/又は修正診療記録情報を、少なくとも、記憶装置に
記憶されている対応する診療計算依頼ファイルと関連づけて、それぞれ確認済み情報
ファイル又は再診療計算依頼ファイルとして記憶装置に記憶するステップ、
j:前記ステップdにおいて、前記診療計算端末から前記診療計算待ち患者一覧情報に含
まれる1の患者を選択する選択信号を受信したとき、選択された患者に対応する確認
済み情報ファイル及び/又は再診療計算依頼ファイルが前記記憶装置に記憶されてい
る場合には、選択された患者に対応する診療計算依頼ファイルを構成する診療記録情
報に代えて、選択された患者に対応する最新の確認済み情報ファイルを構成する確認
済み情報及び/又は再診療計算依頼ファイルを構成する修正診療記録情報を前記記憶
装置から読み出して、前記選択信号の送信元である診療計算端末に送信するステップ

k:前記記憶装置に診療計算依頼ファイルが記憶されている患者について、少なくとも患
者の氏名、性別、年齢、ID番号、受診科、担当医師名から選ばれる1又は2以上の
情報を含む患者情報を、対応する診療計算依頼ファイルを構成する診療記録情報の送
信元である医療機関端末が所属する医療機関ごとに区分けして、各医療機関について
の診療計算待ち患者一覧情報として、それぞれ対応する医療機関に所属する医療機関
端末に送信するステップ。
上記のとおり、本発明の医療会計システム及び医療会計方法は、通信ネットワーク上に存在するサーバ装置を介して、1又は複数の診療計算端末と1又は複数の医療機関に所属する1又は複数の医療機関端末との間で、診療費用の計算に必要な情報のやりとりを行うことを可能とするものである。診療費用の計算に必要な情報の中には、医療機関端末から送信される個々の患者についての診療記録情報、診療計算端末から送信される個々の患者についての診療計算結果、診療計算端末から送信される確認依頼事項、及びそれに対する医療機関端末からの回答が含まれる。
なお、診療計算結果は、当該診療計算の依頼を行った医療機関に所属する医療機関端末に送信される。診療計算結果の送信を受ける医療機関端末は、通常、当該医療機関に所属する医事会計端末であり、医事会計端末のユーザである医事会計事務員は、必要に応じて診療計算結果を確認し、その内容に基づいて患者に費用の請求を行う。或いは、診療計算結果は、医療機関端末を介さずに、当該診療計算の依頼を行った医療機関に所属するプリンタ又はディスプレイなどの適宜の出力装置に直接送信されても良い。送信された診療計算結果は、プリンタから診療費用明細として出力されるか、ディスプレイに診療費用明細として表示され、それらいずれかに基づいて、患者への診療費用の請求が行われる。
医療機関端末と診療計算端末との間で、診療費用の計算に必要な情報のやりとりをスムースに行わせるため、本発明の医療会計システム及び医療会計方法は、診療費用の計算結果を待っている患者のリストを診療計算結果待ち患者一覧情報として診療計算端末に提供する手段又はステップを備えている。診療計算端末のユーザである診療計算作業者は、提供された診療計算結果待ち患者一覧情報の中から1の患者を選択し、当該患者についての診療費用の計算を開始することができる。
さらに、本発明の医療会計システム及び医療会計方法は、診療計算端末からの確認依頼事項を確認依頼情報として医療機関端末に送信し、それに対する医療機関端末からの回答である確認済み情報や修正した診療記録情報などを診療計算端末に送信する手段及びステップを備えている。これにより、診療計算端末のユーザである診療計算作業者は、医療機関から提供された、いわゆる電子カルテと呼ばれる診療記録情報に不明点、矛盾等を発見した場合には、適宜、医療機関側に問い合わせて、診療費用の二重請求や請求漏れのない正確な診療費用の計算を実行することができる。
本発明の医療会計システム及び医療会計方法は、さらに、診療費用の計算結果を待っている患者のリストを診療計算結果待ち患者一覧情報として医療機関端末に送信する手段及びステップを備えている。医療機関端末に送信される診療計算結果待ち患者一覧情報は、基本的に、診療計算端末に提供される診療計算結果待ち患者一覧情報と同じであるが、診療計算を依頼した医療機関別に区分けされており、例えば医療機関Aには診療費用の計算を依頼したのが医療機関Aである患者だけをリストアップした診療計算結果待ち患者一覧情報が送信される点で異なっている。これにより、医療機関端末においても、自身が所属する医療機関が診療費用の計算を依頼し、診療費用の計算結果を待っている患者のリストを適宜見ることができる。
本発明の医療会計システム及び医療会計方法は、その好適な一態様において、診療計算端末及び医療機関端末に送信する診療計算結果待ち患者一覧情報に、診療費用の計算が現在どこまで進行しているかを表す状態情報を含める手段又はステップを有している。この場合、医療機関端末及び診療計算端末から、それぞれの患者についての診療費用の計算の進捗状況を知ることができるという利点が得られる。
さらに、本発明の医療会計システム及び医療会計方法は、その好適な他の一態様において、診療計算端末及び医療機関端末に送信する診療計算結果待ち患者一覧情報を、当該一覧情報に含まれる1又は2以上の情報をキーとして並べ替える手段又はステップを有している。これにより、診療計算端末及び医療機関端末は、表示される診療計算結果待ち患者のリストを見易い並び順に適宜変更することができる。
加えて、本発明の医療会計システム及び医療会計方法は、その好適な他の一態様において、個々の患者ごとに、医療機関端末からの診療費用の計算依頼からの経過時間を計測する手段又はステップを備えており、さらには、計測された前記時間を予め定められた1又は2以上の閾値と逐次比較して、計測された前記時間が前記閾値のいずれかを超えたとき、診療計算端末又は医療機関端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に、超えられた閾値に対応する注意喚起情報を含める手段又はステップを備えている。これにより、診療費用の計算に比較的長い時間が掛かっている患者が存在する場合には、その存在を診療計算端末及び医療機関端末において直ちに把握することができ、優先的に診療計算作業を実行するなどの対策を講じることが可能となる。
本発明は、また、1又は複数のサーバ装置に上述した本発明の医療会計方法を実行させるための手順を記載したコンピュータプログラム、又は、前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することによって、上記課題を解決するものである。
本発明の医療会計システム及び医療会計方法は、所定のプログラムの下に動作するサーバ装置によって実現される限り、どのような形態で実施されるかを問うものではないが、サーバ装置上で動作するプログラムの機能、及びサーバ装置に記憶されている情報が、通信ネットワークを介して、適宜、1又は複数の診療計算端末及び1又は複数の医療機関の各々に所属する1又は複数の医療機関端末に提供される、いわゆるクラウドコンピューティングによって実施されるのが望ましい。
本発明の医療会計システム及び医療会計方法によれば、通信ネットワーク上に存在するサーバ装置を介して、1又は複数の診療計算端末と1又は複数の医療機関に所属する1又は複数の医療機関端末との間で、診療費用の計算に必要な情報のやりとりが行われるので、診療費用の計算を行う診療計算端末及びそのユーザである診療計算作業者は、もはや医療機関端末と同じ医療機関内に存在する必要はなく、特定の医療機関に所属する必要もなくなる。これにより、本発明によれば、複数の異なる医療機関の診療費用の計算を、診療計算端末と診療計算作業者を備えた外部の診療計算センターに依頼することが可能になるという利点が得られる。また、診療費用の計算を外部の診療計算センターに依頼することができるので、医療機関は、自身の組織内の診療計算端末や診療計算作業者の数を必要最低限に抑えることができ、診療計算作業者の育成やその確保に頭を悩ますことがなくなるという利点が得られる。
また、本発明の医療会計システム及び医療会計方法によれば、通信ネットワークを介して、診療費用の計算に伴うきめ細かなサービスが医療機関端末に提供されるので、医療機関端末のユーザは、診療費用の計算がどこで行われているのかを意識することなく、診療計算端末とそのユーザである診療計算作業者があたかも自身の医療機関内に存在するかのように、本発明の医療会計システム及び医療会計方法を利用することができるという利点が得られる。
本発明の医療会計システムの一例を示す概念図である。 サーバ装置のハードウエア構成の一例を示す図である。 医療機関端末に表示される電子カルテ入力画面の一例を示す図である。 診療計算端末に表示される診療計算待ち患者一覧画面の一例を示す図である。 医療機関端末に表示される診療計算待ち患者一覧画面の一例を示す図である。 診療計算端末に表示される診療計算待ち患者一覧画面の変更後の一例を示す図である。 医療機関端末に表示される診療計算待ち患者一覧画面の変更後の一例を示す図である。 診療計算端末に表示される診療計算画面の一例を示す図である。 診療計算端末に表示される診療計算待ち患者一覧画面の変更後の他の一例を示す図である。 医療機関端末に表示される診療計算待ち患者一覧画面の変更後の他の一例を示す図である。 医療機関端末に表示される診療計算待ち患者一覧画面の変更後の他の一例を示す図である。 医療機関端末に表示される診療計算待ち患者一覧画面の変更後の他の一例を示す図である。 診療計算端末に表示される診療計算待ち患者一覧画面の変更後の他の一例を示す図である。 医療機関端末に表示される診療計算待ち患者一覧画面の変更後の他の一例を示す図である。 診療計算端末に表示される診療計算待ち患者一覧画面の変更後の他の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明を説明するが、本発明が図示されたものに限られないことは勿論である。
<システム構成>
図1は、本発明に係る医療会計システムの一例を示すシステム構成図である。本発明の医療会計システムは、本来的に通信ネットワーク上に存在するサーバ装置によって実現されるものであるが、図1においては、通信ネットワークを介してサーバ装置と接続される他の端末等も示してある。図1において、A、B、Cはそれぞれ医療機関であり、例えば病院、診療所、歯科診療所等である。Yは診療計算センター、Zは医療会計システムセンター、NWはインターネット等の通信ネットワークである。なお、図では3つの医療機関A〜Cが示されているが、医療機関の数は3つに限られず、1又は2、或いは4以上であっても良い。また、診療計算センターYも、例えば診療計算センターY、Y、Yと複数存在しても良い。
10A、10B、10Cは、それぞれ医療機関A、B、Cが備える医療機関情報システムである。図示の例においては、医療機関A〜Cは、それぞれの医療機関情報システム10A〜10Cを備えているが、基本的に、医療機関A〜Cは、通信ネットワークと接続することができる1又は複数の医療機関端末を備えていれば良く、必ずしも医療機関情報システムを有している必要はない。また、医療機関情報システム10A〜10Cはどのようなものであっても良い。例えば医療機関情報システム10Aを例に説明すると、医療機関情報システム10Aは、複数の医療機関端末11、12、13、電子カルテサーバ14、ルータ15、伝送路16から構成されており、ルータ15及び図示しない適宜のファイヤーウォールを介して、随時通信ネットワークNWと接続される。医療機関情報システム10B又は10Cは、医療機関情報システム10Aと同じであっても、異なっていても良い。
医療機関端末11〜13としては、例えば医師が診療時に使用する医師端末、医事会計事務員が使用して診療費用の計算を行う医事会計端末、看護師や検査技師などが使用する医療スタッフ端末などが挙げられるが、これらに限られるものではない。また、図示の例では医療機関情報システム10Aが有する医療機関端末11〜13は3台しか示されていないが、医療機関A又は医療機関情報システム10Aが備える医療機関端末の数には特段の制限はない。医療機関端末11〜13は、通常、通信ネットワークへの接続機能を備えたデスクトップPC又はラップトップPCなどであるが、これらに限られず、タブレット端末、スマートフォン、その他の通信機能を備えた携帯端末であっても良い。医療機関情報システム10B、10Cにおける医療機関端末についても同様である。
診療計算センターYは、診療計算端末21〜24、ルータ25及び伝送路26を有している。診療計算端末21〜24は、例えばルータ25及び図示しない適宜のファイヤーウォールを介して、随時通信ネットワークNWと接続される。診療計算センターYは1又は複数の診療計算端末を備えておれば良く、診療計算センターYが備える診療計算端末の数は図示の4台に限られない。また、診療計算センターYは、診療計算センターYを構成する診療計算端末が通信ネットワークNWと随時接続することができる限り、複数箇所に分散していても良く、極端な場合には1台の診療計算端末が1つの診療計算センターYを構成しても良い。
医療会計システムセンターZはサーバ装置30を有しており、サーバ装置30は、図示しない適宜のファイヤーウォールを介して、随時通信ネットワークNWと接続される。なお、図1には1台のサーバ装置30しか示されていないが、サーバ装置30は2つ以上のサーバ装置から構成されていても良く、それら複数のサーバ装置は複数箇所に分散していても良い。
図2は、サーバ装置30のハードウエア構成の一例を示す図である。サーバ装置30は、記憶装置31、CPU32、ネットワーク装置33、入力装置34、出力装置35、及び記録媒体ドライブ36を備えている。記憶装置31は、例えばハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等の不揮発性記憶媒体及び/又はDRAM等の揮発性メモリから構成されおり、CPU32を動作させてサーバ装置30に後述する種々の手段を実現させ、また、医療会計方法を実行させるための所定のプログラムを記憶している。したがって、記憶装置31は、サーバ装置30に後述する医療会計方法を実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。また、記憶装置31は、ネットワーク装置33を介して受信した各種データ等を記憶する適宜の記憶領域α〜δを有している。
上記のように構成されるサーバ装置30は、図1に示すとおり、通信ネットワークNWを介して、医療機関A〜Cが備える医療機関端末11〜13、及び診療計算センターYが備える診療計算端末21〜24と接続される。この接続は以下のようにして行われる。すなわち、医療機関端末11〜13及び診療計算端末21〜24のいずれかの端末からアクセスがあると、サーバ装置30のCPU32はログイン画面を生成し、アクセスのあった端末に送信する。ログイン画面が表示された端末のユーザは、予め設定されているユーザIDとパスワードの組み合わせ等の認証情報を入力し、サーバ装置30が所定のプログラムを実行することによって実現される医療会計システムにログインする。医療機関A〜Cに所属する医師、看護師、検査技師、事務員などを含めた医療機関スタッフ及び診療計算センターYに所属する診療計算作業者の各々には、それぞれ異なるユーザIDが割り当てられているので、サーバ装置30は、ログイン時に入力されたユーザIDによって、ログイン者を識別するとともに、ログイン者の所属機関を識別する。
また、サーバ装置30のCPU32は、上記ログイン画面の生成と併行して、セッションIDを生成し、生成したセッションIDをログイン画面と共にアクセスのあった端末に送信する。以降、ログアウトするまでの当該端末からの送信には当該セッションIDが付加されてくるので、サーバ装置30のCPU32は確実にセッションを識別し、管理することができる。記憶装置31の通信記録記憶領域βには、セッションIDとともに、当該セッションが確立されている端末のユーザID、通信記録などがセッションごとにセッション管理ファイルとして記憶される。なお、サーバ装置30と医療機関端末11〜13及び診療計算端末21〜24の通信には、その内容が外部に漏れないよう十分なセキュリティ上の措置が施されていることはいうまでもない。
<システム動作>
次に、図1、2を参照しながら、サーバ装置30のCPU32が所定のプログラムを実行することにより実現される本発明の医療会計システム及び医療会計方法について説明する。
<1.診療記録情報の作成と送信>
まず、医療機関に所属する医療機関端末において行われる作業について説明する。例えば医療機関Aの医療機関端末11において、患者Xn(但し、nは整数)についての診療情報が入力される。この場合、医療機関端末11としては医師が操作する医師端末が想定される。診療情報としては、例えば、患者の主訴、他覚所見、検査・画像の計画・指示・実施内容、検査・画像の結果判定、診断根拠、治療計画、治療内容(投薬、注射、リハビリ、処置、手術等)、指示事項、治療効果の判定・見直し等、患者への説明、指示事項、患者の理解度等、文書発行、他院紹介の内容等が挙げられるが、これらに限られるものではない。
上記のような診療情報の入力は、通常、いわゆる電子カルテを作成する電子カルテソフト上で、個々の患者ごとに、医師によって行われる。電子カルテソフトは医療機関端末11上で立ち上がり、動作しているものであっても良いが、クラウドコンピューティングによって、サーバ装置30上で動作する電子カルテソフトが備えている機能が通信ネットワークNW経由で医療機関端末11に提供されるものであるのが望ましい。この場合、サーバ装置30上で動作する電子カルテソフトは、医療機関端末11が所属する医療機関Aの医療機関情報システム10Aが備えている電子カルテソフトと同じか、少なくとも互換性を有するものであるのが好ましい。
サーバ装置30上で動作する電子カルテソフトの機能が通信ネットワークNW経由で医療機関端末11に提供される場合には、医療機関端末11のユーザである医師Dn(ただし、nは整数)は、電子カルテに診療情報等を入力するに先だって、まず、通信ネットワークNWを介してサーバ装置30にアクセスし、ユーザIDとパスワードの組み合わせ等の認証情報を入力して、サーバ装置30によって提供される医療会計システムにログインする。入力されたユーザIDとパスワードの組み合わせが認証されると、サーバ装置30は、医療機関端末11とのセッションを確立し、当該セッションのセッションIDとユーザIDとを関連づけるとともに、必要に応じて電子カルテソフトを立ち上げ、電子カルテの入力画面を生成し、自動的に、又は医療機関端末11からの要求を待って、医療機関端末11に送信する。
図3は、サーバ装置30によって生成され、医療機関端末11に送信、表示される電子カルテ入力画面100の一例を示す図である。図3に見られるとおり、電子カルテの入力画面100には「診療計算依頼」ボタン101、「送信」ボタン102、及び「診療計算依頼一覧」ボタン103が表示されている。診療情報の入力時には、通常、「診療計算依頼」ボタン101と「診療計算依頼一覧」ボタン103は選択可能な状態にあり、「送信」ボタン102は選択不可の状態にある。
患者Xnについての診療が終了し、電子カルテへの診療情報の入力が完了した後に、医療機関端末11のユーザである医師Dnが「診療計算依頼」ボタン101をクリック又はタッチするなどして選択すると、「送信」ボタン102が選択可能な状態になり、入力した診療情報のサーバ装置30への送信が初めて可能となる。これにより、誤送信が防止される。また、「診療計算依頼」ボタン101が選択されたとき、図示しない「備考欄」が電子カルテ入力画面上に表示されるので、医師Dnは、例えば、「保険の併用があります。注意願います。」、「○○○が算定できないとは承知しています。」、「AとBについてAで算定して下さい。」等の診療計算作業者に対する注意事項や指示を記入することができる。なお、「診療計算依頼」ボタン101が選択されたときに「備考欄」が表示されるのではなく、電子カルテ入力画面100に「備考」ボタンを表示しておいて、「備考」ボタンが選択されたときには電子カルテ入力画面100上に「備考欄」を表示させ、医療機関端末11のユーザである医師Dnが、随時、備考を記入することができるようにしても良い。
上記のような電子カルテ入力画面の変化は、電子カルテ入力画面100上に表示されている各種ボタンの選択信号がサーバ装置30に送信され、サーバ装置30が対応する入力画面を生成して医療機関端末11に送信することによって実現される。このようにサーバ装置30は、医療機関端末11からの種々の選択信号に応じて、例えば「送信」ボタン102を選択可能にしたり、「備考欄」を表示したり、医療機関端末11に表示される画面を適宜切り換え、変化させる手段を備えている。
必要な「備考」記入が完了するか、記入すべき「備考」事項がない場合、医療機関端末11を使用している医師Dnが「送信」ボタン102をクリック又はタッチするなどして選択すると、電子カルテ画面上で入力された診療情報や備考情報は、患者Xnの当該診療についての診療記録情報として、通信ネットワークNWを介してサーバ装置30に送信され、診療計算依頼が行われることになる。診療記録情報はサーバ装置30上で動作している電子カルテソフトが取り扱う電子カルテファイルとして送信されても良いし、当該電子カルテソフトが読取可能な情報データファイルとして送信されても良い。このとき、必要であれば、同じ診療情報や備考情報を医療機関端末11が所属する医療機関情報システム10A内の電子カルテサーバ14にも送信し、記憶させるようにしても良い。
一方、電子カルテソフトが医療機関端末11上で動作するものである場合には、医療機関端末11には、医療機関端末11上で立ち上がった電子カルテソフトが生成した電子カルテ入力画面が表示される。この電子カルテ入力画面は、図3にその一例を示した電子カルテ入力画面100と基本的に同じものであり、「診療計算依頼」ボタン101、「送信」ボタン102等が表示されている点でも変わりはない。医療機関端末11のユーザである医師Dnは、表示された入力画面が自身の端末上で生成されたものか、通信ネットワークNWを介して送信されてきたものであるかを意識することなく、表示された入力画面上で必要な診療情報や、必要に応じて備考情報を入力することができる。
ただし、電子カルテ入力画面100が医療機関端末11上で動作する電子カルテソフトが生成したものである場合には、医療機関端末11上で入力した診療情報等をサーバ装置30に送信するには、サーバ装置30にアクセスしてサーバ装置30よって提供される医療会計システムにログインする必要がある。ログインは、診療情報及び備考情報の入力前、入力中、又は入力後の適宜の時期に行えば良い。ログインによって、サーバ装置30がユーザの認証とセッションの確立を行うことは、先に説明した場合と同様である。
医療機関端末11のユーザである医師Dnが、サーバ装置30よって提供される医療会計システムにログインすることなく、「診療計算依頼」ボタン101又は「送信」ボタン102を選択した場合には、その選択信号をアクセス信号としてサーバ装置30へ送信するようにしても良い。また、電子カルテ入力画面に「ログイン」ボタンを表示するようにしても良く、ログイン後に「診療計算依頼」ボタン101又は「送信」ボタン102を電子カルテ入力画面に表示するようにしても良い。いずれにせよ、ログイン後に「送信」ボタン102を選択すると、入力された診療情報及び備考情報は、当該患者Xnの当該診療についての診療記録情報としてサーバ装置30に送信される。サーバ装置30が医療機関端末11上で動作する電子カルテソフトと同じか互換性のある電子カルテソフトを備えている場合には、診療記録情報は、診療機関端末11上で動作している電子カルテソフトが取り扱う電子カルテファイルとして送信されても良いし、そうでない場合には、サーバ装置30が備える電子カルテソフトが読取可能な情報データファイルとして送信されても良い。このとき、必要であれば、同じ診療情報や備考情報を医療機関端末11が所属する医療機関情報システム10A内の電子カルテサーバ14にも送信し、記憶させるようにしても良いことは勿論である。
<2.診療計算依頼ファイルの記憶>
医療機関端末11から送信された診療記録情報は、通信ネットワークNWを介して、サーバ装置30によって受信される。すなわち、サーバ装置30のCPU32は、所定のプログラムの下でネットワーク装置33を動作させ、医療機関端末11から送信されてきた診療記録情報を受信する。これにより、サーバ装置30は、個々の患者の診療終了後に個々の患者ごとに医療機関端末から送信される診療記録情報を受信する手段(手段A)を備えていることになる。また、サーバ装置30が所定のプログラムの下に動作することによって実現される医療会計方法に即していえば、医療機関端末11から送信されてきた診療記録情報をサーバ装置30がネットワーク装置33を介して受信するこの段階が、個々の患者の診療終了後に個々の患者ごとに医療機関端末から送信される診療記録情報を受信するステップ(ステップa)ということになる。
CPU32は、ネットワーク装置33が受信した診療記録情報を記憶装置31の一時記憶領域αに記憶させる。CPU32は、記憶装置31の通信記録記憶領域βに記録されているセッション管理ファイルにアクセスして、診療記録情報を送信してきた医療機関端末11のログイン時に入力されたユーザIDを読み出し、その医療機関端末11が所属する医療機関及び医療機関端末11のユーザを識別する。なお、送信されてくる診療記録情報に送信元の医療機関端末11が所属する医療機関についての情報や送信元の医療機関端末11のユーザ情報が含まれている場合には、記憶装置31の一時記憶領域αに記憶されている診療記録情報から前記医療機関についての情報やユーザ情報を読み出すことによって、医療機関端末11がどの医療機関に属する医療機関端末であるか、医療機関端末11のユーザが誰であるかを識別しても良い。
次いで、CPU32は、一時記憶領域αから診療記録情報を読み出し、少なくとも識別した医療機関と関連づけて、好ましくは識別した医療機関及び識別したユーザと関連づけて、患者Xnについての診療計算依頼ファイルZn(但し、nは整数)として、記憶装置31のファイル記憶領域γに記憶する。また、CPU32は、記憶する診療計算依頼ファイルZnを識別するファイル識別コードγn(但し、nは整数)を生成し、診療計算依頼ファイルZnに当該ファイル識別コードγnを割り当て、記憶装置31のファイル記憶領域γに記憶する。なお、「γn」というファイル識別コードの形式は単なる例示であって、ファイル識別コードγnがどのような数字、文字、記号等から構成されるものであっても良いことはいうまでもない。
CPU32が上記のように動作することにより、サーバ装置30は、受信した診療記録情報を、少なくとも、当該診療記録情報の送信元である医療機関端末が所属する医療機関と関連づけて、診療計算依頼ファイルとして記憶装置に記憶する手段(手段B)を備えていることになる。また、サーバ装置30によって実現される医療会計方法に即していえば、この段階が、受信した診療記録情報を、少なくとも、当該診療記録情報の送信元である医療機関端末が所属する医療機関と関連づけて、診療計算依頼ファイルとして記憶装置に記憶するステップ(ステップb)に相当する。
なお、サーバ装置30の記憶装置31には、予め各医療機関に割り当てた医療機関識別コードと当該医療機関についての情報(例えば、医療機関の名称、割り当て済みのユーザIDリスト、所属医師リスト、さらには、後述する診療計算結果情報又は確認依頼情報の医療機関によって指定された送信先又は出力先がある場合にはその送信先ユーザ又は出力先の機器、その他の付帯情報など)との対応テーブルを記憶しておくのが望ましい。
<3−1.診療計算待ち患者情報一覧情報の診療計算端末への送信>
サーバ装置30のCPU32は、所定のプログラムの下に動作して、記憶装置31のファイル記憶領域γに診療計算依頼ファイルが記憶されている患者についての情報を、診療計算待ち患者一覧情報として、診療計算端末21〜24に送信する。サーバ装置30からの前記診療計算待ち患者一覧情報の送信を受けるにあたっては、診療計算端末21〜24がサーバ装置30によって提供される医療会計システムに予めログインしている必要がある。
すなわち、診療計算端末21〜24のユーザである診療計算作業者は、サーバ装置30からの前記診療計算待ち患者一覧情報の送信を受けるに先だって、まず、通信ネットワークNWを介してサーバ装置30にアクセスし、ユーザIDとパスワードの組み合わせ等の認証情報を入力して、サーバ装置30のCPU32が所定のプログラムを実行することにより実現される医療会計システムにログインする。入力されたユーザIDとパスワードの組み合わせが認証されると、サーバ装置30は、診療計算端末21〜24のそれぞれとセッションを確立し、それぞれのセッションのセッションIDとユーザIDとを関連づけるとともに、記憶装置31のファイル記憶領域γに記憶されている診療計算依頼ファイルから必要な情報を読み出して診療計算待ち患者一覧情報を生成する。生成された診療計算待ち患者一覧情報は、診療計算端末21〜24からの要求を待って、又は自動的に、サーバ装置30から診療計算端末21〜24に送信される。
図4は、サーバ装置30からの診療計算待ち患者一覧情報の送信を受け、診療計算端末21〜24に表示される診療計算待ち患者一覧画面200の一例を示す図である。図4に示すとおり、診療計算待ち患者一覧画面200には、記憶装置31のファイル記憶領域γに診療計算依頼ファイルが記憶されている患者の各々について、その医療機関名、受診科、担当医師名、患者ID、患者氏名、患者年齢、患者性別等の情報が患者情報として一覧表示されている。因みに、図4に示す診療計算待ち患者一覧画面200はあくまでも例示であり、例えば診療計算を依頼している医療機関名や担当医師名、さらには患者個人を特定することができる患者氏名等の情報を診療計算センターY側に知らせたくない場合には、それらの情報を診療計算端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含めないようにすれば良い。その場合には、診療計算端末21〜24に表示される診療計算待ち患者一覧画面200には、医療機関名、担当医師名、患者氏名等の情報は表示されない。或いは、診療計算センターY側に知らせたくない情報については、診療計算端末21〜24では読み取れないように暗号化して送信することも可能である。
一方、受診科、患者性別、患者年齢は、診療計算端末21〜24のユーザである診療計算作業者が診療費用の計算を行う患者を選択する際に有用な情報として機能する場合がある。特に、受診科についての情報は、特定の診療科を専門分野としている診療計算作業者にとっては診療計算を行う患者を選択する上で極めて有用な情報である。したがって、サーバ装置30から診療計算端末21〜24に送信される診療計算待ち患者一覧情報には、少なくとも、受診科、患者性別、患者年齢から選ばれる1又は2以上の情報を含めるのが望ましく、中でも受診科についての情報は含めるのが望ましい。
上記のとおり、サーバ装置30は、記憶装置31のファイル記憶領域γに診療計算依頼ファイルが記憶されている各患者について、前記診療計算依頼ファイルから、少なくとも患者の性別、年齢、受診科から選ばれる1又は2以上の情報を含む患者情報を読み出して、当該患者情報を診療計算待ち患者一覧情報として診療計算端末21〜24に送信する手段(手段C)を有している。また、サーバ装置30によって実現される医療会計方法に即していえば、この段階が、記憶装置31のファイル記憶領域γに診療計算依頼ファイルが記憶されている各患者について、前記診療計算依頼ファイルから、少なくとも患者の性別、年齢、受診科から選ばれる1又は2以上の情報を含む患者情報を読み出して、当該患者情報を診療計算待ち患者一覧情報として診療計算端末21〜24に送信するステップ(ステップc)に相当する。
因みに、サーバ装置30は、診療計算待ち患者一覧情報に含める患者情報又は含めない患者情報のリストを記憶装置31の適宜の領域(例えば記憶領域δ)に有しており、このリストはサーバ装置30によって提供される医療会計システムの運営者によってサーバ装置30を介して適宜書き換え可能である。或いは、医療機関端末11〜13のいずれかからの通信ネットワークNWを介しての書き換え入力に基づいて、サーバ装置30が書き換えるようにしても良い。
CPU32は、記憶されている診療計算依頼ファイルから必要な情報を読み出して診療計算待ち患者一覧情報を生成する際に、前記リストを参照し、診療計算待ち患者一覧情報に含める患者情報だけを選択する。前記リストは、診療計算センターYに所属する診療計算端末21〜24のそれぞれに別個に設定されるものであっても良いし、診療計算センターYが診療計算センターY、Y、Yと複数存在する場合には、それぞれの診療計算センターごとに異なるリストであっても良い。また、前記リストは医療機関A〜Cのすべてについて同じであっても良いし、医療機関ごとに異なっていても良い。これにより、サーバ装置30は、それぞれの診療計算センターY、又はそれぞれの診療計算端末向けにカスタマイズされた診療計算待ち患者一覧情報を診療計算端末に送信することができる。
<3−2.診療計算端末上で診療計算待ち患者一覧画面に表示される状態情報>
図4の診療計算待ち患者一覧画面200において、「状態」欄に表示されているのは、各患者の診療計算依頼ファイルが現在どのような処理状態にあるのかを表す状態情報である。それぞれの状態情報について説明すれば以下のとおりである。
「計算前」:当該患者(例えば、診療計算待ち患者一覧画面200においては患者X及びX)については、診療計算が開始されておらず、診療計算前であることを示す状態情報である。この状態情報は、診療計算端末に送信される診療計算待ち患者一覧情報に含まれているが、未だ、診療計算端末から当該患者を選択する選択信号をサーバ装置30が未だ受信していない患者について、サーバ装置30によって選択され、診療計算端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含められる情報である。
「計算中」:当該患者(例えば患者X及びX)については、診療費用の計算が開始されており、診療費用の計算中であることを示す状態情報である。この状態情報は、サーバ装置30が、診療計算待ち患者一覧画面200に表示されている患者の一人を選択する選択信号をいずれかの診療計算端末から受信したとき、又は、サーバ装置30が、前記選択された患者に対応する診療計算依頼ファイルを構成する診療記録情報を選択信号の送信元である診療計算端末に送信したとき、又は、サーバ装置30が、前記選択された患者に対応する最新の確認済み情報ファイルを構成する確認済み情報(これについては後述する)及び/又は再診療計算依頼ファイルを構成する修正診療記録情報(これについては後述する)を診療計算端末に送信したときに、対応する患者について、サーバ装置30によって選択され、診療計算端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含められる情報である。
「計算済」:当該患者(例えば患者X)については、診療費用の計算が終了しており、診療計算済みであることを示す状態情報である。この状態情報は、サーバ装置30が診療計算結果情報(これについては後述する)をいずれかの診療計算端末から受信したとき、又は、サーバ装置30が受信した診療計算結果情報を医療機関端末のいずれかに送信したときに、当該診療計算結果情報に対応する患者について、サーバ装置30によって選択され、診療計算端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含められる情報である。
「確認依頼中」:当該患者(例えば患者X)については、診療記録情報における矛盾点等について医療機関側に確認を依頼している状態にあることを示す状態情報である。この状態情報は、サーバ装置30が、いずれかの診療計算端末から確認依頼情報(これについては後述する)を受信したときに、受信した確認依頼情報に対応する患者についてサーバ装置30によって選択され、診療計算端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含められる情報である。
「確認中」:当該患者(例えば患者X)については、診療計算端末から確認依頼のあった事項について、医療機関側で確認中であることを示す状態情報である。この状態情報は、サーバ装置30が、確認依頼情報を医療機関端末に送信したときに、送信した確認依頼情報に対応する患者について、サーバ装置30によって選択され、診療計算端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含められる情報である。
「確認済」:当該患者(例えば患者X)については、診療計算端末からの確認依頼事項についての医療機関側の確認が終わり、確認済みの状態にあることを示す状態情報である。この状態情報は、サーバ装置30が、医療機関端末から確認済み情報(これについては後述する)及び/又は修正診療記録情報(これについては後述する)を受信したとき、又は、サーバ装置30が、受信した確認済み情報及び/又は修正診療記録情報を、それぞれ確認済み情報ファイル又は再診療計算依頼ファイルとして記憶装置に記憶したときに、当該確認済み情報及び/又は修正診療記録情報に対応する患者について、サーバ装置30によって選択され、診療計算端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含められる情報である。
以上のとおり、サーバ装置30は、上記状態情報を診療計算端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含める手段を有しており、医療計算方法に即して言えば、サーバ装置30によって実現されるこの段階が、状態情報及び/又は選択可否情報を診療計算端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含めるステップということになる。なお、上記「計算前」、「計算中」、「確認依頼中」等の文言は、単なる例示であって、それぞれの状態情報を表す他の適宜の文言乃至は記号、符号等を採用しても良いことは勿論である。なお、上記状態情報は、必ずしもその全てがサーバ装置30によって適宜選択されて診療計算待ち患者一覧情報に含められなければならないわけではなく、例えば、「確認依頼中」と「確認中」を一つにして「確認中」に統合するなど、状態区分を粗にして、1又は2以上の状態情報を省略するようにしても良い。
<3−3.診療計算端末上で診療計算待ち患者一覧画面に表示される選択可否情報>
図4に示す診療計算待ち患者一覧画面200において、「選択」欄に表示されるのは、当該患者を選択することが可能であるか否かを表す選択可否情報である。すなわち、「選択」という表示は、診療計算待ち患者一覧画面200において当該患者を「選択」することが可能であり、選択すると当該患者の診療計算に関わる情報を「選択」した診療計算端末上に表示させることができることを意味している。何が当該患者の診療計算に関わる情報であるのかは、当該患者についての診療計算の進行状況、換言すれば当該患者の状態情報に応じて変化するので、詳細については後述する。
一方、「使用中」という表示は、当該患者の診療計算に関わる情報が、現在、他の診療計算端末又は医療会計端末において使用されており、当該患者を選択することができないこと、つまりは当該患者の診療計算に関わる情報を、当該診療計算待ち患者一覧画面200が表示されている診療計算端末上には表示させることができないことを意味している。このような「選択」又は「使用中」という選択可否情報は、それぞれの患者の状態情報に基づいて、サーバ装置30によって選択され、診療計算端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含められる情報である。
なお、図示の例においては、状態情報が「計算済」、「確認済」、又は「計算前」である患者X、X、X、及びXについては選択可否情報が「選択」となっており、状態情報が「計算中」、「確認依頼中」、又は「確認中」である患者X、X、X、及びXについては選択可否情報が「使用中」となっているが、状態情報と選択可否情報との対応づけはこれに限られるものではなく、適宜設定、変更が可能である。サーバ装置30は、前記状態情報と前記選択可否情報との対応テーブルを記憶しており、当該対応テーブルは、サーバ装置30によって提供される医療会計システムの運営者が適宜、修正、変更することができる。
また、図4に示す「選択」及び「使用中」という文言は単なる例示であって、選択可能或いは選択不可を表す他の適宜の文言乃至は記号、符号等を採用しても良いことは勿論である。さらに、選択可否情報は、必ずしも独立した単独の情報項目として診療計算待ち患者一覧画面に表示させる必要はなく、選択可能な患者については、一部又は全部の表示背景を緑色又は赤色にするなどして、当該患者が選択可能又は選択不可であることを表すようにしても良い。
<4−1.診療計算待ち患者情報一覧情報の医療機関端末への送信>
サーバ装置30のCPU32は、所定のプログラムの下に動作して、診療計算端末21〜24に対すると同様に、記憶装置31のファイル記憶領域γに診療計算依頼ファイルが記憶されている患者についての情報を、診療計算待ち患者一覧情報として、医療機関端末11〜13に送信する。医療機関端末11〜13への診療計算待ち患者一覧情報の送信は、自動的に、又は医療機関端末11〜13からの要求を待って行われる。例えば、図3の電子カルテ入力画面100において、「診療計算依頼一覧」ボタンが選択されると、その選択信号がサーバ装置30に送信され、サーバ装置30はこれを診療計算待ち患者一覧情報の送信要求であると判断し、「診療計算依頼一覧」ボタンを選択した医療機関端末に診療計算待ち患者一覧情報を送信する。なお、「診療計算依頼一覧」ボタンは、電子カルテ入力画面100だけではなく、他の画面にも表示するようにしても良い。また、「診療計算依頼一覧」という文言は例示であり、他の文言、記号、符号であっても良いことは勿論である。
医療機関端末11〜13に送信される診療計算待ち患者一覧情報は、送信を受ける医療機関端末が所属する医療機関ごとに区分けされ、各医療機関に所属する医療機関端末に送信される点で、診療計算端末21〜24に送信される診療計算待ち患者一覧情報とは異なっている。例えば、医療機関Aに所属する医療機関端末11〜13に対しては、記憶装置31のファイル記憶領域γに診療計算依頼ファイルが記憶されている患者であって、記憶されている診療計算依頼ファイルの元となった診療記録情報が医療機関Aに所属する医療機関端末11〜13から送信された患者についての情報だけが、診療計算待ち患者一覧情報として送信される。他の医療機関に所属する医療機関端末から送信された医療記録情報に基づいて作成された計算依頼ファイルに対応する患者についての情報は医療機関Aに所属する医療機関端末11〜13には送信されない。同様に、医療機関Bに所属する医療機関端末に対しては、記憶されている診療計算依頼ファイルの元となった診療記録情報が医療機関Bに所属する医療機関端末から送信された患者についての情報のみが、また、医療機関Cに所属する医療機関端末に対しては、記憶されている診療計算依頼ファイルの元となった診療記録情報が医療機関Cに所属する医療機関端末から送信された患者についての情報のみが、診療計算待ち患者一覧情報として送信される。
なお、サーバ装置30から前記診療計算待ち患者一覧情報の送信を受けるにあたっては、医療機関端末11〜13がサーバ装置30によって提供される医療会計システムに予めログインしている必要があることはいうまでもない。
図5は、サーバ装置30からの診療計算待ち患者一覧情報の送信を受け、医療機関端末11〜13に表示される診療計算待ち患者一覧画面300の一例を示す図である。図5に示すとおり、診療計算待ち患者一覧画面300には、記憶装置31のファイル記憶領域γに診療計算依頼ファイルが記憶されている患者であって、医療機関Aに所属する医療機関端末11〜13から診療記録情報が送信された患者について、その受診科、担当医師名、患者ID、患者氏名、患者年齢、患者性別等の情報が患者情報として一覧表示される。医療機関名は、医療機関Aであることが明らかであるので、含まれていない。また、原則として、表示されるのは医療機関Aで診療を受けた患者についての情報であるので、担当医師名や、患者個人を特定することができる患者氏名等の情報も表示されている。
因みに、医療機関端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含める患者についての情報は、医療機関ごとに適宜設定することができるようにしても良い。そのような設定情報は、サーバ装置30を構成する記憶装置31の適宜の記憶領域(例えば記憶領域δ)に記憶され、サーバ装置30によって提供される医療会計システムの運営者によって、或いは、医療機関端末11〜13のいずれかからの通信ネットワークNWを介しての書き換え入力に基づいて、サーバ装置30が書き換えるようにしても良い。
以上のとおり、サーバ装置30は、記憶装置31に診療計算依頼ファイルが記憶されている患者について、少なくとも患者の氏名、性別、年齢、ID番号、受診科、担当医師名から選ばれる1又は2以上の情報を含む患者情報を、対応する診療計算依頼ファイルを構成する診療記録情報の送信元である医療機関端末が所属する医療機関ごとに区分けして、各医療機関についての診療計算待ち患者一覧情報として、それぞれ対応する医療機関に所属する医療機関端末に送信する手段(手段K)、及び、当該手段を実行するステップ(ステップk)を有している。
<4−2.医療機関端末上で診療計算待ち患者一覧画面に表示される状態情報>
図5の医療機関端末11〜13に表示される診療計算待ち患者一覧画面300において、「状態」欄に表示されているのは、前述した診療計算端末21〜24に表示される診療計算待ち患者一覧画面200におけると同様に、各患者の診療計算依頼ファイルが現在どのような処理状態にあるのかを表す状態情報であり、サーバ装置30によって医療機関端末11〜13に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含められる情報である。
診療計算待ち患者一覧画面300に表示される状態情報は、基本的に診療計算端末21〜24における診療計算待ち患者一覧画面200に表示されるものと同じであるが、診療計算端末21〜24と医療機関端末11〜13という立場の違いを反映して一部異なる表示となっている。例えば、図5の下から2番目及び下から1番目の患者X及びX(図4における患者X及びXに対応)については、「状態」欄の表示が「計算依頼」と表示されている。この「計算依頼」という表示は、診療計算端末21〜24に表示される診療計算待ち患者一覧画面200(図4)における「計算前」に相当するものであり、当該患者の診療計算依頼ファイルについては未だ診療費用の計算が開始されておらず、「計算依頼」の段階にあることを表している。この「計算依頼」という状態情報は、前述した「計算前」と同じ条件下でサーバ装置30によって選択され、医療機関端末11〜13に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含められる。
同様に、図5の上から3番目の患者X(図4における患者X対応)については、「状態」欄の表示が「確認依頼あり」と表示されている。この「確認依頼あり」という表示は、診療計算端末21〜24に表示される診療計算待ち患者一覧画面200(図4)における「確認依頼中」に相当するものであり、当該患者(患者X)については、診療記録情報における矛盾点等についての診療計算端末からの確認依頼事項があることを表している。「確認依頼あり」という状態情報は、前述した「確認依頼中」と同じ条件下でサーバ装置30によって選択され、医療機関端末11〜13に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含められる。
さらに、図5の上から2番目の患者X(図4における患者X対応)については、「状態」欄の表示が「計算再依頼」と表示されている。この「計算再依頼」という表示は、診療計算端末21〜24に表示される診療計算待ち患者一覧画面200(図4)における「確認済」に相当するものであり、当該患者(患者X)については、診療計算端末からの確認依頼事項についての医療機関側の確認が終わり、診療計算を再依頼している状態にあることを示す状態情報である。「計算再依頼」という状態情報は、前述した「確認済」と同じ条件下でサーバ装置30によって選択され、医療機関端末11〜13に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含められる。
なお、図5の上から1番目の患者X(図4における患者X対応)についての「計算済」という状態情報は、診療計算端末21〜24に表示される図4の診療計算待ち患者一覧画面200における「計算済」と同じものであり、同じ条件下でサーバ装置30によって選択され、医療機関端末11〜13に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含められる。
このように、同じ状態についての表示であっても、診療計算を依頼した側の医療機関端末11〜13に表示される状態情報表示と、診療計算の依頼を受けた側である診療計算端末21〜24に表示される状態情報表示とを異ならせ、それぞれの立場に即した表示とすることによって、それぞれの端末のユーザが表示された状態情報をより直感的に理解することが可能になるという利点が得られる。
なお、上記状態情報は、必ずしもその全てがサーバ装置30によって適宜選択されて医療機関端末11〜13に送信される診療計算待ち患者一覧情報に含められなければならないわけではなく、状態区分を粗にして、1又は2以上の状態情報を省略するようにしても良い。
上記のとおり、サーバ装置30は、医療機関端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に状態情報を含める手段を有しており、医療会計方法に即して言えば、サーバ装置30によって実現されるこの段階が、状態情報を医療機関端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含めるステップということになる。
<4−3.医療機関端末上で診療計算待ち患者一覧画面に表示される選択可否情報>
図5に示す診療計算待ち患者一覧画面300において、「選択」欄に表示されている「選択」及び「使用中」という表示は、診療計算端末に表示される図4の診療計算待ち患者一覧画面200における「選択」及び「使用中」と基本的に同じものであり、当該患者を選択することが可能であるか否かを表す選択可否情報である。すなわち、「選択」という表示は、医療機関端末11〜13に表示される診療計算待ち患者一覧画面300(図5)において当該患者を「選択」することが可能であり、選択すると、当該患者の診療計算に関わる情報を「選択」した診療計算端末上に表示させることができることを意味している。何が当該患者の診療計算に関わる情報であるのかは当該患者に状態情報に応じて変化するので、詳細については後述する。
一方、「使用中」という表示は、当該患者の診療計算に関わる情報が、現在、他の医療機関端末又は診療計算端末において使用されており、当該患者を選択することができないこと、つまりは当該患者の診療計算に関わる情報を当該診療計算待ち患者一覧画面300(図5)が表示されている医療機関端末には表示させることができないことを意味している。このような選択可否情報は、それぞれの患者の状態情報に基づいて、サーバ装置30によって選択され、医療機関端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含められる情報である。
なお、図5の例においては、状態情報が「計算済」、「計算再依頼」、又は「計算依頼」である患者X、X、X、及びXについては選択可否情報が「選択」となっており、状態情報が「確認依頼あり」である患者Xについては選択可否情報が「使用中」となっているが、前述したとおり、状態情報と選択可否情報との対応づけはこれに限られるものではなく、適宜設定、変更が可能である。また、図5に示す「選択」及び「使用中」という文言も、単なる例示であって、適宜変更可能であることは先に述べたとおりである。さらに、選択可否情報は、必ずしも独立した単独の情報項目として診療計算待ち患者一覧画面に表示させる必要はなく、診療計算端末に表示される診療待ち患者一覧画面におけると同様に、選択可能な患者については、一部又は全部の表示背景を緑色又は赤色にするなどして、当該患者が選択可能又は選択不可であることを表すようにしても良い。
因みに、図5の診療計算待ち患者一覧画面300が表示されている医療機関端末において、状態情報が「計算依頼」、選択可否情報が「選択」となっている患者Xは選択可能であり、患者者Xが選択されると、その選択信号はサーバ装置30に送信される。患者Xの状態情報が「計算依頼」である場合、サーバ装置30は、診療計算に関わる情報として、患者Xの診療計算依頼ファイルを構成する診療記録情報を記憶装置31の記憶領域γから読み出し、選択信号を送信した医療機関端末に送信する。診療記録情報の送信を受けた医療機関端末には、送信された診療記録情報を含んだ電子カルテ画面が表示される。表示される電子カルテ画面は、当該医療機関端末上で動作する電子カルテソフトがサーバ装置30から送信を受けた診療記録情報に基づいて生成した電子カルテ画面であっても良いが、サーバ装置30上で動作する電子カルテソフトが、記憶装置31から読み出した診療記録情報に基づいて生成し、通信ネットワークNWを介して医療機関端末に提供された電子カルテ画面であるのが望ましい。
このとき、当該医療機関端末又はサーバ装置30は、必要であれば、医事会計ソフトによって生成される診療計算画面を前記電子カルテ画面と並べて医療機関端末に表示させる。この診療計算画面は、当該医療機関端末上で動作する医事会計ソフトが生成したものであっても良いが、サーバ装置30上で動作する医事会計ソフトが生成し、通信ネットワークNWを介して医療機関端末に提供されたものであるのが望ましい。
診療計算待ち患者一覧画面300(図5)において選択可否情報が「選択」となっている限り、当該患者を選択することは、診療計算待ち患者一覧画面300が表示されているどの医療機関端末からも可能であり、医療機関端末11〜13のユーザは、関心のある患者を選択し、例えばその患者の診療記録情報などの診療計算に関わる情報を自身の医療機関端末に表示させ、適宜閲覧することが可能である。但し、診療記録情報は診療費用の計算の基礎となる情報であるので、一旦、サーバ装置30に送信され、診療計算依頼ファイルとして記憶された後は、原則として、診療記録情報は、備考情報を含め、その修正、変更は禁止し、入力ロックが掛かるようにしておくのが望ましい。そのような入力ロックは、例えば、サーバ装置30が、選択信号の送信元である医療機関端末に入力変更を受け付けない電子カルテ画面を送信するか、医療機関端末からの診療記録情報の修正、変更を受け付けないようにすることによって行うことができる。診療記録情報以外のその他の診療計算に関わる情報についても、一旦サーバ装置30に送信された後は、原則として、修正、変更を禁止し、入力ロックを掛けるのが望ましい。
ただし、例外として、当該診療記録情報を構成する診療情報又は備考情報を入力した医師本人が希望する場合には、診療計算端末における診療計算が開始される前であれば、サーバ装置30は、当該診療記録情報の修正・変更を許可するようにしても良い。サーバ装置30は、医療機関端末に表示される診療計算待ち患者一覧画面300(図5)において、特定の患者Xnを選択した医療機関端末のログインしたユーザが、当該患者Xnについての診療記録情報をサーバ装置30に送信した医師本人である場合、選択された患者Xnの診療計算ファイルZnを構成する診療記録情報を記憶装置31から読み出し、これに基づいて入力変更が可能な通常の電子カルテ画面を生成する。サーバ装置30は、生成した入力変更が可能な電子カルテ画面に当該診療計算依頼ファイルZnのファイル識別コードγnを付加して、患者Xnを選択した当該医療機関端末に送信する。或いは、サーバ装置30は、まずは、入力変更を受け付けない電子カルテ画面を生成し、これに「変更」ボタンの表示を追加して、患者Xnを選択した当該医療機関端末に送信するようにしても良い。当該医療機関端末から、電子カルテ画面上の「変更」ボタンを選択する選択信号を受信したとき、サーバ装置30は、それを入力変更要求であると判断し、上述した入力変更が可能な通常の電子カルテ画面を生成し、これに当該診療計算依頼ファイルZnのファイル識別コードγnを付加して当該医療機関端末に送信する。
なお、電子カルテ画面が医療機関端末上で動作する電子カルテソフトで生成されるものである場合には、サーバ装置30は、患者Xnの診療計算ファイルZnを構成する診療記録情報を医療機関端末に送信するにあたり、入力変更を受け付けるか否かの情報も併せて送信する。すなわち、当該医療機関端末の現在ログインしているユーザが、当該患者Xnについての診療記録情報をサーバ装置30に送信した医師本人である場合には、サーバ装置30は、診療記録情報に入力変更が可であることを表す情報を付加して、医療機関端末に送信すれば良い。送信を受けた医療機関端末の電子カルテソフトは、入力変更が可であることを表す情報が付加されているときには、入力変更が可能な電子カルテ画面を生成して表示する。或いは、当該医療機関端末は、まずは「変更」ボタンを付加した入力変更を受け付けない電子カルテ画面を生成して表示し、「変更」ボタンが選択されたときに、入力変更が可能な電子カルテ画面を生成して表示するようにしても良い。
いずれにせよ、入力変更が可能な電子カルテ画面が表示されている医療機関端末のログインユーザである医師は、記入されている診療記録又は備考情報を適宜修正し、診療記録情報として、ファイル識別コードγnとともに、サーバ装置30に送信する。送信までの手順は、先に、「1.診療記録情報の作成と送信」で説明したのと同じである。送信された診療記録情報はサーバ装置30によって受信され、当該患者Xnについての最新の診療計算依頼ファイルZnとして、ファイル識別コードγnとともに、記憶装置31の記憶領域γに記憶される。
<5.診療計算待ち患者一覧における患者順序の並べ替え>
サーバ装置30は、さらに、診療計算端末21〜24又は医療機関端末11〜13に送信する診療計算待ち患者一覧情報における患者順序を、当該診療計算待ち患者一覧に含まれる1又は2以上の情報をキーとして並べ替える手段を備えている。並べ替えは、診療計算端末21〜24又は医療機関端末11〜13に表示される診療計算待ち患者一覧において、例えば、「受診科」、「患者性別」、「患者年齢」、「担当医師名」等の表示されている情報項目欄のいずれかがクリック又はタッチ入力等によって選択されたときに実行される。
すなわち、診療計算端末21〜24又は医療機関端末11〜13において、表示されている情報項目のいずれかが選択されると、その情報項目選択信号は通信ネットワークNWを介してサーバ装置30に送信され、サーバ装置30は受信した選択信号を送信元の診療計算端末又は医療機関端末からの並べ替え要求であると判断し、選択された情報項目をキーとして診療計算待ち患者一覧情報における患者順序を並べ替え、当該情報項目選択信号の送信元である診療計算端末又は医療機関端末に送信する。例えば、「受診科」が情報項目として選択された場合には、「受診科」をキーとして患者順序が並べ替えられた診療計算待ち患者一覧情報が「受診科」を情報項目として選択した診療計算端末又は医療機関端末に送信される。サーバ装置30によって実現される医療会計方法に即していえば、これが、診療計算待ち患者一覧情報として前記診療計算端末又は前記医療機関端末に送信する患者情報に含まれる1又は2以上の情報をキーとして、前記診療計算待ち患者一覧情報における患者順序を並べ替えるステップということになる。
<6.診療計算端末からの患者選択信号の受信>
診療計算端末21〜24のユーザである診療計算作業者は、診療費用の計算作業を開始するにあたり、図4の診療計算待ち患者一覧画面200から、診療費用の計算を行う患者を選択する。図4に示す例の場合、下から1番目及び下から2番目の患者X及びXが「計算前」であり「選択」可能であるので、患者X及びXのいずれかの「選択」ボタンをクリック又はタッチするなどして選択する。このとき、診療計算作業者は、必要に応じて、診療計算待ち患者一覧画面に表示されている当該患者についての「受診科」などの情報を参考にすることができる。
今、図4に示される診療計算待ち患者一覧画面200の例において、患者Xが診療計算端末21の診療計算作業者によって選択されると、その選択信号はサーバ装置30に送信され、サーバ装置30によって受信される。すなわち、サーバ装置30は、診療計算端末から診療計算待ち患者一覧情報に含まれる1の患者を選択する選択信号を受信する手段(手段D)を備えている。この段階が、医療会計方法における診療計算端末から、診療計算待ち患者一覧情報に含まれる1の患者を選択する選択信号を受信するステップ(ステップd)に相当する。
<7.選択された患者の診療計算依頼ファイルの診療計算端末への送信>
診療計算端末21から患者Xを選択する選択信号を受信したサーバ装置30のCPU32は、当該患者Xの診療計算依頼ファイルZを構成する診療記録情報を記憶装置31から読み出して、患者Xの選択信号を送信した診療計算端末21に送信する。すなわち、サーバ装置30は、受信した選択信号によって選択された患者に対応する診療計算依頼ファイルを構成する診療記録情報を記憶装置から読み出して、当該選択信号の送信元である診療計算端末に送信する手段(手段E)、及び当該手段を実行するステップ(ステップe)を有している。
なお、サーバ装置30は、選択された患者Xの診療計算依頼ファイルZを構成する診療記録情報を読み出して診療計算端末21に送信するに際し、診療計算依頼ファイルZに割り当てられたファイル識別コードγも併せて診療計算端末21に送信する。さらに、このときサーバ装置30は、診療計算端末21〜24に送信される診療計算待ち患者一覧情報における患者Xについて、その状態情報を「計算中」に、選択可否情報を「使用中」に変更する。
図6は、前記変更後に送信される診療計算待ち患者一覧情報に基づき、診療計算端末21〜24に表示される診療計算待ち患者一覧画面210である。図6に示すとおり、患者Xの状態情報は「計算中」、選択可否情報は「使用中」に変更されており、当該患者Xについては診療計算が既に開始され、選択することができない状態にあることが分かる。
同様に、サーバ装置30は、診療計算端末21から患者Xを選択する選択信号を受信すると、医療会計端末11〜13に送信される診療計算待ち患者一覧情報における患者Xについて、その状態情報を「計算中」に、選択可否情報を「使用中」に変更する。
図7は、前記変更後に送信される診療計算待ち患者一覧情報に基づき、医療機関端末11〜13に表示される診療計算待ち患者一覧画面310である。図7に示すとおり、患者Xの状態情報は「計算中」、選択可否情報は「使用中」に変更されており、当該患者Xについては診療計算が既に開始され、選択することができない状態にあることが分かる。
なお、上記状態情報及び選択可否情報の変更は、サーバ装置30が診療計算端末21から患者Xの選択信号を受信したときに行っても良いし、患者Xの診療計算依頼ファイルZを構成する診療記録情報を読み出して診療計算端末21に送信したときに行っても良いが、わずかな時間の違いによる重複選択を避けるためには、サーバ装置30が診療計算端末21から患者Xの選択信号を受信したときに行うのが望ましい。このように、サーバ装置30は、診療計算端末から患者の選択信号を受信したとき、又は、選択された患者の診療計算依頼ファイルを構成する診療記録情報を診療計算端末に送信したときに、診療計算中であることを示す状態情報を診療計算端末又は医療機関端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含める手段、及び当該手段を実行するステップを有している。
<8.診療計算端末での作業>
図8は、選択された患者Xの診療計算依頼ファイルZを構成する診療記録情報をサーバ装置30から受信したときに、診療計算端末21に表示される診療計算画面の一例を表す図である。図8に示すとおり、診療計算端末21には、患者Xの診療計算依頼ファイルZを構成する診療記録情報が表示される電子カルテ画面410と、診療計算画面420とが表示される。
図8に示される電子カルテ画面410及び診療計算画面420は、診療計算端末21上で動作する電子カルテソフト及び/又は医事会計ソフトがサーバ装置30から受信した患者Xについての診療記録情報に基づいて生成し、表示するものであっても良いが、クラウドコンピューティングによって、サーバ装置30上で動作する電子カルテソフト及び/又は医事会計ソフトがサーバ装置30内で生成し、通信ネットワークNWを介して診療会計端末21に提供するものであるのが好ましい。図8に示される診療計算画面がサーバ装置30上で動作する電子カルテソフト及び/又は医事会計ソフトが生成し、通信ネットワークNWを介して診療計算端末21に提供されるものである場合、診療計算に必要な機能や、後述する確認依頼事項記入ウインドウを開くといったその他の機能も、サーバ装置30上で動作する電子カルテソフト及び/又は医事会計ソフトから、通信ネットワークNWを介して、診療計算端末21に適宜提供されることになる。
なお、診療計算端末21に表示される電子カルテ画面410及び診療計算画面420が、サーバ装置30上で動作する電子カルテソフト及び/又は医事会計ソフトが生成し、通信ネットワークNWを介して診療計算端末21に提供される場合、また、診療計算端末21上で動作する電子カルテソフト及び/又は医事会計ソフトによって生成される場合のいずれの場合においても、それらの電子カルテソフト/又は医事会計ソフトは、当該患者Xについての診療計算の依頼元である医療機関端末11が所属する医療機関Aにおいて装備されている電子カルテソフト及び/又は医事会計ソフトと同じものか、或いは少なくともそれらと互換性のあるものであることが望ましい。
電子カルテ画面410と診療計算画面420とが表示されると、診療計算端末21のユーザである診療計算作業者は、電子カルテ画面410上に表示された診療記録や検査記録等の診療記録情報の内容を確認しながら、診療計算画面420にオーダ内容の取り込みを行い、診療費用の計算を実施する。
<9.診療計算結果情報又は確認依頼情報のサーバ装置への送信>
電子カルテ画面410に表示された診療記録情報に矛盾、問題がない場合、診療計算端末21のユーザである診療計算作業者は、診療計算画面420にオーダ内容の取り込みを行い、診療計算端末21上で、或いはサーバ装置30上で、医事会計ソフトを動作させて診療費用の計算を行う。計算終了後、図8の診療計算画面420上に表示されている「送信」ボタン421を選択すると、計算結果は診療計算結果情報としてサーバ装置30に送信される。このとき、先に受信したファイル識別コードγも併せてサーバ装置30に送信される。診療計算結果情報は、サーバ装置30上で動作する医事会計ソフトが取り扱うことが可能な形式のファイルとして送信されても良いし、サーバ装置30が読み取り可能な適宜の情報データファイルとして送信されても良い。
一方、電子カルテ画面410に表示された診療記録情報に矛盾、問題や不足する情報を発見した場合、診療計算端末21のユーザである診療計算作業者は、図8の診療計算画面420上に表示されている「確認依頼」ボタン422を選択し、当該診療記録情報についての医療機関側からの確認又は回答を求めることができる。すなわち、「確認依頼」ボタン422が選択されると、診療計算端末21の画面上に確認依頼事項の記入ウインドウが表示される。或いは、電子カルテ画面410の関連箇所を選択しながら「確認依頼」ボタン422を選択すると、電子カルテ画面410の選択した箇所に確認依頼事項の記入ウインドウが表示されるようにしても良い。
いずれにせよ、診療計算作業者は、表示された確認依頼事項の記入ウインドウに、例えば、「病名がありません。」、「部位がありません。」といった不足する情報や確認を求める事項を記入する。回答や確認を求める事項が複数ある場合、確認依頼事項記入ウインドウを複数開くことも随時可能である。記入後、「送信」ボタン421を選択することによって、確認依頼事項ウインドウに記入された確認依頼事項は、確認依頼情報として、サーバ装置30に送信される。このとき、先に受信したファイル識別コードγも併せてサーバ装置30に送信され、必要であれば、未完の診療計算結果情報も併せて送信される。
<10.診療計算結果又は確認依頼情報の受信>
サーバ装置30は、診療計算端末21から送信された診療計算結果情報又は確認依頼情報を受信する。すなわち、サーバ装置30は、診療計算端末21から、診療計算結果情報又は確認依頼情報を受信する手段(手段F)を備えており、医療会計方法に即していえば、この段階が、診療計算端末21から、診療計算結果情報又は確認依頼情報を受信するステップ(ステップf)に相当する。
<11−1.診療計算結果情報又は確認依頼情報の送信>
サーバ装置30は、診療計算結果情報又は確認依頼情報とともに送信されてきたファイル識別コードγに基づいて、受信した診療計算結果情報又は確認依頼情報に対応する診療計算依頼ファイルZを識別し、受信した診療計算結果情報又は確認依頼情報を、対応する診療計算依頼ファイルZと関連付けて記憶装置31の適宜の記憶領域に記憶する。記憶された診療計算結果情報は、対応する診療計算依頼ファイルZと関連付けられているので、対応する医療機関Aとも関連づけられており、サーバ装置30は、この記憶されている診療計算結果情報に基づいて、医療機関ごとに、適宜のタイミングで、レセプトと呼ばれる診療報酬明細書を作成することができる。すなわち、サーバ装置30は、記憶されている診療計算結果情報に基づいて、医療機関ごとに、レセプトを作成する手段を備えており、これを医療会計方法に即していえば、記憶されている診療計算結果情報に基づいて、医療機関ごとに、レセプトを作成するステップを備えているということになる。
サーバ装置30は、受信した診療計算結果情報又は確認依頼情報を、望ましくはファイル識別コードγとともに、診療計算依頼ファイルZを構成する診療記録情報の送信元である医療機関端末11又は医療機関端末11が所属する医療機関Aにおける他の医療機関端末12又は13、若しくは医療機関Aに備えられているプリンタ又はディスプレイなどの出力装置に送信する。すなわち、サーバ装置30は、受信した診療計算結果情報又は確認依頼情報を、対応する診療計算依頼ファイルを構成する診療記録情報の送信元である医療機関端末又は当該医療機関端末が所属する医療機関における他の医療機関端末、若しくは出力装置に送信する手段(手段G)、及びこの手段を実行するステップ(ステップg)を備えている。この送信手段と送信ステップについては、受信したものが診療計算結果情報である場合と、確認依頼情報である場合に分けて、以下に説明する。
<11−2.診療計算結果情報の送信>
サーバ装置30が診療計算結果情報を受信した場合には、サーバ装置30は、その診療計算結果情報を、例えば、対応する診療計算依頼ファイルZを構成する診療記録情報の送信元である医療機関端末11又は医療機関端末11が所属する医療機関Aにおける他の医療機関端末12又は13に自動的に、又は、医療機関端末側からの要求を待って送信する。送信に際しては、対応する診療計算依頼ファイルZのファイル識別コードγを付加するのが望ましい。医療機関端末12が、例えば医療機関Aにおける医事会計端末である場合、医療機関端末12だけに当該診療計算結果情報を送信するようにしても良い。
サーバ装置30は、診療計算結果情報を、医療機関Aにおける医療機関端末11〜13に送信する代わりに、医療機関Aにおけるプリンタ又はディスプレイ等の出力装置に直接送信するようにしても良い。診療計算結果情報の送信先となる医療機関端末又は出力装置の指定は、サーバ装置30が提供する医療会計システムの運営者がサーバ装置30の入力装置34を介して行うことができ、又、医療機関Aに所属する医療機関端末11〜13のいずれかから送信される指定入力に基づいて、サーバ装置30が行うこともできる。指定された送信先情報は記憶装置31の適宜の領域(例えば記憶領域δ)に記憶される。
医療機関端末側からの要求を待って診療計算結果情報を送信する場合、サーバ装置30は、診療計算結果情報の送信に先だって、新しく受信した診療計算結果情報があることを知らせる新着計算結果情報を医療機関端末11〜13に送信して、医療機関側の注意を喚起するのが良い。すなわち、サーバ装置30は、新着計算結果情報を医療機関端末11〜13に送信して、例えば、「新着計算結果あり」といった文言を表示画面に表示させ、医療機関端末11〜13のユーザの注意を喚起する。併せて、サーバ装置30は、医療機関端末11〜13及び診療計算端末21〜24に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含める患者Xの状態情報を「計算済」に、選択可否情報を「選択」に変更する。この変更は、サーバ装置30が診療機関端末21から患者Xについての診療計算結果情報を受信したときに行われるのが望ましいが、サーバ装置30が診療計算結果情報をいずれかの医療機関端末11〜13に送信したときに行うようにしても良い。
図9及び図10は、それぞれ、変更後に診療計算端末21〜24及び医療機関端末11〜13に表示される診療計算待ち患者一覧画面220及び320を示す図である。見られるとおり、患者Xについての状態情報は「計算済」、選択可否情報は「選択」に変更されている。医療機関端末11〜13に表示される診療計算待ち患者一覧画面320においては、新しく「計算済」となった患者Xの表示欄の一部又は全部を点滅させるなどして、端末ユーザの注意を喚起するのが良い。
医療機関端末11〜13のいずれかにおいて、表示された「新着計算結果あり」の文言部分を画面上でクリック又はタッチするなどして選択するか、表示された診療計算待ち患者一覧画面320上で、「計算済」と表示されている患者Xを選択すると、その選択信号は患者Xについての診療計算結果情報の要求信号としてサーバ装置30に送信される。当該選択信号を受信すると、サーバ装置30上で動作する医事会計ソフトが、診療計算端末21から受信した患者Xについての診療計算結果情報に基づいて診療計算結果画面を生成し、選択信号の送信元である医療機関端末、若しくは予め指定されたプリンタ又はディスプレイ等の出力装置に送信する。このとき、サーバ装置30は、診療計算の元となった診療記録情報に基づいて電子カルテ画面を生成して、診療計算結果画面と併せて選択信号の送信元である医療機関端末に送信しても良い。或いは、サーバ装置30は、選択信号の送信元である医療機関端末に、診療計算結果情報及び/又は診療記録情報を送信し、これを受信した医療機関端末上で動作する医事会計ソフト又は電子カルテソフトが、診療計算結果画面及び/又は電子カルテ画面を生成しても良い。
サーバ装置30が診療検査結果情報を医療機関端末11〜13のいずれか又は全部に自動的に送信する場合、サーバ装置30は、診療計算端末21から患者Xについての診療計算結果情報を受信すると、サーバ装置30上で動作する医事会計ソフト又は電子カルテソフトによって生成された上記診療計算結果画面及び電子カルテ画面、又は、診療計算結果情報及び/又は診療記録情報が、サーバ装置30によって自動的に医療機関端末11〜13のいずれか又は全部に送信される。医療機関端末上には、サーバ装置30から送信されてきた診療計算結果画面及び/又は電子カルテ画面、或いは、医療機関端末上で動作する医事会計ソフト又は電子カルテソフトによって生成された診療計算結果画面及び/又は電子カルテ画面が表示される。診療計算結果情報が自動的に医療機関端末に送信される場合においても、サーバ装置30が医療機関端末11〜13及び診療計算端末21〜24に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含める患者Xの状態情報及び選択可否情報の変更は、サーバ装置30が患者Xについての診療計算結果情報を受信したとき、又は当該診療計算結果を医療機関端末11〜13のいずれか又は全部に送信したときに行われる。
患者Xについての診療計算結果は、例えば医療機関Aの医事会計端末である医療機関端末12に診療計算結果画面として表示され、患者Xの当該診療に要した費用の合計と内訳が示される。これに基づいて、当該医事会計端末又は会計スタッフは、患者Xに診療費用の提示を行い、精算が行われる。また、患者Xについての診療計算結果が、医療機関Aのプリンタ又はディスプレイなどの出力装置に直接送信される場合には、プリンタから印字出力された診療費用明細又はディスプレイに表示された診療費用明細に基づいて、患者Xに診療費用の提示が行われ、精算が行われる。
なお、診療計算が終了した患者Xについての診療計算依頼ファイルZは、状態情報が「計算済」となってから予め定められた所定の時間が経過した後に、診療計算済みファイルFとして、サーバ装置30の記憶装置31の他の記憶領域に移動させるのが好ましい。移動後は、患者Xについての患者情報は、診療計算端末21〜24及び医療機関端末11〜13に送信される診療計算待ち患者一覧情報には含まれなくなり、診療計算端末21〜24及び医療機関端末11〜13に表示される診療計算待ち患者一覧画面には表示されなくなる。
<11−3.確認依頼情報の受信>
サーバ装置30が確認依頼情報を受信した場合には、サーバ装置30は、その確認依頼情報を、原則として、対応する診療計算依頼ファイルZを構成する診療記録情報の送信元である医療機関端末11に送信する。送信は当該医療機関端末11からの要求を待って行われるのが望ましい。すなわち、サーバ装置30は、診療計算端末21から患者Xの診療計算についての確認依頼情報を受信すると、併せて送信されてきたファイル識別コードγに基づいて、受信した確認依頼情報に対応する診療計算依頼ファイルZを識別し、記憶装置31の通信記録記憶領域βにアクセスして、当該診療計算依頼ファイルZの元となった診療記録情報の送信元である医療機関端末のログイン時のユーザ、例えば医師Dnを識別する。
医師Dnがユーザである医療機関端末11とサーバ装置30との間で前記診療記録情報の送信時のセッションが維持されている場合には、サーバ装置30は、医療機関端末11に送信する診療計算待ち患者一覧情報においては、患者Xについての状態情報を「確認依頼あり」、選択可否情報を「選択」として医療機関端末11に送信し、その他の医療機関端末12又は13には、患者Xについての状態情報を「確認依頼あり」、選択可否情報を「使用中」とした診療計算待ち患者一覧情報を送信する。このとき、医療機関端末11に送信する診療計算待ち患者一覧情報に、患者Xについての患者情報として、確認依頼情報の一部又は全部を含め、医療機関端末11に表示される診療計算待ち患者一覧画面の備考欄に確認依頼情報の一部を表示させることもできる。この場合には、医療機関端末11のユーザである医師Dnは、診療計算待ち患者一覧画面を見て確認依頼事項の大略を予想することができるという利点が得られる。
図11は、医療機関端末11に表示される診療計算待ち患者一覧画面330を示す図である。図11に見られるとおり、患者Xについての状態情報は「確認依頼あり」、選択可否情報は「選択」となっている。つまり、医療機関端末11からは状態情報が「確認依頼あり」である患者Xは選択することが可能な状態である。また、患者Xの備考欄には「病名がありません。」という確認依頼情報の一部が表示されている。因みに、この状態で患者Xを選択すると、後述するとおり、患者Xについての確認依頼情報が医療機関端末11に送信される。なお、状態情報が「確認依頼あり」の患者Xについては、その欄の一部又は全部を着色及び/又は点滅させるなどして、医療機関端末11のユーザの注意を喚起するようにしても良い。
一方、図12は、医療機関端末12又は13に表示される診療計算待ち患者一覧画面340を示す図である。図12に見られるとおり、患者Xについての状態情報は「確認依頼あり」であるが、選択可否情報は「使用中」となっており、医療機関端末12又は13からは患者Xを選択することができない。つまり、医療機関端末12又は13では、患者Xの確認依頼情報を受信することができない。
医師Dnがユーザである医療機関端末11とサーバ装置30との間で前記診療記録情報の送信時のセッションが既に終了している場合には、サーバ装置30は、セッションが確立されている医療機関端末でログインユーザが医師Dnである医療機関端末を検索し、ログインユーザが医師Dnである医療機関端末が存在する場合には、その医療機関端末には患者Xについての状態情報が「確認依頼あり」、選択可否情報が「選択」である診療計算待ち患者一覧情報を送信し、その他の医療機関端末には、患者Xについての状態情報が「確認依頼あり」、選択可否情報が「使用中」である診療計算待ち患者一覧情報を送信する。
サーバ装置30は、併せて、診療計算端末21〜24に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含める患者Xについての状態情報を「確認依頼中」に変更し、選択可否情報を「使用中」とする。図13は、診療計算端末21〜24に表示される診療計算待ち患者一覧画面230を示す図である。図13に見られるとおり、患者Xについての状態情報は「確認依頼中」、選択可否情報は「使用中」となっており、診療機関端末21〜24からは「確認依頼中」である患者Xを選択することができない。
上述したような状態情報及び選択可否情報の変更は、サーバ装置30が診療機関端末から確認依頼情報を受信したときに実行される。なお、上述した診療計算待ち患者一覧情報に含める選択可否情報の区別はあくまでも原則であり、例えば、医療機関側から特段の指示がある場合には、サーバ装置30は、指定された医療機関端末又は指定されたユーザがログインしている医療機関端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含める、患者Xについての選択可否情報を、「使用中」ではなく、選択可能であることを表す「選択」にしても良い。
<11−4.確認依頼情報の送信>
例えば、医療機関端末11に表示される診療計算待ち患者一覧画面330(図11)において、患者Xが選択されると、その選択信号はサーバ装置30に送信され、サーバ装置30は、当該患者Xについての確認依頼情報を、患者Xの該当する診療計算依頼ファイルZを構成する記録情報及びファイル識別コードγとともに、前記選択信号の送信元である医療機関端末11に送信する。サーバ装置30は、必要であれば、診療計算端末21から送信された未完の診療計算結果情報を併せて送信しても良い。確認依頼情報を医療機関端末11に送信したとき、サーバ装置30は、医療機関端末11〜13及び診療計算端末21〜24に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含める患者Xの状態情報を「確認中」、選択可否情報を「使用中」とする。
<11−5.サーバ装置による確認済み情報及び/又は修正診療記録情報の受信>
医療機関端末11には、サーバ装置30から送信された確認依頼情報及び診療記録情報に基づいて作成された確認依頼画面及び電子カルテ画面が表示され、必要があれば、サーバ装置30から送信された未完の診療計算結果情報に基づいて作成された診療計算画面も併せて表示される。医療機関端末11に表示されるこれらの画面は、医療機関端末11上で動作するソフトウエアによって生成されたものであっても良いが、サーバ装置30上で動作するソフトウエアによって生成され、通信ネットワークNWを介して医療機関端末11に送信されたものであるのが望ましい。
医療機関端末11のユーザである医師Dnは、表示されたこれらの画面をみて、確認依頼事項についての確認を行い、確認依頼画面において必要なコメントを記入し、また必要があれば、電子カルテ画面において診療記録又は備考情報に修正、変更等を加え、これらを、それぞれ確認済み情報及び修正診療記録情報として、ファイル識別コードγとともにサーバ装置30に送信する。サーバ装置30は、これらの情報を受信する。このように、サーバ装置30は、医療機関端末から、確認済み情報及び/又は修正診療記録情報を受信する手段(手段H)、及び当該手段を実行するステップ(ステップh)を備えている。
次いで、サーバ装置30は、受信した確認済み情報及び/又は修正診療記録情報を、同時に受信したファイル識別コードγに基づいて識別した診療計算依頼ファイルZと関連づけて、それぞれ確認済み情報ファイル及び再診療計算依頼ファイルとして記憶装置31のファイル記憶領域γに記憶する。すなわち、サーバ装置30は、受信した確認済み情報及び/又は修正診療記録情報を、少なくとも記憶装置に記憶されている対応する診療計算依頼ファイルと関連づけて、それぞれ確認済み情報ファイル又は再診療計算依頼ファイルとして記憶装置に記憶する手段(手段I)と、当該手段を実行するステップ(ステップi)を備えている。
サーバ装置30は、併せて、医療機関端末11〜13に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含める患者Xについての状態情報を「計算再依頼」、選択可否情報を「選択」に改める。サーバ装置30は、当該確認依頼情報の送信元である診療計算端末21に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含める患者Xについての状態情報を「確認済」、選択可否情報を「選択」に変更するとともに、診療計算端末21以外の診療計算端末22〜24に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含める患者Xについての状態情報を「確認済」、選択可否情報を「使用中」に変更する。上述したような状態情報及び選択可否情報の変更は、サーバ装置30が医療機関端末11から確認依頼情報及び/又は修正診療記録情報を受信したときに行っても良いし、サーバ装置30が、受信した確認依頼情報及び/又は修正診療記録情報を、それぞれ確認済み情報ファイル又は再診療計算依頼ファイルとして記憶装置に記憶したときに行っても良い。
図14は、上記変更後に医療機関端末11〜13に表示される診療計算待ち患者一覧画面350である。図14に見られるとおり、患者Xの状態情報は「計算再依頼」、選択可否情報は「選択」となっている。また、図15は、上記変更後に、当該確認依頼情報の送信元である診療計算端末21に表示される診療計算待ち患者一覧画面240である。図15に見られるとおり、患者Xの状態情報は「確認済」、選択可否情報は「選択」となっている。診療計算端末21に表示される診療計算待ち患者一覧画面240において、状態情報が「確認済」の患者Xについては、その欄の一部又は全部を着色及び/又は点滅させるなどして、診療計算端末21のユーザの注意を喚起するようにしても良い。
なお、上述した診療計算端末21〜24に送信される診療計算待ち患者一覧情報に含める選択可否情報の区別はあくまでも原則であり、必要であれば、当該確認依頼情報の送信元である診療計算端末21以外の診療計算端末22〜24のいずれか又は全部に表示される選択可否情報を「選択」として、それらの診療計算端末においても患者Xを選択可能にしても良い。
<11−6.診療計算端末への確認済み情報及び/又は修正診療記録情報の送信>
診療計算端末21に表示される診療計算待ち患者一覧画面240(図13)において、患者Xが選択されると、その選択信号はサーバ装置30に送信され、サーバ装置30は、記憶装置31のファイル記憶領域γに記憶されている当該患者Xについての最新の確認済み情報ファイル及び/又は最新の再診療計算依頼ファイルを構成する最新の確認済み情報及び/又は最新の修正診療記録情報を読み出して、患者Xの診療計算依頼ファイルZのファイル識別コードγとともに、前記選択信号の送信元である診療計算端末21に送信する。なお、上記「最新の確認済み情報ファイル」及び「最新の再診療計算依頼ファイル」とは、記憶装置31のファイル記憶領域γに記憶されている確認済み情報ファイル及び再診療計算依頼ファイルであって、それらを構成する確認済み情報又は修正診療記録情報が、未だ、診療計算端末21〜24のいずれにも送信されたことのない確認済み情報ファイル及び再診療計算依頼ファイルを意味している。このとき、サーバ装置30の記憶装置31内に、当該患者Xの診療計算依頼ファイルZに関して、未完の診療計算結果情報が存在する場合には、併せて診療計算端末21に送信するようにしても良い。
送信を受けた診療計算端末21には、サーバ装置30から送信された確認済み情報及び修正診療記録情報に基づいて生成された確認済み画面及び電子カルテ画面が表示され、さらに、サーバ装置30から送信された未完の診療計算結果情報に基づいて生成された診療計算画面、若しくは新たに生成された診療計算画面が表示される。診療計算端末21に表示されるこれらの画面は、診療計算端末21上で動作するソフトウエアによって生成されたものであっても良いが、サーバ装置30上で動作するソフトウエアによって生成され、通信ネットワークNWを介して診療計算端末21に送信されたものであるのが望ましい。
このように、サーバ装置30は、診療計算端末から診療計算待ち患者一覧情報に含まれる1の患者を選択する選択信号を受信したとき、選択された患者に対応する診療計算依頼ファイルと関連づけられている確認済み情報ファイル及び/又は再診療計算依頼ファイルが前記記憶装置に記憶されている場合、選択された患者に対応する診療計算依頼ファイルを構成する診療記録情報に代えて、選択された患者に対応する最新の確認済み情報ファイルを構成する確認済み情報及び/又は最新の再診療計算依頼ファイルを構成する修正診療記録情報を前記記憶装置から読み出して、前記選択信号の送信元である診療計算端末に送信する手段(手段J)、及び当該手段を実現するステップ(ステップj)を備えている。
サーバ装置30は、上記のようにして、確認済み情報ファイル及び/又は再診療計算依頼ファイルを構成する確認済み情報及び/又は修正診療記録情報を診療計算端末21に送信したとき、診療計算端末21〜24及び医療機関端末11〜13に送信する診療計算待ち患者一覧情報に含める患者Xについての状態情報を「計算中」、選択可否情報を「使用中」に変更する。
診療計算端末21上では、患者Xについての診療費用の計算が再開される。診療費用の計算が終了した場合、診療計算端末21から計算結果が診療計算結果情報としてサーバ装置30に送信される。また、確認を要する事項が発見された場合、診療計算端末21は、確認依頼情報をサーバ装置30に送信する。いずれの場合においても、その後のシステムの動作は上述したとおりである。
<12.経過時間の管理>
サーバ装置30は、さらに、サーバ装置30の記憶装置31に記憶されている診療計算依頼ファイルZnの各々について、その診療計算依頼があったときからの経過時間を計測する手段(手段N)、及びその手段を実行するステップ(ステップn)を備えている。すなわち、サーバ装置30は、医療機関端末11〜13のいずれかから受信した患者Xnについての診療記録情報を診療計算依頼ファイルZnとして記憶装置31に記憶したとき、又は、患者Xnを含む診療計算待ち患者一覧情報を診療計算端末21〜24のいずれかにに最初に送信したときのいずれかを、患者Xnについて診療計算依頼があったときとして、その時点からの経過時間tを、個々の診療計算依頼ファイルZnの各々について計測する。
次いで、サーバ装置30は、計測された前記時間tと予め定められた1又は2以上の閾値とを逐次比較し、前記時間が前記閾値のいずれかを超えたとき、医療機関端末11〜13又は診療計算端末21〜24に送信する診療計算待ち患者一覧情報に、超えられた閾値に対応する注意喚起情報を含める手段(手段O)、及び当該手段を実行するステップ(ステップo)を備えている。例えば、サーバ装置30は、記憶装置31の適宜の領域に5分という第1の閾値と10という第2の閾値を記憶しており、患者Xnの診療計算依頼ファイルZnについて診療計算依頼があったときからの経過時間tを計測しつつ、計測された時間tと第1の閾値及び第2の閾値と逐次比較する。
時間tが第1の閾値である5分を超えたとき、サーバ装置30は、医療機関端末11〜13又は診療計算端末21〜24に送信する診療計算待ち患者一覧情報に、患者Xnについては診療計算依頼から既に5分が経過したことを表す注意喚起情報を含める。この場合の注意喚起情報としては、例えば、医療機関端末11〜13又は診療計算端末21〜24に表示される診療計算待ち患者一覧画面において、患者Xnの欄の一部又は全部の背景を、例えば黄色に表示する情報が挙げられる。
時間tが第2の閾値である10分を超えたとき、サーバ装置30は、医療機関端末11〜13又は診療計算端末21〜24に送信する診療計算待ち患者一覧情報に、患者Xnについては診療計算依頼から既に10分が経過したことを表す注意喚起情報を含める。この場合の注意喚起情報としては、例えば、医療機関端末11〜13又は診療計算端末21〜24に表示される診療計算待ち患者一覧画面において、患者Xnの欄の一部又は全部の背景を、例えば赤色に表示する情報が挙げられる。
上記のような注意喚起情報を診療計算待ち患者一覧情報に含めることによって、診療計算端末21〜24のユーザである診療計算作業者、及び医療機関端末11〜13のユーザである医療機関のスタッフは、診療計算作業が遅れている患者Xnが存在することをいち早く把握することができ、例えば、診療計算端末21〜24においては、患者Xnについての診療費用の計算を優先させるなどの対応策を直ちに講ずることができる。本発明の医療会計システム又は医療会計方法が、上記のような手段又はステップを有している場合には、診療計算依頼から完了までの時間を管理して、診療費用の計算に際し、患者をいたずらに長時間待たせることがなくなるという利点が得られる。
なお、上述した5分又は10分という第1及び第2の閾値は例示であり、適宜の時間を第1及び第2の閾値として設定できることは勿論である。また、閾値の数も2つに限られず、1つであっても良いし、3つ以上であっても良い。さらには、注意喚起情報も上述したものに限られない。
上に説明した医療会計システム及び医療会計方法は、サーバ装置を所定のプログラムの下で動作させることによって実現される。サーバ装置を上述した医療会計システムとして動作させるコンピュータプログラム、すなわち、サーバ装置に上述した医療会計方法を実行させるコンピュータプログラムは、コンピュータであるサーバ装置に読み取り可能な形式で、サーバ装置を構成する記憶装置に記憶されている。
以上説明したとおり、本発明の医療会計システム及び医療会計方法によれば、個々の患者についての診療費用の計算を、医療機関とは別の外部の診療計算センターに依頼することが可能となり、医療機関は、診療費用の計算に必要な設備及び人員を自己の組織内に抱える必要がなくなるという利点が得られる。また、診療計算センターは、複数の医療機関からの診療費用の計算依頼を受けることで、大量の計算依頼を取り扱うことができ、規模によるメリットを生かして、必要な設備の維持並びに人員の育成、確保がより容易になるという利点が得られる。このように、本発明の医療会計システム及び医療会計方法は、医療機関における診療費用の計算事務に要する設備、労力の大幅な削減を可能にするとともに、診療計算センターにおいては、必要な設備の維持並びに人員の育成、確保をより容易にするものであり、その産業上の利用可能性は多大である。
11〜13 医療機関端末
21〜24 診療計算端末
30 サーバ装置
31 記憶装置
32 CPU
100、410 電子カルテ画面
200 診療計算端末に表示される診療計算待ち患者一覧画面
300 医療機関端末に表示される診療計算待ち患者一覧画面
420 診療計算画面
A、B、C 医療機関
Y 診療計算センター
Z 医療会計システムセンター
NW 通信ネットワーク

Claims (12)

  1. 通信ネットワークを介して、1又は複数の診療計算端末及び1又は複数の医療機関の各々に所属する1又は複数の医療機関端末と接続される1又は複数のサーバ装置を備える医療会計システムであって、
    前記サーバ装置が所定のプログラムの下に動作することによって実現される下記の手段A〜Kを備えている医療会計システム;
    A:個々の患者の診療終了後に個々の患者ごとに前記医療機関端末から送信される診療記
    録情報を受信する手段、
    B:受信した診療記録情報を、少なくとも、当該診療記録情報の送信元である医療機関端
    末が所属する医療機関と関連づけて、診療計算依頼ファイルとして記憶装置に記憶す
    る手段、
    C:前記記憶装置に診療計算依頼ファイルが記憶されている患者について、少なくとも患
    者の性別、年齢、受診科から選ばれる1又は2以上の情報を含む患者情報を、診療計
    算待ち患者一覧情報として前記診療計算端末に送信する手段、
    D:前記診療計算端末から、前記診療計算待ち患者一覧情報に含まれる1の患者を選択す
    る選択信号を受信する手段、
    E:受信した選択信号によって選択された患者に対応する診療計算依頼ファイルを構成す
    る診療記録情報を前記記憶装置から読み出して、当該選択信号の送信元である診療計
    算端末に送信する手段、
    F:前記診療計算端末から、診療計算結果情報又は確認依頼情報を受信する手段、
    G:受信した診療計算結果情報又は確認依頼情報を、対応する診療計算依頼ファイルを構
    成する診療記録情報の送信元である医療機関端末又は当該医療機関端末が所属する医
    療機関における他の医療機関端末若しくは出力装置に送信する手段、
    H:前記確認依頼情報を送信した送信先の医療機関端末又は当該医療機関端末が所属する
    医療機関における他の医療機関端末から、確認済み情報及び/又は修正診療記録情報
    を受信する手段、
    I:受信した前記確認済み情報及び/又は修正診療記録情報を、少なくとも、記憶装置に
    記憶されている対応する診療計算依頼ファイルと関連づけて、それぞれ確認済み情報
    ファイル又は再診療計算依頼ファイルとして記憶装置に記憶する手段、
    J:前記手段Dが前記診療計算端末から前記診療計算待ち患者一覧情報に含まれる1の患
    者を選択する選択信号を受信したとき、選択された患者に対応する診療計算依頼ファ
    イルと関連づけられている確認済み情報ファイル及び/又は再診療計算依頼ファイル
    が前記記憶装置に記憶されている場合には、選択された患者に対応する診療計算依頼
    ファイルを構成する診療記録情報に代えて、選択された患者に対応する最新の確認済
    み情報ファイルを構成する確認済み情報及び/又は最新の再診療計算依頼ファイルを
    構成する修正診療記録情報を前記記憶装置から読み出して、前記選択信号の送信元で
    ある診療計算端末に送信する手段、
    K:前記記憶装置に診療計算依頼ファイルが記憶されている患者について、少なくとも患
    者の氏名、性別、年齢、ID番号、受診科、担当医師名から選ばれる1又は2以上の
    情報を含む患者情報を、対応する診療計算依頼ファイルを構成する診療記録情報の送
    信元である医療機関端末が所属する医療機関ごとに区分けして、各医療機関について
    の診療計算待ち患者一覧情報として、それぞれ対応する医療機関に所属する医療機関
    端末に送信する手段。
  2. 前記サーバ装置が所定のプログラムの下に動作することによって実現される下記の手段L及びMをさらに備えている請求項1記載の医療会計システム;
    L:前記医療機関端末から、前記診療計算待ち患者一覧情報に含まれる1の患者を選択す
    る選択信号を受信する手段、
    M:受信した選択信号によって選択された患者に対応する診療計算依頼ファイルを構成す
    る診療記録情報、確認済み情報ファイルを構成する確認済み情報、又は再診療計算依
    頼ファイルを構成する修正診療記録情報を前記記憶装置から読み出して、当該選択信
    号の送信元である医療機関端末に送信する手段。
  3. 前記手段C及び/又は前記手段Kが、前記診療計算端末又は前記医療機関端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に、個々の患者ごとに下記(1)〜(6)のいずれかの状態情報を含める手段を備えている請求項1又は2記載の医療会計システム;
    (1)前記手段Dが前記診療計算端末から未だ前記選択信号を受信していない患者について選択される状態情報であり、計算前であることを表す状態情報、
    (2)前記手段Dが前記選択信号を受信したとき、又は、前記手段Eが選択された患者に対応する診療計算依頼ファイルを構成する診療記録情報を診療計算端末に送信したとき、又は、前記手段Jが選択された患者に対応する最新の確認済み情報ファイルを構成する確認済み情報及び/又は再診療計算依頼ファイルを構成する修正診療記録情報を診療計算端末に送信したときに、当該患者について選択される状態情報であり、診療計算中であることを示す状態情報、
    (3)前記手段Fが診療計算結果情報を受信したとき、又は、前記手段Gが診療計算結果情報を医療機関端末に送信したときに、当該診療計算結果情報に対応する患者について選択される状態情報であり、診療計算済みであることを示す状態情報、
    (4)前記手段Fが確認依頼情報を受信したときに、受信した確認依頼情報に対応する患者について選択される状態情報であり、確認依頼中であることを示す状態情報、
    (5)前記手段Gが確認依頼情報を医療機関端末に送信したときに、送信した確認依頼情報に対応する患者について選択される状態情報であり、確認中であることを示す状態情報、
    (6)前記手段Hが医療機関端末から確認済み情報及び/又は修正診療記録情報を受信したとき、又は、前記手段Iが、受信した確認済み情報及び/又は修正診療記録情報を、それぞれ確認済み情報ファイル又は再診療計算依頼ファイルとして前記記憶装置に記憶したときに、当該確認済み情報及び/又は修正診療記録情報に対応する患者につて選択される状態情報であり、確認済みであることを示す状態情報。
  4. 前記手段C及び/又は前記手段Kが、診療計算待ち患者一覧情報として前記診療計算端末又は前記医療機関端末に送信する患者情報に含まれる1又は2以上の情報をキーとして、前記診療計算待ち患者一覧情報における患者順序を並べ替える手段を備えている請求項1〜3のいずれかに記載の医療会計システム。
  5. 前記サーバ装置が所定のプログラムの下に動作することによって実現される下記の手段N及び手段Oをさらに備えている請求項1〜4のいずれかに記載の医療会計システム;
    N:前記記憶装置に記憶されている前記診療計算依頼ファイルの各々について、前記手段
    Bが受信した診療記録情報を診療計算依頼ファイルとして前記記憶装置に記憶するか
    、又は、前記手段Cが前記診療計算待ち患者一覧情報を前記診療計算端末に送信した
    ときからの時間を計測する手段、
    O:計測された前記時間と予め定められた1又は2以上の閾値とを逐次比較し、前記時間
    が前記閾値のいずれかを超えたとき、前記手段C及び/又は前記手段Kが前記診療計
    算端末又は前記医療機関端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に、超えられた閾
    値に対応する注意喚起情報を含める手段。
  6. 通信ネットワークを介して、1又は複数の診療計算端末及び1又は複数の医療機関の各々に所属する1又は複数の医療機関端末と接続される1又は複数のサーバ装置が所定のプログラムの下に動作することによって実現される下記のステップa〜kを含む医療会計方法;
    a:個々の患者の診療終了後に個々の患者ごとに前記医療機関端末から送信される診療記
    録情報を受信するステップ、
    b:受信した診療記録情報を、少なくとも、当該診療記録情報の送信元である医療機関端
    末が所属する医療機関と関連づけて、診療計算依頼ファイルとして記憶装置に記憶す
    るステップ、
    c:前記記憶装置に診療計算依頼ファイルが記憶されている患者について、少なくとも患
    者の性別、年齢、受診科から選ばれる1又は2以上の情報を含む患者情報を、診療計
    算待ち患者一覧情報として前記診療計算端末に送信するステップ、
    d:前記診療計算端末から、前記診療計算待ち患者一覧情報に含まれる1の患者を選択す
    る選択信号を受信するステップ、
    e:受信した選択信号によって選択された患者に対応する診療計算依頼ファイルを構成す
    る診療記録情報を前記記憶装置から読み出して、当該選択信号の送信元である診療計
    算端末に送信するステップ、
    f:前記診療計算端末から、診療計算結果情報又は確認依頼情報を受信するステップ、
    g:受信した診療計算結果情報又は確認依頼情報を、対応する診療計算依頼ファイルを構
    成する診療記録情報の送信元である医療機関端末又は当該医療機関端末が所属する医
    療機関における他の医療機関端末若しくは出力装置に送信するステップ、
    h:前記確認依頼情報を送信した送信先の医療機関端末又は当該医療機関端末が所属する
    医療機関における他の医療機関端末から、確認済み情報及び/又は修正診療記録情報
    を受信するステップ、
    i:受信した前記確認済み情報及び/又は修正診療記録情報を、少なくとも、記憶装置に
    記憶されている対応する診療計算依頼ファイルと関連づけて、それぞれ確認済み情報
    ファイル又は再診療計算依頼ファイルとして記憶装置に記憶するステップ、
    j:前記ステップdにおいて、前記診療計算端末から前記診療計算待ち患者一覧情報に含
    まれる1の患者を選択する選択信号を受信したとき、選択された患者に対応する確認
    済み情報ファイル及び/又は再診療計算依頼ファイルが前記記憶装置に記憶されてい
    る場合には、選択された患者に対応する診療計算依頼ファイルを構成する診療記録情
    報に代えて、選択された患者に対応する最新の確認済み情報ファイルを構成する確認
    済み情報及び/又は再診療計算依頼ファイルを構成する修正診療記録情報を前記記憶
    装置から読み出して、前記選択信号の送信元である診療計算端末に送信するステップ

    k:前記記憶装置に診療計算依頼ファイルが記憶されている患者について、少なくとも患
    者の氏名、性別、年齢、ID番号、受診科、担当医師名から選ばれる1又は2以上の
    情報を含む患者情報を、対応する診療計算依頼ファイルを構成する診療記録情報の送
    信元である医療機関端末が所属する医療機関ごとに区分けして、各医療機関について
    の診療計算待ち患者一覧情報として、それぞれ対応する医療機関に所属する医療機関
    端末に送信するステップ。
  7. 前記サーバ装置が所定のプログラムの下に動作することによって実現される下記のステップl及びmをさらに含んでいる請求項6記載の医療会計方法;
    l:前記医療機関端末から、前記診療計算待ち患者一覧情報に含まれる1の患者を選択す
    る選択信号を受信するステップ、
    m:受信した選択信号によって選択された患者に対応する診療計算依頼ファイルを構成す
    る診療記録情報、確認済み情報ファイルを構成する確認済み情報、又は再診療計算依
    頼ファイルを構成する修正診療記録情報を前記記憶装置から読み出して、当該選択信
    号の送信元である医療機関端末に送信するステップ。
  8. 前記ステップc及び/又は前記ステップkが、前記診療計算端末又は前記医療機関端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に、個々の患者ごとに下記(1)〜(6)のいずれかの状態情報を含めるステップを含んでいる請求項6又は7記載の医療会計方法;
    (1)前記ステップdにおいて、前記診療計算端末から未だ前記選択信号を受信していない患者について選択される状態情報であり、計算前であることを表す状態情報、
    (2)前記ステップdにおいて前記選択信号を受信したとき、又は、前記ステップeが選択された患者に対応する診療計算依頼ファイルを構成する診療記録情報を診療計算端末に送信したとき、又は、前記ステップjが選択された患者に対応する最新の確認済み情報ファイルを構成する確認済み情報及び/又は再診療計算依頼ファイルを構成する修正診療記録情報を診療計算端末に送信したときに、当該患者について選択される状態情報であり、診療計算中であることを示す状態情報、
    (3)前記ステップfにおいて診療計算結果情報を受信したとき、又は、前記ステップgにおいて診療計算結果情報を医療機関端末に送信したときに、当該診療計算結果情報に対応する患者について選択される状態情報であり、診療計算済みであることを示す状態情報、
    (4)前記ステップfにおいて確認依頼情報を受信したときに、受信した確認依頼情報に対応する患者について選択される状態情報であり、確認依頼中であることを示す状態情報、
    (5)前記ステップgにおいて確認依頼情報を医療機関端末に送信したときに、送信した確認依頼情報に対応する患者について選択される状態情報であり、確認中であることを示す状態情報、
    (6)前記ステップhにおいて医療機関端末から確認済み情報及び/又は修正診療記録情報を受信したとき、又は、前記ステップiにおいて、受信した確認済み情報及び/又は修正診療記録情報を、それぞれ確認済み情報ファイル又は再診療計算依頼ファイルとして前記記憶装置に記憶したときに、当該確認済み情報及び/又は修正診療記録情報に対応する患者につて選択される状態情報であり、確認済みであることを示す状態情報。
  9. 前記ステップc及び/又は前記ステップkが、診療計算待ち患者一覧情報として前記診療計算端末又は前記医療機関端末に送信する患者情報に含まれる1又は2以上の情報をキーとして、前記診療計算待ち患者一覧情報における患者順序を並べ替えるステップを含んでいる請求項6〜8のいずれかに記載の医療会計方法。
  10. 前記サーバ装置が所定のプログラムの下に動作することによって実現される下記のステップn及びoをさらに含んでいる請求項6〜9のいずれかに記載の医療会計方法;
    n:前記記憶装置に記憶されている前記診療計算依頼ファイルの各々について、前記ステ
    ップbにおいて受信した診療記録情報を診療計算依頼ファイルとして前記記憶装置に
    記憶するか、又は、前記ステップcにおいて前記診療計算待ち患者一覧情報を前記
    療計算端末に送信したときからの時間を計測するステップ、
    o:計測された前記時間と予め定められた1又は2以上の閾値とを逐次比較し、前記時間
    が前記閾値のいずれかを超えたとき、前記ステップc及び/又は前記ステップkにお
    いて前記診療計算端末又は前記医療機関端末に送信する診療計算待ち患者一覧情報に
    、超えられた閾値に対応する注意喚起情報を含めるステップ。
  11. 1又は複数のサーバ装置に、請求項6乃至10のいずれかに記載の医療会計方法を実行させる手順を記載したコンピュータプログラム。
  12. 請求項11に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2015070306A 2015-03-30 2015-03-30 医療会計システム及び医療会計方法 Active JP5783544B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015070306A JP5783544B1 (ja) 2015-03-30 2015-03-30 医療会計システム及び医療会計方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015070306A JP5783544B1 (ja) 2015-03-30 2015-03-30 医療会計システム及び医療会計方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5783544B1 true JP5783544B1 (ja) 2015-09-24
JP2016191987A JP2016191987A (ja) 2016-11-10

Family

ID=54200748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015070306A Active JP5783544B1 (ja) 2015-03-30 2015-03-30 医療会計システム及び医療会計方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5783544B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7446258B2 (ja) * 2021-04-28 2024-03-08 株式会社ソラスト リモート医事サービス提供方法、医事支援用プログラム、および医事支援システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016191987A (ja) 2016-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230129639A1 (en) Patient-centric health record system and related methods
Halamka et al. Early experiences with personal health records
US8301462B2 (en) Systems and methods for disease management algorithm integration
US8788287B2 (en) Systems, apparatus, and methods for developing patient medical history using hierarchical relationships
US20110125527A1 (en) Systems, apparatus, and methods for identifying patient-to patient relationships
KR20150103667A (ko) 작업을 실행하기 위한 장치 및 방법
JP2009151813A (ja) グラフィカルユーザインタフェースに関する改良
JP4946277B2 (ja) 回答依頼システム及びその方法
JP2014109836A (ja) 検査結果表示装置及びその作動方法、並びにプログラム
JP5690383B2 (ja) 医療支援装置及びシステム
Donahue et al. Veterans health information exchange: successes and challenges of nationwide interoperability
Turley et al. Leveraging a statewide clinical data warehouse to expand boundaries of the learning health system
JP5874524B2 (ja) 医療連携システム
JP2009176173A (ja) 検査データ管理装置及び方法、並びに医用ネットワークシステム
JP2006301760A (ja) 医療情報提供装置及び医療情報提供方法
JP5783544B1 (ja) 医療会計システム及び医療会計方法
JP2015055887A (ja) データ管理サーバー及び在宅診療連携システム
JP2016042257A (ja) 要介護・要支援診断サービスシステムと診断プログラムとその記録媒体
US11791029B2 (en) Methods and systems for analyzing accessing of drug dispensing systems
KR102514829B1 (ko) 돌봄 서비스 제공 장치 및 방법
Shelke et al. Electronic Health Records: Need, Challenges, and Future Scope
JP7429351B2 (ja) 医師間の相談のための装置、方法及びそのためのプログラム
McKeeby et al. The importance and use of electronic health records in clinical research
Hsu et al. Interaction measurement of success factors in the telemedicine development: Using a grey heterogeneous influence and strength attenuation technique
KR100538575B1 (ko) 진료 정보 제공 방법

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150624

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5783544

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20161220

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250