JP5783116B2 - 組電池の劣化診断方法、及び充放電監視制御システム - Google Patents

組電池の劣化診断方法、及び充放電監視制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP5783116B2
JP5783116B2 JP2012082183A JP2012082183A JP5783116B2 JP 5783116 B2 JP5783116 B2 JP 5783116B2 JP 2012082183 A JP2012082183 A JP 2012082183A JP 2012082183 A JP2012082183 A JP 2012082183A JP 5783116 B2 JP5783116 B2 JP 5783116B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
assembled battery
ave
battery
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012082183A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013210348A (ja
Inventor
賢治 山内
賢治 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GS Yuasa International Ltd
Original Assignee
GS Yuasa International Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GS Yuasa International Ltd filed Critical GS Yuasa International Ltd
Priority to JP2012082183A priority Critical patent/JP5783116B2/ja
Publication of JP2013210348A publication Critical patent/JP2013210348A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5783116B2 publication Critical patent/JP5783116B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

本発明は、単電池を並列接続した組電池、複数個の単電池を直列接続した電池群を並列接続した組電池などの並列接続された組電池における寿命を判断する劣化診断方法と、その劣化診断方法を搭載した組電池の充放電監視制御システムに関する。
駆動用の電源として電動車両に搭載される鉛蓄電池や非常用電源装置、ロードレベリング装置等に使用される鉛蓄電池は、通常単電池として使用されることは少なく、単電池を複数個組み合わせた組電池の形で供される。
この単電池を複数個組み合せた組電池には、複数個の単電池を直列に接続した組電池、複数個の単電池を並列に接続した組電池、さらに、その両者を組み合わせた、複数個の単電池を直列に接続した電池群を、複数群並列に接続した組電池がある。
このような組電池を構成する鉛蓄電池は、充放電を繰り返して使用されるため、その劣化状態を的確に検知、把握し、寿命に達する前に交換できるようにしておくことが、信頼性、稼働効率などの点で重要なものである。
この組電池の劣化状態検知、把握において、特許文献1に開示されるように、直列接続した鉛蓄電池を放電した時の放電末の端子電圧が予め設定した下限電圧値を下回った時に劣化状態として検知しているものがある。
しかし、並列接続した単電池又は複数個の単電池を直列接続した電池群を並列接続した組電池において、ある一列の単電池若しくは電池群が劣化するとその列の抵抗が大きくなるような劣化形態の場合には、この一列の放電電流が低くなるだけで、放電末にその列の端子電圧が予め設定した下限電圧値を下回らないこともあり、並列接続した単電池又は複数個の単電池を直列接続した電池群においては、列ごとに端子電圧を検出するだけでは劣化診断が困難であるという問題があった。
そこで、並列接続した単電池又は複数個の単電池を直列接続した電池群を並列接続した組電池においても、それを構成する単電池の劣化具合を的確に素早く検知する診断方法が希求されていた。
特許4077136号公報
このような状況に鑑み、本発明は、並列接続した単電池又は複数個の単電池を直列接続した電池群を並列接続した組電池においても、それを構成する単電池、あるいは電池群の劣化具合を的確に素早く検知する診断方法を提供するとともに、この診断方法を組電池に備える組電池の充放電監視制御システムを提供するものである。
本発明の第1の発明は、単電池をN列並列に接続して構成された組電池における前記単電池の列毎に測定した電気変量を用いた組電池の劣化状態の診断方法であって、並列接続されている単電池の列毎に電気変量である放電電流I 、又は放電電気量W を測定し、前記放電電流I から求めた平均放電電流IAVE、又は放電電気量W から求めた平均放電電気量WAVEに対して、前記単電池の列毎に測定した放電電流I 、又は測定した放電電気量W が、下記診断条件(1)及び(2)の状態になった単電池を劣化状態であると診断することを特徴とする組電池の劣化診断方法である。
[診断条件]
(1)前記平均放電電流IAVEと測定した放電電流I の差(IAVE−I )が、予め設定した電流差dIより大きい場合、又は前記平均放電電気量WAVEと測定した放電電気量W の差(WAVE−W )が、予め設定した電気量差dWよりも大きい場合。
(2)前記平均放電電流IAVEと測定した放電電流I の差(IAVE−I )が、前記測定した放電電流から算出した標準偏差σに係数Aを乗じた数より大きい場合、又は、前記平均放電電気量WAVEと測定した放電電気量W の差(WAVE−W )が、前記測定した放電電気量W から算出した標準偏差σに係数Aを乗じた数より大きい場合。
本発明の第2の発明は、複数個の単電池を直列接続して構成される電池群を、N列並列に接続して構成された組電池における前記電池群の列毎に測定した電気変量を用いた組電池の劣化状態の診断方法であって、並列接続されている電池群の列毎に電気変量である放電電流I 、又は放電電気量W を測定し、前記放電電流I から求めた平均放電電流IAVE、又は放電電気量W から求めた平均放電電気量WAVEに対して、前記電池群の列毎に測定した放電電流I 、又は測定した放電電気量W が、下記診断条件(1)及び(2)の状態になった電池群を劣化状態であるとして診断することを特徴とする組電池の劣化診断方法である。
[診断条件]
(1)前記平均放電電流IAVEと測定した放電電流I の差(IAVE−I )が、予め設定した電流差dIより大きい場合、又は前記平均放電電気量WAVEと測定した放電電気量W の差(WAVE−W )が、予め設定した電気量差dWよりも大きい場合。
(2)前記平均放電電流IAVEと測定した放電電流I の差(IAVE−I )が、前記測定した放電電流から算出した標準偏差σに係数Aを乗じた数より大きい場合、又は、前記平均放電電気量WAVEと測定した放電電気量W の差(WAVE−W )が、前記測定された放電電気量W から算出した標準偏差σに係数Aを乗じた数より大きい場合。
本発明の第3の発明は、単電池をN列並列に接続して構成された組電池の充放電監視制御システムであって、前記組電池の充電側に充電切替部を、前記組電池の放電側に放電切替部を備え、前記組電池を構成する単電池の劣化状態を、前記単電池の電気変量から求める第1の発明の組電池の劣化診断方法を搭載する監視装置を備え、前記劣化診断方法により診断された単電池の状態に応じて、前記充電切替部を動作させて前記組電池の充電量の制御、或いは前記放電切替部を動作させて前記組電池の放電量の制御を行うことを特徴とする組電池の充放電監視制御システムである。
本発明の第4の発明は、複数個の単電池を直列接続して構成される電池群を、N列並列に接続して構成された組電池の充放電監視制御システムであって、前記組電池の充電側に充電切替部を、前記組電池の放電側に放電切替部を備え、前記組電池を構成する電池群の劣化状態を、前記電池群の電気変量から求める第2の発明の組電池の劣化診断方法を搭載する監視装置を備え、前記劣化診断方法により診断された電池群の状態に応じて、前記充電切替部を動作させて前記組電池の充電量の制御、或いは前記放電切替部を動作させて前記組電池の放電量の制御をすることを特徴とする組電池の充放電監視制御システムである。
充放電サイクル用途の組電池は、組電池を構成する単電池あるいは電池群のうち、最も劣化が進行した単電池あるいは電池群が深放電され、そのために更に劣化が進んで充電され難くなるが、本発明によれば、劣化が進行した単電池あるいは電池群が深放電する前に充放電をコントロールすることができ、劣化が進み難くなる。
また、劣化が進行した場合でも、システムを停止せずに劣化した単電池あるいは電池群を交換することが可能となり、稼働効率の低下を防ぐことができる。
本発明が対象とする組電池の代表例を示すもので、(a)は単電池からなる組電池(N=4)、(b)は単電池を直列接続(4個)した電池群を4個並列に接続した組電池(N=4)を示す図である。 本発明の組電池の劣化診断方法の診断工程図である。 本発明の充放電監視制御システムの全体図である。 本発明の充放電監視制御システムのフロー図である。 単電池11aを9個直列接続した電池群11bを3列並列に接続した構成の組電池(N=3)を示す図である。 実施例1、比較例1で用いた単電池A〜Dを並列に接続した組電池(N=4)を示す図である。 実施例1の診断結果を示す図である。 比較例1の診断結果を示す図である。 実施例2における組電池A列の充放電サイクル試験結果である。 比較例2における組電池A列の充放電サイクル試験結果である。 比較例3における組電池A列の充放電サイクル試験結果である。
先ず、本発明に係る組電池の劣化診断方法について図を参照して説明する。
図1は、本発明が対象とする組電池の代表例を示すもので、(a)は単電池からなる組電池で、単電池が4個並列に接続される場合(N=4)を示す図である。図1(b)は4個の単電池を直列接続した電池群を4個並列に接続した場合(N=4)を示す図である。なお、Nは並列接続の列数を意味するもので、単電池群の組電池の場合には、単電池の数を表すものではない。
図2は、本発明の組電池の劣化診断方法の診断工程図である。
以下、図1(a)のような単電池をn個並列に接続した組電池を例(N=n)として、組電池の劣化診断方法について説明する。なお、単電池を電池群に置き換えることで、電池群をn個並列に接続した場合も同様に説明できるものである。
[列毎の電気変量の測定]
本発明では、電気変量として、(1)放電電流I、(2)放電電気量Wを用いる。
1列からn列の単電池の電気変量である放電電流I (N=1〜n)、或いは放電電気量W (N=1〜n)を測定する。なお、放電電流I は、放電を開始し、予め設定した放電時間の経過時に測定したもの、もしくは予め設定した放電電圧に達した時に測定したものである。
[平均電気変量の算出]
先に測定した電気変量の平均値(平均電気変量)を下記式(1)で求める。
Figure 0005783116
[劣化判定の設定]
組電池を構成する単電池が劣化しているかどうかを見極めるための指標を設定する。本発明では、下記の2種類の指標を用いて劣化診断を行う。
<設定1>
平均電気変量と測定した電気変量との差(電気変量差)を劣化判定の指標に用いる。
本発明では、放電電流差dI、或いは放電電気量差dWを用いる。その値は、適宜設定できるが、通常、単電池の満充電容量が定格容量の50%に減少した時の値を設定する。
<設定2>
測定した電気変量の標準偏差σ、及び組電池の使用条件に沿って設定した係数Aを劣化判定の指標に用いる。
本発明では、放電電流標準偏差σ、放電電流係数A、放電電気量標準偏差σ、放電電気量係数Aを用いる。
標準偏差に関しては、測定した電気変量から算出されるが、係数Aは、組電池を使用する電動車両、非常用電源装置、ロードレベリング装置等の性能、使用条件などの環境因子から適宜選定できるが、通常は3を用い、より劣化状態が電動車両、非常用電源装置、ロードレベリング装置等の稼働に影響する場合においては3未満の1〜2の値を採用する。
[劣化診断]
<劣化診断1>
劣化診断1として、表1の条件式に示す関係より、劣化状態の診断を行う。
この条件式の関係を満たすとき劣化状態にあると診断する。
Figure 0005783116
<劣化診断2>
劣化診断2として、表2の条件式に示す関係より、劣化状態の診断を行う。
この条件式の関係を満たすとき劣化状態にあると診断する。
Figure 0005783116
劣化診断1と劣化診断2における劣化状態との関係を表3に示す。
表3から測定した電気変量が診断1、2の条件式を両方とも満たす場合は劣化状態、即ち故障となり、判定値1と判定値2の間に電気変量が測定された場合、どちらかの診断条件(条件式)を満たすことになり、やや劣化状態であるとの判定となり、今後劣化が進むと考えられることから警報が出されることになる。
Figure 0005783116
[充放電監視制御システム]
次に、本発明の組電池の劣化診断方法を備えた充放電監視制御システムに関して説明する。
図3は、充放電監視制御システムの全体図で、本発明の充放電監視制御システム10は、並列接続された単電池或いは電池群11と接続して、充電側に充電切替部12、放電側に放電切替部13を備え、その両切替部は、並列接続された単電池或いは電池群11の電圧、電流、温度を測定して、得られたデータを出力する監視回路14と接続している制御回路15によって充放電監視制御システムとしての制御が成されている。
図3において、破線は信号線、実線は電流線を示すものである。
この制御回路15は、監視回路14から送られた測定データを基に、組電池の劣化状態を診断し、その状態に応じて光、音、その他の出力信号を出力する機能を有する。また、温度制御機能が組込まれていても良く、例えば冷暖房回路16を備え、これを制御してシステム全体の温度を適温に維持する機能を有していても良い。
この制御回路15において行われる組電池の劣化状態の診断は、これまで述べてきた本発明に係る組電池の劣化診断方法によって診断されている。
次に、本発明の充放電監視制御システムの動作を図4の充放電監視制御システムのフロー図に従って説明する。このフロー図は、満充電状態への充電を起点とした例である。
なお、説明に際して、図5のような、シール型鉛蓄電池(単電池11a;定格電圧2.0V/セル、10時間率定格容量10Ah/セル)を9個直列接続した電池群11bを3列並列に接続した構成の組電池を想定して、各種条件、制御における数値を用いている。
先ず、本システムを搭載する機器が運転(充放電サイクル)を開始するにあたり、制御回路15から充電切替部12に信号が送られ、表4に示す充電条件による充電が行われる。
次に、表4の充電終了の条件で、制御回路15から放電切替部13に信号が送られ、表4に示す放電条件による放電が行われ、表4の放電終了の条件で、放電が停止される。
Figure 0005783116
この放電中に、表5に示す放電制御の放電回路遮断の条件に適合する状態に至った電池群がある場合、その電池群に対して放電回路遮断の制御を実施した後、放電を継続する。
放電回路遮断の条件に適合する電池群がない場合には、放電回路遮断の制御をせずに放電を継続し、放電条件が表4の放電終了の条件に達した時点で放電を停止する。
放電回路遮断の条件に適合する電池群があって、その放電を停止した場合は、表5の充電制御の条件に沿って適合判定を行い、表6に示す充放電サイクル終了条件に適合させて表7に示す均等充電条件に沿って均等充電を行った後、全ての放電回路の復帰を行う。
Figure 0005783116
Figure 0005783116
表6の充放電サイクル終了条件を適合させた場合、適合するx列(単電池ではx列y番)の電池群の劣化情報を監視回路14に発信する。
その情報を基に、電池群内の劣化単電池をピックアップしてその単電池の交換作業を行う。交換作業の確認後、表5の充電制御の条件に沿って適合判定を行い、表7に示した均等充電条件による均等充電を表6の条件に沿って行い、均等充電の終了後、表4に示した充放電サイクル条件での放電を行う。
また、表6の充放電サイクル終了条件を適合させなかった場合は、表7に示した均等充電条件によって均等充電を行い、均等充電の終了後、表4に示した充放電サイクル条件での放電を行う。
一方、表7に示した均等充電条件によって均等充電を行って、均等充電が終了しなかった場合には、表4に示した充放電サイクル条件での充電を実施する。
Figure 0005783116
以上の判定は、その判定に使用するデータを監視回路14が収集して制御回路15に送られ、制御回路15において、必要な場合には、本発明の組電池の劣化診断方法として使用される。
以下、実施例を用いて、本発明を詳細に説明する。
実施例1及び比較例1は、「組電池の劣化診断方法」に関するもので、実施例2以降は「組電池の充放電監視制御方法」に関するものである。
図6に示すA〜Dの4個の単電池を並列に接続した組電池を用いて、充放電サイクル試験を行った。
用いた単電池は、定格電圧2.0V/セル、10時間率定格容量10Ah/セルのシール型鉛蓄電池で、表8に示す充放電サイクル試験条件を用いて、充放電サイクル試験を行い、各サイクル毎の電気変量の推移を測定した。
Figure 0005783116
電気変量として、放電開始から5分経過時の放電電流及び放電開始から放電終了までの放電電気量を用いて、図2の診断工程に従って劣化診断を行った。
その結果を図7に示す。図7は放電電流を電気変量とした場合の結果を示すものであるが、放電電気量を電気変量とした場合も同様な結果が得られたので、以下、電気変量に放電電流を用いた場合を例に示す。
(比較例1)
電気変量として、放電末の端子電圧(放電電圧)を用いて、その推移を測定した。
その結果を図8に示す。
実施例1においては、列Aの単電池の劣化状態を確実に捉えることが可能であった。即ち、充放電サイクルが進むと、先ず放電電流(電気変量)が、表3の劣化状態の診断2を満たす値となり、劣化状態に陥ってきていることを把握できる。次に、より充放電サイクルが進むと、放電電流(電気変量)が、表3の劣化状態の診断1をも満たす値になり、劣化状態にあると診断できる。
一方、比較例1では放電電圧(電気変量)が、列A〜列Dの単電池において、あまり変わらず緩やかな右下がりの曲線を描くために、単電池の劣化状態は把握できなかった。
本発明の並列接続の組電池の充放電監視制御システムを用いた充放電サイクル試験を行った。
組電池に、実施例1で使用したシール型鉛蓄電池を直列に9個接続した電池群を3群並列(A列、B列、C列:N=3)に接続したものを用い、図3の充放電監視制御システム回路に接続して充放電サイクル試験を、表4の充放電サイクル条件により実施した。試験に際しては、本発明を検証する意味で、組電池を構成する全ての単電池の端子電圧を測定した。
なお、組電池のB列、C列には未使用電池のみからなる電池群を用い、A列には未使用電池と使用電池からなる組電池を用いた。
組電池A列の充放電サイクル試験結果を図9に示す、図9は組電池A列の電池群における端子電圧の推移と、本発明による充放電制御を適合させた場合の電池交換(実線矢印)、及び均等充電(破線矢印)のタイミングを示している。
図9よりわかるように、A列の放電電圧の推移では、総放電電圧、平均放電電圧共に、1〜2個の単電池が劣化状態にあったとしても、その変化はわずかであり劣化状態を検出することは困難であることがわかる。一方、本発明の劣化診断方法を用いた場合では、単電池の劣化に伴い、均等充電、充放電制御が発動して劣化状態にある単電池をリフレッシュすることで充放電サイクル寿命を延ばしていることがわかる。
(比較例2)
実施例2と同様の構成の組電池を用い、放電制御並びに充電制御をしない点以外は、実施例2と同様の方法で充放電サイクル試験を行った。
その結果を図10に示す。
(比較例3)
実施例2と同様の構成の組電池を用い、均等充電、放電制御並びに充電制御をしない点以外は、実施例2と同様の方法で充放電サイクル試験を行った。
その結果を図11に示す。
図9〜11からも明らかなように、本発明の充放電監視制御システムを採用することにより充放電サイクルを大きくすることができ、組電池の長寿命化が図れることがわかる。
表9に実施例2、比較例2、3の充放電サイクル試験結果を纏めて示す。
従来の方法(比較例2、比較例3)に比べて2〜5倍の充放電サイクルが実現可能であることがわかる。
Figure 0005783116
1a 単電池を並列接続した組電池
1b 単電池を直列接続した電池群を並列接続した組電池
10 充放電監視制御システム
11 組電池を構成する単電池又は電池群
11a 単電池(シール型鉛蓄電池)
11b 電池群
12 充電切替部
13 放電切替部
14 監視回路
15 制御回路
16 冷暖房回路

Claims (4)

  1. 単電池をN列並列に接続して構成された組電池における前記単電池の列毎に測定した電気変量を用いた組電池の劣化状態の診断方法であって、
    並列接続されている単電池の列毎に電気変量である放電電流I 、又は放電電気量W を測定し、前記放電電流I から求めた平均放電電流IAVE、又は放電電気量W から求めた平均放電電気量WAVEに対して、前記単電池の列毎に測定した放電電流I 、又は測定した放電電気量W が、下記診断条件(1)及び(2)の状態になった単電池を劣化状態であると診断することを特徴とする組電池の劣化診断方法。
    [診断条件]
    (1)前記平均放電電流IAVEと測定した放電電流I の差(IAVE−I )が、予め設定した電流差dIより大きい場合、又は前記平均放電電気量WAVEと測定した放電電気量W の差(WAVE−W )が、予め設定した電気量差dWよりも大きい場合。
    (2)前記平均放電電流IAVEと測定した放電電流I の差(IAVE−I )が、前記測定した放電電流から算出した標準偏差σに係数Aを乗じた数より大きい場合、又は、前記平均放電電気量WAVEと測定した放電電気量W の差(WAVE−W )が、前記測定した放電電気量W から算出した標準偏差σに係数Aを乗じた数より大きい場合。
  2. 複数個の単電池を直列接続して構成される電池群を、N列並列に接続して構成された組電池における前記電池群の列毎に測定した電気変量を用いた組電池の劣化状態の診断方法であって、
    並列接続されている電池群の列毎に電気変量である放電電流I 、又は放電電気量W を測定し、前記放電電流I から求めた平均放電電流IAVE、又は放電電気量W から求めた平均放電電気量WAVEに対して、前記電池群の列毎に測定した放電電流I 、又は測定した放電電気量W が、下記診断条件(1)及び(2)の状態になった電池群を劣化状態であるとして診断することを特徴とする組電池の劣化診断方法。
    [診断条件]
    (1)前記平均放電電流IAVEと測定した放電電流I の差(IAVE−I )が、予め設定した電流差dIより大きい場合、又は前記平均放電電気量WAVEと測定した放電電気量W の差(WAVE−W )が、予め設定した電気量差dWよりも大きい場合。
    (2)前記平均放電電流IAVEと測定した放電電流I の差(IAVE−I )が、前記測定した放電電流から算出した標準偏差σに係数Aを乗じた数より大きい場合、又は、前記平均放電電気量WAVEと測定した放電電気量W の差(WAVE−W )が、前記測定された放電電気量W から算出した標準偏差σに係数Aを乗じた数より大きい場合。
  3. 単電池をN列並列に接続して構成された組電池の充放電監視制御システムであって、
    前記組電池の充電側に充電切替部を、前記組電池の放電側に放電切替部を備え、
    前記組電池を構成する単電池の劣化状態を、前記単電池の電気変量から求める請求項1記載の並列接続の組電池の劣化診断方法を搭載する監視装置を備え、
    前記劣化診断方法により診断された単電池の状態に応じて、前記充電切替部を動作させて前記組電池の充電量の制御、或いは前記放電切替部を動作させて前記組電池の放電量の制御を行うことを特徴とする組電池の充放電監視制御システム。
  4. 複数個の単電池を直列接続して構成される電池群を、N列並列に接続して構成された組電池の充放電監視制御システムであって、
    前記組電池の充電側に充電切替部を、前記組電池の放電側に放電切替部を備え、
    前記組電池を構成する電池群の劣化状態を、前記電池群の電気変量から求める請求項2記載の並列接続の組電池の劣化診断方法を搭載する監視装置を備え、
    前記劣化診断方法により診断された電池群の状態に応じて、前記充電切替部を動作させて前記組電池の充電量の制御、或いは前記放電切替部を動作させて前記組電池の放電量の制御をすることを特徴とする組電池の充放電監視制御システム。
JP2012082183A 2012-03-30 2012-03-30 組電池の劣化診断方法、及び充放電監視制御システム Active JP5783116B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012082183A JP5783116B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 組電池の劣化診断方法、及び充放電監視制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012082183A JP5783116B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 組電池の劣化診断方法、及び充放電監視制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013210348A JP2013210348A (ja) 2013-10-10
JP5783116B2 true JP5783116B2 (ja) 2015-09-24

Family

ID=49528294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012082183A Active JP5783116B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 組電池の劣化診断方法、及び充放電監視制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5783116B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107377422B (zh) * 2017-07-27 2019-06-07 东莞威胜储能技术有限公司 一种单体电池的分选方法
CN107225104B (zh) * 2017-07-27 2019-09-20 东莞威胜储能技术有限公司 一种电池的分选方法
CN115707985B (zh) * 2021-08-19 2024-03-22 北京大瞬科技有限公司 计算电池电量的方法及电池管理系统

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4207611A (en) * 1978-12-18 1980-06-10 Ford Motor Company Apparatus and method for calibrated testing of a vehicle electrical system
JP2004120856A (ja) * 2002-09-25 2004-04-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電源装置
JP5553622B2 (ja) * 2010-01-28 2014-07-16 株式会社Nttファシリティーズ 二次電池システムおよびその管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013210348A (ja) 2013-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6056730B2 (ja) 蓄電システム
JP5443327B2 (ja) 組電池装置
JP5117537B2 (ja) バッテリー管理システム及びその駆動方法
JP5614456B2 (ja) 蓄電装置の診断装置、診断方法、および蓄電装置
JP5567956B2 (ja) 複数組電池のセル電圧均等化装置
US8587256B2 (en) Battery management system and driving method for the system
JP5179047B2 (ja) 蓄電装置の異常検出装置、蓄電装置の異常検出方法及びその異常検出プログラム
JP5299397B2 (ja) 電池状態監視装置
JP5743634B2 (ja) 劣化測定装置、二次電池パック、劣化測定方法、およびプログラム
JP5623629B2 (ja) 余寿命判定方法
JP2015073429A (ja) 直列群のバッテリまたはキャパシタのセル充電状態および放電状態の分岐を検出する方法
JP5910889B2 (ja) 蓄電システム
JP2007259612A (ja) 電源制御装置
WO2008072436A1 (ja) 二次電池の劣化判定装置及びバックアップ電源
JP2012208027A (ja) 組電池の劣化診断方法
WO2016132895A1 (ja) 電池システム監視装置
JP5783116B2 (ja) 組電池の劣化診断方法、及び充放電監視制御システム
JPWO2015011801A1 (ja) 電池システム監視装置
JP5626190B2 (ja) 蓄電システム
JP5553622B2 (ja) 二次電池システムおよびその管理方法
JP2016122542A (ja) 蓄電装置の故障判定方法
KR20230162253A (ko) 배터리 진단 방법, 그 방법을 제공하는 배터리 진단 장치 및 배터리 시스템
CN211480220U (zh) 电池管理系统
JP2012028049A (ja) 蓄電装置の製造方法および蓄電装置
JP5394823B2 (ja) 充電制御装置、キャパシタモジュール及び充電制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150623

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5783116

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150