JP5783107B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、エンジンのプレイグニッション抑止装置が開示されている。この従来の抑止装置では、点火プラグの電極に流れるイオン電流に基づいてプレイグニッションが検出される。そして、プレイグニッションの発生が検出された場合には、プレイグニッションを抑えるために、空燃比の増量補正が行われる。
特開平11−13520号公報 特開2006−118483号公報 特開平9−303165号公報 特開2009−2241号公報
ところで、低温時には、筒内の壁面に付着するエンジンオイルの温度も低くなる。これにより、筒内に噴射された燃料のうち、筒内に付着して燃焼に寄与しない未燃燃料量が増加し、エンジンオイルの燃料希釈率が増加する。未燃燃料がエンジンオイルと混合すると、エンジンオイルの粘度が低くなる。オイルの粘度が低くなると、オイル上がりによってピストンとボアとの間の空間に溜まったオイルが燃焼室内に飛散し易くなる。その結果、その飛散したオイルを着火源とするプレイグニッションが生じ易くなる。
上記のように、燃料希釈率の増加によってプレイグニッションの発生頻度が高くなる。一方、上記特許文献1に記載の技術によれば、プレイグニッションの発生が実際に検出された場合に、空燃比の増量補正を行うことでプレイグニッションの抑止が行われる。このような制御によれば、プレイグニッションの連発(連続的な発生)を抑制することはできるが、燃料希釈率の増加に起因するプレイグニッションの発生回数の増加を防ぐことまではできない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、筒内に飛散したオイルを着火源とするプレイグニッションの発生を効果的に抑制し得る内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、内燃機関の制御装置であって、
内燃機関に燃料を供給する燃料噴射弁と、
前記内燃機関の吸気通路に吸入される空気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータと、
前記内燃機関の1サイクル当たりの行程容積に対する、1サイクル中に筒内に供給された燃料がすべて燃焼に寄与したとした場合に1サイクル中に筒内に吸入される理想空気の容積の比である理想体積効率と、前記内燃機関の1サイクル当たりの行程容積に対する、1サイクル中に筒内に実際に吸入される空気の容積の比である実体積効率との差として定義される燃料希釈率を算出する希釈率算出手段と、
前記希釈率算出手段により算出される前記燃料希釈率が所定の閾値よりも高い場合に、プレイグニッションの発生が抑制されるように前記内燃機関を制御するプレイグニッション抑制制御手段と、
を備え
前記理想体積効率は、前記燃料噴射弁から噴射される単位時間当たりの燃料の量である燃料消費量と空燃比とに基づく乾き空気流量を用いて算出され、
前記実体積効率は、前記エアフローメータにより検出される空気の流量に基づく乾き空気流量を用いて算出され、
前記理想体積効率の算出に用いられる前記空燃比は、前記実体積効率が算出される際の空燃比と同一であることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記希釈率算出手段は、エンジン回転数、吸気圧力、吸入空気量、吸気温度、空燃比、筒内に供給される燃料量、吸入空気の湿度および大気圧に基づいて、前記燃料希釈率を算出するものであることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記プレイグニッションの発生頻度を取得するプレイグ頻度取得手段を更に備え、
前記希釈率算出手段は、
前記燃料希釈率をX座標軸とし、前記プレイグニッションの発生頻度をY座標軸とする仮想XY平面上に、所定の1または複数の運転条件に対して求められるプロット点であって前記燃料希釈率および前記プレイグニッションの発生頻度をそれぞれx座標値およびy座標値とするプロット点を付与するプロット点付与手段と、
前記プロット点付与手段により付与される前記プロット点が所定の1つの運転条件に対して求められた1点である場合には、前記仮想XY平面上において前記1点のプロット点と原点とを通過する直線を算出し、前記プロット点付与手段により付与される前記プロット点が所定の複数の運転条件に対して求められた複数点である場合には、前記仮想XY平面上において前記複数点のプロット点を通る直線もしくは当該複数点のプロット点に対する近似直線を算出する直線算出手段と、
前記直線算出手段により算出される前記直線もしくは前記近似直線上において、前記プレイグニッションの発生頻度のための所定の閾値がY座標値となるときのX座標値を、前記燃料希釈率の前記閾値として設定する希釈率閾値設定手段と、
を含むことを特徴とする。
第1および第2の発明によれば、上記のように定義された燃料希釈率が所定の閾値よりも高い場合にプレイグニッションの発生が抑制されるように内燃機関を制御することにより、プレイグニッションの発生頻度が閾値(所定の許容値)を超えないように予防的に抑えることができる。このように、本発明によれば、燃料希釈率の増加に起因して筒内に飛散し易くなったオイルを着火源とする低速プレイグの発生を効果的に抑制することが可能となる。
品質の粗悪なエンジンオイルが使用された場合には、燃料希釈率の変化はないが、プレイグニッションの発生頻度が増加してしまう状況が生じ得る。このような状況の想定なしに、燃料希釈率の閾値を正規のエンジンオイルを想定した値で一律に設定していると、適切なプレイグニッションの抑制が図れない場合があり得る。これに対し、第3の発明によれば、粗悪オイルの使用に伴う燃料希釈率とプレイグニッションの発生頻度との関係の変化を反映した値に燃料希釈率の閾値を設定することができる。これにより、粗悪オイルが投入されたことによって燃料希釈率は変わらずともプレイグニッションの発生頻度が増加する状況においても、プレイグニッションの発生を効果的に予防できるようになる。
本発明の実施の形態1の内燃機関のシステム構成を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態1の特徴的な制御において用いられるプレイグ発生頻度と燃料希釈率との関係を表した図である。 燃料希釈率の定義を説明するために用いる図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 重質の粗悪燃料の使用に伴う燃料希釈率およびプレイグ発生頻度の変化を説明するための図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。 粗悪オイルの使用に伴うプレイグ発生頻度の変化を考慮した、燃料希釈率の閾値の変更手法の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態3において実行されるルーチンのフローチャートである。
実施の形態1.
[内燃機関のシステム構成]
図1は、本発明の実施の形態1の内燃機関10のシステム構成を説明するための模式図である。本実施形態のシステムは、火花点火式の内燃機関10を備えている。内燃機関10の各気筒には、吸気通路12および排気通路14が連通している。
吸気通路12の入口近傍には、エアクリーナ16が取り付けられている。エアクリーナ16の下流近傍には、吸気通路12に吸入される空気(吸気)の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ18と、吸気通路12の入口における吸気の温度(吸気温度IAT)を検知するための吸気温度センサ20とが設けられている。エアフローメータ18の下流には、ターボ過給機22のコンプレッサ22aが設置されている。コンプレッサ22aは、排気通路14に配置されたタービン22bと連結軸を介して一体的に連結されている。
コンプレッサ22aの下流には、圧縮された空気を冷却するインタークーラ24が設けられている。インタークーラ24の下流には、電子制御式のスロットルバルブ26が設けられている。スロットルバルブ26の下流(吸気マニホールド12a)には、吸気圧力(吸気管内圧力VAC)を検知するための吸気圧力センサ28と、この部位における吸気温度(吸気管温度INT)を検知するための吸気管温度センサ30とが配置されている。
内燃機関10の各気筒には、吸気ポートに燃料を噴射するための燃料噴射弁32が設けられている。また、内燃機関10の各気筒には、混合気に点火するための点火プラグ34が設けられている。
タービン22bの下流側の排気通路14には、排気ガスを浄化するための触媒36が配置されている。また、触媒36の上流側の排気通路14には、触媒36に流入する排気ガスの空燃比(AFE)に対してほぼリニアな出力を発するA/Fセンサ38が配置されている。
更に、図1に示すシステムは、ECU(Electronic Control Unit)40を備えている。ECU40の入力部には、上述したエアフローメータ18、吸気温度センサ20、吸気圧力センサ28、吸気管温度センサ30およびA/Fセンサ38に加え、エンジン回転数NEを検知するためのクランク角センサ42、エンジン冷却水温度(以下、単に「水温」と称する)を検知するための水温センサ44、大気圧を検知するための大気圧センサ46、吸入空気の湿度(絶対湿度AH)を検知するための湿度センサ48、筒内圧力を検知するための筒内圧センサ50、および、ノックの発生を検知するためのノックセンサ52等の内燃機関10の運転状態を検知するための各種センサが接続されている。また、ECU40の出力部には、上述したスロットルバルブ26、燃料噴射弁32および点火プラグ34等の内燃機関10の運転状態を制御するための各種アクチュエータが接続されている。ECU40は、上述した各種センサの出力と所定のプログラムに従って各種アクチュエータを作動させることにより、内燃機関10の運転状態を制御するものである。
[実施の形態1の制御]
(プレイグニッションの抑制に関する課題)
以下、プレイグニッション(以下、単に「プレイグ」と略する)の抑制に関する本実施形態の課題について説明する。ここでは、特に、低エンジン回転数高負荷の運転条件において発生するプレイグニッション(以下、「低速プレイグ」と称する)を取り上げて説明を行う。
プレイグが実際に発生したことを検出するために、従来より様々な手法が用いられている。そのような手法によって低速プレイグの発生を検出した場合には、所定のプレイグ発生抑制制御(例えば、空燃比のリッチ化やトルク制限)を行うことにより、プレイグの発生(発生検出後の連続的な発生)を抑制することができる。
ところで、低温時には、筒内の壁面に付着するエンジンオイルの温度も低くなる。これにより、筒内に噴射された燃料のうち、筒内に付着して燃焼に寄与しない未燃燃料量が増加し、エンジンオイルの燃料希釈率が増加する。未燃燃料がエンジンオイルと混合すると、エンジンオイルの粘度が低くなる。オイルの粘度が低くなると、オイル上がりによってピストンとボアとの間の空間に溜まったオイルが燃焼室内に飛散し易くなる。その結果、その飛散したオイルを着火源とする低速プレイグが生じ易くなる。
以上のように、低温時に燃料希釈率が増加すると、低速プレイグの発生頻度が急増する。一方、上述したような手法、すなわち、低速プレイグの発生が実際に検出された場合に所定のプレイグ抑制制御を行うという手法では、低速プレイグの連発(連続的な発生)を抑制することはできるが、燃料希釈率の増加に起因する低速プレイグの発生回数の増加を防ぐことまではできない。従って、燃料希釈率が増加すると、低速プレイグの発生回数が増加することになる。その結果、低速プレイグの発生により、内燃機関10に故障が生ずる恐れがある。また、低エンジン回転高負荷の領域全体において一律に空燃比のリッチ化やトルク制限などを実施することとすると、低速プレイグの発生を無くすことはできるが、燃費の悪化もしくは出力性能低下を招くこととなる。
(実施の形態1における特徴的な制御の概要)
そこで、本実施形態では、後述のように定義される燃料希釈率を内燃機関10の運転中に算出するようにした。そのうえで、算出される燃料希釈率が所定の閾値(後述する図2中の閾値A)よりも高い場合に、プレイグの発生を抑制するために、上記プレイグ抑制制御と同様の空燃比のリッチ化やトルク制限などの制御(以下、「低速プレイグ予防制御」と称する)を予防的に実行するようにした。
図2は、本発明の実施の形態1の特徴的な制御において用いられるプレイグ発生頻度と燃料希釈率との関係を表した図である。
図2に示すように、燃料希釈率が高いほど、低速プレイグの発生頻度が高くなる。そして、プレイグ発生頻度は、燃料希釈率がある値よりも高くなると、燃料希釈率の増加に対して、それまでの傾きαよりも大きな傾きβで高くなるという傾向を有している。本実施形態では、傾きがαからβに変化する変化点(プレイグ発生頻度が閾値Iとなる点)よりもプレイグ発生頻度が所定の余裕値だけ低いときの燃料希釈率の値を、上記閾値Aとして用いることとしている。
図2に示すプレイグ発生頻度と燃料希釈率との関係は、内燃機関10の運転状態(具体的には、エンジン回転数、負荷率および水温など)に応じて定まる(異なる)ものである。このため、ECU40には、運転状態(すなわち、エンジン回転数、負荷率および水温の大きさ)に応じた値として予め設定された閾値Aが記憶されている。
本実施形態の制御によれば、運転中に算出される燃料希釈率が閾値Aよりも高くなる場合に低速プレイグ予防制御が実行されることになる。これにより、プレイグ発生頻度が閾値Iを超えないように抑えることができる。
(本実施形態で用いられる燃料希釈率の定義)
本実施形態の燃料希釈率は、内燃機関10の1サイクル当たりの行程容積に対する、1サイクル中に筒内に供給された燃料がすべて燃焼に寄与したとした場合に1サイクル中に筒内に吸入される空気(以下、「理想空気」と称する)の容積の比である理想体積効率と、内燃機関10の1サイクル当たりの行程容積に対する、1サイクル中に筒内に実際に吸入される空気の容積の比である実体積効率との差として定義されている。
図3は、燃料希釈率の定義を説明するために用いる図である。
図3では、一例として、空燃比が理論空燃比である14.5に制御されている状況下において、単位時間当たりに筒内に供給された燃料の量(燃料消費量)が10g/secである場合を例に挙げる。この場合には、燃料希釈がない(すなわち、未燃燃料がない)と仮定した場合において空燃比14.5を維持するために必要な理想吸入空気の流量は、145g/secとなる。
ここで、上記の場合に空燃比14.5が制御される状況の下で実際に筒内に吸入された吸入空気の流量が100g/secであったとする。そうすると、この場合において実際に燃焼に寄与した単位時間当たりの燃料量は、上記の実吸入空気流量100g/secを空燃比14.5で除して得られる値である6.9g/secとなる。そして、この場合の単位時間当たりの未燃燃料の量は、残りの3.1g/secとなる。
図3に示す例から分かるように、燃料がより大きく希釈されているほど、すなわち、未燃燃料量が多いほど、理想吸入空気と、実際の吸入空気との差が大きくなる。このため、本実施形態では、上記のように、理想吸入空気から求めた体積効率(理想体積効率)と、実際の吸入空気から求めた体積効率(実体積効率)との差を燃料希釈率と定義している。
(実施の形態1における具体的処理)
図4は、本発明の実施の形態1における特徴的な制御を実現するために、ECU40が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。尚、本ルーチンは、所定の制御周期毎に繰り返し実行されるものとする。
図4に示すルーチンでは、先ず、後述のステップ102および104における燃料希釈率および閾値Aを算出するために必要なパラメータとして、既述した各種センサの出力に従って、エンジン回転数NE、吸気管内圧力VAC、湿度(絶対湿度AH)、吸入空気温度(吸気温度IATおよび吸気管温度INT)、空燃比AFE、吸入空気量、大気圧、燃料消費量GF、水温および負荷率がそれぞれ検知(または算出)される(ステップ100)。本ステップ100における燃料消費量GFは、検知対象となる所定のサイクルにおいて、燃料噴射弁32から噴射される単位時間当たりの燃料量として算出される値であるものとする。負荷率は、エアフローメータ18により検出される吸入空気量およびクランク角センサ42により検出されるエンジン回転数NEに基づいて算出することができる。
次に、燃料希釈率が算出される(ステップ102)。本実施形態で定義した燃料希釈率は、上述したように理想体積効率と実体積効率との差である。ターボ過給機22付きの内燃機関10では、これらの体積効率を次の(1)式に従って算出することができる。この(1)式に基づいて各体積効率を算出するうえでの理想体積効率と実体積効率との違いは、後述の乾き空気流量GDEとして用いる値が異なる点にある。
Figure 0005783107
ただし、上記(1)式において、CPは補正大気圧であり、ここでは、このCPとして大気圧センサ46によって検知される大気圧が使用されるものとする。QAは体積空気流量であり、次の(2)式に従って算出することができる。
Figure 0005783107
ただし、上記(2)式において、GWEは湿り空気流量であり、次の(3)式に従って算出することができる。GMWは湿り空気密度であり、次の(4)式に従って算出することができる。
Figure 0005783107
Figure 0005783107
ただし、上記(3)式を用いて理想体積効率を算出する場合には、乾き空気流量GDEとして、次の(5)式に従って算出される値が使用されるものとする。一方、上記(3)式を用いて実体積効率を算出する場合には、乾き空気流量GDEとして、エアフローメータ18により検出される吸入空気量が使用されるものとする。また、上記(4)式において、PWは、水蒸気分圧であり、次の(6)式に従って算出することができる。
Figure 0005783107
Figure 0005783107
以上説明したように、本実施形態の燃料希釈率は、エンジン回転数NE、吸気管内圧力VAC、吸入空気量、吸入空気温度(吸気温度IATおよび吸気管温度INT)、空燃比AFE、燃料消費量GF(筒内に供給される燃料量)、湿度(絶対湿度AH)および大気圧をパラメータとする上記(1)〜(6)の各式を利用して算出される理想体積効率と実体積効率との差として算出することができる。
次に、上記ステップ102において算出された燃料希釈率が所定の閾値Aよりも高いか否かが判定される(ステップ104)。既述したように、ECU40には、個々の運転状態(すなわち、エンジン回転数NE、負荷率および水温の大きさ)に応じた値としての閾値Aが記憶されている。本ステップ104では、上記ステップ100において取得されたエンジン回転数NE、負荷率および水温に基づいて現在の運転状態に応じた閾値Aを取得したうえで、燃料希釈率の判定が実行される。
上記ステップ104において燃料希釈率が上記閾値Aよりも高くないと判定された場合には、通常時の内燃機関10の制御が実行される(ステップ106)。一方、上記ステップ104において燃料希釈率が上記閾値Aよりも高いと判定された場合には、低速プレイグ予防制御として、燃料噴射量の増加(空燃比(A/F)のリッチ化)もしくはスロットル開度を小さくする制御(トルク制限)が実行される(ステップ108)。
以上説明した図4に示すルーチンによれば、上記のように定義された燃料希釈率が閾値Aよりも高い場合には、上記低速プレイグ予防制御が実行される。これにより、プレイグ発生頻度が閾値Iを超えないように予防的に抑えることができる。このように、本実施形態の制御によれば、燃料希釈率の増加に起因して筒内に飛散し易くなったオイルを着火源とする低速プレイグの発生を効果的に抑制することが可能となる。
尚、上述した実施の形態1においては、ECU40が上記ステップ100および102の処理を実行することにより前記第1の発明における「希釈率算出手段」が、ECU40が上記ステップ104の判定が成立する場合に上記ステップ108の処理を実行することにより前記第1の発明における「プレイグニッション抑制制御手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態2.
本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU40に図4に示すルーチンに代えて後述の図6に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
図5は、重質の粗悪燃料の使用に伴う燃料希釈率およびプレイグ発生頻度の変化を説明するための図である。
標準燃料(正規の燃料)に対して重質な粗悪燃料が使用された場合には、燃料の蒸発特性が異なるため、燃料希釈率が変化する。具体的には、重質の粗悪燃料が使用されると、燃料の蒸発特性が悪くなる。このため、図5に示すように、上述した実施の形態1の手法によって算出される燃料希釈率、およびプレイグ発生頻度が、正規の燃料の使用時に推定される燃料希釈率およびプレイグ発生頻度に対して急激に高くなる可能性がある。
そこで、本実施形態では、内燃機関10の運転中に算出される(低速)プレイグ発生頻度が所定の閾値Iよりも高い場合には、低速プレイグを抑制するために、空燃比のリッチ化やトルク制限を行うようにした。また、運転中に算出されるプレイグ発生頻度が上記閾値Iよりも高いか否かにかかわらず、運転中に算出される燃料希釈率が閾値Aよりも高い場合には、実施の形態1と同様に低速プレイグ予防制御を実行するようにした。
更に、本実施形態では、運転中に算出されるプレイグ発生頻度が正規の燃料の使用時におけるプレイグの推定発生頻度よりも高く、かつ、運転中に算出される燃料希釈率が正規の燃料の使用時における推定燃料希釈率よりも高い場合には、警告灯(MIL(Malfunction Indicator Lamp)などを用いて、粗悪燃料の投入により使用燃料に異常が生じていることを警報するようにした。
図6は、本発明の実施の形態2の制御を実現するために、ECU40が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。尚、図6において、実施の形態1における図4に示すステップと同一のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図6に示すルーチンでは、先ず、エンジン回転数NE、負荷率および水温が検知(または算出)される(ステップ200)。次いで、上記ステップ200において取得された現在の運転状態を示す情報に基づいて、推定燃料希釈率およびプレイグの推定発生頻度が算出される(ステップ202)。具体的には、ECU40には、内燃機関10の運転状態(エンジン回転数NE、負荷率および水温)との関係で推定燃料希釈率およびプレイグの推定発生頻度をそれぞれ定めたマップ(図示省略)が記憶されている。本ステップ202では、そのようなマップを参照して、現在の運転状態に対応した推定燃料希釈率および推定発生頻度が算出される。
次に、ステップ204およびステップ206の処理が並列的に実行される。ステップ204では、その次のステップ102における燃料希釈率の算出のために必要なパラメータのうちで、上記ステップ200において取得されていない残りのパラメータ、すなわち、吸気管内圧力VAC、湿度(絶対湿度AH)、吸入空気温度(吸気温度IATおよび吸気管温度INT)、空燃比AFE、吸入空気量、大気圧および燃料消費量GFがそれぞれ検知(または算出)される(ステップ204)。
上記ステップ204に続くステップ102において現在の燃料希釈率が算出された後には、既述したステップ104〜108の処理が実行される。また、ステップ106では、筒内圧センサ(CPS)50もしくはノックセンサ(KCS)52を用いて検知された低速プレイグ発生の運転履歴を参照することによって、現在のプレイグ発生頻度(プレイグ発生頻度の最新値)が算出される(ステップ206)。
次に、上記ステップ206において算出されたプレイグ発生頻度が所定の閾値I(図3、5参照)よりも高いか否かが判定される(ステップ208)。その結果、本ステップ208の判定が不成立である場合には、ステップ106において通常の内燃機関10の制御が実行される。一方、本ステップ208の判定が成立する場合には、処理としてはステップ108と同様のものを用いて低速プレイグの抑制のために、燃料噴射量の増加(空燃比(A/F)のリッチ化)もしくはスロットル開度を小さくする制御(トルク制限)が実行される(ステップ210)。
また、図6に示すルーチンでは、上記ステップ102において燃料希釈率が算出され、かつ、上記ステップ206においてプレイグ発生頻度が算出された後に、ステップ212の処理が実行される。本ステップ212では、上記ステップ206において算出されたプレイグ発生頻度が(正規の燃料の使用時におけるプレイグの)推定発生頻度よりも高く、かつ、上記ステップ102において算出された燃料希釈率が(正規の燃料の使用時における)推定燃料希釈率よりも高いか否かが判定される。
その結果、上記ステップ212の判定が成立する場合には、警告灯(MIL(Malfunction Indicator Lamp)などを用いて、粗悪燃料の投入により使用燃料に異常が生じていることが警報される(ステップ214)。
以上説明した図6に示すルーチンによっても、上記のように定義された燃料希釈率が閾値Aよりも高い場合には、上記低速プレイグ予防制御が実行される。これにより、プレイグ発生頻度が閾値Iを超えないように予防的に抑えることができる。また、上記ルーチンによれば、運転中に算出される(低速)プレイグ発生頻度が閾値Iよりも高くなった状況下においても、所定のプレイグ抑制制御を実行することにより、低速プレイグを抑制することができる。以上のように、上記ルーチンによれば、粗悪燃料の投入によるプレイグ発生頻度の急増を効果的に抑制することができる。
更に、上記ルーチンによれば、運転中に算出されるプレイグ発生頻度が正規の燃料の使用時におけるプレイグの推定発生頻度よりも高く、かつ、運転中に算出される燃料希釈率が正規の燃料の使用時における推定燃料希釈率よりも高い場合には、警告灯(MIL(Malfunction Indicator Lamp)などを用いて、粗悪燃料の投入により使用燃料に異常が生じていることが警報される。このように、上記ルーチンによれば、粗悪燃料が投入されたことを検知することができる。
実施の形態3.
本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU40に図6に示すルーチンに代えて後述の図8に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
図7は、粗悪オイルの使用に伴うプレイグ発生頻度の変化を考慮した、燃料希釈率の閾値の変更手法の一例を説明するための図である。
正規のエンジンオイルと比べて品質の粗悪なオイルが使用された場合には、オイル中の添加剤の成分が変化する。このため、燃料希釈率は変わらないが、自着火が発生し易くなる。その結果、図7中に黒丸の2点を付して示すように、上述した実施の形態1、2の手法によって算出される燃料希釈率については正規のエンジンオイルの使用時の推定燃料希釈率と変化はないが、プレイグ発生頻度が正規のオイルの使用時の推定発生頻度に対して急激に高くなる状況が発生する可能性がある。
そこで、本実施形態では、上述した実施の形態2で行う制御に加え、燃料希釈率が上記閾値A以下となる場合であっても、以下のように算出される閾値B(<A)よりも高い場合には、低速プレイグ予防制御を実行するようにした。
具体的には、本実施形態では、図7に示すように、燃料希釈率をX座標軸とし、プレイグ発生頻度をY座標軸とする仮想XY平面を想定する。閾値Bを算出するために、先ず、現在の燃料希釈率およびプレイグの発生頻度の算出値をそれぞれx座標値およびy座標値とするプロット点が仮想XY平面上に付与される。粗悪オイルが使用されている場合であれば、図7に示すように、付与されたプロット点は、正規のオイル使用時のものと異なるもの(燃料希釈率は変わらないがプレイグ発生頻度が高いもの)となる。
本実施形態では、上記プロット点が付与された場合には、当該プロット点と仮想XY平面の原点とを通過する直線が算出される。正規のオイル使用時であれば、この場合に算出される直線の傾きはαのままとなる。一方、粗悪オイルの使用時であれば、この場合に算出される直線の傾きは、図7中に一例として示すα’のようにαよりも大きくなる。
本実施形態では、更に、算出された直線上において、プレイグ発生頻度の閾値IがY座標値となるときのX座標値を、燃料希釈率の新しい閾値Bとして設定する。正規のオイル使用時であれば、上記のように算出される直線は予め設定されていた傾きαのものと同一となるので、閾値はAのままとなる。一方、粗悪オイルの使用時であれば、上記のように算出される直線の傾きが正規のオイル使用時と比べて大きくなるため、この場合の閾値Bは、閾値Aと比べて低い燃料希釈率側の値として算出されることになる。より具体的には、より粗悪なオイルが使用されることによりプレイグ発生頻度が高くなるほど、直線の傾きが大きくなるため、閾値Bはより低い燃料希釈率側の値として算出されることになる。
図8は、本発明の実施の形態3の制御を実現するために、ECU40が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。尚、図8において、実施の形態2における図6に示すステップと同一のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図8に示すルーチンでは、ステップ104において燃料希釈率が閾値A以下であると判定された場合には、上記図6に示すルーチンとは異なり、以下のステップ300以降の処理が実行される。
ステップ300では、上記ステップ102において算出された燃料希釈率および上記ステップ206において算出されたプレイグの発生頻度をそれぞれx座標値およびy座標値とするプロット点を仮想XY平面上に付与することに相当する処理が実行される。次いで、上記ステップ300において付与されたプロット点と仮想XY平面の原点とを通過する直線が算出される(ステップ302)。
次に、上記ステップ302において算出された直線上において、プレイグ発生頻度の閾値IがY座標値となるときのX座標値が、燃料希釈率の新しい閾値Bとして算出される(ステップ304)。次いで、算出された閾値Bが上記閾値Aよりも小さいか否かが判定される(ステップ306)。
その結果、算出された閾値Bが閾値Aよりも小さい値であると判定された場合には、燃料希釈率の閾値を閾値Aから閾値Bに変更する処理が実行される(ステップ308)。次いで、上記ステップ102において算出された燃料希釈率が、変更後の閾値Bよりも高いか否かが判定される(ステップ310)。その結果、本ステップ310の判定が成立する場合、つまり、燃料希釈率が閾値A以下であるが閾値Bよりも高いと判定された場合には、低速プレイグ予防制御として、燃料噴射量の増加(空燃比(A/F)のリッチ化)もしくはスロットル開度を小さくする制御(トルク制限)が実行される(ステップ108)。
以上説明した図8に示すルーチンによれば、燃料希釈率が閾値A以下となる場合であっても、図7中に示された傾きα’がそうであるように、算出される直線の傾きが正規のオイルの使用時の値よりも大きくなる状況下において、燃料希釈率が変更後の閾値Bよりも高い場合には低速プレイグ予防制御が実行されることになる。このように仮想XY平面の原点を通る直線の傾きαが大きくなるということは、燃料希釈率の変化量に対するプレイグ発生頻度の変化量が相対的に大きく、粗悪オイルが使用されている可能性があると判断することができる。上記ルーチンによれば、このような場合には、粗悪オイルの使用に伴う燃料希釈率とプレイグ発生頻度との関係の変化を反映した閾値Bを利用して、燃料希釈率がより低いときから低速プレイグ予防制御が行われるようになる。これにより、粗悪オイルが投入されたことによって燃料希釈率は変わらずともプレイグ発生頻度が急増するケースにおいても、低速プレイグの発生を効果的に予防できるようになる。
ところで、上述した実施の形態3においては、燃料希釈率の閾値Bを算出する際に、上記プロット点と原点とを通過する直線を算出するようにしている。しかしながら、本発明における希釈率閾値設定手段は、上述した直線を利用するものに限らない。すなわち、内燃機関10の同一の運転状態(例えば、エンジン回転数NE、負荷率および水温で規定)のために、所定の複数の(異なる)運転条件の下で(例えば、運転履歴を参照して)算出されるプレイグニッションの発生頻度と燃料希釈率との関係が取得可能な場合であれば、以下のような手法を用いるようにしてもよい。すなわち、これらの複数の運転条件に対応する値として得られる燃料希釈率とプレイグニッションの発生頻度とを用いて仮想XY平面上に複数のプロット点を付与するようにしてもよい。そして、仮想XY平面上に付与された複数のプロット点を通過する直線もしくは当該複数のプロット点に対する近似直線(例えば、最小二乗法により算出)を算出するようにしてもよい。そのうえで、このようにして算出された直線または近似直線を利用して、燃料希釈率の閾値を設定するようにしてもよい。
尚、上述した実施の形態3においては、前記第1の発明における「プレイグニッション抑制制御手段」は、ECU40が上記ステップ104または310の判定が成立する場合に上記ステップ108の処理を実行することによって実現されている。
また、上述した実施の形態3においては、ECU40が上記ステップ206の処理を実行することにより前記第3の発明における「プレイグ頻度取得手段」が、ECU40が上記ステップ300の処理を実行することにより前記第3の発明における「プロット点付与手段」が、ECU40が上記ステップ302の処理を実行することにより前記第3の発明における「直線算出手段」が、ECU40が上記ステップ304の処理を実行することにより前記第3の発明における「希釈率閾値設定手段」が、それぞれ実現されている。
ところで、上述した実施の形態1乃至3においては、ターボ過給機22付きの内燃機関10を例に挙げて説明を行った。しかしながら、本発明の対象となる内燃機関は、必ずしもターボ過給機などの過給機を備える内燃機関に限定されるものではなく、プレイグニッションの発生が懸念されるものであれば、自然吸気式の内燃機関であってもよい。
10 内燃機関
12 吸気通路
12a 吸気マニホールド
14 排気通路
16 エアクリーナ
18 エアフローメータ
20 吸気温度センサ
22 ターボ過給機
22a コンプレッサ
22b タービン
24 インタークーラ
26 スロットルバルブ
28 吸気圧力センサ
30 吸気管温度センサ
32 燃料噴射弁
34 点火プラグ
36 触媒
38 A/Fセンサ
40 ECU(Electronic Control Unit)
42 クランク角センサ
44 水温センサ
46 大気圧センサ
48 湿度センサ
50 筒内圧センサ
52 ノックセンサ

Claims (3)

  1. 内燃機関に燃料を供給する燃料噴射弁と、
    前記内燃機関の吸気通路に吸入される空気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータと、
    前記内燃機関の1サイクル当たりの行程容積に対する、1サイクル中に筒内に供給された燃料がすべて燃焼に寄与したとした場合に1サイクル中に筒内に吸入される理想空気の容積の比である理想体積効率と、前記内燃機関の1サイクル当たりの行程容積に対する、1サイクル中に筒内に実際に吸入される空気の容積の比である実体積効率との差として定義される燃料希釈率を算出する希釈率算出手段と、
    前記希釈率算出手段により算出される前記燃料希釈率が所定の閾値よりも高い場合に、プレイグニッションの発生が抑制されるように前記内燃機関を制御するプレイグニッション抑制制御手段と、
    を備え
    前記理想体積効率は、前記燃料噴射弁から噴射される単位時間当たりの燃料の量である燃料消費量と空燃比とに基づく乾き空気流量を用いて算出され、
    前記実体積効率は、前記エアフローメータにより検出される空気の流量に基づく乾き空気流量を用いて算出され、
    前記理想体積効率の算出に用いられる前記空燃比は、前記実体積効率が算出される際の空燃比と同一であることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記希釈率算出手段は、エンジン回転数、吸気圧力、吸入空気量、吸気温度、空燃比、筒内に供給される燃料量、吸入空気の湿度および大気圧に基づいて、前記燃料希釈率を算出するものであることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記プレイグニッションの発生頻度を取得するプレイグ頻度取得手段を更に備え、
    前記希釈率算出手段は、
    前記燃料希釈率をX座標軸とし、前記プレイグニッションの発生頻度をY座標軸とする仮想XY平面上に、所定の1または複数の運転条件に対して求められるプロット点であって前記燃料希釈率および前記プレイグニッションの発生頻度をそれぞれx座標値およびy座標値とするプロット点を付与するプロット点付与手段と、
    前記プロット点付与手段により付与される前記プロット点が所定の1つの運転条件に対して求められた1点である場合には、前記仮想XY平面上において前記1点のプロット点と原点とを通過する直線を算出し、前記プロット点付与手段により付与される前記プロット点が所定の複数の運転条件に対して求められた複数点である場合には、前記仮想XY平面上において前記複数点のプロット点を通る直線もしくは当該複数点のプロット点に対する近似直線を算出する直線算出手段と、
    前記直線算出手段により算出される前記直線もしくは前記近似直線上において、前記プレイグニッションの発生頻度のための所定の閾値がY座標値となるときのX座標値を、前記燃料希釈率の前記閾値として設定する希釈率閾値設定手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の制御装置。
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