JP5782976B2 - 光源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばLED(Light Emitting Diode)、有機EL(Electro Luminescence)などの発光素子を光源に使用する光源装置に関する。
近年、半導体発光素子の一種であるLEDを光源として使用した光源装置において、高熱伝導性を有する金属製の中空状のホルダケース内に反射鏡を配置し、LEDが取り付けられたフレームをホルダケースに取り付けた光源装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の技術では、フレームとホルダケースの間に調整用のスペーサを設け、当該スペーサの厚みを調整することで、反射鏡とLEDの相対的位置を調整可能としている。
特開2006−318995号公報
しかしながら、スペーサの厚みで反射鏡とLEDの相対位置を調整する光源装置においては、スペーサの厚みによって装置全体の厚みにバラツキ生じ、一定の厚みにならない、という問題がある。このため、光源装置が組み込まれるプロジェクタ装置や照明装置、照射装置といった各種装置にあっては、光源装置を固定する治具や組付スペースの寸法を一意に定めることができず、組み込み側の装置の設計が煩雑になる、という問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、スペーサを用いずに、反射鏡の反射面に対する発光素子の位置を容易に調整できる光源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、反射鏡を収めたホルダーケースと、前記反射鏡の反射面の光軸上の焦点位置に発光素子をアームで支持したフレームと、を備えた光源装置において、前記フレームは、前記ホルダーケースに連結され、前記発光素子が取り付けられた1又は複数の発光素子取付部材を備え、前記発光素子取付部材は、前記アームに前記反射面の方向から挿入されて前記光軸に沿って挿脱自在に設けられ、前記発光素子取付部の挿入量により前記反射面からの前記発光素子の距離を調整可能にしたことを特徴とする。
また本発明は、上記光源装置において、前記発光素子取付部材、及び前記アームを高熱伝導材から形成したことを特徴とする。
また本発明は、上記光源装置において、前記アームを板状に形成し、前記反射面の正面側に前記光軸を含み、かつ前記光軸に平行に配置したことを特徴とする。
本発明によれば、発光素子が取り付けられた発光素子取付部材を反射面の光軸上で支持するアームに対し発光素子取付部材を挿入スリットにより挿入自在に設け、挿入量を調整して反射面からの発光素子の距離を調整可能にした。これにより、発光素子が反射面の焦点位置から外れている場合でも、従来のスペーサ等を用いることなく、発光素子を焦点位置に位置合わせできる。
本発明の第1実施形態に係る光源装置の構成を示す斜視図である。 光源装置の分解斜視図である。 光源装置の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。 光源装置の断面図であり、(A)は図3(A)のI−I断面図、(B)は図3(A)のII−II断面図である。 フレームの背面図である。 LED取付支柱の構成を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は側面図である。 本発明の第2実施形態に係る光源装置の構成を示す斜視図である。 反射鏡とフレームの平面図である。 光源装置の連結使用態様を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る光源装置の構成を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は本実施形態に係る光源装置1の構成を示す斜視図であり、図2は光源装置1の分解斜視図である。また図3は光源装置1の構成を示す図であり、図3(A)は平面図、図3(B)は側面図である。図4は光源装置1の断面図であり、図4(A)は図3(A)のI−I断面図、図4(B)は図3(A)のII−II断面図である。
光源装置1は、これらの図に示すように、正面開口2を有する概略円筒形状を成し、この正面開口2から平行光を照射するものである。具体的には、図4に示すように、光源装置1は、LED6と、反射鏡8と、この反射鏡8を収めたホルダケース10と、LED6を担持したフレーム12とを備えている。
図5は、フレーム12の背面図である。
フレーム12は、図3、及び図5に示すように、円筒状(本実施形態では直径が80mm)のフレーム部材16と、当該フレーム部材16の中心O(図3参照)に配置されるLED取付支柱20と、フレーム部材16から中心Oに向かって延びてLED取付支柱20を支持する3本のアーム18とを備え、これら全てが例えばアルミニウム等の高熱伝導性材料で形成されている。
LED取付支柱20は、円柱状部材であり、図4に示すように、反射鏡8の光軸Kと同軸にアーム18で支持され、反射鏡8と対向する側の端面20Aは、光軸Kに対して垂直な平面状に形成されており、この端面20AにLED6が取り付けられ、当該端面20Aから光軸K方向にLED6の光が放射される。
なお、LED取付支柱20は、アーム18に挿脱自在に設けられているが、かかる構成については後に詳述する。
LED6は、光源装置1の光源を構成する発光素子であって、図5に示すように、1又は複数のLEDチップ22(図示例では1つ)をパッケージ24に収め、透明樹脂材26でモールドしたものが用いられている。パッケージ24には、LEDチップ22に電気的に接続されて電力を供給する一対のリード部材28が設けられている。
フレーム12にあっては、3本のアーム18のうちの2本の裏側の面上には、図5に示すように、アーム18の両端に亘って延びる導電部30が設けられている。導電部30は、アーム18の裏側の面上に絶縁層と導電層とを積層して形成したものである。導電部30は、フレーム部材16側の端部30Aがリード線32を介して電源(図示せず)に接続され、中心O側の端部30Bが例えばリード線32を介して上記LED6のリード部材28に電気的に接続されており、当該導電部30を通じて電源からLED6に電力が供給されることで当該LED6が点灯する。
なお、アーム18に導電部30を設ける構成に代えて、電源に電気的に接続されるリード線をアーム18の裏側を這わせてLED6のリード部材28に接続しても良い。
ホルダケース10は、反射鏡8を収めたケース体であり、図1〜図4に示すように、フレーム12のフレーム部材16と同一径の円筒状を成し、フレーム12の正面に連続するように同軸に結合される。これらホルダケース10、及びフレーム12が一体に結合されることで、円筒状の筐体が構成される。
ホルダケース10、及びフレーム12の結合構造について説明すると、フレーム12には、アーム18の各々のフレーム部材16側の端部に光軸Kと平行に延びて貫通するネジ孔34が形成されている。またホルダケース10には、フレーム12のネジ孔34に対応する位置を内側に膨出させてネジ孔36が形成されており、各ネジ孔34、36にネジ38を通してネジ止めすることでホルダケース10の正面にフレーム12が同軸に連結される。
反射鏡8は、図4に示すように、回転放物面状の反射面8Aを有し、反射面8Aの光軸Kがホルダケース10と同軸となるように反射鏡8が設けられている。本実施形態では、ホルダケース10と反射鏡8は一体形成され、反射鏡8の光軸Kが精度良くホルダケース10と同軸に配置されるようになっている。
このように反射面8Aの光軸Kがホルダケース10と同軸に配置されているため、ホルダケース10の正面にフレーム12を同軸に連結することで、反射面8Aの正面側にフレーム12が位置し、当該フレーム12の中心Oが光軸Kに位置することとなる。これにより、当該中心OのLED取付支柱20に設けられたLED6が反射面8Aの光軸Kに自動的に配置される。
またLED6は、後に詳述するが、反射面8Aの光軸Kの焦点位置に配置されており、LED6の放射光が反射面8Aの反射で略平光化されることで、正面開口2から平行光が照射される。
LED6の点灯時の発熱は、LED取付支柱20からアーム18を通じてフレーム部材16に伝熱し、これらLED取付支柱20、及びアーム18、フレーム部材16(すなわち、フレーム12の全体)から放熱される。本実施形態では、図4に示すように、アーム18がフレーム部材16の高さHと略同じ高さの板状(本実施形態では高さHが10mm、厚みが3mm程度の板状)に形成されており、アーム18の放熱面積、並びに熱容量が高められている。板状のアーム18のそれぞれは、中心O側の先端が光軸Kに位置し、かつ光軸Kに面が平行になる(面の法線が光軸Kに直交する)姿勢で、中心Oの周りに等間隔に配置されており、アーム18の影が照射野に生じ難くになっている。
また、ホルダケース10は、フレーム12と同様に例えばアルミニウム等の高熱伝導性材から形成されており、フレーム12を通じてホルダケース10にもLED6の熱が伝えられることで放熱部材として機能する。このとき、フレーム12とホルダケース10を連結するネジ38に例えば金属材等の高熱伝導性から成るものを使用することで、フレーム12からホルダケース10への伝熱が、フレーム12のフレーム部材16とホルダケース10の接触部分を通る経路の他に、ネジ38、及びネジ孔34、36から成る経路を通じても生じるため、ホルダケース10に効率良く熱が伝えられて高い放熱性能が実現される。
ところで、反射面8Aの焦点位置からLED6がズレるほど、反射光の平行度が低下し、板状のアーム18の面に入射して遮られる成分が増加することで、照射野にアーム18の影が生じたり、照度低下を招く、という問題がある。
そこで例えば、フレーム12とホルダケース10の連結部分にスペーサを挟み込み、当該スペーサの厚みで反射面8AとLED6の相対位置(光軸Kに沿った離間距離)を調整する従来の構成とすれば、かかる問題は解決する。
しかしながら、スペーサを用いることで当該スペーサが熱抵抗となってフレーム12からホルダケース10への熱伝導が阻害され放熱性能が低下し、さらに光源装置1の全長L(図4参照)もスペーサによって変わってしまうことから、光源装置1の全長Lにバラツキが生じる、という問題が生じる。
そこで本実施形態では、上記フレーム12のLED取付支柱20をアーム18に対して光軸Kに沿って移動可能に構成することで、LED6の位置を反射面8Aの焦点位置に位置合わせ可能にしている。以下、かかる構成について説明する。
図6はLED取付支柱20の構成を示す図であり、図6(A)は斜視図、図6(B)は正面図、図6(C)は側面図である。
LED取付支柱20は、図6に示すように、円柱状を成しており、端部20Cから中心軸Mを含んで当該中心軸Mに沿って延びてアーム18が挿入される挿入スリット40が形成されている。またLED取付支柱20の外周面には中心軸Mに向けて位置固定用ネジ50が挿通され、当該位置固定用ネジ50を締めることで、LED取付支柱20が挿入スリット40に挿入されたアーム18に固定される。
3本のアーム18は、前掲図3に示すように、フレーム部材16の中心Oで合流するように一体に形成されており、LED取付支柱20の挿入スリット40は、これら3本のアーム18の合流点(すなわし、フレーム部材16の中心O)がLED取付支柱20の中心軸Mに位置するように形成されている。
この挿入スリット40にアーム18を挿入することで、LED取付支柱20の中心軸Mがフレーム部材16と同軸に設けられる。したがって、かかるフレーム部材16を上記ホルダケース10に連結することで、LED取付支柱20の中心軸Mが反射面8Aの光軸Kと同軸に配置され、当該LED取付支柱20の端面20AのLED6が光軸Kに配置されることとなる。またアーム18が板状を成し、その面が光軸Kに平行に配置されているため、LED取付支柱20の挿入スリット40にアーム18を挿入した際には、当該LED取付支柱20、すなわちLED6が光軸Kに沿って移動することとなる。
本実施形態では、挿入スリット40の最深部40Aまでアーム18を挿入している状態で端面20AのLED6が反射面8Aの焦点位置F(図4)に位置するように設計されている。すなわち、光源装置1の組み立て時には、ホルダケース10にフレーム12を連結する前、或いは後に、LED取付支柱20をアーム18に最大限に挿入する。この状態でLED6が反射面8Aの焦点位置Fから外れているか否かを検査し、LED6が焦点位置Fから外れている場合には、図4(B)に示すように、LED取付支柱20をアーム18から少量ずつ引き出すことで、LED6と反射面8Aの相対距離を縮め焦点位置FにLED6が位置するように調整する。このとき、挿入スリット40がLED取付支柱20と同軸に延びるため、当該LED取付支柱20は光軸Kの上に沿って移動することとなり、LED6が光軸Kから外れることがなく、簡単かつ正確に焦点位置Fに配置することができる。
なお、アーム18を挿入スリット40の最深部40Aまで挿入した状態でLED6を焦点位置Fに位置するように設定するのではなく、最深部40Aまでアーム18が入った状態から挿入スリット40を所定量引き出した状態でLED6が焦点位置Fに位置するように設定しても良い。これにより、LED取付支柱20をアーム18から引き出し、或いは押し込むことで、反射面8AからのLED6の距離を縮め、或いは伸ばして、LED6が焦点位置Fに位置するように調整できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、LED6が取り付けられたLED取付支柱20を反射面8Aの光軸K上で支持するアーム18に対しLED取付支柱20を挿入スリット40により挿入自在に設け、挿入量を調整して反射面8AとLED6の距離を調整可能にした。これにより、LED6が反射面8Aの焦点位置Fから外れている場合でも、従来のスペーサ等を用いることなく、LED6を焦点位置Fに位置合わせできる。
また本実施形態によれば、LED取付支柱20、及びアーム18を高熱伝導材から形成したため、LED6の発熱をアーム18に伝えて放熱することができる。
特に、アーム18を支持するフレーム部材16も高熱伝導材から形成することで、フレーム12の全体から放熱させることができる。
また本実施形態によれば、アーム18を板状に形成し、反射面8Aの正面側に光軸Kを含み、かつ光軸Kに平行に配置した。これにより、アーム18の放熱面積を増やしつつ反射面8Aの反射光の影に成り難くできる。これに加え、アーム18の面が光軸Kに平行であるから、LED取付支柱20の挿入スリット40へのアーム18の挿入量を可変したときには、当該LED取付支柱20が光軸Kに沿って移動することとなり、光軸Kからのズレを防止できる。
<第2実施形態>
上述した実施形態では、光源装置1が一対のLED6及び反射面8Aを有する場合を例示した。これに対して、本実施形態では複数対のLED6及び反射面8Aを有した光源装置100について例示する。
図7は、本実施形態に係る光源装置100の構成を示す斜視図である。なお、同図において、第1実施形態で説明した部材については同一の符号を付して、その説明を省略する。
同図に示すように、光源装置100は、複数の反射面8Aが表面に設けられた反射鏡88と、各反射面8Aに設けられたLED6と、反射鏡88を担持する担持板110と、各LED6を支持するフレーム112とを備え、ている。
図8は、反射鏡88とフレーム112の平面図である。
反射鏡88は、上述の通り、金属板の表面に複数の反射面108Aを形成したものである。本実施形態の反射鏡88は、略正方形のアルミニウム板の中央に円形の後方光透過用開口109が設けられ、この後方光透過用開口109を中心にする円周Nに沿って反射面8Aが配列されている。本実施形態では、図8に示すように、各反射面8Aの光軸K(反射面8Aの回転放物面の中心)が円周Nに配置されている。
担持板110は、面内に反射鏡88を載置固定する板材であって、金属等の高熱伝導性を有する材料から形成されている。担持板110は、下端部側が略L字状に形成されて取付片110Aが設けられており、この取付片110Aをネジ止めして組込側の装置等に設置固定される。
担持板110の面内にも、上記後方光透過用開口109に対応した位置に開口(図示略)が形成されており、後方光透過用開口109を通じて、光源装置100の後方から入射する他の光源の光を正面から照射できるようになっている。
なお、他の光源には、光源装置100を用いることができる。例えば図9に示すように、台座フレーム180の上に、複数の光源装置100を直線上に配置し、後方に位置する光源装置100の出射光を前方に位置する各光源装置100の後方光透過用開口109を通して先端の光源装置100から出射する構成とすることで、高出力な光源を簡単に構成できる。更に、各光源装置100が出射する光の波長域を異ならせることで、例えば白色光などの波長域が広い光や所望の波長域の光を照射する光源を構成できる。なお、このように複数の光源装置100を直線上に連結する構成においては、後方の光源装置100の出射光が前方の光源装置100の後方光透過用開口109を通過するように光軸Kが調整される。
前掲図8に戻り、フレーム112は、担持板110の面内に立設し固定される複数の柱状のフレーム部材116と、反射面8Aの各々の光軸に配置されるLED取付支柱120と、各LED取付支柱20が挿脱自在に取り付けられ、フレーム部材116に支持されたアーム118と、を備え、これらが例えば金属材等の高熱伝導性材から形成されている。
アーム118は、図8に示すように、反射面8Aが並ぶ上記円周Nに沿った環形状、すなわち各反射面8Aの光軸Kを通過する環形状に形成されている。本実施形態では、アーム118は、反射面8Aの光軸Kを含むように反射面8Aを横断し、かつ光軸Kに平面が平行になるように配置された板状のアーム片118Aを連接して多角筒形状のアーム118として構成されている。アーム118に板状のアーム片118Aを用いることで、第1実施形態のアーム18と同様に、アーム118の表面積が増大して放熱性能が高められる。
LED取付支柱120は、第1実施形態のLED取付支柱20と同様に、円柱状を成し、反射面8Aの正面側に光軸Kと同軸にアーム118に支持され、反射面8Aと対向する端面にLED6が取り付けられている。このLED取付支柱120には、第1実施形態のLED取付支柱20と同様に、図7に示すように、LED取付支柱120の中心軸(すなわち光軸K)を含み、かつ当該中心軸に沿って延び、上記アーム片118Aが挿入される挿入スリット40が形成されている。したがって、アーム片118Aが含む光軸Kの位置にLED取付支柱20の中心軸を合わせた位置で、当該アーム片118Aを挿入スリット40で挟むようにLED取付支柱120を挿入することで、光軸K上にLED取付支柱120のLED6が配置される。そして、挿入スリット40へのアーム片118Aの挿入量を可変することで、LED6と反射面8Aの距離を調整し、LED6を反射面8Aの焦点位置Fに配置することができる。
このとき、LED取付支柱120ごとにLED6と反射面8Aの距離を個別に調整できるから、複数の反射面8Aの各々の焦点位置Fが異なる場合であっても、LED取付支柱20ごとの個別の調整により、LED6を各焦点位置Fに配置できる。
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
特に、本実施形態によれば、LED6と反射面8Aとを複数対備えることで、高出力の光源を構成できる。このとき、各LED6のLED取付支柱20を個別に調整することで、反射面8Aに対するLED6の位置を、個別に可変することができる。これにより、焦点位置Fが異なる反射面8Aを含む場合であっても、この反射面8Aに対応するLED6だけを調整して焦点位置Fに位置合わせできる。
<第3実施形態>
上述した第1及び第2実施形態では、反射面8Aごとに1つのLED取付支柱20、120を設けた光源装置1、100を説明した。これに対して、本実施形態では、1つの反射面8Aに複数のLED取付支柱220を設けた光源装置200について説明する。
図10は本実施形態に係る光源装置200の構成を示す図であり、図10(A)は斜視図、図10(B)は断面図である。なお、同図において、第1、及び第2実施形態で説明した部材については同一の符号を付して、その説明を省略する。
同図に示すように、光源装置200は、ライン形の平行光を照射するものであり、断面放物線の円筒反射面208Aが形成された反射鏡208と、円筒反射面208Aの延在方向に等間隔で当該円筒反射面208Aに対向配置された複数のLED6と、各LED6を支持するフレーム212とを備えている。
反射鏡208は、高反射率を有するアルミニウム等の金属材から成る四角柱状部材の表面に上記円筒反射面208Aを削り出し加工等で形成したものである。なお、アルミニウム板等の金属板を曲げ加工して円筒反射面208Aを有する反射鏡を構成しても良い。
フレーム212は、反射鏡208の両端面に取り付けられた一対の板状のフレーム部材216と、先端にLED6が取り付けられた円柱状の複数のLED取付支柱220と、これらLED取付支柱220を支持するアーム218と、を備え、これらが例えば金属等の高熱伝導性を有する材料から形成されている。
アーム218は、一対のフレーム部材216の間で、円筒反射面208Aの光軸Kを含むように延びて支持される1枚の板状部材であり、このアーム218に、上記LED取付支柱220の各々が挿脱自在に取り付けられている。具体的には、各LED取付支柱220は、アーム218の延びる方向に等間隔に、円筒反射面208Aの光軸Kと同軸に挿入されている。すなわち、LED取付支柱220の各々には、第1、及び第2実施形態と同様に、LED取付支柱220の中心軸(すなわち光軸K)を含み、かつ当該中心軸に沿って延び、上記アーム218が挿入される挿入スリット40が形成されている。したがって、アーム218が含む光軸Kの位置にLED取付支柱220の中心軸を合わせた位置で、当該アーム218を挿入スリット40で挟むようにLED取付支柱220を挿入することで、光軸K上にLED取付支柱220のLED6が配置される。そして、挿入スリット40へのアーム218の挿入量を可変することで、LED6と円筒反射面208Aの距離を調整し、LED6を円筒反射面208Aの焦点位置Fに配置することができる。
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
特に本実施形態によれば、1つの反射面8Aに対して複数のLED6を配置したライン形の光源を構成する場合であっても、各LED6を焦点位置Fに位置合わせでき、高品位なライン形の照射野を得ることができる。
なお、上述した各実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示したものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、上述した第2実施形態では、板状の1枚のアーム片118Aを挟み込む形状の挿入スリット40をLED取付支柱120に設けて挿入する構造としているため、アーム片118AでのLED取付支柱120の挿入位置が一意に定まらず、光軸Kから外れた位置でLED取付支柱120が挿入される虞がある。そこで、アーム片118Aの各々に、LED取付支柱20の中心軸が光軸Kに合う取付位置を示す取付位置明示部材を設けても良い。取付位置明示部材は、アーム片118Aへのマーキングであっても良く、またLED取付支柱120に係合して取付位置を位置決めする構造(例えば突起等)であっても良い。
また、アーム片118AにLED取付支柱120を挿入したときに、光軸Kに対してLED取付支柱120の軸が傾斜した姿勢で挿入される虞もある。
そこで、LED取付支柱120の挿入を光軸Kに沿うように案内する例えば溝や凸条等の案内部材をアーム片118Aに設けても良い。
なお、第3実施形態においても、第2実施形態と同様に、上記取付位置明示部材、及び案内部材を設ける構成としても良い。
また例えば、第1実施形態では、LED取付支柱20に挿入スリット40を設けてアーム18に挿入自在にする構成を例示したが、これに限らない。すなわち、アーム18に挿入スリット40を設け、当該挿入スリット40にLED取付支柱20が挿入される構成としても良い。このとき、アーム18とLED取付支柱20には、LED取付支柱20の中心軸が光軸Kと同軸になる位置に配置し、なおかつ、LED取付支柱20の挿入方向が光軸Kと一致するように挿入スリット40を用いたLED取付支柱20の挿脱構造が構成される。
なお、第2、及び第3実施形態においても、同様に、アーム118、218側に挿入スリット40を設けても良い。
また例えば、第1実施形態では、LED取付支柱20に挿入スリット40を設けてアーム18に挿入自在に設けた構成を例示したが、アーム18へのLED取付支柱20の挿入構造は、これに限定されるものではない。すなわち、LED取付支柱20が光軸Kに沿って移動するように、アーム18に対して挿脱自在な構造であれば任意の挿脱構造を採用することができる。かかる挿脱構造としては、上記挿入スリット40を用いる構造の他に、例えば、アーム18が光軸Kを含む位置に当該光軸Kに沿って延びる挿入穴を設け、この挿入穴にLED取付支柱20を挿入する構造等が挙げられる。
なお、第2、及び第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、他の挿脱構造を採用することができる。
また例えば、第1〜第3実施形態では、発光素子として半導体発光素子の一種たるLEDを例示したが、これに限らず、有機EL素子等の他の発光素子を用いることができる。
1、100、200 光源装置
6 LED(発光素子)
8、108、208 反射鏡
8A 反射面
12、112、212 フレーム
16、116、216 フレーム部材
18、118、218 アーム
20、120、220 LED取付支柱(LED取付部材)
40 挿入スリット
40A 最深部
118A アーム片
208A 円筒反射面
208A 反射面
F 焦点位置
K 光軸

Claims (3)

  1. 反射鏡を収めたホルダーケースと、
    前記反射鏡の反射面の光軸上の焦点位置に発光素子をアームで支持したフレームと、を備えた光源装置において、
    前記フレームは、前記ホルダーケースに連結され、
    前記発光素子が取り付けられた1又は複数の発光素子取付部材を備え、
    前記発光素子取付部材は、前記アームに前記反射面の方向から挿入されて前記光軸に沿って挿脱自在に設けられ、
    前記発光素子取付部の挿入量により前記反射面からの前記発光素子の距離を調整可能にした
    ことを特徴とする光源装置。
  2. 前記発光素子取付部材、及び前記アームを高熱伝導材から形成したことを特徴とする請
    求項1に記載の光源装置。
  3. 前記アームを板状に形成し、前記反射面の正面側に前記光軸を含み、かつ前記光軸に平
    行に配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の光源装置。
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