JP2011076905A - Ledランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】照射角の異なるランプを容易に構成できる構造を備えたLEDランプを提供する。
【解決手段】LEDランプは、少なくとも1つのLED素子と、この少なくとも1つのLED素子を支持している支持部材と、これら少なくとも1つのLED素子及び支持部材を略密閉状態で収容しているケーシングとを備えている。このケーシングが、少なくとも1つのLED素子の主照射方向である先端面部の中央に凸レンズ部を有すると共に先端面部における中央の周囲に光拡散部を有し、筒状の内形を有するキャップ状の外側部材と、外側部材の内側にこの外側部材と同軸に配置されており、支持部材を固定支持している筒状の外形を有する内側部材と、内側部材の底部が固定されているベース部材とを備えており、外側部材とベース部材との間に外側部材の先端面部と少なくとも1つのLED素子との間の距離を調整するためのスペーサ部材が挿入可能に構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、発光ダイオード(LED)素子を用いたLEDランプに関し、特に、種々の照射角のランプを製造する場合に効果的なLEDランプに関する。
近年、LED素子は、発光効率が高いこと、寿命が長いこと等から、インジケータや照明等の装置に広く使用されている。特に、さまざまな環境において利用できる、絶縁材料である樹脂材料製のケーシング内にLED素子を収容してなるLEDランプへの応用が有効なものと考えられている。
この種のLEDランプとして、例えば特許文献1及び2に記載されているように、LED素子の前面に単数又は複数のレンズを設け、LED素子からの光を平行光に変換して照射する構成が知られている。
特開昭61−147585号公報 特開2003−281908号公報
しかしながら、このような公知のLEDランプにおいて、その照射角を変えようとすると、組込まれているレンズ自体を焦点距離の異なるものと変更するか、その光学系全体を変更する必要があり、このような種々のLEDランプを製造する場合、多種類のレンズ又は光学系を用意することが要求されることから、その生産性が低下する。具体的には、部品点数が増大し、製造工程が複雑化することから、製造コストが増大してしまうという問題があった。
従って本発明の目的は、照射角の異なるランプを容易にかつ安価に製造できる構造を備えたLEDランプを提供することにある。
本発明によれば、LEDランプは、少なくとも1つのLED素子と、この少なくとも1つのLED素子を支持している支持部材と、これら少なくとも1つのLED素子及び支持部材を略密閉状態で収容しているケーシングとを備えている。このケーシングが、少なくとも1つのLED素子の主照射方向である先端面部の中央に凸レンズ部を有すると共に先端面部における中央の周囲に光拡散部を有し、筒状の内形を有するキャップ状の外側部材と、外側部材の内側にこの外側部材と同軸に配置されており、支持部材を固定支持している筒状の外形を有する内側部材と、内側部材の底部が固定されているベース部材とを備えており、外側部材とベース部材との間に外側部材の先端面部と少なくとも1つのLED素子との間の距離を調整するためのスペーサ部材が挿入可能に構成されている。
外側部材が先端面部の中央に凸レンズ部を、その周囲に光拡散部をそれぞれ有しており、内側部材が外側部材の内側にこれと同軸に配置されている。LED素子を支持する支持部材が内側部材に固定され、この内側部材の底部がベース部材に固定されている。さらに、外側部材とベース部材との間に外側部材の先端面部とLED素子との間の距離を調整するためのスペーサ部材が挿入可能となっている。このような構成によれば、スペーサ部材を挿入しない、挿入する、挿入する場合はそのスペーサ部材の高さを選択することによって、凸レンズ部及びその周囲の光拡散部とLED素子との距離を任意に調整することができ、LEDランプの照射角を広角や挟角に任意に設定することができる。その結果、種々の照射角のLEDランプを、スペーサ部材の有り無しの選択、スペーサ部材有りの場合はその高さの選択を行うのみで、簡単に製造することができる。このように、ほとんどの部分に共通の部品を用いかつ共通の製造工程を用いて、照射角の異なるLEDランプを製造できるため、製造が容易であると共に製造コストが安価となる。
ケーシングが、外側部材と同軸に配置されている筒状のスペーサ部材を備えていることが好ましい。
外側部材の凸レンズ部が、両凸レンズで構成されていることも好ましい。
外側部材の光拡散部が、フレネルレンズ型の凹レンズで構成されていることも好ましい。
外側部材が、透明の樹脂材料で一体的に形成されていることも好ましい。
外側部材が、光拡散性を有する樹脂材料で一体的に形成されていることも好ましい。
内側部材が、透明の樹脂材料で形成されていることも好ましい。
内側部材が、軸を通る平面によってその筒状の外形を分割してなる形状をそれぞれ有する互いに別個に形成された複数のセグメント部を備えていることも好ましい。
一端が少なくとも1つのLED素子の電極端子に電気的に接続されており、他端が外部に導かれている配線部材をさらに備えていることも好ましい。この場合、支持部材が、少なくとも1つのLED素子の電極端子に電気的及び機械的に接続されており、配線部材の一部を兼用していることがより好ましい。
配線部材が、支持部材から伸長している複数の棒状体又はストリップ体を備えていることも好ましい。
本発明によれば、スペーサ部材を挿入しない、挿入する、挿入する場合はそのスペーサ部材の高さを選択することによって、凸レンズ部及びその周囲の光拡散部とLED素子との距離を任意に調整することができ、LEDランプの照射角を広角や挟角に任意に設定することができる。その結果、種々の照射角のLEDランプを、スペーサ部材の有り無しの選択、スペーサ部材有りの場合はその高さの選択を行うのみで、簡単に製造することができる。このように、ほとんどの部分に共通の部品を用いかつ共通の製造工程を用いて、照射角の異なるLEDランプを製造できるため、製造が容易であると共に製造コストが安価となる。
本発明のLEDランプを複数配列した照明装置を概略的に表わす斜視図である。 本発明の一実施形態におけるLEDランプの構造を概略的に表わしており、図1のA−A線縦断面図である。 図2の実施形態におけるケーシングのみの構造を概略的に表わす分解側面図である。 図2の実施形態におけるケーシングの外側部材の先端面部の構造を概略的に表わす上面図である。 図2の実施形態におけるLED素子の支持部材及び配線部材の構造を概略的に表わす斜視図である。 本発明の他の実施形態におけるLEDランプの構造を概略的に表わしており、図1のA−A線縦断面図である。 種々の照射角を有するLEDランプの配光特性を表わす特性図である。
以下、本発明のLEDランプの種々の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は本発明のLEDランプを複数配列した照明装置を概略的に表わす斜視図である。
本発明のLEDランプは、少なくとも1つのLED素子を内部に装着した略密閉型のランプユニットであり、さまざまな用途、環境、設置位置に対応して、その配置形態や数を組合せて応用できるものである。例えば、図1に示すように、多数のLEDランプ10を平面状の取付け基板11にマトリクス状に配列した照明装置を構成して、種々の光量及び用途の照明器具として利用することができる。また、従来の白熱電球の使用法に準じた用途等に応用することもできる。
図2は本発明の一実施形態におけるLEDランプの構造を概略的に表わしており図1のA−A線縦断面図であり、図3は本実施形態におけるケーシングのみの構造を概略的に表わす分解側面図であり、図4は本実施形態におけるケーシングの外側部材の先端面部の構造を概略的に表わす上面図であり、図5は本実施形態におけるLED素子の支持部材及び配線部材の構造を概略的に表わす斜視図である。
図2に示すように、LEDランプ10は、ケーシング12と、LED素子13と、LED素子13の2つの電極端子に電気的及び機械的に接続された2つの支持部14a及び14bからなる支持部材14と、熱誘導部材15と、電源コード16とを少なくとも備えている。支持部材14、熱誘導部材15の一部、及び電源コード16は、LED素子13の配線部材の一部を構成している。また、支持部材14、熱誘導部材15及びケーシング12は、放熱機構をも構成している。
図3に示すように、本実施形態において、ケーシング12は、円筒キャップ状の外側部材12aと、円筒状の内側部材12bと、円筒状のスペーサ部材12cと、円筒状の胴体部12d及びこの胴体部12dの下に一体化されており矩形平面形状を有する平板部12dからなるベース部材12dとから構成されており、これらが組合わされて、図2に示すように、内部にLED素子13、支持部材14、熱誘導部材15、及び電源コード16の一部が収容された略密閉容器となっている。
外側部材12aは、円筒状の胴体12aとこの胴体12aに一体的に形成されており、LED素子13の主照射方向である先端面部12aとから構成されている。先端面部12aの中央には凸レンズ部12a21が形成されており、この先端面部12aにおける中央の周囲には光拡散部12a22が形成されている。
凸レンズ部12a21は、本実施形態では、内面側の曲率半径が外面側の曲率半径より大きい(例えば、内面側がr=65mm、外面側がr=50mmである)両凸レンズで構成されている。しかしながら、これらの曲率半径は任意であり、また、片凸レンズであっても良い。光拡散部12a22は、本実施形態では、フレネルレンズ型の凹レンズで構成されている。
なお、本実施形態において外側部材12aの寸法は、胴体12aの部分の外径がφ=32mmであり、胴体12aの内径がφ=29.5mmであり、外形の高さが31.5mmとなっている。ただし、この寸法が単なる一例であることはもちろんである。
内側部材12bは、外側部材12aの内側にこの外側部材12aと同軸に配置されており、支持部材14をその最上段面12b上に接着剤等を用いて固着して支持している。この内側部材12bは、外側部材12aの胴体12aの内面に外面が非常に近接して対向した外形を有する円筒体から構成されている。特に、本実施形態では、円筒体をその中心軸を通る平面で2つに分割した2つのセグメント部を組立て時に合体させて円筒形状とした構成となっている。もちろん、変更態様として、円筒体を3以上の複数に分割しても良いことは明らかである。このように2つのセグメント部に分割されているため、成形及び組立てが容易となる。
本実施形態において内側部材12bの寸法は、外径がφ=28.5mmであり、軸方向長さである高さが16mmとなっている。ただし、この寸法が単なる一例であることはもちろんである。
ベース部材12dの胴体部12dの上端には、内側部材12bの下端が接着剤等を用いて固着されている。このベース部材12dがケーシング12の基端の開口部に設けられることにより、この基端開口部が閉じられて略密閉状態が得られる。さらに、ベース部材12dの平板部12dには、電源コード16を通すための貫通孔12dが形成されている。また、このベース部材12dの平板部12dに複数のビス孔12dを設けて、LEDランプ10の取付器具へ固定可能に構成することができる。
本実施形態においてベース部材12dの寸法は、胴体部12dについては外径がφ=28.5mmであり、高さ(軸方向長さ)が3mmであり、平板部12dについては一辺が32mmの正方形状であり、高さが1.5mmとなっている。ただし、この寸法が単なる一例であることはもちろんである。
スペーサ部材12cは、外側部材12aとベース部材12dとの間に、この外側部材12aと同軸となるように挿入されている。ベース部材12dとLED素子13との距離が固定されているため、スペーサ部材12cの高さ(軸方向長さ)Hを選択することによって、外側部材12aの先端面部12aとLED素子13との間の距離が調整される。従って、スペーサ部材12cの高さHを選択することによって、凸レンズ部12a21及びその周囲の光拡散部12a22とLED素子13との距離を任意に調整することができ、LEDランプ10の照射角を広角や挟角に任意に設定することができる。その結果、種々の照射角のLEDランプを、スペーサ部材12cの高さHの選択を行うのみで、簡単に製造することができる。
本実施形態においてスペーサ部分12cは、寸法として外径がφ=32mmであり、内径がφ=29mmである円筒形状となっている。高さ(軸方向長さ)Hは、本発明では種々の値のものが選択可能となっているが、本実施形態ではH=10mmである。ただし、この寸法が単なる一例であることはもちろんである。
本実施形態では、ケーシング12のこれら外側部材12a、内側部材12b、スペーサ部材12c及びベース部材12dは、全て、ポリカーボネート若しくはアクリル等の透明な樹脂材料を成形して形成されている。樹脂材料に代えてガラス材料を成形して形成しても良い。また、変更態様においては、ケーシング12の外側部材12aが素材である合成樹脂粉末に光の強さを緩和させる拡散材(防眩材)を分散させた、光拡散性のある材料を成形して形成されるかも知れない。
なお、本実施形態では、ケーシング12全体が略円筒形状となっているが、変更態様においては、全体が、例えば、楕円等の丸筒、角筒、その他の任意の断面形状を持つ形態であっても良い。
支持部材14は2つの支持部14a及び14bから構成されており、これら支持部14a及び14bの各々は、例えば、銅板、アルミニウム板やさらにこれらにニッケルメッキを施した板状部材等の導電性及び伝熱性が良好な金属板状部材をプレス加工等によって、図5に示すようにコ字状断面のチャネル形状を有するように形成されている。チャネル形状とすることで、専有するスペースが小さいにもかかわらず、表面積が大きくなって放熱効果が大きくなる。支持部14a及び14bは、チャネル形状の底面部が上に、即ち板が下向きに折れ曲がった形態で配置されており、その下向き部分の下端は内側部材12bの最上段面12b上に接着剤等により固着されている。支持部14a及び14bの一端は、チップ型のLED素子13の1対の電極端子に溶接又はろう接(はんだ付け等)によってそれぞれ固着されている。即ち、支持部14a及び14b間にLED素子13を挟み込み、これによってLED素子13を両側から支持している。また、これら支持部14a及び14bの他端を内側部材12bの内壁に当接するようにしても良い。即ち、支持部材14の支持部14a及び14bは、ケーシング12内の横断面(輪切り平面)内において、LED素子13との接続部から半径方向に伸長し、内側部材12bの内壁に接触するかその近傍まで伸長している。
この支持部材14の支持部14a及び14bは、給電線としての役割の他に、LED素子13の発する熱を受け取って熱誘導部材15に伝導し、これによってLED素子13の温度上昇を抑制して、LED素子13の寿命を維持する役割をも有している。
なお、支持部14a及び14bのチャネル形状の底面部には、後述するように、熱誘導部材15の一端をそれぞれ嵌めこむための孔14aが形成されている。
LED素子13は、ケーシング12内に1つ又は複数設けられる。本実施形態では、1つのチップ型のLED素子13がケーシング12内のほぼ軸中心に、ケーシング12の先端部方向、即ち外側部材12aの先端面部12a方向に光を照射するように装着されている。前述したように、LED素子13の一方の電極端子は支持部14aの一端に接続支持され、他方の電極端子は支持部14bの一端に接続支持されている。本実施形態では、LED素子13として、チップ型素子を採用しているが、変更態様では、砲弾型素子、セグメント型素子を採用することもできる。
LED素子13には、その電極端子に電気的に接続された支持部14a及び14bを介して直流電流が供給される。これによってLED素子13は発光し、主に、外側部材12aの先端面部12aを介して光を外方向に放射する。このとき、LED素子13から発した熱は、電極端子を介して支持部14a及び14bに伝導し、さらに、後述するように外部へ放熱されるので、LED素子13はその発熱温度が高くならないように抑制され、LED素子13の発光効率は高い状態に維持される。
熱誘導部材15は、銅、アルミニウム等の伝熱性が高い金属材料によって形成された複数の中空又は中実(内部も満たされている状態)の棒状体からなる。ただし、この熱誘導部材15を支持部材14と同一の材料で形成することが望ましい。この熱誘導部材15の複数(本実施形態では8本)の棒状体は、その一端が支持部14a及び14bの孔14a内に係合されてはんだ付け等によって固着され、電気的及び機械的に接続されており、さらに、下方に直線的に伸長して、他端が自由端として、内側部材12bの下端部にほぼ対応する部分に位置している。支持部14aに接続された棒状体と、支持部14bに接続された棒状体とは互いに電気的に接触して短絡しないようになされている。
本実施形態において、熱誘導部材15の各棒状体は、直線状に伸長する銅管で構成されており、その銅管の長さ及び外径に依存した表面積を有している。この表面積が大きくなれば、熱伝導効果が高くなり、中空の銅管であればさらに表面積が大きくなる。因みに、本実施形態では、R=2mmφの2本の銅管、及びR=1mmφの6本の銅管を用いている。中実の線を用いる場合は、表面積が小さくなるが、例えば、R=1mmφの銅線を用いても良い。
熱誘導部材15の棒状体のうちの支持部14aに接続されている2つの棒状体と、支持部14bに接続されている2つの棒状体とには、電源コード16が接続されており、この電源コード16を介して外部から駆動電流が供給される。この電流は、電源コード16、熱誘導部材15並びに支持部14a及び14bを介して、LED素子13に供給される。
本実施形態の変更態様においては、熱誘導部材15の各棒状体が、中実の線、中実の細長い棒、細長い板部材、細長い網状部材、細長い多孔部材、その他の形態となっている。また、この熱誘導部材15を、支持部14a及び14bと一体成形しても良い。
このようなLEDランプ10を組立てる際には、LED素子13、支持部材14及び熱誘導部材15を内側部材12bに組付けたものに電源コード16をはんだ接続し、この内側部材12bの外側にスペース部材12c及び外側部材12aを同軸に組み付け、内側部材12bの下部をベース部材12dに接着すると共に、外側部材12aの下部をスペース部材12cの上部に接着し、さらに、スペース部材12cの下部をベース部材12dに接着して全体を一体化する。もちろん、電源コード16をベース部材12dの貫通孔12dを通してその端を外部に取り出す。
以上の構成によれば、LED素子13は、電源コード16、熱誘導部材15並びに支持部材14の支持部14a及び14bを介して給電されることによって発光し、その光はケーシング12外側部材12aの主に先端面部12aを透過して先端面方向に照射される。その際、光は先端面部12aの中央の凸レンズ部12a21を介して集光して遠距離又は近距離に照射され、その周囲に存在するフレネルレンズ型の凹レンズである光拡散部12a22を介して拡散されて照射される。この場合、スペーサ部材12cの高さ(軸方向長さ)Hに応じて、凸レンズ部12a21及びその周囲の光拡散部12a22とLED素子13との距離が決まり、LEDランプ10の照射角を広角や挟角に任意に設定することができる。その結果、種々の照射角のLEDランプを、スペーサ部材12cの高さHの選択を行うのみで、簡単に製造することができる。
なお、LED素子13の発熱によって生じた熱は、支持部材14の支持部14a及び14bを伝導し、さらに熱誘導部材15に伝導して空中に放熱され、内側部材12b及び外側部材12aを介して外部に放出される。また、この支持部材14の支持部14a及び14bに熱的に結合しており、下方に伸長する熱誘導部材15は、支持部14a及び14bがLED素子13から受けた熱を熱伝導によって受熱し、内側部材12b、スペース部材12c及びベース部材12dの近傍へ移動させて放熱させる機能を有している。これにより、ケーシング12の外面全体の温度を、ケーシング12に手を触れても熱くない程度まで下げることができる。その結果、LED素子13の発光効率を上昇させることができ、高熱によるLED素子13の寿命の短縮化を防止することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、LEDランプ10は、外側部材12aが先端面部12aの中央に凸レンズ部12a21を、その周囲に凹レンズの光拡散部12a22をそれぞれ有しており、内側部材12bが外側部材12aの内側にこれと同軸に配置されている。LED素子13を支持する支持部材14が内側部材12bに固定され、この内側部材12bの底部がベース部材12dに固定されている。さらに、外側部材12aとベース部材12dとの間に外側部材12aの先端面部12aとLED素子13との間の距離を調整するためのスペーサ部材12cが挿入されている。従って、スペーサ部材12dの高さHを選択することによって、凸レンズ部12a21及びその周囲の光拡散部12a22とLED素子13との距離を任意に調整することができ、LEDランプ10の照射角を広角や挟角に任意に設定することができる。その結果、種々の照射角のLEDランプを、スペーサ部材12dの高さHの選択を行うのみで、簡単に製造することができる。このように、ほとんどの部分に共通の部品を用いかつ共通の製造工程を用いて、照射角の異なるLEDランプ10を製造できるため、製造が容易であると共に製造コストが安価となる。
また、熱伝導性の悪い樹脂製のケーシング12内に、出力が高く発熱しやすい発熱体のLED素子13を略密閉状態で収容した構造であるにもかかわらず、LED素子13からの熱を支持部材14の支持部14a及び14bと、熱誘導部材15と、内側部材12b及びスペース部材12cとの協働作用によってケーシング12全体の広い範囲に能動的に積極的に熱伝導し、また、ケーシング12内の広い空間に存在する空気にも放熱し、さらに、ケーシング12の外面全面において外気との間で熱交換が行ってケーシング12全体としての放熱を図り、ケーシング12の温度を低くしている。このように、LED素子13は積極的に熱伝導されることでその温度が下がり、LED素子13から伝えられた熱によって空気が高温となってケーシング12内の一部に滞留することもなく、ケーシング12の一部が手で触れられないほど発熱することもなく、安全性が高くなる。また、上述のように、ケーシング12全体として放熱を図っているため、ケーシング12の温度を全体的に低くすることができる。従って、略密閉形のLEDランプ10において、LED素子13に熱を蓄積させず、さらにケーシング12内の空気の温度を常温付近まで下げることができる。このため、出力の高いLED素子13を使用することができる。
図6は本発明の他の実施形態におけるLEDランプの構造を概略的に表わしており、図1のA−A線縦断面図である。
本実施形態では、図1〜5の実施形態で示したスペース部材が用いられておらず、外側部材12aの下端がベース部材12dに直接的に固着されている。スペース部材が挿入されていないことを除いて本実施形態のLEDランプ10′の構成は、図1〜5の実施形態のLEDランプ10の場合と全く同様である。従って、図6では、図2と同様の構成要素に対して同一の参照符号を用いている。
本実施形態では、スペース部材が用いられていないので、凸レンズ部12a21及びその周囲の光拡散部12a22とLED素子13との距離が最も短くなり、LEDランプ10の照射角がそれに応じた角度となる。
本実施形態におけるその他の作用効果及び変更態様は、図1〜5の実施形態の場合とほぼ同様である。
図7は種々の照射角を有するLEDランプの配光特性を表わす特性図である。
同図(A)は図6の実施形態のごとく、スペーサ部材が挿入されていない場合の配光特性を示しており、この場合、照射角が最も広角の拡散性の高い配光となっている。同図(B)は図1〜5の実施形態において高さHがH=5mmのスペーサ部材12cが挿入された場合の配光特性を示しており、照射角がやや狭まったある程度の拡散性がある配光となっている。同図(C)は高さHがH=10mmのスペーサ部材12cが挿入された場合の配光特性を示しており、照射角がさらに狭まった標準の配光となっている。同図(D)は高さHがH=15mmのスペーサ部材12cが挿入された場合の配光特性を示しており、照射角がかなり狭まった集光性がある配光となっている。同図(E)は高さHがH=20mmのスペーサ部材12cが挿入された場合の配光特性を示しており、照射角が最も狭まった集光性が非常に高い配光となっている。
このように、スペーサ部材12cを挿入しない、挿入する、挿入する場合はそのスペーサ部材12cの高さHを選択することによって、凸レンズ部12a21及びその周囲の光拡散部12a22とLED素子13との距離を任意に調整することができ、LEDランプの照射角を広角や挟角に任意に設定することができる。その結果、種々の照射角のLEDランプを、スペーサ部材12cの有り無しの選択、スペーサ部材12c有りの場合はその高さの選択を行うのみで、簡単に製造することができる。このように、ほとんどの部分に共通の部品を用いかつ共通の製造工程を用いて、照射角の異なるLEDランプを製造できるため、製造が容易であると共に製造コストが安価となる。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
10、10′ LEDランプ
11 取付け基板
12 ケーシング
12a 外側部材
12a 胴体
12a 先端面部
12a21 凸レンズ部
12a22 光拡散部
12b 内側部材
12b 最上段面
12c スペース部材
12d ベース部材
12d 胴体部
12d 平板部
12d 貫通孔
12d ビス孔
13 LED素子
14 支持部材
14a、14b 支持部
14a
15 熱誘導部材
16 電源コード

Claims (11)

  1. 少なくとも1つのLED素子と、前記少なくとも1つのLED素子を支持している支持部材と、前記少なくとも1つのLED素子及び前記支持部材を略密閉状態で収容しているケーシングとを備えており、
    前記ケーシングが、
    前記少なくとも1つのLED素子の主照射方向である先端面部の中央に凸レンズ部を有すると共に前記先端面部における前記中央の周囲に光拡散部を有し、筒状の内形を有するキャップ状の外側部材と、
    該外側部材の内側に該外側部材と同軸に配置されており、前記支持部材を固定支持している筒状の外形を有する内側部材と、
    該内側部材の底部が固定されているベース部材と
    を備えており、
    前記外側部材と前記ベース部材との間に該外側部材の先端面部と前記少なくとも1つのLED素子との間の距離を調整するためのスペーサ部材が挿入可能に構成されていることを特徴とするLEDランプ。
  2. 前記ケーシングが、前記外側部材と同軸に配置されている筒状の前記スペーサ部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載のLEDランプ。
  3. 前記外側部材の前記凸レンズ部が、両凸レンズで構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のLEDランプ。
  4. 前記外側部材の前記光拡散部が、フレネルレンズ型の凹レンズで構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のLEDランプ。
  5. 前記外側部材が、透明の樹脂材料で一体的に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のLEDランプ。
  6. 前記外側部材が、光拡散性を有する樹脂材料で一体的に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のLEDランプ。
  7. 前記内側部材が、透明の樹脂材料で形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のLEDランプ。
  8. 前記内側部材が、軸を通る平面によってその筒状の外形を分割してなる形状をそれぞれ有する互いに別個に形成された複数のセグメント部を備えていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のLEDランプ。
  9. 一端が前記少なくとも1つのLED素子の電極端子に電気的に接続されており、他端が外部に導かれている配線部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のLEDランプ。
  10. 前記支持部材が、前記少なくとも1つのLED素子の前記電極端子に電気的及び機械的に接続されており、前記配線部材の一部を兼用していることを特徴とする請求項9に記載のLEDランプ。
  11. 前記配線部材が、前記支持部材から伸長している複数の棒状体又はストリップ体を備えていることを特徴とする請求項9又は10に記載のLEDランプ。
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