JP5782545B1 - 軌道関連事故検出通報システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ホームからの乗客の転落を検出し、当該駅に進行してくる列車の乗務員と駅員に乗客転落事故の発生を通報し、ATSを作動させる軌道関連事故検出通報システムを提供する。【解決手段】検出手段10は、ホーム上方のレーザビーム発光器11とレーザービーム受光器12とからなり、判別手段20は、赤外線人体検知センサHS及びデータ表示用ディスプレイDDで、通報手段30は、ホームに直近の列車を自動的に停止させる列車自動停止装置ATSと、直近の列車乗務員への、及び救急医療機関又は/及び警察への、直通電話35である。【選択図】図1

Description

本発明は、軌道関連事故検出通報システムに関し、より詳しくは、駅プラットホームから列車軌道上に落下物があったとき、落下物の実体を的確に判別し、落下物に対する適切な通報手段を介して未然に大事故となることを防止可能な軌道関連事故検出通報システムに関する。
近年、駅プラットホームから線路に乗客が転落することを防止するために、乗降客が多い主要な駅にはホーム柵を設けたり、転落防止ネット等の設置等がなされている。それにもかかわらず、転落事故はしばしば起きており、悲惨な事故となっている。また国交省の調査では、スマホ(スマートフォン)等の急速な普及で、これが原因で駅プラットホームからの転落事故の負傷者が急増していることが発表され、注意が喚起されている。また、視覚障碍者や高齢者等が電車の車両と車両の連結部の凹部(隙間)に足を挟まれる事故等も増えている。
駅プラットホームから線路へ乗客が転落すると非常に危険であることから、従来駅ホーム下に電気接点を内蔵するゴムマットが敷き詰められ、転落物があるとその重量で電気接点が接続され、警報出力が得られるものが一部で使用されている。
しかし上述のような従来装置は、転落物の重量が軽いと動作せず、機械接点の経年変化によって接点の信頼性が失われることがある。また、線路上に構造物を設置するために、線路の保守作業に支障を来たすことがあり、乗客が荷物を落とした場合にも動作してしまう等の各種の問題がある。
また特許文献1(第1頁、図1参照)に示すように、プラットホームの軌道側の側壁に複数の超音波センサを配設し、このセンサによって転落者の存在を検出しようとする装置も提案されている。しかしこの装置は、センサをプラットホームに沿って多数配設する必要があり、したがってこの装置を多くの駅に設置するには多額の費用がかかるという問題がある。
視覚障害者、身障者又は高齢者等が列車の車両と車両の連結部の凹部(隙間)に足を挟まれる事故もときどき報告されている。しかしながらこの事故についての防止策等は何らの提案もなされていない現状にある。
特開平7−40831号公報
本発明は、上記従来技術が有する不具合や問題点を解消するものであり、その課題は以下の通りである。
○本発明が解決しようとする第1課題は、
プラットホームから軌道内への乗客の転落を的確に検出し、当該駅に進行してくる列車の乗務員と駅員に乗客転落事故の発生を通報すると共に、ATS(Automatic Train Stop:自動列車停止装置)を作動させる軌道関連事故検出通報システムを提供することである。
○本発明が解決しようとする第2課題は、
視覚障害者、身障者又は高齢者等の列車連結部における凹部(隙間)への転落(嵌まり込み)等を的確に検出すると共に、これを迅速に乗務員に通報することが可能な軌道関連事故検出通報システムを提供することである。
○本発明が解決しようとする第3課題は、
列車ドアが開扉する際、ドア近くの乗客の指又は衣類等がドアと戸袋間への引き込みを的確に検出すると共に、これを迅速に乗務員に通報することが可能な軌道関連事故検出通報システムを提供することである。
○本発明が解決しようとする第4課題は、
自然災害発生による軌道上に障害物の存在を的確に検出すると共に、走行中の列車乗務員に通報して列車の脱線、転覆事故等を未然に防止可能な軌道関連事故検出通報システムを提供することである。
平成27年1月13日付で補正した補正後の請求項1〜4を旧請求項1〜4とし、最後の拒絶理由通知を受けた後補正した補正後の請求項1〜3を請求項1〜3ということにする。
なお、旧請求項1〜4は、出願当初に記載された請求項1〜4に対応している。
課題を解決するための手段は、本願の特許請求の範囲の各請求項に記載の発明であり、その具体的な解決手段は、以下の通りである。
○第1の発明(請求項1に記載の発明)
上記の課題を解決するための第1の発明(請求項1に記載の発明)は、
プラットホームからの転落又は落下物を検出・通報する軌道関連事故検出通報システムであって、
プラットホームの外側周縁の上方に配設されたレーザビーム発光器と、該発光器の直下における軌道側部に配設されたレーザビーム受光器とからなる軌道上への落下物の落下を検出する検出手段と、
屋根天井YR又は庇部に複数個配設された赤外線人体検知センサ及び列車管理室に設置されたデータ表示用ディスプレイである、落下物の実体を判別するための判別手段と、
前記落下物が人と判別されたとき、前記プラットホームに直近の列車を自動的に停止させる列車自動停止装置と、
前記直近の列車乗務員への通報手段及び救急医療機関又は/及び警察への通報手段と、前記落下物が人以外と判別されたとき、前記プラットホームの駅係員への通報手段とから構成され
前記検出手段が、軌道上への落下物の落下を検出し、前記判別手段に送信し、同時に赤外線人体検知センサは、赤外線ビームにより、人又は他の物体の体温や温度を検出したり、人体等から発する赤外線量を検知すると共に落下物の形状と共にそのデータをデータ表示用ディスプレイに表示する、
ことを特徴としている。
○第2の発明(請求項2に記載の発明)
上記の課題を解決するための第2の発明(請求項2に記載の発明)は、
前記判別手段が赤外線人体検知センサ及びデータ表示用ディスプレイである、ことを特徴としている。
○第3の発明(請求項3に記載の発明)
上記の課題を解決するための第3の発明(請求項3に記載の発明)は、
前記列車自動停止装置は列車管制室に設置された制御装置により自動的に操作される、ことを特徴としている。
○第4の発明(請求項4に記載の発明)
上記の課題を解決するための第4の発明(請求項4に記載の発明)は、
前記通報手段が前記列車管制室で操作する列車乗務員、救急医療機関又は/及び警察への直通電話、駅係員への音声発生装置、LED点滅装置である、こと特徴としている。
○第5の発明(請求項5に記載の発明)
上記の課題を解決するための第5の発明(請求項5に記載の発明)は、
列車と列車間の連結部に形成された凹部への乗客の転落を検出・通報する軌道関連事故検出通報システムであって、各列車の後端部又は前端部に立設された枠体の下方対向位置に配設された検出手段と、前記凹部への転落の検出を自動的に乗務員に通報する通報手段と、からなることを特徴としている。
○第6の発明(請求項6に記載の発明)
上記の課題を解決するための第6の発明(請求項6に記載の発明)は、
請求項5に記載の検出手段がレーザビーム発光器と受光器からなるレーザビーム検出装置又は赤外線人体検知センサであり、乗務員への通報手段が、前記検出手段により当該列車の乗務員室に自動的に鳴動する音声発生装置又はLED点滅装置であることを特徴としている。
○第7の発明(請求項7に記載の発明)
上記の課題を解決するための第7の発明(請求項7に記載の発明)は、
列車乗降口の左右両開きドアにおける、ドア開扉時、乗客の手指又は衣類等の一部が戸袋内への引き込み事故を検出・通報する軌道関連事故検出通報システムであって、検出手段が列車ドアの上端部より上方位置に設置され、前記列車ドアと戸袋間に形成された隙間に
上方より下方に照射される赤外線センサであり、通報手段が前記赤外線センサの検出により、乗務員室に設置され自動的に鳴動する音声発生装置又はLED点滅装置である、ことを特徴としている。
○第8の発明(請求項8に記載の発明)
上記の課題を解決するための第8の発明(請求項8に記載の発明)は、
自然災害発生による軌道上に障害物の存在を的確に検出すると共に、走行中の列車乗務員に通報して列車の脱線、転覆事故等を未然に防止可能な軌道関連事故検出通報システムであって、検出手段が自然災害発生の可能性が高い場所に設置されるレーザビーム発光器と受光器とからなる検出装置で、通報手段は検出装置から列車管制室へ自動的に送信される障害物発見情報と、当該列車の乗務員室に自動的に鳴動する音声発生装置又はLED点滅装置である、ことを特徴としている。
本発明に係る、軌道関連事故検出通報システムは、上記のような特徴的構成用件から構成され、特徴的構成要件に応じた、以下のような本願発明特有の効果を奏する。
また、上記の各発明に応じた、上記のような特徴的構成要件から構成された軌道関連事故検出通報システムによれば、本願発明の課題を十分解消することができた。
○第1〜第4の発明の効果
第1の発明によれば、プラットホームからの転落又は落下物を検出・通報する軌道関連事故検出通報システムであって、プラットホームの外側周縁の上方に配設されたレーザビーム発光器と、該発光器の直下における軌道側部に配設されたレーザビーム受光器とからなる軌道上への落下物の落下を検出する検出手段と、プラットホームの上方に配設された落下物の実体を判別するための判別手段と、前記落下物が人と判別されたとき、前記プラットホームに直近の列車を自動的に停止させる列車自動停止装置と、前記直近の列車乗務員への通報手段及び救急医療機関又は/及び警察への通報手段と、前記落下物が人以外と判別されたとき、前記駅プラットホームの駅係員への通報手段と、から構成されたという特徴的な構成要件により、また第2の発明によれば、前記判別手段が赤外線人体検知センサ及びデータ表示用ディスプレイである、という特徴的な構成要件により、また第3の発明によれば、前記列車自動停止装置は列車管制室に設置された制御装置により自動的に操作される、という特徴的な構成要件により、また第4の発明によれば、前記通報手段が前記列車管制室で操作する列車乗務員、救急医療機関又は/及び警察への直通電話、駅係員への音声発生装置、LED点滅装置である、という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする、プラットホームから軌道内への乗客の転落を的確に検出し、当該駅に進行してくる列車の乗務員と駅員に乗客転落事故の発生を通報すると共に、ATS(Automatic Train Stop:自動列車停止装置)を作動させる軌道関連事故検出通報システムの提供という第1課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第5、第6の発明の効果
第5の発明によれば、列車と列車間の連結部に形成された凹部への乗客の転落を検出・通報する軌道関連事故検出通報システムであって、各列車の後端部又は前端部に立設された枠体の下方対向位置に配設された検出手段と、前記凹部への転落の検出を自動的に乗務員に通報する通報手段と、からなるという特徴的な構成要件により、また第6の発明によれば、請求項5に記載の検出手段がレーザビーム発光器と受光器からなるレーザビーム検出装置又は赤外線人体検知センサであり、乗務員への通報手段が、前記検出手段により当該列車の乗務員室に自動的に鳴動する音声発生装置又はLED点滅装置である、という特徴的な構成要件により、視覚障害者、身障者又は高齢者等の列車連結部における凹部(隙間)への転落(嵌まり込み)等を的確に検出すると共に、これを迅速に乗務員に通報することが可能な軌道関連事故検出通報システムの提供という本発明が解決しようとする第2課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第7の発明の効果
第7の発明によれば、列車乗降口の左右両開きドアにおける、ドア開扉時、乗客の手指又は衣類等の一部が戸袋内への引き込み事故を検出・通報する軌道関連事故検出通報システムであって、検出手段が列車ドアの上端部より上方位置に設置され、前記列車ドアと戸袋間に形成された隙間に上方より下方に照射される赤外線センサであり、通報手段が前記赤外線センサの検出により、乗務員室に設置され自動的に鳴動する音声発生装置又はLED点滅装置である、という特徴的な構成要件により、列車ドアが開扉する際、ドア近くの乗客の指又は衣類等がドアと戸袋間への引き込みを的確に検出すると共に、これを迅速に乗務員に通報することが可能な軌道関連事故検出通報システムの提供という本発明が解決しようとする第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第8の発明の効果
第8の発明によれば、自然災害発生による軌道上に障害物の存在を的確に検出すると共に、走行中の列車乗務員に通報して列車の脱線、転覆事故等を未然に防止可能な軌道関連事故検出通報システムであって、検出手段が自然災害発生の可能性が高い場所に設置されるレーザビーム発光器と受光器とからなる検出装置で、通報手段は検出装置から列車管制室へ自動的に送信される障害物発見情報と、当該列車の乗務員室に自動的に鳴動する音声発生装置又はLED点滅装置である、という特徴的な構成要件により、自然災害発生による軌道上に障害物の存在を的確に検出すると共に、走行中の列車乗務員に通報して列車の脱線、転覆事故等を未然に防止可能な軌道関連事故検出通報システムの提供という本発明が解決しようとする第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
以下、本発明に係る、軌道関連事故検出通報システムに関する実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る、軌道関連事故検出通報システムの実施形態を示すブロック図である。
図2は、同上における第1の実施形態を示すもので、(イ)は正面図、(ロ)はその平面図である。
図3は、本発明に係る、軌道関連事故検出通報システムの第2の実施形態を説明する正面図である。
図4は、同上4−4線の拡大断面図である。
図5は、本発明に係る、軌道関連事故検出通報システムの第3の実施形態を説明する正面図である。
図6は、同上6−6線の拡大断面図である。
図7は、本発明に係る、軌道関連事故検出通報システムの第4の実施形態を説明する正面図である。
図1は、本発明に係る、軌道関連事故検出通報システム(以下、システム100という)の全体を模式的に示すもので、プラットホームPから人H(乗客)の転落又は落下物Mを検出・通報するシステムであって、システム100は、レーザビーム発光器11(以下、発光器11)、レーザビーム受光器12(以下、受光器12)からなる検出手段10、赤外線人体検知センサHS及びデータ表示用ディスプレイDDとからなる判別手段20、軌道R上への人H(乗客)又は他の落下物Mがあったことを関係者に通報する通報手段30、35、40と、列車の運行等を制御する制御装置50及びATS(:自動列車停止装置)と、これらを統括する列車管制室CRとから構成されている。
図2(イ)において、Pはプラットホーム、Hは人(乗客)であり、Rは軌道で、11は発光器、12は受光器である。発光器11は、プラットホームPの外側周縁Pfに沿ってやや軌道R寄りの垂直上の屋根天井YR又は庇部に複数個配設され、受光器12は発光器11の直下に配設されている。例えば、プラットホームPから人H又は何かの物体が軌道R上に落下するときは、検出手段10のレーザビームLBをよぎるので、何かの落下があれば、直ちにこれを検出し、列車管制室CRに設置されている判別手段20に自動的に送信されようになっている。判別手段20は赤外線人体検知センサHS及びデータ表示用ディスプレイDDからなり、赤外線人体検知センサHSは、発光器11と同様に屋根天井YR又は庇部に複数個配設され、データ表示用ディスプレイDDは、列車管制室CRに設置されている。RBは赤外線人体検知センサHSから照射される赤外線ビームである。ここに赤外線人体検知センサHSとは、人体の体温(約35〜38°)や、人体から発する赤外線の量を検知すると共に、人の姿、形状を検知可能なセンサであり、データ表示用ディスプレイDDとは、体温、赤外線量及び落下物の形状等を表示する装置である。
図2(ロ)は、発光器11及び赤外線人体検知センサHS等の配置状態を示している。各発光器11、11…は、所定間隔、例えば、約25〜30cm毎に設置され、赤外線人体検知センサHSは、例えば、発光器11と発光器11間に等間隔に、かつ、軌道R上を全面的にカバーするように複数設置され、全ての落下物Mを監視・判別可能になっている。
次に、図1〜図2を参照にして、本発明に係る、軌道関連事故検出通報システム100における第1の実施形態の作用を説明する。図2(イ)に示す人H(乗客)又は他の物体が、何かの理由で軌道R上に転落したとき、検出手段10のレーザビームLBをよぎるので、検出手段10は、これ(軌道上への落下物の落下)を検出し、自動的に判別手段20(判別手段20は、屋根天井YR又は庇部に複数個配設された赤外線人体検知センサHSと、列車管制室CRに設置しているデータ表示用ディスプレイDDからなる)に送信する。同時に赤外線人体検知センサHSは、赤外線ビームRBにより、人H(乗客)又は他の物体の体温や温度を検出したり、人体等から発する赤外線量を検知すると共に落下物Mの形状と共にそのデータをデータ表示用ディスプレイDDに表示する。データ表示用ディスプレイDDの担当者は、その落下物Mの表示内容が、人H(乗客)と判別したときは、直ちにプラットホームPに直近の列車を自動的に停止させる列車自動停止装置ATSを作動させると共に、直近の列車乗務員へ直通電話35等によって転落事故を通報し、また消防や病院等の救急医療機関又は/及び警察へ直通電話35等によって転落事故を通報する。さらに当該駅係員にはブザーやアナウンス等の音声発生装置41及びLED点滅装置42等により、転落事故を通報する。落下物Mが人H(乗客)以外であると判別したときは、列車管制室CRより直近の列車乗務員へ直通電話40によって落下物Mの存在と走行注意を通報し、当該駅係員にはブザーやアナウンス等により落下物Mの撤去を指令する。これにより、プラットホームPから軌道R内への乗客Hや他の落下物Mの転落等を的確に検出し、当該駅に進行してくる列車の乗務員と駅員に乗客転落事故の発生を通報すると共に、ATS(:自動列車停止装置)を作動させて、悲惨な事故等を未然に防止できる効果を奏することができる。
図3及び図4は、本発明に係る、軌道関連事故検出通報システム100における第2の実施形態を示している。列車の乗客には視覚障害者、身障者又は高齢者等がおり、それらの中の人が、列車T1と列車T2の連結部TCに形成された凹部Tbへの転落(嵌まり込み)し、自力で起き上がれない場合があり、大怪我のもとになる。この転落(嵌まり込み)事故を早急かつ的確に検出する検出手段15は、列車T1の後端部TBに立設された枠体TB1の下方に設置されたレーザビーム発光器15aと列車T2の前端部TFに立設された枠体TF1の下方に設置されたレーザビーム受光器15bとからなる。また枠体TB1と枠体TF1に並設された枠体TB2と枠体TF2にも同高位置にレーザビーム発光器15aとレーザビーム受光器15bが設置されている。レーザビーム発光器15aと受光器15bに替えて、赤外線人体検知センサHSを取り付けることができる。乗務員への通報手段は、検出手段15により当該列車T1、T2の乗務員室で自動的に鳴動する音声発生装置又はLED点滅装置となっている。これにより、視覚障害者等が列車連結部TCに形成された凹部(隙間)への転落(嵌まり込み)等を的確に検出し、これを迅速に乗務員に通報することができるので、視覚障害者等が大怪我することを防ぐことができた。
図5及び図6は、本発明に係る、軌道関連事故検出通報システム100における第3の実施形態を示している。列車ドアTDが開扉する際、ドアTD近くの乗客Hの指又は衣類等がドアTDと戸袋TC間に引き込まれる事故が発生している。この実施形態は、これを的確に検出し、迅速に乗務員に通報するシステムである。TDは列車乗降口TEの左右両開きのドアで、TCは戸袋である。戸袋TCは外装板TPとアルミ製のフレームAFと木質材WPからなり、戸袋TCのドアTD進入口には、柔軟性樹脂材からなる防護パッキンGPがフレームAFにボルトによって固着されている。ドアTDの内側面TDaと防護パッキンGP間には約3〜8mm(列車により異なる)の隙間TSが形成されており、この隙間TSとドアTDの内側面TDaに乗客の指又は衣類等が引き込まれる事故になっている。そこでこの不具合を解消するために、列車ドアTDの上端部TDbより上方に赤外線センサRSSを設置し、ドアTDの内側面TDaと防護パッキンGP間の隙間TSに赤外線ビームを照射する。乗客の指又は衣類等を検出すれば、自動的に当該列車の乗務員室に設置された音声発生装置が鳴動するか、又はLEDが点滅するようになっている。これにより、列車ドアTDが開扉する際、ドアTD近くの乗客Hの指又は衣類等がドアTDと戸袋TC間への引き込みを的確に検出し、これを迅速に乗務員に通報することができ、大きな事故を未然に防止する効果を奏する。
図7は、本発明に係る、軌道関連事故検出通報システム100における第4の実施形態を示している。我国は地震国であり、また自然災害が発生しやすい地形で、列車軌道の周辺には危険個所が多数あることが、国交省の調査で報告され、特に我国の列車軌道は曲線部分が多いことが指摘されている。台風等の自然災害による土砂崩れ、倒木等が軌道上に障害物としてあれば、直線軌道においての発見は容易であるが、曲線軌道CRにおける障害物の存在を発見することは困難である。本発明は、直線軌道と共に曲線軌道CRにおける障害物Bの存在を迅速かつ的確に検出・通報するシステム100を提案するものである。検出手段25は、レーザビーム発光器25aと受光器25bとからなる検出装置25で、曲線軌道CR上を水平状に交差する位置に設置され、レーザビームLBは、少なくとも曲線軌道CRの上部を走査する高さに設定されている。通報手段は検出装置25から列車管制室CRへ自動的に送信される障害物発見情報と、当該列車の乗務員室で自動的に鳴動する音声発生装置又はLED点滅装置である。例えば、暴風雨により曲線軌道CR上に障害物Bである倒木Wがあったとき、レーザビームLBは、これを検出し、検出装置25が内蔵している送信装置を介して直ちに列車管制室CRへ自動的に送信され、列車管制室CRの制御装置50は、障害物Bの倒木Wに直近の列車に連動するATSを作動させると共に、乗務員室のブザー等の警報音を鳴動させたり、LEDを点滅させるようになっている。これにより、自然災害発生による軌道CR上に障害物Bの存在を的確に検出すると共に、走行中の列車乗務員に通報して列車Tの脱線、転覆事故等を未然に防止する効果を奏することができた。
本発明に係る、軌道関連事故検出通報システムの実施形態を示すブロック図である。 同上における第1の実施形態を示すもので、(イ)は正面図、(ロ)はその平面図である。 本発明に係る、軌道関連事故検出通報システムの第2の実施形態を説明する正面図である。 同上4−4線の拡大断面図である。 本発明に係る、軌道関連事故検出通報システムの第3の実施形態を説明する正面図である。 同上6−6線の拡大断面図である。 本発明に係る、軌道関連事故検出通報システムの第4の実施形態を説明する正面図である。
P…プラットホーム Pf…外側周縁 H…人 M…落下物 100…軌道関連事故検出通報システム 10…検出手段 11…レーザビーム発光器 12…レーザビーム受光器 R…軌道 Rs…軌道側部 M…落下物 20…判別手段 ATS…列車自動停止装置 30、40…通報手段 HS…赤外線人体検知センサ DD…データ表示用ディスプレイ CR…列車管制室 50…制御装置 31…直通電話 41…音声発生装置 42…LED点滅装置 T…列車 TB…後端部 TF…前端部 TC…連結部 Tb…凹部 45…通報手段 15…検出手段 15a…レーザビーム発光器 15b…レーザビーム受光器 TR…乗務員室 45a…音声発生装置 45b…LED点滅装置 TD…ドア TC…戸袋 TDa…上端部 TS…隙間 RSS…赤外線センサ TRa…音声発生装置 TRb…LED点滅装置 B…障害物 25…検出手段 25a…レーザビーム発光器 25b…レーザビーム受光器 55……通報手段 55a…音声発生装置 55b…LED点滅装置

Claims (3)

  1. プラットホームからの転落又は落下物を検出・通報する軌道関連事故検出通報システムであって、
    プラットホームの外側周縁の上方に配設されたレーザビーム発光器と、該発光器の直下における軌道側部に配設されたレーザビーム受光器とからなる軌道上への落下物の落下を検出する検出手段と、
    屋根天井YR又は庇部に複数個配設された赤外線人体検知センサ及び列車管理室に設置されたデータ表示用ディスプレイである、落下物の実体を判別するための判別手段と、
    前記落下物が人と判別されたとき、前記プラットホームに直近の列車を自動的に停止させる列車自動停止装置と、
    前記直近の列車乗務員への通報手段及び救急医療機関又は/及び警察への通報手段と、前記落下物が人以外と判別されたとき、前記プラットホームの駅係員への通報手段とから構成され
    前記検出手段が、軌道上への落下物の落下を検出し、前記判別手段に送信し、同時に赤外線人体検知センサは、赤外線ビームにより、人又は他の物体の体温や温度を検出したり、人体等から発する赤外線量を検知すると共に落下物の形状と共にそのデータをデータ表示用ディスプレイに表示する、
    ことを特徴とする軌道関連事故検出通報システム。
  2. 前記列車自動停止装置は列車管制室に設置された制御装置により自動的に操作される、ことを特徴とする請求項1に記載の軌道関連事故検出通報システム。
  3. 前記通報手段が前記列車管制室で操作する列車乗務員、救急医療機関又は/及び警察への直通電話、駅係員への音声発生装置、LED点滅装置である、ことを特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の軌道関連事故検出通報システム。
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