JP5782391B2 - 電気的に調整可能であり、かつ安定な画像化部材 - Google Patents

電気的に調整可能であり、かつ安定な画像化部材 Download PDF

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Description

ここで開示されている実施形態は、静電複写法で用いられる画像化部材に関する。より詳細には、実施形態は、改良された画像形成層を有し、この画像形成層が、電荷輸送化合物と膜形成ポリマーバインダーとを含む固溶体の材料マトリックス中に可塑剤を含むような配合であり、この膜形成ポリマーバインダーが、新規A−B型ジブロックコポリマーであるか、または新規A−B型ジブロックコポリマーおよびビスフェノールポリカーボネートの二成分ポリマーブレンドであるような、可とう性の静電複写用画像化部材の調製に関する。このようにして調製された可とう性の画像化部材は、光電的なサイクルに対する機能の安定性に優れ、耐化学薬品性に優れ、丸まらず、したがって、丸まりを防止するさらなる裏側コーティング層を必要としない。本開示は、静電複写法で用いられるあらゆる種類の可とう性の静電複写用画像化部材に関する。
近年開発された、丸まりを防止する裏側コーティングを含まない画像化部材のデザインに関する制限事項を克服し、すでに記載されているような、すでに印刷されている紙のアミンが混入することに関連する印刷の欠陥の問題をなくすために、改良された丸まらない画像化部材のデザインが必要とされている。
本明細書に示される実施形態によれば、改良された画像形成層を有し、この画像形成層が、電荷輸送化合物と膜形成ポリマーバインダーとを含む固溶体の材料マトリックス中に可塑剤を含むような配合であり、この膜形成ポリマーバインダーが、新規A−B型ジブロックコポリマーであるか、または新規A−B型ジブロックコポリマーおよび従来のビスフェノールポリカーボネートの二成分ポリマーブレンドであるような、可とう性の静電複写用画像化部材が提供される。
従来技術の一般的な可とう性多層静電複写用画像化部材の断面図である。 本発明の実施形態にかかる本開示の電荷輸送層を1つ有する、丸まりを防止する裏側コーティングを含まない可とう性の多層静電複写用画像化部材の断面図である。 本発明の実施形態にかかる本開示の電荷輸送層を2つ有する、丸まりを防止する裏側コーティングを含まない可とう性の多層静電複写用画像化部材の断面図である。 本発明の実施形態にかかる本開示の電荷生成/輸送層を1つ有する、丸まりを防止する裏側コーティングを含まない可とう性の多層静電複写用画像化部材の断面図である。 本開示によって調製された、丸まりを防止する裏側コーティングを含まない可とう性の多層静電複写用画像化部材と、開示されている従来技術の画像化部材に準拠したコントロールである、丸まりを防止する裏側コーティングを含まない可とう性の画像化部材対応品について、0Kから10Kの電気的なサイクルによる光放電特性の曲線(PIDC)の比較を示す。 本開示によって調製された、丸まりを防止する裏側コーティングを含まない可とう性の多層静電複写用画像化部材を、開示されている従来技術の画像化部材に準拠したコントロールである、丸まりを防止する裏側コーティングを含まない2種類の可とう性の画像化部材対応品と比較した、現像電位(V)を示したプロットを示す図である。 本開示によって調製された、丸まりを防止する裏側コーティングを含まない可とう性の多層静電複写用画像化部材を、開示されている従来技術の画像化部材に準拠したコントロールである、丸まりを防止する裏側コーティングを含まない可とう性の画像化部材対応品と比較した、機械のサイクルによるベルトの機能に対するΔV(サイクルに対するVの変化率)を示す図である。
ある特定の実施形態の例において、本開示の電荷輸送層を備える、丸まりを防止する裏側コーティングを含まない可とう性の多層静電複写用画像化部材は、相溶性の可塑剤と、電荷輸送化合物および新規膜形成A−B型ジブロックコポリマーバインダーの固溶体とを含むように配合される。可塑剤は、電荷輸送化合物にも、ビスフェノールAポリカーボネート骨格の末端に、フタル酸を含むセグメントブロックBを含むように、ポリ(4,4’−イソプロピリデンジフェニルカーボネート)のビスフェノールAポリカーボネートが改変されている新規A−B型ジブロックコポリマーバインダーにも相溶性である高沸点の液体である。したがって、A−B型ジブロックコポリマーは、ビスフェノールAポリカーボネートであるセグメントブロックAと、フタル酸を含むセグメントブロックBとからなり、以下の式(I)で示される一般的な分子構造を有する。
丸まりを防止する裏側コーティングを含まない別の特定の静電複写用画像化部材の例において、本開示の電荷輸送層もまた、相溶性の高沸点の液体可塑剤と、固溶体とを含むように配合され、この固溶体は、電荷輸送化合物と、ビスフェノールAポリカーボネートポリ(4,4’−イソプロピリデンジフェニルカーボネート)ブロックAおよびビスフェノールAポリカーボネート骨格の末端にあるフタル酸を含むセグメントブロックBからなる同様の膜形成A−B型ジブロックコポリマーバインダーとからなる。ビスフェノールAポリカーボネートのA−B型ジブロックコポリマーは、以下の式(II)で示される一般的な分子構造を有する。
上の式(I)および(II)において、zは、ブロック(A)中のビスフェノールA繰り返し単位の数をあらわし、約9〜約18であり、yは、ブロック(B)中のフタル酸の繰り返し数であり、約1〜約2であり、nは、重合度である。いくつかの実施形態では、ジブロックコポリマーの重合度nは、約20〜約80であり、このコポリマーの分子量は、約100,000〜約200,000である。それぞれのA−B型ジブロックコポリマー分子の末端にフタル酸が存在することによって、酸−塩基反応によってアミンをクエンチ/中和する能力を付与し、ゼログラフィー方式で印刷された複写物でみられるような、すでに印刷されている紙の印刷はがれによる現行の欠陥を解決する。
図1に従来技術の典型的な従来の負に帯電した可とう性静電複写用画像化部材を示す。基板10は、場合により、導電層12を備えている。導電層12に配置されている任意要素の正孔遮断層14は、任意要素の接着層16でコーティングされている。電荷生成層18は、接着層16と電荷輸送層20との間にある。任意要素の細長い接地層19は、電荷生成層18および電荷輸送層20を導電性接地面12に活線状態で接続し、丸まりを防止する裏側層1は、画像化部材を平坦な状態にするために、基板10の電気的に活性な層とは反対側に貼り付けられる。
画像化部材の層は、例えば、正孔遮断層14を介した導電性接地面12との電気的な導通を促進するために、画像化部材の片方の縁に貼り付けられた任意要素の細長い接地層19を備えている。導電性接地面12は、典型的には薄い金属層、例えば、厚み10nmのチタンコーティングであり、真空蒸着またはスパッタリングプロセスによって基板10の上に堆積させてもよい。他の層14、16、18、20、19は、それぞれ、基板10の導電性接地面12の表面に、溶媒を含む溶液の濡れたコーティング層として別個に、順次堆積されるべきであり、次の層を堆積させる前に、それぞれの層を乾燥させる。次いで、丸まりを防止する裏側コーティング層1を支持基板10の裏側に作成してもよい。また、丸まりを防止する裏側コーティング1は、溶液コーティングされるが、画像化部材を平坦な状態にするために、基板10の裏側(全ての他の層とは反対側)に貼り付けられる。
電荷輸送層20は、その後に電荷生成層18の上に貼り付けられ、図1に示されるように、画像化部材の露出した最も外側の層となる。電荷輸送層20は、電荷生成層18から光によって生成した正孔または電子の注入を助けることが可能で、これらの正孔/電子を、電荷輸送層を移動させて画像化部材表面の表面電荷を選択的に放電することが可能な任意の適切な透明有機ポリマー材料または非ポリマー材料を含んでいてもよい。
層20中の電荷輸送要素の濃度は、例えば、少なくとも約10重量%であってもよく、約10〜約90重量%含まれていてもよい。電荷輸送要素の濃度または組成は、層20の中で変動してもよい。
ある特定の配合物では、電荷輸送層20は、電荷輸送化合物(例えば、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン)がポリカーボネートバインダーに分子状態で溶解しており、このバインダーが、ポリ(4,4’−イソプロピリデンジフェニルカーボネート)のビスフェノールAポリカーボネートであるか、または、ポリ(4,4’−ジフェニル−1,1’−シクロヘキサンカーボネート)のビスフェノールZポリカーボネートであるような固溶体である。典型的な電荷輸送層配合物で用いられるビスフェノールAポリカーボネートは、FPC0170の商品名で入手可能であり、分子量は約120,000であり、三菱化学株式会社から市販されている。ビスフェノールAポリカーボネートであるポリ(4,4’−イソプロピリデンジフェニルカーボネート)の分子構造は、以下の式(A)で与えられ、
式中、wは、重合度を示す。
本開示では、電荷輸送層の材料組成は、2種類の区別可能なデザイン、すなわち、(I)ジアミン電荷輸送化合物を含み、末端に有機酸を含む新規A−B型ジブロックバインダーを含む固溶体に組み込まれた液体の可塑剤、(II)ジアミン電荷輸送化合物と、新規A−B型ジブロックコポリマーおよび従来のビスフェノールポリカーボネートのポリマーブレンドを含む二成分ポリマーバインダーとを含む固溶体に組み込まれた液体の可塑剤を含むデザインを与えるように配合変更される。特別に選択した可塑剤を電荷輸送層に組み込むことによって、層の内部応力/歪みが緩和され、画像化部材の平坦性が制御されることが示されている。このようにして得られた、丸まりを防止する裏側コーティングを含まない画像化部材は、完全に平坦であり、電気的に安定で調整可能であり、また、すでに印刷されている紙の印刷はがれのような印刷複写物の問題を解決するのにも有望であろう。
図2は、図1の従来の画像化部材と同じ画像化部材であるが、ただし、電荷輸送層20が、光電気機能および機械的機能を高め、耐化学薬品性を与えるように本開示によって設計変更された、改良された層であるような画像化部材を開示している。この画像化部材は、丸まりを防止する裏側コーティングを必要とせずに、有効に画像化部材の平坦性を制御するために層の内部応力/歪みを緩和するために、新規膜形成A−B型ジブロックコポリマーバインダー24を利用し、高沸点の液体可塑剤26を組み込むことによって達成される。図2に示され、本明細書で説明されている局面によれば、可とう性基板10と、導電性接地面12と、正孔遮断層14と、接着界面層19と、接着界面層19に配置される電荷生成層18と、細長い接地層16と、電荷生成層18に配置される本開示の可塑化された電荷輸送層20とを備える、丸まりを防止する裏側コーティングを含まない可とう性の静電複写用画像化部材が提供される。電荷輸送層20は、相溶性の液体可塑剤26と、電荷輸送化合物N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1−ビフェニル−4,4’−ジアミンおよび新規A−B型ジブロックコポリマーバインダー24からなる固溶体とを含むように本開示によって配合される。新規コポリマーバインダー24は、ビスフェノールAポリカーボネート骨格の末端にフタル酸を含むセグメントブロックを含むように、ポリ(4,4’−イソプロピリデンジフェニルカーボネート)のビスフェノールAポリカーボネートを改変することによって作られ、上の式(I)および(II)で記載される分子構造を与える膜形成A−B型ジブロックコポリマーである。
このようにして調製された、丸まりを防止する裏側コーティングを含まない画像化部材である可塑化された単一の電荷輸送層20は、厚みが約20μm〜約40μmであり、層20の電荷輸送要素とポリカーボネートバインダーを合わせた重量を基準として、約10〜約90重量%の電荷輸送化合物N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、または約20〜約80重量%のN,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンを含む。
丸まりを防止する裏側コーティングを含まない本発明の可とう性画像化部材の電荷輸送層20の可塑化の要求を満たすようにバインダーとして選択される特定のA−B型ジブロックコポリマーは、Sabic Innovative Plasticsから入手可能なLEXAN HLXポリマーである。LEXAN HLX(上の式(I)および(II)で記載されるとおり)は、ビスフェノールAポリカーボネート/フタル酸膜形成コポリマーであり、従来の画像化部材の電荷輸送層のバインダーとして用いられる従来のポリカーボネート対応品と等価な物理/機械/化学/熱特性を有しているため、本開示において、この物質を電荷輸送層の配合に利用することは、直接かつ単純なアプローチである。電荷輸送層20のバインダー用途にLEXAN HLXポリマーを選択することの主な利点は、ここで強調しておくべきであり、(a)電荷輸送化合物にも可塑剤にも相溶性であり、均一な可塑化された層を形成するという事実、さらに、(b)コポリマーの末端にあるフタル酸が、印刷はがれのような複写物の問題を根本から完全になくすためにアミン種をクエンチ/中和する効果を付与することができるという事実に基づいている。ポリカーボネートである新規膜形成A−B型ジブロックコポリマーが、ビスフェノールAポリカーボネート構造からポリマー骨格に少量のフタル酸を含ませることによって誘導/改変されるため、得られたコポリマーは、約90モル%のビスフェノールAセグメントブロック(A)と、A−B型ジブロックコポリマー鎖の末端に線形に結合している約10モル%のフタル酸のセグメントブロック(B)とを含む。しかし、丸まらない画像化部材を調製するためにA−B型ジブロックコポリマーを用いるという本開示の範囲に含まれる程度まで、電荷輸送層配合物に用いられるコポリマーは、コポリマーのビスフェノールAセグメントブロック(A)を、以下からなるように選択された以下の種類のそれぞれのカーボネートと置き換えることによる、式(I)および(II)のA−B型ジブロックコポリマーの構造的な変形例をさらに含んでいてもよい。
図2に示される本開示のさらに拡張した実施形態では、式(I)および(II)のA−B型ジブロックコポリマー分子中にある、末端がフタル酸のブロック(B)結合を以下からなる選択された基の1つと置き換えてもよい。
さらに、A−B型ジブロックコポリマー中にある、末端がフタル酸のブロック(B)を、それぞれ、以下によってあらわされるテレフタル酸、イソフタル酸と置き換えてもよい。
または、以下に示されるアジピン酸またはアゼライン酸と置き換えてもよい。
電荷輸送化合物および新規A−B型ジブロックコポリマーバインダーを含む、開示されている可塑化された単一の電荷輸送層20では、画像化部材が曲がらないように内部応力/歪みを緩和するために、可塑剤26も組み込まれる。開示されている結果をもたらすために用いられる可塑剤26は、得られる均一に可塑化された電荷輸送層に、内部応力/歪みがほとんど存在しないか、またはまったく存在しないように、層に永久的に存在するように沸点が少なくとも250℃の高沸点の液体であり、さらに、A−B型ジブロックコポリマーにも電荷輸送化合物にも相溶性である。これらの要求を満たすために、フタレートおよびフタレート誘導体である可塑化液26は、以下の分子構造からなるそれぞれの群から選択される。
可塑化液は、以下の式のジアリルテレフタレート液体およびその改変例から選択されてもよい。
可塑化液26は、以下に示されるジアリルフタレート液体およびその改変例から選択されてもよい。
本明細書で使用される場合、改変された構造は、その群の他の構造と比較した場合に、構造がわずかに変化している構造である。例えば、上の2つの構造では、下側の可塑剤化合物は、上の可塑剤化合物と本質的には同じ構造を有しているが、下側の可塑剤化合物は、水素原子をフッ素原子と置き換えることによって改変されている。
可塑剤26は、以下の分子構造を有する液体カーボネートのいずれかから選択されてもよい。
また、可塑剤26は、以下の分子構造を有するスチレン誘導体
であってもよく、式中、Rは、H、CH、CHCH、CH=CHからなる群から選択され、mは、0〜3であるか、または、以下の分子構造を有していてもよい。
さらに、使用するのに適した有望な可塑剤候補としては、電荷輸送層20の可塑化用途に選択される二塩基性アルキルエステル(DBE)液体を挙げることができる。DBEは、以下に示される一般的な分子構造
OOC(CHCOOR
を有しており、式中、xは、1〜10であり、RおよびRは、同じであっても異なっていてもよく、炭素が約1〜約4個のアルキル、例えば、CH、CHCH、CHCHCH、CHCHCHCHである。
または、可塑剤26は、さらに、表面エネルギーが小さな液体フルオロケトン、例えば、以下に示される構造を有する、3−(トリフルオロメチル)フェニルアセトン、2’−(トリフルオロメチル)プロピオフェノン、2,2,2−トリフルオロ−2’,4’−ジメトキシアセトフェノン、3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)アセトフェノン、3’−(トリフルオロメチル)プロピオフェノン、4’−(トリフルオロメチル)プロピオフェノン、4,4,4−トリフルオロ−1−フェニル−1,3−ブタンジオン、4,4−ジフルオロ−1−フェニル−1,3−ブタンジオン
など、およびこれらの混合物から選択されてもよい。
本開示の丸まりを防止する裏側コーティングを含まない画像化部材のさらに別の実施形態の例では、図2の可塑化された単一の電荷輸送層20は、高沸点液体可塑剤26と、固溶体とを含み、この固溶体が、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1−ビフェニル−4,4’−ジアミン電荷輸送化合物と、式(I)または(II)の新規A−B型ジブロックコポリマーバインダーおよび従来のビスフェノールポリカーボネートをブレンドすることからなるように作られる二成分ポリマーバインダー24と、を含むように配合が変更される。ポリマーをブレンドした二成分ポリマーバインダー24を作成するために用いるのに適した従来のビスフェノールポリカーボネートは、以下の式(A)〜(D)の分子式から選択されるビスフェノールポリカーボネートである。
以下の式(A)で与えられる分子構造を有するポリ(4,4’−イソプロピリデンジフェニルカーボネート)のビスフェノールAポリカーボネート
〔式中、wは、重合度を示す〕、
式(B)を有するポリ(4,4’−ジフェニル−1,1’−シクロヘキサンカーボネート)のビスフェノールZポリカーボネート
〔式中、iは、重合度を示す〕、
式(C)の改変されたビスフェノールAポリカーボネート
〔式中、jは、重合度を示す〕、
および式(D)の改変されたビスフェノールZポリカーボネート
〔式中、pは、重合度を示す〕。
式(A)〜(D)のこれらすべての従来のポリカーボネートの分子量は、それぞれ、約60,000〜約200,000であるが、ポリマーの溶媒への溶解しやすさ、電荷輸送層の機械的頑丈性を考慮すると、好ましくは、約100,000〜約150,000である。二成分ポリマーをブレンドしたバインダー24を作成するのに使用されるコポリマーとポリカーボネートとの重量比は、電気的にVを調整し、制御するには、約5:95〜約95:5である。
上の両方の丸まりを防止する裏側コーティングを含まない可とう性の画像化部材を調製する実施形態において、得られた可塑化された単一の電荷輸送層20中に、電荷輸送化合物N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1−ビフェニル−4,4’−ジアミンは、最適な光電気特性および機械特性を得るために、電荷輸送層の電荷輸送化合物およびA−B型コポリマー(またはポリマーをブレンドした)バインダー24を合わせた重量を基準として、約10〜約90重量%、または約20〜約80重量%存在する。可塑剤の保持量は、可塑化された電荷輸送層の総重量を基準として、約3〜約15重量%であるが、好ましくは、約5〜約9重量%であるべきである。このようにして調製して得られた可塑化された単一の電荷輸送層20は、厚みが約20〜約40μmであり、内部張力/歪みの蓄積がほとんどないか、まったくなく、アミンをクエンチ/中和する能力を有する。
さらに拡張した実施形態では、可とう性基板と、基板に配置される電荷生成層と、電荷生成層に配置される可塑化された2個の電荷輸送層とを備える、丸まりを防止する裏側コーティングを含まない可とう性の画像化部材(図3に示される)が提供される。この丸まりを防止する裏側コーティングを含まない画像化部材は、図2に示される画像化部材から派生したものであり、可塑化された電荷輸送層20は、電荷生成層18の上に直接配置された底部層20Bと、底部層20Bの上にある露出した上部層20Tの2個の層を備えるように設計変更されており、露出した上部層20Tは、機械的な機能を高めるために、底部層20Bよりも含まれる電荷輸送化合物の量が少ない。
図2に記載されているような、電荷輸送20および電荷生成層18が2個の別個に分割された層であるものに代わるものとして、すべての他の層が前の図に記載されているのと同じ様式で作られている、構造が単純化された可とう性の丸まらない画像化部材を、図4に示されるような可塑化された単一の画像形成層22を与えるように設計してもよい。
本開示によって調製されるような、丸まりを防止する裏側コーティングを含まない画像化部材は、例えば、10kの光電的なサイクルで、電荷受容性(V)の変化が約750〜約850ボルトの範囲、感度(S)が約420〜約360ボルト/エルグ/cm、正味の残留電位(V)のサイクルアップが約5ボルト未満、拡散電位(Vdepl)の増加が10ボルト未満、光によって誘発される暗減衰(PIDC)特性の増加が約55%、定電流帯電試験条件で実験用4000スキャナを用いることによって、2エルグ/cmにさらされた状態で測定し、安定な現像電圧(V)が約50〜約65ボルトである。
本開示の記載によって調製して得られた電荷輸送層(多層の露出した上部層のみ)は、光による衝撃に耐える薬剤または光による衝撃を減らす薬剤を約1〜約6wt%含んでいてもよい。
図1に示されるような、一般的な従来技術の可とう性静電複写用画像化部材ウェブは、手塗りプロセスによって調製され、厚みが3.5milの二軸配向したポリエチレンナフタレート基板10(PEN、KADALEXとしてDuPont Teijin Filmsから入手可能)を厚み0.02μmのチタン層12でコーティングした基板を与えた。チタン化されたKADALEX基板を、6.5グラムのγ−アミノプロピルトリエトキシシラン、39.4グラムの蒸留水、2.08グラムの酢酸、752.2グラムの200プルーフ変性アルコール、200グラムのヘプタンの混合物を含む遮断層溶液で押出コーティングした。次いで、この濡れたコーティング層を、強制換気オーブン中、135℃で5分間乾燥させ、コーティングから溶媒を除去し、架橋したシラン遮断層を作成した。得られた遮断層14の乾燥平均厚みは、楕円偏光計で測定すると、0.04μmであった。
次いで、重量平均分子量が約54,000であり、Toyota Hsushu,Inc.から入手可能なARDELポリアリレートを、テトラヒドロフラン/モノクロロ−ベンゼン/塩化メチレンの重量比8:1:1の溶媒混合物溶液の合計重量を基準として0.16重量%含むコーティング溶液を用い、上の遮断層に押出コーティングによって接着界面層19を塗布した。強制換気オーブン中、接着界面層を125℃で1分間乾燥させた。得られた接着界面層19の乾燥厚みは、約0.02μmであった。
その後、接着界面層を電荷生成層18の上にコーティングした。0.45グラムのIUPILON 200、ポリ(4,4’−ジフェニル)−1,1’−シクロヘキサンカーボネートのポリカーボネート(PCZ 200、三菱ガス化学株式会社から入手可能)、50mLのテトラヒドロフランを4オンスのガラス瓶に加えることによって、電荷生成層の分散物を調製した。2.4グラムのヒドロキシガリウムフタロシアニンV型、300グラムの直径1/8インチ(3.2mm)のステンレス鋼ショットを上述の溶液に加えた。次いで、この混合物をボールミルに約20〜約24時間入れた。次いで、重量平均分子量が20,000のポリ(4,4’−ジフェニル−1,1’−シクロヘキサンカーボネート)(PC−Z 200)2.25グラムをテトラヒドロフラン46.1グラムに溶解し、次いで、これを上述のヒドロキシガリウムフタロシアニンスラリーに加えた。次いで、このスラリーをシェーカーに10分間入れた。その後、得られたスラリーを押出塗布プロセスによって接着界面にコーティングし、濡れた状態の厚みが0.25milの層を作成した。しかし、遮断層および接着層を有する基板ウェブストックの片方の端に沿って幅約10mmの細長い部分を、注意深く、電荷生成層(CGL)によってコーティングされない状態にしておき、この後に塗布される細長い接地層19と電気的に十分に接するようにした。このCGLは、ポリ(4,4’−ジフェニル)−1,1’−シクロヘキサンカーボネート、テトラヒドロフラン、ヒドロキシガリウムフタロシアニンから構成されており、これを強制換気オーブン中、125℃で2分間乾燥させ、厚み0.7μmの乾燥CGL18を作成した。
このコーティングされたウェブを、コーティング材料を同時に押出成型することによって、電荷輸送層(CTL)20の上、および細長い接地層19の上に同時にコーティングした。ビスフェノールAポリカーボネート熱可塑性プラスチック(FPC 0170、分子量は約120,000であり、三菱化学株式会社から市販されている)、ジアミン電荷輸送化合物N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンを重量比1:1(またはそれぞれ50重量%)でコハク色ガラス瓶に入れることによって、CTL20を調製した。
CTL20のバインダーとして用いられるFPC 0170ビスフェノールAポリカーボネートは、以下に示す式(A)のポリ(4,4’−イソプロピリデンジフェニルカーボネート)であり、
式中、wは重合度である。
得られた混合物を固形分15重量%になるように塩化メチレンに溶解した。この溶液を押出プロセスによってCGL18の上に塗布してコーティングを作成し、その後に、強制換気オーブン中で乾燥させ、ジアミン輸送電荷輸送化合物とFPC0170ビスフェノールAポリカーボネートバインダーとを重量比50:50で含む厚み29μmの乾燥CTL20を作成した。画像化部材ウェブは、この時点で固定されていない場合には、1 3/4インチの管に沿うように上向きに丸まるだろう。
CGLがコーティングされていない状態の、接着層の幅が約10mmの細長い部分を、同時押出プロセスの間に細長い接地層を用いてコーティングした。固形分の合計重量が7.87重量%であるポリカーボネート樹脂(FPC 0170、三菱化学株式会社から入手可能)23.81グラム、塩化メチレン332グラムをカルボイ容器内で合わせることによって、細長い接地層のコーティング混合物を調製した。この容器を密封し、ポリカーボネートが塩化メチレンに溶解するまで、ロールミルに約24時間入れた。得られた溶液を、分散物を加熱しすぎないように、また、溶媒が失われないように、水で冷却したジャケット付き容器中、高剪断ブレードで分散させつつ、グラファイト9.41重量部、エチルセルロース2.87重量部、溶媒(ACHESON Graphite分散物RW22790、Acheson Colloids Company(Port Huron、Michigan)から入手可能)87.7重量部のグラファイト分散物(固形分12.3重量%)約93.89グラムと15〜30分間かけて混合した。次いで、得られた分散物を濾過し、塩化メチレンによって粘度を調節した。次いで、この細長い接地層のコーティング混合物をCTLと同時押出成形によって静電複写用画像化部材ウェブに塗布し、導電性の接地した細長い層を作成した。
次いで、上の層をすべて備える画像化部材ウェブストックを、125℃の強制換気オーブンの中に置き、同時押出によってコーティングされた細長い接地片16およびCTL20を同時に乾燥させ、最終的に周囲温度まで冷却したときに、それぞれ乾燥厚みが19μmおよび29μmになった。得られた画像化部材ウェブは、図1に示される従来技術のものであるが、丸まりを防止する裏側コーティングの塗布はされていない厚み29μmの単一層のCTL20であり、固定されていない場合には、25℃の室温まで冷却するにつれて、1 1/2インチのロールに沿うように上向きに自然に曲がってしまうことがわかった。調製した画像化部材ウェブをコントロールとして使用した。
式(A)のFPC 0170ビスフェノールAポリカーボネート樹脂882グラム、VITEL PE−200コポリエステル(Goodyear Tire and Rubber Companyから入手可能)71.2グラム、塩化メチレン10,710グラムをカルボイ容器中で合わせることによって、丸まりを防止する裏側コーティングを調製し、固形分が8.9パーセントのコーティング溶液を作成した。この容器を密封し、ポリカーボネートおよびポリエステルが塩化メチレンに溶解し、丸まりを防止する裏側コーティング溶液が得られるまで、ロールミルに約24時間置いた。次いで、この丸まりを防止する裏側コーティング溶液を、静電複写用画像化部材ウェブの裏側表面(CGLおよび帯電CTLの反対側)に押出コーティングによって塗布し、最大温度125℃で強制換気オーブンによって乾燥させ、厚み17μmの乾燥した丸まりを防止する裏側コーティング1を製造し、画像化部材ウェブが望ましい平坦性を有するようにした。
上述の同じ材料組成物を用い、図1に示される上述の従来技術の実施例に記載したのと同じすべての層を得るための同じ手順にしたがって、ただし、画像化部材ウェブのCTL20中の式(A)のFPC 0170ビスフェノールAポリカーボネートを新規膜形成A−B型ジブロックコポリマーと完全に置き換え、別の可とう性の静電複写用画像化部材ウェブを調製した。A−B型ジブロックコポリマー(LEXAN HLXポリカーボネート、Sabic Innovative Plasticsから入手可能)は、ビスフェノールAポリカーボネートセグメントブロックA 90モル%が、フタル酸を含有するセグメントブロックB 10モル%と結合したものである。受領時のLEXAN HLXポリカーボネートは、分子量が約115,000であり、以下の式(I)および(II)で示される2種類の一般的な分子構造の混合物であり、
式中、ブロックA中のビスフェノールA繰り返し単位の数をあらわすzは、値が9であり,ブロックB中のフタル酸の繰り返し数をあらわすyは、値が1であり,nは、分子量が約115,000であり、Sabic Innovative Plasticsから入手可能なA−B型ジブロックコポリマーの重合度である。
定電流帯電試験条件で実験用4000スキャナを用いることによって、従来技術の画像化部材ウェブおよび参照例の画像化部材ウェブの光電特性を決定した。このようにして得られた測定結果(以下の表1に示される)は、ビスフェノールAポリカーボネートを用いたCTL20を備える一般的な従来技術の画像化部材と比較した場合に、末端がフタル酸のA−B型ジブロックコポリマーバインダーをCTL20に用いて調製した参照例の画像化部材が、得られた画像化部材の光電的な完全性になんら悪影響を与えなかったことを示している。したがって、これらの結果から、FPC 0170ビスフェノールAポリカーボネートを、フタル酸を含有するA−B型ジブロックコポリマーバインダーに完全に置き換えて使用することによって配合変更したCTLを備える参照例の画像化部材が、画像化部材の製造を行う際に許容可能な、合理的で便利で有効なCTL再設計であることを示している。
分子量が約115,000であるA−B型ジブロックコポリマーをCTLバインダー24として使用することは、再設計されたCTL層の機械的な機能の完全性が、式(A)の従来のビスフェノールAポリカーボネートを従来技術の画像化部材に含むように配合されたCTL20と少なくとも等価に維持されることを保証すべきであることを留意することが重要である。
従来技術例に記載されている図1の画像化部材と実際に同じ材料組成物を用い、従来技術例に記載されている図1の画像化部材の手順と同じ手順にしたがうが、ただし、丸まりを防止する裏側コーティング1を除外し、これらの画像化部材ウェブの単一のCTL20(ジアミン輸送電荷輸送化合物と式(A)のビスフェノールAポリカーボネートバインダー24を重量比50:50で含む)に、それぞれ、得られる可塑化されたCTL20の合計重量を基準として4重量%、6重量%、8重量%の液体フタル酸ジエチル(DEP、Sigma−Aldrich Corporationから入手可能)を組み込むことによって可塑化することによって、3種類の丸まりを防止する裏側コーティングを含まない可とう性の静電複写用画像化部材ウェブを調製し、図2に示される画像化部材ウェブを得た。使用した液体DEP可塑剤26の分子構造を、以下の式に示す。
上のコントロール例に記載されている図2の画像化部材と実際に同じ材料組成物を用い、上のコントロール例に記載されている図2の画像化部材の手順と同じ手順にしたがうが、ただし、CTL20中の、式(A)のビスフェノールAポリカーボネートバインダー24を、以下の式(I)および(II)で示される一般的な分子構造を有する新規LEXAN HLX A−B型ジブロックコポリマーと置き換えることによって、3種類の丸まりを防止する裏側コーティングを含まない可とう性の静電複写用画像化部材ウェブを繰り返し調製した。
図2に示されるようなこれらのそれぞれの画像化部材ウェブにおいて、配合変更されたCTLは、それぞれの可塑化されたCTL20の合計重量を基準として、液体DEP26が4重量%、6重量%、8重量%含まれていた。
開示例Iの可塑化されたLEXAN HLX A−B型ジブロックコポリマーCTLバインダーを含む上述の3種類すべての丸まりを防止する裏側コーティングを含まない可とう性の静電複写用画像化部材ウェブを調製し、コントロール例の可塑化されたビスフェノールAポリカーボネートバインダーCTLを含むように調製された、対応する3種類の丸まりを防止する裏側コーティングを含まない可とう性の静電複写用画像化部材ウェブに対し、画像化部材の丸まり度、光電特性への影響を評価した。得られた結果を以下の表2に列挙しているが、この結果は、可塑剤DEPを開示例Iの画像化部材CTL20に組み込み、ジブロックコポリマーバインダーを用いて配合変更すると、CTL20中の可塑剤DEP量がそれぞれ同じであるが、従来のビスフェノールAポリカーボネートバインダーを用いたコントロール例の画像化部材対応品よりも画像化部材の丸まり防止性がよくなったことを示している。この表のデータから、例えば、内挿によって、開示例Iの記載にしたがって調製された7重量%のDEPで可塑化されたCTLは、コントロール例の8重量%のDEPが保持されたCTL画像化部材とほぼ同等の平坦性結果を生じるであろうことも示される。
開示例Iのそれぞれ4重量%、6重量%、8重量%のDEPで可塑化されたCTLを含む3種類の丸まりを防止していない画像化部材、コントロール例の8重量%のDEPで可塑化されたCTLを含む画像化部材について、定電流帯電試験条件で実験用4000スキャナを用いることによって光電特性をさらに評価した。得られた試験結果を表3に示すが、この結果から、3種類の実験的な保持量のDEPで可塑化された開示されているCTLは、光電特性に悪い影響を与えなかったことが確認された。実際に、CTL中のDEP保持量を8重量%の同量にした場合、この開示の画像化部材は、コントロール例の画像化部材で得られた現像電位(V)値と比較して、2エルグ/cmにさらされたときに、Vのサイクルアップの増加がわずか約47%であったことがわかっている。したがって、ジブロックコポリマーのアミンをクエンチ/中和する能力に加え、観察されたV安定性(スキャナデータに基づく)は、可塑化されたCTLにA−B型ジブロックコポリマーバインダーを利用する画像化部材が、まったく画像化部材が曲がらないように制御するのに必要な高濃度の保持量でさえ、印刷複写物で生じる印刷はがれによる欠陥を有効に防ぐというさらなる利点を与えることを示唆している。
したがって、本開示の例で記載したように調製した丸まりを防止していないすべての画像化部材について、コントロールと比較して、丸まりの分析およびスキャナを用いた定電流帯電による光電試験測定から得られた結果に基づいて、新規A−B型ジブロックコポリマーバインダーを利用して配合変更したCTLを可塑化することによって、(1)従来のビスフェノールAポリカーボネートバインダーを含む可塑化されたコントロールCTL対応品よりも画像化部材の平坦性制御が優れており、CTL中で使用する可塑剤保持量を少なくすることによって、従来のビスフェノールAポリカーボネートバインダーを使用する可塑化されたCTLでみられるような電気的なVサイクルアップの問題の結果と関連する、印刷複写物で生じる印刷はがれという課題がなくなるという利点を与えることができ、(2)所望な場合、望ましくない光電的なサイクルの問題が入り込むことなく、画像化部材を完全に平坦にして、それぞれの上位複写機の開発で要求される事項を満たすために、本開示のCTLに可塑剤をもっと多く組み込むことができ、(3)最適な光電機能結果を得るために、従来のビスフェノールAポリカーボネートを用いた二成分ポリマーをブレンドすることによって、Vの安定性を調節する効果を与えるようなCTL中の可塑剤保持量よりも、画像化部材の主要なVサイクル挙動に大きく影響を与える。
可塑化されたCTLを含み、(a)ウェブストックの1セクションにA−B型ジブロックコポリマーバインダーを利用し、(b)ウェブストックのその後の2セクションに従来のビフェノールAポリカーボネートバインダーコントロールを利用した、丸まりを防止する裏側コーティングを含まない製品品質の画像化部材ウェブストックを調製した。ジブロックコポリマーを含むCTLを8重量%のDEP可塑剤で可塑化し、一方、その後の2つのセクションのコントロールCTLを、それぞれ、得られるCTLの合計重量を基準として、DEP保持量が8重量%、14重量%含まれるように作成した。次いで、これらのウェブストックセクションについて、光電特性の評価を以下のように行った。
8重量%のDEPで可塑化されたCTLの2種類の画像化部材デザインから切り出したサンプル片について、直接比較するために10Kまでのサイクルで、定電流帯電試験条件で実験用スキャナによる光電試験を行った。CTLに実際に同じ8重量%のDEP保持量を含む両方の画像化部材で得られた結果を、図5に示される正規化された光放電特性(PIDC)曲線としてあらわす。図に示されるように、本開示のA−B型ジブロックコポリマーバインダーを利用することによって調製される、再設計された可塑化されたCTLのPIDCは、10Kの光電的なサイクル試験の後に、従来のビスフェノールAポリカーボネートバインダーで構成されるように配合された可塑化CTLを含む画像化部材のコントロール対応品よりもVのサイクルアップ度が小さく、より安定な光電機能を有することが確立された。さらに、開示されているCTLを含む画像化部材は、同じ8重量%のDEPが組み込まれたコントロールと比較して、良好な丸まり制御性を有するという利点も加わり、平坦な画像化部材を与えることがわかっている。
丸まりを防止していないすべての画像化部材ウェブストックを、1,486mm×380mmの長方形のシートにさらに切断し、それぞれの切断シートの相対する端をループ状にし、次いで、超音波によって溶接し、つなぎ目のある2枚の可とう性画像化部材ベルトにした。調製した3種類の丸まりを防止する裏側コーティングを含まない可とう性の画像化部材ベルトは、すべて、上述の8重量%および14重量%のDEPで可塑化されたCTLを含んでおり、次いで、光電応答を直接評価し、比較するために、帯電電圧が一定で、5,000回までの電気力学サイクル条件で、TEXT Fixtureを用いた電気的なサイクル試験を行った。このようにして得られた試験結果は図6に示され、この結果から、従来のCTLについて、2エルグ/cmにさらされた状態での現像電位(V)のサイクルアップが、CTL中の可塑剤の保持量によってひどく悪化し、現実的な電子写真用ベルトの機能として、保持量が14重量%では最も悪く、受け入れられない結果になってしまうことが示された。Vのサイクルアップを穏やかにするために8重量%まで量を下げると、画像化部材として実施するのには十分であることがわかったが、ベルト周期にともなって定常状態のVが上昇し、このことが、長期間の設備機能に対するベルトの価値を制限してしまう。これとは対照的に、A−Bジブロックコポリマーバインダーと8重量%DEPとで構成されている、開示されているCTLを有する画像化部材ベルトは、(初期にサイクルダウンをしめすものの)コントロールである画像化部材ベルト対応品よりも優れた安定な電気Vサイクル安定性を与え、最終的にベルトの寿命を延ばすような影響を与える可能性があることがわかった。
このような光電的な改良に加え、A−B型ジブロックコポリマーバインダーを利用する可塑化CTLは、接着性の仕様よりも優れた良好な層接着値を示すことがわかった。このことにより、この分野で画像化部材ベルトを力学的に疲労させる機械機能の間に、現像層が剥離するという問題を引き起こす可能性がなくなり、CTL層の結合強度および一体性が確保されることになる。
さらに、8重量%DEPで可塑化された2種類のCTLについてのみ、定帯電電圧、500,000までの印刷容積で、Nuvera複写機を用いて画像化部材ベルト機械による印刷試験を行った。このようにしてNuvera機械のベルトサイクル試験から得られた結果を、ΔV対機械のサイクル数としてプロットし、図7にあらわしている。まとめると、実験用スキャナTex FixtureおよびNuvera機械によるベルトサイクル印刷試験から集めた全体的な試験結果は、相互に補完するものであり、丸まりを防止する裏側コーティングを含まず、A−B型ジブロックコポリマーバインダー、または上のコポリマーと本開示の組成物によるビスフェノールポリカーボネートとのブレンドを含む二成分ポリマーバインダーを含有するように調製された可塑化CTLを含む画像化部材は、従来のビスフェノールAポリカーボネートバインダーのみを含む可塑化CTLを含む画像化部材コントロール対応品で見られる値と比較すると、光電機能が顕著に向上し、安定なVサイクルアップ制御性を確実に示すということを互いに支持/確認するものである。
しかし、図7に与えられているプロットが、光電的に調節可能である安定なV機能領域を与え、曲がらない画像化部材を作ることができ、2つの曲線をつなぐことによって囲まれる内側の機能が得られるように可塑化CTLの設計を変えることによって調整することができることに留意することは重要である。このことは、A−B型ジブロックコポリマー(LEXAN HLX)と以下の式(A)のビスフェノールAポリカーボネートであるポリ(4,4’−イソプロピリデンジフェニルカーボネート)とを混合するか、
〔式中、wは重合度を示す〕、
または、式(B)で与えられるポリ(4,4’−ジフェニル−1,1’−シクロヘキサンカーボネート)のビスフェノールZポリカーボネート
〔式中、iは重合度を示す〕
とを混合したもので構成される二成分ポリマーをブレンドしたバインダーを作成するアプローチを利用することによって達成され、これらのポリカーボネートは、それぞれ、溶媒への溶解性の需要および機械的頑丈性の機能を考慮すると、分子量は約100,000および約150,000であることが好ましい。
作成した二成分ポリマーをブレンドしたバインダーにおいて、A−B型ジブロックコポリマーとポリカーボネートとの重量比は、約95:5〜約5:95である。最適な結果にするために、このポリマーをブレンドしたバインダーの重量比は、所与の可塑化度に対し、コントロールの曲線と開示の画像化部材の曲線をつないでできる領域の内側になるように実験的に調整することによって調節することができるだろう。このような様式において、これにしたがって調製される画像化部材は、図7に示される理想的でΔVがゼロの参照線に達するような、電気的に絶対的に安定なVeサイクル機能を与える。したがって、無期限の電気的に周期的に機能する寿命を有する、究極に丸まらない画像化部材ベルトデザインの製造を達成することができる。

Claims (10)

  1. 画像化部材であって、
    可とう性基板と、
    前記基板に配置される電荷生成層と、
    前記電荷生成層に配置される少なくとも1つの電荷輸送層と、を備え、
    前記電荷輸送層が、
    固溶体中に少なくとも1つの液体の可塑化化合物を含み、この電荷輸送層が、
    ジアミン電荷輸送要素と、
    ポリカーボネートバインダーと、をさらに含み、前記ポリカーボネートバインダーが、ビスフェノールAカーボネート(C1614)ブロック(A)とフタル酸を含む末端ブロック(B)の2個のセグメントブロックを含み、アミン種が混入するのを防ぐことが可能なA−B型ジブロックコポリマーであり、さらに、この画像化部材が、丸まりを防止する裏側コーティング層を備えていない、画像化部材。
  2. 前記電荷輸送要素が、前記電荷輸送層中に、電荷輸送層の電荷輸送要素とポリカーボネートバインダーを合わせた重量を基準として、10〜90重量%の量で存在する、請求項1に記載の画像化部材。
  3. 前記ポリカーボネートバインダーが、前記電荷輸送層中に、電荷輸送層の電荷輸送要素とポリカーボネートバインダーを合わせた重量を基準として、90〜10重量%の量で存在する、請求項1または2に記載の画像化部材。
  4. 前記可塑化化合物が、前記電荷輸送層中に、電荷輸送層の総重量を基準として、3〜15重量%の量で存在する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像化部材。
  5. 前記A−B型ジブロックコポリマーであるバインダーのセグメントブロック(B)中のフタル酸は、テレフタル酸、イソフタル酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像化部材。
  6. 前記A−B型ジブロックコポリマーのビスフェノールAカーボネートセグメントブロック(A)が、

    からなる群から選択されるカーボネートで置き換えられた、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像化部材。
  7. 前記少なくとも1つの電荷輸送層中のA−B型ジブロックコポリマーバインダーが、以下の分子構造

    〔式中、ブロック(A)中のビスフェノールA繰り返し単位の数をあらわすzは、9〜18であり、ブロック(B)中のフタル酸の繰り返し数をあらわすyは、1〜2であり、ジブロックコポリマーの重合度をあらわすnは、20〜80である〕、

    〔式中、ブロック(A)中のビスフェノールA繰り返し単位の数をあらわすzは、9〜18であり、ブロック(B)中のフタル酸の繰り返し数をあらわすyは、1〜2であり、ジブロックコポリマーの重合度をあらわすnは、20〜80である〕、
    およびこれらの混合物からなる群から選択される式を有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の画像化部材。
  8. 前記A−B型ジブロックコポリマーバインダーの分子量が、100,000〜200,000である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像化部材。
  9. 前記液体の可塑化化合物が、

    からなる群から選択される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像化部材。
  10. 画像化部材であって、
    可とう性基板と、
    前記基板に配置される電荷生成層と、
    前記電荷生成層に配置される底部電荷輸送層、底部電荷輸送層に配置される複数の中間電荷輸送層、複数の中間電荷輸送層に配置される露出した上部電荷輸送層を有する複数層の電荷輸送層と、を備え、前記複数層の電荷輸送層のそれぞれの層が、
    固溶体中に同じ重量で存在する少なくとも1つの液体の可塑化化合物を含み、この電荷輸送層が、
    ジアミン電荷輸送要素と、
    ポリカーボネートバインダーと、をさらに含み、ここで、前記ポリカーボネートバインダーが、ビスフェノールAカーボネート(C1614ブロック(A)とフタル酸を含む末端ブロック(B)の2個のセグメントブロックを含むA−B型ジブロックコポリマーであり、さらに、この画像化部材が、丸まりを防止する裏側コーティング層を備えていない、画像化部材。
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