JP5781996B2 - 電流切り替え型回路 - Google Patents

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Description

本発明は、論理回路や増幅回路等の半導体集積回路に係り、特に通常動作時とシャットダウン時で電流を切り替えて省電力化を図る電流切り替え型回路に関するものである。
図8は、従来の電流切り替え型回路であるECL(Emitter-Coupled Logic:エミッタ結合論理回路)を用いたレーザドライバ回路(以下、LDD)の構成例を示すブロック図である。このLDDは、アノード側およびカソード側に高周波カット用のインダクタL1,L2が接続されたレーザダイオードLDと、端子INP,INNから差動のバーストデータDATAを入力してレーザダイオードLDにそのバーストデータに応じた変調信号を出力する変調回路10と、レーザダイオードLDにバイアス電流を供給するバイアス回路20と、レーザダイオードLDの出力光をモニタして変調回路10とバイアス回路20に制御信号VCSM,VCSBを供給するAPC(Automatic Power Control)回路30と、スイッチSW1と、スイッチSW3とからなる。変調回路10およびバイアス回路20には、送信イネーブル信号TX_ENが入力される。
変調回路10は、入力するバーストデータDATAを送信イネーブル信号TX_ENによってゲーティングするゲート回路11と、増幅用のプリバッファ回路12と、エミッタホロワで構成されバーストデータDATAの振幅を大きな振幅に変換するレベル変換回路13と、ドライブ回路としての出力バッファ回路14とから構成される。プリバッファ回路12、レベル変換回路13、出力バッファ回路14は、それぞれその電流源I12,I13,I14を備えている。APC回路30からバイアス回路20に制御電圧VCSBを伝達する経路にはスイッチSW1が挿入されている。APC回路30から変調回路10のプリバッファ回路12、レベル変換回路13、出力バッファ回路14の電流源I12,I13,I14には共通の制御電圧VCSMが供給されている。そして、その制御電圧VCSMの伝達経路にスイッチSW3が挿入されている。
スイッチSW1は、送信イネーブル信号TX_ENがオンのとき制御電圧VCSBが入力される方の接点を選択し、送信イネーブル信号TX_ENがオフのとき抵抗R10を介してGNDと接続されている方の接点を選択する。スイッチSW3は、送信イネーブル信号TX_ENがオンのとき制御電圧VCSMが入力される方の接点を選択し、送信イネーブル信号TX_ENがオフのとき抵抗R11を介してGNDと接続されている方の接点を選択する。プリバッファ回路12、レベル変換回路13、出力バッファ回路14の電流源I12,I13,I14にAPC回路30からスイッチSW3を介して制御電圧VCSMが供給されることにより、レーザダイオードLDの出力光パワーが一定となるように制御される。同様に、バイアス回路20にAPC回路20からスイッチSW1を介して制御電圧VCSBが供給されることにより、レーザダイオードLDの出力光パワーが一定となるように制御される。
一方、送信イネーブル信号TX_ENがオフのときには、スイッチSW1,SW3は抵抗R10,R11を介してGNDと接続されている方の接点を選択し、制御電圧VCSB,VCSMが遮断される。よって、変調回路10の電流源I12,I13,I14の遮断で、プリバッファ回路12、レベル変換回路13、出力バッファ回路14のすべてが不動作となり、またバイアス回路20がレーザダイオードLDへのバイアス電流の供給を遮断するので、LDDの消費電力を削減することができる。以上のようなLDDは特許文献1に開示されている。
図8のプリバッファ回路12の詳細構成を図9に示す。プリバッファ回路12は、トランジスタQ1P,Q1N,Q3,Q4と、抵抗RLP,RLN,RQ3S,RQ4Sとから構成され、さらに定電流源I12を備えている。定電流源I12は、トランジスタQ2P,Q2N,Q5と、抵抗RS1P,RS1N,RSLとから構成される。図9におけるIN1P,IN1Nはプリバッファ回路12の信号入力端子、OUT2P,OUT2Nは信号出力端子である。この図9に示した回路は、典型的なECL回路である。
図10は、図9のECL回路に、スイッチSW3に加えてSW2を用いて電流OFF機能を付加した構成例を示す回路図である。図10におけるVCONT1,VCONT2は図8の送信イネーブル信号TX_ENに相当する信号が入力される制御端子、VCS10,VCS20は図8の制御電圧VCSMに相当する信号が入力される入力端子、VOFF1,VOFF2は例えばGND電位が入力される入力端子である。図10に示した回路は、電流切り替え型回路であり、回路の未使用時にはトランジスタQ1P,Q1N,Q3,Q4を流れる電流をOFFにして省電力化するための回路である。
回路の超高速動作を実現するためには、微細化による高fT(transition frequency:遮断周波数)のトランジスタをQ1P,Q1N,Q2P,Q2N,Q3,Q4,Q5に適用する必要があるが、微細化したトランジスタは耐圧(C-E saturation voltage、コレクタ−エミッタ間飽和電圧)が低下するという問題が生じ、耐圧確保のためfTが1/2以下の高耐圧トランジスタをQ2P,Q2N,Q5に使わざるを得ないという事情があった。その理由は、一般的に、同一プロセスで作成する高耐圧なトランジスタは、fTが半分以下になるからである。
しかし、図10の端子OUT1P,OUT1Nに現れる信号は、信号入力端子IN1P,IN1Nの入力信号の変化に応じて電圧が変化し、容量の充放電による遅延が生じる。したがって、理想的にはトランジスタQ2P,Q2N,Q5に対し、できるだけfTが大きく高速に容量を充放電できるトランジスタを適用したいという必要性があった。
さらに、高耐圧なトランジスタは、1個当たりの最大電流が高fTのトランジスタの電流と比べて50%以下しか流せないという欠点もあった。そのため、特に大電流を流さなくてはいけない出力回路、例えば図8の出力バッファ回路14では、レイアウト上寄生容量が大きくなり、高速動作が可能なレイアウトが難しいという問題点があった。その理由は、高耐圧なトランジスタでは高fTのトランジスタの電流と比べて50%以下しか電流が流せないため、高fTのトランジスタと同じ電流を流すには2倍の数のトランジスタを用いる必要があり、それらのトランジスタを繋ぐ配線のために寄生容量が増すからである。
特開2010−267924号公報
以上のように、電流切り替え型回路の高速動作を維持しつつ、低消費電力化を実現するためには、高耐圧でない高fTなトランジスタを定電流源に用いざるを得ないため、高耐圧化を実現できないという問題点があった。高耐圧化を実現するためには、通常動作時および回路電流OFF時にもトランジスタに印加する電圧をコレクタ−エミッタ間飽和電圧以下にして耐圧を確保できる回路構成を実現する必要があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、回路の高速動作を維持しつつ、シャットダウン時においても耐圧未満の電圧がトランジスタに加わるようにすることができる電流切り替え型回路を提供することを目的とする。
本発明の電流切り替え型回路は、入力信号を受ける入力回路と、この入力回路の出力信号を入力とし、増幅または論理処理を行う出力回路と、通常動作時に前記入力回路に一定電流を供給する入力回路用定電流源回路と、通常動作時に前記出力回路に一定電流を供給する出力回路用定電流源回路とを備え、前記入力回路は、ベースが信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された入力回路トランジスタと、アノードが前記入力回路トランジスタのエミッタに接続された1個乃至は複数個が直列接続された入力回路ダイオードとを少なくとも備え、前記出力回路は、ベースが前記入力回路ダイオードのうちのいずれかのダイオードのカソードに接続され、コレクタが信号出力端子に接続された出力回路トランジスタと、一端が前記出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続されたコレクタ抵抗と、アノードが前記出力回路トランジスタのエミッタと直接接続されるか、又は抵抗を介して間接的に接続された1個乃至は複数個が直列接続された出力回路ダイオードとを少なくとも備え、前記入力回路用定電流源回路は、コレクタが前記入力回路ダイオードのうちの終端のダイオードのカソードに接続された入力回路用電流源トランジスタと、一端が前記入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された入力回路用電流源抵抗と、一端が前記入力回路ダイオードのうちの終端のダイオードのカソードに接続され、他端が第3の電源端子に接続された入力回路用バイアス電流源と、通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する入力回路用スイッチとを少なくとも備え、前記出力回路用定電流源回路は、コレクタが前記出力回路ダイオードのうちの終端のダイオードのカソードに接続された出力回路用電流源トランジスタと、一端が出力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第4の電源端子に接続された出力回路用電流源抵抗と、一端が前記出力回路ダイオードのうちの終端のダイオードのカソードに接続され、他端が第4の電源端子に接続された出力回路用バイアス電流源と、通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を出力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記出力回路用電流源トランジスタのベースに供給する出力回路用スイッチとを少なくとも備えることを特徴とするものである。
また、本発明の電流切り替え型回路は、入力信号を受ける入力回路と、この入力回路の出力信号を入力とし、増幅または論理処理を行う出力回路と、通常動作時に前記入力回路に一定電流を供給する入力回路用定電流源回路と、通常動作時に前記出力回路に一定電流を供給する出力回路用定電流源回路とを備え、前記入力回路は、ベースが信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された入力回路トランジスタを少なくとも備え、前記出力回路は、ベースが前記入力回路トランジスタのエミッタに接続され、コレクタが信号出力端子に接続された出力回路トランジスタと、一端が前記出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続されたコレクタ抵抗とを少なくとも備え、前記入力回路用定電流源回路は、ベースが入力回路用バイアス端子に接続され、コレクタが前記入力回路トランジスタのエミッタに接続された入力回路用カスコードトランジスタと、コレクタが前記入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続された入力回路用電流源トランジスタと、一端が前記入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された入力回路用電流源抵抗と、一端が前記入力回路トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された入力回路用バイアス電流源と、通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する入力回路用スイッチとを少なくとも備え、前記出力回路用定電流源回路は、ベースが出力回路用バイアス端子に接続され、コレクタが前記出力回路トランジスタのエミッタと直接接続されるか、又はエミッタ抵抗を介して間接的に接続された出力回路用カスコードトランジスタと、コレクタが前記出力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続された出力回路用電流源トランジスタと、一端が出力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第4の電源端子に接続された出力回路用電流源抵抗と、一端が前記出力回路トランジスタのエミッタと直接接続されるか、又は前記エミッタ抵抗を介して間接的に接続され、他端が第4の電源端子に接続された出力回路用バイアス電流源と、通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を出力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記出力回路用電流源トランジスタのベースに供給する出力回路用スイッチとを少なくとも備えることを特徴とするものである。
また、本発明の電流切り替え型回路は、入力信号を受ける入力回路と、この入力回路の出力信号を入力とし、増幅または論理処理を行う出力回路と、通常動作時に前記入力回路に一定電流を供給する入力回路用定電流源回路と、通常動作時に前記出力回路に一定電流を供給する出力回路用定電流源回路とを備え、前記入力回路は、ベースが信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された入力回路トランジスタを少なくとも備え、前記出力回路は、ベースが前記入力回路トランジスタのエミッタに接続され、コレクタが信号出力端子に接続された出力回路トランジスタと、一端が前記出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続されたコレクタ抵抗とを少なくとも備え、前記入力回路用定電流源回路は、ベースが入力回路用バイアス端子に接続され、コレクタが前記入力回路トランジスタのエミッタに接続された入力回路用カスコードトランジスタと、コレクタが前記入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続された入力回路用電流源トランジスタと、一端が前記入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された入力回路用電流源抵抗と、一端が前記入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された入力回路用バイアス電流源と、通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する入力回路用スイッチとを少なくとも備え、前記出力回路用定電流源回路は、ベースが出力回路用バイアス端子に接続され、コレクタが前記出力回路トランジスタのエミッタと直接接続されるか、又は抵抗を介して間接的に接続された出力回路用カスコードトランジスタと、コレクタが前記出力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続された出力回路用電流源トランジスタと、一端が出力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第4の電源端子に接続された出力回路用電流源抵抗と、一端が前記出力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続され、他端が第4の電源端子に接続された出力回路用バイアス電流源と、通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を出力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記出力回路用電流源トランジスタのベースに供給する出力回路用スイッチとを少なくとも備えることを特徴とするものである。
また、本発明の電流切り替え型回路の1構成例において、前記入力回路は、ベースが正相信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された第1の前記入力回路トランジスタと、ベースが逆相信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された第2の前記入力回路トランジスタと、アノードが前記第1の入力回路トランジスタのエミッタに接続された1個乃至は複数個が直列接続された第1の前記入力回路ダイオードと、アノードが前記第2の入力回路トランジスタのエミッタに接続された1個乃至は複数個が直列接続された第2の前記入力回路ダイオードとを少なくとも備え、前記出力回路は、ベースが前記第1の入力回路ダイオードのうちのいずれかのダイオードのカソードに接続され、コレクタが正相信号出力端子に接続された第1の前記出力回路トランジスタと、ベースが前記第2の入力回路ダイオードのうちのいずれかのダイオードのカソードに接続され、コレクタが逆相信号出力端子に接続された第2の前記出力回路トランジスタと、一端が前記第1の出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続された第1の前記コレクタ抵抗と、一端が前記第2の出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続された第2の前記コレクタ抵抗と、アノードが前記第1、第2の出力回路トランジスタのエミッタと直接接続されるか、又は抵抗を介して間接的に接続された1個乃至は複数個が直列接続された前記出力回路ダイオードとを少なくとも備え、前記入力回路用定電流源回路は、コレクタが前記第1の入力回路ダイオードのうちの終端のダイオードのカソードに接続された第1の前記入力回路用電流源トランジスタと、コレクタが前記第2の入力回路ダイオードのうちの終端のダイオードのカソードに接続された第2の前記入力回路用電流源トランジスタと、一端が前記第1の入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第1の前記入力回路用電流源抵抗と、一端が前記第2の入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第2の前記入力回路用電流源抵抗と、一端が前記第1の入力回路ダイオードのうちの終端のダイオードのカソードに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第1の前記入力回路用バイアス電流源と、一端が前記第2の入力回路ダイオードのうちの終端のダイオードのカソードに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第2の前記入力回路用バイアス電流源と、通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を第1の入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記第1の入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する第1の前記入力回路用スイッチと、通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を第2の入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記第2の入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する第2の前記入力回路用スイッチとを少なくとも備えることを特徴とするものである。
また、本発明の電流切り替え型回路の1構成例において、前記入力回路は、ベースが正相信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された第1の前記入力回路トランジスタと、ベースが逆相信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された第2の前記入力回路トランジスタとを少なくとも備え、前記出力回路は、ベースが前記第1の入力回路トランジスタのエミッタに接続され、コレクタが正相信号出力端子に接続された第1の前記出力回路トランジスタと、ベースが前記第2の入力回路トランジスタのエミッタに接続され、コレクタが逆相信号出力端子に接続された第2の前記出力回路トランジスタと、一端が前記第1の出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続された第1の前記コレクタ抵抗と、一端が前記第2の出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続された第2の前記コレクタ抵抗とを少なくとも備え、前記入力回路用定電流源回路は、ベースが第1の入力回路用バイアス端子に接続され、コレクタが前記第1の入力回路トランジスタのエミッタに接続された第1の前記入力回路用カスコードトランジスタと、ベースが第2の入力回路用バイアス端子に接続され、コレクタが前記第2の入力回路トランジスタのエミッタに接続された第2の前記入力回路用カスコードトランジスタと、コレクタが前記第1の入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続された第1の前記入力回路用電流源トランジスタと、コレクタが前記第2の入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続された第2の前記入力回路用電流源トランジスタと、一端が前記第1の入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第1の前記入力回路用電流源抵抗と、一端が前記第2の入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第2の前記入力回路用電流源抵抗と、一端が前記第1の入力回路トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第1の前記入力回路用バイアス電流源と、一端が前記第2の入力回路トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第2の前記入力回路用バイアス電流源と、通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を第1の入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記第1の入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する第1の前記入力回路用スイッチと、通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を第2の入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記第2の入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する第2の前記入力回路用スイッチとを少なくとも備えることを特徴とするものである。
また、本発明の電流切り替え型回路の1構成例において、前記入力回路は、ベースが正相信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された第1の前記入力回路トランジスタと、ベースが逆相信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された第2の前記入力回路トランジスタとを少なくとも備え、前記出力回路は、ベースが前記第1の入力回路トランジスタのエミッタに接続され、コレクタが正相信号出力端子に接続された第1の前記出力回路トランジスタと、ベースが前記第2の入力回路トランジスタのエミッタに接続され、コレクタが逆相信号出力端子に接続された第2の前記出力回路トランジスタと、一端が前記第1の出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続された第1の前記コレクタ抵抗と、一端が前記第2の出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続された第2の前記コレクタ抵抗とを少なくとも備え、前記入力回路用定電流源回路は、ベースが第1の入力回路用バイアス端子に接続され、コレクタが前記第1の入力回路トランジスタのエミッタに接続された第1の前記入力回路用カスコードトランジスタと、ベースが第2の入力回路用バイアス端子に接続され、コレクタが前記第2の入力回路トランジスタのエミッタに接続された第2の前記入力回路用カスコードトランジスタと、コレクタが前記第1の入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続された第1の前記入力回路用電流源トランジスタと、コレクタが前記第2の入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続された第2の前記入力回路用電流源トランジスタと、一端が前記第1の入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第1の前記入力回路用電流源抵抗と、一端が前記第2の入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第2の前記入力回路用電流源抵抗と、一端が前記第1の入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第1の前記入力回路用バイアス電流源と、一端が前記第2の入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第2の前記入力回路用バイアス電流源と、通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を第1の入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記第1の入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する第1の前記入力回路用スイッチと、通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を第2の入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記第2の入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する第2の前記入力回路用スイッチとを少なくとも備えることを特徴とするものである。
また、本発明の電流切り替え型回路の1構成例は、さらに、回路の温度を検出する温度モニタ手段と、第1の出力電圧調整端子に入力される調整電圧に応じて前記第1の電源端子に供給する電源電圧の調整が可能な入力回路用レギュレータと、第2の出力電圧調整端子に入力される調整電圧に応じて前記第2の電源端子に供給する電源電圧の調整が可能な出力回路用レギュレータと、前記温度モニタ手段の出力に応じた調整電圧を前記第1の出力電圧調整端子に供給する入力回路用調整電圧発生回路と、前記温度モニタ手段の出力に応じた調整電圧を前記第2の出力電圧調整端子に供給する出力回路用調整電圧発生回路とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の電流切り替え型回路の1構成例は、さらに、回路の温度を検出する温度モニタ手段と、第1の出力電圧調整端子に入力される調整電圧に応じて前記入力回路用バイアス端子に供給するバイアス電圧の調整が可能な入力回路用電圧発生器と、第2の出力電圧調整端子に入力される調整電圧に応じて前記出力回路用バイアス端子に供給するバイアス電圧の調整が可能な出力回路用電圧発生器と、前記温度モニタ手段の出力に応じた調整電圧を前記第1の出力電圧調整端子に供給する入力回路用調整電圧発生回路と、前記温度モニタ手段の出力に応じた調整電圧を前記第2の出力電圧調整端子に供給する出力回路用調整電圧発生回路とを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、入力回路に入力回路ダイオードを設け、出力回路に出力回路ダイオードを設け、入力回路用定電流源回路に入力回路用バイアス電流源を設け、出力回路用定電流源回路に出力回路用バイアス電流源を設けることにより、電流切り替え型回路をシャットダウンした場合でも、入力回路用定電流源回路と出力回路用定電流源回路の電流源トランジスタに加わる電圧を高fTのトランジスタの耐圧未満の値にすることができるので、電流源トランジスタとして高fTのトランジスタを用いることができ、回路の高速動作を維持することができる。その結果、本発明では、回路の高速動作とシャットダウンによる低消費電力化とを両立させることができる。本発明では、シャットダウンにより電流切り替え型回路の消費電力を例えば80%以上削減することができる。
また、本発明では、入力回路用定電流源回路に入力回路用カスコードトランジスタと入力回路用バイアス電流源を設け、出力回路用定電流源回路に出力回路用カスコードトランジスタと出力回路用バイアス電流源を設けることにより、電流切り替え型回路をシャットダウンした場合でも、入力回路用定電流源回路と出力回路用定電流源回路の電流源トランジスタに加わる電圧を高fTのトランジスタの耐圧未満の値にすることができるので、電流源トランジスタとして高fTのトランジスタを用いることができ、回路の高速動作を維持することができる。その結果、本発明では、回路の高速動作とシャットダウンによる低消費電力化とを両立させることができる。本発明では、シャットダウンにより電流切り替え型回路の消費電力を例えば80%以上削減することができる。
また、本発明では、温度モニタ手段と入力回路用レギュレータと出力回路用レギュレータと入力回路用調整電圧発生回路と出力回路用調整電圧発生回路とを設けることにより、温度変動があっても電流切り替え型回路のトランジスタのコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧がかかるように電源電圧を安定的に供給することができる。
また、本発明では、温度モニタ手段と入力回路用電圧発生器と出力回路用電圧発生器と入力回路用調整電圧発生回路と出力回路用調整電圧発生回路とを設けることにより、温度変動があっても電流切り替え型回路のトランジスタのコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧がかかるようにバイアス電圧を安定的に供給することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電流切り替え型回路の構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電流切り替え型回路の構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電流切り替え型回路の構成を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態に係る電流切り替え型回路の構成を示す回路図である。 本発明の第5の実施の形態に係る電流切り替え型回路の構成を示す回路図である。 本発明の第6の実施の形態に係る電流切り替え型回路の構成を示す回路図である。 本発明の第7の実施の形態に係る電流切り替え型回路の構成を示す回路図である。 従来の電流切り替え型回路を用いたレーザドライバ回路の構成例を示すブロック図である。 従来の電流切り替え型回路の代表例であるECL回路の構成を示す回路図である。 従来の電流切り替え型回路に電流源OFF機能を付加した場合の回路図である。
[発明の原理]
本発明は、定電流源用電流源にバイアス電流源を追加し、ダイオードやカスコードトランジスタを用い、かつ通常電流の1/5以下のバイアス電流を流すことにより、耐圧上厳しいシャットダウン時にもトランジスタに加わるコレクタ−エミッタ間電圧を低減し、耐圧よりも低いコレクタ−エミッタ間電圧になるようにしたため、従来不可能であった高fTの微細化トランジスタを適用した低電力で超高速な電流切り替え型回路を実現することができる。
本発明は、シャットダウン時、すなわち図10に示したトランジスタQ2P,Q2N,Q5の電流が通常動作時の1/10以下となる状態において、敢えてバイアス電流を流すことで、トランジスタQ1P,Q1N,Q3,Q4のベース−エミッタ間電圧Vbeを0.7〜0.8V下げたり、ダイオードやカスコードトランジスタにより同程度の電圧降下を生じさせたりすることにより、電力遮断時も各トランジスタのコレクタ−エミッタ間に加わる電圧が耐圧未満になるようにするものである。以下に具体的なLDDに即して説明するが、本発明は、以下の具体的な回路構成に限るものではなく、LDD以外の電流切り替え型論理回路(又は電流切り替え型増幅回路)全般に適用することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電流切り替え型回路の構成を示す回路図である。本実施の形態の電流切り替え型回路1は、ベースが正相信号入力端子IN1Pに接続され、コレクタが電源端子VCC1に接続された信号入力用のトランジスタQ1Pと、ベースが逆相信号入力端子IN1Nに接続され、コレクタが電源端子VCC1に接続された信号入力用のトランジスタQ1Nと、アノードがトランジスタQ1Pのエミッタに接続された1個乃至は複数個が直列接続されたダイオードD1P〜DNPと、アノードがトランジスタQ1Nのエミッタに接続された1個乃至は複数個が直列接続されたダイオードD1N〜DNNと、ベースがN(Nは自然数)個のダイオードD1P〜DNPのうちのいずれかのダイオードのカソードに接続され、コレクタが正相信号出力端子OUT2Pに接続された信号出力用のトランジスタQ3と、ベースがN個のダイオードD1N〜DNNのうちのいずれかのダイオードのカソードに接続され、コレクタが逆相信号出力端子OUT2Nに接続された信号出力用のトランジスタQ4と、一端がトランジスタQ3のコレクタに接続され、他端が電源端子VCC2に接続されたコレクタ抵抗RLPと、一端がトランジスタQ4のコレクタに接続され、他端が電源端子VCC2に接続されたコレクタ抵抗RLNと、一端がトランジスタQ3のエミッタに接続されたエミッタ抵抗RQ3Sと、一端がトランジスタQ4のエミッタに接続された抵抗RQ4Sと、アノードがエミッタ抵抗RQ3S,RQ4Sの他端に接続された1個乃至は複数個が直列接続されたダイオードDL1〜DLLと、コレクタがN個のダイオードD1P〜DNPのうちの終端のダイオードDNPのカソードに接続された電流源トランジスタQ2Pと、コレクタがN個のダイオードD1N〜DNNのうちの終端のダイオードDNNのカソードに接続された電流源トランジスタQ2Nと、コレクタがL(Lは自然数)個のダイオードDL1〜DLLのうちの終端のダイオードDLLのカソードに接続された電流源トランジスタQ5と、一端がトランジスタQ2Pのエミッタに接続され、他端が電源端子VEE1に接続された抵抗RS1Pと、一端がトランジスタQ2Nのエミッタに接続され、他端が電源端子VEE1に接続された抵抗RS1Nと、一端がトランジスタQ5のエミッタに接続され、他端が電源端子VEE2に接続された抵抗RSLと、一端がN個のダイオードD1P〜DNPのうちの終端のダイオードDNPのカソードに接続され、他端が電源端子VEE1に接続され、トランジスタQ1Pに一定のバイアス電流を供給するバイアス電流源JBIAS1Pと、一端がN個のダイオードD1N〜DNNのうちの終端のダイオードDNNのカソードに接続され、他端が電源端子VEE1に接続され、トランジスタQ1Nに一定のバイアス電流を供給するバイアス電流源JBIAS1Nと、一端がL個のダイオードDL1〜DLLのうちの終端のダイオードDLLのカソードに接続され、他端が電源端子VEE2に接続され、トランジスタQ3,Q4に一定のバイアス電流を供給するバイアス電流源JBIAS2と、通常動作時の信号端子VCS1Pの電圧とシャットダウン時の信号端子VOFF1Pの電圧のいずれか一方を制御端子VCONT1Pの信号に応じて選択し、選択した電圧を出力信号VCS1P1としてトランジスタQ2Pのベースに供給するスイッチSW1Pと、通常動作時の信号端子VCS1Nの電圧とシャットダウン時の信号端子VOFF1Nの電圧のいずれか一方を制御端子VCONT1Nの信号に応じて選択し、選択した電圧を出力信号VCS1N1としてトランジスタQ2Nのベースに供給するスイッチSW1Nと、通常動作時の信号端子VCS20の電圧とシャットダウン時の信号端子VOFF2の電圧のいずれか一方を制御端子VCONT2の信号に応じて選択し、選択した電圧を出力信号VCS2としてトランジスタQ5のベースに供給するスイッチSW2とから構成される。
トランジスタQ1P,Q1NとダイオードD1P〜DNP,ダイオードD1N〜DNNとは入力回路を構成し、トランジスタQ3,Q4とコレクタ抵抗RLP,RLNとエミッタ抵抗RQ3S,RQ4SとダイオードDL1〜DLLとは出力回路を構成し、トランジスタQ2P,Q2Nと抵抗RS1P,RS1Nとバイアス電流源JBIAS1P,JBIAS1NとスイッチSW1P,SW1Nとは入力回路用定電流源回路を構成し、トランジスタQ5と抵抗RSLとバイアス電流源JBIAS2とスイッチSW2とは出力回路用定電流源回路を構成している。
上記のとおり、トランジスタQ3のベースは、N個のダイオードD1P〜DNPのうちのいずれかのダイオードのカソードに接続されていればよく、図1の例ではダイオードDJ−1P(Jは1〜Nまでのいずれかの自然数)のカソード(図1のOUTJP)に接続されている。同様に、トランジスタQ4のベースは、N個のダイオードD1N〜DNNのうちのいずれかのダイオードのカソードに接続されていればよく、図1の例ではダイオードDJ−1Nのカソード(図1のOUTJN)に接続されている。
制御端子VCONT1P,VCONT1N,VCONT2に入力される信号は、電流切り替え型回路の通常動作時にはON(例えばHIGH)となり、電流切り替え型回路のシャットダウン時にはOFF(例えばLOW)となる。制御端子VCONT1Pに入力される信号がONのとき、スイッチSW1Pは、信号端子VCS1Pの電圧を選択して、選択した電圧を出力信号VCS1P1としてトランジスタQ2Pのベースに供給する。これにより、出力信号VCS1P1に応じて決まるトランジスタQ2Pの電流とバイアス電流源JBIAS1Pを流れるバイアス電流とを足した電流が、トランジスタQ1Pを流れる。
制御端子VCONT1Nに入力される信号がONのとき、スイッチSW1Nは、信号端子VCS1Nの電圧を選択して、選択した電圧を出力信号VCS1N1としてトランジスタQ2Nのベースに供給する。これにより、出力信号VCS1N1に応じて決まるトランジスタQ2Nの電流とバイアス電流源JBIAS1Nを流れるバイアス電流とを足した電流が、トランジスタQ1Nを流れる。
制御端子VCONT2に入力される信号がONのとき、スイッチSW2は、信号端子VCS20の電圧を選択して、選択した電圧を出力信号VCS2としてトランジスタQ5のベースに供給する。これにより、出力信号VCS2に応じて決まるトランジスタQ5の電流とバイアス電流源JBIAS2を流れるバイアス電流とを足した電流が、トランジスタQ3,Q4を流れる。
以上のようにして、トランジスタQ1P,Q1N,Q3,Q4に電流が流れ、電流切り替え型回路は論理回路または増幅回路として動作する。
一方、制御端子VCONT1Pに入力される信号がOFFのとき、スイッチSW1Pは、信号端子VOFF1Pの電圧を選択して、選択した電圧を出力信号VCS1P1としてトランジスタQ2Pのベースに供給する。これにより、トランジスタQ2Pがオフになるので、バイアス電流源JBIAS1Pのバイアス電流のみが、トランジスタQ1Pを流れる。
制御端子VCONT1Nに入力される信号がOFFのとき、スイッチSW1Nは、信号端子VOFF1Nの電圧を選択して、選択した電圧を出力信号VCS1N1としてトランジスタQ2Nのベースに供給する。これにより、トランジスタQ2Nがオフになるので、バイアス電流源JBIAS1Nのバイアス電流のみが、トランジスタQ1Nを流れる。
制御端子VCONT2に入力される信号がOFFのとき、スイッチSW2は、信号端子VOFF2の電圧を選択して、選択した電圧を出力信号VCS2としてトランジスタQ5のベースに供給する。これにより、トランジスタQ5がオフになるので、バイアス電流源JBIAS2のバイアス電流のみが、トランジスタQ3,Q4を流れる。
以上のように、シャットダウン時にはトランジスタQ1P,Q1N,Q3,Q4にバイアス電流のみが流れるので、電流切り替え型回路の消費電力を削減することができる。
上記のとおり、ダイオードD1P〜DNP,D1N〜DNNの個数をそれぞれN個、ダイオードDL1〜DLLの個数をL個とし、各ダイオード1個当たりの電圧降下をVD、トランジスタQ3やQ4と同様に標準的な(高耐圧用でない)トランジスタであるQ2P,Q2NおよびQ5のコレクタ−エミッタ間耐圧電圧をVce0とすると、次式を満たすように個数N,Lを定めればよい。
((VCC1−VEE1)−N×VD)<2×Vce0 ・・・(1)
((VCC2−VEE2)−L×VD)<2×Vce0 ・・・(2)
式(1)、式(2)は、トランジスタQ2P,Q2N,Q5に、それぞれの耐圧未満のコレクタ−エミッタ間電圧しか印加されないことを意味する。バイアス電流源JBIAS1P,JBIAS1N,JBIAS2を流れるバイアス電流を通常動作時にトランジスタQ2P,Q2N,Q5を流れる電流に対して十分小さな値、例えば1/5以下にしたとしても、シャットダウン時にはバイアス電流によって各ダイオードD1P〜DNP,D1N〜DNN,DL1〜DLLに電圧降下が生じるので、トランジスタQ2P,Q2N,Q5の電位は通常動作時とほぼ同様な値となり、トランジスタQ2P,Q2N,Q5のコレクタ−エミッタ間に加わる電圧を耐圧未満の値にすることができる。なお、一般的なシャットダウン時のバイアス電流の値はそれぞれ1mAと0.1mAである。したがって、高耐圧トランジスタの最大電流が1/2以下の場合、トランジスタQ2P,Q2N,Q5として通常の高fTのトランジスタを使用すれば、回路の超高速動作とシャットダウンによる低消費電力化とを両立させることができる。
スイッチSW1P,SW1N,SW2に入力される電圧VCS1P,VCS1N,VCS20は、通常動作時にトランジスタQ1P,Q1N,Q3,Q4を流れる電流が所望の値になるように設定しておけばよい。このスイッチSW1P,SW1N,SW2に入力される電圧は、VCS1P>VOFF1P、VCS1N>VOFF1N、VCS20>VOFF2の関係にある。トランジスタのVbe(ベース−エミッタ間電圧)−Ibe(ベース−エミッタ間電流)特性にもよるが、VCS1P>VOFF1P+0.2、VCS1N>VOFF1N+0.2、VCS20>VOFF2+0.2と設定すると、シャットダウン時にトランジスタQ2P,Q2N,Q5に流れる電流は、通常動作時に対して1/10以下になり、消費電力削減効果を十分に発揮できる。
例えば、シャットダウン時にトランジスタQ2P,Q2N,Q5を流れる電流が通常動作時の電流に対して十分小さい電流である1/5の場合、電流増加が20%で済み、シャットダウン時にトランジスタQ2P,Q2N,Q5を流れる電流が通常動作時の電流の50%だとすると、(1.2+0.3(≦0.1+0.2))/2=0.75となり、25%の消費電力削減が得られることが分かる。ここで、十分小さい電流とは所望の消費電力削減量を実現できる電流を意味する。
例えば、通常動作時の電流を1mAとし、リーク電流を0.1mAとし、シャットダウン時の電流を0.1mAとすれば、シャットダウン時に通常動作時の80%の省電力が可能である。
なお、トランジスタQ3のベースをN個のダイオードD1P〜DNPのうちどのダイオードのカソードと接続するか、トランジスタQ4のベースをN個のダイオードD1N〜DNNのうちどのダイオードのカソードと接続するかは、トランジスタQ2P,Q2N,Q5の耐圧を考慮して適宜決定すればよいが、これらの接続の決定による電圧調整は、VCC1とVEE1間の電圧差とVCC2とVEE2間の電圧差が異なる場合に特に有効である。通常は、|VCC2|≧|VCC1|、|VEE2|≧|VEE1|であり、(VCC2−VEE2)≧(VCC1−VEE1)である。例えば、VCC2とVEE2間の電圧差がVCC1とVEE1間の電圧差より大きい程、N個のダイオードのうち終端により近い方のダイオード(DJ−1P,DJ−1Nの番号Jがより大きい方のダイオード)のカソードとトランジスタQ3,Q4のベースとが接続されるようにすればよい。
また、本実施の形態では、制御端子VCONT1P,VCONT1N,VCONT2に入力する信号を、シャットダウン時と通常動作時の切り替えの際に、どのような順番且つ時間間隔で切り替えるかは説明していないが、安全を見込むならば、シャットダウンと通常動作の切り替えと同時に制御端子VCONT1P,VCONT1N,VCONT2に入力する信号を切り替えるのではなく、通常動作からシャットダウンに切り替える前に予め制御端子VCONT1P,VCONT1N,VCONT2に入力する信号をOFFにし、シャットダウンから通常動作に切り替えた後に制御端子VCONT1P,VCONT1N,VCONT2に入力する信号をオンにするようにしてもよい。このような切り替え動作は、後述の実施の形態にも適用することができる。
なお、化合物半導体MESFET又はHEMTにおいて、ダイオードとしてショットキーダイオードを用いれば、本実施の形態と同様な効果があることは明白である。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図2は、本発明の第2の実施の形態に係る電流切り替え型回路の構成を示す回路図である。本実施の形態の電流切り替え型回路1aは、ベースが正相信号入力端子IN1Pに接続され、コレクタが電源端子VCC1に接続された信号入力用のトランジスタQ1Pと、ベースが逆相信号入力端子IN1Nに接続され、コレクタが電源端子VCC1に接続された信号入力用のトランジスタQ1Nと、ベースがトランジスタQ1Pのエミッタに接続され、コレクタが正相信号出力端子OUT2Pに接続された信号出力用のトランジスタQ3と、ベースがトランジスタQ1Nのエミッタに接続され、コレクタが逆相信号出力端子OUT2Nに接続された信号出力用のトランジスタQ4と、一端がトランジスタQ3のコレクタに接続され、他端が電源端子VCC2に接続されたコレクタ抵抗RLPと、一端がトランジスタQ4のコレクタに接続され、他端が電源端子VCC2に接続されたコレクタ抵抗RLNと、一端がトランジスタQ3のエミッタに接続されたエミッタ抵抗RQ3Sと、一端がトランジスタQ4のエミッタに接続された抵抗RQ4Sと、ベースがバイアス端子VCLPに接続され、コレクタがトランジスタQ1Pのエミッタに接続されたトランジスタQ6Pと、ベースがバイアス端子VCLNに接続され、コレクタがトランジスタQ1Nのエミッタに接続されたトランジスタQ6Nと、ベースがバイアス端子VCLLに接続され、コレクタがエミッタ抵抗RQ3S,RQ4Sの他端に接続されたトランジスタQ7と、コレクタがトランジスタQ6Pのエミッタに接続された電流源トランジスタQ2Pと、コレクタがトランジスタQ6Nのエミッタに接続された電流源トランジスタQ2Nと、コレクタがトランジスタQ7のエミッタに接続された電流源トランジスタQ5と、一端がトランジスタQ2Pのエミッタに接続され、他端が電源端子VEE1に接続された抵抗RS1Pと、一端がトランジスタQ2Nのエミッタに接続され、他端が電源端子VEE1に接続された抵抗RS1Nと、一端がトランジスタQ5のエミッタに接続され、他端が電源端子VEE2に接続された抵抗RSLと、一端がトランジスタQ1Pのエミッタに接続され、他端が電源端子VEE1に接続され、トランジスタQ1Pに一定のバイアス電流を供給するバイアス電流源JBIAS1Pと、一端がトランジスタQ1Nのエミッタに接続され、他端が電源端子VEE1に接続され、トランジスタQ1Nに一定のバイアス電流を供給するバイアス電流源JBIAS1Nと、一端がエミッタ抵抗RQ3S,RQ4Sの他端に接続され、他端が電源端子VEE2に接続され、トランジスタQ3,Q4に一定のバイアス電流を供給するバイアス電流源JBIAS2と、通常動作時の信号端子VCS1Pの電圧とシャットダウン時の信号端子VOFF1Pの電圧のいずれか一方を制御端子VCONT1Pの信号に応じて選択し、選択した電圧を出力信号VCS1P1としてトランジスタQ2Pのベースに供給するスイッチSW1Pと、通常動作時の信号端子VCS1Nの電圧とシャットダウン時の信号端子VOFF1Nの電圧のいずれか一方を制御端子VCONT1Nの信号に応じて選択し、選択した電圧を出力信号VCS1N1としてトランジスタQ2Nのベースに供給するスイッチSW1Nと、通常動作時の信号端子VCS20の電圧とシャットダウン時の信号端子VOFF2の電圧のいずれか一方を制御端子VCONT2の信号に応じて選択し、選択した電圧を出力信号VCS2としてトランジスタQ5のベースに供給するスイッチSW2とから構成される。
トランジスタQ1P,Q1Nは入力回路を構成し、トランジスタQ3,Q4とコレクタ抵抗RLP,RLNとエミッタ抵抗RQ3S,RQ4Sとは出力回路を構成し、トランジスタQ2P,Q2N,Q6P,Q6Nと抵抗RS1P,RS1Nとバイアス電流源JBIAS1P,JBIAS1NとスイッチSW1P,SW1Nとは入力回路用定電流源回路を構成し、トランジスタQ5,Q7と抵抗RSLとバイアス電流源JBIAS2とスイッチSW2とは出力回路用定電流源回路を構成している。
本実施の形態においても、スイッチSW1P,SW1N,SW2の動作は第1の実施の形態で説明したとおりである。
バイアス端子VCLP,VCLN,VCLLに入力するバイアス電圧は、それぞれトランジスタQ2P,Q2N,Q5のコレクタ−エミッタ間に加わる電圧が耐圧未満になるように設定すればよい。
以上のように、本実施の形態では、トランジスタQ1P,Q1N,Q3,Q4とカスコード接続されたカスコードトランジスタQ6P,Q6N,Q7を設けることにより、高速動作を維持しつつ、トランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2N,Q3,Q4,Q5のコレクタ−エミッタ間に加わる電圧を削減することができ、トランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2N,Q3,Q4,Q5のコレクタ−エミッタ間に加わる電圧を耐圧未満の値にすることができる。
なお、本実施の形態では、カスコードトランジスタQ6P,Q6N,Q7をそれぞれ1個ずつとしているが、これに限るものではなく、トランジスタQ1PのエミッタとトランジスタQ2Pのコレクタとの間に複数個のカスコードトランジスタを挿入し、トランジスタQ1NのエミッタとトランジスタQ2Nのコレクタとの間に複数個のカスコードトランジスタを挿入し、抵抗RQ3S,RQ4Sの他端とトランジスタQ5のコレクタとの間に複数個のカスコードトランジスタを挿入するようにしてもよい。このとき、カスコードトランジスタのエミッタが次段のカスコードトランジスタのコレクタと接続されるように複数個のカスコードトランジスタが直列に接続される。複数個のカスコードトランジスタを用いることにより、トランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2N,Q3,Q4,Q5のコレクタ−エミッタ間に加わる電圧を更に削減することができ、トランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2N,Q3,Q4,Q5のコレクタ−エミッタ間に加わる電圧を耐圧未満の値にすることができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図3は、本発明の第3の実施の形態に係る電流切り替え型回路の構成を示す回路図である。本実施の形態の電流切り替え型回路1bは、ベースが正相信号入力端子IN1Pに接続され、コレクタが電源端子VCC1に接続された信号入力用のトランジスタQ1Pと、ベースが逆相信号入力端子IN1Nに接続され、コレクタが電源端子VCC1に接続された信号入力用のトランジスタQ1Nと、ベースがトランジスタQ1Pのエミッタに接続され、コレクタが正相信号出力端子OUT2Pに接続された信号出力用のトランジスタQ3と、ベースがトランジスタQ1Nのエミッタに接続され、コレクタが逆相信号出力端子OUT2Nに接続された信号出力用のトランジスタQ4と、一端がトランジスタQ3のコレクタに接続され、他端が電源端子VCC2に接続されたコレクタ抵抗RLPと、一端がトランジスタQ4のコレクタに接続され、他端が電源端子VCC2に接続されたコレクタ抵抗RLNと、一端がトランジスタQ3のエミッタに接続されたエミッタ抵抗RQ3Sと、一端がトランジスタQ4のエミッタに接続された抵抗RQ4Sと、ベースがバイアス端子VCLPに接続され、コレクタがトランジスタQ1Pのエミッタに接続されたトランジスタQ6Pと、ベースがバイアス端子VCLNに接続され、コレクタがトランジスタQ1Nのエミッタに接続されたトランジスタQ6Nと、ベースがバイアス端子VCLLに接続され、コレクタがエミッタ抵抗RQ3S,RQ4Sの他端に接続されたトランジスタQ7と、コレクタがトランジスタQ6Pのエミッタに接続された電流源トランジスタQ2Pと、コレクタがトランジスタQ6Nのエミッタに接続された電流源トランジスタQ2Nと、コレクタがトランジスタQ7のエミッタに接続された電流源トランジスタQ5と、一端がトランジスタQ2Pのエミッタに接続され、他端が電源端子VEE1に接続された抵抗RS1Pと、一端がトランジスタQ2Nのエミッタに接続され、他端が電源端子VEE1に接続された抵抗RS1Nと、一端がトランジスタQ5のエミッタに接続され、他端が電源端子VEE2に接続された抵抗RSLと、一端がトランジスタQ6Pのエミッタに接続され、他端が電源端子VEE1に接続され、トランジスタQ1P,Q6Pに一定のバイアス電流を供給するバイアス電流源JBIAS1Pと、一端がトランジスタQ6Nのエミッタに接続され、他端が電源端子VEE1に接続され、トランジスタQ1N,Q6Nに一定のバイアス電流を供給するバイアス電流源JBIAS1Nと、一端がトランジスタQ7のエミッタに接続され、他端が電源端子VEE2に接続され、トランジスタQ3,Q4,Q7に一定のバイアス電流を供給するバイアス電流源JBIAS2と、通常動作時の信号端子VCS1Pの電圧とシャットダウン時の信号端子VOFF1Pの電圧のいずれか一方を制御端子VCONT1Pの信号に応じて選択し、選択した電圧を出力信号VCS1P1としてトランジスタQ2Pのベースに供給するスイッチSW1Pと、通常動作時の信号端子VCS1Nの電圧とシャットダウン時の信号端子VOFF1Nの電圧のいずれか一方を制御端子VCONT1Nの信号に応じて選択し、選択した電圧を出力信号VCS1N1としてトランジスタQ2Nのベースに供給するスイッチSW1Nと、通常動作時の信号端子VCS20の電圧とシャットダウン時の信号端子VOFF2の電圧のいずれか一方を制御端子VCONT2の信号に応じて選択し、選択した電圧を出力信号VCS2としてトランジスタQ5のベースに供給するスイッチSW2とから構成される。
トランジスタQ1P,Q1Nは入力回路を構成し、トランジスタQ3,Q4とコレクタ抵抗RLP,RLNとエミッタ抵抗RQ3S,RQ4Sとは出力回路を構成し、トランジスタQ2P,Q2N,Q6P,Q6Nと抵抗RS1P,RS1Nとバイアス電流源JBIAS1P,JBIAS1NとスイッチSW1P,SW1Nとは入力回路用定電流源回路を構成し、トランジスタQ5,Q7と抵抗RSLとバイアス電流源JBIAS2とスイッチSW2とは出力回路用定電流源回路を構成している。
本実施の形態においても、スイッチSW1P,SW1N,SW2の動作は第1の実施の形態で説明したとおりである。
本実施の形態においても、第2の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。つまり、カスコードトランジスタQ6P,Q6N,Q7によりQ2P,Q2N,Q5のコレクタ−エミッタ間に加わる電圧を削減し、トランジスタQ2P,Q2N,Q5のコレクタ−エミッタ間に加わる電圧を耐圧未満の値にすることができる。
本実施の形態と第2の実施の形態との相違点は、カスコードトランジスタQ6P,Q6N,Q7にも第1の実施の形態と同等のバイアス電流が流れることである。このため、カスコードトランジスタQ6P,Q6N,Q7のコレクタ−エミッタ間電圧は、通常動作時とシャットダウン時において差が生じ、シャットダウン時にはバイアス電流源JBIAS1P,JBIAS1N,JBIAS2のバイアス電流によってカスコードトランジスタQ6P,Q6N,Q7に電圧降下が生じるので、トランジスタQ2P,Q2N,Q5のコレクタ−エミッタ間に加わる電圧を耐圧未満の値にすることができる。
なお、第2の実施の形態で説明したとおり、トランジスタQ1PのエミッタとトランジスタQ2Pのコレクタとの間に複数個のカスコードトランジスタを挿入し、トランジスタQ1NのエミッタとトランジスタQ2Nのコレクタとの間に複数個のカスコードトランジスタを挿入し、抵抗RQ3S,RQ4Sの他端とトランジスタQ5のコレクタとの間に複数個のカスコードトランジスタを挿入するようにしてもよい。
本実施の形態でトランジスタQ2P,Q2N,Q5の耐圧を守れることを、図9に示した従来例と比較の上、例示する。図9に示した従来の電流切り替え型回路において、VCC1,VCC2=3.3Vとする。この場合、信号入力端子IN1PまたはIN1Nのどちらかの電圧はVCC1となり、端子OUT1PまたはOUT1Nのどちらかの電圧はVCC1−Vbeh(VbehはトランジスタQ3,Q4を流れる電流に応じたトランジスタQ1P,Q1Nのベース−エミッタ間電圧で、0.8V程度)となり、通常、抵抗RS1P,RS1Nにより0.2〜0.4V電圧降下するように設計するため、最悪、3.3V−0.8V−0.2=2.3Vの電圧がトランジスタQ2P,Q2Nのコレクタに印加されることになる。ところが、fT〜200GHzのトランジスタでは、耐圧2V以下であり、トランジスタQ2P,Q2Nの耐圧を守ることができない。図10に示した従来例の場合、図9に示した従来例よりも耐圧を確保し難いことは明らかである。
これに対して、本実施の形態では、バイアス電流に応じたトランジスタQ6P,Q6Nのベース−エミッタ間電圧Vbeh(0.7〜0.8V)による電圧降下があるため、バイアス端子VCLP,VCLNの電圧を2.5Vとすると、トランジスタQ6P,Q6Nのエミッタ電位は2.5V−0.7V=1.8Vとなり、トランジスタQ2P,Q2Nのコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧を印加することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図4は、本発明の第4の実施の形態に係る電流切り替え型回路の構成を示す回路図である。本実施の形態の電流切り替え型回路は、図1に示した第1の実施の形態の電流切り替え型回路1に、レギュレータ2,3を加えたものである。
本実施の形態は、供給電圧VCC01,VCC02が変動してもその変動を打ち消すように出力電圧調整端子VRF01,VRF02を介してレギュレータ2,3を調整することで、安定な電源電圧を電源端子VCC1,VCC2に供給し、供給電圧VCC01,VCC02に変動がある場合でもトランジスタのコレクタ−エミッタ間に加わる電圧を耐圧未満の値にするようにしたものである。電源電圧変動は、例えば、電源にノイズが相乗した場合などに発生し、その場合±5%程度の電圧変動が発生する。
レギュレータ2は、電源入力端子VCC01および出力電圧調整端子VRF01を有し、電流切り替え型回路1のトランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2Nのコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧が印加されるように、電流切り替え型回路1の電源端子VCC1に電源電圧を供給する。レギュレータ2は、出力電圧調整端子VRF01に入力される電圧に応じて、電源端子VCC1に供給する電源電圧を変化させることができる。
レギュレータ3は、電源入力端子VCC02および出力電圧調整端子VRF02を有し、電流切り替え型回路1のトランジスタQ3,Q4,Q5のコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧が印加されるように、電流切り替え型回路1の電源端子VCC2に電源電圧を供給する。レギュレータ3は、出力電圧調整端子VRF02に入力される電圧に応じて、電源端子VCC2に供給する電源電圧を変化させることができる。
こうして、本実施の形態では、レギュレータ2,3の電源入力端子VCC01,VCC02に供給される電圧が変動したとしても、電流切り替え型回路1のトランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2N,Q3,Q4,Q5のコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧がかかるように電源電圧を安定的に供給することができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図5は、本発明の第5の実施の形態に係る電流切り替え型回路の構成を示す回路図である。本実施の形態の電流切り替え型回路は、図2、図3に示した第2、第3の実施の形態の電流切り替え型回路1aまたは1bに、レギュレータ2,3と、電圧発生器4〜6とを加えたものである。レギュレータ2,3については第4の実施の形態で説明したとおりである。
電圧発生器4は、電源入力端子VCC03および出力電圧調整端子VRF03を有し、電流切り替え型回路1a,1bのトランジスタQ2Pのコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧が印加されるように、電流切り替え型回路1a,1bのバイアス端子VCLPにバイアス電圧を供給する。電圧発生器4は、出力電圧調整端子VRF03に入力される電圧に応じて、バイアス端子VCLPに供給するバイアス電圧を変化させることができる。
電圧発生器5は、電源入力端子VCC04および出力電圧調整端子VRF04を有し、電流切り替え型回路1a,1bのトランジスタQ2Nのコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧が印加されるように、電流切り替え型回路1a,1bのバイアス端子VCLNにバイアス電圧を供給する。電圧発生器5は、出力電圧調整端子VRF04に入力される電圧に応じて、バイアス端子VCLNに供給するバイアス電圧を変化させることができる。
電圧発生器6は、電源入力端子VCC05および出力電圧調整端子VRF05を有し、電流切り替え型回路1a,1bのトランジスタQ5のコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧が印加されるように、電流切り替え型回路1a,1bのバイアス端子VCLLにバイアス電圧を供給する。電圧発生器6は、出力電圧調整端子VRF05に入力される電圧に応じて、バイアス端子VCLLに供給するバイアス電圧を変化させることができる。
こうして、本実施の形態では、レギュレータ2,3を設けることにより、第4の実施の形態で説明した効果が得られると共に、電圧発生器4〜6を設けることにより、電流切り替え型回路1a,1bのトランジスタQ2P,Q2N,Q5のコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧がかかるようにバイアス電圧を安定的に供給することができる。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。図6は、本発明の第6の実施の形態に係る電流切り替え型回路の構成を示す回路図である。本実施の形態では、温度により、ダイオードのアノード−カソード間電圧や、カスコードトランジスタのコレクタ−エミッタ間Vceが変化するので、温度に応じた電圧を供給することで、電流切り替え型回路のトランジスタのコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧がかかるように電圧を安定的に供給することを目的とする。
本実施の形態の電流切り替え型回路は、図1に示した第1の実施の形態の電流切り替え型回路1に図示しない温度センサ(温度モニタ手段)を設けた集積回路1cと、レギュレータ2,3と、調整電圧発生回路7,8とから構成される。
図6におけるVMは、集積回路1cに設けられた温度センサの温度モニタ出力端子である。調整電圧発生回路7は、温度モニタ出力を入力とし、温度に応じた最適な調整電圧をレギュレータ2の出力電圧調整端子VRF01に供給する。レギュレータ2は、この調整電圧に応じた電源電圧を集積回路1cの電源端子VCC1に供給するので、集積回路1cのトランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2Nのコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧が印加される。
調整電圧発生回路8は、温度モニタ出力を入力とし、温度に応じた最適な調整電圧をレギュレータ3の出力電圧調整端子VRF02に供給する。レギュレータ3は、この調整電圧に応じた電源電圧を集積回路1cの電源端子VCC2に供給するので、集積回路1cのトランジスタQ3,Q4,Q5のコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧が印加される。
こうして、本実施の形態では、フィードフォアオード制御機構を有する調整電圧発生回路7,8を設けることにより、温度変動があっても集積回路1cのトランジスタQ1P,Q1N,Q2P,Q2N,Q3,Q4,Q5のコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧がかかるように電源電圧を安定的に供給することができる。
[第7の実施の形態]
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。図7は、本発明の第7の実施の形態に係る電流切り替え型回路の構成を示す回路図である。本実施の形態の電流切り替え型回路は、図2、図3に示した第2、第3の実施の形態の電流切り替え型回路1aまたは1bに図示しない温度センサ(温度モニタ手段)を設けた集積回路1dと、レギュレータ2,3と、電圧発生器4〜6と、調整電圧発生回路9〜11とから構成される。
調整電圧発生回路9は、集積回路1dの温度モニタ出力を入力とし、温度に応じた最適な調整電圧を電圧発生器4の出力電圧調整端子VRF03に供給する。電圧発生器4は、この調整電圧に応じたバイアス電圧を集積回路1dのバイアス端子VCLPに供給するので、集積回路1dのトランジスタQ2Pのコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧が印加される。
調整電圧発生回路10は、温度モニタ出力を入力とし、温度に応じた最適な調整電圧を電圧発生器5の出力電圧調整端子VRF04に供給する。電圧発生器5は、この調整電圧に応じたバイアス電圧を集積回路1dのバイアス端子VCLNに供給するので、集積回路1dのトランジスタQ2Nのコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧が印加される。
調整電圧発生回路11は、温度モニタ出力を入力とし、温度に応じた最適な調整電圧を電圧発生器6の出力電圧調整端子VRF05に供給する。電圧発生器6は、この調整電圧に応じたバイアス電圧を集積回路1dのバイアス端子VCLLに供給するので、集積回路1dのトランジスタQ5のコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧が印加される。
こうして、本実施の形態では、フィードフォアオード制御機構を有する調整電圧発生回路9〜11を設けることにより、温度変動があっても集積回路1dのトランジスタQ2P,Q2N,Q5のコレクタ−エミッタ間に耐圧未満の電圧がかかるようにバイアス電圧を安定的に供給することができる。
本実施の形態においても、第6の実施の形態で説明した調整電圧発生回路7,8を設けてもよいことは言うまでもない。
なお、第1〜第7の実施の形態において抵抗RQ3SおよびRQ4Sがない場合や、トランジスタQ3とQ4間に容量を接続し、高周波側で利得を上げて帯域特性を改善するためにピーキングを発生させる場合にも、本発明を適用できることは自明である。
また、第1の実施の形態では耐圧確保にダイオードを使用し、第2、第3の実施の形態では耐圧確保にカスコードトランジスタを使用したが、ダイオードとカスコードトランジスタの組み合わせでも同様に耐圧確保が可能である。
本発明は、通常動作時とシャットダウン時で電流を切り替えて省電力化を図る電流切り替え型回路に適用することができる。
1,1a,1b…電流切り替え型回路、1c,1d…集積回路、2,3…レギュレータ、4〜6…電圧発生器、7〜11…調整電圧発生回路、Q1P,Q1N,Q2P,Q2N,Q3,Q4,Q5,Q6P,Q6N,Q7…トランジスタ、D1P〜DNP,D1N〜DNN,DL1〜DLL…ダイオード、RLP,RLN,RQ3S,RQ4S,RS1P,RS1N,RSL…抵抗、JBIAS1P,JBIAS1N,JBIAS2…バイアス電流源、SW1P,SW1N,SW2…スイッチ、IN1P,IN1N…信号入力端子、OUT2P,OUT2N…信号出力端子、VCC1,VCC2,VEE1,VEE2…電源端子、VCS1P,VCS1N,VCS20,VOFF1P,VOFF1N,VOFF2…信号端子、VCONT1P,VCONT1N,VCONT2…制御端子、VM…温度モニタ出力端子。

Claims (8)

  1. 入力信号を受ける入力回路と、
    この入力回路の出力信号を入力とし、増幅または論理処理を行う出力回路と、
    通常動作時に前記入力回路に一定電流を供給する入力回路用定電流源回路と、
    通常動作時に前記出力回路に一定電流を供給する出力回路用定電流源回路とを備え、
    前記入力回路は、
    ベースが信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された入力回路トランジスタと、
    アノードが前記入力回路トランジスタのエミッタに接続された1個乃至は複数個が直列接続された入力回路ダイオードとを少なくとも備え、
    前記出力回路は、
    ベースが前記入力回路ダイオードのうちのいずれかのダイオードのカソードに接続され、コレクタが信号出力端子に接続された出力回路トランジスタと、
    一端が前記出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続されたコレクタ抵抗と、
    アノードが前記出力回路トランジスタのエミッタと直接接続されるか、又は抵抗を介して間接的に接続された1個乃至は複数個が直列接続された出力回路ダイオードとを少なくとも備え、
    前記入力回路用定電流源回路は、
    コレクタが前記入力回路ダイオードのうちの終端のダイオードのカソードに接続された入力回路用電流源トランジスタと、
    一端が前記入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された入力回路用電流源抵抗と、
    一端が前記入力回路ダイオードのうちの終端のダイオードのカソードに接続され、他端が第3の電源端子に接続された入力回路用バイアス電流源と、
    通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する入力回路用スイッチとを少なくとも備え、
    前記出力回路用定電流源回路は、
    コレクタが前記出力回路ダイオードのうちの終端のダイオードのカソードに接続された出力回路用電流源トランジスタと、
    一端が出力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第4の電源端子に接続された出力回路用電流源抵抗と、
    一端が前記出力回路ダイオードのうちの終端のダイオードのカソードに接続され、他端が第4の電源端子に接続された出力回路用バイアス電流源と、
    通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を出力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記出力回路用電流源トランジスタのベースに供給する出力回路用スイッチとを少なくとも備えることを特徴とする電流切り替え型回路。
  2. 入力信号を受ける入力回路と、
    この入力回路の出力信号を入力とし、増幅または論理処理を行う出力回路と、
    通常動作時に前記入力回路に一定電流を供給する入力回路用定電流源回路と、
    通常動作時に前記出力回路に一定電流を供給する出力回路用定電流源回路とを備え、
    前記入力回路は、
    ベースが信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された入力回路トランジスタを少なくとも備え、
    前記出力回路は、
    ベースが前記入力回路トランジスタのエミッタに接続され、コレクタが信号出力端子に接続された出力回路トランジスタと、
    一端が前記出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続されたコレクタ抵抗とを少なくとも備え、
    前記入力回路用定電流源回路は、
    ベースが入力回路用バイアス端子に接続され、コレクタが前記入力回路トランジスタのエミッタに接続された入力回路用カスコードトランジスタと、
    コレクタが前記入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続された入力回路用電流源トランジスタと、
    一端が前記入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された入力回路用電流源抵抗と、
    一端が前記入力回路トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された入力回路用バイアス電流源と、
    通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する入力回路用スイッチとを少なくとも備え、
    前記出力回路用定電流源回路は、
    ベースが出力回路用バイアス端子に接続され、コレクタが前記出力回路トランジスタのエミッタと直接接続されるか、又はエミッタ抵抗を介して間接的に接続された出力回路用カスコードトランジスタと、
    コレクタが前記出力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続された出力回路用電流源トランジスタと、
    一端が出力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第4の電源端子に接続された出力回路用電流源抵抗と、
    一端が前記出力回路トランジスタのエミッタと直接接続されるか、又は前記エミッタ抵抗を介して間接的に接続され、他端が第4の電源端子に接続された出力回路用バイアス電流源と、
    通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を出力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記出力回路用電流源トランジスタのベースに供給する出力回路用スイッチとを少なくとも備えることを特徴とする電流切り替え型回路。
  3. 入力信号を受ける入力回路と、
    この入力回路の出力信号を入力とし、増幅または論理処理を行う出力回路と、
    通常動作時に前記入力回路に一定電流を供給する入力回路用定電流源回路と、
    通常動作時に前記出力回路に一定電流を供給する出力回路用定電流源回路とを備え、
    前記入力回路は、
    ベースが信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された入力回路トランジスタを少なくとも備え、
    前記出力回路は、
    ベースが前記入力回路トランジスタのエミッタに接続され、コレクタが信号出力端子に接続された出力回路トランジスタと、
    一端が前記出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続されたコレクタ抵抗とを少なくとも備え、
    前記入力回路用定電流源回路は、
    ベースが入力回路用バイアス端子に接続され、コレクタが前記入力回路トランジスタのエミッタに接続された入力回路用カスコードトランジスタと、
    コレクタが前記入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続された入力回路用電流源トランジスタと、
    一端が前記入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された入力回路用電流源抵抗と、
    一端が前記入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された入力回路用バイアス電流源と、
    通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する入力回路用スイッチとを少なくとも備え、
    前記出力回路用定電流源回路は、
    ベースが出力回路用バイアス端子に接続され、コレクタが前記出力回路トランジスタのエミッタと直接接続されるか、又は抵抗を介して間接的に接続された出力回路用カスコードトランジスタと、
    コレクタが前記出力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続された出力回路用電流源トランジスタと、
    一端が出力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第4の電源端子に接続された出力回路用電流源抵抗と、
    一端が前記出力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続され、他端が第4の電源端子に接続された出力回路用バイアス電流源と、
    通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を出力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記出力回路用電流源トランジスタのベースに供給する出力回路用スイッチとを少なくとも備えることを特徴とする電流切り替え型回路。
  4. 請求項1記載の電流切り替え型回路において、
    前記入力回路は、
    ベースが正相信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された第1の前記入力回路トランジスタと、
    ベースが逆相信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された第2の前記入力回路トランジスタと、
    アノードが前記第1の入力回路トランジスタのエミッタに接続された1個乃至は複数個が直列接続された第1の前記入力回路ダイオードと、
    アノードが前記第2の入力回路トランジスタのエミッタに接続された1個乃至は複数個が直列接続された第2の前記入力回路ダイオードとを少なくとも備え、
    前記出力回路は、
    ベースが前記第1の入力回路ダイオードのうちのいずれかのダイオードのカソードに接続され、コレクタが正相信号出力端子に接続された第1の前記出力回路トランジスタと、
    ベースが前記第2の入力回路ダイオードのうちのいずれかのダイオードのカソードに接続され、コレクタが逆相信号出力端子に接続された第2の前記出力回路トランジスタと、
    一端が前記第1の出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続された第1の前記コレクタ抵抗と、
    一端が前記第2の出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続された第2の前記コレクタ抵抗と、
    アノードが前記第1、第2の出力回路トランジスタのエミッタと直接接続されるか、又は抵抗を介して間接的に接続された1個乃至は複数個が直列接続された前記出力回路ダイオードとを少なくとも備え、
    前記入力回路用定電流源回路は、
    コレクタが前記第1の入力回路ダイオードのうちの終端のダイオードのカソードに接続された第1の前記入力回路用電流源トランジスタと、
    コレクタが前記第2の入力回路ダイオードのうちの終端のダイオードのカソードに接続された第2の前記入力回路用電流源トランジスタと、
    一端が前記第1の入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第1の前記入力回路用電流源抵抗と、
    一端が前記第2の入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第2の前記入力回路用電流源抵抗と、
    一端が前記第1の入力回路ダイオードのうちの終端のダイオードのカソードに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第1の前記入力回路用バイアス電流源と、
    一端が前記第2の入力回路ダイオードのうちの終端のダイオードのカソードに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第2の前記入力回路用バイアス電流源と、
    通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を第1の入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記第1の入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する第1の前記入力回路用スイッチと、
    通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を第2の入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記第2の入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する第2の前記入力回路用スイッチとを少なくとも備えることを特徴とする電流切り替え型回路。
  5. 請求項2記載の電流切り替え型回路において、
    前記入力回路は、
    ベースが正相信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された第1の前記入力回路トランジスタと、
    ベースが逆相信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された第2の前記入力回路トランジスタとを少なくとも備え、
    前記出力回路は、
    ベースが前記第1の入力回路トランジスタのエミッタに接続され、コレクタが正相信号出力端子に接続された第1の前記出力回路トランジスタと、
    ベースが前記第2の入力回路トランジスタのエミッタに接続され、コレクタが逆相信号出力端子に接続された第2の前記出力回路トランジスタと、
    一端が前記第1の出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続された第1の前記コレクタ抵抗と、
    一端が前記第2の出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続された第2の前記コレクタ抵抗とを少なくとも備え、
    前記入力回路用定電流源回路は、
    ベースが第1の入力回路用バイアス端子に接続され、コレクタが前記第1の入力回路トランジスタのエミッタに接続された第1の前記入力回路用カスコードトランジスタと、
    ベースが第2の入力回路用バイアス端子に接続され、コレクタが前記第2の入力回路トランジスタのエミッタに接続された第2の前記入力回路用カスコードトランジスタと、
    コレクタが前記第1の入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続された第1の前記入力回路用電流源トランジスタと、
    コレクタが前記第2の入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続された第2の前記入力回路用電流源トランジスタと、
    一端が前記第1の入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第1の前記入力回路用電流源抵抗と、
    一端が前記第2の入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第2の前記入力回路用電流源抵抗と、
    一端が前記第1の入力回路トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第1の前記入力回路用バイアス電流源と、
    一端が前記第2の入力回路トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第2の前記入力回路用バイアス電流源と、
    通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を第1の入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記第1の入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する第1の前記入力回路用スイッチと、
    通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を第2の入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記第2の入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する第2の前記入力回路用スイッチとを少なくとも備えることを特徴とする電流切り替え型回路。
  6. 請求項3記載の電流切り替え型回路において、
    前記入力回路は、
    ベースが正相信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された第1の前記入力回路トランジスタと、
    ベースが逆相信号入力端子に接続され、コレクタが第1の電源端子に接続された第2の前記入力回路トランジスタとを少なくとも備え、
    前記出力回路は、
    ベースが前記第1の入力回路トランジスタのエミッタに接続され、コレクタが正相信号出力端子に接続された第1の前記出力回路トランジスタと、
    ベースが前記第2の入力回路トランジスタのエミッタに接続され、コレクタが逆相信号出力端子に接続された第2の前記出力回路トランジスタと、
    一端が前記第1の出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続された第1の前記コレクタ抵抗と、
    一端が前記第2の出力回路トランジスタのコレクタに接続され、他端が第2の電源端子に接続された第2の前記コレクタ抵抗とを少なくとも備え、
    前記入力回路用定電流源回路は、
    ベースが第1の入力回路用バイアス端子に接続され、コレクタが前記第1の入力回路トランジスタのエミッタに接続された第1の前記入力回路用カスコードトランジスタと、
    ベースが第2の入力回路用バイアス端子に接続され、コレクタが前記第2の入力回路トランジスタのエミッタに接続された第2の前記入力回路用カスコードトランジスタと、
    コレクタが前記第1の入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続された第1の前記入力回路用電流源トランジスタと、
    コレクタが前記第2の入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続された第2の前記入力回路用電流源トランジスタと、
    一端が前記第1の入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第1の前記入力回路用電流源抵抗と、
    一端が前記第2の入力回路用電流源トランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第2の前記入力回路用電流源抵抗と、
    一端が前記第1の入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第1の前記入力回路用バイアス電流源と、
    一端が前記第2の入力回路用カスコードトランジスタのエミッタに接続され、他端が第3の電源端子に接続された第2の前記入力回路用バイアス電流源と、
    通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を第1の入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記第1の入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する第1の前記入力回路用スイッチと、
    通常動作時の電圧又はシャットダウン時の電圧のいずれか一方を第2の入力回路用制御端子の信号に応じて選択し、選択した電圧を前記第2の入力回路用電流源トランジスタのベースに供給する第2の前記入力回路用スイッチとを少なくとも備えることを特徴とする電流切り替え型回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電流切り替え型回路において、
    さらに、回路の温度を検出する温度モニタ手段と、
    第1の出力電圧調整端子に入力される調整電圧に応じて前記第1の電源端子に供給する電源電圧の調整が可能な入力回路用レギュレータと、
    第2の出力電圧調整端子に入力される調整電圧に応じて前記第2の電源端子に供給する電源電圧の調整が可能な出力回路用レギュレータと、
    前記温度モニタ手段の出力に応じた調整電圧を前記第1の出力電圧調整端子に供給する入力回路用調整電圧発生回路と、
    前記温度モニタ手段の出力に応じた調整電圧を前記第2の出力電圧調整端子に供給する出力回路用調整電圧発生回路とを備えることを特徴とする電流切り替え型回路。
  8. 請求項2、3、5、6のいずれか1項に記載の電流切り替え型回路において、
    さらに、回路の温度を検出する温度モニタ手段と、
    第1の出力電圧調整端子に入力される調整電圧に応じて前記入力回路用バイアス端子に供給するバイアス電圧の調整が可能な入力回路用電圧発生器と、
    第2の出力電圧調整端子に入力される調整電圧に応じて前記出力回路用バイアス端子に供給するバイアス電圧の調整が可能な出力回路用電圧発生器と、
    前記温度モニタ手段の出力に応じた調整電圧を前記第1の出力電圧調整端子に供給する入力回路用調整電圧発生回路と、
    前記温度モニタ手段の出力に応じた調整電圧を前記第2の出力電圧調整端子に供給する出力回路用調整電圧発生回路とを備えることを特徴とする電流切り替え型回路。
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