JP5780090B2 - 二次電池用の電極材料 - Google Patents
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Description
ラジカル分子を用いたLiイオン二次電池では、正極活物質として、ポリマーに担持したラジカル分子が用いられている。特に、ラジカル分子として、TEMPO類縁体が多く用いられる。TEMPOの酸化還元電位は、およそ3.6Vと1.9V vs. Li/Li+である。Li金属を負極とし、TEMPOを活物質とした正極の組み合せにより、最大で3.6Vの起電力が期待できる。加えて、ラジカルの電子移動における反応速度定数は、10-1cm・s-1であることから、高速充放電も期待できる。
また、請求項4に係る発明は、請求項1に記載のイオン液体担持ラジカル分子、請求項2に記載のイオン液体担持ラジカル分子を担持してなるポリマー、又は請求項3に記載のイオン液体担持ラジカル分子とイオン液体担持ラジカル分子を担持してなるポリマーとの混合物に、単層カーボンナノチューブ(SWCNT:Single Wall Carbon Nano Tube)を混合したことを特徴とする二次電池用の電極材料である。
(二次電池の構成例)
本実施形態は、本発明を適用した二次電池である。
図1は、本実施形態の二次電池1の一例の断面図を示す。
図1に示すように、二次電池の基本構成は、イオン液体担持ラジカル分子とSWCNT(単層カーボンナノチューブ:Single Wall Carbon Nano Tube)とがコンポジットされた正極2と、正極2に接続された集電体3と、リチウムを可逆的に担持可能な物質を含む負極5と、負極5に接続された集電体6と、正極2と負極5との間に介在し、電子を伝導させずイオンのみを伝導させるセパレータ4と、これらを封止する外装体とを有する構成となる。
ただし、本実施形態における二次電池の電極材(正極材及び負極材)の構成は、特に制限されず、イオン液体担持ラジカル分子を負極材として使用し、LiCoO2のようなLi金属酸化物を正極材として用いてもよい。さらには、正極材及び負極材ともに、イオン液体担持ラジカル分子を用いてもよい。
さらに、イオン液体に担持されるラジカル分子Rは複数であっても良い。例えば、イオン液体にイミダゾリウムカチオンを用いる場合、1位と3位のN原子のところにアルキル鎖を介してラジカルRを担持しても良い。
また、本実施形態では、イオン液体担持ラジカル分子を正極材として用いる場合には、下記(3)式の酸化還元反応が充放電により行なわれる。このときの酸化還元電位は、3.60V vs. Li/Li+である。
なお、イオン液体担持TEMPOに、PMAなどのポリマーを加えても、塗工後の電極材の膜厚精度は向上するが、SWCNTの分散性の低下を引き起こし、インクとしての信頼性が低下する。
また、前記イオン液体担持ラジカル分子以外にも、前記ポリマー担持イオン液体そのものに、又は前述の前記ポリマー担持イオン液体と前記イオン液体担持ラジカル分子との混合物に、SWCNTを混合させたものを用いることもできる。
次に、本実施形態の二次電池の作製例について説明する。
(イオン液体担持ラジカル分子の合成例)
まず、ナトリウムヒドリド存在下、4−ヒイドロキシ TEMPOと1,4−ジブロモブタンを室温で3時間反応させた。続いて、得られた生成物と1−メチルイミダゾールを、アセトニトリル中で60℃、6時間反応させた。次に、KPF6とアニオン交換を行い、イオン液体担持TEMPOを得た。
まず、ナトリウムヒドリド存在下、4−ヒイドロキシ TEMPOと1,4−ジブロモブタンを室温で3時間反応させた。続いて、得られた生成物と、R'がビニルエーテル基あるいはアリール基であるイミダゾール誘導体(下記(5)式)を、アセトニトリル中で60℃、6時間反応させた。
(正極1の作製例)
イオン液体担持ラジカル分子6mlに、SWCNT45mgを加え、乳鉢中でよく混ぜ合わせ、遠心分離後、得られたイオン液体ゲルを、アルミ箔にドクターブレードにて10umの厚さで塗布した。
イオン液体担持ラジカル分子40wt%、SWCNT30wt%、高分子の側鎖にイオン液体担持ラジカル分子を修飾した高分子30wt%を、乳鉢中でよく混ぜ合わせ、遠心分離後、得られたインクを、アルミ箔にドクターブレードにて10umの厚さで塗布した。
(正極3の作製例)
高分子の側鎖にイオン液体担持ラジカル分子を修飾した高分子70wt%、SWCNT30wt%を、乳鉢中でよく混ぜ合わせ、遠心分離後、得られたインクを、アルミ箔にドクターブレードにて10umの厚さで塗布した。
イオン液体担持ラジカル分子6mlに、SWCNT45mgを加え、乳鉢中でよく混ぜ合わせ、遠心分離後、得られたイオン液体ゲルを、Cu箔にドクターブレードにて10umの厚さで塗布した。
(負極2の作製例)
イオン液体担持ラジカル分子40wt%、SWCNT30wt%、高分子の側鎖にイオン液体担持ラジカル分子を修飾した高分子30wt%を、乳鉢中でよく混ぜ合わせ、遠心分離後、得られたインクを、Cu箔にドクターブレードにて10umの厚さで塗布した。
高分子の側鎖にイオン液体担持ラジカル分子を修飾した高分子70wt%、SWCNT30wt%を、乳鉢中でよく混ぜ合わせ、遠心分離後、得られたインクを、Cu箔にドクターブレードにて10umの厚さで塗布した。
(充放電評価)
次に、前述のようにして作製した二次電池について行った充放電評価を説明する。図2には、下記実施例1〜3の評価結果を示す。
Li箔を負極としたコインセルを作製し、正極1〜3の充放電評価を行なった。正極1〜3及びLi箔は、直径15mmの円板に打ち抜いて、評価を行なった。Li箔は、300umの厚さとした。コインセルは、正極及び負極、セパレータ(型番2200、セルガード社製)を基本構成とした。電解液は、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)の1:1の混合溶液に、LiPF6を1Mとなるように加えたものを使用した。
充放電は、3.0V〜4.0Vのサイクルで、異なる電流密度(1C、10C、20C)における評価を行なった。
その評価結果は、図2に示す実施例1となる。
LiMnO2を正極材としたコインセルを作製し、負極1〜3の充放電評価を行なった。正極は、PVdF(#1700:クレハ製)をNMPに加え、10wt%のPVdF溶液を調整し、LiMnO2及びカーボン(デンカブラック 電気化学工業製 HS100)を加え、混錬したものをアルミ箔に塗工して作製した。組成比は、PVdF:LiMnO2:カーボン=5:20:1とした。正極及び負極1〜3は、直径15mmの円板に打ち抜いて、評価を行なった。実施例1と同じ構成のコインセルを作製後、異なる電流密度(1C、10C、20C)における充放電評価を行なった。
その評価結果は、図2に示す実施例2となる。
正極1と負極1の充放電評価を行なった。コインセルの構成は、実施例1及び2と同様である。異なる電流密度(1C、10C、20C)における充放電評価を行なった。
その評価結果は、図2に示す実施例3となる。
(評価方法)
図2において、充放電の○は、20Cでも大幅な容量低下がみられないもの(1Cに対して容量が90%以上)とし、△は、20Cでは容量低下がみられる(1Cに対して容量が90%未満)が、10Cではみられないもの(1Cに対して容量が90%以上)とし、×は、10Cで容量の低下がみられるもの(1Cに対して容量が90%未満)とした。
Claims (4)
- ラジカル分子Rがアルキル鎖を介してカチオン部位に担持され、アルキル鎖の炭素数nが1〜10である下記構造(1)式によって示されるイオン液体担持ラジカル分子を用い、前記構造(1)式において、Xは、イミダゾリウム系イオン、ピリジニウム系イオン、脂肪族アミン系イオン、脂環式アミン系イオン、脂肪族ホスホニウムイオンの何れかから一種又は複数種が選択されるカチオン部位を有するものであり、Yは、ホウ酸イオン、トリフラートイオン、ハロゲン系イオン、ホスホネートイオン、イミド系イオンの何れかから一種又は複数種が選択されるアニオン部位を有し、前記ラジカル分子Rは、ニトロキシラジカル部位を1つ又は複数含むものであることを特徴とする二次電池用の電極材料。
- ポリエチレン、ポリメタクリレート、ポリアセチレン、ポリスチレン、ポリエチレングリコール、ポリビニルエーテルの何れかから一種又は複数種が選択される高分子の側鎖に請求項1に記載のイオン液体担持ラジカル分子を担持してなるポリマーを用いることを特徴とする二次電池用の電極材料。
- 請求項2に記載のイオン液体担持ラジカル分子を担持してなるポリマーに、請求項1に記載のイオン液体担持ラジカル分子を混合させたものを用いることを特徴とする二次電池用の電極材料。
- 請求項1に記載のイオン液体担持ラジカル分子、請求項2に記載のイオン液体担持ラジカル分子を担持してなるポリマー、又は請求項3に記載のイオン液体担持ラジカル分子とイオン液体担持ラジカル分子を担持してなるポリマーとの混合物に、単層カーボンナノチューブ(SWCNT:Single Wall Carbon Nano Tube)を混合したことを特徴とする二次電池用の電極材料。
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