JP5779707B2 - 5−置換−2−アリール−2h−テトラゾールの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、医薬化合物を製造するための中間体として有用な5−置換−2−アリール−2H−テトラゾールの新規な製造方法に関するものである。より詳細には、5−置換−1H−テトラゾールの2位へのアリール置換基の選択的な導入方法に関するものである。
薬理活性を有するテトラゾール化合物では2位にアリール置換基を有するものが数多く知られている。
例えば、日本特許第4303109号(特許文献1)には、代謝共役型グルタミン酸受容体サブタイプ5調節剤である、2位にアリール置換基を有する5−置換−2H−テトラゾールが記載されている。
例えば、日本特許第4303109号(特許文献1)には、代謝共役型グルタミン酸受容体サブタイプ5調節剤である、2位にアリール置換基を有する5−置換−2H−テトラゾールが記載されている。
日本特表2009−536211号(特許文献2)には、代謝調節型グルタミン酸受容体に活性を示す、2位にアリール置換基を有する5−置換−2H−テトラゾールが記載されている。
日本特許第4481992号(特許文献3)には、p−糖蛋白質阻害剤として作用する、2位にアリール置換基を有する5−置換−2H−テトラゾールが記載されている。
日本特許第4481992号(特許文献3)には、p−糖蛋白質阻害剤として作用する、2位にアリール置換基を有する5−置換−2H−テトラゾールが記載されている。
日本特許第4493341号(特許文献4)には、代謝型グルタメートサブタイプ5のモジュレータである、2位にアリール置換基を有する5−置換−2H−テトラゾールが記載されている。
国際公開第2010/106106号(特許文献5)には、ニコチン性アセチルコリン受容体のモジュレータである、2位にアリール置換基を有する5−置換−2H−テトラゾールが記載されている。
日本特表2011−500673号(特許文献6)には、代謝調節型グルタミン酸受容体の調節因子としての、2位にアリール置換基を有する5−置換−2H−テトラゾールが記載されている。
国際公開第2010/106106号(特許文献5)には、ニコチン性アセチルコリン受容体のモジュレータである、2位にアリール置換基を有する5−置換−2H−テトラゾールが記載されている。
日本特表2011−500673号(特許文献6)には、代謝調節型グルタミン酸受容体の調節因子としての、2位にアリール置換基を有する5−置換−2H−テトラゾールが記載されている。
一方、5−置換−1H−テトラゾールの2位にアリール置換基を導入する方法として、次の方法が知られている。
すなわち、Tetrahedron Letters 39 (1998) 2941-2944(非特許文献1)には、Cu(OAc)2の存在下、ArB(OH)2による方法が記載されており、Tetrahedron Letters 40 (1999) 2747-2748(非特許文献2)には、Cu(OAc)2の存在下、Ar3Bi(OAc)2による方法が記載されている。
さらに、Tetrahedron Letters 43 (2002) 6221-6223(非特許文献3)には、パラジウムと銅を触媒として用い、ジアリールヨードニウム塩により5−置換−1H−テトラゾールの2位にアリール置換基を導入する方法が記載されている。
すなわち、Tetrahedron Letters 39 (1998) 2941-2944(非特許文献1)には、Cu(OAc)2の存在下、ArB(OH)2による方法が記載されており、Tetrahedron Letters 40 (1999) 2747-2748(非特許文献2)には、Cu(OAc)2の存在下、Ar3Bi(OAc)2による方法が記載されている。
さらに、Tetrahedron Letters 43 (2002) 6221-6223(非特許文献3)には、パラジウムと銅を触媒として用い、ジアリールヨードニウム塩により5−置換−1H−テトラゾールの2位にアリール置換基を導入する方法が記載されている。
しかしながら、非特許文献1に記載の方法では、Cu(OAc)2が過剰(1.5当量)に使用され、しかも収率が低いという欠点を有している。
非特許文献2に記載の方法では、Cu(OAc)2の使用量は0.2当量と少ないが、アリール置換基導入試薬であるAr3Bi(OAc)2のArが1つしか有効に使用されず、残りの2つのArが無駄になるという欠点を有している。
また、非特許文献3に記載の方法でも、アリール置換基導入試薬であるジアリールヨードニウム塩の入手や調製が難しいため、導入できるアリール置換基の種類が限定される上、Arが1つしか有効に使用されず、残りの1つのArが無駄になるという欠点を有している。
非特許文献2に記載の方法では、Cu(OAc)2の使用量は0.2当量と少ないが、アリール置換基導入試薬であるAr3Bi(OAc)2のArが1つしか有効に使用されず、残りの2つのArが無駄になるという欠点を有している。
また、非特許文献3に記載の方法でも、アリール置換基導入試薬であるジアリールヨードニウム塩の入手や調製が難しいため、導入できるアリール置換基の種類が限定される上、Arが1つしか有効に使用されず、残りの1つのArが無駄になるという欠点を有している。
さらに、上記の非特許文献1および2に記載の方法では、出発物質である5−置換−1H−テトラゾールの5位の置換基がフェニル基である例が示されているだけであって、それ以外の置換基を有する化合物については示されていない。
また、非特許文献3に記載の方法でも、Table 2およびその表題「Palladium- and copper-catalyzed selective arylation of 5-aryltetrazoles by diaryliodonium salts」から明らかなように、出発物質である5−置換−1H−テトラゾールの5位の置換基がピリジル基を含むアリールのみである。
したがって、上記の非特許文献1〜3に記載の方法は、いずれも5−置換−1H−テトラゾールの5位の置換基がアリールに限定された方法であり、汎用性に乏しい。
また、非特許文献3に記載の方法でも、Table 2およびその表題「Palladium- and copper-catalyzed selective arylation of 5-aryltetrazoles by diaryliodonium salts」から明らかなように、出発物質である5−置換−1H−テトラゾールの5位の置換基がピリジル基を含むアリールのみである。
したがって、上記の非特許文献1〜3に記載の方法は、いずれも5−置換−1H−テトラゾールの5位の置換基がアリールに限定された方法であり、汎用性に乏しい。
Tetrahedron Letters 39 (1998) 2941-2944
Tetrahedron Letters 40 (1999) 2747-2748
Tetrahedron Letters 43 (2002) 6221-6223
本発明は、医薬化合物を製造するための中間体として有用な5−置換−2−アリール−2H−テトラゾールの新規な製造方法であって、アリール基を2位に選択的に導入する方法を提供するものである。
本発明者らは、上記の課題を解決するため、鋭意研究を重ねた結果、一般式(II):
(式中、R1は、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルコシキ基、アルキルチオ基、アリールオキシ基もしくはアリールチオ基、アルコキシカルボニル基またはアシル基である)
で表される5−置換−1H−テトラゾールを、塩基およびジ−μ−ヒドロキソ−ビス[(N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]ハライド銅錯体の存在下に、酸化性雰囲気下で、一般式(III):
(式中、Arは、ハロゲン原子、アルキル、アルコキシ、アリール、アリールアルコキシ、アミノ、アルコキシカルボニルおよびアシルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよいアリール基である]
で表されるアリールボロン酸と反応させることにより、一般式(I):
(式中、R1およびArは上記で定義されたとおりである)
で表される5−置換−2−アリール−2H−テトラゾールが得られることを見出して、本発明を完成した。
で表される5−置換−1H−テトラゾールを、塩基およびジ−μ−ヒドロキソ−ビス[(N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]ハライド銅錯体の存在下に、酸化性雰囲気下で、一般式(III):
で表されるアリールボロン酸と反応させることにより、一般式(I):
で表される5−置換−2−アリール−2H−テトラゾールが得られることを見出して、本発明を完成した。
本発明による製造方法を反応式で表すと次の通りである。
(式中、R1およびArは上記で定義されたとおりである)。
以下、本発明の製造方法を詳細に説明する。
本明細書では、出発物質として用いられるテトラゾール化合物を、次の一般式(II):
で示される1H−テトラゾールの形で表しているが、この化合物は次の一般式(II’):
で示される2H−テトラゾールと互変異性の関係にある。
本明細書中で用いられる各置換基について以下に説明する。
アルキル基およびアルキルチオ基におけるアルキル部分としては、C1−C6の低級アルキル基およびC7−C20の高級アルキル基が含まれる。
アルコキシ基、ならびにアリールアルコキシ基、フェニルアルコキシ基およびアルコキシカルボニル基におけるアルコキシ部分としては、C1−C6の低級アルコキシ基およびC7−C20の高級アルコキシ基が含まれる。
アルカノイル基には、C1−C6の低級アルカノイル基およびC7−C20の高級アルカノイル基が含まれる。
具体的には、低級アルキル基および低級アルキルチオ基における低級アルキル部分としては、直鎖または分枝鎖状のC1−C6アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチル、エチルプロピル、ヘキシルなどが挙げられ、これらの中ではメチルが特に好ましい。
アルキル基およびアルキルチオ基におけるアルキル部分としては、C1−C6の低級アルキル基およびC7−C20の高級アルキル基が含まれる。
アルコキシ基、ならびにアリールアルコキシ基、フェニルアルコキシ基およびアルコキシカルボニル基におけるアルコキシ部分としては、C1−C6の低級アルコキシ基およびC7−C20の高級アルコキシ基が含まれる。
アルカノイル基には、C1−C6の低級アルカノイル基およびC7−C20の高級アルカノイル基が含まれる。
具体的には、低級アルキル基および低級アルキルチオ基における低級アルキル部分としては、直鎖または分枝鎖状のC1−C6アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチル、エチルプロピル、ヘキシルなどが挙げられ、これらの中ではメチルが特に好ましい。
低級アルコキシ基、ならびにアリール低級アルコキシ基、フェニル低級アルコキシ基および低級アルコキシカルボニル基における低級アルコキシ部分としては、直鎖または分枝鎖状のC1−C6アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、tert-ブトキシ、ペンチルオキシ、エチルプロピルオキシ、ヘキシルオキシなどが挙げられ、これらの中ではメトキシおよびエトキシが好ましい。
高級アルキル基および高級アルキルチオ基における高級アルキル部分としては、直鎖または分枝鎖状のC7−C20アルキル、例えばヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシル、メチルヘプチル、メチルオクチル、メチルノニル、メチルデシル、エチルヘプチル、エチルオクチル、エチルノニル、エチルデシルなどが挙げられる。
高級アルコキシ基、ならびにアリール高級アルコキシ基、フェニル高級アルコキシ基および高級アルコキシカルボニル基における高級アルコキシ部分としては、直鎖または分枝鎖状のC7−C20アルコキシ、例えばヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、ドデシルオキシ、トリデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ペンタデシルオキシ、ヘキサデシルオキシ、ヘプタデシルオキシ、オクタデシルオキシ、ノナデシルオキシ、エイコシルオキシ、メチルヘプチルオキシ、メチルオクチルオキシ、メチルノニルオキシ、メチルデシルオキシ、エチルヘプチルオキシ、エチルオクチルオキシ、エチルノニルオキシ、エチルデシルオキシなどが挙げられる。
アリール基、ならびにアリールオキシ基、アリールチオ基およびアリールアルコキシ基におけるアリール部分としては、例えばフェニル、ナフチル、フェナントレニル、アントラセニルなどが挙げられ、これらの中ではフェニルおよびナフチルが好ましい。
アロイル基としては、ベンゾイル、ナフトイルなどが挙げられる。
アロイル基としては、ベンゾイル、ナフトイルなどが挙げられる。
ヘテロアリール基としては、窒素、酸素、硫黄から選択されるヘテロ原子を含む芳香族複素環式基(例えば、フリル、チエニル、ピリジルなど)が挙げられ、これらの中では特にピリジルが好ましい。
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素が挙げられ、これらの中ではフッ素、塩素および臭素が好ましい。
アシル基としては、低級アルカノイル(例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイルなど)および高級アルカノイル(例えば、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイルなど)を含むアルカノイルおよびアロイル(例えば、ベンゾイル、ナフトイルなど)が挙げられる。
アルコキシカルボニル基としては、低級アルコキシカルボニル(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニルなど)および高級アルコキシカルボニル(例えば、ヘプチルオキシカルボニル、オクチルオキシカルボニル、ノニルオキシカルボニル、デシルオキシカルボニル、ウンデシルオキシカルボニル、ドデシルオキシカルボニル、トリデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ペンタデシルオキシ、ヘキサデシルオキシカルボニル、ヘプタデシルオキシカルボニル、オクタデシルオキシカルボニル、ノナデシルオキシカルボニル、エイコシルオキシカルボニル、メチルヘプチルオキシカルボニル、メチルオクチルオキシカルボニル、メチルノニルオキシカルボニル、メチルデシルオキシカルボニル、エチルヘプチルオキシカルボニル、エチルオクチルオキシカルボニル、エチルノニルオキシカルボニル、エチルデシルオキシカルボニルなど)が挙げられる。
これらの中ではアセチル、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルが好ましい。
アシル基としては、低級アルカノイル(例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイルなど)および高級アルカノイル(例えば、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイルなど)を含むアルカノイルおよびアロイル(例えば、ベンゾイル、ナフトイルなど)が挙げられる。
アルコキシカルボニル基としては、低級アルコキシカルボニル(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニルなど)および高級アルコキシカルボニル(例えば、ヘプチルオキシカルボニル、オクチルオキシカルボニル、ノニルオキシカルボニル、デシルオキシカルボニル、ウンデシルオキシカルボニル、ドデシルオキシカルボニル、トリデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ペンタデシルオキシ、ヘキサデシルオキシカルボニル、ヘプタデシルオキシカルボニル、オクタデシルオキシカルボニル、ノナデシルオキシカルボニル、エイコシルオキシカルボニル、メチルヘプチルオキシカルボニル、メチルオクチルオキシカルボニル、メチルノニルオキシカルボニル、メチルデシルオキシカルボニル、エチルヘプチルオキシカルボニル、エチルオクチルオキシカルボニル、エチルノニルオキシカルボニル、エチルデシルオキシカルボニルなど)が挙げられる。
これらの中ではアセチル、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルが好ましい。
R1における、置換されていてもよいアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールオキシ基もしくはアリールチオ基は、本発明の反応に悪影響を与えない置換基で置換されていてもよい。
そのような置換基としては、例えばハロゲン原子、アルキル、アリール、アルコキシカルボニル、アシルなどが挙げられる。
R1における、置換されていてもよいアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールオキシ基もしくはアリールチオ基の中で、好ましくはアリールで置換されていてもよいアルキル基、ハロゲン原子もしくはアルキルで置換されていてもよいアリール基、およびアルキルで置換されていてもよいヘテロアリール基、より好ましくはフェニルで置換されていてもよいアルキル基、ハロゲン原子もしくはアルキルで置換されていてもよいフェニル基、およびピリジル基である。
そのような置換基としては、例えばハロゲン原子、アルキル、アリール、アルコキシカルボニル、アシルなどが挙げられる。
R1における、置換されていてもよいアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールオキシ基もしくはアリールチオ基の中で、好ましくはアリールで置換されていてもよいアルキル基、ハロゲン原子もしくはアルキルで置換されていてもよいアリール基、およびアルキルで置換されていてもよいヘテロアリール基、より好ましくはフェニルで置換されていてもよいアルキル基、ハロゲン原子もしくはアルキルで置換されていてもよいフェニル基、およびピリジル基である。
上記の反応が行われる酸化性雰囲気下とは、反応系中に気体の酸素が存在する状態を意味し、大気中、不活性気体と酸素の混合気体中、酸素雰囲気下などが挙げられ、中でも酸素雰囲気下が特に好ましい。
酸素は、本願発明の方法の反応により還元される銅錯体の銅を酸化して、元の銅錯体を再生するために役立つと考えられる。
酸素は、本願発明の方法の反応により還元される銅錯体の銅を酸化して、元の銅錯体を再生するために役立つと考えられる。
塩基としては、例えば、水酸化アルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩、炭酸アルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩、酢酸アルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩、リン酸アルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩などの無機塩基、およびアルカリ金属アルコキシドもしくはアルカリ土類金属アルコキシドを含む金属アルコキシド、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリブチルアミン、トリイソブチルアミン、トリペンチルアミン、トリヘキシルアミンを含むトリ(低級アルキル)アミン、ピリジン、ルチジン、ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロウンデセンなどの有機塩基が挙げられ、それらの中でも無水の炭酸アルカリ金属塩が特に好ましい。
上記の塩基を構成するアルカリ金属としては、ナトリウム、カリウムまたはセシウムなどが挙げられ、アルカリ土類金属としては、カルシウム、マグネシウムなどが挙げられる。
上記の塩基を構成するアルカリ金属としては、ナトリウム、カリウムまたはセシウムなどが挙げられ、アルカリ土類金属としては、カルシウム、マグネシウムなどが挙げられる。
ジ−μ−ヒドロキソ−ビス[(N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]ハライドとしては、ジ−μ−ヒドロキソ−ビス[(N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド([Cu(OH)TMEDA]2Cl2)が好ましい。
この化合物の使用量は触媒量でよく、その量は具体的には、出発物質のテトラゾールに対する当量よりも少ない量、好ましくは出発物質のテトラゾールに対して10〜20モル%、より好ましくは11〜13モル%であり、特に好ましくは12モル%である。
この化合物の使用量は触媒量でよく、その量は具体的には、出発物質のテトラゾールに対する当量よりも少ない量、好ましくは出発物質のテトラゾールに対して10〜20モル%、より好ましくは11〜13モル%であり、特に好ましくは12モル%である。
上記の反応で用いられる塩基の量は、出発物質のテトラゾールに対して1〜1.5当量が好ましく、より好ましくは出発物質のテトラゾールに対して1〜1.3当量、特に好ましくは1.1当量である。
反応溶媒は、反応に悪影響を及ぼさない有機溶媒であれば特に限定されず、中でも塩化メチレンが特に好ましい。
反応温度は特に限定されず、通常、室温または加熱下で反応が行われる。
なお、上記の反応は、添加剤として例えば塩化リチウムのような無機塩を加えて行ってもよい。
反応溶媒は、反応に悪影響を及ぼさない有機溶媒であれば特に限定されず、中でも塩化メチレンが特に好ましい。
反応温度は特に限定されず、通常、室温または加熱下で反応が行われる。
なお、上記の反応は、添加剤として例えば塩化リチウムのような無機塩を加えて行ってもよい。
上記の反応により生成する5−置換−2−アリール−2H−テトラゾールは、溶媒抽出、粉末化、結晶化、再結晶、カラムクロマトグラフィー、再沈殿などの慣用の分離・精製手段により、反応混合物から単離され得る。
本願発明の方法によれば、5位の置換基がアリールに限定されない5−置換−1H−テトラゾールにおいて、テトラゾールの1位がAr(ここで、Arは前記で定義されたとおりである)で置換された5−置換−1−Ar−1H−テトラゾールを生じないか、またはほとんど生じることなく、2位がAr(ここで、Arは前記で定義されたとおりである)で置換された5−置換−2−Ar−2H−テトラゾールを選択的に得ることができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下の実施例において、
1H NMRは、JEOL(日本電子)JNM-AL400を用いた。
13C NMRは、JEOL(日本電子)JNM-AL400を用いた。
高分解能MASS(HRMS)は、Waters LCT Premier XE(ESI法)を用いて測定した。
また、反応で得られた化合物が1位置換体であるか2位置換体であるかは、導入したアリール置換基のオルト位の1H NMRのケミカルシフト、およびテトラゾールの13C NMRケミカルシフトを公知化合物の1位置換体および2位置換体のそれらと比較することにより決定した。
以下の実施例において、
1H NMRは、JEOL(日本電子)JNM-AL400を用いた。
13C NMRは、JEOL(日本電子)JNM-AL400を用いた。
高分解能MASS(HRMS)は、Waters LCT Premier XE(ESI法)を用いて測定した。
また、反応で得られた化合物が1位置換体であるか2位置換体であるかは、導入したアリール置換基のオルト位の1H NMRのケミカルシフト、およびテトラゾールの13C NMRケミカルシフトを公知化合物の1位置換体および2位置換体のそれらと比較することにより決定した。
実施例1
フェニルボロン酸を用いた5-置換-1H-テトラゾールの2,5-ジ置換テトラゾールの一般的合成手順
室温下、5-置換-1H-テトラゾールの塩化メチレン溶液 (0.1-0.2 mol/L)に無水炭酸カリウム (110 mol%)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (12 mol%)、フェニルボロン酸 (160-300 mol%)を加え、系内を酸素置換した。酸素雰囲気下、室温で16-17時間撹拌後、10 %アンモニア水溶液を加え、塩化メチレンで抽出し、10 %塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60N(球状,中性)、n-ヘキサン/塩化メチレン)で精製して目的の化合物を得た。
目的の化合物を得た後、極性溶媒で溶出したカラムクロマトグラフィー内の残渣を高分解能Massで測定し、5-置換-1-フェニル-1H-テトラゾールが生成していないか、またはほとんど生成していないことを確認した。
フェニルボロン酸を用いた5-置換-1H-テトラゾールの2,5-ジ置換テトラゾールの一般的合成手順
室温下、5-置換-1H-テトラゾールの塩化メチレン溶液 (0.1-0.2 mol/L)に無水炭酸カリウム (110 mol%)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (12 mol%)、フェニルボロン酸 (160-300 mol%)を加え、系内を酸素置換した。酸素雰囲気下、室温で16-17時間撹拌後、10 %アンモニア水溶液を加え、塩化メチレンで抽出し、10 %塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60N(球状,中性)、n-ヘキサン/塩化メチレン)で精製して目的の化合物を得た。
目的の化合物を得た後、極性溶媒で溶出したカラムクロマトグラフィー内の残渣を高分解能Massで測定し、5-置換-1-フェニル-1H-テトラゾールが生成していないか、またはほとんど生成していないことを確認した。
上記の手順にしたがって、以下の化合物1a〜8を得た。
(1)化合物1a:2,5-ジフェニル-2H-テトラゾール
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とフェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物1a (180.4 mg, 81 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.28-8.19 (4H, m), 7.61-7.49 (6H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.2, 137.0, 130.6, 129.7, 129.6, 129.0, 127.2, 127.1, 119.9;
HRMS (ESI) C13H11N4 [M+H]+ に対する計算値223.0984, 実測値223.0984
(1)化合物1a:2,5-ジフェニル-2H-テトラゾール
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とフェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物1a (180.4 mg, 81 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.28-8.19 (4H, m), 7.61-7.49 (6H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.2, 137.0, 130.6, 129.7, 129.6, 129.0, 127.2, 127.1, 119.9;
HRMS (ESI) C13H11N4 [M+H]+ に対する計算値223.0984, 実測値223.0984
(2)化合物2:5-(4-メチルフェニル)-2-フェニル-2H-テトラゾール
5-(4-メチルフェニル)-1H-テトラゾール (160.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)とフェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物2 (187.6 mg, 79 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.21-8.13 (4H, m), 7.60-7.47 (3H, m), 7.33 (2H, d, J = 7.6 Hz), 2.44 (3H, s);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.3, 140.8, 137.0, 129.7, 129.5, 127.0, 124.4, 119.9, 21.5;
HRMS (ESI) C14H13N4 [M+H]+ に対する計算値237.1140, 実測値237.1134
5-(4-メチルフェニル)-1H-テトラゾール (160.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)とフェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物2 (187.6 mg, 79 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.21-8.13 (4H, m), 7.60-7.47 (3H, m), 7.33 (2H, d, J = 7.6 Hz), 2.44 (3H, s);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.3, 140.8, 137.0, 129.7, 129.5, 127.0, 124.4, 119.9, 21.5;
HRMS (ESI) C14H13N4 [M+H]+ に対する計算値237.1140, 実測値237.1134
(3)化合物3:5-(4-ブロモフェニル)-2-フェニル-2H-テトラゾール
5-(4-ブロモフェニル)-1H-テトラゾール (225.1 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)とフェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物3 (228.2 mg, 75 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.21-8.12 (4H, m), 7.68-7.49 (5H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 164.4, 136.8, 132.2, 129.8, 129.7, 128.6, 126.1, 125.0, 119.9;
HRMS (ESI) C13H10BrN4 [M+H]+ に対する計算値301.0089, 実測値301.0085
5-(4-ブロモフェニル)-1H-テトラゾール (225.1 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)とフェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物3 (228.2 mg, 75 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.21-8.12 (4H, m), 7.68-7.49 (5H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 164.4, 136.8, 132.2, 129.8, 129.7, 128.6, 126.1, 125.0, 119.9;
HRMS (ESI) C13H10BrN4 [M+H]+ に対する計算値301.0089, 実測値301.0085
(4)化合物4:5-ベンジル-2-フェニル-2H-テトラゾール
5-ベンジル-1H-テトラゾール (160.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)とフェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物4 (181.2 mg, 76 %)を得た。
無色油状物;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.11-8.08 (2H, m), 7.55-7.23 (8H, m), 4.34 (2H, s); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.8, 136.9, 136.6, 129.6, 129.5, 128.9, 128.7, 127.0, 119.9, 31.9;
HRMS (ESI) C14H13N4 [M+H]+ に対する計算値237.1140, 実測値237.1135
5-ベンジル-1H-テトラゾール (160.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)とフェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物4 (181.2 mg, 76 %)を得た。
無色油状物;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.11-8.08 (2H, m), 7.55-7.23 (8H, m), 4.34 (2H, s); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.8, 136.9, 136.6, 129.6, 129.5, 128.9, 128.7, 127.0, 119.9, 31.9;
HRMS (ESI) C14H13N4 [M+H]+ に対する計算値237.1140, 実測値237.1135
(5)化合物5:4-(2-フェニル-2H-テトラゾール-5-イル)-ピリジン
5-(4-ピリジル)-1H-テトラゾール (147.1 mg, 1.00 mmol),無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol),ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)とフェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物5 (69.9 mg, 31 %)を得た。
淡黄色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.82 (2H, dd, J = 4.4, 1.6 Hz), 8.22-8.19 (2H, m), 8.13 (2H, dd, J = 4.4, 1.6 Hz), 7.63-7.53 (3H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 163.3, 150.8, 136.7, 134.5, 130.1, 129.8, 120.9, 120.0;
HRMS (ESI) C12H10N5 [M+H]+ に対する計算値224.0936, 実測値224.0925
5-(4-ピリジル)-1H-テトラゾール (147.1 mg, 1.00 mmol),無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol),ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)とフェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物5 (69.9 mg, 31 %)を得た。
淡黄色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.82 (2H, dd, J = 4.4, 1.6 Hz), 8.22-8.19 (2H, m), 8.13 (2H, dd, J = 4.4, 1.6 Hz), 7.63-7.53 (3H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 163.3, 150.8, 136.7, 134.5, 130.1, 129.8, 120.9, 120.0;
HRMS (ESI) C12H10N5 [M+H]+ に対する計算値224.0936, 実測値224.0925
(6)化合物6:5-メチル-2-フェニル-2H-テトラゾール
5-メチル-1H-テトラゾール (84.1 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)とフェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物6 (108.8 mg, 67 %)を得た。
無色油状物;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.11-8.08 (2H, m), 7.57-7.45 (3H, m), 2.64 (3H, s); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 163.2, 136.9, 129.6, 129.5, 119.7, 11.0;
HRMS (ESI) C8H9N4 [M+H]+ に対する計算値161.0827, 実測値161.0825
5-メチル-1H-テトラゾール (84.1 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)とフェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物6 (108.8 mg, 67 %)を得た。
無色油状物;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.11-8.08 (2H, m), 7.57-7.45 (3H, m), 2.64 (3H, s); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 163.2, 136.9, 129.6, 129.5, 119.7, 11.0;
HRMS (ESI) C8H9N4 [M+H]+ に対する計算値161.0827, 実測値161.0825
(7)化合物7:5-メチルチオ-2-フェニル-2H-テトラゾール
5-(メチルチオ)-1H-テトラゾール (116.1 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)とフェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物7 (120.5 mg, 62 %)を得た。
無色油状物;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.10-8.07 (2H, m), 7.57-7.46 (3H, m), 2.76 (3H, s); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.7, 136.7, 129.7, 119.6, 14.5;
HRMS (ESI) C8H9N4S [M+H]+ に対する計算値193.0548, 実測値193.0546
5-(メチルチオ)-1H-テトラゾール (116.1 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)とフェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物7 (120.5 mg, 62 %)を得た。
無色油状物;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.10-8.07 (2H, m), 7.57-7.46 (3H, m), 2.76 (3H, s); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.7, 136.7, 129.7, 119.6, 14.5;
HRMS (ESI) C8H9N4S [M+H]+ に対する計算値193.0548, 実測値193.0546
(8)化合物8:2-フェニル-2H-テトラゾール-5-カルボン酸エチルエステル
1H-テトラゾール-5-カルボン酸エチルエステル (1.00 g, 7.04 mmol)、無水炭酸カリウム (1.07 g, 7.74 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (0.39 g, 12 mol%)、無水塩化リチウム (0.15 g, 3.52 mmol)とフェニルボロン酸 (2.58 g, 21.12 mmol)から、化合物8 (0.82 g, 53 %)を得た。
黄色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.22-8.20 (2H, m), 7.62-7.53 (3H, m), 4.59 (2H, q, J = 7.2 Hz), 1.50 (3H, t, J = 7.2 Hz);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 157.8, 136.4, 130.7, 129.9, 120.4, 62.8, 14.2;
HRMS (ESI) C10H11N4O2 [M+H]+ に対する計算値219.0882, 実測値219.0886
1H-テトラゾール-5-カルボン酸エチルエステル (1.00 g, 7.04 mmol)、無水炭酸カリウム (1.07 g, 7.74 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (0.39 g, 12 mol%)、無水塩化リチウム (0.15 g, 3.52 mmol)とフェニルボロン酸 (2.58 g, 21.12 mmol)から、化合物8 (0.82 g, 53 %)を得た。
黄色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.22-8.20 (2H, m), 7.62-7.53 (3H, m), 4.59 (2H, q, J = 7.2 Hz), 1.50 (3H, t, J = 7.2 Hz);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 157.8, 136.4, 130.7, 129.9, 120.4, 62.8, 14.2;
HRMS (ESI) C10H11N4O2 [M+H]+ に対する計算値219.0882, 実測値219.0886
(9)化合物9:5-ブロモ-2-フェニル-2H-テトラゾール
5-ブロモ-1H-テトラゾール (149.0 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]
クロリド (55.7 mg, 12 mol%)とフェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物9 (118.6 mg, 52 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.12-8.08 (2H, m), 7.60-7.51 (3H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 143.3, 136.4, 130.4, 129.8, 119.7;
HRMS (ESI) C7H6BrN4 [M+H]+ に対する計算値224.9776, 実測値224.9774
5-ブロモ-1H-テトラゾール (149.0 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]
クロリド (55.7 mg, 12 mol%)とフェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物9 (118.6 mg, 52 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.12-8.08 (2H, m), 7.60-7.51 (3H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 143.3, 136.4, 130.4, 129.8, 119.7;
HRMS (ESI) C7H6BrN4 [M+H]+ に対する計算値224.9776, 実測値224.9774
上記の結果をまとめたものを、以下の表1に示す。
実施例2
アリールボロン酸を用いた5-フェニル-1H-テトラゾールの2,5-ジ置換テトラゾールの一般的合成手順
室温下、5-フェニル-1H-テトラゾールの塩化メチレン溶液 (0.1-0.2 mol/L)に無水炭酸カリウム (110 mol%)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (12 mol%),無水塩化リチウム (50 mol%)、アリールボロン酸 (160 mol%)を加え、系内を酸素置換した。酸素雰囲気下、室温で16時間撹拌後、10 %アンモニア水溶液を加え、塩化メチレンで抽出し、10 %塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60N(球状,中性) 、n-ヘキサン/塩化メチレン)で精製した。
目的の化合物を得た後、極性溶媒で溶出したカラムクロマトグラフィー内の残渣を高分解能Massで測定し、5-フェニル-1-アリール-1H-テトラゾールが生成していないか、またはほとんど生成していないことを確認した。
アリールボロン酸を用いた5-フェニル-1H-テトラゾールの2,5-ジ置換テトラゾールの一般的合成手順
室温下、5-フェニル-1H-テトラゾールの塩化メチレン溶液 (0.1-0.2 mol/L)に無水炭酸カリウム (110 mol%)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (12 mol%),無水塩化リチウム (50 mol%)、アリールボロン酸 (160 mol%)を加え、系内を酸素置換した。酸素雰囲気下、室温で16時間撹拌後、10 %アンモニア水溶液を加え、塩化メチレンで抽出し、10 %塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60N(球状,中性) 、n-ヘキサン/塩化メチレン)で精製した。
目的の化合物を得た後、極性溶媒で溶出したカラムクロマトグラフィー内の残渣を高分解能Massで測定し、5-フェニル-1-アリール-1H-テトラゾールが生成していないか、またはほとんど生成していないことを確認した。
上記の手順にしたがって、以下の化合物1b〜1pを得た。
(1)化合物1b:2-(4-メチルフェニル)-5-フェニル-2H-テトラゾール
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%),無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とp-メチルフェニルボロン酸 (217.5 mg, 1.60 mmol)から、化合物1b (187.0 mg, 79 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.26-8.24 (2H, m), 8.09-8.06 (2H, m), 7.59-7.47 (3H, m), 7.36 (2H, d, J = 8.4 Hz), 2.45 (3H, s);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.1, 139.9, 134.8, 130.5, 130.2, 128.9, 127.3, 127.0, 119.8, 21.2;
HRMS (ESI) C14H13N4 [M+H]+ に対する計算値237.1140, 実測値237.1143
(1)化合物1b:2-(4-メチルフェニル)-5-フェニル-2H-テトラゾール
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%),無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とp-メチルフェニルボロン酸 (217.5 mg, 1.60 mmol)から、化合物1b (187.0 mg, 79 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.26-8.24 (2H, m), 8.09-8.06 (2H, m), 7.59-7.47 (3H, m), 7.36 (2H, d, J = 8.4 Hz), 2.45 (3H, s);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.1, 139.9, 134.8, 130.5, 130.2, 128.9, 127.3, 127.0, 119.8, 21.2;
HRMS (ESI) C14H13N4 [M+H]+ に対する計算値237.1140, 実測値237.1143
(2)化合物1c:2-(4-メトキシフェニル)-5-フェニル-2H-テトラゾール
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とp-メトキシフェニルボロン酸 (243.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物1c (180.6 mg, 71 %)を得た。
白色結晶; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.26-8.23 (2H, m), 8.13-8.09 (2H, m), 7.55-7.47 (3H, m), 7.08-7.04 (2H, m), 3.90 (3H, s);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.0, 160.5, 130.5, 130.4, 128.9, 127.3, 127.0, 121.4, 114.7, 55.7;
HRMS (ESI) C14H13N4O [M+H]+ に対する計算値253.1089, 実測値253.1083
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とp-メトキシフェニルボロン酸 (243.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物1c (180.6 mg, 71 %)を得た。
白色結晶; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.26-8.23 (2H, m), 8.13-8.09 (2H, m), 7.55-7.47 (3H, m), 7.08-7.04 (2H, m), 3.90 (3H, s);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.0, 160.5, 130.5, 130.4, 128.9, 127.3, 127.0, 121.4, 114.7, 55.7;
HRMS (ESI) C14H13N4O [M+H]+ に対する計算値253.1089, 実測値253.1083
(3)化合物1d:2-(4-ベンジルオキシフェニル)-5-フェニル-2H-テトラゾール
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)と4-ベンジルオキシフェニルボロン酸 (364.9 mg, 1.60 mmol)から、化合物1d (258.3 mg, 78 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.25-8.23 (2H, m), 8.13-8.09 (2H, m), 7.55-7.34 (8H, m), 7.16-7.12 (2H, m), 5.16 (2H, s);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.0, 159.7, 136.3, 130.7, 130.4, 128.9, 128.7, 128.3, 127.5, 127.3, 127.0, 121.4, 115.7, 70.4;
HRMS (ESI) C20H17N4O [M+H]+ に対する計算値329.1402, 実測値329.1394
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)と4-ベンジルオキシフェニルボロン酸 (364.9 mg, 1.60 mmol)から、化合物1d (258.3 mg, 78 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.25-8.23 (2H, m), 8.13-8.09 (2H, m), 7.55-7.34 (8H, m), 7.16-7.12 (2H, m), 5.16 (2H, s);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.0, 159.7, 136.3, 130.7, 130.4, 128.9, 128.7, 128.3, 127.5, 127.3, 127.0, 121.4, 115.7, 70.4;
HRMS (ESI) C20H17N4O [M+H]+ に対する計算値329.1402, 実測値329.1394
(4)化合物1e:2-(4-フルオロフェニル)-5-フェニル-2H-テトラゾール
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とp-フルオロフェニルボロン酸 (223.9 mg, 1.60 mmol)から、化合物1e (194.0 mg, 80 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.26-8.17 (4H, m), 7.56-7.48 (3H, m), 7.30-7.24 (2H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.4, 164.3, 161.8, 133.2, 133.2, 130.7, 129.0, 127.1, 121.9, 121.8, 116.8, 116.6;
HRMS (ESI) C13H10FN4 [M+H]+ に対する計算値241.0889, 実測値241.0892
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とp-フルオロフェニルボロン酸 (223.9 mg, 1.60 mmol)から、化合物1e (194.0 mg, 80 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.26-8.17 (4H, m), 7.56-7.48 (3H, m), 7.30-7.24 (2H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.4, 164.3, 161.8, 133.2, 133.2, 130.7, 129.0, 127.1, 121.9, 121.8, 116.8, 116.6;
HRMS (ESI) C13H10FN4 [M+H]+ に対する計算値241.0889, 実測値241.0892
(5)化合物1f:2-(4-クロロフェニル)-5-フェニル-2H-テトラゾール
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とp-クロロフェニルボロン酸 (250.2 mg, 1.60 mmol)から、化合物1f (202.8 mg, 79 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.26-8.23 (2H, m), 8.18-8.14 (2H, m), 7.57-7.49 (5H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.4, 135.5, 135.4, 130.7, 129.9, 129.0, 127.1, 126.9, 121.1;
HRMS (ESI) C13H10ClN4 [M+H]+ に対する計算値257.0594, 実測値257.0588
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とp-クロロフェニルボロン酸 (250.2 mg, 1.60 mmol)から、化合物1f (202.8 mg, 79 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.26-8.23 (2H, m), 8.18-8.14 (2H, m), 7.57-7.49 (5H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.4, 135.5, 135.4, 130.7, 129.9, 129.0, 127.1, 126.9, 121.1;
HRMS (ESI) C13H10ClN4 [M+H]+ に対する計算値257.0594, 実測値257.0588
(6)化合物1g:2-(4-ブロモフェニル)-5-フェニル-2H-テトラゾール
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とp-ブロモフェニルボロン酸 (321.3 mg, 1.60 mmol)から、化合物1g (242.3 mg, 80 %)を得た。
淡黄色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.26-8.23 (2H, m), 8.12-8.08 (2H, m), 7.73-7.70 (2H, m), 7.56-7.49 (3H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.4, 135.9, 132.9, 130.7, 129.0, 127.1, 126.9, 123.5, 121.3;
HRMS (ESI) C13H10BrN4 [M+H]+ に対する計算値301.0089, 実測値301.0086
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とp-ブロモフェニルボロン酸 (321.3 mg, 1.60 mmol)から、化合物1g (242.3 mg, 80 %)を得た。
淡黄色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.26-8.23 (2H, m), 8.12-8.08 (2H, m), 7.73-7.70 (2H, m), 7.56-7.49 (3H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.4, 135.9, 132.9, 130.7, 129.0, 127.1, 126.9, 123.5, 121.3;
HRMS (ESI) C13H10BrN4 [M+H]+ に対する計算値301.0089, 実測値301.0086
(7)化合物1h:2-(3-ブロモフェニル)-5-フェニル-2H-テトラゾール
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とm-ブロモフェニルボロン酸 (321.3 mg, 1.60 mmol)から、化合物1h (220.9 mg, 73 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.40 (1H, t, J = 2.0 Hz), 8.27-8.24 (2H, m), 8.18 (1H, ddd, J = 8.4, 2.0, 0.8 Hz), 7.64 (1H, ddd, J = 8.0, 2.0, 0.8 Hz), 7.56-7.49 (3H, m), 7.46 (1H, t, J = 8.0 Hz);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.5, 137.7, 132.6, 131.0, 130.8, 129.0, 127.1, 126.9, 123.3, 123.0, 118.4;
HRMS (ESI) C13H10BrN4 [M+H]+ に対する計算値301.0089, 実測値301.0081
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とm-ブロモフェニルボロン酸 (321.3 mg, 1.60 mmol)から、化合物1h (220.9 mg, 73 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.40 (1H, t, J = 2.0 Hz), 8.27-8.24 (2H, m), 8.18 (1H, ddd, J = 8.4, 2.0, 0.8 Hz), 7.64 (1H, ddd, J = 8.0, 2.0, 0.8 Hz), 7.56-7.49 (3H, m), 7.46 (1H, t, J = 8.0 Hz);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.5, 137.7, 132.6, 131.0, 130.8, 129.0, 127.1, 126.9, 123.3, 123.0, 118.4;
HRMS (ESI) C13H10BrN4 [M+H]+ に対する計算値301.0089, 実測値301.0081
(8)化合物1i:2-(2-ブロモフェニル)-5-フェニル-2H-テトラゾール
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とo-ブロモフェニルボロン酸 (321.3 mg, 1.60 mmol)から、化合物1i (49.0 mg, 16 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.28-8.25 (2H, m), 7.83 (1H, dd, J = 8.0, 1.2 Hz), 7.65 (1H, dd, J = 7.6, 1.6 Hz), 7.57-7.45 (5H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.3, 136.8, 134.3, 132.0, 130.7, 129.0, 128.3, 128.0, 127.1, 127.0, 119.0;
HRMS (ESI) C13H10BrN4 [M+H]+ に対する計算値301.0089, 実測値301.0085
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とo-ブロモフェニルボロン酸 (321.3 mg, 1.60 mmol)から、化合物1i (49.0 mg, 16 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.28-8.25 (2H, m), 7.83 (1H, dd, J = 8.0, 1.2 Hz), 7.65 (1H, dd, J = 7.6, 1.6 Hz), 7.57-7.45 (5H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.3, 136.8, 134.3, 132.0, 130.7, 129.0, 128.3, 128.0, 127.1, 127.0, 119.0;
HRMS (ESI) C13H10BrN4 [M+H]+ に対する計算値301.0089, 実測値301.0085
(9)化合物1j:2-ビフェニル-4-イル-5-フェニル-2H-テトラゾール
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)と4-ビフェニルボロン酸 (316.8 mg, 1.60 mmol)から、化合物1j (232.5 mg, 77 %)を得た。
淡黄色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.29-8.26 (4H, m), 7.81-7.78 (2H, m), 7.67-7.64 (2H, m), 7.57-7.39 (6H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.3, 142.6, 139.6, 136.0, 130.6, 129.0, 129.0, 128.3, 128.1, 127.2, 127.2, 127.1, 120.2;
HRMS (ESI) C19H15N4 [M+H]+ に対する計算値299.1297, 実測値299.1294
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)と4-ビフェニルボロン酸 (316.8 mg, 1.60 mmol)から、化合物1j (232.5 mg, 77 %)を得た。
淡黄色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.29-8.26 (4H, m), 7.81-7.78 (2H, m), 7.67-7.64 (2H, m), 7.57-7.39 (6H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.3, 142.6, 139.6, 136.0, 130.6, 129.0, 129.0, 128.3, 128.1, 127.2, 127.2, 127.1, 120.2;
HRMS (ESI) C19H15N4 [M+H]+ に対する計算値299.1297, 実測値299.1294
(10)化合物1k:2-ナフタレン-1-イル-5-フェニル-2H-テトラゾール
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)と1-ナフタレンボロン酸 (275.2 mg, 1.60 mmol)から、化合物1k (164.7 mg, 60 %)を得た。
淡褐色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.33-8.30 (2H, m), 8.11-8.08 (2H, m), 8.02-7.98 (1H, m), 7.91 (1H, dd, J = 7.6, 1.2 Hz), 7.66-7.50 (6H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.3, 134.3, 133.6, 131.2, 130.6, 129.0, 128.4, 128.2, 127.2, 127.2, 127.1, 124.9, 123.4, 122.8;
HRMS (ESI) C17H13N4 [M+H]+ に対する計算値273.1140, 実測値273.1133
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)と1-ナフタレンボロン酸 (275.2 mg, 1.60 mmol)から、化合物1k (164.7 mg, 60 %)を得た。
淡褐色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.33-8.30 (2H, m), 8.11-8.08 (2H, m), 8.02-7.98 (1H, m), 7.91 (1H, dd, J = 7.6, 1.2 Hz), 7.66-7.50 (6H, m);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.3, 134.3, 133.6, 131.2, 130.6, 129.0, 128.4, 128.2, 127.2, 127.2, 127.1, 124.9, 123.4, 122.8;
HRMS (ESI) C17H13N4 [M+H]+ に対する計算値273.1140, 実測値273.1133
(11)化合物1l:3-(5-フェニルテトラゾール-2-イル)-フェニルアミン
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とm-アミノフェニルボロン酸 (219.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物1l (93.1 mg, 39 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.26-8.23 (2H, m), 7.58-7.47 (5H, m), 7.32 (1H, t, J = 8.0 Hz), 6.79-6.76 (1H, m), 3.97 (2H, brs);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.0, 147.7, 137.8, 130.5, 128.9, 127.3, 127.0, 116.0, 109.7, 106.0;
HRMS (ESI) C13H12N5 [M+H]+ に対する計算値238.1093, 実測値238.1085
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とm-アミノフェニルボロン酸 (219.1 mg, 1.60 mmol)から、化合物1l (93.1 mg, 39 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.26-8.23 (2H, m), 7.58-7.47 (5H, m), 7.32 (1H, t, J = 8.0 Hz), 6.79-6.76 (1H, m), 3.97 (2H, brs);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.0, 147.7, 137.8, 130.5, 128.9, 127.3, 127.0, 116.0, 109.7, 106.0;
HRMS (ESI) C13H12N5 [M+H]+ に対する計算値238.1093, 実測値238.1085
(12)化合物1m:1-[4-(5-フェニルテトラゾール-2-イル)-フェニル]-エタノン
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とp-アセチルフェニルボロン酸 (262.4 mg, 1.60 mmol)から、化合物1m (29.2 mg, 11 %)を得た。
黄色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.35-8.32 (2H, m), 8.28-8.26 (2H, m), 8.20-8.16 (2H, m), 7.58-7.52 (3H, m), 2.69 (3H, s);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 196.5, 165.6, 139.7, 137.6, 130.9, 130.0, 129.0, 127.2, 126.8, 119.8, 26.7;
HRMS (ESI) C15H13N4O [M+H]+ に対する計算値265.1089, 実測値265.1092
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とp-アセチルフェニルボロン酸 (262.4 mg, 1.60 mmol)から、化合物1m (29.2 mg, 11 %)を得た。
黄色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.35-8.32 (2H, m), 8.28-8.26 (2H, m), 8.20-8.16 (2H, m), 7.58-7.52 (3H, m), 2.69 (3H, s);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 196.5, 165.6, 139.7, 137.6, 130.9, 130.0, 129.0, 127.2, 126.8, 119.8, 26.7;
HRMS (ESI) C15H13N4O [M+H]+ に対する計算値265.1089, 実測値265.1092
(13)化合物1n:4-(5-フェニルテトラゾール-2-イル)-安息香酸メチルエステル
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とp-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸 (288.0 mg, 1.60 mmol)から、化合物1n (81.6 mg, 29 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.32-8.25 (6H, m), 7.57-7.51 (3H, m), 3.98 (3H, s); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.9, 165.6, 139.8, 131.3, 131.1, 130.8, 129.0, 127.2, 126.8, 119.6, 52.5;
HRMS (ESI) C15H13N4O2 [M+H]+ に対する計算値281.1039, 実測値281.1032
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)とp-(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸 (288.0 mg, 1.60 mmol)から、化合物1n (81.6 mg, 29 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.32-8.25 (6H, m), 7.57-7.51 (3H, m), 3.98 (3H, s); 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.9, 165.6, 139.8, 131.3, 131.1, 130.8, 129.0, 127.2, 126.8, 119.6, 52.5;
HRMS (ESI) C15H13N4O2 [M+H]+ に対する計算値281.1039, 実測値281.1032
(14)化合物1o:2-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-5-フェニル-2H-テトラゾール
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)と3-クロロ-4-メチルフェニルボロン酸 (272.6 mg, 1.60 mmol)から、化合物1o (216.7 mg, 80 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.26-8.24 (2H, m), 8.11 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.99 (1H, dd, J = 8.0, 2.4 Hz), 7.56-7.49 (4H, m), 2.52 (3H, s);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.3, 138.0, 135.6, 135.2, 130.7, 130.2, 129.0, 127.1, 127.0, 122.0, 118.4, 20.3;
HRMS (ESI) C14H12ClN4 [M+H]+ に対する計算値271.0750, 実測値271.0753
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)と3-クロロ-4-メチルフェニルボロン酸 (272.6 mg, 1.60 mmol)から、化合物1o (216.7 mg, 80 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.26-8.24 (2H, m), 8.11 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.99 (1H, dd, J = 8.0, 2.4 Hz), 7.56-7.49 (4H, m), 2.52 (3H, s);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.3, 138.0, 135.6, 135.2, 130.7, 130.2, 129.0, 127.1, 127.0, 122.0, 118.4, 20.3;
HRMS (ESI) C14H12ClN4 [M+H]+ に対する計算値271.0750, 実測値271.0753
(15)化合物1p:2-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)-5-フェニル-2H-テトラゾール
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)と3-クロロ-4-メトキシフェニルボロン酸 (298.2 mg, 1.60 mmol)から、化合物1p (224.0 mg, 78 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.26-8.23 (3H, m), 8.08 (1H, dd, J = 8.8, 2.4 Hz), 7.56-7.49 (3H, m), 7.09 (1H, d, J = 8.8 Hz), 4.00 (3H, s);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.2, 156.0, 130.6, 130.4, 129.0, 127.0, 123.6, 122.1, 119.3, 112.2, 56.6;
HRMS (ESI) C14H12ClN4O [M+H]+ に対する計算値287.0700, 実測値287.0701
5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)、無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)と3-クロロ-4-メトキシフェニルボロン酸 (298.2 mg, 1.60 mmol)から、化合物1p (224.0 mg, 78 %)を得た。
白色結晶;
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.26-8.23 (3H, m), 8.08 (1H, dd, J = 8.8, 2.4 Hz), 7.56-7.49 (3H, m), 7.09 (1H, d, J = 8.8 Hz), 4.00 (3H, s);
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 165.2, 156.0, 130.6, 130.4, 129.0, 127.0, 123.6, 122.1, 119.3, 112.2, 56.6;
HRMS (ESI) C14H12ClN4O [M+H]+ に対する計算値287.0700, 実測値287.0701
上記の結果をまとめたものを、以下の表2に示す。
実施例3
室温下、5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)の塩化メチレン溶液 (0.2 mol/L)に無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)、フェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)を加えた。空気中、室温で60時間撹拌後、10 %アンモニア水溶液を加え、塩化メチレンで抽出し、10 %塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60N(球状,中性) 、n-ヘキサン/塩化メチレン)で精製し、化合物1a:2,5-ジフェニル-2H-テトラゾール (129.3 mg, 58 %)を得た。
目的の化合物を得た後、極性溶媒で溶出したカラムクロマトグラフィー内の残渣を高分解能Massで測定し、1,5-ジフェニル-1H-テトラゾールの生成は認められなかった。
室温下、5-フェニル-1H-テトラゾール (146.2 mg, 1.00 mmol)の塩化メチレン溶液 (0.2 mol/L)に無水炭酸カリウム (152.0 mg, 1.10 mmol)、ジ-μ-ヒドロキソ-ビス[(N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド (55.7 mg, 12 mol%)、無水塩化リチウム (21.2 mg, 0.50 mmol)、フェニルボロン酸 (195.1 mg, 1.60 mmol)を加えた。空気中、室温で60時間撹拌後、10 %アンモニア水溶液を加え、塩化メチレンで抽出し、10 %塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60N(球状,中性) 、n-ヘキサン/塩化メチレン)で精製し、化合物1a:2,5-ジフェニル-2H-テトラゾール (129.3 mg, 58 %)を得た。
目的の化合物を得た後、極性溶媒で溶出したカラムクロマトグラフィー内の残渣を高分解能Massで測定し、1,5-ジフェニル-1H-テトラゾールの生成は認められなかった。
Claims (5)
- 一般式(II):
で表される5−置換−1H−テトラゾールを、塩基およびジ−μ−ヒドロキソ−ビス[(N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]ハライド銅錯体の存在下に、酸化性雰囲気下で、一般式(III):
で表されるアリールボロン酸と反応させる、一般式(I):
で表される5−置換−2−アリール−2H−テトラゾールの製造方法。 - 前記R1における置換されていてもよいアルキル基、アリール基もしくはヘテロアリール基が、アリールで置換されていてもよいアルキル基、ハロゲン原子もしくはアルキルで置換されていてもよいアリール基またはアルキルで置換されていてもよいヘテロアリール基であり、
前記アシル基が、アルカノイル基またはアロイル基である請求項1に記載の製造方法。 - 前記R1が、ハロゲン原子、フェニルで置換されていてもよいアルキル基、ハロゲン原子もしくはアルキルで置換さていてもよいフェニル基、ピリジル基、アルキルチオ基、またはアルコキシカルボニル基であり、
前記Arが、ハロゲン原子、アルキル、アルコキシ、フェニル、フェニルアルコキシ、アミノ、アルカノイルおよびアルコキシカルボニルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよいフェニル基またはナフチル基である請求項1または2に記載の製造方法。 - 前記塩基が水酸化アルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩、酢酸アルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩、炭酸アルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩、リン酸アルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩、金属アルコキシドおよびトリ(低級アルキル)アミンからなる群から選択され、前記ジ−μ−ヒドロキソ−ビス[(N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]ハライド銅錯体がジ−μ−ヒドロキソ−ビス[(N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン)銅(II)]クロリド銅錯体であり、前記酸化性雰囲気下が大気中または酸素雰囲気下である請求項1〜3のいずれか一つに記載の製造方法。
- 前記塩基が炭酸アルカリ金属塩である請求項1〜4のいずれか一つに記載の製造方法。
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