JP5777447B2 - 車載システム及び車載機器 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、車載システム及び車載機器に関する。
従来、自動車などの車両に搭載される電子機器(以下、車載機器)同士は、互いに協調して動作するため、互いの車載機器のECU(Electronic Control Unit)間でデータ通信を行っている。この車載装置間のデータ通信には、リアルタイム性や高信頼性が求められることから、一般的にCAN(Control Area Network)通信が利用されている。
特開2009−135567号公報
ところで、近年は、車両におけるエンジンやトランスミッションなどの各種車両制御の電子化が進み、CAN通信を行うCANバスに接続される車載装置の数が増加していることから、CANバス上で単位時間あたりに送受信されるデータ量が増加の一途をたどっている。このCANバス上で単位時間あたりに送受信されるデータ量の増加は、リアルタイム性の低減につながる場合がある。したがって、CANバスに接続される車載装置の数の増加に伴い、CANバス上で単位時間あたりに送受信されるデータ量を低減したいという要望が強くなった。
上述した課題を解決するために、実施形態の車載システムは、第1の車載機器と、第2の車載機器とが所定の通信路を介して通信する車載システムであって、前記第1の車載機器は、データフレームに当該データフレームを識別する識別情報を付与して前記第2の車載機器へ送信する送信手段と、前記送信したデータフレームごとに、当該データフレームを記憶する送信フレーム記憶手段と、前記送信フレーム記憶手段に記憶されたデータフレームと同一内容のデータを前記第2の車載機器へ送信する場合、前記同一内容のデータに対応するデータフレームに付与した識別情報を通知するデータフレームを前記第2の車載機器へ送信させる送信制御手段と、を備え、前記第2の車載機器は、前記第1の車載機器から送信されたデータフレームを受信する受信手段と、前記受信されたデータフレームごとに、当該データフレームを記憶する受信フレーム記憶手段と、前記受信されたデータフレームが前記同一内容のデータに対応するデータフレームに付与した識別情報を通知するデータフレームである場合、当該識別情報を有するデータフレームを前記受信フレーム記憶手段から読み出す読出手段と、を備える。
図1は、実施形態にかかる車載システムのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。 図2は、CPUが実行するソフトウエア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、バッテリの管理を行う場合の構成例を示すブロック図である。 図4は、従来の車載機器間のデータフレームの通信を例示するシーケンス図である。 図5は、実施形態にかかる車載機器間のデータフレームの通信を例示するシーケンス図である。 図6は、実施形態にかかる車載機器間のデータフレームのフレームフォーマットの一例を示す概念図である。 図7は、実施形態にかかる車載機器間のデータフレームのフレームフォーマットを例示する概念図である。 図8は、実施形態にかかる車載機器間のデータフレームのフレームフォーマットを例示する概念図である。 図9は、実施形態にかかる車載機器間のデータフレームのフレームフォーマットを例示する概念図である。 図10は、実施形態にかかる車載機器の動作を示すフローチャートである。 図11は、LIN通信の場合におけるフレームフォーマットの一例を示す概念図である。 図12は、FlexRay通信の場合におけるフレームフォーマットの一例を示す概念図である。
以下、添付図面を参照して実施形態の車載システム及び車載機器を詳細に説明する。図1は、実施形態にかかる車載システムのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、車載システム100の車載機器1、2は、通信路としてのCANバス3を介して、CAN通信に準拠した通信プロトコルで互いに通信する。車載機器1、2は、自動車などの車両に搭載される電子機器であり、例えばシャーシ系制御やパワートレイン系制御等の各種車両制御を行う。また、車載機器1、2は、制御状態や、センサの検出値等のステータスを、CAN通信に準拠したデータフレーム(詳細は後述する)に含めてCANバス3を介して定期的に通知しあう。車載機器1、2では、通知されたステータスを受信し、そのステータスの内容をもとに制御を行ことで、互いに協調して動作する。
車載機器1は、車両制御やCANバス3を介したデータ通信を統括するECUとしての機能を実現するためのハードウエア構成として、CPU10、RAM11、ROM12、CANコントローラ13を備える。車載機器1では、CPU10がROM12に記憶されたプログラムをRAM11の作業領域に展開して順次実行することで、各種車両制御やCANコントローラ13によるCANバス3を介したCAN通信を行う。車載機器2も車載機器1と同様にCPU20、RAM21、ROM22、CANコントローラ23を備え、CPU20がプログラムを順次実行することで、各種車両制御やCANコントローラ23によるCANバス3を介したCAN通信を行う。
図2は、CPU10、20が実行するソフトウエア構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、CPU10、20は、上述したプログラムのソフトウエア構成として、CANドライバ30、OS31、データ送信モジュール32、データ受信モジュール33、各種上位アプリケーションモジュール34を備える。CANドライバ30は、各種上位アプリケーションモジュール34の動作を制御するデバイスドライバである。OS31(OS:Operating System)は、メモリ管理、プロセス管理等を行う基本プログラムである。データ送信モジュール32は、CAN通信等のデータ送信を行うモジュールプログラムである。データ受信モジュール33は、CAN通信等のデータ受信を行うモジュールプログラムである。各種上位アプリケーションモジュール34は、各種車両制御を行うアプリケーションプログラムである。車載機器1、2では、データ送信モジュール32、データ受信モジュール33によりCAN通信を行う際に、データ送信モジュール32がRAM11、21に確保した作業領域を、送受信したデータ等を一時記憶するための記憶手段として用いている。
ここで、車載システム100の一例として、バッテリを管理する車載機器と、他の車載機器とが接続される場合を例示する。図3は、バッテリ16の管理を行う場合の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、図1の車載機器1、2に相当するCANバス3の通信ノードは車載機器1a、車載機器2である。車載機器1aは、車載機器1bとシリアル通信コントローラ14、15を介して接続されており、バッテリ16のセルバランスなどを制御する。また、車載機器1aは、車載機器1bに設けられたセンサ(図示しない)からの通知により、バッテリ16の電圧、電流、温度等のステータスを取得し、取得したステータスを定期的にCANバス3を介して車載機器2へ通知する。車載機器2では、車載機器1aより定期的に通知されるステータスをもとに、例えばインバータ等の制御を行う。車載システム100では、CAN通信を介して車載機器1a、2が定期的にステータスを通知することで、リアルタイム性を確保している。
図4は、従来の車載機器間のデータフレームの通信を例示するシーケンス図である。図4に示すように、従来の車載機器101は、故障の有無、電圧・電流などの電源状態、温度状態等の3種類のステータスを、CAN通信に準拠したデータフレームD11、D12、D13により車載機器102に通知し、一定の周期T後にデータフレームD21、D22、D23として車載機器102に通知する。ここで、周期Tの間に上述した3種類のステータスに変化がない場合であっても、従来の車載機器101では、データフレームD11、D12、D13と同じ内容のデータフレームD21、D22、D23を送信する。
図5は、実施形態にかかる車載機器間のデータフレームの通信を例示するシーケンス図である。図5に示すように、車載機器1は、故障の有無、電圧・電流などの電源状態、温度状態等の3種類のステータスを、CAN通信に準拠したデータフレームD11、D12、D13により車載機器2に通知する。次いで、車載機器1は、周期T後に3種類のステータスを通知する際に、3種類のステータスに変化がなく、車載機器2に送信するデータフレームの内容が以前送信したデータフレームD11、D12、D13と同じ内容である場合、そのデータフレームD11、D12、D13を示す識別情報を内容とするデータフレームD20を車載機器2に送信する。以後、周期TごとにデータフレームD11、D12、D13と同じ内容のデータフレームを送信する場合は、そのデータフレームD11、D12、D13を示す識別情報を内容とするデータフレームD30、D40を車載機器2に送信する。
このように、以前送信したデータフレームと同じ内容のデータフレームを送信する場合に、そのデータフレームを示す識別情報を内容とするデータフレームを送信することで、単位時間あたりにCANバス3を介して送受信されるデータフレームの数、すなわち単位時間あたりに送受信されるデータ量を低減することができる。特に、リアルタイム性や高信頼性を確保するため、変化が少ない恒常的なステータスであっても定期的に通知することを要するCAN通信などにおいては、以前送信したデータフレームと同じ内容のデータフレームを送信する機会が多いことから、CANバス3において単位時間あたりに送受信されるデータ量を効果的に減らすことができる。
ここで、ステータス等の通常のデータを送信するデータフレーム(データフレームD11、D12、D13)と、以前と同じ内容のデータフレームを示す識別情報を送信するデータフレーム(データフレームD20、D30、D40)とのフレームフォーマットの違いについて説明する。図6〜図9は、実施形態にかかる車載機器間のデータフレームのフレームフォーマットの一例を示す概念図である。より具体的には、図6は、以前と同じ内容のデータフレームを示す識別情報を送信するデータフレームD20、D30、D40のフレームフォーマットが第1のフォーマットである場合、図7は、そのデータフレームD20、D30、D40のフレームフォーマットが第2のフォーマットである場合、図8は、そのデータフレームD20、D30、D40のフレームフォーマットが第3のフォーマットである場合、図9は、そのデータフレームD20、D30、D40のフレームフォーマットが第4のフォーマットである場合を例示している。
図6に示すように、CAN通信において通常のデータを送信するデータフレームD11、D12、D13のフレームフォーマット(以後、通常フレームフォーマットと呼ぶ)は、主に「ヘッダ」、「カウンタ」、「データ」、「CRC」より構成される。CAN通信ではデータフレームを識別する識別情報としてのCAN−IDを付与することが規定されており、このCAN−IDは「ヘッダ」に含まれている。「カウンタ」には、データフレームの送信時点(タイミング)を示すフレーム識別子(カウンタ値)が含まれている。「データ」には、ステータス等の送信内容が7バイトで記述される。「CRC」は、データフレームのエラーチェックに用いられる。したがって、通常のデータを送信するデータフレームD11、D12、D13は、CAN−IDと、カウンタとにより、どの種別でどの時点で送信されたデータフレームであるかを特定できる。
また、以前と同じ内容のデータフレームを示す識別情報を送信するデータフレームD20、D30、D40のフレームフォーマット(以後、同一フレームフォーマット)における第1のフォーマットでは、「データ」に相当する内容が、3つ分のデータフレームを示す「カウンタ」及び「CAN−ID」と、第1〜第4のどのフォーマットであるかを示す「モード」とに置き換えられている。したがって、同一フレームフォーマットが第1のフォーマットである場合は、最大で3データフレーム分の情報を一つのデータフレームで送信することが可能となる。例えば、恒常的なステータスを定期的に通知する際に、第1のフォーマットを用いる場合には、単位時間あたりのデータ量を最大で約66%削減することが可能である。
図7に例示したフレームフォーマットは、「カウンタ」を削除したフレームフォーマットである。図7に示すように、同一フレームフォーマットにおける第2のフォーマットでは、「データ」に相当する内容が、7つ分のデータフレームを示す「CAN−ID」と、「モード」とに置き換えられている。したがって、同一フレームフォーマットが第2のフォーマットである場合は、直近に送信したデータフレームについて、最大で7データフレーム分の情報を一つのデータフレームで送信することが可能となる。例えば、恒常的なステータスを定期的に通知する際に、第2のフォーマットを用いる場合には、単位時間あたりのデータ量を最大で約85%削減することが可能である。
図8、図9に例示したフレームフォーマットは、「CAN−ID」として2バイト使用しているフレームフォーマットであり、他の構成は図6、7と同様である。図8に示すように、同一フレームフォーマットにおける第3のフォーマットでは、「データ」に相当する内容が、2つ分のデータフレームを示す「カウンタ」及び「CAN−ID」(2バイト)と、「モード」とに置き換えられている。また、図9に示すように、同一フレームフォーマットにおける第4のフォーマットでは、「データ」に相当する内容が、2つ分のデータフレームを示す「CAN−ID」(2バイト)と、1バイト分の「Reserved」と、「モード」とに置き換えられている。
なお、上述した同一フレームフォーマットについて、第1〜4のどのフォーマットを用いるかについては、予めROM12、22などに設定されていてよい。送信時に同一フレームフォーマットで送信する際に、設定されたフォーマットを示す値を「モード」に記載することで、受信側では第1〜4のフォーマットに対応した処理を行うことができる。
次に、上述した車載機器1、2の動作について詳細に説明する。図10は、実施形態にかかる車載機器1、2の動作を示すフローチャートである。なお、図10のフローチャートでは、データ送信モジュール32を実行するCPU10によりCANバス3を介したデータの送信を行う送信側としての車載機器1と、データ受信モジュール33を実行するCPU20によりCANバス3を介したデータの受信を行う受信側としての車載機器2とを例示して説明する。この送信側としての車載機器1、及び受信側としての車載機器2については、一例であり、送信側及び受信側を入れ替えてもよく、また車載機器1、2ともに送受信を行ってもよいことは言うまでもないことである。
先ず、送信側である車載機器1の動作について説明する。図10に示すように、車載機器1のCPU10は、車載機器2へ送信するデータフレームのフレームフォーマットを、過去に車載機器2に送信したデータフレームを記憶する送受信データテーブルを参照して選択する(S10)。具体的には、S10では、送受信データテーブルを参照した結果、過去に車載機器2に送信したデータフレームと異なる内容のデータフレームを車載機器2へ送信する場合は通常フレームフォーマットを選択し、過去に車載機器2に送信したデータフレームと同一内容のデータフレームを車載機器2へ送信する場合は同一フレームフォーマットを選択する。
ここで、過去に車載機器2に送信したデータフレームを記憶する送受信データテーブルについて説明する。次の表1〜5は、送受信データテーブルDT1、モード識別テーブルDT2、データフレームD20、D30、D40の一例を示す。より具体的には、表1〜3はフレームフォーマットが第1のフォーマットである場合の一例を示し、表4、5はフレームフォーマットが第2のフォーマットである場合の一例を示す。
Figure 0005777447
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表1、4に示すように、送受信データテーブルDT1は、送受信したデータフレームを順次スタックするデータテーブルである。具体的には、送受信データテーブルDT1は、送受信したデータフレームごとに、そのデータフレームに付与した「CAN−ID」、「カウンタ」と、送受信内容である「データ」とを格納する。S10では、送受信データテーブルDT1の「データ」を参照することで、過去に車載機器2に送信したデータフレームと同一内容であるか否かを判定する。この送受信データテーブルDT1は、前述したとおり、RAM11、21に確保された作業領域に記憶されており、送信を完了した際に更新される(詳細はS15で述べる)。
図10に戻り、S10で通常フレームフォーマットを選択した場合、CPU10は、図6〜図9に例示した通常フレームフォーマットを使用し、通常フレームフォーマットの「データ」にステータス等の車載機器2へ送信する内容を収めたデータフレームを生成する(S11)。
また、S10で同一フレームフォーマットを選択した場合、CPU10は、図6〜図9に例示した同一フレームフォーマットを使用して車載機器2へ送信するデータフレームを生成する(S12)。具体的には、CPU10は、送受信データテーブルDT1を参照した際に同一内容であると判定された「データ」に対応する「CAN−ID」、「カウンタ」を読み出し、その読み出した「CAN−ID」、「カウンタ」と、第1〜4のフォーマットの中で使用するフォーマットを「モード」に記述した同一フレームフォーマットのデータフレームを生成する。この「モード」への記述は、表2に例示したモード識別テーブルDT2を参照し、第1〜4のフォーマットの中で使用するフォーマットとして対応する値を読み出して行う。このモード識別テーブルDT2は、ROM12、22などにおいて、設定データとして予め記憶されている。
なお、過去に車載機器2に送信したデータフレームと同一内容のデータフレームが複数ある場合、具体的には図5に例示したデータフレームD11、D12、D13と同一内容のデータフレームを一つのデータフレームとして送信する場合、CPU10は、送受信データテーブルDT1を参照した際に同一内容であると判定された夫々のデータフレームの「CAN−ID」、「カウンタ」を読み出し、その読み出した「CAN−ID」、「カウンタ」を内容とする同一フレームフォーマットのデータフレームを生成する。これにより、過去に車載機器2に送信した複数のデータフレームと同一内容であることを、一つのデータフレームを送信して車載機器2へ通知できる。
具体的には、表3、5に示すように、送受信データテーブルDT1の「0x04 04 04 05 05 05 05」、「0x14 14 14 15 15 15 15」、「0x24 24 24 25 25 25 25」と同じ内容であることを通知する場合は、対応する「CAN−ID」である「0x10」、「0x11」、「0x12」や、対応する「カウンタ」である「0x52」を内容とするデータフレームD20、D30、D40を生成して通知する。
S11、S12に次いで、CPU10は、生成したデータフレームを車載機器2へ送信する(S13)。この時、CPU10は、CAN通信の規定に従い、送信するデータフレームを識別するCAN−IDを「ヘッダ」に付与し、送信時点を示すフレーム識別子を「カウンタ」に付与する。
次いで、CPU10は、S13による車載機器2への送信に応じたACK受信、すなわち、車載機器2がデータフレームの受信後に受信確認として通知する応答通知に応じて(S14)、送信したデータフレームを送受信データテーブルDT1へ保存する(S15)。したがって、車載機器2でデータフレームの受信が確認された後は、同一内容のデータを送信する場合には同一フレームフォーマットを用いた通知が行われることとなる。
次に、受信側である車載機器2の動作について説明する。図10に示すように、車載機器2のCPU20は、S13により車載機器1から送信されるデータフレームを受信する(S20)。次いで、CPU20は、車載機器1からのデータフレームの受信後に、車載機器1に対して受信確認を示す応答通知としてACK送信を行う(S21)。なお、CPU20は、このACK送信を行なった後に、受信したデータフレームをRAM21に確保された作業領域内の送受信データテーブルDT1へ保存する。
次いで、CPU20は、受信したデータフレームに含まれる「モード」などを参照して、データフレームの種別をチェックする(S22)。具体的には、「モード」により第1〜4のフォーマットが指定された同一フレームフォーマットであるか、又は通常フレームフォーマットであるかをチェックする。
通常フレームフォーマットである場合、CPU20は、受信したデータフレームから、通常フレームの情報(「データ」に記述された内容)をCAN通信の規則に従って取得する(S23)。
同一フレームフォーマットである場合、すなわち、受信されたデータフレームの内容が、過去に送信されたデータフレームと同一内容のデータフレームであることを示すCAN−IDやカウンタである場合、CPU20は、通知されたCAN−IDやカウンタをもとに送受信データテーブルDT1を参照することで、過去に送信されたデータフレームの中からCAN−IDやカウンタと対応するデータフレームの内容を、送受信データテーブルDT1より読み出して取得する(S24)。
S23、S24に次いで、CPU20は、通常フレームフォーマット、又は同一フレームフォーマットにより通知されたデータに応じたアクション、具体的には各種車両制御を実行する(S25)。
以上のように、送信側の車載機器1では、データフレームに、そのデータフレームを識別する識別情報(CAN−ID、カウンタ)を付与して車載機器2へ送信し、送信したデータフレームごとに、そのデータフレームに付与した識別情報を送受信データテーブルDT1に記憶する。そして、記憶されたデータフレームと同一内容のデータフレームを車載機器2へ送信する場合、その同一内容のデータフレームに付与した識別情報を通知するデータフレームを車載機器2へ送信させる。また、受信側の車載機器2では、車載機器1から送信されたデータフレームを受信し、受信されたデータフレームごとに、データフレームに付与された識別情報を送受信データテーブルDT1に記憶する。そして、受信されたデータフレームが、車載機器1より過去に送信されたデータフレームに付与された識別情報を通知するデータフレームである場合、その識別情報と対応して記憶されているデータフレームを送受信データテーブルDT1より読み出す。したがって、同一内容のデータフレームを繰り返して送ることを防止できることから、単位時間あたりにCANバス3に送受信されるデータ量を低減することができる。
次の表6は、実施形態にかかる車載機器1、2間の通信による有効性をデータ種別ごとに例示する。
Figure 0005777447
表6に示すように、定期的に同一のデータを送ることが見込まれるデータ種別、例えば分類が電池の場合のバッテリ状態、温度データ、制御データは、単位時間あたりに送受信されるデータ量の削減についての有効性が高くなる。また、長期にわたり同一のデータの送信が見込まれるデータ種別、例えば異常・故障発生の有無など、多くの場合は正常の通知とされるインバータ状態なども同様に、単位時間あたりに送受信されるデータ量の削減についての有効性が高くなる。
このように、本実施形態では、単位時間あたりにCANバス3に送受信されるデータ量を低減することで、多くの車載機器がCANバス3に接続される場合であっても、コリジョンの発生割合を低くし、リアルタイム性の低減を防止できる。また、同一内容のデータフレームが通常フレームフォーマットで繰り返して送信されることを防止できることから、通常フレームフォーマットの内容解釈にCPUのリソースを割り当てる必要がなく、CPUにおける処理の負荷を低減できる。
なお、上述した実施形態では車載機器1と車載機器2とがCAN通信で通信する場合を例示したが、車載機器1と車載機器2との間の通信は、CAN通信以外のLIN(Local Interconnect Network)通信や、FlexRay通信のいずれであってもよい。
具体的には、上述したCAN通信におけるフレームフォーマットが、LIN通信や、FlexRay通信に従ったものとして異なるのみであり、処理内容はCAN通信と同じである。図11は、LIN通信の場合におけるフレームフォーマットの一例を示す概念図である。図12は、FlexRay通信の場合におけるフレームフォーマットの一例を示す概念図である。
ここで、図11に例示したデータフレームD111、D112、D113は、CAN通信で例示したデータフレームD11、D12、D13に相当するデータフレームであり、データフレームD120、D130、D140は、CAN通信で例示したデータフレームD20、D30、D40に相当するデータフレームである。また、図12に例示したデータフレームD211、D212、D213は、CAN通信で例示したデータフレームD11、D12、D13に相当するデータフレームであり、データフレームD220、D230、D240は、CAN通信で例示したデータフレームD20、D30、D40に相当するデータフレームである。
図11に示すように、LIN通信の場合は、データサイズもCAN通信と同じ8バイトであるため、例示した第1のフレームフォーマット、第2のフレームフォーマットともに、「カウンタ」、「ID」、「モード」の構成がCAN通信の構成と同一のものとなる。したがって、CAN通信からLIN通信への流用は比較的容易である。図12に示すように、FlexRay通信の場合は、データサイズが254バイトとCAN通信の場合と異なるものの、「カウンタ」、「ID」、「モード」の構成はCAN通信の構成と共通したものとなる。
なお、本実施形態の車載機器1、2で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施形態の車載機器1、2で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態の車載機器1、2で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の車載機器1、2で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施形態の車載機器1、2で実行されるプログラムは、上述した各機能構成を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各機能構成が主記憶装置上にロードされ、生成されるようになっている。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
100…車載システム、1、1a、1b、2…車載機器、3…CANバス、10、20…CPU、11、21…RAM、12、22…ROM、13、23…CANコントローラ、14、15…シリアル通信コントローラ、16…バッテリ、30…CANドライバ、31…OS、32…データ送信モジュール、33…データ受信モジュール、34…各種上位アプリケーションモジュール、D11〜D240…データフレーム、DT1…送受信データテーブル、DT2…モード識別テーブル、T…周期

Claims (7)

  1. 第1の車載機器と、第2の車載機器とが所定の通信路を介して通信する車載システムであって、
    前記第1の車載機器は、
    データフレームに当該データフレームを識別する識別情報を付与して前記第2の車載機器へ送信する送信手段と、
    前記送信したデータフレームごとに、当該データフレームを記憶する送信フレーム記憶手段と、
    前記送信フレーム記憶手段に記憶されたデータフレームと同一内容のデータを前記第2の車載機器へ送信する場合、前記同一内容のデータに対応するデータフレームに付与した識別情報を通知するデータフレームを前記第2の車載機器へ送信させる送信制御手段と、
    を備え、
    前記第2の車載機器は、
    前記第1の車載機器から送信されたデータフレームを受信する受信手段と、
    前記受信されたデータフレームごとに、当該データフレームを記憶する受信フレーム記憶手段と、
    前記受信されたデータフレームが前記同一内容のデータに対応するデータフレームに付与した識別情報を通知するデータフレームである場合、当該識別情報を有するデータフレームを前記受信フレーム記憶手段から読み出す読出手段と、
    を備える車載システム。
  2. 前記送信制御手段は、前記送信フレーム記憶手段に記憶された複数のデータフレームと同一内容のデータに対応するデータフレームを前記第2の車載機器へ送信する場合、前記複数のデータフレームのそれぞれに付与した識別情報を通知するデータフレームを前記第2の車載機器へ送信させ、
    前記読出手段は、前記識別情報のそれぞれと対応して記憶されているデータフレームを読み出す、
    請求項1に記載の車載システム。
  3. 前記送信手段は、前記第2の車載機器へ送信するタイミングを識別するカウンタ情報を前記識別情報に含めて送信し、
    前記送信制御手段は、前記送信フレーム記憶手段に記憶された、いずれかのタイミングで送信されたデータフレームと同一内容のデータを有するデータフレームを前記第2の車載機器へ送信する場合、前記送信されたタイミングを識別するカウンタ情報を含めた識別情報を通知するデータフレームを前記第2の車載機器へ送信させる、
    請求項1又は2に記載の車載システム。
  4. 前記受信手段は、前記データフレームの受信後に受信確認を示す応答通知を前記第1の車載機器に通知し、
    前記送信フレーム記憶手段は、前記第2の車載機器からの応答通知に応じて、前記送信したデータフレームと、当該データフレームに付与した前記識別情報とを記憶する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車載システム。
  5. 前記第1の車載機器と、前記第2の車載機器との間の通信は、CAN(Control Area Network)通信、LIN(Local Interconnect Network)通信、FlexRay通信のいずれかである、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車載システム。
  6. データフレームに当該データフレームを識別する識別情報を付与して他の車載機器へ送信する送信手段と、
    前記送信したデータフレームごとに、当該データフレームを記憶する送信フレーム記憶手段と、
    前記送信フレーム記憶手段に記憶されたデータフレームと同一内容のデータを前記他の車載機器へ送信する場合、前記同一内容のデータに対応するデータフレームに付与した識別情報を通知するデータフレームを前記他の車載機器へ送信させる送信制御手段と、
    を備える車載機器。
  7. 他の車載機器から送信されたデータフレームを受信する受信手段と、
    前記受信されたデータフレームごとに、当該データフレームを記憶する受信フレーム記憶手段と、
    前記受信されたデータフレームが、前記他の車載機器より過去に送信されたデータに対応するデータフレームに付与された識別情報を通知するデータフレームである場合、当該識別情報を有するデータフレームを前記受信フレーム記憶手段から読み出す読出手段と、
    を備える車載機器。
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