JP5775665B2 - ワクチン用ペスチウイルス変異体 - Google Patents

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Description

本発明は、ペスチウイルスの全構造タンパク質を発現するペスチウイルス変異体、家畜(life stock)をペスチウイルス感染から保護するワクチンへのその使用、及び前記変異体を含むワクチンに関する。
動物は、ワクチン接種によってペスチウイルスから保護することができるが、従来の不活性化又は改変された生ワクチンは、安全性及び効力に関して欠点を有する。したがって、新しいタイプのワクチンを開発すべきである。
ペスチウイルスは、2種類の生物型、すなわち、それぞれ細胞変性(cp)と非細胞変性(ncp)ウイルスに分類することができる。ウシウイルス性下痢症ウイルス(BVDV)は、フラビウイルス科(Flaviviridae)ペスチウイルス属の1メンバーであり、世界中のウシの経済的に重要な疾患であるウシウイルス性下痢症の病原体である。遺伝的及び構造的に密接に関連したウイルス種は、ブタコレラウイルス(CSFV)及びヒツジボーダー病ウイルス(BDV)である。ペスチウイルスは、世界的な著しい経済的損失を伴う重度の疾患を誘発し得る。BVDV感染によって引き起こされる主要な経済的損失は、繁殖性の低下、流産、及び致命的な「粘膜病」を発症し得る持続感染した子ウシの発生である。ペスチウイルスゲノムは、陽性配向(positive orientation)の一本鎖RNAからなる。このRNAは、長さが約12.3kbであり、両方のゲノム末端において非翻訳領域(NTR)が側面にある1個の大きいオープンリーディングフレーム(ORF)を含む。ペスチウイルスのORFは、1個のポリタンパク質に翻訳され、このポリタンパク質は、ウイルス及び細胞のプロテアーゼによって、翻訳時及び翻訳後に12種類の成熟タンパク質に加工される。cp BVDVにおいては、NS3は、例えば、非構造タンパク質NS2及びNS3をより効率的に切断することができる挿入物(insertions)のために、より効率的に発現される。したがって、cp BVDVは、感染細胞培養物中の著しいより多量の検出可能なNS3を特徴とする。ペスチウイルスORFの第1のタンパク質はNpro(N末端プロテアーゼ)である。Nproは、ORFによってコードされたポリタンパク質の残りの部分からそれ自体を切断し、それによってそれ自体のC末端、及びORF中の第1の構造タンパク質であるC(コア)タンパク質の正確なN末端を生成する、非構造自己プロテアーゼである。Nproは、他のフラビウイルスに対応物を持たない。
ORF中のCタンパク質には、別の構造タンパク質ERNS、E1、E2が(この順で)続く。一緒に、キャプシド(C)タンパク質及び3種類のグリコシル化エンベロープタンパク質(ERNS、E1、E2)は、ペスチウイルスビリオンを構成する。構造タンパク質には、非構造タンパク質(p7、NS2−NS3及びNS3、NS4A、NS4B、NS5A並びにNS5B)が続く。NS3(セリンプロテアーゼ)及びNS5(RNA依存性RNAポリメラーゼ活性)は、ウイルス複製に直接関与する。
ペスチウイルスは、様々に分類することができる。BVDVの場合、異なる遺伝子型(BVDV−1とBVDV−2)を区別することができる。また、培養細胞の感染後には、細胞変性系統(cp)及び非細胞変性(ncp)系統と称する2種類の生物型を区別することができる。
遺伝子型は、ウイルスゲノム配列の相違に基づく。培養細胞がcp系統に感染すると、細胞が溶解するのに対して、ncp系統による感染は細胞損傷を起こさないと考えられる。
cpBVDV系統は、ncpBVDV系統からウイルスゲノムの再配列によって発生すると一般に考えられる。BVDVの場合、ncp分離物では、大部分は未加工のNS2−NS3が認められ、少量のNS3が検出可能である。対照的に、cp分離物では、NS2−3のC末端部分がより多量に出現する(NS3タンパク質)。BVDV分離物CP7では、NS2コード領域への27ヌクレオチドの挿入が、効率的NS2−3切断を媒介し、細胞変性を与えるのに十分であることが示された(Tautz et al., J. Virol., 73(11), 9422−9432, 1999)。
異なるBVDV生物型は、異なる疾患形態に関連する。BVDV感染は、発育中の胎児において持続感染(PI)も引き起こし得る。感染しやすい妊娠中のウシが非細胞変性BVDVに曝されると(妊娠42から110日)、持続感染(PI)した子ウシが生まれるおそれがある。持続感染した子ウシは、胎児に感染するBVDV系統に対して免疫寛容である。したがって、PI子ウシは、生涯の効率的ウイルス発散源(shedder)であり、世界中の感染しやすいウシにおけるウイルス拡散の最も重要な原因である。したがって、このPI症候群によって、これらの感染を予防するワクチンに由来する高レベルのBVDV免疫に対する要求が生じている。
BVDVでは、BVDV−1系統及びBVDV−2系統を細分化することができる。BVDV−1と−2は、differential PCR法又は核酸配列決定によって互いに識別することができる。最近、2つの遺伝子型がBVDV1a、BVDV1b、BVDV2a及びBVDV2bのようなサブゲノタイプに更に細分された。BVDV1の11を超えるサブタイプが知られている。
ペスチウイルスの複製の研究は、逆遺伝学系、及び自己複製サブゲノムRNA(レプリコン)の発見によってかなり促進された。(Behrens et al., J.Virol., 72, 2364−272, 1998; Meyers et al., J.Virol., 70, 8606−8613, 1996)。
CSFV複製の最低要件は、例えば、構造タンパク質の遺伝子配列を欠く欠陥CSFVゲノムを作製することによって検討された。欠陥CSFVゲノムは、ヘルパーA187−CAT RNAと一緒にSK−6細胞に導入すると、依然として複製され、ウイルス粒子に入れることができることが見いだされた(Moser et al., J.Virol., 7787−7794, 1999)。
Npro遺伝子配列並びにC、Erns、E1、E2、p7及びNS2をコードする遺伝子の一部を欠く、自己複製欠陥のあるBVDVゲノムが記述された(Behrens et al., J.Virol., 72, 2364−2372, 1998)。
Kupfermann等は、Nproの第1の12個のアミノ酸が保持されたが、構造タンパク質(E1タンパク質のAA 551−560以外)と一緒に、残りの部分が欠損した、BVDV系統SD−1及びCP 13由来のBVDV変異体を作製した。
Npro遺伝子の5’コード領域は、BVDV IRESの一部であり(Tautz et al, 上掲; Behrens et al., 上掲; Meyers et al., J.Virol., 75(9), 4226−4238, 2001)、複製に必須であることが示唆された。
本発明は、新しいワクチン用ペスチウイルス変異体の提供を目的とする。ワクチンは、主に、免疫応答を引き起こすことを目的とする。ワクチンは、一方では、防御免疫応答を誘発することができるべきであるが、他方で、接種動物又は接触動物において(ウイルス性)疾患を引き起こしてはならないことは言うまでもない。誘発される免疫応答は、通常、主にウイルスのエンベロープタンパク質に対するものである。しかし、全構造、特に、全エンベロープタンパク質コード配列が欠損したレプリコンを使用する場合、かかるタンパク質はレプリコンから産生されず、これらのタンパク質に対する免疫応答は得られない。BVDV抗体は、ERNS、E2及びNS3に対して作られる。中和活性は、E2特異抗体で主に実証された。
ワクチンは、不活性化された野生型ウイルス全体に基づき得る(弱毒ワクチン)。ワクチンは、組換えDNA技術によってインビトロで生成され得る、ウイルスの特別なタンパク質にも基づき得る。通常、かかるタンパク質は、ウイルスのエンベロープタンパク質である(サブユニットワクチン)。本発明は、そのゲノムの変異のために、宿主動物において防御免疫応答を誘発しないが、ウイルス性疾患を引き起こさないウイルス変異体に基づく、ワクチンの第3のカテゴリーである弱毒生ワクチンに関する。
構造遺伝子(の一部)が欠損したペスチウイルス変異体は、当分野で公知である。例えば、欧州特許第1161537号では、Ernsタンパク質が欠損した(及びトランスにおいて補完された)CSFV変異体が記述される。Maurer et al., Vaccine 23, 3318−3328, 2005は、E2タンパク質を部分的又は完全に欠損したCSFVを記述した。
ワクチン候補としてのCSFV及びBVDVのNpro欠損変異体の使用が示唆された。
CSFV Npro変異体は、Tratschin et al., J. Virol., 72(9), p7681−7684, Sept. 1998に既に開示された。Tratschin等は、Npro遺伝子をネズミユビキチン配列で置換し(変異体はvA187−Ubiと呼ばれた。)、Nproのタンパク質分解活性(Cタンパク質の正確なN末端の生成)がウイルス複製に必須であるが、この活性は、ユビキチンのタンパク質分解活性で置換され得ると結論した。変異体はブタでは完全に無毒であることが見いだされた。Tratschin等は、Npro遺伝子が欠損し、別のプロテアーゼで置換されないときには、生存可能なウイルスが得られないことを見いだした。Nproがネズミユビキチンで置換されたこれらの変異体は、生弱毒ワクチンとしての使用についても試験された(Mayer et al., Vaccine 22, 317−328, 2004)。しかし、高毒性CSFV系統に基づく変異体は、接種したブタにおいてワクチン接種7日後にウイルス血症を引き起こすことが判明した。したがって、無毒CSFV系統に基づく変異体の使用が推奨された。
更なる研究プロジェクトにおいては、完全BVDV−Nproコード配列が除去され、生成した変異体がワクチン候補として提案された。欧州特許第1013757号では、細胞変性系統NADLに基づき、完全Npro配列を欠く、BVDV Npro欠損変異体が記述された。生成した変異体は、その野生型対応物に比較して、細胞培養における感染性がはるかに低く、複製が遅いことが記述された。この低増殖速度は弱毒化表現型を与えることが示唆された。また、Lai et al, J. Virol, 74(14), 6339−6347, 2000は、NADL系統に基づくBVDV Nproヌル変異体を記述した。このBVDV Nproヌル変異体は、複製が極めて不完全であり、産生レベルが野生型ウイルスよりも少なくとも10倍低かった。この変異体は、その複製能力が限られているため、ワクチン候補であり得ることが示唆された。
しかし、このタイプの変異体は、その複製が欠如しているため、十分な量を生成することが困難であり得る。さらに、変異体が、標的動物において、防御免疫応答を誘発し得る程度に複製するかどうかは疑問である。
国際公開第2005111201号では、Npro遺伝子とErns遺伝子の両方が欠損したBVDV変異体が開示された。Npro変異又はErns変異のみでは、妊娠中の幼雌ウシにおける胎児の感染予防には不十分であると結論された。BVDV2型系統NY93に基づく二重変異体においてのみ、妊娠中の幼雌ウシにおける胎児の感染を予防することができた(しかし、二重変異体は、2型攻撃に対してのみ試験され、それが別の2型系統であっても、BVDV1型攻撃に対しては試験されなかった。)。
試験変異体は、Npro配列のN末端の4個のアミノ酸以外の全部を欠いた。
変異体の増殖は野生型ウイルスよりもかなり低いことが注目された。増殖を改善するために、ウシユビキチン遺伝子断片又はウシLC3−cocidng配列断片がNpro遺伝子の主要部分を置換した、ウイルス変異体が構築された。
欧州特許第1161537号明細書 欧州特許第1013757号明細書 国際公開第2005111201号パンフレット
Tautz et al., J. Virol., 73(11), 9422−9432, 1999 Behrens et al., J.Virol., 72, 2364−272, 1998 Meyers et al., J.Virol., 70, 8606−8613, 1996 Moser et al., J.Virol., 7787−7794, 1999 Behrens et al., J.Virol., 72, 2364−2372, 1998 Meyers et al., J.Virol., 75(9), 4226−4238, 2001 Maurer et al., Vaccine 23, 3318−3328, 2005 Tratschin et al., J. Virol., 72(9), p7681−7684, Sept. 1998 Mayer et al., Vaccine 22, 317−328, 2004 Lai et al, J. Virol, 74(14), 6339−6347, 2000 Hoffmann B, Depner K, Schirrmeier H, Beer M. A universal heterologous internal control system for duplex real−time RT−PCR assays used in a detection system for pestiviruses. J Virol Methods. 2006;136(1−2):200−209
本発明者らは、ワクチンに使用することができるが、そのゲノムがペスチウイルスの全構造タンパク質、したがって全エンベロープタンパク質を依然としてコードし、発現する、ペスチウイルス変異体を提供することを目的とした。
本発明者らは、ウイルスのNproタンパク質のコード領域に変異を含むペスチウイルス変異体を用いて研究した。
本発明による変異体は、変異体が、Npro領域をコードする遺伝子配列の一部が欠損したウイルスのcp系統に基づき、前記欠損部分は、Nproタンパク質のN末端の12個のアミノ酸のコード配列を含まないことを特徴とする。
BVDV Npro欠損変異体の構築を示す図である。 未処置の子ウシにCP7 Npro欠損変異体を含むワクチンを接種する動物試験(試験I)の設定を示す図である。 ワクチン接種及び攻撃感染(試験I)後の平均白血球数を示すグラフである。 BVDV NS3ブロッキングELISA、試験Iの結果を示すグラフである。 BVDV中和アッセイ、試験Iの結果を示すグラフである。 妊娠中のBVDV未感染(naive)の幼雌ウシにBVDVのCP7 Npro欠損変異体を接種する動物試験IIの設計を示す図である。 BVDV NS3ブロッキングELISAで測定した、動物試験IIにおけるBVDV特異抗体の発生を示すグラフである。 ワクチン接種(試験II)後の平均白血球数を示すグラフである。
好ましくは、このペスチウイルスはウシウイルス性下痢症ウイルス(BVDV)である。
特にBVDVの場合、本発明による変異体は安全で効率的なワクチン候補であることが見いだされた。
この変異体は、野生型ウイルス感染に対して適切な保護を提供し、持続感染した子ウシを生じない。
Nproの残りの12個の末端アミノ酸のコード配列の存在は、ウイルスの複製に十分であることが判明した。増殖の動力学はわずかに損なわれるにすぎず、最終力価は0.5−1.0 log10だけ低下した。従来の細胞上でのウイルス増殖は、約1−5.6×10 TCID50/mlの力価−収率(titer−yields)で可能であった。
本発明の変異体は、そのゲノム配列内、コード領域内又は非コード領域内に更なる変異を含み得る。前記変異は、ウイルスを更に弱毒化する。
しかし、本発明による変異体は、好ましくは、ウイルスの全構造タンパク質を発現する。
本発明による変異体は、好ましくは、ウイルスのcp系統に基づく。
NADL、Oregon C24V、Osloss、CP7など、BVDVの種々のcp系統が当分野で公知であり、本発明に使用することができる。好ましくは、cp 7系統を使用する。多数のcp BVDV系統の細胞変性効果の強度は異なる。幾つかの系統は、24から48時間後の極めて初期にアポトーシスを誘発するが、別の系統は、検出可能な細胞損傷を誘発するのに72時間を超える時間を必要とする。これは、免疫原性と相関すると仮定される。すなわち、cpの誘発が遅いほど、良好な免疫応答が惹起される。その結果、高いワクチン接種効力を保証するために、極めて遅いcp効果を誘発するcp 7系統が選択された。
N末端の12個のアミノ酸の配列は、BVDVの異なる分離物ごとに変化する。例えば、この配列はMELITNELLYKTであり得、これは系統cp7のN proタンパク質のN末端の12個のアミノ酸の配列でもある。
Nproの12個のアミノ酸は、Cタンパク質のC末端アミノ酸と直接結合し得る。あるいは、別のアミノ酸鎖を導入することもできる。例えば、変異体又は結合配列の構築に用いられる制限酵素断片に由来するアミノ酸。
本発明による変異体は、野生型ペスチウイルス感染に対して家畜を保護するワクチンの製造に使用できるということが見いだされた。
したがって、本発明は、本発明による変異体と薬学的に許容される担体とを含む、BVDV感染に対してウシを保護するワクチンに更に関係する。
適切な担体は当分野で公知である。例えば、本発明による変異体ウイルスは、凍結乾燥させ、生理的に許容される適切な塩溶液に戻すことができ、又はワクチンは、安定剤などの公知の担体添加剤を更に含む、既製液体無菌溶液に変異体を含むことができる。
好ましくは、変異体はCP7 BVDV系統に基づき、Nproタンパク質のN末端の12個のアミノ酸のコード配列以外のNpro遺伝子の全部が欠損している。
BVDV Npro欠損変異体の構築
BVDV cDNAクローンCP7ΔNproを、完全長感染性クローンpA/BVDV(Meyers et. al., 1996)に基づいて、2段階手順で構築した。第一段階では、プラスミドpA/BVDV/CP7のPCR断片を、プライマー対cp7_208_XhoIとcp7_406R_PacI(表1)を用いて増幅し、KpnI及びXhoIで消化し、続いてKpnI2447/3797及びXhoI208で消化されたプラスミドpA/BVDV/CP7に連結した。第2の段階では、生成したプラスミドpA/BVDV/CP7ΔNpro−p7、及びプライマーcp7_873_PacIとcp7_4913Rを用いてpA/BVDV/CP7から増幅されたPCR断片を、PacI及びNotIを用いて切断し、連結した。欠損はNproの大部分(nt 407−872、NCP7配列)を含むのに対して、BVDV−IRESと重複する第1の36ヌクレオチドは除去されなかった(図1A及びB)。
Figure 0005775665
a 制限酵素部位を下線で示す。インフレーム連結用の追加のヌクレオチドを太字で示す。
b BVDV−CP7配列中のヌクレオチド位置
子ウシにおける生ワクチンとしてのCP7 Npro欠損変異体
第1のワクチン接種−攻撃試験において、子ウシは、CP7 ΔNproを1回筋肉内接種した後に、異種BVDV I型攻撃感染から完全に保護されることが示された。経鼻ワクチンウイルス排出は、細胞培養におけるウイルス分離によって検出されなかった。4匹の動物のうち1匹がウイルス血症を1日示した。
免疫化は、殺菌免疫(sterile immunity)を誘発した。BVDV I型攻撃感染後は、経鼻ウイルス排出もウイルス血症も認められなかった。
試験設定:
試験設定を図2に示す。
BVDV未感染の子ウシ(n=4/群)にワクチン接種し、又は偽ワクチン接種し、52日後、毒性BVDV Ib型系統SE5508(Wolfmeyer et al., 1997)による攻撃感染を実施した。子ウシに単一用量の6.7 log10 TCID50 BVDV CP7ΔNproをi.m.接種した(5ml)。偽ワクチン接種には非感染性細胞培養上清i.m.(5ml)を使用した。攻撃感染の場合、子ウシに、ネブライザーを用いて6.5 log10 TCID50 BVDV SE5508(Ib)2mlをi.n.投与した。
− 子ウシの臨床症状を毎日監視し、体温を毎日監視した。
− 14日間、ワクチン接種後及び攻撃感染後に、ウイルス血症及び経鼻ウイルス排出について子ウシを毎日検査した。
− 血清反応を毎週監視した。
結果
赤血球のアルカリ溶解後、白血球をEDTA−血液から精製した。拭き取り体液(swab fluid)100μl又は白血球3×10個を4組のウシの細胞に接種した。5−6日間同時培養後、ウイルス複製を間接蛍光抗体試験(IIFT)によって確認した。上清の更なる1盲目継代を実施した(6日→IIFT)。
ワクチン接種した4匹の子ウシのうち1匹において、細胞結合(cell bound)ウイルス血症を検出した。第1の細胞培養継代後のワクチン接種後4日目に少量のCP7ΔNproを再分離することができた。
経鼻ワクチンウイルス排出は記録されなかった。
攻撃感染後、経鼻BVDV SE5508排出は、ワクチン接種動物では検出されなかった。ワクチン接種動物はすべてウイルス血症に対して完全に保護され、攻撃ウイルスは精製白血球から再分離されなかった(「殺菌免疫」)。
対照的に、対照の子ウシはすべて、経鼻BVDV排出を6−8日間示し、細胞結合ウイルス血症を6−8日間示した。
ワクチン接種後、CP7ΔNproで免疫された動物はすべて、極めて穏やかな白血球数低下を示し、接種後7日までにワクチン接種前の値に回復した(図3A)。
攻撃感染後、免疫された子ウシでは白血球の大きな減少は認められなかった。平均血球数は、生理学的範囲内のままであった。対照動物では、著しい白血球減少が攻撃から3日後に開始するのが認められた。平均白血球数は、2週間以上低下したままであった(図3B)。
ワクチン接種前の温度に比較して、直腸体温のわずかな上昇のみがワクチン接種後に記録された。
攻撃感染(c)後、免疫動物は温度曲線の変化を示さなかった。温度応答に関しては、動物は、臨床のBVDから明らかに保護された。
すべての対照子ウシにおいて、中程度の温度上昇が接種から3日後に生じた。1週間を超えた後、体温は攻撃前のレベルに戻った。
すべての動物の全身状態の変化、及びBVDVに典型的な呼吸器又は胃腸症状を監視した。
観察期間全体(免疫化前4週間から免疫化後12週間まで)にわたって、主にワクチン接種動物において、鼻汁、散発的咳そうなどの交互の軽度の呼吸器症状が認められた。ワクチン接種後、有害な臨床反応は生じなかった。ワクチンにおいては、ワクチン接種前のスコアの悪化は認められなかった。攻撃感染後、免疫動物は臨床症状を示さなかった。対照子ウシでは、軽度の呼吸器症状が記録され、餌の摂取量が1−2日間減少した。動物は、胃腸疾患も粘膜の病変も示さなかった。
動物の血清反応をBVDV ELISA(NS3ブロッキング、図4)並びにBVDV 1型及び2型特異的中和アッセイ(図5)によって監視した。
CP7ΔNproを接種した動物はすべて、Ceditest BVDV ELISA(Cedi diagnostics)によって試験して、ワクチン接種後3週間までにBVDV NS3特異抗体に対して陽性となった。対照子ウシは、攻撃感染後2−3週間まで陰性のままであった(図4)。
ワクチン接種後、すべての動物がBVDV 1型中和抗体を中程度の力価で生じた(図5)。攻撃感染(c)後、免疫動物は、中和抗体力価の顕著な上昇(booster)を示さなかった。偽ワクチン接種動物は、BVDV 1型系統SE5508による攻撃感染後2週間まで陰性であった。より低力価のBVDV 2型(US980系統)特異的中和抗体も、ワクチン接種後に誘導された。中和抗体力価は、BVDV I型野外(field)系統SE5508による接種後3週間、対照動物の値と同等であった。
妊娠中の幼雌ウシにおける生ワクチンとしてのCP7 Npro欠損変異体
BVDV Npro欠損変異体系統CP7ΔNproを用いた動物試験スケジュールを図6に示す。
BVDV未感染の幼雌ウシ(n=4/群)にBVDV変異体系統CP7ΔNproを、妊娠68日と88日の間(第一期)に筋肉内又は静脈内及び鼻腔内接種した。
体積4mlの6.02 log10 TCID50 BVDV CP7ΔNproの適用
3ml i.v.+1ml i.n.:(「最悪のシナリオ」)
4ml i.m.:(「生ワクチン接種の模倣」)
試験中、以下のパラメータを監視した。
毎日:
−臨床調査
−直腸体温の監視
感染後10−12日間毎日:
−ウイルス血症、経鼻ウイルス排出
毎週:
−血清反応
−臨床的流産
−胎児病原性(fetopathogenicity)
−胎児器官(持続感染胎児を除外)における接種後4か月のウイルス検出
また、約4か月齢の3匹のHolstein−Frisean子ウシを接触動物として含め、BVDV特異抗体を毎週監視した。
結果
ウイルス接種後10から12日間、幼雌ウシのウイルス血症及び経鼻ウイルス排出を監視した。
拭き取り体液100μl又は精製白血球3×10個を4組のウシの細胞に接種した。5から6日間同時培養後、ウイルス複製を接種培養物の間接蛍光抗体試験(IIFT)によって確認した。また、すべての上清の追加の1盲目継代を実施し、6日間温置後IIFTによって試験した。
接種経路には無関係に、経鼻ウイルス排出は認められなかった。CP7ΔNproの静脈内と鼻腔内の同時適用後に4匹の動物のうち2匹において、また、筋肉内感染後に1匹の動物において、極めて低いウイルス力価のウイルス血症を1日目に検出することができた。
BVDV特異抗体の発生を市販NS3特異的ブロッキングELISA(Ceditest BVDV ELISA、Cedi Diagnostics、The Netherlands)によって監視した。すべての接種動物は、ワクチン接種後2から3週間までにNS3特異抗体に対して陽性となった(図7)。すべての接触動物は、観察期間全体にわたって血清陰性であった。これは、血清中和試験によっても確認された。
両方の群において、白血球数の著しい減少は、接種後に認められなかった。平均相対白血球数の減少は20%未満であり、8日以内に感染前の値に戻った(図8)。白血球値が増加する反跳効果は、すべての動物で認められ、4週間後の観察期間の終わりまで値がわずかに上昇した。筋肉内感染後、BVDV CP7 Npro欠損変異体を用いると、白血球減少の更なる遅延は明白であり、p.i.4日目に始まり、p.i.8日目に復帰した。2群間の減少値は同等であった(図8)。
攻撃前体温に比較して、直腸体温の上昇は、Npro欠損変異体の適用後には記録されなかった。
すべての動物の全身状態及びBVDV特有の臨床症状を監視した。すべての動物(接種動物及び接触対照)において、不特定の眼脂(ocular discharge)が期間全体にわたって観察された。感染後、有害反応は生じず、疾患の臨床徴候は認められなかった。
幼雌ウシは、3つの異なる会社(holdings)から購入した。同じ農場で生まれた5匹の動物のうち4匹は筋骨格系に問題があったが、これはワクチンウイルスの適用とは無関係であった。したがって、動物を予定試験終了日前の異なる時点で安楽死させた。
動物の1匹は、感染後54日で流産した。流産した胎児を含めて、すべての胎児は、体重及び発育が正常であった。病理所見は剖検で記録されなかった。
細胞培養におけるウイルス分離を(衝撃凍結(shock frozen)させ、海砂を用いて粉砕した)器官材料0.3gから実施し、第1の陰性結果の場合には、続いて上清の1連続継代を実施した。
MDBK細胞及びインターフェロン無能MDBK細胞に対してウイルス分離を実施した。培養物の免疫蛍光分析は、BVDVに対して染色を示さなかった。疑わしい骨髄洗浄試料1mlも7cm組織培養プレート上で接種した。更なる3継代後でも、培養物はウイルス複製に対して陰性であった。
市販抗原ELISA(BVDV Ag/Serum plus、Idexx Europe B.V.)を用いて、胎児組織をBVDVタンパク質の存在についてスクリーニングした。皮膚、腎臓、へん桃、血清及び白血球は、BVDV抗原に対して明らかに陰性であった。胎児の器官及び組織を実時間RT−PCR分析にも供した。TissueLyser(登録商標)を用いて試料を破壊し、均質化した後、RNAを腎臓、小脳、白血球及び胸腺からRNeasy(登録商標)mini kit(Qiagen)を用いて製造者の指示に従って抽出した。それに続く高感度実時間RT−PCR[Hoffmann B, Depner K, Schirrmeier H, Beer M. A universal heterologous internal control system for duplex real−time RT−PCR assays used in a detection system for pestiviruses. J Virol Methods. 2006;136(1−2):200−209]では、ウイルスゲノム等価物は検出されなかった。
結論:
結論として、BVDV変異体CP7ΔNproの高力価の静脈内/鼻腔内又は筋肉内適用は、妊娠初期中でもウシに無害であることを明確に実証することができた。幼雌ウシの臨床徴候も、胎児の持続感染も認められなかった。CP7 Npro欠損変異体が胎盤関門を実際に通過することができたかどうか、又は胎児がCP7ΔNpro感染を乗り越えることができたかどうかは不明なままであるが、感染ウイルスは胎児器官の大きいパネルから再分離されなかった。また、ウイルスゲノムは、胎児の精製白血球及び多数の器官で検出されなかった。妊娠中の幼雌ウシが妊娠第一期に改変生ウイルスCP7 ΔNproに感染しても胎児病原性効果は認められなかった。要約すると、妊娠中の幼雌ウシの実験感染は、CP7ΔNproが高度に弱毒化された安全なBVDVワクチン候補である良好な証拠を与える。

Claims (3)

  1. ウシウイルス性下痢症ウイルス(BVDV)感染に対してウシを保護するためのワクチンであって、ワクチンがペスチウイルスの変異体と薬学的に許容される担体とを含むことを特徴とし、ペスチウイルスが、細胞変性系統のBVDVであり、Nproタンパク質のN末端の12個のアミノ酸を除き、Npro領域をコードする遺伝子配列の全てが欠損しており、BVDVの全構造タンパク質が発現される、ワクチン。
  2. ペスチウイルスの変異体がCP7 BVDV系統に基づく、請求項1に記載のワクチン。
  3. 野生型BVDV感染に対して家畜を保護するワクチンの製造における、ペスチウイルスの変異体の使用であって、ペスチウイルスは細胞変性系統のBVDVでありNproタンパク質のN末端の12個のアミノ酸を除き、Npro領域をコードする遺伝子配列の全てが欠損しており、BVDVの全構造タンパク質が発現される、使用。
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