JP5771328B2 - 透明度が向上した耐衝撃性ポリ(アリーレンエーテル)樹脂 - Google Patents
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Description
(a)ポリ(アリーレンエーテル)と;
(b1)アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとから構成され、前記アルケニル芳香族モノマーから誘導された約50〜約70質量%の繰り返し単位を含み、数平均分子量が約50,000〜約70,000原子質量単位のラジアルブロックコポリマーと、(b2)アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとから構成され、前記アルケニル芳香族モノマーから誘導された約55〜約70質量%の繰り返し単位を含むリニアブロックコポリマーと、であって、(b1)と(b2)との比が0.5:1〜4:1である両ブロックコポリマーと;
(c)1種または複数種の光学的増強剤と;
(d)水素化脂環式炭化水素樹脂と水素化テルペン樹脂から構成される群から選択された炭化水素樹脂と、を含み、
(i)ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20J;
(ii)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が15%以下;
(iii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が75%以上、の特性の少なくとも一つで特徴付けられる組成物に係る。
引用された特許、特許出願および他の参考文献はすべて、参照により本明細書に援用される。しかしながら、本出願中の用語が援用された参考文献の用語と矛盾するか対立する場合、本出願の用語が援用された参考文献の矛盾する用語に優先する。本明細書で開示された範囲はすべて、終点を含むものであり、該終点は互いに独立に組み合わせできる。本発明の記述文脈(特に以下の請求項の文脈)における単数表現は、本明細書で別途明示がある場合または文脈上明らかに矛盾する場合を除き、単数および複数を含むものと解釈される。また、本明細書で用いられる、「第1の」「第2の」などの用語は、いかなる順序や量あるいは重要度を表すものではなく、ある成分と他の成分とを区別するために用いられるものである。量に関連して用いる「約」は、記載された数値を含むものであり、文脈上決定される意味を有する(すなわち、特定の量の測定に関連した誤差の程度を含む)ものである。本明細書での質量%は、100質量%の組成物に対するものである。
(a)ポリ(アリーレンエーテル)
該組成物はポリ(アリーレンエーテル)を含む。一部の実施形態では、該組成物の製造に用いられるポリ(アリーレンエーテル)は下式の繰り返し構造単位を含む:
該組成物は、ポリ(アリーレンエーテル)に加えて、ラジアルブロックコポリマーとリニアブロックコポリマーとを含んでおり、これらのブロックコポリマーは水素化されていてもよい。
本明細書での「ラジアルブロックコポリマー」は、ポリ(共役ジエン)ブロックと、ポリ(アルケニル芳香族)ブロックと、該ラジアルブロックコポリマーの分岐点または半径(radius)として作用するカップリング剤の残基と、を含む分枝ポリマーを指す。より具体的には、ラジアルブロックコポリマー構造では、ポリ(共役ジエン)ポリマーの通常は3個以上の複数鎖はそれぞれ、一方の端末でカップリング剤の残基に共有結合し、他方の端末でポリ(アルケニル芳香族)のブロックに共有結合している。一部の実施形態では、該ラジアルブロックコポリマーは、該ポリ(共役ジエン)ブロックと、ポリ(アルケニル芳香族)ブロックと、カップリング剤の残基と、から構成される。該ラジアルブロックコポリマーは、例えば、他の重合性モノマーから誘導された残基を含まなくてもよい。
該リニアブロックコポリマーの調製に用いられるアルケニル芳香族モノマーは、該ラジアルブロックコポリマーと同じ構造を有していてもよい。該水素化ブロックコポリマーの調製に用いられる共役ジエンは、該ラジアルブロックコポリマー用に準備されたものと同じであり得る。好適な共役ジエンとしては、例えば、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエンなど、およびこれらの組み合わせが挙げられる。一部の実施形態では、該共役ジエンは、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエンあるいはこれらの組み合わせである。一部の実施形態では、該共役ジエンは1,3−ブタジエンから構成される。
該ポリ(アリーレンエーテル)とブロックコポリマーとを含む組成物の光学的特性は、ある添加剤の添加によって向上させられる。従って、少なくとも1種の光学的増強剤を該組成物に含有させてもよい。該組成物を脱色する光学的増強剤は、α−ヒドロキシケトンと、未置換または置換トリヒドロカルビルホスファイトと、下式(I)(II)または(III)のカルボン酸化合物およびその水和物と無水物と、から構成される群から選択される:
本発明の組成物は流動促進剤も含む。一実施形態では、該流動促進剤は脂環式炭化水素樹脂である。不飽和C5−C9モノマーから誘導された低分子量炭化水素樹脂は特に有用である。非限定的な例としては、例えば、シクロペンテン、シクロペンタジエン、シクロヘキセン、シクロヘキサジエン、メチルシクロペンタジエンなどの環式オレフィンおよびジオレフィンと、例えば、ジシクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエン二量体などの環式ジオレフィンジエンと、が挙げられる。また、該樹脂は、部分的または完全に水素化され得る。低分子量炭化水素樹脂の典型的な市販品としては、Eastman Chemical社から商標名Piccotac(登録商標)で市販されている炭化水素樹脂;軟化点に応じてArkon(登録商標)P140、P125、P115、P100、P90およびP70など、荒川化学工業(株)から商標名Arkon(登録商標)で市販されている、C9モノマー系の完全水素化脂環式炭化水素樹脂または、Arkon(登録商標)M135、M115、M100およびM90として市販されている部分水素化炭化水素樹脂;軟化点に応じてRegalite(登録商標)R1100、S1100、R1125、R1090RおよびR1010など、Eastman Chemical社から商標名Regalite(登録商標)で市販されている完全または部分水素化炭化水素樹脂または、Regalite(登録商標)R7100、R9100、S5100およびS7125として市販されている部分水素化樹脂;および、Escorez(登録商標)1000、2000および5000シリーズなど、Exxon Chemical社から商標名Escorez(登録商標)で市販されている、C5−C9原料系の炭化水素樹脂およびその混合物あるいは、Escorez(登録商標)5300、5400および5600シリーズとして市販されている、環式およびC9モノマー系の、選択的に水素化された炭化水素樹脂が挙げられる。
該組成物は選択的に難燃剤を含む。典型的な難燃性添加剤の量は、望ましくは、少なくともポリエステル樹脂の可燃性の低減に十分なものであり、好適には保険業者研究所94(UL94)V−0等級に十分なものである。この量は、樹脂の性質および添加剤の効率に応じて変わるであろう。しかしながら、添加剤の量は一般に2〜30質量%であろう。
該組成物には選択的に、1種または複数種の添加剤がさらに含まれていてもよい。こうした添加剤としては、例えば、安定剤、離型剤、加工助剤、難燃剤、防滴剤、成核剤、UVカット剤、染料、顔料、酸化防止剤、帯電防止剤、発泡剤、鉱油、金属不活性化剤、ブロッキング防止剤など、およびこれらの組み合わせが挙げられる。添加剤は、組成物の所望の物性を許容できないほど低下させない量で添加され得る。例えば、該組成物は、その合計質量に対して、約0.1〜約10質量%の添加剤を含んでいてもよい。
一部の実施形態では、該組成物は、
(a)ポリ(フェニレンエーテル)であるポリ(アリーレンエーテル)と、
(b1)と(b2)との質量比が0.5:1〜4:1である、(b1)KK38および(b2)Tuftec H1043と、
(c)ベンゾイン(c1)とTDP(c2)とを含む混合物と、
(d)ARKON P−125(登録商標)、ARKON P−140(登録商標)およびCLEARON P−150(登録商標)から構成される群から選択された炭化水素樹脂と、
選択的に、
(e)レゾルシノール(ビスジフェニールホスフェート)(RDP)とビスフェノールAジフェニールホスフェート(BPADP)とから構成される群から選択された非ハロゲン化難燃剤と、を含む。
40〜80質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との比が2.25:1〜1.75:1である、12〜36質量%のKK38および6〜18質量%のTuftec 1043と、を含む。
40〜80質量%の(a)と、
30質量%のKK38と、
15質量%のTuftec H1043と、
0.2〜0.8質量%のベンゾインと、
0.1〜0.6質量%のTDP(c2)と、
0〜13質量%のRDPと、を含む。
(i)多軸衝撃強度が少なくとも20J;
(ii)ヘイズ率が6%以下;
(iii)透過率が80%以上、の特性の1つまたは複数によって特徴付けられ、好適には2つ以上の特性によって特徴付けられ、より好適には3つの特性すべてによって特徴付けられる。
40〜80質量%の(a)と、
25質量%のKK38と、
12.5質量%のTuftec H1043と、
0.2〜0.8質量%のベンゾインと、
0.1〜0.6質量%のTDP(c2)と、
0〜13質量%のRDPと、を含む。
(i)多軸衝撃強度が少なくとも20J;
(ii)ヘイズ率が6%以下;
(iii)透過率が80%以上、の特性の1つまたは複数によって特徴付けられ、好適には2つ以上の特性によって特徴付けられ、より好適には3つの特性すべてによって特徴付けられる。
(i)多軸衝撃強度が少なくとも30J;
(ii)ヘイズ率が6%以下;
(iii)透過率が80%以上、の特性の1つまたは複数によって特徴付けられ、好適には2つ以上の特性によって特徴付けられ、より好適には3つの特性すべてによって特徴付けられる。
(i)多軸衝撃強度が少なくとも25J;
(ii)ヘイズ率が6%以下;
(iii)透過率が80%以上、の特性の1つまたは複数によって特徴付けられ、好適には2つ以上の特性によって特徴付けられ、より好適には3つの特性すべてによって特徴付けられる。
(i)多軸衝撃強度が少なくとも25J;
(ii)ヘイズ率が6%以下;
(iii)透過率が80%以上、の特性の1つまたは複数によって特徴付けられ、好適には2つ以上の特性によって特徴付けられ、より好適には3つの特性すべてによって特徴付けられる。
30〜60質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との質量%比が2.25:1〜1.75:1である、20〜36質量%の(b1)および10〜18質量%の(b2)と、
0.1〜1質量%の(c1)と、
0.1〜0.7質量%の(c2)と、
4〜15質量%の(d)と、
0〜15質量%の(e)と、を含む。
41.0〜48.7質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との比が2.25:1〜1.75:1である、24〜26質量%の(b1)および12〜13質量%の(b2)と、
0,2〜0.4質量%の(c1)と、
0.1〜0.6質量%の(c2)と、
4〜6質量%の(d)と、
11〜13質量%のRDPと、を含み、
(i)ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20J;
(ii)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が12%以下;
(iii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が80%以上、の特性の1つまたは複数によって特徴付けられ、好適には2つ以上の特性によって特徴付けられ、より好適には3つの特性すべてによって特徴付けられる。
35〜55質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との比が2.25:1〜1.75:1である、12〜36質量%のKK38および6〜18質量%のTuftec 1043と、
0.2〜0.8質量%のベンゾインと、
0.1〜0.6質量%のTDP(c2)と、
2〜12質量%のArkon P−125と、
0〜13質量%のRDPと、を含み、
(i)ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20J;
(ii)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が12%以下;
(iii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が80%以上、の特性の1つまたは複数によって特徴付けられ、好適には2つ以上の特性によって特徴付けられ、より好適には3つの特性すべてによって特徴付けられる。
35〜55質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との比が2.25:1〜1.75:1である、12〜36質量%のKK38および6〜18質量%のTuftec 1043と、
0.4〜0.8質量%のベンゾインと、
0.1〜0.6質量%のTDP(c2)と、
2〜12質量%のArkon P−140と、
0〜13質量%のRDPと、を含み、
(i)ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20J;
(ii)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が12%以下;
(iii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が80%以上、の特性の1つまたは複数によって特徴付けられ、好適には2つ以上の特性によって特徴付けられ、より好適には3つの特性すべてによって特徴付けられる。
40〜50質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との比が2.25:1〜1.75:1である、12〜36質量%のKK38および6〜18質量%のTuftec 1043と、
0.2〜0.8質量%のベンゾインと、
0.1〜0.6質量%のTDP(c2)と、
2〜12質量%のClearon−150と、
0〜13質量%のRDPと、を含み、
(i)ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20J;
(ii)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が6%以下;
(iii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が80%以上、の特性の1つまたは複数によって特徴付けられ、好適には2つ以上の特性によって特徴付けられ、より好適には3つの特性すべてによって特徴付けられる。
30〜60質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との質量%比が2.25:1〜1.75:1である、12〜36質量%の(b1)および6〜18質量%の(b2)と、
0.1〜1質量%の(c)と、
(d)がARKON P−125、ARKON P−140またはCLEARON P−150である、2〜15質量%の(d)と、を含む。
(b1)がKK38であり、
(b2)がTuftec 1043であり、
(c)がベンゾインであり、
さらに、0.01〜0.6質量%のTDPと、0〜15質量%のRDPと、を含む。
30〜60質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との質量比が2.25:1〜1.75:1である、20〜36質量%の(b1)および10〜18質量%の(b2)と、
0.1〜1質量%の(c)と、
ARKON P−140またはCLEARON P−150である、2〜15質量%の(d)あるいは、ARKON P−125である4〜15質量%の(d)と、
さらに選択的に、0〜15質量%の難燃剤(e)と、を含み、
ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20Jであり、
(i)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が15%以下;
(ii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が75%以上、の特性の1つまたは2つによって特徴付けられる。
(b1)がKK38であり、
(b2)がTuftec 1043であり、
(c)がベンゾインであり、
さらに選択的に、0.1〜0.6質量%のTDPと、を含む。
41.0〜48.7質量%のポリ(アリーレンエーテル)と、
その比が2.25:1〜1.75:1である、24〜26質量%のKK38および12〜13質量%のTuftec 1043と、
0.2〜0.4質量%のベンゾインと、
0.1〜0.6質量%のTDPと、
2〜15質量%のARKON P−140またはCLEARON P−150、あるいは4〜15質量%のARKON P−125と、
11〜13質量%のRDPと、を含み、
ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20Jであり、
(i)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が15%以下;
(ii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が75%以上、の特性の1つまたは2つによって特徴付けられる。
別の態様では、本発明は、本明細書に記載の成分(a)、(b2)、(c)、(d)および選択的に(e)を、押出機の供給口(「上流」)で混合するステップを備えた熱可塑性組成物の調製プロセスを提供する。ヘイズを最小化しゴムの劣化を低減するために、成分(b1)を押出機供給口の下流で添加する。該プロセスは、例えば、本明細書に記載の成分(a)、(b2)、(c)、(d)および選択的に(e)を、温度220〜280℃、スクリュー回転速度350rpm、供給量40lb/hr(pounds/hour)とした、Werner Pfleiderer二軸スクリュー30mm押出機の供給口(「上流」)で、成分(b1)を第6バレル(「下流」)で混合するステップを備える。当業者であれば、他の押出機も使用しても本発明を実施し得ることは理解されるであろう。
(i)ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20J;
(ii) ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が15%以下;
(iii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が75%以上、の特性の少なくとも1つによって特徴付けられる。
(a)ポリ(アリーレンエーテル)と;
(b1)アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとから構成され、前記アルケニル芳香族モノマーから誘導された約50〜約70質量%の繰り返し単位を含み、数平均分子量が約50,000〜約70,000原子質量単位のラジアルブロックコポリマーと、(b2)アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとから構成され、前記アルケニル芳香族モノマーから誘導された約55〜約70質量%の繰り返し単位を含むリニアブロックコポリマーと、であって、(b1)と(b2)との比が0.5:1〜4:1である両ブロックコポリマーと;
(c)1種または複数種の光学的増強剤と;
(d)水素化脂環式炭化水素樹脂と水素化テルペン樹脂から構成される群から選択された炭化水素樹脂と、を含み、
(i)ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20J;
(ii)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が15%以下;
(iii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が75%以上、の特性の1つまたは複数で特徴付けられる組成物の調製プロセスであって、
(1)(a)、(c)、(b2)および(d)を押出機の供給口で混合して第1の混合物を形成するステップと、
(2)該第1混合物を、温度220〜280℃、スクリュー回転速度350rpmおよび供給量40lb/hrで押出すステップと、
(3)(b1)を押出機供給口からダイに向かって流れる該押出混合物に添加して第2の混合物を形成するステップと、を備えたプロセスに係る。
(a)ポリ(フェニレンエーテル)を含むポリ(アリーレンエーテル)と、
(b2)Tuftec H1043と、
(c)ベンゾイン(c1)およびトリデシルホスファイト(c2、TDP)と、
(d)ARKON P−125(登録商標)、ARKON P−140(登録商標)およびCLEARON P−150(登録商標)から構成される群から選択された炭化水素樹脂と、を含む。
(a)ポリ(フェニレンエーテル)を含むポリ(アリーレンエーテル)と、
(b1)KK−38と、
(b2)Tuftec H1043(登録商標)(b2)と、
(c)ベンゾイン(c1)およびトリデシルホスファイト(c2、TDP)と、
(d)ARKON P−125R(登録商標)、ARKON P−140(登録商標)およびCLEARON P−150(登録商標)から構成される群から選択された炭化水素樹脂と、
(e)レゾルシノール(ビスジフェニールホスフェート)(RDP)とビスフェノールAジフェニールホスフェート(BPADP)とから構成される群から選択された非ハロゲン化難燃剤と、を含む。
35〜85質量%の(a)と、
10〜40質量%のChevron Phillips KK38R(登録商標)(b1)と、
5〜20質量%のAsahi Tuftec H1043R(登録商標)(b2)と、
0.1〜1質量%のベンゾイン(c1)と、
0〜0.7質量%のTDP(c2)と、
0〜20質量%の(d)と、
0〜20質量%の(e)と、を含む。
40〜80質量%の(a)と、
12〜35質量%のChevron Phillips KK38(登録商標)(b1)と、
3〜18質量%のAsahi Tuftec H1043(登録商標)(b2)と、を含む。
25質量%のChevron Phillips KK38(登録商標)(b1)と、
12.5質量%のAsahi Tuftec H1043(登録商標)(b2)と、を含む。
5〜8質量%のARKON P−125(登録商標)(d1)を含み、ステップ(4)で得られる組成物の押出品は、
(i)多軸衝撃強度が少なくとも20J;
(ii)ヘイズ率が6%以下;
(iii)透過率が80%以上、の特性の1つまたは複数によって特徴付けられる。
(i)多軸衝撃強度が少なくとも25J;
(ii)ヘイズ率が6%以下;
(iii)透過率が80%以上。の特性の1つまたは複数によって特徴付けられる。
(i)多軸衝撃強度が少なくとも25J;
(ii)ヘイズ率が6%以下;
(iii)透過率が80%以上、の特性の1つまたは複数によって特徴付けられる。
30〜60質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との質量%比が2.25:1〜1.75:1である、20〜36質量%の(b1)および10〜18質量%の(b2)と、
0.1〜1質量%の(c1)と、
0.1〜0.7質量%の(c2)と、
4〜15質量%の(d)と、
0〜15質量%の(e)と、を含む。
41.0〜48.7質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との比が2.25:1〜1.75:1である、24〜26質量%の(b1)および12〜13質量%の(b2)と、
0,2〜0.4質量%の(c1)と、
0.1〜0.6質量%の(c2)と、
4〜6質量%の(d)と、
11〜13質量%のRDPと、を含み、
(i)ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20J;
(ii)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が12%以下;
(iii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が80%以上、の特性の少なくとも2つによって特徴付けられる。
(a)ポリ(アリーレンエーテル)と;
(b1)アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとから構成され、前記アルケニル芳香族モノマーから誘導された約50〜約70質量%の繰り返し単位を含み、数平均分子量が約50,000〜約70,000原子質量単位のラジアルブロックコポリマーと、(b2)アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとから構成され、前記アルケニル芳香族モノマーから誘導された約55〜約70質量%の繰り返し単位を含むリニアブロックコポリマーと、であって、(b1)と(b2)との比が0.5:1〜4:1である両ブロックコポリマーと;
(c)1種または複数種の光学的増強剤と;
(d)水素化脂環式炭化水素樹脂と水素化テルペン樹脂から構成される群から選択された炭化水素樹脂と、を含み、
(i)ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20Jの特性と、
(ii)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が15%以下、および
(iii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が75%以上、の内の少なくとも1つの特性と、によって特徴付けられる組成物。
(a)ポリ(アリーレンエーテル)と;
(b1)アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとから構成され、前記アルケニル芳香族モノマーから誘導された約50〜約70質量%の繰り返し単位を含み、数平均分子量が約50,000〜約70,000原子質量単位のラジアルブロックコポリマーと、(b2)アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとから構成され、前記アルケニル芳香族モノマーから誘導された約55〜約70質量%の繰り返し単位を含むリニアブロックコポリマーと、であって、(b1)と(b2)との比が0.5:1〜4:1である両ブロックコポリマーと;
(c)1種または複数種の光学的増強剤と;
(d)水素化脂環式炭化水素樹脂と水素化テルペン樹脂から構成される群から選択された炭化水素樹脂と、を含み、
(i)ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20J;
(ii)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が15%以下;
(iii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が75%以上、の特性の1つまたは複数で特徴付けられる組成物。
(a)前記ポリ(アリーレンエーテル)はポリ(フェニレンエーテル)を含み、
(b1)はKK38、(b2)はTuftec H1043(両者の比は1.5:1〜2.5:1)であり、
(c)は、ベンゾイン(c1)とトリデシルホスファイト(c2、TDP)とを含む混合物であり、
(d)は、ARKON P−125(登録商標)、ARKON P−140(登録商標)およびCLEARON P−150(登録商標)から構成される群から選択され、
(e)は、レゾルシノール(ビスジフェニールホスフェート)(RDP)とビスフェノールAジフェニールホスフェート(BPADP)とから構成される群から選択された非ハロゲン化難燃剤である、ことを特徴とする実施形態1乃至実施形態13のいずれかに記載の組成物。
(a)はポリ(フェニレンエーテル)であり、
(b1)はKK38、(b2)はTuftec H1043(両者の比は2.1:1〜1.9:1)であり、
(c)は、ベンゾイン(c1)とトリデシルホスファイト(c2、TDP)とを含む混合物であり、
(d)は、ARKON P−125(登録商標)、ARKON P−140(登録商標)およびCLEARON P−150(登録商標)から構成される群から選択され、
(e)は、レゾルシノール(ビスジフェニールホスフェート)(RDP)とビスフェノールAジフェニールホスフェート(BPADP)とから構成される群から選択された非ハロゲン化難燃剤である、ことを特徴とする実施形態1乃至実施形態14のいずれかに記載の組成物。
30〜60質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との質量%比が2.25:1〜1.75:1である、20〜36質量%の(b1)および10〜18質量%の(b2)と、
0.1〜1質量%の(c1)と、
0.1〜0.7質量%の(c2)と、
4〜15質量%の(d)と、
0〜15質量%の(e)と、を含むことを特徴とする実施形態1乃至実施形態16のいずれかに記載の組成物。
41.0〜48.7質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との比が2.25:1〜1.75:1である、24〜26質量%の(b1)および12〜13質量%の(b2)と、
0,2〜0.4質量%の(c1)と、
0.1〜0.6質量%の(c2)と、
4〜6質量%の(d)と、
11〜13質量%のRDPと、を含み、
(i)ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20J;
(ii)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が12%以下;
(iii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が80%以上、の特性の1つまたは複数で特徴付けられる実施形態1乃至実施形態20のいずれかに記載の組成物。
35〜55質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との比が2.25:1〜1.75:1である、12〜36質量%のKK38および6〜18質量%のTuftec 1043と、
0.2〜0.8質量%のベンゾインと、
0.1〜0.6質量%のTDP(c2)と、
2〜12質量%のArkon P−125と、
0〜13質量%のRDPと、を含み、
(i)ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20J;
(ii)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が12%以下;
(iii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が80%以上、の特性の1つまたは複数で特徴付けられる実施形態1乃至実施形態16のいずれかに記載の組成物。
35〜55質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との比が2.25:1〜1.75:1である、12〜36質量%のKK38および6〜18質量%のTuftec 1043と、
0.4〜0.8質量%のベンゾインと、
0.1〜0.6質量%のTDP(c2)と、
2〜12質量%のArkon P−140と、
0〜13質量%のRDPと、を含み、
(i)ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20J;
(ii)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が12%以下;
(iii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が80%以上、の特性の1つまたは複数で特徴付けられる実施形態1乃至実施形態16のいずれかに記載の組成物。
40〜50質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との比が2.25:1〜1.75:1である、12〜36質量%のKK38および6〜18質量%のTuftec 1043と、
0.2〜0.8質量%のベンゾインと、
0.1〜0.6質量%のTDP(c2)と、
2〜12質量%のClearon−150と、
0〜13質量%のRDPと、を含み、
(i)ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20J;
(ii)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が6%以下;
(iii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が80%以上、の特性の1つまたは複数で特徴付けられる実施形態1乃至実施形態16のいずれかに記載の組成物。
30〜60質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との質量%比が2.25:1〜1.75:1である、12〜36質量%の(b1)および6〜18質量%の(b2)と、
0.1〜1質量%の(c)と、
2〜15質量%の(d)と、を含むことを特徴とする実施形態2に記載の組成物。
ヒドロキシアセトン(1−ヒドロキシ−2−プロパノン)(CAS登録番号第116−09−6号)、アセトイン(3−ヒドロキシ−2−ブタノン)(CAS登録番号第513−86−0号)、2−ヒドロキシアセトフェノン(CAS登録番号第528−24−1号)、ベンゾイン(2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトフェノン)(CAS登録番号第119−53−9号)および2−ヒドロキシ−1−フェニル−2−p−トリル−エタノン(CAS登録番号第2431−02−9号)から構成される群から選択されたα−ヒドロキシケトンである(c1)と;
トリオクチルホスファイト、トリデシルホスファイト、トリドデシルホスファイト、フェニルジデシルホスファイト、デシルジフェニルホスファイト、トリフェニルホスファイトおよびトリトリルホスファイトから構成される群から選択された、式P(OR11)3(式中、R11は、それぞれ独立にC1−C18ヒドロカルビル)のトリヒドロカルビルホスファイトである(c2)と、を含むことを特徴とする実施形態25に記載の組成物。
(b1)がKK38であり、
(b2)がTuftec 1043であり、
(c)がベンゾインであり、
さらに、0.01〜0.6質量%のTDPと、0〜15質量%のRDPとを含むことを特徴とする実施形態25に記載の組成物。
30〜60質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との質量%比が2.25:1〜1.75:1である、20〜36質量%の(b1)および10〜18質量%の(b2)と、
0.1〜1質量%の(c)と、
ARKON P−140またはCLEARON P−150である、2〜15質量%の(d)あるいは、ARKON P−125である4〜15質量%の(d)と、を含み、
ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20Jであり、
(i)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が15%以下;
(ii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が75%以上、の特性の1つまたは2つによって特徴付けられる実施形態2に記載の組成物。
(b1)がKK38であり、
(b2)がTuftec 1043であり、
(c)がベンゾインであることを特徴とする実施形態35に記載の組成物。
41.0〜48.7質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との比が2.25:1〜1.75:1である、24〜26質量%の(b1)および12〜13質量%の(b2)と、
0,2〜0.4質量%の(c1)と、
0.1〜0.6質量%の(c2)と、
ARKON P−140またはCLEARON P−150である、2〜15質量%の(d)あるいは、ARKON P−125である4〜15質量%の(d)と、
11〜13質量%のRDPと、を含み、
ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20Jであり、
(i)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が15%以下;
(ii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が75%以上、の特性の1つまたは2つによって特徴付けられる実施形態2に記載の組成物。
(b1)がKK38であり、
(b2)がTuftec 1043であり、
(c1)がベンゾインであり、
(c2)がTDPであることを特徴とする実施形態39に記載の組成物。
41.0〜48.7質量%のポリ(フェニレンエーテル)と、
その比が2.25:1〜1.75:1である、24〜26質量%のKK38および12〜13質量%のTuftec 1043と、
0.2〜0.4質量%のベンゾインと、
0.1〜0.6質量%のTDPと、
2〜15質量%のARKON P−140またはCLEARON P−150、あるいは4〜15質量%のARKON P−125と、
11〜13質量%のRDPと、を含み、
ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20Jであり、
(i)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が15%以下;
(ii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が75%以上、の特性の1つまたは2つによって特徴付けられる組成物。
(1)(a)、(c)、(b2)および(d)を押出機の供給口で混合して第1の混合物を形成するステップと、
(2)温度220〜280℃、スクリュー回転速度350rpmで、前記第1混合物を押出すステップと、
(3)(b1)を押出機供給口からダイに向かって流れる該押出混合物に添加して第2の混合物を形成するステップと、を備えたことを特徴とする、実施形態1乃至実施形態42のいずれかに記載の組成物の調製プロセス。
(a)ポリ(フェニレンエーテル)を含むポリ(アリーレンエーテル)と、
(b2)Tuftec H1043(登録商標)(b2)と、
(c)ベンゾイン(c1)およびトリデシルホスファイト(c2、TDP)と、
(d)ARKON P−125(登録商標)、ARKON P−140(登録商標)およびCLEARON P−150(登録商標)から構成される群から選択された炭化水素樹脂と、を含むことを特徴とする実施形態43または実施形態44に記載のプロセス。
(a)ポリ(フェニレンエーテル)を含むポリ(アリーレンエーテル)と、
(b1)KK−38(登録商標)と、
(b2)Tuftec H1043(登録商標)(b2)と、
(c)ベンゾイン(c1)およびトリデシルホスファイト(c2、TDP)と、
(d)ARKON P−125(登録商標)、ARKON P−140(登録商標)およびCLEARON P−150(登録商標)から構成される群から選択された炭化水素樹脂と、
(e)レゾルシノール(ビスジフェニールホスフェート)(RDP)とビスフェノールAジフェニールホスフェート(BPADP)とから構成される群から選択された非ハロゲン化難燃剤と、を含むことを特徴とする実施形態43乃至実施形態45のいずれかに記載のプロセス。
30〜60質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との質量%比が2.25:1〜1.75:1である、20〜36質量%の(b1)および10〜18質量%の(b2)と、
0.1〜1質量%の(c1)と、
0.1〜0.7質量%の(c2)と、
4〜15質量%の(d)と、
0〜15質量%の(e)と、を含むことを特徴とする実施形態43乃至実施形態46のいずれかに記載のプロセス。
30mm Werner Pfleiderer押出機で、すべてのサンプルを調製した。KK38を除くすべての混合成分を押出機の供給口で添加し、特に明示されない限り、KK38を第6バレルで添加した。押出温度は、供給口からダイまで、240℃、250℃、260℃、260℃、260℃および250℃に設定した。スクリュー回転速度350RPM、供給量40lb/hr、バレル9は高真空として、押出機を作動させた。
ASTM D1003−00に準拠し、温度23℃、厚み3.2mmでヘイズ率を測定した。ヘイズ率は、光学的透明度という主観的特性と相関する客観的特性である。
15%のKK−38と7.5%のTuftec H1043を含むサンプルでは一般に、ベンゾインとArkon P125の添加によって、多軸衝撃強度測定値が低下した。実施例1〜12では、15質量%のKK−38と7.5質量%のTuftec H1043を用いて樹脂を製造した。各実施例において、KK−38とTuftec H1043との比は2〜1に維持し、その他の成分の量は変化させた。結果を表1A、1Bおよび1Cに示す。
実施例13〜24は、30質量%のKK−38と15質量%のTuftec H1043とを含む。各実施例において、KK−38とTuftec H1043との比は2〜1に維持し、その他の成分の量は変化させた。これらのサンプルでは、0.3質量%のベンゾインおよび5%質量%または10%質量%のArkon P125の添加によって、多軸衝撃強度は著しく向上した。結果を表2A、2Bおよび2Cに示す。
実施例25〜51では、ベンゾイン含有の効果とArkonまたはClearonの使用量の影響について試験した。これらの試験からは一般に、軟化点が高ければ多軸衝撃強度が向上することがわかる。データを表3に示す。
この実験は、該プロセス中の、耐衝撃性改良剤KK−38の最適添加位置を求める目的で行ったものである。30mm Werner Pfleiderer二軸スクリュー押出機で、すべてのサンプルを調製した。混合成分は、85質量%または70質量%の.46IV PPEおよび、その比が1:1(それぞれ7.5質量%かまたは15質量%)のKK−38とTuftec H1043とした。実施例の半分では、該3つの混合成分すべてを押出機の供給口(「上流」)で添加した。実施例の残り半分では、46IV PPEとTuftec H1043を上流で添加し、KK38を押出機の第6バレル(「下流」)で添加した。押出温度は、供給口からダイまで、240℃、250℃、260℃、260℃、260℃および250℃に設定した。スクリュー回転速度350RPM、供給量40lb/hr、バレル9は高真空として、押出機を作動させた。
Claims (19)
- (a)ポリ(アリーレンエーテル)と;
(b1)アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとから構成され、前記アルケニル芳香族モノマーから誘導された50〜70質量%の繰り返し単位を含み、数平均分子量が50,000〜70,000原子質量単位のラジアルブロックコポリマーと、(b2)アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとから構成され、前記アルケニル芳香族モノマーから誘導された55〜70質量%の繰り返し単位を含むリニアブロックコポリマーと、であって、(b1)と(b2)との比が0.5:1〜4:1である両ブロックコポリマーと;
(c)1種または複数種の光学的増強剤と;
(d)水素化脂環式炭化水素樹脂と水素化テルペン樹脂から構成される群から選択された炭化水素樹脂と、を含み、
(i)ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20J;
(ii)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が15%以下;
(iii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が75%以上、の特性の1つまたは複数で特徴付けられる組成物。 - 前記ポリ(アリーレンエーテル)は、2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位、2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエーテル単位あるいはこれらの組み合わせを含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- さらに(e)難燃剤を含むことを特徴とする請求項2に記載の組成物。
- 30〜60質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との質量比が2.25:1〜1.75:1である、20〜36質量%の(b1)および10〜18質量%の(b2)と、
0.1〜1質量%の(c)と、
C 9 モノマー系で軟化点140℃の完全水素化脂環式炭化水素樹脂または軟化点152℃の水素化テルペン樹脂である、2〜15質量%の(d)あるいは、C 9 モノマー系で軟化点125℃の完全水素化脂環式炭化水素樹脂である4〜15質量%の(d)と、を含み、
ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20Jであり、
(i)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が15%以下;
(ii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が75%以上、の特性の1つまたは2つによって特徴付けられる請求項2に記載の組成物。 - 0〜15質量%の(e)難燃剤をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の組成物。
- (b1)がポリスチレン含量が50〜70質量%のラジアルスチレン−ブタジエンブロックコポリマーであり、
(b2)がポリスチレン含量が55〜70質量%のリニアスチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロックコポリマーであり、
(c)がベンゾインであることを特徴とする請求項5に記載の組成物。 - 0.1〜0.6質量%のトリデシルホスファイトをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の組成物。
- 100質量%の(a)、(b1)、(b2)、(c1)、(c2)、(d)および(e)を含み、その質量に対して、
41.0〜48.7質量%の(a)と、
24〜26質量%の(b1)と、
(b1)と(b2)との比が2.25:1〜1.75:1である(b2)と、
0,2〜0.4質量%のベンゾイン(c1)と、
0.1〜0.6質量%のトリデシルホスファイト(c2)と、
C 9 モノマー系で軟化点140℃の完全水素化脂環式炭化水素樹脂または軟化点152℃の水素化テルペン樹脂である、2〜15質量%の(d)あるいは、C 9 モノマー系で軟化点125℃の完全水素化脂環式炭化水素樹脂である4〜15質量%の(d)と、
11〜13質量%のレゾルシノール(ビスジフェニールホスフェート)と、を含み、
ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20Jであり、
(i)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズが15%以下;
(ii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が75%以上、の特性の1つまたは2つによって特徴付けられる請求項2に記載の組成物。 - (b1)と(b2)との質量%比が1.9:1〜2.1:1であることを特徴とする請求項8に記載の組成物。
- (b1)がポリスチレン含量が50〜70質量%のラジアルスチレン−ブタジエンブロックコポリマーであり、
(b2)がポリスチレン含量が55〜70質量%のリニアスチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロックコポリマーであり、
(c1)がベンゾインであり、
(c2)がトリデシルホスファイトであることを特徴とする請求項9に記載の組成物。 - その100質量%に対して、
41.0〜48.7質量%のポリ(アリーレンエーテル)と、
その比が2.25:1〜1.75:1である、24〜26質量%の、ポリスチレン含量が50〜70質量%のラジアルスチレン−ブタジエンブロックコポリマーおよび12〜13質量%の、ポリスチレン含量が55〜70質量%のリニアスチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロックコポリマーと、
0.2〜0.4質量%のベンゾインと、
0.1〜0.6質量%のトリデシルホスファイトと、
2〜15質量%の、C 9 モノマー系で軟化点140℃の完全水素化脂環式炭化水素樹脂または軟化点152℃の水素化テルペン樹脂、あるいは4〜15質量%の、C 9 モノマー系で軟化点125℃の完全水素化脂環式炭化水素樹脂と、
11〜13質量%のレゾルシノール(ビスジフェニールホスフェート)と、を含み、
ASTM D 3763−08に準拠して測定した多軸衝撃強度が少なくとも20Jであり、
(i)ASTM D 1003−00に準拠して測定したヘイズ率が15%以下;
(ii)ASTM D 1003に準拠して測定した透過率が75%以上、の特性の1つまたは2つによって特徴付けられる組成物。 - ポリスチレン含量が50〜70質量%のラジアルスチレン−ブタジエンブロックコポリマーとポリスチレン含量が55〜70質量%のリニアスチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロックコポリマーとの質量%比が1.9:1〜2.1:1であることを特徴とする請求項11に記載の組成物。
- (1)(a)、(c)、(b2)および(d)を押出機の供給口で混合して第1の混合物を形成するステップと、
(2)温度220〜280℃、スクリュー回転速度350rpmで、前記第1の混合物を押出すステップと、
(3)(b1)を押出機供給口からダイに向かって流れる該押出混合物に添加して第2の混合物を形成するステップと、を備え、請求項1に記載の組成物を調製することを特徴とするプロセス。 - 前記第1の混合物は、ステップ(2)において前記第1の混合物に含められる、レゾルシノールジホスフェート(RDP)およびビスフェノールAジフェニールホスフェート(BPADP)から構成される群から選択された難燃剤(e)を含むことを特徴とする請求項13に記載のプロセス。
- 前記第1の混合物は、
(a)ポリ(フェニレンエーテル)を含むポリ(アリーレンエーテル)と、
(b2)ポリスチレン含量が55〜70質量%のリニアスチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロックコポリマー(b2)と、
(c)ベンゾイン(c1)およびトリデシルホスファイト(c2)と、
(d)C 9 モノマー系で軟化点125℃の完全水素化脂環式炭化水素樹脂、C 9 モノマー系で軟化点140℃の完全水素化脂環式炭化水素樹脂および軟化点152℃の水素化テルペン樹脂から構成される群から選択された(d)炭化水素樹脂と、を含むことを特徴とする請求項13に記載のプロセス。 - 前記第2の混合物は、
(a)ポリ(フェニレンエーテル)を含むポリ(アリーレンエーテル)と、
(b1)ポリスチレン含量が50〜70質量%のラジアルスチレン−ブタジエンブロックコポリマーと、
(b2)ポリスチレン含量が55〜70質量%のリニアスチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロックコポリマー(b2)と、
(c)ベンゾイン(c1)およびトリデシルホスファイト(c2、TDP)と、
(d)C 9 モノマー系で軟化点125℃の完全水素化脂環式炭化水素樹脂、C 9 モノマー系で軟化点140℃の完全水素化脂環式炭化水素樹脂および軟化点152℃の水素化テルペン樹脂から構成される群から選択された炭化水素樹脂と、
(e)レゾルシノール(ビスジフェニールホスフェート)(RDP)とビスフェノールAジフェニールホスフェート(BPADP)とから構成される群から選択された非ハロゲン化難燃剤と、を含むことを特徴とする請求項14に記載のプロセス。 - 前記第2の混合物は、
30〜60質量%の(a)と、
(b1)と(b2)との質量%比が2.25:1〜1.75:1である、20〜36質量%の(b1)および10〜18質量%の(b2)と、
0.1〜1質量%の(c1)と、
0.1〜0.7質量%の(c2)と、
4〜15質量%の(d)と、
0〜15質量%の(e)と、を含むことを特徴とする請求項16に記載のプロセス。 - 請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の組成物を含むことを特徴とする物品。
- 容器または保護被覆であることを特徴とする請求項18に記載の物品。
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