JP5768662B2 - 動画像復号装置、動画像符号化装置、動画像復号方法、動画像符号化方法、動画像復号プログラム及び動画像符号化プログラム - Google Patents

動画像復号装置、動画像符号化装置、動画像復号方法、動画像符号化方法、動画像復号プログラム及び動画像符号化プログラム Download PDF

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Description

本発明は、各ピクチャを複数のブロックに分割してブロックごとに動き補償する動画像復号装置、動画像符号化装置、動画像復号方法、動画像符号化方法、動画像復号プログラム及び動画像符号化プログラムに関する。
近年の動画像符号化では、画像をブロックに分割し、ブロックに含まれる画素を予測して予測差分を符号化することで高い圧縮率を達成している。符号化対象のピクチャ内の画素から予測画素を構成する予測モードをイントラ予測といい、動き補償と呼ばれる過去に符号化した参照画像から予測画素を構成する予測モードをインター予測という。
動画像符号化装置において、インター予測では、予測画素として参照する領域を動きベクトルという水平成分・垂直成分の2次元座標データで表現し、動きベクトルと画素の予測差分データを符号化する。動きベクトルは、その符号量を抑えるため、符号化対象ブロックに隣接するブロックの動きベクトルから予測ベクトルを生成し、動きベクトルと予測ベクトルとの差分ベクトルを符号化する。小さい差分ベクトルほど符号量を小さく割り当てることで、動きベクトルの符号量を削減することができ、符号効率を向上させることができる。
また、一般に、あるブロックの動きは、その周囲のブロックの動きと全く同一であることが多い。そのため、周辺のブロックの動きベクトルを予測ベクトルとし、差分ベクトルを0とみなしてそのまま継承し、どの周辺ブロックの動きベクトルを継承するかを示すインデックス情報を符号化することで、動きベクトルの符号量を減少させることもできる。
動画像復号装置は、各ブロックで動画像符号化装置と同一の予測ベクトルを決定し、符号化された差分ベクトルと予測ベクトルを加算することによって動きベクトルを復元する。そのため、動画像符号化装置と動画像復号装置とは、同一の動きベクトル予測部を備える。
動画像復号装置において、各ブロックは、一般には画像の左上から右下に向かってラスタースキャンやzスキャンの順序で復号される。そのため、動画像符号化装置及び動画像復号装置における動きベクトル予測部が、予測に利用できる周辺ブロックの動きベクトルは、動画像復号装置にて処理ブロックを復号するときに既に復号済みとなる左や上に隣接するブロックの動きベクトルとなる。
さらに、MPEG(Moving Picture Experts Group)−4 AVC/H.264(以下、H.264ともいう)では、処理対象ピクチャではなく、過去に符号化、復号処理した参照ピクチャの動きベクトルを用いて予測ベクトルを決定することもある。
予測ベクトル決定方法の従来技術として、国際標準化団体ISO/IECとITU−Tが共同に標準化を検討している動画像符号化方式HEVC(High Efficiency Video Coding)の技術が開示されている。また、参照ソフトウェアとしてはHM Software(Version 4.0)が開示されている。
以下に、HEVCに関する概要説明を行う。HEVCでは、参照可能なピクチャのリスト(以下、参照ピクチャリストとも呼ぶ)として、L0と、L1という2つのリストを持つ。各ブロックは、L0とL1それぞれに対応する動きベクトルによって、最大2つの参照ピクチャの領域をインター予測に使用することができる。
L0とL1とは一般には、表示時間の方向に対応し、L0は処理対象ピクチャに対して過去のピクチャの参照リストであり、L1は未来のピクチャの参照リストである。参照ピクチャリストの各エントリは、画素データの記憶位置、及びそのピクチャの表示時間情報POC(Picture Order Count)値を含む情報を有する。
POCとは、各ピクチャの表示順序と相対的な表示時間を表す整数値である。POC値が0となるピクチャの表示時間を0としたときに、あるピクチャの表示時間は、そのピクチャのPOC値の定数倍で表すことができる。
例えば、フレームの表示周期(Hz)をfr、POC値がpであるピクチャの表示時間は、式(1)で表すことができる。これにより、POCはある定数(秒)を単位とした表示時間と見なすことができる。
表示時間=p×(fr/2) ・・・式(1)
1つの参照ピクチャリストのエントリ数が2以上であった場合、各動きベクトルは、参照ピクチャリスト内のインデックス番号(以下、参照インデックスとも呼ぶ)によって、どの参照ピクチャを参照するかを指定する。特に参照ピクチャリストのエントリ数が1ピクチャしか含まない場合、そのリストに対応する動きベクトルの参照インデックスは自動的に0番となるため、明示的に参照インデックスを指定する必要はない。
すなわち、ブロックの動きベクトルは、L0/L1リスト識別子と、参照インデックスと、ベクトルデータ(Vx,Vy)とを含む。L0/L1リスト識別子と、参照インデックスとにより参照ピクチャが指定される。参照ピクチャ内の領域は、(Vx,Vy)で指定される。VxとVyとは、それぞれ水平方向と垂直方向における参照領域の座標と処理ブロック(現ブロックともいう)の座標の差であり、例えば1/4画素単位で表現される。L0/L1リスト識別子と、参照インデックスとを参照ピクチャ識別子と呼び、(Vx,Vy)をベクトルデータと呼び、(0,0)のベクトルを0ベクトルと呼ぶ。
ここで、HEVCにおけるマージモードについて説明する。まず、HEVCにおけるマージモードの決定方法について説明する。HEVCにおいては、予測ベクトルの決定方法は2つのモードが存在し、それぞれマージモード、MVPモードと呼ばれる。以下では、特にマージモードについて説明する。
マージモードでは、処理ブロックに対して空間方向、または時間方向に近接するブロックが有する、L0、L1それぞれの有効・無効を表す予測フラグ、L0、L1それぞれの参照インデックス、L0、L1それぞれの動きベクトルを含む予測情報のセットをそのまま使用する。
ここで、L0の予測フラグが有効であり、かつL1の予測フラグが無効であれば、L0の片予測を意味し、L0の予測フラグが無効であり、かつL1の予測フラグが有効であれば、L1の片予測を意味し、L0とL1の予測フラグがともに有効であれば、両予測を意味する。
また、L0とL1との予測フラグがともに無効であれば、イントラ予測ブロックであることを意味する。あるいは、予測フラグを用いず、参照ピクチャ識別子が、参照ピクチャリストの範囲外のインデックスであれば、無効を表現し、範囲内のインデックスであれば、有効を表現するようにしてもよい。
予測情報の候補リスト(以下、予測情報候補リストとも呼ぶ)を生成し、どの予測情報を使用するかについては、候補リスト内のインデックスで指定する。これにより、処理ブロックが周辺ブロックと同一の予測情報を使用して動き補償を行うことができる。よって、動きベクトルなどを符号化せずに、リスト内のインデックスを符号化するだけで、処理ブロックにおいて用いる予測情報を復号装置に通知することができるため、符号量を削減できる。マージモードが有効か否かはマージフラグというフラグで示し、予測情報候補リスト内のインデックスは、マージインデックスというインデックス情報で示す。
図1は、処理ブロックと周辺ブロックの位置関係の一例を示す図である。周辺ブロックは、処理ブロックに時間方向、又は空間方向で隣接するブロックをいう。図1に示す例では、ブロックA0、A1、B0、B1、B2は、処理ブロックと同一のピクチャに含まれるブロックで、空間方向に隣接している。ブロックColは、処理ピクチャの過去に処理したピクチャに含まれるブロックであり、空間方向に隣接しているブロックである。
HM4では、この6個の周辺ブロックから、予測情報候補リストとして、候補数5個までを列挙する。周辺ブロックのうち、イントラ予測ブロックであった場合、そのブロックは、予測情報候補リストには含めない。さらに、参照ピクチャ識別子や動きベクトル情報などが全て一致した予測情報が複数存在した場合、冗長であるため、重複した予測情報は削除される。
冗長候補の削減が行われることで、候補数が変わると符号の割り当て方法が変わってしまう。図2は、候補数による符号割当の一例を示す図である。図2に示すように、候補数が「5」から「3」へ削減されることで、割り当てられる符号やビット数が異なる。
このとき、データが壊れるなどして、所定のピクチャでエラーが起きてベクトル値が正しく復号できない場合を考える。この場合、所定のピクチャをColピクチャとして、そのピクチャのブロックを時間方向に隣接するブロックとして参照するピクチャでも、時間方向の隣接ベクトル値が正しく復号されない。
よって、符号化器と復号器で冗長な候補を削減することでミスマッチが発生し、候補数が符号化器と復号器との間で不一致となる。そのため、エラーが起きたピクチャをColピクチャとするピクチャでも、候補数が不一致となることで、正しくインデックスを復号できなかったブロックから、データを正しく復号できずに、エラーが伝搬してしまう。よって、候補数は固定として符号の割当を変えないか、または、そのピクチャの符号化情報のみで、導出できることが望ましい。
ただし、候補数を固定として、予測情報候補リストの有効な候補数が所定の候補数に満たない場合に、所定の候補数を最大値として符号の割り当てを行うと、無効で使われないインデックスに符号を割り当ててしまい、冗長性が発生し、符号化効率が低下する。
HEVCでは、候補数を固定しても冗長性が極力発生しないようにするため、予測情報候補リストが候補数に満たない場合には、以下の3つの処理で、すでに列挙した予測情報から候補を生成し、予測情報候補リストに追加する。
<Combined Birepredictive Merge>
(1)列挙済みの2つの予測情報候補から、両予測となる予測情報候補を生成する。図3は、Combined Birepredictive Mergeを説明するための図である。
図3に示す例では、まず、生成元となる2つの予測情報候補が、列挙済み予測情報候補リストから選択される。2つの予測情報候補をそれぞれAとBとする。AのL0予測フラグが有効かつBのL1予測フラグが有効の場合、生成する予測情報候補を次のようにする。
生成する予測情報候補のL0の参照インデックス=Aの有するL0の参照インデックス
生成する予測情報候補のL0の動きベクトルmvL0Cand=Aの有する動きベクトルmvL0[A]
生成する予測情報候補のL1の参照インデックス=Bの有するL1の参照インデックス
生成する予測情報候補のL1の動きベクトルmvL1Cand=Bの有するL1の動きベクトルmvL1[B]
生成された予測情報候補が、予測情報候補リストに含まれていない場合は、候補リストに追加される。
予測情報候補を1つ生成しても所定の候補数に満たない場合、同様にして、参照リストを入れ替えてAのL1や、BのL0から新しい予測情報候補が生成される。それでも、所定の候補数に満たない場合は、予測情報候補リストの中から選択する2つの予測情報候補の組み合わせを変更して、同様の処理を繰り返して、所定の候補数になるまで予測情報候補が生成される。
<Non Scaled Predictive Merge>
(2)列挙済みの1つの予測情報候補から、両予測となる予測情報候補を生成する。図4は、NonScaledBirepredictive Mergeを説明するための図である。
図4に示す例では、まず、生成元となる1つの予測情報候補を列挙済み予測情報候補リストから選択する。それをAとする。リストX(X=0、1)に関してAのLXの予測フラグが有効の場合、次の処理を行う。
LYをLXとは異なる方の参照リスト(すなわちY=1−X)とする。処理ブロックを含む処理ピクチャとAのLXの参照インデックスが示すLXの参照ピクチャの表示時間との差Tと、処理ピクチャとAのLXの参照インデックスが示すLYの参照ピクチャの表示時間との差T'が等しい場合、生成する予測情報候補を次のようにする。
生成する予測情報候補のLXの参照インデックス=AのLXの参照インデックス
生成する予測情報候補のLXの動きベクトルmvLXCand=AのLXの動きベクトルmvLX[A]
生成する予測情報候補のLYの参照インデックス=AのLXの参照インデックス
生成する予測情報候補のLYの動きベクトルmvLYCand=AのLXの−1×動きベクトル(−mvLX[A])
生成された予測情報候補が、予測情報候補リストに含まれていない場合は、候補リストに追加される。
予測情報候補を1つ生成しても所定の候補数に満たない場合、生成元となる予測情報候補を変更して、同様の処理を繰り返して、所定の候補数になるまで予測情報候補が生成される。
<ゼロベクトル追加処理>
上記の2つの処理で予測情報候補リストが所定の候補数まで埋まらなかった場合、L0とL1の参照インデックスを1つずつ大きくしながら、ゼロベクトルを追加する。
ISO/IEC 14496-10 (MPEG-4 Part 10) / ITU-T Rec.H.264 Thomas Wiegand、Woo-Jin Han、Benjamin Bross、Jens-Rainer Ohm、Gary J. Sullivan、"WD4: Working Draft 4 of High-Efficiency Video Coding" JCTVC-F803, JCT-VC 6th Meeting, 2011年7月
HEVCの従来技術では、マージ候補が所定の候補数に満たない場合に、候補リストを充填するために、新しく予測情報候補を生成する処理において、(3)ゼロベクトル追加処理を除く2つの処理は、両予測ベクトルしか生成しない。そのため、L0のベクトルのみに限定されるPピクチャの場合には、0ベクトル以外の候補を追加することができないという問題点があった。
そこで、開示の技術は、マージモードの予測情報候補数を固定する場合に、符号化効率をさらに向上させることを目的とする。
開示の一態様における動画像復号装置は、処理ブロックごとに、該処理ブロックの動きベクトルと該動きベクトルの予測情報候補とを用いて復号処理を行う動画像復号装置であって、前記処理ブロックに対して空間方向又は時間方向に隣接するブロックを示す周辺ブロックの動きベクトル、該動きベクトルが参照するピクチャを示す参照ピクチャ識別子を含む予測情報を記憶する予測情報記憶部と、前記周辺ブロックの予測情報と同一の予測情報を使用して前記処理ブロックの動き補償を行う場合、前記予測情報記憶部から前記周辺ブロックの予測情報を取得して前記予測情報候補を生成する第1の予測情報候補生成部と、前記予測情報候補の数が所定数に満たない場合、前記予測情報候補のうちの2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すとき、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均した動きベクトルを含む予測情報を、前記予測情報候補に追加する第2の予測情報候補生成部とを備え、前記第2の予測情報候補生成部は、前記予測情報候補のうち、2つの予測情報を取得する予測情報取得部と、前記2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が、同一のピクチャを示すか否かを判定する第1の処理判定部と、前記第1の処理判定部により同一のピクチャを示すと判定された場合、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均し、平均した動きベクトルを含む予測情報を生成する平均予測情報生成部と、前記平均予測情報生成部に生成された予測情報を、前記予測情報候補に追加する追加部と、を備え、前記予測情報は、参照するピクチャに対して第1リスト及び第2リストがある場合、各リストに対応する2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を含み、前記第1の処理判定部は、前記2つの予測情報の前記第1リスト又は前記第2リストの参照ピクチャ識別子が有効であり、かつ該参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すときに予測情報の平均処理を行うと判定し、前記平均予測情報生成部は、前記第1リスト及び前記第2リストそれぞれに対し、前記2つの予測情報のピクチャ識別子が同一のピクチャを示すかを判定する第2の処理判定部と、前記第2の処理判定部により所定リストで同一のピクチャを示すと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトルを平均した平均ベクトルを含む予測情報を、前記所定リストの予測情報にする平均処理部と、前記第2の処理判定部により所定リストで同一のピクチャではないと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子のいずれか1つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を選択して、前記所定リストの予測情報にする予測情報選択部と、を備える。
また、他の態様における動画像符号化装置は、入力画像が分割された処理ブロックごとに、該処理ブロックの動きベクトルと該動きベクトルの予測情報候補とを用いて符号化処理を行う動画像符号化装置であって、前記処理ブロックに対して空間方向又は時間方向に隣接するブロックを示す周辺ブロックの動きベクトル、該動きベクトルが参照するピクチャを示す参照ピクチャ識別子を含む予測情報を記憶する予測情報記憶部と、前記周辺ブロックの予測情報と同一の予測情報を使用して前記処理ブロックの動き補償を行う場合、前記予測情報記憶部から前記周辺ブロックの予測情報を取得して前記予測情報候補を生成する第1の予測情報候補生成部と、前記予測情報候補が所定数に満たない場合、前記予測情報候補のうちの2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すとき、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均した動きベクトルを含む予測情報を、前記予測情報候補に追加する第2の予測情報候補生成部とを備え、前記第2の予測情報候補生成部は、前記予測情報候補のうち、2つの予測情報を取得する予測情報取得部と、前記2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が、同一のピクチャを示すか否かを判定する第1の処理判定部と、前記第1の処理判定部により同一のピクチャを示すと判定された場合、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均し、平均した動きベクトルを含む予測情報を生成する平均予測情報生成部と、前記平均予測情報生成部に生成された予測情報を、前記予測情報候補に追加する追加部と、を備え、前記予測情報は、参照するピクチャに対して第1リスト及び第2リストがある場合、各リストに対応する2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を含み、前記第1の処理判定部は、前記2つの予測情報の前記第1リスト又は前記第2リストの参照ピクチャ識別子が有効であり、かつ該参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すときに予測情報の平均処理を行うと判定し、前記平均予測情報生成部は、前記第1リスト及び前記第2リストそれぞれに対し、前記2つの予測情報のピクチャ識別子が同一のピクチャを示すかを判定する第2の処理判定部と、前記第2の処理判定部により所定リストで同一のピクチャを示すと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトルを平均した平均ベクトルを含む予測情報を、前記所定リストの予測情報にする平均処理部と、前記第2の処理判定部により所定リストで同一のピクチャではないと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子のいずれか1つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を選択して、前記所定リストの予測情報にする予測情報選択部と、を備える。
開示の技術によれば、マージモードの予測情報候補数を固定する場合に、符号化効率をさらに向上させることができる。
処理ブロックと周辺ブロックの位置関係の一例を示す図。 候補数による符号割当の一例を示す図。 Combined Birepredictive Mergeを説明するための図。 NonScaledBirepredictive Mergeを説明するための図。 実施例1における動画像復号装置の構成の一例を示すブロック図。 実施例1における候補リスト生成部(その1)の構成の一例を示すブロック図。 実施例1における候補リスト生成部(その2)の構成の一例を示すブロック図。 実施例1における平均候補生成部(その1)の構成の一例を示すブロック図。 平均ベクトル生成(その1)の一例を示す図。 実施例1における平均候補生成部(その2)の構成の一例を示すブロック図。 平均ベクトル生成(その2)の一例を示す図。 実施例1における動画像復号装置の処理の一例を示すフローチャート。 実施例1における候補リスト生成処理の一例を示すフローチャート。 実施例1における片予測ピクチャでの平均ベクトルの候補生成処理の一例を示すフローチャート。 実施例1における両予測ピクチャでの平均ベクトルの候補生成処理(その1)の一例を示すフローチャート。 実施例1における両予測ピクチャでの平均ベクトルの候補生成処理(その2)の一例を示すフローチャート。 実施例2における動画像符号化装置の構成の一例を示すブロック図。 実施例2における動画像符号化装置の処理の一例を示すフローチャート。 実施例3における画像処理装置の構成の一例を示すブロック図。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
<構成>
図5は、実施例1における動画像復号装置100の構成の一例を示すブロック図である。図5に示す動画像復号装置100は、エントロピー復号部101、参照ピクチャリスト記憶部102、予測情報記憶部103、予測ベクトル生成部104、候補リスト生成部105、動きベクトル復元部106、予測信号生成部107、逆量子化部108、逆直交変換部109、復号画素生成部110、復号画像記憶部111を有する。
エントロピー復号部101は、圧縮されたストリームに対してエントロピー復号を行い、マージフラグに応じてマージインデックス、又は処理ブロックのL0とL1の予測フラグ、参照インデックス、差分ベクトル、予測候補インデックス、及び直交変換係数などを復号する。
例えば、エントロピー復号部101は、復号したマージフラグが有効であれば、マージインデックスを復号する。また、エントロピー復号部101は、復号したマージフラグが無効であれば、L0とL1の予測フラグ情報を復号する。
ここで、L0の予測フラグが有効であれば、L0の参照インデックス、差分ベクトル情報及び予測候補インデックスが復号され、L1の予測フラグが有効であれば、L1の参照インデックス、差分ベクトル情報及び予測候補インデックスが復号される。
参照ピクチャリスト記憶部102は、処理ブロックが参照可能なピクチャのPOCを含むピクチャ情報や画像データの記憶位置などを記憶する。
予測情報記憶部103は、処理ブロックの時間方向又は空間方向に隣接する周辺ブロックの動きベクトル、この動きベクトルが参照するピクチャを示す参照ピクチャ識別子を含む予測情報を記憶する。これらの予測情報に含まれる動きベクトルの情報は、動きベクトル復元部106により生成される。
予測ベクトル生成部104は、マージフラグが無効であれば、L0とL1との予測フラグ、参照インデックスなどを取得し、処理ブロックの動きベクトルに対する予測ベクトルの候補リストを生成する。予測ベクトル生成部104は、例えば非特許文献2に記載されているHEVCの技術を用いて、周辺ブロックの予測情報から予測ベクトルの候補を生成すればよい。
候補リスト生成部105は、マージフラグが有効であれば、予測ベクトルの候補リストを生成する。このリストは、予測情報候補リストとも呼ばれる。マージフラグが有効であるとは、処理ブロックが周辺ブロックの予測情報と同一の予測情報を使用して動き補償を行うことを示す。なお、候補リスト生成部105の処理については、後述する。
動きベクトル復元部106は、エントロピー復号部101から取得されたL0とL1との予測フラグが有効であれば、予測候補インデックスが示す予測ベクトル候補と差分ベクトルとを加算して動きベクトルを復元する。
また、動きベクトル復元部106は、候補リスト生成部105から取得した予測情報候補リストから、マージインデックスで指定される予測情報を取得し、L0、L1の参照インデックスや動きベクトルを復元する。
予測信号生成部107は、復元されたL0、L1の予測フラグ、参照インデックス、動きベクトルと復号画像記憶部111に記憶される復号画像とを用いて予測画素信号を生成する。
逆量子化部108は、エントロピー復号部101から取得した直交変換係数に対して逆量子化処理を行う。逆直交変換部109は、逆量子化された出力信号に対して逆直交変換処理を行い、予測誤差信号を生成する。予測誤差信号は復号画素生成部110に出力される。
復号画素生成部110は、予測画素信号と予測誤差信号とを加算して復号画素を生成する。
復号画像記憶部111は、復号画素生成部110により生成された復号画素を含む復号画像を記憶する。復号画像記憶部111に記憶された復号画像は、ディスプレイなどの表示部に出力される。
<候補リスト生成部の構成>
次に、候補リスト生成部105の構成について説明する。図6は、実施例1における候補リスト生成部(その1)の構成の一例を示すブロック図である。図6に示す候補リスト生成部105は、第1の予測情報候補生成部201及び第2の予測情報候補生成部202を有する。
まず、候補リスト生成部105は、周辺ブロックの予測情報に基づいて、処理ブロックの予測情報の候補となる予測情報候補リストを生成する。処理ブロックの予測情報は、予測情報候補リストの要素で、エントロピー復号部101で復号したマージインデックスで指定される予測情報となる。
予測情報とは、少なくともL0リスト及びL1リストそれぞれの予測フラグ、参照インデックス、動きベクトルを含むインター予測画素を生成するために必要なパラメータである。
第1の予測情報候補生成部201は、予測情報記憶部103から、処理ブロックに隣接した周辺ブロック(図1参照)が有する予測情報を例えば5個取得して、予測情報候補リストに列挙する。以下、予測情報候補に含まれる予測情報を予測情報候補とも呼ぶ。
周辺ブロックのうち、未処理のブロックや、画面外に位置しているブロック、イントラ予測が使われているブロックは予測情報候補リストに列挙されない。第1の予測情報候補生成部201は、列挙された予測情報候補リストのうち、重複した要素を削除する。
第2の予測情報候補生成部202は、第1の予測情報候補生成部201が生成した予測情報候補リストの候補数が所定数未満の場合には、追加の予測情報候補を生成する。所定数は例えば5である。
第2の予測情報候補生成部202は、追加の予測情報候補を生成する場合、平均ベクトル生成処理を行い、予測情報候補リストに含まれる2つ予測情報の平均ベクトルを生成する。第2の予測情報候補生成部202は、生成した平均ベクトルを含む予測情報を追加の予測情報候補として生成する。
なお、平均ベクトル生成処理で追加の予測情報候補を生成しても、候補数が所定数に満たない場合、別の候補生成処理を行っても良い。
図7は、実施例1における候補リスト生成部(その2)の構成の一例を示すブロック図である。図7に示す候補リスト生成部105は、平均候補生成部221及び第2の候補生成部311を含む第2の予測情報候補生成部301を有する。
第2の候補生成部311は、平均候補生成部221とは異なる別の候補生成処理を行う。第2の候補生成部311は、例えば、前述した並び替え両予測マージ候補処理(Combined Birepredictive Merge)や非スケール両予測マージ処理(Non Scaled Predictive Merge)を行う。
なお、図7に示す例では、平均候補生成部221、第2の候補生成部311の順に処理しているが、先に第2の候補生成部311を行って、平均候補生成部221の処理を行うようにしてもよい。
図6、7に示すように、第2の予測情報候補生成部は少なくとも、平均ベクトルの生成処理を行う平均候補生成部を備えればよい。以下では、第2の予測情報候補生成部は、図7に示す例を用いて説明する。
<<平均候補生成部の構成>>
次に、平均候補生成部221について詳しく説明する。平均候補生成部221は、方予測ピクチャと両予測ピクチャとを処理する場合があるが、まずは片予測ピクチャを処理する場合を説明する。
(片予測ピクチャの処理)
図8は、実施例1における平均候補生成部(その1)の構成の一例を示すブロック図である。図8に示す平均候補生成部221は、予測情報取得部401、平均予測情報処理判定部402、平均予測情報生成部403及び候補追加部404を有する。
まず、平均候補生成部221の処理の概要について説明する。平均候補生成部221は、予め設定された所定数を確認し、予測情報候補の候補数が所定数未満であれば、後述する平均処理を繰り返す。平均候補生成部221は、繰り返し回数が所定の回数以上になるか、候補数が所定数になるまで、新しい候補を生成する。所定数は、例えば5とする。
次に、平均候補生成部221の各部の処理について説明する。予測情報取得部401は、生成元となる2つの予測情報候補を取得する。予測情報取得部401は、2つの予測情報候補を、すでに列挙した予測情報候補リストから取得してもよいし、予測情報記憶部103から取得してもよい。ここでは、2つの予測情報候補は、予測情報候補リストから取得することとする。なお、予測情報候補リストから取得した2つの予測情報候補をそれぞれAとBとする。
平均予測情報処理判定部402は、AとBとのL0の予測フラグが有効かつAとBとのL0の参照ピクチャが等しいか否かを判定する。平均予測情報処理判定部402は、この条件を満たすとき、平均処理を行うと判定する。
ここで、参照ピクチャが等しいことを判定する方法として、平均予測情報処理判定部402は、参照インデックスが等しいことで判定してもよいし、参照ピクチャの表示時間が等しいことで判定してもよい。
平均処理を行うと判定された場合、平均予測情報生成部403は、2つの予測情報候補から、追加する予測情報候補を生成する。平均処理を行わないと判定した場合、予測情報取得部401は、次の2つの予測情報候補を取得する。以降の処理は、同様の処理が繰り返される。
平均予測情報生成部403は、例えば予測情報の平均処理を行う。平均処理は、予測情報Candを出力するとする。図9は、平均ベクトル生成(その1)の一例を示す図である。平均ベクトルは、平均処理で生成される。
図9に示す例では、Aの動きベクトルをmvL0[A]とし、Bの動きベクトルをmvL0[B]とし、予測情報Candの動きベクトルをmvCandL0とすれば、以下の式(2)で、予測情報Candの動きベクトルが求められる。
mvCandL0 = (mvL0[A]+mvL0[B])/2 ・・・式(2)
平均予測情報生成部403は、式(2)により、2つの予測情報に含まれる動きベクトルの平均を計算し、平均ベクトルを求めることができる。
図8に戻り、平均予測情報生成部403は、予測情報Candの参照インデックスを求める。例えば、Aの参照インデックスをRefIdxL0[A]とし、予測情報Candの参照インデックスをRefIdxCandL0とすれば、次の式(3)により、予測情報Candの参照インデックスは求められる。
RefIdxCandL0 =RefIdxL0[A] ・・・式(3)
平均予測情報生成部403は、予測情報CandのL0の予測フラグPredFlagCandL0を有効とする。
また、平均処理は、右シフト処理で実現してもよい。端数を0方向に丸めるために、以下の式(4)(5)が用いられる。
mvCandL0 = (mvL0[A]+mvL0[B] )>>1(mvL0[A]+mvL1[B]≧0の場合) ・・・式(4)
mvCandL0 = (mvL0[A]+mvL0[B] +1)>>1(それ以外) ・・・式(5)
候補追加部404は、PredFlagL0と、RefIdxCandL0と、式(2)により求めたmvCandL0とを有する予測情報Candと同一の予測情報候補が予測情報候補リストに含まれているか否かを判定する。
予測情報Candが、予測情報候補リストに含まれていなければ、候補追加部404は、予測情報Candを予測情報候補リストに追加する。これにより、片予測ピクチャでも、予測効率を高めるような予測情報候補を予測情報候補リストに追加することができる。
(両予測ピクチャの処理)
図10は、実施例1における平均候補生成部(その2)の構成の一例を示すブロック図である。図10に示す平均候補生成部221は、予測情報取得部401、平均予測情報処理判定部501、平均予測情報生成部502及び候補追加部404を有する。図10に示す構成で、図8に示す構成と同様のものは同じ符号を付し、その説明を省略する。
図10に示す平均予測情報生成部502は、両予測ピクチャを処理するため、平均処理判定部521、平均処理部522及び予測情報選択部523を有する。
平均予測情報処理判定部501は、予測情報候補リストから取得された2つの予測情報AとBとの双方のL0の予測フラグが有効であり、かつAとBのL0の参照ピクチャが等しいかを判定する。または、平均予測情報処理判定部501は、AとBの双方のL1の予測フラグが有効であり、かつAとBのL1の参照ピクチャが等しいかを判定する。いずれかの条件を満たすとき、平均予測情報処理判定部501は、平均処理を行うと判定する。
つまり、平均予測情報処理判定部501は、L0、L1のどちらかでも平均処理が可能であれば、平均ベクトルの生成を行うと判定する。
平均処理を行うと判定された場合、平均予測情報生成部502は、平均処理を行う。平均処理を行わないと判定された場合、予測情報取得部401は、次の2つの予測情報候補を取得する。以降の処理は、同様の処理が繰り返される。
平均処理判定部521は、AとBとのL0の参照インデックスが等しいかどうかで、L0の動きベクトルが平均処理可能かどうかを判定する。例えば、平均処理判定部521は、AとB双方のL0予測フラグが有効であり、かつ参照インデックスが等しければ、平均処理を行うと判定する。また、平均処理判定部521は、この条件を満たさなければ、予測情報選択処理を行うと判定する。
また、平均処理判定部521は、AとBとのL1の参照インデックスが等しいかどうかで、L1の動きベクトルが平均処理可能かどうかを判定する。例えば、平均処理判定部521は、AとB双方のL1予測フラグが有効であり、かつ参照インデックスが等しければ、平均処理を行うと判定する。また、平均処理判定部521は、この条件を満たさなければ、予測情報選択処理を行うと判定する。
平均処理部522は、平均処理判定部521で平均処理可能と判定された所定リストで、平均処理を行う。平均処理は、平均予測情報生成部403で説明した処理と、L0を所定リストLX(X=0or1)にすれば同様であるため、説明を省略する。
予測情報選択部523は、平均処理判定部521で平均処理不可能と判定された所定リストで、AかBかを選択して、選択した予測情報を予測情報Candとして出力する。ただし、予測情報選択部523は、AとB双方の予測フラグが無効であれば、予測情報CandもLXの予測フラグPredFlagCandLXを無効に設定する。
ここで、Aの動きベクトルをmvLX[A]とし、Bの動きベクトルをmvLX[B]とし、Candの動きベクトルをmvCandLXとする。このとき、もし、Bの予測フラグが無効であり、または、Aの予測フラグが有効であり、かつAの参照インデックスがBの参照インデックス以下であれば、予測情報選択部523は、以下の式(6)によりLXの動きベクトルを決定する。
mvCandLX = mvLX[A] ・・・式(6)
さらに、Aの参照インデックスRefIdxLX[A]とし、予測情報Candの参照インデックスをRefIdxCandLXとすれば、予測情報選択部523は、以下の式(7)によりLXの参照インデックスを決定する。
RefIdxCandLX =RefIdxLX[A] ・・・式(7)
さらに、予測情報選択部523は、予測情報CandのLXの予測フラグPredFlagCandLXを有効とする。
また、上記以外の場合(Aの予測フラグが無効であり、または、Aの参照インデックスがBの参照インデックスよりも大きい)であれば、予測情報選択部523は、以下の式(8)を用いてLXの動きベクトルを決定する。
mvCandLX = mvLX[B] ・・・式(8)
さらに、Bの参照インデックスRefIdxLX[B]とし、予測情報Candの参照インデックスをRefIdxCandLXとすれば、予測情報選択部523は、以下の式(9)を用いてLXの参照インデックスを決定する。
RefIdxCandLX =RefIdxLX[B] ・・・式(9)
さらに、予測情報選択部523は、予測情報CandのLXの予測フラグPredFlagCandLXを有効とする。
ここでは、予測情報選択部523は、AとBとに対し、参照インデックスが小さい方を選択する方法について説明したが、この選択方法に限られない。例えば、予測情報選択部523は、参照インデックスが示す参照ピクチャの表示時間を参照ピクチャリスト記憶部102から取得する。次に、予測情報選択部523は、現処理ピクチャの表示時間との差分を算出し、現処理ピクチャと表示時間が近い参照ピクチャを指す参照インデックスを有する方の予測情報を選択するようにしてもよい。
図11は、平均ベクトル生成(その2)の一例を示す図である。図11に示す例では、処理ブロックが両予測ピクチャに含まれており、L0リストで平均処理可能、L1リストで平均処理不可能と判定された場合を示す。図11に示す例では、平均処理部522で、
mvCandL0=(mvL0[A]+mvL0[B])/2
が計算され、予測情報選択部523で、mvL1[B]が選択されている。
これにより、平均ベクトルを含む予測情報を予測情報候補リストに追加することができる。実施例1の候補リスト生成部105によれば、処理ブロックが片予測ピクチャ(Pピクチャ)に属する場合(図9参照)や、周辺ブロックにL0またはL1の予測情報しか存在しない場合であっても、平均ベクトルを有する予測情報候補を追加することができる。
また、処理ブロックが両予測ピクチャ(Bピクチャ)に属していて、周辺ブロックに両予測ブロックが存在すれば、図11に示す動きベクトルを有する予測情報候補を追加することができる。
なお、前記したように、本処理による平均ベクトルを追加する処理を行う前や、行った後に、別の予測情報を生成する処理を行って予測情報候補を追加してもよい。別の予測情報候補追加処理とは、例えば非特許文献2のHEVCで記載されているCombined Bipredivtive Merging Can didates処理や、Non Scaled Merging Candidates処理が挙げられる。
<動作>
次に、実施例1における動画像復号装置100の動作について説明する。図12は、実施例1における動画像復号装置の処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS101で、エントロピー復号部101で、入力されたストリームデータをエントロピー復号する。エントロピー復号部101は、マージフラグを復号し、マージフラグが有効であれば、マージインデックスを復号する。
また、エントロピー復号部101は、マージフラグが無効であれば、L0とL1の予測フラグ情報を復号し、予測フラグ情報が有効であれば、参照インデックスと差分ベクトル、予測候補インデックス、直交変換係数などを復号する。
ステップS102で、マージフラグが無効の場合、予測ベクトル生成部104は、復号されたL0とL1との予測フラグと、参照インデックス、動きベクトル情報などを用いて、L0とL1の予測ベクトル候補のリストを算出する。予測ベクトル候補のリストは、例えばHEVCと同様にして周辺ブロックの予測情報から生成すればよい。
ステップS103で、マージフラグが有効の場合、候補リスト生成部105は、予測情報候補リストを生成する。予測情報候補リストの生成については、図6や図7を用いて説明した通りである。なお、このステップS103の処理で、候補数が所定数に満たない場合、片予測ピクチャや両予測ピクチャに処理ブロックが属していても、平均ベクトルを算出して予測情報候補として追加することができる。
ステップS104で、マージフラグが無効の場合、動きベクトル復元部106は、エントロピー復号部101で復号されたL0とL1の予測候補インデックスと差分ベクトル情報を取得する。動きベクトル復元部106は、予測ベクトル候補リストの中から予測候補インデックスによって識別される予測ベクトルをL0とL1それぞれ算出する。動きベクトル復元部106は、予測ベクトルと差分ベクトルとを加算することによりL0とL1それぞれの動きベクトルを復元する。
また、マージフラグが有効の場合、動きベクトル復元部106は、候補リスト生成部105から予測情報候補リストを取得し、マージインデックスで指定される予測情報に基づいて、L0,L1の参照インデックスや動きベクトルを復元する。
ステップS105で、動きベクトル復元部106は、復元したL0とL1の予測フラグ、参照インデックスと、動きベクトルの情報とを予測情報記憶部103に記憶する。これらの情報は、以降のブロックの復号処理で用いられる。
ステップS106で、予測信号生成部107は、L0とL1の予測フラグ、参照インデックス、及び動きベクトルを取得し、復号画像記憶部111から動きベクトルが参照する領域の画素データを取得し、予測画素信号を生成する。
ステップS107で、逆量子化部108は、エントロピー復号部101で復号された直交変換係数を取得し、逆量子化処理を行う。
ステップS108で、逆直交変換部109で、逆量子化された信号に対し、逆直交変換処理を行う。逆直交変換処理の決定、予測誤差信号が生成される。
なお、ステップS102〜S106の処理と、ステップS107、S108の処理とは、並列で行われ、順不同である。
ステップS109で、復号画素生成部110は、予測画素信号と予測誤差信号とを加算し、復号画素を生成する。
ステップS110で、復号画像記憶部111は、復号画素を含む復号画像を記憶する。以上で、ブロックの復号処理が終了し、次のブロックの復号処理に移行する。
(候補リスト生成処理)
次に、候補リスト生成部105の動作について説明する。図13は、実施例1における候補リスト生成処理の一例を示すフローチャートである。図13に示すステップS201で、第1の予測情報候補生成部201は、予測情報記憶部103から、処理ブロックに隣接した周辺ブロックが有する予測情報を例えば5個取得する。このうち、未処理のブロックや、画面外に位置するブロック、イントラブロックは取得されない。さらに、第1の予測情報候補生成部201は、取得した予測情報候補リストのうち、重複した要素は削除する。
ステップS202〜S204で、第2の予測情報候補生成部301は、第1の予測情報候補生成部201が生成した予測情報候補リストの候補数が所定数未満の場合には、追加の予測情報候補を生成する。所定の候補数はたとえば5である。
ステップS202で、平均候補生成部221は、平均ベクトルの生成処理を行い、平均ベクトルを含む予測情報を予測情報候補リストに追加する。
ステップS203、S204で、第2の候補生成部311は、平均ベクトル生成処理で予測情報候補を追加しても、候補数が所定数に満たない場合、別の候補生成処理を行って、予測情報候補を追加する。ここでは、ステップS203で、並び替え両予測マージ候補処理、ステップS204で非スケール両予測マージ候補処理が行われる。なお、逆に、先に別の候補生成処理を行ってから、平均ベクトル生成処理を行ってもよい。
(片予測ピクチャでの平均ベクトルの候補生成処理)
次に、図8の平均候補生成部221を用いて、片予測ピクチャの平均ベクトル生成処理について説明する。図14は、実施例1における片予測ピクチャでの平均ベクトルの候補生成処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS301で、予測情報取得部401は、候補数が所定数未満、又は繰り返し回数が所定の回数以上になるかを判定する。この条件を満たす場合(ステップS301−YES)処理を終了し、この条件を満たさない場合(ステップS301−NO)ステップS301に進む。
ステップS302で、予測情報取得部401は、生成元となる2つの予測情報候補を取得する。予測情報候補は、予測情報候補リストから取得してもよいし、予測情報記憶部103から取得してもよい。予測情報取得部401で取得された2つの予測情報候補をそれぞれAとBとする。
ステップS302で、平均予測情報処理判定部402は、AとBのL0の予測フラグが有効かつAとBのL0の参照ピクチャが等しいか否かを判定する。この条件を満たす場合(ステップS302−YES)ステップS304に進み、この条件を満たさない場合(ステップS302−NO)ステップS301に戻る。
ステップS304で、平均予測情報生成部403は、予測情報の平均処理を行う。平均処理は、式(2)、(3)又は(4)、(5)などを用いて平均ベクトルなどが算出される。平均予測情報生成部403は、算出した平均ベクトルを含む予測情報Candを出力する。
ステップS305で、候補追加部404は、生成された予測情報Candと同一の予測情報候補が予測情報候補リストに含まれているか否かを判定し、含まれていなければ候補リストに予測情報Candを追加する。これにより、片予測ピクチャでも予測情報候補を追加することができる。
(両予測ピクチャでの平均ベクトルの候補生成処理)
次に、図10の平均候補生成部221を用いて、両予測ピクチャでの平均ベクトルの候補生成処理について説明する。なお、説明のため、片予測ピクチャと、両予測ピクチャでの処理を分けて説明するが、動画像復号装置100には、処理ピクチャのタイプに応じて両方の処理を行うことができるように実装される。
図15Aは、実施例1における両予測ピクチャでの平均ベクトルの候補生成処理(その1)の一例を示すフローチャートである。図15Bは、実施例1における両予測ピクチャでの平均ベクトルの候補生成処理(その2)の一例を示すフローチャートである。
ステップS401、S402の処理は、図14に示すステップS301、S302の処理と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS403で、平均予測情報処理判定部501は、AとBの双方のL0の予測フラグが有効であり、かつAとBのL0の参照ピクチャが等しいか、または、AとBの双方のL1の予測フラグが有効であり、かつAとBのL1の参照ピクチャが等しいかを判定する。この条件を満たす場合(ステップS403−YES)ステップS404に進み、この条件を満たさない場合(ステップS403−NO)ステップS401に戻る。
ステップS404で、平均処理判定部521は、AとBのL0の参照インデックスが等しいかどうかで、L0の動きベクトルが平均処理可能かどうかを判定する。この条件を満たす場合(ステップS404−YES)、ステップS405に進み、この条件を満たさない場合(ステップS404−NO)ステップS406に進む。
ステップS405で、平均処理部522は、予測情報の平均処理を行う。平均処理は、式(6)〜(9)のLXをL0として計算すればよい。例えば以下のようになる。
mvCandL0 = (mvL0[A]+MVL0[B])/2
RefIdxCandL0 =RefIdxL0[A]
PredFlagCandL0=有効
ステップS406で、予測情報選択部523は、AかBのどちらを予測情報CandのL0の情報とするかを選択する。そのため、まず、予測情報選択部523は、AとBのL0の予測フラグはどちらか有効であるか否かを判定する。どちらかが有効であれば(ステップS406−YES)ステップS407に進み、どちらも無効であれば(ステップS406−NO)ステップS410に進む。
ステップS407で、予測情報選択部523は、BのL0予測フラグが無効、または、AのL0予測フラグが有効であり、かつAのL0参照インデックスがBのL0参照インデックス以下であるかを判定する。この条件を満たす場合(ステップS407−YES)ステップS408に進み、この条件を満たさない場合(ステップS407−NO)ステップS409に進む。
ステップS408で、予測情報選択部523は、以下のようにL0の予測情報を決定する。
mvCandL0 = mvL0[A]
RefIdxCandL0 =RefIdxL0[A]
PredFlagCandL0=有効
ステップS409で、予測情報選択部523は、Aの予測フラグが無効であり、または、AのL0参照インデックスがBのL0参照インデックスより大きければ、以下のようにL0の予測情報を決定する。
mvCandL0 = mvL0[B]
RefIdxCandL0 =RefIdxL0[B]
PredFlagCandL0=有効
ステップS410で、予測情報選択部523は、予測情報Candの予測フラグPredFlagCandL0を無効に設定する。
ステップS405、S408〜410のいずれかの処理が終わると、図15Bに示すステップS411に進む。
ステップS411で、平均処理判定部521は、AとBのL1の参照インデックスが等しいかどうかで、L1の動きベクトルが平均処理可能かどうかを判定する。この条件を満たす場合(ステップS411−YES)、ステップS412に進み、この条件を満たさない場合(ステップS411−NO)ステップS413に進む。
ステップS412で、平均処理部522は、予測情報の平均処理を行う。平均処理は、式(6)〜(9)のLXをL1として計算すればよい。例えば以下のようになる。
mvCandL1 = (mvL1[A]+mvL1[B])/2
RefIdxCandL1=RefIdxL1[A]
PredFlagCandL1=有効
ステップS413で、予測情報選択部523は、AかBのどちらを予測情報CandのL1の情報とするかを選択する。そのため、まず、予測情報選択部523は、AとBのL1の予測フラグはどちらか有効であるか否かを判定する。どちらかが有効であれば(ステップS413−YES)ステップS414に進み、どちらも無効であれば(ステップS413−NO)ステップS417に進む。
ステップS414で、予測情報選択部523は、BのL1予測フラグが無効、または、AのL1予測フラグが有効であり、かつAのL1参照インデックスがBのL1参照インデックス以下であるかを判定する。この条件を満たす場合(ステップS414−YES)ステップS415に進み、この条件を満たさない場合(ステップS414−NO)ステップS416に進む。
ステップS415で、予測情報選択部523は、以下のようにL1の予測情報を決定する。
mvCandL1 = mvL1[A]
RefIdxCandL1 =RefIdxL1[A]
PredFlagCandL1=有効
ステップS416で、予測情報選択部523は、Aの予測フラグが無効であり、または、AのL1参照インデックスがBのL1参照インデックスより大きければ、以下のようにL1の予測情報を決定する。
mvCandL1 = mvL1[B]
RefIdxCandL1 =RefIdxL1[B]
PredFlagCandL1=有効
ステップS417で、予測情報選択部523は、予測情報Candの予測フラグPredFlagCandL1を無効に設定する。
ステップS412、S415〜417のいずれかの処理が終わると、ステップS418に進む。
ステップS418で、候補追加部404は、PredFlagL0と、RefIdxCandL0と、mvCandL0と、PredFlagL1と、RefIdxCandL1と、mvCandL1とを有する、生成された予測情報Candと同一の予測情報候補が予測情報候補リストに含まれているか判定し、含まれていなければ予測情報候補リストに予測情報Candを追加する。ステップS418の処理が終わると、ステップS401に戻る。
以上の処理により、片予測ピクチャ及び両予測ピクチャの場合でも、適切な平均ベクトルを予測情報候補に追加することができる。
以上、実施例1によれば、マージモードの予測情報候補数を固定する場合に、符号化効率をさらに向上させることができる。
[実施例2]
次に、実施例2における動画像符号化装置について説明する。実施例2における動画像符号化装置は、実施例1の候補リスト生成部を有する動画像符号化装置である。
<構成>
図16は、実施例2における動画像符号化装置600の構成の一例を示すブロック図である。図16に示す動画像符号化装置600は、動き検出部601、参照ピクチャリスト記憶部602、復号画像記憶部603、予測情報記憶部604、予測ベクトル生成部605、差分ベクトル算出部606、候補リスト生成部607、マージ判定部609を有する。
また、動画像符号化装置600は、予測信号生成部609、予測誤差生成部610、直交変換部611、量子化部612、逆量子化部613、逆直交変換部614、復号画素生成部615、エントロピー符号化部616を有する。
動き検出部601は、原画像を取得し、参照ピクチャリスト記憶部602から参照ピクチャの記憶位置を取得し、復号画像記憶部603から参照ピクチャの画素データを取得する。動き検出部601は、L0、L1の予測フラグと参照インデックスと動きベクトルとを検出する。動き検出部601は、検出された動きベクトルが参照する参照画像の領域位置情報を予測信号生成部609に出力する。
参照ピクチャリスト記憶部602は、参照ピクチャの記憶位置と、処理ブロックが参照可能なピクチャのPOC情報を含むピクチャ情報を記憶する。
復号画像記憶部603は、動き補償の参照ピクチャとして利用するため、過去に符号化処理し、動画像符号化装置内で局所復号処理されたピクチャを記憶する。
予測情報記憶部604は、動き検出部601で検出された動きベクトル及びL0とL1の予測フラグ、参照インデックス情報を含む動きベクトル情報を記憶する。予測情報記憶部604は、例えば、処理ブロックに対して空間的及び時間的に隣接するブロックの動きベクトル、この動きベクトルが参照するピクチャを示す参照ピクチャ識別子を含む動きベクトル情報を記憶する。
予測ベクトル生成部605は、L0とL1との予測フラグと参照インデックスとを用いて、L0とL1との予測ベクトル候補リストを生成する。予測ベクトル候補を生成する処理は、例えば、非特許文献2に記載のHEVCなどの従来技術と同様でよい。
差分ベクトル算出部606は、動きベクトル検出部601からL0とL1の動きベクトルを取得し、予測ベクトル生成部605からL0とL1の予測フラグ、参照インデックス、及び予測ベクトル候補リストを取得し、それぞれの差分ベクトルを算出する。
例えば、差分ベクトル算出部606は、L0とL1の動きベクトルに最も近い予測ベクトルを予測ベクトル候補リストの中からそれぞれ選択し、L0とL1について予測フラグが有効であれば、予測ベクトルと予測ベクトル候補インデックスをそれぞれ決定する。
さらに、差分ベクトル算出部606は、L0の動きベクトルからL0の予測ベクトルを減算してL0の差分ベクトルを生成し、L1の動きベクトルからL1の予測ベクトルを減算してL1の差分ベクトルを生成する。
候補リスト生成部607は、実施例1と同様にして予測情報候補リストを生成し、生成対した予測情報候補リストをマージ判定部608に出力する。
マージ判定部608は、差分ベクトル算出部606からL0,L1の参照インデックス、動きベクトル、差分ベクトルなどを取得し、候補リスト生成部607から予測情報候補リストを取得する。マージ判定部608は、参照インデックスと動きベクトルとを含む予測情報が、予測情報候補リストに存在すれば、マージフラグを有効とし、予測情報候補リスト内のインデックスをマージインデックスとする。マージ判定部608は、マージの有効、無効を示すマージフラグと、マージインデックスとをエントロピー符号化部616に出力する。
マージ判定部608は、参照インデックスと動きベクトルとを含む予測情報が、予測情報候補リストに存在しなければ、マージフラグを無効とし、差分ベクトル算出部606から取得したL0、L1の参照インデックス、差分ベクトル、予測候補インデックスをエントロピー符号化部616に出力する。
予測信号生成部609は、入力された参照画像の領域位置情報に基づいて、復号画像記憶部603から参照画素を取得し、予測画素信号を生成する。
予測誤差生成部610は、原画像と予測画素信号とを取得し、原画像と予測画素信号の差分を算出することで予測誤差信号を生成する。
直交変換部611は、予測誤差信号に離散コサイン変換などの直交変換処理を行い、直交変換係数を量子化部612に出力する。量子化部612は、直交変換係数を量子化する。
逆量子化部613は、量子化された直交変換係数に対し、逆量子化処理を行う。逆直交変換部614は、逆量子化された係数に対し、逆直交変換処理を行う。
復号画素生成部615は、予測誤差信号と予測画素信号とを加算することで、復号画素を生成する。生成された復号画素を含む復号画像は、復号画像記憶部603に記憶される。
エントロピー符号化部616は、入力されたマージフラグとマージインデックス、L0参照インデックス、L0差分ベクトル、L0予測ベクトル候補インデックス、L1参照インデックス、L1差分ベクトル、L1予測ベクトル候補インデックス、および、量子化された直交変換係数情報をエントロピー符号化してストリームデータとして出力する。
エントロピー符号化部616は、インターの予測モードに関するパラメータの符号化方法に関して、まず、マージフラグを符号化し、マージフラグが有効であれば、マージインデックスを符号化する。
エントロピー符号化部616は、マージフラグが無効であれば、マージインデックスは符号化せずに、L0とL1の予測フラグ情報を符号化する。また、エントロピー符号化部616は、L0の予測フラグが有効であればL0参照インデックス、L0差分ベクトル、L0予測ベクトル候補インデックスを符号化し、L1の予測フラグが有効であれば、L1参照インデックス、L1差分ベクトル、L1予測ベクトル候補インデックスを符号化する。
<動作>
次に、実施例2における動画像符号化装置600の動作について説明する。図17は、動画像符号化装置の処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS501で、動きベクトル検出部601は、原画像を取得し、参照ピクチャの画素データを取得し、L0、L1の予測フラグと参照インデックスと動きベクトルとを検出する。
ステップS502で、予測ベクトル生成部605は、L0とL1の予測ベクトル候補リストをそれぞれ算出する。このとき、予測ベクトル生成部605は、例えば、非特許文献2に記載の予測ベクトル生成処理を用いればよい。
ステップS503で、差分ベクトル算出部606は、L0とL1の動きベクトルに最も近い予測ベクトルを予測ベクトル候補リストの中からそれぞれ選択し、L0とL1について予測フラグが有効であれば、予測ベクトルと予測候補インデックスをそれぞれ決定する。
さらに、差分ベクトル算出部606は、L0の動きベクトルからL0の予測ベクトルを減算してL0の差分ベクトルを生成し、L1の動きベクトルからL1の予測ベクトルを減算してL1の差分ベクトルを生成する。
ステップS504で、候補リスト生成部607は、前述した通り、平均ベクトルを追加可能として、予測情報候補リストを生成し、生成した予測情報候補リストをマージ判定部608に出力する。
ステップS505で、予測情報記憶部604は、動きベクトル検出部601から出力されたL0とL1の予測フラグと参照インデックス情報と動きベクトルとを含む動きベクトル情報を記憶する。これらの情報は、次のブロックの符号化に利用される。
ステップS506で、マージ判定部608は、前述した通り、マージフラグを有効にするか無効にするかを判定する。マージ判定部608は、マージフラグを有効と判定した場合、マージフラグとマージインデックスをエントロピー符号化部616に出力する。マージ判定部608は、マージフラグを無効とした場合、マージフラグとL0,L1の予測フラグ、参照インデックス、差分ベクトル、予測候補インデックスをエントロピー符号化部616に出力する。
ステップS507で、予測信号生成部609は、入力された参照画像の領域位置情報に基づいて、復号画像記憶部603から参照画素を取得し、予測画素信号を生成する。
ステップS508で、予測誤差生成部610は、原画像と予測画素信号が入力され、原画像と予測画素信号の差分を算出することで予測誤差信号を生成する。
ステップS609で、直交変換部611は、予測誤差信号に対して直交変換処理を行い、直交変換係数を生成する。
ステップS610で、量子化部612は、直交変換係数に対して、量子化処理を行い、量子化後の直交変換係数を生成する。
なお、ステップS502〜S503、ステップS504、ステップS505、ステップS507〜S510の各処理は、並列して行われ、順不同である。
ステップS511で、逆量子化部613は、量子化された直交変換係数に対し、逆量子化処理を行い、直交変換係数を生成する。次に、逆直交変換部614は、直交変換係数に対し、逆直交変換処理を行い、予測誤差信号を生成する。
ステップS512で、復号画素生成部615は、予測誤差信号と予測画素信号とを加算し、復号画素を生成する。
ステップS513で、復号画像記憶部603は、復号画素を含む復号画像を記憶する。この復号画像は、以降のブロックの符号化処理に用いられる。
ステップS514で、エントロピー符号化部616は、マージフラグの有効、無効に応じて、各情報をエントロピー符号化し、ストリームとして出力する。
以上、実施例2によれば、マージモードの予測情報候補数を固定する場合に、符号化効率をさらに向上させることができる。なお、動画像符号化装置600の候補リスト生成部607について、当該業者においては、実施例1の候補リスト生成部105を用いることができることは自明である。
[変形例]
図18は、画像処理装置800の構成の一例を示すブロック図である。画像処理装置800は、各実施例で説明した動画像符号化装置、又は動画像復号装置の一例である。図18に示すように、画像処理装置800は、制御部801、主記憶部802、補助記憶部803、ドライブ装置804、ネットワークI/F部806、入力部807、表示部808を含む。これら各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続されている。
制御部801は、コンピュータの中で、各装置の制御やデータの演算、加工を行うCPUである。また、制御部801は、主記憶部802や補助記憶部803に記憶されたプログラムを実行する演算装置であり、入力部807や記憶装置からデータを受け取り、演算、加工した上で、表示部808や記憶装置などに出力する。
主記憶部802は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などであり、制御部801が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
補助記憶部803は、HDD(Hard Disk Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。
ドライブ装置804は、記録媒体805、例えばフレキシブルディスクからプログラムを読み出し、記憶装置にインストールする。
また、記録媒体805は、所定のプログラムを格納する。この記録媒体805に格納されたプログラムは、ドライブ装置804を介して画像処理装置800にインストールされる。インストールされた所定のプログラムは、画像処理装置800により実行可能となる。
ネットワークI/F部806は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器と画像処理装置800とのインターフェースである。
入力部807は、カーソルキー、数字入力及び各種機能キー等を備えたキーボード、表示部808の表示画面上でキーの選択等を行うためのマウスやスライスパット等を有する。また、入力部807は、ユーザが制御部801に操作指示を与えたり、データを入力したりするためのユーザインターフェースである。
表示部808は、LCD(Liquid Crystal Display)等を有し、制御部801から入力される表示データに応じた表示が行われる。なお、表示部808は、外部に設けられてもよく、その場合は、画像処理装置800は、表示制御部を有する。
このように、前述した実施例で説明した動画像符号化処理又は動画像復号処理は、コンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。このプログラムをサーバ等からインストールしてコンピュータに実行させることで、前述した動画像符号化処理又は動画像復号処理を実現することができる。
また、この動画像符号化プログラム又は動画像復号プログラムを記録媒体805に記録し、このプログラムが記録された記録媒体805をコンピュータや携帯端末に読み取らせて、前述した動画像符号化処理又は動画像復号処理を実現させることも可能である。
なお、記録媒体805は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。なお、記録媒体805には、搬送波は含まれない。
画像処理装置800で実行されるプログラムは、各実施例で説明した各部を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、制御部801が補助記憶部803からプログラムを読み出して実行することにより上記各部のうち1又は複数の各部が主記憶部802上にロードされ、1又は複数の各部が主記憶部802上に生成されるようになっている。
また、前述した各実施例で説明した動画像符号化処理又は動画像復号処理は、1つ又は複数の集積回路に実装してもよい。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
なお、以上の実施例に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
処理ブロックごとに、該処理ブロックの動きベクトルと該動きベクトルの予測情報候補とを用いて復号処理を行う動画像復号装置であって、
前記処理ブロックに対して空間方向又は時間方向に隣接するブロックを示す周辺ブロックの動きベクトル、該動きベクトルが参照するピクチャを示す参照ピクチャ識別子を含む予測情報を記憶する予測情報記憶部と、
前記周辺ブロックの予測情報と同一の予測情報を使用して前記処理ブロックの動き補償を行う場合、前記予測情報記憶部から前記周辺ブロックの予測情報を取得して前記予測情報候補を生成する第1の予測情報候補生成部と、
前記予測情報候補の数が所定数に満たない場合、前記予測情報候補のうちの2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すとき、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均した動きベクトルを含む予測情報を、前記予測情報候補に追加する第2の予測情報候補生成部と
を備える動画像復号装置。
(付記2)
前記第2の予測情報候補生成部は、
前記予測情報候補のうち、2つの予測情報を取得する予測情報取得部と、
前記2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が、同一のピクチャを示すか否かを判定する第1の処理判定部と、
前記第1の処理判定部により同一のピクチャを示すと判定された場合、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均し、平均した動きベクトルを含む予測情報を生成する平均予測情報生成部と、
前記平均予測情報生成部に生成された予測情報を、前記予測情報候補に追加する追加部と、
を備える付記1記載の動画像復号装置。
(付記3)
前記予測情報は、参照するピクチャに対して第1リスト及び第2リストがある場合、各リストに対応する2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を含み、
前記第1の処理判定部は、
前記2つの予測情報の前記第1リスト又は前記第2リストの参照ピクチャ識別子が有効であり、かつ該参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すときに予測情報の平均処理を行うと判定し、
前記平均予測情報生成部は、
前記第1リスト及び前記第2リストそれぞれに対し、前記2つの予測情報のピクチャ識別子が同一のピクチャを示すかを判定する第2の処理判定部と、
前記第2の処理判定部により所定リストで同一のピクチャを示すと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトルを平均した平均ベクトルを含む予測情報を、前記所定リストの予測情報にする平均処理部と、
前記第2の処理判定部により所定リストで同一のピクチャではないと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子のいずれか1つを選択して、前記所定リストの予測情報にする予測情報選択部と、
を備える付記2記載の動画像復号装置。
(付記4)
前記予測情報選択部は、
前記参照ピクチャ識別子の大きさに基づいて、1つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を選択する付記3記載の動画像復号装置。
(付記5)
前記予測情報選択部は、
前記参照ピクチャ識別子が示すピクチャの表示時間に基づいて、1つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を選択する付記3記載の動画像復号装置。
(付記6)
入力画像が分割された処理ブロックごとに、該処理ブロックの動きベクトルと該動きベクトルの予測情報候補とを用いて符号化処理を行う動画像符号化装置であって、
前記処理ブロックに対して空間方向又は時間方向に隣接するブロックを示す周辺ブロックの動きベクトル、該動きベクトルが参照するピクチャを示す参照ピクチャ識別子を含む予測情報を記憶する予測情報記憶部と、
前記周辺ブロックの予測情報と同一の予測情報を使用して前記処理ブロックの動き補償を行う場合、前記予測情報記憶部から前記周辺ブロックの予測情報を取得して前記予測情報候補を生成する第1の予測情報候補生成部と、
前記予測情報候補が所定数に満たない場合、前記予測情報候補のうちの2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すとき、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均した動きベクトルを含む予測情報を、前記予測情報候補に追加する第2の予測情報候補生成部と
を備える動画像符号化装置。
(付記7)
処理ブロックごとに、該処理ブロックの動きベクトルと該動きベクトルの予測情報候補とを用いて復号処理を行う動画像復号装置が実行する動画像復号方法であって、
前記処理ブロックに対して空間方向又は時間方向に隣接するブロックを示す周辺ブロックの動きベクトル、該動きベクトルが参照するピクチャを示す参照ピクチャ識別子を含む予測情報と同一の予測情報を使用して前記処理ブロックの動き補償を行う場合、前記周辺ブロックの予測情報を記憶する予測情報記憶部から前記周辺ブロックの予測情報を取得して前記予測情報候補を生成し、
前記予測情報候補が所定数に満たない場合、前記予測情報候補のうちの2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すとき、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均した動きベクトルを含む予測情報を、前記予測情報候補に追加する処理を有する動画像復号方法。
(付記8)
入力画像が分割された処理ブロックごとに、該処理ブロックの動きベクトルと該動きベクトルの予測情報候補とを用いて符号化処理を行う動画像符号化装置が実行する動画像符号化方法であって、
前記処理ブロックに対して空間方向又は時間方向に隣接するブロックを示す周辺ブロックの動きベクトル、該動きベクトルが参照するピクチャを示す参照ピクチャ識別子を含む予測情報と同一の予測情報を使用して前記処理ブロックの動き補償を行う場合、前記周辺ブロックの予測情報を記憶する予測情報記憶部から前記周辺ブロックの予測情報を取得して前記予測情報候補を生成し、
前記予測情報候補が所定数に満たない場合、前記予測情報候補のうちの2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すとき、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均した動きベクトルを含む予測情報を、前記予測情報候補に追加する処理を有する動画像符号化方法。
(付記9)
処理ブロックごとに、該処理ブロックの動きベクトルと該動きベクトルの予測情報候補とを用いて復号処理を行う動画像復号装置に実行させるための動画像復号プログラムであって、
前記処理ブロックに対して空間方向又は時間方向に隣接するブロックを示す周辺ブロックの動きベクトル、該動きベクトルが参照するピクチャを示す参照ピクチャ識別子を含む予測情報と同一の予測情報を使用して前記処理ブロックの動き補償を行う場合、前記周辺ブロックの予測情報を記憶する予測情報記憶部から前記周辺ブロックの予測情報を取得して前記予測情報候補を生成し、
前記予測情報候補が所定数に満たない場合、前記予測情報候補のうちの2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すとき、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均した動きベクトルを含む予測情報を、前記予測情報候補に追加する処理を有する動画像復号プログラム。
(付記10)
入力画像が分割された処理ブロックごとに、該処理ブロックの動きベクトルと該動きベクトルの予測情報候補とを用いて符号化処理を行う動画像符号化装置に実行させるための動画像符号化プログラムであって、
前記処理ブロックに対して空間方向又は時間方向に隣接するブロックを示す周辺ブロックの動きベクトル、該動きベクトルが参照するピクチャを示す参照ピクチャ識別子を含む予測情報と同一の予測情報を使用して前記処理ブロックの動き補償を行う場合、前記周辺ブロックの予測情報を記憶する予測情報記憶部から前記周辺ブロックの予測情報を取得して前記予測情報候補を生成し、
前記予測情報候補が所定数に満たない場合、前記予測情報候補のうちの2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すとき、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均した動きベクトルを含む予測情報を、前記予測情報候補に追加する処理を有する動画像符号化プログラム。
100 動画像復号装置
101 エントロピー復号部
102 参照ピクチャリスト記憶部
103 予測情報記憶部
104 予測ベクトル生成部
105 候補リスト生成部
106 動きベクトル復元部
107 予測画素生成部
108 逆量子化部
109 逆直交変換部
110 復号画素生成部
111 復号画像記憶部
201 第1の予測情報候補生成部
202、301 第2の予測情報候補生成部
221 平均候補生成部
311 第2の候補生成部
401 予測情報取得部
402 平均予測情報処理判定部
403 平均予測情報生成部
404 候補追加部
521 平均処理判定部
522 平均処理部
523 予測情報選択部
600 動画像符号化装置
601 動き検出部
602 参照ピクチャリスト記憶部
603 復号画像記憶部
604 予測情報記憶部
605 予測ベクトル生成部
606 差分ベクトル算出部
607 候補リスト生成部
608 マージ判定部
609 予測画素生成部
610 予測誤差生成部
611 直交変換部
612 量子化部
613 逆量子化部
614 逆直交変換部
615 復号画素生成部
616 エントロピー符号化部
801 制御部

Claims (8)

  1. 処理ブロックごとに、該処理ブロックの動きベクトルと該動きベクトルの予測情報候補とを用いて復号処理を行う動画像復号装置であって、
    前記処理ブロックに対して空間方向又は時間方向に隣接するブロックを示す周辺ブロックの動きベクトル、及び該動きベクトルが参照するピクチャを示す参照ピクチャ識別子を含む予測情報を記憶する予測情報記憶部と、
    前記周辺ブロックの予測情報と同一の予測情報を使用して前記処理ブロックの動き補償を行う場合、前記予測情報記憶部から前記周辺ブロックの予測情報を取得して前記予測情報候補を生成する第1の予測情報候補生成部と、
    前記予測情報候補の数が所定数に満たない場合、前記予測情報候補のうちの2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すとき、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均した動きベクトルを含む予測情報を、前記予測情報候補に追加する第2の予測情報候補生成部と
    を備え
    前記第2の予測情報候補生成部は、
    前記予測情報候補のうち、2つの予測情報を取得する予測情報取得部と、
    前記2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が、同一のピクチャを示すか否かを判定する第1の処理判定部と、
    前記第1の処理判定部により同一のピクチャを示すと判定された場合、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均し、平均した動きベクトルを含む予測情報を生成する平均予測情報生成部と、
    前記平均予測情報生成部に生成された予測情報を、前記予測情報候補に追加する追加部と、
    を備え、
    前記予測情報は、参照するピクチャに対して第1リスト及び第2リストがある場合、各リストに対応する2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を含み、
    前記第1の処理判定部は、
    前記2つの予測情報の前記第1リスト又は前記第2リストの参照ピクチャ識別子が有効であり、かつ該参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すときに予測情報の平均処理を行うと判定し、
    前記平均予測情報生成部は、
    前記第1リスト及び前記第2リストそれぞれに対し、前記2つの予測情報のピクチャ識別子が同一のピクチャを示すかを判定する第2の処理判定部と、
    前記第2の処理判定部により所定リストで同一のピクチャを示すと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトルを平均した平均ベクトルを含む予測情報を、前記所定リストの予測情報にする平均処理部と、
    前記第2の処理判定部により所定リストで同一のピクチャではないと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子のいずれか1つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を選択して、前記所定リストの予測情報にする予測情報選択部と、
    を備える動画像復号装置。
  2. 前記予測情報選択部は、
    前記参照ピクチャ識別子の大きさに基づいて、1つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を選択する請求項記載の動画像復号装置。
  3. 前記予測情報選択部は、
    前記参照ピクチャ識別子が示すピクチャの表示時間に基づいて、1つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を選択する請求項記載の動画像復号装置。
  4. 入力画像が分割された処理ブロックごとに、該処理ブロックの動きベクトルと該動きベクトルの予測情報候補とを用いて符号化処理を行う動画像符号化装置であって、
    前記処理ブロックに対して空間方向又は時間方向に隣接するブロックを示す周辺ブロックの動きベクトル、及び該動きベクトルが参照するピクチャを示す参照ピクチャ識別子を含む予測情報を記憶する予測情報記憶部と、
    前記周辺ブロックの予測情報と同一の予測情報を使用して前記処理ブロックの動き補償を行う場合、前記予測情報記憶部から前記周辺ブロックの予測情報を取得して前記予測情報候補を生成する第1の予測情報候補生成部と、
    前記予測情報候補が所定数に満たない場合、前記予測情報候補のうちの2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すとき、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均した動きベクトルを含む予測情報を、前記予測情報候補に追加する第2の予測情報候補生成部と
    を備え
    前記第2の予測情報候補生成部は、
    前記予測情報候補のうち、2つの予測情報を取得する予測情報取得部と、
    前記2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が、同一のピクチャを示すか否かを判定する第1の処理判定部と、
    前記第1の処理判定部により同一のピクチャを示すと判定された場合、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均し、平均した動きベクトルを含む予測情報を生成する平均予測情報生成部と、
    前記平均予測情報生成部に生成された予測情報を、前記予測情報候補に追加する追加部と、
    を備え、
    前記予測情報は、参照するピクチャに対して第1リスト及び第2リストがある場合、各リストに対応する2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を含み、
    前記第1の処理判定部は、
    前記2つの予測情報の前記第1リスト又は前記第2リストの参照ピクチャ識別子が有効であり、かつ該参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すときに予測情報の平均処理を行うと判定し、
    前記平均予測情報生成部は、
    前記第1リスト及び前記第2リストそれぞれに対し、前記2つの予測情報のピクチャ識別子が同一のピクチャを示すかを判定する第2の処理判定部と、
    前記第2の処理判定部により所定リストで同一のピクチャを示すと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトルを平均した平均ベクトルを含む予測情報を、前記所定リストの予測情報にする平均処理部と、
    前記第2の処理判定部により所定リストで同一のピクチャではないと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子のいずれか1つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を選択して、前記所定リストの予測情報にする予測情報選択部と、
    を備える動画像符号化装置。
  5. 処理ブロックごとに、該処理ブロックの動きベクトルと該動きベクトルの予測情報候補とを用いて復号処理を行う動画像復号装置が実行する動画像復号方法であって、
    前記処理ブロックに対して空間方向又は時間方向に隣接するブロックを示す周辺ブロックの動きベクトル、及び該動きベクトルが参照するピクチャを示す参照ピクチャ識別子を含む予測情報と同一の予測情報を使用して前記処理ブロックの動き補償を行う場合、前記周辺ブロックの予測情報を記憶する予測情報記憶部から前記周辺ブロックの予測情報を取得して前記予測情報候補を生成し、
    前記予測情報候補が所定数に満たない場合、前記予測情報候補のうち、2つの予測情報を取得し、
    前記2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が、同一のピクチャを示すか否かを判定し、
    同一のピクチャを示すと判定された場合、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均し、平均した動きベクトルを含む予測情報を生成し、
    生成された予測情報を、前記予測情報候補に追加し、
    前記予測情報は、参照するピクチャに対して第1リスト及び第2リストがある場合、各リストに対応する2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を含み、
    前記同一のピクチャを示すか否かの判定は、
    前記2つの予測情報の前記第1リスト又は前記第2リストの参照ピクチャ識別子が有効であり、かつ該参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すときに予測情報の平均処理を行うと判定し、
    前記平均した動きベクトルを含む予測情報の生成は、
    前記第1リスト及び前記第2リストそれぞれに対し、前記2つの予測情報のピクチャ識別子が同一のピクチャを示すかを判定し、
    所定リストで同一のピクチャを示すと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトルを平均した平均ベクトルを含む予測情報を、前記所定リストの予測情報にし、
    前記所定リストで同一のピクチャではないと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子のいずれか1つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を選択して、前記所定リストの予測情報にする処理を有する動画像復号方法。
  6. 入力画像が分割された処理ブロックごとに、該処理ブロックの動きベクトルと該動きベクトルの予測情報候補とを用いて符号化処理を行う動画像符号化装置が実行する動画像符号化方法であって、
    前記処理ブロックに対して空間方向又は時間方向に隣接するブロックを示す周辺ブロックの動きベクトル、及び該動きベクトルが参照するピクチャを示す参照ピクチャ識別子を含む予測情報と同一の予測情報を使用して前記処理ブロックの動き補償を行う場合、前記周辺ブロックの予測情報を記憶する予測情報記憶部から前記周辺ブロックの予測情報を取得して前記予測情報候補を生成し、
    前記予測情報候補が所定数に満たない場合、前記予測情報候補のうち、2つの予測情報を取得し、
    前記2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が、同一のピクチャを示すか否かを判定し、
    同一のピクチャを示すと判定された場合、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均し、平均した動きベクトルを含む予測情報を生成し、
    生成された予測情報を、前記予測情報候補に追加し、
    前記予測情報は、参照するピクチャに対して第1リスト及び第2リストがある場合、各リストに対応する2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を含み、
    前記同一のピクチャを示すか否かの判定は、
    前記2つの予測情報の前記第1リスト又は前記第2リストの参照ピクチャ識別子が有効であり、かつ該参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すときに予測情報の平均処理を行うと判定し、
    前記平均した動きベクトルを含む予測情報の生成は、
    前記第1リスト及び前記第2リストそれぞれに対し、前記2つの予測情報のピクチャ識別子が同一のピクチャを示すかを判定し、
    所定リストで同一のピクチャを示すと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトルを平均した平均ベクトルを含む予測情報を、前記所定リストの予測情報にし、
    前記所定リストで同一のピクチャではないと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子のいずれか1つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を選択して、前記所定リストの予測情報にする処理を有する動画像符号化方法。
  7. 処理ブロックごとに、該処理ブロックの動きベクトルと該動きベクトルの予測情報候補とを用いて復号処理を行う動画像復号装置に実行させるための動画像復号プログラムであって、
    前記処理ブロックに対して空間方向又は時間方向に隣接するブロックを示す周辺ブロックの動きベクトル、該動きベクトルが参照するピクチャを示す参照ピクチャ識別子を含む予測情報と同一の予測情報を使用して前記処理ブロックの動き補償を行う場合、前記周辺ブロックの予測情報を記憶する予測情報記憶部から前記周辺ブロックの予測情報を取得して前記予測情報候補を生成し、
    前記予測情報候補が所定数に満たない場合、前記2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が、同一のピクチャを示すか否かを判定し、
    同一のピクチャを示すと判定された場合、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均し、平均した動きベクトルを含む予測情報を生成し、
    生成された予測情報を、前記予測情報候補に追加し、
    前記予測情報は、参照するピクチャに対して第1リスト及び第2リストがある場合、各リストに対応する2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を含み、
    前記同一のピクチャを示すか否かの判定は、
    前記2つの予測情報の前記第1リスト又は前記第2リストの参照ピクチャ識別子が有効であり、かつ該参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すときに予測情報の平均処理を行うと判定し、
    前記平均した動きベクトルを含む予測情報の生成は、
    前記第1リスト及び前記第2リストそれぞれに対し、前記2つの予測情報のピクチャ識別子が同一のピクチャを示すかを判定し、
    所定リストで同一のピクチャを示すと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトルを平均した平均ベクトルを含む予測情報を、前記所定リストの予測情報にし、
    前記所定リストで同一のピクチャではないと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子のいずれか1つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を選択して、前記所定リストの予測情報にする処理を有する動画像復号プログラム。
  8. 入力画像が分割された処理ブロックごとに、該処理ブロックの動きベクトルと該動きベクトルの予測情報候補とを用いて符号化処理を行う動画像符号化装置に実行させるための動画像符号化プログラムであって、
    前記処理ブロックに対して空間方向又は時間方向に隣接するブロックを示す周辺ブロックの動きベクトル、該動きベクトルが参照するピクチャを示す参照ピクチャ識別子を含む予測情報と同一の予測情報を使用して前記処理ブロックが動き補償を行う場合、前記周辺ブロックの予測情報を記憶する予測情報記憶部から前記周辺ブロックの予測情報を取得して前記予測情報候補を生成し、
    前記予測情報候補が所定数に満たない場合、前記予測情報候補のうち、2つの予測情報を取得し、
    前記2つの予測情報の参照ピクチャ識別子が、同一のピクチャを示すか否かを判定し、
    同一のピクチャを示すと判定された場合、前記2つの予測情報に含まれる2つの動きベクトルを平均し、平均した動きベクトルを含む予測情報を生成し、
    生成された予測情報を、前記予測情報候補に追加し、
    前記予測情報は、参照するピクチャに対して第1リスト及び第2リストがある場合、各リストに対応する2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を含み、
    前記同一のピクチャを示すか否かの判定は、
    前記2つの予測情報の前記第1リスト又は前記第2リストの参照ピクチャ識別子が有効であり、かつ該参照ピクチャ識別子が同一のピクチャを示すときに予測情報の平均処理を行うと判定し、
    前記平均した動きベクトルを含む予測情報の生成は、
    前記第1リスト及び前記第2リストそれぞれに対し、前記2つの予測情報のピクチャ識別子が同一のピクチャを示すかを判定し、
    所定リストで同一のピクチャを示すと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトルを平均した平均ベクトルを含む予測情報を、前記所定リストの予測情報にし、
    前記所定リストで同一のピクチャではないと判定された場合、前記所定リストの2つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子のいずれか1つの動きベクトル及び参照ピクチャ識別子を選択して、前記所定リストの予測情報に
    する処理を有する動画像符号化プログラム。
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