JP5766641B2 - 追尾装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、全方向に渡り移動する目標(ターゲット)に対してカメラ等の目標認識センサを追尾させるための追尾装置に関する。
近年、空港やプラントなど大型施設、及び発電所や水道施設などのライフラインに関わる施設での保安設備、並びにITSなどの交通情報支援システムなどにおいて、ITVカメラ等を用いて対象物を追跡し、継続した監視や詳細な情報を入手するシステムが多く商品化されている。これらのシステムは、地上設置型だけでなく、プラットホームとして車両、船舶または航空機などを想定し、小型かつ耐振性を考慮した構造で、振動及び動揺に対する外乱抑圧を行っている。更に、複数の対象物を順次、追尾できるように、旋回速度を高速化し、対象物への指向を短時間に行えることが重要になってきている。
このような移動体画像追尾システムでは、全方向に渡り移動する目標に対して追尾するために、ジンバル構造を用いていることが多い。ジンバル構造では少なくとも2軸以上を備える必要がある。2軸ジンバルでは、対象物が天頂、もしくは天頂付近を通過する場合にはAZ軸は瞬時に正面から背面へ向かうため180度近く回転する必要があり、モータトルクには制限があるためこの動作の実現は難しく、連続した追跡ができなくなるというジンバルロックと呼ばれる現象の課題がある。このため2軸ジンバル構造では、ジンバルロックが生じる天頂付近には指向することができず、全方向に渡り目標を連続して追尾することの実現が難しい。
また、従来の画像追尾システムでは、3軸ジンバル構造を用いることで、動作の自由度を増やし、角速度が過大とならないように、動きをAz軸とxEL軸との動作に分配することで、実現可能なジンバル可動範囲を超えることなく、ジンバルロックを避け、全方向にわたり連続的に追尾させようとしている。
他に、ジンバル構造を取らない従来技術としては、球体状のケーシングを摩擦転動機構が全方向に回転自由に駆動する機構が提案されている。
また、球体状の可動体に対して摩擦を利用して回転させる機構としては、中空体で表面部が弾性体で構成された球状回転体を転動させることで移動する搬送装置が提案されている。
特開2006−106910公報 特開2005−114035公報 特開2009−234524公報
このような従来技術では、小型化や目標を追尾するための制御則が複雑になるという課題がある。例えば、3軸ジンバル構造の場合には、モータ等の駆動手段も増えるため、小型化や低コスト化が難しい。また、カメラ等を搭載するためxEL軸の負荷慣性が大きく、Az軸とxEL軸との軸干渉の影響も生じる可能性があり、3軸ジンバル構造特有の課題が生じてしまう。さらに、冗長軸によりAz軸の角速度を緩和することは可能であるが、他の軸と比べて必要となる角速度は大きいため、必要となる駆動トルクも大きくなってしまう課題がある。
また、従来のジンバル構造を用いていない方式では、ジンバルロックのような課題はないが、移動体画像追尾システムとしては自動化が難しいという課題がある。例えば、目標が画像に入るまで人為的に遠隔操作にて球体を駆動する必要があり、カメラの指向方向の情報も取得する要素を有していないため、画像から得られた情報を用いて自動的に追尾することが難しい。また、球状ケーシング内のカメラ等とは無線で通信しているため、可動時間も限定的となる課題がある。
また、従来の球体を駆動させる機構では移動装置等には利用が可能であるが、移動体画像追尾システムとしては応用が難しいという課題がある。例えば、テーブルを水平にしながら移動するように球体を駆動するため、任意の方向にカメラを指向させることが難しいという課題がある。
発明が解決しようとする課題は、上記に鑑みてなされたものであって、大きな角速度を必要とせず、全天に渡り目標の自動追尾を可能とする、移動体の追尾装置を提供することを目的とする。
実施形態によれば、追尾装置は、球状胴体、第1ジンバル、第2ジンバル、第3ジンバル、可動体、球体駆動部、駆動保持部、目標位置認識部、第1角度センサ、第2角度センサ、第3角度センサ、第4角度センサ、回転ばね駆動部、移動部、伝達部、及び制御部を備える。
第1ジンバルは、前記球状胴体に支持され、第1ジンバル軸を中心に回転する。第2ジンバルは、前記第1ジンバルに支持され、前記第1ジンバル軸に直交する第2ジンバル軸を中心に回転する。第3ジンバルは、前記第2ジンバルに支持され、前記第1ジンバル軸と前記第2ジンバル軸との直交点において該第2ジンバル軸と直交する第3ジンバル軸を中心に回転する。可動体は、前記第3ジンバルに支持され、前記第3ジンバル軸に直交する第4ジンバル軸を中心に回転する。球体駆動部は、前記可動体に支持され、3箇所以上に設けられ、前記球状胴体上で前記可動体を所望の方向に転動させる。駆動保持部は、前記第3ジンバルと前記可動体とを接続し、前記球体駆動部を前記球状胴体に押圧した状態に保持する。目標位置認識部は、前記第3ジンバルに支持され、目標の位置データを出力する。第1角度センサは、前記第1ジンバルの前記球状胴体の底部に対する第1回転角度を検出する。第2角度センサは、前記第2ジンバルの前記第1ジンバルに対する第2回転角度を検出する。第3角度センサは、前記第3ジンバルの前記第2ジンバルに対する第3回転角度を検出する。第4角度センサは、前記可動体の前記第3ジンバルに対する第4回転角度を検出する。回転ばね駆動部は、前記第3ジンバルを回転中心に戻す。移動部は、前記第3ジンバルに支持され、可動レンズを移動させ固定レンズと該可動レンズとの距離を設定する。伝達部は、前記可動体の駆動力を前記移動部に伝達または遮断する。制御部は、前記位置データ及び前記第1から第4回転角度に基づいて、前記球体駆動部によって前記可動体を転動させ、前記可動体を所望の方向に制御し、さらに前記距離を制御する。
実施形態の追尾装置のブロック図。 (a)は図1の追尾装置の斜視透視図であり、(b)は正面透視図であり、(c)は側面透視図であり、(d)は上面図である。 (a)は目標位置認識部が水平方向を向いる場合での図1の追尾装置が含む第1から第3ジンバルと可動体それぞれの回転軸を示す図であり、(b)は目標位置認識部が天頂方向を向いる場合での図1の追尾装置が含む第1から第3ジンバルと可動体それぞれの回転軸を示す図である。 球状胴体150に対する可動体141の位置を示す概略図。 (a)は正面透視図でありホイールの位置を示し、(b)は上面図であり各ホイールでの駆動方向ベクトルを示し、(c)は上面図であり可動体をx方向に転動させたい場合を示し、(d)は上面図であり可動体をy方向に転動させたい場合を示す。 可動体が、上方を指向している状態から、奥行き方向である左斜め方向に移動する場合の斜視透視図を示し、(a)は初期状態を示し、(b)は可動体が左斜め方向に移動している状態を示し、(c)は左斜め方向への移動の進行と共に第1及び第2ジンバルが回転する状態を示し、(d)は第3ジンバルを回転中心に戻し第1及び第2ジンバルそれぞれが回転する状態を示す。 可動レンズの移動について説明するための図。 実施形態のカメラ視野と移動体との追尾誤差を示す図。 目標の移動に追尾するための制御系を説明するブロック線図。 指向制御と、可動レンズ駆動によるレンズ制御との切り替えについての動作の一例を示すフローチャート。 測距センサを備えた場合の可動レンズの制御について説明するための図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る追尾装置について詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、同一の番号を付した部分については同様の動作を行うものとして、重ねての説明を省略する。
実施形態の追尾装置は、移動する目標物を追跡するトラッキングシステムに適用したものである。
(第1の実施形態)
本実施形態の追尾装置について図1、図2を参照して説明する。図1は追尾装置のブロック図であり、図2は透視図であり、(a)はZ軸正方向を天頂方向としたベクトル(X,Y,Z)=(1,−1,1)の方向から見た斜視図であり、(b)はY軸負方向から見た正面図であり、(c)はX軸負方向から見た側面図であり、(d)はZ軸正方向から見た上面図である。ただし、図2(a)にX軸、Y軸、Z軸の方向は定義してあり、図2のそれぞれの図面にX軸、Y軸、Z軸の方向を示してある。
本実施形態の追尾装置は、第1、第2及び第3ジンバル111,121,131、可動体141、ベース101、第1、第2、第3及び第4角度センサ112,122,132,142、球状胴体150、ホイール151,152,153、駆動保持部155、目標位置認識部(カメラセンサ)161、制御部163、第1、第2及び第3ホイール駆動部171,172,173、回転ばね駆動部174、固定レンズ181、可動レンズ182、駆動力伝達部183、直進移動部184を含んでいる。なお、ホイールと対応するホイール駆動部とを合わせて球体駆動部と呼ぶ。
本実施形態では、球状胴体150の内部に、第1、第2及び第3ジンバル111,121,131、可動体141、ベース101、第1、第2、第3及び第4角度センサ112,122,132,142、ホイール151,152,153、駆動保持部155、目標位置認識部161、制御部163、第1、第2及び第3ホイール駆動部171,172,173が設置されている。球状胴体150は、目標位置認識部161で目標を認識することができる材質でできている。球状胴体150は例えば、目標位置認識部161が取得する予定になっている光に関して透明な材質からなる。
第1ジンバル111は、球状胴体150の底部のベース101に支持され、垂直方向に向けられ回転自由である第1回転軸110としての第1ジンバル軸を中心に回転する。第2ジンバル121は、第1ジンバル111に支持され、この第1回転軸110と直交する水平方向に設けられ、回転自由である第2回転軸120としての第2ジンバル軸を中心に回転する。第3ジンバル131は、第2ジンバル121に支持され、第1ジンバル軸と第2ジンバル軸との直交点において、この第2回転軸120と直交する水平方向に設けられ、回転自由である第3回転軸130としての第3ジンバル軸を中心に回転する。図1の第3回転軸130は、図1の紙面に直交する。
また、第3回転軸130に関しては、回転ばね駆動部174が備えてある。回転ばね駆動部174は、その復元力によって第3ジンバル131を回転中心に戻す。例えば、図1で第3ジンバル131が第3回転軸130に関して右回りまたは左回りに少し動いた場合に、この回転ばね駆動部174が、第3ジンバル131を回転中心に戻そうとして、第2ジンバル121及び第1ジンバル111を回転させることになる。回転ばね駆動部は、第3ジンバル131の軸に接続されていてもよいし、第3ジンバル131または駆動保持部155に付属していてもよい。回転ばね駆動部174は例えば、図1に示したように弾性体(例えばばね)であり、第3ジンバル131と第2ジンバル121とを接続してもよい。他に回転ばね駆動部174は例えば、第3ジンバル131が回転する第3回転軸130に付加される弾性ピボットでもよい。
さらに、第3ジンバル131には目標の位置データを出力する目標位置認識部161が設置されている。目標位置認識部161は目標認識センサとも呼び、例えばカメラセンサであり、目標を認識して画像データを得る。また、第3ジンバル131には固定レンズ181、可動レンズ182、駆動力伝達部183、直進移動部184からなる可変光学系が設置されている。この光学系により、目標との相対距離に応じた焦点距離を調整して目標認識センサへ受像光を送る。目標位置認識部161(カメラ等)の負荷の大きいものを従動的に駆動されるジンバル機構の内部の回転中心に備えているため、負荷慣性を小さくすることができるという効果を奏する。
ベース101は、第1ジンバル111に接続していて、第1ジンバル111、第2ジンバル121、第3ジンバル131、駆動保持部155、可動体141、固定レンズ181、可動レンズ182、駆動力伝達部183、直進移動部184、及び目標位置認識部161を支えて、平面上に追尾装置を設置するための土台となる。
可動体141は、駆動保持部155を介して第3ジンバル131に接続する。可動体141は、第3回転軸130と直交する方向に設けられ、回転自由に支持される第4回転軸としての可動軸140を中心に回転する。可動軸140を中心とした回転は、ベアリングやエンコーダによってなされる。また、ベアリングやエンコーダを介して第3ジンバル131と可動体141とを連結する。
また、可動体141には可動体141を動かすための球体駆動部が少なくとも3箇所以上に設置されている。球体駆動部は、第3ジンバル131と可動体141を拘束している。球体駆動部は、球状胴体150に対して可動体141を移動させることが可能なホイール(例えばオムニホイール151,152,153)と、ホイールを回転駆動するホイール駆動部171,172,173とで構成されている。なお、図1、図2(a)から図2(d)では例えば等間隔120度で3つのオムニホイール151,152,153を配置した場合を図示している。オムニホイールは、ホイールである球体胴体を回転駆動するだけでなく、この駆動の方向とは異なる方向への移動が可能なホイール(回転体)の総称である。オムニホイールの回転軸にはホイール駆動部の回転軸が備わっており、ホイール駆動部によってオムニホイールのホイール本体部が回転される。
球体駆動部が、可動体141を球状胴体150に対して所望の方向に転動させることができる。ホイールが球状胴体150に押圧されるように、球体駆動部は回転ばねを備えていてもよい。図1の例では球体駆動部の回転ばねが平衡点からずれるように球状胴体150を設置すると、回転ばねの復元力によりオムニホイールを球状胴体150の内側に押圧した状態に保持する。従って、オムニホイールが回転ばねにより最適な力で球状胴体150に押し付けられることで、球体駆動部は、球状胴体150とオムニホイールとの間の摩擦力を利用して、第1、第2及び第3ホイール駆動部171,172,173からの駆動力を伝達することができる。この結果、可動体141はスムースに球状胴体150に沿って動くことが可能になる。駆動力発生方式として球体駆動を用いているため、ジンバルロックの課題を回避することが可能となり、一つの駆動軸に大きな角速度を必要しないため小型化や軽量化ができるという効果を奏する。
さらに可動体141には、第4回転軸140の回転力を、直進移動部184に伝達する駆動力伝達部183が設置されている。駆動力伝達部183は、クラッチ要素を含んでおり、可動体141と直進移動部184との結合または分離によりそれぞれ、駆動力の伝達または遮断を行う。
また、駆動保持部155は、第3ジンバル131と可動体141とを接続し、第3ジンバル131と可動体141とのそれぞれを相対的に回転自由にするだけでなく、球体駆動部のうちのホイールを球状胴体150に押圧した状態に保持する。この結果、可動体141はスムースに球状胴体150に沿って動くことが可能になる。駆動保持部155には例えば、圧縮バネが取り付けられており、バネの復元力により第3ジンバル131に対して可動体141を図1の例では上に押し上げることで、オムニホイールを球状胴体150の内側に押圧した状態に保持する。従って、オムニホイールが駆動保持部155のバネにより最適な力で球状胴体150に押し付けられることで、球体駆動部は、球状胴体150とオムニホイール151,152,153との間の摩擦力を利用して、第1、第2及び第3ホイール駆動部171,172,173からの駆動力を伝達することができる。また、駆動保持部155はベアリングやエンコーダであり、これらを介して第3ジンバル131と可動体141とを連結する。
第1から第4回転軸110,120,130,140には、それぞれの回転軸に対応して第1から第4角度センサ112,122,132,142が備わっている。第1角度センサ112は、ジンバル固定部であるベース101に対する第1ジンバル111の回転角度を検出する。第2角度センサ122は、第1ジンバル111に対する第2ジンバル121の回転角度を検出する。第3角度センサ132は、第2ジンバル121に対する第3ジンバル131の回転角度を検出する。第4角度センサ142は、第3ジンバルに対する可動体141の回転角度を検出する。第4角度センサ142は例えばエンコーダである。
制御部163は、第1、第2、第3及び第4角度センサ112,122,132,142から4つの角度を入力して、目標位置認識部161の向きを認識し、追尾誤差検出値をゼロにするように、第1、第2及び第3ホイール駆動部171,172,173に指示を出し、ホイール151,152,153を駆動する。換言すれば、制御部163は、4つの角度を使用して目標位置認識部161と同一の座標系での仮想的な位置データを計算し、仮想的な位置データと目標位置認識部161が出力した位置データとを一致させるように球体駆動部を制御する。従動的に駆動されるジンバル機構内にカメラ等の目標位置認識部161を備え、この画像から得られる目標の位置情報を第3ジンバルと可動体との相対角度(第4角度センサ142が検出)に応じて回転変換を行うため、目標位置認識部161の座標系と可動体の駆動ベクトルの座標系とが同一の座標系となり、画像追尾制御則の簡素化ができるという効果を奏する。制御部163が、可動体141の第3ジンバル131に対する回転角度(下記のθ4)による回転変換を行い、位置データの座標系と可動体141が転動する方向を示すベクトルの座標系とを同一にする。
次に、球状胴体150に対する、第1、第2及び第3ジンバル111,121,131と可動体141それぞれの第1から第4回転軸110,120,130,140の概要について図3を参照して説明する。図3(a)は目標位置認識部161が水平方向を向いている場合を示し、図3(b)は目標位置認識部161が天頂方向を向いている場合を示している。なお、図2は可動体141が上方を指向している、すなわち目標位置認識部161が天頂方向を向いている場合である。
球状胴体150の座標系Σ0を基準として、球状胴体150と第1ジンバル111との第1回転軸110、第1ジンバル111と第2ジンバル121との第2回転軸120、第2ジンバル121と第3ジンバル131との第3回転軸130、第3ジンバル131と可動体141との第4回転軸140が備わっている。これら各回転軸には、角度センサが備わっている。第1角度センサ112は、第1ジンバル111の球状胴体150に対する回転角度θ1を検出する。第2角度センサ122は、第2ジンバル121の第1ジンバル111に対する回転角度θ2を検出する。第3角度センサ132は、第3ジンバル131の第2ジンバル121に対する回転角度θ3を検出する。第4角度センサ142は、可動体141の第3ジンバル131に対する回転角度θ4を検出する。また、第3回転軸130には回転ばね駆動部が備わっており、第3ジンバル131が外力により回転自由であるが、回転中心に戻す復元力を備えている。
次に、球状胴体150に対する可動体141の位置について図4を参照して説明する。
各回転軸は、同一交点を有しているため、可動体141と第3ジンバル131の上に備わった目標位置認識部161であるカメラの座標系Σcとは回転変換の関係のみを有している。従って、可動体141は球状胴体150を基準とした球面座標系上に位置する。
次に、球状胴体150とオムニホイールと駆動方向ベクトルとの関係について図5を参照して説明する。
図5の(a)は正面図であり、図2の(b)に対応している、図5の(b)は上面図であり、図2の(d)に対応している。なお、図5(b)では、可動体141が上方を指向し、かつ球状胴体150の座標系Σ0とカメラの座標系Σcとが同じである姿勢の状態を図示している。例えば、球状胴体150の半径R、天頂方向であるz0軸に対する取り付け角度φ、等間隔120度で3つのオムニホイール(i=1〜3)を取り付ける場合について説明する。球状胴体150と各ホイールとの接点座標P(i=1〜3)は、次式で表される。
Figure 0005766641
また、各点における駆動方向ベクトルs(i=1〜3)は、次式で表される。
Figure 0005766641
これらの関係を用いると、可動体141のカメラ座標系での各軸周りの次に示される角速度ω(j=x,y,z)と、ホイールの周速度vsi(i=1〜3)との関係が次式の[式3]で表される。
Figure 0005766641
Figure 0005766641
この式から、球状胴体150の座標系Σ0とカメラの座標系Σcとが同じである姿勢では、可動体141の角速度を得るためのモータ回転速度を決めることができる。
例えば、可動体141をz周りに転動させたいときは、可動体141にω周りの角速度を与える。このとき、[式3]より、vsi(i=1〜3)は以下のようになる。
Figure 0005766641
図5(b)のように、s1とs2とs3とが同一のモータ回転速度を与えるように各ホイールを回転させる。
可動体141をx方向に転動させたいときは、可動体141にω周りの角速度を与える。このとき、[式3]より、vsi(i=1〜3)は以下のようになる。
Figure 0005766641
図5(c)のように、s2とs3が反対のモータ回転速度を与えるように各ホイールを回転させる。
また、y方向に転動させたいときは、可動体141にω周りの角速度を与える。このとき、[式3]より、vsi(i=1〜3)は以下のようになる。
Figure 0005766641
図5(d)のように、s1に対して、s2とs3には半分大きさで反対のモータ回転速度を与えるように各ホイールを回転させる。
次に、可動体141が球体駆動部により球状胴体150上を駆動する動作が行われたときのジンバルの姿勢の変化について図6を参照して説明する。
可動体141が上方を指向している状態から、図6の奥行き方向である左斜め方向((X,Y,Z)=(−1,1,0)の方向)に可動体141が移動する場合を図示している。図2(b)と同様に正面方向をY軸負方向としている。図6(a)は最初の状態を示しており、可動体141が上方を指向している場合には、第3ジンバル131も上方を指向している。次に図6(b)のように、球体駆動部の動作によって可動体141が左斜め方向に移動を開始すると、可動体141の動きに従い連結されている第1から第3ジンバルも受動的に駆動される。このとき、可動体141に最も近い第3ジンバル131が最初に回転する。図6(c)のように、可動体141が左斜め方向に移動が進行すると、他の第1及び第2ジンバルもそれぞれの軸に関して回転する。このとき、第3回転軸130に関しては回転ばねが駆動して、第3回転軸130を回転中心に戻す復元力が働く。従って、この力が第1及び第2ジンバル111,121をそれぞれ回転させる力に分配される。図6(d)のようにさらに移動が進行すると、第3回転軸130に関して第3ジンバル131を回転中心に戻し、第1及び第2ジンバル111,121のみに回転角度が生じる状態になる(従動動作による回転)。このように本実施形態の追尾装置は、第3回転軸130に関して回転ばねが駆動することにより受動的な冗長性を有しており、天頂付近をジンバルが指向している場合に対しても、可動体141の移動に対して従動的に第1から第3ジンバルを回転させることができる。可動体を球体駆動で転動させることで従動的に駆動されるジンバル機構により、指向方向を検知することが可能であり、全方向に渡り移動する目標に対してカメラ等の目標認識センサを自動的に追尾させることができるという効果を奏する。
次に、可動体141が球体駆動部により球状胴体150の上を駆動する動作が行われたときの可動レンズの移動について図7を参照して説明する。
可動体141が球体駆動部により球状胴体150の上をz軸周りに回転する動作が行われることにより、可動体141と第3ジンバル131との間で回転駆動が生じる。ここで、駆動力伝達部183は、クラッチ要素であり、可動体141と直進移動部184との結合及び分離により、駆動力の伝達及び遮断を行う。例えば、押し付けの状態を変える接触式クラッチがある。駆動力伝達部183は、例えば、図7に示すような円筒形状であり、直径を拡大及び縮小することによって、駆動力を直進移動部184に伝達及び遮断する。
可動レンズ182の移動が必要な場合には、このクラッチを結合し、可動体141の回転駆動による駆動力を、直進移動部184へ伝達する。クラッチが伝達状態である場合には可動体141が回転することによる回転駆動によって駆動力伝達部183が図7に示す矢印方向に回転する。直進移動部184は、回転動作を直線移動動作に変換する変換手段(例えばボールネジ、ウォームギア)であり、駆動力伝達部183の回転動作を直線移動動作に変換する。可動体141は駆動力伝達部183を介して直進移動部184のネジ部を回転させ、ナット部に連結された可動レンズ182を直進移動させる。駆動力伝達部183が回転すると直進移動部184が図7に示すように回転し、その回転動作によって直進移動部184の上にある可動レンズ182が直進移動部184に沿って動く。例えば駆動力伝達部183が可動体141によって図7での右側から見て時計回りに回転された場合、この回転により直進移動部184のネジ部が回転し、ナット部に連結された可動レンズ182が左向きに動く。この場合では、駆動力伝達部183が図7での右側から見て反時計回りに回転されると、直進移動部184のネジ部が先ほどとは逆向きに回転し、可動レンズ182が先ほどとは逆向きの右向きに動く。
ジンバルに支持された可動レンズの直進移動部184を備えていることで、目標に対して拡大して画像を得ることができ、目標から詳細な情報を得ることができるという効果を奏する。
次に、カメラ画像の視野と目標との関係について図8を参照して説明する。
第3ジンバル131内に備わった目標位置認識部161であるカメラの座標系Σcで目標をカメラ視野内で捕捉している場合には、カメラ中心からのずれ量として追尾誤差検出値(ΔX,ΔY)が得られる。追尾誤差検出値は、一般的には画像情報から得られた特徴点に対して重心を計算することによって求められる。
次に、本実施形態の追尾制御系について図9を参照して説明する。図9は、目標の移動に追尾するための制御系を説明するブロック線図である。
球体駆動部により可動体141が球状胴体150上に駆動されると、可動体141の転動に対して従動的に第1から第3ジンバル111,121,131も駆動される。また、第3ジンバル131内の目標位置認識部161では、目標位置認識部161が目標を含んだ画像データを取得し、目標の位置データである追尾誤差検出値(ΔX,ΔY)を得る。第1から第3ジンバル111,121,131及び可動体141には第1、第2、第3及び第4角度センサ112,122,132,142が備わっており、可動体141の姿勢による角度データ(θ1,θ2,θ3,θ4)が得られる。
制御部163は、この追尾誤差検出値と、角度データとに基づき、球体駆動部151,152,153、171,172,173を駆動させるための角速度指令を生成する。
目標位置認識部161で目標を追尾するように可動体141を制御するためには、追尾誤差を小さくするような角速度を発生させる追尾制御則のみで追尾することが可能となる。カメラの座標系と駆動方向ベクトルの座標系とは第3ジンバルと可動体141との相対角度である第4角度θ4だけ回転していることから、カメラ座標系の追尾誤差検出値(ΔX,ΔY)を駆動方向ベクトル座標系へ変換するための式は次式で表される。
Figure 0005766641
駆動方向ベクトルの座標系での追尾誤差検出値(ΔXr,ΔYr)を入力、追尾比例ゲインである追尾ゲインKを定数とすると、可動体の角速度指令ωjr(j=x,y,z)は次式で表される。
Figure 0005766641
また、目標位置認識部161で目標を捉えていない状態で、任意の方向に可動体141を指向させる必要がある。指定し易い球面座標系での角度(θr1,θr2)から、目標の位置ベクトルを(eT_x,eT_y,eT_z)とすると、関係式が次式で表される。
Figure 0005766641
本実施形態の追尾装置はジンバルに対応して角度センサを備えているため、可動体141の指向方向を検出することが可能である。第1から第3ジンバル111,121,131、ならびに可動体141の角度データを(θ1,θ2,θ3,θ4)とする。また、球状胴体150の座標系Σ0から見た目標の位置ベクトルは、座標系Σ0の原点からカメラ座標系Σcの原点への視軸ベクトルと、仮想的にジンバル上に備わったカメラ座標系Σcから見た目標位置の仮想追尾誤差ベクトル(dltX,dltY)との和となる。ここで、各回転軸の次に示すそれぞれの座標変換行列が[式7]で表される。
Figure 0005766641
Figure 0005766641
球状胴体150の座標系Σ0から、カメラ座標系Σcへの変換行列は、次式で表される。
Figure 0005766641
以上の関係から、目標の位置ベクトルと機構姿勢との内積と、目標の位置ベクトルとの関係が、次式で表される。ここで、dot_eT_eXは目標の位置ベクトルeTとジンバル上カメラの水平方向の単位ベクトルeXとの内積を示し、dot_eT_eYは目標の位置ベクトルeTとジンバル上カメラの垂直方向の単位ベクトルeYとの内積を示し、dot_eT_eEは目標の位置ベクトルeTとジンバル上カメラの視軸ベクトルの単位ベクトルeEとの内積を示すとする。また、|eT|=|eE|=1である。
Figure 0005766641
従って、仮想的なジンバル上に備わったカメラから見た目標位置の仮想追尾誤差(dltX,dltY)が、次式で表される。
Figure 0005766641
この追尾誤差(dltX,dltY)を[式4]の(ΔX,ΔY)に入力して、[式4]の角速度生成則を適用することにより、目標の位置へ指向することが可能となる。従動的に駆動されるジンバル機構により指向方向と可動体姿勢を検知することが可能であるため、任意の方向の目標位置ベクトルに対する可動体上のカメラで見た仮想的な追尾誤差を計算することで任意の方向に指向させることができるという効果を奏する。
また、可動レンズ182を駆動するため、第3ジンバル131の周りに回転させる必要がある。例えば、直進移動部184のボールネジ部に対する1回転辺りのナット部の移動量が既知であれば、ボールネジ部の回転量θzとなる角速度指令ωを与える。
実施形態では、3軸ジンバルの先に回転自由度を備える可動体があり,それぞれの回転自由度の軸ごとに角度センサがあり,AZ,EL軸は従動要素で、CE軸のみに回転ばねがあり,CE軸にカメラと可動レンズとレンズ駆動機構を備え、可動体にはクラッチと外輪ギアを備え、可動体にはモータが備わっている。この結果、本実施形態の追尾装置は、可動体は球状胴体の上を球体駆動しつつ、レンズ駆動によるズーム動作と、任意の方向に指向するチルト&パン動作をすることができる。
次に、本実施形態の移動体追尾や任意方向への指向制御と、可動レンズ駆動によるレンズ制御との切り替えについて図10を参照して説明する。図10は、指向制御とレンズ制御の切り替えを説明するフローチャートである。
本実施形態の追尾装置では、駆動力伝達部183を備えており、指向制御とレンズ制御とは排他的に実行することができる。レンズ制御、つまりズーム動作が必要な場合には(ステップS1002)、駆動力伝達部183であるクラッチを閉じる(ステップS1003)。そして、ズーム距離に応じた角速度指令ωzを計算し、Z軸周りに可動体141を転動させることで、直進移動部184を駆動させる。また、目標の追尾や任意の方向への指向する指向制御が必要な場合には、クラッチを開く。そして、目標位置認識部161からの追尾誤差や任意の目標に対応する仮想追尾誤差から角速度指令ω,ωを計算し、それぞれの軸周りに可動体141を転動させることで、視軸を移動させる(ステップS1010)。
以上の第1の実施形態によれば、球体駆動部によって目標を追尾するため、ジンバルロックの課題を回避することが可能となり、一つの駆動軸に大きな角速度を必要としないため小型化や軽量化ができる。また、カメラ等の負荷の大きいものを従動的に駆動されるジンバル機構の内部の回転中心に備えているため、負荷慣性を小さくすることができる。
さらに、可動体を球体駆動で転動させることで従動的に駆動されるジンバル機構により、指向方向を検知することが可能であり、全方向に渡り移動する目標に対してカメラ等の目標認識センサを自動的に追尾させることができる。
さらに、従動的に駆動されるジンバル機構内にカメラ等目標認識センサを備え、この画像から得られる目標の位置情報を第3ジンバル機構と可動体との相対角度に応じて回転変換を行うため、可動体の駆動ベクトルとが同一の座標系となり、画像追尾制御則の簡素化ができる。
さらに、従動的に駆動されるジンバル機構により指向方向と可動体姿勢を検知することが可能であるため、任意の方向の目標位置ベクトルに対する可動体上のカメラで見た仮想的な追尾誤差を計算することで任意の方向に指向させることができる。
さらに、ジンバルに支持された可動レンズ直進移動部184を備えていることで、目標に対して拡大して画像を得ることができ、目標から詳細な情報を得ることができる。
(第2の実施形態)
本実施形態の追尾装置は、可動レンズの移動を測距センサにて可動レンズ位置を測定し、追尾装置の指向制御とレンズ制御とを同時に行うことが、第1の実施形態の追尾装置とは異なる。
本実施形態の追尾装置について図11を参照して説明する。図11は、可動体141が回転することにより可動レンズを移動し、可動レンズの位置を測距センサが測定することを示している。
駆動力伝達部183は、歯車要素であり、可動体141と直進移動部184とを常に結合し、駆動力の伝達を行う。直進移動部184はボールネジ等の回転と直線移動の変換手段であり、駆動力伝達部183を介してネジ部を回転させ、ナット部に連結された可動レンズを直進移動させる。従って、常にZ軸周りの可動体141の回転に応じて直進移動部184が動くため、回転量に対して移動量の大きな直進移動部184を用いることが望ましい。
第3ジンバル131内部には、測距センサ1101が設置されており、例えば、固定レンズから可動レンズ182までの距離を位置hとして測定する。可動レンズは鏡筒内に設置されていて、測距センサは鏡筒に対する可動レンズの位置を検出する。この測定された可動レンズ位置と、目標のレンズ位置hrとの誤差が、次式で表される。
Figure 0005766641
目標位置認識部161で目標を追尾するように可動体141を制御し、かつ目標位置に可動レンズ182を位置決め制御するためには、追尾誤差と可動レンズ182の位置誤差をそれぞれ小さくするような角速度を発生させる追尾制御則のみで追尾することが可能となる。追尾のみ行う[式4]から、追尾比例ゲインである追尾ゲインK、Kc2を定数とすると、同時に行うための可動体141の角速度指令ωjr(j=x,y,z)は次式で表される。
Figure 0005766641
以上の第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。さらに、第2の実施形態によれば、レンズ制御と指向制御とが同時に行うことができるため、目標を追尾しながら、画像を拡大して詳細な情報を得ることが可能となる。
以上の実施形態によれば、球体駆動部によって目標を追尾するため、ジンバルロックの課題を回避することが可能となり、一つの駆動軸に大きな角速度を必要としないため小型化や軽量化ができる。また、カメラ等の負荷の大きいものを従動的に駆動されるジンバル機構の内部の回転中心に備えているため、負荷慣性を小さくすることができる。この結果、実施形態の追尾装置によれば、大きな角速度を必要とせず、全天に渡り目標の自動追尾を可能にする。
なお、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、3軸ジンバル構造に限定されたものではなく、2軸ジンバル構造に弾性体で可動体を連結するような冗長性を持たせた構成が可能あることは容易に類推することができる。また、ホイールが球状胴体に押圧されるように球体駆動部は回転バネを備えた構造に限定されたものではなく、第3ジンバルと可動体との連結間に球状胴体への押し付け機構を備える構成が可能であることは容易に類推することができる。また、直進移動機構はボールネジの構造に限定されたものではなく、傾斜溝を備える筒状回転体等の構成が可能であることは容易に類推することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の変形が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
101・・・ベース、110,120,130,140・・・回転軸、111,121,131・・・ジンバル、141・・・可動体、112,122,132,142・・・角度センサ、150・・・球状胴体、151,152,153・・・ホイール、155・・・駆動保持部、161・・・目標位置認識部、163・・・制御部、171,172,173・・・ホイール駆動部、181・・・固定レンズ、182・・・可動レンズ、183・・・駆動力伝達部、184・・・直進移動部、1101・・・測距センサ。

Claims (8)

  1. 球状胴体と、
    前記球状胴体に支持され、第1ジンバル軸を中心に回転する第1ジンバルと、
    前記第1ジンバルに支持され、前記第1ジンバル軸に直交する第2ジンバル軸を中心に回転する第2ジンバルと、
    前記第2ジンバルに支持され、前記第1ジンバル軸と前記第2ジンバル軸との直交点において該第2ジンバル軸と直交する第3ジンバル軸を中心に回転する第3ジンバルと、
    前記第3ジンバルに支持され、前記第3ジンバル軸に直交する第4ジンバル軸を中心に回転する可動体と、
    前記可動体に支持され、3箇所以上に設けられ、前記球状胴体上で前記可動体を所望の方向に転動させる球体駆動部と、
    前記第3ジンバルと前記可動体とを接続し、前記球体駆動部を前記球状胴体に押圧した状態に保持する駆動保持部と、
    前記第3ジンバルに支持され、目標の位置データを出力する目標位置認識部と、
    前記第1ジンバルの前記球状胴体の底部に対する第1回転角度を検出する第1角度センサと、
    前記第2ジンバルの前記第1ジンバルに対する第2回転角度を検出する第2角度センサと、
    前記第3ジンバルの前記第2ジンバルに対する第3回転角度を検出する第3角度センサと、
    前記可動体の前記第3ジンバルに対する第4回転角度を検出する第4角度センサと、
    前記第3ジンバルを回転中心に戻す回転ばね駆動部と、
    前記第3ジンバルに支持され、可動レンズを移動させ固定レンズと該可動レンズとの距離を設定する移動部と、
    前記可動体の駆動力を前記移動部に伝達または遮断する伝達部と、
    前記位置データ及び前記第1から第4回転角度に基づいて、前記球体駆動部によって前記可動体を転動させ、前記可動体を所望の方向に制御し、さらに前記距離を制御する制御部と、を備える追尾装置。
  2. 前記可動レンズ及び前記固定レンズは前記第3ジンバルに支持され、前記目標位置認識部は、前記可動レンズ及び前記固定レンズを通して前記目標を認識する請求項1に記載の追尾装置。
  3. 前記移動部は、前記可動レンズの位置を検出し該位置を含む測距データを取得する測距センサを備え、
    前記制御部は、前記測距データと、追尾誤差と、前記第1から第4回転角度とに基づいて、前記可動レンズ及び前記可動体の方向を制御する請求項1または請求項2に記載の追尾装置。
  4. 前記制御部は、前記第4回転角度による回転変換を行い、前記位置データの座標系と前記可動体が転動する方向を示すベクトルの座標系とを同一にする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の追尾装置。
  5. 前記制御部は、前記第1から第4回転角度を使用して、前記目標位置認識部と同一の座標系での仮想的な位置データを計算し、該位置データに基づいて所望の方向に前記可動体を制御する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の追尾装置。
  6. 前記移動部は、ウォームギアによって前記可動レンズを移動させる請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の追尾装置。
  7. 前記球体駆動部は、回転駆動の方向と異なる方向への移動が可能であるホイールと、該ホイールを回転駆動して前記球状胴体上に前記可動体を移動させるホイール駆動部を備える請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の追尾装置。
  8. 前記球体駆動部は、回転するホイールと、該ホイールを前記球状胴体に押圧する状態を保持するばねとを備える請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の追尾装置。
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