JP5763423B2 - 省エネルギー制御装置 - Google Patents
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Description
まず、被制御機器における出力指示(操作量)と消費電力等の消費エネルギーとの関係を示す特性が、例えば、図2に示すように、予め確認されていれば問題はないが、それが不明である場合には、被制御機器の消費電力を適切に制御して所望の省エネルギー制御を行うことができないという問題があった。
これに対しては、予め顕在化されている情報から、出力指示(操作量)と消費電力等の消費エネルギーとの関係を示す特性を予測することにより、被制御機器の消費電力を適切に制御して所望の省エネルギー制御を行うことも考えられる。しかしながら、図2に示すように、横軸に示す出力指示(操作量)と縦軸に示す消費電力等の消費エネルギーの関係は比例していないので、そのような予測も困難である。
また、事前の測定によって、被制御機器における出力指示(操作量)と消費電力等の消費エネルギーとの関係を示す特性を求めておく必要があり、煩雑な作業を余儀なくされるという問題があった。
また、測定等により被制御機器における出力指示(操作量)と消費電力等の消費エネルギーとの関係を示す特性が判明しても、制御装置への多くのデータの入力作業やそれらのデータの被制御機器への関連付けなどの煩雑な作業が必要となってしまう。
又、請求項2による省エネルギー制御装置は、請求項1記載の省エネルギー制御装置において、上記中央演算処理装置は、上記特定された被制御機器の負荷特性データが上記記憶装置に記憶されていない場合は、上記通信端末から受信した情報にその負荷特性データが有るか否かについて判別し、有る場合にはその負荷特性データを使用し、ない場合には新たな負荷特性データを作成するものであることを特徴とするものである。
又、請求項3による省エネルギー制御装置は、請求項1又は請求項2記載の省エネルギー制御装置において、上記中央演算処理装置は、上記通信端末を介して上記被制御機器に操作量を変化させながら出力指示を出し、そのときの上記被制御機器の消費エネルギーを上記消費エネルギー検出手段によって検出して上記通信端末を介して受信し、それに基づいて新たな負荷特性データを作成することを特徴とするものである。
又、請求項4による省エネルギー制御装置は、請求項1又は請求項2記載の省エネルギー制御装置において、上記中央演算処理装置は、上記記憶装置に上記被制御機器の最大消費電力と実用最小消費電力とこれらに対応する操作量のデータが記憶されている場合、又は、平均消費電力のデータが記憶されている場合に、それらのデータを用いて操作量と消費電力との比例関係を求めて新たな負荷特性データとするものであることを特徴とするものである。
又、請求項5による省エネルギー制御装置は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の省エネルギー制御装置において、上記中央演算処理装置は、上記省エネルギー運転パターンと出力優先運転パターンの何れを優先するかを判別するものであることを特徴とするものである。
又、請求項6による省エネルギー制御装置は、請求項5記載の省エネルギー制御装置において、上記中央演算処理装置は、上記記憶装置に上記特定された被制御機器の出力量と操作量との関係を示すデータが記憶されていない場合に、そのデータを作成するものであることを特徴とするものである。
又、請求項7による省エネルギー制御装置は、請求項1〜請求項6の何れかに記載の省エネルギー制御装置において、上記通信端末には機器情報入力手段が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項2による省エネルギー制御装置は、請求項1記載の省エネルギー制御装置において、上記中央演算処理装置は、上記記憶装置に被制御機器の出力量と操作量との関係を示すデータが記憶されていない場合に、そのデータを作成させるように構成されているので、記憶装置に被制御機器の出力量と操作量との関係を示すデータが記憶されていない場合であっても、新たにデータを作成して制御に使用することができる。
なお、ここでいう被制御機器の出力量とは、操作量の指示に基づき被制御器機が外部へ出力する物理量であり、例えば、被制御機器が照明装置の場合であれば、その照明装置から出力される照度を意味することになる。
又、請求項3による省エネルギー制御装置によると、請求項1又は請求項2記載の省エネルギー制御装置において、上記通信端末には機器情報入力手段が設けられた構成になっているので、その機器情報入力手段を使用して様々なデータを入力することができる。
まず、図1を用いて、本実施の形態による省エネルギー制御装置1の構成について説明する。図1は、本実施の形態による省エネルギー制御装置の構成を表わす機能ブロック図である。
上記運転パターン記憶部7eには、上記省エネルギー制御装置1が対象とする全ての照明装置33の省エネを目的として予め設定された全消費電力(以下、目標総消費電力)の時間変化(任意の「省エネ運転パターン」)や、特に省エネを企図することのない照明装置33の所望の照度(目標照度)の時間変化(省エネ運転を企図しない「照度優先運転パターン」)等の運転パターンが記録されている。
上記中央制御装置側通信装置9は、後述する通信端末15やセンサ端末39との通信を行う無線通信装置(例えば、ZigBee通信モジュール等)である。また、上記ディスプレイ11はユーザ10に対して各種情報を表示する。また、上記入力装置13は、例えば、キーボードなどであり、ユーザ10が上記省エネルギー制御装置1を操作する際に用いられるものである。
上記中央制御装置側コンピュータ5は、通信端末15を制御するための指示データを上記記憶装置7に記憶されているデータを基に生成する処理、その生成した指示データを上記中央制御装置側通信装置9を介して通信端末15に送信する処理、及び、通信端末15や後述するセンサ端末39からの情報を上記記録装置7に記憶させる処理を行う。
上記通信端末側コンピュータ17は、上記電力検出回路19により測定された消費電力や上記機器情報入力装置25を介して入力された被制御機器特定情報を上記通信端末側通信装置23を介して上記中央制御装置3へ送信したり、上記中央制御装置3からの指示に基づいて上記制御出力インターフェース21へのPWM制御の指示を行ったりする処理を行っている。
以上が本実施の形態による省エネルギー制御装置1の構成である。
まず、図3を参照して、本実施の形態による省エネルギー制御装置1の中央制御装置3において行われる処理について説明する。
最初に、ステップS1において、初期化処理が行われる。この初期化処理では、自己診断や記憶領域の初期化、入出力状態の初期化などが行われる。次に、ステップS2に移行して、照明装置33の仕様情報として被制御機器特定情報を受信しているか否かを判別する。上記照明装置33の被制御機器特定情報を受信していると判別された場合には、ステップS3に移行して、その被制御機器特定情報を入力する。次に、ステップS4に移行し、被制御機器仕様データベース記憶部7cにアクセスして、上記照明装置33の被制御機器特定情報に対応する被制御機器の他の仕様情報、すなわち、負荷特性データ等を探す。
なお、上記ステップS3〜ステップS7までの処理は、例えば、上記省エネルギー制御装置1の初回起動時(初回起動時は全ての照明装置33が新たな照明装置として位置付けられる)やその後照明装置33を追加した際に行われるものであり、追加される照明装置33が複数の場合には、それに応じて複数回行われるものである。
上記ステップS2において、上記照明装置33の被制御機器特定情報を受信していない場合は、上記ステップS3〜ステップS7までの処理は行われず、ステップS8へと移行する。つまり、新たに追加された照明装置33はなく、よって、負荷特性データ等についても新たに取得する必要がないものである。
また、上記ステップS5において、上記被制御機器仕様データベース記憶部7cに上記照明装置33の上記他の仕様情報が存在していたと判別された場合は、上記ステップS6及び上記ステップS7の処理は行われず、ステップS8に移行する。
なお、図3のフローチャートのステップS14に示される「目標総消費電力による運転パターン」とは、上記任意の「省エネ運転パターン」のことである。
その後、上記ステップS2の処理に戻る。
Bp=(Bs/BM)×Kb―――(I)
但し、
Bp:屋外の照度Bsによって得られる照明装置33付近の照度
Bs:屋外の照度
BM:最大日射時における屋外の照度
Kb:照明装置33付近の照度Bpと屋外の照度Bsとの相関を表す変数
Bm=Bt−Bp―――(II)
但し、
Bm:不足照度
Bt:目標照度
Bp:照明装置33付近の照度
また、Bmが0より小さくなる場合はBm=0とする。
ここで、照明装置33に対する出力指示(操作量)とその出力指示(操作量)に対する上記照明装置33の照度との関係(被制御機器仕様データベース記憶部7cに記憶された上記照明装置33の仕様情報に含まれる)から求められる係数をKpとすると、出力指示(操作量)Op(%)は、次の式(III)によって表される。
Op=Kp×Bm×100―――(III)
但し、
Op:出力指示(操作量)
Kp:照明装置33に対する出力指示(操作量)とその出力指示(操作量)に対する上記照明装置33の照度との関係から求められる係数
Bm:不足照度
また、Opが100より大きい場合はOp=100とする。
その後、上記ステップS2の処理に戻る。
以上が中央制御装置3において行われる処理である。
また、前述したステップS15の説明においては、目標総消費電力を全ての照明装置33に対して均等に割り振ったが、上記照明装置33について予め優先順位を設定し、その優先順位に基づいて、個々の照明装置33に対する目標総消費電力の配分を決定するような場合も考えられる。例えば、優先順位の高い照明装置33に対してはより多くの消費電力を割り振り、優先順位の低い照明装置33に対してはより少ない消費電力を割り振る、といった制御である。
まず、最大消費電力と実用最小消費電力とこれらに対応する出力指示(操作量)のデータが被制御機器仕様データベース記憶部7cに記憶されている場合は、これらのデータから負荷特性データを求める。すなわち、その間を線形であると推定し、出力指示(操作量)と消費電力との関係(比例関係)、すなわち、負荷特性データを求める。
また、平均消費電力のデータのみが被制御機器仕様データベース記憶部7cに記憶されている場合には、次のようにして負荷特性データを求める。すなわち、平均消費電力の二倍を最大消費電力と推定すると共に、平均消費電力の1/2を実用最小消費電力と推定する。又、平均消費電力に対応する出力指示(操作量)を50%と推定する。そして、その間を線形であると推定し、出力指示(操作量)と消費電力との関係(比例関係)、すなわち、負荷特性データを求める。
まず、ステップS20において、初期化処理が行われる。この初期化処理においては、前述の中央制御装置3における初期化処理と同様に、自己診断や記憶領域の初期化、入出力状態の初期化などが行われる。
次に、ステップS21に移行し、機器情報入力装置25を介して設定された上記照明装置33の被制御機器特定情報が通信端末側コンピュータ17に入力される。次にステップS22に移行し、上記通信端末側コンピュータ17が上記ステップS21で入力された上記照明装置33の被制御機器特定情報を基にして送信用データを作成する。そして、ステップS23に移行し、作成された送信用データが上記中央制御装置3に送信される。
以上が、上記通信端末15において行われる処理である。
上記センサ端末39においては、図5のフローチャートに示されるような処理が行われる。
まず、ステップS30において初期化処理が行われる。この初期化処理においては、前述の中央制御装置3や通信端末15における初期化処理で行われるような自己診断や記憶領域の初期化、入出力状態の初期化などに加え、照度センサ45のキャリブレーションも行われる。
なお、上記ステップS31〜ステップS33までの処理は、予め設定された時間毎に繰り返し実行されるものである。すなわち、上記センサ端末39は定期的に屋外の照度の測定と上記中央制御装置3への送信を行なうものである。
以上が、上記センサ端末39において行われる処理である。
まず、本実施の形態による省エネルギー制御装置1の初回起動時や、上記省エネルギー制御装置1に仕様が不明な照明装置33を接続された通信端末15が追加された場合、中央制御装置3は上記照明装置33の消費電力と上記通信端末15に対する出力指示(操作量)との関係(負荷特性データ)や最大消費電力と出力指示(操作量)との関係及び実用最小消費電力と出力指示(操作量)との関係等を測定により得て、その結果を上記照明装置33の被制御機器特定情報と関連付けて被制御機器仕様データベース記憶部7cに記録する。そのため、仕様が分からない照明装置33であっても容易に上記省エネルギー制御装置1へ追加して、その消費電力を正確に制御できるようにすることができる。
また、予め上記被制御機器仕様データベース記憶部7cに上記中央制御装置3によって制御される通信端末15に接続された照明装置33の種類とその仕様が記録されていれば、すべての通信端末15について電力検出回路19は不要であり、より安価なものとすることができる。
また、何らかの理由で、一部の照明装置33について、負荷特性データが得られなかったとしても、最大消費電力と出力指示(操作量)との関係及び実用最小消費電力と出力指示(操作量)との関係等を用いて、省エネルギー制御を行うことができる。
本実施の形態においても、前述した第1の実施の形態における省エネルギー制御装置1と略同様の省エネルギー制御装置を用いて、第1の実施の形態において説明した図3〜図5のフローチャートによる処理と略同様の処理を行う。そのため、構成要素やフローチャートのステップについては、前述した第1の実施の形態と同じ番号を付して説明する。また、前述した第1の実施の形態の場合と全く同様の構成要素やフローチャートのステップについては説明を省略する。
本実施の形態における上記通信端末15も、前述の第1の実施の形態における通信端末15と略同様の構成となっているが、本実施の形態の場合は、上記通信端末15の通信端末側コンピュータ17には図示しない記憶装置が接続されている。そして、この記憶装置には、予め、照明装置33の仕様情報のうち、上記通信端末15に接続された照明装置33を特定するための被制御機器特定情報(機種、型番等)と照明装置33の制御の可否、その被制御機器に対する出力指示(操作量、例えば、PWMデューティ比)と消費電力との関係(例えば、図2のグラフに示すようなもの)を表わす負荷特性データ、最大消費電力とそのときの出力指示(操作量)、及び、実用最小消費電力とそのときの出力指示(操作量)、平均消費電力等が関連付けられて記憶されている。すなわち、上記通信端末15には、接続される可能性がある複数種類の照明装置33についての仕様情報が記憶されていることになる。
また、照明装置33の種類や通信端末15によっては、上記仕様情報の一部、又は全部が記憶されていない場合があるものとする。
以上が、本実施の形態における通信端末15の構成のうち、前述した第1の実施の形態の場合と異なる部分についての説明である。
また、本実施の形態においても、上記照明装置33の仕様情報のうち、出力指示(操作量)と照明装置33の照度との関係、及び、照明装置33の実用最小照度とそのときの出力指示(操作量)は、使用される可能性のある全ての種類の照明装置33について予め判明しているものであり、これらは予め上記中央制御装置3の被制御機器仕様データベース記憶部7cに記憶されているものである。
まず、中央制御装置3において行われる処理について説明する。
中央制御装置3においては、図6のフローチャートに示されるような処理が行われる。この処理は、前述の第1の実施の形態において説明した、図3のフローチャートの処理と略同様であるが、本実施の形態においてはステップS3〜S7において以下のような処理が行われる。
まず、ステップS3において、通信端末15から送信された照明装置33の被制御機器特定情報や負荷特性データ等の仕様情報を入力し、ステップS4へ移行する。このステップS4では、被制御機器仕様データベース記憶部7cにアクセスする。次に、ステップS5に移行し、上記ステップS3において入力された上記被制御機器特定情報に対応する上記照明装置33の他の仕様情報(負荷特性データ等)が上記被制御機器仕様データベース記憶部7cに存在するか否かを判別する。上記被制御機器仕様データベース記憶部7cに上記照明装置33の他の仕様情報がなければステップS5′に移行する。
このステップS6では、前述した第1の実施の形態の場合と同様に、上記通信端末15に出力指示を送信しながら、その出力指示に対応する上記照明装置33の消費電力を受信し、負荷特性データ、最大消費電力とそのときの出力指示(操作量)、及び、実用最小消費電力とそのときの出力指示(操作量)、平均消費電力等、他の仕様情報を得る。
上記ステップS5において、上記ステップS3において入力された上記被制御機器特定情報に対応する上記照明装置33の他の仕様情報(負荷特性データ等)が上記被制御機器仕様データベース記憶部7cに存在すると判断された場合は、ステップS8に移行する。
以上が、本実施の形態における中央制御装置3の処理の内、前述した第1の実施の形態の場合と異なる部分についての説明である。
なお、本実施の形態の場合においても、図6のフローチャートのステップS14に示される「目標総消費電力による運転パターン」とは、任意の「省エネ運転パターン」のことである。
本実施の形態においても、上記通信端末15によって、前述した第1の実施の形態における通信端末15と略同様の処理が行われるが、以下のような違いがある。
上記通信端末15においては図4のフローチャートに示すような処理が行われる。まず、本実施の形態においても、ステップS21において機器情報入力装置25(ディップスイッチ等)に設定された被制御機器特定情報を通信端末側コンピュータ17に入力し、その後ステップS22に移行する。しかし、本実施の形態では、このステップS22において、上記通信端末15に接続された照明装置33の被制御機器特定情報に対応する仕様情報を上記通信端末15の記憶装置に予め記憶された仕様情報の中から探し出し、この上記照明装置33の仕様情報を元に送信用データが作成される。そして、ステップS23に移行し、この送信用データが中央制御装置3に送信される。すなわち、本実施の形態の場合の送信用データは、被制御機器特定情報だけでなく、負荷特性データなどの他の仕様情報も含まれているものとなっている。
以上が、本実施の形態における通信端末15の処理の内、前述した第1の実施の形態の場合と異なる部分についての説明である。
すなわち、予め、通信端末15に照明装置33の仕様情報が記憶されているため、新たに通信端末15と照明装置33を追加した場合には、その通信端末15において接続された照明装置33の被制御機器特定情報を設定するだけで上記照明装置33の仕様情報が自動的に中央制御装置3に送信されるとともに、被制御機器仕様データベース記憶部7cに記憶されて制御に用いられるため、新たな照明装置33と通信端末15の設置に際して煩雑な作業が不要となる。
本実施の形態においても、前述した第2の実施の形態における省エネルギー制御装置1と略同様の省エネルギー制御装置を用いて、第2の実施の形態において説明した図4〜図5、及び、図6のフローチャートによる処理と略同様の処理を行う。そのため、構成要素やフローチャートのステップについては、前述した第2の実施の形態と同じ番号を付して説明する。また、前述した第2の実施の形態の場合と全く同様の構成要素やフローチャートのステップについては説明を省略する。
本実施の形態の場合にも、上記通信端末15の通信端末側コンピュータ17に機器情報入力装置25が接続されている。しかし、前述の第1の実施の形態や第2の実施の形態の場合と異なり、この機器情報入力装置25は、より複雑な情報を入力できるもの、例えば、キーボードとなっている。
この入力された仕様情報は、被制御機器特定情報と他の仕様情報が関連付けられた状態で、上記通信端末側コンピュータ17のメモリに一時的に記憶され、若しくは、上記通信端末15の図示しない記憶装置に半永久的に記憶される。
以上が、本実施の形態における通信端末の構成の内、前述した第2の実施の形態の場合と異なる部分についての説明である。
また、本実施の形態においても、上記照明装置33の仕様情報のうち、出力指示(操作量)と照明装置33の照度との関係、及び、照明装置33の実用最小照度とそのときの出力指示(操作量)は、使用される可能性のある全ての種類の照明装置33について予め判明しているものであり、これらは予め上記中央制御装置3の被制御機器仕様データベース記憶部7cに記憶されているものである。
本実施の形態においても、上記中央制御装置3においては、図6に示すような、前述の第2の実施の形態の場合と同様の処理が行われる。すなわち、ステップS5において、通信端末15から受信・入力された仕様情報の被制御機器特定情報に対応する他の仕様情報が被制御機器仕様データベース記憶部7cに存在しているか否かを確認し、上記被制御機器仕様データベース記憶部7cに他の仕様情報が存在していればステップS8に移行する。
以上が、本実施の形態における中央制御装置3における処理の内、前述した第2の実施の形態の場合と異なる部分についての説明である。
なお、本実施の形態においても、図6のフローチャートのステップS14に示される「目標総消費電力による運転パターン」とは、上記任意の省エネ運転パターンのことである。
本実施の形態においても、上記通信端末15は、前述した第1の実施の形態における通信端末15を略同様の処理が行われるが、以下のような違いがある。
すなわち、ステップS21において入力される仕様情報は、上記通信端末15に接続された照明装置33の被制御機器特定情報だけでなく、負荷特性データなどの他の仕様情報も含まれている。そのため、ステップS23において送信されるデータも、上記通信端末15に接続された照明装置33の被制御機器特定情報だけでなく、負荷特性データなどの他の仕様情報も含まれたものとなる。
以上が、本実施の形態における通信端末15における処理の内、前述した第2の実施の形態の場合と異なる部分についての説明である。
すなわち、上記省エネルギー制御装置1に、新たに照明装置33が接続された通信端末15を設置する際、その通信端末15の機器情報入力装置25から上記照明装置33の仕様情報を入力すれば、その仕様情報が自動的に中央制御装置3の被制御機器仕様データベース記憶部7cに記憶されて制御に用いられるため、新たな照明装置33と通信端末15の設置に際して、上記被制御機器仕様データベース記憶部7cへのデータの追加等の煩雑な作業が不要となる。
本実施の形態においては、図7に示すように、通信端末15にインターフェース21′を介して照度センサ45′を設置している。それによって、通信端末15により照明装置33付近の照度を検知することができる。
そのため、図3や図6のフローチャートに示したステップS6で行われる測定によって仕様情報を求める際、上記照度センサ45′によって照明装置33付近の照度も検知することができ、出力指示(操作量)と照明装置33の照度との関係、及び、照明装置33の実用最小照度とそのときの出力指示(操作量)も求めることが可能となる。
したがって、出力指示(操作量)と照明装置33の照度との関係、及び、照明装置33の実用最小照度とそのときの出力指示(操作量)が不明な場合であっても、これらについても測定によって求めて被制御機器仕様データベース記憶部7cに記憶させることができる。
すなわち、出力指示(操作量)と照明装置33の照度との関係、及び、照明装置33の実用最小照度とそのときの出力指示(操作量)が不明であっても、これらを測定によって求め、省エネ運転を企図しない照度優先運転パターンによる照明装置33の制御に利用することができる。
例えば、前記第1〜第4の実施の形態においては、照明装置は蛍光灯によるものであったが、その他にもLED照明など様々な種類の照明装置が考えられる。
また、前記第1〜第4の実施の形態においては、被制御機器は照明装置であったが、その他にも、冷暖房装置など様々なものが考えられる。また、センサ端末のセンサも照度センサであったが、被制御機器の種類によって温度センサなど様々なものが考えられる。また、例えば、照明装置と冷暖房装置などが混在する場合も考えられる。
また、前記第1〜第4の実施の形態の場合には、消費エネルギーとして消費電力を例に挙げて説明したが、それ以外にも、例えば、消費空気圧、消費蒸気力、消費水力、消費燃料等を検出するような構成も考えられる。
また、被制御機器の仕様情報には、他にも様々なものが考えられる。
また、通信端末の機器情報入力装置は、ディップスイッチやキーボード以外にも様々な入力装置が考えられる。例えば、1つ又は2つのボタンを押して被制御機器の種類を順次切り換える場合や、表示装置も兼ねたタッチパネル式の入力装置を使用して仕様情報を入力する場合も考えられる。
また、前記第1〜第4の実施の形態においては、無線通信の場合を例に挙げて説明したが、それ以外にも、電力線通信、イーサネット(登録商標)、電線、光ファイバ等の有線通信であってもよい。
また、前記第1〜第4の実施の形態においては、省エネ運転パターンと照度運転パターンの何れかを優先させるケースを例に挙げて説明したが、それに限定されるものではなく、両者を混在させながら運転パターンを決定することもある。
3 中央制御装置
5 中央制御装置側コンピュータ(中央演算処理装置)
7 記憶装置
7a 制御用プログラム記憶部
7b 優先順位記憶部
7c 被制御機器仕様データベース記憶部
7d センサ情報記憶部
7e 運転パターン記憶部
15 通信端末
19 電流検出回路(消費エネルギー検出手段)
25 機器情報入力装置(機器情報入力手段)
33 照明装置(被制御機器)
34 蛍光灯
39 センサ端末
45 照度センサ
45′ 照度センサ
Claims (7)
- 被制御機器側に設置され該被制御機器の消費エネルギーを検出する消費エネルギー検出手段を備えた通信端末と、
上記被制御機器に関して消費エネルギーと操作量との関係を示す負荷特性データと所望の省エネルギー運転を実現するための消費エネルギーの時間変化を示す省エネルギー運転パターンを記憶する記憶装置と、上記記憶装置に記憶されている負荷特性データと省エネルギー運転パターンとから上記被制御機器の操作量を決定して出力指示を出力する中央演算処理装置と、を備えた中央制御装置と、
を具備し、
上記中央演算処理装置は、上記通信端末を介して情報を受信して上記被制御機器を特定し、その特定された被制御機器の負荷特性データが上記記憶装置に記憶されているか否かを判別し、記憶されている場合にはその負荷特性データを使用し、記憶されていない場合には新たな負荷特性データを作成するものであることを特徴とする省エネルギー制御装置。 - 請求項1記載の省エネルギー制御装置において、
上記中央演算処理装置は、上記特定された被制御機器の負荷特性データが上記記憶装置に記憶されていない場合は、上記通信端末から受信した情報にその負荷特性データが有るか否かについて判別し、有る場合にはその負荷特性データを使用し、ない場合には新たな負荷特性データを作成するものであることを特徴とする省エネルギー制御装置。 - 請求項1又は請求項2記載の省エネルギー制御装置において、
上記中央演算処理装置は、上記通信端末を介して上記被制御機器に操作量を変化させながら出力指示を出し、そのときの上記被制御機器の消費エネルギーを上記消費エネルギー検出手段によって検出して上記通信端末を介して受信し、それに基づいて新たな負荷特性データを作成することを特徴とする省エネルギー制御装置。 - 請求項1又は請求項2記載の省エネルギー制御装置において、
上記中央演算処理装置は、上記記憶装置に上記被制御機器の最大消費電力と実用最小消費電力とこれらに対応する操作量のデータが記憶されている場合、又は、平均消費電力のデータが記憶されている場合に、それらのデータを用いて操作量と消費電力との比例関係を求めて新たな負荷特性データとするものであることを特徴とする省エネルギー制御装置。 - 請求項1〜請求項4の何れかに記載の省エネルギー制御装置において、
上記中央演算処理装置は、上記省エネルギー運転パターンと出力優先運転パターンの何れを優先するかを判別するものであることを特徴とする省エネルギー制御装置。 - 請求項5記載の省エネルギー制御装置において、
上記中央演算処理装置は、上記記憶装置に上記特定された被制御機器の出力量と操作量との関係を示すデータが記憶されていない場合に、そのデータを作成するものであることを特徴とする省エネルギー制御装置。 - 請求項1〜請求項6の何れかに記載の省エネルギー制御装置において、
上記通信端末には機器情報入力手段が設けられていることを特徴とする省エネルギー制御装置。
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