本願は、全体が本明細書において参照によって明確に組み込まれている2010年4月30日出願の「チャイルド・イボルブド・ノードBのためのX2設定」(X2 Setup for Child Evolved NodeB)と題された米国仮出願61/330,246号の優先権および利益を主張する。
添付図面とともに以下に説明する詳細説明は、さまざまな構成の説明として意図されており、本明細書に記載された概念が実現される唯一の構成を表すことは意図されていない。この詳細説明は、さまざまな概念の完全な理解を提供することを目的とした具体的な詳細を含んでいる。しかしながら、これらの概念は、これら具体的な詳細無しで実現されうることが当業者に明らかになるであろう。いくつかの事例では、周知の構成および構成要素が、このような概念を曖昧にすることを避けるために、ブロック図形式で示されている。
通信システムのいくつかの態様が、さまざまな装置および方法に対する参照を用いて表されうる。これらの装置および方法は、さまざまなブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、処理、アルゴリズム等(集合的に「要素」と称される)によって、以下の詳細説明に記述されており、添付図面に例示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、またはこれら任意の組み合わせを用いて実現されうる。それら要素がハードウェアとしてまたはソフトウェアとして実現されるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課せられている設計制約に依存する。
例として、要素、要素の任意の部分、または、要素の任意の組み合わせは、1または複数のプロセッサを含む「処理システム」を用いて実現されうる。プロセッサの例は、マイクロ・プロセッサ、マイクロ・コントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、順序回路、ゲート・ロジック、ディスクリート・ハードウェア回路、およびこの開示の全体にわたって記載されたさまざまな機能を実行するように構成されたその他の適切なハードウェアを含んでいる。処理システムにおける1または複数のプロセッサは、ソフトウェアを実行しうる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその他で称されるに関わらず、命令群、命令群セット、コード、コード・セグメント、プログラム・コード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェア・モジュール、アプリケーション、ソフトウェア・アプリケーション、パッケージ・ソフト、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行形式、実行スレッド、手順、機能等を意味するように広く解釈されるものとする。ソフトウェアは、コンピュータ読取可能な媒体上に存在しうる。コンピュータ読取可能な媒体は、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体でありうる。非一時的なコンピュータ読取可能な媒体は、例によれば、磁気記憶デバイス(例えばハード・ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等)、光ディスク(例えば、コンパクト・ディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)等)、スマート・カード、フラッシュ・メモリ・デバイス(例えば、カード、スティック、キー・ドライブ)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電子的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、リムーバブル・ディスク、および、コンピュータによってアクセスされうる命令群および/またはソフトウェアを格納するためのその他任意の適切な媒体を含みうる。コンピュータ読取可能な媒体は、処理システムの内部に存在しうるか、処理システムの外部に存在するか、処理システムを含む複数のエンティティにわたって分散されうる。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータ・プログラム製品内に組み込まれうる。例によれば、コンピュータ・プログラム製品は、パッケージング・マテリアル内にコンピュータ読取可能な媒体を含みうる。当業者であれば、システム全体に課せられる全体的な設計制約および特定のアプリケーションに依存して、本開示の全体にわたって示されている機能を、どうやって最良に実施するかを認識するだろう。
本明細書に記載された技術は、例えば符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングル・キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワーク等のようなさまざまな無線通信ネットワークのために使用されうる。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、CDMA2000等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)および低チップ・レート(LCR)を含む。CDMA2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のようなラジオ技術を実現しうる。OFDMAネットワークは、例えば、イボルブドUTRA(E−UTRA)、IEEE 802.11、IEEE 802.16、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。ロング・ターム・イボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの最新のリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、およびLTEは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された組織からの文書に記載されている。CDMA2000は、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からの文書に記載されている。これらさまざまなラジオ技術および規格は、当該技術分野において知られている。明確化のために、これら技術のある態様は、以下において、LTEに関して記載されており、LTE用語が以下の説明の多くで使用される。
シングル・キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、単一のキャリア変調および周波数領域等値化を利用する技術である。SC−FDMAは、OFDMAシステムと同じ性能、および実質的に同じ全体的な複雑さを有する。SC−FDMA信号は、固有のシングル・キャリア構造により、低いピーク対平均電力比(PAPR)を有する。SC−FDMAは、送信電力効率の観点において、低いPAPRがモバイル端末に大いに有益となるアップリンク通信において、特に大きな注目を集めている。これは現在、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)またはイボルブドUTRAにおけるアップリンク多元接続スキームのための動作前提である。
本開示の態様では、無線多元接続通信システムは、複数のモバイル・デバイスのための通信を同時にサポートするように構成される。端末はおのおのの、順方向リンクおよび逆方向リンクによる送信を介して、1または複数の基地局と通信する。順方向リンクすなわちダウンリンク(DL)は、基地局から端末への通信リンクを称し、逆方向リンクすなわちアップリンク(UL)は、端末から基地局への通信リンクを称する。この通信リンクは、単一入力単一出力、複数入力単一出力、あるいは、複数入力複数出力(MIMO)システムによって確立されうる。
MIMOシステムはデータ送信のために、複数(NT個)の送信アンテナと複数(NR個)の受信アンテナとを適用する。NT個の送信アンテナおよびNR個の受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルとも称されるNS個の独立チャネルへ分割される。ここでNS≦min{NT、NR}である。NS個の独立チャネルのおのおのは、ディメンションに相当する。MIMOシステムは、複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって形成された追加のディメンションが利用される場合、向上された性能(例えば、より高いスループット、および/または、より高い信頼性)を与えうる。
MIMOシステムは、時分割デュプレクス(TDD)システムおよび周波数分割デュプレクス(FDD)システムをサポートする。TDDシステムでは、相互原理によって、逆方向リンク・チャネルから順方向リンク・チャネルを推定できるように、順方向リンク送信および逆方向リンク送信が、同じ周波数領域にある。これによって、アクセス・ポイントにおいて複数のアンテナが利用可能である場合、アクセス・ポイントは、順方向リンクで送信ビーム・フォーミング・ゲインを抽出できるようになる。
直交周波数分割多重化(OFDM)通信システムは、システム帯域全体を、周波数サブ・チャネル、トーン、または周波数ビンとも称される、複数のサブキャリアへと効率的に分割する。OFDMシステムの場合、送信されるべきデータ(例えば、情報ビット)は、まず、特定の符号化スキームを用いて符号化され、符号化されたビットが生成される。そして、符号化されたビットはさらに、複数のビット・シンボルへグループ化される。これらはその後、変調シンボルへマップされる。変調シンボルはおのおのの、データ送信のために使用される特定の変調スキーム(例えば、M−PSKあるいはM−QAM)によって定義された信号コンステレーションに対応する。おのおのの周波数サブキャリアの帯域幅に依存しうる各時間インタバルにおいて、周波数サブキャリアのおのおので変調シンボルが送信される。したがって、OFDMは、システム帯域幅にわたる別の減衰量によって特徴付けられうる周波数選択フェージングによって引き起こされるシステム間干渉(ISI)と格闘するために使用されうる。
図1Aは、本開示の態様にしたがう、処理システム114およびメモリ105を適用する装置100の実装の例を例示する概念図である。例では、処理システム114は、バス102によって表されているバス・アーキテクチャを用いて実現されうる。バス102は、全体的な設計制約および処理システム114の特定のアプリケーションに依存して、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含みうる。バス102は、一般にプロセッサ104によって表される1または複数のプロセッサと、一般にコンピュータ読取可能な媒体106によって表されるコンピュータ読取可能な媒体を含むさまざまな回路を共に接続する。バス102はさらに、例えば、タイミング・ソース、周辺機器、電圧制御装置、および電力管理回路のようなその他さまざまな回路をリンクしうる。これらは、当該技術分野で良く知られているので、さらなる説明はしない。バス・インタフェース108は、バス102とトランシーバ110との間にインタフェースを提供する。トランシーバ110は、送信媒体を介してその他さまざまな装置と通信するための手段を提供する。装置100の性質によって、ユーザとインタフェースするために、ユーザ・インタフェース112(例えば、キーパッド、タッチパッド、モニタ、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティック)も提供されうる。
プロセッサ104は、バス102の管理、および、コンピュータ読取可能な媒体106に格納されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を管理するように構成される。ソフトウェアは、プロセッサ104によって実行された場合、処理システム114に対して、特定の装置のために本明細書において記載されたさまざまな機能を実行させる。コンピュータ読取可能な媒体106はまた、ソフトウェアが実行されている場合に、プロセッサ104によって操作されるデータを格納するためにも利用されうる。
本開示の態様によれば、装置100は、ピア・トゥ・ピア・ネットワークにおける無線通信を容易にするように構成されうる。装置100は、X2プロキシによって第1のノードとの第1のピア接続を提供し、X2プロキシによって第2のノードとの第2のピア接続を提供し、第1のピア接続と第2のピア接続とによって、第1のノードと第2のノードとの間のX2通信を調整するように構成されうる処理システム114を備える。本開示のこれらおよびさまざまなその他の態様は、本明細書において、より詳しく記載される。
図1Bは、本開示の態様にしたがって、チャイルド・イボルブド・ノードB(すなわち、eノードBまたはeNB)のためのX2設定を容易にするシステム120を例示する概念図である。実装では、システム120は、ユーザ機器(UE)内に存在しうる。システム120は、例えば受信アンテナからの信号を受信しうる受信構成要素122を備えうる。受信構成要素122は、受信した信号について、例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート等のような一般的な動作を実行しうる。受信構成要素122はまた、この調整された信号をデジタル化して、サンプルを取得するように構成されうる。復調器124は、おのおののシンボル周期について受信シンボルを取得するのみならず、受信シンボルをプロセッサ126に提供するように構成されうる。
プロセッサ126は、受信構成要素122によって受信された情報を分析、および/または、送信機128による送信のための情報を生成するように構成されうる。プロセッサ126は、システム120の1または複数の構成要素の制御、受信構成要素122によって受信された情報の分析、送信機128による送信のための情報の生成、および/または、システム120の1または複数の構成要素の制御を実行するように構成されうる。プロセッサ126は、さらなるUEとの通信を調整するように構成されたコントローラ構成要素を含みうる。
システム120はさらに、プロセッサ126に動作可能に接続されたメモリ130を備えうる。メモリ130は、通信を調整することに関連する情報、および、その他任意の適切な情報を格納するように構成されうる。メモリ130は、X2インタフェース管理に関連付けられたプロトコルを格納するように構成されうる。さまざまな態様のメモリ130は、限定される訳ではないが、これらおよびその他任意の適切なタイプのメモリを備えることが意図される。システム120は、シンボル変調器132を備えうる。ここで、送信機128は、変調された信号を送信する。
図1Cは、本開示の態様にしたがって、X2プロキシ・インタフェース管理を容易にするように構成されたシステム140を例示する図解である。システム140は、アクセス・ポイント(AP)または基地局(BS)1422を備えうる。図示されるように、基地局142は、受信アンテナ146によって1または複数の通信デバイス144(例えば、UE)から信号(単数または複数)を受信し、送信アンテナ148によって1または複数の通信デバイス144に送信する。
実施では、基地局142は、受信アンテナ146から情報を受信する受信機150を備えている。受信機150は、受信した情報を復調する復調器152に動作可能に関連付けられている。復調されたシンボルは、X2インタフェース管理に関連する情報を格納するメモリ156に接続されたプロセッサ154によって分析される。基地局は、送信機160による送信アンテナ148を介した1または複数の通信デバイス144への送信のために信号を多重化するための変調器158を備えうる。
図2は、本開示のある態様にしたがう無線通信環境200を例示する図解である。無線通信環境200は、ユーザ住宅、事業所、屋内/屋外施設230等を含みうる、対応する小規模ネットワーク環境内におのおの配置されたホームeノードB(HeNB)210を含む複数のアクセス・ポイントBSを含む。HeNB210は、(例えば、HeNB210に関連付けられたクローズド加入者グループ(CSG)に含まれるような)関連付けられたUE220、あるいは、オプションとして、(例えば、HeNB210のCGSのために構成されていない)外部またはビジターのUE220にサービス提供するように構成されうる。おのおののHeNB210はさらに、例えばDSLルータ、ケーブル・モデム、電線接続によるブロードバンド、衛星インターネット接続、またはその他いくつかのブロードバンド・インターネット接続を介して、インターネット240およびモバイル・オペレータ・コア・ネットワーク250に接続される。
本開示の態様では、HeNB210の所有者は、HeNB210を介した無線サービスを実施するために、モバイル・オペレータ・コア・ネットワーク250によって提供される、例えば3Gモバイル・サービスのようなモバイル・サービスに加入する。UE220は、本明細書に記載されたさまざまな技術を用いて、マクロ・セルラ環境、および/または、住宅の小規模ネットワーク環境において動作するように構成されうる。このため、HeNB210は、任意の適切な既存のUE220と後方互換でありうる。さらに、UE220は、マクロ・セル・モバイル・ネットワーク255に加えて、予め定められた数のHeNB210、例えば、対応するユーザ住居(単数または複数)、事業所(単数または複数)、または、屋内/屋外施設230内に存在するHeNB210によってサービス提供され、モバイル・オペレータ・コア・ネットワーク250のマクロ・セル・モバイル・ネットワーク255とのソフト・ハンドオーバ状態には無いかもしれない。本明細書に記載された態様は、3GPP用語を使用しているが、これら態様は、3GPP技術(リリース99 図3Aは、本開示の態様にしたがうロング・ターム・イボリューション(LTE)ネットワーク・アーキテクチャ300の実施形態を例示する図解である。LTEネットワーク・アーキテクチャ300は、イボルブド・パケット・システム(EPS)300と称されうる。EPS300は、1または複数のユーザ機器(UE)302、イボルブドUMTS地上ラジオ・アクセス・ネットワーク(E−UTRAN)304、イボルブド・パケット・コア(EPC)310、ホーム加入者サーバ(HSS)320、および、オペレータのIPサービス322を含みうる。EPSは、他のアクセス・ネットワークと相互接続しうるが、簡略のために、これらエンティティ/インタフェースは図示されていない。図3Aに図示されるように、EPS300は、パケット交換サービスを提供する。しかしながら、当業者であれば容易に認識するであろうが、本開示にわたって示されているさまざまな概念は、回路交換サービスを提供しているネットワークに拡張されうる。さらに、EPS300における装置および/またはデバイスのおのおのは、本開示の範囲から逸脱することなく、図1の装置100を備えうることが認識されるべきである。
E−UTRANは、イボルブド・ノードB(eノードB)306および/または1または複数のその他のeノードB308を含んでいる。eノードB306は、UE302に向かうユーザ・プレーン・プロトコルおよび制御プレーン・プロトコルの終了を提供する。eノードB306は、X2インタフェース(すなわち、バックホール)を経由して1または複数のその他のeノードB308に接続されうる。eノードB306は、当業者によって、基地局、基地トランシーバ局、ラジオ基地局、ラジオ・トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービス・セット(BSS)、拡張サービス・セット(ESS)、またはその他いくつかの適切な用語として称されうる。eノードB306は、UE302のために、EPC310へのアクセス・ポイントを提供する。UE302の例は、セルラ電話、スマート・フォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星ラジオ、全地球測位システム(GPS)、マルチメディア・デバイス、ビデオ・デバイス、デジタル・オーディオ・プレーヤ(例えば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、またはその他類似の機能デバイスを含んでいる。UE302はまた、当業者によって、移動局、加入者局、モバイル・ユニット、加入者ユニット、無線ユニット、遠隔ユニット、モバイル・デバイス、無線デバイス、無線通信デバイス、遠隔デバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、無線端末、遠隔端末、ハンドセット、ユーザ・エージェント、モバイル・クライアント、クライアント、またはその他いくつかの適切な用語で称されうる。
eノードB306は、S1インタフェースによってEPC310に接続される。EPC310は、モビリティ管理エンティティ(MME)312、その他のMME314、サービス提供ゲートウェイ316、およびパケット・データ・ネットワーク(PDN)ゲートウェイ318を含んでいる。MME312は、UE302とEPC310との間のシグナリングを処理する制御ノードである。MME312は、ベアラおよび接続管理を提供するように構成される。ユーザIPパケットは、PDNゲートウェイ318に接続されているサービス提供ゲートウェイ316を介して転送される。PDNゲートウェイ318は、UEインターネット・プロトコル(IP)アドレス割当および/またはその他の機能を提供する。PDNゲートウェイ318は、オペレータのIPサービス322に接続される。オペレータのIPサービス322は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディア・サブシステム(IMS)、およびPSストリーミング・サービス(PSS)を含んでいる。
図3Bは、本開示の態様にしたがって、複数の基地局(BS)360(例えば、無線アクセス・ポイント、無線通信装置)と複数の端末370(例えば、AT)とを備える無線通信システム350を例示する。少なくとも1つのBS360は、端末と通信する固定局であり、アクセス・ポイント(AP)、ノードB、イボルブド・ノードB(eノードB)、あるいはその他いくつかの専門用語で称されうる。BS360はおのおのの、例えば図3Bにおいて352a,352b,352cとラベルされた地理的領域として例示されているように、特定の地理的エリアまたは有効通信範囲エリアのための通信有効範囲を提供する。用語「セル」は、この用語が使用されるコンテキストに依存して、BSまたはその有効通信範囲エリアを称しうる。システム容量を改善するために、BSの地理的エリア/有効通信範囲エリアは、複数のより小さなエリア354a,354b,354c(例えば、図8のセル352aにおける1または複数のより小さなエリア)に区分されうる。これら小さなエリア354a,354b,354cのおのおのは、それぞれの基地トランシーバ・サブシステム(BTS)によってサービス提供されうる。用語「セクタ」は、この用語が使用されるコンテキストに依存して、BTSまたはその有効範囲エリアを称しうる。セクタ化されたセルの場合、セルのすべてのセクタのBTSは一般に、このセルの基地局内に共存する。本明細書に記載された送信技術は、セクタ化されたセルを備えたシステムのみならず、セクタ化されていないセルを備えたシステムのためにも使用されうる。本開示のいくつかの態様では、用語「基地局」は、セクタにサービス提供する固定局のみならず、セルにサービス提供する固定局を称する場合も称しない場合もありうる。
実施では、1または複数の端末370が、システム350にわたって分布しており、おのおのの端末370は、据置式または移動式でありうる。これら端末370はまた、モバイル装置、移動局、ユーザ機器(UE)、ユーザ・デバイス、無線通信装置、アクセス端末(AT)、ユーザ端末、あるいはその他のある専門用語で称されうる。端末370はおのおの、例えば、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、無線モデム・カード等のような無線通通信デバイスを備えうる。端末370はおのおのの、所与の瞬間において、ダウンリンク(例えば、DL)およびアップリンク(例えば、UL)で0,1,または複数のBSと通信しうる。DLは、基地局から端末への順方向通信リンクを称し、ULは、端末から基地局への逆方向通信リンクを称する。
集中型アーキテクチャの場合、システム・コントローラ380が、基地局360に接続し、BS360のための調整および制御を提供する。分散型アーキテクチャの場合、BS360は、(例えば、BS360と通信可能に接続している有線または無線のバックホール・ネットワークによって)必要に応じて互いに通信しうる。DLにおけるデータ送信は、システム350のDLによってサポートされうる最大データ・レートまたはその近傍で、1つのアクセス・ポイントから1つのアクセス端末へと生じうる。DLの追加チャネル(例えば、制御チャネル)は、複数のアクセス・ポイントから1つのアクセス端末へ送信されうる。ULにおけるデータ通信が、1つのアクセス端末から1または複数のアクセス・ポイントへ生じうる。
図4は、本開示の態様にしたがって、チャイルドeノードBのX2設定を実行するように構成されたシステム400を例示する図解である。実装では、eノードBが近隣に提供するサービスを、X2インタフェース・アプリケーション・プロトコル(X2AP)が指定する。X2APは、E−UTRAN(イボルブドUMTS[Universal Mobile Telecommunications System]地上ラジオ・アクセス・ネットワーク)内のユーザ機器(UE)モビリティを取り扱うために使用される手順と、少なくとも2つのピアeノードB間の非UE特定動作を取り扱うために使用される手順と、を備える。
LTEネットワークでは、実装にしたがって、ドナーeノードB(DeノードB)は、例えばReノードB(リレーeノードB)およびHeノードB(ホームeノードB)のようなチャイルドeノードBを有しうる。チャイルドeノードBは、チャイルドeノードBとDeノードBとの間のバックホール・リンクによってサービス提供されうる。チャイルドeノードB(チャイルドeノードBまたはHeノードB)は、DeノードBと、DeノードBの外側にあるその他いくつかのeノードBとを含む、対象となる各eノードBとの個別のX2APインタフェースを維持するように構成されうる。これら複数のX2インタフェースによって引き起こされる通信および動作上のオーバヘッドは、望ましくないことがありうる。実施では、X2プロキシは、チャイルドeノードBによって取り扱われるX2インタフェースの数を減らすために、DeノードBに(または、DeノードBの外側に)配置されうる。X2プロキシを配置することによって、チャイルドeノードBは、X2プロキシへ向かう単一のX2インタフェースを維持する一方、X2プロキシの外側にあるその他すべてのeノードBは、X2プロキシの下のセルであるように見える。
チャイルドeノードBは、外部eノードBとのX2 AP(X2アプリケーション・プロトコル)通信チャネルを確立する前に、外部eノードBのIP(インターネット・プロトコル)アドレスを獲得するために、MME(モビリティ管理エンティティ)へS1メッセージを送信しうる。しかしながら、チャイルドeノードBと外部eノードBとの間にX2プロキシがある場合、チャイルドeノードBの観点からの外部eノードBのIPアドレスは、単にX2プロキシのIPアドレスでありうる。したがって、X2インタフェースは、チャイルドeノードBとX2プロキシとの間、およびX2プロキシと外部eノードBとの間で確立されうる。この動作をサポートするために、システム400は、チャイルドeノードBと、X2プロキシの外部にある外部eノードBとの間にX2プロキシがある場合、チャイルドeノードBのためのX2設定手順を提供するように構成される。
図4に示すように、システム400は、開示の態様にしたがって、ドナーeノードB(すなわち、DeノードBまたはDeNB)でありうるノード402を備える。ノード402は、第1のネットワーク・エンティティ404と、少なくとも第2のネットワーク・エンティティ406と通信するように構成されうる。第1のネットワーク・エンティティ404は、チャイルドeノードBを備え、第2のネットワーク・エンティティ406(またはその他のネットワーク・エンティティ)は、モビリティ管理エンティティ(MME)、ターゲットeノードB、またはその他いくつかのネットワーク・エンティティ(またはその他いくつかのネットワーク・ノード)を備えうる。
ノード402は、第1のネットワーク・エンティティ404からの要求をインターセプトするように構成されたインターセプト構成要素408を備えうる。この要求は、チャイルドeノードB(例えば、第1のネットワーク・エンティティ404)から送られ、モビリティ管理エンティティ(例えば、第2のネットワーク・エンティティ406)へ向けられうる。この要求はS1−APを介して受信され、セル・グローバル・アイデンティティ、または、複数のセル・グローバル・アイデンティティからなるセットのインターネット・プロトコル・アドレスに向けられうる。評価構成要素410は、セル・グローバル・アイデンティティ、または、複数のセル・グローバル・アイデンティティからなるセットが、ノード402に属しているか否かを確認するように構成される。
X2設定構成要素412は、セル・グローバル・アイデンティティ、または、複数のセル・グローバル・アイデンティティからなるセットが、ノード402に属しているか否かに依存して、ネスト(nest)されたX2設定を選択的に実行するように構成される。例えば、セル・グローバル・アイデンティティ、または、複数のセル・グローバル・アイデンティティからなるセットが、(ノード402ではなく)外部eノードBに属すると評価構成要素410が判定した場合、X2設定構成要素412は、X2インタフェースが確立されているか否かを判定する。X2インタフェースが設立されている場合、X2設定構成要素412は、ネストされたX2設定を実行しないことを決定する。
実施では、評価構成要素410は、セル・グローバル・アイデンティティ、または、複数のセル・グローバル・アイデンティティからなるセットが、ノード402に属していないと判定するように構成されうる。この実例では、X2設定構成要素412は、ネストされたX2設定を実行しないことを決定しうる。
実施では、評価構成要素410は、セル・グローバル・アイデンティティ、または、複数のセル・グローバル・アイデンティティからなるセットが、外部eノードBに属していると判定するように構成されうる。この実例では、X2設定構成要素412(または、その他の構成要素)は、第1のX2インタフェースが確立されていないと判定し、この要求をMMEへ転送しうる。X2設定構成要素412(または、その他の構成要素)は、外部eノードBのIPアドレスを取得し、外部eノードBとの第2のX2インタフェースを確立しうる。
実施では、通信構成要素414は、インターネット・プロトコル(IP)アドレスを含む応答を、第1のネットワーク・エンティティ404(例えば、チャイルドeノードB)に送信するように構成されうる。IPアドレスは、X2プロキシ・インターネット・プロトコル・アドレスでありうる。
システム400は、ノード402に動作可能に接続されたメモリ416を備えうる。メモリ416は、ノード402の外部に存在しうるか、あるいは、ノード402の内部に存在しうる。メモリ416は、セル・グローバル・アイデンティティ、または、複数のセル・グローバル・アイデンティティからなるセットのインターネット・プロトコル・アドレスを求める要求を、チャイルドeノードBから受信することと、セル・グローバル・アイデンティティ、または、複数のセル・グローバル・アイデンティティからなるセットが、無線通信装置に属しているか否かを判定することと、に関連する命令群を保持しうる。メモリ416は、ネストされたX2設定を選択的に実行することと、IPアドレスを含む応答を、チャイルドeノードBへ送信することと、に関連する命令群を格納しうる。
いくつかの態様によれば、受信することに関連する命令群は、この要求をインターセプトすることに関連する命令群を備えうる。この要求は、チャイルドeノードBからMMEへ送信されたものである。送信することに関連する命令群は、X2プロキシIPアドレスを送信することに関連する命令群を備えうる。判定することに関連する命令群は、セル・グローバル・アイデンティティ、または、複数のセル・グローバル・アイデンティティからなるセットが、外部eノードBに属していると判定することに関連する命令群を備えうる。メモリはさらに、X2インタフェースが確立されていることを判定することと、ネストされたX2設定を実行しないことを決定することと、に関連する命令群を保持しうる。
いくつかの態様によれば、判定することに関連する命令群は、セル・グローバル・アイデンティティ、または、複数のセル・グローバル・アイデンティティからなるセットが、無線通信装置に属していないと判定することに関連する命令群を備えうる。そして、選択的に実行することに関連する命令群のセットは、ネストされたX2設定を実行しないことを決定することに関連する命令群を備えうる。判定することに関連する命令群は、セル・グローバル・アイデンティティ、または、複数のセル・グローバル・アイデンティティからなるセットが、外部eノードBに属していることを判定することに関連する命令群を備えうる。メモリ416は、第1のX2インタフェースが確立されていないと判定することと、モビリティ管理エンティティへ要求を転送することと、外部eノードBのIPアドレスを取得することと、外部eノードBとの第2のX2インタフェースを確立することと、に関連する命令群を保持するように構成されうる。
メモリ416は、ノードと他のデバイス等との間の通信を制御するための動作を講じる、X2設定管理に関連付けられたプロトコルを格納するように構成され、これによって、システム400は、本明細書に記載されたように、無線ネットワークにおいて、改善された通信を達成するために、これら格納されたプロトコルおよび/またはアルゴリズムを適用できるようになる。本明細書に記載されたデータ・ストア(例えば、メモリ)構成要素は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであるか、あるいは、揮発性メモリと不揮発性メモリとの両方を含みうることが認識されるべきである。限定ではなく、例として、不揮発性メモリは、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、EPROM(EPROM)、EEROM(EEPROM)、あるいはフラッシュ・メモリを含みうる。揮発性メモリは、外部キャッシュ・メモリとして動作するランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含みうる。限定ではなく例として、RAMは、例えばシンクロナスRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブル・データ・レートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、同期リンクDRAM(SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバスRAM(DRRAM(登録商標))のような多くの形式で利用可能である。開示された態様のメモリは、限定される訳ではないが、これらのタイプの、あるいは、その他の適切なタイプのメモリを備えることが意図されている。
少なくとも1つのプロセッサ418は、無線通信ネットワークにおけるX2設定管理を容易にするために、ノード402(および/またはメモリ416)に動作可能に接続されうる。プロセッサ418は、ノード402によって受信された情報の分析、および/または、ノード402によって受信される情報の生成を行うように構成されたプロセッサ、システム400の1または複数の構成要素を制御するように構成されたプロセッサ、および/または、ノード402によって受信された情報の分析、ノード402によって受信される情報の生成、および、システム400の1または複数の構成要素の制御を行うように構成されたプロセッサを備えうる。
いくつかの態様によれば、プロセッサ418は、X2設定を実行するように構成されうる。プロセッサ418は、セル・グローバル・アイデンティティ、または、複数のセル・アイデンティティからなるセットを求める要求をインターセプトするように構成された第1のモジュールを含みうる。この要求は、チャイルドeノードBから送信される。プロセッサ418は、セル・グローバル・アイデンティティ、または、複数のセル・グローバル・アイデンティティからなるセットが、少なくとも1つのプロセッサ418に関連付けられているか否かを確認するように構成された第2のモジュールを含みうる。プロセッサ418は、ネストされたX2設定を選択的に実行するように構成された第3のモジュールと、IPアドレスを含む応答を、チャイルドeノードBへ送信するように構成された第4のモジュールと、を含みうる。
いくつかの態様によれば、プロセッサ418は、第1のX2インタフェースが確立されていないことを判定するように構成された第5のモジュールと、要求をMMEへ転送するように構成された第6のモジュールと、を備える。プロセッサ418は、外部eノードBのIPアドレスを取得するように構成された第7のモジュールと、外部eノードBとの第2のX2インタフェースを確立するように構成された第8のモジュールと、を備えうる。
本明細書に記載および図示された典型的なシステムを考慮すると、開示された主題にしたがって実現される方法は、本明細書に記載されたさまざまなフロー・チャートを参照してより良く認識されるだろう。説明の単純化の目的のために、これら方法は一連のブロックとして図示および説明されているが、権利主張される主題は、いくつかのブロックは、本明細書に図示および記載されたものとは異なる順序で実行されたり、および/または、他のブロックと実質的に同時に実行されうるので、ブロックの数または順序によって限定されないことが理解および認識されるべきである。
さらに、本明細書に記載された方法を実施するために、必ずしも例示されたすべてのブロックが必要とされる訳ではない。これらブロックに関連付けられた機能は、ソフトウェア、ハードウェア、これらの組み合わせ、あるいは、その他任意の適切な手段(例えば、デバイス、システム、プロセス、構成要素)によって実現されうることが認識されるべきである。それに加えて、本明細書全体にわたり開示される方法は、これら方法をさまざまなデバイスへ伝送および転送することを容易にするために、製造物品に格納されることが可能であることが認識されるべきである。当業者であれば、方法は、代わりに、本開示の範囲から逸脱することなく、例えば状態図のような一連の関連する状態またはイベントとして表現されうることを理解および認識するだろう。
図5は、本開示の態様にしたがう、チャイルドeノードBのX2設定の手順500を例示する図解である。ブロックによって示されているのは、ユーザ機器(UE)502、チャイルドeノードB504、DeノードB/X2プロキシ506、MME508、およびターゲットeノードB510である。チャイルドeノードB504が、そのUE502による新たな(例えば、以前に見られていない)CGI(セル・グローバル・アイデンティティ)レポートを取得した場合、チャイルドeノードB504は、新たなCGI、または、複数のCGIからなる新たなセットとのX2通信チャネルを確立しなくてはならない。例において、DeノードBが、ターゲットeノードBとのX2インタフェースを未だに確立していないのであれば、ブロック512内の動作が必要とされうる。
実施では、手順500は、以下のように実行されうる。
動作1:チャイルドeノードB504が、新たなCGIのIPアドレス、および/または、複数のCGIからなる新たなセットのIPアドレスを取得するための要求を、S1−APインタフェースを介してMME508へ送信するように構成される。
動作2:チャイルドeノードB504から送信された要求を受信またはインターセプトすることと、CGIが、少なくとも1つの外部eノードB(例えば、ターゲットeノードB510)または自身に属しているか否かを検証することと、をDeノードB506が実行するように構成される。例において、CGIがDeノードB506に属していない場合、DeノードB506は、CGIのIPアドレスがX2プロキシのIPであることを示すために、チャイルドeノードB504へ、S1−AP応答を返信する。
実施では、CGIが外部eノードBに属する場合、DeノードB506は、外部eノードBと既にX2インタフェースが確立されているか否かを検証するように構成される。X2インタフェースが、外部eノードBとこのDeノードB506との間で既に確立されている場合、DeノードB506は、CGIのIPアドレスがX2プロキシのIPであることを示すために、チャイルドeノードB504へS1−AP応答を返信するように構成される。このようなX2インタフェースがない場合、DeノードB506は、ネストされたX2設定を、自身と外部eノードBとの間で実行するように構成される。
動作3:DeノードB506は、この要求を、S1−APを介してチャイルドeノードBのMME508へ転送するように構成される。MME508は、この要求を、ターゲット外部eノードB510へ転送するように構成される。外部eノードB510は、IPアドレスを提供するために、応答を、S1−APを介してMME508へ送信するように構成される。MME508は、このS1−AP応答メッセージを、DeノードB506へ転送するように構成される。
動作4:DeノードB508は、ターゲット外部eノードB510のIPアドレスを取得した後、ターゲット外部eノードBのIPアドレスを有する外部eノードB510とのX2インタフェースを確立するように構成される。
動作5:X2インタフェースが確立された後、DeノードB506は、ターゲットCGIのIPアドレスがX2プロキシのIPであることを示すために、S1−AP応答メッセージを、チャイルドeノードB504へ返信するように構成される。
動作6:チャイルドeノードB504が、自己の観点からのターゲット・セルのIPアドレスを受信すると、チャイルドeノードB504は、X2プロキシのIPであるIPアドレスへ、X2 APを介して、X2設定要求を送信するように構成される。
実施では、チャイルドeノードBと、X2プロキシの外部にある外部eノードBとの間にX2プロキシが存在する場合、図5の手順500は、チャイルドeノードBのためのX2設定手順を備える。例において、ドナーeノードBは、チャイルドeノードBからのS1−APメッセージを受信またはインターセプトするように構成される。
図6は、本開示の態様にしたがう、チャイルドeノードBのX2設定のための方法600を例示する図解である。実施では、方法600は、チャイルドeノードBによって実行されうる。602において、CGI、または、複数のCGIからなるセットが、UEから受信される。CGI、または、複数のCGIからなるセット(以下、単にCGIと称する)は、以前にUEによって報告されていない新たなCGIを備えうる。
実施では、新たなCGIである場合、604において、新たなCGIのIPアドレスを得る要求がMMEに送信される。この要求は、S1−APインタフェースを介して送信されうる。606において、この要求に対する応答が受信される。例において、この応答は、CGIが、604における要求をインターセプトしたDeノードBに属していないのであれば、CGIのIPアドレスは、X2プロキシのIPであることを示しうる。例において、606において受信された応答は、外部eノードBと、この要求をインターセプトしたDeノードBとの間に既にX2インタフェースが確立されているのであれば、CGIのIPアドレスは、X2プロキシのIPであることを示す。例において、606において受信された応答は、X2インタフェースが確立された後、ターゲットCGIのIPアドレスは、X2プロキシのIPであることを示す。
実施では、608において応答(例えば、ターゲット・セルのIPアドレス)を受信するのとほぼ同時に、X2設定要求が送信される。このX2設定要求は、X2 APを介して、X2プロキシのIPであるターゲット・セルのIPアドレスへ送信されうる。
図7は、本開示の態様にしたがう、チャイルドeノードBのX2設定のための方法700を例示する図解である。方法700は、例えばドナー・ノードB(DeノードB)のようなノードによって実行されうる。702において、チャイルドeノードBから、1または複数のCGIのインターネット・プロトコル(IP)アドレスを求める要求が受信される。この要求は、S1−APインタフェースを介して受信されうる。ここでは、チャイルドeノードBが、この要求をMMEへ送信し、DeノードBが、この要求をインターセプトする。
704では、CGIがDeノードBに属するか、または、外部eノードBに属するかの判定がなされる。706では、CGIがDeノードBに属さない場合、チャイルドeノードBへ応答が送信される。この応答は、CGIのIPアドレスが、X2プロキシのIPであることを示す。この応答は、S1−AP応答でありうる。
708では、CGIが外部eノードBに属する場合、外部eノードBとX2インタフェースが既に確立されているか否かが確認されうる。X2インタフェースが、外部eノードBとDeノードBとの間で既に設立される場合(「はい」)、方法700は706に移り、チャイルドeノードBに応答が送信される。この応答は、S1−AP応答でありうる。そして、CGIのIPアドレスが、X2プロキシのIPであることを示しうる。
708において、X2インタフェースが確立されていないことが確認されると(「いいえ」)、710において、ネストされたX2設定が、DeノードBと外部eノードBとの間で、選択的に実行される。例では、ネストされたX2設定は、この要求をチャイルドeノードBのMMEへ転送することによって実行される。この要求は、S1−APを介して送信されうる。MMEは、この要求を、ターゲット外部eノードBへ転送する。ターゲット外部eノードBは、(S1−APを介して)応答をMMEへ返信し、MMEに、外部eノードBのIPアドレスを通知しうる。MMEは、DeノードBへS1−AP応答メッセージを転送する。ターゲット外部eノードBのIPアドレスを受信することとほぼ同時に、DeノードBは、ターゲット外部eノードBのIPアドレスを有する外部eノードBとのX2インタフェースを確立しうる。
X2インタフェースが確立された後、方法700は、706に続き、ターゲットCGIのIPアドレスがX2プロキシのIPであることを示すS1−AP応答メッセージがチャイルドeノードBへ送信される。チャイルドeノードBは、IPアドレスを受信した後、X2 APを介して、X2プロキシのIPアドレスに、X2設定要求を送信する。
本開示の態様によれば、コンピュータ・プログラム製品は、方法700のさまざまな態様を実行するためのコードを備える、コンピュータ読取可能な媒体を含みうる。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータに対して、セル・グローバル・アイデンティティ、または、複数のセル・グローバル・アイデンティティからなるセットのインターネット・プロトコル・アドレスを求める要求を、チャイルドeノードBから取得させるための第1のコードからなるセットを含む。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータに対して、セル・グローバル・アイデンティティ、または、複数のセル・グローバル・アイデンティティからなるセットを評価させるための第2のコードからなるセットと、コンピュータに対して、ネストされたX2設定を選択的に実施させるための第3のコードからなるセットとを含みうる。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータに対して、インターネット・プロトコル・アドレスを含む応答を、チャイルドeノードBへ伝送させるための第4のコードからなるセットを含みうる。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータに対して、この要求をインターセプトさせるための第5のコードからなるセットを含みうる。この要求は、チャイルドeノードBからモビリティ管理エンティティ(MME)へ送信されている。
図8は、本開示のある態様にしたがって無線通信を容易にする方法のフロー図800を例示する。810において、この方法は、第1のノードとの第1のピア接続を提供することを備える。実施では、この方法は、X2プロキシによって、第1のノードとの第1のピア接続を提供することを備える。812において、この方法は、第2のノードとの第2のピア接続を提供することを備える。実施では、この方法は、X2プロキシによって、第2のノードとの第2のピア接続を提供することを備える。814において、この方法は、第1のピア接続と第2のピア接続とによって、第1のノードと第2のノードとの間の通信を調整することを備える。実施では、この方法は、第1のピア接続と第2のピア接続とによって、第1のノードと第2のノードとの間のX2通信を調整することを備える。
実施では、この方法はさらに、第2のノードのネットワーク・アドレスを求める要求を、第1のノードから受信することと、この要求に基づいて、第2のノードのネットワーク・アドレスを獲得することと、獲得された第2のノードのネットワーク・アドレスに基づいて、第1のピア接続と第2のピア接続とによって、第1のノードと第2のノードとの間の通信を調整することと、を備える。実施では、要求を受信することは、第1のノードとモビリティ管理エンティティ(MME)との間でこの要求をインターセプトすることを備えうる。この要求は、第2のノードのネットワーク・アドレスを要求するS1メッセージを備えうる。そして、第2のノードのネットワーク・アドレスは、第2のノードのインターネット・プロトコル(IP)アドレスを備えうる。
実施では、この方法はさらに、X2プロキシによって第1のノードとの第1のピア接続を確立することを備えうる。ここで、第1のピア接続は、第1のノードとの第1のX2通信チャネルを備えうる。この方法はさらに、X2プロキシによって第2のノードとの第2のピア接続を確立することを備える。ここで、第2のピア接続は、第2のノードとの第2のX2通信チャネルを備えうる。この方法はさらに、第1のノードとの第1のピア接続を確立するためにX2インタフェース・アプリケーション・プロトコルを利用することと、第2のノードとの第2のピア接続を確立するためにX2インタフェース・アプリケーション・プロトコルを利用することと、を備えうる。第1のピア接続は、第1のノードとのピア・トゥ・ピア通信のための第1のX2インタフェースを備えうる。そして、第2のピア接続は、第2のノードとのピア・トゥ・ピア通信のための第2のX2インタフェースを備えうる。
実施では、この方法は、eノードB(例えば、チャイルドeノードBまたはDeNB)によって実施されうる。そして、第1のノードは、UEまたはチャイルドeノードBを備えうる。そして、第2のノードは、近隣のUEまたは近隣のeノードB(例えば、別のUE、または別のチャイルドeノードB)を備えうる。そして、第1のノードと第2のノードとは、例えば、LTE通信ネットワークを含むピア・トゥ・ピア通信ネットワークにおけるピアである。
図9は、本開示の態様にしたがって、無線通信を容易にするように構成された装置の機能を例示するブロック図900である。この装置は、第1のノードとの第1のピア接続を提供するように構成されたモジュール910と、第2のノードとの第2のピア接続を提供するように構成されたモジュール912と、第1のピア接続と第2のピア接続とによって、第1のノードと第2のノードとの間の通信を調整するように構成されたモジュール914と、を備える。実施では、モジュール910は、X2プロキシによって第1のノードとの第1のピア接続を提供するように構成され、モジュール912は、X2プロキシによって第2のノードとの第2のピア接続を提供するように構成され、モジュール914は、第1のピア接続と第2のピア接続とによって、第1のノードと第2のノードとの間のX2通信を調整するように構成される。この装置は、前述したフロー・チャートにおけるステップのおのおのを実行する追加のモジュールを含みうる。このため、前述したフロー・チャートのおのおののステップは、このモジュールによって実行され、装置は、それらのモジュールのうちの1または複数を含みうる。
実施では、装置はさらに、第2のノードのネットワーク・アドレスを求める要求を第1のノードから受信するように構成されたモジュールと、この要求に基づいて、第2のノードのネットワーク・アドレスを獲得するように構成されたモジュールと、獲得された第2のノードのネットワーク・アドレスに基づいて、第1のピア接続と第2のピア接続とによって、第1のノードと第2のノードとの間の通信を調整するように構成されたモジュールと、を備えうる。実施では、この装置はさらに、この要求を受信するように構成されたモジュールを備えうる。これは、第1のノードとモビリティ管理エンティティ(MME)との間でこの要求をインターセプトすることを備えうる。この要求は、第2のノードのネットワーク・アドレスを要求するS1メッセージを備えうる。そして、第2のノードのネットワーク・アドレスは、第2のノードのインターネット・プロトコル(IP)アドレスを備えうる。
実施では、この装置はさらに、X2プロキシによって第1のノードとの第1のピア接続を確立するように構成されたモジュールを備えうる。ここで、第1のピア接続は、第1のノードとの第1のX2通信チャネルを備えうる。この装置はさらに、X2プロキシによって第2のノードとの第2のピア接続を確立するように構成されたモジュールを備えうる。ここで、第2のピア接続は、第2のノードとの第2のX2通信チャネルを備えうる。この装置はさらに、第1のノードとの第1のピア接続を確立するためにX2インタフェース・アプリケーション・プロトコルを利用するように構成されたモジュールと、第2のノードとの第2のピア接続を確立するためにX2インタフェース・アプリケーション・プロトコルを利用するように構成されたモジュールと、を備えうる。第1のピア接続は、第1のノードとのピア・トゥ・ピア通信のための第1のX2インタフェースを備えうる。そして、第2のピア接続は、第2のノードとのピア・トゥ・ピア通信のための第2のX2インタフェースを備えうる。
1つの実施では、装置は、eノードB(例えば、チャイルドeノードBまたはDeNB)を含みうる。そして、第1のノードは、UEまたはチャイルドeノードBを備えうる。そして、第2のノードは、近隣のUEまたは近隣のeノードB(例えば、別のUEまたは別のチャイルドeノードB)を備えうる。また、第1のノードおよび第2のノードは、例えばLTE通信ネットワークを含むピア・トゥ・ピア通信ネットワークにおけるピアである。
図1Aに示すように、構成では、無線通信のための装置100は、第1のノードとの第1のピア接続を提供する手段と、第2のノードとの第2のピア接続を提供する手段と、第1のピア接続と第2のピア接続とによって、第1のノードと第2のノードとの間の通信を調整する手段と、を提供するための処理システム114を備える。
1つの実施では、装置100は、X2プロキシによって第1のノードとの第1のピア接続を提供する手段と、X2プロキシによって第2のノードとの第2のピア接続を提供する手段と、第1のピア接続と第2のピア接続とによって、第1のノードと第2のノードとの間のX2通信を調整する手段と、を提供するための処理システム114を備える。
図1Bに示すように、構成では、無線通信のための装置120は、第1のノードとの第1のピア接続を提供する手段と、第2のノードとの第2のピア接続を提供する手段と、第1のピア接続と第2のピア接続とによって、第1のノードと第2のノードとの間の通信を調整する手段と、を提供するためのプロセッサ126を備える。
1つの実施では、この装置120は、X2プロキシによって第1のノードとの第1のピア接続を提供する手段と、X2プロキシによって第2のノードとの第2のピア接続を提供する手段と、第1のピア接続と第2のピア接続とによって、第1のノードと第2のノードとの間のX2通信を調整する手段と、を提供するためのプロセッサ126を備える。
図1Cに示すように、構成では、無線通信のための装置140は、第1のノードとの第1のピア接続を提供する手段と、第2のノードとの第2のピア接続を提供する手段と、第1のピア接続と第2のピア接続とによって、第1のノードと第2のノードとの間の通信を調整する手段と、を提供するためのプロセッサ154を備える。
1つの実施では、この装置140は、X2プロキシによって第1のノードとの第1のピア接続を提供する手段と、X2プロキシによって第2のノードとの第2のピア接続を提供する手段と、第1のピア接続と第2のピア接続とによって、第1のノードと第2のノードとの間の通信を調整する手段と、を提供するためのプロセッサ154を備える。
本明細書に記載された実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、あるいはこれらの任意の組み合わせで実現されることが理解されるべきである。ハードウェアで実現する場合、処理ユニットは、1または複数の特定用途向けIC(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理回路(PLD)、フィールド・プログラム可能ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、マイクロ・プロセッサ、本明細書に記載の機能を実行するために設計されたその他の電子ユニット、あるいはこれらの組み合わせ内に実装されうる。
本開示の態様では、論理チャネルが、制御チャネルとトラフィック・チャネルとに分類される。論理制御チャネルは、システム制御情報をブロードキャストするためのDLチャネルであるブロードキャスト制御チャネル(BCCH)と、ページング情報を転送するDLチャネルであるページング制御チャネル(PCCH)と、1またはいくつかのMTCHのためにマルチメディア・ブロードキャストおよびマルチキャスト・サービス(MBMS)スケジュールおよび制御情報を送信するために使用されるポイント・トゥ・マルチポイントDLチャネルであるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)とを備える。一般に、ラジオ・リソース制御(RRC)接続を確立した後、このチャネルは、MBMS(注:旧MCCH+MSCH)を受信するUE(ユーザ機器)によってのみ使用される。専用制御チャネル(DCCH)は、専用制御情報を送信するポイント・トゥ・ポイント双方向チャネルであり、RRC接続を有するユーザ機器によって使用される。論理トラフィック・チャネルは、ユーザ情報を転送するために、1つのユーザ機器に専用のポイント・トゥ・ポイント双方向チャネルである専用トラフィック・チャネル(DTCH)を備えうる。論理トラフィック・チャネルはまた、トラフィック・データを送信するためのポイント・トゥ・マルチポイントDLチャネルのためのマルチキャスト・トラフィック・チャネル(MTCH)を備える。
伝送チャネルは、DL伝送チャネルとUL伝送チャネルとに分類される。
DL伝送チャネルは、ブロードキャスト・チャネル(BCH)、ダウンリンク共有データ・チャネル(DL−SDCH)、およびページング・チャネル(PCH)を備える。ユーザ機器省電力のサポートのためのPCH(DRXサイクルが、ネットワークによってユーザ機器へ示されうる)が、セル全体にわたってブロードキャストされ、他の制御/トラフィック・チャネルのために使用されうるPHYリソースへマップされる。UL伝送チャネルは、ランダム・アクセス・チャネル(RACH)、要求チャネル(REQCH)、アップリンク共有データ・チャネル(UL−SDCH)、および複数のPHYチャネルを備える。PHYチャネルは、DLチャネルとULチャネルとのセットを備える。
DL PHYチャネルは、共通パイロット・チャネル(CPICH)、同期チャネル(SCH)、共通制御チャネル(CCCH)、共有DL制御チャネル(SDCCH)、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)、共有UL割当チャネル(SUACH)、アクノレッジメント・チャネル(ACKCH)、DL物理共有チャネル(DL−PSDCH)、UL電力制御チャネル(UPCCH)、ページング・インジケータ・チャネル(PICH)、および負荷インジケータ・チャネル(LICH)を備えうる。
UL PHYチャネルは、物理ランダム・アクセス・チャネル(PRACH)、チャネル品質インジケータ・チャネル(CQICH)、アクノレッジメント・チャネル(ACKCH)、アンテナ・サブセット・インジケータ・チャネル(ASICH)、共有要求チャネル(SREQCH)、UL物理共有データ・チャネル(UL−PSDCH)、およびブロードバンド・パイロット・チャネル(BPICH)を備える。
主題とする開示に関連するその他の用語は、3G 第3世代、3GPP DRX 第3世代パートナシップ計画、ACLR 隣接チャネル漏れ比率、ACPR 隣接チャネル電力比率、ACS 隣接チャネル選択性、ADS アドバンスト設計システム、AMC 適応変調および符号化、A−MPR 追加最大電力減少、AP アプリケーション・プロトコル、ARQ 自動反復要求、BCCH ブロードキャスト制御チャネル、BTS 基地トランシーバ局、BW 帯域幅、CDD サイクリック遅延ダイバーシティ、CCDF 余累積分布関数、CDMA 符号分割多元接続、CFI 制御フォーマット・インジケータ、Co−MIMO 協調MIMO、CP サイクリック・プレフィクス、CPICH 共通パイロット・チャネル、CPRI 共通パブリック・ラジオ・インタフェース、CQI チャネル品質インジケータ、CRC 巡回冗長検査、CRS 共通基準信号、CSI チャネル状態情報、DCI ダウンリンク制御インジケータ、DFT 離散フーリエ変換、DFT−SOFDM 離散フーリエ変換拡散OFDM、DL ダウンリンク(基地局から加入者への送信)、DL−SCH ダウンリンク共有チャネル、D−PHY 500Mbps物理レイヤ、DM−RS 復調RS(UE特有RSとも称される)、DSP デジタル信号処理、DT 開発ツール・セット、DVSA デジタル・ベクトル信号分析、EDA 電子設計オートメーション、E−DCH エンハンスト専用チャネル、E−UTRAN イボルブドUMTS地上ラジオ・アクセス・ネットワーク、eMBMS イボルブド・マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス、eNodeB (eNB)、EPC イボルブド・パケット・コア、EPRE リソース要素毎のエネルギ、ETSI 欧州電気通信標準協会、E−UTRA イボルブドUTRA、E−UTRAN イボルブドUTRAN、EVM 誤りベクトル大きさ、および、FDD 周波数分割デュプレクスを含む。
また、その他の用語は、FFT 高速フーリエ変換、FRC 固定基準チャネル、FS1 フレーム構造タイプ1、FS2 フレーム構造タイプ2、GSM グローバル・システム・フォー・モバイル通信、HARQ ハイブリッド自動反復要求、HDL ハードウェア記述言語、HI HARQインジケータ、HSDPA 高速ダウンリンク・パケット・アクセス、HSPA 高速パケット・アクセス、HSUPA 高速アップリンク・パケット・アクセス、IFFT 逆FFT、IOT インタオペラビリティ・テスト、IP インターネット・プロトコル、LO 局部発振器、LTE ロング・ターム・イボリューション、MAC 媒体アクセス制御、MBMS マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス、MBSFN 単一周波数ネットワークによるマルチキャスト/ブロードキャスト、MCH マルチキャスト・チャネル、MIMO 複数入力複数出力、MISO 複数入力単一出力、MME モビリティ管理エンティティ、MOP 最大出力電力、MPR 最大電力減少、MU−MIMO 複数ユーザMIMO、NAS 非アクセス階層、OBSAI オープン基地局アーキテクチャ・インタフェース、OFDM 直交周波数分割多重化、OFDMA 直交周波数分割多元接続、P−GW パケット・データ・ネットワーク(PDN)ゲートウェイ、PAPR ピーク対平均電力比、PAR ピーク対平均比、PBCH 物理ブロードキャスト・チャネル、P−CCPCH プライマリ共通制御物理チャネル、PCFICH 物理制御フォーマット・インジケータ・チャネル、PCH ページング・チャネル、PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル、PDCP パケット・データ集中プロトコル、PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル、PHICH 物理ハイブリッドARQインジケータ・チャネル、PHY 物理レイヤ、PRACH 物理ランダム・アクセス・チャネル、PRB 物理リソース・ブロック、PMCH 物理マルチキャスト・チャネル、PMI プリコーディング行列インジケータ、P−SCH プライマリ同期信号、PUCCH 物理アップリンク制御チャネル、および、PUSCH 物理アップリンク共有チャネルを含む。
その他の用語は、QAM 直交振幅変調、QoS サービス品質、QCI QoSクラス識別子、QPSK 直交フェーズ・シフト・キーイング、RACH ランダム・アクセス・チャネル、RAT ラジオ・アクセス技術、RB リソース・ブロック、RE リソース要素、RF ラジオ周波数、RFDE RF設計環境、RLC ラジオ・リンク制御、RMC 基準測定チャネル、RNC ラジオ・ネットワーク・コントローラ、RRC ラジオ・リソース制御、RRM ラジオ・リソース管理、RS 基準信号、RSCP 受信信号符号電力、RSRP 基準信号受信電力、RSRQ 基準信号受信品質、RSSI 受信信号強度インジケータ、RTD 往復遅延、SAE システム・アーキテクチャ・イボリューション、SAP サービス・アクセス・ポイント、SC−FDMA シングル・キャリア周波数分割多元接続、SDF サービス・データ・フロー、SFBC 空間−周波数ブロック符号化、S−GW サービス提供ゲートウェイ、SIMO 単一入力複数出力、SISO 単一入力単一出力、SNR 信号対雑音比、SRS サウンディング基準信号、S−SCH セカンダリ同期信号、SU−MIMO シングル・ユーザMIMO、TDD 時分割デュプレクス、TDMA 時分割多元接続、TEID トンネル・エンドポイント識別子、TR 技術報告書、TrCH 伝送チャネル、TS 技術仕様書、TTA テレコミュニケーション技術協会、TTI 送信時間インタバル、UCI アップリンク制御インジケータ、UE ユーザ機器、UL アップリンク(加入者から基地局への送信)、UL−SCH アップリンク共有チャネル、UMB ウルトラ・モバイル・ブロードバンド、UMTS ユニバーサル移動体通信システム、UTRA ユニバーサル地上ラジオ・アクセス、UTRAN ユニバーサル地上ラジオ・アクセス・ネットワーク、VSA ベクトル信号アナライザ、W−CDMA 広帯域符号分割多元接続、を含む。
本開示の態様によれば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、あるいはこれらの任意の組み合わせで実現されることが理解されるべきである。ハードウェアで実現する場合、処理ユニットは、1または複数の特定用途向けIC(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理回路(PLD)、フィールド・プログラム可能ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、マイクロ・プロセッサ、本明細書に記載の機能を実行するために設計されたその他の電子ユニット、あるいはこれらの組み合わせ内に実装されうる。
これら実施形態が、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアあるいはマイクロコード、プログラム・コードまたはコード・セグメントで実現される場合、例えばストレージ構成要素のようなマシン読取可能な媒体に格納される。コード・セグメントは、手順、機能、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェア・パッケージ、クラス、あるいは命令群、データ構造、あるいはプログラム文の任意の組み合わせを示しうる。コード・セグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、あるいはメモリ・コンテンツの引き渡しおよび/または受け取りを行うことによって、他のコード・セグメントあるいはハードウェア回路に接続されうる。情報、引数、パラメータ、データ等は、メモリ共有、メッセージ引き渡し、トークン引き渡し、ネットワーク送信等を含む任意の適切な手段を用いて引き渡し、転送、または送信されうる。
本開示の態様によれば、ソフトウェアで実現される場合、これら機能は、コンピュータ読取可能媒体に格納されるか、1または複数の命令群またはコードとして送信されうる。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体との両方を含む。これらは、コンピュータ・プログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータまたは特別目的コンピュータによってアクセスされうる任意の利用可能な媒体でありうる。限定ではなく、一例として、このようなコンピュータ読取可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶装置、あるいは、命令群またはデータ構造の形式で所望のプログラム・コード手段を伝送または格納するために使用され、かつ、汎用コンピュータまたは特別目的コンピュータ、あるいは、汎用プロセッサまたは特別目的プロセッサによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。さらに、いかなる接続も、コンピュータ読取可能な媒体として適切に称される。同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術が、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(diskおよびdisc)は、コンパクト・ディスク(disc)(CD)、レーザ・ディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルー・レイ・ディスク(disc)を含む。これらdiscは、レーザを用いてデータを光学的に再生する。それに対して、diskは、通常、データを磁気的に再生する。さまざまな実施では、上記の組み合わせもまた、コンピュータ読取可能な媒体の範囲内に含まれるべきである。
本明細書に開示された態様に関連して記載された例示的なさまざまなロジック、論理ブロック、モジュール、および回路が、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)またはその他のプログラマブル・ロジック・デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または、本明細書に記載された機能を実行するように設計されたこれら任意の組み合わせとともに実装または実行される。汎用プロセッサは、マイクロ・プロセッサでありうるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、あるいは順序回路を用いることも可能である。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、本明細書に記載されたステップまたは動作のうちの1または複数を実行するように動作可能な1または複数のモジュールを備えうる。
ソフトウェアで実現する場合、本明細書に記載された技術は、本明細書に記載された機能を実行するモジュール(例えば、手続、機能など)によって実現されうる。ソフトウェア・コードは、メモリ・ユニット内に格納され、プロセッサによって実行されうる。メモリ・ユニットは、プロセッサの内部に、またはプロセッサの外部に実装されうる。プロセッサの外部に実装される場合、メモリ・ユニットは、当該技術分野で周知であるさまざまな手段によってプロセッサに通信可能に接続されうる。さらに、少なくとも1つのプロセッサが、本明細書に記載された機能を実行するように動作可能な1または複数のモジュールを含みうる。
本明細書に記載された技術は、例えばCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、およびその他のシステムのようなさまざまな無線通信システムのために使用されうる。「システム」、「ネットワーク」という用語はしばしば置換可能に使用される。CDMAシステムは、例えばユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、CDMA2000等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAのその他の変形を含んでいる。さらに、CDMA2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のような無線技術を実現しうる。OFDMAシステムは、例えばイボルブドUTRA(E−UTRA)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のような無線技術を実現しうる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)は、ダウンリンクではOFDMAを適用し、アップリンクではSC−FDMAを適用するE−UTRAを用いるUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された組織からの文書に記載されている。それに加えて、CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された機構からのドキュメントに記述されている。さらに、このような無線通信システムは、しばしばアンペア(unpaired)な無許可のスペクトルを用いるピア・トゥ・ピア(例えば、モバイル・トゥ・モバイル)アド・ホック・ネットワーク・システム、802xx無線LAN、Bluetooth(登録商標)、および、その他任意の短距離または長距離の無線通信技術を含みうる。
単一キャリア変調および周波数領域等値化を利用する単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、開示された態様とともに利用されうる技術である。SC−FDMAは、OFDMAシステムと同等のパフォーマンス、および、実質的に同程度の全体的な複雑さを有する。SC−FDMA信号は、固有のシングル・キャリア構造により、低いピーク対平均電力比(PAPR)を有する。SC−FDMAは、送信電力効率の観点から、低いPAPRがモバイル端末に利益をもたらすアップリンク通信において利用されうる。
さらに、本明細書に記載のさまざまな態様または特徴は、標準的なプログラミング技術および/またはエンジニアリング技術を用いた方法、装置、または製造物品として実現されうる。本明細書で使用される用語「製造物品」は、任意のコンピュータ読取可能なデバイス、キャリア、または媒体からアクセスすることが可能なコンピュータ・プログラムを含むことが意図される。例えば、コンピュータ読取可能な媒体は、限定される訳ではないが、磁気記憶装置(例えば、ハード・ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等)、光ディスク(例えば、コンパクト・ディスク(CD)、DVD等)、スマート・カード、およびフラッシュ・メモリ・デバイス(例えば、EPROM、カード、スティック、キー・ドライブ等)を含みうる。さらに、本明細書に記載されたさまざまな記憶媒体は、情報を格納するための1または複数のデバイス、および/または、その他の機械読取可能な媒体を示しうる。用語「機械読取可能な媒体」は、限定されることなく、無線チャネル、および、命令群および/またはデータを格納、具備、および/または搬送することができるその他任意の媒体を含みうる。それに加えて、コンピュータ・プログラム製品は、本明細書に記載された機能をコンピュータに対して実行させるように動作可能な1または複数の命令群あるいはコードを有するコンピュータ読取可能な媒体を含みうる。
さらに、本明細書に開示された態様に関連して記載された方法またはアルゴリズムからなるステップおよび/または動作は、ハードウェア内に直接的に組み込まれるか、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって組み込まれるか、これらの組み合わせに組み込まれうる。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは、当該技術で周知のその他任意の形態の記憶媒体内に存在しうる。典型的な記憶媒体は、プロセッサに結合されており、これによって、プロセッサは、記憶媒体との間で情報を読み書きできるようになる。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。さらに、いくつかの態様では、プロセッサと記憶媒体が、ASIC内に存在しうる。さらに、ASICは、ユーザ端末に存在することができる。あるいは、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリート部品として存在しうる。さらに、いくつかの態様では、方法またはアルゴリズムのステップおよび/または動作は、機械読取可能な媒体および/またはコンピュータ読取可能な媒体上の1または任意の組み合わせ、または、コードおよび/または命令群のセットとして存在する。これらは、コンピュータ・プログラム製品に組み込まれうる。
前述した開示は、例示的な態様および/または実施形態を開示しているが、さまざまな変更および修正が、特許請求の範囲で定義されたような説明された態様および/または実施形態の範囲から逸脱することなくなされうることが注目されるべきである。したがって、本開示の記載された態様は、特許請求の範囲のスコープ内にあるそのようなすべての変形、修正、および変更を含むことが意図される。さらに、記載された態様および/または実施形態のさまざまな構成要素は、単数形で記載または特許請求されているが、もしも単数であると明示的に述べられていないのであれば、複数が考慮される。さらに、任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部は、特に述べられていないのであれば、その他任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部とともに利用されうる。
「含む」という用語が、発明を実施するための形態または特許請求の範囲のうちの何れかで使用されている限り、この用語は、「備える」という用語が、請求項における遷移語として適用される場合に解釈されるように、包括的であることが意図される。さらに、詳細説明または特許請求の範囲の何れかで使用される用語「または」は、排他的な「または」ではなくて、包括的な「または」を意味することが意図されている。すなわち、別に示されていない場合、あるいは、文脈から明らかではない場合、「XはAまたはBを適用する」という句は、自然な包括的な置き換えのうちの何れかを意味することが意図されている。すなわち、「XはAまたはBを使用する。」という句は、以下の例のうちの何れによっても満足される。XはAを使用する。XはBを使用する、あるいは、XはAとBとの両方を使用する。さらに、本願および特許請求の範囲で使用されているような冠詞“a”および“an”は、特に指定されていない場合、あるいは、単数を対象としていることが文脈から明らかではない場合、一般に、「1または複数」を意味するものと解釈されるべきである。
本明細書で使用されるように、用語「構成要素」、「モジュール」、「システム」等は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアの何れかであるコンピュータ関連エンティティを称することが意図される。例えば、構成要素は、限定される訳ではないが、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータでありうる。例示によれば、コンピューティング・デバイス上で実行中のアプリケーションと、コンピューティング・デバイスとの両方が構成要素となりうる。1または複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在し、構成要素は、1つのコンピュータに局在化されるか、および/または、2つ以上のコンピュータに分散されうる。さらに、これらの構成要素は、格納されたさまざまなデータ構造を有するさまざまなコンピュータ読取可能な媒体から実行しうる。構成要素は、例えば、1または複数のデータ・パケット(例えば、シグナルによって、ローカル・システム内の別の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータ、配信システムからのデータ、および/または、他のシステムを備えたインターネットのようなネットワークを介したデータ)を有する信号にしたがってローカル処理および/または遠隔処理によって通信することができる。
さらに、さまざまな態様が、モバイル・デバイスに関連して本明細書に記載される。モバイル・デバイスはまた、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、無線端末、ノード、デバイス、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、無線通信装置、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、あるいはユーザ機器(UE)などと称され、システムの機能のうちのいくつかまたはすべてを備えうる。モバイル・デバイスは、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、スマート・フォン、無線ローカル・ループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルド・コンピューティング・デバイス、衛星ラジオ、無線モデム・カード、および/または、無線システムによって通信するためのその他の制御デバイスでありうる。さらに、本明細書では、さまざまな態様が、基地局に関して記載される。基地局は、無線端末(単数または複数)と通信するために利用され、アクセス・ポイント、ノード、ノードB、eノードB,eNB、またはその他いくつかのネットワーク・エンティティと称され、これらの機能のうちのいくつかまたはすべてを備えうる。
さまざまな態様または特徴が、多くのデバイス、構成要素、モジュールなどを含むシステムの観点から示されるだろう。さまざまなシステムが、図面に関連して説明されたように、追加のデバイス、構成要素、モジュール等を含み、および/または、これらデバイス、構成要素、モジュール等のうちのすべてを含んでいるとは限らないことが理解および認識されるべきである。さまざまな実施では、これらアプローチの組み合わせもまた使用されうる。
さらに、主題とする記載では、「典型的」という用語(およびその変形)は、例、事例、または例示として役立つことを意味するために使用される。本明細書で「典型的」と記載された任意の態様または設計は、必ずしも、他の態様または設計に対して好適であるとも、有利であるとも解釈される必要はない。むしろ、「典型的」という用語を用いることは、概念を具体的な方式で表すことが意図されている。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] 無線通信のための方法であって、
X2プロキシによって第1のノードとの第1のピア接続を提供することと、
X2プロキシによって第2のノードとの第2のピア接続を提供することと、
前記第1のピア接続と前記第2のピア接続とによって、前記第1のノードと前記第2のノードとの間のX2通信を調整することと、を備える方法。
[C2] 前記第2のノードのネットワーク・アドレスを求める要求を、前記第1のノードから受信することと、
前記要求に基づいて、前記第2のノードのネットワーク・アドレスを獲得することと、
前記獲得された第2のノードのネットワーク・アドレスに基づいて、前記第1のピア接続と前記第2のピア接続とによって、前記第1のノードと前記第2のノードとの間の通信を調整することと、をさらに備えるC1に記載の方法。
[C3] 前記要求を受信することは、前記第1のノードとモビリティ管理エンティティとの間で、前記要求をインターセプトすることを備える、C2に記載の方法。
[C4] 前記要求は、前記第2のノードのネットワーク・アドレスを要求するS1メッセージを備え、
前記第2のノードのネットワーク・アドレスは、前記第2のノードのインターネット・プロトコル(IP)アドレスを備える、C2に記載の方法。
[C5] X2プロキシによって、前記第1のノードとの第1のピア接続を確立することをさらに備え、
前記第1のピア接続は、前記第1のノードとの第1のX2通信チャネルを備える、C1に記載の方法。
[C6] X2プロキシによって、前記第2のノードとの第2のピア接続を確立することをさらに備え、
前記第2のピア接続は、前記第2のノードとの第2のX2通信チャネルを備える、C1に記載の方法。
[C7] 前記第1のノードとの第1のピア接続を確立するために、X2インタフェース・アプリケーション・プロトコルを利用することと、
前記第2のノードとの第2のピア接続を確立するために、X2インタフェース・アプリケーション・プロトコルを利用することと、をさらに備えるC1に記載の方法。
[C8] 前記第1のピア接続は、前記第1のノードとのピア・トゥ・ピア通信のための第1のX2インタフェースを備え、
前記第2のピア接続は、前記第2のノードとのピア・トゥ・ピア通信のための第2のX2インタフェースを備える、C1に記載の方法。
[C9] 前記第1のノードは、第1のイボルブド・ノードBデバイスを備え、
前記第2のノードは、第2のイボルブド・ノードBデバイスを備え、
前記第1のイボルブド・ノードBデバイスと前記第2のイボルブド・ノードBデバイスとは、ピア・トゥ・ピア通信ネットワークにおけるピアである、C1に記載の方法。
[C10] 前記第1のノードと前記第2のノードは、ロング・ターム・イボリューション無線通信ネットワークにある、C1に記載の方法。
[C11] 装置であって、
X2プロキシによって第1のノードとの第1のピア接続を提供し、
X2プロキシによって第2のノードとの第2のピア接続を提供し、
前記第1のピア接続と前記第2のピア接続とによって、前記第1のノードと前記第2のノードとの間のX2通信を調整するように構成された処理システム、を備える装置。
[C12] 前記処理システムはさらに、
前記第2のノードのネットワーク・アドレスを求める要求を、前記第1のノードから受信し、
前記要求に基づいて、前記第2のノードのネットワーク・アドレスを獲得し、
前記獲得された第2のノードのネットワーク・アドレスに基づいて、前記第1のピア接続と前記第2のピア接続とによって、前記第1のノードと前記第2のノードとの間の通信を調整するように構成された、C11に記載の装置。
[C13] 前記要求を受信することは、前記第1のノードとモビリティ管理エンティティとの間で、前記要求をインターセプトすることを備える、C12に記載の装置。
[C14] 前記要求は、前記第2のノードのネットワーク・アドレスを要求するS1メッセージを備え、
前記第2のノードのネットワーク・アドレスは、前記第2のノードのインターネット・プロトコル(IP)アドレスを備える、C12に記載の装置。
[C15] 前記処理システムはさらに、X2プロキシによって、前記第1のノードとの第1のピア接続を確立するように構成され、
前記第1のピア接続は、前記第1のノードとの第1のX2通信チャネルを備える、C11に記載の装置。
[C16] 前記処理システムはさらに、X2プロキシによって、前記第2のノードとの第2のピア接続を確立するように構成され、
前記第2のピア接続は、前記第2のノードとの第2のX2通信チャネルを備える、C11に記載の装置。
[C17] 前記処理システムはさらに、
前記第1のノードとの第1のピア接続を確立するために、X2インタフェース・アプリケーション・プロトコルを利用し、
前記第2のノードとの第2のピア接続を確立するために、X2インタフェース・アプリケーション・プロトコルを利用するように構成された、C11に記載の装置。
[C18] 前記第1のピア接続は、前記第1のノードとのピア・トゥ・ピア通信のための第1のX2インタフェースを備え、
前記第2のピア接続は、前記第2のノードとのピア・トゥ・ピア通信のための第2のX2インタフェースを備える、C11に記載の装置。
[C19] 前記第1のノードは、第1のイボルブド・ノードBデバイスを備え、
前記第2のノードは、第2のイボルブド・ノードBデバイスを備え、
前記第1のイボルブド・ノードBデバイスと前記第2のイボルブド・ノードBデバイスとは、ピア・トゥ・ピア通信ネットワークにおけるピアである、C11に記載の装置。
[C20] 前記第1のノードと前記第2のノードは、ロング・ターム・イボリューション無線通信ネットワークにある、C11に記載の装置。
[C21] 装置であって、
X2プロキシによって、第1のノードとの第1のピア接続を提供する手段と、
X2プロキシによって、第2のノードとの第2のピア接続を提供する手段と、
前記第1のピア接続と前記第2のピア接続とによって、前記第1のノードと前記第2のノードとの間のX2通信を調整する手段と、を備える装置。
[C22] 前記第2のノードのネットワーク・アドレスを求める要求を、前記第1のノードから受信する手段と、
前記要求に基づいて、前記第2のノードのネットワーク・アドレスを獲得する手段と、
前記獲得された第2のノードのネットワーク・アドレスに基づいて、前記第1のピア接続と前記第2のピア接続とによって、前記第1のノードと前記第2のノードとの間の通信を調整する手段と、をさらに備えるC21に記載の装置。
[C23] 前記要求を受信する手段は、前記第1のノードとモビリティ管理エンティティとの間で、前記要求をインターセプトする手段を備える、C22に記載の装置。
[C24] 前記要求は、前記第2のノードのネットワーク・アドレスを要求するS1メッセージを備え、
前記第2のノードのネットワーク・アドレスは、前記第2のノードのインターネット・プロトコル(IP)アドレスを備える、C22に記載の装置。
[C25] X2プロキシによって、前記第1のノードとの第1のピア接続を確立する手段をさらに備え、
前記第1のピア接続は、前記第1のノードとの第1のX2通信チャネルを備える、C21に記載の装置。
[C26] X2プロキシによって、前記第2のノードとの第2のピア接続を確立する手段をさらに備え、
前記第2のピア接続は、前記第2のノードとの第2のX2通信チャネルを備える、C21に記載の装置。
[C27] 前記第1のノードとの第1のピア接続を確立するために、X2インタフェース・アプリケーション・プロトコルを利用する手段と、
前記第2のノードとの第2のピア接続を確立するために、X2インタフェース・アプリケーション・プロトコルを利用する手段と、をさらに備えるC21に記載の装置。
[C28] 前記第1のピア接続は、前記第1のノードとのピア・トゥ・ピア通信のための第1のX2インタフェースを備え、
前記第2のピア接続は、前記第2のノードとのピア・トゥ・ピア通信のための第2のX2インタフェースを備える、C21に記載の装置。
[C29] 前記第1のノードは、第1のイボルブド・ノードBデバイスを備え、
前記第2のノードは、第2のイボルブド・ノードBデバイスを備え、
前記第1のイボルブド・ノードBデバイスと前記第2のイボルブド・ノードBデバイスとは、ピア・トゥ・ピア通信ネットワークにおけるピアである、C21に記載の装置。
[C30] 前記第1のノードと前記第2のノードは、ロング・ターム・イボリューション無線通信ネットワークにある、C21に記載の装置。
[C31] コンピュータ・プログラム製品であって、
装置に対して、
X2プロキシによって第1のノードとの第1のピア接続を提供させ、
X2プロキシによって第2のノードとの第2のピア接続を提供させ、
前記第1のピア接続と前記第2のピア接続とによって、前記第1のノードと前記第2のノードとの間のX2通信を調整させる、ように実行可能なコード、を備えるコンピュータ読取可能な媒体を備える、コンピュータ・プログラム製品。
[C32] 前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、装置に対して、
前記第2のノードのネットワーク・アドレスを求める要求を、前記第1のノードから受信させ、
前記要求に基づいて、前記第2のノードのネットワーク・アドレスを獲得させ、
前記獲得された第2のノードのネットワーク・アドレスに基づいて、前記第1のピア接続と前記第2のピア接続とによって、前記第1のノードと前記第2のノードとの間の通信を調整させる、ように実行可能なコードを備える、C31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C33] 前記要求を受信することは、前記第1のノードとモビリティ管理エンティティとの間で、前記要求をインターセプトすることを備える、C32に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C34] 前記要求は、前記第2のノードのネットワーク・アドレスを要求するS1メッセージを備え、
前記第2のノードのネットワーク・アドレスは、前記第2のノードのインターネット・プロトコル(IP)アドレスを備える、C32に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C35] 前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、装置に対して、
X2プロキシによって、前記第1のノードとの第1のピア接続を確立させるように実行可能なコードを備え、
前記第1のピア接続は、前記第1のノードとの第1のX2通信チャネルを備える、C31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C36] 前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、装置に対して、
X2プロキシによって、前記第2のノードとの第2のピア接続を確立させるように実行可能なコードを備え、
前記第2のピア接続は、前記第2のノードとの第2のX2通信チャネルを備える、C31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C37] 前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、装置に対して、
前記第1のノードとの第1のピア接続を確立するために、X2インタフェース・アプリケーション・プロトコルを利用させ、
前記第2のノードとの第2のピア接続を確立するために、X2インタフェース・アプリケーション・プロトコルを利用させるように実行可能なコードを備える、C31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C38] 前記第1のピア接続は、前記第1のノードとのピア・トゥ・ピア通信のための第1のX2インタフェースを備え、
前記第2のピア接続は、前記第2のノードとのピア・トゥ・ピア通信のための第2のX2インタフェースを備える、C31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C39] 前記第1のノードは、第1のイボルブド・ノードBデバイスを備え、
前記第2のノードは、第2のイボルブド・ノードBデバイスを備え、
前記第1のイボルブド・ノードBデバイスと前記第2のイボルブド・ノードBデバイスとは、ピア・トゥ・ピア通信ネットワークにおけるピアである、C31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
[C40] 前記第1のノードと前記第2のノードは、ロング・ターム・イボリューション無線通信ネットワークにある、C31に記載のコンピュータ・プログラム製品。