JP5762352B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents
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Description
本発明は、能力向上を狙い、中間圧ガスを圧縮室へインジェクションする冷凍サイクルに用いられる圧縮機に関する。
低外気温時の暖房能力向上を狙ったガスインジェクション対応スクロール圧縮機は既に多数の文献により公知である。一般的には、インジェクション量を確保するためには、インジェクションされる側の圧縮室内圧力が低い段階で開口するような位置にポートを設置することが好ましい。特許文献1では、圧縮室が冷媒を吸入して閉じられる前にインジェクションが開始されるような位置にポートを設けたものが開示されている。しかしながら、この従来技術では、ポート内部の中間圧冷媒が吸入側へ漏れ出し、低圧冷媒の圧縮室内への流入を阻害し、冷媒循環量が減少し、性能が悪化するという問題点が指摘されてきた。また、インジェクション通路全体でのデッドボリュームが大きくなり、冷媒の再膨張による性能低下が発生していた。
本発明は、上記問題に鑑み、中間圧ガスを圧縮室へインジェクションする冷凍サイクルに用いられる圧縮機において、低外気温時の暖房能力向上や中間圧冷媒の吸入側への流出防止による効率向上、デッドボリュームの低減を達成した圧縮機を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、ハウジング(30)、クランクシャフト(25)を回転駆動する駆動部(20)、クランクシャフト(25)により公転運動する旋回スクロール(11)、前記ハウジング(30)に固定されて旋回スクロール(11)を摺動支持するミドルハウジング(36)、及び、ミドルハウジング(36)に固定された固定スクロール(12)を具備し、前記旋回スクロール(11)と前記固定スクロール(12)とによって形成された圧縮室(15)に、中間圧の冷媒ガスを、前記旋回スクロール(11)に形成した流路を経由して、複数個のインジェクションポート(11−3、11−4)からインジェクションするスクロール圧縮機において、前記旋回スクロール(11)の公転運動によって、前記流路に対して間欠的に連通する間欠部を、インジェクションポート(11−3、11−4)の個数と同数箇所設けるとともに、前記流路が、前記間欠部1つごとに、前記インジェクションポート(11−3、11−4)の1つを対応させた複数個の流路であるスクロール圧縮機である。これにより、低外気温時の暖房能力向上や中間圧冷媒の吸入側への流出防止による効率向上、デッドボリュームの低減を達成できるとともに、複数個の間欠部によって各圧縮室へのインジェクションタイミングを独立して最適に制御することができる。
なお、上記に付した符号は、後述する実施形態に記載の具体的実施態様との対応関係を示す一例である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。各実施態様について、同一構成の部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態は、給湯システムや車両用空調装置のヒートポンプサイクルに適用したものである。図1は、本発明の一実施形態のヒートポンプサイクルを示す説明図である。このヒートポンプシステムは、一例として給湯システムとして説明すれば、冷媒を吸入して圧縮する圧縮機1と、貯湯タンク内の給湯水と圧縮機1により吐出された冷媒とで熱交換を行う熱交換器2と、熱交換器2から流出した冷媒を減圧する第1膨張弁3と、第2膨張弁4と、外気から吸熱して冷媒を蒸発させる熱交換器(蒸発器)5と、蒸発器5から流出した冷媒を液相冷媒と気相冷媒とに分離して余剰冷媒を蓄え、気相冷媒を圧縮機1に供給(冷媒供給配管38経由)する気液分離器6とで構成している。
本発明の一実施形態は、給湯システムや車両用空調装置のヒートポンプサイクルに適用したものである。図1は、本発明の一実施形態のヒートポンプサイクルを示す説明図である。このヒートポンプシステムは、一例として給湯システムとして説明すれば、冷媒を吸入して圧縮する圧縮機1と、貯湯タンク内の給湯水と圧縮機1により吐出された冷媒とで熱交換を行う熱交換器2と、熱交換器2から流出した冷媒を減圧する第1膨張弁3と、第2膨張弁4と、外気から吸熱して冷媒を蒸発させる熱交換器(蒸発器)5と、蒸発器5から流出した冷媒を液相冷媒と気相冷媒とに分離して余剰冷媒を蓄え、気相冷媒を圧縮機1に供給(冷媒供給配管38経由)する気液分離器6とで構成している。
このヒートポンプサイクルにおいては、第1膨張弁3の下流かつ第2膨張弁4の上流の分岐点7で分岐し、中間圧の冷媒ガスを、後述するように冷媒供給配管8、冷媒供給通路8’を通じて圧縮室にインジェクションする。圧縮機1の冷媒吐出通路(図示せず)は、油分離器40の冷媒流入口47に、冷媒配管48を介して接続されている。油分離器40は、ハウジング30から吐出された圧縮冷媒から潤滑油を分離し、分離された潤滑油を、配管接続部材34を介してハウジング30内に戻す役割を果たす。本発明の一実施形態のヒートポンプサイクルでは、給湯システムとして説明したが、これに限らず、車両空調装置に適用しても良く、その他産業用や家庭用エアコンのヒートポンプシステムに適用しても良い。
図2は、本実施形態の圧縮機1の断面図である。この圧縮機は、スクロール型の電動圧縮機であり、冷媒を圧縮する圧縮機構部10と、圧縮機構部10を駆動する電動機部(駆動部)20とを上下方向(縦方向)に配置した縦置きタイプになっている。本実施形態では縦置きタイプで説明するが、横置きタイプであってもよい。また、電動圧縮機に限らず、ベルト駆動であっても本実施形態は適用可能である。
ハウジング30は、筒状部材31、上蓋部材32、下蓋部材33を一体に接合して密閉容器構造としたものである。ハウジング30の筒状部材31の側方には、ブラケット44を介して後述する油分離器40が接合されている。電動機部20は、固定子をなすステータ21および回転子をなすロータ22を有している。ステータ21は、磁性材からなるステータコア211およびステータコイル212によって構成されている。ステータコイル212への電力の供給は、給電端子23を介して行われる。ロータ22は、ステータ21の内周側に配置され、ステータコイル212に電力が供給されて回転磁界が発生すると、ロータ22およびシャフト25が一体に回転する。
シャフト25は、その内部には潤滑オイルを流通させる主給油通路25aやパイプ部材50が設けられており、シャフト25と第1軸受部29や第2軸受部27との摺動部位へオイルを導く通路が形成されている。シャフト25の上端は閉鎖部材26で閉鎖され、シャフト25のロータ22よりも下方側の部位に、鍔部251が形成されている。鍔部251には、バランスウェイト254が配置され、ロータ22にもバランスウェイト221、222が配置されている。筒状部材31に固定されたミドルハウジング36には、第1軸受部29が形成され、シャフト25は、第1軸受部29によって回転可能に支持されている。シャフト25の上方側の部位は、第2軸受部27によって回転可能に支持されている。第2軸受部27は、介在部材28を介してハウジング30の筒状部材31に固定されている。
圧縮機構部10は、旋回スクロール11、固定スクロール12からなるスクロール型の圧縮機構である。スラスト軸受部13は、スラストプレート13’とミドルハウジング36の受圧面13’’から構成される。スラストプレート13’は、ミドルハウジング36の受圧面13’’や旋回スクロール11に一体化されていても良い。固定スクロールには、旋回スクロール11の歯部112に噛み合う渦巻き状の歯部122が形成されている。固定スクロール12の基板部121の外周側は、ミドルハウジング36に固定されている。シャフト25下端部は、シャフト25の回転中心に対して偏心した偏心部253になっている(シャフト25は偏心部253を含めてクランクシャフトともいう)。旋回スクロール11の基板部111の上面側の中心部には、シャフト25の下端部が挿入される円筒状のボス部113が形成されている。両スクロール11、12の間には、旋回スクロール11が偏心部253周りに自転することを防止する自転防止機構(図示せず)が設けられている。シャフト25が回転中心O1周りに回転すると、旋回スクロール11は偏心部253周りに自転することなく、シャフト25の回転中心O1を中心として公転運動する。
両スクロール11、12の歯部112、122同士が噛み合って、三日月形状に形成される作動室15が複数個形成される。作動室15は、旋回スクロール11が公転運動することによって回転軸周方向に外周側から中心側へ容積を減少させながら移動し、供給された冷媒を圧縮する。冷媒は、冷媒供給配管38(図1参照)を通じて供給され、固定スクロール12側の基板部121の内部に形成された冷媒吸入通路(図示せず)を介して、両スクロール11、12の歯部112、122の最外周側に形成された吸入口123’(図3B参照)から圧縮室15に供給される。中間圧冷媒ガスは、冷媒供給配管8(終端が二股に分岐)を経由して2箇所の冷媒供給通路8’(図3A参照)を通じて圧縮室にインジェクションする。
固定スクロール12側の基板部121の中心部には、作動室15で圧縮された冷媒が吐出される吐出穴123が形成されている。吐出穴123の下方側には、吐出穴123と連通する吐出室124が形成されている。吐出室124は、固定スクロール12の基板部121の下面に形成された凹部125と、固定スクロール12の下面に固定された区画部材18とによって区画形成されている。吐出室124には、作動室15への冷媒の逆流を防止する逆止弁をなすリード弁19が配置されている。
吐出室124へ流入した冷媒は、固定スクロール12側の基板部121内に形成された冷媒吐出通路、および、ハウジング30の筒状部材31に形成された冷媒吐出口(いずれも図示せず)を介して、ハウジング30外部へ吐出される。冷媒吐出口には、冷媒配管48を介して、油分離器40の冷媒流入口47が接続されている。油分離器40は、ハウジング30から吐出された圧縮冷媒からオイルを分離し、分離されたオイルを、配管接続部材34を通ってハウジング30内に戻す機能を果たす。外筒部材421の内周側と内筒部材422の外周側との間に形成される円筒状空間43には、油分離器40の冷媒流入口47(図示せず)から流入した冷媒が導入され、遠心力でオイルを分離する。
内筒部材422の上端の冷媒吐出口45は、オイルが分離された冷媒を油分離器40の外部の冷媒配管49(図1参照)と接続している。油分離器40の下方側部位は、配管接続部材34に接続している。固定スクロール12側の基板部121の内部に形成された固定側導油通路127は、配管接続部材34を介して流入したオイルを固定スクロール12側の基板部121の上面に開口する開口穴へ導く。旋回スクロール11側の基板部111の内部には、固定側導油通路127の一方の通路と断続的に連通する図示しない可動側導油通路が形成されている。可動側導油通路を介して、オイルはボス部113に導入され、シャフト25の偏心部253との間の隙間と、シャフト25の内部に形成された主給油通路25aへ流入する。ハウジング30内の最下部には、オイルを貯める貯油室35が形成されている。
本実施形態の圧縮機1は、ハウジング30、クランクシャフト25を回転駆動する駆動部20、クランクシャフト25により公転運動する旋回スクロール11、ハウジング30に固定されて旋回スクロール11を摺動支持するミドルハウジング36、及びミドルハウジング36に固定された固定スクロール12を具備し、旋回スクロール11と固定スクロール12とによって形成された圧縮室15に、中間圧の冷媒ガスをインジェクションするスクロール圧縮機である。本実施形態が適用されるスクロール圧縮機は、以上説明した全体構成に限定されずに、その他の中間圧ガスを圧縮室へインジェクションする冷凍サイクルに用いられる圧縮機において、本実施形態の特徴は適用可能である。
次に、図3A、3Bを参照して、間欠孔(固定側間欠孔52、旋回側間欠孔11−1)とインジェクションポート11−3、11−4について、説明する。中間圧ガスは、図1の冷媒供給配管8、図3Aの冷媒供給通路8’(2箇所設置)を経由して、間欠ピン51から旋回スクロールに設けられたインジェクションポート11−3、11−4に供給される。間欠ピン51は、固定スクロール12に設けられた収容部に摺動自在に気密状態(Oリングなどでシール)ではめ込まれている。間欠ピン51は、中間圧で旋回スクロールの基板部111の外周側の摺動面に押圧されている。間欠ピン51の構造は、給油に適用した間欠給油技術と類似しているが、本実施形態では、公転運動を利用して中間圧ガスの間欠供給に適用している。
インジェクションされる冷媒は、外部からパイプなど冷媒供給配管8を介して、2箇所のうち一方側は、固定スクロール12内部の冷媒供給通路8’に導入される。固定側間欠孔52、旋回側間欠孔11−1、旋回スクロール11の内部通路11−2、インジェクションポート11−3の順に通過し、一方の圧縮室15内へ至る。旋回スクロール11において、旋回側間欠孔11−1、旋回スクロール11の内部通路11−2、インジェクションポート11−3が、流路を形成する。また、冷媒供給配管8から他方側の冷媒供給通路8’に導入されて、図3Bの右下に示す固定側間欠孔52’、旋回側間欠孔11−1’、旋回スクロール11の内部通路11−2’(図示せず)、インジェクションポート11−3’ (図示せず)、又は、11−4の順に通過し、他方の圧縮室15内へ至る。旋回スクロール11において、旋回側間欠孔11−1’、旋回スクロール11の内部通路11−2’、インジェクションポート11−4が、別個の流路を形成する。
間欠部は固定スクロールに挿入された間欠ピン51、51’(内部に固定側間欠孔52、52’)と、旋回スクロール11に設けられた2箇所の旋回側間欠孔11−1、11−1’とで構成され、旋回スクロール11の孔は間欠ピン孔の周りを公転運動し、間欠的に連通する(周知の間欠給油と作動は同様である)。本実施形態では、冷媒ガスをインジェクションポート11−3、11−4から圧縮室15にインジェクションするように、冷媒供給配管8からそれぞれ独立した流路を旋回スクロール11に形成し、この流路に対して、旋回スクロール11の公転運動によって間欠的に連通する間欠部を設け、冷媒ガスを、間欠部、インジェクションポート11−3、11−4に経由して2箇所の圧縮室15にインジェクションするものである。
インジェクションポート11−3、11−4は、圧縮室15が閉じきる(図5Aのクランク角0°)よりも前に開口していると、中間圧ガスが吸入側へ逆流してしまうが、間欠部の連通タイミングを適切にすることで、逆流を防止することができる。すなわち、本実施形態では、インジェクションポート11−3、11−4とは別に、もう一つ、中間圧〜インジェクションポートの連通タイミングを制御する機構(間欠部)を固定スクロール側に追加したものである。特許文献1は、圧縮室が冷媒を吸入して閉じられる前にインジェクションが開始されるような位置にインジェクションポートを設けたものであるが、本実施形態の固定側間欠孔52、旋回側間欠孔11−1による間欠部が存在しない。
本実施形態においては、圧縮途中の冷媒が吸入側へ逆流したり、中間圧ガスが吸入側に漏れ出すことによって、低圧冷媒の圧縮室内での吸入を阻害し、見かけの冷媒循環量が減少してしまうことを防止することができる。すなわち、間欠孔が連通したときには、圧縮室内圧力は中間圧との差圧が最も大きく、かつ、既にインジェクションポートは全開状態のため、通路面積が最大の状態でインジェクションが可能であるため、必要流量を確保することが容易となる。
ここで、中間圧ガスを圧縮室15に導入する際に、旋回スクロール11の内部に経路をとる場合には、間欠孔52、52’から、旋回側間欠孔11−1、11−1’、旋回スクロール11の内部通路11−2、11−2’、インジェクションポート11−3、11−4間の空間はデッドボリュームとなり、インジェクションを実施しないモードでは、再圧縮・再膨張損失の原因になる。また、インジェクションを実施するモードでは、インジェクションの際に残った中間圧ガスが吸入室へ漏れ出すために、低圧冷媒が吸入されるのを阻害し、冷媒循環量が低下し、性能が悪化する。そのため、デッドボリュームを低減することは性能向上に有効である。この点について、以下、本実施形態の特徴を説明する。
図4を参照して、本実施形態を比較例(図4の上部図)と対比して、旋回スクロール内のインジェクション経路を説明する説明図である。この比較例では、間欠孔52は1箇所である。これに対して、本実施形態では2箇所の間欠ピン51、51’、間欠孔52、52’を敢えて設置している。なお、圧縮室の形成状態によっては、必ずしも2箇所に限定されることなく、3箇所以上であっても良い。比較例に対し、本実施形態は、間欠ピンと間欠孔の間欠部をインジェクションポートの個数と同数箇所設けたものである。
図4の下部図に見られるように、本実施形態では、2箇所の間欠ピン51、51’、間欠孔52、52’を、シャフト25の回転中心O1と各インジェクションポート11−3、11−4とを結ぶ半径方向に設置している。インジェクションポート出口に直結する縦孔である11−3、11−4の容積は変わらないものの、旋回スクロール11の内部通路11−2、11−2’の長さを大幅に縮小することができ、デッドボリュームが低減することができる。間欠孔52(52’)の位置は、この半径方向同一線上に限定されていなくてもよい。間欠孔52(52’)は、図3Bに見られるように、シャフト25の回転中心O1とインジェクションポート11−3(11−4)とを結ぶ半径方向から見て、図4の下部図に示すように正逆90°以内に設置すると良い(時計回りが正転)。この場合には、比較例に対して、旋回スクロール11の内部通路11−2、11−2’の長さを充分縮小することができる。
間欠孔52(52’)の中心軸O3、回転中心O1、インジェクションポート11−3(11−4)の中心軸がなす角度を、インジェクションポートに対する間欠孔の取付角と呼ぶと、図3Bに示すように、インジェクションポート11−3に対する間欠孔52の取付角αと、インジェクションポート11−4に対する間欠孔52’の取付角βは、正逆90°以内の任意の角度として、スペース上都合の良い場所に設置すれば良い(取付角α=βである必要はなく、異なる角度であっても良い)。
次に、図5A〜Hによって、クランクシャフトの回転角θ毎の固定スクロールと旋回スクロールの位置関係、間欠部等の開閉状態を説明するとともに、図6A〜Cを参照して作動原理を詳説する。
図5Aは、クランクシャフトの回転角θ=0°のときを表している。このとき、インジェクションポート11−3、11−4は既に全開である。ちょうど旋回スクロールの歯部112の端部が固定スクロールの歯部122に当接して、吸入工程が完了して圧縮工程が開始されるところである。このとき、旋回スクロール11の旋回側間欠孔11−1(中心軸O2)は、間欠ピン51の固定側間欠孔52(中心軸O3)に対して、軌跡X1のように公転運動(公転中心O4)し、固定側間欠孔52と旋回側間欠孔11−1とが、まさに連通しようとしている。ここでは、固定側間欠孔52と旋回側間欠孔11−1との開閉タイミングは、固定側間欠孔52’と旋回側間欠孔11−1’との開閉タイミングと、同じタイミングにしているので、固定側間欠孔52と旋回側間欠孔11−1との開閉タイミングについてのみ述べる。なお、これらのタイミングに、敢えて位相差を設けることも可能である。位相差を設ければ、2つの圧縮室15への中間圧ガスのインジェクション時期を、個々に調整することができる。
図5Aは、クランクシャフトの回転角θ=0°のときを表している。このとき、インジェクションポート11−3、11−4は既に全開である。ちょうど旋回スクロールの歯部112の端部が固定スクロールの歯部122に当接して、吸入工程が完了して圧縮工程が開始されるところである。このとき、旋回スクロール11の旋回側間欠孔11−1(中心軸O2)は、間欠ピン51の固定側間欠孔52(中心軸O3)に対して、軌跡X1のように公転運動(公転中心O4)し、固定側間欠孔52と旋回側間欠孔11−1とが、まさに連通しようとしている。ここでは、固定側間欠孔52と旋回側間欠孔11−1との開閉タイミングは、固定側間欠孔52’と旋回側間欠孔11−1’との開閉タイミングと、同じタイミングにしているので、固定側間欠孔52と旋回側間欠孔11−1との開閉タイミングについてのみ述べる。なお、これらのタイミングに、敢えて位相差を設けることも可能である。位相差を設ければ、2つの圧縮室15への中間圧ガスのインジェクション時期を、個々に調整することができる。
図5Bから図5Dにかけて、固定側間欠孔52と旋回側間欠孔11−1(両者を間欠部という)は連通し、インジェクションポート11−3、11−4から2箇所の圧縮室15に中間圧の冷媒ガスを供給する。図6A、Bに見られるように、圧縮室内圧P2は、クランクシャフトの回転角θ=0°のときに圧縮室15は吸入完了して、上昇を開始する。同時に、圧縮室内圧P2に対する中間圧P1の差圧ΔP=P1−P2は減少してゆく。差圧ΔPが正の期間は、中間圧P1で圧縮室に冷媒を、逆流なくインジェクションすることができる。
図5Dのクランクシャフトの回転角θ=90°のときに間欠部は閉口開始したのち、インジェクションが終了する。このとき、差圧ΔPはまだ正に保たれている。図5Eに至り、インジェクションポート11−3、11−4が、固定スクロール12の歯部122によって閉口される。図6Cに見られるように、間欠部による開口(θ=0°)を、インジェクションポート11−3、11−4の開口時期(前回サイクルのθ=210°)の後に行うことができる。したがって、既にインジェクションポートは全開状態のため、通路面積が最大の状態でインジェクションが可能である。特に、差圧ΔPは、吸気完了後(θ=0°の圧縮開始後)急速に減少するので、充分な差圧ΔPを保持している間、間欠部による開口直後に迅速に、インジェクションすることができる。特許文献1の場合には、インジェクションポートが完全に開口していない状態でインジェクションするので、迅速に十分な流量をインジェクションすることができないが、本実施形態ではこのような問題は発生しない。
さらに、間欠部は閉口時期と、インジェクションポートの閉口時期も、図5Dや図5Eに見られるように、比較的同時に行うことができる。これにより、圧縮室に連結する流路のデッドボリュームをなくし、無駄な圧力損失を減らすことができる。インジェクションポートは、固定スクロール12の歯部122によって開閉されるものであるので、インジェクションポートの開口する角度範囲は、必然的に広い角度範囲(250〜360°程度)に亘るものである。このため、特許文献1の従来技術においては、圧縮室が冷媒を吸入して閉じられる時期とインジェクションが開始される時期を同時にすると、どうしても、インジェクションポートの閉口時期が遅れてしまい、圧縮室の内圧が上がるために逆流などが発生しやすいのである。
本実施形態においては、インジェクションポートの歯部122による開閉とは独立して、間欠部によりインジェクション時期を重畳的に制御できるので、上述のような問題は発生しない。このため、本実施形態においては、間欠部は閉口時期と、インジェクションポートの閉口時期とをほぼ同時にすることができ、逆流や圧力損失を防止することができる。
図5Fから図5Hまで圧縮室は、内部に移動して圧縮が進行する。図5Gではインジェクションポートは開口するが、間欠部は閉鎖されている。その後次の圧縮サイクルとして、図5Aに戻り、同じことが繰り返される。圧縮室は一時期4つ発生して、内部の2つの圧縮室は、図5Bで連結して、吐出口123から圧縮された冷媒ガスが吐出される。
本実施形態では、インジェクションポート11−3、11−4の開閉が、固定スクロール12の歯部122によって行われ、インジェクションポート11−3、11−4が全開し、かつ、圧縮室15の吸気が完了した後に、前記間欠部が連通するようにした。図6Cで、吸入完了とは、回転角0°に当る。このとき既にインジェクションポートは全開となっている。吸入完了前に間欠部も連通してしまっていると、中間圧ガスが間欠部→インジェクションポート→吸入側へと漏れ出てしまうので、吸入完了時には、間欠部は連通させられない。ただし、吸入完了時には中間圧と圧縮室内圧力の差圧が大きいので、直後にインジェクションを実施する方が、効率的にインジェクションが可能となる。そのため、吸入完了直後に間欠部が連通するような位置関係に設定することが望ましい。
図6Cに示すような開閉時期制御は、上記説明に必ずしも限定されずに、次のような観点から変更することもできる。すなわち、旋回スクロールの歯部112の端部が固定スクロールの歯部122に当接して、吸入工程が完了して圧縮工程が開始する時点と、間欠部の開口時点とはほぼ同時に行われるが、逆流がなされない角度範囲であれば、必ずしも同時点でなくても良い。また、インジェクションポートの開口時点と間欠部の開口時点とは、間欠部の開口開始前に、少なくともインジェクションポートの開口が全開になっていれば良い。
(第2実施形態)
次に、本発明の他の実施形態について以下に述べる。
第1実施形態においては、間欠部が、旋回スクロール11の旋回側間欠孔11−1、11−1’と、固定スクロール12に形成された固定側間欠孔52、52’とから構成されていたが、以下に述べる第2実施形態では、固定スクロール12に設ける代わりに、固定側間欠孔52、52’を、ミドルハウジング36に形成している。その他の構成は、第1実施形態と同じである。
次に、本発明の他の実施形態について以下に述べる。
第1実施形態においては、間欠部が、旋回スクロール11の旋回側間欠孔11−1、11−1’と、固定スクロール12に形成された固定側間欠孔52、52’とから構成されていたが、以下に述べる第2実施形態では、固定スクロール12に設ける代わりに、固定側間欠孔52、52’を、ミドルハウジング36に形成している。その他の構成は、第1実施形態と同じである。
固定スクロール側には吐出室などがあり、CO2を冷媒とするような体格の小さい圧縮機においては、固定側間欠孔52を設置する上での制約が厳しいときがある。また、吐出冷媒ガスなどで固定スクロール側は高温になることが多く、インジェクションガスを、固定スクロール内を通過するうちに加熱されないように配慮する必要がある(加熱されると比容積が増して冷媒重量流量が低下したり、吐出温度の上昇を引き起こす)。このため、固定側間欠孔52をミドルハウジング36に形成すれば、このような設計上の配慮が不要となり好都合である。
第2実施形態の場合には、固定側間欠孔52をミドルハウジング36に形成することになるので、スラスト軸受部13の受圧面積確保に配慮する必要がある。本実施形態では、中間圧ガスを圧縮機内へ導入後、図7に示すごとく、ミドルハウジング36側に経路をとる。この場合、旋回スクロールの背面側にあるスラスト軸受けをまたぐ経路をとるため、一部に荷重を受けることのできない領域を設けざるを得ない(油膜切れを起こし異常磨耗の発生がないように留意する必要がある)。本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図8を参照して、間欠ピン51(51’)に設けられた固定側間欠孔52(52’)の断面積をS1とし、旋回側間欠孔11−1(11−1’)の断面積をS2、インジェクションポート11−3(11−4)の断面積をS3とする。第3実施形態においては、S2>S3となっている場合、旋回スクロール11の基板部111内に開けられた横穴である内部通路11−2、11−2’の中心位置を、基板部111の厚さの中間面Mよりも、固定側間欠孔52(52’)に寄せて(図8の上側)貫通させて、旋回側間欠孔11−1(11−1’)の容積を小さくした実施形態である。これにより、内部通路11−2、11−2’の容積は変わらないものの、旋回側間欠孔11−1(11−1’)からインジェクションポート11−3(11−4)に至る総容積を縮小することができ、デッドボリュームを低減することができる。本実施形態は、間欠部が単数又は複数の場合にいずれも適用することができる。
図8を参照して、間欠ピン51(51’)に設けられた固定側間欠孔52(52’)の断面積をS1とし、旋回側間欠孔11−1(11−1’)の断面積をS2、インジェクションポート11−3(11−4)の断面積をS3とする。第3実施形態においては、S2>S3となっている場合、旋回スクロール11の基板部111内に開けられた横穴である内部通路11−2、11−2’の中心位置を、基板部111の厚さの中間面Mよりも、固定側間欠孔52(52’)に寄せて(図8の上側)貫通させて、旋回側間欠孔11−1(11−1’)の容積を小さくした実施形態である。これにより、内部通路11−2、11−2’の容積は変わらないものの、旋回側間欠孔11−1(11−1’)からインジェクションポート11−3(11−4)に至る総容積を縮小することができ、デッドボリュームを低減することができる。本実施形態は、間欠部が単数又は複数の場合にいずれも適用することができる。
S2<S3となっている場合には、内部通路11−2、11−2’の中心位置を、基板部111の厚さの中間面Mよりも図8の下側を貫通させることで、インジェクションポート11−3(11−4)の容積を小さくできるので、同じ効果を得ることが出来る。図8は、固定側間欠孔52、52’を、ミドルハウジング36に形成した場合であるが、固定スクロール12に形成した場合においても、内部通路11−2、11−2’の中心位置を同様な考え方で設置すれば、同様な効果を得ることができる。本実施形態は、間欠部が単数又は複数の場合にいずれも適用することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態は、図9に示されている。本実施形態では、固定側間欠孔52(52’)の断面積S1が、旋回側間欠孔11−1(11−1’)の断面積S2より大きくした実施形態である。これらの間欠孔が、大小二つの孔により構成されていても、機能上の効果は、断面積S1、断面積S2の大小関係に因らない。ただし、デッドボリュームを低減することを目的とした場合、S1>S2とさせる方が、効果的である。図9は、固定側間欠孔52、52’を、ミドルハウジング36に形成した場合であるが、固定スクロール12に形成した場合においても、S1>S2とすれば、同様な効果を得ることができる。本実施形態は、間欠部が単数又は複数の場合にいずれも適用することができる。
第4実施形態は、図9に示されている。本実施形態では、固定側間欠孔52(52’)の断面積S1が、旋回側間欠孔11−1(11−1’)の断面積S2より大きくした実施形態である。これらの間欠孔が、大小二つの孔により構成されていても、機能上の効果は、断面積S1、断面積S2の大小関係に因らない。ただし、デッドボリュームを低減することを目的とした場合、S1>S2とさせる方が、効果的である。図9は、固定側間欠孔52、52’を、ミドルハウジング36に形成した場合であるが、固定スクロール12に形成した場合においても、S1>S2とすれば、同様な効果を得ることができる。本実施形態は、間欠部が単数又は複数の場合にいずれも適用することができる。
図10は、各実施形態を適用した試算結果である。図10のI、II、III、IVは、それぞれ、比較例、図4の下部図の実施形態、図8の実施形態、図9の実施形態を個別に実施した場合の試算結果を表す。今回検討した一例としてのサンプル試算においては、デッドボリューム低減効果は、IIで、比較例と比較して48%に減少、IIIで、同87%に減少、IVで、同83%に減少が可能となり、インジェクション実施有無を含めた年間効率を比較した場合、それぞれ、+11%、+5%、+6%の向上効果が得られることがわかった。
11 旋回スクロール
11−1、11−1’ 旋回側間欠孔
11−3、11−4 インジェクションポート
12 固定スクロール
20 駆動部、電動機部
25 クランクシャフト
30 ハウジング
52 固定側間欠孔
11−1、11−1’ 旋回側間欠孔
11−3、11−4 インジェクションポート
12 固定スクロール
20 駆動部、電動機部
25 クランクシャフト
30 ハウジング
52 固定側間欠孔
Claims (8)
- ハウジング(30)、クランクシャフト(25)を回転駆動する駆動部(20)、クランクシャフト(25)により公転運動する旋回スクロール(11)、前記ハウジング(30)に固定されて旋回スクロール(11)を摺動支持するミドルハウジング(36)、及び、ミドルハウジング(36)に固定された固定スクロール(12)を具備し、前記旋回スクロール(11)と前記固定スクロール(12)とによって形成された圧縮室(15)に、中間圧の冷媒ガスを、前記旋回スクロール(11)に形成した流路を経由して、複数個のインジェクションポート(11−3、11−4)からインジェクションするスクロール圧縮機において、
前記旋回スクロール(11)の公転運動によって、前記流路に対して間欠的に連通する間欠部を、インジェクションポート(11−3、11−4)の個数と同数箇所設けるとともに、前記流路が、前記間欠部1つごとに、前記インジェクションポート(11−3、11−4)の1つを対応させた複数個の流路であるスクロール圧縮機。 - 前記間欠部の中心軸(O3)から、前記クランクシャフト(25)の回転中心(O1)を経て、前記インジェクションポート(11−3、11−4)の中心軸に至る角度(α、β)が、正逆90°以内であることを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
- 前記間欠部が、前記旋回スクロール(11)の旋回側間欠孔(11−1、11−1’)と、前記ミドルハウジング(36)に形成された固定側間欠孔(52、52’)とから構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のスクロール圧縮機。
- 前記間欠部が、前記旋回スクロール(11)の旋回側間欠孔(11−1、11−1’)と、前記固定スクロール(12)に形成された固定側間欠孔(52、52’)とから構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のスクロール圧縮機。
- ハウジング(30)、クランクシャフト(25)を回転駆動する駆動部(20)、クランクシャフト(25)により公転運動する旋回スクロール(11)、前記ハウジング(30)に固定されて旋回スクロール(11)を摺動支持するミドルハウジング(36)、及び、ミドルハウジング(36)に固定された固定スクロール(12)と、
前記旋回スクロール(11)と前記固定スクロール(12)とによって形成された圧縮室(15)と、
前記旋回スクロール(11)に形成した流路を介して、中間圧の冷媒ガスを前記圧縮室(15)にインジェクションするインジェクションポート(11−3、11−4)と、
前記旋回スクロール(11)の公転運動によって、前記流路に対して間欠的に連通する間欠部とを有し、
前記間欠部は、前記旋回スクロール(11)の旋回側間欠孔(11−1、11−1’)と、前記ミドルハウジング(36)または前記固定スクロール(12)に形成された固定側間欠孔(52、52’)とから構成され、
前記流路が、前記クランクシャフト(25)の回転軸方向の、前記旋回側間欠孔(11−1、11−1’)、及び、前記インジェクションポート(11−3、11−4)、並びに、前記回転軸に対する垂直面上にある内部通路(11−2、11−2’)が連結して構成されたことを特徴とするスクロール圧縮機。 - ハウジング(30)、クランクシャフト(25)を回転駆動する駆動部(20)、クランクシャフト(25)により公転運動する旋回スクロール(11)、前記ハウジング(30)に固定されて旋回スクロール(11)を摺動支持するミドルハウジング(36)、及び、ミドルハウジング(36)に固定された固定スクロール(12)と、
前記旋回スクロール(11)と前記固定スクロール(12)とによって形成された圧縮室(15)と、
前記旋回スクロール(11)に形成した流路を介して、中間圧の冷媒ガスを前記圧縮室(15)にインジェクションするインジェクションポート(11−3、11−4)と、
前記旋回スクロール(11)の公転運動によって、前記流路に対して間欠的に連通する間欠部とを有し、
前記間欠部は、前記旋回スクロール(11)の旋回側間欠孔(11−1、11−1’)と、前記ミドルハウジング(36)または前記固定スクロール(12)に形成された固定側間欠孔(52、52’)とから構成され、
前記旋回側間欠孔(11−1、11−1’)の断面積(S2)と前記インジェクションポート(11−3、11−4)の断面積(S3)に大小がある場合には、いずれか大きい方の流路長さを短くしたことを特徴とするスクロール圧縮機。 - 前記インジェクションポート(11−3、11−4)の開閉が、前記固定スクロール(12)の歯部(122)によって行われ、前記インジェクションポート(11−3、11−4)が全開し、かつ、前記圧縮室(15)の吸気が完了した後に、前記間欠部が連通するようにしたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
- 前記旋回側間欠孔(11−1、11−1’)の断面積(S2)が、前記固定側間欠孔(52、52’)の断面積(S1)より、小さくしたことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
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