JPS623184A - スクロ−ル式圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明はスクロール式圧縮要素の構造を改良したスク
ロール式圧縮機に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

従来からスクロール式の圧縮要素を諦えたスクロール式
圧縮機が開発されている。第６図はこの種のスクロール
式圧縮機の圧縮機本体１の概略構成を示すもので、２は
圧縮機本体１のフレームである。このフレーム２にはス
クロール式の圧縮要素３および電動機要素４がそれぞれ
ｖｉ看されているとともに、フレーム２の中央にはクラ
ンク軸５が挿通されている。また、圧縮要素３は固定ス
クロール６と旋回スクロール７とによって形成されてい
る。これらの固定スクロール６および旋回スクロール７
には鏡板６ａ、７ａ上にインボリュート等の渦巻き形状
に形成されたラップ６ｂ、７ｂがそれぞれ突設されてい
る。そして、旋回スクロール７のラップ７ｂと固定スク
ロール６のラップ６ｂとが１８０°回転させた位置で噛
合わされており、これらの旋回スクロール７のラップ７
ｂと固定スクロール６のラップ６ｂとの間に三日月状の
圧縮室８が形成されている。さらに、旋回スクロール７
の下面には円筒状のボス部９が突設されている。

また、クランク軸５には主軸部５ａの上端部に偏心部５
ｂが設けられている。この場合、偏心部５ｂの軸心ｅは
主軸部５ａの軸心Ｏに対して適宜の距離Ｓだけ偏心させ
た位置に設けられており、この偏心部５ｂが旋回スクロ
ール７のボス部９に連結されている。さらに、フレーム
２の上端部には旋回スクロール７の自転を防止するオル
ダムリング１０の摺動溝１１．１１がそれぞれ形成され
ている。このオルダムリング１０にはリング本体の上下
面に一対のキー状の突起部がそれぞれ設けられており、
リング本体の上面側の一対の突起部の設置方向と下面側
の一対の突起部の設置方向とが互いに直交する方向（Ｘ
軸方向およびＹ軸方向）に配置されている。さらに、オ
ルダムリング１０の上面側の突起部が旋回スクロール７
の鏡板に形成されたオルダムリング１０の摺動溝内に摺
動可能に挿入されるとともに、リング本体の下面側の突
起部がフレーム２に形成されたオルダムリング１０の摺
動溝１１．１１内に摺動可能に挿入され１°゛８．−Ｐ
Ｌ″ｒ、　１ｒ）Ｉｔ’ｌｌｘ＋）＞ｌ’ｌ　０４“７
１／　−Ａ　　　　：。

２に形成された摺動溝１１．１１に沿ってガイドされる
状態で例えばＹ軸方向に移動すると同時に、旋回スクロ
ール７をその鏡板に形成された摺動溝に沿ってガイドさ
せる状態で例えばＸ軸方向に移動させるようになってお
り、電動機要素４によって駆動されるクランク軸５の回
転動作にともない旋回スクロール７が固定スクロール６
に対して偏心状態で公転して旋回スクロール式のラップ
７ｂ　　　　　“ぐと固定スクロール６のラップ６ｂと
の間に形成される三日月状の圧縮室８を中心方向に向け
て渦巻き状に圧縮する構成になっている。また、冷媒等
　　　　　、の被圧縮ガス（低圧冷媒ガス）は第６図中
に矢印で示すように固定スクロール６の外周面に形成さ
れた低圧冷媒吸込み口１２から固定スクロール６のラッ
プ６ｂと旋回スクロール７のラップ７ｂとの間の三日月
状の圧縮室８内に導入されるようになっている。さらに
、旋回スクロール７の偏心回転にともない圧縮室８内が
渦巻きの中心方向に向けて渦巻き状に圧縮され、圧縮室
８内に導入された低圧ガスが徐々に圧縮されるようにな
っている。

そして、この圧縮要素３によって圧縮された圧縮ガス（
高圧ガス）は固定スクロール６の鏡板の中央（渦巻きの
中心位置）に形成された吐出口１３から吐出されるよう
になっている。

ところで、従来から第７図に示すようにこの種のスクロ
ール式圧縮機１４．凝縮器１５．第１のキャピラリチュ
ーブ１６．気液分離器１７．第１のキャピラリチューブ
１８および蒸発器１９によって冷凍サイクルを形成し、
気液分離器１７にインジェクション回路を形成するイン
ジェクション管２０の一端を連結するとともに、このイ
ンジェクション管２０の他端を圧縮ｔｌｓ１４のスクロ
ール式の圧縮要素３に連結し、凝縮器１５から送り出さ
れた冷媒の一部をインジェクション管２０を介して圧縮
機１４のスクロール式の圧縮要素３に供給してインジェ
クション運転を行なう構成にしたものが例えば特開昭５
７−２６３５１号公報および特開昭５８−１４８２９０
号公報等に示されているようである。

しかしながら、上記公知例のものは固定スクロール６の
鏡板６ａに圧縮室８内と外部側とを連通する連通孔を形
成し、この連通孔にインジェクション管２０を直接連結
する構成になっているので、上記公知例の構成の圧縮機
ではインジェクションタイミングを調節することができ
ず、圧縮機の運転効率の向上を因ることが難しい問題が
あった。

さらに、上記公知例の構成の圧縮機のインジェクション
タイミングを調節する場合には電磁弁等の外部機器が必
要になるので、コスト高になる問題があった。

〔発明の目的〕

この発明はインジェクションタイミングの調節を容易に
行なうことができ、圧縮機の運転効率の向上を図ること
ができるとともに、コスト低下を図ることができるスク
ロール式圧縮機を提供することを目的とするものである
。

〔発明の概要〕

この発明は圧縮機本体のフレーム上に、固定スクロール
とクランク軸に取着された旋回スクロールとによって形
成されたスクロール式の圧縮要素が装着されるとともに
、前記クランク軸の回転動作にともない前記旋回スクロ
ールが前記固定スクロールに対して偏心状態で公転して
前記旋回スクロールのラップと固定スクロールのラップ
との間に形成される三日月状の圧縮室を中心方向に向け
て渦巻き状に圧縮するスクロール式圧縮機において、前
記固定スクロールの外周部側における前記旋回スクロー
ルとの摺接面に第１．第２の案内孔を設け、前記第１の
案内孔を冷凍サイクルの凝縮器の出口側に連結させると
ともに、前記旋回スクロールのラップと固定スクロール
のラップとの間に形成される圧縮途中の中間圧縮室に前
記第２の案内孔を連通させ、前記旋回スクロール側に前
記固定スクロールの第１．第２の案内孔間をこの旋回ス
クロールの偏心回転にともない断続的に連通させる連通
部を設けたことを特徴とするものである。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例を第１図乃至第５図を参照し
て説明する。なお、第１図乃至第５図中で、第６図およ
び第７図と同一部分には同一の符号を付してその説明を
省略する。すなわち、この発明は固定スクロール６の外
周部側における旋回スクロール７との摺接面に第１．第
２の案内孔２１．２２を設け、 第１の案内孔２１を冷凍サイクルの凝縮器１５の出口側
にインジェクション管２０を介して連結させるとともに
、前記旋回スフ０−ルアのラップ７ｂと固定スクロール
６のラップ６ｂとの間に形成される圧縮途中の中間圧縮
室８に前記第２の案内孔２２を連通させ、前記旋回スク
ロール７側に前記固定スクロール６の第１．第２の案内
孔２１゜２２間をこの旋回スクロール７の偏心回転にと
もない断続的に連通させる連通部２３を設けたことを特
徴とするものである。この場合、固定スクロール６の第
１の案内孔２１は固定スクロール６の外周壁部内に略し
字状に屈曲形成されており、インジェクション管２０と
の接続部２１ａは固定スクロール６の外周面に形成され
ている。さらに、固定スクロール６の第２の案内孔２２
には固定スクロール６の外周壁部内にクランク軸５の軸
方向と同方向に形成された第１の通路２２ａと固定スク
ロール６の鏡板６ａ内に形成された第２の通路２２ｂと
が連結されて形成されており、固定スクロール６の鏡板
６ａ内に略１８０°対称位置に形成された第３の通路２
２ｃ、２２ｄをそれぞれ介してこの第２の通路２２ｂと
旋回スクロール７のラップ７ｂと固定スクロール６のラ
ップ６ｂとの間に形成される圧縮途中の中間圧縮室８と
が連結されている。また、第２図に示すように固定スク
ロール６における旋回スクロール７との摺接面に形成さ
れた第１．第２の案内孔２１．２２の開口端の大きさお
よび第１．第２の案内孔２１．２２の開口端間の間隔は
適宜に設定されている。

一方、旋回スクロール７の連通部２３は略コ字状の連通
溝２４によって形成されている。この連通溝２４には旋
回スクロール７における固定スクロール６との摺接面に
第３図に示すように固定スクロール６の第１１Ｍ２の案
内孔２１．２２の開口端と略同じ大きさで、かつ第１．
第２の案内孔２１．２２の開口端間の間隔と等間隔に形
成された一対の開口端２４ａ、２４ｂが形成されている
。

そして、旋回スクロール７の偏心回転にともない第１図
に示すように固定スクロール６側の第１゜第２の案内孔
２１．２２と旋回スクロール７側の連通溝２４の開口端
２４ａ、２４ｂとの間が連通された連通状態と第４図に
示すように固定スクロール６側の第１．第２の案内孔２
１．２２と旋回スクロール７側の連通溝２４の開口端２
４ａ、２４ｂとの間が遮断された遮断状態とが適宜のタ
イミングで繰り返され、インジェクション管２０側と旋
回スクロール７のラップ７ｂと固定スクロール６のラッ
プ６ｂとの間に形成される圧縮途中の中間圧縮室８側と
が間欠的に連結されるようになっている。

そこで、上記構成のものにあっては固定スクロール６の
外周部側における旋回スクロール７との摺接面に第１．
第２の案内孔２１．２２を設け、インジェクション回路
を形成するインジェクション管２０に第１の案内孔２１
．旋回スクロール７のラップ７ｂと固定スクロール６の
ラップ６ｂとの間に形成される圧縮途中の中間圧縮室８
に第２の案内孔２２をそれぞれ連通させるとともに、旋
回スクＯ−ルア側に固定スフ０−ル６の第１．第２の案
内孔２１．２２間をこの旋回スクロール７の偏心回転に
ともない断続操作する連通部２３を設け、旋回スクロー
ル７の偏心回転にともなう固定スクロール６と旋回スク
ロール７との摺接面間の相対的な位置ずれによって第１
図に示すように固定スクロール６側の第１．第２の案内
孔２１゜２２と旋回スクロール７側の連通溝２４の開口
端２４ａ、２４ｂとの間を連通させた連通状態と第４図
に示すように固定スクロール６側の第１．第２の案内孔
２１．２２と旋回スクロール７側の連通溝２４の開口端
２４ａ、２４ｔ）との間を遮断させた遮断状態とを適宜
のタイミングで繰り返し、インジェクション管２０側と
旋回スクロール７のラップ７ｂと固定スクロール６のラ
ップ６ｂとの間に形成される圧縮途中の中間圧縮室８側
とを間欠的に連結させるようにしたので、インジェクシ
ョンタイミングの調節を容易に行なうことができ、圧縮
機の運転効率の向上を図ることができる。さらに、公知
例の構成のように電磁弁等の外部機器を格別に設けるこ
となくインジェクションタイミングの調節を行なうこと
ができるので、大幅なコスト低下を図ることができる。

なお、この発明は上記実施例に限定されるものではない
。例えば、第５図に示すように旋回スクロール７側の連
通部２３を長穴３１によって形成してもよく、さらにそ
の他この発明の要旨を逸脱しない節回で種々変形実茄で
きることは勿論である。

〔発明の効果〕

この発明によれば固定スクロールの外周部側における旋
回スクロールとの摺接面に第１．第２の案内孔を設け、
前記第１の案内孔を冷凍サイクルの凝縮器の出口側に連
結させるとともに、前記旋回スクロールのラップと固定
スクロールのラップとの間に形成される圧縮途中の中間
圧縮室に前記第２の案内孔を連通させ、前記旋回スクロ
ール側に前記固定スクロールの第１．第２の案内孔間を
この旋回スクロールの偏心回転にともない断続的に連通
させる連通部を設けたので、インジェクションタイミン
グの調節を容易に行なうことができ、圧縮機の運転効率
の向上を図ることができるとともに、コスト低下を図る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図はこの発明の一実施例を示すもので、
第１図はスクロール式圧縮機本体の要部を示す縦断面図
、第２図は固定スクロールの一部を示す平面図、第３図
は旋回スクロールの一部を示す平面図、第４図は動作を
説明するための縦断面図、第５図は別の実施例を示す要
部の縦断面図、第６図はスクロール式圧縮機本体の概略
構成を示す縦断面図、第７図は冷凍サイクルを示す概略
構　　　　′）成因である。 １・・・圧縮機本体、２・・・フレーム、３・・・圧縮
要素、５・・・クランク軸、６・・・固定スクロール、
６ｂ・・・固定スクロールのラップ、７・・・旋回スク
ロール、７ｂ・・・旋回スクロールのラップ、８・・・
圧縮至、２０・・・インジェクション管（インジェクシ
ョン回路）、２１・・・第１の案内孔摺動溝、２２・・
・第２の　　　　　、。 案内孔、２３・・・連通部。　。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第１図 第２図 第４図　　　　第５図 す 第６図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　圧縮機本体のフレーム上に、固定スクロールとクラン
   ク軸に取着された旋回スクロールとによって形成された
   スクロール式の圧縮要素が装着されるとともに、前記ク
   ランク軸の回転動作にともない前記旋回スクロールが前
   記固定スクロールに対して偏心状態で公転して前記旋回
   スクロールのラップと固定スクロールのラップとの間に
   形成される三日月状の圧縮室を中心方向に向けて渦巻き
   状に圧縮するスクロール式圧縮機において、前記固定ス
   クロールの外周部側における前記旋回スクロールとの摺
   接面に第１，第２の案内孔を設け、前記第１の案内孔を
   冷凍サイクルの凝縮器の出口側に連結させるとともに、
   前記旋回スクロールのラップと固定スクロールのラップ
   との間に形成される圧縮途中の中間圧縮室に前記第２の
   案内孔を連通させ、前記旋回スクロール側に前記固定ス
   クロールの第１，第２の案内孔間をこの旋回スクロール
   の偏心回転にともない断続的に連通させる連通部を設け
   たことを特徴とするスクロール式圧縮機。