JP5761984B2 - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents
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Description
101はズーム機構を含む撮影レンズである。102は後述する撮像素子上に焦点をあわせるためのフォーカスレンズである。101、102は撮像光学系ともいう。103はAF処理部である。104は被写体から入射した被写体光を電気信号に変換し撮像画像を出力する撮像素子である。105は撮像素子104の出力ノイズを除去するCDS回路やA/D変換前に行う非線形増幅回路を含むA/D変換部である。106は画像処理部である。この画像処理部を用いて、画像の所定領域における色情報などを取得することが可能である。107は撮影シーケンスなどシステムを制御するシステム制御部(以下CPUと記す)である。108は顔検出モードをONまたはOFFに切り替える等の設定を行う撮影モードスイッチである。109はシステムに電源を投入するためのメインスイッチ、110はAFやAE等の撮影スタンバイ動作を行うためのスイッチ(以下SW1と記す)である。111はSW1の操作後、撮影を行う撮影スイッチ(以下SW2と記す)である。112は前記画像処理部106で処理された画像信号を用いて顔検出を行い、検出した一つ又は複数の顔情報(位置・大きさ・信頼度)をCPU107に送る顔検出モジュールである。なお、顔の検出方法は、本発明の主眼点ではないため詳細な説明は省略する。
次に、図2のフローチャートを用いて、本発明の電子カメラでの顔検出時のAF動作について説明する。
次に、図3のフローチャート、並びに、図4から図6を用いて、図2のステップS201におけるAF枠設定について説明する。
例えば、図4のように、画面中央部に、画面に対して縦方向に、横方向に3つずつのAF枠を設定しても良いし、他の設定でも良いとする。
ステップS303では、まず主領域である顔枠を設定し、ステップS304へ進む。顔枠は、カメラの構え方が横位置の撮影でもカメラの構え方が縦位置の撮影でも顔検出モジュール112から得られる顔情報の位置に顔検出モジュール112から得られた顔の大きさの所定倍率で設定する。
次に、図7を用いて図2のステップS204における合焦判定について説明する。
AF評価値は、AFスキャンを行った際のフォーカスレンズの移動位置に対応する被写体距離範囲内に被写体が1つしか存在しない場合においては、横軸にフォーカスレンズ位置、縦軸にAF評価値をとると、その形は図7に示すような山状になる。そこでAF評価値の、最大値と最小値の差、一定値(SlopeThr)以上の傾きで傾斜している部分の長さ、傾斜している部分の勾配から、山の形状を判断することにより、合焦判定を行うことができる。
山の頂上(A点)から傾斜が続いていると認められる点をD点、E点とし、D点とE点の幅を山の幅Lとする。傾斜が続いていると認める範囲は、A点から、所定量(SlopeThr)以上、AF評価値が下がったスキャンポイントが続く範囲とする。スキャンポイントとは、連続的にフォーカスレンズを動かして、スキャン開始点から、スキャン終了点まで移動する間に、AF評価値を取得するポイントのことである。A点とD点のAF評価値の差SL1とA点とE点のAF評価値の差SL2の和SL1+SL2をSLとする。
[1]一定値以上の傾きで傾斜している部分の長さLが所定値(L0)以上であるか
[2]傾斜している部分の傾斜の平均値ステップSL/Lが所定値(SL0/L0)以上であるか
[3]AF評価値の最大値(Max)と最小値(Min)の差が所定値(defmaxmin)以上であるか
以上の条件を満たす場合かどうかにより、合焦判定における判定結果は、以下に示すように○判定、×判定で出力される。
○判定:被写体のコントラストが十分、かつスキャンした際のフォーカスレンズの移動位置に対応する被写体距離範囲内の距離に被写体が存在する。
×判定:被写体のコントラストが不十分、もしくはスキャンした際のフォーカスレンズの移動位置に対応する被写体距離範囲外の距離に被写体が位置する。
次に、図8のフローチャートを用いて図2のステップS205における合焦位置の決定の動作を説明する。
ステップS801では、顔枠でのピーク位置および顔の大きさにより算出した推定距離の中から基準位置を選択し、ステップS802へ進む。ステップS801の手順については、図9、10を用いて後述する。
次に、図9のフローチャートを用いて図8のステップS801における基準選択の動作を説明する。
ステップS901では、予め決められた顔の大きさの上限・下限の値に対して、顔検出モジュール112により検出した顔の大きさを比較し、顔の大きさが上限・下限の範囲内であればステップS902へ進む。また、顔の大きさが上限・下限の範囲外であればステップS911へ進む。ここで、顔の大きさの上限・下限の範囲とは推定距離の精度を考慮して決めており、顔の検出された大きさが上限値よりも大きい場合は顔の検出結果の誤差に伴う推定距離の誤差が大きく、顔の検出された大きさが下限値よりも小さい場合は顔の検出精度が低い。そのため、この上限・下限の範囲外の顔の大きさを検出した場合は推定距離の信頼性が低いため、推定距離は基準位置の候補から外すこととする。つまり、顔の大きさが、予め設定された第1の予め決められた値以上または第1の予め決められた値よりも小さな第2の予め決められた値以下の大きさである場合は、顔枠のフォーカスレンズの合焦位置を基準位置として決定する。
[1]顔枠のピーク位置が実際の合焦位置よりも大きく外れた状況
[2]人形やポスターなどが被写体となっており、人間の顔の大きさから大きく外れた顔の大きさに基づいて推定距離を算出しており推定距離の誤差が大きい状況
次に、図11のフローチャートを用いて図8のステップS802における枠選択の動作を説明する。
ステップS1101では、顔枠が使用可能であるかどうかを調べ、図9のS907において顔枠を使用不可とした場合はステップS1104へ進み、顔枠が使用可能である場合はステップS1102へ進む。
条件1:図2のS204における合焦判定が○判定
条件2:図8のS801において設定した基準位置とピーク位置が所定深度内
全てのAF枠について判定を行ったら、ステップS1106へ進む。
・枠選択の候補枠を全て選択し、選択したAF枠のピーク位置の平均位置を合焦位置とする
・枠選択の候補枠の中からピーク位置が最も至近にあるAF枠を選択し、選択したAF枠のピーク位置を合焦位置とする
という方法をとってもよい。
次に、図12のフローチャートを用いて図8のステップS804における枠加算の動作を説明する。
ステップS1201では、全てのAF枠に対して合焦判定を行い、ステップS1202へ進む。ここで、合焦条件L0、SL0、defmaxminの値を図2のステップS204で設定した値から変更して、より緩い判定を行う。より緩い合焦判定で○判定となるのは、AF評価値のピークは出ているものの、出力が低いためにそのまま合焦位置として使用するには信頼性が低いような場合である。
条件1:ステップS1201における合焦判定が○判定
条件2:ピーク位置が基準位置から所定深度内である
全てのAF枠に対して判定を行ったら、ステップS1203へ進む
また、各実施形態の目的は、次のような方法によっても達成される。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、本発明には次のような場合も含まれる。すなわち、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
102 フォーカスレンズ
103 AF処理部
104 撮像素子
105 A/D変換部
106 画像処理部
107 システム制御部
108 撮影モードスイッチ
109 メインスイッチ
110 撮影スタンバイスイッチ
111 撮影スイッチ
112 顔検出モジュール
113 動体検出部
114 角速度センサ部
115 加速度センサ部
116 DRAM
Claims (10)
- フォーカスレンズを介して入射した被写体光を撮像して当該被写体の撮像画像を取得する撮像手段と、
前記撮像画像から被写体の顔を検出する顔検出手段と、
前記フォーカスレンズの合焦状態を検出する際の焦点検出領域として、前記被写体の顔が存在する第1の焦点検出領域と、前記被写体の顔の位置から見て前記被写体の体が位置すると予測される第2の焦点検出領域とを設定する設定手段と、
前記焦点検出領域における信号出力に基づいて前記フォーカスレンズを移動させて焦点調節を行う焦点調節手段と、
前記顔検出手段により得られた前記被写体の顔情報に基づいて、前記撮像手段から前記被写体までの被写体距離を推定する距離推定手段とを有し、
前記焦点調節手段は、前記第1の焦点検出領域における信号出力に基づく前記フォーカスレンズの合焦位置と前記距離推定手段により推定された被写体距離に対応する前記フォーカスレンズの位置のいずれか一方を基準位置とし、当該基準位置と前記設定手段により設定された焦点検出領域における信号出力に基づく前記フォーカスレンズの合焦位置とに基づいて前記フォーカスレンズを移動させて焦点調節を行うことを特徴とする撮像装置。 - 前記第1の焦点検出領域及び前記第2の焦点検出領域は、それぞれが複数に分割されており、前記焦点調節手段は、前記複数に分割された焦点検出領域の中から焦点調節に用いる焦点検出領域を選択することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記第1の焦点検出領域には、前記顔検出手段により検出された顔情報から焦点調節を行う被写体である主被写体が存在する領域である主領域と、前記主領域の左右に前記主領域よりも小さい複数の焦点検出領域である補助領域とが含まれ、前記焦点調節手段は、前記主領域における信号出力に基づく前記フォーカスレンズの合焦位置と、前記距離推定手段により推定された被写体距離に対応する前記フォーカスレンズの位置のうちから基準位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記焦点調節手段は、前記主領域における合焦状態が、合焦でない場合には、前記距離推定手段により推定された被写体距離に対応する前記フォーカスレンズの位置を基準位置として決定することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
- 前記焦点調節手段は、前記推定された被写体距離と前記主領域の合焦位置との差分が予め決められた値以上である場合は、前記推定された被写体距離に対応するフォーカスレンズの位置と、前記補助領域又は前記第2の焦点検出領域の焦点検出領域の合焦位置との差分に基づいて基準位置を決定することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
- 前記焦点調節手段は、前記推定された被写体距離と前記主領域の合焦位置との差分が予め決められた値以上である場合であって、前記推定された被写体距離が信頼できると判定された場合には、前記主領域を選択対象から外すことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記焦点調節手段は、前記顔検出手段により検出された顔の大きさが、予め設定された第1の予め決められた値以上または第1の予め決められた値よりも小さな第2の予め決められた値以下の大きさである場合は、前記主領域のフォーカスレンズの合焦位置を基準位置として決定することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
- 前記焦点調節手段は、前記フォーカスレンズの合焦状態が合焦であると判定された焦点検出領域の中から合焦位置が基準位置により近い焦点検出領域を1つ又は複数選択する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記焦点調節手段は、選択されるべき焦点検出領域が存在しない場合は、基準位置から所定深度内にある焦点検出領域の合焦状態を示すAF評価値を基準位置に近い順に加算していき、当該加算したAF評価値に基づいて合焦と判定された際の合焦位置に、前記フォーカスレンズを移動させて焦点調節を行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
- フォーカスレンズを介して入射した被写体光を撮像して当該被写体の撮像画像を取得する撮像手段を有する撮像装置の制御方法であって、
前記撮像画像から被写体の顔を検出する顔検出工程と、
前記フォーカスレンズの合焦状態を検出する際の焦点検出領域として、前記被写体の顔が存在する第1の焦点検出領域と、前記被写体の顔の位置から見て前記被写体の体が位置すると予測される第2の焦点検出領域とを設定する設定工程と、
前記焦点検出領域における信号出力に基づいて前記フォーカスレンズを移動させて焦点調節を行う焦点調節工程と、
前記顔検出工程により得られた前記被写体の顔情報に基づいて、前記撮像手段から前記被写体までの被写体距離を推定する距離推定工程とを有し、
前記焦点調節工程では、前記第1の焦点検出領域における信号出力に基づく前記フォーカスレンズの合焦位置と前記距離推定工程により推定された被写体距離に対応する前記フォーカスレンズの位置のいずれか一方を基準位置とし、当該基準位置と前記設定手段により設定された焦点検出領域における信号出力に基づく前記フォーカスレンズの合焦位置とに基づいて前記フォーカスレンズを移動させて焦点調節を行うことを特徴とする制御方法。
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JP2010281053A JP5761984B2 (ja) | 2010-12-16 | 2010-12-16 | 撮像装置およびその制御方法 |
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